JP2002338978A - 燃焼用木質材料およびその製造方法 - Google Patents

燃焼用木質材料およびその製造方法

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JP2002338978A
JP2002338978A JP2001152976A JP2001152976A JP2002338978A JP 2002338978 A JP2002338978 A JP 2002338978A JP 2001152976 A JP2001152976 A JP 2001152976A JP 2001152976 A JP2001152976 A JP 2001152976A JP 2002338978 A JP2002338978 A JP 2002338978A
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Yasuyuki Suzuki
泰之 鈴木
Sakae Kato
栄 加藤
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  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に燃焼可能な燃焼用木質材料およびその
製造方法を提供することにある。 【解決手段】 燃焼用木質材料1において、丸太2の切
断面6A、6Bには、それぞれ一対の燃焼助勢溝7、8
が上下方向から見て互い違いとなるように設けられてい
る。両燃焼用助勢溝7、8の交差位置の空間9、10は
連通されて、丸太2の心材部3を軸方向に貫通する貫通
孔11とされている。また、燃焼助勢溝7、8により分
割された部分の軸心側の角部は、着火用角部13とされ
ている。さらに、燃焼助勢溝7、8の切断面6A、6B
側の開口部には、空気誘導溝12A、12Bが形成され
ている。これにより、乾燥状態にある心材部3に容易に
着火することができ、心材部3の燃焼熱により辺材部4
が乾燥されるため、効率的に燃焼を行わせることができ
る。また、貫通孔11内に空気を円滑に供給できるとと
もに、両燃焼助勢溝7、8で分割された各部分の厚みが
低減され、燃焼効率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼用木質材料お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キャンプ等のアウトドア活動にお
いて、焚き火、調理等を行うための燃焼用材料として薪
等の木質材料が使用されている。
【0003】このような木質材料は、生木に近い状態で
は水分が多く含まれており、燃焼しにくいため、あらか
じめ乾燥しておく必要がある。このような乾燥手段とし
ては、例えば伐採した樹幹を穂付きのまま林内に横た
え、葉からの蒸散作用により乾燥を行う葉枯らしがあ
る。また、玉切りした丸太を土場などで乾燥する丸太乾
燥法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な方法では、木質材料が容易に燃焼可能な程度、すなわ
ち含水率40%程度まで乾燥するために、約160日と
いう長期間を要し、効率的ではなかった。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、容易に燃焼可能な燃焼用木質
材料およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係る燃料用木質材料は、所定の長
さに切断された丸太を加工してなる燃焼用木質材料であ
って、前記丸太の心材部を軸方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔内に突出する着火用角部が備えられたことを
特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の燃焼
用木質材料であって、前記丸太の切断面には、前記貫通
孔に連なる燃焼助勢溝が設けられていることを特徴とす
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の燃焼
用木質材料であって、前記燃焼助勢溝は、前記丸太の軸
方向における一方の切断面側と他方の切断面側とで軸方
向から見て互い違いとなるようにされていることを特徴
とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3に記載の燃焼用木質材料であって、前記切断面には、
前記燃焼助勢溝の開口部に連なるとともに前記燃焼助勢
溝よりも幅広とされた空気誘導溝が形成されていること
を特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の
いずれか1項に記載の燃焼用木質材料であって、前記丸
太の外周面に持ち運び用凹部が凹設されていることを特
徴とする。
【0011】請求項6の発明は、燃焼用木質材料の製造
方法であって、所定の長さに切断された丸太の一方の切
断面に、前記丸太の心材部位置で交差する一対の第1燃
焼助勢溝を所定の深さに形成し、前記丸太の他方の切断
面に、前記第1燃焼助勢溝の底面に達し、かつ前記丸太
の心材部位置で交差する一対の第2燃焼助勢溝を、前記
切断面方向から見て前記第1燃焼助勢溝とは互い違いと
され、かつ前記一対の第1燃焼助勢溝が交差する位置と
同軸上で交差するように形成することを特徴とする。
【0012】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、燃焼用木質材料には、丸太の心材部を軸方向に貫
通する貫通孔と、この貫通孔内に突設された着火用角部
とが備えられている。
【0013】一般に、伐採直後の生木に近い状態の丸太
において、辺材部は、含水率が100%〜200%と非
常に高く、燃焼しにくい状態となっている。これは、辺
材部が、水分の導通路および養分を貯蔵する生活細胞に
より構成されているためである。一方、心材部は、活動
が停止し枯れた状態の細胞で構成されているため、含水
率は30%〜60%と低く、容易に燃焼可能な程度の乾
燥状態となっている。
【0014】従って、丸太の心材部に設けられた孔部か
ら種火を投入することによって、心材部に直接着火すれ
ば、乾燥工程を経ていない丸太であっても容易に着火さ
せることができる。このとき、孔部を丸太の軸方向に貫
通する貫通孔とすることによって、燃焼を継続させるた
めの空気が心材部に供給されやすくなる。また、辺材部
は、心材部の燃焼熱により徐々に乾燥され、容易に燃焼
可能な程度の含水率となっていく。これに伴って、炎が
徐々に辺材部に広がっていき、燃焼が継続される。この
ため、あらかじめ丸太に長期間の乾燥工程を施しておか
なくても、効率的に燃焼を行わせることができる。
【0015】また、丸太を着火直後から効率よく燃焼さ
せることができるため、炎によって周囲を明るく照らす
照明としても使用することができ、屋外での使用に好適
な燃焼用木質材料とすることができる。
【0016】また、貫通孔の内壁面が滑らかであると、
着火のきっかけとなる部分がないために、種火が投入さ
れてから着火に至るまでに時間を要する場合がある。こ
のため貫通孔内に鋭利な角部を設け、この角部を着火点
とすることによって、燃焼用木質材料に短時間で着火す
ることができる。
【0017】請求項2の発明によれば、丸太の切断面に
は、貫通孔に連なる燃焼助勢溝が設けられている。この
ような構成によれば、燃焼助勢溝を通って貫通孔内に外
部から空気が供給されるため、燃焼を円滑に行わせるこ
とができる。また、木質材料の燃焼速度(炭化速度)
は、その木質材料の厚みに影響され、例えば厚み25m
mの場合の炭化速度が0.83mm/minであるのに
対し、厚み50mmの場合は0.63mm/minと、
厚みが増すほど炭化速度が遅くなる。しかし、燃焼助勢
溝を設けることによって、この燃焼助勢溝で分割された
各部分の厚みが低減されることとなり、燃焼効率を高め
ることができる。
【0018】請求項3の発明によれば、燃焼助勢溝は、
丸太の一方の切断面側と他方の切断面側とで、軸方向か
ら見て互い違いとなるように設けられている。このよう
な構成とすれば、深い溝部を形成させることによって燃
焼効率の増大を図りつつ、丸太全体の形状を保持するこ
とができる。
【0019】請求項4の発明によれば、丸太の切断面に
は、燃焼助勢溝の開口部に連なるとともに燃焼助勢溝よ
りも幅広とされた空気誘導溝が形成されている。このよ
うな構成によれば、貫通孔内への空気の出入りをいっそ
う円滑に行わせることができ、燃焼を効率的に行わせる
ことができる。
【0020】請求項5の発明によれば、丸太の外周面に
は持ち運び用凹部が設けられている。このため、この持
ち運び凹部に指を掛けることによって、運搬を容易に行
うことができる。
【0021】請求項6の発明によれば、まず、所定の長
さに切断された丸太の一方の切断面に、前記丸太の心材
部位置で交差する一対の第1燃焼助勢溝を所定の深さに
形成し、次に、前記丸太の他方の切断面に、前記第1燃
焼助勢溝の底面に達する一対の第2燃焼助勢溝を形成す
る。このとき、第2燃焼助勢溝は、切断面方向から見て
第1燃焼助勢溝とは互い違いとされ、かつ、一対の第1
燃焼助勢溝が交差する位置と同軸上で交差するように形
成される。
【0022】このようにすれば、両燃焼助勢溝の交差す
る位置にそれぞれ形成される空間は、連結されて丸太の
軸方向に貫通するから、この貫通部分を貫通孔として使
用することができる。また、両燃焼助勢溝は、それぞれ
一対が形成されているから、丸太において両燃焼助勢溝
により分割される部分の軸心側には角部が形成される。
このため、この角部を着火用角部として使用することが
できる。このように、丸太に燃焼助勢溝を形成すると同
時に貫通孔と着火用角部とを形成できるから、効率的に
燃焼可能な燃焼用木質材料を簡易に製造することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃焼用木質材料お
よびその製造方法を具現化した一実施形態について、図
1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】燃焼用木質材料1に使用される丸太2とし
ては、例えば森林事業で発生する杉、檜等の間伐材を適
当な長さに切断したものを使用できる(図1〜図3参
照)。この丸太2において、軸心に近い部分(図1、図
3において、鎖線の内側)は、活動が停止し枯れた状態
の細胞で構成され、容易に燃焼可能な程度の乾燥状態と
なっている心材部3である。また、外周面5に近い部分
(図1、図3において、鎖線の外側)は、水分の導通路
および養分を貯蔵する生活細胞により構成され、含水率
が高い辺材部4である。なお、以下の説明において、丸
太2の軸方向を上下方向とする。
【0025】この丸太2において、一方の切断面6A
(図1において上側)には、上下方向の中央位置に至る
深さの一対の第1燃焼助勢溝7A、7Bが設けられてい
る。この第1燃焼助勢溝7A、7Bは、丸太2の軸心位
置で直交し、全体として断面十字型をなしている。
【0026】一方、丸太2において他方の切断面6B
(図1において下側)には、第1燃焼助勢溝の底面に達
する深さの一対の第2燃焼助勢溝8A、8Bが設けられ
ている。第2燃焼助勢溝8A、8Bは、第1燃焼助勢溝
と同様に、丸太2の軸心位置で直交し、全体として断面
十字型をなしている。両燃焼助勢溝7、8は、それぞれ
丸太2の上側半分および下側半分を四分割する形状とな
っているが、切断面6方向から見て互い違いとなるよう
に設けられているため、丸太2全体としては分割される
ことなく形状が保たれるようになっている。
【0027】一対の第1燃焼助勢溝7A、7Bの交差位
置の空間9と、一対の第2燃焼助勢溝8A、8Bの交差
位置の空間10とは、上下方向の中央位置で連結され
て、丸太2の軸方向に貫通する貫通孔11をなしてい
る。また、丸太2において両燃焼助勢溝7、8により四
分割された部分は、それぞれ要側を貫通孔11方向に向
けた断面扇形の柱状をなしており、要側の角部はそれぞ
れ着火用角部13とされている。
【0028】両燃焼助勢溝7、8の切断面6A、6B側
の開口部は、テーパ状に拡張されて空気誘導溝12A、
12Bとされている。
【0029】また、丸太2の外周面5には、上下方向の
中央位置よりもやや上方における対称位置に、片手を挿
入可能な大きさの一対の切り欠き部が形成されて、持ち
運び用凹部14とされている。
【0030】この燃焼用木質材料1を製造する際には、
例えば電動のこぎり等を用いて、まず、所定の長さに切
断された丸太2の一方の切断面6Aに、丸太2の上下方
向の中央位置に至る深さの、一本の第1燃焼助勢溝7A
を切り欠き形成する。このとき、この第1燃焼助勢溝7
Aを、丸太2の軸心を通るように形成する。次に、この
第1燃焼助勢溝7Aと軸心で直交するもう一本の第1燃
焼助勢溝7Bを、同様に切り欠き形成する。
【0031】次いで、丸太2の他方の切断面6Bに、一
本の第2燃焼助勢溝8Aを形成する。このとき、第2燃
焼助勢溝8Aは、上下方向(軸方向)から見て第1燃焼
助勢溝7A、7Bとは互い違いとされ、かつ、一対の第
1燃焼助勢溝が交差する交差位置と同軸上で交差するよ
うに形成される。また、第2燃焼助勢溝8Aの底面8C
が、第1燃焼助勢溝7A、7Bの底面7Cに達し、第1
燃焼助勢溝7A、7Bの交差位置の空間9が第2燃焼助
勢溝8Aと連通するようにされる。次に、この第2燃焼
助勢溝8Aと軸心で直交するもう一本の第2燃焼助勢溝
8Bを、同様に切り欠き形成する。
【0032】このようにすれば、第1燃焼助勢溝7A、
7Bの交差位置の空間9と、第2燃焼助勢溝8A、8B
の交差位置の空間10とは、丸太2の軸方向に貫通する
貫通孔11となる。また、両燃焼助勢溝7、8は、それ
ぞれ一対が形成されているから、丸太2において両燃焼
助勢溝7、8により分割される部分の軸心側には角部が
形成される。このため、この角部を着火用角部13とし
て使用することができる。このように、丸太2に両燃焼
助勢溝7、8を切り欠き形成すると同時に、貫通孔11
と着火用角部13とを形成することができる。
【0033】この後、両燃焼助勢溝7、8の切断面6
A、6B側の縁部に面取りを施すことにより、テーパ状
に拡張し、空気誘導溝12A、12Bを形成させる。最
後に、丸太2の外周面5に、一対の持ち運び用凹部14
を切り欠き形成して、燃焼用木質材料1が完成される。
【0034】この燃焼用木質材料1を燃焼させる際に
は、例えば紙等に火をつけたものを種火15とし、この
種火15を燃焼用木質材料1の貫通孔11内に挿入する
ことによって着火を行う(図4A参照)。このとき、貫
通孔11は軸心位置に形成されており、その周囲は容易
に燃焼可能な程度な乾燥状態である心材部3であるた
め、容易に着火される。また、貫通孔11内には、鋭利
な着火用角部13が存在するため、この着火用角部13
が着火点となることによって、短時間で着火を行わせる
ことができる。
【0035】この後、燃焼は丸太2の貫通孔11付近か
ら外周側へ向かって徐々に進行していく(図4B参
照)。このとき、燃焼に必要な空気は、丸太2の外表面
から貫通孔11に連通する両燃焼助勢溝7、8を経由し
て、貫通孔11内に供給される。また、着火後の燃焼熱
により、貫通孔11内には上昇気流が起こる。そして、
温められた空気が貫通孔11および第1燃焼助勢溝7の
上方から出て行き、外部の冷たい空気が第2燃焼助勢溝
8の下方から貫通孔11内部に流れ込むという空気の流
れができる。このとき、両燃焼助勢溝7、8の切断面6
A、6B側の開口部は拡張されて、空気誘導溝12A、
12Bとされているから、貫通孔11内への空気の出入
りを円滑に行わせることができる。
【0036】また、両燃焼助勢溝7、8によって、丸太
2は上半分、下半分でそれぞれ四分割された形状となっ
ており、厚みが低減されているので、燃焼速度が高ま
り、効率よく燃焼を行わせることができる。
【0037】燃焼が進むに連れて、辺材部4は、心材部
3の燃焼熱により徐々に乾燥され、その含水率は容易に
燃焼可能な程度にまで低下していく。これに伴って、炎
は徐々に辺材部4に広がっていき、燃焼が継続される。
このように、心材部3の燃焼と辺材部4の乾燥とを兼ね
ることができるため、丸太2にあらかじめ長期間の乾燥
を施しておかなくても、燃焼を効率的に行わせることが
できる。
【0038】また、燃焼が始まった後であっても、辺材
部4に燃焼が達するまでの間は、丸太2の外周面5は熱
くならず、手で触ることができる程度の温度である。こ
のため、持ち運び用凹部14に指を掛けることによっ
て、燃焼用木質材料1を容易に持ち運ぶことができる。
【0039】以上のように本実施形態によれば、丸太2
の心材部3に設けられた貫通孔11から種火15を投入
することによって、心材部3に直接着火することができ
る。そして、心材部3の燃焼熱により辺材部4が乾燥さ
れるため、長期間の乾燥工程を経ることなく、効率的に
燃焼を行わせることができる。また、貫通孔11内に鋭
利な着火用角部13を設け、この着火用角部13を着火
点とすることによって、燃焼用木質材料1に短時間で着
火することができる。
【0040】また、丸太2の切断面6A、6Bには、貫
通孔11に連なる燃焼助勢溝7、8および空気誘導溝1
2A、12Bが設けられているため、外部から空気が供
給されやすくなり、燃焼を円滑に行わせることができ
る。また、両燃焼助勢溝7、8で分割された各部分の厚
みが低減され、燃焼効率を高めることができる。さら
に、両燃焼助勢溝7、8は、上下方向から見て互い違い
となるように設けられている。このような構成とすれ
ば、燃焼効率の増大を図りつつ、丸太2全体の形状を保
持することができる。
【0041】また、本実施形態の燃焼用木質材料の製造
方法によれば、丸太2に両燃焼助勢溝7、8を形成する
と同時に貫通孔11と着火用角部13とを形成できるか
ら、効率的に燃焼可能な燃焼用木質材料1を簡易に製造
することができる。
【0042】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。
【0043】(1)燃焼助勢溝は、必ずしも上記実施形
態のような形状でなくてもよく、例えば図5に示す燃焼
用木質材料20のように、ように、丸太21の軸方向に
貫通し、外周面22側には開口しない断面十字型の形状
であってもよい。このような形状の場合には、燃焼助勢
溝23における軸心位置の空間を貫通孔24として、ま
た貫通孔24に面する四つの角部を着火用角部25とし
て使用することができる。(2)上記実施形態によれ
ば、貫通孔11は丸太2の軸心に位置しているが、本発
明によれば貫通孔は軸心位置からずれて形成されていて
もよく、要するに心材部に位置していればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の燃焼用木質材料の斜視図
【図2】本実施形態の燃焼用木質材料の正面図
【図3】本実施形態の燃焼用木質材料の上面図
【図4】本実施形態の燃焼用木質材料を燃焼させる様子
を示す図
【図5】他の実施形態の燃焼用木質材料の斜視図
【符号の説明】
1、20…燃焼用木質材料 2、21…丸太 3…心材部 5、25…外周面 7A、7B、8A、8B、23…燃焼助勢溝 7C…底面 11、24…貫通孔 12A、12B…切断面 13、25…着火用角部 12A、12B…空気誘導溝 14…持ち運び用凹部
フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA40 CA07 DA01 FA01 FA07 FA09 GA03 GA05 HA01 4H015 AA13 AB01 CA01 CA06 CB01 CB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さに切断された丸太を加工して
    なる燃焼用木質材料であって、 前記丸太の心材部を軸方向に貫通する貫通孔と、 前記貫通孔内に突出する着火用角部が備えられたことを
    特徴とする燃焼用木質材料。
  2. 【請求項2】 前記丸太の切断面には、前記貫通孔に連
    なる燃焼助勢溝が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の燃焼用木質材料。
  3. 【請求項3】 前記燃焼助勢溝は、前記丸太の軸方向に
    おける一方の切断面側と他方の切断面側とで軸方向から
    見て互い違いとなるようにされていることを特徴とする
    請求項2に記載の燃焼用木質材料。
  4. 【請求項4】 前記切断面には、前記燃焼助勢溝の開口
    部に連なるとともに前記燃焼助勢溝よりも幅広とされた
    空気誘導溝が形成されていることを特徴とする請求項2
    または請求項3に記載の燃焼用木質材料。
  5. 【請求項5】 前記丸太の外周面に持ち運び用凹部が凹
    設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれか1項に記載の燃焼用木質材料。
  6. 【請求項6】 所定の長さに切断された丸太の一方の切
    断面に、前記丸太の心材部位置で交差する一対の第1燃
    焼助勢溝を所定の深さに形成し、 前記丸太の他方の切断面に、前記第1燃焼助勢溝の底面
    に達し、かつ前記丸太の心材部位置で交差する一対の第
    2燃焼助勢溝を、前記切断面方向から見て前記第1燃焼
    助勢溝とは互い違いとされ、かつ前記一対の第1燃焼助
    勢溝が交差する位置と同軸上で交差するように形成する
    ことを特徴とする燃焼用木質材料の製造方法。
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