JP2002336759A - 移動式紫外線照射装置 - Google Patents

移動式紫外線照射装置

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JP2002336759A
JP2002336759A JP2001400816A JP2001400816A JP2002336759A JP 2002336759 A JP2002336759 A JP 2002336759A JP 2001400816 A JP2001400816 A JP 2001400816A JP 2001400816 A JP2001400816 A JP 2001400816A JP 2002336759 A JP2002336759 A JP 2002336759A
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ultraviolet irradiation
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Takashi Kanie
隆史 蟹江
Nobuo Yamamura
信雄 山村
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Gen Maintenance Technology Inc GMT
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GEN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Gen Maintenance Technology Inc GMT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも小さな入力電力で、作業性および
安全性を向上でき、さらには小型化、軽量化が可能な移
動式紫外線照射装置を提供する。 【解決手段】 床面に塗布してなる紫外線硬化型コーテ
ィング剤の上面に紫外線を照射して、該紫外線硬化型コ
ーティング剤を硬化させるための移動式紫外線照射装置
であって、車輪が装着された電源部と、該電源部に電気
的に接続され、電源部からの電気の供給によって紫外線
を発する光源部とを備え、該光源部の光源が低圧水銀灯
である移動式紫外線照射装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば体育館、
教室、デパート、事務所、店舗、ショールーム、一般家
屋などの建造物の床に対して、現場で塗布された紫外線
硬化型コーティング剤を硬化させるための紫外線照射に
用いられる移動式紫外線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば床材に紫外線硬化型
のコーティング剤を塗布した後、移動式紫外線照射装置
を移動させながら順次コーティング剤に紫外線を照射し
て、該コーティング剤を硬化させて床をコーティングす
ることが行われている。移動式紫外線照射装置は、車輪
が装着された電源部と、該電源部に電気的に接続され、
電源部からの電気の供給によって紫外線を発する光源部
とを、基本的に備える。従来の移動式紫外線照射装置で
は、コーティング剤の硬化に要する時間が短くて済むた
め該装置の移動速度を大きくできる、また紫外線の照射
幅を大きくできるなど、作業の効率がよいことから、そ
の光源として、高圧水銀灯や中圧水銀灯が一般に用いら
れている。
【0003】上記の高圧水銀灯および/または中圧水銀
灯を光源として用いると、低圧水銀灯などを用いる場合
と比較して、より大きな入力電力が必要とされる。従来
の移動式紫外線照射装置では、汎用的な100V単相交
流電源を使用すると、ランプの大きさや数に大きな制限
ができて、該装置の移動速度が大きく制限されたり小面
積の照射しかできなかったりして、作業時間が長くなる
問題があるため、電源として200V三相交流の電源を
使用するのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、200
V三相交流電源は、たとえばビルディングなどにおいて
は地下階など特定の箇所にしか配置されず、各階には1
00V単相交流電源が配置されるのが一般的である。た
とえば、ビルディングの各階の床に、紫外線硬化型のコ
ーティング剤を用いてコーティングを施そうとすると、
移動式紫外線照射装置の電源を地下階などから取ってこ
なければならなかった。このように200V三相交流の
電源を使用すると、作業場所と電源を取る場所とが大き
く離れてしまうため、これらを長手の電源コードで電気
的に接続せねばならず、作業性が悪いという問題があっ
た。
【0005】また従来の移動式紫外線照射装置では、上
記のように大きな電力を印加する必要があるため、光源
部の温度が高くなり過ぎ、紫外線を照射する際に高熱を
放射してしまう問題があった。このためたとえば塩化ビ
ニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂などの一般に耐熱性の低い樹脂製の床材に上記コーテ
ィングを行う場合には、床面を焦がしたり、床材が熱変
形したりしてしまうことがあった。また紫外線照射時や
紫外線照射直後の光源部に作業者が誤って触ってしまっ
た場合に、作業者が火傷を負ってしまう危険性もあっ
た。
【0006】さらに従来の移動式紫外線照射装置では、
大きな電気容量が必要となるため、電源部が大きなもの
となってしまい、装置全体が大がかりで重量の大きなも
のとなってしまう不具合があった。また高電圧用の電気
コードの着脱は、安全性の観点から、一般に好ましくな
いこととされており、このため電源部と光源部とを常時
電気的に接続した状態にしておかねばならず、装置の運
搬などが困難であった。本発明の目的は、従来よりも小
さな入力電力で、作業性および安全性を向上でき、さら
には小型化、軽量化が可能な移動式紫外線照射装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)床面に塗布した紫外線硬化型コーティング剤に紫
外線を照射して、該紫外線硬化型コーティング剤を硬化
させるための移動式紫外線照射装置であって、車輪が装
着された電源部と、該電源部に電気的に接続され、電源
部からの電気の供給によって紫外線を発する光源部とを
備え、該光源部の光源が低圧水銀灯であることを特徴と
する移動式紫外線照射装置。 (2)電源部への入力電圧が200V未満であり、かつ
入力電流が20A以下であることを特徴とする上記
(1)に記載の移動式紫外線照射装置。 (3)低圧水銀灯の単位寸法あたりの入力電力が1W/
cm以上であることを特徴とする上記(1)または
(2)に記載の移動式紫外線照射装置。 (4)光源部と電源部とが、着脱可能な電気コードによ
って電気的に接続されていることを特徴とする上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の移動式紫外線照射装
置。 (5)光源部を電源部の上に載置可能である上記(4)
に記載の移動式紫外線照射装置。 (6)上記低圧水銀灯を光源とする光源部に加えて、主
波長が320nm以上の紫外線を光源とする第二の光源
部をさらに備え、第二の光源部は、上記低圧水銀灯によ
る紫外線が紫外線硬化型コーティング剤に到達した後
に、当該320nm以上の紫外線が到達し得るように配
置されてなることを特徴とする、上記(1)〜(5)の
いずれかに記載の移動式紫外線照射装置。 (7)主波長が320nm以上の紫外線源が、光源部の
両側方に配置されてなるものである上記(6)に記載の
移動式紫外線照射装置。 (8)第二の光源部が、光源部の前方向端部において、
低圧水銀灯の上側もしくは前方に配置された主波長が3
20nm以上の紫外線源を有するものである上記(6)
または(7)に記載の移動式紫外線照射装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第一の例の移動式紫外線照射
装置1を簡略化して示す側面図であり、図2は、図1に
示す移動式紫外線照射装置1の上面図である。なお図1
および図2には、紫外線を照射可能な状態の移動式紫外
線照射装置1を示すものとする。本発明の移動式紫外線
照射装置1は、床面に塗布してなる紫外線硬化型コーテ
ィング剤の上面に、紫外線を照射して、該紫外線硬化型
コーティング剤を硬化させて硬化皮膜(硬化塗膜)を形
成するための装置であって、車輪が装着された電源部2
と、該電源部2に電気的に接続され、電源部2からの電
気の供給によって紫外線を発する光源部3とを基本的に
備える。なお本明細書中において、前方向A1とは、紫
外線を照射可能な状態で移動式紫外線照射装置1の光源
部3が配置される側を指し、後方向A2とは、前方向A
1の反対側を指すものとして説明する。
【0009】電源部2は箱状のハウジング4を有し、該
ハウジング4内に安定器(図示せず)や制御器(図示せ
ず)を有する。電源部2は、図1に示す例のように電源
コード5で、たとえばコンセントなどを電源として電気
を得るような構成であってもよいし、バッテリなどその
内部に電源を備えるように実現されてもよい。
【0010】電源部2は、車輪、具体的には、ハウジン
グ4の下端付近の前方側に装着される前輪6と、ハウジ
ング4の下端付近の後方側に装着される後輪7とを有す
る。図1に示す例では、前輪6および後輪7は各々二輪
で構成されるが、これに限定されるものではなく、いず
れかが一輪で構成されてもよい。前輪6および後輪7
は、電源部2に設けられることで、移動しながら紫外線
を照射するに際して、床面に塗布された未硬化の紫外線
硬化型コーティング剤を踏まないように構成される。す
なわち、移動式紫外線照射装置1は通常、光源部3が配
置される側に進行するようにして移動されながら紫外線
を照射するため、光源部3が通過した後を必ず車輪が通
過することになり、該車輪は紫外線照射により紫外線硬
化型コーティング剤が硬化してなる硬化塗膜のみを踏
み、未硬化の紫外線硬化型コーティング剤を踏むことが
ない。このような上記前輪6および後輪7によって、移
動式紫外線照射装置1は、前後方向への円滑な移動が可
能なように構成される。
【0011】光源部3は、上記電源部2に電気的に接続
され、電源部2からの電気の供給によって紫外線を発す
る。図1および図2に示す例では、光源部3は、紫外線
を通過させるための開口を有する箱状のカバー体(ラン
プハウジング)8と、該カバー体8内に収容される光源
(ランプ)9とを有する。
【0012】本発明において重要なことは、床面に塗布
した紫外線硬化型のコーティング剤を紫外線の照射によ
って硬化させるための光源として、移動式紫外線照射装
置の光源としては従来全く用いられることのなかった低
圧水銀灯を用いたことである。前記低圧水銀灯とは、水
銀蒸気中を放電させることにより得られる発光を利用し
たランプである水銀灯のうち、内圧1mmHg以下であ
るものを指す。該低圧水銀灯は、光エネルギーの大部分
が254nm近辺(253nm〜255nm)の波長に
集中するものである。本発明において用いる低圧水銀灯
は、その形状や大きさに特に制限はない。
【0013】本発明の移動式紫外線照射装置1は、光源
9として低圧水銀灯を用いることによって、従来の高圧
水銀灯や中圧水銀灯を光源として用いる場合と比較し
て、電源部2への入力に必要とされる電力を小さくでき
る。したがって本発明では、電源部への入力電圧が20
0V未満であり、かつ入力電流が20A以下であるよう
な移動式紫外線照射装置を実現でき、さらには汎用的な
100V単相交流電源(100V・15A程度の電源コ
ンセント)を電源として利用可能な移動式紫外線照射装
置を実現できる。これによって、200V三相交流の電
源を使用せねばならなかった従来とは異なり、ビルディ
ングの各階の床に、紫外線硬化型のコーティング剤を用
いてコーティングを施す場合など、各階の施工現場にお
いて電源を取ることができ、作業性を向上できる。
【0014】また本発明においては、光源として低圧水
銀灯を用いることによって、紫外線の照射による光源部
における発熱量を、蛍光灯と同程度とすることができ
る。したがって高圧水銀灯や中圧水銀灯を光源として用
いていた従来とは異なり、紫外線照射時や紫外線照射直
後の光源部3に作業者が誤って触ってしまった場合であ
っても、作業者が火傷を負ってしまう危険性がない。ま
た一般に耐熱性の低い床材にコーティングを行う場合で
あっても、床面を焦がしたり、床材が熱変形してしまう
ことがない。
【0015】またさらに光源9として低圧水銀灯を用い
ることで、蛍光灯に必要とされる程度の小電力で済むの
で、電源部2を従来の移動式紫外線照射装置の電源部よ
りも小型化、軽量化できる。したがって紫外線照射装置
1全体として従来よりも小型化、軽量化することができ
る。
【0016】またさらに、従来のように光源として高圧
水銀灯を用いた場合、電源スイッチを入れてから光源の
輝度が所定の値に到達して紫外線を照射するまでに2分
〜6分程度の時間が必要であったが、本発明では光源と
して低圧水銀灯を用いたことにより、電源スイッチを入
れると数秒以内に紫外線を照射可能である。このように
光源部に電気が供給されて紫外線を照射するまでの時間
を従来よりも短縮することができ、作業性が向上される
という利点もある。
【0017】本発明において用いられる低圧水銀灯は、
単位寸法あたりの入力電力(光源の発光長あたりの入力
電力)が1W/cm以上であることが好ましい。該単位
寸法あたりの入力電力が1W/cm未満であると、床面
に塗布してなる紫外線硬化型コーティング剤に紫外線を
照射しても、該紫外線硬化型コーティング剤が充分に硬
化するまでの時間が長過ぎてしまい、作業性が低下して
しまう傾向にあるため好ましくない。単位寸法あたりの
入力電力が1W/cm以上の低圧水銀灯を用いること
で、紫外線を照射してから数秒程度の時間で紫外線硬化
型コーティング剤を充分に硬化でき、効率よく床材のコ
ーティングを行うことができる。
【0018】本発明において、低圧水銀灯の設置の仕方
に特に制限はない。直管タイプの低圧水銀灯を用いる場
合、縦方向(前後方向に略平行な方向)であっても横方
向(前後方向に略垂直な方向)であってもよく、またた
とえば米国特許US6,207,118,B1に開示さ
れているような曲線状の低圧水銀灯を用いる場合、その
設置は任意の向きであってよい。図1および図2には、
たとえば、実発光長(ランプの長手方向における長さ)
が64cm、入力電力が100W(単位寸法あたりの入
力電力:約1.5W/cm)の低圧水銀ランプ(QGL
100−2X、岩崎電気(株)社製)を7本横(前後方
向に略垂直な方向)に並べて光源9として、光源部3を
実現した場合の移動式紫外線照射装置1を示す。このよ
うな場合、移動式紫外線照射装置1を用いて床面に紫外
線を照射すると、当該床面における紫外線照射強度(照
射強度測定器(UVP254、岩崎電気(株))を用い
て測定)は、カバー体の側部よりカバー体内側に3.5
cm離れた位置において4.3mW/cm2(254n
m強度)、カバー体の側部よりカバー体外側に3.5c
m離れた位置において0.8mW/cm2(254nm
強度)である。上記のように実現された光源部3を有す
る紫外線照射装置1を用いて、たとえば後述のようなウ
レタン(メタ)アクリレート樹脂を含む紫外線硬化型コ
ーティング剤に、硬化塗膜が15μmとなるように紫外
線を照射すると、入力電力が100V・15A未満であ
るにもかかわらず、6m/分程度の硬化速度とすること
ができる(上述の場合、実質硬化幅は80cm程度)。
【0019】また移動式紫外線照射装置1は、電源部2
と光源部3とが、着脱可能な電気コード10にて電気的
に接続される。本発明においては、従来のような高電圧
を電源部2から光源部3へ伝達しないので、紫外線を照
射しない状態(たとえば施工現場への運搬時、保管時な
ど)には、電気コード10を電源部2および光源部3か
ら抜いたとしても、安全性の点において問題がない。こ
のため、本発明では、上記の紫外線を照射しない状態に
は、電気コード10を抜き、さらには電源部2と光源部
3とを切り離し、光源部3を電源部2の上に載置し得る
ように実現することが可能である。
【0020】図1に示す例の紫外線を照射可能な状態の
移動式紫外線照射装置1は、たとえば、電源部2のハウ
ジング4の側壁に固定された支持部材11をカバー体8
に挿入してカバー体8の上壁を内側から支持し、さらに
カバー体8の上壁からボルト状のネジを挿入し、該ネジ
を支持部材11まで到達させ、該ネジによりカバー体8
と支持部材11とを固定することによって、光源部3が
床面から1cm〜6cm程度離反した状態に保持される
ようにして、電源部2の前方に連結される。図3は、紫
外線を照射しない状態の一例の移動式紫外線照射装置1
を簡略化して示す側面図である。図3の例では、図1お
よび図2に示す紫外線を照射可能な状態から、電源スイ
ッチ(図示せず)を切るなどして紫外線を照射しないよ
うにした後、電源部2と光源部3との間を電気的に接続
する電気コード10を抜き、光源部3を電源部2から切
り離し、光源部3を電源部2の上に載置した状態を示し
ている。
【0021】このように本発明の移動式紫外線照射装置
1は、紫外線を照射しない状態において電源部2と光源
部3とを切り離すことが可能であり、切り離した光源部
3を電源部2上に載置することで、電源部と光源部とを
切り離すことが困難であった従来の移動式紫外線照射装
置と比較して、床への投影面積(図2のように上面から
みた場合の装置全体の面積)をより小さくできる。した
がって従来の移動式紫外線照射装置では載せることが困
難であったバンなどの小型自動車に載せて運搬すること
ができる。また光源部3を電源部2上に載置すると、電
源部2のハウジング4の上面にて、光源部3のカバー体
の紫外線を通過させるための開口を塞ぐことができ、こ
れにより光源9を外部空間から遮断させて、光源の汚れ
や破損を防止することができる。
【0022】図3の場合では、光源部3を90度向きを
変えて電源部2上に載置しており、電源部2の前方向の
上部に設けられる支持体12にて光源部3の電源部2か
らはみ出した部分を支持させている。この状態で、たと
えば錠13などをかけて光源部3を電源部2上に固定す
れば、運搬などが容易となる。
【0023】なお電源部2の上面周囲に、振動防止用ゴ
ムを貼るようにしてもよい。これにより、光源部3を電
源部2上に載置した状態での該紫外線照射装置1の運搬
時、光源9に伝わる振動を減少させることができる。
【0024】上述のように本発明においては、光源に低
圧水銀灯を用いることによって、従来、光源として高圧
水銀灯のみを用いた紫外線照射装置が抱えていた問題を
解消することができる。低圧水銀灯による紫外線照射の
条件は、紫外線硬化型コーティング剤の種類やコーティ
ング条件の選択(処方)、床面に塗布した紫外線硬化型
コーティング剤の厚みによって変更することが可能であ
る。しかしながら光源が低圧水銀灯のみであると、コー
ティング剤の処方や、光源部の構造、紫外線の照射条
件、照射位置などによっては、得られた硬化塗膜に亀の
甲羅状の模様(以下、「コウラ」と称する。)や縮み織
り状の模様(以下、「チヂミ」と称する。)や極微細な
凹凸模様(以下、「ツヤビケ」と称する。)などの塗膜
欠陥が生じてしまうことがある。すなわち、本発明にお
いては、254nm程度の短波長の強度、照射量の低い
低圧水銀灯由来の紫外線の照射によって紫外線硬化型コ
ーティング剤を硬化させるため、照射の量が充分であれ
ば上記塗膜欠陥は生じない。しかしながら紫外線が充分
に照射されない箇所においては、塗膜の表面近傍のみが
比較的短時間で硬化してしまい、その極めて薄い硬化部
分が硬化収縮することにより上述した塗膜欠陥が生じる
ものと考えられる(上記コウラ、チヂミ、ツヤビケの形
態の違いは、その硬化収縮に関する諸条件の違いによ
る。)。特に、光源部から離れたコーティング剤におい
ては、光源部のカバー体より漏れた紫外線が不所望に照
射され、当然ながらそこでの紫外線強度はかなり低いの
で、そうした箇所においては上記の塗膜欠陥が生じやす
い。また結果的に紫外線の照射量(=紫外線強度×照射
時間)が小さくなって、光源部直下のコーティング剤で
あっても、上記の塗膜欠陥が生じる場合もあると考えら
れる。当該塗膜欠陥は、コーティング剤に関する諸条件
および紫外線照射装置の移動速度(照射速度)や照射の
重ね方などを適切に設定することにより防止することは
可能であるが、たとえば施工床面が狭かったり複雑な形
状をしているような場合には、上記設定に応じた紫外線
照射装置の適切な操作が困難となる傾向がある。
【0025】本発明者らは、本発明の移動式紫外線照射
装置についてさらなる検討を行った結果、低圧水銀灯か
ら発する短波長の紫外線に加えて、主波長が320nm
以上の紫外線を光源とする第二の光源部から発する長波
長の紫外線を重畳させると、驚くべきことに上記塗膜欠
陥を確実に防止することができることを発見した。ここ
でいう主波長が320nm以上の紫外線の発生線源とし
ては、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、ブラックラ
イト(ブラックランプ)、ブラックブルーライト(ブラ
ックブルーランプ)などがある。ブラックライトとは、
低圧水銀灯(殺菌灯など)であり、短波長(254n
m)の紫外線を放出し、そのランプ灯体内部のガラス面
に蛍光体を付着させることにより、発光波長域を320
nm〜400nmの紫外線に変更することが可能なラン
プであり、一般の高圧水銀灯と比較して出力が弱い。以
下、少なくともこれら主波長が320nm以上の紫外線
の発生線源の例として高圧水銀灯とブラックライトを用
いて説明することとする。勿論実施態様はこれらに限定
されるものではない。これは、高圧水銀灯および/また
はブラックライト由来の紫外線を低圧水銀灯由来の紫外
線に重畳させることによって、低圧水銀灯由来の紫外線
の照射が不充分で塗膜表面に薄い硬化部分が生じたとし
ても、この部分にも高圧水銀灯および/またはブラック
ライト由来の紫外線が照射され、塗膜の表面以外の部分
の充分な硬化を行えるようになるためである。すなわ
ち、本発明の移動式紫外線照射装置においては、上記の
低圧水銀灯である光源部に加え、高圧水銀灯および/ま
たはブラックライトである第二の光源部をさらに備える
ように実現されてなるのが好ましい。これにより、高圧
水銀灯のみを光源として用いた従来の紫外線照射装置と
比較した上述の利点に加え、塗膜欠陥の発生を確実に防
止できる移動式紫外線照射装置を実現することが可能と
なる。
【0026】ここで、低圧水銀灯由来の紫外線と高圧水
銀灯および/またはブラックライト由来の紫外線との重
畳に際し、高圧水銀灯由来の紫外線の方が低圧水銀灯由
来の紫外線よりも先にコーティング剤に到達してしま
う、あるいは同時に到達してしまうと、高圧水銀灯およ
び/またはブラックライト由来の紫外線量が充分にある
場合は硬化塗膜が硬くなり過ぎ、クラックなど割れが生
じ易く、また塗膜が床材から剥離したりなどの硬化塗膜
の欠陥が発生することがある。したがって、上記第二の
光源部を備える態様にて実現される紫外線照射装置にお
いては、床面に塗布された紫外線硬化型コーティング剤
に紫外線を照射して硬化させるに際して、まず低圧水銀
灯由来の紫外線を照射した後に、高圧水銀灯および/ま
たはブラックライト由来の紫外線量を調整照射し得るよ
うに実現されるものであることが重要となる。高圧水銀
灯および/またはブラックライトである第二の光源部
は、このように上記低圧水銀灯による紫外線が紫外線硬
化型コーティング剤に到達した後に、当該高圧水銀灯お
よび/またはブラックライトによる紫外線が到達し得る
ように配置されるならば、その設置の仕方に特に制限は
ない。
【0027】図4は、本発明の好ましい第二の例の移動
式紫外線照射装置21を簡略化して示す側面図であり、
図5はその上面図である。なお図4および図5に示す例
の移動式紫外線照射装置21においては、第二の光源部
をさらに設置した以外は図1〜図3に示した態様の移動
式紫外線照射装置1と同様であり、同じ構成については
同一の参照符を付し、説明を省略する。図4および図5
に示す紫外線照射装置21においては、光源部3の両側
方、ならびに光源部の前方向端部において低圧水銀灯の
上側に、それぞれ高圧水銀灯またはブラックライト2
3,24が配置され、第二の光源部が実現されてなる。
このような高圧水銀灯および/またはブラックライトの
配置で実現される第二の光源部を備える紫外線照射装置
においては、上記低圧水銀灯による紫外線が紫外線硬化
型コーティング剤に到達した後に、当該高圧水銀灯およ
び/またはブラックライトによる紫外線が到達し得、上
記塗膜の欠陥を確実に防止することができる。
【0028】なお第二の光源部は、光源部3の両側方に
配置された高圧水銀灯またはブラックライト23のみに
よって実現されてもよいし、低圧水銀灯9の上側に配置
された高圧水銀灯またはブラックライト24のみによっ
て実現されてもよい。ただし、図4および図5に示した
ようにその両方に配置された高圧水銀灯またはブラック
ライト23,24にて第二の光源部が実現されると、上
記の如き塗膜欠陥を確実に防止し得る効果に加え、紫外
線照射装置による照射作業を途中で停止してそのまま後
戻りする必要がある場合でも、光源部の前方向側のコー
ティング剤に低圧水銀灯のみによる紫外線照射だけでな
く高圧水銀灯またはブラックライト由来の紫外線を重畳
し得、上記塗膜欠陥の発生を防止し得ることから、特に
好ましい。上記第二の光源部は、上記の光源部の前方向
端部において低圧水銀灯の上側に配置された高圧水銀灯
またはブラックライトに換えて、光源部の前方向端部に
おいて低圧水銀灯の前方に配置された高圧水銀灯または
ブラックライトであってもよい。
【0029】また上記の光源部3の前方向端部において
低圧水銀灯9の上側もしくは前方に配置された高圧水銀
灯24をさらに備える構成ならば、短波長の紫外線の照
射初期だけ長波長の紫外線を重畳し、高圧水銀灯および
/またはブラックライト由来の紫外線の照射時間を低圧
水銀灯由来の紫外線の照射時間以下としてもよい。
【0030】高圧水銀灯および/またはブラックライト
を光源とする第二の光源部を備える場合、高圧水銀灯、
ブラックライトの種類に特に制限はない。図4および図
5には、たとえば、低圧水銀灯の上側に高圧水銀灯(M
004−L21、岩崎電気(株)製)を配置し、かつ光
源部の両側方にブラックブルー灯(FL15BLB、東
芝製)を1本ずつ配置した例を示す。この場合におい
て、低圧水銀灯の上側もしくは前方に配置される高圧水
銀灯は、床面より43cmの高さより照射した床面にお
ける紫外線照射強度(照射強度測定器(UVP−301
G、アイグラフィックス(株))を用いて測定)は、2
mW/cm2(365nm)である。また光源部の両側
方に配置されるブラックブルー灯にて床面より2cmの
高さより照射した床面における紫外線照射強度(照射強
度測定器(UVP−301G、アイグラフィックス
(株))を用いて測定)は、0.5mW/cm2(36
5nm強度)である。なお、上記のように一般の高圧水
銀灯と比較して出力の弱いブラックブルー灯を両側方に
配置することで、消費電力を少なくすることができると
いう利点がある。
【0031】本発明の移動式紫外線照射装置は、車輪が
装着された電源部と、該電源部に電気的に接続され、電
源部からの電気の供給によって紫外線を発する光源部を
備え、該光源部の光源が低圧水銀灯であるならば、図1
〜図3に示した例の構成に限定されるものではない。た
とえば、車輪が装着された電源部と、該電源部に電気的
に接続され、電源部からの電気の供給によって紫外線を
発する光源部を備え、該光源部が小型の低圧水銀灯であ
るような、所謂ハンディータイプの紫外線照射装置で実
現されてもよい。このようなハンディータイプの紫外線
照射では、電源部に車輪が装着されていることにより、
作業者は、光源部と電源部とをつなぐ電気コードの長さ
に制約されず、電源部を引っ張りながら光源部を手に照
射作業を進めることも可能となる。
【0032】図6は、ハンディータイプとした場合の本
発明における光源部31を簡略化して示す断面図であ
る。ハンディータイプとする場合、光源(低圧水銀灯3
2、高圧水銀灯33)およびカバー体34は、上述した
ような態様のものと比較して、小さなものを用いる。カ
バー体34は、紫外線を通過させるための開口が形成さ
れたのとは反対側に把持部35を有する。この把持部3
5を把持して、作業者は移動式紫外線照射装置のうち光
源部31のみを手にもって照射作業を円滑に進めること
ができる。なお図6に示した例においては、低圧水銀灯
32の上側に高圧水銀灯33が配置されてなる。本発明
においては、このように上述の低圧水銀灯と高圧水銀灯
とを併用した態様でハンディータイプに実現してもよい
し、また低圧水銀灯のみを光源とした態様でハンディー
タイプに実現してもよい。
【0033】なお本発明の移動式紫外線照装置1により
紫外線を照射して硬化させる紫外線硬化型コーティング
剤としては、床材表面を保護したり、美観を付与する目
的で使用することができる塗膜材料であり、たとえば塗
料、ポリッシュ、ワックス、表面処理剤などとして使用
され得るものであって、上記の254nm近辺の波長の
紫外線を強く吸収し、それにより硬化塗膜を形成し得る
ものであれば、特に限定はないが、たとえばウレタン
(メタ)アクリレート樹脂を主成分とする光重合性樹脂
および光重合開始剤を含む紫外線硬化型コーティング剤
が好適なものとして挙げられる。
【0034】ウレタン(メタ)アクリレート樹脂を主成
分とする光重合性樹脂は、200nm〜800nmの波
長に感光することにより硬化する樹脂である。具体的な
ウレタン(メタ)アクリレート樹脂としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリカーボネ
ートジオール、ポリカプロラクトンポリオール、および
ポリテトラメチレングリコール等のポリオール成分にア
ジピン酸等のカルボン酸をエステル化させてポリエステ
ルポリオールとしたものと、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4'−
ジフェニルメタンジイソシアネート、メチレンビス(4
−シクロヘキシルイソシアネート)等の有機ポリイソシ
アネート類と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのε−カプロ
ラクトン付加物、ペンタエスリトールトリ(メタ)アク
リレート等の水酸基含有エチレン性不飽和化合物類を反
応させたポリエステルウレタン(メタ)アクリレート
や、前記ジオール成分に前記イソシアネートを反応させ
ポリエーテルイソシアネートとし、これに前記のような
水酸基含有エチレン性不飽和化合物類を反応させたポリ
エーテルウレタン(メタ)アクリレートを挙げることが
できる。光重合開始剤としては、光を吸収してラジカル
またはカチオンを生じる物質であれば特に限定はない
が、254nm近辺の波長の紫外線を強く吸収するもの
を用いるのが好ましい。このような光重合開始剤として
は、例えば、ベンゾイル系(例えば、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−
1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミ
ノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オ
ン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニ
ル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1
−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4'−イソプ
ロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン
など)、ホスフィンオキサイド系(例えば、ビスアシル
ホスフィンオキサイド、アシルホスフィンオキサイド、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイド、2,6−ジメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシホスフィ
ンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)
−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイ
ドなど)、ベンゾイン系(例えば、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、n−
ブチルベンゾインエーテルなど)、アセトフェノン系
(例えば、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェ
ノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、
アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、
塩素化アセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、
α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノンな
ど)、ベンゾフェノン系(例えば、ベンゾフェノン、
4,4'−ジクロロベンゾフェノン、4,4'−ビス(ジ
メチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4'−ビス(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノン、3,3',4,4'−テト
ラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン、3,3'−ジメチル−4−メトキシベンゾフェ
ノンなど)、チオキサントン類(例えば、2−クロロチ
オキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキ
サントンなど)、アントラキノン類(例えば、アントラ
キノン、2−エチルアントラキノン、α−クロロアント
ラキノン、2−tert−ブチルアントラキノンな
ど)、ベンジル系(例えば、ベンジル、4,4'−ジメ
トキシベンジル、4,4'−ジクロロベンジルなど)、
安息香酸エステル系(例えば、o−ベンゾイル安息香酸
メチル、p−ジメチルアミノ安息香酸メチルなど)、ジ
ケトン系(例えば、ビアセチル、フェニルグリオキシル
酸メチル、メチルベンゾイルホルメートなど)、ケター
ル系(例えば、ベンジルジメチルケタール、アセトフェ
ノンジエチルケタールなど)、ジベンゾシクロアルカノ
ン系(例えば、10−ブチル−2−クロロアクリドン、
ジベンゾスベロンなど)、アシロキシムエステル、カン
ファーキノン、3−ケトクマリン、テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、α,α'−アゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾイルパーオキサイド、2,2'−ビス(o−
クロロフェニル)−4,5,4',5'−テトラフェニル
−1,2'−ビイミダゾール、アセナフセン、ベンザル
アセトンなどが挙げられる。また254nm近辺の波長
の紫外線を強く吸収する従来公知の光増感剤と組み合わ
せてもよい。上記光重合性樹脂および光重合開始剤を含
む紫外線硬化型コーティング剤には、さらに従来公知の
反応性希釈剤やその他の添加物(たとえば、着色剤、顔
料、艶消し剤、消泡剤、脱泡剤、湿潤剤、レベリング
剤、帯電防止剤、粘度調整剤、貯蔵安定剤、抗菌剤、防
腐剤、滑り止め剤、塗膜ひび割れ防止剤、密着促進剤、
分散剤、界面活性剤、体質顔料、離型剤、シランカップ
リング剤、安定剤、難燃剤など)が配合されていてもよ
い。
【0035】該紫外線硬化型コーティング剤は、本発明
の移動式紫外線照射装置による紫外線の照射で、75μ
m未満の厚みの硬化塗膜を形成するように床面に塗布さ
れるのが好ましい。硬化塗膜の厚みが75μm以上であ
る場合、充分に硬化させようとすると紫外線照射装置の
移動時間がかかり過ぎてしまい作業性が悪い、前記コー
ティング剤の硬化収縮によって硬化塗膜を形成した床面
が反りやすい、割れやすいなどの不具合があるため好ま
しくない。
【0036】本発明の移動式紫外線照射装置にて紫外線
を照射する紫外線硬化型コーティング剤を塗布する床材
としては、プラスチック、木材、石材、セラミック、プ
ラスチック、金属など特に限定はない。本発明の移動式
紫外線照射装置を用いることで、塩化ビニル系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂などの耐熱性
の低い樹脂製の床材であっても、床面が焦げたり、床材
が熱変形したりしてしまうことなく、コーティングを施
すことができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、従来よりも小さな入力電力で、作業性および安
全性を向上でき、さらには小型化、軽量化が可能な移動
式紫外線照射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい第一の例の移動式紫外線照射
装置1を簡略化して示す側面図である。
【図2】図1に示す移動式紫外線照射装置1の上面図で
ある。
【図3】紫外線を照射しない状態の一例の移動式紫外線
照射装置1を簡略化して示す側面図である。
【図4】本発明の好ましい第二の例の移動式紫外線照射
装置21を簡略化して示す側面図である。
【図5】図4に示す移動式紫外線照射装置21の上面図
である。
【図6】ハンディータイプとした場合の本発明における
光源部31を簡略化して示す断面図である。
【符号の説明】
1 移動式紫外線照射装置 2 電源部 3 光源部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に塗布した紫外線硬化型コーティン
    グ剤に紫外線を照射して、該紫外線硬化型コーティング
    剤を硬化させるための移動式紫外線照射装置であって、 車輪が装着された電源部と、該電源部に電気的に接続さ
    れ、電源部からの電気の供給によって紫外線を発する光
    源部とを備え、 該光源部の光源が低圧水銀灯であることを特徴とする移
    動式紫外線照射装置。
  2. 【請求項2】 電源部への入力電圧が200V未満であ
    り、かつ入力電流が20A以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の移動式紫外線照射装置。
  3. 【請求項3】 低圧水銀灯の単位寸法あたりの入力電力
    が1W/cm以上であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の移動式紫外線照射装置。
  4. 【請求項4】 光源部と電源部とが、着脱可能な電気コ
    ードによって電気的に接続されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の移動式紫外線照射装
    置。
  5. 【請求項5】 光源部を電源部の上に載置可能である請
    求項4に記載の移動式紫外線照射装置。
  6. 【請求項6】 上記低圧水銀灯を光源とする光源部に加
    えて、主波長が320nm以上の紫外線を光源とする第
    二の光源部をさらに備え、 第二の光源部は、上記低圧水銀灯による紫外線が紫外線
    硬化型コーティング剤に到達した後に、当該320nm
    以上の紫外線が到達し得るように配置されてなることを
    特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の移動式紫
    外線照射装置。
  7. 【請求項7】 主波長が320nm以上の紫外線源が、
    光源部の両側方に配置されてなるものである請求項6に
    記載の移動式紫外線照射装置。
  8. 【請求項8】 第二の光源部が、光源部の前方向端部に
    おいて、低圧水銀灯の上側もしくは前方に配置された主
    波長が320nm以上の紫外線源を有するものである請
    求項6または7に記載の移動式紫外線照射装置。
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