JP2002318315A - 光ファイバ、及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバ、及びその製造方法

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JP2002318315A JP2001124627A JP2001124627A JP2002318315A JP 2002318315 A JP2002318315 A JP 2002318315A JP 2001124627 A JP2001124627 A JP 2001124627A JP 2001124627 A JP2001124627 A JP 2001124627A JP 2002318315 A JP2002318315 A JP 2002318315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の波長分散特性が実現されるとともに、
伝送損失の増加が抑止され、且つ曲げ損失が低減される
光ファイバ、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 純石英ガラスの屈折率を基準とした比屈
折率差Δn(r)が、比屈折率差の最大値n0(%)、中心
軸からの距離r(r≦a)、半径aに対し、n0×[1−
(r/a)1.5]≦Δn(r)≦n0×[1−(r/a)3.5]の関
係を満たすガラスロッドが研削され、外周面での同比屈
折率差が0.2%以上0.35%以下とされる。この研
削後のガラスロッドからコア領域が形成された光ファイ
バのコア領域の比屈折率差は、コア領域の中心軸におい
て最大となり、中心軸からクラッド領域に向かう方向に
沿って減少し、コア領域とクラッド領域との界面で0.
2%以上0.35%以下といった値となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ、及び
光ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シングルモードファイバや分散シフトフ
ァイバ等の波長分散を補償するために分散補償ファイバ
が使用されている。波長分散を効果的に補償するために
は、分散補償ファイバの波長分散は、負の値をとり絶対
値が大きいと好ましい。これは、波長分散の絶対値が大
きい程、使用する分散補償ファイバの長さが短く済み、
システムの小型化が可能となるためである。さらに、分
散補償ファイバによる分散スロープ補償率が100%に
近いと好ましい。これは、特に波長多重伝送システムに
分散補償ファイバを用いる場合には、伝送帯域を拡大で
きるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らの調査研究の結果によれば、波長分散の絶対値が大
きい、或いはスロープ補償率を100%に近い値とし得
る分散補償ファイバでは、曲げ損失が増大する傾向があ
る。そのため、このような特性を有する分散補償ファイ
バを光通信システムに適用すると、長波長域での損失が
増大し、伝送帯域が制限されてしまうという問題があっ
た。
【0004】所望の波長分散特性を実現しつつ、曲げ損
失の増大に伴って伝送帯域が制限されてしまうのを防ぐ
ため、コア領域の比屈折率差Δnの最大値を大きくする
とよい。しかしながら、この場合には伝送損失が増大す
る傾向がある。そのため、このような分散補償ファイバ
を使用すると、光通信システムの性能が低下してしまう
という問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、所望の波長分散特性が実現されるとともに、
伝送損失の増加が抑止され、且つ曲げ損失が低減される
光ファイバ、及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
の製造方法は、純石英ガラスの屈折率を基準とした比屈
折率差Δn(r)の分布が、比屈折率差の最大値をn
0(%)、中心軸からの距離をr(r≦a)、半径をaとし
たときに、 n0×[1−(r/a)1.5]≦Δn(r)≦n0×[1−(r/a)3.5]…式(1) で表される関係を満たす第1のガラスロッドを用意し、
第1のガラスロッドの外周部を研削することにより、外
周面における比屈折率差が純石英ガラスの屈折率を基準
として0.2%以上0.35%以下となる第2のガラス
ロッドを作製し、第2のガラスロッドから光ファイバの
コア領域が形成されるよう光ファイバを製造することを
特徴とする。
【0007】上記の製造方法によれば、先ず、純石英ガ
ラスの屈折率を基準とした比屈折率差が上記の式(1)の
関係を満たすガラスロッドが用意される。次に、このガ
ラスロッドが研削されて外周面での比屈折率差が純石英
ガラスの屈折率を基準として0.2%以上0.35%以
下とされる。そして、このガラスロッドからコア領域が
形成されるように光ファイバが製造される。そのため、
製造された光ファイバのコア領域の比屈折率差は、コア
領域の中心軸において最大となり、中心軸からクラッド
領域に向かう方向に沿って減少し、コア領域とクラッド
領域との界面で0.2%以上0.35%以下といった値
となる。その結果、波長分散の補償に好適な波長分散特
性が確保されるとともに、曲げ損失が低減され、且つ伝
送損失の増大が抑止される。
【0008】本発明に係る光ファイバは、上記の光ファ
イバの製造方法により製造されることを特徴とする。ま
た、本発明に係る光ファイバは、上記の光ファイバの製
造方法により製造され、純石英ガラスの屈折率を基準と
したコア領域の比屈折率差の最大値が1.35%以上
1.55%以下であり、波長1.55μmにおける波長
分散が−30ps/nm/km以下であり、波長1.5
5μmにおける分散スロープが−0.03ps/nm2
/km以下であり、直径20mmの径に曲げたときに波
長1.55μmにおける曲げ損失が10dB/m以下で
あり、波長1.55μmにおける伝送損失が0.30d
B/km以下であることを特徴とすることができる。な
お、波長分散は−55ps/nm/km以上−30ps
/nm/km以下であり、分散スロープは−0.15p
s/nm2/km以上−0.03ps/nm2/km以下
であると好適である。
【0009】また、本発明の光ファイバは、上記の光フ
ァイバの製造方法により製造され、純石英ガラスの屈折
率を基準としたコア領域の比屈折率差の最大値が1.5
0%以上1.65%以下であり、波長1.55μmにお
ける波長分散が−45ps/nm/km以下であり、波
長1.55μmにおける分散スロープが−0.078p
s/nm2/km以下であり、直径20mmの径に曲げ
たときに波長1.55μmにおける曲げ損失が30dB
/m以下であり、波長1.55μmにおける伝送損失が
0.35dB/km以下であることを特徴としてもよ
い。なお、波長分散は−70ps/nm/km以上−4
5ps/nm/km以下であり、分散スロープは−0.
30ps/nm2/km以上−0.078ps/nm2
km以下であると好適である。
【0010】さらに、本発明の光ファイバは、上記の光
ファイバの製造方法により製造され、純石英ガラスの屈
折率を基準としたコア領域の比屈折率差の最大値が1.
70%以上2.0%以下であり、波長1.55μmにお
ける波長分散が−80ps/nm/km以下であり、波
長1.55μmにおける分散スロープが−0.14ps
/nm2/km以下であり、直径20mmの径に曲げた
ときに波長1.55μmにおける曲げ損失が50dB/
m以下であり、波長1.55μmにおける伝送損失が
0.40dB/km以下であると好適である。なお、波
長分散は−120ps/nm/km以上−80ps/n
m/km以下であり、分散スロープは−0.50ps/
nm2/km以上−0.14ps/nm2/km以下であ
ると好適である。
【0011】さらにまた、本発明の光ファイバは、上記
の光ファイバの製造方法により製造され、純石英ガラス
の屈折率を基準としたコア領域の比屈折率差の最大値が
2.4%以上2.6%以下であり、波長1.55μmに
おける波長分散が−95ps/nm/km以下であり、
波長1.55μmにおける分散スロープが−0.16p
s/nm2/km以下であり、直径20mmの径に曲げ
たときの波長1.55μmにおける曲げ損失が50dB
/m以下であり、波長1.55μmにおける伝送損失が
0.70dB/km以下であると好ましい。なお、波長
分散は−180ps/nm/km以上−95ps/nm
/km以下であり、分散スロープは−0.75ps/n
2/km以上−0.16ps/nm2/km以下である
と好適である。
【0012】上記の光ファイバは様々な分散特性を有し
ており、且つ、これらの光ファイバでは、曲げ損失が低
減されるとともに伝送損失の増大が抑止されている。こ
のような光ファイバを用いれば、様々な光通信システム
において波長分散を効果的に補償し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ファイバの
製造方法及びこの製造方法により製造される光ファイバ
の好適な実施形態について説明する。なお、以下の説明
においては、同一の要素には同一の符号を用いることと
し、重複する説明は省略する。また、以下の説明におい
て、比屈折率差は、特に断りのない限り、純石英ガラス
が有する屈折率を基準とした値である。
【0014】図1は、本実施形態による光ファイバの製
造方法を説明する図である。先ず、所定の比屈折率差分
布を有するガラスロッド1が用意される(ステップS
1)。ここで、所定の比屈折率差分布とは、比屈折率差
をΔn(r)、比屈折率差の最大値をn0(%)、ガラス
ロッド1の半径をa、中心軸からの距離をr(r≦a)と
すると、 n0×[1−(r/a)1.5]≦Δn(r)≦n0×[1−(r/a)3.5] …式(1) といった式(1)で表される関係を満たす分布である。こ
のような比屈折率差分布を有するガラスロッド1は、例
えば、GeO2等の屈折率増加剤が添加された石英ガラ
スからなり、VAD法等により製造される。
【0015】図2(a)は、式(1)で表される比屈折率差
分布を有するガラスロッド1の径方向の比屈折率差Δn
の分布の一例を示すグラフである。具体的には、同図に
示す分布は、 Δn=1.5×[1−(r/a)2.0] (%) …… 式(2) のような比屈折率差分布である。図示の通り、このガラ
スロッド1の比屈折率差は、ガラスロッド1の中心軸に
おいて最大(1.5%)となり、中心軸から外周面に近づ
くに従って減少していき、外周面(r/a=±1)では0
%となるよう分布している。
【0016】次に、このガラスロッド1の外周部をフッ
酸(HF)溶液といったエッチング液により研削し、外周
面での比屈折率差が0.2%以上0.35%以下となっ
たガラスロッド2を作製する。このとき、研削量は、研
削後の外周面での比屈折率差の目標値(0.2%以上
0.35%以下)と上記の式(1)とに基づいて決定され
る。そして、この研削量と予備実験等から求めたエッチ
ング速度とからエッチング時間が決定される。エッチン
グ開始後、このエッチング時間が経過した時点でエッチ
ングを停止させる。これにより、外周面での比屈折率差
が目標とする値となったガラスロッド2が得られる(ス
テップS2)。
【0017】図2(b)は、図2(a)に示す比屈折率差分
布を有するガラスロッド1を研削して得たガラスロッド
2の径方向の比屈折率差分布の一例を示すグラフであ
る。図2(a)と図2(b)とを比較すると、外周部が研削
された分だけガラスロッド2の外径は細くなっており、
また、研削後のガラスロッド2の外周面における比屈折
率差は具体的には約0.35%となっていることが分か
る。
【0018】次に、このように研削されたガラスロッド
2を用いたロッドインコラプス法により光ファイバ母材
が作製される。すなわち、研削後のガラスロッド2を所
定の屈折率を有する第1のガラスパイプ3の内部に挿入
する(ステップS3)。その後、ガラスパイプ3の外周面
からガラスパイプ3とガラスロッド2とを酸水素火炎バ
ーナにより加熱する。これにより、ガラスパイプ3とガ
ラスロッド2とが一体化され、母材中間体4が得られる
(ステップS4)。次に、母材中間体4を酸水素火炎バー
ナにより延伸して縮径化する(ステップS5)。そして、
縮径化された母材中間体5の外周面をフッ酸(HF)によ
り化学的に研削し、ガラスロッド2により形成されたコ
アとなる領域とガラスパイプ3により形成されたクラッ
ドとなる領域との径比を調整する(ステップS6)。径比
の調整が終了した母材中間体6を第2クラッド用のガラ
スパイプ7に挿入する(ステップS7)。
【0019】母材中間体6がガラスパイプ7に挿入され
た後、ガラスパイプ7の外周面からガラスパイプ7と母
材中間体6とを酸水素火炎バーナにより加熱する。これ
により、ガラスパイプ7と母材中間体6とが一体化され
て光ファイバ母材8が得られる(ステップS8)。光ファ
イバ母材8は、例えば、第1のガラスパイプ3としてフ
ッ素(F)が添加された石英ガラスからなるガラスパイプ
を用い、第2のガラスパイプ7として純石英ガラスから
なるガラスパイプを用いれば、図3に示すような屈折率
分布を有することとなる。次に、この光ファイバ母材8
を所定の条件にて線引きすることにより、所定の波長分
散値及び分散スロープを有する本実施形態の光ファイバ
9が得られる(ステップS9)。
【0020】以上の説明の通り、本実施形態の光ファイ
バの製造方法においては、先ず、比屈折率差分布が式
(1)で表されるガラスロッド1が用意される。続いて、
その外周部を研削することにより外周面における比屈折
率差が0.2%以上0.35%以下であるガラスロッド
2が作製される。そして、この研削後のガラスロッド2
が所定の比屈折率差を有する第1のガラスパイプ3に挿
入された後、加熱一体化されて母材中間体4が得られ
る。母材中間体4を延伸することにより母材中間体5を
得た後、母材中間体5の外周面を研削することにより、
コアとなるべき領域とクラッドとなるべき領域との径比
が調整される。次いで、径比が調整された母材中間体6
が第2クラッド用のガラスパイプ7に挿入される。その
後、ガラスパイプ7と母材中間体6とを加熱一体化して
光ファイバ母材8を得る。この光ファイバ母材8を線引
きすることにより光ファイバ9が得られる。
【0021】このようにして得られた光ファイバ9にお
いては、コア領域の比屈折率差は、コア領域の中心軸に
おいて最大となり、径方向に沿ってクラッド領域に近づ
くとともに低下し、コア領域とクラッド領域との界面に
おいて所定の値(0.2%以上0.35%以下)となる。
比屈折率差がこのように分布しているため、この光ファ
イバにおいては、所望の波長分散特性が得られるととも
に、曲げ損失が低減され、且つ伝送損失の増加が防止さ
れる。特に、波長分散の絶対値を大きくする場合であっ
ても、曲げ損失を低く抑えることができ、しかも伝送損
失が増加するのを抑えることができる。
【0022】以下に、実施例を用いて本実施形態の光フ
ァイバを更に詳しく説明する。以下に説明する曲げ損失
及び伝送損失の測定には、波長1.55μmのレーザ光
を放出するレーザ光源を使用した。また、曲げ損失につ
いては、製造した光ファイバを直径20mmのコイル状
に巻いて測定を行った。
【0023】(実施例1)先ず、ガラスロッドを2本用意
した。これらのガラスロッドは、VAD法により製造さ
れた石英焼結体を電気炉で直径8mmに延伸することに
より製造された。これらのガラスロッドにはGeO2
添加されており、式(2)で表されるように比屈折率差が
分布している。2本のガラスロッドのうち一本を19時
間HF溶液に浸漬し、他の一本を29時間HF溶液に浸
漬することにより、2本のガラスロッドの外周部を化学
的に一様に研削した。この研削により、研削後のガラス
ロッドの外周面での比屈折率差は、一本のガラスロッド
が0.2%であり、他の一本は0.3%となった。
【0024】続けて、ロッドインコラプス法により光フ
ァイバ母材を作製した。すなわち、先ず、研削後のガラ
スロッドのうち一本を第1クラッドとなるべきF添加石
英ガラスパイプに挿入した。このF添加石英ガラスパイ
プは、一様な比屈折率差−0.45%程度を有してい
る。また、内径は5mmであり、外径は25mmであ
る。挿入の後、F添加石英ガラスパイプの外周面からF
添加石英ガラスパイプとガラスロッドとを酸水素火炎バ
ーナにより加熱した。これにより、F添加石英ガラスパ
イプとガラスロッドとが一体化されて中間体が得られ
た。次に、この中間体を酸水素火炎バーナにより延伸
し、その外径が8mmとなるよう縮径化した。そして、
縮径化された中間体の外周面をHFにより化学的に研削
することにより、中間体におけるコアとなるべき領域及
びクラッドとなるべき領域との径比を調整した。具体的
には、この調整により、コアとなるべき領域の直径をR
aとし、クラッドとなるべき領域の外径をRbとすると、
a/Rb=0.5となった。続いて、上記のような径比
を有する中間体を第2クラッドとなるべき純石英ガラス
パイプに挿入した。この純石英ガラスパイプの内径は5
mmであり、外径は25mmである。その後、純石英ガ
ラスパイプをその外部から酸水素火炎バーナにより加熱
し、純石英ガラスパイプと中間体とを一体化した。他の
一本のガラスロッドについても、上記と同一の屈折率を
有する2つのガラスパイプを用いた同一の工程を行なっ
て、合計2本の光ファイバ母材を得た。
【0025】この後、上記2本の光ファイバ母材をそれ
ぞれ線引きすることにより、波長1.55μmにおける
波長分散値が−55ps/nm/kmとなり、分散スロ
ープが−0.15ps/nm2/kmとなる2種類の光
ファイバを得た。
【0026】次に、実施例1の光ファイバと比較するた
め、3種類の光ファイバを作製した。このうち2種類の
光ファイバは、研削後のガラスロッドの外周面における
比屈折率差が異なる以外は、実施例1の光ファイバの作
製手順と同一の手順により作製された。その比屈折率差
は、一本のガラスロッドでは0.5%とし、他の一本の
ガラスロッドでは1.0%とした。また、他の1種類の
光ファイバは、ガラスロッドの研削を行なわずに実施例
1の光ファイバと同様な手順により作製した。いずれの
光ファイバにおいても、波長1.55μmにおける波長
分散値は−55ps/nm/km程度であり、分散スロ
ープは−0.15ps/nm2/km程度であった。
【0027】実施例1の2種類の光ファイバ及び比較用
の3種類の光ファイバについて、曲げ損失及び伝送損失
の測定を行なった。その結果について説明する。図4
は、波長1.55μmにおける曲げ損失及び伝送損失の
比屈折率差依存性を示すグラフである。同図において、
横軸は、研削後のガラスロッドの外周面における比屈折
率差を表している。また、同図中の点A1,B1は実施例
1の光ファイバの曲げ損失の結果を示し、点C1,D1
実施例1の光ファイバの伝送損失の結果を示している。
【0028】図4から分かるように、比屈折率差が増加
するに従って曲げ損失は低下する傾向が見られる。反
面、伝送損失は比屈折率差の増加と伴に増大する傾向が
ある。比屈折率差が0.2%よりも小さい場合には、伝
送損失はほぼ一定で低い値に保たれているが、曲げ損失
は急激に増大してしまう。また、比屈折率差が0.35
%より大きい場合は、曲げ損失は低下するが、伝送損失
が増大してしまう。そのため、本発明者らは、曲げ損失
が実用上十分に低く、且つ、伝送損失の上昇が抑えられ
る比屈折率差の範囲として0.2%以上0.35%以下
が好適であると考えている。比屈折率差がこの範囲にあ
る実施例1の光ファイバ(点A1,B1,C1,D1)は、比
較用の光ファイバと比較すると、曲げ損失が十分に低い
という条件と伝送損失の上昇が抑えられるという条件と
を同時に満たしていることが分かる。具体的には、実施
例1の光ファイバは、曲げ損失は10dB/m以下であ
り、伝送損失は0.30dB/km以下である。
【0029】また、図4から分かる通り、伝送損失に関
しては、研削を行なわなかった場合、すなわち、ガラス
ロッドの外周面における比屈折率差が0%の場合に最小
値となっている。伝送損失がこの最小値とほぼ同程度と
なるのは、研削を行なった場合には比屈折率差が0.3
%のときである。また、このとき、曲げ損失も十分に低
下している。これらのことから、本発明者らは、比屈折
率差0.3%の場合が特に好適であると考えている。
【0030】なお、実施例1では波長分散が−55ps
/nm/kmとなり、波長分散が−0.15ps/nm
2/kmとなるよう作製した光ファイバについて説明し
たが、波長分散については−55ps/nm/km以上
−30ps/nm/km以下の範囲、分散スロープにつ
いては−0.15ps/nm2/km以上−0.03p
s/nm2/km以下の範囲にて同様の結果が得られ
た。
【0031】(実施例2)実施例2においては、以下の相
違点を除いて、実施例1の光ファイバと同一の手順によ
り2種類の光ファイバを製造した。相違点は、(a)用意
した2本のガラスロッドの径方向に沿った比屈折率差の
分布が、 Δn=1.6×[1−(r/a)2.0] (%) …… 式(3) で与えられることと、(b)得られた光ファイバの波長
1.55μmにおける波長分散値が−70ps/nm/
kmであり、分散スロープが−0.30ps/nm 2
kmであることである。
【0032】また、実施例2の光ファイバとの比較のた
め、比較用の光ファイバを3種類製造した。このうち2
種類の光ファイバは、ガラスロッド研削後の外周面にお
ける比屈折率差が異なる以外は、実施例2の光ファイバ
の作製手順と同一の手順により作製した。ガラスロッド
研削後の外周面での比屈折率差は、具体的には一本のガ
ラスロッドでは0.5%とし、他の一本のガラスロッド
では1.0%とした。また、他の1種類の光ファイバ
は、ガラスロッドの研削を行なわずに実施例2の光ファ
イバと同様の手順により作製した。いずれの光ファイバ
においても、波長1.55μmにおける波長分散値は−
70ps/nm/km程度であり、分散スロープは−
0.30ps/nm2/km程度であった。
【0033】実施例2の2種類の光ファイバ及び比較用
の3種類の光ファイバについて、曲げ損失及び伝送損失
の測定を行なった。図5は、波長1.55μmにおける
曲げ損失及び伝送損失の比屈折率差依存性を示すグラフ
である。同図において、横軸は、研削後のガラスロッド
の外周面における比屈折率差を表している。また、同図
中の点A2,B2は実施例2の光ファイバの曲げ損失の結
果であり、点C2,D2は実施例2の光ファイバの伝送損
失の結果である。
【0034】図5に示す通り、曲げ損失は比屈折率差の
増加とともに低下し、伝送損失は比屈折率差の増加と伴
に上昇する傾向がある。また、図4に示した実施例1及
び実施例1との比較用の光ファイバの場合と比べると、
実施例2及び実施例2との比較用の光ファイバの場合に
は、曲げ損失も伝送損失も全体として大きくなっている
ことが分かる。これは光ファイバの製造に用意したガラ
スロッドの最大比屈折率差が大きいためである。その結
果、波長分散値及び分散スロープの絶対値が大きくなっ
ている。
【0035】このような場合であっても、曲げ損失が十
分に小さくなるとともに伝送損失の増大が抑えられてい
るのは、比屈折率差が0.2%以上0.35%以下の範
囲である。具体的には、実施例2の光ファイバは、曲げ
損失は30dB/m以下であり、伝送損失は0.35d
B/km以下である。
【0036】また、図5から分かる通り、伝送損失に関
しては、研削を行なわなかった場合、すなわち、ガラス
ロッドの外周面における比屈折率差が0%の場合に最小
値となっている。研削を行なった場合は、研削後のガラ
スロッドの外周面における比屈折率差が0.3%のと
き、伝送損失はこの最小値とほぼ同程度となる。また、
このとき、曲げ損失も十分に減少している。このことか
ら、本発明者らは、比屈折率差0.3%の場合が特に好
適であると考えている。
【0037】なお、実施例1では波長分散が−70ps
/nm/kmとなり、波長分散が−0.30ps/nm
2/kmとなるよう作製した光ファイバについて説明し
たが、波長分散については−70ps/nm/km以上
−45ps/nm/km以下の範囲、分散スロープにつ
いては−0.30ps/nm2/km以上−0.078
ps/nm2/km以下の範囲にて同様の結果が得られ
た。
【0038】(実施例3)実施例3においては、以下の点
で異なる以外、実施例1の光ファイバと同一の手順によ
り2種類の光ファイバを製造した。相違点は、(a)用意
した2本のガラスロッドの径方向に沿った比屈折率差の
分布が、 Δn=1.9×[1−(r/a)2.0] (%) …… 式(4) で与えられることと、(b)得られた光ファイバの波長
1.55μmにおける波長分散値が−120ps/nm
/kmであり、分散スロープが−0.50ps/nm2
/kmであることである。
【0039】また、実施例3の光ファイバと比較するた
め、比較用の3種類の光ファイバを作製した。このうち
2種類の光ファイバは、ガラスロッド研削後の外周面に
おける比屈折率差が異なる以外は、実施例3の光ファイ
バの作製手順と同一の手順により作製した。ガラスロッ
ド研削後の外周面での比屈折率差は、具体的には一本の
ガラスロッドでは0.5%とし、他の一本のガラスロッ
ドでは1.0%とした。また、他の1種類の光ファイバ
は、ガラスロッドの研削を行なわずに実施例3の光ファ
イバと同様の手順により作製した。いずれの光ファイバ
においても、波長1.55μmにおける波長分散値は−
120ps/nm/km程度であり、分散スロープは−
0.50ps/nm2/km程度であった。
【0040】実施例3の2種類の光ファイバ及び比較用
の3種類の光ファイバについて、波長1.55μmのレ
ーザ光を用いて、曲げ損失及び伝送損失の測定を行なっ
た。その結果を図6に示す。図6は、波長1.55μm
における曲げ損失及び伝送損失の比屈折率差依存性を示
すグラフである。同図において、横軸は、研削後のガラ
スロッドの外周面における比屈折率差を表している。ま
た、同図中、符号を付した点は実施例3の光ファイバの
結果を示している。具体的には、点A3,B3は曲げ損失
の結果であり、点C3,D3は伝送損失の結果である。符
号のない点は比較用の光ファイバの結果を示す。
【0041】図6から、実施例3の光ファイバ(点A3
3,C3,D3)は、比較用の光ファイバに比べ、曲げ損
失が十分に低いという条件と、伝送損失の増加が抑えら
れるという条件とを満たしていることが分かる。この結
果から、研削後のガラスロッドの外周面での比屈折率差
が0.2%以上0.35%以下の範囲である効果が理解
される。具体的には、実施例3の光ファイバは、曲げ損
失は50dB/m以下であり、伝送損失は0.40dB
/km以下である。
【0042】また、比屈折率差が0.3%の場合は、伝
送損失が最小となる比屈折率差0%の場合とほぼ同程度
となっており、また、曲げ損失も十分に低減されてい
る。このことから、本発明者らは、比屈折率差が0.3
%の場合を特に好適であると考えている。
【0043】なお、実施例1では波長分散が−120p
s/nm/kmとなり、波長分散が−0.50ps/n
2/kmとなるよう作製した光ファイバについて説明
したが、波長分散については−120ps/nm/km
以上−80ps/nm/km以下の範囲、分散スロープ
については−0.50ps/nm2/km以上−0.1
4ps/nm2/km以下の範囲にて同様の結果が得ら
れた。
【0044】(実施例4)実施例4においては、以下の3
点で異なる以外は、実施例1と同一の手順により2種類
の光ファイバを製造した。相違点は、(a)用意した2本
のガラスロッドの径方向に沿った比屈折率差の分布が、 Δn=2.5×[1−(r/a)2.0] (%) …… 式(5) で与えられること、(b)製造された光ファイバは、波長
1.55μmにおける波長分散値が−180ps/nm
/km程度、分散スロープ−0.75ps/nm 2/k
m程度を有していること、及び(c)第1クラッドとなる
べきF添加石英ガラスパイプが一様な比屈折率差−0.
36%程度を有していることである。
【0045】また、実施例4の光ファイバと比較のた
め、比較用の光ファイバを3種類製造した。このうち2
種類の光ファイバは、ガラスロッド研削後の外周面での
比屈折率差を一本は0.5%とし、他の一本は1.0%
として、実施例4の光ファイバの作製手順と同一の手順
により作製した。また、他の1種類の光ファイバは、ガ
ラスロッドの研削を行なわずに実施例2の光ファイバと
同様の手順により作製した。いずれの光ファイバにおい
ても、波長1.55μmにおける波長分散値は−180
ps/nm/km程度であり、分散スロープは−0.7
5ps/nm2/km程度であった。
【0046】実施例4の2種類の光ファイバ及び比較用
の3種類の光ファイバについて、曲げ損失及び伝送損失
の測定を行なった結果を図7に示す。図7は、波長1.
55μmにおける曲げ損失及び伝送損失の比屈折率差依
存性を示すグラフである。同図において、横軸は、研削
後のガラスロッドの外周面における比屈折率差を表して
いる。また、同図中には、実施例4の光ファイバの結果
を示す点に符号を付してある。点A4,B4が曲げ損失の
結果であり、点C4,D4が伝送損失の結果である。その
他の符号のない点は比較用の光ファイバの結果を示す。
【0047】図7に示す通り、曲げ損失は比屈折率差の
増加とともに低下し、伝送損失は比屈折率差の増加と伴
に上昇する。比屈折率差が0.2%以上0.35%以下
の範囲にある実施例4の光ファイバ(点A4,B4,C4
4)では、曲げ損失と伝送損失との双方が低く抑えられ
ている。具体的には、実施例1の光ファイバは、曲げ損
失は50dB/m以下であり、伝送損失は0.70dB
/km以下である。
【0048】また、比屈折率差が0.3%の場合は、伝
送損失が最小となる比屈折率差0%の場合とほぼ同程度
となっており、また、曲げ損失も十分に低減されてい
る。このことから、本発明者らは、比屈折率差が0.3
%の場合を特に好適であると考えている。
【0049】なお、実施例1では波長分散が−180p
s/nm/kmとなり、波長分散が−0.75ps/n
2/kmとなるよう作製した光ファイバについて説明
したが、波長分散については−180ps/nm/km
以上−95ps/nm/km以下の範囲、分散スロープ
については−0.75ps/nm2/km以上−0.1
6ps/nm2/km以下の範囲にて同様の結果が得ら
れた。
【0050】以上、実施形態及び幾つかの実施例を用い
て本発明の光ファイバ及びその製造方法について説明し
たが、本発明は、これらに限られることなく様々な変形
が可能である。
【0051】上記の実施形態及び実施例においては、ク
ラッド領域となるべきガラスパイプを2重にして用いた
が、ガラスパイプは一本でもよく、また、3本以上であ
っても構わない。使用するガラスパイプの本数、内径と
外径、及び屈折率は、製造しようとする光ファイバが有
するべき諸特性が実現されるよう決定されるべきことは
言うまでもない。
【0052】また、上記の実施形態及び実施例において
は、ロッドインコラプス法を用いて光ファイバ母材を作
製し、この母材を線引きして光ファイバを製造したが、
研削後のガラスロッドの外周部にクラッド領域となるべ
きガラスを外付CVD法により堆積させることによって
光ファイバ母材を作製し、この母材を線引きして光ファ
イバを製造してもよい。
【0053】さらに、ガラスロッドの研削方法について
は、フッ酸(HF)溶液等のエッチング液を用いる方法の
ほか、旋盤等の工作機械を用いる方法を採用してもよ
い。
【0054】さらにまた、研削量を決定する際には、上
記の式(1)に基づく方法のほかに、プリフォームアナラ
イザといった非破壊型の屈折率測定装置により予め測定
した結果に基づいて決定してもよい。また、屈折率測定
装置で測定を行ないながら研削を行なってもよい。
【0055】また、上記の実施形態及び実施例において
は、一旦光ファイバ母材を作製した後に同母材を線引き
して光ファイバを製造したが、ガラスパイプとガラスロ
ッドとを一体化させると同時に線引きを行なって光ファ
イバを製造するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光フ
ァイバの製造方法によれば、先ず、純石英ガラスの屈折
率を基準とした比屈折率差Δn(r)の分布が、比屈折率
差の最大値をn0、中心軸からの距離をr(r≦a)、半
径をaとしたときに、 n0×[1−(r/a) 1.5]≦Δn(r)≦n0×[1−(r/a) 3.5]…式(1) の関係を満たすガラスロッドが用意される。次に、この
ガラスロッドが研削されて外周面での比屈折率差が純石
英ガラスの屈折率を基準として0.2%以上0.35%
以下とされる。そして、このガラスロッドからコア領域
が形成されるように光ファイバが製造される。そのた
め、製造された光ファイバにおいても、コア領域の比屈
折率差は、コア領域の中心軸において最大となり、中心
軸からクラッド領域に向かう方向に沿って減少してい
き、コア領域とクラッド領域との界面で0.2%以上
0.35%以下といった値とできる。その結果、波長分
散補償に好適な波長分散特性が確保されるとともに、曲
げ損失が低減され、且つ伝送損失の増大が抑止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態による光ファイバの製造方法
を説明する図である。
【図2】図2(a)は、ガラスロッドの径方向の比屈折率
差分布の一例を示すグラフである。図2(b)は、図2
(a)に示す比屈折率差分布を有するガラスロッドを研削
した後の径方向の比屈折率差分布の一例を示すグラフで
ある。
【図3】図3は、光ファイバ母材の屈折率分布の一例を
示すグラフである。
【図4】図4は、波長1.55μmにおける曲げ損失及
び伝送損失の比屈折率差依存性を示すグラフである。
【図5】図5は、波長1.55μmにおける曲げ損失及
び伝送損失の比屈折率差依存性を示すグラフである。
【図6】図6は、波長1.55μmにおける曲げ損失及
び伝送損失の比屈折率差依存性を示すグラフである。
【図7】図7は、波長1.55μmにおける曲げ損失及
び伝送損失の比屈折率差依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ガラスロッド、2…研削後のガラスロッド、3…第
1のガラスパイプ、4,5,6…母材中間体、7…ガラ
スパイプ、8…光ファイバ母材、9…光ファイバ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純石英ガラスの屈折率を基準とした比屈
    折率差Δn(r)の分布が、 n0×{1−(r/a)1.5}≦Δn(r)≦n0×{1−(r
    /a)3.5} ただし、 n0:比屈折率差の最大値(%)、 r:中心軸からの距離(r≦a)、 a:半径、 で表される関係を満たす第1のガラスロッドを用意し、
    前記第1のガラスロッドの外周部を研削することによ
    り、外周面における比屈折率差が純石英ガラスの屈折率
    を基準として0.2%以上0.35%以下となる第2の
    ガラスロッドを作製し、前記第2のガラスロッドからコ
    ア領域が形成されるよう光ファイバを製造することを特
    徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバの製造方法に
    より製造された光ファイバ。
  3. 【請求項3】 純石英ガラスの屈折率を基準としたコア
    領域の比屈折率差の最大値が1.35%以上1.55%
    以下であり、波長1.55μmにおける波長分散が−3
    0ps/nm/km以下であり、波長1.55μmにお
    ける分散スロープが−0.03ps/nm2/km以下
    であり、直径20mmの径に曲げたときに波長1.55
    μmにおける曲げ損失が10dB/m以下であり、波長
    1.55μmにおける伝送損失が0.30dB/km以
    下であることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ。
  4. 【請求項4】 純石英ガラスの屈折率を基準としたコア
    領域の比屈折率差の最大値が1.50%以上1.65%
    以下であり、波長1.55μmにおける波長分散が−4
    5ps/nm/km以下であり、波長1.55μmにお
    ける分散スロープが−0.078ps/nm2/km以
    下であり、直径20mmの径に曲げたときに波長1.5
    5μmにおける曲げ損失が30dB/m以下であり、波
    長1.55μmにおける伝送損失が0.35dB/km
    以下であることを特徴とする請求項2記載の光ファイ
    バ。
  5. 【請求項5】 純石英ガラスの屈折率を基準としたコア
    領域の比屈折率差の最大値が1.70%以上2.0%以
    下であり、波長1.55μmにおける波長分散が−80
    ps/nm/km以下であり、波長1.55μmにおけ
    る分散スロープが−0.14ps/nm2/km以下で
    あり、直径20mmの径に曲げたときに波長1.55μ
    mにおける曲げ損失が50dB/m以下であり、波長
    1.55μmにおける伝送損失が0.40dB/km以
    下であることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ。
  6. 【請求項6】 純石英ガラスの屈折率を基準としたコア
    領域の比屈折率差の最大値が2.4%以上2.6%以下
    であり、波長1.55μmにおける波長分散が−95p
    s/nm/km以下であり、波長1.55μmにおける
    分散スロープが−0.16ps/nm2/km以下であ
    り、直径20mmの径に曲げたときの波長1.55μm
    における曲げ損失が50dB/m以下であり、波長1.
    55μmにおける伝送損失が0.70dB/km以下で
    あることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ。
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