JP2002345782A - 体脂肪の測定方法及び測定装置 - Google Patents
体脂肪の測定方法及び測定装置Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/48—Other medical applications
- A61B5/4869—Determining body composition
- A61B5/4872—Body fat
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 腹部周径囲を入力し、該腹部周径囲の測
定結果と少なくとも身長を含む個人的パラメータに基づ
いて腹部総脂肪面積を演算する。また、腹部周径囲を入
力し、該腹部周径囲の測定結果と少なくとも身長を含む
個人的パラメータに基づいて内臓脂肪面積を演算する。 【効果】 非常に簡単且つ安価でしかも人体に悪影響を
及ぼすような恐れなしに、体脂肪量だけでなく、腹部総
脂肪面積や内臓脂肪面積等の体脂肪分布に関する情報を
得ることができ、健康管理上有用である。また、体重測
定や生体電気インピーダンス測定等を必要としないの
で、より簡便であり、ペースメーカーを使用している人
や妊産婦でも安心して測定できる。
定結果と少なくとも身長を含む個人的パラメータに基づ
いて腹部総脂肪面積を演算する。また、腹部周径囲を入
力し、該腹部周径囲の測定結果と少なくとも身長を含む
個人的パラメータに基づいて内臓脂肪面積を演算する。 【効果】 非常に簡単且つ安価でしかも人体に悪影響を
及ぼすような恐れなしに、体脂肪量だけでなく、腹部総
脂肪面積や内臓脂肪面積等の体脂肪分布に関する情報を
得ることができ、健康管理上有用である。また、体重測
定や生体電気インピーダンス測定等を必要としないの
で、より簡便であり、ペースメーカーを使用している人
や妊産婦でも安心して測定できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の体脂肪を測
定する方法および装置に関するものであり、特に、人体
の体脂肪分布を測定する方法および装置に関するもので
ある。
定する方法および装置に関するものであり、特に、人体
の体脂肪分布を測定する方法および装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、人の健康因子として体重がパラメ
ータとして挙げられていたが、近年においては、体脂肪
率も健康因子の一つとして重要視されてきている。この
ことに対応して、体脂肪量を測定するための種々な方法
および装置が開発され提案されてきている。例えば、特
開昭６２−１６９０２３号公報には、身長、年令、性別
を入力し、体重、身体の末端間のインピーダンスを測定
することにより、体脂肪量を測定するものが開示されて
いる。また、特表昭５７−５００９００号公報には、動
物の背後に超音波パルス波を送信し脂肪層と筋肉層の境
界より反射した波（受信波）を検知し、送信時から受信
までの時間を測定することにより、脂肪層の厚さを測定
するものが開示されている。さらにまた、特開昭６２−
８７１３９号公報には、人体各部位について超音波を用
いて皮下脂肪を測定し、各部位の断面積係数や体積脂肪
量推定係数を乗ずることにより部位別体脂肪推定値を算
出し、それらを積算することにより体脂肪量の推定を行
うものが開示されている。
ータとして挙げられていたが、近年においては、体脂肪
率も健康因子の一つとして重要視されてきている。この
ことに対応して、体脂肪量を測定するための種々な方法
および装置が開発され提案されてきている。例えば、特
開昭６２−１６９０２３号公報には、身長、年令、性別
を入力し、体重、身体の末端間のインピーダンスを測定
することにより、体脂肪量を測定するものが開示されて
いる。また、特表昭５７−５００９００号公報には、動
物の背後に超音波パルス波を送信し脂肪層と筋肉層の境
界より反射した波（受信波）を検知し、送信時から受信
までの時間を測定することにより、脂肪層の厚さを測定
するものが開示されている。さらにまた、特開昭６２−
８７１３９号公報には、人体各部位について超音波を用
いて皮下脂肪を測定し、各部位の断面積係数や体積脂肪
量推定係数を乗ずることにより部位別体脂肪推定値を算
出し、それらを積算することにより体脂肪量の推定を行
うものが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近に
おいては、同じ脂肪率でも脂肪の分布、つまり皮下脂肪
型であるか、内臓脂肪型であるかにより、糖尿病、動脈
硬化等生活習慣病にかかる危険率が異なると言われてき
ている。そこで、脂肪の分布を測定する方法として、Ｃ
ＴやＭＲＩによるへそ部の断層写真の画像解析による方
法が提案されている。
おいては、同じ脂肪率でも脂肪の分布、つまり皮下脂肪
型であるか、内臓脂肪型であるかにより、糖尿病、動脈
硬化等生活習慣病にかかる危険率が異なると言われてき
ている。そこで、脂肪の分布を測定する方法として、Ｃ
ＴやＭＲＩによるへそ部の断層写真の画像解析による方
法が提案されている。
【０００４】しかし、このような方法では、画像解析の
煩雑さや装置自体が高額である等の問題があり、また、
ＣＴにおいては、Ｘ線の被爆という問題もある。
煩雑さや装置自体が高額である等の問題があり、また、
ＣＴにおいては、Ｘ線の被爆という問題もある。
【０００５】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消しうるような、人体の体脂肪を測定する
方法および装置を提供することである。
の問題点を解消しうるような、人体の体脂肪を測定する
方法および装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、人体の体脂肪を測定する方法において、腹部周径
囲を入力し、該腹部周径囲の測定結果と少なくとも身長
を含む個人的パラメータに基づいて腹部総脂肪面積を演
算することを特徴とする方法が提供される。
れば、人体の体脂肪を測定する方法において、腹部周径
囲を入力し、該腹部周径囲の測定結果と少なくとも身長
を含む個人的パラメータに基づいて腹部総脂肪面積を演
算することを特徴とする方法が提供される。
【０００７】本発明の別の観点によれば、人体の体脂肪
を測定する方法において、腹部周径囲を入力し、該腹部
周径囲の測定結果と少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータに基づいて内臓脂肪面積を演算することを特徴とす
る方法が提供される。
を測定する方法において、腹部周径囲を入力し、該腹部
周径囲の測定結果と少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータに基づいて内臓脂肪面積を演算することを特徴とす
る方法が提供される。
【０００８】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
腹部周径囲は、周径囲測定装置により入力する。
腹部周径囲は、周径囲測定装置により入力する。
【０００９】本発明の別の実施の形態によれば、前記腹
部周径囲は、データ入力スイッチにより入力する。
部周径囲は、データ入力スイッチにより入力する。
【００１０】本発明のさらに別の観点によれば、人体の
体脂肪を測定する装置において、腹部周径囲を入力する
第１の入力手段と、少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータを入力する第２の入力手段と、前記第１の入力手段
と前記第２の入力手段からのデータに基づいて、腹部総
脂肪面積を演算する演算手段とを備えることを特徴とす
る装置が提供される。
体脂肪を測定する装置において、腹部周径囲を入力する
第１の入力手段と、少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータを入力する第２の入力手段と、前記第１の入力手段
と前記第２の入力手段からのデータに基づいて、腹部総
脂肪面積を演算する演算手段とを備えることを特徴とす
る装置が提供される。
【００１１】本発明のさらに別の観点によれば、人体の
体脂肪を測定する装置において、腹部周径囲を入力する
第１の入力手段と、少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータを入力する第２の入力手段と、前記第１の入力手段
と前記第２の入力手段からのデータに基づいて、内臓脂
肪面積を演算する演算手段とを備えることを特徴とする
装置が提供される。
体脂肪を測定する装置において、腹部周径囲を入力する
第１の入力手段と、少なくとも身長を含む個人的パラメ
ータを入力する第２の入力手段と、前記第１の入力手段
と前記第２の入力手段からのデータに基づいて、内臓脂
肪面積を演算する演算手段とを備えることを特徴とする
装置が提供される。
【００１２】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
第１の入力手段は、周径囲測定装置である。
第１の入力手段は、周径囲測定装置である。
【００１３】本発明の別の実施の形態によれば、前記第
１の入力手段は、データ入力スイッチである。
１の入力手段は、データ入力スイッチである。
【００１４】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記第２の入力手段は、データ入力スイッチである。
前記第２の入力手段は、データ入力スイッチである。
【００１５】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記装置は、性別および／または年令を含む個人的パラ
メータを入力する第３の入力手段を更に備える。
前記装置は、性別および／または年令を含む個人的パラ
メータを入力する第３の入力手段を更に備える。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明する。
【００１７】図１は、本発明の一実施例としての体脂肪
測定装置の構成を示す概略斜視図である。この実施例の
体脂肪測定装置１は、本体ハウジング１０を備え、この
本体ハウジング１０に配設された超音波プローブ２０
と、この本体ハウジング１０内に巻き込まれ且つ引き出
せるようにされた巻尺の如き周径囲測定部３０とを備え
る。本体ハウジング１０の上面には、表示部１１、入力
部１２等が設けられており、また、本体ハウジング１０
の適当箇所に電源スイッチ（図示していない）が設けら
れており、本体ハウジング１０内には、演算部を含む制
御回路等が設けられている。
測定装置の構成を示す概略斜視図である。この実施例の
体脂肪測定装置１は、本体ハウジング１０を備え、この
本体ハウジング１０に配設された超音波プローブ２０
と、この本体ハウジング１０内に巻き込まれ且つ引き出
せるようにされた巻尺の如き周径囲測定部３０とを備え
る。本体ハウジング１０の上面には、表示部１１、入力
部１２等が設けられており、また、本体ハウジング１０
の適当箇所に電源スイッチ（図示していない）が設けら
れており、本体ハウジング１０内には、演算部を含む制
御回路等が設けられている。
【００１８】図２は、図１に示した体脂肪測定装置の回
路構成を示すブロック図である。この図２に示されるよ
うに、この体脂肪測定装置１は、本体ハウジング１０内
に設けられた制御回路にて、入力部１２のデータ入力ス
イッチにて入力されてくるデータ、超音波プローブ２０
による測定データ、周径囲測定部３０による測定データ
等を受けて、後述するような演算処理を行うことにより
種々な演算処理結果等を表示部１１に表示するように作
動する。
路構成を示すブロック図である。この図２に示されるよ
うに、この体脂肪測定装置１は、本体ハウジング１０内
に設けられた制御回路にて、入力部１２のデータ入力ス
イッチにて入力されてくるデータ、超音波プローブ２０
による測定データ、周径囲測定部３０による測定データ
等を受けて、後述するような演算処理を行うことにより
種々な演算処理結果等を表示部１１に表示するように作
動する。
【００１９】図３は、本発明の別の実施例としての体脂
肪測定装置の構成を示す概略斜視図である。この実施例
の体脂肪測定装置１Ａは、本体ハウジング１０Ａを備
え、この本体ハウジング１０Ａに配設されたスキンホー
ルドキャリパーの如き皮脂厚測定部２０Ａと、この本体
ハウジング１０Ａ内に巻き込まれ且つ引き出せるように
された巻尺の如き周径囲測定部３０Ａとを備える。本体
ハウジング１０Ａの上面には、表示部１１Ａ、入力部１
２Ａ等が設けられており、また、本体ハウジング１０Ａ
の適当箇所に電源スイッチ（図示していない）が設けら
れており、本体ハウジング１０Ａ内には、演算部を含む
制御回路等が設けられている。
肪測定装置の構成を示す概略斜視図である。この実施例
の体脂肪測定装置１Ａは、本体ハウジング１０Ａを備
え、この本体ハウジング１０Ａに配設されたスキンホー
ルドキャリパーの如き皮脂厚測定部２０Ａと、この本体
ハウジング１０Ａ内に巻き込まれ且つ引き出せるように
された巻尺の如き周径囲測定部３０Ａとを備える。本体
ハウジング１０Ａの上面には、表示部１１Ａ、入力部１
２Ａ等が設けられており、また、本体ハウジング１０Ａ
の適当箇所に電源スイッチ（図示していない）が設けら
れており、本体ハウジング１０Ａ内には、演算部を含む
制御回路等が設けられている。
【００２０】図４は、図３に示した体脂肪測定装置の回
路構成を示すブロック図である。この図４に示されるよ
うに、この体脂肪測定装置１Ａは、本体ハウジング１０
Ａ内に設けられた制御回路にて、入力部１２Ａのデータ
入力スイッチにて入力されてくるデータ、皮脂厚測定部
２０Ａによる測定データ、周径囲測定部３０Ａによる測
定データ等を受けて、後述するような演算処理を行うこ
とにより種々な演算処理結果等を表示部１１Ａに表示す
るように作動する。
路構成を示すブロック図である。この図４に示されるよ
うに、この体脂肪測定装置１Ａは、本体ハウジング１０
Ａ内に設けられた制御回路にて、入力部１２Ａのデータ
入力スイッチにて入力されてくるデータ、皮脂厚測定部
２０Ａによる測定データ、周径囲測定部３０Ａによる測
定データ等を受けて、後述するような演算処理を行うこ
とにより種々な演算処理結果等を表示部１１Ａに表示す
るように作動する。
【００２１】超音波プローブ２０は、腹部皮下脂肪厚を
測定するためのものであるが、そのための超音波測定モ
ードは、後述するようなＡ−ｍｏｄｅが簡単であるが、
コストが比較的にかかるがＢ−ｍｏｄｅ測定でもよい。
さらにまた、前述の実施例の装置では、腹部皮下脂肪厚
の測定を、超音波測定またはスキンホールドキャリパー
による測定としているのであるが、その他の測定方法を
採用してもよい。
測定するためのものであるが、そのための超音波測定モ
ードは、後述するようなＡ−ｍｏｄｅが簡単であるが、
コストが比較的にかかるがＢ−ｍｏｄｅ測定でもよい。
さらにまた、前述の実施例の装置では、腹部皮下脂肪厚
の測定を、超音波測定またはスキンホールドキャリパー
による測定としているのであるが、その他の測定方法を
採用してもよい。
【００２２】次に、前述したような実施例の体脂肪測定
装置の動作に関連させて、本発明による人体の体脂肪分
布を測定する方法について詳述する。
装置の動作に関連させて、本発明による人体の体脂肪分
布を測定する方法について詳述する。
【００２３】図５は、本発明による体脂肪分布の測定の
手順を大きなステップに分けて順番に示し、図６および
図７は、図５の手順をより詳細に示すフローチャートで
ある。これら図５から図７に示されるように、自分の体
脂肪分布を測定しようとする者は、ステップ１で、体脂
肪測定装置１または１Ａの電源スイッチをオンする。そ
れから、ステップ２から４にて、体脂肪装置１または１
Ａの入力部１２または１２Ａのデータ入力スイッチを使
用して性別、年令、身長等の個人的パラメータを入力す
る。
手順を大きなステップに分けて順番に示し、図６および
図７は、図５の手順をより詳細に示すフローチャートで
ある。これら図５から図７に示されるように、自分の体
脂肪分布を測定しようとする者は、ステップ１で、体脂
肪測定装置１または１Ａの電源スイッチをオンする。そ
れから、ステップ２から４にて、体脂肪装置１または１
Ａの入力部１２または１２Ａのデータ入力スイッチを使
用して性別、年令、身長等の個人的パラメータを入力す
る。
【００２４】次いで、ステップ５にて、超音波プローブ
２０またはスキンホールドキャリパー２０Ａを用いて、
腹部皮下脂肪厚を測定する。この場合において、超音波
プローブ２０による腹部皮下脂肪厚の測定は、Ａ−ｍｏ
ｄｅで行う。この超音波プローブ２０またはスキンホー
ルドキャリパー２０Ａによる腹部皮下脂肪厚の測定デー
タは、本体ハウジング１０または１０Ａ内の制御回路へ
と送られる。スキンホールドキャリパー２０Ａによる測
定データは、被測定者が読み取って入力部１２Ａのデー
タ入力スイッチにて入力するようにしてもよい。ここ
で、Ａ−ｍｏｄｅ皮下脂肪厚測定について説明しておく
と、超音波プローブ２０から高周波の超音波が発せら
れ、そして体表面に入射させられた波は、脂肪層と腹膜
または脂肪層と筋肉層との境界面で反射し、再度プロー
ブ２０へ戻ってくる。そこで、入射してから反射波が戻
ってくるまでの時間を測定することにより、脂肪の音速
が既知なことから、脂肪の厚さが測定される。
２０またはスキンホールドキャリパー２０Ａを用いて、
腹部皮下脂肪厚を測定する。この場合において、超音波
プローブ２０による腹部皮下脂肪厚の測定は、Ａ−ｍｏ
ｄｅで行う。この超音波プローブ２０またはスキンホー
ルドキャリパー２０Ａによる腹部皮下脂肪厚の測定デー
タは、本体ハウジング１０または１０Ａ内の制御回路へ
と送られる。スキンホールドキャリパー２０Ａによる測
定データは、被測定者が読み取って入力部１２Ａのデー
タ入力スイッチにて入力するようにしてもよい。ここ
で、Ａ−ｍｏｄｅ皮下脂肪厚測定について説明しておく
と、超音波プローブ２０から高周波の超音波が発せら
れ、そして体表面に入射させられた波は、脂肪層と腹膜
または脂肪層と筋肉層との境界面で反射し、再度プロー
ブ２０へ戻ってくる。そこで、入射してから反射波が戻
ってくるまでの時間を測定することにより、脂肪の音速
が既知なことから、脂肪の厚さが測定される。
【００２５】次に、ステップ６において、周径囲測定部
３０または３０Ａを用いて、被測定者のウエストの周径
囲を測定する。この周径囲の測定データも、制御回路へ
自動的に入力されるように構成しておくこともでき、ま
たは、被測定者が測定値を読み取ってデータ入力スイッ
チを使用して制御回路へ入力できるようにも構成でき
る。
３０または３０Ａを用いて、被測定者のウエストの周径
囲を測定する。この周径囲の測定データも、制御回路へ
自動的に入力されるように構成しておくこともでき、ま
たは、被測定者が測定値を読み取ってデータ入力スイッ
チを使用して制御回路へ入力できるようにも構成でき
る。
【００２６】前述したようにして入力されてくる各デー
タに基づいて、制御回路に含まれた演算回路は、次のよ
うな種々な演算処理を行う。 Ａ．（１）腹部総脂肪（断）面積の算出 腹部総脂肪面積をウエストとの相関より求める（図８参
照）。
タに基づいて、制御回路に含まれた演算回路は、次のよ
うな種々な演算処理を行う。 Ａ．（１）腹部総脂肪（断）面積の算出 腹部総脂肪面積をウエストとの相関より求める（図８参
照）。
【００２７】ここで、図８以下に出てくる相関係数ｒ、
危険率ｐ＜ｚ、および回帰線の求め方について説明して
おく。
危険率ｐ＜ｚ、および回帰線の求め方について説明して
おく。
【００２８】先ず、相関係数ｒについて説明するに、ｒ
が１に近いほど回帰線からのずれも小さく、且つ両変数
の関数も敏感になる（Ｘの変化に対するＹの変化が極端
に大きかったりということが無くなる）。
が１に近いほど回帰線からのずれも小さく、且つ両変数
の関数も敏感になる（Ｘの変化に対するＹの変化が極端
に大きかったりということが無くなる）。
【００２９】次に、危険率ｐ＜ｚについて説明するに、
全体のｚ＊１００（％）未満が相関性を持っていないと
言える。
全体のｚ＊１００（％）未満が相関性を持っていないと
言える。
【００３０】次に、回帰線の求め方について説明する
に、Ｙ＝ａ・Ｘ＋ｂ （Ｙ：Ｘの値により求められる
値、グラフ中、Ｘは横軸、Ｙは縦軸） 式中の係数ａ、
ｂは実測値を用い、以下の式より求まる。 ｂ＝｛Σ（Ｘ−Ｘ[平均]）・（Ｙ−Ｙ[平均]）｝／Σ
｛（Ｘ−Ｘ[平均]2｝ ａ＝Ｙ[平均]−ｂ・Ｘ[平均] 図８に例示した回帰線は、２５歳の男性のものであり、
このような回帰線は、性別、年令、身長等の個人的パラ
メータによって若干異なってくることが分かっている。
したがって、このような個人的パラメータに基づく補正
をすることにより、より正確な脂肪面積の推定を行うこ
とができる。 Ａ．（２）腹部皮下脂肪(断)面積の算出 腹部皮下脂肪面積を腹部皮脂厚または腹部皮脂厚×ウエ
ストとの相関より求める（図１０参照）。
に、Ｙ＝ａ・Ｘ＋ｂ （Ｙ：Ｘの値により求められる
値、グラフ中、Ｘは横軸、Ｙは縦軸） 式中の係数ａ、
ｂは実測値を用い、以下の式より求まる。 ｂ＝｛Σ（Ｘ−Ｘ[平均]）・（Ｙ−Ｙ[平均]）｝／Σ
｛（Ｘ−Ｘ[平均]2｝ ａ＝Ｙ[平均]−ｂ・Ｘ[平均] 図８に例示した回帰線は、２５歳の男性のものであり、
このような回帰線は、性別、年令、身長等の個人的パラ
メータによって若干異なってくることが分かっている。
したがって、このような個人的パラメータに基づく補正
をすることにより、より正確な脂肪面積の推定を行うこ
とができる。 Ａ．（２）腹部皮下脂肪(断)面積の算出 腹部皮下脂肪面積を腹部皮脂厚または腹部皮脂厚×ウエ
ストとの相関より求める（図１０参照）。
【００３１】腹部を真円と仮定し、その腹部における皮
下脂肪（断）面積を求める。
下脂肪（断）面積を求める。
【００３２】腹部半径＝ウエスト／（２π） 皮下脂肪面積＝腹部半径2×π−（腹部半径−腹部皮脂
厚）2×π また、腹部皮脂厚は、腹部周径囲（ウエスト）に比べ十
分に小さいため、皮下脂肪面積は以下のように表すこと
ができる。
厚）2×π また、腹部皮脂厚は、腹部周径囲（ウエスト）に比べ十
分に小さいため、皮下脂肪面積は以下のように表すこと
ができる。
【００３３】皮下脂肪面積≒皮脂厚×ウエスト そこで、実際の人体は真円ではないため、実測値と推定
値の隔たりはあるが、上記の皮下脂肪面積推定値と実測
値との相関を示す回帰線はほぼ直線となり、ウエストと
皮脂厚を測定することにより、腹部皮下脂肪面積を推定
することが可能である。 Ａ．（３）腹部内臓脂肪面積の算出 腹部内臓脂肪面積を腹部総脂肪面積から腹部皮下脂肪面
積を引くことにより求める。 Ａ．（４）腹部内臓脂肪面積／腹部皮下脂肪面積の算出 Ｂ．（１）腹部内臓脂肪面積の算出 腹部内臓脂肪面積をウエストとの相関より求める（図９
参照）。 Ｂ．（２）腹部皮下脂肪面積の算出 腹部皮下脂肪面積を皮脂厚またはウエスト×腹部皮脂厚
との相関より求める（図１０参照）。 Ｂ．（３）腹部内臓脂肪面積／腹部皮下脂肪面積の算出 次に、内臓脂肪の判定基準について説明するに、現在、
糖尿病等の生活習慣病に関する影響因子として、皮下脂
肪型肥満よりも内臓脂肪型肥満に多いとされている。そ
こで、両者の境界として、ＣＴスキャンやＭＲＩにより
ヘソ部の断面画像より、皮下脂肪面積と内臓脂肪面積を
出し、内臓脂肪面積／皮下脂肪面積が０．４以上であれ
ば内臓脂肪型肥満、０．４未満であるならば皮下脂肪型
肥満とされている。
値の隔たりはあるが、上記の皮下脂肪面積推定値と実測
値との相関を示す回帰線はほぼ直線となり、ウエストと
皮脂厚を測定することにより、腹部皮下脂肪面積を推定
することが可能である。 Ａ．（３）腹部内臓脂肪面積の算出 腹部内臓脂肪面積を腹部総脂肪面積から腹部皮下脂肪面
積を引くことにより求める。 Ａ．（４）腹部内臓脂肪面積／腹部皮下脂肪面積の算出 Ｂ．（１）腹部内臓脂肪面積の算出 腹部内臓脂肪面積をウエストとの相関より求める（図９
参照）。 Ｂ．（２）腹部皮下脂肪面積の算出 腹部皮下脂肪面積を皮脂厚またはウエスト×腹部皮脂厚
との相関より求める（図１０参照）。 Ｂ．（３）腹部内臓脂肪面積／腹部皮下脂肪面積の算出 次に、内臓脂肪の判定基準について説明するに、現在、
糖尿病等の生活習慣病に関する影響因子として、皮下脂
肪型肥満よりも内臓脂肪型肥満に多いとされている。そ
こで、両者の境界として、ＣＴスキャンやＭＲＩにより
ヘソ部の断面画像より、皮下脂肪面積と内臓脂肪面積を
出し、内臓脂肪面積／皮下脂肪面積が０．４以上であれ
ば内臓脂肪型肥満、０．４未満であるならば皮下脂肪型
肥満とされている。
【００３４】
【発明の効果】本発明によれば、非常に簡単且つ安価で
しかも人体に悪影響を及ぼすような恐れなしに、体脂肪
量だけでなく、腹部総脂肪面積や内臓脂肪面積等の体脂
肪分布に関する情報を得ることができ、健康管理上有用
である。
しかも人体に悪影響を及ぼすような恐れなしに、体脂肪
量だけでなく、腹部総脂肪面積や内臓脂肪面積等の体脂
肪分布に関する情報を得ることができ、健康管理上有用
である。
【００３５】また、本発明では、体重測定や生体電気イ
ンピーダンス測定等を必要としないので、より簡便であ
り、ペースメーカーを使用している人や妊産婦でも安心
して測定できる。
ンピーダンス測定等を必要としないので、より簡便であ
り、ペースメーカーを使用している人や妊産婦でも安心
して測定できる。
【図１】本発明の一実施例としての体脂肪測定装置の構
成を示す概略斜視図である。
成を示す概略斜視図である。
【図２】図１に示した体脂肪測定装置の回路構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図３】本発明の別の実施例としての体脂肪測定装置の
構成を示す概略斜視図である。
構成を示す概略斜視図である。
【図４】図３に示した体脂肪測定装置の回路構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図５】本発明による体脂肪分布の測定の手順を大きな
ステップに分けて順番に示す図である。
ステップに分けて順番に示す図である。
【図６】図５の手順をより詳細に示すフローチャートで
ある。
ある。
【図７】図５の手順をより詳細に示すフローチャートで
ある。
ある。
【図８】ウエストと腹部総脂肪面積との相関を示す図で
ある。
ある。
【図９】ウエストと内臓脂肪面積との相関を示す図であ
る。
る。
【図１０】腹部皮脂厚と腹部皮下脂肪面積との相関を示
す図である。
す図である。
１ 体脂肪測定装置 １１ 表示部 ２０ 超音波プローブ ３０ 周径囲測定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 秀樹 東京都板橋区前野町１丁目14番２号 株式 会社タニタ内 Ｆターム(参考） 2F062 AA22 AA27 AA89 BC19 CC22 CC30 EE01 EE04 EE62 GG07 GG15 GG90 HH21 JJ05 JJ06 JJ07 LL07 LL17 2F068 AA28 CC07 FF03 FF12 FF14 FF16 FF25 GG01 HH01 KK04 KK12 RR01 4C038 VA03 VB28 VC07 VC08
Claims (10)
- 【請求項１】 人体の体脂肪を測定する方法において、
腹部周径囲を入力し、該腹部周径囲の測定結果と少なく
とも身長を含む個人的パラメータに基づいて腹部総脂肪
面積を演算することを特徴とする方法。 - 【請求項２】 人体の体脂肪を測定する方法において、
腹部周径囲を測定し、該腹部周径囲の測定結果と少なく
とも身長を含む個人的パラメータに基づいて内臓脂肪面
積を演算することを特徴とする方法。 - 【請求項３】 前記腹部周径囲は、周径囲測定装置によ
り入力する請求項１または２に記載の方法。 - 【請求項４】 前記腹部周径囲は、データ入力スイッチ
により入力する請求項１または２に記載の方法。 - 【請求項５】 人体の体脂肪を測定する装置において、
腹部周径囲を入力する第１の入力手段と、少なくとも身
長を含む個人的パラメータを入力する第２の入力手段
と、前記第１の入力手段と前記第２の入力手段からのデ
ータに基づいて、腹部総脂肪面積を演算する演算手段と
を備えることを特徴とする装置。 - 【請求項６】 人体の体脂肪を測定する装置において、
腹部周径囲を入力する第１の入力手段と、少なくとも身
長を含む個人的パラメータを入力する第２の入力手段
と、前記第１の入力手段と前記第２の入力手段からのデ
ータに基づいて、内臓脂肪面積を演算する演算手段とを
備えることを特徴とする装置。 - 【請求項７】 前記第１の入力手段は、周径囲測定装置
である請求項５または６に記載の装置。 - 【請求項８】 前記第１の入力手段は、データ入力スイ
ッチである請求項５または６に記載の装置。 - 【請求項９】 前記第２の入力手段は、データ入力スイ
ッチである請求項５または６に記載の装置。 - 【請求項１０】 性別および／または年令を含む個人的
パラメータを入力する第３の入力手段を更に備える請求
項５または６に記載の装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002074176A JP2002345782A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 体脂肪の測定方法及び測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002074176A JP2002345782A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 体脂肪の測定方法及び測定装置 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11164634A Division JP2000350727A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | 体脂肪分布の測定方法及び測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002345782A true JP2002345782A (ja) | 2002-12-03 |
| JP2002345782A5 JP2002345782A5 (ja) | 2005-04-21 |
Family
ID=19193237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002074176A Pending JP2002345782A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 体脂肪の測定方法及び測定装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002345782A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-03-18 JP JP2002074176A patent/JP2002345782A/ja active Pending
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