JP2002323687A - 液晶基板の組立方法及びその組立装置 - Google Patents

液晶基板の組立方法及びその組立装置

Info

Publication number
JP2002323687A
JP2002323687A JP2001128144A JP2001128144A JP2002323687A JP 2002323687 A JP2002323687 A JP 2002323687A JP 2001128144 A JP2001128144 A JP 2001128144A JP 2001128144 A JP2001128144 A JP 2001128144A JP 2002323687 A JP2002323687 A JP 2002323687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
substrate
agent
substrates
crystal agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001128144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4244529B2 (ja
Inventor
Shigeru Ishida
茂 石田
Yukihiro Kawasumi
幸宏 川隅
Satoshi Hachiman
聡 八幡
Takao Murayama
孝夫 村山
Akira Hirai
明 平井
Masatomo Endo
政智 遠藤
Yukinori Nakayama
幸徳 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industries Co Ltd filed Critical Hitachi Industries Co Ltd
Priority to JP2001128144A priority Critical patent/JP4244529B2/ja
Publication of JP2002323687A publication Critical patent/JP2002323687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4244529B2 publication Critical patent/JP4244529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示ムラの無い液晶パネルを生産すること 【解決手段】 一方の基板1bを加圧板27の下面に保
持すると共に他方の基板1aをテーブル9上に保持し、
その他方の基板1a上に液晶剤Pを供給した後、対向し
た各基板1a,1bを各々の間隔を狭めて各基板1a,
1bの内の何れか一方に設けた接着剤で貼り合わせる液
晶基板の組立方法にて、この基板1aの表面に対して所
定の高さに液晶剤吐出用のノズル先端18bを位置決め
するノズル位置決め工程と、他方の基板1a上に、この
基板1aの配向方向Rに対して所定の角度θで、液晶剤
Pを予め設定された少なくとも一つの略直線状の塗布パ
ターンで塗布する液晶剤塗布工程とを有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶剤を介在させ
た貼り合わせ対象物たる基板同士を対向させて保持し、
その各基板の間隔を狭めて貼合せる液晶基板の組立方法
及びその組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルの製造には、透明電極や
薄膜トランジスタアレイが設けられた二枚のガラス基板
を、基板の周縁部に口字状に設けたシール剤や基板の外
周部の適宜な位置に塗布した接着剤で数μm程度の極め
て接近した間隔をもって貼り合わせ、その各基板と接着
剤(以下、「シール剤」ともいう。)で形成される空間
に液晶を封止するという工程がある。
【0003】従来、その液晶の封止を行う際の基板貼り
合わせ方法としては、注入口を設けないようにシール剤
をクローズしたパターン(口字形)に描画した一方の基
板上に液晶を滴下しておく。そして、真空チャンバ内に
て他方の基板を一方の基板の上方に配置し、真空状態で
その他方の基板と一方の基板との間隔を狭めて加圧して
上下の基板を貼り合わせる、という特開昭62−890
25号公報に開示された方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭62−89025号公報に開示された方法では、基
板上へ液晶剤を滴下しているので、基板膜面と液晶剤と
の間に発生する分子間力や滴下衝撃や貼り合わせ時の加
圧に伴う液晶剤の反力(特に液晶剤の粘度増加に伴う反
力)により生じる膜面の変形又は破損によって,更には
配向不良等によって色ムラ不良が生じる、という不都合
があった。また、貼り合わせ処理時における上下基板の
狭いギャップ状態で、滴下した液晶剤の界面が発生して
色ムラが生じるという不都合があった。更に又、液晶剤
を滴下する際の空気の巻き込みにより、空気中の水分や
不純物等が貼り合わされた基板と液晶剤との間に閉じ込
められ、それが酸化現象等を引き起こして基板上に滴下
痕として残ってしまう、という不都合があった。そし
て、その滴下痕によって、組み立てられた液晶パネルに
色ムラが生じる、という不都合があった。
【0005】本発明は、かかる従来例の有する不都合を
改善し、液晶剤の滴下痕や貼り合わせ時の液晶剤の界面
による表示ムラの無い液晶パネルを生産することができ
る液晶基板の組立方法及びその組立装置を提供すること
を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明では、貼り合わせ対象物たる二枚の基板の内の一
方の基板を加圧板の下面に保持すると共に他方の基板を
テーブル上に保持し、その他方の基板上に液晶剤を供給
した後、対向した各基板を各々の間隔を狭めて当該各基
板の内の何れか一方に設けた接着剤で貼り合わせる液晶
基板の組立方法において、前記他方の基板の上方にてこ
の基板の表面に対して所定の高さに液晶剤吐出用のノズ
ル先端を位置決めするノズル位置決め工程と、前記他方
の基板上にこの基板の配向方向に対して所定の角度で、
液晶剤を予め設定された少なくとも一つの略直線状の塗
布パターンで塗布する液晶剤塗布工程とを有している。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る液晶基板の組立装置
の一実施形態について図1から図3に基づいて説明す
る。
【0008】本実施形態の液晶基板の組立装置の構成を
図1に示す。この液晶基板の組立装置は、大別すると、
液晶塗布装置たる液晶パターン塗布部S1と、上基板1
bを保持する加圧板27を備えると共にその上基板1b
を下基板1aに加圧する基板貼合部S2と、下基板1a
を載置保持するテーブル9を備えるXYθステージT1
とから構成される。ここで、液晶パターン塗布部S1及
び基板貼合部S2は、架台2上に立設された複数の支持
柱と各支持柱間を横架する横架材とから成るフレーム3
に支持されると共に隣接して配置され、XYθステージ
T1は液晶パターン塗布部S1及び基板貼合部S2と架
台2との間に移動自在に配置される。以下、これら各構
成について詳述する。
【0009】液晶パターン塗布部S1は、後述するテー
ブル9に載置保持された下基板1a上(下基板1aの主
面)に所望量の液晶剤を塗布するノズル18を備えたデ
ィスペンサ17と、このディスペンサ17を保持すると
共に上下方向(図1に示すZ軸方向)に移動させるZ軸
ステージ15と、このZ軸ステージ15の上下移動を付
勢するモータ16と、ディスペンサ17の近傍に配設さ
れると共にZ軸ステージ15に保持される基板表面高さ
測定器LSとで構成される。このように構成された液晶
パターン塗布部S1は、基板貼合部S2を支持する後述
するフレーム3から突設されたブラケット14でZ軸ス
テージ15を保持して支持される。
【0010】ここで、そのディスペンサ17について説
明する。このディスペンサ17には、図示しない圧力源
(例えばポンプ)とエアフィルタが接続されており、そ
の圧力源から送出された不活性ガス(例えば、窒素ガス
やアルゴンガス等)をエアフィルタを通すことによっ
て、ゴミ等の不純物を含まない不活性ガスが送り込まれ
る。この不活性ガスは、図3に示すが如く、液晶剤を納
めたディスペンサ17の溜め部17aと,下基板1aに
不活性ガスを供給するガス供給部18aとに送り込まれ
る。このように不活性ガスを溜め部17aに供給するこ
とによって液晶剤が圧送され、これによりノズル先端部
18bからその液晶剤が下基板1aに塗布される。ま
た、ガス供給部18aはノズル先端部18bに覆設され
ており、そのノズル先端部18bを囲うように不活性ガ
スが吐出される。本実施形態のノズル先端部18bの先
端(液晶剤吐出口)形状は、略円形のものが用いられ
る。このように2重ノズルを用いることによって、液晶
剤をできるだけ空気に触れずに塗布することが可能とな
る。
【0011】上述したディスペンサ17を用いて液晶剤
を塗布する場合、一般に液晶剤を塗布すると同時に不活
性ガスを吐出させている。ここで、本実施形態にあって
は、それに加えて、液晶剤の塗布を開始する前から不活
性ガスの吐出を開始しているので、下基板1a表面の空
気が除去される為に、液晶剤が空気に触れる可能性を更
に少なくすることができる。
【0012】続いて、前述した基板表面高さ測定器LS
について説明する。この基板表面高さ測定器LSは、例
えば下基板1aの主面に向けて超音波を発射してからそ
の反射波が戻ってくるまでの時間を計測し、その時間に
基づいて基板表面高さ測定器LSと下基板1aとの間の
距離を測定するものである。この基板表面高さ測定器L
Sは、例えば後述するが如くディスペンサ17のノズル
位置を調整する際に使用される。即ち、そのノズル位置
が下基板1aに対して所望高さになるようZ軸ステージ
15を上下移動させる際に、基板表面高さ測定器LSに
よる測定距離を用いる。
【0013】ここで、図1には示していないが、その液
晶剤塗布用のディスペンサ17の近くにはシール剤を吐
出する為のディスペンサが配設されている。このシール
剤供給用のディスペンサは、液晶剤塗布用のディスペン
サ17と同様に図示しないブラケットを介してフレーム
3に固定されている。
【0014】基板貼合部S2は、後述する下チャンバユ
ニット10と共に減圧チャンバを成す下方が開口した上
チャンバユニット21と、この上チャンバユニット21
内にシャフト29を介して配設され且つ吸引吸着機構及
び静電吸着機構を備えた加圧板27とから成り、それぞ
れが独立して上下動できる構造になっている。
【0015】具体的に、上チャンバユニット21には複
数のシャフト29を挿通する図示しない貫通孔が各々形
成されている。そして、上チャンバユニット21の上部
には、その貫通孔とシャフト29との間の間隙を覆うと
共にそのシャフト29に覆設するリニアブッシュ及び真
空シールを内蔵したハウジング30と、本体をフレーム
3の横架材に固定すると共にその本体内にて上下方向に
往復移動する部材を上チャンバユニット21の上部に固
定するシリンダ22とが備えられる。このように構成す
ることで、上チャンバユニット21がシャフト29をガ
イドとしてシリンダ22により上下方向に移動する。
【0016】上述したハウジング30の真空シールは、
上チャンバユニット21と下チャンバユニット10とが
合体して減圧チャンバを形成し、その際にハウジング3
0が変形しても貫通孔とシャフト29との間の間隙から
真空漏れを起こさないように内蔵される。これが為、減
圧チャンバの変形によってシャフト29に負荷が掛かっ
ても、その力を吸収することができる。また、シャフト
29の一端に固定された加圧板27の変形を防止でき、
後述するが如き各基板1a,1bの貼り合わせの際に、
加圧板27に保持された上基板1bとテーブル9に保持
された下基板1aとの平行を保って貼り合わせを行うこ
とができる。
【0017】ここで、上チャンバユニット21の下端部
(開口の周縁部)には、下チャンバユニット10と共に
減圧チャンバを形成した際にその減圧チャンバ内を気密
する為のフランジ21aが設けられている。
【0018】また、上チャンバユニット21の一方の側
部には、減圧チャンバ内を減圧する為に、減圧チャンバ
内に連通する配管ホース24と、この配管ホース24の
途中に配設された真空バルブ23と、配管ホース24に
接続された図示しない真空ポンプとが備えられる。
【0019】更に又、上チャンバユニット21の他方の
側部には、減圧された減圧チャンバ内を大気圧に戻す為
に、減圧チャンバ内に連通するガスパージバルブ25
と、このガスパージバルブ25に一端が接続されたガス
チューブ26と、このガスチューブ26の他端に接続さ
れた窒素やクリーンドライエアー等を送出する加圧ポン
プとが備えられる。
【0020】ここで、上チャンバユニット21の上部に
は加圧板27に形成された図示しないマーク認識用孔を
通して各基板1a,1bの位置合わせマークを観測する
為の窓が複数設けられる。この場合、その位置合わせマ
ークの観測には、上チャンバユニット21の窓の上方に
配設された図示しない画像認識カメラが用いられ、この
画像認識カメラによって各基板1a,1bの位置合わせ
マークのずれを測定する。
【0021】続いて、加圧板27は、前述したが如くシ
ャフト29の一端に固定されている。ここで、このシャ
フト29の他端はハウジング31に固定されており、こ
のハウジング31の両側部に配設されたリニアガイド3
4とそのリニアガイド34に係合するフレーム3に設け
られたガイド部3aとによって、加圧板27の上下動が
可能な構造になっている。より具体的には、ハウジング
31の上部に配設されたハウジング32と、このハウジ
ング32の上面に配設された荷重計33と、上下方向に
螺刻された雌螺子部を有し且つその荷重計33の上部に
配設されたナットハウジング37と、このナットハウジ
ング37の雌螺子部にて回動自在に螺合するボールねじ
36と、このボールねじ36をその軸中心で回動する出
力軸を備えたモータ40とを有し、このモータ40を駆
動することによって加圧板27の上下動を行う。この場
合、モータ40は、フレーム3の上部に配設されたフレ
ーム35上のブラケット38に固定される。
【0022】このように構成することで、モータ40の
駆動によって上基板1bを保持した加圧板27を下降さ
せ、その上基板1bをテーブル9上の下基板1aに密着
させて貼り合わせに必要な加圧力を与えることができ
る。ここで、上述した荷重計33は加圧力センサとして
働き、逐次フィードバックされた信号に基づいてモータ
40を制御することで、各基板1a,1bに所望の加圧
力を与えることが可能になっている。
【0023】以上の如く上下動する加圧板27には、前
述したように吸引吸着機構及び静電吸着機構が備えられ
る。この吸引吸着機構は、加圧板27の下面から形成さ
れた複数の図示しない吸引孔と、これら各吸引孔に連通
すると共に上チャンバユニット21に配設された吸引吸
着用継手41と、この吸引吸着用継手41に連通する吸
引チューブ42と、この吸引チューブ42に接続する図
示しない真空ポンプとで構成される。このように構成し
た吸引吸着機構は、大気下にあっては真空ポンプを駆動
して上基板1bを加圧板27の下面に真空吸着(或いは
吸引吸着)で密着保持する。
【0024】続いて、静電吸着機構について説明する。
この静電吸着機構は、本実施形態にあっては略矩形の平
板電極から成り、加圧板27の下面の両端側に形成され
た二つの略矩形の凹部に各々嵌着される。また、その平
板電極は、その表面(加圧板27の下面側)が誘電体で
覆われており、この誘電体の主面が加圧板27の下面と
面一になるよう設けられる。このように加圧板27に配
設された平板電極は、夫々正負の直流電源に適宜なスイ
ッチを介して接続されている。これが為、各平板電極に
正或いは負の電圧が印加されると、上記誘電体の主面に
負或いは正の電荷が誘起される。そして、その電荷によ
って上基板1bに形成されている透明電極膜との間に発
生するクーロン力で上基板1bが加圧板27に静電吸着
される。ここで、各平板電極に印加する電圧は、同極で
もよいし、夫々異なる双極でもよい。
【0025】尚、その周囲が大気の場合は、前述した吸
引孔による吸引吸着を行った方がよい。その理由は、静
電吸着を行う場合、上基板1bと加圧板27の間に空気
層があると、静電気による放電現象が発生して上基板1
bや加圧板27を損傷してしまう。これが為、例えば上
基板1bを加圧板27に最初に密着保持するときは周囲
が大気下にあるので、先ず吸引吸着機構で吸着し、減圧
チャンバ内を減圧していって放電現象が発生しない程度
まで減圧されてから静電吸着を行うことが望ましい。
【0026】ここで、後述するが如く加圧板27にて上
基板1bを吸引吸着している状態で減圧チャンバ内を減
圧していくと、その吸着力が小さくなり上基板1bが落
下する虞がある。これが為、上チャンバユニット21に
は、加圧板27の僅か下の位置で上基板1bを受け止め
る受止爪60が設けられている。この受止爪60は、図
2に示すように、上基板1bの対角位置たる二つの角部
に対応して配設されており、上チャンバユニット21か
ら下方に向けて延設したシャフト59で釣り下げ保持さ
れる。
【0027】具体的には、図示しないが、上チャンバユ
ニット21に形成された貫通孔にシャフト59が挿通さ
れており、このシャフト59がその軸中心で回転し且つ
上下移動できるように構成されている。この場合、減圧
チャンバ内が真空漏れを起こさないようにシャフト59
に真空シールが覆設されている。上記回転はシャフト5
9の端部に接続された図示しない回転アクチェータによ
って、上下移動は同様にシャフト59の端部に接続され
た図示しない昇降アクチェータによって行われる。この
ようにシャフト59を回転又は上下移動させることによ
って、各基板1a,1bの貼り合わせを行ない、下基板
1a上に塗布された液晶剤を各基板1a,1bの主面の
広がり方向に拡張させる場合に邪魔にならぬように受止
爪60を退避させることができる。
【0028】次に、XYθステージT1について説明す
る。このXYθステージT1は、架台2上に配設された
Xステージ4aと、このXステージ4a上に配設された
Yステージ4bと、このYステージ4b上に配設された
θステージ4cと、このθステージ4c上に配設され且
つ下基板1aを載置保持するテーブル9と、Yステージ
4b上にプレート13を介して固定され且つ上チャンバ
ユニット21と共に減圧チャンバを成す上方が開口した
下チャンバユニット10とを有する。
【0029】本実施形態のXステージ4aは、駆動モー
タ5によってYステージ4b,θステージ4c,テーブ
ル9並びに下チャンバユニット10を左右方向(図1中
のX軸方向)に、即ち液晶パターン塗布部S1と基板貼
合部S2の下方にて往復移動できるよう構成される。ま
た、Yステージ4bは、駆動モータ6によってθステー
ジ4c,テーブル9並びに下チャンバユニット10を前
後方向(図1中のY軸方向)に移動できるよう構成され
る。更に又、θステージ4cは、回転ベアリング7を介
し駆動モータ8によってYステージ4bに対して図1に
示すθ方向に回転するよう構成される。ここで、θステ
ージ4cは、下チャンバユニット10に対し回転ベアリ
ング11と真空シール12を介して回転自在に取付けら
れており、これによりθステージ4cが回転しても下チ
ャンバユニット10がつられて回転しない構造となって
いる。
【0030】ここで、下基板1aはテーブル9上で重力
方向に載置されているので、その下基板1aの位置決め
を図る為に、テーブル9には、図2に示すように、下基
板1aの隣り合う二つの周縁部に対応して各々配設され
た複数の位置決め部材81と、下基板1aの残りの二つ
の周縁部に対応して各々配設された複数の押付ローラ8
2とを有する位置決め機構が備えられる。この押付ロー
ラ82は、例えば図2に示す矢印方向にテーブル9上を
移動できるよう構成されており、各押付ローラ82で下
基板1aを位置決め部材81に押付けることによって、
その下基板1aの水平方向(テーブル9の面方向)の位
置決めを行うと共にテーブル9上での保持を行う。
【0031】しかしながら、各基板1a,1bを貼り合
わせる直前の微小位置決めの際に、上基板1bが下基板
1a上のシール剤や液晶剤と接触した影響で下基板1a
がずれたり持上がる虞がある。又は、減圧チャンバ内を
減圧する際に、その減圧過程で下基板1aとテーブル9
との間に入り込んでいる空気が逃げ、これにより下基板
1aが踊ってずれてしまう虞がある。これが為、そのテ
ーブル9にあっても、前述した加圧板27と同様に構成
された吸引吸着機構及び静電吸着機構が備えられてお
り、これによりテーブル9上に下基板1aが密着保持さ
れる。
【0032】ここで、そのテーブル9には、下基板1a
の載置面から突出可能であり且つ上下方向に移動自在な
図示しないピンが複数配設される。このようにピンを設
けることによって、各ピンを上昇させて貼り合わせ後の
基板を押し上げることができ、これによりテーブル9か
らの取り出しを容易にしている。また、例えば各ピンを
上昇させた際にテーブル9に当接させることで接地状態
にし、貼り合わせ後の基板の除電を行なうことができ
る。
【0033】続いて、下チャンバユニット10には、上
端部(開口の周縁部)に配設されたOリング44と、こ
のOリング44の外側に配設されたボールベアリング8
7とが備えられる。このようにOリング44を設けてい
るので、後述するが如く上チャンバユニット21を下降
させてそのフランジ21aをOリング44に当接させた
際に、各チャンバユニット10,21が一体となり、減
圧チャンバとして機能させることができる。また、ボー
ルベアリング87は、減圧チャンバを減圧した際のOリ
ング44のつぶれ量を調整する為に、上下方向の任意の
位置に設定できるよう構成される。このようにボールベ
アリング87の位置を適宜調整することによって、減圧
により掛かる大きな力を、ボールベアリング87を介し
て下チャンバユニット10で受けることができる。そし
て、このようなボールベアリング87が配設されること
によってOリング44の弾性変形が可能となるので、後
述する貼り合わせ時に、XYθステージT1をOリング
44の弾性範囲内で容易に微動させ精密に位置決めする
ことができる。
【0034】次に、本実施形態の液晶基板の組立装置の
動作を説明する。
【0035】先ず、テーブル9に上基板1bを保持した
治具を図示しない移載機のハンドを用いて載置した後、
駆動モータ5を駆動してXステージ4aを動かし、XY
θステージT1を基板貼合部S2の下に移動させる。そ
して、モータ40を駆動して加圧板27を下降させ、テ
ーブル9上の上基板1bを加圧板27に吸引吸着する。
しかる後、モータ40を駆動して加圧板27を上昇さ
せ、その加圧板27に上基板1bを保持した状態で待機
させる。
【0036】上基板1bの加圧板27への保持が終了す
ると、駆動モータ5を駆動してXYθステージT1を液
晶パターン塗布部S1の下に移動する。そして、テーブ
ル9から空になった治具を外してそのテーブル9上に移
載機のハンドを用いて下基板1aを載置し、この下基板
1aを前述した図2に示す位置決め部材81と押付ロー
ラ82で位置決めして保持する。
【0037】ここで、通常、上基板1bと下基板1a
は、この各基板1a,1bに設ける配向膜のラビング方
向各々が略直角になるように配置されるので、液晶剤を
所定の面積(位置)に供給する際は、貼り合わせ時に液
晶剤を押し広げることができるように各基板1a,1b
のラビング方向を考慮する必要がある。即ち、供給され
た液晶剤の形状を配向方向に対して略直角方向に細長い
形状にすれば、液晶剤が略均一に広がる。このようにラ
ビング方向を考慮して液晶剤を塗布する理由は、液晶剤
はラビング(配向)方向に流れ易いので、その液晶剤が
シール剤に到達するまでの時間をその方向に関係なく略
均一にし、液晶剤の広がる速度の遅い方をシール剤に近
くなるように塗布する為にである。これが為、貼り合わ
せ時の液晶剤の広がりも考慮して、後述するが如く下基
板1aの配向方向に対して所定の角度の傾きを設けてパ
ターンを形成し、貼り合わせ完了時の液晶剤の広がりを
略均一にする。
【0038】以上のことから、各基板1a,1bは、そ
のラビング方向が液晶剤の塗布方向(例えば本実施形態
にあっては図1に示すX軸方向)に対して所定の角度を
もつようにテーブル9上に載置する。
【0039】前述したが如くテーブル9上に下基板1a
が保持されると、その状態で下基板1a表面の液晶剤の
濡れ性を向上させる為、図1に示すイオンブロー手段I
Bを用いてイオンブローを行う。このイオンブローと
は、イオン化超音波エアーを下基板1a表面に吹き付け
ることで、その基板表面の清掃と液晶剤の濡れ性を向上
させるものである。ここで、このイオンブローに替え
て、図1に示すUV(紫外線)式ドライ洗浄器UVLに
よりドライ洗浄を行ってもよい。但し、このドライ洗浄
は、後述するシール剤塗布後に行うとシール剤に悪影響
を及ぼす(シール剤を固化する)虞がある為、シール剤
塗布前に行うことが望ましい。尚、イオンブローを用い
る場合は、シール剤塗布後に行っても問題はない。
【0040】続いて、各駆動モータ5,6を駆動し、X
ステージ4aとYステージ4bを動かしてXYθステー
ジT1をX軸,Y軸方向に移動させながらシール剤供給
用のディスペンサから下基板1a上にシール剤を吐出す
る。その際、下基板1a上にはクローズ(閉鎖)したパ
ターン(例えば口字形)でシール剤が塗布される。この
ようにしてシール剤を塗布した後、そのシール剤から成
る枠内にディスペンサ17から液晶剤を必要量だけ塗布
する。以下に、その液晶剤の塗布方法について詳述す
る。
【0041】先ず、下基板1aに液晶剤Pを塗布するノ
ズル先端部18bの高さ(液晶剤Pの吐出高さ)を、液
晶剤塗布用のディスペンサ17の近傍に設けた前述した
基板表面高さ測定器LSを用いて測定する。しかる後、
その測定値に基づきモータ16を駆動してZ軸ステージ
15を上下移動させ、ディスペンサ17のノズル先端部
18bを所定の高さに位置決めする。本実施形態にあっ
ては、このノズル先端部18bの高さは、シール剤の高
さ(本実施形態にあっては20〜30μm程度の高さ)
より低い10〜20μm程度に設定している。このよう
に液晶剤Pの吐出高さをシール剤の高さより低くするこ
とによって、基板貼り合わせの際の基板加圧時に液晶剤
Pにより基板1a,1b間に作用する反力を緩和でき、
更には従来例の如き液晶剤滴下時の衝撃力を小さくでき
る。そしてこれが為、色ムラの発生を防止できる。更に
は供給した液晶剤Pの高さが低い為、貼り合わせ時間の
短縮も図れる。
【0042】続いて、Xステージ4aやYステージ4b
を動かして下基板1aをX軸やY軸方向に移動させなが
ら、ノズル先端部18bから液晶剤Pを吐出して下基板
1aの主面上の略中央部付近に所定のパターンで塗布す
る。
【0043】本実施形態における液晶剤塗布パターン
は、図4(a)に示すが如く、クローズしたシール剤の
パターン内に、前述したノズル先端部18bの設定高さ
で直線状に液晶剤Pを塗布したものである。その際の塗
布方向は、下基板1aの配向膜の配向方向R(ラビング
方向)に対して角度θ(例えば、約30〜60度)で塗
布しており、この場合の液晶剤Pの塗布量は、基板貼り
合わせが完了したときの各基板1a,1bとシール剤と
の間の容積と略一致する量としている。尚、液晶剤Pの
塗布方向は、基板貼り合わせ時に液晶剤Pが広がるもの
であれば配向方向に対して45度にすることが望まし
い。このように液晶剤Pを連続的に吐出して下基板1a
に塗布することによって、液晶剤Pの供給時間の短縮が
図れる。
【0044】ここで、液晶剤Pの吐出前にガス供給部1
8aから不活性ガスのみを予め供給して下基板1a表面
を不活性ガス雰囲気とし、しかる後、液晶剤Pと不活性
ガスを同時に吐出しながら液晶剤Pを塗布することが望
ましい。このように不活性ガス雰囲気中で液晶剤Pの塗
布を行うことで、大気中の水分や不純物の巻き込み,液
晶剤Pの酸化を防止できる。また、吐出された不活性ガ
スの作用によって液晶剤Pを濡れ広げることができ、液
晶面の高さをより低くすることができるので、基板貼り
合わせ時間の更なる短縮が可能となる。また、テーブル
9に図2に示すヒータHTを設置し、このヒータHTで
下基板1aを暖めることによって塗布された液晶剤Pの
粘度を低下させ、液晶面の高さを低くしてもよい。
【0045】ここで、上述したが如く液晶剤Pを塗布し
た後で再度下基板1a表面をイオンブローしてもよい。
これにより、下基板1aは液晶剤の濡れ性が更に向上
し、イオンブローしない場合に比べて液晶剤を早くシー
ル剤端面まで広げることができる。また、液晶剤Pを塗
布する際に、下基板1aを加振しながら塗布を行っても
よい。これにより、従来例の如き液晶剤滴下時の衝撃力
を更に緩和することができ、更には液晶剤と下基板1a
との間の表面張力の作用が無くなり易くなる為、よりい
っそう色ムラの発生を防止できる。
【0046】ここで、説明を省略したが、上基板1b又
は下基板1aには予めスペーサが散布され,若しくは貼
付けられている。この場合のスペーサとは、各基板1
a,1bを貼り合わせる際に、その各基板1a,1b間
の隙間が所定量以下とならないようにするものである。
尚、そのスペーサを液晶剤に混入しておき、液晶塗布と
共にスペーサの散布を行ってもよい。
【0047】前述したが如く液晶剤が必要量だけ塗布さ
れた後、駆動モータ5を駆動してXYθステージT1を
基板貼合せ部S2の下の所定位置に移動する。そして、
XYθステージT1が停止すると、シリンダ22を作動
させて上チャンバユニット21を下降させ、そのフラン
ジ部21aをOリング44に当接させる。これにより、
下チャンバユニット10と上チャンバユニット21とか
ら成る減圧チャンバが形成される。
【0048】減圧チャンバが形成された後、真空バルブ
23を開放して減圧チャンバ内を減圧していく。その
際、前述したが如く上基板1bは加圧板27に吸引吸着
された状態である為、減圧チャンバ内の減圧が進み真空
化していくと上基板1bに作用していた吸引吸着力が徐
々に小さくなってその上基板1bを保持できなくなり、
上基板1bが自重で落下する。これが為、前述した回転
アクチェータや昇降アクチェータによって図2に示す受
止爪60を動かし、上基板1bを受止爪60で受け止め
て加圧板27の僅かに下の位置に保持する。
【0049】減圧チャンバ内が充分減圧された時点(本
実施形態にあっては約5×10−3Torr程度)で、加圧
板27に設けた静電吸着機構に電圧を印加し、受止爪6
0上にある上基板1bを加圧板27にクーロン力で保持
する。その際、減圧チャンバ内は既にかなり減圧されて
おり、加圧板27と上基板1bの間に空気が残っていな
いので、静電気による放電が発生しない。また、空気が
逃げるときに発生する上基板1bの踊りもない。
【0050】上基板1bが静電吸着されると、シャフト
59を昇降アクチェータで下降させ且つ回転アクチェー
タで回転させて、受止爪60を各基板1a,1bの貼り
合わせの邪魔にならぬように待避させる。そして、モー
タ40を駆動して加圧板27を下降させ、上基板1bを
下基板1aに接近させる。しかる後、画像認識カメラを
用いて各基板1a,1bに設けた位置合わせマークを読
み取って画像処理で位置ずれの測定を行い、この測定値
に基づきXステージ4a,Yステージ4b並びにθステ
ージ4cの動作制御を行ってテーブル9を微動させ、下
基板1aと上基板1bとの高精度な位置合わせを行う。
ここで、下チャンバユニット10には前述したが如きボ
ールベアリング87が配設されているので、その微動の
際にボールベアリング87が各チャンバユニット10、
21の間隔を維持でき、Oリング44を極端に変形させ
ないで真空状態(減圧状態)を維持することができる。
【0051】その位置合わせが終了すると、加圧板27
を更に下降させ、上基板1bの下面を下基板1a上のシ
ール剤に接触させる。その際、荷重計33でシール剤に
掛かる加圧力を計測しながらモータ40の駆動力を制御
して各基板1a,1bを所望間隔に貼り合わせる。この
場合、上基板1bは加圧板27に静電吸着力により密着
している為その中央部が垂れ下がることはない。従っ
て、液晶剤中のスペーサに悪影響を与えたり、基板1
a,1b同士の位置合せ不良が生じることはない。
【0052】ここで、貼り合わせる基板の面積が大きく
なると、前述した加圧力による貼り合わせだけでは十分
にシール剤を潰すことができない。これが為、その加圧
力による貼り合わせ(一次加圧)が終了すると、加圧板
27の静電吸着を解除し、シリンダ22を動作して上チ
ャンバユニット21を上昇させる。そして、真空バルブ
23を締めてガスパージバルブ25を開き、真空チャン
バ内に窒素ガスやクリーンドライエアーを供給して大気
圧に戻す。このように真空チャンバ内を大気圧に戻すこ
とによって液晶基板面に圧力を加え、所望の厚みに確実
に貼り合わせる(二次加圧)。
【0053】ここで、真空チャンバ内圧力を真空状態か
ら大気圧へと変化させた際に、基板1a,1b間におけ
る液晶剤間の空間部分が真空状態である為、各基板1
a,1bには略均一にその外部から大きな圧力が加わ
る。例えば各基板1a,1b間の空間部分が真空状態の
ときに大気圧を加えると121.6kNの力を掛けるこ
とができる。上記本加圧は、その各基板1a,1bに掛
かる圧力を利用して貼り合わせを行うものである。
【0054】貼り合わせが終了すると、ガスパージバル
ブ25を閉じ、XYθステージT1を液晶パターン塗布
部S1の下に戻してテーブル9から貼り合わせた基板を
移載機のハンドで取り出し、次の基板の貼り合わせに備
える。その取り出された貼り合わせ後の基板は、下流の
UV光照射装置や加熱装置等に送られてシール剤の硬化
が行われる。
【0055】以上示したが如く、本実施形態にあっては
シール剤を塗布し、液晶剤を塗布した後直ちに貼り合わ
せ工程に移行することができるので、貼り合わせ前の基
板に塵埃が付着し難い。そしてこれが為、貼り合わせ後
の基板にて前述した従来例の如き滴下痕等に起因する不
良品が発生し難く、生産時の歩留まり向上を図ることが
できる。
【0056】また、液晶剤は、正確な量を供給すること
ができるので、液晶剤の無駄な消費を無くすことがで
き、且つ液晶剤がシール剤のパターンの外側に溢れて基
板を汚染する虞がなくなる。この場合、汚染された基板
の洗浄工程が不要となるので、更なる生産性の向上を図
ることができる。
【0057】更に又、下基板1aを載置保持するXYθ
ステージT1を上基板1bの上チャンバユニット21へ
の搬送に利用できるので、上基板1b搬送用の他の機構
を設けなくてもよく、組立装置の小型化を図ることがで
きる。
【0058】尚、本発明は、必ずしも上記実施形態の態
様に限定するものではなく、以下の如く実施してもよ
い。 (1)本実施形態にあっては、共通の架台2上に液晶パ
ターン塗布部S1と基板貼合部S2を配置しているもの
を例示したが、シール剤塗布と液晶剤塗布を行う一つの
装置を設け、貼り合わせを行う装置とは別構成としてよ
い。更には、シール剤塗布と液晶剤塗布も別々の装置構
成としてもよい。 (2)上基板1bは、XYθステージT1に搭載せず
に、本実施形態にてXYθステージT1に搭載する為に
使用される移載機のハンドから直接加圧板27に搬送し
て吸引吸着させてよい。 (3)本実施形態にあっては、ノズルから局所的に不活
性ガスを供給する方式を例示したが、組立装置全体を不
活性ガス雰囲気のチャンバー内に配設したり、減圧チャ
ンバー内に配設したりすることで、液晶剤滴下雰囲気を
不活性ガスや真空(減圧)状態にしてもよい。 (4)本実施形態にあっては、下基板1aにシール剤を
塗布する場合について例示したが、上基板1bに塗布し
てもよい。但し、この場合は、上基板1bにシール剤を
塗布した後、上基板1bを反転させる工程が必要となる
ので、どちらの基板にシール剤を塗布するかについて適
宜選択することが望ましい。
【0059】ここで、液晶剤塗布パターンは、前述した
図4(a)に示すものに替えて以下の如く行ってもよ
い。
【0060】第一に、図4(b)に示すが如く図4
(a)に示す液晶剤Pの直線パターンを複数本近づけて
描画(塗布)する。この場合、液晶剤Pの塗布方向は、
図4(a)に示す液晶剤塗布パターンと同様にラビング
方向(配向方向)Rに対して角度θで塗布する。このよ
うな液晶剤塗布パターンとすることによって、ノズル先
端部18bと下基板1aとの間隔を小さくしても十分な
量の液晶剤Pを下基板1aに供給することができる。そ
して、これにより液晶剤Pの高さをより低くできるの
で、更に前述した色ムラの防止や貼り合わせ時間の短縮
を図ることができる。尚、この場合の基板貼り合わせを
実行するタイミングは、塗布した複数本の液晶剤Pがシ
ール剤のパターン内に広がって密着してから行うことが
望ましい。
【0061】第二に、図4(c)に示すが如く液晶剤P
を略十字状に塗布する。このように略十字状に塗布する
理由は、上基板1bと下基板1aとではラビング方向R
が略直角となっているので、基板貼り合わせ時に液晶剤
Pを広がり易くする為にである。このような液晶剤塗布
パターンは、図4(c)に示すが如くラビング方向(配
向方向)Rと液晶剤Pの塗布方向とが一致しても液晶剤
Pが広がり易くなるので、ラビング方向Rと一致した方
向に液晶剤Pを塗布する場合に有効である。
【0062】第三に、図4(d)に示すが如く液晶剤P
を幅広の略直線状(略矩形状)に塗布する。この場合
は、前述した略円形状の吐出口のノズル先端部18bに
替え、複数の液晶剤吐出孔を直列配置した多孔直列状の
吐出口を有するノズル先端部を用いる。その際の液晶剤
Pの塗布方向は、図4(a)に示す液晶剤塗布パターン
と同様にラビング方向(配向方向)Rに対して角度θで
塗布する。このようなノズル先端部を用いて液晶剤Pを
塗布することによって、所望量の液晶剤Pを供給する為
に図4(b)の如く複数回吐出位置を変えて液晶剤Pを
吐出する必要がなくなり、液晶剤Pの供給時間を短縮で
きる。また、ノズル先端部18bと下基板1aとの間隔
を小さくしても十分な量の液晶剤Pを下基板1aに供給
することができるので、液晶剤Pの高さをより低くする
ことが可能となり、更に前述した色ムラの防止や貼り合
わせ時間の短縮を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る液晶基板の組立方法及びそ
の組立装置は、従来例にて基板上へ液晶剤を滴下するこ
とによって生じていた基板膜面と液晶剤との間に発生す
る分子間力,滴下衝撃や貼り合わせ時の加圧に伴う液晶
剤の反力により生じる膜面の変形又は破損による色ムラ
の発生を防止できる。また、貼り合わせ処理時における
上下基板の狭いギャップ状態での滴下した液晶剤の界面
の発生を防止でき、色ムラの発生を防止できる。更に
又、酸化現象等を引き起こして滴下痕を生じさせていた
液晶剤供給時の空気中の水分や不純物等の混入を防止で
きるので、その滴下跡によって生じていた色ムラを防止
できる、という従来にない優れた液晶基板の組立方法及
びその組立装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶基板の組立装置の一実施形態
の構成を示す部分断面図である。
【図2】本実施形態に係る上基板の受止爪や下基板の位
置決め機構を説明する斜視図である。
【図3】本実施形態に係る液晶剤供給用ディスペンサの
ノズル部分の構成を説明する説明図である。
【図4】液晶剤の塗布パターンを下基板の上方から観た
上面図であって、図4(a)は略直線状のパターンを、
図4(b)は図4(a)に示す略直線状のパターンを複
数本設けたものを、図4(c)は略十字状のパターン
を、図4(d)は幅広の略直線状のパターンを説明する
説明図である。
【符号の説明】
1a 下基板(他方の基板) 1b 上基板(一方の基板) 9 テーブル 17 ディスペンサ(液晶供給手段) 18 ノズル 18a ガス供給部 18b ノズル先端部 27 加圧板 P 液晶剤 R ラビング方向(配向方向) θ 角度 T1 XYθステージ(駆動手段) LS 基板表面高さ測定器 IB イオンブロー手段 UVL UV式ドライ洗浄器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八幡 聡 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内 (72)発明者 村山 孝夫 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内 (72)発明者 平井 明 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内 (72)発明者 遠藤 政智 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内 (72)発明者 中山 幸徳 茨城県竜ケ崎市向陽台5丁目2番 日立テ クノエンジニアリング株式会社竜ケ崎工場 内 Fターム(参考) 2H088 FA01 FA16 HA08 MA18 2H089 NA22 NA25 PA15 TA01 TA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼り合わせ対象物たる二枚の基板の内の
    一方の基板を加圧板の下面に保持すると共に他方の基板
    をテーブル上に保持し、該他方の基板上に液晶剤を供給
    した後、対向した前記各基板を各々の間隔を狭めて当該
    各基板の内の何れか一方に設けた接着剤で貼り合わせる
    液晶基板の組立方法であって、 前記他方の基板の上方にて、該他方の基板の表面に対し
    て所定の高さに液晶剤吐出用のノズル先端を位置決めす
    るノズル位置決め工程と、 前記他方の基板上に、該他方の基板の配向方向に対して
    所定の角度で、前記液晶剤を予め設定された少なくとも
    一つの略直線状の塗布パターンで塗布する液晶剤塗布工
    程と、 を有することを特徴とした液晶基板の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記液晶剤塗布工程は、前記液晶剤の塗
    布前にノズル先端周辺に不活性ガスを供給し、そして、
    前記液晶剤と不活性ガスを同時に吐出しながら前記液晶
    剤の塗布を行うことを特徴とした請求項1に記載の液晶
    基板の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記液晶剤塗布工程の前に、前記他方の
    基板の表面にUV式ドライ洗浄又はイオンブロー洗浄を
    行うことを特徴とした請求項1又は2の内の何れか一つ
    に記載の液晶基板の組立方法。
  4. 【請求項4】 貼り合わせ対象物たる二枚の基板の内の
    一方の基板を保持する加圧板と、前記各基板の内の他方
    の基板を保持し且つ当該他方の基板を前記一方の基板に
    対向配置可能なテーブルと、前記他方の基板上に液晶剤
    を供給する液晶供給手段とを備え、前記一方の基板と液
    晶剤を供給した他方の基板とを減圧チャンバ内で加圧貼
    り合わせする液晶基板の組立装置であって、 前記他方の基板上に液晶剤を吐出する前記液晶供給手段
    に備えたノズルと、前記他方の基板の面とノズルとの間
    隔を測定する測定器と、前記ノズルにて前記液晶剤を前
    記他方の基板の配向方向に対して所定の角度で略直線状
    に塗布する為の前記テーブルの移動を付勢する駆動手段
    とを設けることを特徴とした液晶基板の組立装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズルの液晶剤吐出口は、前記液晶
    剤を所定の幅の略直線状に塗布する為の多孔直列形に形
    成することを特徴とした請求項4に記載の液晶基板の組
    立装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルに、前記液晶剤の塗布前に不
    活性ガスを吐出し且つ前記液晶剤の塗布と同時に不活性
    ガスを吐出する前記ノズルの液晶剤吐出口を包囲した不
    活性ガス供給口を設けることを特徴とした請求項4又は
    5の内の何れか一つに記載の液晶基板の組立装置。
JP2001128144A 2001-04-25 2001-04-25 液晶基板の組立方法及びその組立装置 Expired - Fee Related JP4244529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128144A JP4244529B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 液晶基板の組立方法及びその組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001128144A JP4244529B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 液晶基板の組立方法及びその組立装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002323687A true JP2002323687A (ja) 2002-11-08
JP4244529B2 JP4244529B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=18976893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001128144A Expired - Fee Related JP4244529B2 (ja) 2001-04-25 2001-04-25 液晶基板の組立方法及びその組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4244529B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005029166A1 (ja) * 2003-09-24 2005-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示パネルの製造方法および液晶表示パネルの製造装置
JP2009175681A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Top Engineering Co Ltd 液晶ディスプレイパネルの液晶塗布方法及び液晶塗布装置{liquidcrystalapplyingmethodanddeviceformanufacturingliquidcrystaldisplaypanel}
US7692756B2 (en) 2001-12-21 2010-04-06 Lg Display Co., Ltd. Liquid crystal display device and method of fabricating the same
US7785655B2 (en) 2003-05-09 2010-08-31 Lg Display Co., Ltd. Liquid crystal dispensing system and method of dispensing liquid crystal material using same
US7950345B2 (en) 2002-12-20 2011-05-31 Lg Display Co., Ltd. Dispenser for liquid crystal display panel and dispensing method using the same
KR20110063552A (ko) 2008-09-26 2011-06-10 시바우라 메카트로닉스 가부시끼가이샤 도포 장치 및 도포 방법
JP2013501957A (ja) * 2009-08-10 2013-01-17 コリア インスティチュート オブ インダストリアル テクノロジー 超音波を用いた液晶滴下装置
US8899175B2 (en) 2002-03-23 2014-12-02 Lg Display Co., Ltd. Apparatus and method for dispensing liquid crystal material
USRE46146E1 (en) 2002-02-20 2016-09-13 Lg Display Co., Ltd Liquid crystal display device and method of manufacturing the same

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7692756B2 (en) 2001-12-21 2010-04-06 Lg Display Co., Ltd. Liquid crystal display device and method of fabricating the same
USRE46146E1 (en) 2002-02-20 2016-09-13 Lg Display Co., Ltd Liquid crystal display device and method of manufacturing the same
US8899175B2 (en) 2002-03-23 2014-12-02 Lg Display Co., Ltd. Apparatus and method for dispensing liquid crystal material
US7950345B2 (en) 2002-12-20 2011-05-31 Lg Display Co., Ltd. Dispenser for liquid crystal display panel and dispensing method using the same
US9285614B2 (en) 2003-04-24 2016-03-15 Lg Display Co., Ltd. Liquid crystal dispensing system and method of dispensing liquid crystal material using same
US7785655B2 (en) 2003-05-09 2010-08-31 Lg Display Co., Ltd. Liquid crystal dispensing system and method of dispensing liquid crystal material using same
WO2005029166A1 (ja) * 2003-09-24 2005-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示パネルの製造方法および液晶表示パネルの製造装置
US7889309B2 (en) 2003-09-24 2011-02-15 Sharp Kabushiki Kaisha Manufacturing method of liquid crystal display panel and manufacturing apparatus of liquid crystal display panel
JP2009175681A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Top Engineering Co Ltd 液晶ディスプレイパネルの液晶塗布方法及び液晶塗布装置{liquidcrystalapplyingmethodanddeviceformanufacturingliquidcrystaldisplaypanel}
KR20110063552A (ko) 2008-09-26 2011-06-10 시바우라 메카트로닉스 가부시끼가이샤 도포 장치 및 도포 방법
JP2013501957A (ja) * 2009-08-10 2013-01-17 コリア インスティチュート オブ インダストリアル テクノロジー 超音波を用いた液晶滴下装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4244529B2 (ja) 2009-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3411023B2 (ja) 基板の組立装置
JP3707990B2 (ja) 基板組立装置
JP3410983B2 (ja) 基板の組立方法およびその装置
JP3486862B2 (ja) 基板の組立方法とその装置
JP3422291B2 (ja) 液晶基板の組立方法
US7886793B2 (en) Substrate bonding machine for liquid crystal display device
KR100483518B1 (ko) 액정표시장치의 제조방법과 기판 조립장치
JP2001005405A (ja) 基板の組立方法およびその装置
KR20030076267A (ko) 접합 기판 제조 장치 및 접합 기판 제조 방법
JP4391211B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法及びそれに用いる液晶滴下装置
JP3557472B2 (ja) 液晶基板の組立方法及びその組立装置及び液晶供給装置
JP2002318378A (ja) 液晶表示装置の組み立て方法とその装置
JP2002323687A (ja) 液晶基板の組立方法及びその組立装置
KR20010020690A (ko) 기판의 조립장치
JP4224959B2 (ja) 液晶基板の組立装置
JP3458145B2 (ja) 基板貼り合わせ方法及びその装置
JP3773866B2 (ja) 基板の組立方法およびその装置
KR100643504B1 (ko) 액정 패널용 기판의 합착 장치 및 기판 합착 방법
JP3817461B2 (ja) 液晶基板の組立方法
KR100489855B1 (ko) 기판접합방법 및 접합장치
JP2004087635A (ja) 基板貼り合わせ方法及びその装置
JP3888867B2 (ja) 基板貼り合わせ方法及びその装置
JP2003241160A (ja) 基板の組立方法とその装置
JP2007017996A (ja) 基板貼り合わせ装置
JP3535150B2 (ja) 基板の組立方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051202

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060127

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060127

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060510

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060510

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080807

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081229

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees