JP2002336037A - 塗布具付きマスカラ容器 - Google Patents

塗布具付きマスカラ容器

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JP2002336037A
JP2002336037A JP2001145455A JP2001145455A JP2002336037A JP 2002336037 A JP2002336037 A JP 2002336037A JP 2001145455 A JP2001145455 A JP 2001145455A JP 2001145455 A JP2001145455 A JP 2001145455A JP 2002336037 A JP2002336037 A JP 2002336037A
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JP
Japan
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mascara
applicator
shaft
container
natural
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JP2001145455A
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English (en)
Inventor
Hisao Iwamoto
久雄 岩本
Fumitaka Nishihata
文貴 西畑
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 まつげに塗布するマスカラの量を簡単に調整
することができ、使用者の好みに応じた仕上りを容易に
得ることができるようにする。 【解決手段】 マスカラ塗布具5には、広幅な深溝8A
からなるボリューム用塗布部8と狭幅な浅溝9Aからな
るナチュラル用塗布部9とを設ける。これにより、まつ
げのボリューム感を出す場合には、ボリューム用塗布部
8に保持された多量のマスカラ2をまつげに塗布するこ
とができる。また、まつげを自然な感じに仕上げる場合
には、ナチュラル用塗布部9に保持された少量のマスカ
ラ2をまつげに塗布することができる。さらに、ナチュ
ラル用塗布部9はボリューム用塗布部8よりも軸方向の
基端側寄りに配置しているから、ナチュラル用塗布部9
を回転させながらマスカラ2を塗布した場合でも、ボリ
ューム用塗布部8のマスカラ2がまつげに付着するのを
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、まつげにマスカラ
を塗布する塗布具を備えた塗布具付きマスカラ容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、まつげにマスカラを塗布すると
きに用いられる塗布具付きマスカラ容器は、内部にマス
カラが充填された容器本体と、該容器本体の開口部に着
脱可能に螺着される蓋体と、該蓋体から前記容器本体内
に延びたマスカラ塗布具とによって大略構成されてい
る。
【0003】また、マスカラ塗布具は、基端側が蓋体に
取付けられ先端側が自由端となった軸体と、該軸体の先
端側に設けられた多数本のブラシ毛からなる塗布ブラシ
とによって大略構成されている。
【0004】そして、マスカラ塗布具は、容器本体に蓋
体を取付けた状態では、軸体の先端側に設けられた塗布
ブラシがマスカラに浸漬しているから、このマスカラ塗
布具を用いてまつげにマスカラを塗布する場合には、蓋
体と一緒にマスカラ塗布具を取外しつつ、塗布ブラシに
付着した余分なマスカラをしごき落とす。これにより、
塗布ブラシには適量のマスカラが保持されるから、この
塗布ブラシをまつげに沿って移動させることにより、ま
つげにマスカラを塗布することができる。
【0005】また、まつげに塗布するマスカラの量を調
整する場合には、まつげに対する塗布ブラシの押付け力
を加減することにより、多量のマスカラをまつげに塗布
してボリューム感を出したり、少量のマスカラをまつげ
に塗布してナチュラル感を出したりすることができる。
【0006】しかし、塗布ブラシは、使用されるたびに
しごかれるために経時的に変形を生じ易く、また、多数
本のブラシ毛からなるため製造コストが嵩んでしまう。
【0007】そこで、経時的な変形を生じ難く、安価に
製造できるようにした他のマスカラ塗布具があり、この
従来技術によるマスカラ塗布具は、蓋体に取付けられた
軸体の先端側外周に複数本の溝を軸方向に列設してなる
塗布部を備えている。
【0008】そして、従来技術によるマスカラ塗布具
は、塗布部を形成する各溝にマスカラを保持し、この塗
布部をまつげに沿って移動させることにより、まつげに
マスカラを塗布するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、マスカラ塗布具を構成する塗布
部は、軸体に形成された複数本の溝によって形成してい
るから、押付け力を加減しても塗布ブラシのようにまつ
げに塗布されるマスカラの量を簡単に調整することがで
きず、使用者の好み、例えばまつげにボリューム感を与
えたり、自然な感じに仕上げたりすることが容易にはで
きないという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、まつげに塗布するマス
カラの量を簡単に調整することができ、使用者の好みに
応じた仕上りを得ることができるようにした塗布具付き
マスカラ容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による塗布具付き
マスカラ容器は、内部にマスカラが充填された容器本体
と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられる蓋体
と、該蓋体から前記容器本体内に延び該容器本体内のマ
スカラを塗布するマスカラ塗布具とを備えている。
【0012】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、マスカラ塗布
具は、軸方向に延びる中実な軸部材からなり基端側が蓋
体に取付けられ先端側が自由端となった軸体と、該軸体
の先端側外周に設けられ複数本の広幅な溝からなるボリ
ューム用塗布部と、該ボリューム用塗布部よりも軸方向
の基端側寄りに位置して前記軸体の外周に設けられ該ボ
リューム用塗布部の溝幅よりも狭幅な複数本の溝からな
るナチュラル用塗布部とによって構成したことにある。
【0013】また、請求項2の発明が採用する構成の特
徴は、マスカラ塗布具は、軸方向に延びる中実な軸部材
からなり基端側が蓋体に取付けられ先端側が自由端とな
った軸体と、該軸体の先端側外周に設けられ複数本の狭
幅な溝からなるナチュラル用塗布部と、該ナチュラル用
塗布部よりも軸方向の基端側寄りに位置して前記軸体の
外周に設けられ該ナチュラル用塗布部の溝幅よりも広幅
な複数本の溝からなるボリューム用塗布部とによって構
成したことにある。
【0014】これらのように構成したことにより、マス
カラ塗布具を容器本体から取出したときには、広幅な溝
からなるボリューム用塗布部に多量のマスカラを保持で
き、狭幅な溝からなるナチュラル用塗布部に少量のマス
カラを保持することができる。従って、まつげのボリュ
ーム感を出すときには、ボリューム用塗布部をまつげに
沿って移動することにより、多量のマスカラをまつげに
塗布することができる。
【0015】一方、まつげをナチュラルに仕上げるとき
には、ナチュラル用塗布部をまつげに沿って移動するこ
とにより、少量のマスカラをまつげに塗布することがで
きる。
【0016】しかも、ボリューム用塗布部とナチュラル
用塗布部とは軸方向に異なる位置に配置しているから、
例えばナチュラル用塗布部を回転させながらマスカラを
まつげに塗布した場合でも、ボリューム用塗布部に保持
されたマスカラがまつげに付着する事態を防止すること
ができる。
【0017】また、請求項3の発明が採用する構成の特
徴は、マスカラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴を
有する中空な軸部材からなり基端側が蓋体に取付けられ
先端側が自由端となった中空軸体と、該中空軸体の先端
側外周に位置して軸体挿通穴に達する複数本の溝からな
る塗布部と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に回転可能に
挿通された中実な軸部材からなり該塗布部に対応する軸
方向位置に面取り部が形成された塗布量調整軸とによっ
て構成したことにある。
【0018】このように構成したことにより、マスカラ
塗布具を容器本体から取出したときには、マスカラは、
複数本の溝からなる塗布部と、中空軸体の軸体挿通穴と
塗布量調整軸の面取り部との間のマスカラ収容空間とに
保持される。従って、塗布量調整軸を回転させて面取り
部(マスカラ収容空間)を塗布部に対面させたボリュー
ム位置とした場合には、塗布部とマスカラ収容空間の両
方に保持された多量のマスカラをまつげに塗布すること
ができる。
【0019】一方、塗布量調整軸を回転させて面取り部
(マスカラ収容空間)を塗布部から離間させたナチュラ
ル位置とした場合には、塗布部だけに保持された少量の
マスカラをまつげに塗布することができる。
【0020】請求項4の発明によると、蓋体には回転つ
まみを設け、該回転つまみを回転操作することによって
塗布量調整軸を回転させる構成としたことにある。
【0021】このように構成したことにより、蓋体に設
けられた回転つまみを回転操作するだけで、塗布量調整
軸を回転させ、まつげへのマスカラの塗布量を簡単に調
整することができる。
【0022】さらに、請求項5の発明が採用する構成の
特徴は、マスカラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴
を有する中空な軸部材からなり基端側が蓋体に取付けら
れ先端側が自由端となった中空軸体と、該中空軸体の先
端側外周に設けられ複数本の広幅な溝からなるボリュー
ム用塗布部と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に軸方向に
出し入れ可能に挿通され中空軸体の先端よりも前方に突
出させることができる移動軸と、該移動軸の先端側に設
けられ前記ボリューム用塗布部の溝幅よりも狭幅な複数
本の溝からなるナチュラル用塗布部とによって構成した
ことにある。
【0023】このように構成したことにより、マスカラ
塗布具を容器本体から取出したときには、広幅な溝から
なるボリューム用塗布部に多量のマスカラを保持でき、
狭幅な溝からなるナチュラル用塗布部に少量のマスカラ
を保持することができる。従って、ナチュラル用塗布部
を中空軸体内に収容するボリューム位置とした場合に
は、ボリューム用塗布部によって多量のマスカラをまつ
げに塗布することができる。
【0024】一方、移動軸を軸方向に移動してナチュラ
ル用塗布部を中空軸体の先端よりも前方に突出させたナ
チュラル位置とした場合には、ナチュラル用塗布部によ
って少量のマスカラをまつげに塗布することができる。
また、ナチュラル用塗布部が設けられた移動軸は中空軸
よりも細く形成されているから、ナチュラル用塗布部は
マスカラをまつげの細部に塗布することができる。
【0025】請求項6の発明によると、蓋体にはスライ
ド部材を設け、該スライド部材を軸方向に操作すること
によって移動軸を中空軸体から出し入れさせる構成とし
たことにある。
【0026】このように構成したことにより、蓋体に設
けられたスライド部材を軸方向に操作するだけで、移動
軸を移動してナチュラル用塗布部を露出させることがで
き、ナチュラル用塗布部に保持されたマスカラをまつげ
に簡単に塗布することができる。
【0027】請求項7の発明によると、中空軸体の軸体
挿通穴の開口側には、移動軸の先端側を突出させるとき
にナチュラル用塗布部の周囲に付着した余分なマスカラ
をしごき取る環状突起を設けたことにある。
【0028】このように構成したことにより、移動軸を
移動してナチュラル用塗布部を露出させたときには、環
状突起により該ナチュラル用塗布部の周囲に付着した余
分なマスカラを自動的にしごき取ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
塗布具付きマスカラ容器を添付図面に従って詳細に説明
する。
【0030】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施の形態を示している。1はマスカラ容器の本体部分を
なすボトル状の容器本体で、該容器本体1は、その上側
が縮径して開口部1Aとなり、該開口部1Aの外周側に
はねじ部1Bが刻設されている。また、容器本体1内に
は、まつげに塗布される液体からなるマスカラ2が充填
されている。
【0031】3は容器本体1の開口部1A内に挿嵌され
たスリーブで、該スリーブ3は、例えば弾性を有するゴ
ム材料または樹脂材料からなり、内周側が後述するマス
カラ塗布具5の軸体7の外周面に摺接する段付き円筒状
に形成されている。そして、スリーブ3は、容器本体1
内のマスカラ2に浸漬したマスカラ塗布具5を引き出し
たときに、その軸体7の周囲に付着した余分なマスカラ
2をしごき取るものである。
【0032】4は容器本体1の開口部1A側に着脱可能
に取付けられた蓋体で、該蓋体4は、容器本体1とほぼ
等しい外径寸法となる円筒体4Aと、該円筒体4Aの上
側に挿嵌された後述する円柱体6とによって構成され、
前記円筒体4Aの内周下側にはねじ部1Bに螺合するね
じ部4Bが刻設されている。
【0033】5は蓋体4から下向きに延びて設けられた
マスカラ塗布具で、該マスカラ塗布具5は、例えばわず
かに撓み性をもった樹脂材料が用いられている。ここ
で、マスカラ塗布具5は、図2に示す如く、蓋体4の一
部を構成し、円筒体4Aの上側内周面に接着、溶着等の
固着手段で固着された円柱体6と、軸方向に延びる中実
な軸部材からなり、基端側が該円柱体6の中心位置に一
体に取付けられ、先端側が自由端となった小径な軸体7
と、後述するボリューム用塗布部8と、ナチュラル用塗
布部9とによって大略構成されている。
【0034】8は軸体7の先端側外周に形成されたボリ
ューム用塗布部で、該ボリューム用塗布部8は、図3に
示す如く、周方向に延びるように軸体7のほぼ半分まで
切欠かれ、軸方向に列設された複数本の深溝8A,8
A,…と、該各深溝8Aに連通するように軸方向に延び
て設けられたマスカラ充填穴8Bとによって構成されて
いる。そして、各深溝8Aは、後述の浅溝9Aと比較し
て、周方向に長く、かつ溝幅が広く形成されている。
【0035】これにより、ボリューム用塗布部8は、全
体に大きな凹凸形状をなし、各深溝8Aとマスカラ充填
穴8Bとにマスカラ2を多量に保持することができるか
ら、当該塗布部8を用いてまつげにマスカラ2を塗布し
たときには、まつげにボリューム感を与えることができ
る。
【0036】一方、9は軸体7の外周側に形成されたナ
チュラル用塗布部で、該ナチュラル用塗布部9は、ボリ
ューム用塗布部8よりも軸方向の基端側寄りに配設され
ている。そして、ナチュラル用塗布部9は、ボリューム
用塗布部8の深溝8Aと周方向にほぼ同じ位置で、図4
に示す如く、周方向に延び軸方向に列設された複数本の
浅溝9A,9A,…によって構成されている。ここで、
各浅溝9Aは、ボリューム用塗布部8の深溝8Aに比較
し、溝深さが浅く、周方向に短く、かつ溝幅が狭く形成
されている。
【0037】これにより、ナチュラル用塗布部9は、全
体に小さな(細かい)凹凸形状をなし、各浅溝9Aにマ
スカラ2を少量だけ保持することができるから、当該塗
布部9を用いてまつげにマスカラ2を塗布したときに
は、まつげを自然な感じ(以下、ナチュラルという)に
仕上げることができる。
【0038】本実施の形態による塗布具付きマスカラ容
器は上述の如き構成を有するもので、次に、マスカラ塗
布具5によるマスカラ2の塗布動作について説明する。
【0039】まず、まつげのボリューム感を出す場合に
ついて説明する。この場合には、マスカラ塗布具5のボ
リューム用塗布部8を用い、この塗布部8の各深溝8A
をまつげに沿って移動する。これにより、まつげには各
深溝8A、マスカラ充填穴8Bに保持された多量のマス
カラ2が塗布されるから、まつげはボリューム感あふれ
た状態に仕上げることができる。
【0040】一方、まつげをナチュラルに仕上げる場合
には、マスカラ塗布具5のナチュラル用塗布部9を用
い、この塗布部9の各浅溝9Aをまつげに沿って移動す
る。これにより、まつげには各浅溝9Aに保持された少
量のマスカラ2だけが塗布されるから、まつげは自然な
感じに仕上げることができる。
【0041】ここで、マスカラ塗布具5でマスカラ2を
塗布するときには、溝8A,9Aに保持されたマスカラ
2をまつげに効率よく塗布できるように、軸体7を回転
させながら塗布することがある。このような塗布動作を
行った場合でも、ボリューム用塗布部8とナチュラル用
塗布部9とは軸方向に異なる位置に配置されているか
ら、ナチュラル用塗布部9を用いて少量のマスカラ2を
まつげに塗布しているときに、ボリューム用塗布部8に
保持されたマスカラ2がまつげに付着するのを防止する
ことができる。
【0042】以上のように、本実施の形態によれば、マ
スカラ塗布具5には、広幅な深溝8Aからなるボリュー
ム用塗布部8と狭幅な浅溝9Aからなるナチュラル用塗
布部9とを設けているから、まつげのボリューム感を出
す場合には、ボリューム用塗布部8に保持された多量の
マスカラ2をまつげに塗布することができる。また、ま
つげを自然な感じに仕上げる場合には、ナチュラル用塗
布部9に保持された少量のマスカラ2をまつげに塗布す
ることができる。この結果、ボリューム用塗布部8とナ
チュラル用塗布部9とを使分けるという簡単な作業で、
使用者の好みに応じたまつげを容易に仕上げることがで
きる。
【0043】しかも、ナチュラル用塗布部9は先端側の
ボリューム用塗布部8よりも基端側寄りに配置している
から、ナチュラル用塗布部9を用いてまつげを自然な感
じに仕上げるときに、効率よくマスカラ2を塗布できる
ように軸体7を回転させた場合でも、ボリューム用塗布
部8に保持されたマスカラ2がまつげに付着するのを防
止することができ、取扱いを容易にすることができる。
【0044】次に、図5は本発明の第2の実施の形態を
示している。本実施の形態の特徴は、マスカラ塗布具
は、軸方向に延びる中実な軸部材からなり基端側が蓋体
に取付けられ先端側が自由端となった軸体と、該軸体の
先端側外周に設けられ複数本の狭幅な溝からなるナチュ
ラル用塗布部と、該ナチュラル用塗布部よりも軸方向の
基端側寄りに位置して前記軸体の外周に設けられ該ナチ
ュラル用塗布部の溝幅よりも広幅な複数本の溝からなる
ボリューム用塗布部とによって構成したことにある。な
お、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同
一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0045】5′は本実施の形態によるマスカラ塗布具
で、該マスカラ塗布具5′は、軸方向に延びる中実な軸
部材からなり、基端側が円柱体6′に取付けられ、先端
側が自由端となった軸体7′と、該軸体7′の先端側外
周に設けられ複数本の狭幅な浅溝9A′からなるナチュ
ラル用塗布部9′と、該ナチュラル用塗布部9′よりも
軸方向の基端側寄りに位置して前記軸体7′の外周に設
けられ、該ナチュラル用塗布部9′の浅溝9A′の溝幅
よりも広幅な複数本の深溝8A′からなるボリューム用
塗布部8′とによって構成されている。
【0046】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、ナチュラル用塗布部9′を先端側に配設して
いるから、ボリューム用塗布部8′を気にすることな
く、まつげに対してナチュラル用塗布部9′を自由に動
かすことができ、少量のマスカラをまつげに万遍なく塗
布することができる。
【0047】次に、図6ないし図10は本発明の第3の
実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、マス
カラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有する中空
な軸部材からなり基端側が蓋体に取付けられ先端側が自
由端となった中空軸体と、該中空軸体の先端側外周に位
置して軸体挿通穴に達する複数本の溝からなる塗布部
と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に回転可能に挿通され
た中実な軸部材からなり該塗布部に対応する軸方向位置
に面取り部が形成された塗布量調整軸とによって構成し
たことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1
の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0048】11は容器本体1の開口部1A側に着脱可
能に取付けられる本実施の形態による蓋体で、該蓋体1
1は、前記第1の実施の形態による蓋体4とほぼ同様
に、円筒体11Aとねじ部11Bを有している。しか
し、本実施の形態による蓋体11は、その一部を構成す
る後述の円柱体13に回転つまみ20が設けられている
点で、第1の実施の形態による蓋体4と相違している。
【0049】12は蓋体11から下向きに延びて設けら
れた本実施の形態によるマスカラ塗布具で、該マスカラ
塗布具12は、例えばわずかに撓み性をもった樹脂材料
が用いられている。ここで、マスカラ塗布具12は、蓋
体11の円筒体11A内に固着された円柱体13と、軸
方向に延びる軸体挿通穴14Aを有する中空な軸部材か
らなり、基端側が該円柱体13の中心位置に一体に取付
けられ、先端側が自由端となった小径な中空軸体14
と、後述する塗布部15とによって大略構成されてい
る。
【0050】15は中空軸体14の先端側に形成された
塗布部で、該塗布部15は、図8、図9に示す如く、周
方向に延びるように中空軸体14のほぼ半分まで切欠か
れ、軸方向に列設された複数本の深溝15A,15A,
…によって構成されている。
【0051】16は中空軸体14の軸体挿通穴14A内
に回転可能に挿通された塗布量調整軸で、該塗布量調整
軸16は、大きく面取りされた大面取り部16Aと、該
大面取り部16Aと周方向の反対側に位置して小さく面
取りされた小面取り部16Bとを有している。そして、
大面取り部16Aと軸体挿通穴14Aとの間には多量の
マスカラ2を保持することができるマスカラ収容大空間
17が画成され、小面取り部16Bと軸体挿通穴14A
との間には少量のマスカラ2を保持することができるマ
スカラ収容小空間18が画成されている。
【0052】これにより、塗布量調整軸16を回転し、
大面取り部16A(マスカラ収容大空間17)を塗布部
15に対面させたボリューム位置では、図6、図8に示
すように、各深溝15Aとマスカラ収容大空間17とに
よって多量のマスカラ2を保持することができる。一
方、小面取り部16B(マスカラ収容小空間18)を塗
布部15に対面させたナチュラル位置では、図7、図9
に示すように、各深溝15Aとマスカラ収容小空間18
とにより、大面取り部16Aを配置したときに比較し、
少量のマスカラ2を保持することができる。
【0053】19は円柱体13に形成されたつまみ収容
穴で、該つまみ収容穴19は、中空軸体14と同軸に配
置され、底部側が該中空軸体14の軸体挿通穴14Aと
連通している。また、つまみ収容穴19の開口端の外周
側には、図10に示す如く、後述する回転つまみ20の
係合突部20Bをほぼ180度の範囲で回転規制する半
円弧凹部19Aが形成されている。さらに、半円弧凹部
19Aの端部には、係合突部20Bを位置決めする位置
決め突起19B,19Cが設けられている。
【0054】20はつまみ収容穴19内に回転可能に収
容された回転つまみで、該回転つまみ20は、塗布量調
整軸16を回転操作するもので、その下端面に塗布量調
整軸16が一体的に固着されている。また、回転つまみ
20の上部側は、つまみ収容穴19から突出して操作部
20Aとなり、該操作部20Aの下側には係合突起20
Bが設けられている。
【0055】ここで、係合突起20Bは、図10に示す
ように、塗布量調整軸16の大面取り部16Aを塗布部
15に対面させたボリューム位置としたときに、半円弧
凹部19Aの一方の端部に位置して位置決め突起19B
により位置決めさる。また、係合突起20Bは、塗布量
調整軸16の小面取り部16Bを塗布部15に対面させ
たナチュラル位置としたときに、反対側の端部に位置
し、位置決め突起19Cによって位置決めされる。
【0056】本実施の形態による塗布具付きマスカラ容
器は上述の如き構成を有するもので、次に、マスカラ塗
布具12によるマスカラ2の塗布動作について説明す
る。
【0057】まず、塗布量調整軸16をボリューム位置
に設定する場合について説明する。この場合には、回転
つまみ20の操作部20Aを指先で回転させ、図8に示
すように、塗布量調整軸16の大面取り部16Aを塗布
部15に対面させる。これにより、各深溝15Aとマス
カラ収容大空間17とは多量のマスカラ2を保持するこ
とができるから、この多量のマスカラ2によってまつげ
をボリューム感あふれた状態に仕上げることができる。
【0058】一方、塗布量調整軸16をナチュラル位置
に設定する場合には、回転つまみ20を回転させ、図9
に示すように、塗布量調整軸16の小面取り部16Bを
塗布部15に対面させる。これにより、各深溝15Aと
マスカラ収容小空間18とは少量のマスカラ2を保持す
ることができるから、この少量のマスカラ2によってま
つげを自然な感じに仕上げることができる。
【0059】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、まつげのボリューム感を出す場合、自然な感
じに仕上げる場合のいずれの場合でも、中空軸体14の
先端側に設けられた塗布部15によってまつげにマスカ
ラ2を塗布することができるから、一定の動作でマスカ
ラ2を塗布することができる。また、回転つまみ20を
操作し、塗布量調整軸16を回転させるだけで、まつげ
へのマスカラ2の塗布量を簡単に調整することができる
から、調整作業を容易に行なうことができる。
【0060】次に、図11ないし図13は本発明の第4
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、マ
スカラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有する中
空な軸部材からなり基端側が蓋体に取付けられ先端側が
自由端となった中空軸体と、該中空軸体の先端側外周に
設けられ複数本の広幅な溝からなるボリューム用塗布部
と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に軸方向に出し入れ可
能に挿通され中空軸体の先端よりも前方に突出させるこ
とができる移動軸と、該移動軸の先端側に設けられ前記
ボリューム用塗布部の溝幅よりも狭幅な複数本の溝から
なるナチュラル用塗布部とによって構成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0061】31は容器本体1の開口部1A側に着脱可
能に取付けられる本実施の形態による蓋体で、該蓋体3
1は、前記第1の実施の形態による蓋体4とほぼ同様
に、円筒体31Aとねじ部31Bを有している。しか
し、本実施の形態による蓋体31は、円筒体31Aと蓋
体31の一部を構成する後述の円柱体13とに亘ってス
ライド部材40が設けられている点で、第1の実施の形
態による蓋体4と相違している。
【0062】32は蓋体31から下向きに延びて設けら
れた本実施の形態によるマスカラ塗布具で、該マスカラ
塗布具32は、例えばわずかに撓み性をもった樹脂材料
が用いられている。ここで、マスカラ塗布具32は、蓋
体31の円筒体31A内に固着された円柱体33と、軸
方向に延びる軸体挿通穴34Aを有する中空な軸部材か
らなり、基端側が該円柱体33の中心位置に一体に取付
けられ、先端側が自由端となった小径な中空軸体34
と、後述するボリューム用塗布部35、ナチュラル用塗
布部37とによって大略構成されている。
【0063】35は中空軸体34の先端側に形成された
ボリューム用塗布部で、該ボリューム用塗布部35は、
第1の実施の形態によるボリューム用塗布部8と同様
に、周方向に延びるように中空軸体34のほぼ半分まで
切欠かれ、軸方向に列設された複数本の深溝35A,3
5A,…によって構成されている。
【0064】36は中空軸体34の軸体挿通穴34A内
に軸方向に出し入れ可能に挿通された移動軸で、該移動
軸36も例えばわずかに撓み性をもった樹脂材料によっ
て形成され、その先端側は縮径部36Aとなっている。
そして、移動軸36は、先端側に移動されることによ
り、図12に示す如く、先端側の縮径部36Aを中空軸
体34の先端よりも前方に突出させることができる。さ
らに、縮径部36Aには後述するナチュラル用塗布部3
7が形成されている。
【0065】37は移動軸36の縮径部36Aに設けら
れたナチュラル用塗布部で、該ナチュラル用塗布部37
は、周方向に延び軸方向に列設された複数本の浅溝37
A,37A,…によって構成されている。ここで、各浅
溝37Aは、ボリューム用塗布部35の深溝35Aに比
較し、溝深さが浅く、溝幅が狭く形成されている。
【0066】また、38は中空軸体34の先端部に設け
られた環状突起で、該環状突起38は、図13に示すよ
うに、軸体挿通穴34Aの開口を縮径するように内向き
に突出して設けられている。そして、環状突起38は、
その内周端が移動軸36の外周に摺接している。これに
より、環状突起38は、移動軸36の縮径部36Aを中
空軸体34先端から突出させるときに、ナチュラル用塗
布部37の周囲に付着した余分なマスカラ2をしごき取
るものである。
【0067】39は蓋体31を構成する円筒体31A、
円柱体33に亘って形成されたガイド溝で、該ガイド溝
39は、円柱体33の軸心位置に中空軸体34の軸体挿
通穴34Aに連通する軸体ガイド部39Aを有してい
る。また、ガイド溝39は、円筒体31Aの外周位置に
スライド部材40の操作部40Aを軸方向に移動させる
移動溝部39Bを有している。さらに、移動溝部39B
には、ナチュラル用塗布部37を中空軸体34内に収容
したときに操作部40Aの係合突起40Bに係合する位
置決め突起39Cと、ナチュラル用塗布部37を中空軸
体34から突出させたときに操作部40Aの係合突起4
0Cに係合する位置決め突起39Dとが設けられてい
る。
【0068】40はガイド溝39内に軸方向に移動可能
に設けられたスライド部材で、該スライド部材40は、
一端側が移動軸36の基端側に一体的に固着され、他端
側は移動溝部39Bを移動する操作部40Aとなってい
る。また、操作部40Aの下面側には、下向きに突出す
る係合突起40B,40Cが設けられている。
【0069】ここで、係合突起40Bは、図11に示す
ように、ナチュラル用塗布部37を中空軸体34内に収
容したときにガイド溝39の位置決め突起39Cに係合
し、このボリューム位置で移動軸36の移動を規制する
ものである。また、係合突起40Cは、図12に示すよ
うにナチュラル用塗布部37を中空軸体34から突出さ
せたときに位置決め突起39Dに係合し、このナチュラ
ル位置で移動軸36の移動を規制するものである。
【0070】本実施の形態による塗布具付きマスカラ容
器は上述の如き構成を有するもので、次に、マスカラ塗
布具32によるマスカラ2の塗布動作について説明す
る。
【0071】まず、マスカラ塗布具32をボリューム位
置に設定する場合について述べる。この場合には、図1
1に示すように、移動軸36の縮径部36Aに設けられ
たナチュラル用塗布部37を中空軸体34内に収容した
状態とすることにより、多量のマスカラ2によってまつ
げをボリューム感あふれた状態に仕上げることができ
る。また、このマスカラ2の塗布時には、スライド部材
40の係合突起40Bとガイド溝39の位置決め突起3
9Cが係合しているから、ナチュラル用塗布部37が中
空軸体34から誤まって突出するような事態を防止する
ことができる。
【0072】次に、マスカラ塗布具32をナチュラル位
置に設定する場合について述べる。この場合には、スラ
イド部材40の操作部40Aを指先で矢示A方向にスラ
イドさせることにより、図11に示す如く、スライド部
材40と一緒に移動軸36が矢示A方向に移動し、縮径
部36Aに設けられたナチュラル用塗布部37を中空軸
体34から前方に突出させる。これにより、ナチュラル
用塗布部37によって少量のマスカラ2をまつげに塗布
でき、まつげを自然な感じに仕上げることができる。
【0073】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、ボリューム位置では、不要なナチュラル用塗
布部37を中空軸体34内に収容することができるか
ら、ボリューム用塗布部35によってマスカラ2を塗布
しているときに、ナチュラル用塗布部37が顔や髪に触
れるのを防止することができ、取扱いを容易にすること
ができる。また、ナチュラル用塗布部37は、非常に小
径な縮径部36Aに形成しているから、マスカラ2を細
部に塗布することができ、仕上りを良好にすることがで
きる。
【0074】なお、第1、第2の実施の形態では、ボリ
ューム用塗布部8,8′とナチュラル用塗布部9,9′
とを軸体7の周方向にほぼ同じ位置に配置した場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図
14に示す第1の変形例によるマスカラ塗布具51のよ
うに、軸体52に対しボリューム用塗布部53とナチュ
ラル用塗布部54とを周方向の反対側に配置する構成と
してもよい。
【0075】また、第1の実施の形態では、ナチュラル
用塗布部9を構成する浅溝9Aは、三日月状に形成する
ものとして図示したが、本発明はこれに限らず、例えば
ナチュラル用塗布部を構成する浅溝を軸体の全周に亘っ
て形成してもよい。この構成は第2、第4の実施の形態
によるナチュラル用塗布部にも適用することができる。
【0076】一方、第3の実施の形態では、塗布量調整
軸16に、中空軸体14の軸体挿通穴14Aとの間にマ
スカラ収容大空間17を画成する大面取り部16Aと、
軸体挿通穴14Aとの間にマスカラ収容小空間18を画
成する小面取り部16Bとを設けた場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図
15に示す第2の変形例のように、小面取り部を廃止
し、塗布量調整軸61に大面取り部61Aだけ設ける構
成としてもよい。
【0077】また、図16に示す第3の変形例のよう
に、塗布量調整軸71に大面取り部71A、中面取り部
71B、小面取り部71Cを設ける構成としてもよく、
この場合には、まつげの仕上り具合を細かく調整するこ
とができる。
【0078】また、第4の実施の形態では、蓋体31に
軸方向に移動するスライド部材40を設け、該スライド
部材40をスライド操作することにより移動軸36に設
けられたナチュラル用塗布部37を中空軸体34から出
し入れする構成としたが、本発明はこれに限らず、例え
ば蓋体に軸方向から螺合するねじ部材を設け、該ねじ部
材をねじ込んだり緩めたりすることにより移動軸を移動
してナチュラル用塗布部を出し入れする構成としてもよ
い。
【0079】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、容器本体内のマスカラを塗布するマスカラ塗布具
は、軸体の先端側外周に広幅な溝からなるボリューム用
塗布部を設けると共に、該ボリューム用塗布部よりも軸
方向の基端側寄りに位置して狭幅な溝からなるナチュラ
ル用塗布部を設ける構成としている。
【0080】また、請求項2の発明によれば、容器本体
内のマスカラを塗布するマスカラ塗布具は、軸体の先端
側外周に狭幅な溝からなるナチュラル用塗布部を設ける
と共に、該ナチュラル用塗布部よりも軸方向の基端側寄
りに位置して広幅な溝からなるボリューム用塗布部を設
ける構成としている。
【0081】従って、マスカラ塗布具を容器本体から取
出したときには、広幅な溝からなるボリューム用塗布部
に多量のマスカラを保持でき、狭幅な溝からなるナチュ
ラル用塗布部に少量のマスカラを保持することができ
る。
【0082】そして、ボリューム用塗布部を使用したと
きには、多量のマスカラをまつげに塗布することができ
る。一方、ナチュラル用塗布部を使用したときには、少
量のマスカラをまつげに塗布して自然な感じに仕上げる
ことができる。この結果、ボリューム用塗布部とナチュ
ラル用塗布部とを使分けるという簡単な作業で、使用者
の好みに応じたまつげを容易に仕上げることができる。
【0083】しかも、ボリューム用塗布部とナチュラル
用塗布部とは軸方向に異なる位置に配置しているから、
例えばナチュラル用塗布部を回転させながらマスカラを
まつげに塗布した場合でも、ボリューム用塗布部に保持
されたマスカラがまつげに付着する事態を防止すること
ができ、取扱いを容易にすることができる。
【0084】請求項3の発明によれば、マスカラ塗布具
は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有する中空な軸部材か
らなる中空軸体の先端側外周に塗布部を設け、前記中空
軸体の軸体挿通穴内には該塗布部に対応する軸方向位置
に面取り部が形成された塗布量調整軸を回転可能に設け
る構成としている。これにより、マスカラ塗布具を容器
本体から取出したときには、マスカラは、複数本の溝か
らなる塗布部と、中空軸の軸体挿通穴と塗布量調整軸の
面取り部との間のマスカラ収容空間とに保持される。
【0085】従って、塗布量調整軸を回転させて面取り
部(マスカラ収容空間)を塗布部に対面させたボリュー
ム位置とした場合には、塗布部とマスカラ収容空間の両
方に保持された多量のマスカラをまつげに塗布すること
ができる。
【0086】一方、塗布量調整軸を回転させて面取り部
(マスカラ収容空間)を塗布部から離間させたナチュラ
ル位置とした場合には、塗布部だけに保持された少量の
マスカラをまつげに塗布することができる。
【0087】この結果、塗布量調整軸を回転させるとい
う簡単な作業で、使用者の好みに応じたまつげを容易に
仕上げることができる。また、ボリューム仕上げ、ナチ
ュラル仕上げに関係なく、中空軸の先端側に設けられた
塗布部によってまつげにマスカラを塗布することができ
るから、一定の動作でマスカラを塗布することができ
る。
【0088】請求項4の発明によれば、蓋体には回転つ
まみを設け、該回転つまみを回転操作することによって
塗布量調整軸を回転させる構成としているので、蓋体に
設けられた回転つまみを回転操作するだけで、塗布量調
整軸を回転させ、まつげへのマスカラの塗布量を簡単に
調整することができ、取扱いを容易にすることができ
る。
【0089】請求項5の発明によれば、マスカラ塗布具
は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有する中空な軸部材か
らなる中空軸体の先端側外周に広幅な溝からなるボリュ
ーム用塗布部を設け、前記中空軸体の軸体挿通穴内に該
中空軸体の先端よりも前方に突出させることができる移
動軸を出し入れ可能に設け、該移動軸の先端側に狭幅な
溝からなるナチュラル用塗布部を設ける構成としてい
る。これにより、マスカラ塗布具を容器本体から取出し
たときには、広幅な溝からなるボリューム用塗布部に多
量のマスカラを保持でき、狭幅な溝からなるナチュラル
用塗布部に少量のマスカラを保持することができる。
【0090】従って、ナチュラル用塗布部を中空軸体内
に収容するボリューム位置とした場合には、ボリューム
用塗布部によって多量のマスカラをまつげに塗布するこ
とができる。このときには、不要なナチュラル用塗布部
を中空軸内に収容することができるから、ボリューム用
塗布部によってマスカラを塗布しているときに、ナチュ
ラル用塗布部が顔や髪に触れるのを防止することがで
き、取扱いを容易にすることができる。
【0091】一方、移動軸を軸方向に移動してナチュラ
ル用塗布部を中空軸体の先端よりも前方に突出させたナ
チュラル位置とした場合には、ナチュラル用塗布部によ
って少量のマスカラをまつげに塗布することができる。
このときに、ナチュラル用塗布部が設けられた移動軸は
中空軸よりも細く形成されているから、ナチュラル用塗
布部はマスカラをまつげの細部に塗布することができ、
仕上りを良好にすることができる。
【0092】請求項6の発明によれば、蓋体にはスライ
ド部材を設け、該スライド部材を軸方向に操作すること
によって移動軸を移動させる構成としているので、蓋体
に設けられたスライド部材を軸方向に操作するだけで、
移動軸を移動してナチュラル用塗布部を露出させること
ができ、ナチュラル用塗布部に保持されたマスカラをま
つげに簡単に塗布することができる。
【0093】請求項7の発明によれば、中空軸体の軸体
挿通穴の開口側には、移動軸の先端側を突出させるとき
にナチュラル用塗布部の周囲に付着した余分なマスカラ
をしごき取る環状突起を設けているので、移動軸を移動
してナチュラル用塗布部を露出させたときには、環状突
起により該ナチュラル用塗布部の周囲に付着した余分な
マスカラを自動的にしごき取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される塗布具
付きマスカラ容器を示す縦断面図である。
【図2】図1中の蓋体、マスカラ塗布具を拡大して示す
縦断面図である。
【図3】ボリューム用塗布部の深溝を図2中の矢示III
−III方向から拡大して示す横断面図である。
【図4】ナチュラル用塗布部の深溝を図2中の矢示IV−
IV方向から拡大して示す横断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるマスカラ塗布
具を蓋体と一緒に拡大して示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による蓋体、マスカ
ラ塗布具、塗布量調整軸、回転つまみ等をボリューム位
置で拡大して示す縦断面図である。
【図7】図6の蓋体、マスカラ塗布具、塗布量調整軸、
回転つまみ等をナチュラル位置で拡大して示す縦断面図
である。
【図8】塗布量調整軸の大面取り部を塗布部に対面させ
てボリューム位置とした状態を図6中の矢示VIII−VIII
方向から拡大して示す横断面図である。
【図9】塗布量調整軸の小面取り部を塗布部に対面させ
てナチュラル位置とした状態を図7中の矢示IX−IX方向
から拡大して示す横断面図である。
【図10】つまみ収容穴の半円弧凹部と回転つまみの係
合突起との配置関係を図6中の矢示X−X方向から拡大
して示す横断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による蓋体、マス
カラ塗布具、移動軸、スライド部材等をボリューム位置
で拡大して示す縦断面図である。
【図12】図11の蓋体、マスカラ塗布具、移動軸、ス
ライド部材等をナチュラル位置で拡大して示す縦断面図
である。
【図13】中空軸体の先端部に設けられた環状突起を移
動軸の先端と一緒に示す要部拡大縦断面図である。
【図14】本発明の第1の変形例によるマスカラ塗布具
を蓋体と一緒に拡大して示す縦断面図である。
【図15】本発明の第2の変形例による塗布量調整軸を
中空軸体と一緒に拡大して示す横断面図である。
【図16】本発明の第3の変形例による塗布量調整軸を
中空軸体と一緒に拡大して示す横断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 マスカラ 4,11,31 蓋体 5,5′,12,32,51 マスカラ塗布具 7,7′,52 軸体 8,8′,35,53 ボリューム用塗布部 8A,8A′,15A,35A 深溝 9,9′,37,54 ナチュラル用塗布部 9A,9A′,37A 浅溝 14,34 中空軸体 14A,34A 軸体挿通穴 15 塗布部 16,61,71 塗布量調整軸 16A,61A,71A 大面取り部 16B,71C 小面取り部 17 マスカラ収容大空間 18 マスカラ収容小空間 20 回転つまみ 36 移動軸 38 環状突起 40 スライド部材 71B 中面取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AB09 BA01 CA01 JA01 KB01 LA17 LB02 LD30 LE04 LG01 4F042 AB00 FA22 FA23 FA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にマスカラが充填された容器本体
    と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられる蓋体
    と、該蓋体から前記容器本体内に延び該容器本体内のマ
    スカラを塗布するマスカラ塗布具とを備えてなる塗布具
    付きマスカラ容器において、 前記マスカラ塗布具は、軸方向に延びる中実な軸部材か
    らなり基端側が前記蓋体に取付けられ先端側が自由端と
    なった軸体と、該軸体の先端側外周に設けられ複数本の
    広幅な溝からなるボリューム用塗布部と、該ボリューム
    用塗布部よりも軸方向の基端側寄りに位置して前記軸体
    の外周に設けられ該ボリューム用塗布部の溝幅よりも狭
    幅な複数本の溝からなるナチュラル用塗布部とによって
    構成したことを特徴とする塗布具付きマスカラ容器。
  2. 【請求項2】 内部にマスカラが充填された容器本体
    と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられる蓋体
    と、該蓋体から前記容器本体内に延び該容器本体内のマ
    スカラを塗布するマスカラ塗布具とを備えてなる塗布具
    付きマスカラ容器において、 前記マスカラ塗布具は、軸方向に延びる中実な軸部材か
    らなり基端側が前記蓋体に取付けられ先端側が自由端と
    なった軸体と、該軸体の先端側外周に設けられ複数本の
    狭幅な溝からなるナチュラル用塗布部と、該ナチュラル
    用塗布部よりも軸方向の基端側寄りに位置して前記軸体
    の外周に設けられ該ナチュラル用塗布部の溝幅よりも広
    幅な複数本の溝からなるボリューム用塗布部とによって
    構成したことを特徴とする塗布具付きマスカラ容器。
  3. 【請求項3】 内部にマスカラが充填された容器本体
    と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられる蓋体
    と、該蓋体から前記容器本体内に延び該容器本体内のマ
    スカラを塗布するマスカラ塗布具とを備えてなる塗布具
    付きマスカラ容器において、 前記マスカラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有
    する中空な軸部材からなり基端側が前記蓋体に取付けら
    れ先端側が自由端となった中空軸体と、該中空軸体の先
    端側外周に位置して軸体挿通穴に達する複数本の溝から
    なる塗布部と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に回転可能
    に挿通された中実な軸部材からなり該塗布部に対応する
    軸方向位置に面取り部が形成された塗布量調整軸とによ
    って構成したことを特徴とする塗布具付きマスカラ容
    器。
  4. 【請求項4】 前記蓋体には回転つまみを設け、該回転
    つまみを回転操作することによって前記塗布量調整軸を
    回転させる構成としてなる請求項3に記載の塗布具付き
    マスカラ容器。
  5. 【請求項5】 内部にマスカラが充填された容器本体
    と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられる蓋体
    と、該蓋体から前記容器本体内に延び該容器本体内のマ
    スカラを塗布するマスカラ塗布具とを備えてなる塗布具
    付きマスカラ容器において、 前記マスカラ塗布具は、軸方向に延びる軸体挿通穴を有
    する中空な軸部材からなり基端側が前記蓋体に取付けら
    れ先端側が自由端となった中空軸体と、該中空軸体の先
    端側外周に設けられ複数本の広幅な溝からなるボリュー
    ム用塗布部と、前記中空軸体の軸体挿通穴内に軸方向に
    出し入れ可能に挿通され中空軸体の先端よりも前方に突
    出させることができる移動軸と、該移動軸の先端側に設
    けられ前記ボリューム用塗布部の溝幅よりも狭幅な複数
    本の溝からなるナチュラル用塗布部とによって構成した
    ことを特徴とする塗布具付きマスカラ容器。
  6. 【請求項6】 前記蓋体にはスライド部材を設け、該ス
    ライド部材を軸方向に操作することによって前記移動軸
    を中空軸体から出し入れさせる構成としてなる請求項5
    に記載の塗布具付きマスカラ容器。
  7. 【請求項7】 前記中空軸体の軸体挿通穴の開口側に
    は、移動軸の先端側を突出させるときに前記ナチュラル
    用塗布部の周囲に付着した余分なマスカラをしごき取る
    環状突起を設けてなる請求項5または6に記載の塗布具
    付きマスカラ容器。
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