JP2002323371A - 音響診断装置及び音響診断方法 - Google Patents

音響診断装置及び音響診断方法

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JP2002323371A
JP2002323371A JP2001130786A JP2001130786A JP2002323371A JP 2002323371 A JP2002323371 A JP 2002323371A JP 2001130786 A JP2001130786 A JP 2001130786A JP 2001130786 A JP2001130786 A JP 2001130786A JP 2002323371 A JP2002323371 A JP 2002323371A
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power spectrum
spectrum density
unit
pattern
diagnosis
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JP2001130786A
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Tetsuo Tamaoki
哲男 玉置
Mitsuhiro Enomoto
光広 榎本
Yoshihiko Uhara
義彦 鵜原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器からの音や振動を観測して異常の有無を
診断する際に、診断精度を向上させる。 【解決手段】 音響診断装置を、機器が発する音又は振
動の音響信号が入力する信号入力部11と、入力した信
号を時系列データとして保存する時系列データ保存部1
2と、該時系列データのパワースペクトル密度を算出す
る統計解析部13と、パワースペクトル密度を保存する
解析結果保存部14と、予め既知の運転状態において算
出された解析結果を保存する事例データ保存部16と、
パワースペクトル密度と事例データとの類似度により機
器の異常を診断する診断部15と、診断結果を出力する
出力表示部17とにより構成する。そしてパワースペク
トル密度の値そのものではなく、主成分のパターンに変
換して、その特徴に着目して診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器の発する音や
振動を計測して、当該機器の診断を行う音響診断装置及
び音響診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、種々の機械設備においてはポン
プ、モータ、弁等の可動部を有する機器が用いられ、例
えば発電プラント、化学プラント等の大規模プラント等
においては当該機器の異常を診断するために加速度計、
速度計、変位計等の振動計を取付けて、予め設定した閾
値より加速度計等の振動信号が大きくなった場合には、
異常と判断するような監視が常時行われている。
【0003】このような状況にあって、近年の異常発生
を未然に防ぐ予防保全への取組強化にしたがい、巡視員
による監視対象の拡大及びこれに伴う支援技術や支援装
置の開発が進められている。
【0004】特に、支援装置としては巡視員の聴覚に頼
った監視を支援するために、マイクロホンを用いて収録
した音響信号を再生し、又は計測現場で異常の有無を自
動的、かつ、客観的に判定する装置の実現が望まれてい
る。
【0005】このような音響診断の方法としては、振動
信号に対して行っている閾値を超えたか否かを判断する
方法と同様のアルゴリズムにより、計測した音響信号の
パワースペクトル密度が予め設定した正常範囲を越えた
か否かを監視することが広く行われている。
【0006】また、正常状態における音響信号のパワー
スペクトル密度を基準データとして、当該基準データと
の差の2乗和で定義される距離に基づき異常を判定する
方法も提案されている(例えば、特開平10−2789
号公報、特開平11−83618号公報)。
【0007】さらに、診断対象機器が種々の異常状態に
あるときのパワースペクトル密度をニューラルネットワ
ークで学習しておき、このニューラルネットワークに新
たに計測して得たパワースペクトル密度を入力すること
により現在の状態が学習済みの何れの状態に近いかを示
す類似度を評価して診断する方法も提案されている(例
えば計測自動制御学会論文集、Vol.31、No.
3、1995)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え正
常状態で計測された音響信号でも、計測時の環境により
様々な背景雑音が存在するため、この背景雑音の影響に
よりパワースペクトル密度が変化してしまい、パワース
ペクトル密度のレベルが予め設定された正常範囲を超え
たか否かにより異常の有無を診断する方法では、誤診断
を避けるために当該正常範囲を大きめに設定する必要が
あり、異常検出感度が低下してしまう問題があった。
【0009】また、パワースペクトル密度の変化を距離
で判定する方法は、計測条件の僅かな変化等に対して敏
感に結果が変化するため、当該計測条件の違いを補正す
る必要が生じるが、かかる補正を行っても、誤診断を避
けるためには閾値を大きめに設定する必要があり、異常
検出感度が低下してしまう問題があった。
【0010】さらに、従来のニューラルネットワークを
適用した音響診断方法では、パワースペクトル密度をそ
のまま入力して診断ロジックを学習させることが行われ
るが、パワースペクトル密度が顕著に異なる場合には良
好に異常診断ができるものの、正常状態からの変化が微
妙な場合には誤診断を起す可能性が増大する問題があっ
た。
【0011】これらの事情により、機器運転時に定常的
に発せられている音響の診断に対して、人間の耳でどう
にか聞き分けられる程度の間歇的な異音を検出すること
が非常に困難であった。
【0012】そこで、本発明は、定常的な異音のパワー
スペクトル密度における形状の特徴を既知の事例と比較
することにより、検出感度の低下を招くことなく微妙な
変化を検出診断して、間歇的な異音の有無を自動判定で
きるようにした音響診断装置及び音響診断方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、機器が発する音又は振動
の音響信号が入力する信号入力部と、入力した信号を時
系列データとして保存する時系列データ保存部と、該時
系列データのパワースペクトル密度を算出する統計解析
部と、パワースペクトル密度を保存する解析結果保存部
と、予め既知の運転状態において算出された解析結果を
保存する事例データ保存部と、パワースペクトル密度と
事例データとの類似度により機器の異常を診断する診断
部とを有して、診断の信頼性を向上させたことを特徴と
する。
【0014】請求項2にかかる発明は、診断部が、事例
データの主成分分析により正常状態のパワースペクトル
密度からの偏差の主成分パターンを学習する特徴学習部
と、パワースペクトル密度の正常状態からの偏差の主成
分パターンと学習された事例データの主成分パターンと
の類似度を判定する特徴判定部とを有することを特徴と
する。
【0015】請求項3にかかる発明は、診断部が、正常
状態でのパワースペクトル密度の共分散行列からカルー
ネン・レーベ展開により低次元の特徴量への変換行列を
求め、既知の異常状態におけるパワースペクトル密度の
正常状態でのパワースペクトル密度からの偏差から変換
行列を用いて求めた特徴量に対して算出した複数の監視
指標から成るパターンを学習する特徴学習部と、算出さ
れたパワースペクトル密度と正常状態のパワースペクト
ル密度との偏差から監視指標パターンを算出し、該監視
指標パターンと学習された事例データの監視指標パター
ンとの類似度を判定する特徴判定部とを有することを特
徴とする。
【0016】請求項4にかかる発明は、パワースペクト
ル密度は、対数変換を行ったものであることを特徴とす
る。
【0017】請求項5にかかる発明は、主成分パターン
又は監視指標パターンの学習と類似度による診断は、ニ
ューラルネットワークにより行うことを特徴とする。
【0018】請求項6にかかる発明は、ニューラルネッ
トワークは、確率ネットワークであることを特徴とす
る。
【0019】請求項7にかかる発明は、診断部が、一定
時間内に計測される音響信号から予め設定した周波数帯
域における対数パワースペクトル密度の標準偏差と歪み
度の平均値とを算出して、これらにより間歇的異音を検
出する非定常判定部を有することを特徴とする。
【0020】請求項8にかかる発明は、機器が発する音
又は振動の音響信号を取得して、そのパワースペクトル
密度を求め、当該機器が正常状態にあるときのパワース
ペクトル密度の平均値廻りの共分散行列から主成分分析
を行って複数個の主成分への変換ベクトルを算出し、ま
た機器が既知の異常状態にあるときのパワースペクトル
密度と正常状態におけるパワースペクトル密度との偏差
から主成分のパターンを学習記憶して、診断時に得られ
たパワースペクトル密度から求めた主成分パターンと学
習記憶している主成分パターンとの類似度により機器の
異常を診断することを特徴とする。
【0021】請求項9にかかる発明は、機器が発する音
又は振動の音響信号を取得して、そのパワースペクトル
密度を求め、当該機器が正常状態にあるときのパワース
ペクトル密度の平均値廻りの共分散行列からカルーネン
・レーベ展開により低次元の特徴量への変換行列を算出
し、また機器が既知の異常状態にあるときのパワースペ
クトル密度と正常状態におけるパワースペクトル密度と
の偏差から変換行列を用いて求めた特徴量に対して算出
した複数の監視指標からなるパターンを学習記憶して、
診断時に得られたパワースペクトル密度から求めた監視
指標と学習記憶している監視指標との類似度により機器
の異常を診断することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は第1の実施の形態の説明に適用され
る音響診断装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】当該音響診断装置は、診断対象機器の音響
信号を入力する信号入力部11、入力した信号を時系列
データとして保存する時系列データ保存部12、時系列
データのパワースペクトル密度を算出する統計解析部1
3、算出されたパワースペクトル密度を保存する解析結
果保存部14、予め既知の運転状態における統計解析部
13での解析結果を保存する事例データ保存部16、算
出されたパワースペクトル密度と事例データとの類似度
により機器の異常を診断する診断部15、診断結果を出
力する出力表示部17等により構成されている。
【0024】なお、本明細書においは、マイクロホン等
で計測された本来の音響信号の他に加速度計、速度計、
変位計等の振動計で計測された振動信号を含めて音響信
号と記載する。
【0025】診断部15は、図2に示すように、特徴学
習部21及び特徴判定部25を備えている。特徴学習部
21は、主成分分析部22、主成分データ保存部23、
主成分学習部24等を備えて事例データの主成分分析に
より正常状態でのパワースペクトル密度との偏差の主成
分パターンを学習する。
【0026】また、特徴判定部25は、計測して求めた
パワースペクトル密度Sと予め記憶した正常状態におけ
るパワースペクトル密度の平均値μとの偏差X=S−μ
を算出する前処理部26、主成分変換部27、識別判定
部28等を備えて、算出されたパワースペクトル密度の
正常状態からの偏差の主成分パターンと学習された事例
データの主成分パターンとの類似度を判定する。
【0027】このように構成された装置における処理手
順を図3に示すフローチャートに従い説明する。音響診
断装置は利用者やタイマー設定等の診断要求により診断
処理を開始を開始する。なお、図3において波線で示す
流れは、処理して得たデータやその記憶場所等を示して
いる。
【0028】これにより信号入力部11は、診断対象機
器の音響信号を一定時間取込み、これを時系列データと
して時系列データ保存部12に保存する(ステップS
1、結果SA)。
【0029】続いて、統計解析部13は一定時間長の時
系列データからパワースペクトル密度を高速フーリエ変
換(FFT)処理等により複数回算出する(ステップS
2)。その結果を解析結果保存部14に保存する(結果
SB)。
【0030】そして、利用者が事例データの学習を要求
しているか、診断を要求しているかを判断し(ステップ
S3)、学習を要求している場合にはステップS4に、
診断を要求している場合にはステップS7に進む。
【0031】利用者が学習を要求していると判断してス
テップS4に進んだ場合には、診断部15における前処
理部26は解析結果保存部14に格納されているN個の
パワースペクトル密度S={Si,i=1〜N}からそ
の平均値を算出し、事例データ保存部16に事例データ
として保存する(結果SC)と共に、このN個のパワー
スペクトル密度の正常状態における平均値μからの偏差
X=S−μを算出する(ステップS4)。
【0032】次に、主成分分析部22は、図4に示すフ
ローチャートに沿って主成分分析を行う(ステップS
5)。
【0033】即ち、正常状態におけるデータを学習する
場合(ステップS51)、偏差Xの平均値μ廻りの共分
散行列Σを算出し(ステップS52)、そのp個の固有
値{λi,i=1〜p}、固有ベクトル{ui,i=1〜
p}を算出する(ステップS53)。
【0034】このようにして得た固有ベクトルA={u
i}を偏差Xから主成分への変換行列として(ステップ
S54)、主成分PC=ATXを算出する(ステップS
55)。そして、これらの結果は主成分データ保存部2
3に保存される(結果SD)。
【0035】一方、異常状態を学習する場合には、前処
理部26は解析結果保存部14に格納されているパワー
スペクトル密度Sと事例データ保存部16に格納されて
いる正常状態におけるパワースペクトル密度の平均値μ
との偏差X=S−μを算出し(ステップS4)、主成分
分析部22において主成分データ保存部23に格納され
た変換行列Aを用いて主成分PC=ATXを算出する
(ステップS55)。そして、これらの結果を主成分デ
ータ保存部23に保存する。
【0036】図5(a)は音響信号のパワースペクトル
密度の例を示した図であり、図5(b)はその対数変換
した図を示している。この図を比較すると解るように、
対数変換前は特定の周波数成分のみで著しいピークが現
れているが、対数変換すると各値は解析周波数範囲内で
一桁以内に収り、解析周波数帯域全体での特徴が容易に
解るようになる。そこで、本実施の形態における診断に
は、かかる顕著な振動成分に隠れた微妙な変化を捉えて
診断することができるように対数変換した値を用いる。
【0037】図6は図5(a)に示した3種のパワース
ペクトル密度に対して、正常状態における共分散行列か
ら求めた変換行列を用いて20個の主成分に変換した結
果を示した図で、この図より3つの状態の主成分パター
ンが存在することがわかる。
【0038】また、図7は図5(b)の3つの状態の対
数パワースペクトル密度の標本各100個から変換して
求めた2つの主成分の相関図で、この図より3つの状態
がこれら2つの主成分のパターンによって識別可能に示
すことが可能であることがわかる。
【0039】主成分学習部24は、図8に示す多層パー
セプトロン型のニューラルネットワーク、または図9に
示す確率ネットワークにより構成され、主成分分析部2
2で算出された主成分データを入力として各事例データ
との類似度を出力するようにニューラルネットワークを
学習する(ステップS7)。
【0040】なお、図8はニューラルネットワークの構
成を示す図で、当該ニューラルネットワークは入力層、
複数の隠れ層、出力層から成る多層パーセプトロン(図
は3層の場合)として構成され、各層を構成するユニッ
トは図8(b)に示すように複数の入力Xiの重み
(Wi)付きの和にバイアス値(W0)を考慮したマカラ
ック・ピッツ・ニューロンモデルを採用し、関数f(x)
は f(x)=1/[1+exp(−x)] (1) なるシグモイド関数である(ニューラルネットワークに
ついては、例えば電子情報通信学会誌、Vol.82、
No.8、pp.852−859、1999年8月を参
照されたい)。
【0041】このとき、従来行われているように音響信
号のパワースペクトル密度をそのままニューラルネット
ワークに入力する方法では、正常状態からの変化が微妙
であると誤診断を起す可能性が増大するが、本発明のよ
うに主成分又は監視指標(後述する)のパターンとして
パワースペクトル密度の変化の特徴を抽出した情報を用
いるため誤診断を起す可能性が減少して、診断結果の信
頼性が向上するようになる。
【0042】また、確率ネットワークでは、加算ユニッ
トの出力は次式のようなガウス混合モデルで計算される
(D.F.Specht, ”Probabilist
icNeural Networks”, Neura
l Networks,Vol.3, pp.109−
118, 1990 参照)。
【0043】
【数1】
【0044】式2のexp[…]の計算は、各パターン
ユニットにおいて計算される。確率ネットワークに未学
習のパターンが入力された場合には、新たなカテゴリの
データとしてパターンユニットと加算ユニットが追加さ
れ、同じカテゴリの異なるパターンが入力された場合に
はパターンユニットのみが追加される。
【0045】このとき、多層パーセプトロンであれば、
各事例データが入力されたときに出力層で当該事例に該
当するユニットの出力(類似度)が1となるように図8
(b)の重み(Wi)とバイアス値(W0)が決定され、
確率ネットワークであれば入力される主成分パターンが
次々にパターンユニットに追加される。
【0046】学習済みのネットワークは識別関数として
保存され(結果SE)、診断に用いられる。
【0047】図10は図7に示した2つの主成分を確率
ネットワークにより学習した結果を示したもので、ピー
クを示す3つの関数がそれぞれの状態に対する識別関数
として学習されている。
【0048】一方、利用者から診断の実行要求があった
場合には、前処理部26において解析結果保存部14に
格納されたパワースペクトル密度Sと事例データ保存部
16に格納された正常状態におけるパワースペクトル密
度の平均値μとの偏差X=S−μが算出される(ステッ
プS8)。
【0049】その後、主成分変換部27で主成分データ
保存部23に格納された変換行列Aを用いて主成分PC
=ATXを算出し(ステップS9)、識別判定部28に
おいて識別関数として学習済みのニューラルネットワー
ク又は確率ネットワークに入力したときの出力を各事例
の類似度として診断する(ステップS11)。そして、
この診断結果が出力表示される(ステップS12)。
【0050】例えば、図10に示した確率ネットワーク
を識別関数に用いる場合には、2つの主成分の値をそれ
ぞれ式2で定義される3つの状態に対する識別関数に入
力し、0.01以上の最大値を与える状態を現在の状態
と判定し、何れの識別関数値も0.01以下であれば未
経験の状態と判定すると言った診断が可能である。
【0051】このように、音響信号のパワースペクトル
密度の値そのものを用いるのではなく、複数の主成分の
パターンに変換することにより機器状態の変化に対応し
た正常状態からの変化の特徴を用いて診断を行うことが
できるようになり、診断に対する信頼性が向上する。
【0052】また、識別判定部28にニューラルネット
ワークを用いることにより、主成分パターンの変化と機
器の運転状態とを対応付ける診断ロジックを自動化する
ことが可能になる。
【0053】さらに、確率ネットワークを用いることに
より、未経験の異常が発生してパワースペクトル密度の
主成分が未学習のパターンを示した場合にも、学習済み
の異常状態の何れかを診断結果として出力すると言った
誤診断をすることなく、未経験の状態であることを識別
して新規パターンとして学習することができるので、利
便性が向上すると共に信頼性が向上する。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態を図を参
照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一構成に
関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0055】図11は本実施の形態にかかる音響診断装
置における診断部15の概略構成を示す図である。正常
状態のパワースペクトル密度の共分散行列からカルーネ
ン・レーベ展開により低次元の特徴量への変換行列を求
め、既知の異常状態におけるパワースペクトル密度の正
常状態のパワースペクトル密度からの偏差から変換行列
を用いて求めた特徴量に対して算出した複数の監視指標
から成るパターンを学習する特徴学習部21510、算
出されたパワースペクトル密度の正常状態のパワースペ
クトル密度との偏差から算出した監視指標パターンと学
習された事例データの監視指標パターンとの類似度を判
定する特徴判定部32等から構成されている。
【0056】なお、カルーネン・レーベ展開(Karh
unen−Loeve expansion)について
は、例えば石井健一郎、他の「わかりやすいパターン認
識」(オーム社、1998年)を参照されたい。以下K
L展開と略記する。
【0057】このような構成における処理手順を図12
に示すフローチャートに従い説明する。図3におけるス
テップS5の主成分分析及びステップS9の主成分の算
出手順が異なっており、他の処理は同じである。
【0058】利用者から事例データの学習の要求があっ
た場合、前処理部26は解析結果保存部14に格納され
たN個のパワースペクトル密度S={Si,i=1〜
N}からその平均値を算出し、事例データ保存部16に
保存すると共に、N個のパワースペクトル密度の正常状
態の平均値μからの偏差X=S−μを算出する(ステッ
プS4)。
【0059】続いて、KL展開部32は図13に示すフ
ローチャートに沿ってKL展開と監視指標の算出を行う
(ステップS6)。
【0060】即ち、正常状態データの学習の場合(ステ
ップS51)、偏差Xの平均値μ廻りの共分散行列Σを
算出し(ステップS52)、そのp個の固有値{λi
i=1〜p}、固有ベクトル{ui,i=1〜p}を算
出する(ステップS53)。ここで個数pは元々のμの
次元よりも少ない数とする。
【0061】このようにして得た固有ベクトルを列要素
とする変換行列A={ui}を決定し(ステップS6
4)、これから直交射影行列P=AATを算出する(ス
テップS65)。
【0062】次に、このPを用いて、正常状態のパワー
スペクトル密度からの偏差XをY=PX、Z=X−PX
へと変換する。Yは、変換行列Aの張る、元々のパワー
スペクトル密度の作るパターン空間よりも低次元の部分
空間へのXの正射影であり、Zは部分空間の直交補空間
への直交射影となっている。
【0063】さらに、Iy=‖Y‖、Iz=‖Z‖により
Y、Zに対する監視指標Iy、Izを算出する(以上、ス
テップS66)。ここで‖・‖はベクトルのノルムの2
乗を表すものとする。
【0064】KL展開部32は直交射影行列と監視指標
の値を射影変換データ監視指標データ保存部33に保存
する(結果SF)。
【0065】異常データの学習を行う場合には、前処理
部26は解析結果保存部14に格納されたパワースペク
トル密度Sと事例データ保存部16に格納された正常状
態のパワースペクトル密度の平均値μとの偏差X=S−
μを算出する(ステップS4)。
【0066】そして、KL展開部32において射影変換
データ監視指標データ保存部33に格納された直交射影
行列Pを用いて偏差Xを正射影Y=PX、直交射影Z=
X−PXに変換して、それぞれに対する監視指標を算出
し(ステップS66)、これらの結果を射影変換データ
監視指標データ保存部33に保存する。
【0067】図15は図5(a)に示した3種のパワー
スペクトル密度の例に対して、正常状態における共分散
行列から求めた直交射影行列を用いて標本各100個か
ら求めた2つの監視指標Iy、Izの相関図であり、3つ
の状態がこれら2つの監視指標のパターンによって識別
可能なことが示されている。
【0068】監視指標学習部34は図8に示した多層パ
ーセプトロン型のニューラルネットワーク、または図9
に示した確率ネットワークにより構成され、KL展開部
32で算出された監視指標データを入力として各事例デ
ータとの類似度が出力となるようにニューラルネットワ
ークを学習する。
【0069】このとき、多層パーセプトロンであれば各
事例データが入力されたときに出力層で当該事例に該当
するユニットの出力(類似度)が1となるように図8
(b)の重み(Wi)とバイアス値(Wo)が決定され、
確率ネットワークであれば入力される主成分パターンが
次々にパターンユニットに追加される。
【0070】学習済みのネットワークは識別関数として
保存され、診断に用いられる。
【0071】一方、利用者から診断の実行要求があった
場合には、前処理部26において解析結果保存部14に
格納されたパワースペクトル密度Sと事例データ保存部
16に格納された正常状態のパワースペクトル密度の平
均値μとの偏差X=S−μを算出される(ステップS
8)。
【0072】その後、射影変換監視指標算出部37にお
いて射影変換データ監視指標データ保存部33に格納さ
れた直交射影行列Pを用いて射影変換と監視指標の算出
を行い(ステップS10)、識別判定部28において識
別関数として学習済みのニューラルネットワーク又は確
率ネットワークに入力したときの出力を各事例の類似度
として診断し(ステップS11)、結果を出力表示する
(ステップS12)。
【0073】以上により、第1の実施の形態と同様の作
用効果を得ることが可能になり、利便性及び信頼性が向
上する。
【0074】次に、本発明の第3の実施の形態を図を参
照して説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同
一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0075】本実施の形態にかかるプラント診断装置の
前処理部40は、図14に示すように非定常判定部41
及び定常音判定前処理部42を備えている。この定常音
判定前処理部42は第1の実施の形態及び第2の実施の
形態における前処理部26と同じ処理を行う。
【0076】非定常判定部41の処理を図16に示すフ
ローチャートに従い説明する。非定常判定部41では、
診断実行要求により解析結果保存部14に格納されたパ
ワースペクトル密度S={Si,i=1〜N}の対数変
換を行い(ステップS71)、その平均値廻りの標準偏
差σ(f)、及び歪み度s(f)を算出する(ステップ
S72)。
【0077】このようにして得られた標準偏差σ
(f)、歪み度s(f)とについて、一定の周波数帯域
でのそれぞれの平均値を算出し(ステップS73)、こ
れら2つの統計量の値を基に間歇音の有無を判定する
(ステップS74)。
【0078】そして、間歇音の有無の判定は、例えば正
常状態に得られている値との比が1から大きくずれたか
否かにより行う。
【0079】図17は、間歇的に異音が発生している場
合のパワースペクトル密度の平均値と標準偏差、及び歪
み度を、間歇音の無い正常な場合と比較して示した例で
あり、図18は図17の周波数帯域10〜20kHzに
おける標準偏差と歪み度の平均値を求め、正常状態の値
からの変化率比を示したものである。
【0080】これらの図からパワースペクトル密度の分
布形状を表すこれら2つの統計量が、間歇的な異音の有
無の検出に有効なことがわかる。
【0081】このように声紋分析と同様に一定時間内の
音響信号パワースペクトル密度の変化の統計的特長を捉
えた判定を行うため、人間の耳で聞いた感覚と近い診断
が可能となり、間歇的な異音の発生を効果的に検出する
ことができる。
【0082】なお、上記各実施の形態により本発明は限
定されるのもはなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
に変形することが可能である。例えば、第3の実施の形
態における非定常判定部41の処理は前処理部40に含
めることなく、診断処理の何れの段階で実施しても良
く、また同じく第3の実施例において、パワースペクト
ル密度は対数変換すること無くそのまま用いることも可
能である。
【0083】また、上記各形態の形態においては、診断
結果は出力表示部17に表示される場合について説明し
たが、その結果を記録出力しても良く、またデータ転送
するようにしても良い。これらは、使用状態に合わせて
適宜選択することが可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音響診断
方法及び装置によれば、音響信号のパワースペクトル密
度の値をそのまま用いるのではなく、主成分分析又はK
L展開を適用してパワースペクトル密度の形状の特徴を
抽出したパターンに変換して事例データとの比較を行う
ため、検出感度を低下すること無く診断結果の信頼性を
高めることができる。
【0085】またパワースペクトル密度の分布形状を監
視することにより間歇的な異音の有無を効果的に判定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明に適用される
音響診断装置の構成図である。
【図2】診断部の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の診断処理を示すフローチャ
ートである。
【図4】主成分分析処理を示すフローチャートである。
【図5】パワースペクトル密度、対数パワースペクトル
密度の例を示す図である。
【図6】主成分パターンを例示する図である。
【図7】学習する主成分を例示する図である。
【図8】ニューラルネットワークの構成図である。
【図9】確率ネットワークの構成図である。
【図10】確率ネットワークにより得られる識別関数を
例示する図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の説明に適用され
る音響診断装置の構成図である。
【図12】第2の実施の形態の診断処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】KL展開処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態の説明に適用され
る前処理部の構成図である。
【図15】監視指標パターンを例示する図である。
【図16】非定常判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】パワースペクトル密度の標準偏差と歪み度の
解析結果を例示する図である。
【図18】パワースペクトル密度の標準偏差と歪み度の
正常状態からの変化率評価結果を例示する図である。
【符号の説明】
11 信号入力部 12 時系列データ保存部 13 統計解析部 14 解析結果保存部 15 診断部 16 事例データ保存部 17 出力表示部 21 特徴学習部 22 主成分分析部 23 主成分データ保存部 24 主成分学習部 25 特徴判定部 26 前処理部 27 主成分変換部 28 識別判定部 32 KL展開部 32 特徴判定部 33 射影変換データ監視指標データ保存部 34 監視指標学習部 37 射影変換監視指標算出部 40 前処理部 41 非定常判定部 42 定常音判定前処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜原 義彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G024 AD01 AD21 BA22 CA13 FA04 FA06 FA11 2G064 AA11 AB15 AB16 AB22 BD02 CC29 CC30 CC35 CC42 CC43 CC58 CC70 DD01 DD15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器が発する音又は振動の音響信号が入
    力する信号入力部と、 入力した信号を時系列データとして保存する時系列デー
    タ保存部と、 該時系列データのパワースペクトル密度を算出する統計
    解析部と、 前記パワースペクトル密度を保存する解析結果保存部
    と、 予め既知の運転状態において算出された解析結果を保存
    する事例データ保存部と、 前記パワースペクトル密度と事例データとの類似度によ
    り前記機器の異常を診断する診断部とを有することを特
    徴とする音響診断装置。
  2. 【請求項2】 前記診断部が、事例データの主成分分析
    により正常状態のパワースペクトル密度からの偏差の主
    成分パターンを学習する特徴学習部と、 前記パワースペクトル密度の正常状態からの偏差の主成
    分パターンと前記学習された事例データの主成分パター
    ンとの類似度を判定する特徴判定部とを有することを特
    徴とする請求項1記載の音響診断装置。
  3. 【請求項3】 前記診断部が、正常状態での前記パワー
    スペクトル密度の共分散行列からカルーネン・レーベ展
    開により低次元の特徴量への変換行列を求め、既知の異
    常状態におけるパワースペクトル密度の正常状態での前
    記パワースペクトル密度からの偏差から前記変換行列を
    用いて求めた特徴量に対して算出した複数の監視指標か
    ら成るパターンを学習する特徴学習部と、 前記算出されたパワースペクトル密度と正常状態の前記
    パワースペクトル密度との偏差から監視指標パターンを
    算出し、該監視指標パターンと前記学習された事例デー
    タの監視指標パターンとの類似度を判定する特徴判定部
    とを有することを特徴とする請求項1記載の音響診断装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パワースペクトル密度は、対数変換
    を行ったものであることを特徴とする請求項1乃至3い
    ずれか1項記載の音響診断装置。
  5. 【請求項5】 前記主成分パターン又は監視指標パター
    ンの学習と類似度による診断は、ニューラルネットワー
    クにより行うことを特徴とする請求項1乃至4いずれか
    1項記載の音響診断装置。
  6. 【請求項6】 前記ニューラルネットワークは、確率ネ
    ットワークであることを特徴とする請求項5記載の音響
    診断装置。
  7. 【請求項7】 前記診断部が、一定時間内に計測される
    前記音響信号から予め設定した周波数帯域における対数
    パワースペクトル密度の標準偏差と歪み度の平均値とを
    算出して、これらにより間歇的異音を検出する非定常判
    定部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項記載の音響診断装置。
  8. 【請求項8】 機器が発する音又は振動の音響信号を取
    得して、そのパワースペクトル密度を求め、当該機器が
    正常状態にあるときの前記パワースペクトル密度の平均
    値廻りの共分散行列から主成分分析を行って複数個の主
    成分への変換ベクトルを算出し、また前記機器が既知の
    異常状態にあるときの前記パワースペクトル密度と正常
    状態における前記パワースペクトル密度との偏差から前
    記主成分のパターンを学習記憶して、診断時に得られた
    前記パワースペクトル密度から求めた前記主成分パター
    ンと学習記憶している前記主成分パターンとの類似度に
    より機器の異常を診断することを特徴とする音響診断方
    法。
  9. 【請求項9】 機器が発する音又は振動の音響信号を取
    得して、そのパワースペクトル密度を求め、当該機器が
    正常状態にあるときの前記パワースペクトル密度の平均
    値廻りの共分散行列からカルーネン・レーベ展開により
    低次元の特徴量への変換行列を算出し、また前記機器が
    既知の異常状態にあるときの前記パワースペクトル密度
    と正常状態における前記パワースペクトル密度との偏差
    から前記変換行列を用いて求めた特徴量に対して算出し
    た複数の監視指標からなるパターンを学習記憶して、診
    断時に得られた前記パワースペクトル密度から求めた前
    記監視指標と学習記憶している前記監視指標との類似度
    により機器の異常を診断することを特徴とする音響診断
    方法。
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