JP2002316165A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP2002316165A
JP2002316165A JP2001123821A JP2001123821A JP2002316165A JP 2002316165 A JP2002316165 A JP 2002316165A JP 2001123821 A JP2001123821 A JP 2001123821A JP 2001123821 A JP2001123821 A JP 2001123821A JP 2002316165 A JP2002316165 A JP 2002316165A
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liquid
water
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electrolytic cell
liquid holding
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Application number
JP2001123821A
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English (en)
Inventor
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
Shigeru Shirai
白井  滋
Takemi Oketa
岳見 桶田
Koji Oka
浩二 岡
Kazushige Nakamura
一繁 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で塩素ガス等の有害ガスを処理で
きる電解水生成装置を提供する。 【解決手段】 被電解水を電気分解して電解水を生成す
る電解槽20と、この電解槽20より発生する有害ガス
を溶解させる液体を保持する液体保持手段28と、この
液体保持手段28の液体を排出する液体排出手段29と
を備えた構成としたことにより、簡単な操作で繰り返し
有害ガスを溶解処理できる電解水生成装置を提供するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被電解水を電気分
解して電解水を生成する電解槽で発生する有害ガスを処
理する処理手段を有した電解水生成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電解水生成装置には、水道等の給水設備
に接続され、流水状態で電解を行い、酸性水やアルカリ
水を生成する流水式と、給水設備に接続しない簡易、低
コスト構造で水を滞留状態で電解するバッチ方式があ
る。流水方式では即座に電解水が取水できるメリットが
あるが、酸化力の強い酸性水や還元力の強いアルカリ水
を得ようとした場合、電極の大型化が必要となり大電力
が必要となるとともに複雑な構成が必要となり、装置全
体のコストアップとなる。一方、バッチ方式では滞留状
態で電解するため長時間にわたる電解が可能であり、簡
易な構成で上記酸性水やアルカリ水が得られやすい。
【0003】従来の電解水生成装置としては、流水式に
おいても効率良く電解水を生成できる例として特開平1
0−472号公報に記載されているようなものがあっ
た。この電解水生成装置は図2に示すように、水道水や
井戸水等の原水を通水する電解槽1の内部に対向して電
極板2,3設け、この電解槽1の内部に塩水4をポンプ
5によって添加する構成となっている。
【0004】なお、6は隔膜、7は原水給水路、8は第
1排水管、9は第2排水管、10は正逆電圧切替器、1
1は直流電源である。
【0005】この構成において、添加する電解質である
塩(NaCl)は、原水の電気抵抗を低くして電気分解
時の電圧を低下させて電気分解を効率よく安定化させる
作用と、電気分解によって除菌力を有する次亜塩素酸
(HClO)を生成するための塩素イオンを供給する作
用をする。
【0006】この次亜塩素酸(HClO)を生成する際
に、塩水溶液内の電極板2,3の陽極反応により有害ガ
スである塩素ガスが発生する。特に電解槽1の電極2,
3の陽極側のpH値が低下すると電解水自体からも塩素ガ
スは発生する。この塩素ガスは酸化作用が強く金属表面
などを腐食させたり、刺激臭があるなどの問題がある。
【0007】そこで、従来の有害ガス処理装置の例とし
て特開平9−329570号公報に記載されているよう
なものがあった。この有害ガス処理装置は図3に示すよ
うに、電極11回りで発生した塩素ガスを電解液12と
共に吸込みポンプ13により有害ガス浄化部材14に送
り処理する構成である。また、電解液12の液面から放
出される塩素ガスは排気ファン15により塩素ガス吸着
部材16に送り処理する構成であった。なお、これら有
害ガス浄化部材14や塩素ガス吸着部材16には触媒や
活性炭を用いることが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記特開
平9−329570号公報に記載された従来の構成で
は、吸込みポンプや排気ファンを駆動させなければ十分
な有害ガスの処理が行えないし、それら駆動部は構成が
複雑になるばかりでなく、塩素ガスに耐えられる構造に
する必要から高価なものになっていた。また、触媒や活
性炭は寿命が短く定期的な交換が必要になるといった使
い勝手が悪いものであった。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構成で有害ガスを繰り返し処理できる電解水
生成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、本発明の電解水生成装置は、被電解水を電
気分解する電解槽と、この電解槽より発生する有害ガス
を溶解させる液体を保持する液体保持手段と、液体保持
手段に保持された液体を排出する液体排出手段とを備え
た構成としたものである。
【0011】上記発明によれば、電解槽から発生する有
害ガスは液体保持手段に含まれる液体に溶解するため高
濃度の有害ガスが外部に放散するといった問題を起こさ
ない。また有害ガスを溶解するのは液体であるので、こ
の液体を簡単に供給できるだけでなく、液体排出手段に
より簡単に排出して入れ替えできるので、繰り返し有害
ガスを処理できる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、被電解
水を電気分解する電解槽と、前記電解槽より発生する有
害ガスを溶解させる液体を保持する液体保持手段と、前
期液体保持手段の液体を排出する液体排出手段とを備え
たことにより、有害ガスが液体保持手段の液体に溶解さ
れ、有害ガスの外部への放散を防止することができると
ともに、液体排出手段により液体保持手段の液体を排出
できるので、次の液体供給で再び有害ガスを溶解処理で
きる。
【0013】請求項2に記載の発明は、被電解水を電気
分解する電解槽と、前記電解槽より発生する有害ガスを
溶解させる液体を保持する液体保持手段と、前記電解槽
の上面に配設し電解槽を開閉する蓋と、前記液体保持手
段の液体を排出する液体排出手段とを備え、前記液体排
出手段は前記蓋開閉により液体保持手段の液体を排出す
るようにしたので、蓋により電解槽内で発生する有害ガ
スが外部に拡散するのを防止でき、電解槽内の有害ガス
は液体保持手段の液体に溶解処理される。また、この有
害ガスが溶解した液体は、蓋の開閉に応じて液体を排出
するので、液体の入れ替え作業を自動的に行うことがで
きる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の液体排出手段を、液体保持手段を圧縮する構
成とすることにより、液体保持手段に含まれる液体を確
実に排出することができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の液体排出手段を、蓋の開閉により液体保持手段を圧縮
する構成とすることにより、蓋を開くとき又は閉じると
きの力により液体保持手段に含まれる液体を絞り出すの
で、蓋の開閉時に自動的に液体を排出することができ
る。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の液体保持手段を、可とう性を有する多孔体と
したものであり、多孔体は液体を含み安く、この液体保
持手段を圧縮した際に、多孔体の空隙の容積が減少し
て、この空隙に含まれる液体が簡単に排出できる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の液体排出手段を、液体保持手段を装置から取
り外し可能な構成としたことで、有害ガスを溶解した液
体を含んだ液体保持手段を取り替えたり、取り外した液
体保持手段を洗浄して再利用するなど、有害ガスを繰り
返し処理することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける電解水生成装置の構成図を示す。この実施例は電解
水としてアルカリ水を採取し、洗浄水として用いた場合
を示す。同図において、20は電解槽であり、隔膜21
によって陽極室22と陰極室23が形成されており、各
々陽極24および陰極25が隔膜21を介して対向は位
置されている。電解槽の下方には陽極水出口26と陰極
水出口27が設けられている。
【0020】電解槽20の上方には陽極室22から発生
する有害ガスである塩素ガスを溶解処理する液体保持手
段28と、この液体保持手段28に含まれる液体を排出
する液体排出手段29が備えられており、液体保持手段
28に液体を浸透させて保持させている。ここでの液体
とは、電解槽20に供給する被電解水である水道水や地
下水であり以降、水と記す。
【0021】液体排出手段29は、液体保持手段28に
対向して平板部29Aを有し、上方より液体保持手段2
8を圧縮するよう構成している。そして、液体保持手段
28に含まれる水を搾るように排出する。
【0022】電解槽20から発生する電解ガスは、液体
保持手段28を通過して排気口30から排気する。この
間に酸素ガスや水素ガスなど水に溶解しにくいガスは排
気口30から排出され、水に溶けやすい塩素ガスは液体
保持手段28に含まれる水に接触し溶解する。
【0023】31は電解槽20の上端に設け、電解槽2
0を開閉する蓋であり、ヒンジ31Aを中心に扇動して
開閉どうさする。そして、電解槽に水を供給する場合
は、この蓋31を開けて注ぎ、電気分解を行う場合は蓋
31を閉めて行う。排気口30はこの蓋31の上面に設
け、この内面に排気口30が連通するように液体排出手
段29が取り付けてある。そして、蓋31を閉じる際に
液体排出手段29が液体保持手段28を圧縮し、液体保
持手段28の水を排出すると同時に、液体排出手段29
と液体保持手段28を密着させ、電解槽20内部の電解
ガスが液体保持手段28を通過して排気口30に排気さ
れるように構成されている。
【0024】液体排出手段29は、電気分解を行う前に
蓋31を開けることにより、液体保持手段28から分離
させ、電解槽20に水を供給する際に、液体保持手段2
8の上に水を注げるように構成されている。そして、こ
の水を貯留する貯留容器32が液体保持手段28の底部
に設けられており、液体保持手段28の底部を貯留容器
内32の水に浸して浸透させる構成とている。そして蓋
を閉止した際に液体排出手段29の平板部29Aが液体
保持手段28を圧縮し、前回の電気分解で溶解した塩素
ガスを押し出すように液体保持手段28の水に一部を排
出する。ここで排出された水は陽極室22に流れ出る。
【0025】液体保持手段28は、電解ガスが通過で
き、水を含ませたり排出させることができるよう可とう
性を有する耐塩素ガス素材であるポリエチレンを用い、
連続発泡の多孔体に成型したスポンジで構成している。
【0026】33は着脱自在のキャップ34および電解
質床35を有する電解質タンクであり、ここでは電解質
として食塩が充填されている。電解質タンク33には陽
極室22に設けられた給水口36からパルスポンプ37
によって電解槽20に入れられた原水が導入路38を経
て電解質タンク33の上方に送られる。導入された水は
食塩と混合して過飽和食塩水となり、電解質床35およ
び給液路39を通じて電解質供給口40から電解質溶液
が陽極室22供給される構成となっている。
【0027】ここで、給液路39の電解質供給口40近
傍には陽極室22の原水の侵入を阻止する方向に逆止弁
41が設けられており、また電解質供給口40は電解質
タンク33の液面よりも上方位置に設けられている。
【0028】陰極水出口27の下流には吐出手段42が
設けられており、駆動されることで吐出路43を通じて
陰極水が吐出口44から電解水容器45に取水される。
また陽極水出口26の下流には排水路46を通じて陽極
水を排出する排水弁47が設けられている。
【0029】48は操作パネル49と制御回路50から
成る制御手段であり、電解水容器45の存在を検知する
容器検知手段51の信号が制御回路50に入力され、容
器検知手段51によって容器が吐出口44の対向位置に
存在する時のみ電解動作を行うように構成されている。
また52はパルスポンプからなる給液手段37の駆動パ
ルスをカウントするパルスカウンタであり、累積パルス
数をカウントすることで食塩の消費量が擬似的に検出さ
れ、所定パルス数に達した時点で食塩補給の報知を行う
ように構成されている。
【0030】操作パネル49には電源スイッチ、電解ス
イッチ、容器検知手段51によって電解水容器が存在す
ることを報知する容器セット報知手段とパルスカウンタ
の累積パルスが所定値に達した時点で食塩補給を報知す
る食塩補給報知手段を有している(図示せず)。
【0031】上記構成において次に動作、作用について
説明する。電解前に蓋31を開け電解槽20に水を注
ぐ、この時水は、主に液体保持手段28の上面に沿って
流れ、陽極室22に注がれる。水の一部は液体保持手段
28の多孔体の空隙に浸透しながら貯留容器32にも溜
まる。そして更に水を注ぎ、陽極室22を溢れた水は陰
極室23に入り、陰極室23の所定水位まで満たされ
る。ここで蓋31を閉めると、液体排出手段29の平板
部29Aが液体保持手段28を上から押さえつけ圧縮す
る。この際に液体保持手段28の新たに補給された水に
押されるように前回の電気分解時の水が押し出され排出
される。
【0032】なお、液体保持手段28と貯留容器32は
取り外し可能に構成されており、交換したり、液体保持
手段28を水洗いしたりすることができる。
【0033】次に、操作パネル47の電源スイッチを投
入し、電解スイッチを投入することで電解動作が開始さ
れる。なお、この時電解水容器35が所定位置にセット
されていれば操作パネル47の容器セット報知手段が点
灯し、電解動作が開始される。電解水容器43が吐出口
42に対向する位置に載置されていない場合は容器検知
手段49によって検出され、電解動作に移行しない。こ
れにより誤って容器外に電解水を吐出することがなくな
る。
【0034】電解動作について説明する。電解スイッチ
44が投入されると、まず給塩手段35が所定時間だけ
駆動され、陽極室22の原水が導入路36を経て電解質
タンク31に送られる。電解質タンク31は水密状態に
構成されており、原水が導入されることにより過飽和状
態の食塩水が電解質床32、給液路37、逆止弁39を
経て電解質供給口38から陽極室22内に所定量供給さ
れ、所定濃度の食塩希釈水となる。次いで制御回路48
が動作して陽極24と陰極25間に逆極性、つまり陽極
24側を−極、陰極25側を+極として電流が所定時間
印可される。これにより前回の電解によって陰極25の
表面に析出したスケール成分が酸化還元されて洗浄され
る。すなわち、原水には各種のイオンが含まれており、
特にカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの陽イ
オンは陰極室23の水酸基と反応して水酸化カルシウム
や水酸化マグネシウムとなり、溶解限界を越えると陰極
25や隔膜21の表面に析出し、電解電流の妨害因子と
なるが、電解前に逆電洗浄を所定時間行うことで良好に
洗浄されてスケール成分が分解され、電極の長寿命化が
実現できる。
【0035】その後通常極性で所定時間だけ電気分解さ
れる。電解時の陽極室22では(化1)に示した反応が
生じて酸性水が生成される。
【0036】(化1) 2Cl-→Cl2↑+2e- Cl2+H2O→HCl+HClO 2H2O→O2↑+4H++4e- 一方、陰極室23では化式2に示した反応が生じて水酸
基OH-を中和するためNa+が隔膜21を通過して移動
し、アルカリ水が生成される。
【0037】(化2) 2H2O+2e-→H2↑+2OH- Na++e-→Na 2Na+2H2O→2NaOH+H2↑ ここで、陽極室22のみに食塩溶液が供給されるので短
時間に還元力の強いアルカリ水が得られる。すなわち、
陽極24と陰極25間に電圧が印可されると被電解水に
含まれるイオンは電気吸引力により陽/陰極24、25
と逆極性のイオンが隔膜21を通過して移動することと
なる。したがって陽極室22に導入された食塩に含まれ
るNaイオンは隔膜21を経て陰極室25へと即座に移
動する。この電気吸引力以外にも例えば拡散理論にした
がえば、Naイオンが拡散によってイオン濃度を均一に
するように作用する。この結果、陽/陰極24、25間
に流れる電流が増加し、短時間に還元力の強いアルカリ
水が得られる。実験によれば500CCの水を1Aで1
5分間電解することでpH12のアルカリ水が得られた。
この還元力の強いアルカリ水は油脂の鹸化や乳化作用お
よび蛋白質に対する加水分解作用を有し、家具や住宅建
材、電気製品などの表面の洗浄水として利用できる。
【0038】また陽極室22のみに食塩溶液が供給され
ることで陰極室23には塩素イオンCl-濃度の低いア
ルカリ水が生成される。Cl-は洗浄力を阻害する因子
となるため、陽極室22のみに食塩溶液が供給すること
で洗浄力の高いアルカリ水を生成できる。
【0039】陰極室14に生成されたアルカリ水は、所
定時間電解された後、直ちに吐水手段32が駆動されて
吐出路33を通じて吐出口34から電解水容器35に注
入される。これにより電解隔膜を介しての酸性水とアル
カリ水の浸透混入が防止でき、pH値の劣化が防止できる
とともに、容器が存在しない場合での誤吐出を防止でき
る。なお、電解水容器35には噴霧機構(図示せず)を
設けて被洗浄面に直接スプレー噴霧して使用することも
できる。
【0040】陽極室22に生成された酸性水は排水弁4
5を開成することで排水路44を通過して排出される。
なお同時生成される酸性水は殺菌作用を有しており、殺
菌水として利用することができる。また所定の比率でア
ルカリ水と混合して中性もしくは弱酸性殺菌水として利
用することもできる。
【0041】電解槽20で電気分解を行うと、陽極室2
2には酸性水が生成され、陰極室23にはアルカリ水が
生成されるが、これと同時に、陽極室22には塩素ガス
Cl 2↑、酸素ガスO2↑が、そして陰極室23に生成さ
れる水素ガスH2↑が生成される(本実施例ではこれら
を総称して電解ガスと呼ぶ)。ここで生成した電解ガス
は、酸性水及びアルカリ水の上方に溜まり、その内圧に
より、液体保持手段28の内部を通過する。液体保持手
段28の内部では電解ガス中の水に溶ける成分が溶解す
る。塩素ガスは水に溶解するので、ここで除去される。
酸素ガス、水素ガスなどの溶解しにくい成分は、その大
半が液体保持手段28の内部を素通りして排気口30か
ら装置外部に排出される。陽極室22及び陰極23に十
分な濃度の酸性水及びアルカリ水が生成できたら、電極
24,25への通電が停止する。
【0042】その後、再度電解する場合は、電解槽蓋3
1を開けると、液体排出手段29が液体保持手段28か
ら離れることにより、液体保持手段28への圧縮が解放
されて保水率が低下する。したがって再び水を供給すれ
ば、液体保持手段28次の水が容易に吸収される。そし
て、蓋を閉じると液体保持手段28に溶解した塩素成分
(次亜塩素酸)は水と一緒に電解槽20に流れ出して塩
素ガス除去性能を維持することができる。このように、
電気分解で発生した塩素ガスが漏洩すること無く液体保
持手段28に入り、溶解により除去させるので、装置を
使用している雰囲気中の塩素ガス濃度が上昇することが
無いので、刺激臭がなく快適に使用できる。
【0043】また、電解槽20で発生した塩素ガスを含
む気体は、自らの圧力上昇により液体保持手段28の連
続発泡体内部を通過して、塩素ガスを溶解可能な液体に
接触しながら溶解れるので、電気分解で発生し、電解槽
外部へ漏出する塩素ガスの全量が広い表面積の液体と接
触するので効率的な塩素ガスの除去が可能となる。
【0044】また、液体排出手段29が塩素ガスを溶解
した液体を液体保持手段28から蓋31を際閉じる際に
自動的に排出し、適度に液体保持手段28を湿潤状態に
維持するで、塩素ガスを溶解するための液体をきらすこ
とがないので、確実な塩素ガス除去が可能となる。
【0045】なお、本実施例では、塩素ガスを溶解する
液体として被電解水を用いたが、塩素ガスを溶解する液
体であれば、有機溶剤、油脂やこれらの混合物でもよ
い。
【0046】また、水を用いる場合でも溶解した塩素ガ
スは、アルカリ性になれば、ほとんどが次亜塩素酸イオ
ンになるので、水のpHは中性(pH7)から急激に存在率
が上昇するので、少しでもアルカリ側に傾いているほう
が良い。できればpH8.0以上であればよい。よって、
陰極側で生成したアルカリ水を用いてもよい。このよう
にして、液体をアルカリ性とすると、混入された塩素ガ
スは容易に溶解し、次亜塩素酸イオンとなるので、一端
溶解した塩素ガスが再び発生することが無いので、確実
な塩素ガス除去ができる。
【0047】さらに、塩素ガス除去手段の性能をより向
上させるためには、水に塩素ガスが水に溶解して生成す
る次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを分解する薬剤を
いれれば良い。このような薬剤としては、アスコルビン
酸、ポリフェノール、亜硫酸カルシウム、チオ硫酸ナト
リウム、酸化鉄、マンガン溶液、炭酸カルシウム化合
物、蛋白質および次亜塩素酸化合物と反応性を有する有
機物等がある。これらの薬剤を添加することで、これら
の化合物が分解されるので、溶液中の濃度を次亜塩素酸
及び次亜塩素酸イオンの飽和濃度以下で、かつ低いレベ
ルで維持できるので、溶解性能を維持できるとともに、
液体保持手段が手に触れた場合でも塩素を感じたり、肌
が荒れたりすることが無い。従って、液体に塩素酸化合
物を分解可能な薬剤を溶解しているので、塩素ガスが溶
解することで生成した塩素酸化合物を塩素イオンするこ
とができるので、液体中の塩素酸化合物濃度が常に低い
レベルで維持できるので、塩素除去手段からの塩素ガス
の漏出がなくなるので、確実な塩素ガス除去を行うこと
ができる。
【0048】なお、本実施例では、液体保持手段の液体
を保持させる保液体として、連続発泡のポリエチレンを
用いたが、不織布や綿状の繊維集合体の構造のものを用
いても良い。この場合には、発泡体と異なり保液体とし
ての空隙割合を大きくできるので、液の浸透性がよくな
ることと、電解ガスの通過抵抗も小さくできるのでスム
ーズな排気が可能となる。また、繊維集合体は、複数の
繊維を寄り集めたものであり、繊維と繊維の隙間が狭い
ものや広いものが混然と集合している。この隙間の狭い
ところには毛細管現象により液体が浸透しやすく保持さ
れるよう作用する。一方隙間が広いところは有害ガスが
通過浸透しやすく、液体と有害ガスが繊維集合体内部で
接触しやすい構造を有している。
【0049】なお、実施例1から4においては、隔膜を
有する電解槽の構成としたが、水を電気分解する構成で
あれば良いので、電極間に隔膜を有さない無隔膜電解槽
でもよい。
【0050】また、実施例1から4においては、バッチ
式電解槽の構成であったが、流水式であっても有害ガス
を外部に排出する部位に配置すれば同様の効果が得られ
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜9の電解水生
成装置によれば、簡単な構成で電気分解により発生する
有害ガスを除去可能なので、装置の外部に有害ガスが放
散されない。したがって、一般家庭ならびに、気密性の
高い空間や、狭い空間で使用しても雰囲気中の有害ガス
濃度が高くなることがなく、使用者が不快感を感じた
り、周囲の金属材料が腐食したりすることがない。
【0052】また有害ガスを溶解するのは液体であり、
液体供給手段により簡単に入れ替えることができ、簡単
な構成で繰り返し有害ガスを処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電解水生成装置の構
成図
【図2】従来の電解水生成装置の構成図
【図3】従来の有害ガス処理装置を有する電解水生成装
置の構成図
【符号の説明】
20 電解槽 28 液体保持手段 29 液体排出手段 31 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桶田 岳見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 一繁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA18 AC10 BA02 CA20 DA35 4D020 AA10 BA23 BB03 CA01 CC16 CC21 4D061 DA02 DA03 DB07 DB08 EA02 EB01 EB04 EB12 EB38 EB39 ED13 GB07 GC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被電解水を電気分解する電解槽と、前記
    電解槽より発生する有害ガスを溶解させる液体を保持す
    る液体保持手段と、前期液体保持手段の液体を排出する
    液体排出手段とを備えた電解水生成装置。
  2. 【請求項2】 被電解水を電気分解する電解槽と、前記
    電解槽より発生する有害ガスを溶解させる液体を保持す
    る液体保持手段と、前記電解槽の上面に配設し電解槽を
    開閉する蓋と、前記液体保持手段の液体を排出する液体
    排出手段とを備え、前記液体排出手段は前記蓋開閉によ
    り液体保持手段の液体を排出するようにした電解水生成
    装置。
  3. 【請求項3】 液体排出手段は、液体保持手段を圧縮す
    る構成とした請求項1または2に記載の電解水生成装
    置。
  4. 【請求項4】 液体排出手段は、蓋の開閉により液体保
    持手段を圧縮する構成とした請求項2に記載の電解水生
    成装置。
  5. 【請求項5】 液体保持手段を可とう性を有する多孔体
    とした請求項3または4に記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 液体排出手段は、液体保持手段を取り外
    し可能な構成とした請求項1または2に記載の電解水生
    成装置。
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