JP2002322136A - N−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩及びそれらの製造法 - Google Patents

N−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩及びそれらの製造法

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JP2002322136A JP2001124499A JP2001124499A JP2002322136A JP 2002322136 A JP2002322136 A JP 2002322136A JP 2001124499 A JP2001124499 A JP 2001124499A JP 2001124499 A JP2001124499 A JP 2001124499A JP 2002322136 A JP2002322136 A JP 2002322136A
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Hiromi Tanaka
洋己 田中
Ritsuzui Han
立瑞 潘
Sei Ikura
聖 以倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体や
2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又は
その塩を得る上で有用な、新規なN−置換−アミノメチ
ルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を提供する。 【解決手段】 本発明のN−置換−アミノメチル−シク
ロプロピル−ケトン誘導体及びそのハロゲン化水素塩
は、下記式(1) 【化1】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩と
それら製造法、並びに前記N−置換−アミノメチルシク
ロプロピルケトン誘導体又はその塩を出発原料とするア
ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の製
造法、2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導
体又はその塩の製造法、及びN−置換−2−アミノ−1
−シクロプロピルエタノール誘導体又はその塩の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】アミノメチルシクロプロピルケトン誘導
体及びそのハロゲン化水素塩、並びに2−アミノ−1−
シクロプロピルエタノール誘導体及びそのハロゲン化水
素塩は医薬中間体として有用な化合物である(Che
m.Pharm.Bull.36巻、11号、4435
頁(1988)など)。
【0003】アミノメチルシクロプロピルケトンの製造
法として、イソシアノ酢酸エステルと酸塩化物とを反応
させて生成するα−C−アシルグリシンエステルを加水
分解する方法が知られている。しかし、この方法で用い
られる酸塩化物は取扱いが容易でない。また、原料のイ
ソシアノ酢酸エステルは、その前駆体のN−ホルミルグ
リシンエステルから合成しなければならないため入手が
容易でない。また、この前駆体の合成反応には毒性の高
いホスゲンを使用する必要がある。さらに、アミノメチ
ルシクロプロピルケトンの一貫収率についても満足でき
るものではなかった。
【0004】2−アミノ−1−シクロプロピルエタノー
ルの製造法として、シクロプロパンカルボキサアルデヒ
ドをニトロ化後、還元する方法が知られている。しかし
この方法は、ニトロ化の際には危険性の高いニトロメタ
ンを、また、還元の際には高価な還元剤を用いなければ
ならないなどの問題がある。さらに、収率についても満
足できるものではなかった。
【0005】WO00/09481号には、ベンジル位
に2つの置換基を有する2−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−2−プロピルアミンを用いたN−ベンジルアミノ
メチルシクロプロピルケトン誘導体の合成例が記載され
ている。しかしこの方法で合成されたN−ベンジルアミ
ノメチルシクロプロピルケトン誘導体からは、実際に医
薬中間体として利用されている2−アミノ−1−シクロ
プロピルエタノールを簡易な反応を用いて得ることがで
きない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アミ
ノメチルシクロプロピルケトン誘導体や2−アミノ−1
−シクロプロピルエタノール誘導体又はそれらの塩を得
る上で有用な、新規なN−置換−アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩及びそれらの製造法を提
供することにある。本発明の他の目的は、2−アミノ−
1−シクロプロピルエタノール誘導体又はその塩を得る
上で有用な、アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体
又はその塩の製造法、及びN−置換−2−アミノ−1−
シクロプロピルエタノール誘導体又はその塩の製造法を
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、2−
アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はその
塩を入手容易な原料から簡易な反応を用いて効率よく製
造できる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、新規なN−置換−ア
ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩か
ら、アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその
塩や2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体
又はその塩を簡易に誘導できることを見いだし、本発明
を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、下記式(1)
【化17】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
提供する。
【0009】また、本発明は、下記式(2)
【化18】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す]で表されるシクロプ
ロピルハロメチルケトン誘導体を、下記式(3)
【化19】 [式中、R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又
は置換基を有していてもよいアリールメチル基を示す。
ただし、前記アリールメチル基のメチル部位の炭素原子
には、水素原子か又は置換基としてのアリール基が少な
くとも1つ結合している。また、R4及びR5の少なくと
も一方は置換基を有していてもよいアリールメチル基で
ある]で表される一級アミン又は二級アミンと反応させ
てアミノ化することを特徴とする、下記式(1)
【化20】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
表されるN−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン
誘導体又はその塩の製造法を提供する。
【0010】本発明は、また、下記式(1)
【化21】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
水素添加分解することを特徴とする、下記式(4)
【化22】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表されるア
ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の製
造法を提供する。
【0011】さらに、本発明は、下記式(1)
【化23】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
水素添加分解して、下記式(4)
【化24】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表されるア
ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩と
し、次にこれを還元することを特徴とする、下記式
(5)
【化25】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表される2
−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はそ
の塩の製造法を提供する。
【0012】本発明は、また、下記式(1)
【化26】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
還元することを特徴とする、下記式(6)
【化27】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
表されるN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピルエ
タノール誘導体又はその塩の製造法を提供する。
【0013】本発明は、また、下記式(1)
【化28】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
還元して、下記式(6)
【化29】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
表されるN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピルエ
タノール誘導体又はその塩とし、次にこれを水素添加分
解することを特徴とする、下記式(5)
【化30】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表される2
−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はそ
の塩の製造法を提供する。
【0014】さらに、本発明は、下記式(7)
【化31】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R6及びR7は、同一
又は異なって、置換基を有していてもよいアリールメチ
ル基を示す。ただし、前記アリールメチル基のメチル部
位の炭素原子には、水素原子か又は置換基としてのアリ
ール基が少なくとも1つ結合している]で表されるN−
置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はそ
の塩を部分的に水素添加分解することを特徴とする、下
記式(8)
【化32】 [式中、R1、R2、R3及びR6は前記に同じ]で表され
るアミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩
の製造法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】[N−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体又はその塩並びにそれらの製造]
前記式(1)で表されるN−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体又はその塩において、R1、R2
びR3は、同一又は異なって、水素原子又は脂肪族炭化
水素基を示す。
【0016】前記脂肪族炭化水素基としては、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、デシル、ドデシル基などの炭素数1〜10(好まし
くは1〜4)程度のアルキル基;ビニル、アリル、1−
ブテニル基などの炭素数2〜10(好ましくは2〜4)
程度のアルケニル基;エチニル、プロピニル基などの炭
素数2〜10(好ましくは2〜4)程度のアルキニル基
などが挙げられる。
【0017】式(1)において、R4及びR5は、同一又
は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよいア
リールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル基
のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基と
してのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
もよいアリールメチル基である。前記置換基は、アリー
ルメチル基のアリール部位及びメチル部位の炭素原子の
何れに結合していてもよい。なお、前記アリール基に
は、芳香族性の炭素環式基及び芳香族性の複素環式基が
含まれる。
【0018】前記芳香族性炭素環式基としては、例え
ば、フェニル基、ナフチル基などの炭素数6〜20(好
ましくは6〜10)程度の芳香族性炭素環式基が挙げら
れる。芳香族性複素環式基としては、例えば、ピリジル
基などが挙げられる。
【0019】上記アリールメチル基のアリール部位の置
換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素原子など)、オキソ基、ヒドロキシル
基、置換オキシ基(例えば、メトキシ基などのアルコキ
シ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル
オキシ基など)、カルボキシル基、置換オキシカルボニ
ル基、置換又は無置換カルバモイル基、シアノ基、ニト
ロ基、置換又は無置換アミノ基、アルキル基(メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル基などのC1-4アルキ
ル基など)などが挙げられる。
【0020】上記アリールメチル基のメチル部位の炭素
原子が有していてもよい置換基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基などの
アルキル基(好ましくは、C1-4アルキル基)、前記ア
リール基(フェニル、ナフチル、ピリジル基などの置換
基を有していてもよい芳香族性の炭素環式基又は芳香族
性の複素環式基)などが挙げられる。
【0021】上記アリールメチル基において、アリール
部位又は該アリール部位の置換基と、メチル部位の置換
基は、互いに結合して環を形成していてもよい。
【0022】上記アリールメチル基の代表的な例とし
て、ベンジル、p−クロロベンジル、p−ブロモベンジ
ル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−シ
アノベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、α−フェ
ニルエチル、ジフェニルメチル、ビス(p−メトキシフ
ェニル)メチル、トリフェニルメチル、(p−メトキシ
フェニル)ジフェニルメチル、ジフェニル−4−ピリジ
ルメチル、2−ピリジル−N−オキシド、5−ジベンゾ
スベリル基などが挙げられる。
【0023】前記N−置換−アミノメチルシクロプロピ
ルケトン誘導体の塩には、例えば、ハロゲン化水素塩
(塩化水素塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩など)、他の
無機酸の塩(硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リ
ン酸塩、過塩素酸塩など)、有機酸の塩(酢酸塩、ステ
アリン酸塩など)などが含まれる。
【0024】前記式(1)で表されるN−置換−アミノ
メチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩は、式
(2)で表されるシクロプロピルハロメチルケトン誘導
体と、式(3)で表される一級アミン又は二級アミンと
を反応させて、ハロゲン原子をN−置換アミノ基で置換
することにより得られる。
【0025】基質として用いる前記式(2)で表される
シクロプロピルハロメチルケトン誘導体は、シクロプロ
ピルメチルケトンとハロゲンとを慣用の方法により反応
させて得られる。ハロゲンには、例えば、塩素、臭素、
ヨウ素などが含まれる。
【0026】式(2)で表されるシクロプロピルハロメ
チルケトン誘導体と式(3)で表される一級アミン又は
二級アミンとの反応は、溶媒の存在下又は非存在下で行
われる。溶媒としては反応の進行を阻害するものでなけ
れば特に限定されない。溶媒として、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、t−ブチルアルコール
などのアルコール;クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素;ベ
ンゼンなどの芳香族炭化水素;ヘキサン、ヘプタン、オ
クタンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂
環式炭化水素;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミドなどのアミド;アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリ
ル;ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テ
トラヒドロフランなどの鎖状又は環状エーテル;酢酸エ
チルなどのエステル;酢酸などの有機酸;水などが挙げ
られる。好ましい溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコールが挙げられる。これ
らの溶媒は1種で、又は2種以上混合して用いられる。
溶媒の使用量としては基質の仕込み量に対して3倍量〜
50倍量であり、好ましくは5倍量〜10倍量程度であ
る。
【0027】反応温度は、基質の種類等に応じて適当に
選択できる。反応温度は、例えば、0〜40℃、好まし
くは0〜10℃程度である。
【0028】反応圧力は、常圧、加圧下の何れであって
もよい。反応は、回分式、半回分式、連続式などの慣用
の方法により行うことができる。
【0029】反応の進行と同時に、系中にはハロゲン化
水素が発生し、生成したN−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体はそのハロゲン化水素塩となる。
これを中和して、遊離のN−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体を得るために、系に塩基を添加し
てもよい。
【0030】このとき用いる塩基としては、例えば、ア
ルカリ金属の炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等)、アルカリ金属の炭酸水素塩(例えば、炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属
の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等)、アルカリ土類金属の炭酸塩(例えば、炭酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム等)、アルカリ土類金属の炭
酸水素塩(例えば、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カ
ルシウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(例えば、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)等の無機塩
基などが挙げられる。これらの塩基は単独で、又は2種
類以上組み合わせて使用できる。
【0031】なお、式(3)で表されるアミンが一級ア
ミンの場合には、反応条件により、式(2)で表される
シクロプロピルハロメチルケトン誘導体が式(3)で表
されるアミン一分子に対して二分子反応することがあ
る。そのため、この反応で生成する式(1)で表される
N−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又
はその塩を、後述の式(4)又は式(5)の化合物の原
料として用いる場合には、式(3)で表されるアミンと
して二級アミンを用いるのが好ましい。
【0032】反応終了後、反応生成物は、例えば、濾
過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、再結晶、吸着、カラムク
ロマトグラフィーなどの分離手段やこれらを組合せるこ
とにより分離精製できる。
【0033】また、遊離のN−置換−アミノメチルシク
ロプロピルケトン誘導体は、慣用の方法により酸と反応
させて対応する塩に変換できる。酸としては、例えば、
フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫
酸、硝酸などの無機酸;ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸
などの有機酸を用いることができる。反応溶媒には、前
記式(1)で表されるN−置換−アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩の製造方法に例示した溶
媒を用いることができる。
【0034】[アミノメチルシクロプロピルケトン誘導
体の製造]前記式(4)で表されるアミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体は、式(1)で表されるN−置換
−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩
を水素添加分解(水素化分解)することにより得られ
る。
【0035】水素添加分解は、通常、溶媒中、水素添加
分解触媒の存在下、前記N−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体又はその塩と水素とを接触させる
ことにより行われる。水素添加分解触媒としては、公知
の水素添加分解触媒の何れも使用できるが、好ましくは
パラジウム−炭素(活性炭)触媒である。
【0036】前記パラジウム−炭素(活性炭)触媒にお
いて、活性炭としては特に制限はなく、植物系、鉱物
系、ポリマー系などの原料から、ガス賦活法、薬品賦活
法等により製造された何れの活性炭も使用できる。活性
炭の比表面積は、例えば500〜4000m2/g程
度、好ましくは700〜4000m2/g程度である。
パラジウムの担持量は、活性炭に対して、例えば1〜3
0重量%程度、好ましくは3〜20重量%程度である。
【0037】パラジウム―炭素触媒の使用量は基質(N
−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又は
その塩)に対して0.1〜20重量%程度、好ましくは
1〜10重量%程度である。
【0038】水素添加分解に用いられる水素は特に制限
されず、純粋な水素を用いてもよく、窒素、アルゴン、
ヘリウム等の不活性なガスで希釈した水素を使用しても
よい。また、気相成分の液相への溶解方法も特に限定さ
れない。十分に溶解できるならば、気液の接触のみによ
って溶解させてもよいし、吹き込み管によって、水素を
含む気体を液相へ吹き込んでもよい。なお、水素の代わ
りに、水素源として、HCOONH4、HCOONH
(C253、NaH2PO2、NH2NH2などを用いる
こともできる。
【0039】水素の使用量は、基質の種類などに応じて
選択でき、通常、基質に対して過剰モルの水素を用い
る。
【0040】溶媒としては反応の進行を阻害せず、かつ
反応成分を溶解するものであれば特に制限はない。例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノールなどのアルコール類を用いることができる。溶
媒としては、ハロゲン化水素溶液と均一に混じり合うも
のが好ましい。溶媒の使用量としては基質の仕込み量に
対して3倍量〜50倍量である。好ましくは5倍量〜1
0倍量程度である。
【0041】ハロゲン化水素存在下で反応を行うことに
より、水素添加反応速度を向上させることができる。ハ
ロゲン化水素としては、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水
素が挙げられる。ハロゲン化水素は、そのまま、又は、
水溶液(ハロゲン化水素酸)、アルコール溶液、エーテ
ル溶液などとして用いられる。ハロゲン化水素酸を用い
る場合は、その濃度は5〜36重量%程度、好ましくは
30〜36重量%程度である。ハロゲン化水素の使用量
は、遊離のN−置換−アミノメチルシクロプロピルケト
ン誘導体の場合は、遊離のN−置換−アミノメチルシク
ロプロピルケトン誘導体1モルに対して1〜5モル程
度、好ましくは1.5〜2モル程度である。N−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体のハロゲン化
水素塩の場合は、N−置換−アミノメチルシクロプロピ
ルケトン誘導体のハロゲン化水素塩1モルに対して0.
5〜4モル程度、好ましくは0.5〜1モル程度であ
る。
【0042】反応温度は特に制限はないが、好ましくは
10〜30℃程度である。
【0043】反応圧力は、常圧、加圧下の何れであって
もよい。加圧下で行う場合には、通常、0.1〜10M
Pa、好ましくは0.1〜1MPa程度である。反応
は、回分式、半回分式、連続式などの慣用の方法により
行うことができる。
【0044】上記の反応により、式(1)で表されるN
−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又は
その塩から式(4)で表されるアミノメチルシクロプロ
ピルケトン誘導体又はその塩が生成する。なお、ハロゲ
ン化水素存在下で反応させることにより、前記アミノメ
チルシクロプロピルケトン誘導体の塩化水素塩、臭化水
素塩、又はヨウ化水素塩などのハロゲン化水素塩が得ら
れる。
【0045】反応終了後、反応生成物は、例えば、濾
過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、再結晶、吸着、カラムク
ロマトグラフィーなどの分離手段やこれらを組合せるこ
とにより分離精製できる。
【0046】[N−置換−2−アミノ−1−シクロプロ
ピルエタノール誘導体又はその塩の製造]前記式(6)
で表されるN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピル
エタノール誘導体又はその塩は、式(1)で表されるN
−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又は
その塩を還元することにより得られる。
【0047】還元に用いる還元剤としては、ケトンをア
ルコールに変換可能な還元剤であればよく、例えば、L
i/NH3などのアルカリ金属又はアルカリ土類金属と
アンモニア又はアミンとの組み合わせからなる還元剤;
水素化イソブチルアルミニウムなどの金属水素化物;水
素化ホウ素ナトリウムなどの金属水素錯化合物;ボラ
ン;水素(ロジウム触媒などを用いた接触還元)などの
還元剤などが用いられる。還元剤の使用量としては、基
質(N−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導
体又はその塩)1モルに対して0.1〜10モル程度、
好ましくは、0.1〜1モルである。
【0048】反応は通常、溶媒の存在下で行われる。溶
媒としては反応の進行を阻害するものでなければ特に限
定されず、還元剤の種類等に応じて適宜選択できる。溶
媒として、例えば、前記N−置換−アミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体又はその塩の製造に用いる溶媒と
して例示したものを使用できる。
【0049】反応温度は、還元剤の種類や基質の種類等
に応じて適当に選択できる。反応温度は、例えば、0〜
200℃、好ましくは0〜100℃程度である。反応
は、回分式、半回分式、連続式などの慣用の方法により
行うことができる。
【0050】反応終了後、反応生成物は、例えば、濾
過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、再結晶、吸着、カラムク
ロマトグラフィーなどの分離手段やこれらを組合せるこ
とにより分離精製できる。
【0051】[2−アミノ−1−シクロプロピルエタノ
ール誘導体又はその塩の製造]前記式(5)で表される
2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又は
その塩は、前記式(1)で表されるN−置換−アミノメ
チルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を出発物質
に用い、(i)式(4)で表されるアミノメチルシクロ
プロピルケトン誘導体又はその塩の生成を経由する方
法、又は(ii)式(6)で表されるN−置換−2−アミ
ノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はその塩の
生成を経由する方法のいずれの方法によっても得ること
ができる。
【0052】前記(i)式(4)で表されるアミノメチ
ルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の生成を経由
する方法は、(A)前記式(1)で表されるN−置換−
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩か
ら式(4)で表されるアミノメチルシクロプロピルケト
ン誘導体又はその塩を生成させる工程と、(B)得られ
た化合物を還元する工程とを含む。
【0053】上記(i)の工程(A)には、前記アミノメ
チルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の製造法を
用いることができる。(i)の工程(B)においては、
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
基質として用い、前記N−置換−2−アミノ−1−シク
ロプロピルエタノール誘導体又はその塩の製造法に準じ
て還元する方法を用いることができる。
【0054】前記(ii)式(6)で表されるN−置換−
2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又は
その塩の生成を経由する方法は、(A)前記式(1)で
表されるN−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン
誘導体又はその塩から式(6)で表されるN−置換−2
−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はそ
の塩を生成させる工程と、(B)得られた化合物を水素
添加分解する工程とを含む。
【0055】上記(ii)の工程(A)には、前記N−置
換−2−アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体
又はその塩の製造法を用いることができる。(ii)の工
程(B)においては、N−置換−2−アミノ−1−シク
ロプロピルエタノール誘導体又はその塩を基質として用
い、前記式(4)で表されるアミノメチルシクロプロピ
ルケトン誘導体又はその塩の製造法に準じて水素添加分
解する方法を用いることができる。
【0056】[N,N−ジ置換−アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩の部分水素添加分解]前
記式(8)で表されるN−置換−アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩は、式(7)で表される
N,N−ジ置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘
導体又はその塩を部分的に水素添加分解することにより
得られる。式(7)で表されるN,N−ジ置換−アミノ
メチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩は、前記
式(1)で表されるN−置換−アミノメチルシクロプロ
ピルケトン誘導体又はその塩のうち、R4及びR5が共に
置換基を有していてもよいアリールメチル基である化合
物に相当する。
【0057】水素添加分解は、前記式(7)で表される
N,N−ジ置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘
導体又はその塩を基質として、前記式(4)で表される
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の
製造法に準じた方法にて行えばよい。この場合、反応条
件を緩やかに設定することで、部分的に水素添加分解反
応を進めることができる。
【0058】反応条件としては、反応圧力や温度を低く
設定する、反応時間を短くする、活性の比較的低い触媒
を用いる、触媒担持量の少ない担持触媒を用いる、触媒
量を少なくする等の条件を採用することで、アミノ基の
水素原子に置換された2つのアリールメチル基のうち、
一つのアリールメチル基のみを水素添加分解することが
できる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩や2−アミノ−1−シク
ロプロピルエタノール誘導体又はその塩を得る上で有用
な、新規化合物であるN−置換−アミノメチルシクロプ
ロピルケトン誘導体又はその塩を容易に得ることができ
る。また、本発明によれば、2−アミノ−1−シクロプ
ロピルエタノール誘導体又はその塩を得る上で有用な、
アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩、
及びN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピルエタノ
ール誘導体又はその塩を容易に製造することができる。
さらに、本発明によれば、2−アミノ−1−シクロプロ
ピルエタノール誘導体又はその塩を簡易な反応を用いて
効率よく製造することができる。
【0060】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。NMRスペクトルは、日本電子JNM
―EX270を用い、270MHz(1H−NMR)に
てテトラメチルシランを内部標準として測定した。また
結合定数(Hz)はJで示す。
【0061】調製例1 [ブロモメチルシクロプロピルケトンの製造]シクロプ
ロピルメチルケトン23.8gをメタノール142.8
gに溶解し、液温を10〜15℃に保ったまま臭素4
5.2gを滴下した。滴下終了後室温で30分攪拌し
た。反応終了後、炭酸ナトリウム15.0gを加えて中
和し、これを濾過し、ブロモメチルシクロプロピルケト
ン34.5gを含むメタノール溶液212gを得た。収
率は75%であった。ブロモメチルシクロプロピルケト
ンは精製することなく次の反応に用いた。 [スペクトルデータ]1 H−NMR(CDCl3)ppm:0.99−1.57
(m,4H,cyclopropyl)、2.17−
2.26(m,1H,CH),4.02(s,2H,C
2
【0062】実施例1 [N,N−ジベンジル−アミノメチルシクロプロピルケ
トン塩酸塩の製造]ブロモメチルシクロプロピルケトン
34.5gを含むメタノール溶液212gを5℃以下に
冷却後、ジベンジルアミン41.8gを液温5℃以下に
保ったまま滴下した。滴下終了後、室温で30分攪拌し
た。反応終了後、室温で30分攪拌した。反応終了後、
炭酸ナトリウム16.8gを加え、さらに水を加えて中
和後トルエンを加えて抽出した。有機層を分取し、濃縮
した後、残渣を10℃以下に冷却して、5重量%塩酸1
60gを滴下した。滴下終了後、析出した結晶を濾過
し、N,N−ジベンジル−アミノメチルシクロプロピル
ケトン塩酸塩63.2gを無色結晶として得た。 [スペクトルデータ]1 H−NMR(CDCl3)ppm:0.90−1.11
(m,4H,cyclopropyl),1.51−
1.60(m,1H,CH),3.73(s,2H,C
(=O)C 2NH2),4.45−4.62(m,4
H,NH2 2Ph),7.40−7.47(m,6
H,Ph),7.65−7.74(m,4H,Ph),
13.1(b,2H,NH2
【0063】実施例3 [N−ベンジル−アミノメチルシクロプロピルケトン塩
酸塩の製造]N,N−ジベンジル−アミノメチルシクロ
プロピルケトン塩酸塩63.2gをメタノール316g
に溶解した後、33重量%塩酸11gを滴下した。系内
を3回窒素置換した後、5重量%パラジウム−炭素6.
3gを加え、系内を3回水素置換し、2.5時間室温で
攪拌した。反応終了後、反応液を濾過助剤(商品名「セ
ラフロック」、(株)興人製)を用いて濾過した後、濾
液を濃縮し、N−ベンジル−アミノメチルシクロプロピ
ルケトン塩酸塩38.3gを無色結晶として得た。 [スペクトルデータ]1 H−NMR(CDCl3)ppm:0.97−1.07
(m,2H,cyclopropyl−CH2),1.
10−1.16(m,2H,cyclopropyl−
CH2),1.84−1.91(m,1H,CH),
4.04(t,2H,J=5.40,NH2 2
h),4.33(t,J=5.13,C(=O)C 2
NH2),7.37−7.43(m,3H,Ph),
7.54−7.63(m,2H,Ph),9.74
(b,2H,NH2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潘 立瑞 新潟県新井市白山町2−5,3−5 (72)発明者 以倉 聖 新潟県新井市高柳1丁目3−17−205 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB84 AC41 AC52 BA25 BA55 BA61 BB14 BE20 BJ50 BR20 BU32 4H039 CA60 CB20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
    又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
    基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
    としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
    た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
    もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
    アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 下記式(2) 【化2】 [式中、Xはハロゲン原子を示す。R1、R2及びR
    3は、同一又は異なって、水素原子又は脂肪族炭化水素
    基を示す]で表されるシクロプロピルハロメチルケトン
    誘導体を、下記式(3) 【化3】 [式中、R4及びR5は、同一又は異なって、水素原子又
    は置換基を有していてもよいアリールメチル基を示す。
    ただし、前記アリールメチル基のメチル部位の炭素原子
    には、水素原子か又は置換基としてのアリール基が少な
    くとも1つ結合している。また、R4及びR5の少なくと
    も一方は置換基を有していてもよいアリールメチル基で
    ある]で表される一級アミン又は二級アミンと反応させ
    てアミノ化することを特徴とする、下記式(1) 【化4】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
    表されるN−置換−アミノメチルシクロプロピルケトン
    誘導体又はその塩の製造法。
  3. 【請求項3】 下記式(1) 【化5】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
    又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
    基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
    としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
    た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
    もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
    アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
    水素添加分解することを特徴とする、下記式(4) 【化6】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表されるア
    ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩の製
    造法。
  4. 【請求項4】 下記式(1) 【化7】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
    又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
    基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
    としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
    た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
    もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
    アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
    水素添加分解して、下記式(4) 【化8】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表されるア
    ミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩と
    し、次にこれを還元することを特徴とする、下記式
    (5) 【化9】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表される2
    −アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はそ
    の塩の製造法。
  5. 【請求項5】 下記式(1) 【化10】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
    又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
    基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
    としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
    た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
    もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
    アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
    還元することを特徴とする、下記式(6) 【化11】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
    表されるN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピルエ
    タノール誘導体又はその塩の製造法。
  6. 【請求項6】 下記式(1) 【化12】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R4及びR5は、同一
    又は異なって、水素原子又は置換基を有していてもよい
    アリールメチル基を示す。ただし、前記アリールメチル
    基のメチル部位の炭素原子には、水素原子か又は置換基
    としてのアリール基が少なくとも1つ結合している。ま
    た、R4及びR5の少なくとも一方は置換基を有していて
    もよいアリールメチル基である]で表されるN−置換−
    アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩を
    還元して、下記式(6) 【化13】 [式中、R1、R2、R3、R4及びR5は前記に同じ]で
    表されるN−置換−2−アミノ−1−シクロプロピルエ
    タノール誘導体又はその塩とし、次にこれを水素添加分
    解することを特徴とする、下記式(5) 【化14】 [式中、R1、R2及びR3は前記に同じ]で表される2
    −アミノ−1−シクロプロピルエタノール誘導体又はそ
    の塩の製造法。
  7. 【請求項7】 下記式(7) 【化15】 [式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なって、水素
    原子又は脂肪族炭化水素基を示す。R6及びR7は、同一
    又は異なって、置換基を有していてもよいアリールメチ
    ル基を示す。ただし、前記アリールメチル基のメチル部
    位の炭素原子には、水素原子か又は置換基としてのアリ
    ール基が少なくとも1つ結合している]で表されるN−
    置換−アミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はそ
    の塩を部分的に水素添加分解することを特徴とする、下
    記式(8) 【化16】 [式中、R1、R2、R3及びR6は前記に同じ]で表され
    るアミノメチルシクロプロピルケトン誘導体又はその塩
    の製造法。
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