JP2002319542A - Euv露光用反射型マスクブランクおよびeuv露光用反射型マスク並びにeuv露光用反射型マスクの製造方法 - Google Patents

Euv露光用反射型マスクブランクおよびeuv露光用反射型マスク並びにeuv露光用反射型マスクの製造方法

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JP2002319542A JP2002034313A JP2002034313A JP2002319542A JP 2002319542 A JP2002319542 A JP 2002319542A JP 2002034313 A JP2002034313 A JP 2002034313A JP 2002034313 A JP2002034313 A JP 2002034313A JP 2002319542 A JP2002319542 A JP 2002319542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EUVマスク等、の製造工程において、エ
ッチングストッパーとしての機能をも果たす中間層とし
て、高精度なパターン形成を可能とする中間層材料を見
出し、高精度および高反射率を有するEUVマスクの製
造方法を提供し、得られたEUVマスクを用いて半導体
基板上にパターンを転写することを特徴とする半導体の
製造方法を提供する。 【解決手段】 EUVマスクとして、基板11上にEU
V光を反射する多層膜12を有し、前記多層膜12上に
エッチングストッパー13として中間層を有し、前記中
間層上にEUV光を吸収する吸収体層14を有する構造
とし、前記中間層としてCrと、N、O、C、のいずれ
かより選ばれる少なくとも1つ以上の元素と、を含む材
料を用いることで、高精度なパターン形成を可能とする
EUVマスクが実現できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造等に使
用されるEUV光の光露光に用いる、EUV露光用反射
型マスクブランク、EUV露光用反射型マスクおよびそ
の製造方法、並びに半導体の製造方法に関する。尚、本
発明に記載するEUV(Extreme Ultra
Violet)光とは、軟X線領域または真空紫外領域
の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2〜100
nm程度の光のことである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体産業において、Si基板等
に微細なパターンからなる集積回路を形成する上で必要
な微細パターンの転写技術として、可視光や紫外光を用
いたフォトリソグラフィ法が用いられてきた。しかし、
半導体デバイスの微細化が加速している一方で、従来の
光露光の短波長化は露光限界に近づいてきた。そして光
露光の場合、パターンの解像限界は露光波長の1/2と
言われ、F2レーザー(157nm)を用いても70n
m程度が限界と予想される。そこで70nm以降の露光
技術として、F2レーザーよりさらに短波長のEUV光
(13nm)を用いた露光技術であるEUVリソグラフ
ィ(以下、「EUVL」と記載する。)が有望視されて
いる。
【0003】EUVLの像形成原理は、フォトリソグラ
フィと同じであるが、EUV光に対する、あらゆる物質
の吸収は大きく、また屈折率が1に近いため、光露光の
ような屈折光学系は使用できず、すべて反射光学系を用
いる。また、その際用いられるマスクとしては、メンブ
レンを用いた透過型マスクが提案されてきているが、E
UV光に対するメンブレンの吸収が大きいため露光時間
が長くなり、スループットが確保できないという問題が
ある。その為、現状では露光用反射型マスクが一般的に
使用されている。このようなEUV露光用反射型マスク
を得るための従来の技術1〜3を、図2を参照しながら
簡単に説明し、次にこの製造工程で用いられるエッチン
グストッパーの必要性と、その問題点について説明す
る。
【0004】図2は従来の技術に係るEUV露光用反射
型マスクの製造の概略を示すフロー図である。 従来の技術1 EUV露光用反射型マスクを得るための従来の製造工程
例は、(1)基板の準備工程、(2)基板上への多層膜
の成膜工程、(3)中間層の成膜工程、(4)吸収体層
の成膜工程、(5)EBレジスト塗布工程、(6)EB
描画工程、(7)ドライエッチング工程、(8)中間層
の除去工程、を有する。以下これら各工程について説明
する。
【0005】(1)基板の準備工程 基板11としては、低熱膨張係数を有し、平滑性、平坦
度、およびEUVマスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐
性に優れたものが好ましく、低熱膨張係数を有するガラ
ス、等が用いられる。
【0006】(2)基板上への多層膜の成膜工程 多層膜12としては、MoとSiを含む多層膜が多用さ
れている。例えば、Moが28Å、Siが42Åを1周
期として、30周期以上積層することで、13.4nm
でピーク波長をもつEUV光を反射する多層膜が実現で
きる。MoとSiを含む多層膜の場合、最上層にSi膜
が成膜される。
【0007】(3)中間層の成膜工程 EUV光を反射する多層膜12上に、中間層であるエッ
チングストッパー23としてSiO2膜を成膜する。成
膜には、例えばSiO2ターゲットを用いたRFマグネ
トロンスパッタ法を用いる。
【0008】(4)吸収体層の成膜工程 EUV光を吸収する吸収体層14をスパッタリング法に
より成膜する。成膜材料としては、Ta、Crが用いら
れ、成膜には、例えばDCマグネトロンスパッタ法が用
いられる。この工程により、EUVマスクブランクが得
られる。
【0009】(5)EBレジスト塗布工程 得られたEUVマスクブランクの吸収体層14にパター
ンを形成することによりEUVマスクを製造することが
できる。工程(4)で得られたEUVマスクブランクに
EBレジストを塗布し200℃でベーキングを行う。
【0010】(6)EB描画工程 EBレジストを塗布したEUVマスクブランクにEB描
画機を用いてレジストパターン作成を実施する。
【0011】(7)ドライエッチング工程 前記レジストパターンをマスクとして、EUV吸収体層
14を塩素を用いてドライエッチングし吸収層をパター
ン形成する。
【0012】(8)中間層の除去工程 EUV光反射面上に残留している中間層、すなわちSi
2膜からなるエッチングストッパー23を、希HF水
溶液により除去すると、EUV露光用反射型マスクが完
成する。
【0013】(エッチングストッパーの必要性とその問
題点)前記EUV光を反射する多層膜12は、製造完了
後に高い反射率を有している必要がある。したがって製
造工程、特にパターンニングの工程において、EUV光
を反射する多層膜12へ膜厚減少や表面粗化、等のダメ
ージを与えることなくパターニングを実施する必要があ
る。一方、EUV光を吸収する吸収体層14へのパター
ンニングは、ドライエッチングで加工すると高い寸法精
度が得られるものの、EUV光を吸収する吸収体層14
の下層をダメージなくエッチングすることは不可能であ
るため、多層膜12とEUV吸収体層14との間に中間
層としてエッチングストッパー23の成膜が必要とな
る。このエッチングストッパー23としては、膜厚が数
100Å以上のSiO2膜を用いることが一般的で、C
2ガスを用いたドライエッチングにおいては、ストッ
パーとして充分機能する。しかし、パターンのない部分
に残留するSiO2膜は、パターンニングの工程終了時
において、完全に除去されていないとEUV光を反射す
る多層膜12の反射率を大幅に低下させてしまう。
【0014】ところが、SiO2膜の除去にドライエッ
チングを用いると、EUV光を反射する多層膜12の最
上層のSi膜をもエッチングしてしまうため、やはり反
射率の低下を招く。したがって、SiO2膜はHF溶
液、等のウエットエッチングで除去する必要がある。H
F溶液、等を用いたウエットエッチングは、下層のSi
膜にダメージを与えないので効果的であるが、反面、等
方エッチング性を有するためパターン横方向への侵食が
あり、パターンの剥離が起こる可能性がある。この他に
も、膜厚が数100Å以上のSiO2膜は表面粗さが大
きく、且つ高い圧縮応力を有している上、スパッタ法に
よるSiO2膜成膜中には異常放電が起こりやすくEU
Vマスクに求められる低欠陥化が困難であるといった問
題点を有している。
【0015】従来の技術2 特開平8−213303に、吸収体層とのエッチング比
が5以上であるCrまたはTiを主成分とする中間層
を、多層膜上に設ける反射型X線マスクが開示されてい
る。前記中間層は、吸収体層へエッチングによりパター
ンを形成する際、エッチングストッパー層及び多層反射
膜の保護層としての機能を有し、吸収体パターン形成後
は反射領域にある前記中間層は除去されることが記載さ
れている。
【0016】従来の技術3 特開平7−333829には吸収体層と多層膜の間にC
r、Al、Ni、等のX線もしくは極紫外線といった露
光光の吸収が小さく、吸収体層よりエッチング速度の遅
い材料で中間層を成膜することにより、前記吸収体層へ
のエッチングによるパターン形成後も前記中間膜を除去
することなく、前記多層膜の反射率低下を防ぐ技術が記
載されている。
【0017】しかしながら、前記従来の技術1〜3に記
載された中間膜のSiO2、Cr、Al、Ni、等はい
ずれも表面が平滑性に欠け荒れている。このため、表面
が荒れた中間層上に成膜された吸収体層も、中間層と同
等以上に吸収体層表面が荒れてしまい、この結果として
吸収体パターンのエッジ荒れが生じ、EUV露光用反射
型マスクの転写精度へ悪影響を及ぼすという問題が判明
した。さらに本願発明者らは、前記従来の技術1〜3の
中でも、特に従来の技術3に記載されているような、中
間層をエッチングによるパターン形成後も残す構造のE
UV露光用反射型マスクにおいては、前記中間層の表面
の荒れが、EUV露光用反射型マスクの転写精度へ大き
な影響を与えることを見出した。
【0018】すなわち、まず第1に反射領域に残留する
中間層としてCr、Al、Ni、等のような表面粗さが
大きい材料を用いると中間層表面での露光光の散乱が起
こり、結局反射率が低下してしまうのである。第2に中
間層の材料がCr、Al、Ni、等の様にEUV露光用
反射型マスクの洗浄工程、等で用いられる薬品に対し耐
性がないと、中間層が劣化またはパターンの剥離が生じ
てしまい、露光光の反射が不均一になってしまうのであ
る。第3に中間層の材料の膜応力が大きいと、EUV露
光用反射型マスクの反射面に反り等、が生じパターン転
写精度が悪化してしまうのである。従来、これらの問題
点には全く考慮がされておらず、これらを解決する材料
も見出されていなかった。
【0019】本発明は、上述した背景の下になされたも
のであり、高精度なパターン形成を可能とするEUV露
光用反射型マスクブランク、および高反射率を有するE
UV露光用反射型マスク並びにその製造方法、そして高
反射率を有するEUV露光用反射型マスクを用いて、半
導体基板上にパターンを転写することを特徴とする半導
体の製造方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第1の発明は、基板上にEUV光を反射する多層膜
を有し、前記多層膜上に中間層を有し、前記中間層上に
EUV光を吸収する吸収体層を有するEUV露光用反射
型マスクブランクであって、前記中間層としてCrと、
N、O、C、のいずれかより選ばれる少なくとも1つ以
上の元素と、を含む材料を用いたことを特徴とするEU
V露光用反射型マスクブランクである。
【0021】第2の発明は、前記吸収体層がTaを含む
材料であることを特徴とする第1の発明に記載のEUV
露光用反射型マスクブランクである。
【0022】第3の発明は、基板上にEUV光を反射す
る多層膜を有し、前記多層膜上に中間層を有し、前記中
間層上にパターンに形成されたEUV光を吸収する吸収
体層を有するEUV露光用反射型マスクであって、前記
中間層としてCrと、N、O、C、のいずれかより選ば
れる少なくとも1つ以上の元素と、を含む材料を用いた
ことを特徴とするEUV露光用反射型マスクである。
【0023】第4の発明は、前記吸収体層がTaを含む
材料であることを特徴とする第3の発明に記載のEUV
露光用反射型マスクである。
【0024】第5の発明は、第1または第2の発明に記
載のEUV露光用反射型マスクブランクを用いて、EU
V露光用反射型マスクを製造することを特徴とするEU
V露光用反射型マスクを製造方法である。
【0025】第6の発明は、第3または第4の発明に記
載のEUV露光用反射型マスクを用いて、半導体基板上
にパターンを転写することを特徴とする半導体の製造方
法である。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態にかか
るEUV露光用反射型マスク(以下、EUV露光用反射
型マスクは「EUVマスク」、EUV露光用反射型マス
クブランクは「EUVマスクブランク」と記載する。)
の製造の概略を示すフロー図であり、図3は製造された
EUVマスクを用いて、例えばSiウエハ上にパターン
を露光転写を行っている概念図である。
【0027】(実施の形態)以下、図1を参照しながら
本発明の一実施の形態にかかるEUVマスクの製造、お
よび前記EUVマスクによる半導体基板上へのパターン
転写について説明する。尚、図1、2において対応する
部分には、同一の番号を付して示した。EUVマスクの
製造、および前記EUVマスクによる半導体基板上への
パターン転写は(1)基板の準備工程、(2)基板上へ
の多層膜の成膜工程、(3)中間層の成膜工程、(4)
吸収体層の成膜工程、(5)EBレジスト塗布工程、
(6)EB描画工程、(7)ドライエッチング工程、
(8)中間層の除去工程、(9)EUVマスクによる半
導体基板上へのパターン転写、の各工程を有する。
【0028】(1)基板の準備工程。 基板11としては、低熱膨張係数を有し、平滑性、平坦
度、およびEUVマスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐
性に優れたものが好ましく、低熱膨張係数を有するガラ
ス、例えばSiO2−TiO2系ガラス等を用いるが、こ
れに限定されず、β石英固溶体を析出した結晶化ガラス
や石英ガラスやシリコンや金属などの基板を用いること
も出来る。金属基板の例としては、インバー合金(Fe
−Ni系合金)等を用いることができる。基板11は
0.2nmRms以下の平滑な表面と100nm以下の
平坦度を有していることが高反射率および転写精度を得
るために好ましい。
【0029】(2)基板上への多層膜の成膜工程。 多層膜12としては、MoとSiを含む多層膜が多用さ
れているが、特定の波長域で高い反射率が得られる材料
として、Ru/Si周期多層膜、Mo/Be周期多層
膜、Mo化合物/Si化合物周期多層膜、Si/Nb周
期多層膜、Si/Mo/Ru周期多層膜、Si/Mo/
Ru/Mo周期多層膜およびSi/Ru/Mo/Ru周
期多層膜、等でも良い。ただし、材料によって最適な膜
厚は異なる。MoとSiを含む多層膜12の場合、DC
マグネトロンスパッタ法により、まずSiターゲットを
用いて、Arガス雰囲気下でSi膜を成膜し、その後、
Moターゲットを用いて、Arガス雰囲気下でMo膜を
成膜し、これを1周期として、30〜60周期、好まし
くは40周期積層した後、最後にSi膜を成膜する。
【0030】(3)中間層の成膜工程。 上述した本発明の目的を達成するために本発明者らは、
鋭意研究を重ねた結果、多層膜12とEUV吸収体層1
4との間の中間層として、エッチングストッパー層13
を形成する材料が満たすべき条件に想達した。すなわち
第1に、Taを主成分とするEUV吸収体層14に対し
て10以上の高いエッチング選択比をもつ材料であるこ
と。第2に、成膜時の表面粗さが十分に小さいこと。第
3に、EUVマスク製造工程において洗浄液として用い
られる熱濃硫酸/過酸化水素水、やアンモニア/過酸化
水素水等の薬品に対し耐性があること。第4に、成膜後
のエッチングストッパー膜の膜応力が小さいこと。エッ
チングストッパー13層を形成する材料は、以上のよう
な条件を満たしている必要がある。
【0031】上記の条件を満足する材料として本発明者
らは、Crと、N、O、C、のいずれかより選ばれる少
なくとも1つ以上の元素と、を含む材料を見出した。す
なわち、Crと、N、O、C、のいずれかより選ばれる
少なくとも1つ以上の元素と、を含む材料を中間層の成
膜材料とすることで、高精度のパターン形成を可能とす
るEUVマスクが製造可能であることを見出し、本発明
を完成したものである。例えば、Nを選択してCr1-X
Xとした場合は、特に耐酸性が向上し、EUVマスク
製造工程における洗浄液に対し耐久性の向上が図れる。
またOを選択してCr1-XXとした場合は、特に成膜時
における低応力制御性が向上する。さらにCを選択して
Cr1-XXとした場合は、特にドライエッチング耐性が
向上する。
【0032】さらに、詳細は後述する「(8)中間層の
除去工程」にて説明するが、上記EUVマスクを製造す
る際、上記中間層をEUVマスクの反射領域(吸収体層
のパターンが形成されない部分。)上に残す工程と、除
去する工程との両工程を選択することができる。
【0033】まず、上記中間層をEUVマスクの反射領
域上に残す構成をとる場合、作製されたEUVマスクの
露光時には、露光光が上記中間層を通過することにな
る。そこでEUVマスクの反射領域の反射率低下を抑え
るためには、上記中間層を形成する材料の吸収係数が小
さいことが好ましい。具体的には、露光光(この場合E
UV領域の波長(13nm))に対する吸収係数が0.
05以下の材料が好ましく、さらに好ましくは、0.0
35以下の材料が良い。
【0034】他方、上記中間層をEUVマスクの反射領
域上より除去する構成をとる場合、上記中間層を形成す
る材料には、比較的吸収係数の大きい材料を用いること
が好ましい。何となれば、反射型のマスクにおいては、
通常、露光光はマスクに対して垂直に入射されるのでは
なく、数°の入射角をもって入射される。そのため、マ
スクのパターンの有する厚みが大きいとマスクパターン
の影が生じて形状精度や寸法精度が悪化し、露光時に反
射されるパターン像にぼやけが生じ、その結果、パター
ンの寸法精度が悪化してしまうという問題が発生するか
らである。このため、パターン自身の厚さはできるだけ
薄くするのが好ましい。ここで、マスクの吸収パターン
領域は、EUV吸収体層14と中間層の積層構造となっ
ているのことから、上述の問題を解決するには、EUV
吸収体層14と中間層との合計膜厚を小さくすれば良い
ことになる。このためには、EUV吸収体層14のみで
露光光の吸収を行わせるのではなく、中間層にも露光光
の吸収機能を担わせることによって、EUV吸収体層1
4と中間層との両層で十分に露光光の吸収を行わせると
いう着想に基づいて中間層及びEUV吸収体層14の膜
厚の設計をすることが好ましい。
【0035】例えば、中間層に吸収係数の比較的大きな
材料を使用するならば、中間層の膜厚は薄くすることが
できる。また例えば、中間層に吸収係数の比較的大きな
材料を使用しながら膜厚を変えない場合は、中間層での
吸収能力が上がるため、EUV吸収体層14の膜厚を薄
くすることができる。以上、いずれの構成をとるにして
も、中間層とEUV吸収体層14との合計膜厚を小さく
することができ、パターンの影の影響により発生する問
題を低減することができる。この観点より、中間層とE
UV吸収体層14の合計膜厚は100nm以下とするの
が好ましい。このように、中間層をEUVマスクの反射
領域上より除去する構成をとる場合には、中間層に比較
的吸収係数の大きい材料を用いることによって、パター
ンの影の影響により発生する問題を低減することが可能
になる。ここで、中間層を除去する構成をとる場合、中
間層の材料には、露光光に対する吸収係数が0.030
以上のものが好ましく用いられる。
【0036】以下、好ましい中間層の具体例を記載す
る。 (Cr1-XXの場合)成膜方法は、例えばDCマグネト
ロンスパッタ法により、Crターゲットを用い、Arに
窒素を10〜60%添加した混合ガス雰囲気中で成膜す
る。膜厚は40〜100Åとするのが好ましいが、後で
中間層をEUVマスクの反射領域上より除去する工程を
採るならば膜厚を30〜500Åとするのが好ましく、
さらに好ましくは40〜400Åである。さらに加え
て、上述したパターンの影による影響を考慮する場合、
中間層と吸収体層との合計膜厚は、100nm以下であ
ることが好ましく、さらに好ましくは30〜50nmの
範囲である。
【0037】一方、好ましいXの範囲は、0.05≦X
≦0.5さらに好ましくは0.07≦X≦0.4であ
る。Xが0.05よりも大きいと、応力が抑制され、表
面粗さが改善する。また、Xが0.5より小さければ十
分なエッチング選択比を得ることができる。また、Nの
含有量が増えると、表面粗さは小さくなり、吸収係数も
小さくなる傾向がある。後工程にて、中間層をEUVマ
スクの反射領域上より除去しない場合は、反射率の低下
を抑制するため中間層の吸収係数を小さくする方が好ま
しい。一方、中間層をEUVマスクの反射領域上より除
去する場合は、上述したようにパターンの影による影響
を低減するために、中間層と吸収体層の合計膜厚を小さ
くするには、中間層の吸収係数は大きいほうが有利なの
で、必要な表面粗さを確保できる範囲で、Nの含有量を
小さくするほうが好ましい。以上のことより、中間層を
EUVマスクの反射領域上より除去する場合には、Nが
5〜20%(0.05≦X≦0.2)が好ましく、さら
に好ましくは、Nが5〜15%(0.05≦X≦0.1
5)である。
【0038】(Cr1-XXの場合)成膜方法は、例えば
DCマグネトロンスパッタ法により、Crターゲットを
用い、Arに酸素を添加した混合ガス雰囲気中で成膜す
る。膜厚は40〜120Åとするのが好ましいが、後で
中間層を除去する工程を採るならば、膜厚を30〜50
0Åさらには40〜300Åとするのが好ましい。一
方、好ましいXの範囲は、0.05≦X≦0.6であ
る。
【0039】(Cr1-XXの場合)成膜方法は、例えば
DCマグネトロンスパッタ法により、Crターゲットを
用い、Arにメタンガスを添加した混合ガス雰囲気中で
成膜する。膜厚は40〜100Åとするのが好ましい
が、後で中間層を除去する工程を採るならば、膜厚を3
0〜500Åさらには40〜300Åとするのが好まし
い。一方、好ましいXの範囲は、0.05≦X≦0.4
である。
【0040】(Cr1-X-YXYの場合)成膜方法は、
例えばDCマグネトロンスパッタ法により、Crターゲ
ットを用い、Arに窒素およびメタンガスを添加した混
合ガス雰囲気中で成膜する。膜厚は40〜100Åとす
るのが好ましいが、後で中間層を除去する工程を採るな
らば、膜厚を30〜500Åさらには40〜300Åと
するのが好ましい。一方、好ましいXの範囲は、0.0
5≦X≦0.45、好ましいYの範囲は、0.01≦Y
≦0.3、である。
【0041】(Cr1-X-Y-ZXYZの場合)成膜方法
は、例えばDCマグネトロンスパッタ法により、Crタ
ーゲットを用い、Arに窒素、酸素およびメタンガスを
添加した混合ガス雰囲気中で成膜する。膜厚は40〜1
20Åとするのが好ましいが、後で中間層を除去する工
程を採るならば、膜厚を30〜500Åさらには40〜
300Åとするのが好ましい。一方、好ましいXの範囲
は、0.05≦X≦0.40、好ましいYの範囲は、
0.02≦Y≦0.3、好ましいZの範囲は、0.01
≦Z≦0.2、である。
【0042】以降に記載する実施の形態においては、中
間層としてCr1-XXを用いた場合を例として説明す
る。この構成を採った場合、得られた中間層の、露光光
波長13.4nmにおける吸収係数を0.038〜0.
032とすることができた。
【0043】(4)吸収体層の成膜工程。 EUV吸収体層14の材料としては、以下のものが好ま
しい。 1)Taを主成分とする材料。 2)Taを主成分とし少なくともBを含む材料。 3)Taを主成分とするアモルファス構造の材料。 4)Taを主成分とし少なくともBを含んだアモルファ
ス構造の材料。(例えば、Ta4Bで表されるBを25
%程度含んだアモルファス構造の材料) 5)TaとBとNとを含む材料(例えば、Taを主成分
としBを15%、Nを10%程度含んだアモルファス構
造の材料) しかし、上記の材料に限定されず、TaSi、TaSi
N、TaGe、TaGeN、WN、Cr、TiN、等も
使用可能である。
【0044】EUV吸収体層14の材料としてTaB化
合物薄膜を用いる例では、DCマグネトロンスパッタ法
により、まずTa4Bターゲットを用いて、Arガス雰
囲気下でTa4B膜を成膜することが好ましい。この工
程により、EUVマスクブランクが得られる。
【0045】(5)EBレジスト塗布工程。 得られたEUVマスクブランクの吸収体層14にパター
ンを形成することによりEUVマスクを製造することが
できる。工程(5)で得られたEUVマスクブランクに
EBレジストを塗布し200℃でベーキングを行う。
【0046】(6)EB描画工程。 EBレジストを塗布したEUVマスクブランクに30k
eVのEB描画機を用いてレジストパターン作成を実施
した。
【0047】(7)ドライエッチング工程。 ICP−RIE装置を用い、このレジストパターンをマ
スクとして、EUV吸収体層14を塩素を用いて基板温
度20℃にてドライエッチングし吸収体層14をパター
ン形成した。その際、下地のCr1-XX膜も若干エッチ
ングされ30〜60Åの膜厚となった。さらに吸収体層
14パターン上に残ったレジストを100℃の熱濃硫酸
で除去した。
【0048】(8)中間層の除去工程 (a)中間層をEUVマスクの反射面上より除去する工
程を採る場合 EUV光反射面上に残留している中間層であるエッチン
グストッパー13を、(NH42Ce(NO36「硝酸
第2セリウムアンモニウム」+HClO4+H2Oによる
ウェットエッチングにより除去すると、EUV露光用反
射型マスクが完成する。
【0049】(b)中間層をEUVマスクの反射面上に
残す工程を採る場合 「(3)中間層の成膜工程」にて記載したように、Cr
と、N、O、C、のいずれかより選ばれる少なくとも1
つ以上の元素と、を含む中間層であるエッチングストッ
パー13は、 EUV領域の波長(13nm)の光に対
して、吸収係数が0.05以下である、成膜時の表面粗
さが十分に小さい、成膜後のエッチングストッパー膜の
膜応力が小さい、という特性を有しているので、このま
まEUV光反射面上に残留しても充分に良好なEUV露
光用反射型マスクを完成することが出来る。但し、この
場合は「(3)中間層の成膜工程」にて記載したよう
に、できるだけ反射率の低下を抑えるため、より吸収係
数の小さい材料を中間層とするのが好ましい。この工程
を採る場合、「(8)中間層の除去工程」を省略できる
ので、工数の観点から好ましい実施の形態である。
【0050】(9)EUVマスクによる半導体基板上へ
のパターン転写。 ここで図3を参照しながら、EUVマスクによる半導体
基板上へのパターン転写について説明する。EUVマス
クによる半導体基板上へのパターン転写装置は、レーザ
ープラズマX線源31、EUVマスク32、縮小光学系
33等から構成される。レーザープラズマX線源31か
らえられたEUV光(軟X線)をEUVマスク32に入
射し、ここで反射された光を縮小光学系33を通して例
えばSiウエハ34上に転写する。
【0051】縮小光学系33としてはX線反射ミラーを
用いることができる、縮小光学系によりEUVマスク3
2で反射されたパターンは通常1/4程度に縮小され
る。例えばSiウエハ34へのパターンの転写は、Si
ウエハ34上に形成させたレジスト層にパターンを露光
しこれを現像することによって行うことができる。露光
波長として13〜14nmの波長帯を使用する場合に
は、通常光路が真空中になるように転写が行われる。1
3〜14nmの波長帯域における多層膜の材料として、
この波長帯域にピーク波長を有するMo/Si多層膜を
用いることができる。このようにして本実施の形態で得
られたEUVマスクを用いて、例えばSiウエハ上にパ
ターンを形成することにより、例えば集積度の高いLS
I、等の半導体装置を製造することができる。
【0052】(実施例1)図1を参照しながら本発明に
かかる、EUVマスクブランク及びEUVマスク製造の
実施例1を説明する。尚、図1において実施例1の製造
工程を実線で記載した。ガラス基板11として、外形6
インチ角、厚さが6.3mmの低膨張のSiO 2−Ti
2系のガラス基板を用いた。また、ガラス基板11
は、機械研磨により、10μm角で0.12nmRms
の平滑な表面と、142mm角で100nm以下の平坦
度を有している。
【0053】多層膜12として、MoとSiを積層し
た。DCマグネトロンスパッタ法により、まずSiター
ゲットを用いて、Arガス圧0.1PaでSi膜を4.
2nm成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Ar
ガス圧0.1PaでMo膜を2.8nm成膜し、これを
1周期として、40周期積層した後、最後にSi膜を4
nm成膜する。ここで多層膜上の表面粗さは0.12n
mRmsであった。
【0054】次に、多層膜12上にCrターゲットを用
いて、スパッタガスとして、Arに窒素を20%添加し
たガスを用いて、Cr1-XX膜より構成されるエッチン
グストッパー13をDCマグネトロンスパッタ法によっ
て、6nmの厚さに成膜し中間層とした。成膜されたC
1-XX膜において、xは0.25であり、13.4n
mの波長での吸収係数は0.035であり、膜応力は1
00nm膜厚換算で+40MPaであり、表面粗さは
0.23nmRmsであった。
【0055】次に、Cr1-XX膜より構成されるエッチ
ングストッパー13の上に、EUV吸収体層14とし
て、Ta及びBを含む膜をDCマグネトロンスパッタ法
によって、0.1μmの厚さで成膜しEUVマスクブラ
ンクを得た。この際、スパッタ条件を制御することで前
記EUV吸収体層14の有する応力は、+50MPaと
した。
【0056】次に、このEUVマスクブランクを用い
て、デザインルールが0.07μmの16Gbit−D
RAM用のパターンを有するEUVマスクを、次に記載
する方法により作製した。まず、前記EUVマスクブラ
ンク上にEBレジストをコートし、EB描画と現像によ
りレジストパターンを形成した。このレジストパターン
をマスクとして、EUV吸収体層14を塩素を用いてド
ライエッチングし、EUVマスクブランク上に吸収パタ
ーンを形成しEUVマスクを得た。その際、下地のCr
1-XX膜より構成された中間層であるエッチングストッ
パー13は、オーバーエッチングにより塩素プラズマに
曝されて膜厚が減少し4nmとなった。ここでエッチン
グストッパー13を除去することなく、波長13.4n
m、入射角2°のEUV光により反射率を測定したとこ
ろ、130mmエリア内で55%±0.5%と良好な反
射特性を得た。
【0057】上記で得られたEUVマスクの、吸収体層
14のパターンのエッジラフネスは十分に小さく、図3
に示す半導体基板上へのEUV光によるパターン転写装
置を用いて露光転写をおこなった結果、十分な露光特性
を有していることを確認した。EUVマスクの精度は7
0nmデザインルールの要求精度である16nm以下で
あることを確認した。
【0058】(実施例2)図1を参照しながら本発明に
かかる、EUVマスクブランク及びEUVマスク製造の
実施例2を説明する。尚、図1において実施例2の製造
工程を一点鎖線で記載した。ガラス基板11として、外
形6インチ角、厚さが6.3mmの低膨張のSiO 2
TiO2系のガラス基板を用いた。また、ガラス基板1
1は、機械研磨により、0.12nmRmsの平滑な表
面と100nm以下の平坦度を有している。
【0059】多層膜12として、MoとSiを積層し
た。DCマグネトロンスパッタ法により、まずSiター
ゲットを用いて、Arガス圧0.1PaでSi膜を4.
2nm成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Ar
ガス圧0.1PaでMo膜を2.8nm成膜し、これを
1周期として、40周期積層した後、最後にSi膜を4
nm成膜する。ここで多層膜上の表面粗さは0.12n
mRmsであった。
【0060】次に、多層膜12上にCrターゲットを用
いて、スパッタガスとして、Arに窒素を30%添加し
たガスを用いて、Cr1-XX膜より構成された中間層で
あるエッチングストッパー13をDCマグネトロンスパ
ッタ法によって、15nmの厚さに成膜した。成膜され
たCr1-XX膜において、xは0.4であり、13.4
nmの波長での吸収係数は0.033であり、膜応力は
100nm膜厚換算で+30MPaであった。またこの
ときCr1-XX膜上の表面粗さは0.14nmRmsで
あった。
【0061】次に、Cr1-XX膜より構成されるエッチ
ングストッパー13の上に、EUV吸収体層14とし
て、Ta及びBを含む膜14をDCマグネトロンスパッ
タ法によって、100nmの厚さで成膜しEUVマスク
ブランクを得た。このとき、TaB膜の応力は、100
nm膜厚換算で+30MPaとした。またこのときTa
B膜上の表面粗さは0.18nmRmsであった。
【0062】次に、このEUVマスクブランクを用い
て、デザインルールが70nmの16Gbit−DRA
M用のパターンを有するEUVマスクを、次に記載する
方法により作製した。まず、前記EUVマスクブランク
上にEBレジストをコートし、EB描画によりレジスト
パターンを形成した。このレジストパターンをマスクと
して、EUV吸収体層14を塩素を用いてドライエッチ
ングし、EUVマスクブランク上に吸収パターンを形成
し、さらにCr1-XX膜はウエットエッチングにより除
去してEUVマスクを得た。得られたEUVマスクに対
し、波長13.4nm、入射角2°のEUV光により反
射率を測定したところ、65%と良好な反射特性を有し
ていた。このEUVマスクの吸収体層14のパターンの
エッジラフネスは十分に小さく、図3に示す半導体基板
上へのEUV光によるパターン転写装置を用いて露光転
写をおこなった結果、十分な露光均一性を有しているこ
とを確認した。またEUVマスクの精度は70nmデザ
インルールの要求精度である16nm以下であることも
確認できた。
【0063】(実施例3)エッチングストッパー13と
してCr1-XX膜(x=0.2)を用いた他は、実施例
1と同様にしてEUVマスクブランク及びEUVマスク
を製造し実施例3とした。但し、中間層の成膜はDCマ
グネトロンスパッタ法により、雰囲気はAr90%+メ
タンガス10%とし、膜厚は50nmとした。その結
果、成膜された中間層の波長13.4nmの光に対する
吸収係数は0.034であったまた、中間層の有する応
力は100nm膜厚換算で+20MPaであり、中間層
上の表面粗さは0.25nmRmsであった。エッチン
グ後のエッチングストッパー13は、吸収体パターン形
成時のオーバーエッチングで膜厚が減少し、40nmと
なった。ここでエッチングストッパー13を除去するこ
となく、波長13.4nm、入射角2°のEUV光の反
射率を測定したところ130mmエリア内で57±0.
5%と良好な反射特性を得ることが出来た。
【0064】(実施例4)実施例2と同様に、ガラス基
板11上にMoとSiとからなる多層膜12を成膜し
た。次に、この多層膜12上へCrターゲットを用い、
スパッタガスとしてArに窒素を30%添加したガスを
用い、Cr1-XX膜より構成された中間層であるエッチ
ングストッパー13をマグネトロンスパッタ法によっ
て、40nmの厚さに成膜した。このとき、xは0.0
8であった。また、このCr1-XX膜の波長13.4n
mの光に対する吸収係数は0.036であり、中間層上
の表面粗さは0.28nmRmsであった。
【0065】次に、上記Cr1-XX膜より構成されるエ
ッチングストッパー13の上に、吸収体層14として、
Ta及びBを含む膜をDCマグネトロンスパッタ法によ
って、55nmの厚さで成膜した。ここで、中間層と吸
収体層の合計膜厚は95nmであった。またTaB膜中
のBの組成比は15at%であり、TaB膜上の表面粗
さは0.3nmRmsであった。さらに、このTaB膜
の波長13.4nmのEUV光に対する吸収係数は0.
039であった。以上のようにして、本実施例のEUV
マスクブランクを得た。
【0066】このEUVマスクブランクを用いて、デザ
インルールが70nmの16bit−DRAM用のパタ
ーンを有するEUVマスクを以下のように作製した。ま
ず、前記EUVマスクブランク上にEBレジストをコー
トし、EB描画によりレジストパターンを形成した。こ
のレジストパターンをマスクとし、塩素ガスを用いて吸
収体層14をドライエッチングして吸収パターンを形成
した。そして吸収体層14上に残ったレジストを熱濃硫
酸で除去し、さらにマスク反射領域上のCr1-XX膜を
塩素ガスと酸素ガスとのドライエッチングにより除去し
てEUVマスクを得た。
【0067】得られたEUVマスクに対し、波長13.
4nm、入射角2°のEUV光に対する反射率を測定し
たところ65%と良好な反射率を示した。さらに、得ら
れたEUVマスクは、吸収体層14のエッジラフネスが
十分小さいことに加え、吸収体層と中間層との合計膜厚
すなわち吸収パターンの高さを95nmと小さくするこ
とができた。この結果、露光時におけるパターンのぼや
けの問題が低減でき、図3に示す半導体基板上へのパタ
ーン転写において、良好な露光特性を有していることを
確認した。また、得られたEUVマスクの精度は、70
nmデザインルールの要求精度である16nmを満足す
るものであった。
【0068】(比較例)図1を参照しながら本発明にか
かる、EUVマスクブランク及びEUVマスク製造の比
較例を説明する。尚、図1において比較例の製造工程を
点線で記載した。ガラス基板11として、外形6インチ
角、厚さが6.3mmの低膨張のSiO 2−TiO2系の
ガラス基板を用いた。また、ガラス基板11は、機械研
磨により、0.12nmRmsの平滑な表面と100n
m以下の平坦度を有している。
【0069】多層膜12として、MoとSiを積層し
た。DCマグネトロンスパッタ法により、まずSiター
ゲットを用いて、Arガス圧0.1PaでSi膜を4.
2nm成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Ar
ガス圧0.1PaでMo膜を2.8nm成膜し、これを
1周期として、40周期積層した後、最後にSi膜を4
nm成膜する。ここで多層膜上の表面粗さは0.12n
mRmsであった。
【0070】次に、多層膜12上にCrターゲットを用
いて、スパッタガスとして、Arガスを用いて、エッチ
ングストッパー13としてCr膜をDCマグネトロンス
パッタ法によって、15nmの厚さに成膜した。このと
き、Cr膜の13.4nmの波長での吸収係数は0.0
39であり、膜応力は100nm膜厚換算で+500M
Paと高い引っ張り応力を示した。またこのときCr膜
上の表面粗さは0.29nmRmsであった。
【0071】次に、エッチングストッパー13の上に、
EUV吸収体層14として、Ta及びBを含む膜14を
DCマグネトロンスパッタ法によって、100nmの厚
さで成膜しEUVマスクブランクを得た。このとき、E
UV吸収体層14の応力は、100nm膜厚換算で+4
0MPaとした。またこのとき、EUV吸収体層14上
の表面粗さは0.45nmRmsであった。
【0072】次に、このEUVマスクブランクを用い
て、デザインルールが70nmの16Gbit−DRA
M用のパターンを有するEUVマスクを、次に記載する
方法により作製した。まず、前記EUVマスクブランク
上にEBレジストをコートし、EB描画によりレジスト
パターンを形成した。このレジストパターンをマスクと
して、EUV吸収体層14を塩素を用いてドライエッチ
ングし、EUVマスクブランク上に吸収パターンを形成
し、さらにCr膜はウエットエッチングにより除去して
EUVマスクを得た。得られたEUVマスクに対し、波
長13.4nm、入射角2°のEUV光により反射率を
測定したところ、Cr膜の除去効果により65%の反射
特性を有していた。一方、このEUVマスクの位置精度
は、前記Cr膜の高い応力に起因して25nmと大きな
歪みを生じた。さらに加えてCr膜の表面粗さに起因し
たEUV吸収体層14の粗い表面によりエッジラフネス
が大きくなった。このため、図3に示す半導体基板上へ
のEUV光によるパターン転写装置を用いて露光転写を
おこなった結果、比較例で製造されたEUVマスクでは
十分な露光特性は得られないことが判明した。
【0073】
【発明の効果】EUVマスク等の製造工程において、高
精度なパターン形成を可能とするEUVマスク等を製造
するため、中間層としてCrと、N、O、C、のいずれ
かより選ばれる少なくとも1つ以上の元素と、を含む材
料を用いることで、高精度および高反射率を有するEU
Vマスク等が製造可能となり、このEUVマスクを用い
て半導体基板上にパターンを転写することを特徴とす
る、半導体の製造方法の提供を実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るEUVマスクの製造
フロー図である。
【図2】従来の技術1に係るEUVマスクの製造フロー
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る半導体基板上へのE
UV光によるパターン転写装置の概念図である。
【符号の説明】
11.ガラス基板 12.多層膜 13.エッチングストッパー 14.吸収体層 23.エッチングストッパー 31.レーザープラズマX線源 32.EUVマスク 33.縮小光学系 34.半導体ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BA01 BA10 BB01 BC24 BC27 2H097 CA15 GB00 LA10 5F046 GD01 GD02 GD03 GD10 GD12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にEUV光を反射する多層膜を有
    し、前記多層膜上に中間層を有し、前記中間層上にEU
    V光を吸収する吸収体層を有するEUV露光用反射型マ
    スクブランクであって、 前記中間層としてCrと、N、O、C、のいずれかより
    選ばれる少なくとも1つ以上の元素と、を含む材料を用
    いたことを特徴とするEUV露光用反射型マスクブラン
    ク。
  2. 【請求項2】 前記吸収体層がTaを含む材料であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のEUV露光用反射型マ
    スクブランク。
  3. 【請求項3】 基板上にEUV光を反射する多層膜を有
    し、前記多層膜上に中間層を有し、前記中間層上にパタ
    ーンが形成されたEUV光を吸収する吸収体層を有する
    EUV露光用反射型マスクであって、 前記中間層としてCrと、N、O、C、のいずれかより
    選ばれる少なくとも1つ以上の元素と、を含む材料を用
    いたことを特徴とするEUV露光用反射型マスク。
  4. 【請求項4】 前記吸収体層がTaを含む材料であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のEUV露光用反射型マ
    スク。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のEUV露光用
    反射型マスクブランクを用いて、EUV露光用反射型マ
    スクを製造することを特徴とするEUV露光用反射型マ
    スクの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載のEUV露光用
    反射型マスクを用いて、半導体基板上にパターンを転写
    することを特徴とする半導体の製造方法。
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