JP2002342679A - 事前認証決済方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレジットカードによる支払いにかかる時間
を短縮して、利用者の回転率を向上させ、営業効率を向
上する。 【解決手段】 支払義務発生以前に、支払に使用される
クレジット情報と、該クレジット情報とは異なる個人特
定情報を入力して、決済機関の事前認証情報を取得して
おき、支払義務発生時に、前記事前認証情報に含まれる
個人特定情報を用いて個人を確認すると共に、支払情報
を前記決済機関に伝達して決済を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、事前認証決済方法
及びシステムに係り、特に、駐車場や商店等のクレジッ
トによる支払時の滞留を防ぐことが可能な、支払に使用
されるクレジット情報の事前認証決済方法、システム、
及び、これを利用した駐車場の事前認証課金システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】現在の駐車場において、出庫時精算には
平均約１０秒かかっている。

【０００３】一方、駐車場等の料金支払いに際して、現
金だけでなく、クレジットカード等による支払いも受入
可能とすることが望まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不正使
用を防止して決済手段の信頼性を確保するためのカード
会社等の決済機関による使用承認を出庫時点でオンライ
ンで行おうとすると、膨大なネガデータの照合等に時間
がかかり、通常の精算に加えて１０〜２０秒（トータル
では３０秒程度）精算に時間を取られてしまう。従っ
て、出入りの多い時刻帯では出庫ができないために入庫
ができず、駐車場の回転率が低下して利用車両が減り、
営業的には収入が減って、営業に支障を来す恐れがあ
る。

【０００５】同様の状況は、駐車場の出庫精算だけでな
く、一般の商店におけるスーパーキャッシュやデビッド
カード等を用いた一般的な買物の支払時にも発生してい
る。特に、ネットワークのダウン等により、クレジット
カード等が使用できない状態になっている場合、オンラ
インの認証では、実際に支払い行為を起こして認証を掛
けてみないと、クレジットカード等を使用できないこと
を支払者が認識できないため、支払時に急遽現金等で代
替支払をしなければならず、精算行為に更に時間がかか
るという問題点を有している。この問題は、例えオンラ
インの処理速度を高速化しても解決されない。

【０００６】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、支払時にかかる時間を短縮し、利用
者の回転率を向上させて、営業効率を向上することを課
題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、支払義務発生
以前に、支払に使用されるクレジット情報と、該クレジ
ット情報とは異なる個人特定情報を入力して、決済機関
の事前認証情報を取得しておき、支払義務発生時に、前
記事前認証情報に含まれる個人特定情報を用いて個人を
確認すると共に、支払情報を前記決済機関に伝達して決
済を行うようにして、前記課題を解決したものである。

【０００８】又、前記個人特定情報が、パスワードや指
紋を含むようにしたものである。

【０００９】又、前記事前認証情報に有効期限を設定し
て、不正使用を防ぐと共に、客の回転率を高めるように
したものである。

【００１０】又、前記事前認証情報に含まれる個人特定
情報を、有効期限のある一時的なパスワードとして、同
じく不正使用を防止すると共に、客の回転率を高めたも
のである。

【００１１】本発明は、又、事前認証決済システムにお
いて、支払義務発生以前に、支払に使用されるクレジッ
ト情報、及び、該クレジット情報とは異なる個人特定情
報を入力するための個人特定情報入力装置と、該個人特
定情報入力装置から入力されるクレジット情報及び個人
特定情報を承認して、支払義務発生以前に事前認証情報
を発生する事前認証装置と、支払義務発生時に、前記事
前認証情報に含まれる個人特定情報を用いて個人を確認
すると共に、支払情報を前記決済機関に伝達して決済を
行わせるための支払時認証装置とを備えることにより、
前記課題を解決したものである。

【００１２】更に、サービスの利用条件や商品の購入条
件により課金額を計算して、前記支払情報に含める精算
装置を備えたものである。

【００１３】又、前記支払時認証装置から前記精算装置
に、清算完了情報を送るようにしたものである。

【００１４】又、前記各装置の少なくとも一部を、無線
により接続して、遠隔地での利用を容易としたものであ
る。

【００１５】又、駐車場の事前認証課金システムにおい
て、支払義務発生以前に、支払に使用されるクレジット
情報、及び、該クレジット情報とは異なる個人特定情報
を入力するための個人特定情報入力装置と、該個人特定
情報入力装置から入力されるクレジット情報及び個人特
定情報を承認して、支払義務発生以前に事前認証情報を
発生する事前認証装置と、入出庫日時の管理及び出庫制
限をする入出庫管理装置と、前記事前認証装置で承認さ
れた個人特定情報を保持し、出庫時に支払い該当者を認
識判断し、正当な場合、前記入出庫管理装置に出庫許可
信号を与えると共に、該入出庫管理装置から入出庫日時
データを取得し、該取得したデータに個人特定情報を付
加した利用情報を、決済機関に伝達する出庫時認証装置
と、該出庫時認証装置から送られた利用情報の入出庫日
時から利用金額を計算する課金額計算装置とを備えるこ
とにより、同じく前記課題を解決したものである。

【００１６】本発明は、又、前記事前認証決済方法を実
施するためのコンピュータプログラムを提供するもので
ある。

【００１７】本発明は、又、前記事前認証決済システム
や課金システムを実施するためのコンピュータプログラ
ムを提供するものである。

【００１８】本発明は、又、前記コンピュータプログラ
ムが記録された、コンピュータ読取り可能な記録媒体を
提供するものである。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。

【００２０】本発明の第１実施形態は、本発明を、駐車
場に適用したもので、図１に示す如く、支払義務発生以
前に、支払いに使用されるクレジット情報（クレジット
カード番号等）、及び、該クレジット情報とは異なる、
利用者１０の個人特定情報（電話番号やパスワード等）
を入力して、決済機関の事前認証情報を取得するための
個人特定情報入力装置２０と、該個人特定情報入力装置
２０から入力されるクレジット情報及び個人特定情報を
承認して、駐車場利用前に事前認証情報を発生する事前
認証装置２２と、駐車場１２の入出庫日時の管理及び駐
車場１２の入出庫制限機器（例えば遮断ゲート）１４を
用いて出庫制限をする入出庫管理装置２４と、前記事前
認証装置２２で承認された個人特定情報を保持し、出庫
時に支払い該当者を認識判断し、正当な場合、前記入出
庫管理装置２４に出庫許可信号を与えると共に、該入出
庫管理装置２４から入出庫日時データを取得し、該取得
したデータに個人特定情報を付加した利用情報を、決済
機関に伝達する出庫時認証装置２６と、該出庫時認証装
置２６から送られた利用情報の入出庫日時から利用金額
を計算しする課金額計算装置２８とを含んで構成されて
いる。

【００２１】各装置間の信号伝達は、例えばパラレル信
号、シリアル信号、無電圧接点等により行われる。

【００２２】前記個人特定情報入力装置２０は、例えば
携帯電話や双方向通信が可能なカーナビゲーション装
置、ＩＣチップ搭載機器等を用いることができる。

【００２３】前記事前認証装置２２、出庫時認証装置２
６及び課金額計算装置２８は、例えばＤｏｐａ等の常時
接続ライン３０により常時接続されている。

【００２４】本実施形態におけるデータベースの構成を
図２に示す。図に示したように、前記個人特定情報入力
装置２０には、例えば、顧客登録ＩＤ（電話番号等）、
有効期限が設定された一時的に使用可能な一時利用パス
ワード（ＰＷＳ）、駐車場ＩＤを含む利用エントリーＤ
Ｂが設けられている。前記事前認証装置２２には、利用
者１０の氏名、住所、決済手段（クレジット番号）、顧
客登録ＩＤ（電話番号等）、個人特定パスワード等を集
積した顧客情報データベース（ＤＢ）と、決済が不可で
あることを示すネガデータ（クレジット番号）等が記録
された認証ＤＢと、駐車場ＩＤを記録した駐車場ＤＢ等
が設けられている。前記課金額計算装置２８には、駐車
場ＩＤや課金条件等を記録した課金条件ＤＢが設けられ
ている。

【００２５】以下、図３を参照して、第１実施形態の処
理手順を説明する。

【００２６】利用申込に際しては、まずステップ１００
で、利用者１０がＩＤ、パスワード等の個人特定情報と
利用したい駐車場名を、例えば携帯電話やカーナビゲー
ション装置を用いて、カード会社等の決済機関にある事
前認証装置２２に送信し、ステップ１０２で認証を請求
する。ステップ１０４で認証が承認されなかった場合に
は、ステップ１０６に進み、認証不許可を利用者へ通知
して、処理を終了する。

【００２７】一方、ステップ１０４で認証された時に
は、ステップ１０８に進み、認証許可を利用者１０に通
知し、ステップ１１０で、該当する駐車場１２の出庫時
認証装置２６へ個人特定情報のＩＤや一時利用パスワー
ド（ＰＷＳ）を設定する。

【００２８】駐車場１２を利用した利用者１０が出庫す
る際には、ステップ１２０で、利用者が出庫時認証装置
２６にＩＤや一時利用パスワードを入力する。ステップ
１２２により認証されなかった場合には、ステップ１２
４に進み、認証されないことを利用者に伝える。

【００２９】一方、認証情報と一致する場合には、ステ
ップ１２６に進み、入出庫管理装置２４へ出庫許可を送
り、入出庫制限機器１４により出庫を可能とすると共
に、入出庫管理装置２４から入出庫日時データを取得
し、精算データを出庫時認証装置２６から課金額計算装
置２８へ伝送して、処理を終了する。

【００３０】このようにして、出庫時に認証するのでは
なく、利用申込をする段階で事前に認証を得ておくこと
により、出庫時の精算時間を短縮でき、駐車場の回転率
を高めて、利用効率を向上することができる。

【００３１】なお、前記実施形態においては、本発明
が、駐車場に適用されていたが、本発明の適用対象はこ
れに限定されず、商店等に適用することも可能である。
この場合に適用した第２実施形態の構成を図４に、処理
手順を図５に示す。

【００３２】本実施形態においては、第１実施形態の駐
車場１２が商店１６に代わり、入出庫管理装置２４が精
算装置３２に代わり、出庫時認証装置２６が支払時認証
装置３４に代わり、課金額計算装置２８が支払請求装置
３４に代わる。

【００３３】更に本実施形態では、支払請求装置３６
に、顧客登録ＩＤ（電話番号等）、商店ＩＤ、利用金額
等を記録する支払請求ＤＢが設けられている。

【００３４】他の点は、基本的に第１実施形態と同様で
あるので、詳細な説明は省略する。

【００３５】前記実施形態においては、いずれも、事前
認証装置２２と出庫時認証装置２６又は支払時認証装置
３４、課金額計算装置２８又は支払請求装置２８の接続
に無線を用いていたので、設置が容易である。なお、こ
れらの接続手段は無線に限定されない。

【００３６】又、前記実施形態においては、いずれも、
個人特定情報としてパスワードが用いられていたが、指
紋を用いて、精度を向上することも可能である。

【００３７】又、前記実施形態においては、いずれも、
認証情報や個人特定情報に有効期限を設けていたので、
なりすまし等の不正利用を防止すると共に、有効期限内
に利用させることで、利用者の回転率を高めることがで
きる。なお、指紋等の高精度の個人特定情報を用いた場
合には、有効期限を設定しないことも可能である。

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、事前に使用しようとす
る支払い方法に関しての認証を受け、その結果を支払時
認証装置（出庫時認証装置）に保持しておくので、支払
いにかかる時間を短縮して、利用者の回転率を向上さ
せ、営業効率を上げることができる。

【００３９】又、利用者にとっても、支払いの場で、支
払い方法の無効からくる予期せぬ支払いの戸惑いも防ぐ
ことができる。

【００４０】更に、取り扱う現金を減らすことができる
ので、従来精算機等に現金がストックされていたことに
よる、犯罪を防止する効果も期待できる。又、クレジッ
クカード等のデータを直に読み取ることがないので、ス
キミングの問題もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】駐車場に適用した本発明の第１実施形態の構成
を示すブロック図

【図２】第１実施形態のデータベースの構成を示すブロ
ック図

【図３】第１実施形態の処理手順を示す流れ図

【図４】一般の商店に適用した本発明の第２実施形態の
構成を示すブロック図

【図５】第２実施形態の処理手順を示す流れ図

【符号の説明】

１０…利用者 １２…駐車場 １６…商店 ２０…個人特定情報入力装置 ２２…事前認証装置 ２４…入出庫管理装置 ２６…出庫時認証装置 ２８…課金額計算装置 ３０…常時接続ライン ３２…精算装置 ３４…支払時認証装置 ３６…支払請求装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０７Ｂ 15/00 ５１０ Ｇ０７Ｂ 15/00 ５１０ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１ Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｌ (72)発明者 奥貫 ▲祐▼次 東京都新宿区新宿４丁目２番18号 三井不 動産販売株式会社リパーク事業部内 Ｆターム(参考） 3E027 EA03 EB01 EC04 3E042 CB03 CC01 CC10

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】支払義務発生以前に、支払に使用されるク
   レジット情報と、該クレジット情報とは異なる個人特定
   情報を入力して、決済機関の事前認証情報を取得してお
   き、 支払義務発生時に、前記事前認証情報に含まれる個人特
   定情報を用いて個人を確認すると共に、支払情報を前記
   決済機関に伝達して決済を行うことを特徴とする事前認
   証決済方法。
2. 【請求項２】前記個人特定情報が、パスワードや指紋を
   含むことを特徴とする請求項１に記載の事前認証決済方
   法。
3. 【請求項３】前記事前認証情報に有効期限を設定するこ
   とを特徴とする請求項１に記載の事前認証決済方法。
4. 【請求項４】前記事前認証情報に含まれる個人特定情報
   が、有効期限のある一時的なパスワードであることを特
   徴とする請求項３に記載の事前認証決済方法。
5. 【請求項５】支払義務発生以前に、支払に使用されるク
   レジット情報、及び、該クレジット情報とは異なる個人
   特定情報を入力するための個人特定情報入力装置と、 該個人特定情報入力装置から入力されるクレジット情報
   及び個人特定情報を承認して、支払義務発生以前に事前
   認証情報を発生する事前認証装置と、 支払義務発生時に、前記事前認証情報に含まれる個人特
   定情報を用いて個人を確認すると共に、支払情報を前記
   決済機関に伝達して決済を行わせるための支払時認証装
   置と、 を備えたことを特徴とする事前認証決済システム。
6. 【請求項６】サービスの利用条件や商品の購入条件によ
   り課金額を計算して、前記支払情報に含める精算装置を
   更に備えたことを特徴とする請求項５に記載の事前認証
   決済システム。
7. 【請求項７】前記支払時認証装置から前記精算装置に、
   清算完了情報を送るようにされていることを特徴とする
   請求項６に記載の事前認証決済システム。
8. 【請求項８】前記各装置の少なくとも一部が、無線によ
   り接続されていることを特徴とする請求項５乃至７のい
   ずれかに記載の事前認証決済システム。
9. 【請求項９】支払義務発生以前に、支払に使用されるク
   レジット情報、及び、該クレジット情報とは異なる個人
   特定情報を入力するための個人特定情報入力装置と、 該個人特定情報入力装置から入力されるクレジット情報
   及び個人特定情報を承認して、支払義務発生以前に事前
   認証情報を発生する事前認証装置と、 入出庫日時の管理及び出庫制限をする入出庫管理装置
   と、 前記事前認証装置で承認された個人特定情報を保持し、
   出庫時に支払い該当者を認識判断し、正当な場合、前記
   入出庫管理装置に出庫許可信号を与えると共に、該入出
   庫管理装置から入出庫日時データを取得し、該取得した
   データに個人特定情報を付加した利用情報を、決済機関
   に伝達する出庫時認証装置と、 該出庫時認証装置から送られた利用情報の入出庫日時か
   ら利用金額を計算する課金額計算装置と、 を備えたことを特徴とする駐車場の事前認証課金システ
   ム。
10. 【請求項１０】請求項１乃至４のいずれかに記載の事前
    認証決済方法を実現するためのコンピュータプログラ
    ム。
11. 【請求項１１】請求項５乃至８のいずれかに記載の事前
    認証決済システムを実施するためのコンピュータプログ
    ラム。
12. 【請求項１２】請求項９に記載の事前認証課金システム
    を実現するためのコンピュータプログラム。
13. 【請求項１３】請求項１０乃至１２のいずれかに記載の
    コンピュータプログラムが記録された、コンピュータ読
    取り可能な記録媒体。