JP2002322236A - 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 - Google Patents
軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法Info
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Abstract
を有する軟質ポリウレタンスラブフォーム 【解決手段】2,4′−異性体を20〜50質量%含む
MDと、ベンゼン環を3個以上有するポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネートと、官能基数2〜4、平均
ヒドロキシル当量200〜2,500のポリオキシアル
キレンポリオールとを反応させて得られるNCO含量2
3〜33質量%のプレポリマーであって、そのプレポリ
マーの平均官能基数が2.00〜2.25であるウレタ
ン変性ポリイソシアネートであり、ポリオールが、公称
官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜
2,500の末端エチレンオキサイドキャップのポリオ
キシプロピレンポリオールとオキシアルキレン中のオキ
シエチレンが50質量%以上である官能基数2〜6、平
均ヒドロキシル当量200〜2,000であるポリオキ
シアルキレンポリオールを用いる。
Description
ラブフォームの製造方法に関するものであり、更に詳し
くはサポート性、耐久性、難燃性、生産効率性、作業環
境に優れ、かつ低粘度で低温において液状で貯蔵可能な
イソシアネートを用いた軟質ポリウレタンスラブフォー
ムの製造方法に関するものである。
な大きさにカットされ、家具や自動車座席用等のクッシ
ョン材、寝具用マットレス、枕、工業用シール材、防音
材等幅広い用途に用いられている。近年、高齢化に伴い
家具やマットレス用途において良好なサポート性、更に
は難燃性の高いフォームに対するニーズが大きくなって
きている。また生産現場においては高反応性かつ高キュ
ア性の生産効率の高い原料システムが望まれている。
ルエンジイソシアネートをポリイソシアネート成分に用
いた技術がすでに広く知られているが、トルエンジイソ
シアネートの凝固点は常圧下で約17℃と高く、冬場に
固化してしまうために保温、温調が必要であった。また
最近では生産場所でのイソシアネートの作業者の健康へ
の影響、及び反応性向上から蒸気圧の低いジフェニルメ
タンジイソシアネートをポリイソシアネート成分に用い
たスラブフォームも提案されているが4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネートの凝固点は常圧下で約38
℃とトルエンジイソシアネートに比べ更に高く、プレポ
リマー法等の加工が必要であり、その結果として非常に
高粘度となるために作業性の悪化や生産設備条件による
制限等の問題点があった。高い生産性を有し、かつサポ
ート性、耐久性、難燃性等種々の市場ニーズに適合し、
更には冬場においても液状で取り扱えかつ生産設備条件
による制限を受けない原料による軟質ポリウレタンスラ
ブフォームの製造技術はこれまで知られてなかった。
ト成分に、低粘度で低温において液状で貯蔵可能である
特定のジフェニルメタンジイソシアネートを原料とした
ポリオール変性ポリイソシアネートと、特定のポリエー
テルポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤、必要に応じて
添加剤を用いて、表面ソフト感触、サポート性、耐久
性、難燃性を有する軟質ポリウレタンスラブフォームの
製造方法を提供するものであり、特にフォームの密度が
15〜80kg/m3、硬さがILDで30〜250N
/314cm2の軟質ポリウレタンスラブフォームの製
造方法を提供することにある。
の結果、特定のウレタンフォーム組成物を用いて製造す
ることにより成形性、サポート性、耐久性、難燃性に優
れ、低粘度で低温において液状で貯蔵可能なイソシアネ
ートから軟質ポリウレタンスラブフォームが得られるこ
とを見出し本発明に至った。すなわち本発明は、以下の
通りである。
ール、触媒、発泡剤としての水、整泡剤、その他助剤の
混合液をボックス又はコンベア上に注ぎ、反応発泡して
軟質ポリウレタンスラブフォーム及びその製造方法にお
いて、(イ)有機ポリイソシアネートとして2,4′−
異性体を20〜50質量%含むジフェニルメタンジイソ
シアネート60〜98質量部と、公称官能基数2〜4、
平均ヒドロキシル当量200〜2,500のポリオキシ
アルキレンポリオール2〜40質量部からなるイソシア
ネート含量23〜33質量%のプレポリマーであって、
そのプレポリマーの平均官能基数が2.00〜2.25
であるウレタン変性ポリイソシアネートであり、(ロ)
ポリオール(B)が、公称官能基数2〜4、平均ヒドロ
キシル当量1,000〜2,500の末端エチレンオキ
サイドキャップのポリオキシプロピレンポリオール
(a)とオキシアルキレン中のオキシエチレンが50質
量%以上である公称官能基数2〜6、平均ヒドロキシル
当量200〜2,000であるポリオキシアルキレンポ
リオール(b)からなり、その質量比率が(B1)=1
00に対し(B2)が0.5〜25からなる2成分を含
有し、(ハ)有機ポリイソシアネート(A)中の全イソ
シアネート基と、水を含むイソシアネート反応性化合物
中の全イソシアネート反応性基との当量比が0.5〜
1.5であることを特徴とする軟質ポリウレタンスラブ
フォームの製造方法。
ール、触媒、発泡剤としての水、整泡剤、その他助剤の
混合液をボックス又はコンベア上に注ぎ反応発泡して軟
質ポリウレタンスラブフォーム及びその製造方法におい
て、(イ)有機ポリイソシアネートとして2,4′−異
性体を20〜50質量%含むジフェニルメタンジイソシ
アネート60〜98質量%、ベンゼン環を3個以上有す
る多核体からなるポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネートを1〜20質量部と、公称官能基数2〜4、平
均ヒドロキシル当量200〜2,500のポリオキシア
ルキレンポリオール1〜40質量部からなるイソシアネ
ート含量23〜33質量%のプレポリマーであって、そ
のプレポリマーの平均官能基数が2.00〜2.25で
あるウレタン変性ポリイソシアネートであり、(ロ)ポ
リオール(B)が、公称官能基数2〜4、平均ヒドロキ
シル当量1,000〜2,500の末端エチレンオキサ
イドキャップのポリオキシプロピレンポリオール(a)
とオキシアルキレン中のオキシエチレンが50質量%以
上である公称官能基数2〜6、平均ヒドロキシル当量2
00〜2,000であるポリオキシアルキレンポリオー
ル(b)からなり、その質量比率が(B1)=100に
対し(B2)が0.5〜25からなる2成分を含有し、
(ハ)有機ポリイソシアネート(A)中の全イソシアネ
ート基と、水を含むイソシアネート反応性化合物中の全
イソシアネート反応性基との当量比が0.5〜1.5で
あることを特徴とする軟質ポリウレタンスラブフォーム
の製造方法。
粘度が25℃において400mPa・s以下であること
を特徴とする(1)又は(2)記載の軟質ポリウレタン
スラブフォームの製造方法。
が、15℃において1日以上の期間で液状である事を特
徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の軟質ポリウ
レタンスラブフォームの製造方法。
(B1)が、公称官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当
量1,000〜2,500の末端エチレンオキサイドキ
ャップのポリオキシプロピレンポリオールであり、末端
水酸基の1級化率が30モル%以上であることを特徴と
する(1)〜(4)のいずれかに記載の軟質ポリウレタ
ンスラブフォームの製造方法。
80kg/m3 、ILDが30〜250N/314cm
2 であり、伸び率が100%以上であることを特徴とす
る(1)〜(5)のいずれかに記載の軟質ポリウレタン
スラブフォームの製造方法。
有機ポリイソシアネート(A)は、2,4′−ジイソシ
アネート異性体を20〜50質量%含むジフェニルメタ
ンジイソシアネート60〜98質量部と公称官能基数2
〜4、平均ヒドロキシル当量200〜2,500のポリ
オキシアルキレンポリオール2〜40質量部とを反応さ
せて得られるイソシアネート基(以下、NCOと略する
こともある)含量23〜33質量%のプレポリマーであ
って、そのプレポリマーの平均官能基数が2.00〜
2.25であるウレタン変性ポリイソシアネートであ
る。
アネート(A)は、2,4′−ジイソシアネート異性体
を20〜50質量%含むジフェニルメタンジイソシアネ
ート60〜98質量部、ベンゼン環を3個以上有する多
核体からなるポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート1〜20質量部、公称官能基数2〜4、平均ヒドロ
キシル当量200〜2,500のポリオキシアルキレン
ポリオール1〜40質量部とを反応させて得られるNC
O基含量23〜33質量%のプレポリマーであって、そ
のプレポリマーの平均官能基数が2.00〜2.25で
あるウレタン変性ポリイソシアネートであってもよい。
25℃において400mPa・s以下であることが好ま
しく、更に好ましくは200mPa・s以下である。
イソシアネートについて説明する。ポリメチレンポリフ
ェニレンポリイソシアネートは、アニリンとホルムアル
デヒドの縮合反応から得られるポリアミンをホスゲン化
することで得られるポリイソシアネートであり、ベンゼ
ン環が2個であるジフェニルメタンジイソシアネート
(二核体ともいう)とベンゼン環が3個以上のポリイソ
シアネート同族体(本発明では多核体として表現してい
る)の混合物として得られる。本発明の、ベンゼン環を
3個以上有する多核体からなるポリメチレンポリフェニ
レンポリイソシアネートとは、アニリン2モルとホルム
アルデヒド1モルから得られるジアミンのホスゲン化か
ら得られるジフェニルメタンメタンジイソシアネートを
除外した化合物である。
とは、ジフェニルメタンジイソシアネートとベンゼン環
を3個以上有する多核体からなるポリメチレンポリフェ
ニレンポリイソシアネートからなり、例えば、日本ポリ
ウレタン工業のミリオネート(登録商標)MR−10
0、ミリオネートMR−200等として入手することが
できる。
ジフェニルメタンジイソシアネートの2,4′−異性体
比率が20質量%未満の場合はフォームの安定性が損な
われるほか、低温での貯蔵安定性が悪化する。一方、5
0質量%を超えるとフォームの通気度が低下するほか、
キュアー性の低下が著しい。
ニルメタンジイソシアネート成分の含量が60質量%未
満の場合、フォームとしての柔軟性が低下し、特に伸び
物性等の機械強度の悪化が著しい。一方98質量%を越
えると、ジフェニルメタンジイソシアネート中の2,
4′−異性体比率が50質量%であっても低温での貯蔵
安定性が悪化する。
量は23〜33質量%であり、特に好ましくは25〜3
0質量%である。有機ポリイソシアネート(A)のNC
O含量が33質量%を越えると15℃での貯蔵安定性が
悪化し、液状での取り扱いが困難となる。一方NCO含
量23質量%未満の場合は原料粘度自体が高くなりすぎ
て、特殊な生産設備が必要となるほか、流れ性悪化によ
り欠肉発生や不均一な発泡体を生じ易くなる。
アルキレンポリオールとしては、公称官能基数が2〜
4、平均ヒドロキシル当量が200〜2,500であっ
て、水、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等のポリオール類、
あるいはジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
トリプロパノールアミン等のアミノアルコール類、ある
いはエチレンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、メ
チレンビスアニリン等のアミン類にエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの
ブロック又はランダム開環共重合体が挙げられる。
改良を目的とし上記変性用ポリオキシアルキレンポリオ
ールのトータル量を越えない範囲で、他のポリオールを
プレポリマー変性用として併用することができる。その
具体例としては、グルタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、ダイマー酸等のジカ
ルボン酸と、エチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、3ーメチル−1,
5−ペンタンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,
3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオールのジオ
ールや、グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリ
オールとの重縮合反応により得られるポリエステルポリ
オール、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン等の
環状ラクトン類をエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン等を開始剤として開環重合して得られ
るポリエステルポリオール、テトラヒドロフランのカチ
オン重合により得られるポリテトラメチレングリコール
等が挙げられる。これらのポリオールのヒドロキシル当
量は200〜2,000が好ましい。
るものではなくイソシアネート原料とポリオール原料を
全量仕込みプレポリマー化する方法、イソシアネート原
料の一部とポリオール原料を反応させてから残りのイソ
シアネート原料を混合する方法等が適用できる。また、
用いる発泡機の適用可能な原料成分数に応じ、本有機ポ
リイソシアネートを更に2成分に分割して用いることも
できる。その場合、好ましくは、本有機ポリイソシアネ
ートをジフェニルメタンジイソシアネートとポリオール
からなるプレポリマーを主体とした成分とジフェニルメ
タンジイソシアネート含有のポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネートを主体とした成分の2成分である。
混合装置の配合比率の制約によりプレポリマー主体成分
にポリメチレンポリフェニルイソシアネート成分が一部
含まれていても良く、またポリメチレンポリフェニレン
ポリイソシアネート成分が一部プレポリマーされていて
も良い。このように2成分に分割することにより、硬度
と密度調整範囲をより広げることが可能となる。
で他のイソシアネートを一部併用することもできる。具
体例としては、2,4−トルエンジイソシアネート、
2,6−トルエンジイソシアネート、o−キシリレンジ
イソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、p
−キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2−メチル−
1,5−ペンタンジイソシアネート、3−メチル−1,
5−ペンタンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、水素添加トルエンジイソシ
アネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、シク
ロヘキシルジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネー
ト等のジイソシアネートや、これらジイソシアネートの
ビウレット変性体、イソシアヌレート変性体、ウレトン
イミン変性体、カルボジイミド変性体、ポリオール変性
体が挙げられる。
数2〜4、平均ヒドロキシル当量1,000〜2,50
0の末端エチレンオキサイドキャップのポリオキシプロ
ピレンポリオールであって、更に好ましくは末端水酸基
の1級化率が30モル%以上であるポリオキシプロピレ
ンポリオール(B1)とオキシアルキレン中のオキシエ
チレンが50質量%以上である官能基数2〜6、平均ヒ
ドロキシル当量200〜2,000であるポリオキシア
ルキレンポリオール(B2)からなり、その質量比率が
(B1)100質量部に対し(B2)が0.5〜25質
量部である。ポリオール(B)の平均ヒドロキシル当量
が1,000未満であるとフォームの柔軟性が得られな
い。一方、2,500を越えるとフォームの合成が得ら
れず、十分な機械強度が得られない。
は、水、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール等のポリオール類、あるいは
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン等のアミノアルコール類、あるいはエチ
レンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、アニリン、トルイレンジアミン、メチ
レンビスアニリン等のアミン類にプロピレンオキサイド
やエチレンオキサイドを付加して得ることができる。
に固形分15〜50質量%含有の官能基数2〜4、平均
ヒドロキシル当量1,000〜3,000のポリマーポ
リオールを更に併用することができる。ベースとなるポ
リオールとしては、水、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール等のポリオール類、あるいは
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロ
パノールアミン等のアミノアルコール類、あるいはエチ
レンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、メチレンビスアニリン等のアミン類に
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドを付加して得られるポリエーテルポリオ
ールを用いることができる。ポリマー粒子成分としては
アクリルニトリル、スチレン、メチルメタアクリレート
等のエチレン性不飽和単量体の重合物及び/又は尿素、
メラミン、フェノールから選定されるアミノプラスト系
樹脂を用いることができる。アミノプラスト樹脂を用い
たポリマーポリオールの具体例としては旭硝子製の商品
名M−950、US−301、UH−201、UC−8
01が挙げられる。またポリエーテルポリオール中でイ
ソシアネートとアミノアルコール又はアミン化合物を反
応させることにより得られるポリウレタン粒子又はポリ
ウレア粒子分散ポリエーテルポリオールを用いることも
できる。特に好ましいポリマー成分は尿素、メラミン、
フェノールから選定されるアミノプラスト系樹脂であ
る。
で公知の各種ウレタン化触媒や三量化触媒を用いること
ができる。代表例としてはトリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリ
ン、N−エチルモルホリン、ジメチルベンジルアミン、
N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン、N,N,N′,N′,N″−ペンタメチルジエチ
レントリアミン、トリエチレンジアミン、ビス−(2−
ジメチルアミノエチル)エーテル、1,8−ジアザ−ビ
シクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の三級アミン、
ジメチルエタノールアミン、N−トリオキシエチレン−
N,N−ジメチルアミン、N,N−ジメチル−N−ヘキ
サノールアミン等の反応型三級アミン又はこれらの有機
酸塩、1−メチイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、1,2−ジメチルイミダゾール、2,4−ジメチル
イミダゾール、1−ブチル−2−メチルイミダゾール等
のイミダゾール化合物、スタナスオクトエート、ジブチ
ルチンジラウレート、ナフテン酸亜鉛等の有機金属化合
物、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、2,4,6−トリス(ジアルキルアミノアルキ
ル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、酢酸カリウム、2
−エチルヘキサン酸カリウム等の三量化触媒が挙げられ
る。反応をマイルドに、かつ、高キュア性のバランスか
ら、触媒として少なくともイミダゾール系とエーテル基
含有三級アミン化合物を用いることが好ましく、特に好
ましい触媒は1,2−ジメチルイミダゾールとビス−
(2−ジメチルアミノエチル)エーテルとの組み合わせ
である。
ト基と水との反応で発生する炭酸ガスにより発泡させる
ものであるが、低密度化を目的に二酸化炭素を液状で混
合し発泡時に気化発泡する方式を併用することもでき
る。水の量は有機ポリイソシアネート100質量部に対
し2〜20質量部が好ましい。液化炭酸ガスを併用する
場合はその量として有機ポリイソシアネート100質量
部に対し0.5〜6質量部が好ましい。
の有機珪素系界面活性剤であり、例えば日本ユニカー製
のL−520、L−540、L−5309、L−536
6、SZ−1306、東レ・ダウコーニング製のSH−
190、SH−192、SH−193、SH−194、
SRX−274C、SF−2962、SF−2964、
ゴールドシュミット製のB−4113、B−8680、
エアープロダクツ製のDC−2583、DC−504
3、DC−5169等が挙げられる。これら整泡剤は有
機ポリイソシアネート100質量部に対し0.1〜3質
量部の使用が好ましい。
タノールアミン又はトリエタノールアミンを添加するこ
とができる。好ましい添加量はポリオール成分100質
量部に対し0.5〜5質量部である。
ルホスフェート、トリクロロプロピルホスフェート、こ
れらの縮合タイプに代表されるリンーハロゲン系液状難
燃剤、メラミン粉末に代表される固体難燃剤、ケッチェ
ンブラックに代表される導電性カーボン、ジオクチルフ
タレート等の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色
剤、内部離型剤、その他の助剤を用いることができる。
なおこれらの助剤は通常ポリオールに添加して用いられ
るが、イソシアネートと反応しうる活性水素を有しない
助剤は有機イソシアネートにあらかじめ混合しておくこ
ともできる。
ソシアネート基と水を含むイソシアネート反応性化合物
中の全イソシアネート反応性基の当量比(NCO/NC
O反応性基)としては0.5〜1.5(イソシアネート
インデックス=50〜150)であり、特に好ましくは
0.7〜1.2(イソシアネートインデックス=70〜
120)の範囲で製造される。
合用として当業界で公知のローター回転式又は高圧衝突
混合式の混合ヘッドを有する多成分型の発泡機が用いら
れ、ヘッドからの混合液が箱状又は連続的にベルトコン
ベア上で発泡することにより任意の大きさのスラブフォ
ームを得ることができる。
体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限
り、これらの実施例に限定されるものではない。なお、
特に断りのない限り、文中の「部」、「%」は質量基準
であるものとする。 (使用原料) (1)イソシアネート MDI−1:2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを10%含有する ジフェニルメタンジイソシアネート MDI−2:2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを30%含有する ジフェニルメタンジイソシアネート MDI−3:2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを50%含有する ジフェニルメタンジイソシアネート ポリメリックMDI−1:二核体が40% 二核体中の2,4−MDIが10% 粘度200mPa・s NCO=31.3% 平均官能基数=2.70 ポリメリックMDI−2:二核体が35% 二核体中の2,4−MDIが50% 粘度250mPa・s NCO=30.0% 平均官能基数=2.75 TDI−80:(2,4−トルエンジイソシアネート/2,6−トルエンジイソ シアネート=80/20混合物)
1,000のポリオキシプロピレンポリオール ポリオールB:公称官能基数3、平均ヒドロキシル当量
1,000のオキシエチレン末端(7%)を含有するポ
リオキシプロピレンポリオール(末端水酸基の1級化
率:50モル%) ポリオールC:公称官能基数3、平均ヒドロキシル当量
1,700、オキシエチレン末端(15%)を含有する
ポリオキシプロピレンポリオール(末端水酸基の1級化
率:75モル%) ポリオールD:公称官能基数3、平均ヒドロキシル当量
1,250、オキシエチレンを80%含有するポリオキ
シエチレン/プロピレンランダム共重合ポリオール ポリオールE:公称官能基数3、平均ヒドロキシル当量
500のポリオキシエチレンポリオール ポリオールF:公称官能基数6、平均ヒドロキシル当量
200のポリオキシエチレンポリオール ポリオールG:公称官能基数2、平均ヒドロキシル当量
300のポリオキシエチレンポリオール
却管、窒素導入管、温度計を備えた反応器を窒素置換し
た後、イソシアネートA及びCを所定量仕込み、80℃
に加温した。次いでポリオールCを所定量仕込み、攪拌
しながら80℃にて4時間反応させて、プレポリマーA
を得た。プレポリマーAのNCO含量は24.0%であ
った。以下、同様に表1、表2に記載のプレポリマー
B、C、D、E、F、G、H、I、Kを得た。
ng社製多成分低圧発泡機を用い、以下の要領で軟質ポ
リウレタンスラブフォームを製造した。原料温度25±
2℃に温調された各成分を所定比率で4,500rpm
の回転数下で攪拌、混合し、幅750mmのコンベア上
に連続注入し、長さ2,000mm、高さ700mmの
スラブフォームブロックを成形した。得られたポリウレ
タンフォームは、製造後一昼夜放置した後、フォームを
300mm×300mm×50mmに裁断し、その物性
を測定した。その結果を表3に示した。
に基づいて行った。単位は以下の通りである。 全密度:kg/m3 硬さ(25%ILD):N/314cm2 サグファクター:65%ILD/25%ILD値(大き
いほど、サポート感があり) ヒステリシスロス:% 引張強度:kPa 伸び率:% 引裂強度:N/cm 圧縮残留永久歪み:% 難燃性:JIS K 6400(1997)A法にて測
定。単位:mm/min
を用いて安定で均一なセルの軟質ポリウレタンスラブフ
ォームを得ることが可能であり、かつ機械強度、圧縮残
留永久歪み、及び感触とも良好な値であった。また、難
燃剤の添加なしで難燃性の良好な軟質ポリウレタンスラ
ブフォームが得られた。
ームを製造し、同様にその物性を測定した。その結果を
表5に示した。実施例1と同様に低粘度のイソシアネー
トを用いて良好な軟質ポリウレタンスラブフォームが得
られた。その機械強度、圧縮残留永久歪み、感触及び難
燃性とも良好な値であった。
価 ○ →良好 CR→クラックが発生 SE→陥没が発生 SH→収縮が発生
耐久性、サポート性、難燃性等に特に優れており、ソフ
ァー等の家具用クッション材、衣料用、自動車や鉄道車
両用クッション材、自動車内装材、マットレス、布団、
枕等の寝具用、吸音材、遮音材、家庭電器製品用、電子
部品用、工業用シール材、梱包材、日用雑貨用等に有用
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 有機ポリイソシアネート(A)、ポリオ
ール(B)、触媒、発泡剤としての水、整泡剤、その他
助剤の混合液をボックス又はコンベアー上に連続的に注
入、反応発泡させて得られる軟質ポリウレタンスラブフ
ォームにおいて、 (イ)有機ポリイソシアネート(A)が、2,4′−異
性体を20〜50質量%含むジフェニルメタンジイソシ
アネート60〜98質量部と、公称官能基数2〜4、平
均ヒドロキシル当量200〜2,500のポリオキシア
ルキレンポリオール2〜40質量部とを反応させて得ら
れるイソシアネート基含量23〜33質量%のプレポリ
マーであって、そのプレポリマーの平均官能基数が2.
00〜2.25であるウレタン変性ポリイソシアネート
であり、 (ロ)ポリオール(B)が、公称官能基数2〜4、平均
ヒドロキシル当量1,000〜2,500の末端エチレ
ンオキサイドキャップのポリオキシプロピレンポリオー
ル(B1)とオキシアルキレン中のオキシエチレンが5
0質量%以上である官能基数2〜6、平均ヒドロキシル
当量200〜2,000であるポリオキシアルキレンポ
リオール(B2)からなり、その質量比率が(B1)=
100に対し(B2)が0.5〜25からなる2成分を
含有し、 (ハ)有機ポリイソシアネート(A)中の全イソシアネ
ート基と、水を含むイソシアネート反応性化合物中の全
イソシアネート反応性基との当量比が0.5〜1.5で
あることを特徴とする軟質ポリウレタンスラブフォーム
の製造方法。 - 【請求項2】 有機ポリイソシアネート(A)、ポリオ
ール(B)、触媒、発泡剤としての水、整泡剤、その他
助剤の混合液をボックス又はコンベアー上に連続的に注
入、反応発泡させて得られる軟質ポリウレタンスラブフ
ォームにおいて、 (イ)有機ポリイソシアネート(A)が、2,4′−異
性体を20〜50質量%含むジフェニルメタンジイソシ
アネート60〜98質量部、ベンゼン環を3個以上有す
る多核体からなるポリメチレンポリフェニルポリイソシ
アネートを1〜20質量部と、公称官能基数2〜4、平
均ヒドロキシル当量200〜2,500のポリオキシア
ルキレンポリオール1〜40質量部とを反応させて得ら
れるイソシアネート基含量23〜33質量%のプレポリ
マーであって、そのプレポリマーの平均官能基数が2.
00〜2.25であるウレタン変性ポリイソシアネート
であり、 (ロ)ポリオール(B)が、公称官能基数2〜4、平均
ヒドロキシル当量1,000〜2,500の末端エチレ
ンオキサイドキャップのポリオキシプロピレンポリオー
ル(B1)とオキシアルキレン中のオキシエチレンが5
0質量%以上である官能基数2〜6、平均ヒドロキシル
当量200〜2,000であるポリオキシアルキレンポ
リオール(B2)からなり、その質量比率が(B1)=
100に対し(B2)が0.5〜25からなる2成分を
含有し、 (ハ)有機ポリイソシアネート(A)中の全イソシアネ
ート基と、水を含むイソシアネート反応性化合物中の全
イソシアネート反応性基との当量比が0.5〜1.5で
あることを特徴とする軟質ポリウレタンスラブフォーム
の製造方法。 - 【請求項3】 有機ポリイソシアネート(A)の粘度が
25℃において400mPa・s以下であることを特徴
とする請求項1又は2記載の軟質ポリウレタンスラブフ
ォームの製造方法。 - 【請求項4】 有機ポリイソシアネート(A)が、15
℃において1日以上の期間で液状であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の軟質ポリウレタ
ンスラブフォームの製造方法。 - 【請求項5】 ポリオキシプロピレンポリオール(B
1)が、公称官能基数2〜4、平均ヒドロキシル当量
1,000〜2,500の末端エチレンオキサイドキャ
ップのポリオキシプロピレンポリオールであり、末端水
酸基の1級化率が30モル%以上であることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の軟質ポリウレタ
ンスラブフォームの製造方法。 - 【請求項6】 得られるフォームの密度が15〜80k
g/m3 、ILDが30〜250N/314cm2 であ
り、伸び率が100%以上であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか1項に記載の軟質ポリウレタンスラ
ブフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001128546A JP2002322236A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 |
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JP2001128546A Pending JP2002322236A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 軟質ポリウレタンスラブフォームの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-04-26 JP JP2001128546A patent/JP2002322236A/ja active Pending
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