JP2002318703A - 制御システム - Google Patents

制御システム

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JP2002318703A
JP2002318703A JP2001123415A JP2001123415A JP2002318703A JP 2002318703 A JP2002318703 A JP 2002318703A JP 2001123415 A JP2001123415 A JP 2001123415A JP 2001123415 A JP2001123415 A JP 2001123415A JP 2002318703 A JP2002318703 A JP 2002318703A
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Atsushi Sakai
淳 酒井
Hiroaki Hayashi
裕明 林
Toshiyuki Sugimoto
季之 杉本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Java(登録商標)をベースとしてPOS
アプリケーションに対しユニフォームなインターフェイ
スを与える制御システムをさらにフレキシブルな構成に
する。 【解決手段】 デバイスコントロール(DC)12によ
りデバイスサービス(DS)13を生成するファクトリ
クラス34が情報ファイル36を参照し、トレースが要
求されているときは、DS13に代わりトレースクラス
35をロードする。そして、トレースクラス35がDS
13をロードする。この制御システム39であれば、D
C12の仕様に影響を与えずに必要なときにDS13の
実行状況をトレースする機能を組み込むことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャババーチャル
マシンをプラットフォームとして実行されるオブジェク
トソフトウェアを用いた制御システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】オブジェクト指向プログラミングによる
コンポーネントベースのプログラムあるいはソフトウェ
ア(オブジェクト)は、オペレーティングシステム上で
稼動する再利用可能なソフトウェアであり、オブジェク
トを用いて多種多様なシステムが開発されている。特
に、ジャバ(Java(登録商標))言語で書かれたプ
ログラム(JavaアプリケーションあるいはJava
アプレット)はジャババーチャルマシン(JVM)さえ
存在すれば実行できるので、JVMをサポートするオペ
レーティングシステム(OS)であれば、OSの種類や
バージョンを問わずに実行できる。したがって、マイク
ロソフト社が提供するOSのウィンドウズ(登録商標)
が稼動するシステム上であっても、リナックスがOSと
して稼動するシステム上であっても、さらには、専用コ
ンピュータチップにマイクロコードとして埋め込まれて
いても、Javaアプリケーションは稼動する。このよ
うにJavaアプリケーションは特定のOSに依存しな
いので、ソフトウェア資産の保護が図れ、システム毎に
開発する必要がないので経済的である。また、ユーザに
とっては特定のOSに縛られることがないので、選択の
幅が大きく広がる。さらに、OSを変えたり、更新され
た場合であっても既存のソフトウェア資産を継続あるい
は承継できる。
【0003】POSシステムは多種多様な周辺装置によ
り組み立てられるシステムの1つであり、パーソナルコ
ンピュータなどの中心となるホストコンピュータにディ
スプレイ、プリンタ、スキャナ、ドロワ、カードリーダ
など様々な入出力装置が接続されることによりシステム
が構築される。このため、ホストコンピュータの仕様に
依存しないJavaアプリケーションによるPOSシス
テムを提供することにより、既存のハードウェアを用い
て新しいPOSシステムを導入することが可能となり、
また、アプリケーションの開発コストが低減されるので
ユーザの負担も小さくできる。それと共に、POSシス
テムを構築するシステムがフレキシブルに選択できるの
でユーザの選択肢が広がり、ユーザの環境に合致したシ
ステムを構築できるなどの多くのメリットを得ることが
できる。
【0004】図1に、JavaPOSシステム10の概
要を示してある。このPOSシステム10は、各POS
メーカが提供するPOSアプリケーションプログラム1
1と、プリンタ21、スキャナ22あるいはドロワ23
などの周辺装置(デバイス)の種類単位(デバイスクラ
ス単位)に供給されるデバイスコントロールオブジェク
ト(第1のオブジェクト、以降ではDC)12と、周辺
装置毎、すなわち、デバイス毎に供給されるサービスオ
ブジェクト(第2のオブジェクト、以降ではDS)13
とを備えている。これらのDS13により制御される各
デバイス21〜23は、シリアルポート、パラレルポー
トあるいはUSBポートなどを制御するポートドライバ
14を介してパーソナルコンピュータ18などのアプリ
ケーションプログラム11およびオブジェクトプログラ
ムが稼動するホストと接続されている。したがって、P
OSアプリケーションプログラム11がプリンタ21か
ら出力するときは、データがプリンタのDC12に渡さ
れ、さらに、出力するプリンタのメーカおよび機種に対
応したDS13に渡され、ポートドライバ14を介して
プリンタ21に供給される。
【0005】図1に示したJavaPOSシステム10
では、DC12およびDS13を備えたオブジェクト制
御システム19がPOSアプリケーションプログラム1
1に対して、また、プリンタ21などの周辺機器に対し
て機種依存性のないインターフェイスを提供する。これ
らのアプリケーション11、DC12およびDS13は
Java言語で作成されたプログラムであり、ジャバ仮
想マシン(JVM)で実行可能なようにコンパイラによ
ってJavaバイトコードに変換されたものである。し
たがって、ホスト18にインストールされているOSに
依存せずにユニフォームなサービスを提供することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなPOSシス
テムにおいて、システムチェックなどの目的で各オブジ
ェクトの実行状況をトレースしたいという要望がある。
しかしながら、トレース機能は通常は不要であり、むし
ろログを取るとシステムの記憶容量が削減されたり、ロ
グの削除などのために余分な手間が発生する可能性があ
る。さらに、DC12あるいはDS13にトレース機能
を組み込むとプログラムサイズが大きくなり、また、処
理速度も低下する可能性がある。したがって、通常業務
においてはトレース機能のないオブジェクトを用いてシ
ステムを構築することが望ましい。
【0007】このため、DS13にトレース機能を付加
したい場合、トレース機能のあるオブジェクトと、トレ
ース機能のないオブジェクトとを用意する必要があり、
さらに、DC12でそのいずれかを選択して生成する必
要がある。しかしながら、DS12はデバイス単位での
依存性のないインターフェイスを提供することを目的と
して単一の仕様で開発されているものであり、デバイス
単位で複数のDS13を選択して読み込むような仕様を
導入することができない。
【0008】そこで、本発明においては、Javaを用
いて多数のデバイスを制御できる分散システムを、さら
にフレキシブルに構築することができる制御システムを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、DCからの依頼に基づいてDSを生成するファク
トリクラスを設け、このファクトリクラスが、ユーザに
よって設定された情報ファイルを参照し、DCからの依
頼により生成する、所望のデバイスに対応したオブジェ
クトをユーザが選択できるようにしている。すなわち、
本発明の、ジャババーチャルマシン(JVM)をプラッ
トフォームとして稼動する制御システムにおいては、複
数種類のデバイスを制御可能なアプリケーションプログ
ラムに対しデバイスの種類毎のインターフェイスを提供
する第1のオブジェクトと、デバイス単位のインターフ
ェイスを第1のオブジェクトに対し提供する第2のオブ
ジェクトと、この第2のオブジェクトに対する付加機能
を備えた第3のオブジェクトと、第1のオブジェクトの
依頼によりデバイスに対応した第2のオブジェクトを生
成可能な第4のオブジェクトであって、生成する前に第
3のオブジェクトの要否を示す情報を少なくとも備えた
情報ファイルを参照し、第3のオブジェクトが要求され
ているときは第3のオブジェクトを生成する第4のオブ
ジェクトとを有する。また、本発明の制御システムの第
4のオブジェクトとなる、JVMにより実行されること
により、複数種類のデバイスを制御可能なアプリケーシ
ョンプログラムにデバイスの種類毎のインターフェイス
を提供する第1のオブジェクトの依頼により、デバイス
単位のインターフェイスを提供する第2のオブジェクト
を生成する際に、第2のオブジェクトに対する付加機能
を備えた第3のオブジェクトの要否を示す情報を少なく
とも備えた情報ファイルを参照し、第3のオブジェクト
が要求されているときは第3のオブジェクトを生成する
処理を実行するための命令を有するプログラムを提供す
る。
【0010】本発明の制御システムにおいては、第2の
オブジェクト、すなわちDSを生成するために第4のオ
ブジェクト、すなわちファクトリクラスを設け、このフ
ァクトリクラスでDSあるいは第3のオブジェクトを選
択できるようにしている。このため、第1のオブジェク
ト、すなわちDCの仕様を変えずに、また、DCではD
Sか第3のオブジェクトを意識しないでDCの依頼によ
りDSまたは第3のオブジェクトをユーザの選択により
生成することができる。このため、本発明の制御システ
ムにおいては、第3のオブジェクトとして、システムチ
ェックなどが必要なときに、第2のオブジェクトの実行
状況をトレースする機能を備えたクラス、すなわちトレ
ースクラスのインスタンスを生成することができる。
【0011】トレースクラスとしては、DSの機能を包
含したプログラムを用意することも可能であるが、トレ
ース機能のあるプログラムと、トレース機能のないプロ
グラムとを用意する必要があり、バージョンアップする
際の工数や、検査のための工数が2倍以上に増加するこ
とになる。したがって、第3のオブジェクトには第2の
オブジェクトを生成する機能を用意することが望まし
い。すなわち、第3のオブジェクトを提供するために、
JVMにより実行されることにより、複数種類のデバイ
スを制御可能なアプリケーションプログラムにデバイス
の種類毎のインターフェイスを提供する第1のオブジェ
クトにデバイス単位のインターフェイスを提供する第2
のオブジェクトに対する付加的な処理と、第2のオブジ
ェクトを生成する処理とを実行するための命令を有する
プログラムを提供することが望ましい。
【0012】第2のオブジェクト、すなわちDSを生成
する機能を第3のオブジェクトに用意することにより、
第3のオブジェクトであるトレースクラスとしてはトレ
ースする機能だけをサポートすることができる。したが
って、DSとしての機能を検査するときはDS、すなわ
ち、第2のオブジェクトの検査のみを行えばよく、バー
ジョンアップも同様である。そして、トレースとしての
機能を検査するときはトレースクラス、すなわち、第3
のオブジェクトの検査のみを行えばよい。また、第4の
オブジェクトとしても、第3のオブジェクトの付加機能
が要求されている場合は、第2のオブジェクトの代わり
に第3のオブジェクトだけを生成すれば良いので、構成
が簡易になる。
【0013】したがって、本発明により、DCの依頼に
より生成されるオブジェクトをユーザ側が自由に設定す
ることが可能となり、多数のデバイスを使用するアプリ
ケーションプログラムに対し、デバイスの種類単位のユ
ニフォームなインターフェイスを提供することができる
分散システムを、さらにフレキシブルに構築することが
可能となる。本発明の制御システムを構成するための上
述した第3あるいは第4のオブジェクトは上述した処理
を実行可能な命令を有するプログラムであり、CD−R
OMなどの適当な記録媒体に記録して、あるいはコンピ
ュータネットワークを介して提供することが可能であ
り、JVMが稼動するコンピュータの適当な記録媒体に
記録して使用することができる。
【0014】これらのデバイスは仮想的なものであって
も良い。本発明では、制御システムをフレキシブルに構
築できると共に、デバイスサービスの開発および検証も
さらに容易となる。このため、プリンタ、スキャナなど
メーカや機種によって性能や仕様が異なりデバイスサー
ビスも異なることとなる制御システムに本発明は適して
いる。すなわち、パーソナルコンピュータなどのホスト
コンピュータの周辺機器をデバイスとして、アプリケー
ションにユニフォームなインターフェイスを提供可能な
制御システムに本発明は好適である。したがって、上述
した第1のオブジェクトは周辺機器の種類毎に提供され
るデバイスコントロールオブジェクトであり、第2のオ
ブジェクトは周辺機器毎に提供されるデバイスサービス
オブジェクトである制御システムに本発明は好適であ
り、その1つとしてアプリケーションプログラムがPO
Sアプリケーションプログラムである制御システムを挙
げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、上記にて図1に基づき
説明したJavaPOSシステム10に基づき本発明に
ついてさらに説明する。図2に、本発明の制御システム
39のうち、あるデバイス、たとえばプリンタ21を制
御する構成を抜き出して示してある。アプリケーション
11に対しプリンタとのインターフェイスを提供するデ
バイスコントロール(DC)12は、アプリケーション
11が利用できるインターフェイス(第1のインターフ
ェイス)12iを備えている。同様に、DC12に対
し、特定のプリンタ21とのインターフェイスを提供す
るデバイスサービス(DS)13は、DC12が利用で
きるインターフェイス(第2のインターフェイス)13
iを備えている。このDS13は、DC12がデバイス
21にアクセスするためにDS13を呼ぶとインスタン
スが生成されてオブジェクトとして利用できるようにな
っている。
【0016】このため、制御システム39は、DC12
に呼び出されて特定のプリンタの名前を指定して接続を
確立し切断することができるJCL(jpos config/load
er)オブジェクト(以降ではJCL)31と、このJC
L31からの指示によりDS13のインスタンスを生成
するファクトリオブジェクト(第4のオブジェクト、以
降ではファクトリクラス)34を備えている。さらに、
制御システム39は、ファクトリクラス34によりDS
13のインスタンスを生成するときの条件および設定な
どの情報が、XMLなどによって蓄積されたデータベー
ス(以降ではDB)33と、XMLパーサなどからな
る、名称の情報のDB33におけるエントリーポイント
を取得できる名称解決のためのオブジェクト32を備え
ている。したがって、JCL31は、DC12がプリン
タの名前を指定するために利用できるインターフェイス
31iを備えており、また、ファクトリクラス34は、
JCL31がエントリーポイントを指定することができ
るインターフェイス34iを備えている。
【0017】本例の制御システム39は、さらに、DS
13のトレース機能を備えたオブジェクト(第3のオブ
ジェクト、以降ではトレースクラス)35と、このトレ
ースクラス35をDS13の代わりにロードするか否か
の情報φ1を格納した情報ファイル36とを備えてい
る。トレースクラス35は、DS13の実行情報をトレ
ースする機能35aに加え、ファクトリクラス34と同
様にDS13をロードする機能35b、DS13のイン
ターフェイス13iと同様のインターフェイス35i、
およびDS13からDC12にイベントを通知するため
にDC12に実装されているイベント用のインターフェ
イス35eを備えている。したがって、トレースクラス
のインスタンスがオブジェクト35として生成される
と、トレースクラス35によりDS13が生成され、そ
の実行情報がトレースされてログが生成される。さら
に、デバイス21についてはDS13と同等のインター
フェイス35iがDC12に対し提供される。
【0018】図3に、ファクトリクラス34の機能のう
ち、インスタンスを生成するメソッドの処理をフローチ
ャートで示してある。ファクトリクラス34には、イン
ターフェイス34iを介して、DC12が起動しようと
しているデバイスの情報がJCL31からDB33のエ
ントリーポイント(JposEntry)という情報で渡されて
いる。したがって、ステップ51で、DC12が起動し
ようとしているデバイスに対応するデバイスサービス
(DS)13の名前をDB33からエントリーポイント
により取得する。次に、ステップ52で、そのDS13
のトレース情報ファイル36の有無を確認し、ない場合
はステップ57でエントリーポイントで得られた名前で
DS13をロードする。
【0019】一方、トレース情報ファイル36がある場
合は、ステップ53で情報ファイル36の情報φ1を読
み込み、ステップ54でトレースの要否を判断する。ト
レースが要求されていない場合は、上記と同様にステッ
プ57でエントリーポイントで得られた名前でDS13
をロードする。トレースが要求されている場合は、ステ
ップ55で、起動しようとしているデバイスのカテゴリ
のトレースクラス35をロードする。すなわち、トレー
スクラス35のインスタンスを生成する。そして、トレ
ースクラス35はDS13をロードする機能を35bを
備えているので、トレース機能を備えたDSが生成され
ることになる。このようにしてDC12が起動しようと
しているデバイスのDSが生成されるので、ステップ5
6で、ファクトリクラス34は、DS13あるいはDS
13をロードするトレースクラス35にエントリーポイ
ントの情報を渡す。これにより、DS13にはDB33
のエントリーポイントが渡されるので、DS13あるい
はDS13をロードする機能35bを備えたトレースク
ラスはDB33の情報に基づきデバイスをオープンする
ことができる。
【0020】図4に、ファクトリクラス34によりロー
ドされたトレースクラス35の初期処理(オープンメソ
ッド)をフローチャートで示してある。ステップ61で
DC12が起動しようとしているデバイスの論理デバイ
ス名を保存し、ステップ62でDS13からDC12に
イベントを通知するためにDC12に実装されているイ
ベント用のインターフェイスであるEventCall
Backsのインスタンスが作成される。さらに、ステ
ップ63で、このインターフェイスをパラメータとして
DS13をオープンするメソッドを実行する。
【0021】図5に、トレースクラス35のDS13を
ロードする機能35bの処理をフローチャートにより示
してある。この機能はファクトリクラス34からエント
リーポイントを受け取る関数で行うことができる。ま
ず、ステップ65で、DC12が起動しようとしている
デバイスに対応するデバイスサービス(DS)13の名
前をDB33からエントリーポイントにより取得する。
次に、ステップ66で、エントリーポイントで得られた
名前を使ってDS13をロードする。さらに、ステップ
67でDS13にエントリーポイントを渡し、DS13
がデータを参照できるようにする。
【0022】このようにして、本例の制御システム39
においては、トレース情報ファイル36にトレースを要
求する情報φ1をセットしておけば、トレースクラス3
5およびDS13がロードされる。このため、トレース
機能付きのDS13が制御システム39で稼動し、DS
13の実行状況をトレースすることができる。
【0023】図6にトレースクラス35のトレース機能
35aの処理を示してある。トレースされたメソッド情
報を容易に区別するために、呼び出されたメソッド毎に
識別番号(ID)をステップ71で付加する。そして、
ステップ72で、メソッドの呼び出し情報を、論理デバ
イス名、メソッド名、ID、メソッドのパラメータ、現
在の時刻の順番にログに出力する。その後、ステップ7
3で、実デバイスサービス、すなわち、DS13のメソ
ッドを呼び出す。ステップ74で、呼び出されたメソッ
ドで例外が発生したか否かを判断し、例外が発生しなけ
れば、ステップ75で、論理デバイス名、ID、戻り
値、現在の時刻をログに出力し、正常にリターンする。
一方、例外が発生したときは、ステップ76で、論理デ
バイス名、ID、例外情報、現在の時刻をログに出力
し、例外を発行する。
【0024】したがって、本例の制御システム39で
は、ファクトリクラス34でトレースクラス35をロー
ドすることにより、DS13の実行中の状況を詳細にト
レースすることができる。一方、ファクトリクラス34
でDS13をロードすれば、トレースクラス35はロー
ドされないので、DS13のみが制御システム39で稼
動し、トレースのために処理時間が費やされ、さらにロ
グがメモリなどに作成されるのを防止することができ
る。そして、トレースの要否は情報ファイル36にセッ
トする情報φ1によって制御することが可能であり、D
C12およびJCL31などのデバイスに共通の仕様に
影響を与えることなくトレースクラス35を制御システ
ム39に組み込むことができる。
【0025】さらに、本例の制御システム39では、ト
レースクラス35にファクトリクラス34と同等の機能
を持たせてDS13をロードするための情報、すなわち
エントリーポイントを渡すようにしている。したがっ
て、ファクトリクラス34としては、情報ファイル36
の情報φ1に従ってオープンするデバイスサービスクラ
スの名前をセットするだけでよく、極めて簡易な構成で
トレース機能を付加できる。また、トレースクラス35
も、エントリーポイントでロードするDS13を選択で
きるので、それぞれのDS13に対応したトレースクラ
スを設けなくてもデバイスの種類、すなわち、DC12
に対応したトレースクラス35でDS13のトレースを
行うことができる。
【0026】さらに、トレースクラス35にファクトリ
クラス34と同様の機能を持たせて、トレースクラス3
5からDS13をロードするようにしているので、トレ
ースクラス35にはDS13としての機能を持たせる必
要がない。すなわち、トレースクラス35をDS13と
完全に独立して開発および設計することができる。この
ため、サービスクラスの機能をバージョンアップしても
トレースクラスに影響はなく、トレースクラスを開発し
て検査するときもトレースクラスの検査のみを行えば良
い。したがって、これらのJavaアプリケーションの
開発工数を短縮することができ、低コストでトレース機
能を備えた制御システムを提供することが可能となる。
【0027】以上のように、本例の制御システム19に
おいては、DC12の依頼によりDS13を生成する際
に、ユーザ側がトレース機能のあるDSか、トレース機
能のないDSかを自由に設定することが可能となる。し
たがって、多数のデバイス21を使用するアプリケーシ
ョンプログラム11に対し、DC12を介して、デバイ
ス21の種類単位のユニフォームなインターフェイスを
提供することができるJavaを用いた分散システム、
すなわちPOSシステム10を、さらにフレキシブルに
構築することが可能となる。
【0028】本例のJavaPOS用の制御システム3
9を構築するためのファクトリクラス34およびトレー
スクラス35は、上述したファクトリクラスとしての機
能、トレースクラスとしての機能の処理を実行するため
の命令を有するJavaアプレットあるいはプログラム
であり、これらはCD−ROMあるいはその他のコンピ
ュータに読み取り可能な記録媒体に記録して提供するこ
とができる。そして、JVMが稼動するコンピュータで
あれば、OSなどに依存せずにJVMをプラットフォー
ムとして動作し、上述したような制御システム39を構
築することが可能である。
【0029】なお、以上では、多種多様なデバイスを取
り扱うPOSシステムに基づき本発明を説明している
が、POSシステムに限定されることはなく、多種多様
な機器をJavaをプラットフォームとして統合した制
御を行うようなシステム、たとえば、ファクトリーオー
トメーションシステムやロボット制御システムなどにお
いても適用することが可能である。また、第3のオブジ
ェクトとしてトレース機能を備えたトレースクラスに基
づき本発明を説明しているが、第3のオブジェクトとし
て組み込み可能な機能はトレースに限定されるものでは
ない。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、第1のオブジェクトであるデバイスコントロールオ
ブジェクト(DC)に対しデバイス毎のインターフェイ
スを提供する第2のオブジェクトであるデバイスサービ
スオブジェクト(DS)を実装する際に、DSの実行状
況をトレースできるトレースクラスを第3のオブジェク
トとして設け、第4のオブジェクトであるファクトリク
ラスでDCからの依頼によりDSを生成する際に、情報
ファイルの情報によってDSの代わりにトレース機能な
どの付加機能を備えたオブジェクトクラスのインスタン
スを生成できるようにしている。したがって、ユニフォ
ームなインターフェイスを与えるために仕様が統一され
ているDCなどに影響を与えずに、トレースのオンオフ
などをユーザが自由に制御することができるJVMをプ
ラットフォームとした制御システムを構築することがで
きる。
【0031】したがって、本発明の制御システムは、J
VMをプラットフォームとした、OSあるいはハードウ
ェアの依存性のない、多種多様なデバイスに対して共通
したインターフェイスを提供することができるので、ア
プリケーションプログラムに対し、ハードウェアの仕様
や環境などに制限されない実行環境を提供することがで
きるものであり、さらに、本発明により、制御システム
自体の機能もユーザなどの要望により簡単に制御するこ
とができる。
【0032】さらに、DSに対して機能を付加する第3
のオブジェクトをDSとは独立して設計および製造する
ことができるので、第3のオブジェクトには付加する機
能を略単独で搭載することが可能となり、検査などの開
発にかかる工数および費用を最小限にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オブジェクトサービスによりPOSシステムの
概要を示す図である。
【図2】JVMをプラットフォームとする本発明に係る
制御システムの例である。
【図3】図2に示すファクトリクラスの処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図2に示すトレースクラスのオープンメソッド
の処理を示すフローチャートである。
【図5】図2に示すトレースクラスでデバイスサービス
をロードする処理を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すトレースクラスのトレース機能の処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 POSシステム 11 アプリケーションプログラム 12 デバイスコントロールオブジェクト(第1のオ
ブジェクト) 13 デバイスサービスオブジェクト(第2のオブジ
ェクト) 19、39 POS制御システム 31 JCL 33 データベース 34 ファクトリクラス(第4のオブジェクト) 35 トレースクラス(第3のオブジェクト) 36 トレース情報ファイル
フロントページの続き (72)発明者 杉本 季之 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 3E042 EA03 EA10 5B076 AA02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャババーチャルマシンをプラットフォ
    ームとして稼動する制御システムであって、 複数種類のデバイスを制御可能なアプリケーションプロ
    グラムに対し前記デバイスの種類毎のインターフェイス
    を提供する第1のオブジェクトと、 前記デバイス単位のインターフェイスを前記第1のオブ
    ジェクトに対し提供する第2のオブジェクトと、 この第2のオブジェクトに対する付加機能を備えた第3
    のオブジェクトと、 前記第1のオブジェクトの依頼により前記デバイスに対
    応した前記第2のオブジェクトを生成可能であり、生成
    する前に前記第3のオブジェクトの要否を示す情報を少
    なくとも備えた情報ファイルを参照し、前記第3のオブ
    ジェクトが要求されているときは前記第3のオブジェク
    トを生成する第4のオブジェクトとを有する制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第3のオブジェ
    クトの付加機能は前記第2のオブジェクトの実行状況を
    トレースする機能である制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第3のオブジェ
    クトは前記第2のオブジェクトを生成する機能を備えて
    いる制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記デバイスはホス
    トコンピュータの周辺機器である制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第1のオブジェ
    クトは前記周辺機器の種類毎に提供されるデバイスコン
    トロールオブジェクトであり、前記第2のオブジェクト
    は前記周辺機器毎に提供されるデバイスサービスオブジ
    ェクトである制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記アプリケーショ
    ンプログラムはPOSアプリケーションプログラムであ
    る制御システム。
  7. 【請求項7】 ジャババーチャルマシンにより実行され
    ることにより、複数種類のデバイスを制御可能なアプリ
    ケーションプログラムに前記デバイスの種類毎のインタ
    ーフェイスを提供する第1のオブジェクトの依頼によ
    り、前記デバイス単位のインターフェイスを提供する第
    2のオブジェクトを生成する際に、 前記第2のオブジェクトに対する付加機能を備えた第3
    のオブジェクトの要否を示す情報を少なくとも備えた情
    報ファイルを参照し、前記第3のオブジェクトが要求さ
    れているときは前記第3のオブジェクトを生成する処理
    を実行するための命令を有するプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記第3のオブジェ
    クトの付加機能は前記第2のオブジェクトの実行状況を
    トレースする機能であるプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記デバイスはホス
    トコンピュータの周辺機器であるプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記第1のオブジ
    ェクトは前記周辺機器の種類毎に提供されるデバイスコ
    ントロールオブジェクトであり、前記第2のオブジェク
    トは前記周辺機器毎に提供されるデバイスサービスオブ
    ジェクトであるプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項9において、前記アプリケーシ
    ョンプログラムはPOSアプリケーションプログラムで
    あるプログラム。
  12. 【請求項12】 ジャババーチャルマシンにより実行さ
    れることにより、複数種類のデバイスを制御可能なアプ
    リケーションプログラムに前記デバイスの種類毎のイン
    ターフェイスを提供する第1のオブジェクトに前記デバ
    イス単位のインターフェイスを提供する第2のオブジェ
    クトに対する付加的な処理と、 前記第2のオブジェクトを生成する処理とを実行するた
    めの命令を有するプログラム。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記付加的な処
    理は前記第2のオブジェクトの実行状況をトレースする
    処理であるプログラム。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記デバイスは
    ホストコンピュータの周辺機器であるプログラム。
  15. 【請求項15】 請求項14において、前記第1のオブ
    ジェクトは前記周辺機器の種類毎に提供されるデバイス
    コントロールオブジェクトであり、前記第2のオブジェ
    クトは前記周辺機器毎に提供されるデバイスサービスオ
    ブジェクトであるプログラム。
  16. 【請求項16】 請求項14において、前記アプリケー
    ションプログラムはPOSアプリケーションプログラム
    であるプログラム。
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