JP2002326889A - シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ - Google Patents

シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ

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JP2002326889A
JP2002326889A JP2001131716A JP2001131716A JP2002326889A JP 2002326889 A JP2002326889 A JP 2002326889A JP 2001131716 A JP2001131716 A JP 2001131716A JP 2001131716 A JP2001131716 A JP 2001131716A JP 2002326889 A JP2002326889 A JP 2002326889A
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crucible
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Naoyuki Obata
直之 小畑
Toshiki Kimura
総樹 木村
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコン単結晶引上げ時、ルツボの変形が少な
く、シリコンの対流に対して悪影響を与えることがな
く、高DF率を達成できるシリコン単結晶引上げ用石英
ガラスルツボを提供する。 【解決手段】石英ガラスルツボ1の厚さは全域に亘って
均一であり、かつ、直線部で形成される周壁部1sにお
ける透明層2sが、周壁部1sに連なり曲線部で形成さ
れる湾曲部1cの透明層2cよりも厚く形成されるシリ
コン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン単結晶引
上げ用石英ガラスルツボに係わり、特に石英ガラスルツ
ボの壁体の厚さをルツボの全域に亘って均一にするとと
もに、その部位により透明層の厚さを変えるシリコン単
結晶引上げ用石英ガラスルツボに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの基板に用いられるシリ
コン単結晶は、一般にチョクラルスキー法(CZ法)で
製造されており、このCZ法は石英ガラスルツボ内に多
結晶シリコン原料を装填し、装填されたシリコン原料を
周囲から加熱して溶融し、上方から吊り下げられた種結
晶をシリコン融液に接触して引き上げられるものであ
る。
【0003】従来CZ法用石英ガラスルツボとして、図
5に示すように、石英ガラスルツボ41の内側の透明層
42の厚さが、ルツボの全域に亘って均一であり、この
透明層42の外周側にさまざまな厚さで形成された不透
明層43とからなっている。
【0004】不透明層43には、直径10〜250μm
の気泡が60000〜90000個/cm程度存在す
るので、見掛上不透明となっており、この不透明層43
はルツボ外周に配置されたヒータからの熱を石英ガラス
ルツボ41中のシリコン融液に均一に伝達する役目をは
たす。石英ガラスルツボ41の外周側に気泡が存在して
も引上げには影響を与えず、むしろ加熱時の保温効果を
得るには熱放射の少ない不透明層43が適しており、ま
た不透明層43は透明層42よりも熱を拡散して伝える
ために均一な温度分布が得られる利点がある。
【0005】従来の多くの石英ガラスルツボ41は、直
線部で形成される周壁部41sあるいは曲線部で形成さ
れる湾曲部41cの厚さが底部41bなどに比べて厚く
なっている。
【0006】従来の石英ガラスルツボ41の周壁部41
sは、その周壁部透明層42sが周壁部不透明層43s
に比べて薄くなっており、近年のシリコン単結晶の大口
径化に伴う多結晶シリコンの大量装填、引上げの長時間
化により、石英ガラスルツボ41の自重によって周壁部
41sに変形が発生し、その結果、シリコン溶融の対流
に変化を与えて、単結晶引上げに悪影響を与え、また、
湾曲部41cの湾曲部不透明層43cの気泡の膨張によ
る肉厚の変化も大きくなることにより、ルツボ内面形状
への影響も大きくなり、単結晶引上げに悪影響を与えて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、シリコン単結
晶引上げ時、ルツボの変形が少なく、シリコンの対流に
対して悪影響を与えることがなく、高単結晶化率(DF
率)を達成できる石英ガラスルツボが要望されていた。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、シリコン単結晶引上げ時、ルツボの変形が少な
く、シリコン融液の対流に対して悪影響を与えることが
なく、高DF率を達成できる石英ガラスルツボを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、内側に実質的に気泡
を含有しない透明層とこの透明層の外側に気泡を含有す
る不透明層とを有する2層構造の石英ガラスルツボにお
いて、前記石英ガラスルツボの厚さは全域に亘って均一
であり、かつ、直線部で形成される周壁部における透明
層が、前記周壁部に連なり曲線部で形成される湾曲部の
透明層よりも厚く形成されることを特徴とするシリコン
単結晶引上げ用石英ガラスルツボであることを要旨とし
ている。
【0010】本願請求項2の発明では、上記湾曲部に連
なり曲線部もしくは直線部で形成される底部における透
明層が、前記湾曲部の透明層の厚さと同等であることを
特徴とする請求項1に記載の単結晶引上げ用石英ガラス
ルツボであることを要旨としている。
【0011】本願請求項3の発明では、上記石英ガラス
ルツボの厚さは、11mm以下であることを特徴とする
請求項1または2に記載の単結晶引上げ用石英ガラスル
ツボであることを要旨としている。
【0012】本願請求項4の発明では、上記周壁部の透
明層の厚さは、周壁部の全体の厚さに対して40〜75
%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
1項に記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ
であることを要旨としている。
【0013】本願請求項5の発明では、上記周壁部の不
透明層の気泡分布は、湾曲部の不透明層の気泡分布より
も大きいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
1項に記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ
であることを要旨としている。
【0014】本願請求項6の発明では、上記周壁部の不
透明層の気泡分布は、直径10〜250μmの気泡が8
0000〜120000個/cmであることを特徴と
する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシリコン
単結晶引上げ用石英ガラスルツボであることを要旨とし
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる石英ガラス
ルツボの実施の形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は本発明に係わる石英ガラスルツボの
縦断面図であり、石英ガラスルツボ1は、石英ガラス製
でルツボ形状をなし、上部から直線部で形成される周壁
部1sと、この周壁部1sに連なり曲線部で形成される
湾曲部1cと、この湾曲部に連なる底部1bとで形成さ
れている。
【0017】さらに、石英ガラスルツボ1は、石英ガラ
スルツボ1の内側に形成され実質的に気泡を含有しない
透明層2と、この透明層2の外側に気泡を含有する不透
明層3を有する2層構造をなしている。
【0018】石英ガラスルツボ1の厚さは、全域に亘っ
て均一であり、かつ、直線部で形成される周壁部1sに
おける周壁部透明層2sが、周壁部1sに連なり曲線部
で形成される湾曲部1cの湾曲部透明層2cよりも厚く
形成されることによって、シリコン単結晶引き上げ時に
おける石英ガラスルツボ1の特に周壁部1sの変形が少
なくなり、シリコン融液の対流に対して悪影響を与える
ことがなく、高DF率を達成できる。
【0019】さらに、底部1bの底部透明層2bが、湾
曲部透明層2cの厚さと同等であることによって、シリ
コン単結晶引き上げ開始から早い段階で石英ガラスルツ
ボ1の特に底部1bにおけるカーボンルツボとの安定し
た密着性が得られ、これによって、シリコン融液により
安定した対流を与えることができる。
【0020】この場合、湾曲部透明層2cおよび底部透
明層2bの厚さは、周壁部透明層2sの厚さの4/5以
下に形成されていることが、上記効果をより確実にする
ために好ましい。
【0021】石英ガラスルツボ1の厚さは、その全域に
亘って均一、例えば、11mm以下であり、その厚さの
精度は±1mmであるのが好ましく、±0.5mmがよ
り好ましい。11mmを超えると石英ガラスルツボ1
(周壁部1s)の自重によって単結晶引上げ時、変形す
る虞がある。
【0022】石英ガラスルツボ1の周壁部1sは、その
周壁部透明層2sの厚さが、当該部分の全体の厚さに対
して40〜75%であるのが好ましく、より好ましく
は、50〜70%である。
【0023】この周壁部透明層2sの厚さが40%より
小さいと、従来の石英ガラスルツボのように、石英ガラ
スルツボの自重によって周壁部に変形が発生してしま
い、70%を超えると、熱放射の少ない不透明層が薄く
なってしまい、加熱時の保温効果が低下してルツボ内温
度が低下し、また、透明層は不透明層よりも熱を拡散し
て熱を伝え難いるために均一な温度分布が得られなくな
る。
【0024】さらに、周壁部不透明層3sには、直径1
0〜250μmの気泡が80000〜12000個/c
含有されている。この周壁部不透明層3sの気泡の
含有数は、石英ガラスルツボ1の熱変形を防止するため
に、周壁部透明層2sは、後述の湾曲部1cの湾曲部透
明層2cに比べて厚くし、逆に周壁部不透明層3sは湾
曲部不透明層3cに比べて薄くするが、不透明層による
保温効果を低下させないために、湾曲部不透明層3cに
比べて含有気泡量を多くすることが好ましい。
【0025】気泡が80000個/cmより少ない
と、加熱時の保温効果が低下してルツボ内温度が低下し
てしまい、12000個/cmを超えると、ヒータか
ら石英ガラスルツボへの熱透過量が減じられて、ルツボ
内温度の低下をきたして、単結晶引上げに支障をきた
し、また、気泡の膨れにより、肉厚の変化も大きくな
り、ルツボ内面形状への影響も大きくなって、単結晶引
上げに悪影響を与え易い。
【0026】湾曲部1cの厚さも、例えば、11mm以
下であり、湾曲部1cの湾曲部透明層2cの厚さは3〜
5mmであり、湾曲部不透明層3cには直径10〜25
0μmの気泡が60000〜90000個/cm含有
されている。
【0027】なお、底部1bも湾曲部1cと同様に、厚
さが11mm以下であり、底部透明層2bの厚さは、湾
曲部不透明層3cと同等の3〜5mmであり、底部不透
明層3bには直径10〜250μmの気泡が60000
〜90000個/cm含有されている。
【0028】次に本発明に係わるシリコン単結晶引上げ
用石英ガラスルツボを用いたシリコン単結晶の引き上げ
方法について説明する。
【0029】図2に示すように、シリコン単結晶引上げ
装置11には、図1に示すような本発明に係わる石英ガ
ラスルツボ1がカーボンルツボ4中に据付けられてお
り、シリコン単結晶12を引き上げるには、ナゲット状
ポリシリコンを石英ガラスルツボ1に入れ、ヒータ13
を付勢して、石英ガラスルツボ1を加熱し、さらに、石
英ガラスルツボ1を透過した熱によりポリシリコンを加
熱し、モータを付勢して、このモータに結合された回転
軸14を回転させて石英ガラスルツボ1を回転させる。
【0030】一定時間が経過しポリシリコンが溶融して
シリコン融液15になった後、シード軸16を下ろし、
種結晶17をシリコン融液15の液面に接触させ、シリ
コン単結晶12を引き上げる。
【0031】このシリコン単結晶引上げ工程において、
石英ガラスルツボ1は融点が1410℃のシリコンを溶
融するために、高温に加熱されるが、図1に示すよう
に、石英ガラスルツボ1の全体の厚さが、従来のものよ
りも薄く、均一であり、さらに、周壁部不透明層3sに
比べて粘性が大きく熱変形の小さい周壁部透明層2sが
厚いので、石英ガラスルツボ1の自重による変形を防止
できる。また、石英ガラスルツボ1の内側は、気泡を実
質的に内在しない透明層2によって形成されており、高
温下で気泡の膨脹によってルツボ内周面が剥離したり、
また気泡の混入によって単結晶化が乱される虞はない。
【0032】なお、上記の気泡を実質的に内在しない透
明層とは、シリコン単結晶引き上げ前において、光学顕
微鏡レベルで気泡が確認されず、また、引き上げ後にお
いても、同レベルで気泡が数個程度しか確認できない透
明層を意味する。
【0033】さらに、周壁部透明層2sを厚くすること
で周壁部不透明層3sの厚さは薄くなるが、周壁部不透
明層3sは湾曲部不透明層3cに比べて気泡含有量を多
くすること、周壁部不透明層3sにより保温効果を低下
させることもなく、ルツボ内温度を均一に保つことがで
き、単結晶引上げに悪影響を与えることがない。従っ
て、高DF率でシリコン単結晶を引き上げることができ
る。
【0034】さらに、本発明に係わるシリコン単結晶引
上げ用石英ガラスルツボの製造方法について説明する。
【0035】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用石
英ガラスルツボ1の製造は、図3に示すような石英ガラ
スルツボ製造装置21を用いて行う。例えば、回転軸2
2を矢印の方向に回転させることによってルツボ成形用
型23を所定の速度で回転させる。このルツボ成形用型
23内に、原料供給ノズル24で、上部から高純度のシ
リカ粉末を供給する。供給されたシリカ粉末は、遠心力
によってルツボ成形用型23の内面部材25側に押圧さ
れルツボ形状の成形体1pとして形成される。
【0036】その後、減圧機構26の作動により内側部
材25内を減圧し、さらに、不活性ガス供給管27から
ヘリウムガスを一定量の割合で成形体1pの中空部に供
給する。ヘリウムガスの供給後、アーク電極28に通
電、継続し、成形体1pの内側から加熱し、成形体1p
の内表面に溶融層を形成する。所定時間経過後、石英ガ
ラスルツボの外側に気泡を多数含む不透明層を適切に形
成するために、減圧機構26を調整してルツボ成形用型
23内の減圧度合を調整させる。
【0037】減圧溶融を行うことにより、透明層中に残
存する気泡量を低減することができ、また、減圧度合の
調整によって、不透明層中の気泡量および気泡径を制御
することができる。
【0038】上記のようにして製造された溶融ルツボ1
qは、ほぼ所定の肉厚に成形されるが、より精度の高い
肉厚にするため、溶融ルツボ1qを研削する。
【0039】この研削は、図4に示すような一般的に用
いられるハンディタイプのベルトサンダー31を用い
て、ダイヤモンド粒径が80メッシュ(#)以上の砥石
を用いた粗研削、ダイヤモンド粒径が3000メッシュ
以上の砥石を用いた再研削の2段階で行われる。この研
削工程により、溶融ルツボ1qの厚さをその全域に亘っ
て均一にし、かつ、周壁部透明層を湾曲部透明層よりも
厚く整形することができる。なお、再研削工程後の内表
面の算術平均粗さ(Ra)(JIS B0601−19
94)は3μm以下に平坦化することが好ましい。
【0040】さらに、必要に応じて加熱処理を行うこと
により、内表面に目視できるような凹凸を残すことがな
くRaを1μm以下にすることができ、また、引き上げ
られるシリコン単結晶に悪影響を与えることもなく、さ
らに、マイクロクラックダメージを残さないようにする
ことができる。
【0041】
【実施例】図1に示すような本発明に係わるシリコン単
結晶引上げ用石英ガラスルツボを、表1に示すような厚
さの透明層および不透明層を形成し、これを用い、CZ
法によりシリコン単結晶を引き上げ、DF(単結晶化)
率と使用後の石英ガラスルツボの状態を調べた。なお、
従来例は図5に示すような石英ガラスルツボを用いた。
【0042】
【表1】
【0043】結果:表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】実施例は使用後のルツボ内面形状に目立っ
たうねりは発生しておらず、耐熱変形性に優れているこ
とがわかり、また、DF率100%となることがわかっ
た。
【0046】
【発明の効果】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用
石英ガラスルツボによれば、シリコン単結晶引上げ時、
ルツボの変形が少なく、シリコンの対流に対して悪影響
を与えることがなく、高DF率を達成できる石英ガラス
ルツボを提供することができる。
【0047】すなわち、石英ガラスルツボの厚さは全域
に亘って均一であり、かつ、直線部で形成される周壁部
における透明層が、上記周壁部に連なり曲線部で形成さ
れる湾曲部の透明層よりも厚く形成されるシリコン単結
晶引上げ用石英ガラスルツボであるので、石英ガラスル
ツボの自重による変形を防止でき、単結晶引上げに悪影
響を与えることがなく高DF率でシリコン単結晶を引き
上げることができる。
【0048】また、湾曲部に連なり曲線部もしくは直線
部で形成される底部における透明層が、上記湾曲部の透
明層の厚さと同等であるので、シリコン単結晶引き上げ
開始から早い段階で石英ガラスルツボの特に底部におけ
るカーボンルツボとの安定した密着性が得られ、これに
よって、シリコン融液により安定した対流を与えること
ができる。
【0049】また、石英ガラスルツボの厚さは、11m
m以下であるので、石英ガラスルツボの自重による変形
を防止でき、単結晶引上げに悪影響を与えることがなく
高DF率でシリコン単結晶を引き上げることができる。
【0050】また、周壁部の透明層の厚さは、周壁部の
全体の厚さに対して40〜75%であるので、従来の石
英ガラスルツボのように、石英ガラスルツボの自重によ
って周壁部に変形が発生してしまうことがなく、また、
熱放射の少ない不透明層を過度に薄くしてしまうことが
なく、加熱時の保温効果が維持でき、ルツボ内を均一な
温度分布に保つことができる。
【0051】また、周壁部の不透明層の気泡分布は、湾
曲部の不透明層の気泡分布よりも大きいので、周壁部の
不透明層を湾曲部の不透明層に比べて薄くしても、不透
明層による保温効果の低下を防ぎ、ルツボ内温度を均一
に保つことができる。
【0052】また、周壁部の不透明層の気泡分布は、直
径10〜250μmの気泡が80000〜120000
個/cmであるので、周壁部の透明層を湾曲部の透明
層に比べて厚くし、逆に周壁部の不透明層を湾曲部の不
透明層に比べて薄くしても、不透明層による保温効果の
低下を防ぎ、ルツボ内温度を均一に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用石英ガ
ラスルツボの縦断面図。
【図2】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用石英ガ
ラスルツボを用いたシリコン単結晶引上げ装置の概念
図。
【図3】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用石英ガ
ラスルツボの製造装置を示す概念図。
【図4】本発明に係わるシリコン単結晶引上げ用石英ガ
ラスルツボの製造装置に用いられるベルトサンダーの概
念図。
【図5】従来のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツ
ボの縦断面。
【符号の説明】
1 石英ガラスルツボ 1b 底部 1c 湾曲部 1s 周壁部 2 透明層 2b 底部透明層 2c 湾曲部透明層 2s 周壁部透明層 3 不透明層 3b 底部不透明層 3c 湾曲部不透明層 3s 周壁部不透明層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G014 AH00 4G077 AA02 BA04 CF10 EG02 HA12 NC02 NC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に実質的に気泡を含有しない透明層
    とこの透明層の外側に気泡を含有する不透明層とを有す
    る2層構造の石英ガラスルツボにおいて、前記石英ガラ
    スルツボの厚さは全域に亘って均一であり、かつ、直線
    部で形成される周壁部における透明層が、前記周壁部に
    連なり曲線部で形成される湾曲部の透明層よりも厚く形
    成されることを特徴とするシリコン単結晶引上げ用石英
    ガラスルツボ。
  2. 【請求項2】 上記湾曲部に連なり曲線部もしくは直線
    部で形成される底部における透明層が、前記湾曲部の透
    明層の厚さと同等であることを特徴とする請求項1に記
    載の単結晶引上げ用石英ガラスルツボ。
  3. 【請求項3】 上記石英ガラスルツボの厚さは、11m
    m以下であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の単結晶引上げ用石英ガラスルツボ。
  4. 【請求項4】 上記周壁部の透明層の厚さは、周壁部の
    全体の厚さに対して40〜75%であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシリコン単
    結晶引上げ用石英ガラスルツボ。
  5. 【請求項5】 上記周壁部の不透明層の気泡分布は、湾
    曲部の不透明層の気泡分布よりも大きいことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシリコン単
    結晶引上げ用石英ガラスルツボ。
  6. 【請求項6】 上記周壁部の不透明層の気泡分布は、直
    径10〜250μmの気泡が80000〜120000
    個/cmであることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1項に記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラ
    スルツボ。
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