JP2002333516A - 透明基板および透明基板の製造方法 - Google Patents

透明基板および透明基板の製造方法

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JP2002333516A
JP2002333516A JP2001138475A JP2001138475A JP2002333516A JP 2002333516 A JP2002333516 A JP 2002333516A JP 2001138475 A JP2001138475 A JP 2001138475A JP 2001138475 A JP2001138475 A JP 2001138475A JP 2002333516 A JP2002333516 A JP 2002333516A
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film
organic polymer
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polymer thin
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JP2001138475A
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Toru Okamoto
徹 岡本
Masanori Okamura
昌紀 岡村
Yasushi Kobayashi
裕史 小林
Masayuki Ogawa
正幸 小川
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明導電膜のパターン加工工程における断線・
剥離のない信頼性の高い透明基板とその製造方法を提供
する。 【解決手段】少なくとも有機高分子薄膜層を形成した透
明基板において、前記有機高分子薄膜層表面の水の接触
角が50゜以下であり、かつ、表面の中心線平均粗さR
aが0.1nm〜5.0nmである事を特徴とする透明
基板および透明基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー液晶表示装
置に用いられるカラーフィルタ及びカラーフィルタの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタの製造工程は、ガラス等
の透明基板上に真空成膜法等を用いてクロムを成膜した
後、フォトレジストを塗布し、フォトマスクを配置して
露光、現像、クロムエッチング、フォトレジスト剥離を
行い、パターン状のブラック遮光層を形成する。特に最
近では地球環境への影響を考慮して、有害なクロムを使
用せず、遮光性樹脂をブラック遮光層として使用する樹
脂ブラックマトリックス(BM)が開発・生産されてい
る。また、ブラック遮光層を設けず、着色層を重ねて遮
光層を形成するタイプのカラーフィルタも開発・生産さ
れている。次にブラック遮光層の上から、1色目の着色
用感材を塗布した後、フォトマスクを配置して露光し、
その後現像を行い、1色目のカラーパターンを形成し、
同様にして2色目以降のカラーパターンを形成する。最
後に液晶駆動用の電極として用いられる透明導電膜層を
カラーパターン上に形成する工程を経てカラーフィルタ
が完成する。このとき、カラーパターンと透明導電膜層
の間に、画素の保護やカラーパターンの平坦化を目的と
して、有機高分子材料からなるオーバーコート層を形成
する場合もある。ところで前記透明導電膜層には高い光
線透過率と低い抵抗値が必要とされており、これらの点
から好適な材料として、酸化スズを添加した酸化インジ
ウム(ITO:Indium Tin Oxide)が広く使用されてい
る。このITO膜の形成方法としては、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、真空蒸着法などの方法が
知られているが、いずれも減圧雰囲気下で基板を加熱す
ることが必要であり、特に最近では比較的低温で高い光
線透過率と低い抵抗値が得られるスパッタリング法によ
ることが多い。ITO膜の膜厚は、抵抗値の点からはよ
り厚いことが好ましいが、膜厚が厚くなるにつれ透明性
が悪化し、カラーフィルタの透過率が低下する欠点があ
る。そのため、ITO膜の膜厚としては0.1μm〜
0.4μm程度の厚みが一般的に採用されている。
【0003】ところで、カラー液晶表示方式には各種の
方式があるが、大きくはTFT方式とSTN方式の2つ
があり、その方式の違いによってカラーフィルタの要求
特性も異なる。特にSTN向けのカラーフィルタの要求
特性としては、着色層の段差を小さくする事が必要であ
り、そのためオーバーコート層を形成して段差を小さく
することが一般的である。また、オーバーコート層上に
形成するITO膜のエッチング加工性が良好である事も
STN向けカラーフィルタの要求特性である。これは、
STN方式においては、カラーフィルタ上に形成された
ITO膜は、液晶を駆動するための走査電極として用い
られるため、パターンニングされている必要があるから
である。一般に電極パターンを形成する方法として、カ
ラーフィルタ全面に形成されたITO膜上にフォトレジ
ストを塗布し、フォトマスクを配置して露光、現像、エ
ッチング、フォトレジスト剥離を経て所定のパターンを
形成するフォトリソグラフィー法が採用される。
【0004】しかしながら、ITO膜のエッチング加工
工程において、ITO膜が部分的に過剰にサイドエッチ
される事によるパターンの断線や、あるいは、オーバー
コート層とITO膜界面にエッチング液が浸食すること
によるパターンの剥離が発生し、カラー液晶表示装置の
駆動特性および表示特性に重大な影響を及ぼす危険性が
ある。
【0005】前記問題を解決するために、例えば、
(1)特開昭62−153826号公報および特開昭6
3−44627号公報に開示されているような、ITO
膜とカラーフィルタとの間にSiO2等の無機中間膜を
形成し、密着性を向上させる事でエッチング加工性を改
善する方法が提案され、現在ではSTN向けカラーフィ
ルタとして、オーバーコート形成後にSiO2等の無機
中間膜を形成後、ITO膜を形成するプロセスが広く一
般的に用いられている。また、例えば、(2)特開平3
−65902号公報に開示されている、ITO膜を圧縮
応力を示す膜と引っ張り応力を示す膜の積層膜とするこ
とで、みかけの応力を小さくし、エッチング加工性を改
善する方法等も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
のSiO2等の無機中間膜を形成する等の方法は、膜形
成用の減圧設備が必要であり、コスト、歩留まり、生産
性、メンテナンス性等の問題から省略する事が強く望ま
れている。また、(2)のITO膜を積層膜とする方法
は、1台の装置で実施しようとすると、1層目を形成後
に条件変更して2層目を形成する必要があるので著しく
生産性を損なうという問題点がある。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点をふまえ
てなされたものであり、その目的は、オーバーコート層
表面を改質しITO膜の密着性を向上させることで、I
TO膜のエッチング加工工程で発生する、ITO電極パ
ターンの断線・剥離の発生を改善し、カラー液晶表示装
置の信頼性を向上するとともに、信頼性の高いカラーフ
ィルタとその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが前記パター
ンの断線・剥離の原因を追求した結果、透明導電膜と有
機高分子材料よりなるオーバーコート層の密着性が低い
事に起因するという結論に達した。さらにオーバーコー
ト層の表面性状が適切な状態にある事により透明導電膜
の密着性が改善され、無機中間膜を介することなく十分
なエッチング加工性を得られることを見出した。また、
透明導電膜のグレインが適切なサイズである事により、
透明導電膜の密着性がより改善され、エッチング加工性
が飛躍的に改善される事を見出した。
【0009】すなわち、本発明における透明基板は以下
の構成を取る。 (1)少なくとも有機高分子薄膜層を形成した透明基板
において、前記有機高分子薄膜層表面の水の接触角が5
0゜以下であり、かつ、表面の中心線平均粗さRaが
0.1nm〜5.0nmであることを特徴とする透明基
板。 (2)前記透明基板が少なくとも着色層を有し、前記有
機高分子薄膜層が前記着色層を保護するオーバーコート
層である事を特徴とする(1)に記載の透明基板。 (3)前記有機高分子薄膜層が、ポリイミド樹脂、オル
ガノシランを縮重合して得られるシリコーン樹脂、オル
ガノシランとイミド基を有する化合物とを縮重合して得
られるイミド変形シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂から選ばれた少なくともいずれか一種、もしく
はこれらの混合物より形成されることを特徴とする請求
項(1)または(2)のいずれかに記載の透明基板。 (4)少なくとも有機高分子薄膜層を形成した透明基板
において前記有機高分子薄膜層が、大気圧下でプラズマ
に曝されたものであることを特徴とする(1)〜(3)
のいずれかに記載の透明基板。 (5)前記有機高分子薄膜層上に形成する透明導電膜の
グレインサイズが1.0μm以下である事を特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の透明基板。 (6)前記透明導電膜が、形成後に180〜280℃の
温度でアニール処理されたものであることを特徴とする
(1)〜(5)のいずれかに記載の透明基板。 (7)前記透明導電膜が形成後、エッチング加工により
パターン化されたものであることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかに記載の透明基板。 (8)前記透明導電膜が酸化インジウムと酸化スズの化
合物であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか
に記載の透明基板。 (9)(1)〜(8)のいずれかに記載の透明基板より
形成されるカラーフィルタおよびカラーフィルタの製造
方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも有機高分子
薄膜層を形成した透明基板において、前記有機高分子薄
膜層表面の水の接触角が50゜以下であり、かつ、表面
の中心線平均粗さRaが0.1nm〜5.0nmである
事を第1の特徴とする透明基板である。また、前記有機
高分子薄膜層上に形成する透明導電膜のグレインサイズ
が1.0μm以下である事を第2の特徴とする透明基板
である。本発明の実施の形態を下記する。
【0011】本発明における有機高分子薄膜層は、透明
基板上に形成されれば特に限定されないが、例えばカラ
ーフィルタを構成するブラックマトリックス層、着色
層、オーバーコート層、また、カラーフィルタ上に形成
する配向膜、シール材として好適に用いられ、中でも、
着色層の保護や段差を小さくするためのオーバーコート
層としてより好適である。
【0012】本発明で使用する基板は透明であれば特に
限定されず、光線透過率が高く、機械的強度、寸法安定
性が優れたガラスが最適であり、ソーダガラス、無アル
カリガラス、低アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、石
英ガラスなどが多く用いられる。他にポリイミド樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂などからなるプラスチック板あるいは透明フィルムも
使用できる。あるいは上記基板にSiO2、Al、A
g、Ni、Cr等の無機膜をコーティングしたタイプの
ものも用いられる。また、一色以上のカラーパターンの
形成されたカラーフィルタなどに使用される場合、ガラ
スまたはプラスチックあるいは透明フィルムの上にカラ
ーフィルタの要求特性を満足させる種々のプラスチック
系および無機系の薄膜がパターン化され積層複合された
ものが使用される。
【0013】ブラックマトリックス層としては特に限定
されないが、クロムやクロムと酸化クロムや窒化クロム
の多層膜などからなる無機系の材料や、アクリル樹脂、
ポリイミド樹脂などにカーボン、チタン、酸化チタン、
等からなる黒色顔料を分散した有機系の材料が用いられ
る。無機系、有機系とも本発明において好適に用いられ
るが、成膜に複雑な真空系を要する無機系に比べ製造コ
ストの面で有利であり、地球環境への影響も少ない有機
系を用いる方が好ましい。あるいは、着色層を重ね合わ
せてブラックマトリックス層を形成する場合もある。ブ
ラックマトリックス層の厚みは、特に限定されないが無
機系で0.1〜0.3μm、有機系で0.5〜2μmの
ものが多く用いられる。ブラックマトリックス層は特に
限定されないが、フォトリソグラフィ法、インクジェッ
ト法、印刷法等の方法により所定のパターンを形成す
る。
【0014】着色層としては特に限定されないが、顔料
を樹脂に分散したものなどが用いられる。樹脂としては
180℃以上のアニール処理でも軟化、分解、着色を生
じない材料を用いることができ、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニールアルコ
ール樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリイミド樹脂およびこれらの混合物が好
ましく用いられる。これらの中でも耐熱性に優れている
ポリイミド樹脂がより好ましい。着色層の厚みは、特に
限定されないが、一般に0.1μm〜5μmの範囲のもの
が用いられる。
【0015】オーバーコート層は耐薬品性に優れている
事が好ましく、特に限定されないが、ポリイミド樹脂、
オルガノシランを縮重合して得られるシリコーン樹脂、
オルガノシランとイミド基を有する化合物とを縮重合し
て得られるイミド変形シリコーン樹脂、アクリル樹脂、
エポキシ樹脂などが好適に用いられる。オーバーコート
層の厚みは特に限定されないが、一般に5μm以下の範
囲のものが用いられる。
【0016】本発明においては、有機高分子薄膜層表面
の水の接触角は50゜以下である。例えば有機高分子薄
膜層がオーバーコート層として用いられる場合、表面の
水の接触角が大きいと、透明導電膜との密着性が低下
し、その結果エッチング加工性が悪化する。そのため、
オーバーコート層表面の水の接触角は、好ましくは50
゜以下であり、より好ましくは40゜以下であり、さら
に好ましくは20゜以下である。水の接触角が50゜を
超えていると、透明導電膜層のパターンの断線・剥離が
発生する。
【0017】なお、この時の水の接触角の定義は、図1
に示す様に、基板2に形成した有機高分子薄膜3の表面
に水4をのせ、それが広がらずに液滴となって平衡状態
にある場合のなす角1である。この時、水4,有機高分
子薄膜3、大気5の角界面で働く力は、Youngによ
って導かれた式(1)の関係式で釣り合っている。
【0018】γSV−γSL=γLVcosθ ・・・(1) ここで、 γSV:有機高分子薄膜表面のエネルギー6 γSL:有機高分子薄膜/水界面のエネルギー7 γLV:水表面のエネルギー8 θ :なす角1 である。
【0019】本発明における有機高分子薄膜層表面の中
心線平均粗さRaは0.1nm〜5.0nmの範囲であ
る。例えば、前記有機高分子薄膜層がオーバーコート層
である場合、表面に微細な凹凸が形成されていると、オ
ーバーコート層と透明導電膜層の接触面積が増大し、か
つ、透明導電膜のアンカー効果による剪断応力の抑制効
果も働いて、オーバーコート層と透明導電膜の密着性が
向上する。その結果、透明導電膜のエッチング加工性も
向上する。しかしながら凹凸が大きくなりすぎると、そ
こを核として透明導電膜の結晶化が進行しグレインサイ
ズの大きな膜となり、パターンの断線・剥離が発生す
る。あわせて、凹凸部分に透明導電膜の残留応力の局所
集中も発生し、膜自身のクラックが発生する。そのた
め、表面の微細凹凸は適当である事が重要であり、中心
線平均粗さRaでは0.1nm〜5.0nmの範囲が良
好なエッチング加工性を得られるために好ましく、より
好ましくは0.3〜3.5nmの範囲である。この範囲
外になるとエッチング加工時にパターンの断線・剥離が
発生する。
【0020】なお、図2に示すように、通常、オーバー
コート層9の表面10はある程度うねりがあり、Raを
測定するときに測定長さ11を大きくするとそのうねり
がRaとして測定される。もちろん、エッチング加工性
の面からは、このうねりが含まれたRaを小さくする事
が好ましい。しかしながら、本発明ではそのうねり表面
に形成される微細な凹凸が、エッチング加工性にはさら
に重要である。そこで、この時のRaの測定方法は測定
長さ9を0.5μm以下で測定するものとする。また、
中心線平均粗さRaはANSI B46.1−1985
で定義されており、次に示す式(2)で計算される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで Ra:中心線平均粗さ L:測定長さ9 y:中心線から粗さ曲線までの距離 である。
【0023】オーバーコート層表面の水の接触角および
表面の中心線平均粗さについて前記したが、オーバーコ
ート層形成後の水の接触角は通常60゜以上であり、ま
た、中心線平均粗さRaはオーバーコート層の材質や塗
布条件・乾燥条件により変わってくる。そこで、本発明
においては、化学的・機械的ななんらかの手段により、
オーバーコート層及びカラーフィルタ層に致命的ダメー
ジを与えない様に、オーバーコート層表面を改質するこ
とが好ましい。その手段としては特に限定されないが、
例えば以下の方法が考えられる。減圧下において基板表
面をプラズマに曝す減圧プラズマ処理。また、減圧下に
おいて基板表面に高周波電力を印加する事でオーバーコ
ート表面を改質するRF処理。あるいは大気圧下におい
ては、基板表面を大気圧下でプラズマに曝す大気圧プラ
ズマ処理。紫外線のエネルギーを利用して有機物の化学
結合を切断し、オゾンによる有機物の除去作用で表面を
改質するUVオゾン処理。機械的な方法としては、樹脂
や繊維等で表面をスクラブする研磨処理。この中でも、
カラーフィルタにダメージを与えずムラのない均一な処
理が行える品質面、簡単にインライン装置に組み込め高
速処理が可能な生産性、真空装置等を必要としない経済
性及び設備のメンテナンス性、等の観点から大気圧プラ
ズマ処理が好ましい。
【0024】前記オーバーコート表面の処理時の温度は
特に限定されないが、300℃以下が好ましく、より好
ましくは250℃以下である。これを超えるとカラーフ
ィルタにダメージを与えたり、カラーフィルタ基板の反
りが発生する。
【0025】前記オーバーコート表面の処理を、大気圧
プラズマ装置を用いて実施する場合の処理方法として
は、特に限定されないが、供給された気体に直流の高電
圧もしくは高周波電圧を印可してプラズマを発生させ、
そのプラズマにより励起された気体を被処理物自体もし
くはその表面に曝す方法が好適に使用できる。供給する
気体は不活性ガスもしくは不活性ガスと反応ガスの混合
気体を用いることが放電を安定させるために好ましい。
不活性ガスとしては、ヘリウム、アルゴン、ネオン、ク
リプトンなどを使用することができるが、放電の安定性
や経済性を考慮するとヘリウムもしくはアルゴンを使用
することが最も好ましい。また反応ガスは、酸素、空
気、CO2、N2Oなどの酸化性のガスを任意に用いるこ
とが可能である。
【0026】基板の大気圧プラズマへの曝露方法として
は特に限定されないが、基板を直接プラズマ内へと搬送
してプラズマ処理を実施する直接方式、プラズマ発生部
にて生成された活性種を、プラズマに曝されない位置に
配置された基板へとガスなどで導き処理を行う間接方式
等があり、いずれの方法も好適に採用することができ
る。しかしながら前者の直接方式においては基板表面に
突起や凹凸が存在した場合や、たとえばブラックマトリ
ックス層をクロムで作成した場合のように基板内部もし
くは表層に金属が存在した場合、部分的に強いプラズマ
が発生し、その結果処理範囲にバラツキが発生したり、
基板表面に放電痕などの電気的なダメージを発生するお
それがある。そのため直接方式を採用する場合放電状
態、処理基板によって、印加電力、導入ガス、電極構
造、電極−基板間距離などのプラズマ生成条件を最適化
することが好ましく、さらには被処理基板の表面の凹
凸、突起等を可能な限り無くすため、突起部を研磨した
り、取り除いたりすることが好ましい。もちろんオーバ
ーコートによって可能な限り処理表面の平坦性を向上す
ることも、局所的なプラズマダメージを防止するために
は好ましい。
【0027】一方後者の間接方式でプラズマ処理を実施
する場合、基板とプラズマ間の距離が重要になる。プラ
ズマにより生成された活性種には寿命が存在するため、
基板とプラズマとの距離が離れすぎると処理能力が著し
く低下する。そのため基板とプラズマとの距離関係には
ある制約が生じ、特に限定されないが好ましくはプラズ
マと基板間の距離は30mm以内であり、より好ましく
は10mm以内である。
【0028】透明導電膜の成膜方法は特に限定されない
が、カラーフィルタにダメージを与えないような250
℃以下の温度で成膜しても抵抗値が低く、透明性の高い
膜が得られる点で、スパッタリング法によることが好ま
しい。その中でも高い成膜レートが得られるDCマグネ
トロンスパッタリング法がさらに好ましい。
【0029】成膜装置の形式としては、バッチ式、イン
ライン式、枚葉式などの様々な形式のものがあるが、従
来技術においては、STN用カラーフィルタの透明導電
膜はオーバーコート層と透明導電膜との間にSiO2
の無機中間膜を形成するために、バッチ式あるいは枚葉
式のもので形成するのが一般的であった。しかしながら
本発明においては無機中間膜が必須ではないため、いず
れの形式の成膜装置も用いることが可能であり、特に限
定されないが生産性に優れている点でインライン式が好
ましい。インライン式の場合成膜ゾーンの前に処理装置
を設ける事で生産性を損なうことなくオーバーコート層
表面の改質を行うことができ、また、成膜ゾーンの後に
熱処理室を設けることで生産性を損なうことなくアニー
ル処理を行うことができる。
【0030】本発明で使用される透明導電膜としては、
特に限定されないが、酸化スズ、酸化インジウム、酸化
ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化スズを
添加した酸化インジウム(ITO)などがあるが、中で
もITOが高透明性および低抵抗の点で好ましい。IT
Oにおける酸化スズの添加量は特に限定されないが重量
で5〜15%の範囲が抵抗値を小さくするためには好ま
しく、8〜12%がさらに好ましい。スパッタリングを
行う場合のスパッタリングターゲットとしては、特に限
定されないがITO焼結体ターゲットやインジウム−ス
ズ合金ターゲットを用いることができる。
【0031】透明導電膜のグレインサイズは小さい方が
エッチング加工性が向上する。透明導電膜の結晶化が進
行しグレインサイズが1.0μmより大きくなると、膜
中の残留応力が増大し、オーバーコートと透明導電膜の
密着性が低下するためである。そのため、本発明におけ
る透明導電膜のグレインサイズは、好ましくは1.0μ
m以下であり、より好ましくは0.4μm以下であり、さ
らに好ましくは0.2μm以下である。グレインサイズ
が1.0μmを超えるとパターンの断線・剥離が発生す
る恐れがある。
【0032】なお、本発明におけるグレインの定義は、
透明導電膜層の単結晶部分であり、グレインサイズの定
義は単結晶部分の面積である。前記グレインサイズは、
例えば走査型電子顕微鏡による透明導電膜表面の結晶構
造を観察する事により知ることができる。グレインとグ
レインの間には粒界があり、1つ1つのグレインを見分
けることができる。
【0033】成膜温度は特に限定されないが、200℃
以下の範囲が残留応力を小さくできる点で好ましく、さ
らに好ましくは100〜170℃である。例えば透明導
電膜がITOである場合、180℃を超える温度で成膜
すると、ITO膜の形成過程における膜の結晶化が加速
し、グレインサイズが大きな膜となるため好ましくな
い。
【0034】成膜時の導入ガスは特に限定されないが、
アルゴン、ヘリウム、窒素、酸素等の単体、あるいは混
合したものが考えられ、経済性や放電安定性、抵抗値・
透過率・エッチングレート等の膜特性の安定性などの観
点からアルゴンと酸素の混合ガスが好ましい。成膜時の
全圧力は特に限定されないが、0.2Pa〜0.8Pa
の範囲が好ましく、より好ましくは0.4Pa〜0.6
Paの範囲である。0.2Pa以下では放電が安定せ
ず、0.8Paを超えるとスパッタレートが低下するの
で好ましくない。成膜ガス中の酸素の割合は特に限定さ
れないが、0.8%以下が好ましく、より好ましくは
0.3%以下である。成膜ガス中の酸素の割合が高いと
透明導電膜の残留応力が増大するので好ましくない。
【0035】透明導電膜の厚みは特に限定されないが、
必要とされる表面抵抗値により変わり、0.05〜0.
60μmの範囲が好ましく、0.10〜0.30μmの
範囲がさらに好ましい。膜厚が薄すぎると均一な膜にな
らず抵抗値が不安定になる。また、膜厚が厚すぎると膜
の透明性が悪くなり、かつ、透明導電膜の結晶化が加速
し、グレインサイズの大きな膜となるため、エッチング
加工性が悪化する。
【0036】アニール温度は、180〜280℃の範囲
が好ましく、さらに好ましくは200〜260℃であ
る。180℃未満では膜が結晶化せずアニールしても抵
抗値が実用レベルまで低くならず、また、透明導電膜の
エッチングレートが不安定である為に好ましくない。ま
た、280℃を超える温度では着色層に使用している樹
脂や顔料の耐熱温度を超えるため、カラーフィルタにム
ラが発生したり、退色したりするので好ましくない。
【0037】また、本発明は、有機高分子材料からなる
オーバーコート層表面を改質する事により、ITO等の
透明導電膜の密着性向上を図り、SiO2等の無機中間
膜なしでも十分なエッチング加工性を得る物であるが、
本発明のオーバーコート層表面に無機中間膜を介して透
明導電膜を形成した場合においても、オーバーコート層
と無機中間膜の密着性がより向上し強固な膜質となるた
め、もちろん好適に用いる事が出来る。
【0038】さらに、有機高分子薄膜が例えば、ブラッ
クマトリックス層、着色層、配向膜、シール材である場
合においても、本発明によって、同様に次工程で積層さ
れる膜との密着性が向上するため、好適に用いる事がで
きる。
【0039】
【実施例】以下本発明の実施例について説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)カーボンブラックからなる黒色顔料5g、
ポリアミック酸からなるポリイミド前駆体溶液25g、
N−メチル−2−ピロリドン45gおよびブチルセロソ
ルブ14gからなる溶剤を攪拌混合し、黒色カラーペー
ストを得た。同様に黒色顔料の代わりにアントラキノン
系赤色顔料、フタロシアニン系緑色顔料、フタロシアニ
ン系青色顔料を用いてそれぞれ赤色、緑色、青色カラー
ペーストを得た。SiO2付きソーダガラス(日本板硝
子(株)製 P070E−D)長さ400mm、幅50
0mm、厚さ0.7mmの透明基板上に黒色カラーペー
ストをスピンコートの後、110℃で15分間加熱乾燥
し、膜厚1.5μmのポリイミド前駆体膜を得た。この
膜上にポジ型フォトレジストをスピンコートし、80℃
で20分加熱乾燥して膜厚1.0μmのレジスト膜を得
た。次いで、フォトマスクを介して紫外線露光した後テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド2.4%の
水溶液からなる現像液を用いて不要部分のフォトレジス
トおよびポリイミド前駆体膜をエッチング除去した後、
残ったフォトレジストをメチルセロソルブアセテートに
より除去した。これを300℃で30分加熱し、所定形
状の遮光層を形成した。ついで、該基板上に赤色ペース
ト、緑色ペースト、青色ペーストを用いてそれぞれ所定
形状の赤画素、緑画素、青画素を形成した。この上に透
明なアクリル樹脂を乾燥後の厚さが1.5μmになるよ
うに塗布後、これを乾燥してオーバーコート付きカラー
フィルタを作製した。
【0040】こうして得られたカラーフィルタに大気圧
プラズマ処理装置(松下電工(株)製 Aiplasm
aワイド型)を用いて、導入ガスをAr・He・O2
混合ガスとし、処理時の到達基板温度150℃、印加電
圧700kW、プラズマ吹き出し口−基板間距離5m
m、処理時間60秒で基板全面の大気圧プラズマ処理を
実施した。
【0041】その後、インライン式DCマグネトロンス
パッタ装置を用い、成膜時の基板到達温度150℃、導
入ガスをArとO2の混合ガスとして全圧力0.6P
a、導入ガス中の酸素の割合を0.1%の条件で膜厚
0.25μmの厚さのITO膜を形成し、その後大気圧
のオーブンにて220℃×30分間のアニール処理を行
いITO膜付きカラーフィルタを得た。
【0042】この時のITO膜形成前のオーバーコート
上の水の接触角を液適式接触角測定器(エルマ(株)社
製 369LCD)で測定したところ18゜であり、表
面の中心線平均粗さRaを原子間力顕微鏡(AFM、N
anoScope IIIaAFM Dimension
3000ユニット:Digital Instrum
ents社製、走査範囲0.5μm×0.5μm、走査
速度0.6Hz)で測定したところ2.0nmであり、
得られたITO膜のグレインサイズを走査型電子顕微鏡
(FE−SEM、S−4700、日立製作所(株)製
倍率50000倍)で観察したところ0.16μmであ
った。
【0043】このようにして得られたカラーフィルタ上
にポジ型フォトレジストをスピンコートし、90℃で1
0分間加熱乾燥して膜厚1.0μmのレジスト膜を得
た。次いで、フォトマスクを介して紫外線露光した後テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド2.4%の
水溶液からなる現像液を用いて不要部分のフォトレジス
トをエッチング除去した後、塩化第2鉄:塩酸=1:1
からなるITOのエッチャントで液温40゜、エッチン
グ時間2分でエッチングした後、残ったフォトレジスト
をメチルセロソルブアセテートにより除去した。
【0044】得られたカラーフィルタを光学顕微鏡で観
察した結果、パターンの断線・剥離もなく、良好なIT
Oパターン電極付カラーフィルタを得ることができた。
また、JIS K5400で定義する碁盤目剥離試験を
実施しても、ITO膜が剥離する事もなく、10点の評
価点であった。 (実施例2)実施例1と同様にして得たオーバーコート
付きカラーフィルタに、大気中において波長254nm
の紫外光を照射した。照射エネルギーは3.89mJで
あり、照射時間は360秒とし、照射量を500mJと
した。
【0045】その後、実施例1と同じ条件でITO膜を
形成し、実施例1と同じ条件でアニールを行いITO膜
付きカラーフィルタを得た。
【0046】この時のITO膜形成前の水の接触角は2
0゜で、オーバーコート表面の中心線平均粗さRaは
3.0nmであった。また、この時得られたITO膜の
グレインサイズは0.18μmであった。
【0047】このようにして得られたカラーフィルタに
実施例1と同様にITO膜のエッチングを実施した結
果、ITOパターンの断線・剥離の発生もなく、碁盤目
剥離試験でも10点の評価点であった。 (実施例3)実施例1と同様にして得たオーバーコート
付きカラーフィルタを、処理時間20秒、他は実施例1
と同様に大気圧プラズマ処理を実施した後、実施例1と
同様にITO膜を形成し、実施例1と同様にアニールを
行いITO膜付きカラーフィルタを得た。
【0048】この時のITO膜形成前の水の接触角は4
5゜で、オーバーコート表面の中心線平均粗さRaは
0.5nmであった。また、この時得られたITO膜の
グレインサイズは0.15μmであった。
【0049】このようにして得られたカラーフィルタに
実施例1と同様にITO膜のエッチングを実施した結
果、ITOパターンの断線・剥離の発生もなく、碁盤目
剥離試験でも10点の評価点であった。 (比較例1)実施例1と同様にして得たオーバーコート
付きカラーフィルタに、実施例1と同じ条件でITO膜
を形成し、実施例1と同じ条件でアニールを行いITO
膜付きカラーフィルタを得た。
【0050】この時のITO膜形成前の水の接触角は7
8゜で、オーバーコート表面の中心線平均粗さRaは
0.2nmであった。また、この時得られたITO膜の
グレインサイズは0.13μmであった。
【0051】このようにして得られたカラーフィルタに
実施例1と同様にITO膜のエッチングを実施した結
果、ITOパターンの断線が発生した。また、碁盤目剥
離試験ではITO膜の剥離が発生し、評価点は8点であ
った。 (比較例2)実施例1と同様にして得たオーバーコート
付きカラーフィルタを、大気圧プラズマ処理を用いて処
理時間360秒、他は実施例1と同様に大気圧プラズマ
処理を実施した後、実施例1と同様にITO膜を形成
し、実施例1と同様にアニールを行いITO膜付きカラ
ーフィルタを得た。
【0052】この時のITO膜形成前の水の接触角は1
0゜で、オーバーコート表面の中心線平均粗さRaは
5.5nmであった。また、この時得られたITO膜の
グレインサイズは0.25μmであった。
【0053】このようにして得られたカラーフィルタに
実施例1と同様にITO膜のエッチングを実施した結
果、ITOパターンの断線が発生した。また、碁盤目剥
離試験ではITO膜の剥離が発生し、評価点は4点であ
った。 (比較例3)実施例1と同様にして得たオーバーコート
付きカラーフィルタを、UV処理を用いて処理時間12
00秒、他は実施例2と同様にUV処理を実施した後、
実施例1と同様にITO膜を形成し、実施例1と同様に
アニールを行いITO膜付きカラーフィルタを得た。
【0054】この時のITO膜形成前の水の接触角は1
0゜で、オーバーコート表面の中心線平均粗さRaは
6.0nmであった。また、この時得られたITO膜の
グレインサイズは0.26μmであった。
【0055】このようにして得られたカラーフィルタに
実施例1と同様にITO膜のエッチングを実施した結
果、ITOパターンの断線が発生した。また、碁盤目剥
離試験ではITO膜の剥離が発生し、評価点は4点であ
った。
【0056】以上の実施例及び比較例において、主に大
気圧プラズマ及びUVを用いてオーバーコート表面の改
質を行ったが、これが、例えば減圧プラズマ・逆スパッ
タ・RF処理・研磨処理等でも同様である。また、中間
膜や反射膜としてSiO2、Al、Ni、Ag、Cr等
の無機膜を形成した後にITO膜を形成する場合におい
ても、本発明によってオーバーコートと無機膜の密着性
が向上し、ITOエッチング加工性が更に改善される。
あるいは、ブラックマトリックス層、着色層、配向膜、
シール材などのオーバーコート以外の有機高分子薄膜に
おいても積層される膜との密着性が改善される。
【0057】
【表1】
【0058】表中において、○はITO膜の断線・剥離
の発生がなかったもの、×はITO膜の断線・剥離の発
生があったもの。
【0059】
【発明の効果】本発明においては、カラー液晶表示装置
に用いられるカラーフィルタにおいて、経済的に生産性
良くITOエッチング加工工程におけるITOパターン
の断線・剥離の発生をなくし、信頼性の高いカラーフィ
ルタを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】接触角の定義を示すものである。
【図2】オーバーコート層表面状態の一例を示す模式断
面図である。
【符号の説明】 1:接触角(なす角θ) 2:基板 3:有機高分子薄膜 4:水 5:大気 6:有機高分子薄膜表面エネルギー(γSV) 7:有機高分子薄膜/水界面エネルギー(γSL) 8:水表面エネルギー(γLV) 9:オーバーコート層 10:オーバーコート層表面 11:測定長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 正幸 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 2H048 BA45 BB08 BB37 BB44 2H091 FA02Y FA35Y FB02 FB08 FC25 GA01 GA16 LA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも有機高分子薄膜層を形成した
    透明基板において、前記有機高分子薄膜層表面の水の接
    触角が50゜以下であり、かつ、表面の中心線平均粗さ
    Raが0.1nm〜5.0nmであることを特徴とする
    透明基板。
  2. 【請求項2】 前記透明基板が少なくとも着色層を有
    し、前記有機高分子薄膜層が前記着色層を保護するオー
    バーコート層である事を特徴とする請求項1に記載の透
    明基板。
  3. 【請求項3】 前記有機高分子薄膜層が、ポリイミド樹
    脂、オルガノシランを縮重合して得られるシリコーン樹
    脂、オルガノシランとイミド基を有する化合物とを縮重
    合して得られるイミド変形シリコーン樹脂、アクリル樹
    脂、エポキシ樹脂から選ばれた少なくともいずれか一
    種、もしくはこれらの混合物より形成されることを特徴
    とする請求項1または2のいずれかに記載の透明基板。
  4. 【請求項4】 少なくとも有機高分子薄膜層を形成した
    透明基板において前記有機高分子薄膜層が、大気圧下で
    プラズマに曝されたものであることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の透明基板。
  5. 【請求項5】 前記有機高分子薄膜層上に形成する透明
    導電膜のグレインサイズが1.0μm以下である事を特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透明基板。
  6. 【請求項6】 前記透明導電膜が、形成後に180〜2
    80℃の温度でアニール処理されたものであることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の透明基板。
  7. 【請求項7】 前記透明導電膜が形成後、エッチング加
    工によりパターン化されたものであることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の透明基板。
  8. 【請求項8】 前記透明導電膜が酸化インジウムと酸化
    スズの化合物であることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の透明基板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の透明基
    板より形成されるカラーフィルタおよびカラーフィルタ
    の製造方法。
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