JP2002325057A - 電波中継装置及び電波中継システム - Google Patents

電波中継装置及び電波中継システム

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JP2002325057A JP2001127195A JP2001127195A JP2002325057A JP 2002325057 A JP2002325057 A JP 2002325057A JP 2001127195 A JP2001127195 A JP 2001127195A JP 2001127195 A JP2001127195 A JP 2001127195A JP 2002325057 A JP2002325057 A JP 2002325057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置価格及び設置コストを低くする。 【解決手段】 電波中継装置8Aは、互いに共通の周波
数帯で共振する2つのアンテナ10,20を備え、これ
ら2つのアンテナ10,20は、互いに電気的に接続さ
れ、かつ、一方のアンテナが受信した電波の方向を略9
0゜変更して他方のアンテナから送信されるように配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仕切りにより隔て
られた複数の空間の1つから他の1つへ電波を中継する
電波中継装置及び電波中継システムに関する。
【0002】
【従来の技術】LAN(Local Area Network)の一種
に、無線伝送を用いた無線LANがある。この無線LA
Nには、配線工事が不要であり、設置場所の変更が容易
であるという特徴がある。しかし、図8(a)に示すよ
うに、壁101により隔てられた部屋102Aから部屋
102Bへ向けて通信を行う場合、部屋102Aに設置
された送受信器107Aから放射された電波は、壁10
1で減衰する。壁101が例えばコンクリートブロック
で作られている場合には、その減衰量は約13〜20d
Bと大きい。無線LANでは出力電力の上限が0.26
Wと決められており、微弱な電波しか使用できないの
で、壁101での減衰が大きいと、隣の部屋102Bに
設置された送受信器107Bは電波を受信できない。
【0003】その対策として、従来は、図8(b)に示
すように、リピータ機能を有する電波中継装置108が
利用されていた。この電波中継装置108は、部屋10
2A,102B内の壁面にそれぞれ取り付けられた2個
の送受信器108A,108Bと、送受信器108A,
108B間を接続する壁101に挿通されたケーブル1
08Cとから構成されている。部屋102Aから隣の部
屋102Bへ向けて通信を行う場合、送受信器108A
は電波を受信すると、受信信号を増幅、波形整形、変調
して、ケーブル108Cを介して送受信器108Bに送
信する。そして、送受信器108Bは、受信した信号を
復調、波形整形、増幅して、部屋102B内に再度放射
する。これにより、隣の部屋102Bに設置された送受
信器107Bは、壁101による電波減衰の影響を受け
ずに、電波を受信できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8(b)に
示した従来の電波中継装置は、増幅回路、波形整形回
路、変調・復調回路を有し、さらにこれらの回路を動作
させるための電源が必要となるので、装置自体の価格が
高いという問題がある。また、電波中継装置を設置する
際に配線工事が必要となるので、設置コストが高いとい
う問題がある。これらの問題は、無線LANの普及を妨
げる障害となっている。本発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、装置価格が安く、設置
コストも低い、電波中継装置及び電波中継システムを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の電波中継装置は、互いに共通の周波
数帯で共振する2つのアンテナを備え、これら2つのア
ンテナは、互いに電気的に接続され、かつ、一方のアン
テナが受信した電波の方向を略90゜変更して他方のア
ンテナから送信されるように配置されていることを特徴
とする。この電波中継装置は、従来の電波中継装置と異
なり、電源などが不要であるので装置価格が安く、また
配線工事が不要であるので設置コストも低くすることが
できる。また、この電波中継装置は、2つのアンテナを
設置個所に固定する取付手段を更に備えていてもよい。
また、この電波中継装置を構成する2つのアンテナのう
ちの一方をパッチアンテナで構成し、他方をモノポール
アンテナで構成してもよい。
【0006】また、本発明の電波中継システムは、仕切
りにより隔てられた第1の空間から第2の空間へ、これ
ら第1及び第2の空間の両方と隣接する第3の空間を経
由して電波を送信する電波中継システムであって、第1
の空間と第3の空間との境に設置され、第1の空間から
の電波の方向を略90゜変更する第1の電波方向変更手
段と、第2の空間と第3の空間との境に設置され、第1
の電波方向変更手段からの電波の方向を略90゜変更す
る第2の電波方向変更手段とを備えたことを特徴とす
る。第3の空間には第1の空間と第2の空間とを隔てる
仕切りに相当するものがないので、第1の空間から仕切
りを通って第2の空間に直接電波を送信する場合と比較
して、電波の減衰が小さい。その一方、第1及び第2の
電波方向変更手段は電源などが不要であるので装置価格
が安く、また配線工事が不要であるので設置コストも低
くすることができる。ここで、第1及び第2の電波方向
変更手段として、上述した電波中継装置を用いてもよ
い。また、第1及び第2の空間が建物の部屋である場合
には、第1及び第2の電波方向変更手段は、各部屋の窓
に設置してもよいし、各部屋の出入口に設置してもよ
い。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の電波中継システ
ムを病院に適用したときの第1の実施の形態の全体構成
を示す図である。病院の建物内部は、壁(仕切り)1に
よってナースステーション(第1の空間)2A及び病室
(第2の空間)2B,2Cなどの部屋と、廊下(第3の
空間)3とに仕切られている。各部屋2A,2B,2C
は、その部屋の出入口4A,4B,4Cによって廊下3
と繋がっている。各部屋2A,2B,2Cには、それぞ
れ送受信器7A,7B,7Cが設置されている。
【0008】また、各部屋2A,2B,2Cには、その
部屋2A,2B,2Cから建物の外部空間(第3の空
間)6を臨む窓5A,5B,5Cがあり、各窓5A,5
B,5Cの外側に、電波中継装置8A,8B,8Cがそ
れぞれ取り付けられている。この電波中継装置8A〜8
Cは、受信した電波の方向を略90゜変更して送信する
ものであり、すべて同じ構成をしている。
【0009】次に、電波中継装置8A〜8Cの構成を、
電波中継装置8Aを例にして説明する。図2は、電波中
継装置8Aの構成を示す断面図である。また、図3は、
電波中継装置8Aを図2の下方からみた透視図である。
図2に示すように、電波中継装置8Aは、パッチアンテ
ナ10とモノポールアンテナ20とを組み合わせたもの
である。パッチアンテナ10は、誘電体板11の2つの
対向面のそれぞれに形成された2つの導体板12,13
から構成されている。誘電体板11は、例えば厚さ0.
8mmのテフロン基板(比誘電率εr1=2.59;テフ
ロンは登録商標)で形成される。
【0010】この誘電体板11の一方の面の全域に形成
された導体板12は、接地されて地板として機能する
(以下、導体板12を地板12という)。また、誘電体
板11の他方の面に形成された導体板13は、図3に示
すように、例えば一辺が約λg1/2の平面視正方形をし
ており、共振器として機能する(以下、導体板13を共
振器13という)。ここで、λg1は、誘電体板11を伝
搬する電磁波の波長であり、自由空間における波長をλ
0 とすると、λg1=λ0/(εr1)1/2 で表される。地板1
2,13は例えば銅又はアルミニウムで形成される。こ
のパッチアンテナ10の地板12が形成された面及び側
面は、樹脂製のカバー32で覆われ、保護されている。
また、パッチアンテナ10の共振器13が形成された面
は、共振器13と接触しないように配置された板31で
保護されている。この板31は例えばガラスやエポキシ
樹脂で形成される。
【0011】モノポールアンテナ20は、同軸線路20
Aを利用して形成されている。同軸線路20Aは、内部
導体21、誘電体22、外部導体23及びジャケット2
4が同心円状に形成された伝送線路である。その寸法の
一例を図4に示す。内部導体21及び外部導体23は例
えば銅で形成され、誘電体22は例えばテフロン(比誘
電率εr2=2.01)で形成される。誘電体22として
テフロンを用いることにより、優れた高周波特性が得ら
れ、また通常の同軸線路よりも外径を小さくすることが
できる。この同軸線路20Aの特性インピーダンスは5
0Ωである。
【0012】モノポールアンテナ20では、同軸線路2
0Aの内部導体21が約λ0/4だけ突出している。同軸
線路20A自体の長さは約λg2/4である。また、同軸
線路20Aの内部導体21が突出している上端で外部導
体23を折り返し、同軸線路20Aの下端まで外部導体
23でジャケット24を覆っている。これにより、同軸
線路20Aの外部導体23に不平衡電流が発生すること
を防止できる。なお、外部導体23でジャケット24を
覆う代わりに、ジャケット24の周りに長さ約λg2/4
の金属管をかぶせ、同軸線路20Aの上端で金属管を外
部導体23に接続しても、同様の効果を得られる。ここ
で、λg2は、同軸線路20Aの誘電体22を伝搬する電
磁波の波長であり、λg2=λ0/(εr2)1/2 で表される。
【0013】そして、同軸線路20Aの下端からのびる
外部導体23が、パッチアンテナ10の地板12に接続
され、同じく内部導体21が、地板12の開口部及び誘
電体板11を通って、共振器13に接続されている。同
軸線路20Aの内部導体21とパッチアンテナ10の共
振器13との接続点を給電点Pと呼ぶ。図3において、
共振器13の中心を原点Oとし、共振器13の各辺と平
行にX軸及びY軸を設定すると、給電点Pは、共振器1
3のX軸方向を1:1に分割し、Y軸方向を1:5に分
割する位置に設けられる。これにより、パッチアンテナ
10の入力インピーダンスが50Ωとなるので、特性イ
ンピーダンスが50Ωである同軸線路20Aとパッチア
ンテナ10とのインピーダンスマッチングを図れ、伝送
損失を抑制できる。この場合、Y軸上に給電点Pが設け
られているので、共振器13のX軸に平行な2辺から電
波が放射される。
【0014】また、モノポールアンテナ20は、パッチ
アンテナ10のカバー32に形成された貫通孔に挿入さ
れる構造となっている。このとき、モノポールアンテナ
20の長手方向が、パッチアンテナ10の法線方向と一
致するように配置される。より正確に言えば、モノポー
ルアンテナ20の内部導体21が、パッチアンテナ10
の地板12,13に対して垂直となるように配置され
る。また、板31の表面には、電波中継装置8Aを窓ガ
ラスに固定する取付手段として、両面接着テープが取り
付けられている。
【0015】ここで、電波中継装置8Aの各部の寸法を
例示する。無線LANで通常使用される周波数は2.4
5GHzであるから、この例ではλg1=122/(2.59)1/2
=76.1mm、λg2=122/(2.01)1/2 =86.4mmとなる。
したがって、パッチアンテナ10の共振器13の一辺の
長さは単純に計算すると約38mm(=λg1/2)、モ
ノポールアンテナ20において同軸線路20Aから内部
導体21が突出している長さは約30mm(=λ0/
4)、同軸線路20A自体の長さは約22mm(=λg2
/4)となる。しかし実際の設計では、アンテナ端での
電界漏れを考慮して、上述の計算値よりもやや短い寸法
になる(共振器13の一辺の長さは、37.04mm)。
【0016】図5は、電波中継装置8Aを図3に示すY
軸方向からみたときの側面形状を模式的に示す図であ
る。この図で更に、モノポールアンテナ20の長手方向
と平行な方向にZ軸を設定する。X軸方向から周波数が
2.45GHzの電波が到来したとする。モノポールア
ンテナ10の指向性は、このモノポールアンテナ20の
長手方向に対して垂直な方向、すなわちZ軸に垂直な方
向である。したがって、X軸方向から電波が到来する
と、モノポールアンテナ20が共振して電波が受信され
る。受信した電力がモノポール20から給電点Pに供給
されると、パッチアンテナ20が共振して、共振器13
のX軸に平行な2辺から電波が放射される。パッチアン
テナ10の指向性は、共振器13の法線方向、すなわち
Z軸方向である。したがって、パッチアンテナ10から
はZ軸方向に電波が放射される。
【0017】パッチアンテナ10及びモノポールアンテ
ナ20は可逆性を有しているので、逆にZ軸方向から周
波数が2.45GHzの電波が到来すると、パッチアン
テナ10で受信され、モノポールアンテナ20からZ軸
に垂直な方向に電波が放射される。このように、電波中
継装置8Aは、電波の伝搬方向を90゜変更することが
できる。上述したように、他の電波中継装置8B,8C
は電波中継装置8Aと同じ構成を有しているので、同様
に動作する。
【0018】このような電波中継装置8A〜8Cを用い
て構成した図1の電波中継システムの動作を説明する。
ナースステーション2Aから病室2B,2Cに通信する
場合を説明する。ナースステーション2Aに設置された
送受信器7Aから電波が放射されると、ナースステーシ
ョン2Aの窓5Aの外側に取り付けられた電波中継装置
8Aにより、電波の伝搬方向が90゜変更される。この
電波中継装置8Aにより90゜方向を変更された電波
は、建物の外部空間6を伝搬する。そして、病室2B,
2Cの窓5B,5Cの外側に取り付けられた電波中継装
置8B,8Cにより、再度伝搬方向が90゜変更されて
病室2B,2C内に送られる。
【0019】このように、電波中継装置8A〜8Cを用
いることにより、ナースステーション2Aからの電波
を、建物の外部空間6を迂回させて、病室2B、2Cに
送ることができる。外部空間6には、ナースステーショ
ン2Aと病室2B、2Cとを隔てる壁1に相当するもの
がないので、ナースステーション2Aから壁1を通って
病室2B、2Cに電波を送信する場合と比較して、電波
の減衰が小さい。このため、病室2B,2Cにおける電
波は十分強度が大きいので、病室2B,2Cに設置され
た送受信器7B,7Cで電波を受信することができる。
電波中継装置8A〜8Cは、電波の送信及び受信の両方
に使用できるので、病室2B,2Cからナースステーシ
ョン2Aへ通信することも、もちろん可能である。
【0020】上述したように、電波中継装置8A〜8C
に増幅機能がなくても部屋2A〜2C間で通信可能であ
り、外部電源などを個別に設ける必要がないので、電波
中継装置8A〜8Cは低価格で作成できる。また、電波
中継装置8A〜8Cの設置は、両面接着テープで窓ガラ
スに接着するだけでよいので、配線工事が不要であり、
設置コストを格段に低減することができる。以上では、
電波中継装置8A〜8Cが電波の伝搬方向を90゜変更
する場合を説明したが、90゜とは異なる角度変更する
場合には、その角度に応じてモノポールアンテナ20と
パッチアンテナ10とのなす角度を調整すればよい。ま
た、パッチアンテナ10の共振器13の平面形状は、正
方形に限られず、長方形又は円形であってもよい。
【0021】(第2の実施の形態)図6は、本発明の電
波中継システムを病院に適用したときの第2の実施の形
態の構成を示す図である。この図において、図1と同一
部分を同一符号をもって示し、適宜その説明を省略す
る。図1に示した電波中継システムでは、電波中継装置
8A,8Bを各部屋2A,2Bの窓5A,5Bに設置す
るようにしたが、各部屋2A,2Bの出入口4A,4B
に設置してもよい。この場合、入退室の邪魔にならない
ように、取付補助具40を用いて出入口4A,4Bの上
壁面に電波中継装置8AA,8BBを取り付けるとよ
い。電波中継装置8AA,8BBは、図2に示した電波
中継装置8Aから両面接着テープ36を除いた構成をし
ている。
【0022】図7は、取付補助具40の構成を示す斜視
図である。この取付補助具40は、電波中継装置8A
A,8BBのパッチアンテナ部を収容する容器41を有
している。この容器41には、パッチアンテナ10の共
振器13及び地板12が垂直となるように、パッチアン
テナ部が挿入される穴41Aが形成されている。容器4
1の一側面は、電波中継装置8AA,8BBのモノポー
ルアンテナ部が容器41の外部に突出できるように、部
分的に切り欠かれている。容器41の上記一側面と対向
する側面の上部には、水平方向に延びる平板42が、容
器41と一体形成されている。容器41及び平板42
は、電波が透過するように、誘電体で形成される。平板
42の上面には、この平板42及び容器41の一体構造
を壁面に固定するための吸盤43が取り付けられてい
る。
【0023】この取付補助具40を用いて電波中継装置
8AA,8BBをナースステーション2A及び病室2B
の出入口4A,4Bに設置した場合、電波は廊下3を迂
回して伝搬することになるが、壁1を通して電波を送受
信した場合と比較して電波の減衰が小さいことは、図1
に示した電波中継システムと同様である。したがって、
図6に示した電波中継システムにおいても、従来より装
置価格が安くすることができる。また、配線工事が不要
であるので、設置コストを低減することができる。以上
では、電波中継装置を各部屋の窓又は出入口に設置する
例を示したが、部屋の壁2よりも電波の減衰率が十分に
小さい領域に電波中継装置を設置すればよい。また、本
発明の電波中継システムを病院に適用した例を説明した
が、本発明を病院以外の機関に適用してもよいことは言
うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電波中継
装置は、互いに共通の周波数帯で共振する2つのアンテ
ナを備え、一方のアンテナが受信した電波の方向を略9
0゜変更して他方のアンテナから送信するようにしたも
のである。この電波中継装置は、電源などが不要である
ので装置価格が安く、また配線工事が不要であるので設
置コストも低くすることができる。また、本発明の電波
中継システムは、電波の方向を略90゜変更する複数の
電波方向変更手段を用い、仕切りにより隔てられた第1
の空間から第2の空間へ電波を送信する際に、第1及び
第2の空間の両方と隣接する第3の空間を経由して電波
を送信するものである。第3の空間を迂回させることに
より、電波の減衰が小さくなる。また、電波方向変更手
段は、電源などが不要であるので装置価格が安く、また
配線工事が不要であるので設置コストも低い。したがっ
て、仕切りにより隔てられた2空間の間での無線通信を
低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電波中継システムを病院に適用した
ときの第1の実施の形態の全体構成を示す図である。
【図2】 図1に示した電波中継装置の構成を示す断面
図である。
【図3】 電波中継装置を図2の下方からみた透視図で
ある。
【図4】 図2に示した IV部の拡大断面図である。
【図5】 電波中継装置を図2に示すY軸方向からみた
ときの側面形状を模式的に示す図である。
【図6】 本発明の電波中継システムを病院に適用した
ときの第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図7】 図6に示した取付補助具の構成を示す斜視図
である。
【図8】 従来の無線LANの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…壁(仕切り)、2A…ナースステーション(第1の
空間)、2B,2C…病室(第2の空間)、3…廊下
(第3の空間)、4A〜4C…出入口(境)、5A〜5
C…窓(境)、6…外部空間(第3の空間)、7A〜7
C…送受信器、8A〜8C,8AA,8BB…電波中継
装置(電波方向変更手段)、10…パッチアンテナ、1
1…誘電体板、12…地板、13…共振器、20…モノ
ポールアンテナ、20A…同軸線路、21…内部導体、
22…誘電体、23…外部導体、24…ジャケット、3
1…板、32…カバー、36…両面接着テープ(取付手
段)、40…取付補助具(取付手段)、41…容器、4
1A…穴、42…平板、43…吸盤、P…給電点。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに共通の周波数帯で共振する2つの
    アンテナを備え、 前記2つのアンテナは、互いに電気的に接続され、か
    つ、一方のアンテナが受信した電波の方向を略90゜変
    更して他方のアンテナから送信されるように配置されて
    いることを特徴とする電波中継装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電波中継装置において、 前記2つのアンテナを設置個所に固定する取付手段を更
    に備えたことを特徴とする電波中継装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電波中継装置にお
    いて、 前記一方のアンテナは、パッチアンテナであり、 前記他方のアンテナは、モノポールアンテナであること
    を特徴とする電波中継装置。
  4. 【請求項4】 仕切りにより隔てられた第1の空間から
    第2の空間へ、これら第1及び第2の空間の両方と隣接
    する第3の空間を経由して、電波を送信する電波中継シ
    ステムであって、 前記第1の空間と前記第3の空間との境に設置され、前
    記第1の空間からの電波の方向を略90゜変更する第1
    の電波方向変更手段と、 前記第2の空間と前記第3の空間との境に設置され、前
    記第1の電波方向変更手段からの電波の方向を略90゜
    変更する第2の電波方向変更手段とを備えたことを特徴
    とする電波中継システム。
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JP2009159647A (ja) * 2009-04-17 2009-07-16 Nec Corp アンテナ
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