JP2002318638A - 情報処理システム及び半導体集積回路装置 - Google Patents

情報処理システム及び半導体集積回路装置

Info

Publication number
JP2002318638A
JP2002318638A JP2001125599A JP2001125599A JP2002318638A JP 2002318638 A JP2002318638 A JP 2002318638A JP 2001125599 A JP2001125599 A JP 2001125599A JP 2001125599 A JP2001125599 A JP 2001125599A JP 2002318638 A JP2002318638 A JP 2002318638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
output
terminal
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001125599A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoi Ichihashi
基 市橋
Takanori Shimura
隆則 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001125599A priority Critical patent/JP2002318638A/ja
Publication of JP2002318638A publication Critical patent/JP2002318638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速信号処理や柔軟なシステム構成が可能な
情報処理システムとそれに好適な半導体集積回路装置を
提供する。 【解決手段】 クロック信号に対応して信号処理を行う
第1の回路ブロックと、供給されたクロック信号に対応
して上記第1の回路ブロックとの間でデータの授受を行
う第2の回路ブロックを含む情報処理システムであっ
て、上記第1の回路ブロックに帰還形位相補償器を設け
て、第1の回路ブロックから上記第2の回路ブロックに
至る信号伝達経路での遅延時間を持つようにされた帰還
信号と上記クロック信号とを同期化させて上記第2の回
路ブロックに向けたクロック信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報処理システ
ムと半導体集積回路装置に関し、高速信号処理や柔軟な
システム構成が要求される情報処理システムとそれに好
適な半導体集積回路装置に利用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号処理システムを複数のデジ
タル集積回路の組み合わせから構成する場合、例えば、
マイクロコンピュータシステムを複数のデジタル集積回
路から構成する場合、マイクロプロセッサ等のようなマ
スターデバイスで用いられるクロック信号を、メモリ回
路等のようなスレーブデバイスに供給することが必要と
される。この際、マスターデバイスでは、PLLやDL
Lといったような帰還形位相補償器(又は帰還形位相比
較器)によるクロック位相調整が行われる。このような
クロック分配に帰還形位相補償器を用いた例として、特
開平6−350440号公報、特開平10−19045
4号公報、特開平10−200515号公報等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−35044
0号公報、特開平10−190454号公報のように帰
還形位相補償器によるクロック位相調整を行っても、図
18のタイミング図に示すように、マスターデバイスか
らスレーブデバイスに至る信号経路でのクロック信号の
遅延時間tprop1 が生じる。このため、上記遅延時間t
prop1 だけ遅れてメモリ等のスレーブデバイスでのアク
セス時間tACの後に、スレーブデバイスが出力信号OU
Tを形成する。そして、この信号OUTは上記とは逆に
スレーブデバイスからマスターデバイスに至る信号経路
での遅延時間tprop2 の入力信号INとして伝えられ
る。したがって、マスターデバイスでの上記入力信号I
Nを取り込むためのセットアップ時間tsuが短くなって
しまう。
【0004】前記特開平10−200515号公報で
は、上記マスタとスレーブとの間の信号線での遅延によ
る位相差を回避する技術が開示されている。上記公報の
技術に従えば、マスタとスレーブの両方にPLL回路
と、スイッチ回路及び制御回路を設けて、マスタ側のP
LLの同期が完全にとれた後に、スイッチによりスレー
ブ側のPLLの出力をマスタ側に伝え、マスタ側の位相
比較器によりマスタ側のクロックとの位相検出し、スレ
ーブ側のPLLを制御して2つのPLLを同期化させ
る。しかし、かかる公報の技術では、上記マスターデバ
イスとスレーブデバイスのそれぞれにPLL回路やスイ
ッチの制御回路が必要となるばかりか、マスタ側にスレ
ーブ側のPLL回路の一部を構成する位相比較器を設け
るものであるために回路規模が複雑になり、しかもこの
ようなシステムに向けた専用デバイスの設計及び製造を
行うこととなり、システムの柔軟性に欠ける。
【0005】この発明の目的は、高速信号処理や柔軟な
システム構成が可能な情報処理システムとそれに好適な
半導体集積回路装置を提供することにある。この発明の
前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書
の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。クロック信号に対応して信号処理を行
う第1の回路ブロックと、供給されたクロック信号に対
応して上記第1の回路ブロックとの間でデータの授受を
行う第2の回路ブロックを含む情報処理システムであっ
て、上記第1の回路ブロックに帰還形位相補償器を設け
て、第1の回路ブロックから上記第2の回路ブロックに
至る信号伝達経路での遅延時間を持つようにされた帰還
信号と上記クロック信号とを同期化させて上記第2の回
路ブロックに向けたクロック信号を生成する。
【0007】本願において開示される発明のうち他の代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りであ
る。内部クロック信号と帰還信号と帰還形位相補償器に
供給し、上記帰還形位相補償器によって上記クロック信
号と帰還信号とに基づいて位相ないしタイミングが補正
されたクロック信号を生成し、かかる位相ないしタイミ
ング補正のクロック信号を第1の出力回路を通して第1
の外部端子から出力させ、第2の外部端子のクロック信
号を入力回路に供給して、上記帰還形位相補償器の帰還
信号を形成する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る情報処
理システムの一実施例の概略ブロック図が示されてい
る。同図においては、情報処理システムのクロック系を
中心に示されている。この実施例の情報処理システム
は、例えば1チップのマイクロコンピュータのようなマ
スターデバイスと、シンクロナスDRAM(ダイナミッ
ク・ランデム・アクセス・メモリ)等のようなスレーブ
デバイスとから構成される。
【0009】マスターデバイスは、スレーブデバイスと
の信号授受や信号処理のためのバス周波数のクロック信
号CLKを有する。帰還形位相補償器は、上記クロック
信号CLKと、帰還信号CKIの2つの信号を受けて、
位相ないしタイミングが適当に補正されたクロック信号
CKOを生成し、それをスレーブデバイスに向けて送出
する。この実施例のマスターデバイスは、上記クロック
出力用の外部端子(CKO)と、帰還信号入力用の外部
端子(CKI)とを有する。なお、以下の説明において
は、文の複雑化を回避するために、信号名とそれに対応
する端子名とは、同じ符号を付すこととする。
【0010】上記のように出力専用の外部端子(CK
O)と入力専用の外部端子(CKI)とを設け、スレー
ブデバイスのクロック入力用の外部端子(CKIn)と
の関係において、上記外部端子(CKO)から(CK
I)に至る配線と、上記外部端子(CKO)から(CK
In)に至る配線とを等長構成にする。言い換えるなら
ば、上記CKOからCKIに至る配線での信号伝搬遅延
時間と、上記外部端子(CKO)から(CKIn)に至
る配線での信号伝搬遅延時間とをほぼ等しくなるように
信号伝達経路を構成する。
【0011】マスターデバイスでの帰還形位相補償器で
は、クロック信号CLKと、上記外部端子(CKO)か
ら(CKI)に至る配線での信号伝搬遅延時間を持つ帰
還信号CKIとを同期化するように動作する。つまり、
帰還形位相補償器においては、クロック信号CLKに対
して、上記信号伝搬遅延時間だけ位相を進めたクロック
CKOが生成される。この結果、マスターデバイスのク
ロック信号CLKと、スレーブデバイスに供給されるク
ロック信号CKInとの位相ないしはタイミングを適切
に合わせることができる。
【0012】つまり、1つの半導体集積回路装置で形成
されたマスターデバイスには帰還形位相補償回路を設
け、内部のクロック信号CLKと、帰還信号CKIとの
位相補正ないし調整をして、スレーブデバイスに向けた
クロックCKOを生成している。このような位相の補償
動作を利用し、マスターデバイスのCKからCKIまで
の配線長と、CKOからスレーブデバイスのクロック入
力CKInまでの配線長を等しくする機構により、CL
KとCKI及びCKnのタイミングスキューは生じない
ようにできる。
【0013】図2には、この発明に係る情報処理システ
ムの他の一実施例の概略ブロック図が示されている。同
図においては、情報処理システムでのクロック信号の分
配構成を中心に示されている。半導体技術の進歩は、マ
イコン用チップ、DRAMチップ、フラッシュメモリ用
チップのような、電子システムを構成するための複数の
半導体チップを1つのパッケージ形態の半導体集積回路
装置として構成しようとする技術の方向性を生み出して
いる。
【0014】すなわち、複数の半導体チップではなく、
各々1個ずつの半導体チップをQFP(Quad Flat Packa
ge) やCSP(Chip Size Package又はChip Scale Packa
ge),BGA(Ball Grid Array) といったパッケージ技術
によってパッケージした複数の半導体装置を用い、それ
ら複数の半導体装置をプリント基板のような実装基板上
に実装する場合には、半導体チップ間の距離及びその配
線距離を小さくすることが難しくなり、配線による信号
遅延が大きく、装置ないしシステムの高速化・小型化の
上での制約が生じてしまう。
【0015】これに対して、マルチチップモジュール
(Multi Chip Module)技術においては、ベアチップ、あ
るいはベアチップと実質的に対等な小型サイズとされる
ような著しく小型の形態にされた複数の半導体チップを
一つのパッケージの形態の半導体集積回路装置とするた
め、各チップ間の配線距離を短くすることができるとと
もに配線が有する容量も低減することができ、半導体装
置の特性を向上させることができる。また、複数のチッ
プを一つのパッケージとすることによって、半導体装置
を小型化でき、かつその実装面積を減少させて半導体装
置を小型化できる。
【0016】この実施例の情報処理システムは、上記の
ようなマルチチップモジュールとして構成するマイコン
用チップからなるマスターデバイスと、かかるマイコン
用チップに結合されるDRAMのようなスレーブデバイ
スが一つのパッケージの内に搭載される。このようなマ
ルチチップモジュールにおいても、上記マスターデバイ
スとスレーブデバイスとの間でのクロックスキューを低
減させるために、前記図1の実施例と同様にマスターデ
バイスにCKOとCKIを設け、スレーブデバイスのC
KInとの間において等長配線を行うようにするもので
ある。
【0017】これによって、マルチチップモジュールに
設けられるマスターデバイスとスレーブデバイスにおい
て、マスターデバイスのCKOからCKIまでの配線長
と、CKOからスレーブデバイスのクロック入力CKI
nまでの配線長を等しくする機構により、マスタデバイ
ス無いのCLK(図1参照)とCKI及びCKnのタイ
ミングスキューを充分に低減することができる。これに
より、半導体装置の特性をいっそう向上させることがで
きるとともに、複数のチップを一つのパッケージとする
ことによって、半導体装置を小型化でき、かつその実装
面積を減少させることができる。
【0018】図3には、この発明に係る情報処理システ
ムの一実施例の概略ブロック図が示されている。同図に
おいては、情報処理システムでのクロック信号分配構成
と、それにより動作さられる内部回路も合わせて示され
ている。この実施例では、チップ(Chip)Aが前記マス
ターデバイスを構成し、チップ(Chip)Bがスレーブデ
バイスを構成する。
【0019】マスターデバイスであるチップAは、チッ
プBであるスレーブデバイスとの信号授受や信号処理の
ためのクロック信号CLKを有する。帰還形位相補償器
は、上記クロック信号CLKと、帰還信号CKIとを受
けて前記のような意味での同期化されたクロック信号C
KOを生成し、それをチップBに向けて送出する。この
実施例のチップAは、前記同様に上記クロック出力用の
外部端子(CKO)と、帰還信号入力用の外部端子(C
KI)とを有する。
【0020】上記のようにチップAにおいて、出力専用
の外部端子(CKO)と入力専用の外部端子(CKI)
とを設け、チップBのクロック入力用の外部端子(CK
In)との関係において、上記外部端子(CKO)から
(CKI)に至る配線と、上記外部端子(CKO)から
(CKIn)に至る配線とが等長構成にされる。これに
より、図4のタイミング図に示すように、チップA内の
図示しないバスラインのためのクロック信号を意味する
クロックCLKと、チップBに供給されるクロック信号
CKInとのタイミングを良好に合わせることができ
る。
【0021】チップAは、上記バス周波数のクロック信
号CLKによりフリップフロップ回路FF1等を動作さ
せて、チップBに向けたデータの送出を行う。例えば、
チップBが前記のようなメモリ回路ならアドレス信号、
リード/ライト制御信号及び書き込み動作なら書き込み
データを出力する。チップBでは、チップA側のクロッ
ク信号CLKと実質的にタイミングが合わされたクロッ
ク信号CKInにより、フリップフロップ回路FF2等
を制御して上記チップAから送られて信号の取り込みを
行う。
【0022】例えば、チップBがシンクロナスDRAM
を構成する場合、読み出し動作が指示されたなら、かか
るシンクロナスDRAMのメモリセルの選択と読み出し
データは、CASレイテンシィに従ってクロック信号C
LKnの複数サイクル後にフリップフロップ回路FF3
にセットされるようにかかるシンクロナスDRAMから
出力される。つまり、図4のタイミング図において、チ
ップBではクロックCKInの立ち上がりから上記フリ
ップフロップ回路FF3に出力データをセットするまで
の時間tACがアクセスタイムとなり、チップBから信号
伝達経路での信号伝搬遅延時間tprop2 を経過後にチッ
プAに到達する。このチップAによるデータ入力からバ
ス周波数の同期化クロックCLKの次サイクルの立ち上
がりまでの時間tsuがチップAにおける入力信号のセッ
トアップ時間とされる。
【0023】上記チップAとBの間の物理的な距離は、
信号の伝搬遅延時間をもたらす。前記図14のようにチ
ップAからチップBへの同期データ転送タイミングに伝
搬遅延時間(tprop1 )を有するシステムにおいて、例
えば133MHzを超えるような高いバス周波数になっ
てくると、オフチップに許される伝搬遅延時間(tpro
p)を極端に短くせざるを得なくなる。これに応じて信
号伝送線路は、例えば約3cm以下のような短い長さと
されることが求められ、実装基板上に複数チップからな
る情報処理システムを構成することが難しくなる。
【0024】つまり、2つのチップAとBのみでシステ
ムが構成される場合には、クロック供給経路のみを上記
3cm以下にすることが可能であっても、それと同期し
て伝達される複数ビットからなるアドレス信号及び制御
信号やデータ信号を含めて、全てを上記3cm以下にす
ることは難しい上に、実際には1つのマスターデバイス
に対して、複数のスレーブデバイスが存在することが多
いので、上記のように上記3cmの範囲内にかかるスレ
ーブデバイス実装することは現実的ではない。
【0025】この実施例では、PLL(又はDLL)回
路のような帰還形位相補償器(又は帰還形位相比較器)
を用いたとき、PLL回路での位相補償を内部クロック
(バスクロックCLK)とCKIにおいて補償する。図
3のCKOとCKIまでの距離と、CKOとCKInま
での距離を等長配線とすることにより、チップAとBと
の間とのバス同期クロックのチップ間のタイミングスキ
ューは充分小さくなり、図4に示すようにチップAから
チップBに至るクロック信号の図18に示すような伝搬
遅延時間tprop1 に相当する時間がクロックサイクルt
cyc 中に不要となる。したがって、オフチップの設計に
余裕を持たせることができ、更なる高速化が実現しやす
くなる。つまり、上記伝搬遅延時間tprop1 をセットア
ップ時間tsuに振り向けて動作マージンを確保したり、
あるいはその分クロックサイクルtcyc を短くして高速
化に振り向けることができる。
【0026】図5には、この発明に係る情報処理システ
ムの他の一実施例の概略ブロック図が示されている。同
図においては、前記図1と同様に情報処理システムのク
ロック系情報処理システムのクロック系を中心に示され
ている。この実施例の情報処理システムは、例えば1チ
ップのマイクロコンピュータのようなマスターデバイス
と、シンクロナスDRAM(ダイナミック・ランデム・
アクセス・メモリ)等のようなスレーブデバイスとから
構成される。
【0027】この実施例では、マスターデバイスに遅延
回路が設けられる。つまり、端子CKIに入力される信
号を遅延させて、帰還形位相補償器に入力するような回
路が追加される。この構成は、マスターデバイスのクロ
ック出力CKOから帰還入力CKIまでの配線と、マス
ターデバイスのクロック出力CKOからスレーブデバイ
スのクロック入力CKInの配線を等長配線としなかっ
た場合、あるいは出来なかった場合でも、同期を補償す
るためにマスターデバイスを構成する半導体チップ内部
に対応する遅延量を調整できる機構が設けられる。
【0028】つまり、マスターデバイスのクロック出力
CKOから帰還入力CKIまでの距離と、上記クロック
出力CKOからスレーブデバイスのクロック入力CKI
nに向けた配線のうちの中間部までの距離を等長とし、
かかる中間部からスレーブデバイスのクロック入力CK
Inまでの配線遅延分を、上記マスターデバイスに設け
られた遅延量と等しい遅延量にする。これにより、マス
ターデバイスのクロックCLKと、上記スレーブデバイ
スのクロック入力CKInとを同期化させることができ
る。
【0029】上記マスターデバイスに設けられる遅延回
路は、上記中間部からスレーブデバイスのクロック入力
CKInまでの配線遅延量が、システム構成や実装形態
により様々になるので、それらに対応できるよう可変遅
延回路とされる。特に制限されないが、この可変遅延回
路は、デジタル信号により遅延量が調整可能にされる。
上記デジタル信号は、レジスタ等の記憶回路に保持され
る。つまり、ソフトウェア的に上記デジタル信号を設定
することよりマスターデバイスに汎用性を持たせること
ができる。
【0030】図6には、この発明に係る情報処理システ
ムの他の一実施例の概略ブロック図が示されている。同
図においては、前記図5と同様に情報処理システムのク
ロック系を中心に示されている。この実施例の情報処理
システムは、例えば1チップのマイクロコンピュータの
ような1つのマスターデバイスと、シンクロナスDRA
M(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の
ような3個のスレーブデバイス1ないし3から構成され
る。
【0031】この実施例のマスターデバイスは、前記図
5の実施例のマスターデバイスと同様にその内部に帰還
形位相補償器及び可変遅延回路を有している。マスター
デバイスのクロック出力CKOに対応した外部端子から
第1中間点aまでの距離は、上記クロック出力CKOか
ら帰還入力、あるいはスレーブデバイスのクロック入力
CKInに至る各配線経路において共通とされる。した
がって、上記第1中間点aから帰還入力CKIに対応し
た外部端子までの配線長と、上記第1中間点aから第2
中間点bまでの配線L1とが等長にされる。
【0032】上記3つのスレーブデバイスのクロック入
力CKInに至る配線経路のうち、上記第2中間点bか
らスレーブデバイス1に向けた第3中間点cと、上記第
2中間点bからスレーブデバイス2と3に向けた第4中
間点dの配線長がL2のように等しくされる。そして、
上記第3中間点cからスレーブデバイス1のクロック入
力CKInに対応した外部端子までの配線長と、上記第
4中間点dからスレーブデバイス2と3のクロック入力
CKInに対応した外部端子までの配線長とがL3のよ
うに等しくされる。つまり、第2中間点bからスレーブ
デバイス1、2、3の各クロック入力CKInに対応し
た外部端子に至る配線長は、互いに等しくされる。言い
換えるならば、上記第2中間点bに対してスレーブデバ
イス1、2、3の各クロック入力CKInに至る伝搬遅
延時間は等しくされる。
【0033】したがって、上記中間点bに対してスレー
ブデバイス1、2、3の各クロック入力CKInに至る
伝搬遅延時間に対応した遅延量をマスターデバイスに設
けられた図示しない可変遅延回路に設定することによ
り、マスターデバイスのクロックCLKと、上記スレー
ブデバイス1、2及び3の各クロック入力CKInの相
互のタイミングを良好に合わせることができる。このよ
うに、マスターデバイスに帰還入力CKIを遅延させる
可変遅延回路を設けることにより、マスターデバイスを
数や実装形態が異なる様々なスレーブデバイスを持つ情
報処理システムに用いることができる。
【0034】図7には、この発明に係る情報処理システ
ムに好適な半導体集積回路装置の一実施例の要部ブロッ
ク図が示されている。この実施例の半導体集積回路装置
は、前記マスターデバイスに向けられており、スレーブ
デバイスに向けたクロック供給回路が例示的に示されて
いる。
【0035】上記クロック供給回路は、発振回路と制御
部から構成される。発振回路は、前記帰還形位相補償器
と、帰還信号CKIの遅延回路、つまり、遅延量を設定
する可変遅延回路から構成される。帰還形位相補償器で
形成されたクロック出力CKOは、外部端子から出力さ
れる。また、前記のような外部配線を通して帰還クロッ
クCKIが外部端子から入力される。この帰還信号CK
Iは、上記遅延量回路を通して帰還形位相補償器に入力
され、内部クロックCLKと位相同期化される。
【0036】制御部は、バスインタフェースと遅延量制
御レジスタを備える。バスインタフェースは内部バスに
結合されており、かかる内部バス及びバスインタフェー
スを通して遅延量制御レジスタに、上記帰還信号CKI
の遅延量の設定が行われる。例えば、ROM等のメモリ
回路に上記遅延量に対応したデジタル信号が記憶されて
おり、システム電源投入時やシステムリセット時にRO
Mから上記デジタル信号が上記内部バスに読み出され、
上記バスインタフェースを通して図示のレジスタに書き
込まれる。これにより、図8のタイミング図に示すよう
に、前記マスターデバイスのクロックCLKと、スレー
ブデバイスの入力クロックCKInとのタイミングを合
わせることができる。
【0037】図8に示すように、帰還形位相補償器は、
その入力に供給されるクロックCLKと帰還信号CKI
とのタイミングを合わせる。ここで、CKIは、前記外
部端子の帰還信号ではなく、便宜上遅延量回路により遅
延された信号を示している。前記実施例のようにクロッ
ク出力CKOからクロック入力CKIに至る配線経路と
上記遅延量回路との合計の遅延量(tprop) が、上記ク
ロック出力CKOからスレーブデバイスのクロック入力
CKInに至る信号経路での遅延量(tprop)と等しく
されることにより、帰還形位相比較器の帰還入力端子で
の帰還信号CKI、つまりはクロックCLKとスレーブ
デバイスのクロック入力CKInのタイミングを合わせ
ることができる。つまり、帰還形位相補償器は、上記遅
延量(tprop) 分を補償すべくクロック出力CKOの位
相を進めるように動作して、マスターデバイスとスレー
ブデバイスとの間に、伝搬遅延時間(tprop) が補償さ
れる。
【0038】図9には、この発明に係る情報処理システ
ムに好適な半導体集積回路装置の他の一実施例の要部ブ
ロック図が示されている。この実施例の半導体集積回路
装置は、前記マスターデバイスに向けられており、種々
スレーブデバイスの結合形態に対応可能なクロック供給
回路が例示的に示されている。
【0039】この実施例では、帰還形位相補償器の出力
部に、クロック出力用の第1出力回路OB1と、上記帰
還形位相補償器で形成されたクロックの伝達を選択的に
行うスイッチSWと第2出力回路OB2とが設けられ
る。上記第1出力回路OB1の出力信号は外部端子CK
Oから送出され、上記第2出力回路OB2の出力信号
は、外部端子CKIO/CKIから出力される。つま
り、この外部端子CKIO/CKIは、上記スイッチS
Wをオフ状態にさせる第1動作モードでは、前記同様に
帰還入力CKIとして用いられ、上記スイッチSWをオ
ン状態にさせる第2動作モードでは、帰還入力とクロッ
ク出力用CKIOに用いられるようにスイッチSWによ
って使い分けられる。また、帰還信号を受ける入力回路
IBの出力部には、前記図7等で説明したレジスタで遅
延量が設定される遅延量回路が設けられる。
【0040】図10には、この発明に係る情報処理シス
テムの他の一実施例の概略ブロック図が示されている。
同図においては、前記図9の実施例の半導体集積回路装
置がマスターデバイスとして用いられる。この実施例の
情報処理システムでは、1つのマスターデバイスによ
り、比較的多くのスレーブデバイスが設けられる。この
ように比較的多くの数のスレーブデバイスが設けられる
場合、上記1つの出力回路OB1のみでは、これら全て
のスレーブデバイスに対してクロックの供給を行う充分
な能力を持たないので、クロックバッファ回路等を設け
ることが必要になる。
【0041】このようにスレーブデバイスの数が多くな
って、上記出力回路OB1のみでは全てのスレーブデバ
イスに向けてクロック出力を行うことが困難なシステム
では、マスターデバイスは前記第2動作モードで動作さ
せられる。特に制限されないが、動作制御端子Cを一方
のレベルに設定し、上記スイッチSWをオン状態にし、
かつ第2の出力回路OB2を動作状態にさせる。
【0042】この第2動作モードにおいては、第2の出
力回路OB2を介して端子CKIO/CKIからもクロ
ック出力を行うことができる。それ故、スレーブデバイ
スは、第1組と第2組に分けられて、上記第1の出力回
路OB1により第1組を構成する複数のスレーブデバイ
スに対してクロック供給が行われ、上記第2の出力回路
OB2により第2組を構成する複数のスレーブデバイス
に対してクロック供給が行われる。このようにスレーブ
デバイスを2つのグループに分けて、上記第1の出力回
路OB1と第2の出力回路OB2に振り分けてクロック
供給を行うようにすることにより、上記のようなクロッ
クバッファはその必要がない。
【0043】この実施例の情報処理システムにおいて
は、マスターデバイスに設けられた遅延回路の遅延量
を、上記マスターデバイスからスレーブデバイスに至る
クロックの伝搬遅延時間に近い遅延時間に設定すること
により、マスターデバイスのクロックCLKと、スレー
ブデバイスのクロック入力CKInとの位相差を充分小
さくすることができるものとなる。厳密には、上記2つ
のグループに分けられたスレーブデバイスに至る信号経
路を互いに等しくすることは困難であるので、データ転
送に誤動作が生じないような伝搬遅延時間に設定され
る。
【0044】上記マスターデバイスの出力回路OB1に
よりクロック供給が可能なシステムでは、マスターデバ
イスは前記第1動作モードで動作させられる。特に制限
されないが、上記動作制御端子Cが他方のレベルに設定
され、上記スイッチSWがオフ状態に第2の出力回路O
B2は非動作状態、つまりは外部端子CKIO/CKI
から帰還信号の入力を妨げ無いように出力ハイインピー
ダンス状態にされる。
【0045】前記図1〜図3等の実施例回路や、前記図
9の実施例でも第2動作モードのときには、クロック同
期のための帰還信号の取り込みは、全て信号線の受端側
で行われており、インピーダンス整合を行うことで、反
射による波形形状の影響を考える必要がない。つまり、
反射ノイズ等によりPLLやDLLのロックが外れてし
まうという誤動作が生じない。
【0046】しかしながら、前記図11の実施例のよう
に上記第2動作モードで動作させた場合には、図11に
示すように、マスターデバイスを構成するチップ(Chi
p)Aでは、帰還形位相補償器でクロックCLKに同期し
たクロック信号(O1)を生成し、それを出力回路OB
2から入出力端子CKIOと、それに接続された伝送線
路を通してスレーブデバイスであるチップ(Chip)Bの
受端デバイスに供給する。上記入出力端子CKIOの出
力信号は入力回路IBを介して上記帰還形位相補償器に
帰還される。このとき、出力回路OB2の出力インピー
ダンスは、上記伝送線路の特性インピーダンスと整合が
とられる。このため、入出力端子CKIOの信号は、波
形(S1)のように、信号振幅の半分のレベルまで立ち
上がり、それが伝送線路を通して受端デバイスの入力に
伝えられて、かかる受端デバイスでの入力容量で発生し
た負極性のノイズが反射によって帰ってくる。
【0047】高速のシステムでは、上記伝送線路も短く
形成され、上記クロック信号の立ち上がりや立ち下がり
も高速にされているので、上記インピーダンスの整合に
より入出力端子CKIOの電圧が信号振幅の半分の付近
にあるタイミングで上記反射ノイズが重畳されてしま
う。上記入力回路IBは、そのスレッショクド電圧が、
信号振幅の1/2付近に設定されているので、上記入出
力端子CKIOに生じる波形(S1)の負極性の反射ノ
イズ部分をロウレベルと見做した波形(S2)を形成し
て帰還形位相補償器に帰還させるものとなり、帰還形位
相補償器での位相ロックが外れてしまうという誤動作が
生じる場合がある。
【0048】図12には、この発明に係る情報処理シス
テムに好適な半導体集積回路装置の他の一実施例の要部
ブロック図が示されている。この実施例の半導体集積回
路装置は、前記図9のマスターデバイスに向けられてお
り、スレーブデバイスに向けたクロック供給回路が例示
的に示されている。
【0049】この実施例は、前記第2動作モードで使用
したときの帰還形位相補償器での位相ロックが外れてし
まうという誤動作を防止するために、第2の出力回路O
B2は、メインバッファとサブバッファとから構成され
る。メインバッファとサブバッファの入力には、前記ス
イッチSWを介して帰還形位相補償器の出力信号が供給
され、それぞれの出力端子は前記外部端子CKIO/C
KIに接続される。上記サブバッファは、サブバッファ
コントロールにより駆動される。サブバッファコントロ
ールは、制御レジスタにより設定された制御信号より、
メインバッファに対して上記制御レジスタにより設定さ
れた遅延時間を持って遅れてサブバッファを動作状態に
させる。
【0050】図13には、前記図12の出力回路OB2
の一実施例の回路図が示されている。メインバッファ
は、Pチャンネル型MOSFETQ1とNチャンネル型
MOSFETQ2から構成される。Pチャンネル型MO
SFETQ1のゲートには駆動用の入力信号P1が供給
され、Nチャンネル型MOSFETQ2のゲートには駆
動用の入力信号N1が供給される。
【0051】出力端子CKIOからハイレベルを出力さ
せるときには、上記入力信号P1とN1が共にロウレベ
ルにされる。つまり、入力信号P1のロウレベルにより
Pチャンネル型MOSFETQ1がオン状態に、入力信
号N1のロウレベルによりNチャンネル型MOSFET
Q2がオフ状態になるので、出力端子CKIからはMO
SFETQ1のオン状態により電源電圧VDDに対応し
たハイレベルが出力される。
【0052】出力端子CKIOからロウレベルを出力さ
せるときには、上記入力信号P1とN1が共にハイレベ
ルにされる。つまり、入力信号P1ハイレベルルにより
Pチャンネル型MOSFETQ1がオフ状態に、入力信
号N1のハイレベルによりNチャンネル型MOSFET
Q2がオン状態になるので、出力端子CKIからはMO
SFETQ2のオン状態により接地電位VSSに対応し
たロウレベルが出力される。
【0053】サブバッファは、Pチャンネル型MOSF
ETQ3とNチャンネル型MOSFETQ4から構成さ
れる。Pチャンネル型MOSFETQ3のゲートには、
サブバッファコントロールで形成された駆動用の入力信
号P3が供給され、Nチャンネル型MOSFETQ2の
ゲートには、上記サブバッファコントロールで形成され
た駆動用の入力信号N3が供給される。
【0054】サブバッファコントロールは、制御レジス
タに設定された第1の制御信号により可変遅延回路D1
の遅延時間が決定される。上記可変遅延回路D1は、上
記メインバッファの駆動用の入力信号P1とN1をそれ
ぞれ遅延させた遅延信号P2とN2を形成する。上記遅
延信号P2は、インバータ回路N1により反転されてナ
ンド(NAND)ゲート回路の一方の入力に供給され
る。上記遅延信号N2は、インバータ回路N2により反
転されてノア(NOR)ゲート回路G2の一方の入力に
供給される。
【0055】上記制御レジスタにより設定された第2の
制御信号により可変遅延回路D2の遅延時間が決定され
る。上記可変遅延回路D2は、上記遅延信号P2とN2
をそれぞれ遅延させた遅延信号を形成して、上記ナンド
ゲート回路G1とノアゲート回路G2の他方の入力に供
給される。つまり、上記ナンドゲート回路G1は、上記
遅延信号P2の反転信号と、それを可変遅延回路D2で
遅延させた信号との論理信号P3を形成して上記サブバ
ッファのPチャンネル型MOSFETQ3を駆動する。
上記ノアゲート回路G2は、上記遅延信号N2の反転信
号と、それを可変遅延回路D2で遅延させた信号との論
理信号N3を形成して上記サブバッファのNチャンネル
型MOSFETQ4を駆動する。
【0056】上記可変遅延回路D1及びD2は、それぞ
れプログラム可能な複数ビットからなる制御レジスタに
よって遅延量の調整が可能とされる。上記可変遅延回路
D1は、出力部につく配線の時間長さに対する調整量で
あり、可変遅延回路D2は反射による影響の時間の長さ
に対する調整量である。同図においては、遅延量の調整
は制御レジスタにより設定するものであるが、この構成
に代えてレイアウトにおいてメタルオプションによる設
定,外部モードピンによる設定などの実施形態を取るこ
とも可能である.
【0057】図15には、上記出力回路OB2の動作の
一例を説明するための波形図が示されている。同図には
出力信号をL(ロウレベル)からH(ハイレベル)に変
化させるときの波形が示されている。入力信号P1とN
1をハイレベルからロウレベルに変化させると、遅延信
号P2とN2は、遅延時間D1だけ遅延させられる。こ
の遅延信号P2の反転信号(H)と、遅延信号P2を遅
延時間D2だけ遅れた信号がナンドゲート回路G1に供
給されるので、その出力信号P3は、上記遅延時間D1
の経過後にロウレベルに変化し、更に遅延時間D2の経
過後にハイレベルの信号になる。この信号P3に対応し
てサブバッファのPチャンネル型MOSFETQ3がオ
ン状態になるので、外部端子CKIOの出力レベルは、
MOSFETQ3のオン状態により前記中間電位をプル
アップする。
【0058】つまり、前記図13において、MOSFE
TQ1のオン状態での出力インピーダンスと、MOSF
ETQ3のオン状態での出力インピーダンスが並列形態
にされて前記インピーダンス整合による中間電位をプル
アップさせるので、同図に点線で示したような反射ノイ
ズが生じても、それを吸収して中間電位より電源電圧V
DDに向かうよう変化させられる。これにより、外部端
子CKIOの信号を受ける入力回路においては、前記の
ようなグリッチの発生を防止できる。
【0059】図16には、上記出力回路OB2の動作の
他の一例を説明するための波形図が示されている。同図
には出力信号をH(ハイレベル)からL(ロウレベル)
に変化させるときの波形が示されている。入力信号P1
とN1をロウレベルからハイレベルに変化させると、遅
延信号P2とN2は、遅延時間D1だけ遅延させられ
る。この遅延信号N2の反転信号(L)と、遅延信号N
2を遅延時間D2だけ遅れた信号がノアドゲート回路G
2に供給されるので、その出力信号N3は、上記遅延時
間D1の経過後にハイレベルに変化し、更に遅延時間D
2の経過後にロウレベルの信号になる。
【0060】上記信号N3に対応してサブバッファのN
チャンネル型MOSFETQ4がオン状態になって、M
OSFETQ4のオン状態により前記MOSFETQ2
のオン状態による出力インピーダンスと、伝送線路の特
性インピーダンスとのインピーダンス整合による外部端
子CKIOの中間電位をプルダウンさせるように作用す
るので、同図に点線で示したような反射ノイズが生じて
も、それを吸収して中間電位より回路の接地電位VSS
に向かうよう変化させられる。これにより、外部端子C
KIOの信号を受ける入力回路において、前記のような
グリッチの発生を防止することができる。
【0061】図12において、上記クロック位相調整の
ために、マスターデバイスが第2動作モードに設定され
ているときには、帰還形位相補償器で形成されたクロッ
クCKO1は、出力回路OB2を通して外部端子CKI
O/CKIからスレーブデバイスに向けて出力される。
上記外部端子CKIO/CKIから出力される信号は、
入力回路IBにより上記帰還形位相補償器の入力側に帰
還される。このとき、前記のように外部端子CKIO/
CKIにおいて、反射ノイズによるグリッチが発生して
も、帰還形位相補償器での位相ロックが外れてしまうこ
とが無いように、グリッチ除去回路が設けられる。
【0062】グリッチ除去回路は、立上がりグリッチ除
去回路と、立下がりグリッチ除去回路とに分けられる。
立下り時に発生するグリッチの除去は、帰還型位相補償
器の出力信号、つまりは出力バッファOB1の入力信号
O1によってゲートが制御されるアンド(AND)ゲー
ト回路G3が用いられる。入力バッファIBの出力信号
I1は、上記アンドゲート回路G3を通して伝達され
る。立上がりに発生するグリッチの除去は、上記アンド
ゲート回路の出力信号I2を受けるオア(OR)ゲート
回路G4が用いられる。オアゲート回路G4は、上記信
号I2と、それを遅延回路Delayにより遅延させた信号
I3を受けて帰還型位相補償器に帰還される入力信号I
4を形成する。上記遅延回路Delayは、制御レジスタに
よりその遅延時間の調整が可能にされる。この遅延時間
は、立上がりグリッチの幅に対応した遅延量にされる。
【0063】図14には、上記グリッチ除去回路の動作
を説明するための波形図が示されている。信号O1がハ
イレベルからロウレベル変化する立下がり時において
は、信号O1がハイレベルからロウレベルに変化して、
アンドゲート回路G3のゲートを閉じてしまう。これに
より、この立下がり時において前記反射ノイズに入力バ
ッファIBが応答して信号I1に発生したグリッチの伝
達が禁止される。これにより、上記ゲート回路G3の出
力信号I2において、その立下がり時にはグリッチが生
じない。
【0064】信号O1がロウレベルからハイレベル変化
する立上がり時においては、信号O1がロウレベルから
ハイレベルに変化して、アンドゲート回路G3のゲート
を開いてしまう。これにより、この立上がり時において
前記反射ノイズに入力バッファIBが応答して信号I1
に発生したグリッチがそのままゲート回路G3を通して
しまうので信号I2の立上がりにはグリッチが発生す
る。この信号I2の立上がり時のグリッチは、信号I2
とその遅延信号I3を受けるオア(OR)ゲート回路G
4により除去されて、グリッチの無い帰還信号I4が帰
還型位相補償器に入力されるものとなる。つまり、信号
I2のグリッチによるロウレベルの部分が、遅延信号I
3の遅延によるハイレベルの部分と重なってオアゲート
G4により除去される。
【0065】前記のように、この発明に係るマスターデ
バイスでは、PLLやDLLといったような帰還形位相
補償器によるクロック位相調整を行なって、外部端子C
KIO/CKIから図示しないメモリ等のようなスレー
ブデバイスに供給する動作モードを有する。このような
動作モードを持つマスターデバイスにおいて、出力回路
OB2として、前記メインバッファとサブバッファ及び
サブバッファコントロールとの組み合わせによりグリッ
チの発生を予防し、入力バッファとしてグリッチを除去
回路を付加するものである。この実施例では、出力回路
側ではグリッチの発生を防止ないし発生量を小さくし、
入力回路側では上記グリッチの発生量が小さくなること
に対応して遅延回路Delayによって調整する遅延調整量
が小さくて済むものとなる。
【0066】図17には、この発明に係る半導体集積回
路装置における前記クロック同期化(グリッチの防止な
いし低減と除去)を行うための手順を説明するためのフ
ローチャート図が示されている。システム構成に対応し
て外部負荷確定により、配線遅延量の計算が行われる。
この遅延量は、配線等長による同期化分から外れた部
分、つまり、マスターデバイスのクロック出力からスレ
ーブデバイスに至る中間部からスレーブデバイスの入力
に至る配線量が計算される。また、グリッチの防止ない
し低減と除去の場合には前記反射の計算が行われる。上
記の計算結果に対応してレジスタ値を決定する。つま
り、同期化のためのレジスタ値、前記サブバッファの動
作タイミングを設定するレジスタ値、遅延回路の遅延時
間を設定するレジスタ値が求められる。
【0067】上記のようなレジスタ値は、半導体集積回
路装置に設けられるROMに記憶される。このROM
は、最も代表的なマスクROMの他に、電気的に書き込
みが可能な不揮発性メモリや、レーザー光線による切断
によって書き込みが行われるヒューズ素子を用いるもの
であってもよい。上記のようなROMに対して前記レジ
スタ値が書き込まれているので、半導体集積回路装置に
電源投入が行われた際の初期設定において、値の読み込
み、つまりはROMの読み出しが行われて、前記同期化
のための遅延回路の遅延時間の設定のためのレジスタ、
前記サブバッファコントロール及び立上がりグリッチ除
去のための制御レジスタにそれぞれの値が設定されて、
半導体集積回路装置の動作が開始される。
【0068】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) クロック信号に対応して信号処理を行う第1の
回路ブロックと、供給されたクロック信号に対応して上
記第1の回路ブロックとの間でデータの授受を行う第2
の回路ブロックを含む情報処理システムであって、上記
第1の回路ブロックに帰還形位相補償器を設けて、第1
の回路ブロックから上記第2の回路ブロックに至る信号
伝達経路での遅延時間を持つようにされた帰還信号と上
記クロック信号とを同期化させて上記第2の回路ブロッ
クに向けたクロック信号を生成することにより、クロッ
ク配線を工夫することでデバイス間のクロックスキュー
がなくなるので、簡単な構成により高速同期設計のシス
テム形態を実現することができるという効果が得られ
る。
【0069】(2) 上記に加えて、上記帰還形位相補
償器の出力端子から上記帰還信号の入力端子に至る信号
伝達経路と、上記出力端子から上記第2の回路ブロック
のクロック入力端子に至る信号伝達経路とを等長構成に
すると簡単な実装形態によって、高速同期設計のシステ
ムを実現できるという効果が得られる。
【0070】(3) 上記に加えて、上記帰還形位相補
償器の出力端子から上記帰還信号の入力端子に至る信号
伝達経路と、上記出力端子から上記第2の回路ブロック
のクロック入力端子に至る途中の中間点までの信号伝達
経路とを等長構成とし、かかる中間点から第2の回路ブ
ロックのクロック入力端子に至る信号伝達経路での遅延
時間に対応した遅延時間に設定された遅延回路を上記帰
還形位相補償器の出力端子と帰還信号の入力端子に至る
信号伝達経路に設けるようにすることにより、システム
の実装形態に柔軟性を持たせることができるという効果
が得られる。
【0071】(4) 上記に加えて、上記第1の回路ブ
ロックと第2の回路ブロックとは、外観上1つの半導体
集積回路装置と見做せるようなパッケージに形成するこ
とにより、システムの小型化と高速化を実現できるとい
う効果が得られる。
【0072】(5) 上記に加えて、上記第1の回路ブ
ロックと第2の回路ブロックをそれぞれ半導体集積回路
装置に構成することにより、実装基板上での組み立てに
よりシステムが構成できるという効果が得られる。
【0073】(6) 上記に加えて、上記第1の半導体
集積回路装置に上記帰還形位相補償器で形成されたクロ
ック信号を第1の出力回路を通して出力させる第1の外
部端子と、上記第1の外部端子から出力されたクロック
信号を帰還信号として入力させる第2の外部端子とを持
たせることにより、柔軟なシステムの実現を行うととも
に帰還信号にグリッチが生じることがないので帰還形位
相補償器の安定的な動作を実現できるという効果が得ら
れる。
【0074】(7) 上記に加えて、上記遅延回路をデ
ジタル信号に対応して遅延時間が設定される可変遅延回
路とし、上記第1の半導体集積回路装置に内蔵させるこ
とにより、システムの拡張や変更にも対応できるという
効果が得られる。
【0075】(8) 上記に加えて、上記帰還形位相補
償器で形成されたクロック信号を選択的に信号伝達を行
うスイッチ手段と、上記スイッチ手段により伝達された
クロック信号を受ける第2の出力回路と、上記第2の出
力回路の出力信号を上記第2の外部端子から出力させる
信号出力経路を更に設けることにより、上記第2の出力
回路からもクロック供給が可能となり、システムの拡張
や変更にも対応できるという効果が得られる。
【0076】(9) 上記に加えて、上記スイッチ手段
が信号伝達を行うように設定され、上記第1と第2の外
部端子のそれぞれには1ないし複数の第2の半導体集積
回路装置のクロック入力端子を接続させることにより、
多数のスレーブデバイスを持つシステムを構築すること
ができるという効果が得られる。
【0077】(10) 上記に加えて、上記第2の出力
回路として、上記第2の外部端子に出力端子が接続さ
れ、かかる出力端子に接続せされる信号伝達経路の特性
インピーダンスと整合する出力インピーダンスを持つメ
インバッファと、上記第2の外部端子に出力端子が接続
されたサブバッファと、上記サブバッァの動作タイミン
グを上記出力バッファの動作タイミングよりも遅らせる
制御回路を用いることにより、帰還信号のグリッチを防
止して帰還形位相補償器の安定的な動作を実現できると
いう効果が得られる。
【0078】(11) 上記に加えて、上記第2の外部
端子に入力端子が接続された入力回路を更に備え、かか
る入力回路の出力部に、上記入力回路の出力信号と上記
第2の出力回路の入力信号とを受けて、上記入力回路の
出力信号が第1レベルから第2レベルに変化する際のグ
リッチを除去する第1の論理ゲート回路と、上記第1の
論理ゲート回路の出力信号と、その遅延信号とを受けて
上記入力回路の出力信号が第2レベルから第1レベルに
変化する際のグリッチを除去する第2の論理ゲート回路
とを設けることにより、帰還信号に発生するグリッチを
除去して帰還形位相補償器の安定的な動作を実現できる
という効果が得られる。
【0079】(12) 内部クロック信号と帰還信号と
帰還形位相補償器に供給して、上記クロック信号と帰還
信号とを同期化させたクロック信号を生成し、第1の出
力回路を通して第1の外部端子から出力させ、第2の外
部端子のクロック信号を入力回路に供給して、上記帰還
形位相補償器の帰還信号を形成することにより、クロッ
ク配線の工夫によってデバイス間のクロックスキューを
なくして安定的な高速同期設計のシステムに好適な半導
体集積回路装置を得ることができるという効果が得られ
る。
【0080】(13) 上記に加えて、上記帰還形位相
補償器で形成されたクロック信号を選択的に信号伝達を
行うスイッチ手段と、上記スイッチ手段により伝達され
たクロック信号を受ける第2の出力回路と、上記第2の
出力回路の出力信号を上記第2の外部端子から出力させ
る信号出力経路を更に設けることにより、高速同期設計
システムや多くのスレーブデバイスを持つシステム等の
ような多様なシステムに用いることができる半導体集積
回路装置を得ることができるという効果が得られる。
【0081】(14) 上記に加えて、上記スイッチ手
段が信号伝達を行う第1動作モードのときに上記第2の
出力回路を動作状態とし、上記スイッチ手段が信号伝達
を行わない第2動作モードのときには上記第2の出力回
路は出力ハイインピーダンス状態とするという使い分け
によって、高速同期設計システムや多くのスレーブデバ
イスを持つシステム等のような多様なシステムに用いる
ことができる半導体集積回路装置を得ることができると
いう効果が得られる。
【0082】(15) 上記に加えて、上記入力回路の
出力端子と上記帰還形位相補償器の帰還入力端子との間
には、遅延時間が変化させられる可変遅延回路を更に設
けることにより、システムの実装形態に対応させて同期
化設計を行うことができるという効果が得られる。
【0083】(16) 上記に加えて、上記可変遅延回
路の遅延時間を設定するレジスタを更に設けることによ
り、システムの実装形態に対応させた同期化設計をソフ
トウェア的に行うことができるという効果が得られる。
【0084】(17) 上記に加えて、上記第2の出力
回路として、上記第2の外部端子に出力端子が接続さ
れ、かかる出力端子に接続せされる信号伝達経路の特性
インピーダンスと整合する出力インピーダンスを持つメ
インバッファと、上記第2の外部端子に出力端子が接続
されたサブバッファと、上記サブバッァの動作タイミン
グを上記出力バッファの動作タイミングよりも遅らせる
制御回路を用いることにより、帰還信号のグリッチを防
止して帰還形位相補償器の安定的な動作を実現できると
いう効果が得られる。
【0085】(18) 上記に加えて、上記入力回路の
出力部には、上記入力回路の出力信号と上記第2の出力
回路の入力信号とを受けて、上記入力回路の出力信号が
第1レベルから第2レベルに変化する際のグリッチを除
去する第1の論理ゲート回路と、上記第1の論理ゲート
回路の出力信号と、その遅延信号とを受けて上記入力回
路の出力信号が第2レベルから第1レベルに変化する際
のグリッチを除去する第2の論理ゲート回路とを設ける
ことにより、帰還信号に発生するグリッチを除去して帰
還形位相補償器の安定的な動作を実現できるという効果
が得られる。
【0086】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、第1
の回路ブロックと第2の回路ブロックとは、一つの半導
体基板上に形成されるものであってもよい。例えば、半
導体集積回路の製造技術の進展により、システムLSI
のような大規模集積回路では、マイクロプロッセッサの
ようなマスターブロックと、メモリ等のようなスレーブ
ブロックとが組み合わされてシステムが構成されるの
で、この発明の適用により同一集積回路内での信号伝搬
遅延時間を補償した高速同期化を実現することができ
る。
【0087】図12において、グリッチを除去する回路
は、グリッチが発生する立上がりと立下がりのタイミン
グに同期してパルスを発生させ、このパルスを用いてグ
リッチの伝達を禁止するものであれば何であってもよ
い。前記制御レジスタに設定される情報は、ROM等の
ような記憶装置に記憶させておいて自動的に読み出して
設定するもの他、外部端子から入力するもの、あるいは
複数の外部端子をデジタル信号に対応したハイレベルと
ロウレベルの固定電圧を供給するものであってもよい。
この発明は、クロックに同期してデータの授受を行う機
能を有する情報処理システムと半導体集積回路装置に広
く利用できる。
【0088】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。クロック信号に対応して信号処理を行
う第1の回路ブロックと、供給されたクロック信号に対
応して上記第1の回路ブロックとの間でデータの授受を
行う第2の回路ブロックを含む情報処理システムであっ
て、上記第1の回路ブロックに帰還形位相補償器を設け
て、第1の回路ブロックから上記第2の回路ブロックに
至る信号伝達経路での遅延時間を持つようにされた帰還
信号と上記クロック信号とを同期化させて上記第2の回
路ブロックに向けたクロック信号を生成することによ
り、クロック配線を工夫することでデバイス間のクロッ
クスキューがなくなるので、簡単な構成により高速同期
設計のシステム形態を実現することができる。
【0089】内部クロック信号と帰還信号と帰還形位相
補償器に供給して、上記クロック信号と帰還信号とを同
期化させたクロック信号を生成し、第1の出力回路を通
して第1の外部端子から出力させ、第2の外部端子のク
ロック信号を入力回路に供給して、上記帰還形位相補償
器の帰還信号を形成することにより、クロック配線の工
夫によってデバイス間のクロックスキューをなくして安
定的な高速同期設計のシステムに好適な半導体集積回路
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る情報処理システムの一実施例を
示す概略ブロック図である。
【図2】この発明に係る情報処理システムの他の一実施
例を示す概略ブロック図である。
【図3】この発明に係る情報処理システムの一実施例を
示す概略ブロック図である。
【図4】図3の情報処理システムの動作の一例を説明す
るめのタイミング図である。
【図5】この発明に係る情報処理システムの他の一実施
例を示す概略ブロック図である。
【図6】この発明に係る情報処理システムの他の一実施
例を示す概略ブロック図である。
【図7】この発明に係る情報処理システムに好適な半導
体集積回路装置の一実施例を示す要部ブロック図であ
る。
【図8】この発明に係る半導体集積回路装置に設けられ
る帰還形位相比較器の動作を説明するためのタイミング
図である。
【図9】この発明に係る情報処理システムに好適な半導
体集積回路装置の他の一実施例を示す要部ブロック図で
ある。
【図10】この発明に係る情報処理システムの他の一実
施例を示す概略ブロック図である。
【図11】帰還形位相補償器を用いたクロック供給回路
での問題点を説明するための構成図である。
【図12】この発明に係る情報処理システムに好適な半
導体集積回路装置の他の一実施例を示す要部ブロック図
である。
【図13】図12の出力回路OB2の一実施例を示す回
路図である。
【図14】図12におけるグリッチ除去回路の動作を説
明するための波形図である。
【図15】図12の出力回路OB2の動作の一例を説明
するための波形図である。
【図16】図12の出力回路OB2の動作の他の一例を
説明するための波形図である。
【図17】この発明に係る半導体集積回路装置における
前記クロック同期化(グリッチの防止ないし低減と除
去)を行うための手順を説明するためのフローチャート
図である。
【図18】従来の情報処理システムの動作の一例を説明
するためのタイミング図である。
【符号の説明】
FF1〜FF4…フリップフロップ回路、IB…入力回
路、OB1…第1の出力回路、OB2…第2の出力回
路、D1,D2,Delay…遅延回路、Q1〜Q4…MO
SFET、G1〜G4…ゲート回路、N1,N2…イン
バータ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B079 BA20 CC14 DD08 DD20 5J056 AA01 AA04 AA39 AA40 BB34 BB54 CC00 CC05 DD28 FF01 GG03 KK01 5J106 AA03 CC59 DD24 DD29 GG14 HH02 KK02 5K047 AA07 AA08 GG01 GG09 GG41 MM24 MM36 MM49 MM53

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1クロック信号に対応して信号処理を
    行うとともに、上記第1クロック信号に対応するクロッ
    ク信号を第1端子に供給する第1の回路ブロックと、 上記第1端子のクロック信号に対応して上記第1の回路
    ブロックとの間でデータの授受を行う第2の回路ブロッ
    クとを備え、 上記第1の回路ブロックは、 上記第1端子のクロックに対して遅延された信号を帰還
    信号として受けて、上記第1端子に供給されるクロック
    信号の位相を制御する帰還形位相補償器を備え、 上記帰還信号の上記第1クロック信号に対する遅延時間
    が、上記第1の回路ブロックと上記第2の回路ブロック
    との間に設けられるべき信号伝達経路での遅延時間を補
    償する遅延時間をを持つようにされてなることを特徴と
    する情報処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1端子から上記第2の回路ブロックのクロック入
    力端子に至る第1信号伝達経路と、 上記第1信号伝達経路の途中から信号を取り出し、上記
    帰還信号のための入力端子に供給する第2信号伝達経路
    とが設定されてなることを特徴とする情報処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記第1端子から上記帰還信号のための入力端子に至る
    信号伝達経路と、上記第1端子から上記第2の回路ブロ
    ックのクロック入力端子に至る信号伝達経路とが等長構
    成とされてなることを特徴とする情報処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記第1端子から上記帰還信号のための入力端子に至る
    信号伝達経路と、上記第1端子から上記第2の回路ブロ
    ックのクロック入力端子に至る途中の中間点までの信号
    伝達経路とが等長構成とされ、かかる中間点から第2の
    回路ブロックのクロック入力端子に至る信号伝達経路で
    の遅延時間に対応した遅延時間に設定された遅延回路が
    上記第1端子と帰還信号のための入力端子に至る信号伝
    達経路に設けられてなることを特徴とする情報処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかにおいて、 上記第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとは、1
    つの半導体集積回路装置と見做されるところの1つのパ
    ッケージに形成されてなることを特徴とする情報処理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし4のいずれかにおいて、 上記第1の回路ブロックは第1の半導体集積回路装置に
    形成され、 上記第2の回路ブロックは第2の半導体集積回路装置に
    形成されてなることを特徴とする情報処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記第1の半導体集積回路装置は、上記帰還形位相補償
    器で形成されたクロック信号が供給される上記第1端子
    としての第1の外部端子と、 上記帰還信号のための上記入力端子としての第2の外部
    端子とを有することを特徴とする情報処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記遅延回路は、上記第1の半導体集積回路装置に内蔵
    され、かつ、その遅延時間がデジタル信号によって設定
    される可変遅延回路からなることを特徴とする情報処理
    システム。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、 上記第1の半導体集積回路装置は、 上記帰還形位相補償器の出力と上記第1の外部端子との
    間に設けられ、上記帰還形位相補償器の出力に対応する
    出力を上記第1の外部端子に供給せしめる第1の出力回
    路と、 上記帰還形位相補償器の出力と上記第2の外部端子との
    間に設けられた第2の出力回路と、 上記帰還形位相補償器の出力の上記第2の出力回路を介
    しての上記第2の外部端子への伝達を可能にする第1ス
    イッチ状態と、上記帰還形位相補償器の出力の上記第2
    の出力回路を介しての上記第2の外部端子への伝達を不
    能にする第2スイッチ状態とを持つスイッチ手段と更に
    備えてなることを特徴とする情報処理システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記スイッチ手段が信号伝達を行うように設定され、 上記第1と第2の外部端子のそれぞれには、1ないし複
    数の第2の半導体集積回路装置のクロック入力端子が接
    続されるものであることを特徴とする情報処理システ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記第2の出力回路は、 上記第2の外部端子に出力端子が接続され、かかる出力
    端子に接続されるべき信号伝達経路の特性インピーダン
    スと整合する出力インピーダンスを持つ第1出力バッフ
    ァ回路と、 上記第2の外部端子に出力端子が接続された第2出力バ
    ッファ回路と、 上記第2出力バッァ回路の動作タイミングを上記第1出
    力バッファ回路の動作タイミングよりも遅らせる制御回
    路とを備えるものであることを特徴とする情報処理シス
    テム。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11において、 上記第2の外部端子に入力端子が接続された入力回路を
    更に備え、 上記入力回路の出力部には、 上記入力回路の出力信号と上記第2の出力回路の入力信
    号とを受けて、上記入力回路の出力信号が第1レベルか
    ら第2レベルに変化する際のグリッチを除去する第1の
    論理回路と、 上記第1の論理回路の出力信号と、その遅延信号とを受
    けて上記入力回路の出力信号が第2レベルから第1レベ
    ルに変化する際のグリッチを除去する第2の論理回路と
    が設けられることを特徴する情報処理システム。
  13. 【請求項13】 内部クロック信号と帰還信号とを受け
    て、上記クロック信号と帰還信号とを同期化させたクロ
    ック信号を生成する帰還形位相補償器と、 上記帰還形位相補償器で形成されたクロック信号を受け
    る第1の出力回路と、 上記第1の出力回路の出力端子に接続された第1の外部
    端子と、 第2の外部端子のクロック信号を受けて、上記帰還形位
    相補償器のための上記帰還信号を形成する入力回路とを
    備えてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記帰還形位相補償器の出力と上記第2の外部端子との
    間に設けられた第2の出力回路と、 上記帰還形位相補償器の出力の上記第2の出力回路を介
    しての上記第2の外部端子への伝達を可能にする第1の
    動作モードと、上記帰還形位相補償器の出力の上記第2
    の出力回路を介しての上記第2の外部端子への伝達を不
    能にする第2の動作モードとを持つスイッチ手段と更に
    備えてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記スイッチ手段が信号伝達を行う上記第1動作モード
    のときに上記第2の出力回路は動作状態にされ、 上記スイッチ手段が信号伝達を行わない上記第2動作モ
    ードのときには上記第2の出力回路は出力ハイインピー
    ダンス状態にされることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかにお
    いて、 上記入力回路の出力端子と上記帰還形位相補償器の帰還
    入力端子との間には、遅延時間の制御が可能な可変遅延
    回路を更に有することを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記可変遅延回路の遅延時間を設定するレジスタを更に
    備えてなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし17のいずれかにお
    いて、 上記第2の出力回路は、 上記第2の外部端子に出力端子が接続され、かかる出力
    端子に接続されるべき信号伝達経路の特性インピーダン
    スと整合する出力インピーダンスを持つ第1出力バッフ
    ァ回路と、 上記第2の外部端子に出力端子が接続された第2出力バ
    ッファ回路と、 上記第2出力バッァ回路の動作タイミングを上記第1出
    力バッファ回路の動作タイミングよりも遅らせる制御回
    路とを備えるものであることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、 上記入力回路の出力部には、 上記入力回路の出力信号と上記第2の出力回路の入力信
    号とを受けて、上記入力回路の出力信号が第1レベルか
    ら第2レベルに変化する際のグリッチを除去する第1の
    論理回路と、 上記第1の論理回路の出力信号と、その遅延信号とを受
    けて上記入力回路の出力信号が第2レベルから第1レベ
    ルに変化する際のグリッチを除去する第2の論理回路と
    が設けられることを特徴とする半導体集積回路装置。
JP2001125599A 2001-04-24 2001-04-24 情報処理システム及び半導体集積回路装置 Pending JP2002318638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001125599A JP2002318638A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 情報処理システム及び半導体集積回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001125599A JP2002318638A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 情報処理システム及び半導体集積回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002318638A true JP2002318638A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18974791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001125599A Pending JP2002318638A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 情報処理システム及び半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002318638A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006101455A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Tamura Seisakusho Co Ltd デジタル音声調整装置
JPWO2005013107A1 (ja) * 2003-07-31 2006-09-28 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及び半導体装置の駆動方法
JP2008065884A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Elpida Memory Inc 半導体記憶装置及び半導体装置
WO2009107443A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system
JP2010177786A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路
JP2010534962A (ja) * 2007-07-26 2010-11-11 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 幾つかのチャネル測定部品及び/又は測定装置を同期させる方法並びに対応する測定装置
JP2012023571A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 通信ユニット、通信システムおよび通信ユニットの制御方法
WO2012026087A1 (ja) * 2010-08-24 2012-03-01 株式会社ニコン 撮像装置
JP2013190835A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Renesas Mobile Corp 半導体装置及び携帯端末装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326950A (ja) * 1994-06-02 1995-12-12 Fujitsu Ltd タイミング信号のスキュー調整装置及びその方法
JPH08191237A (ja) * 1995-01-09 1996-07-23 Mitsubishi Electric Corp クロック信号生成装置
JPH08251149A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Toshiba Corp クロック信号分配方式
JP2000029561A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Nec Kofu Ltd クロック供給回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326950A (ja) * 1994-06-02 1995-12-12 Fujitsu Ltd タイミング信号のスキュー調整装置及びその方法
JPH08191237A (ja) * 1995-01-09 1996-07-23 Mitsubishi Electric Corp クロック信号生成装置
JPH08251149A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Toshiba Corp クロック信号分配方式
JP2000029561A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Nec Kofu Ltd クロック供給回路

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005013107A1 (ja) * 2003-07-31 2006-09-28 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及び半導体装置の駆動方法
JP2006101455A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Tamura Seisakusho Co Ltd デジタル音声調整装置
JP4651348B2 (ja) * 2004-09-30 2011-03-16 株式会社タムラ製作所 デジタル音声調整装置
US7623398B2 (en) 2006-09-05 2009-11-24 Elpida Memory, Inc Semiconductor memory device and semiconductor device
JP4627286B2 (ja) * 2006-09-05 2011-02-09 エルピーダメモリ株式会社 半導体記憶装置及び半導体装置
JP2008065884A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Elpida Memory Inc 半導体記憶装置及び半導体装置
JP2010534962A (ja) * 2007-07-26 2010-11-11 ローデ ウント シュワルツ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 幾つかのチャネル測定部品及び/又は測定装置を同期させる方法並びに対応する測定装置
JP2009211208A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toshiba Corp メモリシステム
WO2009107443A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system
JP4519923B2 (ja) * 2008-02-29 2010-08-04 株式会社東芝 メモリシステム
US8103920B2 (en) 2008-02-29 2012-01-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system configured by using a nonvolatile semiconductor memory
JP2010177786A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路
JP2012023571A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Ricoh Co Ltd 通信ユニット、通信システムおよび通信ユニットの制御方法
WO2012026087A1 (ja) * 2010-08-24 2012-03-01 株式会社ニコン 撮像装置
JP2012049597A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Nikon Corp 撮像装置
CN103069792A (zh) * 2010-08-24 2013-04-24 株式会社尼康 拍摄装置
US9210337B2 (en) 2010-08-24 2015-12-08 Nikon Corporation Imaging device
US9743028B2 (en) 2010-08-24 2017-08-22 Nikon Corporation Imaging device
US10375339B2 (en) 2010-08-24 2019-08-06 Nikon Corporation Imaging device
US10721428B2 (en) 2010-08-24 2020-07-21 Nikon Corporation Imaging device
JP2013190835A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Renesas Mobile Corp 半導体装置及び携帯端末装置
US9111043B2 (en) 2012-03-12 2015-08-18 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device and mobile terminal device
US9471530B2 (en) 2012-03-12 2016-10-18 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device and mobile terminal device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6137334A (en) Logic circuit delay stage and delay line utilizing same
US6446158B1 (en) Memory system using FET switches to select memory banks
JP5044849B2 (ja) 遅延線同期装置および方法
US5923611A (en) Memory having a plurality of external clock signal inputs
US5999030A (en) Flip-flop circuit
US6388945B2 (en) Semiconductor memory device outputting data according to a first internal clock signal and a second internal clock signal
KR100540487B1 (ko) 데이터 출력제어회로
GB2320779A (en) Synchronous semiconductor memory device
US7919978B2 (en) Control circuit for controlling on-die termination impedance
KR100695525B1 (ko) 반도체 기억 소자의 지연 고정 루프
KR100543937B1 (ko) 데이터 출력제어회로
KR100483641B1 (ko) 반도체 집적 회로 및 메모리 시스템
JP2003044349A (ja) レジスタ及び信号生成方法
JP2002318638A (ja) 情報処理システム及び半導体集積回路装置
KR100486922B1 (ko) 반도체 기억 장치
US7181638B2 (en) Method and apparatus for skewing data with respect to command on a DDR interface
US7107476B2 (en) Memory system using non-distributed command/address clock signals
KR100728556B1 (ko) 반도체 메모리 장치의 데이터 출력 회로
KR100575860B1 (ko) 동기식 메모리소자의 데이터 입력제어회로
JP4447583B2 (ja) 半導体装置
US7548106B2 (en) Internal read signal generator and semiconductor memory device having the same
KR20020039210A (ko) 데이터 지연시간을 외부에서 조절할 수 있는 반도체메모리장치 및 이를 구비하는 메모리모듈
KR100546097B1 (ko) 제어 및 어드레스 클럭 비분배형 메모리 시스템
JP5263144B2 (ja) 半導体装置
JP3703655B2 (ja) タイミング信号発生回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110112