JP2002322916A - ガスタービン吸気冷却装置 - Google Patents

ガスタービン吸気冷却装置

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JP2002322916A
JP2002322916A JP2001129812A JP2001129812A JP2002322916A JP 2002322916 A JP2002322916 A JP 2002322916A JP 2001129812 A JP2001129812 A JP 2001129812A JP 2001129812 A JP2001129812 A JP 2001129812A JP 2002322916 A JP2002322916 A JP 2002322916A
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cooling
intake
gas turbine
water
air
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JP2001129812A
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English (en)
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Satoshi Akimaru
智 秋丸
Toshihisa Kiyokuni
寿久 清國
Takehiko Matsushita
丈彦 松下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸気される空気に水を噴霧する際、水滴の粒径
をより一層小さくして空気を確実に冷却させるととも
に、空気冷却後の水滴を気化させて出力の増加と空気圧
縮機の各翼への損傷防止を図った吸気冷却装置を提供す
る。 【解決手段】本発明に係る吸気冷却装置は、吸気室1に
設置した吸気サイレンサ12と、この吸気サイレンサ1
2の上流側に設置され、吸い込んだ空気に冷却水を噴霧
して冷却させる噴霧装置11と、この噴霧装置11に冷
却水を供給する冷却水供給系14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンにお
いて吸入する空気を冷却させて出力の増加を図るガスタ
ービン吸気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電所に適用するガスター
ビン設備単体あるいはガスタービン設備に蒸気タービン
設備および排熱回収ボイラを組み合わせたコンバインド
サイクルプラントは、発電効率を増加させることが重要
な課題になっている。
【0003】この課題には、燃焼ガスの高温化、高温化
に伴う材料強度の確保等、多くの研究課題が含まれてい
るが、その中の一つに吸気の冷却がある。
【0004】ガスタービン設備では、吸い込んだ空気を
圧縮して高温,高圧化し、この高圧の空気に燃料を加え
て燃焼ガスを生成し、生成した燃焼ガスをタービンに流
すことで膨張仕事をさせ、その際に発生する回転トルク
で発電機を駆動する。そして、その出力は、季節によ
り、あるいは一日でも時間帯により変化することがよく
知られている。
【0005】この原因は、その時に吸い込む空気の量
が、気温の影響を受けることによるためである。すなわ
ち、空気の比重量は気温の関数になっており、気温が高
ければ比重量が小さくなることに由来している。
【0006】したがって、特に夏場の気温の高いとき、
ガスタービンを運転した場合、大気から吸い込む空気の
重量流量が設計値に較べて低くなり、出力も低下する。
【0007】このため、最近では、空気圧縮機の入口側
に冷却装置を設け、吸い込んだ空気を冷却装置で予め冷
却させ、ガスタービンに供給する、いわゆる吸気冷却装
置が数多く提案され、実用機としても適用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近の吸気冷却装置に
関する技術として、特許第2877098号公報があ
る。この技術は、サイレンサの下流側に噴霧装置を設
け、ガスタービンが吸い込む空気に噴霧装置から粒径5
0μm以下の水滴を噴霧し、空気の温度を下げて重量流
量の増加を図ったものである。
【0009】しかし、この技術では、噴霧装置がサイレ
ンサの下流側に設置されているので、噴霧装置から噴霧
する水滴の粒径を50μm以下に常に維持させることが
難しい。
【0010】吸気室を流れる空気は、必ずしも均一な流
れではなく偏流や旋回流が発生している。このため、噴
霧装備から噴霧された水滴は、偏流や旋回流とともに流
れ、水滴同士が集まり、場合によっては大きな水滴を形
成することがある。この粒径を子細に観察すると、50
μm以上の水滴も少なくない。
【0011】水滴が50μm以上になると、その水滴
は、噴霧装置の下流側には流れを妨げるものは何も存在
しないため、直接、空気圧縮機ケーシングや空気圧縮機
の動翼・静翼に衝突する。その際、翼を形成する金属か
ら熱を奪って蒸発・気化し、空気が減温されないまま、
空気圧縮機出口側に流れることにより、期待した重量流
量が得られず、ガスタービン出力の増加に寄与しないこ
とがあった。
【0012】また、水滴の粒径が大きいまま空気圧縮機
に吸い込まれると、空気圧縮機の各翼に衝突の際、空気
圧縮機の各翼に被覆していた耐蝕用コーティング材を徐
々に剥離させることがある。さらに、剥離した水滴中に
含まれる微量の塩素等の不純物が、さらに損傷を与えた
り、腐食を進行させたりすることがある。
【0013】このように、特許第2877098号公報
に記載された従来の技術には、幾つかの問題が含まれて
おり、これらの問題を解決することが出力増加につなが
る。
【0014】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、吸気される空気に水滴を噴霧する際、水滴
の粒径をより一層小さくして空気を確実に冷却させると
ともに、空気冷却後の水滴を気化を促進させて出力の増
加と空気圧縮機の各翼への損傷防止を図ったガスタービ
ンの吸気冷却装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスタービ
ン吸気冷却装置は、上述の目的を達成するために、請求
項1に記載したように、吸気室に設置した吸気サイレン
サと、この吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込
んだ空気に水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴
霧装置に水を供給する冷却水供給系とを備えたものであ
る。
【0016】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載
したように、吸気室に設置した吸気サイレンサと、この
吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込んだ空気に
水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴霧装置に水
を供給する冷却水供給系と、前記吸気サイレンサの下流
側に設置され、前記噴霧装置からの水滴を取り除く水滴
除去装置とを備えたものである。
【0017】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載
したように、吸気室に設置した吸気サイレンサと、この
吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込んだ空気に
水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴霧装置に水
を供給する冷却水供給系と、前記吸気サイレンサの上流
側で、かつ前記噴霧装置の下流側に設置され、前記噴霧
装置からの水滴を取り除く水滴除去装置とを備えたもの
である。
【0018】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載
したように、噴霧装置は、複数のマニホールドに接続す
る導水管と、前記導水管に設けたノズルとで構成したも
のである。
【0019】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載
したように、冷却水供給系は、第1冷却水を溜めるタン
クと、このタンクから出た第1冷却水を別の第2冷却水
で冷却させる熱交換器と、この熱交換器から出た第1冷
却水を制御する流量調節弁とを備えたものである。
【0020】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載
したように、熱交換器は、第1冷却水を冷却させる別の
第2冷却水を供給する冷却系に開閉弁および調節弁のう
ち、いずれか一方を備えたものである。
【0021】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載
したように、流量調節弁は、大気温度に関する信号、吸
気室の湿度に関する信号、吸気室に吸い込まれる空気流
量に関する信号、発電機の出力に関する信号のうち、少
なくとも一つ以上の信号に基づいて演算し、その演算の
結果に基づいて弁開閉信号を作り出す制御装置を備えた
ものである。
【0022】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載
したように、冷却水供給系は、噴霧装置に接続する複数
の冷却水供給管と、複数の冷却水供給管のそれぞれに設
けられ、前記噴霧装置に向う冷却水の流れに沿って順に
ポンプ、逆止弁、開閉弁を配置したものである。
【0023】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載
したように、ポンプは、大気温度に関する信号、吸気室
の湿度に関する信号、吸気室に吸い込まれる空気流量に
関する信号、発電機の出力に関する信号のうち、少なく
とも一つ以上の信号に基づいて演算し、その演算の結果
に基づいてポンプ運転台数の指令を出す演算制御部を備
えたものである。
【0024】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項10に記
載したように、吸気室は、角形を形成し、その三面に噴
霧装置を張設するとともに、前記噴霧装置のノズルを導
水管に対して格子状に配置したものである。
【0025】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、上述の目的を達成するために、請求項11に記
載したように、角形に形成する吸気室は、四角形の筒状
にしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスタービン
吸気冷却装置の実施の形態を図面および図面に付した符
号を引用して説明する。
【0027】図1は、本発明に係るガスタービン吸気冷
却装置をガスタービン設備に適用する第1実施形態を示
す概略系統図である。
【0028】本実施形態に係るガスタービン吸気冷却装
置を利用するガスタービン設備は、流体の流れに向って
順に、吸気室1、空気圧縮機2、ガスタービン燃焼器
3、ガスタービン4および発電機5を備えて構成されて
いる吸気室1は、入口6から空気圧縮機2に向って順
に、吸気フィルタ8、ノズル10を備えた噴霧装置1
1、吸気サイレンサ12で構成され、吸気フィルタ8と
噴霧装置11の間の空間に温度計7と湿度検出器9を、
噴霧装置11と空気圧縮機2との間の空間に空気流量検
出器13でそれぞれ配設している。
【0029】また、噴霧装置11には、純水または所内
用水等の水を供給する冷却水供給系14が設けられてい
る。この冷却水供給系14は、純水系統または用水系統
からの水を調節弁15で制御した後に溜めるタンク16
と、タンク16から出た第1冷却水を、開閉弁17を備
えた別の冷却水系18からの第2冷却水で冷却させる熱
交換器19と、熱交換器19から出た第1冷却水をポン
プ20で圧送して噴霧装置11に供給する流量調節弁2
1を備えている。
【0030】この流量調節弁21は、図11に示すよう
に、温度計7からの大気温度に関する信号、湿度検出器
9からの湿度に関する信号、空気流量検出器13からの
空気流量に関する信号、負荷検出器22からの発電機出
力に関する信号のうち、少なくとも一つ以上の信号に基
づいて制御装置27で演算し、その演算信号から作り出
された弁開閉信号で制御される構成になっている。
【0031】このような構成を備えたガスタービン吸気
冷却装置を利用するガスタービン設備では、吸気室1か
ら吸い込まれた空気は、入口6に設けた吸気フィルタ8
で除塵された後、噴霧装置11のノズル10からの霧状
の水が供給される。
【0032】その際、冷却水供給系14は、タンク16
に溜めている第1冷却水を熱交換器19で冷却させ、ポ
ンプ20で圧送し、流量調節弁21で流量制御して噴霧
装置11に供給する。この場合、流量制御弁21は、吸
気室1が吸い込む空気量に噴霧する水の量が見合うよう
に制御される。すなわち、温度計7から検出した大気温
度、湿度検出器9から検出した吸気室1の湿度、空気流
量検出器13から検出した空気流量、負荷検出器22か
ら検出した発電機5の出力のうち、少なくとも一つ以上
のデータに基づいて予め求められた各状態量に対応する
最適な噴霧水量を演算し、その演算信号から作り出され
た弁開閉信号で制御される。
【0033】このように制御された第1冷却水は、ノズ
ル10から霧状に噴出し、空気を冷却させる。このと
き、ノズル10から霧状に噴出する水滴の粒径が、例え
ば50μmを超えているとしても、吸気サイレンサ12
に衝突して微粒化するとともに、重力の作用で吸気室1
の底部に集められ、ドレン水として系外へ排出される。
また、ノズル10を備えた噴霧装置11は、途中に吸気
サイレンサ12を配置し、空気圧縮機2までの距離を比
較的長く確保し、微粒化した水滴を蒸発・気化させてい
るので、空気圧縮機2に水滴が吸い込まれて空気圧縮機
の各翼に損傷を与えることはない。
【0034】一方、冷却された空気は、空気圧縮機2で
圧縮されて高温、高圧化し、その高温高圧空気を燃料
(図示せず)とともにガスタービン燃焼器3に供給さ
れ、ここで燃焼ガスを生成し、生成した燃焼ガスをガス
タービン4で膨張仕事をさせ、そのとき、発生するトル
クで発電機5を駆動する。
【0035】このように、本実施形態は、噴霧装置11
を吸気サイレンサ12の上流側に設置するとともに、空
気圧縮機2との距離を比較的長く確保し、噴霧装置11
のノズル10から噴出する水滴の粒径が大きくても吸気
サイレンサ12で衝突させて粒径を小さくすることがで
き、小さくなった粒径の水滴を比較的長く確保させた距
離の中で蒸発・気化させることができる。
【0036】したがって、本実施形態では、噴霧装置1
1のノズル10から噴霧する水滴で空気を冷却させ、冷
却の際、粒径の大きい水滴を吸気サイレンサ12で衝突
させて小さくし、かつ小さくなった水滴を蒸発・気化さ
せるので、夏場の気温の高いときでも出力を設計値どお
りに維持させるとともに、水滴による空気圧縮機の各翼
の損傷を確実に防止することができる。
【0037】図2は、本発明に係るガスタービン吸気冷
却装置をガスタービン設備に適用する第2実施形態を示
す概略系統図である。なお、第1実施形態の構成部分と
同一部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
【0038】本実施形態に係るガスタービン吸気冷却装
置を利用するガスタービン設備は、設計上、噴霧装置1
1から空気圧縮機2までの距離が余裕を持って確保でき
ない場合を考慮したもので、吸気室1の吸気サイレンサ
12の下流側に水滴除去装置23を設置したものであ
る。
【0039】この水滴除去装置23は、例えば、板を傾
斜させて配置したルーバタイプ、網目または格子状にし
て水滴の粒径を小さくするメッシュタイプ等いずれかの
構成が採用されている。
【0040】このように、本実施形態は、吸気サイレン
サ12の下流側で、かつ空気圧縮機2の入口上流側に水
滴除去装置23を設置し、噴霧装置11のノズル10か
ら噴出する比較的粒径の大きい水滴が吸気サイレンサ1
2を通り抜けて来たものも除去するので、水滴のまま空
気圧縮機2に流入することがなく、水滴による空気圧縮
機の各翼を損傷させることがない。
【0041】なお、本実施形態は、吸気サイレンサ12
の下流側で、かつ空気圧縮機2の入口側に水滴除去装置
23を設置したが、この例に限らず、例えば、図3に示
すように、噴霧装置11の下流側で、かつ吸気サイレン
サ12の上流側に水滴除去装置23を設置してもよい。
【0042】図4は、本発明に係るガスタービン吸気冷
却装置をガスタービン設備に適用する第4実施形態を示
す概念図である。
【0043】本実施形態に係るガスタービン吸気冷却装
置を利用するガスタービン設備は、噴霧装置11を複数
の導水管24a,24b,…と各導水管24a,24
b,…に設けたノズル10a,10b,…とで構成する
とともに、各導水管24a,24b,…に流量調節弁2
1a,21b,…を介装してポンプ20に接続する冷却
水供給管25a,25b,…を設けたものである。
【0044】また、導水管24a,24b,…は、図5
に示すように、サポート26a,26bで支持させる一
方、その底部側を図5および図6に示すように、マニホ
ールド29a,29b,…にして冷却水のより均一な安
定供給を図っている。
【0045】また、流量調節弁21a,21b,…は、
図1に示すように、温度計7から検出した大気温度、湿
度検出器9から検出した空気取入れ室1の湿度、空気流
量検出器13から検出した空気流量、負荷検出器22か
ら検出した発電機5の出力のうち、少なくとも一つ以上
のデータに基づいて制御装置27で予め求められた各状
態量に対応する最適な噴霧水量を演算し、その出力であ
る弁開閉信号で制御される。
【0046】このように、本実施形態は、噴霧装置11
を、複数の導水管24a,24b,…と複数のノズル1
0a,10b,…とで構成し、より多くの噴霧水で空気
を冷却させるので、空気を確実に冷却させることができ
る。
【0047】また、本実施形態では、複数の冷却水供給
管25a,25b,…に複数の流量調節弁21a,21
b,…を設けたが、この例に限らず、例えば、図7に示
すように、複数の冷却水供給管25a,25b,…にポ
ンプ20a,20b,…、逆止弁30a,30b,…開
閉弁17a,17b,…を設けてもよい。これら複数の
ポンプ20a,20b,…のうち、運転は、図12に示
すように、温度計7から検出した大気温度、湿度検出器
9から検出した吸気室1の湿度、空気流量検出器13か
ら検出した空気流量、負荷検出器22から検出した発電
機5の出力のうち、少なくとも一つ以上のデータに基づ
いて演算制御部28で演算し、予め求められた各状態量
に対応する最適噴霧水量をその出力であるポンプ運転台
数指令信号でポンプ運転台数を制限する。これは吸気室
1の吸込み空気量に合せたもので、特に、起動運転、部
分負荷と運転の種類に対応させてポンプ20a,20
b,…の運転を制限するとき好都合になる。なお、図8
と図9とは第4実施形態の構成部分と同一なので、その
説明を省略する。
【0048】図10は、本実施形態に係るガスタービン
吸気冷却装置をガスタービン設備に適用する第6実施形
態を示す部分概念図である。
【0049】本実施形態に係るガスタービン吸気冷却装
置を利用するガスタービン設備は、タンク16に溜めた
第1冷却水を熱交換器19、ポンプ20、調節弁21を
介して噴霧装置11に供給するとき、別の第2冷却水を
冷却系18から熱交換器19に供給して、温度の高い第
1冷却水を温度を下げるべく制御するため、調節弁31
を設けたものである。
【0050】このように、本実施形態は、冷却系18の
熱交換器19に調節弁31を設け、熱交換器19に供給
する第2冷却水を制御するので第1冷却水を最適な温度
に確実に冷却させることができる。特に、夏場の運転の
ときでも、温度の低い第1冷却水を供給できるので有効
である。
【0051】図13は、本発明に係るガスタービン吸気
冷却装置をガスタービン設備に適用する第7実施形態を
示す概念図である。
【0052】本実施形態に係るガスタービン吸気冷却装
置を利用するガスタービン設備は、設置面積上、距離が
確保できず、例えば、吸気室1が角形で吸入口が底部ま
たは頂部にあり、吸気室1が三面で構成する場合を考慮
したもので、吸気室1の各面を、図14に示すように、
マニホールド29a,29b,…に接続する導水管24
a,24b,…と格子状に配置するノズル10a,10
b,…とで構成した噴霧装置11を設置したものであ
る。なお、角形に形成した吸気室1は、四角形の筒状に
なっている。
【0053】このように、本実施形態は、噴霧装置11
を吸気室1の三面に張設して吸い込んだ空気を冷却する
ので、設計値どおりに確実に空気を冷却することができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係る吸気
冷却装置は、吸い込んだ空気に水を噴霧して空気を冷却
させる噴霧装置を、吸気サイレンサの上流側に設置し、
噴霧装置と空気圧縮機との距離を長くし、噴霧装置から
噴出させた水滴を吸気サイレンサで衝突させて粒径を小
さくさせ、粒径の小さくなった水滴を空気圧縮機に流入
する前に蒸発・気化させるので、空気圧縮機の各翼の水
滴による損傷を確実に防止することができる。
【0055】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、噴霧装置から空気圧縮機までの距離を、設計
上、長く確保できないとき、水滴除去装置を備えている
ので、噴霧装置から噴出した水滴を確実に除去すること
ができる。
【0056】また、本発明に係るガスタービン吸気冷却
装置は、噴霧装置に供給する冷却水をガスタービン設備
の運転状態に見合うように流量制御弁で制御させるの
で、吸い込んだ空気を確実に冷却させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガス
タービン設備に適用する第1実施形態を示す概略系統
図。
【図2】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガス
タービン設備に適用する第2実施形態を示す概略系統
図。
【図3】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガス
タービン設備に適用する第3実施形態を示す概略系統
図。
【図4】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガス
タービン設備に適用する第4実施形態を示す概念図。
【図5】図4のA−A矢視方向から見た正面図。
【図6】図4のB−B矢視方向から見た正面図。
【図7】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガス
タービン設備に適用する第5実施形態を示す概念図。
【図8】図7のC−C矢視方向から見た正面図。
【図9】図7のD−D矢視方向から見た正面図。
【図10】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガ
スタービン設備に適用する第6実施形態を示す部分概念
図。
【図11】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置の流
量調整弁に適用する概略制御ブロック図。
【図12】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置のポ
ンプに適用する概略制御ブロック図。
【図13】本発明に係るガスタービン吸気冷却装置をガ
スタービン設備に適用する第7実施形態を示す部分概念
図。
【図14】図13のA,B,C矢視方向から見た正面
図。
【符号の説明】
1 吸気室 2 空気圧縮機 3 ガスタービン燃焼器 4 ガスタービン 5 発電機 6 入口 7 温度計 8 吸気フィルタ 9 湿度検出器 10,10a,10b,10c,10d ノズル 11 噴霧装置 12 吸気サイレンサ 13 空気流量検出器 14 冷却水供給系 15 調節弁 16 タンク 17 開閉弁 18 冷却系 19 熱交換器 20,20a,20b,20c,20d ポンプ 21,21a,21b,21c,21d 流量調節弁 22 負荷検出器 23 水滴除去装置 24a,24b,24c,24d 導水管 25a,25b,25c,25d 冷却水供給管 29a,29b,29c,29d マニホールド 30a,30b,30c,30d 逆止弁 31 調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 丈彦 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気室に設置した吸気サイレンサと、こ
    の吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込んだ空気
    に水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴霧装置に
    水を供給する冷却水供給系とを備えたことを特徴とする
    ガスタービン吸気冷却装置。
  2. 【請求項2】 吸気室に設置した吸気サイレンサと、こ
    の吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込んだ空気
    に水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴霧装置に
    水を供給する冷却水供給系と、前記吸気サイレンサの下
    流側に設置され、前記噴霧装置からの水滴を取り除く水
    滴除去装置とを備えたことを特徴とするガスタービン吸
    気冷却装置。
  3. 【請求項3】 吸気室に設置した吸気サイレンサと、こ
    の吸気サイレンサの上流側に設置され、吸い込んだ空気
    に水を噴霧して冷却させる噴霧装置と、この噴霧装置に
    水を供給する冷却水供給系と、前記吸気サイレンサの上
    流側で、かつ前記噴霧装置の下流側に設置され、前記噴
    霧装置からの水滴を取り除く水滴除去装置とを備えたこ
    とを特徴とするガスタービン吸気冷却装置。
  4. 【請求項4】 噴霧装置は、複数のマニホールドに接続
    する導水管と、前記導水管に設けたノズルとで構成した
    ことを特徴とする請求項1,2,3記載のガスタービン
    吸気冷却装置。
  5. 【請求項5】 冷却水供給系は、第1冷却水を溜めるタ
    ンクと、このタンクから出た第1冷却水を別の第2冷却
    水で冷却させる熱交換器と、この熱交換器から出た第1
    冷却水を制御する流量調節弁とを備えたことを特徴とす
    る請求項1,2,3記載のガスタービン吸気冷却装置。
  6. 【請求項6】 熱交換器は、第1冷却水を冷却させる別
    の第2冷却水を供給する冷却系に開閉弁および調節弁の
    うち、いずれか一方を備えたことを特徴とする請求項5
    記載のガスタービン吸気冷却装置。
  7. 【請求項7】 流量調節弁は、大気温度に関する信号、
    吸気室の湿度に関する信号、吸気室に吸い込まれる空気
    流量に関する信号、発電機の出力に関する信号のうち、
    少なくとも一つ以上の信号に基づいて演算し、その演算
    の結果に基づいて弁開閉信号を作り出す制御装置を備え
    たことを特徴とする請求項5記載のガスタービン吸気冷
    却装置。
  8. 【請求項8】 冷却水供給系は、噴霧装置に接続する複
    数の冷却水供給管と、複数の冷却水供給管のそれぞれに
    設けられ、前記噴霧装置に向う冷却水の流れに沿って順
    にポンプ、逆止弁、開閉弁を配置したことを特徴とする
    請求項1,2,3記載のガスタービン吸気冷却装置。
  9. 【請求項9】 ポンプは、大気温度に関する信号、吸気
    室の湿度に関する信号、吸気室に吸い込まれる空気流量
    に関する信号、発電機の出力に関する信号のうち、少な
    くとも一つ以上の信号に基づいて演算し、その演算の結
    果に基づいてポンプ運転台数指令を出す演算制御部を備
    えたことを特徴とする請求項7記載のガスタービン吸気
    冷却装置。
  10. 【請求項10】 吸気室は、角形に形成し、その三面に
    噴霧装置を張設するとともに、前記噴霧装置のノズルを
    導水管に対して格子状に配置したことを特徴とする請求
    項1,2または3のいずれか1項に記載のガスタービン
    吸気冷却装置。
  11. 【請求項11】 角形に形成する吸気室は、四角形の筒
    状であることを特徴とする請求項10記載のガスタービ
    ン吸気冷却装置。
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