JP2002327855A - 電動切換弁 - Google Patents

電動切換弁

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JP2002327855A
JP2002327855A JP2001134952A JP2001134952A JP2002327855A JP 2002327855 A JP2002327855 A JP 2002327855A JP 2001134952 A JP2001134952 A JP 2001134952A JP 2001134952 A JP2001134952 A JP 2001134952A JP 2002327855 A JP2002327855 A JP 2002327855A
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closing
rotor
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JP2001134952A
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Yusuke Arai
裕介 荒井
Masaya Sato
雅也 佐藤
Hitoshi Umezawa
仁志 梅澤
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍室、及び、冷蔵室にそれぞれ蒸発器を設け
て冷却できる冷蔵庫等に対応可能な電動切換弁を提供す
る。 【解決手段】キャン11と、このキャンの外周に取り付け
られたステータ13及びキャンの内周に配在されたロータ
30等からなるステッピングモータ12と、ロータの内周側
にロータと弁駆動体32を介して一体的に回動可能に配在
された弁体40と、弁体の一端側に対向配置された弁シー
ト部材20とを備える。弁シート部材のシート面20aに2
つの流出口22a,22cを開口させ、弁シート部材の側面に
流入口21を開口させる。弁体40にはシート面20aに対向
する面に閉成用弁部43を設ける。閉成用弁部はその回転
停止位置に応じて2つの流出口22a,22cを選択的に開と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の切り換えを
行う切換弁に係り、特に、冷蔵庫、空調機等の冷媒循環
系に組み込んで使用するのに好適な、ステッピングモー
タを用いた電動切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1本の流路Aを流れる流体を2
本の流路B及び流路Cのいずれかに任意に切り換えて流
すようにする場合、通常、流路Aと流路B,Cとの間に
三方切換弁を介装する。
【0003】具体的には、例えば、冷蔵庫においては、
圧縮機からの冷媒が導入される流路Aと、冷媒を冷凍室
側の蒸発器に導く流路Bと、冷媒を冷蔵室側の蒸発器に
導く流路Cとの間に三方切換弁を介装し、流路Aに導入
された冷媒を、三方切換弁により流路Bと流路Cのいず
れか一方のみに択一的に流すように構成されている。こ
の場合、前記三方切換弁においては、流路A(流入口)
は常時開かれ、流路B(第1の流出口)が開けられてい
るときは、流路C(第2の流出口)が閉じ、逆に、流路
Bが閉じられているときは、流路Cが開くように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、例えば、冷蔵庫
において冷凍室及び冷蔵室にそれぞれ蒸発器を設けてそ
れぞれの室の冷却を確実に行わせることができる安価で
且つエネルギーロスが少ない高機能冷蔵庫に対する要求
が高まっている。そこで、本発明の課題は、上記要求を
満たす切換弁として、冷凍室及び冷蔵室等にそれぞれ蒸
発器を設けてそれぞれの室の冷却を確実に行わせる冷蔵
庫等に対応可能な三方弁等の電動切換弁を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、下記の手段を講じた。請求項1記載の電
動切換弁は、キャンと、このキャンの外周に取り付けら
れたステータ及び前記キャンの内周に配在されたロータ
等からなるステッピングモータと、前記ロータの内周側
に該ロータと弁駆動体を介して一体的に回動可能に配在
された弁体と、該弁体の一端側に対向配置された弁シー
ト部材とを備えた電動切換弁であって、前記弁シート部
材は、そのシート面に複数の流出口が開口せしめられる
とともに、前記弁シート部材の側面に流入口が開口せし
められ、前記弁体にはシート面に対向する面に閉成用弁
部が設けられ、該閉成用弁部は、その回転停止位置に応
じて前記複数の流出口を選択的に開とすることを特徴と
する。
【0006】請求項2記載の電動切換弁は、上記手段に
おいて、上記弁体がその軸方向に移動することで、全て
の流出口を開とさせることを特徴とする。請求項3記載
の電動切換弁は、上記いずれかの手段において、前記弁
シート部材には、弁体が回転することで弁体を軸方向に
移動させるカム面とその回転を停止させるストッパ部と
が形成されている弁カム体が設けられていることを特徴
とする。
【0007】請求項4記載の電動切換弁は、上記いずれ
かの手段において、前記閉成用弁部の外周部以外の部分
を、陥没させて陥没部とすることを特徴とする。請求項
5記載の電動切換弁は、上記いずれかの手段において、
前記弁駆動体に遊び間隙を介して上記弁体を配置し、弁
駆動体を軸支する支軸を弁シート部材に設け、更に、弁
駆動体と弁体との上記遊び間隙に付勢部材を介装させる
と共に、弁駆動体の回転を弁体に伝える連動部材を、弁
駆動体と弁体との間に介装させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1,2は、本発明に係る電動
切換弁の実施例を示している。図示の電動切換弁10
は、逆立有底円筒状のキャン11と、ステッピングモー
タ12とを備えている。前記ステッピングモータ12
は、前記キャン11の外周に取り付けられたステータ1
3、このステータ13内に配設されたボビン14、この
ボビン14に巻装された巻線(コイル)15を有し、前
記ステータ13、ボビン14及び巻線15の外周は樹脂
16によりモールドされている。また、前記キャン11
の内周には、正逆両方向に回転せしめられるプラスチッ
クマグネットからなるロータ30が配置されている。
【0009】図2に示すように、前記キャン11の一端
部(下端部)は、大径下半部20Bと小径上半部20A
とからなる断面凸字状の段付き円柱状とされた、ステン
レス製あるいは黄銅製等の弁シート部材20の中間段差
部20Cにリング状部材31を介して、例えばロー付け
等により密封接合されており、弁室24が形成される。
また、前記弁シート部材20には、そのシート面(上
面)20a側中央部に、金属製の支軸19の下部が、例
えば、圧入、挿入等により設けられ、図3に示すよう
に、シート面20aに、第1の流出口22a、及び、第
2の流出口22cが開口せしめられる。なお、支軸19
の下部は、上記のように弁シート部材20に挿着固定さ
れるが、支軸19の上部は、カラー17を介してキャン
11の頂面と内周面側壁により支持されている。
【0010】流入口21は、前記弁シート部材20に高
さ方向に縦方向に形成された段付きの縦穴21aと、該
縦穴21aから側方(真横)に伸びる横穴21bとから
なっている。また、前記縦穴21aのうち、前記弁シー
ト部材20の大径下半部20Bに位置する太径部には、
流体導入管26が例えばロー付けにより直接内嵌接合さ
れている。
【0011】前記第1,2の流出口22a,22cは、
それぞれ前記弁シート部材20を高さ方向に縦貫するよ
うに形成された、下側から順次、大径部、中径部、小径
部からなる段付きの挿通穴からなっており、前記弁シー
ト部材20の大径下半部20Bに位置する大径部には、
流体導出管27a,27cが、例えばロー付け等により
直接内嵌接合されている。
【0012】弁カム体28は、図1,2に示すように、
弁シート部材20の外周に装着・固定される。弁カム体
28は、後述の弁体40の回転範囲を規制すると共に、
弁体40を支軸19に沿って上下動させるカムである。
弁カム体28の詳細は、図4,5に示すように、弁シー
ト部材20を3/4周程度回周する長さを有する一定厚
みを有する平面視円形(但し、1/4周が欠けている)
であり、弁シート部材20の外周部に例えばロー付けに
より固定されている。そして、その上辺部には、長方形
状の立ち上がり片からなるストッパ部28aと、該スト
ッパ部28aに隣接する高部28bと、該高部28bに
隣接する傾斜部28cと、該傾斜部28cに隣接する低
部28dとからなる。なお、下面は均一な高さであり、
弁シート部材20に取付状態においてその段部に支持さ
れた状態にある。
【0013】また、その両端部は弁シート部材20に装
着し易いようにハの字型に拡がっている。そして、スト
ッパ部28aは、後述の弁体40の回転範囲を規制する
機能を有し、高部28bは、後述の弁体40を上方(図
1)に移動させる機能を有し、低部28dは、後述の弁
体40を弁シート部材20のシート面20aに摺接させ
る部分である。更に、弁カム体28の側面には、弁シー
ト部材20への取付孔28fと、導入孔28eとが穿設
されている。弁カム体28この導入孔28eが弁シート
部材20の横穴21bと一致するように弁シート部材2
0に装着される。以上のキャン11、ステータ13、支
軸19、弁シート部材20、弁室24、流体導入管2
6、流体導出管27a,27c、弁カム体28の構成要
素については、ステッピングモータ12に対して回転等
の移動動作はない。
【0014】一方、図2に示すように、ロータ30の上
部には、金属製のリング状連結部材25がインサート成
形により固設されている。このリング状連結部材25
に、円柱部32Aと該円柱部32Aから下方に延される
径大部32Bからなる金属製の弁駆動体32の上部がカ
シメ加工により一体的に連結されている。そして、該弁
駆動体32が、その中央に上下に穿設された挿通穴を介
して前記支軸19の上部に回転自在に外嵌されている。
また、弁駆動体32の下面には、一定深さの取付穴33
が穿設されており、該取付穴33には、連動部材として
の連動棒34が下方に突出して固定状態で植設されてお
り、この連動棒34の下部は後述の弁体40側の切欠き
46に着脱可能に係合することになる。したがって、前
記ロータ30と弁駆動体32とは、前記支軸19を中心
として正逆両方向に一体的に回動せしめられる。また、
弁駆動体32は、連動棒34を介して後述の弁体40を
回動させることになる。
【0015】前記弁シート部材20と弁駆動体32との
間の支軸19には、弁駆動体32とは一定間隔を隔て
て、合成樹脂製、例えば、PTFE(テトラフルオロエ
チレン)製の弁体40がその中心に穿設された軸孔42
を介して回転自在に外嵌されている。弁体40は一定高
さの円柱状で、弁駆動体32との間にバネ等の付勢部材
45が介装されシート面20aに、即ち、下方に押圧さ
れている。また、弁体40の上面の軸孔42周部は、付
勢部材45の受け部となっている。弁体40の外周面は
全体として略円筒形であるが、その一部には略45°に
わたって外周に突出したカム係合部47が形成されてお
り、このカム係合部47が前記ストッパ部28aの両側
に当接するようになっている。また、カム係合部47の
近傍には、上記連動棒34の下部を遊嵌させる切欠き4
6が穿設されている。
【0016】弁体40の下面、即ち、弁シート部材20
のシート面(上面)20aに対する当接面の基本形状に
ついて図6〜8を用いて説明する。切欠き46とカム係
合部47については既に述べた。弁体40の下面は、更
に、平坦部41と下方に向けて形成された一定高さの閉
成用弁部43とからなる。該閉成用弁部43は、弁体4
0の周部、軸孔42周部、及び、切欠き46の周部(こ
れら周部が平坦部41となる)を除く部分が高原状(但
し上下逆)の閉成用弁部43となっている。
【0017】上記閉成用弁部43は、弁体40の下面の
300°程度にわたって形成されている。この角度で注
意すべきことは、弁体40が弁シート部材20に対して
いかなる角度位置にあっても、閉成用弁部43が同時に
2つの流出口を開放しない形状とすることである。した
がって、流出口の数・位置によって、閉成用弁部43の
大きさ・形状を設計的に変更する必要がある。本実施例
の場合、流出口22a,22cが2つであることから、
これらを近接させることによって、閉成用弁部43の大
きさは上記程必要でないが、この実施例の場合は更に流
出口を設けて四方弁とすることも可能である。いずれに
しても、2つの流出口22a,22cを全閉とすること
が要求される場合には、閉成用弁部43が同時に2つの
流出口22a,22cを閉とする大きさ(角度の)の形
状とする(図6〜13及び図24参照)。
【0018】閉成用弁部43の他の形状について、図9
〜11を参照しつつ説明する。図9〜11に示す場合の
閉成用弁部43は、その周部を残して陥没した陥没部4
4を形成している(凹状となっている)。したがって、
陥没部44内に位置する流出口22は、閉成用弁部43
外(したがって、平坦部41)の空間と連通しないか
ら、該流出口22には冷媒は流入せず、結果的に、閉成
用弁部43の基本形状と同様の効果が得られる。むし
ろ、この実施態様では、流体の差圧と共に付勢部材45
による弁体40への押圧力が、閉成用弁部43の周部に
集中することにより、シート面20aと閉成用弁部43
との間のシール性が向上し、弁体40のオン・オフ機能
の向上が期待できる。
【0019】上記電動切換弁10は、種々の機器に用い
られるが、実施例のように、冷蔵庫の場合、冷凍室及び
冷蔵庫にそれぞれ蒸発器が設けられ、且つ、各蒸発器に
は上記電動切換弁10が1個配置されている。電動切換
弁10には、図1,2に示すように、高圧冷媒は、流体
導入管26から、弁シート部材20の流入口21を介し
て、キャン11内の弁室24を満たしている。 したが
って、弁シート部材20のシート面20aに対する弁体
40の位置(角度)により、全開、全閉(図12)、第
1の流出口22a(図13・冷凍室向け)、第2の流出
口22c(冷蔵庫向け)のいずれかが決まることにな
る。
【0020】電動切換弁10の作動は、マイコン等の制
御手段(図外)により制御され、この結果、例えばある
蒸発器への冷媒の供給が必要になれば、電動切換弁10
のステッピングモータ12が駆動され、ロータ30が回
動し、弁駆動体32を介して弁体40を必要な角度だけ
回転させ、必要な蒸発器への冷媒の供給を行わせる。ま
た、各室の蒸発器への冷媒の供給が不要なときは、弁体
40の位置(角度)は、閉位置にある。
【0021】なお、全開が必要な場合には、図12に示
すように、カム係合部47が弁カム体28の高部28b
位置となり、弁体40は、付勢部材45に抗して持ち上
げられた状態となり、シート面20aと閉成用弁部43
との隙間ができて第1,2の流出口22a,22cを全
て開とする。また、後述するように、この全開が必要で
ない場合には、図4に示す傾斜部28c及び高部28b
を形成せず、低部28dとストッパ部28aを形成した
弁カム体28とすればよい。また、第1,2の流出口2
2a,22cの相互位置が近接しているときは、閉成用
弁部43の長さを短くすることができる(後述の別例参
照)。
【0022】弁カム体58の別例を図14〜17に示
す。図14は、別例の弁カム体58を弁シート部材50
に係合した状態を示す斜視図、図15は、図14とは違
う別の視点からの斜視図、図16は、同弁カム体58の
みの別例の斜視図、図17は同弁カム体58の別例を適
用するための弁シート部材50の斜視図である。この別
例においても、キャン11、ステッピングモータ12、
ロータ30、弁駆動体32、連動部材34、弁体40、
軸孔42、閉成用弁部43、付勢部材45等の基本的な
構成は、図1〜13に示す実施例と変わるものではな
い。
【0023】弁シート部材50は、小径上半部50A、
大径下半部50B、中間段差部50Cからなり、小径上
半部50Aの上面にシート面50aが形成され、また、
前記弁シート部材50のシート面50a側中央部に、金
属製の支軸19(図2参照)の下部が挿入される軸孔4
2が穿設されている。そして、図17に示すように、シ
ート面50aに、第1の流出口52a、及び第2の流出
口52cが、軸孔42を中心として、略対称的な位置に
開口せしめられる。したがって、第1の流出口52a及
び第2の流出口52cを共に閉とする必要がある場合に
は、閉成用弁部43は、「180°+流出口径」の角度
より長い形状(角度)のものを形成する必要がある(図
24参照)。逆に言えば、第1の流出口52a及び第2
の流出口52cを共に閉とする必要がある場合で、且
つ、閉成用弁部43を短くする場合には、第1の流出口
52aと第2の流出口52cとの距離を小さくすればよ
い。また、第1の流出口52aと第2の流出口52cと
の距離を小さくすれば、弁の開閉に当って、弁体40の
動きを小さくすることができる。
【0024】流入口51は、前記弁シート部材50に高
さ方向に縦方向に形成された段付きの縦穴(図外)と、
該縦穴から側方(真横)に伸びる横穴51bとからなっ
ている。前記第1,2の流出口52a,52cは、それ
ぞれ前記弁シート部材50を高さ方向に縦貫するように
形成されている。また、小径上半部50Aの外周の45
度程度の部分は曲面ではなく、平面状の支持平面53が
2箇所にわたって略対称的に形成されている(図1
7)。また、両支持平面53,53から等距離にある周
曲面には、一定深さの係合穴54が水平に穿設されてい
る。
【0025】弁カム体58は、図14,15に示すよう
に、弁シート部材50の外周に装着・固定される。この
別例の弁カム体58は、弁体40(図2参照)の回転範
囲を規制するのみである。したがって、弁体40の上下
移動作用はなく、前記実施例のような高部28bや傾斜
部28cを設ける必要はない。弁カム体58は、特に図
16に示すように、弁シート部材50の係合穴54を含
む周曲面、及び、両支持平面53に当接する係合平板部
58g,58g、及び、曲面上に立設されるストッパ部
58aからなる。
【0026】また、周曲面及び両支持平面53に当接す
る係合平板部58g,58gの上縁は、カムとしての低
部58dを構成する。更に、ストッパ部58aの下部に
は、内向きに一定長さで突出する突片58fが設けられ
る。この突片58fの突出長さ及び外形状は、前記係合
穴54の深さ及び内形状と同等若しくは若干小さい程度
とするか、又は、突片58fを係合穴54に圧入するよ
うに形成してもよい。このような弁カム体58は、種々
の手段で製造可能であるが、プレスによる形取りと変形
を連続的に行うことによって、合理的に製造が可能であ
る。
【0027】図14,15に示すように、弁カム体58
は弁シート部材50の小径上半部50Aに嵌合される。
このとき、突片58fは係合穴54に係合され位置決め
がなされる。上記嵌合後、弁カム体58は、弁シート部
材50の外周部に例えばロー付けにより固定される。
【0028】この別例に拠れば、弁カム体58の製造や
弁シート部材50外周部への装着が簡単になるなどの効
果がある。
【0029】図18〜23に更なる別例を示す。この別
例は、第1,2の流出口52a,52c間の距離(位置
角度)が実施例と同じであって、全閉を必要としない場
合の閉成用弁部43の形状(大きさ)に特徴があり、先
の実施例と比べて、閉成用弁部43の大きさは、150
°程度となっている。また、図18,19に示す実施態
様と、図20〜23に示す実施態様とは基本的な差異は
なく、図8及び図11にそれぞれ示す実施態様の差程度
である。これらの閉成用弁部43のこの程度の大きさで
は、図22,23に示すように、第1,2の流出口52
a,52cを同時に閉とすることはできないが、どちら
か一方の流出口を選択的に閉とすることは可能である。
また、この弁シート部材20に設けられる弁カム体28
は、ストッパ部28a及び低部28dからなるものが適
応しており、弁体40を、図22に矢印αとして示すよ
うに、一定の範囲で回動を許容するものが望ましい。ま
た、弁体40の回動制御は、ステッピングモータ12に
より行われることは言うまでもない。
【0030】この別例では、弁体40の底面側の平坦部
41において、閉成用弁部43と対向する位置に閉成用
弁部43と同一高さで下面(図19)が平坦な安定用突
部43aを付設している。これは、閉成用弁部43が弁
シート部材50のシート面50aに圧接されており、弁
体40及び弁シート部材50に偏過重が作用するから、
安定用突部43aを設けることで弁体40及び弁シート
部材50に対するこれらの作用を解消することを目的と
するものである。
【0031】更に、図24では、図9に示すタイプの弁
体40と、図16に示すタイプの弁カム体58とを用い
た、より具体的な三法弁の具体例を提示する。この例で
は、第1の流出口52aと第2の流出口52cが150
°程度の間隔を有する場合で、両流出口52a,52c
を共に閉(全閉)とすることが可能な実施態様である
(但し、全開は不可)。この実施態様にあっては、カム
係合部47がストッパ58aのx端部に当接した状態で
は、流出口52aは開、流出口52cは閉であり、カム
係合部47がストッパ58aのy端部に当接した状態で
は、流出口52aは閉、流出口52cは開として設計さ
れている。
【0032】更に、図25に図24の具体例の変形例を
提示する。この例が図24に記載の具体例と相違する点
は開成用弁体43の形状にあり、開成用弁体43を構成
する内側弁片43bと外側弁片43cとの略中間部で弁
体40の半径方向に、ブリッジ弁片43dを設けた点に
ある。なお、このブリッジ弁片43dの幅及び高さは、
内側弁片43b及び外側弁片43cと同一である。上記
構成により、ブリッジ弁片43dが、開成用弁体43全
体の補強作用を果たすことからその作動状態における形
状が一層安定して、流出口52a,52c間の連通をよ
り確実に防止することができると共に、流出口52a、
又は、流出口52cへの切り換えに伴う開閉作用が一層
円滑・確実になる。なお、上記ブリッジ弁片43dは、
図25に示すように、基本的には1本でよいが、複数本
設けてもよい。
【0033】図26に、図25の変形例に加えて更なる
変形例を提示する。この例が図25に記載の変形例と相
違する点は、安定用突部43aを設けず、開成用弁体4
を大きく、例えば、270度の大きさに形成すると共
に、ブリッジ弁片43dを2本設けた点にある。なお、
これらのブリッジ弁片43d,43dの幅及び高さは、
内側弁片43b及び外側弁片43cと同一である点は図
25に示す変形例と変わるところはない。
【0034】上記構成により、図25に示す例の作用効
果に加えて、安定用突部43aを設けなくても、開成用
弁体43を大きく形成したことにより、弁体40の姿勢
及び作動の安定性が向上する。また、ブリッジ弁片43
d,43dを設けたことにより、開成用弁体43にかか
る差圧による荷重が分散させて、ブリッジ弁片43d,
43dの変形を回避し、流出口52a,52c間の連通
をより確実に防止することができる。以上、上記実施例
においては、冷蔵庫の場合で、冷凍室及び冷蔵室にそれ
ぞれ蒸発器が設けたものを示したが、その他、例えば、
冷凍室と野菜室の場合であってもよいことは言うまでも
ない。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記構成により、下記の効果
を奏する。即ち、 1.請求項1記載の発明によれば、キャン、ステータ、
ロータ等からなるステッピングモータと、ロータの内周
側にロータと弁駆動体を介して一体的に回動可能に配在
された弁体と、弁体の一端側に対向配置された弁シート
部材とを備えた電動切換弁であって、弁シート部材は、
そのシート面に複数の流出口を開口させ、弁シート部材
の側面に流入口を開口させ、弁体にはシート面に対向す
る面に閉成用弁部を設け、閉成用弁部は、その回転停止
位置に応じて複数の流出口を選択的に開とする三方弁を
実現することができる。
【0036】2.請求項2記載の発明によれば、上記効
果に加えて、弁体をその軸方向に移動させて、全ての流
出口を開とさせることが容易であり、例えば、冷蔵庫の
冷媒用の切換弁として適用した場合には、冷媒のチャー
ジ時間を短縮することができる。 3.請求項3記載の発明によれば、上記いずれかの効果
に加えて、弁シート部材には、弁体が回転することで弁
体を軸方向に移動させるカム面とその回転を停止させる
ストッパ部とが形成されている弁カム体が設けること
で、簡単な構成で、弁体を三次元的に移動させ、全開、
一部開、全閉等の作用を行わせることができる。
【0037】4.請求項4記載の発明によれば、上記い
ずれかの効果に加えて、閉成用弁部の外周部以外の部分
を、陥没させて陥没部とすることで、付勢部材による閉
成用弁部への押圧力を、閉成用弁部の周部に集中させ
て、シート面と閉成用弁部との間のシール性を向上さ
せ、オン・オフ機能の向上させる。 5.請求項5記載の発明によれば、上記いずれかの効果
に加えて、弁駆動体に遊び間隙を介して上記弁体を配置
し、弁駆動体を軸支する支軸をシート部材に設け、更
に、弁駆動体と弁体との上記遊び間隙に付勢部材を介装
させると共に、弁駆動体の回転を弁体に伝える連動部材
を、弁駆動体と弁体との間に介装させることで、弁体の
回転及び上下動の動きを円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の電動切換弁の縦断面図。
【図2】同電動切換弁の主要部の縦断面図。
【図3】図2の弁シート部材の平面図。
【図4】図2の弁カム体の展開図。
【図5】同弁カム体の平面図。
【図6】図2の弁体の基本形状の底面図。
【図7】図6のA−A断面図。
【図8】図6に示す弁体の基本形状の斜視図。
【図9】図2の弁体の底面図。
【図10】図9のB−B断面図。
【図11】同実施例の弁体の斜視図。
【図12】同弁体の作用説明図。
【図13】同弁体の作用説明図。
【図14】同実施例の別例の弁カム体を弁シート部材に
係合した状態を示す斜視図。
【図15】図14の別例において別の視点からの斜視
図。
【図16】同弁カム体の別例の斜視図。
【図17】同弁カム体の別例を適用するための弁シート
部材の斜視図。
【図18】弁体の別例の底面図。
【図19】弁体の同別例の斜視図。
【図20】弁体の更なる別例の底面図。
【図21】弁体の更なる別例の斜視図。
【図22】弁体の更なる別例の作用説明図。
【図23】弁体の更なる別例の作用説明図。
【図24】弁体の具体的な実施態様に係る例の作用説明
図。
【図25】弁体の具体的な実施態様に係る更なる例の作
用説明図。
【図26】弁体の具体的な実施態様に係る更なる例の作
用説明図。
【符号の説明】
10・・電動切換弁 11・・キャン 12・・
ステッピングモータ 13・・ステータ 14・・ボビン 15・・
巻線(コイル) 16・・樹脂 17・・カラー 19・・
支軸 20・・弁シート部材 20A・・小径上半部 20B
・・大径下半部 20C・・中間段差部 20a・・シート面(上面) 21・・流入口 21a・・縦穴 21b・
・横穴 22・・流出口 22a,22c・・第1,2の流
出口 24・・弁室 25・・リング状連結部材 26・・流体導入管 27,27a〜27c・・流体導
出管 28・・弁カム体 28a・・ストッパ部 28b
・・高部 28c・・傾斜部 28d・・低部 28e
・・導入孔 28f・・取付孔 30・・ロータ 31・
・リング状部材 32・・弁駆動体 32A・・円柱部 32B
・・径大部 33・・取付穴 34・・連動部材(連動棒) 40・・弁体 41・・平坦部 42・
・軸孔 43・・閉成用弁部 43a・・安定用突部 43b・・内側弁片 43c・・外側弁片 43d
・・ブリッジ弁片 44・・陥没部 45・・付勢部材 46・
・切欠き 47・・カム係合部 50・・弁シート部材(別例) 50A・・小径上半
部 50B・・大径下半部 50C・・中間段差
部 50a・・シート面(上面) 51・・流入口 51b・・横穴 52・・流出口 52a,52c・・第1,2の流
出口 53・・支持平面部 54・・係合穴 58・・弁カム体 58a・・ストッパ部 58d・・低部 58f・・突片 58g・
・係合平板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 仁志 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内 Fターム(参考) 3H062 AA05 AA13 BB28 CC02 EE11 FF40 FF41 HH04 HH08 HH09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャンと、このキャンの外周に取り付けら
    れたステータ及び前記キャンの内周に配在されたロータ
    等からなるステッピングモータと、前記ロータの内周側
    に該ロータと弁駆動体を介して一体的に回動可能に配在
    された弁体と、該弁体の一端側に対向配置された弁シー
    ト部材とを備えた電動切換弁であって、 前記弁シート部材は、そのシート面に複数の流出口が開
    口せしめられるとともに、前記弁シート部材の側面に流
    入口が開口せしめられ、前記弁体にはシート面に対向す
    る面に閉成用弁部が設けられ、該閉成用弁部は、その回
    転停止位置に応じて前記複数の流出口を選択的に開とす
    ることを特徴とする電動切換弁。
  2. 【請求項2】上記弁体がその軸方向に移動することで、
    全ての流出口を開とさせることを特徴とする請求項1に
    記載の電動切換弁。
  3. 【請求項3】前記弁シート部材には、弁体が回転するこ
    とで弁体を軸方向に移動させるカム面とその回転を停止
    させるストッパ部とが形成されている弁カム体が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動
    切換弁。
  4. 【請求項4】前記閉成用弁部の外周部以外の部分を、陥
    没させて陥没部とすることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の電動切換弁。
  5. 【請求項5】前記弁駆動体に遊び間隙を介して上記弁体
    を配置し、弁駆動体を軸支する支軸を弁シート部材に設
    け、更に、弁駆動体と弁体との上記遊び間隙に付勢部材
    を介装させると共に、弁駆動体の回転を弁体に伝える連
    動部材を、弁駆動体と弁体との間に介装させることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電動切換弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100598321B1 (ko) 2004-03-12 2006-07-10 주식회사 모아텍 전동식 냉매 조절 밸브
CN111380297A (zh) * 2018-12-31 2020-07-07 浙江三花智能控制股份有限公司 制冷循环装置

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CN111380297A (zh) * 2018-12-31 2020-07-07 浙江三花智能控制股份有限公司 制冷循环装置
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