JP2002347540A - 車両用計器の制御装置 - Google Patents

車両用計器の制御装置

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JP2002347540A
JP2002347540A JP2001154361A JP2001154361A JP2002347540A JP 2002347540 A JP2002347540 A JP 2002347540A JP 2001154361 A JP2001154361 A JP 2001154361A JP 2001154361 A JP2001154361 A JP 2001154361A JP 2002347540 A JP2002347540 A JP 2002347540A
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Japan
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resistors
voltage
pulse signal
power supply
vehicle
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JP2001154361A
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Katsuyuki Miyage
宮毛  勝之
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス信号に応じて指示する車両用計器に採
用する制御装置において、入力インピーダンスの高い電
界効果型トランジスタを有効に活用して、小さな静電容
量のコンデンサを用いても、パルス信号のハイレベル中
に電源電圧の一時的遮断が生じたときこれに影響される
ことなくパルス信号の波形を正常に維持するようにする
ことを目的とする。 【解決手段】 制御装置EaへのバッテリBからイグニ
ッションスイッチIGを介する直流電圧の印加が、スピ
ードセンサSからのパルス信号のハイレベル中に瞬断さ
れたとき、コンデンサ120の充電電圧に基づく放電電
流が各抵抗110a、110b、10c及びFET13
0に流れる。ここで、FET130の入力インピーダン
スは非常に高いため、上記放電電流の放電経路の時定数
は、コンデンサ120の静電容量を小さくしても、十分
に長くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の車
速等をパルス信号に応じて指示する計器に採用するに適
した制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、乗用車用スピードメータ
は、図2にて示すごとく、メータ本体Mと、このメータ
本体M、当該乗用車のイグニッションスイッチIG及び
ドアロック装置L、並びにスピードセンサSの間に接続
した制御装置Eとを備えている。
【0003】スピードセンサSは、検出回路10と、出
力段トランジスタ20と、抵抗30とを備えており、検
出回路10は、当該乗用車の駆動輪の回転を検出する。
出力段トランジスタ20は、そのベースにて、検出回路
10の出力端子に接続されており、当該出力段トランジ
スタ20のコレクタは、抵抗30並びに制御装置Eの抵
抗40、逆流阻止用ダイオード50及びイグニッション
スイッチIGを通してバッテリBの正側端子に接続され
ている。また、当該出力段トランジスタ20のエミッタ
は接地されている。
【0004】しかして、出力段トランジスタ20が、そ
のコレクタにて、バッテリBからイグニッションスイッ
チIG、ダイオード50及び両抵抗40、30を通して
正の直流電圧Vb(図3(a)参照)を印加されている
状態において、当該乗用車の走行に伴い、当該出力段ト
ランジスタ20が、そのベースにて、検出回路10の検
出回転出力を入力されると、この出力段トランジスタ2
0は、スイッチング作動する。これにより、スピードセ
ンサSは、出力段トランジスタ20のコレクタから抵抗
30を介し当該乗用車の車速に比例する周波数のパルス
信号(図3(a)にて符号P参照)を発生する。
【0005】制御装置Eにおいて、互いに直列接続した
各抵抗40、40a、40b及び40c並びにコンデン
サ80がバッテリBからイグニッションスイッチIG及
びダイオード50を通して直流電圧Vbを印加される
と、この直流電圧Vbが各抵抗40、40a、40b及
び40cの抵抗値でもって分圧されるとともにコンデン
サ80を充電する。
【0006】このため、スピードセンサSの出力段トラ
ンジスタ20からそのコレクタ及び抵抗30を通して両
抵抗40、40aの共通端子に入力されるパルス信号P
がローレベル(出力段トランジスタ20のオンに対応)
になれば、両抵抗40a、40bの共通端子及び両抵抗
40b、40cの共通端子に生ずる各分圧電圧は接地レ
ベルになり、トランジスタ70aはオフとなる。これに
伴い、トランジスタ70bは、そのベースにて、バッテ
リBからイグニッションスイッチIG、ダイオード50
及び抵抗60を介し正の直流電圧を印加されてオンす
る。
【0007】一方、上述のように両抵抗40、40aの
共通端子に入力されるパルス信号Pがハイレベル(出力
段トランジスタ20のオフに対応)になれば、両抵抗4
0a、40bの共通端子に生ずる分圧電圧は、両抵抗4
0、40aの直列抵抗値と両抵抗40b、40cの直列
抵抗値とにより直流電圧Vbを分圧した値となり、両抵
抗40b、40cの共通端子に生ずる分圧電圧は、各抵
抗40、40a、40bの直列抵抗値と抵抗40cの抵
抗値とで直流電圧Vbを分圧した値となり、トランジス
タ70aはオンとなる。これに伴い、トランジスタ70
bはオフとなる。
【0008】また、制御回路Eにおいては、マイクロコ
ンピュータ100が、そのCPUにて、両抵抗40a、
40bの共通端子に現れる分圧電圧を抵抗90を介し入
力されて、この分圧電圧の上記パルス信号のレベル変化
に従うレベルの立ち下がりをカウントし、このカウント
データを当該乗用車の車速データとしてメータ本体Mに
出力する。
【0009】ドアロック装置Lは車速感応型のもので、
当該ドアロック装置Lは、抵抗70cを介するトランジ
スタ70bのオン或いはオフの回数に基づき、当該乗用
車の車速の所定速度への上昇を判定し、この上昇との判
定時に当該乗用車のドアをロックする。メータ本体M
は、マイクロコンピュータ100からの車速データに基
づき当該乗用車の車速を指示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スピー
ドメータの制御装置Eにおいて、コンデンサ80を採用
していないと仮定すれば、当該乗用車の走行中において
パルス信号Pがハイレベルにあるとき、即ち、スピード
センサSの出力段トランジスタ10がオフ状態にあると
き、イグニッションスイッチIGを介するバッテリBか
ら制御装置Eへの直流電圧Vbの印加が何らかの原因に
より1ms程一時的に瞬断(図3(b)にて符号Q参
照)されると、これと同時に、パルス信号Pが一時的に
立ち下がる(図3(b)にて符号Pa参照)。
【0011】すると、このようなパルス信号Pの一時的
立ち下がりと同時に両抵抗40a、40bの共通端子に
現れる分圧電圧も一時的に立ち下がり、この立ち下がり
がCPUにより正常なパルス信号Pの立ち下がりと誤認
されてカウントされてしまう。このことは、CPUがパ
ルス信号Pの立ち下がりを誤って余分にカウントするこ
とを意味する。その結果、このようなカウント値が車速
データとしてメータ本体Mに出力されると、このメータ
本体Mによる指示車速は、正常な車速よりも大きい値に
なるという不具合を招く。
【0012】また、上述のように両抵抗40a、40b
の共通端子に現れる分圧電圧が一時的に立ち下がると、
これに伴いトランジスタ70aが誤ってオフしてトラン
ジスタ70bを誤ってオンする。このことは、トランジ
スタ70bのオンが誤って余分になされることを意味す
る。その結果、このようなトランジスタ70bの余分な
オンに基づきドアロック装置Lがドアをロックするとす
れば、当該乗用車の車速が所定速度に上昇していないの
にドアが誤ってロックされてしまうという不具合を招
く。
【0013】以上のような各不具合の発生を防止するた
めに、制御回路Eでは、上述のごとく、コンデンサ80
が採用されている。これによれば、上述のようにパルス
信号Pのハイレベル中にイグニッションスイッチIGを
介するバッテリBから制御装置Eへの直流電圧Vbの印
加が瞬断されると、コンデンサ80の充電電圧が、当該
直流電圧Vbに代えて、制御装置Eの抵抗60及びトラ
ンジスタ70bと、各抵抗40乃至40c及びトランジ
スタ70aに印加される。
【0014】これに伴い、コンデンサ80の充電電圧に
基づく放電電流が、抵抗60を通りトランジスタ70a
に流入するとともに、各抵抗40、40a、40bを通
りトランジスタ70aに流入して、トランジスタ70a
のオン及びトランジスタ70bのオフをそのまま維持す
る。このことは、上述のごとくイグニッションスイッチ
IGを介するバッテリBから制御装置Eへの直流電圧V
bの印加が瞬断されても、これに影響されることなく、
トランジスタ70aのオン及びトランジスタ70bのオ
フがそのまま維持されることを意味する。このとき、ス
ピードセンサSの出力段トランジスタ20も、そのコレ
クタにて、直流電圧Vbに代えて、コンデンサ80から
両抵抗40、30を通し充電電圧を印加される。
【0015】これによれば、上記各不具合の発生を防止
できる。しかし、上述の通り、コンデンサ80の充電電
圧に基づく放電電流が、抵抗60を通りトランジスタ7
0aに流入するとともに、各抵抗40、40a、40b
を通りトランジスタ70aに流入するため、コンデンサ
80の静電容量Cと各抵抗60、40、40a、40b
の抵抗値及びトランジスタ70aの内部抵抗値とで与え
られる放電時定数をかなり大きくしないと、上記放電電
流を1msを超えて維持することができない。換言すれ
ば、上記放電時定数をかなり大きくしようとすると、ト
ランジスタ70aの内部抵抗値は小さく、また、各抵抗
の抵抗値を大きくするとコスト高となるため、コンデン
サ80の静電容量Cをかなり大きくしなければならず、
その結果、このようなコンデンサでは、スピードメータ
のコスト上昇を招くという不具合を生ずる。
【0016】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、パルス信号に応じて指示する車両用計器に
採用する制御装置において、入力インピーダンスの高い
電界効果型トランジスタを有効に活用して、小さな静電
容量のコンデンサを用いても、パルス信号のハイレベル
中に電源電圧の一時的遮断が生じたときこれに影響され
ることなくパルス信号の波形を正常に維持するようにす
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題の達成にあた
り、請求項1に記載の発明に係る車両用計器の制御装置
は、車両用計器の計器本体(M)、車両の作動機器
(L)、及び車両の原動機の始動用キースイッチ(I
G)を介し電源(B)から電源電圧を印加されて車両の
回転体の回転に応じパルス信号を発生するパルス信号発
生手段(S)の間に接続される。
【0018】当該制御装置において、互いに直列接続さ
れて始動用キースイッチを介し電源から印加される電源
電圧を分圧する複数の抵抗(110a、110b、11
0c)と、この複数の抵抗に並列接続されて始動用キー
スイッチを介し電源から給電を受けて充電されるコンデ
ンサ(120)と、処理手段(100)と、複数の抵抗
のうちの両抵抗の共通端子に接続したゲートを有するF
ET(130)とを備え、複数の抵抗は、その分圧電圧
を、パルス信号のレベル変化に応じて変化させ、FET
は、複数の抵抗による分圧電圧の変化に応じてスイッチ
ングしてこのスイッチング出力を作動機器に入力し、処
理手段は、複数の抵抗による分圧電圧の変化に応じて回
転体の回転データを作成して計器本体に入力し、始動用
キースイッチを介する電源からの電源電圧の印加がパル
ス信号のハイレベル中に瞬断されたとき、コンデンサ
が、その充電電圧を、パルス信号発生手段及び複数の抵
抗に印加する。
【0019】このように、始動用キースイッチを介する
電源からの電源電圧の印加がパルス信号のハイレベル中
に瞬断されたとき、コンデンサの充電電圧が、電源電圧
に代えて、パルス信号発生手段及び複数の抵抗に印加さ
れると、パルス信号発生手段のパルス信号の発生及び複
数の抵抗による分圧電圧のレベル変化は、上述した始動
用キースイッチを介する電源からの電源電圧の印加の瞬
断前と同様に維持される。その結果、処理手段による回
転データの計器本体への入力及びFETによる作動機器
へのスイッチング出力の入力も、上述した始動用キース
イッチを介する電源からの電源電圧の印加の瞬断前と同
様に維持される。
【0020】ここで、コンデンサの充電電圧に基づく放
電電流が複数の抵抗及びFETに流れても、FETの入
力インピーダンスは非常に高いことから、当該放電電流
の放電経路における放電時定数は、コンデンサの静電容
量を小さくしても、上述した始動用キースイッチを介す
る電源からの電源電圧の印加の瞬断時間を超えて長く確
保できる。その結果、FETを利用して、コンデンサの
静電容量を小さくすることでコストの低減を確保でき
る。
【0021】また、請求項2に記載の発明に係る車両用
計器の制御装置は、車両の車速を指示する計器の計器本
体(M)、車速感応型ドアロック装置(L)、及び車両
の原動機の始動用キースイッチ(IG)を介し電源
(B)から電源電圧を印加されて車両の車速に応じパル
ス信号を発生するパルス信号発生手段(S)の間に接続
される。
【0022】当該制御装置において、互いに直列接続さ
れて始動用キースイッチを介し電源から印加される電源
電圧を分圧する複数の抵抗(110a、110b、11
0c)と、この複数の抵抗に並列接続されて始動用キー
スイッチを介し電源から給電を受けて充電されるコンデ
ンサ(120)と、処理手段(100)と、複数の抵抗
のうちの両抵抗の共通端子に接続したゲートを有するF
ET(130)とを備え、複数の抵抗は、その分圧電圧
を、パルス信号のレベル変化に応じて変化させ、FET
は、複数の抵抗による分圧電圧の変化に応じてスイッチ
ングしてこのスイッチング出力をドアロック装置に入力
し、処理手段は、複数の抵抗による分圧電圧の変化に応
じて車両の車速データを作成して計器本体に入力し、始
動用キースイッチを介する電源からの電源電圧の印加が
パルス信号のハイレベル中に瞬断されたとき、コンデン
サが、その充電電圧を、パルス信号発生手段及び複数の
抵抗に印加する。
【0023】このように、請求項1の発明とは異なり、
計器として車速を指示する計器を採用し、作動機器とし
て車速感応型ドアロック装置を採用しても、請求項1に
記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0024】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。図1は、本発明が乗用車用スピードメ
ータに適用された例を示している。本実施形態のスピー
ドメータでは、図2にて示したスピードメータにおい
て、制御装置Eに代えて、制御装置Eaが採用されてい
る。その他の構成は図2のスピードメータと同様である
ため、その説明は省略する。
【0026】制御装置Eaは、互いに直列接続した各抵
抗110、110a、110b及び110cと、所定の
静電容量C1を有するコンデンサ120とを備えてお
り、両抵抗110、110aは、その共通端子にて、ス
ピードセンサSの抵抗30を介し出力段トランジスタ2
0のコレクタに接続されている。各抵抗110、110
a、110b及び110cは、上述した各抵抗40、4
0a、40b及び40cにそれぞれ対応するもので、両
抵抗110a、110bは、その共通端子にて、抵抗9
0を介しマイクロコンピュータ100のCPUに接続さ
れている。また、抵抗110cは、その一側端子にて接
地されており、この抵抗110cの他側端子は、各抵抗
110b、110a、110、ダイオード50及びイグ
ニッションスイッチIGを介しバッテリBの正側端子に
接続されている。コンデンサ120は、その一側端子に
て接地されており、このコンデンサ120の他側端子は
両抵抗110、110aの共通端子に接続されている。
【0027】当該制御装置Eaは、電界効果型トランジ
スタ130(以下、FET130という)を備えてお
り、このFET130は、そのゲートにて、両抵抗11
0b、110cの共通端子(抵抗110cの他側端子)
に接続されている。また、当該FET130は、そのソ
ース端子にて、抵抗70cを介しドアロック装置Lに接
続されており、このFET130のドレイン端子は接地
されている。
【0028】このように構成した本実施形態において、
当該乗用車がイグニッションスイッチIGのオンのもと
走行状態におかれるものとする。また、イグニッション
スイッチIGのオンに伴い、バッテリBの直流電圧Vb
は制御装置Eaに印加される。すると、スピードセンサ
Sの出力段トランジスタ20が、そのコレクタにて、バ
ッテリBからイグニッションスイッチIG、逆流阻止用
ダイオード50、両抵抗110、30を通して直流電圧
Vbを印加され、制御装置Eaのコンデンサ120が、
その他側端子にて、バッテリBからイグニッションスイ
ッチIG、逆流阻止用ダイオード50及び抵抗110を
通して直流電圧Vbを印加されることで充電される。ま
た、互いに直列接続した各抵抗110、110a、11
0b及び110cは、バッテリBからイグニッションス
イッチIG及びダイオード50を介し直流電圧Vbを印
加されて分圧し、両抵抗110、110aの共通端子、
両抵抗110a、110bの共通端子及び両抵抗110
b、110cの共通端子にてそれぞれ分圧電圧を発生す
る。
【0029】ここで、抵抗110の抵抗値と各抵抗11
0a、110b、110cの直列抵抗値とで直流電圧V
bを分圧した電圧が両抵抗110、110aの共通端子
に生ずる分圧電圧(以下、第1分圧電圧という)であ
り、両抵抗110、110aの直列抵抗値と両抵抗11
0b、110cの直列抵抗値とで直流電圧Vbを分圧し
た電圧が両抵抗110a、110bの共通端子に生ずる
分圧電圧(以下、第2分圧電圧という)であり、各抵抗
110、110a、110bの直列抵抗値と抵抗110
cの抵抗値とで直流電圧Vbを分圧した電圧が両抵抗1
10b、110cの共通端子に生ずる分圧電圧(以下、
第3分圧電圧という)である。
【0030】また、上述のように当該乗用車が走行状態
におかれるとともにバッテリBの直流電圧Vbが出力段
トランジスタ20のコレクタに印加されると、スピード
センサSは、当該乗用車の車速に比例する周波数にてパ
ルス信号Pを出力段トランジスタ20のコレクタから抵
抗30を通して発生し両抵抗110、110aの共通端
子に出力する。
【0031】ここで、出力段トランジスタ20はパルス
信号Pの周波数にてオンとオフを繰り返すから、当該出
力段トランジスタ20のコレクタに現れる電圧も、上記
パルス信号の周波数にて、ハイレベルとローレベルとを
繰り返す。このため、両抵抗110、110aの共通端
子に現れる電圧も、パルス信号Pの周波数にて、上記第
1分圧電圧であるハイレベルと接地電圧であるローレベ
ルとに交互に変化する。これに伴い、両抵抗110a、
110bの共通端子に現れる電圧も、上記パルス信号の
周波数にて、上記第2分圧電圧であるハイレベルと接地
電圧であるローレベルとに交互に変化し、両抵抗110
b、110cの共通端子に現れる電圧も、パルス信号P
の周波数にて、上記第3分圧電圧であるハイレベルと接
地電圧であるローレベルとに交互に変化する。
【0032】すると、マイクロコンピュータ100は、
抵抗90を通して入力される両抵抗110a、110b
の共通端子に現れる電圧をCPUによりカウントし、こ
のカウント値を車速データとしてメータ本体Mに出力す
る。これにより、当該メータ本体Mは、車速データに基
づき当該乗用車の車速を指示する。
【0033】また、両抵抗110b、110cの共通端
子に現れる電圧は、FET130のゲートに印加される
が、この電圧は、上述のように、パルス信号Pの周波数
にて、上記第3分圧電圧であるハイレベルと接地電圧で
あるローレベルとに交互に変化する。このため、この変
化にあわせてFET130がオン及びオフを繰り返す。
これに伴い、当該FET130は、そのソースに現れる
電圧を、パルス信号Pの周波数にて、ハイレベルとロー
レベルとに交互に変化させてドアロック装置Lに入力す
る。従って、パルス信号Pの周波数が上記所定車速に比
例する周波数に達すると、ドアロック装置Lは当該乗用
車の各ドアを自動的にロックする。
【0034】このような状態において、パルス信号Pが
ハイレベルにあるとき、即ち、スピードセンサSの出力
段トランジスタ10がオフ状態にあるとき、バッテリB
からイグニッションスイッチIGを介する制御装置Ea
への直流電圧Vbの印加が何らかの原因により1ミリ秒
(ms)間程一時的に瞬断されると、直流電圧Vbに代
わり、コンデンサ120の充電電圧が、上記第1分圧電
圧として、両抵抗110、110aの共通端子に印加さ
れるとともに、出力段トランジスタ20のコレクタに抵
抗30を介し印加される。
【0035】このように上記充電電圧が出力段トランジ
スタ20のコレクタに印加されると、スピードセンサS
は、上述のような制御装置Eaへの直流電圧Vbの印加
の一時的瞬断の発生の前と同様にパルス信号Pの出力を
維持する。
【0036】また、上述のようにコンデンサ120の充
電電圧が両抵抗110、110aの共通端子に印加され
ると、当該充電電圧に基づく放電電流が、互いに直列に
接続した各抵抗110a、110b、110cを流れ
る。このため、両抵抗110、110aの共通端子、両
抵抗110a、110bの共通端子及び両抵抗110
b、110cの共通端子にそれぞれ現れる各電圧は、上
述のような制御装置Eaへの直流電圧Vbの印加の一時
的瞬断の発生の前と同様に変化する。
【0037】従って、上述のような制御装置Eaへの直
流電圧Vbの印加の一時的瞬断の発生の前と同様に、マ
イクロコンピュータ100は、メータ本体Mへの車速デ
ータの出力を維持し、FET130は、そのオンオフの
繰り返しを維持する。このため、メータ本体Mの車速指
示及びドアロック装置Lのドアロックは、上述のような
制御装置Eaへの直流電圧Vbの印加の一時的瞬断の発
生の前と同様に維持される。
【0038】ここで、FET130の入力インピーダン
スは、バイポーラ型トランジスタの内部抵抗に比べて非
常に高いため、当該FET130のオン状態においてコ
ンデンサ120の充電電圧に基づく放電電流が両抵抗1
10a、110bを通りFET130にそのゲートから
流入する量は、バイポーラ型トランジスタへの流入量に
比べて非常に少ない。このため、コンデンサ130の静
電容量C1をかなり小さくしても、当該静電容量C1と
各抵抗110a、110b、110cの直列抵抗値及び
FET130の入力インピーダンスとで与えられる放電
時定数を、上記放電電流を1msを超えて維持できる。
その結果、パルス信号Pのハイレベル中に上述のごとく
制御装置Eaへの直流電圧Vbの印加が瞬断されても、
これに影響されることなく、スピードセンサS、制御装
置Ea、メータ本体M及びドアロック装置Lの動作を正
常に維持できる。
【0039】また、このような作用効果の達成にあた
り、FET130の高い入力インピーダンスを有効に利
用することで、コンデンサ120の静電容量C1をかな
り小さくすることができ、その結果、コスト低減に役立
つ。
【0040】ちなみに、本実施形態の作用効果を、実測
により図2の構成による作用効果と比較してみたとこ
ろ、以下のような結果が得られた。但し、FET130
として、日本電気(株)製2SK1273形FETを採
用し、コンデンサ120の静電容量C1を0.022μ
Fとし、各抵抗110、110a、110b、110c
の抵抗値を、それぞれ、4.7kΩ、47kΩ、22k
Ω、47kΩとした。図2の従来の構成において、各ト
ランジスタ70a、70bとして、日本電気(株)製2
SD1000形バイポーラトランジスタを採用し、コン
デンサ80の静電容量Cを0.47μFとし、各抵抗4
0、40a、40b、40cの抵抗値を、それぞれ、
3.9kΩ、7.5kΩ、15kΩ、10kΩとした。
なお、各抵抗70c、90の抵抗値は、それぞれ、10
kΩ、22kΩとした。
【0041】これによれば、図2の構成において、コン
デンサ80の放電電流が抵抗60及び各抵抗40乃至4
0b並びにトランジスタ70aに流れるときの放電時定
数は、コンデンサ80の静電容量Cを上述のごとく0.
47μFとすることで、初めて、制御装置Eへの直流電
圧Vbの1ms程の一時的瞬断による上記不具合を解消
し得た。これに対し、本実施形態では、コンデンサ12
0の放電電流が各抵抗110a、110b、110c及
びFET130に流れるときの放電時定数は、コンデン
サ120の静電容量C1を0.448μFと小さくして
も、図2の構成での放電時定数とほぼ同じにすることが
できた。換言すれば、トランジスタ70a、70bに代
えてFET120を利用することで、コンデンサ120
の静電容量をコンデンサ80の静電容量の21.4分の
1に小さくしても、制御装置Eaへの直流電圧Vbの1
ms程の一時的瞬断時において、制御装置Eへの直流電
圧Vbの1ms程の一時的瞬断による上記不具合の解消
と同様の作用効果を確保できることが分かる。
【0042】なお、本発明の実施にあたり、当該乗用車
のスピードメータに限ることなく、タコメータやオドメ
ータ等のパルス信号に応じて指示する計器に本発明を適
用してもよい。
【0043】また、本発明の実施にあたり、抵抗110
を廃止して、直流電圧Vbをダイオード50を介し各抵
抗30、110a及びコンデンサ120に印加するよう
にしてもよい。
【0044】また、本発明の実施にあたり、ドアロック
装置Lに代えて、当該乗用車に装備した車速制御装置そ
の他の装置を、抵抗70cを介しFET130のソース
に接続するようにしてもよい。
【0045】また、本発明の実施にあたり、抵抗110
bは廃止して、両抵抗110a、110cの共通端子に
現れる電圧をマイクロコンピュータ100及びFET1
30に印加するようにしてもよい。
【0046】また、本発明の実施にあたり、乗用車のス
ピードメータに限らず、一般に、自動車その他の車両用
スピードメータに本発明を適用してもよい。
【0047】また、本発明の実施にあたり、エンジンを
原動機とする乗用車に限らず、電動機を原動機とする電
気自動車に本発明を適用してもよい。この場合、イグニ
ッションスイッチIGに代えて、電動機の始動用キース
イッチがバッテリBとダイオード50との間に接続され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を表す回路構成図である。
【図2】従来の乗用車用スピードメータの回路構成図で
ある。
【図3】(a)は図2の制御装置へのバッテリからの印
加電圧を示すタイミングチャートであり、(b)は図2
のスピードセンサの出力を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
B…バッテリ、IG…イグニッションスイッチ、L…ド
アロック装置、M…計器本体、S…スピードセンサ、1
00…マイクロコンピュータ、110a、110b、1
10c…抵抗、120…コンデンサ、130…FET。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用計器の計器本体(M)、車両の作
    動機器(L)、及び車両の原動機の始動用キースイッチ
    (IG)を介し電源(B)から電源電圧を印加されて車
    両の回転体の回転に応じパルス信号を発生するパルス信
    号発生手段(S)の間に接続される制御装置において、 互いに直列接続されて前記始動用キースイッチを介し前
    記電源から印加される電源電圧を分圧する複数の抵抗
    (110a、110b、110c)と、 この複数の抵抗に並列接続されて前記始動用キースイッ
    チを介し前記電源から給電を受けて充電されるコンデン
    サ(120)と、 処理手段(100)と、 前記複数の抵抗のうちの両抵抗の共通端子に接続したゲ
    ートを有するFET(130)とを備え、 前記複数の抵抗は、その分圧電圧を、前記パルス信号の
    レベル変化に応じて変化させ、 前記FETは、前記複数の抵抗による分圧電圧の変化に
    応じてスイッチングしてこのスイッチング出力を前記作
    動機器に入力し、 前記処理手段は、前記複数の抵抗による分圧電圧の変化
    に応じて前記回転体の回転データを作成して前記計器本
    体に入力し、 前記始動用キースイッチを介する前記電源からの電源電
    圧の印加が前記パルス信号のハイレベル中に瞬断された
    とき、前記コンデンサが、その充電電圧を、前記パルス
    信号発生手段及び前記複数の抵抗に印加するようにした
    車両用計器の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の車速を指示する計器の計器本体
    (M)、車速感応型ドアロック装置(L)、及び車両の
    原動機の始動用キースイッチ(IG)を介し電源(B)
    から電源電圧を印加されて車両の車速に応じパルス信号
    を発生するパルス信号発生手段(S)の間に接続される
    制御装置において、 互いに直列接続されて前記始動用キースイッチを介し前
    記電源から印加される電源電圧を分圧する複数の抵抗
    (110a、110b、110c)と、 この複数の抵抗に並列接続されて前記始動用キースイッ
    チを介し前記電源から給電を受けて充電されるコンデン
    サ(120)と、 処理手段(100)と、 前記複数の抵抗のうちの両抵抗の共通端子に接続したゲ
    ートを有するFET(130)とを備え、 前記複数の抵抗は、その分圧電圧を、前記パルス信号の
    レベル変化に応じて変化させ、 前記FETは、前記複数の抵抗による分圧電圧の変化に
    応じてスイッチングしてこのスイッチング出力を前記ド
    アロック装置に入力し、 前記処理手段は、前記複数の抵抗による分圧電圧の変化
    に応じて車両の車速データを作成して前記計器本体に入
    力し、 前記始動用キースイッチを介する前記電源からの電源電
    圧の印加が前記パルス信号のハイレベル中に瞬断された
    とき、前記コンデンサが、その充電電圧を、前記パルス
    信号発生手段及び前記複数の抵抗に印加するようにした
    車両用計器の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101833873B1 (ko) 2011-12-22 2018-04-13 현대모비스 주식회사 차량용 도어 신호의 입력 회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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