JP2002324226A - ニューロシステム及びその構築方法 - Google Patents

ニューロシステム及びその構築方法

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JP2002324226A
JP2002324226A JP2001128149A JP2001128149A JP2002324226A JP 2002324226 A JP2002324226 A JP 2002324226A JP 2001128149 A JP2001128149 A JP 2001128149A JP 2001128149 A JP2001128149 A JP 2001128149A JP 2002324226 A JP2002324226 A JP 2002324226A
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Kichihei Miyano
吉平 宮野
Toyoshi Kadosaki
東洋史 門崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存対象に対する認識性能を変えることな
く、追加対象に対する認識を行えるようにし、且つ、認
識率の性能向上を図る。 【解決手段】 既存ニューロ1は、既存対象aの既存ニ
ューロ用特徴量cを抽出し、作成された既存ニューロ入
力情報eを入力して既存ニューロ出力部3より出力情報
gを出力する。追加ニューロ2は、追加対象bの追加ニ
ューロ用特徴量dを抽出し、作成された追加ニューロ入
力情報fを入力して、追加ニューロ出力部4の既存出力
部5より出力情報hを出力し、追加出力部6より出力情
報iを出力する。既存ニューロ出力部3の出力情報gか
ら追加ニューロ出力部4の既存出力部5の出力情報hを
減じた後の出力情報jと、追加ニューロ出力部4の追加
出力部6からの出力情報iとを合わせて統合出力情報k
とし、これが統合出力所望値mになるように追加ニュー
ロ2のみを学習させる。そのため、追加ニューロ2用の
追加ニューロ出力所望値nを学習データ毎に設定して学
習を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習データに応じ
て入出力変換を行うニューロシステムに関し、特に、ニ
ューロを利用した認識システムにおける認識対象の追加
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脳神経細胞のように学習によって知識を
獲得する情報処理として、ニューロコンピュータ処理が
知られており、このようなニューロコンピュータ処理の
ネットワークとしてニューロシステムが知られている。
従来、ニューロシステムにおける認識対象の追加方法
は、例えば、特開平7−160660号公報などに、出
力層ユニットを追加して中間層ユニットとの結合係数の
みを調整することにより、認識対象の追加に対処する方
法が開示されている。この技術によれば、入力層と中間
層と出力層を有したバックプロパゲーション型(つま
り、誤差逆伝搬型)のニューロシステムにおいて、学習
済みのニューロシステムに入力される追加データに対応
した追加出力ニューロを設け、この追加出力ニューロと
中間層の結合係数を、追加出力ニューロの出力信号と追
加教示信号(学習の結果に対する希望信号)との差分に
基づいて決定している。
【0003】このような追加学習においては、学習済み
ニューロシステムに対する入力データとして追加データ
のみが与えられ、これに対応する追加出力ニューロの出
力信号と追加教示信号との差分がフィードバックされ
て、中間層と追加出力ニューロとの結合係数を決定する
ことができる。このような認識対象の追加方法によれ
ば、追加ニューロを設けて追加学習する場合、従来の追
加学習に比べて計算量が少なくなるので、追加学習の処
理速度を速くすることができる。また、追加学習の動作
原理が単純になるため、プログラムを簡略化することが
できる。
【0004】図5は、他の従来技術における認識対象の
追加出力対応方法を示すニューロシステムの概念図であ
る。図5に示す従来の認識対象の追加方法は、新たに認
識対象となる追加対象qと共に既に認識対象となってい
る既存対象pを用いて新規ニューロ11を再構築(再学
習)している。つまり、既存対象p及び追加対象qより
新規ニューロ用特徴量rを抽出して新規ニューロ入力情
報sを作成し、この新規ニューロ用入力情報sを新規ニ
ューロ11の入力層11aに入力している。そして、新
規ニューロ11の中間層11bを経て、出力層11cよ
り新規ニューロ出力所望値uに対応する新規ニューロ出
力情報tを出力している。
【0005】一例を挙げてより具体的に説明すると、
今、例えば既存対象pを1000円札又は5000円札
とし、追加対象qを2000円札とした場合、追加対象
である2000円札を鑑別できるように学習させる際、
既存ニューロを捨てて追加対象qである2000円札と
共に既存対象pの1000円札、5000円札をも学習
させて新規ニューロを設計していた。なお、新規ニュー
ロ用特徴量抽出rは、1000円札、2000円札、5
000円札とがそれぞれ判別できるように特徴量抽出方
法が設定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すような従来技術においては、新規ニューロを再構築
する場合、既存対象と追加対象を含めて差異が出るよう
に特徴量の抽出(つまり、新規ニューロ入力情報の作
成)を行わなければならない。このため、追加対象が多
くなると特徴量の抽出方法を決定するのにかなりの時間
がかかってしまうなどの不具合がある。さらに、新規ニ
ューロを再構築する場合に、追加対象のみならず、既存
対象まで学習をし直すこととなり、無駄が生じることと
なる。上述した、具体例においては、既に所望の入出力
関係が得られている既存対象(1000円札、5000
円札)に関するニューロまで再学習させなければならな
い。換言すれば、ユーザサイドからすれば、既に良い結
果が得られているニューロを捨てることの無駄が生じる
と共に、再学習により新しく構築されたニューロが実用
可能であることを検証しなければならない。また、特開
平7−160660号公報においては、中間層と追加出
力ニューロとの結合係数を決定する関係上、中間層から
の出力追加となるため、全てが同じ特徴量抽出方法であ
る必要があり、結果的に、認識率などにおいて高い性能
が出せないなどの問題がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、既存対象に対する認識性能を
変えることなく、追加対象に対する認識を行えるように
することで、既存ニューロを無駄にすることがなく、従
って経済的であり、且つ高い認識率の性能が出せるニュ
ーロシステム及びその構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のニューロシステムは、既存対象について
抽出される既存ニューロ用特徴量に基づいて第1の値を
出力する既存ニューロと、追加対象について抽出される
追加ニューロ用特徴量に基づいて第2の値を出力すると
共に、前記追加対象に対して前記既存ニューロより出力
される値を第3の値とする値を出力し、且つ前記既存対
象に対して第4の値を出力するよう学習された追加ニュ
ーロとを備えてなる。
【0009】また、本発明は、既存対象についての認識
を行う既存ニューロに、追加対象についての認識を行う
追加ニューロを付加して既存対象及び追加対象について
の認識を行うようにしたニューロシステムの構築方法に
おいて、前記追加ニューロが前記追加対象について抽出
される追加ニューロ用特徴量に基づいて第5の値を出力
するように前記追加ニューロを学習させると共に、前記
追加対象に対して前記既存ニューロが出力する値を前記
追加ニューロが出力する値を用いて第6の値とするよう
に前記追加ニューロを学習させ、且つ、前記既存対象に
対して第7の値を出力するよう前記追加ニューロを学習
させるようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、追加ニューロにおいて、
追加対象について所望値を出力すると共に、既存対象に
ついては、例えば0などの既存対象の所望値と異なる所
定値を出力し、且つ追加対象について、既存ニューロが
出力する不定値をキャンセルする値を出力するように学
習させればよいので、既存対象を認識する既存ニューロ
を維持して、追加対象をも認識することができるニュー
ロシステムを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
けるニューロシステムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における認識対象の追加
出力対応方法を示すニューロシステムの概念図である。
同図に示すように、本発明のニューロシステムは、入力
層1aと中間層1bと出力層1cとを有する既存ニュー
ロ1及び入力層2aと中間層2bと出力層2cとを有す
る追加ニューロ2が並列に接続された構成となってい
る。そして、既存ニューロ1は、既存ニューロ出力部3
を備えて、これより出力情報gを出力する。追加ニュー
ロ2は、既存出力部5と追加出力部6を有する追加ニュ
ーロ出力部4を備え、既存出力部5より出力情報hを出
力し、追加ニューロ出力部4より出力情報iを出力す
る。
【0012】既存出力部5からの出力情報hは、既存ニ
ューロ出力部3からの出力情報gの補正(追加対象に対
する値をキャンセルすること)を目的とするものであ
り、既存ニューロ出力部3の出力情報gに加算(減算:
g−h)される。そして、出力情報gから既存出力部5
の出力情報hを減算してなる出力情報jと、追加ニュー
ロ出力部4の追加出力部6からの出力情報iとを合わせ
て統合出力情報kとし、この統合出力情報kが所望の値
(すなわち、統合出力所望値m)になるように追加ニュ
ーロ2を学習させている。追加ニューロ2から得られる
所望値(すなわち、追加ニューロ出力所望値n)は学習
データ毎に設定され、また、学習データには既存対象a
のデータと追加対象bのデータの両方が使用され、それ
ぞれ以下のように学習される。
【0013】「既存対象aのデータに対する学習」追加
ニューロ出力部4の既存出力部5に対しては、出力情報
hがすべて立たない(すなわちh=0となる)ように学
習させる。これは、既存ニューロ1が既存対象aのデー
タに対して学習済であり、既存ニューロ出力部3より正
しい値を出力するため、既存ニューロ出力部3の出力情
報gを補正する必要がないからである。また、追加ニュ
ーロ出力部4の追加出力部6に対しては、出力情報iが
すべて立たない(すなわちi=0となる)ように学習さ
せる。これは、統合出力所望値mにおいては、既存対象
aのみに対応しているため、追加対象bに対応した出力
情報iを立たせる(つまり、i=1とする)必要がない
からである。
【0014】「追加対象bのデータに対する学習」追加
ニューロ出力部4の既存出力部5に対しては、出力情報
hが対応する既存ニューロ出力部3の出力情報gを補正
することにより、既存ニューロ出力部3の出力情報の値
jが立たない(j=0)ように学習させる。これは、既
存ニューロ1が追加対象bのデータに対して未学習であ
り、意味のない値を出力するため、既存出力部5の出力
情報hによって既存ニューロ出力部3の出力情報gを打
ち消して(つまり、g−h=jの演算を行って)、意味
のない出力を無効にする必要があるからである。また、
追加ニューロ出力部4の追加出力部6に対しては、対応
する出力情報iが立つ(すなわちi=1となる)ように
学習させる。これは、統合出力所望値mにおいて追加対
象bに対応した出力情報iを立たせる(i=1とする)
必要があるからである。
【0015】ここで説明を分かり易くするため、一例と
して、既存対象aを1000円札又は5000円札と
し、追加対象bを2000円札とする場合について説明
する。 (第1ステップ) 追加対象b:2000円札は、既存ニューロ用特徴量c
により特徴量を抽出され、既存ニューロ1に入力される
こととなる。その結果、既存ニューロ出力部3には、不
定値(意味のない値)が出力されることとなる。そこ
で、この不定値により、2000円札が1000円札や
5000円札と間違って鑑別(認識)されないように、
鑑別システムを設計する必要がある。つまり、既存ニュ
ーロ出力部3の数値と同一のものを既存出力部5で生成
し、これらの差分を0として、既存ニューロ出力所望値
jを0とする。すなわち、追加対象である2000円札
を既存ニューロ1により計算させたときに、既存対象で
ある1000円札と鑑別する割合が0.3、5000円
札と鑑別する割合が0.5ならば、それぞれの出力を0
にするように追加ニューロ2を学習させる(設計す
る)。よって、この場合の第1ステップとして、追加対
象2000円札を既存の特徴量抽出方法によって抽出量
を抽出し、このデータを既存ニューロ1に入力したとき
に、1000円札と鑑別する割合を知る必要がある。
【0016】(第2ステップ)次に第2ステップ(第1
ステップの前後を問わない)として、追加ニューロ2に
1000円札、2000円札、5000円札の特徴量を
入力したときに、所望の出力が得られるように、追加ニ
ューロ2を学習させる。ここで、追加ニューロ用特徴量
抽出dは、新規に設計されるものであり、追加対象であ
る2000円札を鑑別できない既存ニューロ1に対し
て、新規ニューロ2では、2000円札を鑑別できるよ
うに、1000円札、2000円札、5000円札の特
徴量に差異が現れるような追加ニューロ用特徴量抽出d
を設定する。追加ニューロ用特徴量抽出方法としては、
例えば、お札をn分割し、ディジタル画像処理したとき
に差異がよく現れるi(nより小)番目を使用するとい
う方法をとることができる。また、既存ニューロ用特徴
量抽出cはお札をn分割する方法を利用し、追加ニュー
ロ用特徴量抽出dはお札全体を所定方向からスキャンす
るなどして既存抽出方法と追加抽出方法とを別の方式と
することもできる。
【0017】(第3ステップ)第3ステップとして、追
加ニューロの学習については、学習の条件として以下の
項目がある。 1)既存対象aである1000円札や5000円札につ
いては、追加ニューロ用特徴量を抽出し、追加ニューロ
2に入力し、得られる結果が0となるように学習させ
る。この理由は、既存対象(1000円札や5000円
札)であることを鑑別するには、既に所望の応答が得ら
れている既存ニューロ1からの出力を使用すればよく、
既存対象を追加ニューロ2で鑑別できるよう学習させる
必要がないからである。 2)追加対象bである2000円札は、追加ニューロ用
特徴量抽出dで特徴量が抽出され、それが追加ニューロ
2で計算され、その結果、追加ニューロ出力所望値nの
2000円札を示す領域にフラグを立てる。つまり、追
加出力部6が1になるように追加ニューロ2を学習させ
る必要がある。 3)追加対象b(2000円札)は、既存の方法により
特徴量を抽出され既存ニューロ1で計算されると共に、
追加ニューロ用特徴量抽出cにより特徴量を抽出され、
追加ニューロ2でも計算される。追加対象bが既存ニュ
ーロ1で計算されると、既存ニューロ出力部3には、不
定値が出力される。この不定値は、第1ステップにおい
て求めたものであり、この不定値をキャンセルするよう
に、追加ニューロ2を学習させる。具体的には追加対象
bが追加ニューロ用特徴量抽出dにより特徴量を抽出さ
れ、追加ニューロ2で計算した結果が第1ステップで求
められた数値になるよう学習させる。
【0018】上述のように学習させるために、以下のよ
うに追加ニューロ出力所望値を設定する。すなわち、既
存ニューロ1の出力から統合出力所望値の既存対象に対
応した出力部分をそれぞれ減じ、その値が正ならばその
値を、その値が負ならゼロ(0)を既存出力部5の所望
値として設定し、統合出力所望値の追加対象に対応した
出力部分の値をそのまま追加出力部6の所望値として設
定する。
【0019】また、学習においては、それに先立ち、学
習パターンを全認識対象からそれぞれ作成しておく。学
習パターンとは、既存対象a・追加対象bの認識対象か
ら、既存ニューロ用用特徴量cの抽出過程を通して得ら
れる既存ニューロ入力情報eと、既存対象a・追加対象
bの認識対象から、追加ニューロ用特徴量dの抽出過程
を通して得られる追加ニューロ入力情報fと、これらに
対応した統合出力所望値mの組のことである。
【0020】図2は、図1のニューロシステムにおける
学習パターンの構成を示す図である。図2において、学
習パターン数はnパターンとし、既存ニューロ入力情報
eの入力数が2、追加ニューロ入力情報fの入力数が
3、統合出力所望値mの出力数が4の場合を示してい
る。例えば、統合出力情報k(統合出力所望値m)の項
目を左からA,B,C,Dに対応づけているとすると、
パターン1は、既存ニューロ入力情報eが(0.8,
0.7)、追加ニューロ入力情報fが(0.1,0.
3,0.2)のとき、統合出力所望値mは、A=0、B
=0、C=0、D=1であるので、この認識対象はDで
あると判断して欲しいことを表している。
【0021】同様にして、パターンnは、既存ニューロ
入力情報eが(0.3,0.2)、追加ニューロ入力情
報fが(0.8,0.6,0.7)のとき、統合出力所
望値mは、A=1、B=0、C=0、D=0であるので、
この認識対象はAであると判断して欲しいことを表して
いる。尚、既存ニューロ入力情報e及び追加ニューロ入
力情報fの入力値は0〜1の連続値を、統合出力情報k
の出力値(統合出力所望値m)は0か1の離散値をと
る。
【0022】次に、これらの学習パターンを利用して実
際の学習を行う手順を、フローチャートを用いて説明す
る。図3は、図1に示すニューロシステムにおける学習の
手順を示すフローチャートである。先ず、既存ニューロ
1用のウェイト(すなわち、性能を決定する内部パラメ
ータ)に既存のウェイトをセットする(Step1)。
さらに、追加ニューロ2用のウェイトを初期化して(S
tep2)、学習パターンをセットする(Step
3)。
【0023】次に、既存ニューロ1用の入力データの読
込みと、追加ニューロ2用の入力データの読込みとに分
かれて処理が行われる。先ず、既存ニューロ1側では、
既存ニューロ入力情報eを読込んで(Step4)、既
存ニューロ1に対して認識を行い(Step5)、既存
ニューロ出力部3の出力情報gを得る。尚、既存ニュー
ロ出力部3の出力情報gが既存ニューロ入力情報eに対
する判断の結果であるという意味で認識と呼ぶ。そし
て、既存ニューロ出力部3の出力情報gから統合出力所
望値mの既存対象aに対応した出力部分を減じて差分を
算出し(Step6)、差分が正ならばその値を、負な
らばゼロ(0)を追加ニューロ出力部4の既存出力部5
に対応した追加ニューロ出力所望値nとしてセットする
(Step7)。
【0024】一方、追加ニューロ2側では、追加ニュー
ロ入力情報fを読込み(Step8)、追加ニューロ2
に対する認識を行い(Step9)、追加ニューロ出力
部4の出力情報を得る。さらに、統合出力所望値mの追
加対象bに対応した出力部分の値iをそのまま追加ニュ
ーロ出力部4の追加出力部6に対応した追加ニューロ出
力所望値nとしてセットする(Step10)。
【0025】次に、追加ニューロ出力所望値nと追加ニ
ューロ出力部4の出力情報との差分を算出する(Ste
p11)。そして、Step11で算出した差分に基づ
いて、その誤差が小さくなる方向に追加ニューロ2用の
ウェイトを修正し(Step12)、学習パターンを更
新する(Step13)。
【0026】このようにして、全学習パターンに対して
更新作業が一巡したか否かをチェックし(Step1
4)、まだ一巡していなければ(Step14,N)、
Step3に戻って、未更新の学習パターンをセット
し、前述のStep3〜Step14の処理を繰り返
す。一方、全学習パターンの更新作業が一巡していれば
(Step14,Y)、全学習パターンに対して一巡し
て学習回数を一回とするカウントで、学習回数を「1」
増加させてStep15へ進む。
【0027】そして、全学習パターンに対してStep
3〜Step11と同様の手順で認識を行い、算出した
誤差があらかじめ設定した基準値以下であるか否かをチ
ェックする(Step15)。ここで、基準値以下であ
れば(Steo15,Y)、正常動作として学習を終了
する。一方、算出した誤差が基準値以下でなければ(S
teo15,N)、学習回数があらかじめ設定した既定
回数を越えたか否かをチェックする(Step16)。
ここで、既定回数を越えていれば(Step16,
Y)、学習を異常終了し、学習回数が既定回数を越えて
いなければ(Step16,N)、Step3に戻っ
て、前述のStep3〜Step16の処理を繰り返え
し、全学習パターンに対して再び学習させる。以上のよ
うな手順により、既存対象の出力にほとんど影響を与え
ることなく、追加対象の学習が可能となり、追加対象用
の出力を含めた入出力関係が得られる。
【0028】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。例えば、上記の実施の形態では、既存ニュ
ーロと追加ニューロの特徴量の抽出が異なる場合につい
て述べたが、両者の特徴量の抽出が同じ場合は上記の実
施の形態に限ることはない。図4は、本発明の実施の形
態において、既存対象と追加対象の特徴量抽出が同じ場
合における認識対象の追加出力対応方法を示すニューロ
システムの概念図である。すなわち、図4に示すよう
に、既存対象aと追加対象bとにおいて入力数が同じで
特徴量抽出法に違いがなければ、追加ニューロ2への追
加ニューロ入力情報fの作成は、既存ニューロ用特徴量
cの抽出法を利用することもできる。つまり、既存対象
a、追加対象b共に既存ニューロ用特徴量cの抽出法を
利用して、既存ニューロ入力情報e及び追加ニューロ入
力情報fを作成し、それぞれ、既存ニューロ1と追加ニ
ューロ2とに入力することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既存ニューロはそのままとし、追加ニューロのみを学習
させるようにしているため、ニューロ入力となる特徴量
の抽出を考慮する際、追加対象に対してのみ差異がでる
ように設定して認識処理を行えばよいので、認識率の高
性能化を図ることができる。さらに、既存ニューロがそ
のまま使用できるので、既存対象及び追加対象のニュー
ロ用特徴量に基づいて認識処理を行う従来のシステムに
比べて、無駄がなく、開発期間を短縮できて、労力、コ
ストを低減できる。また、既存対象に対しては、認識率
やマージンなどにおいて従来と同等の性能を期待するこ
とができ、もって、既存対象と追加対象を合わせたトー
タルな入出力関係において良好な認識処理が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における認識対象の追加
出力対応方法を示すニューロシステムの概念図である。
【図2】図1のニューロシステムにおける学習パターン
の構成を示す図である。
【図3】図1に示すニューロシステムにおける学習の手
順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態において、既存対象と追加
対象の特徴量抽出が同じ場合における認識対象の追加出
力対応方法を示すニューロシステムの概念図である。
【図5】従来技術における認識対象の追加出力対応方法
を示すニューロシステムの概念図である。
【符号の説明】
1 既存ニューロ、2 追加ニューロ、1a、2a、1
1a 入力層、1b、2b、11b 中間層、1c、2
c、11c 出力層、3 既存ニューロ出力部、 4
追加ニューロ出力部、5 既存出力部、6 追加出力
部、11 新規ニューロ、a、p 既存対象、b、q
追加対象、c 既存ニューロ用特徴量、d追加ニューロ
用特徴量、e 既存ニューロ入力情報、f 追加ニュー
ロ入力情報、g、h、i、j 出力情報、k 統合出力
情報、m 統合出力所望値、n追加ニューロ出力所望
値、r 新規ニューロ用特徴量、s 新規ニューロ入力
情報、t 新規ニューロ出力情報、u 新規ニューロ出
力所望値。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存対象について抽出される既存ニュー
    ロ用特徴量に基づいて第1の値を出力する既存ニューロ
    と、 追加対象について抽出される追加ニューロ用特徴量に基
    づいて第2の値を出力すると共に、前記追加対象に対し
    て前記既存ニューロより出力される値を第3の値とする
    値を出力し、且つ前記既存対象に対して第4の値を出力
    するよう学習された追加ニューロとを備えてなるニュー
    ロシステム。
  2. 【請求項2】 既存対象についての認識を行う既存ニュ
    ーロに、追加対象についての認識を行う追加ニューロを
    付加して既存対象及び追加対象についての認識を行うよ
    うにしたニューロシステムの構築方法において、 前記追加ニューロが前記追加対象について抽出される追
    加ニューロ用特徴量に基づいて第5の値を出力するよう
    に前記追加ニューロを学習させると共に、前記追加対象
    に対して前記既存ニューロが出力する値を前記追加ニュ
    ーロが出力する値を用いて第6の値とするように前記追
    加ニューロを学習させ、且つ、前記既存対象に対して第
    7の値を出力するよう前記追加ニューロを学習させるよ
    うにしたことを特徴とするニューロシステムの構築方
    法。
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