JP2002322154A - 抗真菌化合物 - Google Patents

抗真菌化合物

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JP2002322154A
JP2002322154A JP2001131698A JP2001131698A JP2002322154A JP 2002322154 A JP2002322154 A JP 2002322154A JP 2001131698 A JP2001131698 A JP 2001131698A JP 2001131698 A JP2001131698 A JP 2001131698A JP 2002322154 A JP2002322154 A JP 2002322154A
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Application number
JP2001131698A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Ota
敏晴 太田
Kiyoshi Nakayama
清 中山
Haruko Kawato
晴子 川戸
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い抗真菌スペクトルを示し、殺菌的に抗真
菌作用を発現する化合物であって、溶解性等の物理化学
的性質に関する問題点が解決された化合物を提供するこ
と。 【解決手段】 次の一般式[1]で示される化合物、そ
の塩、又はそれらの溶媒和物。 【化1】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1] 〔式中、Rは低級アルキル基で置換されていてもよい脂
肪族アルキル基であって、その任意の位置に任意の方向
で下式[2]乃至[4]に示される下記の二価基の群か
ら選ばれるいずれか一の基を含んでいてもよく、 【化2】 Aは置換されていてもよい塩基性基を示し、Qは置換さ
れていてもよい分枝アルキル基を示し、mは2乃至10
の整数を示し、nは0乃至2の整数を示し、Yは1)ヒ
ダントイン骨格、2)グルコピラノース骨格、3)ベン
ズイミダゾール骨格、4)4−キノロン骨格、5)ベン
ゾ−1,4−ジアゼピン骨格を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真菌感染症の予防
及び/又は治療に有用な化合物又は該化合物を有効成分
として含む医薬に関するものであり、さらに新規な抗真
菌化合物のドラッグデザイン方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】深在性真菌症の発生頻度は易感染者の増加
に伴って増加する傾向にあり、有効な抗真菌薬の開発が
望まれている。現在国内で上市されている深在性真菌症
治療薬はわずかに5薬剤のみであり、副作用が強い、抗
真菌スペクトルが狭い及び作用が静菌的である等の問題
点から、医療満足度は低い。一方、下記式[16]で表
される環状テトラペプチド類及びその塩が、各種真菌、
特に病原性真菌、例えば、カンジダ・アルビカンス(C
andida albicans)、クリプトコッカス
・ネオホルマンス(Cryptococcus neo
formans)等、並びに植物病原性真菌、例えば、
アスペルギルス・テレウス(Aspergillus
terreus)に良好な抗真菌活性を示すことが知ら
れている(WO9526978)。しかし、この環状テ
トラペプチド類及びその塩は、環状ペプチド構造に起因
する低い溶解性等の物理化学的性質に関する問題点があ
り、塩酸塩等にしてもその溶解性は改善しなかった。
【0003】
【化15】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
6] 〔式中n’は2乃至18の整数、m’は2乃至4の整
数、R’はイソプロピル基、イソブチル基、第三ブチル
基、又はネオペンチル基を示す。〕
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
環状テトラペプチド類を基に、広い抗真菌スペクトルを
示し、殺菌的に抗真菌作用を発現する化合物であって、
溶解性等の物理化学的性質に関する問題点が解決された
化合物を提供すること、及びこれら新規化合物のドラッ
グデザイン方法を提供するものである。
【0005】
【課題解決のための手段】本発明者らは、上記一般式
[16]で表される環状テトラペプチド類を基にしてそ
の物理化学的性質の改善を目的に脱ペプチド化を検討し
た結果、下記一般式[1]で表される2つのアルキル基
及び末端が塩基性基で置換されたアルキル基を有する一
連の化合物群、その塩類、及びそれらの溶媒和物が、注
射剤又は液剤として調製可能な十分な溶解性を示し、か
つ環状テトラペプチド類と同様に抗真菌活性を有するこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【化16】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[1]
【0007】一般式[1]において、mは2乃至10の
整数、nは0乃至2の整数であり得る。
【0008】一般式[1]において、Aは置換されてい
てもよい塩基性基を示し(ここで、「置換」とは脱離が
前提とされるいわゆる保護基の導入、又は脱離しないが
置換基として塩基性を失わない基の導入を意味す
る。)、−NHR11、−C(=NH)NHR11、又
は−N−C(=NH)NHR11であることができ、こ
こでR11は水素原子、又は置換されていてもよいアル
キル基、例えばメチル基又はエチル基等であり得る。具
体的なAの例として、−NH、―NHMe、―C(=
NH)NH、―C(=NH)NHMe、―NH−C
(=NH)NH、及び―NH−C(=NH)NHMe
を挙げることができる。
【0009】一般式[1]において、Rは低級アルキル
基で置換されていてもよい脂肪族アルキル基であって、
その任意の位置に任意の方向で下式[2]乃至[4]に
示される下記の二価基の群から選ばれるいずれか一の基
を含んでいてもよい。
【0010】
【化17】
【0011】ここでRは、その直鎖アルキル基部分が任
意の位置で低級アルキル基、例えばメチル基及び/又は
エチル基、で任意の位置が3つまで置換されている上記
脂肪族アルキル基であり得る。この時、Rの総炭素数は
好ましくは8乃至23個、より好ましくは8乃至20個
である。具体的なRの例として、
【0012】
【化18】 を挙げることができる。
【0013】一般式[1]において、Qは置換されてい
てもよい分岐アルキル基を示し、下式[10]で示され
る基であり得る。
【0014】
【化19】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
0] ここで、Rは置換されていてもよいメチル基若しくは
エチル基又は水素原子であり、RとRは、それぞれ
独立して、置換されていてもよいメチル基又はエチル基
である。
【0015】具体的な例としては、−CHMe、−C
HEt、−CMe、−CMeEt、−CMeEt
を挙げることができる。
【0016】一般式[1]において、Yは、1)ヒダン
トイン骨格(下式[5])、2)グルコピラノース骨格
(下式[6])、3)ベンズイミダゾール骨格(下式
[7])、4)4−キノロン骨格(下式[8])、5)
ベンゾ−1,4−ジアゼピン骨格(下式[9])のいず
れか一の骨格であり得るが、各置換基の導入位置は特に
限定されない。
【0017】
【化20】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[5]
【0018】
【化21】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[6]
【0019】
【化22】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[7]
【0020】
【化23】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[8]
【0021】
【化24】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[9]
【0022】ヒダントイン骨格を有する一般式[1]の
化合物のうち、好ましい態様の一つとして、式[11]
で示される化合物が挙げられる。
【0023】
【化25】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
1] 〔式中n11は3乃至6の整数、n12は0又は1であ
り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
【0024】グルコピラノース骨格を有する一般式
[1]の化合物のうち、好ましい態様の一つとして、一
般式[12]で示される化合物が挙げられる。
【0025】
【化26】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
2] 〔式中n21は4乃至7の整数、n22は1又は2であ
り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
【0026】ベンズイミダゾール骨格を有する一般式
[1]の化合物のうち、好ましい態様の一つとして、一
般式[13]で示される化合物が挙げられる。
【0027】
【化27】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
3] 〔式中n31は5乃至8の整数、n32は0又は1であ
り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
【0028】4−キノロン骨格を有する一般式[1]の
化合物のうち、好ましい態様の一つとして、一般式[1
4]で示される化合物が挙げられる。
【0029】
【化28】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
4] 〔式中n41は3乃至5の整数、n42は1又は2であ
り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
【0030】ベンゾ−1,4−ジアゼピン骨格を有する
一般式[1]の化合物のうち、好ましい態様の一つとし
て、一般式[15]で示される化合物が挙げられる。
【0031】
【化29】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
5] 〔式中n51は3乃至5の整数、n52は1又は2であ
り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
【0032】一般式[1]の化合物の塩としては、通常
知られているアミノ基等の塩基性基又はヒドロキシルや
カルボキシル基等の酸性基における塩を挙げることが出
来る。塩基性基における塩としては、例えば、塩酸、臭
化水素酸及び硫酸等の鉱酸との塩;酒石酸、ギ酸、クエ
ン酸、トリクロロ酢酸及びトリフルオロ酢酸等の有機カ
ルボン酸との塩;並びにメタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びナフタレンス
ルホン酸等のスルホン酸との塩を、また、酸性基におけ
る塩としては、例えば、ナトリウム及びカリウム等のア
ルカリ金属との塩;並びにトリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメ
チルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモル
ホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、プ
ロカイン、ジベンジルアミン、N−ベンジルエチレンジ
アミン等の含窒素有機塩基との塩等を挙げることができ
る。好ましくは、薬理学的に許容される塩が挙げられ
る。
【0033】一般式[1]の化合物の溶媒和物には、一
般式[1]の化合物が水その他の有機溶媒と形成し得る
すべての溶媒和物が含まれる。水との溶媒和物には、例
えば一般式[1]の化合物の種類によって一水和物、二
水和物等が挙げられる。また水以外にエタノールとの溶
媒和物も挙げられる。
【0034】上記化合物は、以下に示す方法により合成
することができる。一般式[11]で表されるヒダント
イン誘導体は、例えば、反応式―1に示す方法によって
合成することができる。
【0035】[反応式−1]
【式1】
【0036】反応式−1を説明すると、まず、文献記載
のN−(2−クロロアセチル)ウレア(1―1)とアミ
ン(RC(CH)n12NH)とを置換
環化反応を行うことにより、−(CH)n12CR
を有するヒダントイン誘導体(1―2)を合成
することができる。ついで、5位をブロモ化後、ミカエ
リス−アルブゾフ(Michaelis−Arbuzo
v)反応により、ホスフェイトに誘導でき(1―3)、
ついでアルデヒド(RCHO)とホーナー・エモンズ
(Horner−Emmons)反応を行うことによ
り、R−CH=を導入することができる(1―4)。塩
基で処理後、AがN−ベンジルオキシカルボニル(Z)
基等で保護されたA’を有するハライド(X−(C
)n11A’、X:ハロゲン原子、A’:保護され
たA)を反応させ、1―5が合成できる。A’の保護基
を除去後、メチレン部を還元して、対応するヒダントイ
ン誘導体(一般式[11])を与える。
【0037】一般式[12]で表されるグルコピラノー
ス誘導体は、例えば、反応式―2に示す方法によって合
成することができる。
【0038】[反応式−2]
【式2】
【0039】反応式−2を説明すると、文献記載の
(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−2
−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミ
ノ)−α−D−グルコピラノシルブロマイド(2―1)
とアルコール(R−OH)とをグリコシル化反応を行う
ことにより、Rを導入した2―2が得られる。2―2の
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(Tro
c)基を脱保護後、酸ハライド(R(C
)n22COX,X:ハロゲン原子)を反応させ、
C(CH)n22を導入することができ
る(2―3)。ついで、アセチル基(Ac)を脱保護
後、アセトナイドで保護し(2―4)、AがN−ベンジ
ルオキシカルボニル(Z)基等で保護されたA’を有す
るカルボン酸(A’(CH)n21COOH、A’:
保護されたA)とエステル結合を形成させる(2―
5)。アセトナイド及びA’の保護基を除去し対応する
D−グルコピラノース誘導体(一般式[12])を与え
る。
【0040】一般式[13]で表されるベンズイミダゾ
ール誘導体は、例えば、反応式―3に示す方法によって
合成することができる。
【0041】[反応式−3]
【式3】
【0042】反応式−3を説明すると、まず、3−ニト
ロフタル酸(3―1)を文献記載(久保ら、J.Me
d.Chem.,36(15)、2182(199
3))の方法にてメチル 2−N−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−3−ニトロベンゾエート(3―2)
に変換し、還元後(3―3)、酸ハライド(R
C(CH)n32COX,X:ハロゲン原子)を作
用させ、3―4を得る。3―4のN−tert−ブトキ
シカルボニル(Boc)基を脱保護後、環化してR
C(CH)n32基を2位に有するベンズイミ
ダゾール誘導体(3−5)が合成できる。塩基で処理
後、AがN−ベンジルオキシカルボニル(Z)基等で保
護されたA’を有する酸ハライド(A’(CH)n
31COX、X:ハロゲン原子、A’:保護されたA)
を反応させ3―6を得る。ついで、エステルを加水分解
後(3―7)、アミン(R−NH)とアミド結合を形
成させRを導入することができ(3―8)、A’の保護
基を除去し対応するベンズイミダゾール誘導体(一般式
[13])を与える。
【0043】一般式[14]で表される4―キノロン誘
導体は、例えば、反応式―4に示す方法によって合成す
ることができる。
【0044】[反応式−4]
【式4】
【0045】反応式−4を説明すると、まず、3−ニト
ロフェノール(4―1)にハライド(RX、X:ハロゲ
ン原子)を反応させRを導入することができる(4―
2)。ニトロ基を還元後、エトキシメチレンマロン酸ジ
エチルと縮合させ環化してキノロン環を形成することが
できる(4―3)。塩基で処理後、好ましい置換基を有
するハライド(RC(CH)n42X,
X:ハロゲン原子)を反応させ、RC(CH
)n42を導入することができる(4―4)。エステ
ルを加水分解後(4―5)、AがN−tert−ブトキ
シカルボニル(Boc)基等で保護されたA’を有する
アミン(A’(CH)n21NH、A’:保護され
たA)とアミド結合を形成させ4―6を合成することが
できる。ついで、A’の保護基を除去して、対応する4
―キノロン誘導体(一般式[14])を与える。
【0046】一般式[15]で表されるベンゾジアゼピ
ン誘導体は、例えば、反応式―5に示す方法によって合
成することができる。
【0047】[反応式−5]
【式5】
【0048】反応式−5を説明すると、まず、2−ヨー
ドアニリン(5―1)と末端部に水酸基を持ち、n51
より1炭素少ないメチレン鎖を有するアセチレン誘導体
とをクロスカップリング反応させ選択的加水分解を行う
ことにより、アニリン誘導体(5―2)に変換すること
ができる。任意のカルボン酸(RCOH)にて水酸
基をエステルで保護後、RC(CH)n
52として好ましい置換基を有しアミン部が9−フルオ
レニルメトキシカルボニル(Fmoc)基で保護された
アミノ酸(FmocNH−CH((CH)n52CR
CRCR)−COH)とアミド結合を形成させ
(5―3)、9−フルオレニルメトキシカルボニル基を
脱保護後、環化してベンゾジアゼピン環を形成すること
ができる(5―4)。エステルを加水分解後、フタルイ
ミドとミツノブ(Mitsunobu)反応を行い、ア
ミノ基を導入することができる(5―5)。塩基で処理
後、ハライド(RX、X:ハロゲン原子)を反応させ、
Rを導入することができる(5―6)。ついで、フタロ
イル(Ph)基を脱保護して(5−7)、AがNH
外の場合にはNHより変換して、対応するベンゾジア
ゼピン誘導体(一般式[15])を与える。
【0049】本発明に係る上記化合物及びその塩は、式
[16]で示される化合物と同等の抗真菌活性を有し、
かつ溶解性が高いという特徴を有する。従って、これら
の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物を主成分とす
る医薬組成物は、真菌症の予防及び治療薬として有用で
ある。該医薬組成物は、全身投与用製剤、例えば経口
剤、又は注射剤であってもよいし、局所投与用製剤であ
ってもよい。これらの化合物、その塩、又はそれらの溶
媒和物を医薬として用いる場合、通常製剤化に使用され
る賦形剤、担体、及び希釈剤等の製剤補助剤を適宜混合
してもよく、これらは常法にしたがって、散剤、細粒
剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、エリキシル剤、
シロップ剤、リモナーゼ剤、懸濁剤、乳剤、トローチ
剤、液剤、粉体製剤、座剤、又は注射剤等の形態で調製
され得る。また、局所投与用製剤の場合は、エアゾール
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、注射剤、軟膏剤、リニメント
剤、又はローション剤等として調製される。また、投与
方法、投与量及び投与回数は、患者の年齢、体重及び症
状に応じて適宜選択することができ、通常成人に対して
は、経口又は非経口(注射、点滴等)的投与により、1
日、0.1〜100mg/kgを1回から数回に分割し
て投与すればよい。
【0050】また、本発明は、式[16]で示される化
合物を基点化合物として得られる脱ペプチド化誘導体又
はその塩のドラッグデザイン方法であって、その溶解性
等の物理化学的性質及び活性発現を評価基準とする上記
環状テトラペプチド類の脱ペプチド化誘導体又はその塩
のドラッグデザイン方法も本発明の範囲に包含する。
【0051】基点化合物に関する構造活性相関の研究に
より、抗真菌活性発現に必須の置換基として、アミノア
ルキル基、嵩高いアルキル基、及び炭素数9乃至11の
アルキル基が選別されている(Kawato,et a
l.,Organic Letters,973(20
00)等)。
【0052】一方、基点化合物において前記3つの抗真
菌活性発現に必須の置換基が、ペプチド結合により形成
される13員環上の特定の立体空間を占有していること
を基礎として、この13員環に代わる環構造を選別し
た。選別された環構造上において前記3つの置換基を適
切と考えられる立体空間に配置した分子構造をコンピュ
ーター上でデザインし、その分子構造と基点化合物との
スーパーインポーズ(superimpose)3次元
構造解析をコンピューターによって行い、最終的な候補
化合物の分子構造を選別した。選別した分子構造に基づ
いて化合物を合成し、得られた化合物の活性発現及び物
理化学的性質の改善について検証することにより本発明
のドラッグデザイン方法の有効性を実証した。
【0053】具体的には、基点化合物の13員環に代わ
る骨格構造(Scaffold)の候補として、それ自
身何らの毒性を持たないもの、物理化学的特性において
何らかの優位性を持つもの、あるいは医薬の骨格として
用いられているものの中から、ヒダントイン、グルコピ
ラノース、ベンズイミダゾール、4−キノロン、又はベ
ンゾ−1,4−ジアゼピン等を選択した。
【0054】そして、選択した骨格構造に前記3つの置
換基を適宜導入した分子構造を基点化合物のコンフォメ
ーション解析の結果を基にデザインし、その分子構造と
基点化合物の3次元構造についてスーパーインポーズ
(superimpose)3次元構造解析を行い、5
つの骨格構造と置換基の骨格構造への導入部位とを決定
し、好ましい分子構造としてヒダントイン誘導体構造、
グルコピラノース誘導体構造、ベンズイミダゾール誘導
体構造、4−キノロン誘導体構造、及びベンゾ−1,4
−ジアゼピン誘導体構造を選別した。
【0055】このようにしてデザイン・選別された分子
構造における活性発現に必須の3つの置換基の立体空間
は基点化合物における3つの置換基の立体空間とオーバ
ーラッピングしており、3次元構造の最低要件を満足す
るものであった。
【0056】そこで、これらの分子構造を持つ化合物を
実際に合成し、抗真菌活性及び水溶性を基準に評価し、
本発明の抗真菌化合物を得た。
【0057】
【実施例】本発明を下記の実施例及び試験例によってさ
らに具体的に説明するが、これらは単なる例示であり、
本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸
脱しない範囲で変化させてもよい。実施例において使用
している略語の意味は以下のとおりである;DMF:
N,N−ジメチルホルムアミド;THF:テトラヒドロ
フラン;v/v:容量/容量;H−NMR:プロトン
核磁気共鳴;CDCl:重クロロホルム;CD
D:重メタノール;s:シングレット(single
t);d:ダブレット(doublet);dd:ダブ
ルダブレット(double dobulet);t:
トリプレット(triplet);q:カルテット(q
uartet);m:マルチプレット(multipl
et);br:ブロード(broad);J:カップリ
ング定数(coupling constant);H
z:ヘルツ(Herz);EI−MS:電子衝撃質量分
析;FAB−MS:高速原子衝撃質量分析。
【0058】
【実施例1】3−(4−アミノブチル)−1−ネオペチ
ル−5−(4−オクチルベンジル)−ヒダントイン
【0059】(A)1−ネオペンチル−ヒダントイン N−(2−クロロアセチル)ウレア(10.12g、7
4.1mmol)をキシレン(100ml)に溶解し、
ネオペンチルアミン(18.33ml、0.16mo
l)を滴下し、5時間加熱還流した。冷却後、ヘキサン
を加えて、不溶物を濾取し、ヘキサン及び水にて洗浄し
て、白色粉末として、表題化合物(10.15g、8
0.5%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.98(9H,
s),3.12(2H,s),4.03(2H,s),
8.09(1H,brs).
【0060】(B)ジエチル(3−ネオペンチル−2,
5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)ホスフェイト (A)で得られた1−ネオペンチル−ヒダントイン
(2.00g、11.8mmol)を酢酸(20ml)
に溶解し、約90℃に加熱後、臭素(0.65ml、1
2.7mmol)の酢酸(5ml)溶液を20分間かけ
て滴下した。同温で90分間攪拌し、溶媒を溜去後、ト
ルエンにて共沸し、ブロモ体を得た。これをエーテル
(30ml)に懸濁し、トリエチルホスファイト(2.
03ml、11.8mmol)を滴下し、室温で2時間
攪拌後、エーテル(60ml)を追加し、室温で19時
間攪拌した。析出物を濾取後、エーテルにて洗浄して、
白色粉末として、表題化合物(1.21g、33.6
%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.97(9H,
s),1.34(3H,t,J=6.8Hz),1.4
1(3H,t,J=6.8Hz),3.36(1H,
d,J=14.6Hz),7.02(1H,d,J=1
4.6Hz),4.19−4.32(4H,m),4.
55(1H,d,J=15.1Hz),8.31(1
H,brs).
【0061】(C)1−ネオペンチル−5−[1−(4
−オクチルフェニル)メチリデン]−ヒダントイン (B)で得られたジエチル(3−ネオペンチル−2,5
−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)ホスフェイト
(0.31g、1.01mmol)をアセトニトリル
(3ml)に懸濁し、塩化リチウム(86.5mg、
2.04mmol)を加え、1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(0.30ml、2.
02mmol)を滴下して、室温で5分間攪拌後、p−
オクチルベンズアルデヒド(184.1mg、0.84
mmol)を滴下し、室温で20時間攪拌した。溶媒を
溜去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム→クロロホルム:メタノール=50:
1,v/v)にて精製し、無色油状物として表題化合物
(176.8mg、56.6%)を得た。NMRより
E:Zは約2.8:1. H−NMR(CDCl)δ:0.60(2.4H,
s),0.88(3H,t,J=6.8Hz),1.0
4(6.6H,s),1.20−1.40(10H,
m),1.56−1.70(2H,m),2.58−
2.68(2H,m),3.50(1.5H,s),
3.58(0.5H,s),6.41(0.7H,
s),6.90(0.3H,s),7.12−7.25
(2.5H,m),7.72−7.80(1.5H,
m).
【0062】(D)ベンジル N−(4−{3−ネオペ
ンチル−4−[(E)−1−(4−オクチルフェニル)
メチリジン]−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジニ
ル}ブチル)カルバメート (C)で得られた1−ネオペンチル−5−[1−(4−
オクチルフェニル)メチリデン]−ヒダントイン(17
6.7mg、0.48mmol)をDMF(5ml)に
溶解し、氷冷下60%油性水素化ナトリウム(21.0
mg、0.52mmol)を少しずつ加え、同温で5分
間攪拌後、室温で20分間攪拌した。再び氷冷し、N−
ベンジルオキシカルボニルアミノブチルアイオダイド
(174.8mg、0.52mmol)のDMF(2m
l)溶液を滴下し、同温で1時間攪拌後、室温で17時
間攪拌した。氷冷下水を加え、溶媒を溜去して、残渣に
水を加えて、クロロホルムより抽出した。1規定塩酸水
溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水に
て順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を
溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=10:1→5:
1,v/v)にて精製し、無色油状物と固体の混合物と
して表題化合物(225.3mg、82.1%)を得
た。NMRよりE:Zは約2.8:1. H−NMR(CDCl)δ:0.49(2.4H,
s),0.79(3H,t,J=6.8Hz),0.9
3(6.6H,s),1.07−1.30(10H,
m),1.30−1.66(6H,m),2.47−
2.57(2H,m),3.02−3.17(2H,
m),3.39(2H,s),3.45−3.68(2
H,m),4.93(2H,s),4.95−5.07
(1H,m),6.31(0.7H,s),6.80
(0.3H,s),7.02−7.28(7.5H,
m),7.64−7.72(1.5H,m).
【0063】(E)3−(4−アミノブチル)−1−ネ
オペチル−5−(4−オクチルベンジル)−ヒダントイ
ン (D)で得られたベンジル N−(4−{3−ネオペン
チル−4−[(E)−1−(4−オクチルフェニル)メ
チリジン]−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジニ
ル}ブチル)カルバメート(215.2mg、0.37
mmol)をメタノール(10ml)に溶解し、10%
パラジウム炭素(45.0mg)を懸濁させ、常圧水素
気流下、室温で17時間攪拌した。触媒を濾去後、溶媒
を溜去し、無色油状物(170.2mg)を得た。これ
を再びメタノール(10ml)に溶解し、10%パラジ
ウム炭素(45.0mg)を懸濁させ、水素(約5気
圧)気流下、室温で2時間攪拌した。触媒を濾去後、溶
媒を溜去し、無色油状物を得た。これに氷冷下塩酸−エ
タノール(10ml)を加え、室温で5分間攪拌後、溶
媒を溜去し、ベンゼン及びエーテルより共沸した。残渣
を水−ジオキサンより凍結乾燥して、無色アメ状物質と
して表題化合物(161.8mg、90.2%)を1塩
酸塩として得た。 H−NMR(CDCl−CDOD(1:2,v/
v))δ:0.79(3H,t,J=6.8Hz),
0.89(9H,s),1.10−1.40(14H,
m),1.40−1.52(2H,m),2.45(2
H,t,J=7.3Hz),2.68−2.80(2
H,m),2.88(1H,d,J=14.2Hz),
3.01(1H,dd,J=14.1,3.9 H
z),3.12−3.30(3H,m),4.41(1
H,d,J=3.9Hz),4.48−4.53(1
H,m),6.91(2H,d,J=7.8Hz),
6.98(2H,d,J=7.8Hz). EI−MS;m/z:443(M). FAB−MS;m/z:444(MH).
【0064】
【実施例2】ノニル 3−O−(6−アミノヘキサノイ
ル)−2−(tert−ブチルアセチルアミノ)−2−
デオキシ−β−D−グルコピラノシド
【0065】(A)ノニル 2−デオキシ−3,4,6
−トリ−O−アセチル−2−(2,2,2−トリクロロ
エトキシカルボニルアミノ)−β−D−グルコピラノシ
ド 3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−2−
(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)
−α−D−グルコピラノシルブロマイド(3.0g,
5.5mmol)及びノニルアルコール(1.06m
l,6.1mmol)を塩化メチレンに溶解し、乾燥シ
リカゲル(2.0g)、テトラメチルウレア(658μ
l,5.5mmol)及びジンクトリフレート(2.0
g,5.5mmol)を順次加え、室温にて1時間撹拌
した後、30分間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え撹拌後、セライト545に導通し不溶物
を濾去し、濾液の有機層を分取、硫酸マグネシウムで乾
燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製
し、無色油状物として表題化合物(3.39g,定量
的)を得た。本品は室温に放置後結晶化した。 H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t,
J=7.2Hz),1.26(brs),1.58(2
H,m),2.03(6H,s),2.09(3H,
s),3.48(1H,m),3.60(1H,m),
3.69(1H,m),3.87(1H,m),4.1
3(1H,dd,J=12.2,2.4Hz),4.2
8(1H,dd,J=12.2,4.9Hz),4.6
5(2H,m),4.77(1H,d,J=11.7H
z),5.06(1H,t,J=9.3Hz),5.1
7(1H,d,J=8.3Hz),5.31(1H,
t,J=9.3Hz).
【0066】(B)ノニル 2−(tert−ブチルア
セチルアミノ)−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O
−アセチル−β−D−グルコピラノシド (A)で得られたノニル 2−デオキシ−3,4,6−
トリ−O−アセチル−2−(2,2,2−トリクロロエ
トキシカルボニルアミノ)−β−D−グルコピラノシド
(1.1g,1.76mmol)を酢酸(10ml)に
溶解し、亜鉛末を5白金耳加え、激しく2時間撹拌し
た。酢酸エチルで希釈し、セライト545に導通、濾液
を減圧留去した。残留物を酢酸エチル−飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶
媒を減圧留去し、無色油状物を得た。これをピリジン
(5ml)に溶解し、氷冷下tert−ブチルアセチル
クロライド(270μl,1.94mmol)を加え同
温で1.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチル−1規定
塩酸水溶液に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を
減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(クロロホルム→クロロホルム:アセトン=50:1、
v/v)で精製し、無色油状物として表題化合物(80
8mg,87%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t,
J=7.2Hz),1.01(9H,s),1.26
(brs),1.53(2H,m),2.01(5H,
s),2.02(3H,s),2.08(3H,s),
3.45(1H,m),3.70(1H,m),3.8
0(2H,m),4.13(1H,dd,J=12.
2,2.4Hz),4.27(1H,dd,J=12.
2,4.4Hz),4.72(1H,d,J=7.8H
z),5.04(1H,t,J=9.3Hz),5.3
7(2H,m).
【0067】(C)ノニル 2−(tert−ブチルア
セチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−グルコピラノ
シド (B)で得られたノニル 2−(tert−ブチルアセ
チルアミノ)−2−デオキシ−3,4,6−トリ−O−
アセチル−β−D−グルコピラノシド(782mg,
1.48mmol)をメタノール(15ml)に溶解
し、ソディウムメトキシド(80mg,1.48mmo
l)を氷冷下加え、同温にて1時間撹拌した。強酸性イ
オン交換樹脂アンバーリスト15を加え、反応液を中性
とし、不溶物を濾去した。溶媒を減圧留去し、白色粉末
として表題化合物(597mg,定量的)を得た。 H−NMR(CDCl−CDOD,1:1、v/
v)δ:0.89(3H,t,J=7.2Hz),1.
05(9H,s),1.28(brs),1.55(2
H,m),2.11(2H,s),3.27(1H,
m),3.45(2H,m),3.64(1H,m),
3.74(1H,dd,J=12.2,5.4Hz),
3.87(2H,m),4.43(1H,d,J=8.
3Hz).
【0068】(D)ノニル 2−(tert−ブチルア
セチルアミノ)−2−デオキシ−3−O−(6−N−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノへキサノイル)−β−D
−グルコピラノシド (C)で得られたノニル 2−(tert−ブチルアセ
チルアミノ)−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシ
ド(590mg,1.46mmol)をアセトン(35
ml)に溶解し、メトキシプロペン(560μl,5.
85mmol)、カンファースルホン酸(68mg,
0.29mmol)を加え、4時間撹拌した。トリエチ
ルアミン(1ml、7.17mmol)を加え、溶媒を
減圧留去し、残留物を酢酸エチル−飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に分配、有機層を分取、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、無
色油状物を得た。これを塩化メチレン(30ml)に溶
解し、6−ベンジルオキシカルボニルアミノヘキサノイ
ック アシッド(465mg,1.75mmol)、ジ
メチルアミノピリジン(90mg,0.74mmo
l)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(360mg,
1.74mmol)を氷冷下加え、室温にて3時間撹拌
した。不溶物を濾去後、溶媒を減圧留去し、残留物を酢
酸エチル−1規定塩酸水溶液に分配、有機層を飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
濾去後、溶媒を減圧留去し、無色油状物を得た。これを
80%酢酸水溶液(20ml)に溶解し、外浴70℃で
30分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物にトルエ
ンを加え、溶媒留去した。残留物を酢酸エチル−飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液に分配、有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去
後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム)で精製し、無色油状物として
表題化合物(676mg,71%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t,
J=7.2Hz),1.00(9H,s),1.25
(brs),1.35(2H,m),1.52(4H,
m),1.62(2H,m),2.00(2H,s),
3.15(2H,m),3.41(2H,m),3.7
0(1H,t,J=9.3Hz),3.85(3H,
m),4.55(1H,d,J=8.3Hz),5.0
1(1H,m),5.10(3H,m),5.71(1
H,d,J=8.8Hz),7.34(5H,m).
【0069】(E)ノニル 3−O−(6−アミノヘキ
サノイル)−2−(tert−ブチルアセチルアミノ)
−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド (D)で得られたノニル 2−(tert−ブチルアセ
チルアミノ)−2−デオキシ−3−O−(6−N−ベン
ジルオキシカルボニルアミノへキサノイル)−β−D−
グルコピラノシド(670mg,1.03mmol)を
メタノール(15ml)に溶解し、10%パラジウム炭
素(50mg)を加え、水素雰囲気下、4時間撹拌し
た。触媒を濾去し、溶媒を減圧留去した。残留物を分取
用高圧液体クロマトグラフィー(C8,アセトニトリル
−0.01規定塩酸水溶液=2:3、v/v)で精製
し、溶媒留去の後、ジオキサン−水より凍結乾燥し、白
色粉末として表題化合物(238mg,42%)を1塩
酸塩として得た。 H−NMR(CDCl−CDOD,1:1、v/
v)δ:0.88(3H,t,J=7.2Hz),1.
02(9H,s),1.27(brs),1.42(2
H,m),1.55(4H,m),1.67(4H,
m),1.98,2.05(each 1H,ABty
pe d,J=11.6Hz),2.39(2H,t,
J=7.2Hz),2.91(2H,t,J=6.6H
z),3.46(1H,m),3.57(1H,t,J
=8.6Hz),3.77(1H,dd,J=12.
1,4.9Hz),3.89(3H,m),4.48
(1H,d,J=8.3Hz),4.99(1H,d
d,J=10.5,9.3Hz).FAB/MS;m/
z:517(MH).
【0070】
【実施例3】1−アミノヘキシル−2−ネオペンチル−
4−(4−ペンチルオキシアニリノカルボニル)ベンズ
イミダゾール
【0071】(A)2−メトキシカルボニルー6−ニト
ロベンゾイック アシッド 3−ニトロフタル酸(20.93g、0.099mo
l)をメタノール(400ml)に懸濁し、トリメチル
オルトフォルメート(16.27ml、0.15mo
l)及び濃硫酸(40ml)を滴下し、19時間加熱還
流した。溶媒を溜去し、残渣に氷水を加えて、エーテル
抽出、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を溜去し
て、白色粉末として表題化合物(22.32g、定量
的)を得た。 H−NMR(CDOD)δ:3.93(3H,
s),7.76(1H,dd,J=8.3,7.8H
z),8.28(1H,d,J=7.8Hz),8.3
3(1H,d,J=8.3Hz).
【0072】(B)メチル 2−N−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−3−ニトロベンゾエート (A)で得られた2−メトキシカルボニル−6−ニトロ
ベンゾイック アシッド(3.14g、13.9mmo
l)を第三ブチルアルコール(100ml)に懸濁し、
トリエチルアミン(2.33ml、16.7mmol)
及びジフェニルリン酸アジド(3.61ml、16.7
mmol)を滴下し、4時間加熱還流した。溶媒を溜去
し、残渣を酢酸エチルで希釈し、1規定塩酸水溶液、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄
し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を溜去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=5:1、v/v)にて精製し、淡黄
色固体として表題化合物(2.93g、70.9%)を
得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,
s),3.95(3H,s),7.23(1H,dd,
J=8.3,7.8Hz),8.10(1H,dd,J
=8.3,1.5Hz),8.16(1H,dd,J=
7.8,1.5Hz),9.62(1H,brs).
【0073】(C)メチル 2−N−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−3−アミノベンゾエート (B)で得られたメチル 2−N−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−3−ニトロベンゾエート(1.03
g、3.48mmol)をメタノール(40ml)に溶
解し、5%パラジウム炭素(0.21g)を懸濁させ、
水素気流下、室温で1時間攪拌した。触媒を濾去後、溶
媒を溜去し、残渣をヘキサンークロロホルムより粉末状
とし、淡褐色粉末として表題化合物(0.68g、7
3.5%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.32(9H,
s),3.89(3H,s),4.25(2H,br
s),6.96(1H,dd,J=7.8,1.5H
z),7.04(1H,dd,J=7.8,7.8H
z),7.41(1H,dd,J=7.8,1.5H
z),8.74(1H,brs).
【0074】(D)メチル 2−N−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−3−tert−ブチルアセチルア
ミノベンゾエート (C)で得られたメチル 2−N−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−3−アミノベンゾエート(0.64
g、2.40mmol)をピリジン(10ml)に溶解
し、氷冷下、tert−ブチルアセチルクロライド
(0.50ml、3.60mmol)を滴下し、同温で
10分間攪拌後、室温で1時間攪拌した。溶媒を溜去し
トルエン共沸後、残渣に酢酸エチルを加えて、不溶物を
濾去した。濾液を10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥し、溶媒を溜去して、白色固体と
して表題化合物(0.87g、99.3%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.09(9H,
s),1.55(9H,s),2.21(2H,s),
3.93(3H,s),7.23(1H,dd,J=
7.8,7.8Hz),7.82(1H,dd,J=
7.8,1.5Hz),7.99(1H,dd,J=
7.8,1.5Hz),8.93(1H,brs),
9.48(1H,brs).
【0075】(E)2−ネオペンチル−4−メトキシカ
ルボニルベンズイミダゾール (D)で得られたメチル 2−N−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−3−tert−ブチルアセチルアミ
ノベンゾエート(0.39g、1.07mmol)を塩
化メチレン(20ml)に溶解し、氷冷下トリフルオロ
酢酸(10ml)を滴下し、同温で20分間攪拌後、室
温で2時間半攪拌した。溶媒を溜去後、トルエン及びエ
ーテルより共沸した。これをメタノール(5ml)に溶
解し、濃塩酸(0.5ml)を滴下して、30分間加熱
還流した。メタノールを溜去後、1規定水酸化ナトリウ
ム水溶液にてpH約12とし、クロロホルム抽出後、飽
和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、溶媒を溜去して、白色固体として表題化合物(0.
26g、98.6%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.09(9H,
s),2.84(2H,s),4.00(3H,s),
7.27(1H,dd,J=8.3,7.8Hz),
7.86(1H,d,J=8.3Hz),7.94(1
H,d,J=7.8Hz),10.10(1H,br
s).
【0076】(F)1−(N−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノヘキシル)−2−ネオペンチル−4−メトキシ
カルボニルベンズイミダゾール (E)で得られた2−ネオペンチル−4−メトキシカル
ボニルベンズイミダゾール(0.30g、1.22mm
ol)をDMF(5ml)に溶解し、氷冷下60%油性
水素化ナトリウム(73.1mg、1.83mmol)
を少しずつ加えた。N−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノヘキシルアイオダイド(879.9mg、2.44m
mol)のDMF(5ml)溶液を滴下し、同温で30
分間攪拌後、室温で15時間攪拌した。氷冷下水を加
え、溶媒を溜去後、残渣に水を加えて、クロロホルム抽
出、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥後、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=
2:1→1:1→クロロホルム:メタノール=10:
1、v/v)にて精製し、淡黄色油状物として表題化合
物(0.49g、83.9%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.11(9H,
s),1.24−1.39(4H,m),1.39−
1.52(2H,m),1.68−1.79(2H,
m),2.83(2H,s),3.10−3.19(2
H,m),3.99(3H,s),4.15(2H,
t,J=7.3Hz),5.07(2H,s),5.2
2−5.30(1H,m),7.24(1H,t,J=
7.8Hz),7.22−7.34(5H,m),7.
48(1H,d,J=7.8Hz),7.91(1H,
d,J=7.8Hz).
【0077】(G)1−(N−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノヘキシル)−2−ネオペンチル−4−カルボキ
シベンズイミダゾール (F)で得られた1−(N−ベンジルオキシカルボニル
アミノヘキシル)−2−ネオペンチル−4−メトキシカ
ルボニルベンズイミダゾール(0.43g、0.90m
mol)をメタノール(10ml)に溶解し、1規定水
酸化ナトリウム水溶液(0.99ml、0.99mmo
l)を滴下し、室温で3時間攪拌後、30分間加熱還流
した。溶媒を溜去後、残渣に水を加え、エーテル洗浄
後、濃塩酸にてpH約1とし、酢酸エチル抽出、飽和食
塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶
媒を溜去して、無色油状物として表題化合物(0.38
g、81.6%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.13(9H,
s),1.32−1.60(6H,m),1.74−
1.97(2H,m),3.17−3.40(4H,
m),4.27−4.40(2H,m),4.92(1
H,brs),5.09(2H,s),5.18(1
H,brs),7.25−7.40(5H,m),7.
43−7.55(1H,m),7.63−7.77(1
H,m),8.08(1H,brd,J=6.8H
z).
【0078】(H)1−(N−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノへキシル)−2−ネオペンチル−4−(4−ペ
ンチルオキシアニリノカルボニル)ベンズイミダゾール (G)で得られた1−(N−ベンジルオキシカルボニル
アミノヘキシル)−2−ネオペンチル−4−カルボキシ
ベンズイミダゾール(79.2mg、0.17mmo
l)に氷冷下塩化チオニル(3ml)を滴下し、同温で
10分間攪拌後、室温で3時間攪拌し、過剰の試薬を溜
去した。残渣に氷冷下、ピリジン(5ml)を加えて溶
解させ、4−ペンチルオキシアニリン(61.0mg、
0.34mmol)のピリジン(0.5ml)溶液及び
ジメチルアミノピリジン(2.0mg、0.017mm
ol)を加え、同温で2時間攪拌後、室温で16時間攪
拌した。溶媒を溜去後、残渣にクロロホルムを加え、1
0%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及
び飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥し、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=1
0:1→5:1→2:1,v/v)にて精製し、淡黄色
油状物として表題化合物(67.3mg、63.1%)
を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.93(3H,t,
J=6.8Hz),1.18(9H,s),1.30−
1.55(10H,m),1.70−1.85(4H,
m),2.83(2H,s),3.10−3.22(2
H,m),3.96(2H,t,J=6.8Hz),
4.12−4.20(2H,m),4.81(1H,b
rs),5.08(2H,s),6.88−6.95
(2H,m),7.25−7.40(6H,m),7.
43(1H,d,J=8.3Hz),7.72−7.8
0(2H,m),8.14−8.20(1H,m),1
2.14(1H,brs).
【0079】(I)1−アンミノヘキシル−2−ネオペ
ンチル−4−(4−ペンチルオキシアニリノカルボニ
ル)ベンズイミダゾール (H)で得られた1−(N−ベンジルオキシカルボニル
アミノへキシル)−2−ネオペンチル−4−(4−ペン
チルオキシアニリノカルボニル)ベンズイミダゾール
(57.0mg、0.090mmol)をメタノール
(10ml)に溶解し、1規定塩酸水溶液(1ml)を
滴下して、10%パラジウム炭素(20.0mg)を懸
濁させ、水素(約5気圧)気流下、室温で17時間攪拌
した。触媒を濾去後、溶媒を溜去しベンゼン及びエーテ
ルより共沸した。残渣に氷冷下、塩酸−メタノール(1
0ml)を滴下し、同温で5分間攪拌後、室温で10分
間攪拌し、溶媒を溜去した。残渣を水−ジオキサンより
凍結乾燥して、淡黄色粉末として表題化合物(46.2
mg、96.0%)を1塩酸塩として得た。 H−NMR(CDOD)δ:0.86(3H,t,
J=6.8Hz),1.08(9H,s),1.23−
1.45(8H,m),1.45−1.61(2H,
m),1.61−1.75(2H,m),1.75−
1.90(2H,m),2.72−2.90(2H,
m),2.90−3.10(2H,m),3.89(2
H,t,J=6.8 Hz),4.32−4.45(2
H,m),6.85(2H,d,J=8.8Hz),
7.35−7.60(1H,m),7.58(2H,
d,J=8.8Hz),7.73−8.10(2H,
m). EI/MS;m/z:492(M).
【0080】
【実施例4】N−(3−アミノプロピル)−7−ノニル
オキシ−1−(2−メチルプロピル)−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド
【0081】(A)ジエチル N−(3−ノニルオキシ
フェニル)アミノメチレンマロネート 3−ニトロフェノール(5.0g,36.0mmo
l)、ヨードノナン(7.1ml,36.0mmol)
をアセトニトリル(200ml)に溶解し、炭酸セシウ
ム(13g,40.0mmol)を加え、18時間撹拌
した。不溶物を濾去し、溶媒を減圧留去した。残留物を
酢酸エチル−1規定塩酸水溶液に分配し、有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、淡黄色油状物(1
0.8g,定量的)を得た。これをメタノール(100
ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(1g)を加
え、水素雰囲気下3日間撹拌した。触媒を濾去後、溶媒
を減圧留去し、淡橙色油状物(9.0g)を得た。これ
にエトキシメチレンマロン酸ジエチル(7.8g,3
6.0mmol)を混合し、外浴150〜160℃で3
0分間撹拌した。放冷後、残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1,v/
v)で精製し、淡黄色油状物として表題化合物(10.
3g,70.8%、3工程)を得た。本品は室温放置後
ワックス状となった。 H−NMR(CDCl)δ:0.89(3H,t,
J=7.2Hz),1.2−1.5(24H,m),
1.79(2H,m),3.95(2H,t,J=6.
8Hz),4.25(2H,q,J=7.3Hz),
4.31(2H,q,J=7.3Hz),6.70(3
H,m),7.25(1H,m),8.51(1H,
d,J=13.7Hz),10.96(1H,d,J=
13.7Hz).
【0082】(B)エチル 7−ノニルオキシ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレー
ト (A)で得られたジエチル N−(3−ノニルオキシフ
ェニル)アミノメチレンマロネート(8.3g,20.
5mmol)を外浴220−230℃で1時間撹拌し
た。放冷後、残留物にエーテルを加え、不溶物を濾取、
乾燥し、淡黄色粉末として表題化合物(1.62g,2
2.0%)を得た。 H−NMR(CDCl−CDOD,1:1,v/
v)δ:0.89(3H,t,J=7.1Hz),1.
30(10H,m),1.40(3H,t,J=7.2
Hz), 1.51(2H,m),1.85(2H,
m),4.09(2H,t,J=6.4Hz),4.3
5(2H,q,J=7.1Hz),6.88(1H,
d,J=2.0Hz),7.03(1H,dd,J=
9.0,2.0Hz),8.27(1H,d,J=9.
0Hz),8.53(1H,s).
【0083】(C)エチル 1−(2−メチルプロピ
ル)−7−ノニルオキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボキシレート (B)で得られたエチル 7−ノニルオキシ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート
(1.62g,4.51mmol)をDMF(150m
l)に溶解し、60%油性水素化ナトリウム(200m
g,5.0mmol)を加えた。外浴100℃でイソブ
チルアイオダイド(5.2ml,45.2mmol)を
加え、同温で4時間撹拌した。不溶物を濾去後、溶媒を
減圧留去し、残留物をクロロホルム−1規定塩酸水溶液
に分配、有機層を分取、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィ−(クロロホルム:アセトン=
94:6,v/v)で精製し、淡黄色油状物として表題
化合物(696mg,37.2%)を得た。本品は室温
に放置後固化した。 H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t,
J=7.2Hz),1.01(6H,d,J=6.8H
z),1.28(brs),1.42(3H,t,J=
7.3Hz),1.48(2H,m),1.83(2
H,m),2.30(1H,m),3.89(2H,
d,J=7.3Hz),4.07(2H,t,J=6.
4Hz),4.39(2H,q,J=7.3Hz),
6.75(1H,d,J=2.0Hz),7.00(1
H,dd,J=8.8,2.0Hz),8.37(1
H,s),8.47(1H,d,J=8.8Hz).
【0084】(D)1−(2−メチルプロピル)−7−
ノニルオキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボキシリック アシッド (C)で得られたエチル 1−(2−メチルプロピル)
−7−ノニルオキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボキシレート(666mg,1.60
mmol)をTHF(9ml)−メタノール(3ml)
に溶解し、氷冷下1規定水酸化ナトリウム水溶液(3.
2ml,3.2mmol)を加え室温にて1.5時間撹
拌した。反応液を酢酸エチル−1規定塩酸水溶液に分配
し、有機層を分取、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去
し、白色粉末として表題化合物(581mg,93.7
%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t,
J=7.2Hz),1.03(6H,d,J=6.8H
z),1.29(brs),1.50(2H,m),
1.86(2H,m),2.32(1H,m),4.0
2(2H,d,J=7.3Hz),4.11(2H,
t,J=6.8Hz),6.87(1H,d,J=2.
0Hz),7.15(1H,dd,J=8.8,2.0
Hz),8.47(1H,d,J=8.8Hz),8.
63(1H,s).
【0085】(E)N−(3−アミノプロピル)−7−
ノニルオキシ−1−(2−メチルプロピル)−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキサミド (D)で得られた1−(2−メチルプロピル)−7−ノ
ニルオキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボキシリック アシッド(300mg,0.7
74mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、ジ
アザビシクロウンデセン(134μl,0.93mmo
l)、ジフェニルリン酸クロライド(176μl,0.
85mmol)を加え、40分間撹拌した。N−(3−
アミノプロピル)カルバミン酸 tert−ブチル(1
62mg,0.93mmol)の塩化メチレン(3m
l)溶液を加え、17時間撹拌した。反応液を塩化メチ
レン−1規定塩酸水溶液に分配し、有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:アセトン=95:5,v/v)で精製し、淡
黄色油状物を得た。これをエーテル(10ml)に溶解
し、氷冷下4規定塩酸−ジオキサン(6ml)を加え外
浴80℃にて1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留
物をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=9:1,v/v)で精製し、白色粉
末を得た。これをメタノールに溶解し、塩酸−イソプロ
パノールを加え溶媒を減圧留去した。残留物をジオキサ
ン−水から凍結乾燥し、白色粉末として表題化合物(1
36mg,37%)を1塩酸塩として得た。 H−NMR(CDCl−CDOD,1:1,v/
v)δ:0.90(3H,t,J =7.2Hz),
1.07(6H,d,J=6.8Hz),1.2−1.
5(8H,m),1.53(2H,m),1.90(2
H,m),2.06(2H,m),2.37(1H,
m),3.03(2H,m),3.60(2H,m),
4.20(2H,m),4.30(2H,m),7.1
0(1H,m),7.26(1H,m),8.45(1
H,m),9.20(1H,s).
【0086】
【実施例5】5−アミノブチル−4,5−デヒドロ−3
−(2−メチルプロピル)−1−ノニル−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オン
【0087】(A)2−(5−ヒドロキシ−1−ペンチ
ン−1−イル)アニリン 2−ヨードアニリン(10g,45.7mmol)、4
−ペンチン−1−オール(5.1ml,54.8mmo
l)をジエチルアミン(150ml)に溶解し、窒素雰
囲気下、ビストリフェニルホスフィンパラジウムクロラ
イド(350mg,0.5mmol)、ヨウ化銅(I)
(50mg,0.26mmol)を加え24時間撹拌
後、ビストリフェニルホスフィンパラジウムクロライド
(350mg,0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(5
0mg、0.26mmol)を追加し、16時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去した後、残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(塩化メチレン→塩化メチレン:アセトン
=20:1,v/v)で精製し、黄色油状物として表題
化合物(7.9g,99%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:1.88(2H,
m),2.60(2H,t,J=7.3Hz),3.8
3(2H,t,J=6.5Hz),6.67(2H,
m),7.08(1H,m),7.24(1H,m).
【0088】(B)2−(5−ヒドロキシヘプタノイ
ル)アニリン (A)で得られた2−(5−ヒドロキシ−1−ペンチン
−1−イル)アニリン(3.9g,22.2mmol)
をメタノール(250ml)に溶解し、1.25規定硫
化ナトリウム水溶液(50ml、62.5mmol)、
10%塩酸水溶液(50ml)を加え、外浴65℃で2
日間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸エチル
−飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分配後、セライト5
45で不溶物を濾去した後、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、
黄色油状物として表題化合物(4.4g,定量的)を得
た。 H−NMR(CDCl)δ:1.66(2H,
m),1.83(2H,m),3.00(2H,t,J
=7.3Hz),3.68(2H,t,J=5.5H
z),6.26(2H,brs),6.65(2H,
m),7.24(1H,m),7.75(1H,d,J
=7.8Hz).
【0089】(C)4,5−デヒドロ−3−(2−メチ
ルプロピル)−5−(4−N−tert−ブトキシカル
ボニルロイシルオキシブチル)−ベンゾ−1,4−ジア
ゼピン−2−オン (B)で得られた2−(5−ヒドロキシヘプタノイル)
アニリン(2.34g,10.8mmol)、tert
−ブトキシカルボニルロイシン(1水和物,2.7g,
10.8mmol)を塩化メチレン(50ml)に溶解
し、氷冷下ジメチルアミノピリジン(260mg,2.
13mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(2.7g,13.1mmol)を加え、室温にて1.
5時間撹拌した。不溶物を濾去後、溶媒を減圧留去し、
残留物を酢酸エチル−1規定塩酸水溶液に分配、有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去
し、黄色油状物として縮合体(5.2g)を得た。この
うち860mg(2.12mmol)をトルエン(50
ml)に溶解し、N−9−フルオレニルメトキシカルボ
ニルロイシン(1.50g,4.24mmol)、ジメ
チルアミノピリジン(260mg,2.13mmo
l)、ジピリジルカーボネート(917mg,4.24
mmol)を加え、室温にて48時間撹拌した。反応液
を酢酸エチル−1規定塩酸水溶液に分配、有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、残
留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:塩化
メチレン=1:1,v/v→ヘキサン:塩化メチレン:
酢酸エチル=2:2:1,v/v/v)で精製し、淡黄
色油状物として縮合体(1.53g)を得た。このうち
820mg(1.11mmol)をDMF(5ml)に
溶解し、氷冷下ピペリジン(2ml)を加え、室温にて
1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物にトルエン
を加え溶媒留去した。残留物にDMF(10ml)、酢
酸(1ml)を加え外浴60℃で1時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、残留物にトルエンを加え溶媒留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:塩
化メチレン=1:1,v/v→ヘキサン:酢酸エチル=
3:1→2:1,v/v)で精製し、無色油状物として
表題化合物(556mg,92.2%,4工程)を得
た。 H−NMR(CDCl)δ:0.78(3H,d,
J=5.9Hz),0.89(6H,m),0.94
(3H,d,J=6.4Hz),1.45(9H,
s),1.55(4H,m),1.80(2H,m),
2.10(1H,m),2.76(1H,m),2.8
8(1H,m),3.47(1H,m),3.98(1
H,m),4.12(2H,m),4.88(1H,
d,J=8.2Hz),7.06(1H,d,J=7.
8Hz),7.22(1H,t,J=8.3Hz),
7.45(1H,m),7.56(1H,m),7.9
5(1H,brs).
【0090】(D)4,5−デヒドロ−3−(2−メチ
ルプロピル)−5−ヒドロオキシブチル−ベンゾ−1,
4−ジアゼピン−2−オン (C)で得られた4,5−デヒドロ−3−(2−メチル
プロピル)−5−(4−N−tert−ブトキシカルボ
ニルロイシルオキシブチル)−ベンゾ−1,4−ジアゼ
ピン−2−オン(440mg,0.877mmol)を
THF(3ml)−メタノール(1ml)に溶解し、氷
冷下1規定水酸化ナトリウム水溶液(1ml,1.0m
mol)を加え室温にて4時間撹拌した。1規定水酸化
ナトリウム水溶液(250μl,0.25mmol)を
追加した後、1時間撹拌し、反応液を酢酸エチル−飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を濾去後、溶媒を減圧留去し、無色油状物として表
題化合物(249mg,98.4%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.79(3H,d,
J=6.4Hz),0.94(3H,d,J=6.4H
z),1.60(4H,m),1.89(2H,m),
2.09(1H,m),2.82(2H,t,J=7.
3Hz),3.47(1H,dd,J=8.8,5.4
Hz),3.58(2H,d,J=5.9Hz),7.
03(1H,d,J=8.3Hz),7.23(1H,
t,J=7.3Hz),7.47(1H,m),7.5
9(1H,m),7.93(1H,brs).
【0091】(E)4,5−デヒドロ−3−(2−メチ
ルプロピル)−5−(4−フタロイルアミノブチル)−
ベンゾ−1,4−ジアゼピン−2−オン (D)で得られた4,5−デヒドロ−3−(2−メチル
プロピル)−5−ヒドロオキシブチル−ベンゾ−1,4
−ジアゼピン−2−オン(233mg,0.808mm
ol)をTHF(5ml)に溶解し、フタルイミド(1
43mg,0.97mmol)、トリフェニルホスフィ
ン(254mg,0.97mmol)を加え、氷冷下ジ
エチルアゾジカアーボネート(153μl,0.97m
mol)を加え室温にて5時間撹拌した。溶媒を減圧留
去し、残留物をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1,v/v,二度上げ)
で展開し、目的物を含む画分をクロロホルム:メタノー
ル(9:1)で抽出、溶媒を減圧留去した。残留物をク
ロロホルムに溶解しヘキサンを加え、不溶物を濾去し、
濾液を溶媒留去した後、プレパラティブ薄層クロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3,v/
v)で精製し、無色油状物として表題化合物(284m
g,84.3%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ:0.76(3H,d,
J=6.4Hz),0.92(3H,d,J=6.4H
z),1.60(4H,m),1.83(2H,m),
2.09(1H,m),2.75(1H,m),2.8
7(1H,m),3.44(1H,m),3.60(2
H,t,J=6.8Hz),6.97(1H,d,J=
7.8Hz),7.17(1H,t,J=6.8H
z),7.36(1H,m),7.56(1H,m),
7.70(3H,m),7.81(2H,m).
【0092】(F)5−アミノブチル−4,5−デヒド
ロ−3−(2−メチルプロピル)−1−ノニル−1,4
−ベンゾジアゼピン−2−オン (E)で得られた4,5−デヒドロ−3−(2−メチル
プロピル)−5−(4−フタロイルアミノブチル)−ベ
ンゾ−1,4−ジアゼピン−2−オン(188mg,
0.45mmol)及びヨードノナン(444μl,
2.25mmol)をDMF(3ml)に溶解し、氷冷
下60%水素化ナトリウム(20mg,0.50mmo
l)を加え、窒素雰囲気下同温にて1時間撹拌した。酢
酸(1ml)を加え、溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸
エチル−1規定塩酸水溶液に分配した。有機層を飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(クロロホルム)で精製し、無色油状物(248mg,
定量的)を得た。このうち240mg(0.441mm
ol)をエタノール(5ml)に溶解し、ヒドラジン1
水和物(24μl,0.49mmol)を加え、4時間
撹拌後、ヒドラジン1水和物(48μl,0.97mm
ol)を追加し、16時間撹拌した。不溶物を濾去し、
濾液を溶媒留去後、残留物に塩化メチレンを加え、超音
波処理し、不溶物を濾去した。残留物に塩酸−イソプロ
ピルアルコールを加え溶媒留去した後、残留物をプレパ
ラティブ薄層クロマトグラフィー(クロロホルム−メタ
ノール,9:1,v/v)で精製し、無色油状物を得
た。これをジオキサン−水に溶解、凍結乾燥し、白色粉
末として表題化合物(122mg,61.6%)を1塩
酸塩として得た。 H−NMR(CDCl−CDOD,1:1,v/
v)δ:0.88(6H,m),0.98(3H,d,
J=6.6Hz),1.26(brs),1.51(2
H,m),1.67(2H,m),1.83(3H,
m),2.18(2H,m),2.96(2H,m),
3.50(1H,m),3.83(2H,m),4.2
6(1H,m),7.64(1H,t,J=7.3H
z),7.72(1H,d,J=8.4Hz),7.9
8(1H,t,J=7.8Hz),8.10(1H,
d,J=7.3Hz).
【0093】
【試験例1】溶解性評価 実施例1から5で得た化合物(下記式[17]乃至[2
1])をそれぞれ精密に秤量し、各化合物に注射用蒸留
水を加え、肉眼的に懸濁の有無を判断して、水に対する
溶解性を測定した。その結果は表1に示した。なお、こ
れらの化合物は全て塩酸塩である。
【0094】
【化30】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[17]
【0095】
【化31】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[18]
【0096】
【化32】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[19]
【0097】
【化33】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[20]
【0098】
【化34】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[21]
【0099】
【試験例2】抗真菌活性評価 供試菌株として、カンジダ・アルビカンス(Candi
da albicans)ATCC24433株、クリ
プトコッカス・ネオホルマンス(Cryptococc
us neoformans)IAM12253株及び
アスペルギルス・フミガータス(Aspergillu
s fumigatus)ATCC36607株を用い
た。接種菌量は5x10CFU/mlである。実施例
1から5で得た化合物(上記式[17]乃至[21])
をジメチルスルホキシドに溶解後、蒸留水で5倍段階希
釈し、化合物の最終濃度を50、10及び2μg/ml
(ジメチルスルホキシドの最終濃度は2%以下、v/
v)とした。なお、発育対照にはジメチルスルホキシド
(最終濃度2%、v/v)のみ加えた。RPMI164
0培地を用い、30℃で72時間培養後、菌の発育の有
無を肉眼的に判定し、その結果を表1に示した。表1か
ら明らかなようにこれらの化合物は、良好な水溶性及び
抗真菌活性を示しており、臨床上の有用性が期待され
る。
【0100】
【表1】
【0101】
【発明の効果】表1に示したように本発明化合物は、良
好な水溶性及び抗真菌活性を示しており、深在性真菌症
等の真菌症の予防及び治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/7028 A61K 31/7028 A61P 31/10 A61P 31/10 C07B 61/00 C07B 61/00 Z C07D 233/72 C07D 233/72 235/08 235/08 243/14 243/14 C07H 15/04 C07H 15/04 A G06F 17/50 638 G06F 17/50 638 (72)発明者 川戸 晴子 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 Fターム(参考) 4C031 PA06 4C057 BB02 CC03 DD03 HH02 JJ03 4C086 AA01 AA02 AA03 BC29 BC38 BC39 BC56 EA05 MA01 MA04 MA13 MA16 MA17 MA21 MA22 MA23 MA28 MA34 MA35 MA43 MA52 MA66 ZB35 4H006 AA01 AA03 AA05 AB29 AC90 5B046 AA00

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式[1]で示される化合物、そ
    の塩、又はそれらの溶媒和物。 【化1】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [1] 〔式中、Rは低級アルキル基で置換されていてもよい脂
    肪族アルキル基であって、その任意の位置に任意の方向
    で下式[2]乃至[4]に示される下記の二価基の群か
    ら選ばれるいずれか一の基を含んでいてもよく、 【化2】 Aは置換されていてもよい塩基性基を示し、Qは置換さ
    れていてもよい分岐アルキル基を示し、mは2乃至10
    の整数を示し、nは0乃至2の整数を示し、Yは下式
    [5]乃至[9]のいずれか一の骨格を示すが各置換基
    の導入位置は特に限定されない; 【化3】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [5]、 【化4】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [6]、 【化5】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [7]、 【化6】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [8]、 【化7】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    [9]。〕
  2. 【請求項2】 前記一般式[1]において、Aが、−N
    HR11、−C(=NH)NHR11、又は−N−C
    (=NH)NHR11であり、R11は水素原子又は置
    換されていてもよいアルキル基である請求項1に記載の
    化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  3. 【請求項3】 Rの直鎖アルキル基部分が任意の位置で
    0から3までの低級アルキル基を含みかつ総炭素数が8
    乃至20個である請求項1又は請求項2に記載の化合
    物、その塩、又はそれらの溶媒和物。
  4. 【請求項4】 前記一般式[1]においてQが下式[1
    0]で示される基である請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物。 【化8】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    0] 〔式中、Rは置換されていてもよいメチル基若しくは
    エチル基又は水素原子を示し、RとRは、それぞれ
    独立して、置換されていてもよいメチル基又はエチル基
    を示す。〕
  5. 【請求項5】 一般式[1]で示される化合物が、下式
    [11]で表される化合物である、請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒
    和物。 【化9】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    1] 〔式中n11は3乃至6の整数、n12は0又は1であ
    り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
  6. 【請求項6】 一般式[1]で示される化合物が、下式
    [12]で表される化合物である、請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒
    和物。 【化10】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    2] 〔式中n21は4乃至7の整数、n22は1又は2であ
    り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
  7. 【請求項7】 一般式[1]で示される化合物が、下式
    [13]で表される化合物である、請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒
    和物。 【化11】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    3] 〔式中n31は5乃至8の整数、n32は0又は1であ
    り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
  8. 【請求項8】 一般式[1]で示される化合物が、下式
    [14]で表される化合物である、請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒
    和物。 【化12】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    4] 〔式中n41は3乃至5の整数、n42は1又は2であ
    り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
  9. 【請求項9】 一般式[1]で示される化合物が、下式
    [15]で表される化合物である、請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒
    和物。 【化13】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    5] 〔式中n51は3乃至5の整数、n52は1又は2であ
    り、R、A、R、R、Rは前記と同じである。〕
  10. 【請求項10】 1)一般式[16] 【化14】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・[1
    6] 〔式中n’は2乃至18の整数、m’は2乃至4の整
    数、R’はイソプロピル基、イソブチル基、第三ブチル
    基、又はネオペンチル基を示す。〕で表される化合物を
    基点化合物とし、CH(CH)n’、R’、及び
    (CH )m’NHの3つの置換基が導入可能な骨格
    構造に前記3つの置換基を導入した分子構造を設計する
    工程; 2)その設計した分子構造をコンピューターにより3次
    元コンフォメーション解析し、好ましい分子構造を選別
    する工程からなることを特徴とするドラッグデザイン方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のドラッグデザイン
    方法で得られる化合物、その塩、又はそれらの溶媒和
    物。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至9のいずれか1項又は請
    求項11に記載の化合物、その塩、又はそれらの溶媒和
    物を主成分とする医薬。
  13. 【請求項13】 真菌症予防・治療薬である請求項12
    に記載の医薬。
  14. 【請求項14】 全身投与用製剤である請求項13に記
    載の医薬。
  15. 【請求項15】 注射剤である請求項14に記載の医
    薬。
  16. 【請求項16】 経口剤である請求項14に記載の医
    薬。
  17. 【請求項17】 散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
    ル剤、丸剤、エリキシル剤、シロップ剤、リモナーデ
    剤、懸濁剤・乳剤、又はトローチ剤である請求項16に
    記載の医薬。
  18. 【請求項18】 局所投与用製剤である請求項13に記
    載の医薬。
  19. 【請求項19】 エアゾール剤、液剤、懸濁剤・乳剤、
    注射剤、軟膏剤、リニメント剤、又はローション剤であ
    る請求項18に記載の医薬。
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