JP2002330395A - デジタル信号処理装置、デジタル信号処理方法、情報センターおよび配信システム - Google Patents

デジタル信号処理装置、デジタル信号処理方法、情報センターおよび配信システム

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JP2002330395A
JP2002330395A JP2002001309A JP2002001309A JP2002330395A JP 2002330395 A JP2002330395 A JP 2002330395A JP 2002001309 A JP2002001309 A JP 2002001309A JP 2002001309 A JP2002001309 A JP 2002001309A JP 2002330395 A JP2002330395 A JP 2002330395A
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recording medium
predetermined high
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JP2002001309A
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English (en)
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Toshihiro Koyata
智弘 小谷田
Taro Konno
太郎 今野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に記録された楽曲データなどのデジ
タル信号が、正当な提供者から正規に提供されたものか
否かを確実に判別し、正規に提供されたものである場合
にのみ新たなサービスの提供を行なう。 【解決手段】 外部記録媒体19に記録されている楽曲
データが、この音楽サーバシステム30を通じてデジタ
ルデータを販売する正当な販売元(提供元)から正規に
購入したものか否かを照会するための照会情報をメイン
サーバ10に送信し、メインサーバ10からの照会結果
の返信を受信する。受信した照会結果が、正当な販売元
から正規に購入されたものであると判別した場合に、購
入者に対する付加的なサービスを行なうための処理を実
行し、正当な販売元からデジタルデータを正規に購入し
た真の購入者のみに対して付加的なサービスを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ルオーディオデータなどのデジタル信号を処理するデジ
タル信号処理装置、デジタル信号処理方法、情報センタ
ーおよび配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】楽曲などのオーディオデータを入手する
方法としては、いくつかの方法がある。例えば媒体その
ものを購入する方法が知られている。この方法は、レコ
ード盤やコンパクトディスク(CD)等で知られる方法
である。また、ラジオ放送などを受信して、目的とする
オーディオデータを記録可能な記録媒体に記録する方法
もある。
【0003】また最近では、大量の楽曲のオーディオデ
ータ(楽曲データ)を、ハードディスク等に蓄積してお
き、ハードディスク内の楽曲データを購入者が持ち込ん
だ外部記録媒体に転送して記録することにより楽曲デー
タを提供するサーバシステムによるものも知られてい
る。
【0004】このサーバシステムによる方式では、例え
ばサーバシステムを店頭などに設置しておく。購入者は
自分で所有している記録媒体(外部記録媒体)をもって
店頭に行き、所定の金額を支払うことで、サーバシステ
ムより、目的とする楽曲データを自分の記録媒体に記録
して、楽曲の購入を実現する。
【0005】一般に、サーバシステム内に蓄積された楽
曲データは、サーバシステムの蓄積容量や、転送容量等
を考慮して、圧縮処理がなされている。したがって、サ
ーバシステムは、要求された楽曲データを、その楽曲デ
ータの実際の演奏時間よりも短い時間で、購入者の記録
媒体に転送し、記録することができるようにされてい
る。
【0006】また、購入する楽曲データの選択について
は、楽曲のタイトル、演奏者、演奏時間等の付加情報
を、テキスト形式で、あるいは、画像からの選択形式
で、サーバシステムに入力し、サーバシステムにおいて
確認できるために、購入者は、簡単に目的とする楽曲デ
ータを選択し、自分の記録媒体に記録して、これを利用
することができるようにされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したサ
ーバシステムにおいては、複数種類の外部記録媒体が利
用可能とされている。例えば、MD(ミニディスク)と
呼ばれる小型の光磁気ディスクや、いわゆるメモリカー
ドなどと呼ばれる半導体素子を用いたものなどがある。
【0008】そして、サーバシステムを通じて、例えば
MDに記録するようにして一度購入した楽曲データを、
MDの再生装置を使用しなくなるなどしたために、他の
記録媒体である例えばメモリカードに記録し直したい
(移動したい)という場合がある。この場合、著作権保
護の問題、音質劣化などの問題などにより、ユーザ自身
が自己の記録媒体から自己の他の記録媒体に複製するこ
とができない場合がある。
【0009】このような場合には、サーバシステムを通
じて目的とする楽曲データを他の記録媒体(新たな記録
媒体)に記録するようにする楽曲データの再度の購入を
行なわなければならない。しかし、以前に楽曲データを
記録した記録媒体は使用することがなくなるのに、新た
な記録媒体用として再度購入代金を支払うことによっ
て、以前に購入した楽曲データと同じ楽曲データの再度
の購入を行なうようにするのは、利用者にとっては不利
益である。
【0010】また、同一記録媒体において、以前購入し
た時点での圧縮処理と比較して、音質が向上した圧縮処
理がなされ楽曲データを購入するような場合において
も、再度、購入代金を支払う必要が生じてしまう。この
場合においても、以前に購入した音質の悪い楽曲データ
は使用することがなくなるのに、再度の購入が必要にな
ってしまうのでは、利用者にとっては不利益である。
【0011】また、前述の場合だけでなく、例えば記録
媒体が不良であったために、同じ楽曲データを記録し直
したい場合など、サーバシステムを通じての楽曲データ
の購入の場合には、そのサーバシステムから同じ楽曲デ
ータを複数回購入しなければならなくなる場合が種々発
生すると考えられる。
【0012】このような問題を解決する1つ方法とし
て、例えば以前購入した楽曲データの生成元(購入先)
の識別情報を記録媒体に記録しておき、元の購入先から
購入した同じ楽曲データの再度の購入に際しては、購入
価格を無料、あるいは、安価にするなどの対処をしなけ
ればならないと考えられる。
【0013】しかし、既存の記録媒体には、楽曲データ
の生成元(購入先)を表す情報を記録する領域が用意さ
れていない。また、仮に、サーバシステムを通じての楽
曲データの購入に際し、利用者の記録媒体に記録される
楽曲データに生成元を表す情報を付加するようにして
も、現段階において既に購入者の記録媒体に記録されて
いる楽曲データについては、その情報が付加されていな
いので、サーバシステムを通じて楽曲データの提供を既
に受けている購入者にとっては新たな利益を享受するこ
とができない。
【0014】このように、楽曲データを配信するサーバ
システムの場合には、楽曲データの購入者に対して新た
なサービスを提供するなどのために、利用者の記録媒体
に記録された楽曲データが、そのサーバシステムを通じ
て楽曲データを販売した購入先から正規に購入したもの
か否かを簡単かつ確実に判別したいとする要求が高くな
ってきている。
【0015】なお、上述の記載において、正規に購入し
たものか否かの意味は、著作権侵害となることのない適
正な流通ルートを通じて購入したものか否かの意味であ
り、例えば権原のない他人からサーバシステムを通じて
楽曲データを複写させてもらったり、個人所有のCD等
のパッケージメディアから複写を行なったりした場合は
正規な購入とはみなさないことを意味する。
【0016】以上のことにかんがみ、この発明は、記録
媒体に記録された楽曲データなどのデジタル信号が、正
当な提供者から正規に提供されたものか否かを確実に判
別し、正規に提供されたものである場合にのみ新たなサ
ービスの提供を行なうようにするデジタル信号処理装
置、デジタル信号処理方法、情報センターおよび配信シ
ステムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のデジタル信号処理装置は、装着されてい
る記録媒体に記録されている所定の高能率符号化処理が
施されたデジタルデータに基づいて生成された照会情報
を情報センターに所定の通信回線を介して送信する送信
手段と、上記照会情報に基づいて情報センター側で生成
された照会結果を受信する受信手段と、上記受信手段に
て受信した照会結果に基づいて上記記録媒体に記録され
ている所定の高能率符号化処理が施された上記デジタル
データが正規に購入されたものか否かを判別する判別手
段と、上記判別手段にて上記記録媒体に記録されている
所定の高能率符号化処理が施された上記デジタルデータ
が正規に購入されたものと判断された場合には、購入者
に対する付加的なサービスを行なうための処理を行なう
ようにする処理制御手段とを備えてなることを特徴とす
る。
【0018】また、この発明のデジタル信号処理方法
は、端末側から送信される所定の高能率符号化処理が施
されたデジタルデータを特定する識別情報と上記所定の
高能率符号化処理が施されたデジタルデータに基づいて
生成された照会情報を情報センターに所定の通信回線を
介して送信する送信ステップと、上記照会情報に基づい
て情報センター側で生成された照会結果を受信する受信
ステップと、上記受信した照会結果に基づいて上記記録
媒体に記録されている所定の高能率符号化処理が施され
た上記デジタルデータが正規に購入されたものか否かを
判別する判別ステップと、上記判別にて上記記録媒体に
記録されている所定の高能率符号化処理が施された上記
デジタルデータが正規に購入されたものと判断された場
合には、購入者に対する付加的なサービスを行なうため
の処理を行なうようにする処理ステップとを備えてなる
ことを特徴とする。
【0019】これらデジタル信号処理装置、デジタル信
号処理方法によれば、記録媒体に記録されているデジタ
ルデータが、このデジタル信号処理装置を通じてデジタ
ルデータを販売する正当な販売元(提供元)から正規に
購入されたものか否かを照会するための照会情報が情報
センターに送信され、情報センターにおいて照会処理が
行われて、その結果が照会結果として返信される。
【0020】この照会結果に基づいて、記録媒体に記録
されているデジタルデータが、正当な販売元から正規に
購入されたものであると判別したときには、購入者に対
する付加的なサービスを行なうための処理、例えば、サ
ービスポイントの提供処理、サービス品を提供するため
の処理、返金処理など、従来提供できなかった種々のサ
ービスをデジタルデータの当該販売元からデジタルデー
タを正規に購入した真の購入者のみに対して提供するこ
とができるようにされる。
【0021】また、この発明による他のデジタル信号処
理方法は、端末装置から送信された照会対象である所定
の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを特定す
る識別情報と上記所定の高能率符号化処理が施されたデ
ジタルデータに基づいて端末装置側で生成された照会情
報を受信する受信ステップと、上記受信した照会対象で
ある所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータ
を特定する識別情報に基づいて、情報センターに格納さ
れている照会対象のデジタルデータを検索する検索ステ
ップと、上記検索されたデジタルデータに基づいて参照
照会情報を生成する参照照会情報生成ステップと、上記
生成された参照照会情報と上記受信した照会情報を比較
する比較ステップと、上記比較結果に基づいて上記照会
結果を生成する照会結果生成ステップと、上記生成され
た照会結果を送信する送信ステップとを備えてなること
を特徴とする。
【0022】また、この発明による情報センターは、端
末側の記録媒体に記録された所定の高能率符号化が施さ
れたデジタルデータが正規購入か否かを判別する情報セ
ンターであって、上記端末装置から送信された照会対象
である所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデー
タを特定する識別情報と上記所定の高能率符号化処理が
施されたデジタルデータに基づいて端末装置側で生成さ
れた照会情報を受信する受信手段と、上記受信した照会
対象である所定の高能率符号化処理が施されたデジタル
データを特定する識別情報に基づいて、情報センターに
格納されている照会対象のデジタルデータを検索する検
索手段と、上記検索されたデジタルデータに基づいて参
照照会情報を生成する参照照会情報生成手段と、上記生
成された参照照会情報と上記受信した照会情報を比較す
る比較手段と、上記比較結果に基づいて上記照会結果を
生成する照会結果生成手段と、上記生成された照会結果
と上記比較手段での比較結果が一致した場合には端末側
に所定のサービス情報を送信する送信手段とを備えてな
ることを特徴とする。
【0023】上記の他のデジタル信号処理方法、情報セ
ンターによれば、情報センターにおいて、端末装置から
の照会情報に基づいて、既に提供されたデジタル信号
は、当該情報センターから提供されたものか否かが照会
され、その照会結果が端末装置に送信される。
【0024】これにより、端末装置に過大な付加がかか
ることなく、当該端末装置に装填された記録媒体に記録
されているデジタル信号が、当該情報センターから提供
されたものかを確実かつ迅速に照会し、当該情報センタ
ーからデジタル信号の提供を受けた使用者のみに種々の
サービスを提供することができるようにされる。
【0025】また、この発明による配信システムは、所
定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータが蓄積
された情報センターと、上記情報センターに所定の通信
回線で接続され上記情報センターから配信されたデジタ
ルデータを記録媒体に記録する端末装置とを備えた配信
システムにおいて、上記端末装置は、上記記録媒体に記
録されている所定の高能率符号化処理が施されたデジタ
ルデータに基づいて生成された照会情報と照会対象であ
る上記所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデー
タを特定する識別情報と上記情報センターに上記所定の
通信回線を介して送信する送信手段と、上記照会情報に
基づいて上記情報センター側で生成された照会結果を受
信する受信手段と、上記受信手段にて受信した照会結果
に基づいて上記記録媒体に記録されている所定の高能率
符号化処理が施された上記デジタルデータが正規に購入
されたものか否かを判別する判別手段と、上記判別手段
にて上記記録媒体に記録されている所定の高能率符号化
処理が施された上記デジタルデータが正規に購入された
ものと判断された場合には、購入者に対する付加的なサ
ービスを行なうための処理を行なうようにする処理制御
手段とを備え、上記情報センターは、上記端末装置から
送信された照会対象である所定の高能率符号化処理が施
されたデジタルデータを特定する識別情報と照会情報を
受信する受信手段と、上記受信手段にて受信した照会対
象である所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデ
ータを特定する識別情報に基づいて、情報センターに格
納されている照会対象のデジタルデータを検索する検索
手段と、上記検索手段にて検索したデジタルデータに基
づいて参照照会情報を生成する参照照会情報生成手段
と、上記参照照会情報生成手段にて生成した参照照会情
報と上記受信手段にて受信した照会情報を比較する比較
手段と、上記比較手段の比較結果に基づいて上記照会結
果を生成する紹介結果生成手段と、上記照会結果生成手
段にて生成した照会結果を送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする。
【0026】この配信システムによれば、端末装置と情
報センターとが協働して動作し、端末装置に装填された
記録媒体に記録されているデジタル信号が、当該情報セ
ンターから提供されたものか否かが検出するようにされ
る。そして、当該情報センターからデジタル信号の提供
を受けた使用者のみに対して、各種のサービスの提供を
行なうことができるようにされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
の一実施の形態について説明する。 [音楽サーバシステムについて]まず、楽曲データを蓄
積すると共に、利用者の記録媒体に記録を行なう音楽サ
ーバシステム30の構成について図1を用いて説明す
る。
【0028】図1において、メインコントローラ11
は、音楽サーバシステム30内の全ての装置部に接続さ
れ、その制御を行なうものである。ハードディスク12
は、利用者に提供する楽曲データを主に蓄積するもので
ある。この音楽サーバシステム30のハードディスクに
蓄積される楽曲データは、実際の楽曲データとなるメイ
ン情報(デジタルオーディオデータ)と、楽曲のタイト
ル、演奏時間、ジャケット写真等の付加情報からなる。
【0029】この実施の形態において、メイン情報であ
るデジタルオーディオデータは、ハードディスク容量の
効率的な使用と、音楽サーバシステムへの転送時の、通
信線の容量等を考慮し、圧縮がなされたものである。ま
た、圧縮フォーマットについては、後述する記録媒体へ
記録可能なものとなっていれば、当該記録媒体に対し
て、高速での記録が可能となる。なお、この実施の形態
において、デジタルオーディオデータのデータ圧縮を行
なう方法であるいわゆる高能率符号化の具体例について
は、後に詳しく説明する。
【0030】メイン情報であるデジタルオーディオデー
タに付随する付加情報の管理は、例えば、図2に示すよ
うな構成の管理テーブルファイルを用意し、メイン情報
のファイル名と付加情報との対応を記し、この更新、読
み取り操作等をメインコントローラ11によって行なう
ことによって実現することができる。
【0031】図2の例では付加情報となる文字情報や画
像情報もファイルとなっており、そのファイル名を管理
する例を示しているが、例えば文字情報等に関しては、
直接テキスト形式で記しておいてもよい。また、図2に
おけるその他の情報としては、例えば楽曲の著作権情報
や、いわゆるエンファシス情報等が挙げられる。
【0032】この他に、楽曲の演奏時間等も同様の方法
で管理できるが、演奏時間については、楽曲情報の表示
や、楽曲の記録等を行なう必要時に、メイン情報のファ
イルサイズと、高能率符号化の圧縮率から随時算出する
ことも可能である。検出フレーム番号については後に詳
しく説明するが、この実施の形態の音楽サーバシステム
に装着されたユーザの記録媒体に記録されているオーデ
ィオデータが、この音楽サーバシステムを運営するオー
ディオデータの正当な提供者から正規に購入したか否か
を判別する処理において参照される情報である。
【0033】なお、ここでは図2に示したように、いわ
ゆるテーブルファイルにより付加情報を管理する例につ
いて説明した。しかしこれに限るものではない。例え
ば、メイン情報にいわゆるヘッダとして種々の付加情報
を付加する形をとることも可能である。
【0034】表示部13は、メインコントローラ11に
接続され、前述したハードディスク12内の楽曲データ
の詳細や、記録、再生等の状態を使用者に表示するため
のものである。操作部14は、メインコントローラ11
を介して、記録媒体への記録や、再生処理等の実行を行
なうものである。
【0035】図1では、音楽サーバシステムとして単一
の構成とした例を示しているが、表示部13と操作部1
4に関しては、外部装置として例えばパーソナルコンピ
ュータ等を利用して、そのディスプレイ表示部と、キー
ボード及びマウス等を利用する方法も考えられる。この
場合、音楽サーバシステムとパーソナルコンピュータに
ついては、付加情報と制御信号をやりとりする専用信号
線、あるいは、いわゆるシリアル接続、USB(Uni
versal Serial Bus)、IEEE(I
nstitute of Electrical an
d Electronics Engineers)1
394等のデジタルインターフェースを利用することで
実現できる。
【0036】また、メモリを含めた詳細は図示しない
が、図1に示した音楽サーバシステム30の要素の全て
をパーソナルコンピュータ内で構成することも可能であ
る。すなわち、図1に示した音楽サーバシステム30
は、店頭などに設置されるいわゆるスタンドアロン方式
の専用装置として実現することも可能であるし、パーソ
ナルコンピュータなどのコンピュータ内に音楽サーバシ
ステムを構成することにより実現することも可能であ
る。
【0037】また、図1において、読み取り記録部1
5、読み取り記録部16は、操作部14からの指示に応
じたメインコントローラ11からの制御に基づいて、こ
れに装填された外部記録媒体19、外部記録媒体20に
記録されている情報の読み取り、および、外部記録媒体
19、外部記録媒体20への情報の書き込みを行なうこ
とができるものである。
【0038】したがって、メインコントローラ11は、
読み取り記録部15、読み取り記録部16を制御し、外
部記録媒体19、外部記録媒体20から読み出したデー
タを、例えば、ハードディスク12に供給して、ここに
保存するようにしたり、逆に、ハードディスク12から
のデータを外部記録媒体19、外部記録媒体20に書き
込んだりすることができるようにされている。
【0039】この実施の形態において、外部記録媒体1
9、外部記録媒体20は、いわゆるパッケージの形で、
外部への持込みが容易であり、かつ小型の再生装置など
で、当該記録媒体に記録された楽曲データの再生が行な
えるものである。この外部記録媒体としては、例えば音
楽用として普及しているMD(ミニディスク)と呼ばれ
る小型の光磁気ディスクやメモリカードの一種であるメ
モリスティック(以下、MSと略称する。)等である。
このように、異なる外部記録媒体に対応した読み取り記
録部を複数設けることによって、異なる外部記録媒体の
それぞれに対応することが可能となる。
【0040】通常、楽曲データを処理する装置の細かな
仕組みや、外部記録媒体への書き込みフォーマット等
は、外部記録媒体の種類によって異なるものとなる。こ
のため、音楽サーバシステム30においては、利用可能
とされた外部記録媒体のそれぞれに対応したフォーマッ
トの楽曲データを持つ必要がある。これはいわゆるフォ
ーマット間の変換処理を行なうことで、メイン情報を共
通化することも可能であるが、一般には変換による音質
劣化が発生する可能性が高い。
【0041】このため、この実施の形態においては、図
1に示したように、楽曲データを処理する音楽サーバ装
置は、読み取り記録部15、読み取り記録部16を持つ
構成とすることによって、異なる外部記録媒体、この実
施の形態の音楽サーバシステムにおいては、MDとMS
とを用いることができるようにしている。
【0042】この実施の形態においては、記録媒体19
がMD、記録媒体20がMSであるものとし、ハードデ
ィスク12には一つの楽曲に対して、MD用の楽曲デー
タと、MS用の楽曲データが蓄積されているものとして
以下の説明を進める。
【0043】次に、楽曲データの外部記録媒体への記録
方法の具体例をMDに記録する場合について説明する。
MDの場合、読み取り記録部15の記録装置部分は、M
Dを回転駆動するためのスピンドルモータ、光学ヘッ
ド、磁気ヘッド、サーボ回路等により構成されている。
【0044】すなわち、外部記録媒体19である小型の
光磁気ディスクであるMDは、スピンドルモータにより
回転駆動され、例えば光学ヘッドからのレーザ光をMD
に照射した状態で記録データに応じた変調磁界を磁気ヘ
ッドにより印加することによって、いわゆる磁界変調記
録を行なう。この場合、光学ヘッドは、サーボ回路から
のサーボ信号に基づいて、トラッキング制御、フォーカ
ス制御がなされ、MDのトラックを適正なスポット形状
のレーザ光によって正確に走査することができるように
され、MDのトラックに正確に楽曲データの記録が行わ
れる。
【0045】また、この実施の形態において、ハードデ
ィスク12に蓄積されている楽曲データのメイン情報で
あるデジタルオーディオデータは、MDで用いられてい
る圧縮フォーマット(高能率符号化方式)でデータ圧縮
されたものである。データ圧縮されたデジタルオーディ
オデータを記録する場合には、データ圧縮がなされてい
る分、実際の楽曲の再生相当時間より記録時間の高速化
を実現できる。
【0046】また、MDの場合、ディスク内には、TO
C(Table of Contents)と呼ばれる
楽曲管理情報を記録する領域が設けられており、楽曲の
タイトル等の付加情報は、このTOCに記録されること
となる。したがって、メインコントローラ11は、読み
取り記録部15を通じて、図2に示した管理情報を基
に、ハードディスク12に記録されている楽曲について
の付加情報を、MDのTOCのフォーマットに従って記
録するように制御している。このようにして、MDのよ
うな外部記録媒体でも、図1で管理されていたメイン情
報と付加情報の対応付けが同様に可能となる。
【0047】なお、読み取り記録部16は、MS内部の
半導体メモリからこれに記録されているデータを読み出
す機構と、MS内部の半導体メモリにデータを書き込む
機構とを備えたものとなる。尚、記録可能なMDには楽
曲生成者や楽曲そのもののID情報を記録する領域が用
意されていないが、MSについてはこれらの領域が確保
されている。読み取り記録部16は、楽曲生成者や楽曲
そのもののID情報を該当領域に記録することができる
ものである。
【0048】デコーダ17は、この実施形態の音楽サー
バシステム内のハードディスク12に蓄積されたデジタ
ルオーディオデータによる音声(楽曲)を実際に音で聞
くための圧縮復号化装置である。このデコーダ17の構
成については後に詳しく説明する。デコーダ17によっ
て復号化されたデジタルオーディオデータは、いわゆる
D/Aコンバータやアンプ、スピーカ等で構成される再
生処理部18によって再生処理が行われる。
【0049】再生処理部18による再生処理は、使用者
が目的とする楽曲データを自己の外部記録媒体に記録等
を行なう前に、実際のデジタルオーディオデータによる
楽曲を試聴するために用いられるものである。尚、先に
述べた通りMDとMS用の楽曲情報がそれぞれ存在する
場合、MD用とMS用とのデコーダが必要になるが、こ
の実施の形態においては、デコーダ17は、MD用、M
S用のいずれかのデータ圧縮されたデジタルオーディオ
データをデコードすることができるものである。
【0050】[メインサーバ10との関係、および、音
楽サーバシステムの利用形態]次に、この実施形態の音
楽サーバシステム30のハードディスク12に蓄積され
る楽曲データを提供するメインサーバ(情報センター)
10との関係を含め、この実施形態の音楽サーバシステ
ム30の利用形態について説明する。
【0051】図1におけるメインサーバ10は、楽曲デ
ータの販売権などの権利を所有し、楽曲データ販売す
る、いわゆる正当な販売元のサーバシステムであり、そ
の構成は、この実施の形態の音楽サーバシステム30と
ほぼ同様のものである。そして、メインサーバ10は、
新しい楽曲(新曲)の楽曲データを音楽サーバシステム
30に提供したり、また、音楽サーバシステム30のハ
ードディスク12に記録されている古くなった楽曲デー
タや人気のない楽曲データの削除などを指示したりする
ことができるものである。すなわち、メインサーバ10
は、各地に配置される多数の音楽サーバシステム30を
管理、制御し、楽曲データの更新などを行なうことがで
きるものである。
【0052】音楽サーバシステム30であるが、この実
施の形態において、音楽サーバシステム30は、前述も
したように、例えば、CDショップ等の店頭に設置され
るものである。この場合、図1における音楽サーバシス
テムは、課金装置21を通じて課金に対する使用者から
の入金受付け処理などの一連の課金処理を行なうことが
できるとともに、例えば、メインコントローラ11と課
金装置21とが協働して楽曲データの値段管理等も行な
う機能を備えるものである。
【0053】そして、使用者は自分のMDなどの外部記
録媒体を店頭へ持込み、店頭に設置されているこの実施
の形態の音楽サーバシステムに自分の外部記録媒体を装
着する。そして、この音楽サーバシステム30のハード
ディスク12に蓄積されている楽曲データの中から視聴
したい目的とする楽曲データを選択する指示を音楽サー
バシステム30の表示部13と操作部14とを通じて入
力する。
【0054】音楽サーバシステム30は、使用者からの
要求に応じて、選択された楽曲データをハードディスク
12から読み出し、デコーダ17、再生処理部18を通
じて試聴を可能にする。この試聴によって、目的とする
楽曲データを確認した使用者は、その目的とする楽曲デ
ータの自分の外部記録媒体への記録を行なうべく、当該
楽曲データの記録に係る課金に応じた金銭を音楽サーバ
システム30の課金装置21に投入し、操作部14を通
じて記録指示を入力することによって、目的とする楽曲
データを自分の外部記録媒体に記録することができる。
【0055】このように、この実施の形態において、使
用者は、音楽サーバシステム30を通じて、使用者が目
的とする楽曲データを自分が持ち込んだ外部記録媒体、
この実施の形態の場合にはMDに記録する形態で、その
目的とする楽曲データを購入することができるようにさ
れている。
【0056】なお、この実施の形態においては、音楽サ
ーバシステム30と楽曲データの販売元であるメインサ
ーバシステム10とは、例えば専用回線などにより接続
されている。そして、前述もしたように、メインサーバ
10は、この実施の形態の音楽サーバシステム30に対
して、一定期間単位で(例えば一ヶ月に一回等)楽曲デ
ータを送りこみ、音楽サーバシステム30のハードディ
スク12に蓄積されている楽曲データの更新を行なうこ
とができるようにされている。
【0057】また、もし音楽サーバシステム30と、メ
インサーバ10が高速の専用回線で接続されている場合
は、購入の度にメインサーバ10上のハードディスク内
にある楽曲データを直接利用する方法も考えられる。こ
の様な形で図1に示した音楽サーバシステム30は、楽
曲データのいわゆる自動販売機として機能することとな
る。
【0058】また別の音楽サーバシステムの利用例とし
ては、家庭内に置く方法も考えられる。この場合、メイ
ンサーバ10からの楽曲データの伝送経路としては、例
えばインターネット等が挙げられる。また、CSなどの
衛星からのデジタル信号通信による方法も可能である。
【0059】この場合、前述した店頭に設置される音楽
サーバシステム30とは異なり、音楽サーバシステム自
体に課金装置を設ける必要はなく、既存のインターネッ
トや、電話回線等を用いた、課金処理を行なうようにす
る。つまり、会員識別情報やクレジットカード番号など
を他者に漏れることがないように、例えば暗号化して楽
曲データの販売元などに送信し、銀行口座からの自動引
き落としやクレジットカード決済、あるいは、請求書を
発行し、入金受け付けるなどといった方法により課金に
ついての処理を行なうことができる。
【0060】また、音楽提供事業者(販売元)からの楽
曲データの購入だけでなく、すでに所有しているパッケ
ージの楽曲データを、蓄積保存するシステムとして利用
する方法も考えられる。この時、場合によっては外部記
録媒体の読み取り以外に、所望の符号化を行なう符号化
器(エンコーダ)が必要となる。
【0061】[デジタルオーディオデータの高能率符号
化方式について]次に、この実施の形態の音楽サーバシ
ステムのハードディスク12に記録されるメイン情報で
あるデジタルオーディオデータのデータ圧縮方式、すな
わち、デジタルオーディオデータの高能率符号化方式の
具体例について説明する。ここでは、音楽用として広く
普及しているMDに記録されるデジタルオーディオデー
タについて用いられるATRAC(Adaptive
Transform Acoustic Codin
g)方式の高能率符号化方式について説明する。
【0062】図3は、デジタルオーディオデータについ
てATRAC方式の高能率符号化を行なう高能率符号化
装置の一例を説明するためのブロック図である。図3に
示す高能率符号化装置では、入力デジタルオーディオ信
号を複数の周波数帯域に分割すると共に、各周波数帯域
毎に直交変換を行って、得られた周波数軸のスペクトル
データを、低域では、後述する人間の聴覚特性を考慮し
たいわゆる臨界帯域幅(クリティカルバンド)毎に、中
高域ではブロックフローテイグ効率を考慮して臨界帯域
幅を細分化した帯域毎に、適応的にビット割当して符号
化している。
【0063】通常、このビット割り当てを行なうブロッ
クが量子化雑音発生ブロックとなる。
【0064】さらに、この実施の形態の高能率符号化装
置においては、直交変換の前の入力信号に応じて、ビッ
ト割り当てを行なうブロックサイズ(ブロック長)を適
応的に変化させている。
【0065】即ち、図3において、入力端子100に
は、例えばサンプリング周波数が44.1kHzの時、
0〜22kHzのデジタルオーディオデータ(オーディ
オPCM信号)が供給される。この入力信号は、例えば
いわゆるQMF(Quadrature Mirror
Filter)等の帯域分割フィルタ101により0
〜11kHz帯域と11kHz〜22kHz帯域との信
号に分割され、0〜11kHz帯域の信号は同じくQM
F等の帯域分割フィルタ102により0〜5.5kHz
と5.5kHz〜11kHz帯域との信号に分割され
る。
【0066】帯域分割フィルタ101からの11kHz
〜22kHz帯域の信号は、直交変換回路の一例である
MDCT(Modified Discrete Co
sine Transform)回路103に供給され
ると共に、ブロック決定回路109、110、111に
供給される。
【0067】また、帯域分割フィルタ102からの5.
5kHz〜11kHz帯域の信号はMDCT回路104
に供給されると共に、ブロック決定回路109、11
0、111に供給される。また、帯域分割フィルタ10
2からの0〜5. 5kHz帯域信号はMDCT回路10
5に供給され、ブロック決定回路109、110、11
1に供給される。
【0068】ブロック決定回路109は、これに供給さ
れる信号に基づいてブロックサイズを決定し、決定した
ブロックサイズを示す情報をMDCT回路103、適応
ビット割り当て符号化回路106および出力端子113
に供給する。同様に、ブロック決定回路110は、これ
に供給される信号に基づいてブロックサイズを決定し、
決定したブロックサイズを示す情報をMDCT回路10
4、適応ビット割り当て符号化回路107および出力端
子115に供給する。また、ブロック決定回路111
は、これに供給される信号に基づいてブロックサイズを
決定し、決定したブロックサイズを示す情報をMDCT
回路105、適応ビット割り当て符号化回路107およ
び出力端子117に供給する。
【0069】各ブロック決定回路109、110、11
1は、これに供給される信号の時間特性、周波数分布に
応じて適応的にブロックサイズ(ブロック長)を設定す
る。
【0070】また、MDCT回路103、104、10
5のそれぞれは、これに対応するブロック決定回路10
9、110、111から供給されるブロックサイズの下
で、QMF101、または、QMF102から供給され
る信号に対してMDCT処理を施す。
【0071】図4は、MDCT回路103、104、1
05に供給される各帯域毎のブロックについての標準的
な入力信号に対する具体例を説明するための図である。
この図4に示す例においては、3つのフィルタ出力信
号、すなわち、QMF101からの11kHz〜22k
Hzの信号、QMF102からの5.5kHz〜11k
Hzの信号、0kHz〜5.5kHzの信号は、各帯域
毎に独立におのおの複数の直交変換ブロックサイズを持
ち、信号の時間特性、周波数分布等により時間分解能を
切り換えられるようにしている。
【0072】すなわち、直交変換の対象となる信号が時
間的に変化が激しくない準定常的な信号である場合に
は、直交変換ブロックサイズを11.6mS、即ち、図
4における(A)Long Modeと大きくする。ま
た、信号が時間的に変化の激しい非定常的な信号である
場合には、直交変換ブロックサイズを更に2分割、4分
割とする。
【0073】したがって、信号が非定常的である場合に
は、図4における(B)ShortModeのように、
すべてを4分割、2.9mSとしたり、あるいは、図4
における(C)Middle Mode A、(D)M
iddle Mode Bのように、一部を2分割、
5.8mS、一部を4分割、2.9mSの時間分解能と
したりすることで、実際の複雑な入力信号に適応するよ
うになっている。この直交変換ブロックサイズの分割は
処理装置の規模が許せば、さらに複雑な分割を行なう
と、より効果的である。
【0074】そして、図3において、各MDCT回路1
03、104、105にてMDCT処理されて得られた
周波数軸上のスペクトルデータ又はMDCT係数データ
は、低域はいわゆる臨界帯域(クリティカルバンド)毎
にまとめられて、中高域はブロックフローティングの有
効性を考慮して、臨界帯域幅を細分化して適応ビット割
当符号化回路106、107、108、及びビット割り
当て算出回路118に供給される。
【0075】ここで、臨界帯域とは、人間の聴覚特性を
考慮して分割された周波数帯域であり、ある純音の周波
数近傍の同じ強さの狭帯域バンドノイズによって当該純
音がマスクされるときのそのノイズの持つ帯域のことで
ある。この臨界帯域は、高域ほど帯域幅が広くなってお
り、上記0〜22kHzの全周波数帯域は例えば25の
クリティカルバンドに分割されている。
【0076】図3において、ビット割当算出回路118
は、前述のブロックサイズを示す情報、および、スペク
トルデータ又はMDCT係数データに基づき、いわゆる
マスキング効果等を考慮して、前述の臨界帯域及びブロ
ックフローティングを考慮した各分割帯域毎の、マスキ
ング量、及び、各分割帯域毎のエネルギあるいはピーク
値等を算出し、その結果に基づき、各帯域毎に割当ビッ
ト数を求め、図3における適応ビット割当符号化回路1
06、107、108へ供給する。
【0077】適応ビット割当符号化回路106、10
7、108では、前述のブロックサイズを示す情報、及
び、臨界帯域及びブロックフローティングを考慮した各
分割帯域毎に割り当てられたビット数に応じて、各スペ
クトルデータ又はMDCT係数データを再量子化(正規
化して量子化)するようにしている。
【0078】このようにして符号化されたデータは、図
3において、出力端子112、114、116を介して
出力され、例えば、記録媒体に対して記録を行なう処理
系に供給されたり、メインサーバ10から音楽サーバシ
ステム30にデジタルオーディオデータを送信するため
の処理系に供給されたりする。なお、以下の説明におい
ては、ビット割当の単位となる、各分割帯域を単位ブロ
ックと言う。
【0079】ビット割り当て算出回路118では、スペ
クトルデータ又はMDCT係数を基に、トーン成分等の
状態を分析すると共に、いわゆるマスキング効果や、人
間の聴覚に関する最小可聴カーブ、等ラウドネスカーブ
などの既存の効果を考慮し、単位ブロック毎のビット割
り当て量を算出して、情報配分を決定している。この
際、前述したブロックサイズを示す情報についても考慮
するようにしている。
【0080】また、ビット割り当て算出回路118で
は、単位ブロックのブロックフローティングの状態を示
す正規化データであるスケールファクター値についても
決定する。具体的には、例えば予めスケールファクター
値の候補として幾つかの正の値を用意し、その中から単
位ブロック内のスペクトルデータ又はMDCT係数の絶
対値の最大値以上の値をとる中で、最小のものを当該単
位ブロックのスケールファクター値として採用する。
【0081】スケールファクター値については、実際の
値と対応した形で、数ビットを用いて番号付けを行な
い、その番号をROM等(図示せず)により記憶させて
おけばよい。番号に対応したスケールファクター値につ
いては、番号順に例えば2dBの間隔で値を持つように
規定しておく。ここで、ある単位ブロックにおいて前述
した方法で決定されたスケールファクター値は、決定さ
れた値に対応する番号を当該単位ブロックのスケールフ
ァクターを示すサブ情報として使用する。
【0082】[デジタルオーディオデータの高能率符号
化フォーマット]次に、実際に符号化が行なわれた後の
デジタルオーディオデータのフォーマットである符号化
フォーマットについて図5を参照しながら説明する。図
5において左側および右側に示した数値はバイト数を表
しており、この実施の形態においては、212バイトで
1フレーム(1サウンドフレーム)としている。
【0083】図5において、一番先頭に位置する0バイ
ト目の位置には、図3におけるブロック決定回路10
9、110、111において決定された各帯域のブロッ
クサイズ情報を記録する。
【0084】次の1バイト目の位置には、記録する単位
ブロックの個数の情報を記録する。これは例えば高域側
になる程、ビット割当が0となり記録が不必要な場合が
多いため、これに対応するように単位ブロックの記録個
数を設定することにより、聴感上の影響が大きい中低域
に多くのビットを配分するようにしている。
【0085】また、この1バイト目の位置にはビット割
当情報の二重書きを行なっている単位ブロックの個数、
および、スケールファクター情報の二重書きを行なって
いる単位ブロックの個数を記録する。ここで二重書き
は、エラー訂正用に、あるバイト位置に記録されたデー
タと同一のデータを他の場所に記録するものである。こ
の二重書き情報を多くすればするほど、エラーに対する
強度が上がるが、この情報を少なくすれば、実際のデジ
タルオーディオデータであるスペクトラムデータに使用
できるビットが多くなる。
【0086】この実施の形態においては、前述したビッ
ト割当情報、および、スケールファクター情報のそれぞ
れについて独立に、2重書きを行なっている単位ブロッ
クの個数を設定し、エラーに対する強度と、スペクトラ
ムデータへの使用可能ビット数の調整を行なうようにし
ている。尚、それぞれの情報について、規定されたビッ
ト内でのコードと単位ブロックの個数の対応は、あらか
じめフォーマットとして定めている。
【0087】図5の1バイト目の位置の8ビットに記録
される情報の内容の一例を図6に示す。図6に示すよう
に、この1バイトの位置の8ビットのうち3ビットを実
際に記録される単位ブロックの個数の情報とし、残り5
ビット中の2ビットをビット割当情報の2重書きを行な
っている単位ブロックの個数の情報とし、残り3ビット
をスケールファクター情報の2重書きを行なっている単
位ブロックの個数を示す情報としてそのそれぞれが記録
される。
【0088】図5の2バイト目からの位置には単位ブロ
ックのビット割当情報が記録される。ビット割当情報の
記録については一つの単位ブロックに対して例えば4ビ
ット使用することをフォーマットとして定めておく。こ
れにより0番目の単位ブロックより順番に、前述した図
5の実際に記録される単位ブロックの個数分のビット割
当情報が記録されることになる。
【0089】このようにして記録されたビット割当情報
のデータの後に、単位ブロックのスケールファクター情
報を記録している。スケールファクター情報の記録につ
いては1つの単位ブロックに対して例えば6ビット使用
することをフォーマットとして定めておく。これによ
り、ビット割当情報の記録と全く同様に、0番目の単位
ブロックより順番に、実際に記録される単位ブロックの
個数分だけスケールファクター情報が記録されることに
なる。
【0090】そして、スケールファクター情報の後に、
単位ブロックのスペクトラムデータが記録される。スペ
クトラムデータについても、0番目の単位ブロックより
順番に、実際に記録される単位ブロックの個数分だけ記
録するようにする。各単位ブロック毎に何本のスペクト
ラムデータが存在するかは、あらかじめフォーマットで
定められているので、前述したビット割当情報によりデ
ータの対応をとることが可能となる。尚、ビット割当が
0の単位ブロックについては、記録を行なわないように
している。
【0091】このスペクトラム情報の後に前述したスケ
ールファクター情報の2重書き、および、ビット割当情
報の2重書きを行なう。この記録方法については、個数
の対応を図6で示した2重書きの情報に対応させるだけ
で、その他については上述のスケールファクター情報、
および、ビット割当情報の記録と同様である。
【0092】一番後ろの2バイト分については、図5に
示したように0バイト目と1バイト目の情報をそれぞれ
2重書きしている。この2バイト分の2重書きはフォー
マットとして定めておき、スケールファクター情報の2
重書きや、ビット割当情報の2重書きのように2重書き
記録量の可変の設定は出来ない。
【0093】すなわち、図3におけるビット割当算出回
路118では、メイン情報として直交変換出力スペクト
ルをサブ情報により処理したデータと、サブ情報として
ブロックフローティングの状態を示すスケールファクタ
ーおよび語長を示すワードレングスが得られ、これを基
に、図3における、適応ビット割当符号化回路106、
107、108において、実際に再量子化を行ない、符
号化フォーマットに則した形で符号化する。
【0094】この実施の形態において、高能率符号化さ
れたデジタルデータは、図5を用いて説明した符号化フ
ォーマットで音楽サーバシステム30のハードディスク
12に記憶保持され、使用者からの要求に応じて、使用
者が持ち込んだMDに読み取り記録部15を通じて記録
されることになる。なお、以上説明した符号化方式は一
例であり、この実施の形態の音楽サーバシステム30
は、他の高能率符号化方式により高能率符号化されたデ
ジタルオーディオデータを扱うこともできるものであ
る。
【0095】[高能率符号化されたデジタルオーディオ
データの復号化処理について]次に、前述のようにして
高能率符号化されたデジタルオーディオデータの復号化
処理について説明する。図7は、図3を用いて前述した
高能率符号化回路で高能率符号化されたデジタルオーデ
ィオデータを復号化する復号化回路を説明するためのブ
ロック図である。すなわち、図7に示す高能率復号化回
路は、図1に示した音楽サーバシステム30のデコーダ
17に相当するものである。
【0096】各帯域の量子化されたMDCT係数、すな
わち、図3における出力端子112、114、116の
出力信号と等価のデータ(スペクトラムデータ)は、図
7に示すように、復号回路入力端子707を通じて適応
ビット割当復号化回路706に供給される。また、使用
されたブロックサイズ情報、すなわち、図3における出
力端子113、115、117の出力信号と等価のデー
タは、図7に示すように、入力端子708を通じて、逆
直交変換(IMDCT)回路703、704、705に
供給される。
【0097】適応ビット割当復号化回路706では、こ
れに供給されたスペクトラムデータは、ここで適応ビッ
ト割当情報が用いられてビット割当が解除され、高帯
域、中帯域、低帯域の各スペクトラムデータが対応する
逆直交変換回路703、704、705に供給される。
逆直交変換回路703、704、705では、周波数軸
上の信号であるスペクトラムデータを逆直交変換処理す
ることによって、時間軸上の信号に変換する。
【0098】各帯域の時間軸上信号は、図7に示すよう
に、帯域合成フィルタ(IQMF)回路702、701
に供給される。帯域合成フィルタ回路702、701
は、これに供給された時間軸上信号を合成して、全帯域
信号のデジタルオーディオデータに復号化する。
【0099】このように、高能率符号化されたデジタル
オーディオデータは、ビット割当て復号化、逆直交変
換、帯域合成の各段階をへて、復号化され高能率符号化
前のデジタルオーディオデータに復号するようにされ
る。そして、復号化されたオーディオデータが再生処理
され聴取することが可能となる。
【0100】また、MDを記録媒体として用いるMDの
記録再生装置においても、オーディオデータの高能率符
号化、および、高能率符号化されたオーディオデータの
復号化は、同様にして行われることになる。
【0101】[メインサーバ10の構成について]次
に、配信業者側のデータベースサーバに相当する、図1
におけるメインサーバ10の構成を図8のブロック図を
用いて説明する。図8に示したメインサーバ10は、図
1における音楽サーバシステム30とほぼ同様の構成と
なっており、図1におけるメインコントローラ11、ハ
ードディスク12、表示部13、操作部14、デコーダ
17、再生処理部18が、それぞれ図8におけるメイン
コントローラ81、ハードディスク82、表示部83、
操作部84、デコーダ87、再生処理部88に相当し、
同様の働きをなすものである。
【0102】図8における課金処理部85は、音楽サー
バシステム30における課金情報を受信し処理するもの
である。通信部86は、各地に設置される音楽サーバシ
ステム30(1)、30(2)、…、30(N)のそれ
ぞれとの間で通信を行なう部分であり、楽曲データや付
加情報、課金情報等のやりとりを行なう部分である。音
楽サーバシステム30においてもメインサーバとやりと
りを行なう通信部は存在するが、前述した図1において
はこれを省略している。
【0103】そして、図8にしたメインサーバ10にお
いて、エンコーダ80は、PCMサンプルの高能率符号
化を行なうもので、図3で示された構成からなる。すな
わちソース音源となるPCM信号は、メインコントロー
ラ81の制御のもと、エンコーダ80によって高能率符
号化がなされ、ハードディスク82に蓄積される。
【0104】エンコーダ80の構成は、図3を用いて前
述した構成を有するである。エンコーダ80は、具体的
には、いわゆるエンコードLSIを実装したハードウエ
ア(MDデッキ)で実現する方法と、PCMのファイル
を演算処理するソフトウエアで実現する方法の2種類の
方法がある。
【0105】図8のメインサーバ装置10においてのエ
ンコード処理は、一般にはデジタルオーディオデータの
配信事業を行なうために、大量の楽曲を自動的に効率よ
く処理していく必要があり、この実施の形態のメインサ
ーバ装置10においては、ソフトウエアによる方法で実
現している。
【0106】[ハードウエアによるエンコードとソフト
ウエアとによるエンコードとの性質の違いについて]そ
して、前述もしたように、デジタルオーディオデータの
高能率符号化処理(エンコード)は、ハードウエアによ
り行なう方法と、ソフトウエアにより行なう方法とがあ
るが、ハードウエアにより行なう場合には、同じデジタ
ルオーディオデータ(PCMデータ)をエンコードする
場合であっても、エンコード後のデジタルオーディオデ
ータは、全く異なるものとなる。このことを利用し、図
1に示したこの実施の形態の音楽サーバシステム30
は、使用者により持ち込まれたMDに記録されているデ
ジタルオーディオデータが、自システムから提供したも
のか否かを簡単かつ確実に判別するようにしている。
【0107】すなわち、ハードウエア(MDデッキ)で
のエンコードについては、当該ハードウエアを購入する
ことにより、誰もが高能率符号化を実現できることにな
るが、高能率符号化に伴う演算精度に関しては、実装さ
れたエンコードLSIの精度に依存する。また、一般に
は、PCMファイルを用いる場合、いわゆるPCMデー
タをデジタル出力したものをデジタル入力してエンコー
ドを行なうこととなるが、これに起因し、同一楽曲のエ
ンコードでも、録音操作開始のタイミングにより、デジ
タル入力されるPCMデータの入力位置がまちまちとな
り、高能率符号化後のデータは全く異なったものとな
る。
【0108】即ちCDの曲の冒頭部分には無音部分が大
体設けられており、録音開始のタイミングによって無音
部分の長さが異なり結果的にハードウエアでエンコード
されたデータ列は異なる可能性が高い。
【0109】この現象を説明するために、高能率符号化
回路の一例を示した図3をも参照しながら高能率符号化
の処理を行なう時間単位について詳細に説明する。図3
に示した高能率符号化回路において、入力端子100に
はデジタルオーディオデータ(PCMデータ)が供給さ
れるが、入力後に行われるMDCT回路103、10
4、105でのMDCT処理では、いわゆる直交変換処
理を行なうためのサンプル数が規定され、それが1つの
単位となり、繰り返し行われることになる。
【0110】図3に示した高能率符号化回路において
は、入力端子100を通じて入力された1024サンプ
ルのPCMデータが、512本のMDCT係数、また
は、スペクトラムデータとして、MDCT回路103、
104、105より出力される。すなわち、入力端子1
00より入力された1024個のPCMデータ(PCM
サンプルデータ)がQMF101により512個の高域
サンプルと512個の低域サンプルとなり、更に低域サ
ンプルについてはQMF102により、256サンプル
の低域サンプルと256個の中域サンプルになる。
【0111】この後、QMF102からの256個の低
域サンプルは、MDCT回路105により、128個の
低域スペクトラムデータとなり、QMF102からの2
56個の中域サンプルは、MDCT回路104により、
128個の中域スペクトラムデータとなり、QMF10
1からの512個の高域サンプルは、MDCT回路10
3により、256個の高域スペクトラムデータとなり、
合計512個のスペクトラムデータが1024個のPC
Mサンプルより作成されることになる。
【0112】この場合の入力データである1024個の
PCMサンプルデータが、前述した高能率符号化の1回
の処理を行なう時間単位となり、これを1フレーム(1
サウンドフレーム)とする。高能率符号化された1フレ
ームは、先に図5に示した212バイト分である。
【0113】なお、図3における入力端子100より入
力されるPCMサンプルデータについては、1フレーム
が1024サンプルであるが、前後512サンプルはそ
れぞれ前後の隣接フレームでも使用されることになる。
これはMDCT処理でのオーバーラップを勘案し、正確
なエンコード処理を実現するためである。
【0114】このように、1024サンプルのPCMサ
ンプルデータから、1フレーム分の高能率符号化された
デジタルオーディオデータを形成するため、録音操作開
始のタイミングにより最初に入力される1024サンプ
ルのPCMデータが決定され、以後それに従った高能率
符号化のフレームが生成されることとなる。
【0115】オーバーラップ分を鑑みると、理論的には
512通りの入力パターンが生じる事となる。この様な
理由から一般のハードウエア(MDデッキ)では、同一
楽曲のエンコード(録音)でも、録音操作開始のタイミ
ングにより、高能率符号化のデータは変化する事にな
る。アナログ録音の方法もあるが、この場合、雑音や、
いわゆるA/D変換精度等も依存することとなり、更に
データの一致をみるのが難しいのは明白である。
【0116】これに対して、PCのソフトウエアでの演
算によるエンコードの方法については、ハードディスク
に蓄積されたPCMファイルを処理する形となり、前述
したようなエンコードタイミングのずれが生じる要因が
無いために、同一楽曲のエンコードに対して、常に同一
の高能率符号化データが生成されることになる。
【0117】また、一般にはハードウエア(MDデッ
キ)に実装されたエンコードLSIの演算精度は、エン
コードソフトウエアを実行するパーソナルコンピュータ
などの処理装置のCPUの演算精度より低く、エンコー
ドLSIを用いて、同じPCMサンプルデータについ
て、全く同じPCMサンプルからエンコード処理を開始
したとしても、その演算制度の低さから高能率符号化さ
れたデジタルオーディオデータは異なるものとなる。
【0118】前述もしたように、録音可能なMDについ
ては、楽曲生成者を示す情報を記録できる領域が無い。
しかし、前述した理由により、配信事業者の使用するエ
ンコーダでのみソフトウエアでの方法が用いられている
ことが前提となれば、記録媒体に記録された高能率符号
化データとメインサーバ10あるいは音楽サーバシステ
ム30のハードディスク12上に記録されている高能率
符号化データの比較を行ない一致を見ることで、MDに
記録された高能率符号化データ(デジタルオーディオデ
ータ)が、一般家庭においてCDからハードウエアエン
コーダを介してMDデッキで録音されたものか、配信業
者よりネットワークを介して音楽サーバシステムを利用
して購入したものであるかの判別を行なうことが理論的
に可能となる。
【0119】この性質を利用することにより、記録媒体
間の楽曲移動や、高能率符号化アルゴリズムのバージョ
ンアップ対応、不良記録媒体の解析等、様々な応用が実
現でき、従来提供できなかった様々なサービスの提供が
可能となる。
【0120】[従来提供できなかったサービスの一例に
ついて]例えば、記録媒体間の楽曲移動(ムーブサービ
ス)が必要になるのは、以下のような理由による。すな
わち、楽曲データを記録する外部記録媒体は、最近では
MDやMS(メモリスティック)等、様々な種類のもの
が存在し、使用者はその中から好みのものを選択可能で
ある。しかし,例えば、新たに再生機器を購入したこと
によって、主に使用していた外部記録媒体を切り換えた
い場合に、記録媒体間での楽曲移動の需要が生じること
となる。
【0121】このとき、使用者が直接楽曲移動を行なう
方法としては、単純にはアナログ信号で出力したものを
コピーする方法が考えられるが、この方法ではいわゆる
A/D変換やD/A変換等の課程を介在させることとな
り、音質劣化の原因となる。
【0122】またデジタル信号による方法では、移動を
行ないたいそれぞれの記録媒体間で高能率符号化方式の
一致がなければ、復号化、および符号化の課程を介在さ
せることとなり、これも音質劣化の原因となる。
【0123】また、記録媒体間で高能率符号化方式が一
致していた場合は、技術的には直接のコピーが可能とな
るが、全く音質の劣化がないために著作権上の問題が生
じることとなる。
【0124】音質的には、移動させたい楽曲の、移動先
の新しい記録媒体の高能率符号化方式に基づいた符号化
を行なった楽曲データを書き込むのが理想的である。し
かし例えば、移動元の楽曲データが音楽サーバシステム
30を通じて購入されたものであった場合、移動元の記
録媒体用として楽曲を購入したにも関わらず、再度移動
先の記録媒体用の楽曲を購入する必要が生じ、購入者の
金銭負担が多くなる。
【0125】この問題を解決するためには、移動元の記
録媒体に記録されている高能率符号化が、音楽サーバシ
ステム30を通じて楽曲データの配信を行なう配信業者
(販売元)によってなされたものであることが判明すれ
ば、かつて、当該配信事業者(販売元)より楽曲を購入
したことの証明となり、新しい記録媒体への記録を無料
にしたり、あるいは新たに該楽曲を購入する購入者と比
較して、安い値段を設定したりするといったサービスを
実現することが可能となる。
【0126】この記録媒体間の楽曲移動は一例であり、
外部記録媒体に記録されている楽曲データが、音楽サー
バシステム30を通じて楽曲データの配信を行なう配信
業者(販売元)から正規に購入したものか否かを確実か
つ正確に判別することができることによって、前述もし
たように、種々の新たなサービスの提供が可能となるの
である。
【0127】[外部記録媒体に記録された楽曲データが
正規に購入されたものか否かの判別処理について]次
に、使用者が持ち込んだMDに記録されている高能率符
号化されたデジタルオーディオデータが、音楽サーバシ
ステム30を通じて楽曲データを販売する配信業者(販
売元)から正規に購入したものか否かを判別する処理つ
いて図9のフローチャートを参照しながら説明する。こ
の図9に示す処理は、主に音楽サーバシステム30のメ
インコントローラ11により実行される処理である。
【0128】この図9に示す処理においては、使用者が
持ち込んだMDに記録されている高能率符号化されたデ
ジタルオーディオデータが、音楽サーバシステム30を
通じて購入したものであると判別した場合には、そのデ
ジタルオーディオデータを別の記録媒体、この実施の形
態においてはMS(メモリスティック)に記録するよう
にする記録媒体間の楽曲移動(ムーブサービス)を行な
えるようにした場合の例である。なお、前述もしたよう
に、この実施の形態において、図1に示した音楽サーバ
システム30で用いられる記録媒体19はMDであり、
記録媒体20はMSである。
【0129】まず、図1に示した音楽配信サーバ30
は、当該音楽サーバシステム30から購入された楽曲デ
ータが記録された外部記録媒体19(MD)の読み取り
記録部15への挿入(装着)されたことを検知する(ス
テップS901)。
【0130】その後挿入された記録媒体19に記録され
ている楽曲データの内、購入者が移動を行ないたい楽曲
データのTrackの入力を受信する(ステップS90
2)。この情報は図1におけるメインコントローラ11
に伝送される。
【0131】その後、音楽サーバシステム30は、移動
対象となっている楽曲データの指示情報の入力を受け付
ける(ステップS903)。音楽サーバシステムは、ス
テップS903において受け付けた情報に基づいて、図
2に示した配信業者側が所有しているデータベースを参
照し、移動の対象になっている楽曲データの割り出しを
行なう(ステップS904)。
【0132】このステップS904の処理は、後のステ
ップS906において照合を行なう所有楽曲データを検
索するための行程である。ステップS904の割り出し
処理のためにステップS903において受け付けるよう
にする情報としては、例えば楽曲のタイトル情報や、ア
ーティスト情報等が挙げられる。ステップS903で入
力する情報が多いほど検索が早く確実なものとなる。
【0133】ステップS904において、該当楽曲が見
つからなかった場合は、音楽サーバシステム30は、表
示部13により、該当楽曲無しの旨を表示し(ステップ
S910)、その後、再試行を行なうことを指示する指
示入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS91
1)。ステップS911の判断により再試行を行なうこ
とが指示された判断した場合には、音楽サーバシステム
30は、ステップS903からの処理を繰り返し、行な
わないと判断した場合には、この図9に示す処理を終了
する。
【0134】ステップS904の割り出し処理におい
て、該当楽曲データが見つかったと判断した場合には、
読み出し記録部15に挿入された記録媒体19(MD)
から該当楽曲の高能率符号化データ(楽曲データ)を読
み取る(ステップS905)。
【0135】このステップS905の読み取りに関して
は、楽曲の全ての符号化情報を読み込んでも良いが、図
2に示したデータベースにおいて、検出フレーム番号で
示される該当フレーム(サウンドフレーム)のみを読み
出すようにすることで、照合の高速化を実現することが
可能となる。ここでは代表フレームを一つとしている
が、このフレーム数を増やすことで、照合の精度を高め
ることが可能である。
【0136】そして、音楽サーバシステム30は、ステ
ップS905において購入者の記録媒体19から読み出
した高能率符号化データは、この実施の形態の音楽サー
バシステム30を運営する配信業者(販売元)により販
売されたものであるかの照合を行なう(ステップS90
6)。
【0137】このステップS906において行なう照合
の方法としては、前述もしたように、楽曲データの配信
業者側は、配信するデジタルオーディオデータのエンコ
ードをソフトウエアで行なっているとの前提のもとに、
配信業者が所有している楽曲データの所定のフレーム
(212バイト分のサウンドフレーム)と、購入者の楽
曲部記録媒体19から読み出した対応フレーム(212
バイト分のサウンドフレーム)との比較を行なう。
【0138】ステップS906においての照合が不成立
の場合は、図1における表示部13により照合不成立の
旨を表示し(ステップS912)、この図9に示す処理
を終了する。ステップS912の処理においては、「ご
要望の楽曲は、当システムを通じて販売されたものでは
ありません。ご確認ください。」などのメッセージを表
示するなどの処理を行なうことになる。
【0139】ステップS906においての照合が成立し
た場合は、課金処理部21を通じて所定の課金処理を行
なう(ステップS907)。前述もしたように、この場
合は安い値段を設定したり、課金を無くしたりするよう
にすれば良い。なお、課金をなくし無料とする場合に
は、ステップS907の処理においては、「課金は発生
しません。無料で楽曲データの移動ができます。」など
のメッセージ表示処理などになる。
【0140】その後、読み出し書き込み部16に挿入さ
れている購入者の外部記録媒体20(MS)に対して、
該当楽曲データの記録媒体20(MS)用の高能率符号
化データを書き込む(ステップS908)。この後、音
楽サーバシステム30は、読み出し書き込み部15を通
じて、記録媒体19(MD)に記録された当該楽曲デー
タの情報が記録されたTrackを削除(消去)し(ス
テップS909)、この図9に示す処理を終了する。
【0141】また、例えば、ステップS907の課金処
理において、ある程度の課金を行なうようにし、購入者
がこれに応じた場合には、ステップS909の楽曲デー
タの削除(消去)を行なわない形にすれば、記録媒体間
の移動ではなく、記録媒体データのコピーサービスとし
て新たなサービスも成立する。
【0142】また、ステップS903の楽曲データの指
定の受け付けを省略して、ステップS902の後、ステ
ップS905を行ない、当該楽曲のデータを、配信事業
者所有の楽曲データのすべてとの検索を行なう方法も考
えられる。しかし、この場合はある程度のフレームを読
み込み、検索操作にもある程度の時間が必要となる。
【0143】なお、記録媒体によっては、媒体そのもの
に事業者が符号化をした旨が示されており、これを直接
参照することでステップS906を実現可能なものもあ
る。この場合、ステップS903、ステップS904、
ステップS905、ステップS910、ステップS91
1等の処理は必要なくなる。
【0144】このように、212バイトのサウンドフレ
ームの比較のみによって、外部記録媒体に記録された楽
曲データが、この外部記録媒体が挿着された音楽サーバ
システムを運営する事業者(販売元)によって提供され
たものか否かを簡単かつ確実に判別することができる。
そして、楽曲データの記録媒体間の楽曲移動(ムーブ)
やコピーなどの音楽サーバシステム30による新たなサ
ービスを実現することが可能となる。
【0145】また、前述した実施の形態においては、図
9に示した処理を音楽サーバシステム30内で全て行っ
たが、例えば家庭内のパーソナルコンピュータとメイン
サーバを高速通信で接続した場合には、ステップS90
1、S902,S903、S905、S908、S90
9、S910、S911,S912の処理は家庭内のパ
ーソナルコンピュータ側で行ない、ステップS904、
S906、S907、S908の処理はメインサーバ側
で行ってもよい。
【0146】この変形例の場合には家庭内のパーソナル
コンピュータからメインサーバ側に照会対象の楽曲の情
報を伝送し、更に記録媒体19(MD)に記録されてい
る楽曲データの所定のフレームを家庭内のパーソナルコ
ンピュータからメインサーバ側に伝送する。
【0147】上述のメインサーバ側では上記家庭内のパ
ーソナルコンピュータから送信された照会対象の楽曲の
情報に基づいてハードディスク内に蓄積されている対象
楽曲を検索し(ステップS904に対応)、検索した結
果該当する楽曲が存在する場合には、該当楽曲データの
所定のフレームと上記パーソナルコンピュータからメイ
ンサーバ側に伝送された楽曲データの所定のフレームを
比較する(ステップS906に対応)。そして上記比較
結果に応じて課金処理(ステップS907)を適宜行な
い、照合結果をパーソナルコンピュータに伝送する。
【0148】メインサーバから伝送された照合結果に基
づいて、パーソナルコンピュータ側で照合不成立の表示
を行ったり(ステップS912に対応)、ステップS9
08及びステップS909の楽曲の移動処理を行ったり
することが可能となる。
【0149】[新たなサービスのバリエーション]次
に、212バイトのサウンドフレームの比較のみによっ
て、外部記録媒体に記録された楽曲データが、この外部
記録媒体が挿入された音楽サーバシステムを運営する配
信業者(販売元)によって提供されたものか否かを簡単
かつ確実に判別することができることによって実現可能
となる新たなサービスについて説明する。なお、以下に
おいて、記録媒体Aと記録媒体Bとは異なるものであ
り、例えば、記録媒体Aは、MDであり、記録媒体B
は、MSである。
【0150】図10は、記録媒体間の楽曲移動(ムーブ
サービス)について説明するための図である。すなわ
ち、図10は、図9を用いて前述した記録媒体間の楽曲
移動(ムーブサービス)時のデータの流れを表した図で
ある。図10に示すように、記録媒体Aに記録されてい
る楽曲データであるA符号化データの所定のサウンドフ
レームと、メインサーバ10あるいは音楽サーバシステ
ム30に蓄積されている同じ楽曲データのA符号化デー
タの対応するサウンドフレームとが比較され、一致した
場合に同じ楽曲データのB符号化データが、購入者の記
録媒体Bに転送され記録される。
【0151】したがって、楽曲データの移動は、図10
において、A符号化データが読み込まれ照合に用いられ
てからB符号化データが転送される実線矢印で示したよ
うな流れとなるが、利用者には点線矢印で示した様に記
録媒体間を移動した形として捉えられる。ここで記録媒
体Aの符号化データを消去しなければ、点線矢印はコピ
ーとして捉えられる。
【0152】図11は、例えばMDからMDといった同
一記録媒体での書き換えを行なうものの一つで、高能率
符号化演算の精緻化等に伴う音質向上、即ち、高能率符
号化アルゴリズムのバージョンアップ対応としてのサー
ビス利用時のデータの流れを表した図である。処理課程
としては図9で示したステップS908が記録媒体Aの
上書きとなり、ステップS909が無くなる形となる。
このときステップS907で示された課金処理を行なう
ようにしてもよいし、また課金処理を無くして無料とす
るようにしてもよい。
【0153】上記実施例では音楽サーバシステム30で
新A符号化データを発生させているが、メインサーバ1
0で新A符号化データを発生させて音楽サーバシステム
30を介して記録媒体Aに記録してもよい。上記のよう
なシステムにすることで、メインサーバ側でバージョン
アップを適宜行なえるようになる。
【0154】図12は、同一記録媒体での書き換えを行
なうものの一つで、例えば前述した比較対象となる検出
フレーム以外の場所のデータが壊れたり、以前に書き込
み失敗が起こっていたような場合に、再度上書きにより
修正を行なうといったサービスの利用時のデータの流れ
を示した図である。処理過程としては図11によるもの
と同様である。
【0155】上記実施例では音楽サーバシステム30で
正常A符号化データを発生させているが、メインサーバ
10で正常A符号化データを発生させて音楽サーバシス
テム30を介して記録媒体Aに記録してもよい。
【0156】図13は、同一記録媒体での書き換えを行
なうものの一つで、例えば記録媒体Aに書き込み可能な
符号化データで、ビットレートを変更したいような場合
に、再度上書きにより修正を行なうといったサービスを
利用時のデータの流れを示した図である。処理過程とし
ては図11によるものと同様である。
【0157】上記実施例では音楽サーバシステム30で
A符号化データビットレートyを発生させているが、メ
インサーバ10で符号化データビットレートyを発生さ
せて音楽サーバシステム30を介して記録媒体Aに記録
してもよい。
【0158】また、例えば、利用顧客のデータベースを
作成した場合に、登録された顧客にパスワード等を発行
し管理することで、当該顧客が以前に購入した楽曲デー
タに対してサービスを受けると行ったことも可能にな
る。
【0159】図14は、この音楽サーバシステムのサー
ビス利用のデータの流れを示した図であり、記録媒体の
データ以外に、顧客識別データとして、例えば固有のパ
スワード等を入力し、楽曲データと顧客情報の双方の照
合を行なうことで認証確認し、付加サービスを提供する
ものである。
【0160】顧客識別データを用いるのは、同じ顧客が
何回も付加サービスの提供を受けることを防止するため
である。付加サービスの具体例としては、あるAという
アーティストの楽曲を、以前に10曲以上購入している
人に限り、限定でプレゼントをする、といったものが考
えられる。この時、記録媒体の使い回しの防止について
は、顧客データベースで当該サービスを提供したか否か
を管理するようにすればよい。
【0161】図14の付加サービスに関しては、購入し
た楽曲の製作者(歌手、コンポーザ、作詞家等)が製作
したボーナストラックを提供することが考えられる。ま
た、音楽サーバシステムから購入した楽曲の製作者のブ
ロマイドをJPEG(Joint Picture Expert Group)、G
IF等の画像圧縮データにして配信をし、ユーザの端末
側で印刷することも考えられる。
【0162】更に上記購入した楽曲の製作者の製作した
CD等のパッケージメデイアの購入割引き券(クーポン
券)やコンサートチケットの無料招待券を音楽サーバシ
ステムから電子データとして配信しユーザの端末側で印
刷することも考えられる。
【0163】また、顧客ごとにサービスポイントを蓄積
し、後日、ポイント高に応じた割引や景品の提供などを
行なうなど種々のものが考えられる。
【0164】上記実施例では音楽サーバシステム30で
付加サービス情報を発生させているが、メインサーバ1
0で付加サービス情報を発生させて音楽サーバシステム
30を介して記録媒体Aに記録してもよい。
【0165】そして、図10〜図14のいずれの場合に
も、前述したように、音楽サーバシステム30に装着さ
れた外部記録媒体に記録されている楽曲データを構成す
る所定のサウンドフレームと、メインサーバ装置10が
保持している当該楽曲データの同じサウンドフレームと
を比較するだけで、音楽サーバシステム30に装着され
た外部記録媒体に記録されている楽曲データが、音楽サ
ーバシステム30を通じて楽曲データを配信する配信業
者(販売元)から正規に購入されたものか否かを確実に
判別することができる。
【0166】すなわち、前述もしたように、自宅で、自
己のMD装置を用いてMDに楽曲データを記録した場合
と、その同じ楽曲データを音楽サーバシステム30を通
じてMDに記録した場合とでは、同じ位置のサウンドフ
レームであっても全く異なったものとなる。
【0167】このことを利用し、音楽サーバシステム3
0に装着されたMDに記録されている楽曲データの所定
のサウンドトラックと、音楽サーバシステム30が提供
する同じ楽曲データの対応サウンドフレームとを比較す
ることによって、外部記録媒体に記録された楽曲データ
が、この外部記録媒体が挿入された音楽サーバシステム
30を運営する配信業者(販売元)によって提供された
ものか否かを簡単かつ確実に判別することができる。そ
して、これを利用することによって、音楽サーバシステ
ムを通じて楽曲データの提供を受けた者に対してのみ、
音楽サーバシステムを通じて新たなサービスを提供する
ことができる。
【0168】なお、前述の実施の形態においては、使用
者の外部記録媒体が、所定の音楽サーバシステム30に
持ち込まれる場合を例にして説明した。しかし、必ずし
も使用者の外部記録媒体を、これに記録されている楽曲
データの記録を行った音楽サーバシステムに持ち込む必
要はない。
【0169】図8に示したメインサーバ10に接続され
た音楽サーバシステム30(1)、30(2)、…、3
0(N)によって楽曲データが記録された外部記録媒体
であれは、音楽サーバシステム30(1)、30
(2)、…、30(N)のいずれにおいても同じサービ
スの提供を受けることができるようにされる。
【0170】なお、図10〜図14の例の場合には、音
楽サーバシステム30から、これに装着された使用者の
外部記録媒体に記録されている楽曲データから抽出した
所定のサウンドフレームの楽曲データを照会情報として
メインサーバ10に送信し、メインサーバ10から、そ
の照会結果の返信を受けるようにしている。
【0171】図15は、メインサーバ内で認証確認を行
なう場合の処理を説明するためのシーケンス図である。
図15に示すように、音楽サーバシステム30(端末
側)からメインサーバ10に対して入力された楽曲情報
を送信する(ステップS1501)。
【0172】メインサーバ10側ではメインサーバに蓄
積されている楽曲の中から上記楽曲情報を検索する(ス
テップS1502)。この検索結果、該当曲の有無の結
果をメインサーバ10から音楽サーバシステム30に送
信する(ステップS1503)。該当曲が無い旨を音楽
サーバシステム30で受信したら「該当曲無し」の表示
を行なう(ステップS1504)。
【0173】該当曲が存在した場合には、音楽サーバシ
ステム30からメインサーバ10に上記楽曲の所定フレ
ームを記録媒体より読み出して照会情報として送信を行
なう(ステップS1505)。メインサーバ10にて上
記検索結果該当した楽曲の所定フレームから参照照会情
報を生成する(ステップS1506)。
【0174】メインサーバ10にて生成した参照照会情
報と音楽サーバシステム30から送信された照会情報を
比較する(ステップS1507)。上記比較した比較結
果をメインサーバ10から音楽サーバシステム30に送
信をする(ステップS1508)。音楽サーバシステム
30にて受信した比較結果が不一致の場合には、照合不
成立の旨を表示する(ステップS1509)。
【0175】音楽サーバシステム30にて受信した比較
結果が一致の場合には、課金処理を適宜行ない(ステッ
プS1510)、メインサーバ10から音楽サーバシス
テム30に対して図11〜図14を用いて説明した付加
的サービスを送信(提供)する(ステップS151
1)。また、図10に示す媒体間の楽曲移動の処理は音
楽サーバシステム30内で行われる(ステップS151
2)。
【0176】図10〜図15の各サービスの認証確認は
メインサーバで行なう形態を取っている。しかし、これ
に限るものではない。例えば、メインサーバ10から目
的とする楽曲データの所定のサウンドフレームの内容デ
ータ(212バイトのデータ)の提供を受け、音楽サー
バシステム30において、サウンドフレームを比較する
ことにより行なう認証処理を行なうようにすることもで
きる。
【0177】上記音楽サーバシステム30内で認証確認
を行なう処理の手順を図16に示す。図16において、
ステップS1601からステップS1604は図15
の、ステップS1501からステップS1504と同一
なので説明は割愛する。
【0178】ステップ1602にて該当曲が存在した場
合には、メインサーバ10にて該当曲の所定フレームに
基づいて参照照会情報を生成する(ステップS160
5)。上記生成した参照照会情報をメインサーバ10か
ら音楽サーバシステム30に送信をする(ステップS1
606)。
【0179】音楽サーバシステム30にて生成した照会
情報とメインサーバ10から送信された参照照会情報と
を比較する(ステップS1607)。上記比較した比較
結果を音楽サーバシステム30からメインサーバ10に
送信をする(ステップS1608)。
【0180】音楽サーバシステム30にて比較結果が不
一致の場合には、照合不成立の旨を表示する(ステップ
S1609)。音楽サーバシステム30にて比較結果が
一致の場合には、課金処理を適宜行ない(ステップS1
610)、メインサーバ10から音楽サーバシステム3
0に対して上記図11〜14に示した付加的サービス情
報を送信(提供)する(ステップS1611)。また、
図10に示す媒体間の楽曲移動の処理は音楽サーバシス
テム30内で行われる(ステップS1612)。
【0181】更なる変形例として該当データやデータベ
ースが音楽サーバシステム30内にあれば、すなわち、
楽曲データの所定のサウンドフレームの内容データやこ
れらを複数集めて管理するデータベースが音楽サーバシ
ステム30において、サウンドフレームを比較すること
により行なう認証処理を行なうようにすることもでき
る。
【0182】また、例えば、前述したサービスのみなら
ず、不良記録媒体の解析等、購入者から購入楽曲の記録
に際するクレーム等を処理するような場合においても、
図9に示された行程を利用することで、配信業者(販売
元)から正規に購入した楽曲であるか否かを判断し、楽
曲データの無料再提供などのことが可能となる。
【0183】また、前述の実施の形態においては、デジ
タルオーディオデータを高能率符号化する場合を例にし
て説明したが、これに限るものではない。オーディオデ
ータの他、静止画像データや動画像データなど、高能率
符号化が施されたデジタルデータを記録媒体に記録する
ことにより、エンドユーザに提供する場合にも、この発
明を適用することができる。
【0184】また、高能率符号化方式は、ATRAC方
式を用いる場合を例にして説明したが、これに限るもの
ではない。例えば、MPEG(Moving Pict
ure Expert Group)方式、MP3(M
PEG Audio Layer 3)方式、AAC
(Advanced Audio Coding)方
式、WMA(Windows(登録商標) Media
Audio)方式、ATRAC方式を発展させたAT
RAC3方式、Twin−VQ(Transform−
Domain Weighted Interleav
e VectorQuantization)方式など
の種々の高能率符号化方式を用いることができる。
【0185】また、前述した実施の形態においては、楽
曲データを構成するサウンドフレームの内容データ(2
12バイトのデータ)を照会情報として用いるようにし
た。すなわち、照会情報は、処理対象のデジタルデータ
そのものの一部分というように、デジタルデータ自身に
埋め込まれているものである。
【0186】このため、照会情報は、デジタルデータ自
身に埋め込まれているものであり、かつ、正当な販売元
から正規に購入されたものである場合には、そのデータ
のパターンが定まっているというように所定の情報形態
を取るものであればよい。したがって、例えば、電子透
かし情報(電子ウォーターマーク)など、デジタルデー
タに重畳するようにされた情報を照会情報として用いる
ようにしてもよい。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、使用者が持ち込む外部記録媒体に楽曲データなどの
デジタルデータの正当な生成者(提供者)を示す情報を
記録するエリアの無い場合であっても、外部記録媒体に
記録されたデジタルデータが、正当な提供者から正規に
購入したものか否かの判断を簡単かつ確実に行なうこと
が可能となる。これにより、デジタルデータの配信事業
において、従来提供できなかった様々なサービスの提供
が実現可能となる。また、配信済みデジタルデータの保
守、保証等への利用へも拡大でき、デジタルデータの配
信を受ける利用者に取って、信頼度のたかい配信システ
ムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデジタル信号処理装置の一実施
の形態が適用された音楽サーバシステムの基本構成を説
明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したメインサーバ内、あるいは、音楽
サーバシステム内においての情報の対応管理テーブルを
説明するための図である。
【図3】デジタルオーディオデータの高能率符号化エン
コーダの一例を説明するためのブロック図である。
【図4】ビット圧縮の際の直交変換ブロックの構造を表
す図である。
【図5】高能率符号化フォーマットを説明するための図
である。
【図6】図5における1バイト目のデータの詳細を示す
図である。
【図7】図3の高能率符号化エンコーダによりエンコー
ドされたデジタルオーディオデータをデコードする高能
率符号化デコーダの一例を説明するためのブロック図で
ある。
【図8】図1に示したメインサーバの基本構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図1に示した音楽サーバシステムにおいて実行
される認証処理および記録媒体間の楽曲データの移動処
理を説明するためのフローチャート図である。
【図10】音楽サーバシステムにおける楽曲情報の移動
処理サービス利用時のデータの流れを示す図である。
【図11】音楽サーバシステムにおける楽曲情報の符号
化演算のバージョンアップ処理サービス利用時のデータ
の流れを示す図である。
【図12】音楽サーバシステムにおける一分破壊された
楽曲情報の書き込み再試行サービス利用時のデータの流
れを示す図である。
【図13】音楽サーバシステムにおける楽曲情報のビッ
トレート変更サービス利用時のデータの流れを示す図で
ある。
【図14】音楽サーバシステムにおける楽曲情報の付加
サービス利用時のデータの流れを示す図である。
【図15】メインサーバ内で認証確認を行なう場合の手
順を説明するための図である。
【図16】音楽サーバシステム内で認証確認を行なう処
理の手順を説明するための図である。
【符号の説明】
10メインサーバ、30…音楽サーバシステム、11…
メインコントローラ、12…ハードディスク、13…表
示部、14…操作部、15、16…読み取り記録部、1
7…デコーダ、18…再生処理部、19…記録媒体、2
0…記録媒体、21…課金装置、101、102…帯域
分割フィルタ、103、104、105…直交変換回路
(MDCT)、109、110、111…ブロック決定
回路、118…ビット割り当て算出回路、106、10
7、108…適応ビット割当符号化回路、701、70
2…帯域合成フィルタ(IQMF)、703、704、
705…逆直交変換回路(IMDCT)、706…適応
ビット割当復号化回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G11B 20/10 H H04N 7/173 610Z H04N 5/765 5/91 P 7/173 610 L Fターム(参考) 5C053 FA13 FA23 FA29 GB11 LA14 5C064 BA07 BC06 BD01 BD07 5D044 AB05 BC06 CC06 CC09 DE49 DE50 GK08 GK12 HL08 HL11

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着されている記録媒体に記録されている
    所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータに基
    づいて生成された照会情報を情報センターに所定の通信
    回線を介して送信する送信手段と、 上記照会情報に基づいて情報センター側で生成された照
    会結果を受信する受信手段と、 上記受信手段にて受信した照会結果に基づいて上記記録
    媒体に記録されている所定の高能率符号化処理が施され
    た上記デジタルデータが正規に購入されたものか否かを
    判別する判別手段と、 上記判別手段にて上記記録媒体に記録されている所定の
    高能率符号化処理が施された上記デジタルデータが正規
    に購入されたものと判断された場合には、購入者に対す
    る付加的なサービスを行なうための処理を行なうように
    する処理制御手段とを備えてなるデジタル信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記購入者に対する付加的サービスとは、
    上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定の高
    能率符号化処理が施されたデジタルデータを別の記録媒
    体に複写又は移動制御することを特徴とする請求項1に
    記載のデジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】上記購入者に対する付加的サービスとは、
    上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定の高
    能率符号化処理が施されたデジタルデータを、上記所定
    の高能率符号化処理アルゴリズムよりバージョンが上が
    った高能率符号化処理が施されたデジタルデータに変換
    して置換処理することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ジタル信号処理装置。
  4. 【請求項4】上記購入者に対する付加的サービスとは、
    上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定の高
    能率符号化処理が施されたデジタルデータを修復処理制
    御することを特徴とする請求項1に記載のデジタル信号
    処理装置。
  5. 【請求項5】上記購入者に対する付加的サービスとは、
    上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定の高
    能率符号化処理が施されたデジタルデータを上記所定の
    高能率符号化処理によるビットレートとは異なるビット
    レートに変換して置換処理することを特徴とする請求項
    1に記載のデジタル信号処理装置。
  6. 【請求項6】上記購入者に対する付加的サービスとは、
    上記情報センターから正規購入したデジタルデータの製
    作者の関連商品を無償提供する特徴とする請求項1に記
    載のデジタル信号処理装置。
  7. 【請求項7】上記照会対象である所定の高能率符号化処
    理が施されたデジタルデータを特定する識別情報を入力
    する入力手段とを更に備え、 上記入力手段にて入力された照会対象である所定の高能
    率符号化処理が施されたデジタルデータを特定する識別
    情報を、上記所定の通信回線を介して上記情報センター
    に送信することを特徴とする請求項1に記載のデジタル
    信号処理装置。
  8. 【請求項8】上記情報センターは、 上記デジタル信号処理装置から送信された照会対象であ
    る所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを
    特定する識別情報と照会情報を受信する受信手段と、 上記受信手段にて受信した照会対象である所定の高能率
    符号化処理が施されたデジタルデータを特定する識別情
    報に基づいて、情報センターに格納されている照会対象
    のデジタルデータを検索する検索手段と、 上記検索手段にて検索したデジタルデータに基づいて参
    照照会情報を生成する参照照会情報生成手段と、 上記参照照会情報生成手段にて生成した参照照会情報と
    上記受信手段にて受信した照会情報を比較する比較手段
    と、 上記比較手段の比較結果に基づいて上記照会結果を生成
    する紹介結果生成手段と、 上記照会結果生成手段にて生成した照会結果を送信する
    送信手段とを備えてなる請求項7に記載のデジタル信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】上記参照照会情報生成手段は上記検索手段
    にて検索したデジタルデータの一部をソフトウエアエン
    コーダにて高能率符号化を行ない、上記比較手段にて照
    会情報と比較することを特徴とする請求項8に記載のデ
    ジタル信号処理装置。
  10. 【請求項10】課金処理を施す課金処理手段を更に備
    え、 上記購入者に対する付加的サービスを行なう際に、上記
    判別手段にて上記記録媒体に記録されている所定の高能
    率符号化処理が施された上記デジタルデータが正規に購
    入されたものと判断された場合には上記課金処理手段で
    の課金処理を無償又は減額にすることを特徴とする請求
    項1に記載のデジタル信号処理装置。
  11. 【請求項11】端末側から送信される所定の高能率符号
    化処理が施されたデジタルデータを特定する識別情報と
    上記所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータ
    に基づいて生成された照会情報を情報センターに所定の
    通信回線を介して送信する送信ステップと、 上記照会情報に基づいて情報センター側で生成された照
    会結果を受信する受信ステップと、 上記受信した照会結果に基づいて上記記録媒体に記録さ
    れている所定の高能率符号化処理が施された上記デジタ
    ルデータが正規に購入されたものか否かを判別する判別
    ステップと、 上記判別にて上記記録媒体に記録されている所定の高能
    率符号化処理が施された上記デジタルデータが正規に購
    入されたものと判断された場合には、購入者に対する付
    加的なサービスを行なうための処理を行なうようにする
    処理ステップとを備えてなるデジタル信号処理方法。
  12. 【請求項12】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを別の記
    録媒体に複写又は移動制御することを特徴とする請求項
    11に記載のデジタル信号処理方法。
  13. 【請求項13】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを、上記
    所定の高能率符号化処理アルゴリズムよりバージョンが
    上がった高能率符号化処理が施されたデジタルデータに
    変換して置換処理することを特徴とする請求項11に記
    載のデジタル信号処理方法。
  14. 【請求項14】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを修復処
    理制御することを特徴とする請求項11に記載のデジタ
    ル信号処理方法。
  15. 【請求項15】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを上記所
    定の高能率符号化処理によるビットレートとは異なるビ
    ットレートに変換して置換処理することを特徴とする請
    求項11に記載のデジタル信号処理方法。
  16. 【請求項16】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記情報センターから正規購入したデジタルデータ
    の製作者の関連商品を無償提供する特徴とする請求項1
    1に記載のデジタル信号処理方法。
  17. 【請求項17】上記照会対象である所定の高能率符号化
    処理が施されたデジタルデータに関する情報を入力する
    入力ステップとを更に備え、 上記入力ステップにて入力された照会対象である所定の
    高能率符号化処理が施されたデジタルデータに関する情
    報を、上記所定の通信回線を介して上記情報センターに
    送信することを特徴とする請求項11に記載のデジタル
    信号処理方法。
  18. 【請求項18】端末装置から送信された照会対象である
    所定の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを特
    定する識別情報と上記所定の高能率符号化処理が施され
    たデジタルデータに基づいて端末装置側で生成された照
    会情報を受信する受信ステップと、 上記受信した照会対象である所定の高能率符号化処理が
    施されたデジタルデータを特定する識別情報に基づい
    て、情報センターに格納されている照会対象のデジタル
    データを検索する検索ステップと、 上記検索されたデジタルデータに基づいて参照照会情報
    を生成する参照照会情報生成ステップと、 上記生成された参照照会情報と上記受信した照会情報を
    比較する比較ステップと、 上記比較結果に基づいて上記照会結果を生成する照会結
    果生成ステップと、 上記生成された照会結果を送信する送信ステップとを備
    えてなるデジタル信号処理方法。
  19. 【請求項19】端末側の記録媒体に記録された所定の高
    能率符号化が施されたデジタルデータが正規購入か否か
    を判別する情報センターであって、 上記端末装置から送信された照会対象である所定の高能
    率符号化処理が施されたデジタルデータを特定する識別
    情報と上記所定の高能率符号化処理が施されたデジタル
    データに基づいて端末装置側で生成された照会情報を受
    信する受信手段と、 上記受信した照会対象である所定の高能率符号化処理が
    施されたデジタルデータを特定する識別情報に基づい
    て、情報センターに格納されている照会対象のデジタル
    データを検索する検索手段と、 上記検索されたデジタルデータに基づいて参照照会情報
    を生成する参照照会情報生成手段と、 上記生成された参照照会情報と上記受信した照会情報を
    比較する比較手段と、 上記比較結果に基づいて上記照会結果を生成する照会結
    果生成手段と、 上記生成された照会結果と上記比較手段での比較結果が
    一致した場合には端末側に所定のサービス情報を送信す
    る送信手段とを備えてなる情報センター。
  20. 【請求項20】所定の高能率符号化処理が施されたデジ
    タルデータが蓄積された情報センターと、上記情報セン
    ターに所定の通信回線で接続され上記情報センターから
    配信されたデジタルデータを記録媒体に記録する端末装
    置とを備えた配信システムにおいて、 上記端末装置は、 上記記録媒体に記録されている所定の高能率符号化処理
    が施されたデジタルデータに基づいて生成された照会情
    報と照会対象である上記所定の高能率符号化処理が施さ
    れたデジタルデータを特定する識別情報と上記情報セン
    ターに上記所定の通信回線を介して送信する送信手段
    と、 上記照会情報に基づいて上記情報センター側で生成され
    た照会結果を受信する受信手段と、 上記受信手段にて受信した照会結果に基づいて上記記録
    媒体に記録されている所定の高能率符号化処理が施され
    た上記デジタルデータが正規に購入されたものか否かを
    判別する判別手段と、 上記判別手段にて上記記録媒体に記録されている所定の
    高能率符号化処理が施された上記デジタルデータが正規
    に購入されたものと判断された場合には、購入者に対す
    る付加的なサービスを行なうための処理を行なうように
    する処理制御手段とを備え、 上記情報センターは、 上記端末装置から送信された照会対象である所定の高能
    率符号化処理が施されたデジタルデータを特定する識別
    情報と照会情報を受信する受信手段と、 上記受信手段にて受信した照会対象である所定の高能率
    符号化処理が施されたデジタルデータを特定する識別情
    報に基づいて、情報センターに格納されている照会対象
    のデジタルデータを検索する検索手段と、 上記検索手段にて検索したデジタルデータに基づいて参
    照照会情報を生成する参照照会情報生成手段と、 上記参照照会情報生成手段にて生成した参照照会情報と
    上記受信手段にて受信した照会情報を比較する比較手段
    と、 上記比較手段の比較結果に基づいて上記照会結果を生成
    する紹介結果生成手段と、 上記照会結果生成手段にて生成した照会結果を送信する
    送信手段とを備えることを特徴とする配信システム。
  21. 【請求項21】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを別の記
    録媒体に複写又は移動制御することを特徴とする請求項
    20に記載の配信システム。
  22. 【請求項22】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを、上記
    所定の高能率符号化処理アルゴリズムよりバージョンが
    上がった高能率符号化処理が施されたデジタルデータに
    変換して置換処理することを特徴とする請求項20に記
    載の配信システム。
  23. 【請求項23】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを修復処
    理制御することを特徴とする請求項23に記載の配信シ
    ステム。
  24. 【請求項24】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記処理制御手段が上記記録媒体に記録された所定
    の高能率符号化処理が施されたデジタルデータを上記所
    定の高能率符号化処理によるビットレートとは異なるビ
    ットレートに変換して置換処理することを特徴とする請
    求項20に記載の配信システム。
  25. 【請求項25】上記購入者に対する付加的サービスと
    は、上記情報センターから正規購入したデジタルデータ
    の製作者の関連商品を無償提供する特徴とする請求項2
    0に記載の配信システム。
  26. 【請求項26】上記端末装置側には課金処理を施す課金
    処理手段を更に備え、 上記購入者に対する付加的サービスを行なう際に、上記
    判別手段にて上記記録媒体に記録されている所定の高能
    率符号化処理が施された上記デジタルデータが正規に購
    入されたものと判断された場合には上記課金処理手段で
    の課金処理を無償又は減額にすることを特徴とする請求
    項20に記載の配信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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