JP2002333324A - ナビゲーション用データのバージョンアップ方法 - Google Patents

ナビゲーション用データのバージョンアップ方法

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JP2002333324A
JP2002333324A JP2001137853A JP2001137853A JP2002333324A JP 2002333324 A JP2002333324 A JP 2002333324A JP 2001137853 A JP2001137853 A JP 2001137853A JP 2001137853 A JP2001137853 A JP 2001137853A JP 2002333324 A JP2002333324 A JP 2002333324A
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秀二 渡邉
Takahide Hamaguchi
貴秀 濱口
Kenichiro Yano
健一郎 矢野
Satoshi Saito
聡 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ナビゲーション機器に搭載された不揮発性記
憶手段において、顧客自身のユーザデータを確実に残す
ことができるナビゲーション用データのバージョンアッ
プ方法を提供する。 【解決手段】 ナビゲーション機器10に搭載された不
揮発性記憶手段であるハードディスク11にはナビゲー
ション用データとユーザデータが書き換え可能に記憶さ
れている。バージョンアップのために取り外されたハー
ドディスク11は、事業者3の書き換えセンター2e
で、ナビゲーション用データを書き換えるとともに、書
き換えの際にユーザデータを一時的に退避し、書き換え
が終了した後に退避されたユーザデータをハードディス
ク11に書き戻してバージョンアップが行われる。これ
により、ユーザの作業負担を抑えつつ重要なユーザデー
タをハードディスク11にそのまま残した状態で、ナビ
ゲーション用データをバージョンアップすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション機
器の機能を実現するために必要なナビゲーション用デー
タをバージョンアップするナビゲーション用データのバ
ージョンアップ方法に関し、特に、ナビゲーション機器
に着脱自在に取り付けられた不揮発性記憶手段に対する
ナビゲーション用データのバージョンアップ方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション機器において地図
データ等のナビゲーション用データを読み出す記憶手段
としては、DVDやCDなどの光ディスクが広く利用さ
れている。光ディスクを搭載したナビゲーション機器で
は、ナビゲーション動作を行う際に現在位置を検出し、
光ディスクから読み出した地図データに基づいて生成し
た地図画像により案内表示を行う。
【0003】一方、光ディスクに記録されている地図デ
ータ等のナビゲーション用データは、道路事情の変化等
に対応すべく、ある程度の期間にわたって用いた後には
適宜内容を更新することが望ましい。そのため、バージ
ョンアップされたナビゲーション用データが記録された
光ディスクを顧客に提供し、これを顧客がナビゲーショ
ン機器に装着することにより、道路事情の変化等を適切
に反映した状態でナビゲーションを実現することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では大
容量の不揮発性記憶手段としてハードディスクが普及し
ている。そして、ハードディスクをナビゲーション機器
に搭載し、ナビゲーション用データの記憶手段として活
用することも考えられる。このようなハードディスクを
用いれば、ナビゲーション用データの記憶容量を大幅に
増大させることができるとともに、顧客が収集した音楽
データ等をハードディスクの空き領域に記憶することも
可能であり、ナビゲーション機器の利便性が向上する。
【0005】ナビゲーション機器においてハードディス
クを用いる場合、上述したようにナビゲーション用デー
タのバージョンアップを行う過程は複雑になる。すなわ
ち、光ディスクのように記録媒体自体を交換するのでは
なく、ハードディスクを提供する事業者が、顧客からハ
ードディスクを回収した上で、その内容を書き換えるこ
とによりバージョンアップを行うことが必要になる。
【0006】しかしながら、ナビゲーション機器を利用
する顧客は、ナビゲーション用データの更新を望む場合
であっても、ハードディスクに記録したユーザデータを
残したいと考える場合がある。この場合、バージョンア
ップに先立って顧客がユーザデータをバックアップする
作業を行うことは、手間が煩雑になる。
【0007】また、バージョンアップ作業自体を事業者
が行うことになると、対象となるハードディスクの回収
や返却などの業務に伴い中間コストが増加することも予
想される。一方、バージョンアップの際、ナビゲーショ
ン機器に対するハードディスクの取り外し、又は取り付
けの作業を常に顧客に要求することは、ハードディスク
の取り扱いに不慣れな顧客が存在することを考えると好
ましくない。
【0008】そこで、本発明はこのような問題を鑑みな
されたものであり、ナビゲーション機器に搭載された不
揮発性記憶手段のナビゲーション用データをバージョン
アップする際、顧客にかかる負担を抑えつつ、顧客自身
のユーザデータを確実に残すとともに、事業者がバージ
ョンアップに対応する際の業務効率を全体的に向上させ
ることが可能なナビゲーション用データのバージョンア
ップ方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のナビゲーション用データのバージ
ョンアップ方法は、ナビゲーション機器に着脱自在に取
り付けられ、ナビゲーション用データとユーザデータを
書き換え可能に記憶する不揮発性記憶手段に対し、前記
ナビゲーション用データを書き換えてバージョンアップ
を行うナビゲーション用データのバージョンアップ方法
であって、前記ナビゲーション機器から取り外された前
記不揮発性記憶手段に対し、前記ナビゲーション用デー
タを書き換えるとともに、前記書き換えの際に前記ユー
ザデータを一時的に退避し、前記書き換えが終了した後
に前記退避されたユーザデータを前記不揮発性記憶手段
に書き戻してバージョンアップを行うことを特徴とす
る。
【0010】この発明によれば、ナビゲーション機器の
不揮発性記憶手段に対しナビゲーション用データをバー
ジョンアップする場合、不揮発性記憶手段のユーザデー
タを一時的に退避した状態でナビゲーション用データを
書き換えた後、退避されたユーザデータを不揮発性記憶
手段に書き戻してバージョンアップが行われる。ここ
で、ナビゲーション用データは、ナビゲーション機器に
おけるナビゲーション機能に必要となる地図データや、
その他の関連データであり、ユーザデータは、ユーザに
よって収集され、あるいは作成された音楽データ等の各
種データである。よって、ハードディスクのナビゲーシ
ョン用データをバージョンアップする一方、それぞれの
顧客に固有のユーザデータは削除されることなく、その
まま保持することができ、顧客にとっては負担が増える
ことなくメリットを享受できる。
【0011】請求項2に記載のナビゲーション用データ
のバージョンアップ方法は、請求項1に記載のナビゲー
ション用データのバージョンアップ方法において、前記
バージョンアップは、前記ナビゲーション機器を所有す
る顧客から前記バージョンアップの申し込みを受け付
け、かつ、集荷依頼を受け付けた前記不揮発性記憶手段
を対象として行われ、顧客情報を保持する顧客データベ
ースに基づいて、前記バージョンアップの実行を管理す
るとともに、前記バージョンアップに付帯する一連の業
務を管理することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、ナビゲーション機器の
不揮発性記憶手段を所有する顧客がバージョンアップを
申し込み、ハードディスクの集荷を依頼すると、事業者
は、顧客データベース中の必要な顧客情報を用いて、そ
の顧客の不揮発性記憶手段を対象とするバージョンアッ
プの実行とそれに付帯する一連の業務を管理しつつ、最
終的にナビゲーション用データのバージョンアップを行
う。よって、ナビゲーション用データのバージョンアッ
プに伴い、顧客は上述のメリットを享受することに加
え、顧客と事業者との間で不揮発性記憶手段を流通させ
るための業務を一元的に管理し、事業者の業務効率を向
上させることができる。
【0013】請求項3に記載のナビゲーション用データ
のバージョンアップ方法は、請求項2に記載のナビゲー
ション用データのバージョンアップ方法において、前記
バージョンアップに付帯する一連の業務には、対象とな
る不揮発性記憶手段の回収業務と、バージョンアップ後
の前記不揮発性記憶手段の返却業務と、バージョンアッ
プに伴う料金徴収業務が含まれること特徴とする。
【0014】この発明によれば、請求項2に記載の発明
の作用に加えて、ナビゲーション用データのバージョン
アップを行う事業者は、不揮発性手段の回収業務や返却
業務、あるいは料金徴収業務を一元的に管理するので、
不揮発性記憶手段の流通が円滑になり、バージョンアッ
プに要する中間コストを抑えることができる。
【0015】請求項4に記載のナビゲーション用データ
のバージョンアップ方法は、請求項3に記載のナビゲー
ション用データのバージョンアップ方法において、顧客
により前記バージョンアップの申し込みを受け付けた
後、前記顧客データベースに基づいて、当該顧客が自ら
前記不揮発性記憶手段のバージョンアップの作業を行う
ために必要なバージョンアップ用部材の配送業務を管理
するとともに、前記バージョンアップは、前記バージョ
ンアップ用部材が配送された顧客から集荷依頼を受け付
けた前記不揮発性記憶手段を対象として行われることを
特徴とする。
【0016】この発明によれば、請求項3に記載の発明
の作用に加えて、ナビゲーション用データのバージョン
アップを行う事業者が、バージョンアップを申し込んだ
顧客にバージョンアップ用部材を配送し、その後さらに
集荷依頼を受け付けた顧客から不揮発性手段を回収して
バージョンアップ業務を行う。よって、顧客がバージョ
ンアップ用部材を用いて、例えば不揮発性手段の取り外
しの作業を行った状態で回収業務に移ればよく、顧客の
作業効率と事業者の業務効率をともに向上させることが
できる。
【0017】請求項5に記載のナビゲーション用データ
のバージョンアップ方法は、請求項3又は請求項4に記
載のナビゲーション用データのバージョンアップ方法に
おいて、顧客からの前記集荷依頼と、前記不揮発性記憶
手段の回収業務と、前記バージョンアップ後の前記不揮
発性記憶手段の返却業務とは、それぞれ、前記不揮発性
手段の取り付け及び取り外しを請け負った事業者を経由
して行われることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、バージョンアップを申
し込んだ顧客は、不揮発性記憶手段の取り外し及び取り
付けを自ら行うことなく特定の事業者に依頼し、この事
業者を経由して上述の各種業務が行われる。よって、顧
客が不揮発性記憶手段の取り扱いに不慣れであるとき、
その負担を軽減することができ、バージョンアップ業務
全体を円滑に進めることができる。
【0019】請求項6に記載のナビゲーション用データ
のバージョンアップ方法は、請求項1から請求項5のい
ずれかに記載のナビゲーション用データのバージョンア
ップ方法において、前記不揮発性記憶手段は、ハードデ
ィスクであることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、ナビゲーション機器の
不揮発性記憶手段としてハードディスクを用いるので、
一般に広く普及しているハードディスクに大容量のナビ
ゲーション用データと顧客に固有のユーザデータを自在
に記憶させることができることに加え、バージョンアッ
プに伴うハードディスクの書き換えによる顧客と事業者
双方の負担を軽減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0022】まず、本発明に係るバージョンアップ方法
を適用するために必要なバージョンアップ業務全体の流
れについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、
実際にバージョンアップを利用する顧客と、バージョン
アップ業務を実行する事業者と、その他関連する事業者
どうしの関係を説明するブロック図である。図2は、バ
ージョンアップ業務の流れを説明するフローチャートで
ある。
【0023】図1において、顧客1は事業者2によって
製造販売されたナビゲーション機器10を所有してい
る。このナビゲーション機器10は、例えば顧客1の自
動車に搭載され、自車位置を検出して案内表示を行うこ
とによりナビゲーションを行う装置である。ナビゲーシ
ョン機器10によるナビゲーションを行う場合、地図デ
ータが必要となるが、一般的には地図データが記録され
たCDやDVD等の光ディスクを利用することが多い。
本実施形態では、地図データ等のナビゲーション用デー
タを不揮発性記憶手段としてのハードディスク11に記
録して用いることを前提とする。光ディスクと比べた場
合、ハードディスク11は記憶容量と高速アクセスの面
で優れているため、より快適なナビゲーションを実現す
ることができる。
【0024】ハードディスク11は、ナビゲーション機
器10にコネクタを介して着脱自在に取り付けられ、1
0Gバイト程度の記憶容量を有している。このうち、8
0%程度がナビゲーション用データを記憶する領域に割
り当てられ、残りの領域にはユーザデータを書き込むこ
とができる。ナビゲーション用データには、地図データ
やナビゲーション機能に関連する各種データが含まれ、
ユーザデータとしては、ユーザ自らが収集した音楽デー
タ等をハードディスク11に蓄積保持することができ
る。また、当初はナビゲーション機器10に搭載される
ハードディスク11は1個であるが、ユーザデータの領
域を拡大すべく2台目のハードディスク11を増設する
こともできる。
【0025】顧客1がナビゲーション機器10を購入し
た時点で、既にハードディスク11にはナビゲーション
用データが記録された状態にある。しかし、所定の期間
にわたってナビゲーション機器10を使用すると、ナビ
ゲーション用データが古くなるため、最新の道路事情等
に対応するためのバージョンアップを行う必要が生じ
る。この場合、例えば光ディスク等の記録媒体であれ
ば、バージョンアップされたディスクを入手して交換す
ればよいだけであるが、ハードディスク11の場合は、
ナビゲーション用データをバージョンアップするための
作業が複雑になる。本実施形態では、顧客1の負担を増
やすことなくハードディスク11のナビゲーション用デ
ータをバージョンアップできるように、事業者2が後述
するようなバージョンアップに関する一連の業務を提供
するものである。
【0026】次に、事業者2は、上記のナビゲーション
機器10の製造販売に関する事業を行うとともに、ハー
ドディスク11のバージョンアップ業務を行う。事業者
2は、バージョンアップ業務を管理すべくナビゲーショ
ン機器10を購入した顧客に関する顧客情報を顧客デー
タベース3に蓄積保持している。この顧客データベース
3に保持される顧客情報としては、例えば、顧客の氏
名、住所、購入年月日、ナビゲーション機器10の機
種、バージョン情報などが含まれ、一連のバージョンア
ップ業務に際し必要に応じて参照することができる。
【0027】事業者2におけるバージョンアップ業務に
関わる部門としては、図2に示すように、受け付けセン
タ−2a、問い合せセンター2b、サービスセンター2
c、集荷センター2d、書き換えセンター2eがある。
なお、これら各部門の役割については後述する。図2の
例では、事業者2の内部に各部門を設ける場合を示して
いるが、一部の業務を外注により外部に委託してもよ
い。また、図2において、事業者2により関連業務を請
け負う事業者として、運送業者4、販売店5を示してい
るが、それぞれの役割については後述する。
【0028】次に、事業者2の内部の各部門と外部の事
業者との協力の下で行われるバージョンアップ業務の流
れを説明する。本実施形態のバージョンアップ業務の形
態としては、顧客1の意向に応じた複数の形態がある。
このうち、図2は、基本的形態に対応するバージョンア
ップ業務の流れを時系列に沿って示すフローチャートで
ある。なお、図2のフローチャートでは、顧客1がハー
ディディスク11を備えたナビゲーション機器10を既
に購入済みであるとする。
【0029】まず、ハードディスク11に記録されるナ
ビゲーション用データのバージョンアップの時期が到来
すると、事業者2では、顧客データベース3を参照して
ナビゲーション機器10を所有する顧客1を判別し、ナ
ビゲーション用データがバージョンアップされる旨を通
知する(ステップS1)。顧客1へのバージョンアップ
の通知は、例えば、ダイレクトメールを送付する場合の
ほか、インターネットを介して電子メールを送信しても
よい。
【0030】ステップS1の通知においては、ナビゲー
ション用データのバージョンアップの内容と申し込み方
法、バージョンアップ作業を行うために必要なバージョ
ンアップキットの配送の案内、バージョンアップに伴う
料金の案内などが示される。そして、受け付けセンター
2aでは、顧客1の判断に基づくバージョンアップの申
し込みを受け付けたか否かを確認する(ステップS
2)。顧客1からのバージョンアップの申し込みは、例
えば、電話やファックスで受け取る場合のほか、インタ
ーネットを介して電子メールで受け取ってもよい。
【0031】顧客1からのバージョンアップの申し込み
を受け付けなかった場合は(ステップS2;NO)、以
降のバージョンアップ業務を行うことなく終了する。一
方、顧客1からのバージョンアップの申し込みを受け付
けた場合は(ステップS2;YES)、上述のバージョ
ンアップキットを顧客1に配送する(ステップS3)。
なお、ステップS3における実際の配送は図1の運送業
者4に委ねるとともに、顧客データベースの顧客情報と
関連付けて、例えば伝票番号を一元的に管理するなど、
バージョンアップキットの配送業務全体を管理する。
【0032】ここで、バージョンアップキットには、ナ
ビゲーション機器10から取り外したハードディスク1
1を納める容器や、運搬時にハードディスク11の端子
等を保護する部材などが含まれている。顧客1は、ま
ず、ナビゲーション機器10に取り付けられたハードデ
ィスク11を取り外した上で、バージョンアップキット
に含まれる部材を使ってハードディスク11を梱包した
状態で、後述のように集荷依頼に基づき回収されるまで
待つことになる。
【0033】ステップS3でバージョンアップキットを
配送する際、併せて顧客1に対し、バージョンアップに
伴う料金徴収が行われる(ステップS4)。具体的に
は、顧客1の料金支払方法として、配送時に運送業者4
を介した代引を利用したり、あるいはクレジットカード
を用いて料金を支払うなど、顧客1の希望する方法を選
択できる。事業者2は、顧客1の料金支払い方法に応じ
て伝票を使い分け、バージョンアップ業務全体の売り上
げ計上を一体的に管理し得る。なお、顧客1の料金支払
い方法としては、インターネットを経由した電子的な課
金形態を利用してもよい。
【0034】次いで、集荷センター2dにおいて、顧客
1からバージョンアップのためのハードディスク11の
集荷依頼を受け付けたか否かを確認する(ステップS
5)。顧客1からの集荷依頼は、例えば、電話やファッ
クスで受け取る場合のほか、インターネットを介して電
子メールで受け取ってもよい。この場合、例えばステッ
プS3の段階で、集荷依頼の方法と依頼先を顧客1に知
らせておく必要がある。集荷センター2dでは、集荷依
頼を受け付けた顧客1に関し、顧客データベース3を参
照して必要な顧客情報を取得するとともに、日々の集荷
受け付け数の数量管理を行う。
【0035】顧客1からの集荷依頼を受け付けなかった
場合は(ステップS5;NO)、図2の形態では以降の
バージョンアップ業務を行うことなく終了するが、後述
するように他の形態に基づき(図3又は図4参照)バー
ジョンアップ業務が行われる可能性がある。一方、顧客
1からの集荷依頼を受け付けた場合は(ステップS5;
YES)、集荷センター2dが運送業者4に指示を出
し、ハードディスク11の回収業務を行う(ステップS
6)。なお、ハードディスク11を回収するのに先立っ
て、顧客1から回収の希望日時を聞いておくことが望ま
しい。この希望日時になると、運送業者4が顧客情報に
合致する住所を訪れ、バージョンアップ対象となるハー
ドディスク11を回収する。
【0036】次いで、顧客1から回収されたハードディ
スク11は、書き換えセンター2eに納品され、ハード
ディスク11に対するバージョンアップが実行される
(ステップS7)。本実施形態では、多数のハードディ
スク11を扱うことから作業効率を向上させるため、ラ
イン上で多数の工程を組み合わせた一連のバージョンア
ップ工程を実行するが、その詳細については後述する。
書き換えセンター2eでは、日々のバージョンアップを
実行したハードディスク11の数量を常に管理した上
で、納期や品質を適正に保つように管理業務を行ってい
る。
【0037】ステップS7におけるバージョンアップを
終えると、バージョンアップ後のハードディスク11を
いったん集荷センター2dが引き取った上で、運送業者
4に指示を出し、ハードディスク11の顧客1への返却
業務を行う(ステップS8)。なお、ハードディスク1
1を返却するのに先立って、電話等で顧客1の在宅確認
を行うことが望ましい。そして、運送業者4は顧客情報
に合致する住所を訪れ、バージョンアップ後のハードデ
ィスク11を返却し、図2のバージョンアップ業務が完
了する。なお、図2の基本的形態では、返却されたハー
ドディスク11を顧客1が自らナビゲーション機器10
に取り付けることを前提にしている。
【0038】ここで、図2に示す一連のバージョンアッ
プ業務において、顧客1に不明な点がある場合、問い合
せセンター2bに問い合せることができる。例えば、ナ
ビゲーション機器10に対するハードディスク11の取
り外し又は取り付けの方法を問い合せたり、バージョン
アップの日程などを問い合せることができる。問い合せ
センター2bでは、顧客1からの問い合せに対し適切な
アドバイスを行うが、それだけでは対応が困難な場合、
後述のサービスセンター2cを顧客1に紹介することも
ある。
【0039】以上説明したバージョンアップ業務によ
り、ナビゲーション用データのバージョンアップを希望
する顧客1に対し、ハードディスク11の回収業務や返
却業務、バージョンアップに伴う課金業務などの一連の
業務を円滑に進行させることができるとともに、顧客デ
ータベース3に基づいて業務全体を一元的に管理するこ
とができる。また、事業者3が中心となって、バージョ
ンアップ業務とそれに付帯する業務を遂行するので、ナ
ビゲーション用データのバージョンアップに要する中間
コストを抑えることができる。また、顧客1にとっても
バージョンアップの費用を抑えることに加え、後述する
ように、回収されたハードディスク11には、ユーザ固
有のユーザデータが残った状態になるのでメリットが大
きい。
【0040】次に、本実施形態のバージョンアップ業務
に関しては、図2の基本的形態以外にバリエーションの
形態がある。以下、図3及び図4を用いてバージョンア
ップ業務におけるバリエーションの形態について説明す
る。
【0041】図3は、上記のバージョンアップ業務にお
いて、顧客1と事業者2の間に販売店5が介在する場合
の流れを示すフローチャートである。図3では、ステッ
プS1からステップS4までは、図2の基本的形態と同
様の流れで進行する。しかし、ステップS4で上記のハ
ージョンアップキットを受け取った顧客1が、ハードデ
ィスク11の取り扱いに不慣れであり、ナビゲーション
機器10からのハードディスク11の取り外しを第三者
に委ねたい場合も想定される。このような場合、図3に
示すように、顧客1は販売店5を訪れ、バージョンアッ
プを目的としたハードディスク11の取り外しを依頼す
る(ステップS101)。
【0042】一方、販売店5では、例えば顧客1の自動
車に設置されたナビゲーション機器10からのハードデ
ィスク11の取り外し作業を行った後、バージョンアッ
プに対応すべく、事業者1の集荷センター2dにハード
ディスク11の集荷依頼を行う(ステップS102)。
なお、この場合のハードディスク11の取り外しに伴う
費用は顧客1から販売店5に直接支払われるが、この費
用はバージョンアップ自体の費用とは別個である。
【0043】集荷センター2dがステップS102の集
荷依頼を受け付けると、運送業者4に指示を出し、販売
店5から顧客1のハードディスク11を回収する(ステ
ップS103)。続いて、ステップS7(図2)と同様
に書き換えセンター2eにてハードディスク11に対す
るバージョンアップを実行する(ステップS104)。
【0044】バージョンアップ後のハードディスク11
は、集荷センター2dから指示された運送業者4によ
り、まず販売店5に返却される(ステップS105)。
そして、販売店5から連絡を受けた顧客1が再び販売店
5を訪れると、バージョンアップ後のハードディスク1
1の取り付け作業が行われ、最終的にハードディスク1
1が顧客1に返却される(ステップS106)。
【0045】次に図4は、上記のバージョンアップ業務
において、顧客1と事業者2の間にサービスセンター2
cのサービスマンが介在する場合の流れを示すフローチ
ャートである。図4において、ステップS1(図2)に
てバージョンアップの通知を受けた顧客1は、問い合せ
センター2bに直接バージョンアップに関する相談又は
問い合わせを行う(ステップS201)。この際、顧客
1は問い合せセンター2bにより、ハードディスク11
の取り外し、取り付け等を行う上記サービスマンを紹介
され、以降の業務が進行する。
【0046】上述の問い合せセンター2bからサービス
センター2cへの要請に基づき、特定のサービスマンが
顧客1を訪問する(ステップS202)。このサービス
マンは、例えば顧客1の自動車に設置されたナビゲーシ
ョン機器10からのハードディスク11の取り外し作業
を行った後、このハードディスク11を回収し(ステッ
プS203)、サービスセンター2cにて保管する。
【0047】次に、サービスセンター2cから事業者1
の集荷センター2dにハードディスク11の集荷依頼を
行う(ステップS204)。これを受け付けた集荷セン
ター2dは、運送業者4に指示を出し、サービスセンタ
ー2cから顧客1のハードディク11を回収する(ステ
ップS205)。続いて、ステップS7(図2)と同様
に書き換えセンター2eにてハードディスク11に対す
るバージョンアップを実行する(ステップS206)。
【0048】バージョンアップ後のハードディスク11
は、集荷センター2dから指示された運送業者4によっ
て上記サービスセンター2cに運ばれ、これを受け取っ
た担当のサービスマンが、再び顧客1を訪問する(ステ
ップS207)。そして、サービスマンは、バージョン
アップ後のハードディスク11の取り付け作業を行っ
て、最終的にハードディスク11が顧客1に返却される
(ステップS208)。その後、図2のステップS4と
同様に、顧客1に対しバージョンアップに伴う料金徴収
が行われる(ステップS209)。
【0049】以上、図3及び図4に示されたバージョン
アップ業務では、図2とは異なり、バーションアップの
際、顧客1がナビゲーション機器10に対しハードディ
スク11の取り外しや取り付けを行う必要がない。よっ
て、顧客1は、自らハードディスク11の取り外し、取
り付けの作業をする場合は、図2の形態を選択し、それ
らの作業が困難である場合は、図3又は図4の形態を選
択することができる。そのため、ナビゲーション用デー
タのバージョンアップに伴う顧客1の作業負担を軽減す
ることができる。
【0050】次に、図2のステップS7(図3のステッ
プS104、図4のステップS206)に対応して書き
換えセンター2eにて行われるバージョンアップ工程の
詳細について図5〜図9を用いて説明する。図5は、書
き換えセンター2eにおいて行われるバージョンアップ
工程全体の概要を示すフローチャートである。本実施形
態におけるバージョンアップ工程の特徴は、ハードディ
スク11に記録されるナビゲーション用データを書き換
えるとともに、ユーザが記録したユーザデータはそのま
まの状態で残す点にある。
【0051】図5に示すように、本実施形態のバージョ
ンアップ工程全体は、4つの大きな工程から構成され
る。まず、ステップS11では、バージョンアップの対
象として納品された各々のハードディスク11の確認工
程を実行する。すなわち、対象となるハードディスク1
1において、バージョンアップすべきナビゲーション用
データの有無を判別するとともに、退避すべきユーザデ
ータデータの有無を判別すべく、ハードディスク11の
記憶状態を確認するものである。
【0052】図6は、ステップS11のハードディスク
11の確認工程を説明するフローチャートである。図6
において、対象のハードディスク11が書き換えセンタ
ー2eのラインに投入されると、このハードディスク1
1及びバックアップ用ハードディスクがユーザデータ退
避装置に正常に接続されたか否かをチェックする(ステ
ップS21)。ユーザデータ退避装置は、本ライン専用
に設けられた装置であり、ハードディスク11に記録さ
れたユーザデータを退避するバックアップ用ハードディ
スクを備えている。
【0053】ここで、図7にユーザデータ退避装置の外
観構成を示す。図7に示すように、ユーザデータ退避装
置本体21に2つのコネクタ22、23が設けられ、そ
の一方のコネクタ22には上記のバックアップ用ハード
ディスク24が接続される。そして、他方のコネクタ2
2には対象のハードディスク11を接続した上で、ステ
ップS21のチェックが行われる。また、ユーザデータ
退避装置本体21は、電源を供給する電源部25に接続
されるとともに、各種表示を行うためのディスプレイ2
6に接続されている。このディスプレイ26は、工程中
の不具合が検知された場合の作業者に対するコーション
表示に利用される。
【0054】図7に示すユーザデータ退避装置として
は、ナビゲーション機器10を転用することができる。
すなわち、ナビゲーション機器10における実機用の制
御プログラムを工程用のプログラムに置き換え、上記各
構成要素を接続可能な構造となるように改造を行って、
ユーザデータ退避装置を構成すればよい。また、バック
アップ用ハードディスク24としては、バージョンアッ
プ対象のハードディスク11と同種のものを用いる。こ
れにより、作業効率を向上させるべく多数のユーザデー
タ退避装置を設置する場合、コスト負担が小さくて済
む。
【0055】ステップS21のチェックにより、ハード
ディスク11及びバックアップ用ハードディスク24が
ユーザデータ退避装置に正常に接続されていない場合
(ステップS21;NO)、その旨のコーション表示を
ディスプレイ26に表示し(ステップS22)、それ以
降の処理を行わない。なお、バックアップ用ハードディ
スク24には、その記憶容量に応じて複数台のハードデ
ィスク11のユーザデータを記憶できるので、いったん
コネクタ22に接続された後は記憶容量が不足するまで
その状態を保たれる。
【0056】一方、ステップS21のチェックにより、
正常な接続が確認された場合は(ステップS21;YE
S)、バックアップ用ハードディスク24に空き容量が
あるか否かをチェックする(ステップS23)。上述し
たように、バックアップ用ハードディスク24の記憶容
量の制約から、一定数のハードディスク11のユーザデ
ータを記録すると交換する必要がある。例えば、8台分
のハードディスク11のユーザデータを退避可能なよう
に記憶容量が割り当てられる。このとき、1台分のハー
ドディスク11のユーザデータ用に1個づつのディレク
トリが設けられるので、バックアップ用ハードディスク
24のディレクトリの個数に基づきステップS23のチ
ェックを行うことができる。
【0057】ステップS23のチェックの結果、バック
アップ用ハードディスク24に空き容量がないときは
(ステップS23;NO)、その旨及びバックアップ用
ハードディスク24の交換を促すコーション表示をディ
スプレイ26に表示し(ステップS24)、それ以降の
処理を行わない。一方、バックアップ用ハードディスク
24に空き容量があるときは(ステップS23;YE
S)、ハードディスク11に設定されているユーザパス
ワードを、マスターパスワードを用いて解除する(ステ
ップS25)。すなわち、本実施形態のハードディスク
11には、特定の顧客1のナビゲーション機器10に対
してのみアクセスを許可すべく、固有のユーザパスワー
ドが設定されている。よって、いったんユーザパスワー
ドを解除することによりハードディスク11を読み出し
可能な状態にすべく、ステップS25の処理が必要とな
る。
【0058】次に、ハードディスク11にアクセスし、
記憶状態を確認する(ステップS26)。具体的には、
ハードディスク11にナビゲーション用データが記憶さ
れているか否かを判別するとともに、ユーザデータを記
録するためのユーザデータ用ディレクトリが存在するか
否かを判別する。これにより、以降の処理でナビゲーシ
ョン用データの書き換え、又はユーザデータの退避を行
うか否かなど、後続で行うべき工程を事前に確認するこ
とができる。
【0059】そして、ステップS26の判別結果に応じ
て、ステップS27〜S29の処理を実行する。ステッ
プS27においてハードディスク11にナビゲーション
用データが記録されていないと判断されると(ステップ
S27;NO)、その旨のコーション表示をディスプレ
イ26に表示し(ステップS28)、それ以降の処理を
行わない。一方、ナビゲーション用データが記録されて
いると判断されると(ステップS27;YES)、ステ
ップS29に進む。
【0060】ステップS29においてハードディスク1
1にユーザデータ用ディレクトリが存すると判断される
と(ステップS29;YES)、ステップS12(図
5)のユーザデータの退避工程に移る。一方、ハードデ
ィスク11にユーザデータ用ディレクトリが存在しない
と判断されると(ステップS29;NO)、ユーザデー
タを退避する必要がないので、ステップS13(図5)
のナビゲーション用データの書き換え工程に移る。な
お、ステップS29の判断を設ける代わりに、ユーザデ
ータ用ディレクトリが存在しない場合であってもユーザ
データの退避工程に移行した上で、実際のユーザデータ
の退避を行わないようにしてもよい。
【0061】次に図5に戻って、ステップS12では、
ハードディスク11に記録されているユーザデータの退
避工程を実行する。すなわち、ハードディスク11のバ
ージョンアップにより、顧客1が独自に記録したユーザ
データが削除されないよう、ユーザデータ用ディレクト
リの全体をバックアップ用ハードディスク24に一時的
に退避するものである。
【0062】図8は、ステップS12のユーザデータの
退避工程を説明するフローチャートである。図8におい
て、対象のハードディスク11に付与されている製造番
号と製造者コードを抽出する(ステップS31)。これ
ら製造番号及び製造者コードは管理情報として、対象の
ハードディスク11のユーザデータと関連付けてバック
アップ用ハードディスク24に保持される。後述するよ
うに、特定のハードディスク11の退避データを記憶す
るためのディレクトリが設けられるので、例えば、この
ディレクトリに製造番号と製造者コードを含む名称を付
与すれば、退避されたユーザデータを容易に識別するこ
とができる。
【0063】次に、バックアップ用ハードディスク24
にアクセスし、対象のハードディスク11の製造番号及
び製造者コードが関係付けられた退避用ディレクトリが
存在するか否かをチェックする(ステップS32)。す
なわち、対象のハードディスク11のユーザデータが、
既にバックアップ用ハードディスク24に退避済みであ
る場合を想定し、無駄な処理を未然に回避するための処
理である。チェックの結果、既に対象のハードディスク
11用の退避用ディレクトリが存在する場合は(ステッ
プS32;YES)、その旨及びハードディスク11の
交換を促すコーション表示をディスプレイ26に表示し
(ステップS33)、それ以降の処理を行わない。
【0064】一方、対象のハードディスク11用の退避
用ディレクトリが存在しない場合は(ステップS32;
NO)、ユーザデータの退避に先立って、対象のハード
ディスク11に対応する製造番号及び製造者コードを含
む名称を付与した退避用ディレクトリを、バックアップ
用ハードディスク24に作成する(ステップS34)。
【0065】続いてユーザデータを退避すべく、対象の
ハードディスク11にアクセスしてユーザデータ用ディ
レクトリからユーザデータを読み出し、バックアップ用
ハードディスク24の対応する退避用ディレクトリに退
避データとして書き込む(ステップS35)。これによ
り、退避すべきユーザデータと同様の退避データがバッ
クアップ用ハードディスク24に保持された状態にな
る。なお、ステップS35の処理中に、コピー中である
旨をディスプレイ26に表示することが望ましい。ま
た、ステップS35の処理中に不具合によりコピーが中
断されたときも、その旨のコーション表示をディスプレ
イ26に表示することが望ましく、この場合は、それ以
降の処理を行わない。
【0066】次に、ハードディスク11の元のユーザデ
ータと、バックアップ用ハードディスク24の退避用デ
ィレクトリ内の退避データに対し、互いの総データサイ
ズを比較して一致するか否かを判断する(ステップS3
6)。これにより、ステップS35の退避処理に伴いデ
ータが欠落したか否かをチェックすることができる。そ
の結果、ユーザデータと退避データの総データサイズが
一致するときは(ステップS36;YES)、コピーが
正常終了した旨及びハードディスク11の交換を促す旨
をディスプレイ26に表示し(ステップS37)、ステ
ップS13(図5)のナビゲーション用データの書き換
え工程に移る。一方、ユーザデータと退避データの総デ
ータサイズが一致しないときは(ステップS36;N
O)、その旨のコーション表示をディスプレイ26に表
示し(ステップS38)、それ以降の処理を行わない。
【0067】次に図5に戻って、ステップS13では、
ハードディスク11に記録されているナビゲーション用
データの書き換え工程を実行する。すなわち、ハードデ
ィスク11の古いナビゲーション用データに代えて、バ
ージョンアップされたナビゲーション用データを新たに
書き込むものである。ステップS13の書き換え工程で
は、いったんハードディスク11をユーザデータ退避装
置本体21から取り外した上で、記録装置により一般的
な初期化処理を施すとともに、新たなナビゲーション用
データの書き込み処理を施す。この時点で、ハードディ
スク11には、バージョンアップされたナビゲーション
用データが記録された状態になり、元のユーザデータが
全て削除されることになる。
【0068】次に、ステップS14では、バックアップ
用ハードディスク24の退避データに対する書き戻し工
程を実行する。上述したように、ステップS13で削除
されたユーザデータを元の状態に戻す必要があるため、
ステップS12と逆の処理をうものである。
【0069】図9は、ステップS14のユーザデータの
書き戻し工程を説明するフローチャートである。図9に
おいて、バージョンアップ後のハードディスク11を再
びユーザデータ退避装置に接続する必要があるので、こ
のハードディスク11及びバックアップ用ハードディス
ク24が正常に接続されたか否かをチェックする(ステ
ップS41)。その結果、ハードディスク11及びバッ
クアップ用ハードディスク24がユーザデータ退避装置
に正常に接続されていない場合(ステップS411;N
O)、その旨のコーション表示をディスプレイ26に表
示し(ステップS42)、それ以降の処理を行わない。
【0070】ステップS41のチェックにより、正常な
接続が確認された場合は(ステップS41;YES)、
図8のステップS31と同様、ハードディスク11に付
与されている製造番号と製造者コードを抽出する(ステ
ップS43)。次いで、バックアップ用ハードディスク
24にアクセスし、上記のハードディスク11の製造番
号及び製造者コードが関係付けられた退避用ディレクト
リが存在するか否かをチェックする(ステップS4
4)。すなわち、図8のステップS34にて作成した退
避用ディレクトリ内に、退避されたユーザデータに対応
する退避データが保持されているので、その存在を確認
するものである。
【0071】ステップS44のチェックの結果、該当す
る退避用ディレクトリ24がバックアップ用ハードディ
スク24に存在しない場合は(ステップS44;N
O)、ユーザデータの書き戻しができないため、その旨
及びハードディスク11の交換を促すコーション表示を
ディスプレイ26に表示し(ステップS45)、それ以
降の処理を行わない。一方、該当する退避用ディレクト
リ24がバックアップ用ハードディスク24に存在する
場合は(ステップS44;YES)、ユーザデータの書
き戻しを実行する(ステップS46)。
【0072】具体的には、バックアップ用ハードディス
ク24にアクセスして、該当する退避用ディレクトリか
ら退避データを読み出し、ハードディスク11に作成さ
れたユーザデータ用ディレクトリに書き戻す。これによ
り、ハードディスク11には、バージョンアップされた
ナビゲーション用データに加えて、再び元のユーザデー
タが書き込まれた状態になる。なお、ステップS46の
処理中に、コピー中である旨をディスプレイ26に表示
することが望ましい。また、ステップS46の処理中に
不具合によりコピーが中断されたときも、その旨をディ
スプレイ26に表示することが望ましく、この場合は、
それ以降の処理を行わない。
【0073】次に、ハードディスク11に書き戻された
ユーザデータと、バックアップ用ハードディスク24の
退避用ディレクトリ内の退避データに対し、互いの総デ
ータサイズを比較して一致するか否かを判断する(ステ
ップS47)。これは、図8のステップS36と同様の
処理である。ステップS47の判断の結果、ユーザデー
タと退避データの総データサイズが一致しないときは
(ステップS47;NO)、その旨のコーション表示を
ディスプレイ26に表示し(ステップS48)、それ以
降の処理を行わない。
【0074】一方、ステップS47の判断の結果、ユー
ザデータと退避データの総データサイズが一致するとき
は(ステップS47;YES)、ハードディスク11に
対しバージョンアップパスワードを設定する(ステップ
S49)。このバージョンアップパスワードは、バージ
ョンアップ後のハードディスク11をナビゲーション機
器10に取り付けた後、1回だけアクセスを許可するた
めのパスワードである。すなわち、元々設定されていた
ユーザパスワードが解除されているが、このままではハ
ードディスク11をナビゲーション機器10に取り付け
たときにアクセスができない。よって、バージョンアッ
プパスワードは、ハードディスク11をナビゲーション
機器10に取り付けたとき1回だけアクセスを許可する
一方で、それ以降はナビゲーション機器10において、
自動的に元のユーザパスワードを設定する場合に有効で
ある。
【0075】最後に、書き戻し工程における処理が終了
した旨及びハードディスク11の交換を促す旨をディス
プレイ26に表示し(ステップS50)、ハードディス
ク11に対するバージョンアップ工程が終了する。その
後、他のハードディスク11に対し、図5〜図9で示す
処理をライン上で繰り返し行うことにより、多数のハー
ドディスク11をバージョンアップすることができる。
【0076】以上説明したように、書き換えセンター2
eにおけるバージョンアップ工程によれば、バージョン
アップ対象のハードディスク11において顧客1のユー
ザデータが記録されている場合、それを残しつつナビゲ
ーション用データのみを書き換えることができる。よっ
て、顧客1は、バージョンアップに先立って、自らバッ
クアップ作業を行うことなく、確実に自らのユーザデー
タをハードディスク11に残しておき、継続的に利用す
ることができる点でメリットが大きい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ナ
ビゲーション機器に搭載された不揮発性記憶手段のナビ
ゲーション用データをバージョンアップする際、ユーザ
データを退避しつつナビゲーション用データの書き換え
た後,ユーザデータを書き戻すようにしたので、顧客に
とって重要なユーザデータが不揮発性記憶手段に記憶さ
れている場合、それを削除することなく確実に残しつつ
ナビゲーション用データをバージョンアップすることが
できる。
【0078】また本発明によれば、ナビゲーション用デ
ータのバージョンアップの際、事業者が顧客データベー
スに基づき各種業務を管理し、バージョンアップ業務と
して多様な選択肢を顧客に提供することができるので、
顧客の作業負担を小さくする一方、事業者の業務効率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバージョンアップ業務に関し、顧
客、事業者、その他関連する事業者どうしの関係を説明
するブロック図である。
【図2】バージョンアップ業務の流れを説明するフロー
チャートである。
【図3】バージョンアップ業務において、顧客と事業者
の間に販売店が介在する場合の流れを示すフローチャー
トである。
【図4】バージョンアップ業務において、顧客と事業者
の間にサービスセンターのサービスマンが介在する場合
の流れを示すフローチャートである。
【図5】書き換えセンターにおいて行われるバージョン
アップ工程全体の概要を示すフローチャートである。
【図6】ハードディスクの確認工程を説明するフローチ
ャートである
【図7】ユーザデータ退避装置の外観構成を示す図であ
る。
【図8】ユーザデータの退避工程を説明するフローチャ
ートである。
【図9】ユーザデータの書き戻し工程を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…顧客 2…事業者 2a…受け付けセンター 2b…問い合せセンター 2c…サービスセンター 2d…集荷センター 3…顧客データベース 4…運送業者 5…販売店 10…ナビゲーション機器 11…ハードディスク 21…ユーザデータ退避装置本体 22、23…コネクタ 24…バックアップ用ハードディスク 25…電源部 26…ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 健一郎 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 (72)発明者 齊藤 聡 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイオ ニア株式会社川越工場内 Fターム(参考) 2C032 HB02 HC08 2F029 AA02 AC02 AC14 AC20 AD01 5H180 AA01 BB13 FF03 FF22 FF27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナビゲーション機器に着脱自在に取り付
    けられ、ナビゲーション用データとユーザデータを書き
    換え可能に記憶する不揮発性記憶手段に対し、前記ナビ
    ゲーション用データを書き換えてバージョンアップを行
    うナビゲーション用データのバージョンアップ方法であ
    って、 前記ナビゲーション機器から取り外された前記不揮発性
    記憶手段に対し、前記ナビゲーション用データを書き換
    えるとともに、前記書き換えの際に前記ユーザデータを
    一時的に退避し、前記書き換えが終了した後に前記退避
    されたユーザデータを前記不揮発性記憶手段に書き戻し
    てバージョンアップを行うことを特徴とするナビゲーシ
    ョン用データのバージョンアップ方法。
  2. 【請求項2】前記バージョンアップは、前記ナビゲーシ
    ョン機器を所有する顧客から前記バージョンアップの申
    し込みを受け付け、かつ、集荷依頼を受け付けた前記不
    揮発性記憶手段を対象として行われ、 顧客情報を保持する顧客データベースに基づいて、前記
    バージョンアップの実行を管理するとともに、前記バー
    ジョンアップに付帯する一連の業務を管理することを特
    徴とする請求項1に記載のナビゲーション用データのバ
    ージョンアップ方法。
  3. 【請求項3】 前記バージョンアップに付帯する一連の
    業務には、対象となる不揮発性記憶手段の回収業務と、
    バージョンアップ後の前記不揮発性記憶手段の返却業務
    と、バージョンアップに伴う料金徴収業務が含まれるこ
    と特徴とする請求項2に記載のナビゲーション用データ
    のバージョンアップ方法 。
  4. 【請求項4】 顧客により前記バージョンアップの申し
    込みを受け付けた後、前記顧客データベースに基づい
    て、当該顧客が自ら前記不揮発性記憶手段のバージョン
    アップの作業を行うために必要なバージョンアップ用部
    材の配送業務を管理するとともに、前記バージョンアッ
    プは、前記バージョンアップ用部材が配送された顧客か
    ら集荷依頼を受け付けた前記不揮発性記憶手段を対象と
    して行われることを特徴とする請求項3に記載のナビゲ
    ーション用データのバージョンアップ方法。
  5. 【請求項5】 顧客からの前記集荷依頼と、前記不揮発
    性記憶手段の回収業務と、前記バージョンアップ後の前
    記不揮発性記憶手段の返却業務とは、それぞれ、前記不
    揮発性手段の取り付け及び取り外しを請け負った事業者
    を経由して行われることを特徴とする請求項3又は請求
    項4に記載のナビゲーション用データのバージョンアッ
    プ方法。
  6. 【請求項6】 前記不揮発性記憶手段は、ハードディス
    クであることを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れかに記載のナビゲーション用データのバージョンアッ
    プ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7391693B2 (en) 2003-10-09 2008-06-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Information provision apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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