JP2002314217A - プラスチック成形回路部品の製造方法 - Google Patents

プラスチック成形回路部品の製造方法

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JP2002314217A
JP2002314217A JP2001114202A JP2001114202A JP2002314217A JP 2002314217 A JP2002314217 A JP 2002314217A JP 2001114202 A JP2001114202 A JP 2001114202A JP 2001114202 A JP2001114202 A JP 2001114202A JP 2002314217 A JP2002314217 A JP 2002314217A
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resin
pattern
plating
circuit
circuit pattern
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JP2001114202A
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English (en)
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Toru Washimi
亨 鷲見
Hideyuki Sagawa
英之 佐川
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率に優れ、かつ、高詳細で良質な回路
パターンを容易に形成することができる新規なプラスチ
ック成形回路部品の製造方法の提供。 【解決手段】 レーザー照射によって易めっき性樹脂に
変化する樹脂を用いて樹脂成形体6を成形した後、その
表面にレーザーをパターン状に照射して易めっき性のパ
ターン下地8を加工し、しかる後、この樹脂成形体6を
無電解めっき液中に浸漬させてそのパターン下地8部分
に金属めっき3からなる回路パターン4を形成する。こ
れによって、生産効率に優れ、かつ、高詳細で良質な回
路パターン4を容易に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話,CCD
カメラ,自動車部品等の電子機器に用いられる3次元の
プラスチック成形回路部品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元のプラスチック成形品の表
面に回路パターンを形成する方法としては、プリント配
線板の製造方法として一般的な写真法(紫外線露光法)
や2回成形法があり、その他、この写真法のフォトレジ
スト技術・エッチング技術を応用した方法(特開平7−
286280号,特開平8−120448号,特開平9
−199838号)も各種提案されている。
【0003】この写真法は、図3(1)〜(4)に示す
ように樹脂成形体1の全面又は一部に無電解銅めっき層
2を成膜させた後、その上に紫外線硬化型樹脂等からな
るマスク3を被覆して銅めっき層2の表面にパターンを
成形する。その後、この樹脂成形体1をエッチング液に
浸漬させ、マスク3で覆われていない部分の銅めっき膜
2だけをエッチングした後、マスク3を除去することで
その表面に銅めっきの回路パターン4を形成するように
したものである。
【0004】一方、2回成形法は、無電解めっきが成膜
するように樹脂フィラーに触媒を練り込んだ樹脂と、無
電解めっきが成膜しない樹脂とをそれぞれ成形して1つ
の成形品とした後、触媒を練り込んだ樹脂に対して無電
解めっきを成膜させて回路パターンを形成するようにし
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の回路パターン形成方法では以下に示すような不都
合があった。
【0006】すなわち、先ず、図3に示すような写真法
にあっては、上述したように、製造に至るまでの工程が
多く、生産効率が悪いため、一般的なプリント配線板な
らともかく、3次元成形回路部品のような安価な製品に
は製造コストの面で適用が難しい。
【0007】また、エッチングを実施した際に、そのエ
ッチング液の一部がエッチングされた部分からマスキン
グ部分の銅めっき側に達し、マスキングされた部分の銅
めっきをその側面から浸食してしまうことがある。その
結果、図3(4)に示すように、そのマスキング部分の
パターンが所望の幅よりも大幅に細くなったり、さらに
細かい部分では、そのパターンの一部が欠損してしまい
回路として用いることができないといったことがある。
【0008】一方、2回成形法は、金型によって回路パ
ターンを形成するため、そのパターンの形状や幅等が制
限されてしまい、高詳細な回路パターンを得ることは極
めて困難である。
【0009】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、生
産効率に優れ、かつ、高詳細で良質な回路パターンを容
易に形成することができる新規なプラスチック成形回路
部品の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、レーザー照射によって易めっき性樹脂に変
化する樹脂を用いて樹脂成形体を成形した後、その表面
にレーザーをパターン状に照射して易めっき性のパター
ン下地を加工し、しかる後、この樹脂成形体を無電解め
っき液中に浸漬させてそのパターン下地部分に金属めっ
きからなる回路パターンを形成するようにしたものであ
る。
【0011】すなわち、本発明は、樹脂成形体として、
レーザー照射によって易めっき性樹脂に変化する樹脂、
具体的には請求項3に示すようにSPS樹脂から成形
し、その樹脂成形体の表面にレーザーをパターン状に照
射してその照射部分のみを易めっき性に表面改質するよ
うにしたものである。
【0012】これによって、この樹脂成形体全体を無電
解めっき液中に浸漬した場合でもレーザー照射によって
その表面改質された部分にのみ金属めっきが施されるた
め、従来の写真法のようなマスキングやエッチング等と
いった多くの手間を要する工程が不要となり、また、マ
スキングされた部分が浸食されるといった欠点のない良
質な回路パターンを形成することができる。さらに、こ
の回路パターンの製作に際しては2回成形法のような金
型を使用する必要もないため、高詳細な回路パターンを
容易に得ることが可能となる。
【0013】また、請求項2に示すように、このように
してパターン下地部分に金属めっきが施された樹脂成形
体をさらに無電解Niめっき液又は無電解Auめっき液
中に浸漬させてその金属めっき上にNi又はAuめっき
を施した回路パターンにあっては、金属めっきがさらに
Ni又はAuめっきによって効果的に保護され、その耐
久性や接続性がより向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】図1(3)は、本発明方法で得られたプラ
スチック成形回路部品5の実施の一形態を示したもので
ある。
【0016】図示するように、このプラスチック成形回
路部品5はその母材(本体)である樹脂成形体6の表面
に、金属めっき7からなる回路パターン4が形成されて
いる。
【0017】この回路パターン4は、レーザー照射によ
って表面の樹脂が部分的に除去された断面凹状のパター
ン下地8に沿って形成されており、このパターン下地8
内を金属めっき7が埋めるようにして回路状に形成され
ている。
【0018】そして、このようなプラスチック成形回路
部品5を製造するには、先ず、図1(1)に示すよう
に、レーザー照射によって易めっき性樹脂に変化する樹
脂、例えばSPS樹脂(シンスタティックポリスチレ
ン)を用い、射出成形等によって所望形状の3次元の樹
脂成形体6を成形した後、同図(2)に示すようにその
表面にレーザーをパターン状に照射してその照射部分の
樹脂を、例えば10〜20μmの深さに除去して断面凹
状のパターン下地8を加工する。これによって、パター
ン下地8の表面がレーザー照射によって改質され、めっ
きが容易に鍍着できるような易めっき性に変化する。
【0019】次に、このようにして表面に任意のパター
ン下地8が形成されたならば、この樹脂成形体6全体を
無電解銅めっき液(20℃)内に浸漬する。ここで、こ
の無電解銅めっき液の組成としては特に限定するもので
はないが、一例を挙げると以下のような組成のものが用
いられる。
【0020】 硫酸銅 約10g/dm3 ロシェル塩 約40g/dm3 ホルムアルデヒド 約10g/dm3 水酸化ナトリウム 約10g/dm3(pH12.5) その後、この浸漬状態を経ることによって、そのパター
ン下地8の部分に、より具体的には、図示するようにこ
のパターン下地8内にのみ選択的に銅めっき7が鍍着・
堆積して銅めっき層からなる所望の回路パターン4が形
成されることになる。すなわち、パターン下地8が以外
の樹脂成形体6の他の表面は、レーザーによって表面改
質が施されていない状態であるため、銅めっき7が鍍着
しないか、あるいは、鍍着してもその量は極僅かである
ことから、その後、その表面を軽く研磨を施すことで、
余分なめっき層を簡単に除去することができる。
【0021】この結果、従来法のように多工程を要する
ことなく、少ない工程で所望の回路パターンを得ること
ができるため、優れた生産効率を発揮することができ
る。また、銅めっきのエッチング工程がないため、過エ
ッチングに伴うパターンのやせ細りやパターンの欠損等
といった不都合を招くことがなく、良好な回路パターン
4を確実に得ることができる。さらに、照射範囲を任意
に絞ることができるレーザーによってパターンを形成す
るようにしたことから、金型によるパターン成形に比べ
て高詳細で緻密な回路パターン4を容易に得ることが可
能となる。
【0022】また、このようにして得られた回路パター
ン4は、樹脂成形体6の表面から突出しない状態で形成
されるため、衝撃や摩擦等の応力が加わっても簡単に切
断・破壊したりすることがない。
【0023】さらに、図2に示すように、この銅めっき
からなる回路パターン4の上にNiめっきやAuめっき
等からなる保護層9を施してこれを覆い隠すようにすれ
ば、さらにその耐久性及び信頼性が向上すると共に電装
品等との接続性を向上させることができる。
【0024】尚、上述したように回路パターン4が形成
された樹脂成形体2に対し、さらに以下に示すような組
成の無電解ニッケルめっき浴(45℃)を用いてその表
面にニッケルめっきを施したところ、回路パターン4上
にのみニッケルめっきが形成され(厚さ5μm)他の部
分にはめっきが形成されなかった。また、同様に以下に
示すような組成の無電解金めっき液を用いた場合でも同
様の結果が得られた。 <無電解Niめっき液組成> 硫酸ニッケル 約20g/dm3 ホスフィン酸ナトリウム 約15g/dm3 クエン酸塩 約30g/dm3 <無電解Auめっき液組成> シアン化金カリウム 約10g/dm3 シアン化カリウム 約30g/dm3 炭酸カリウム 約30g/dm3 第2リン酸カリウム 約35g/dm3 また、本発明で使用する樹脂は、上述したようにレーザ
ー照射によって易めっき性樹脂に変化する樹脂であれ
ば、SPS樹脂に限るものでなく、その他、LCP,P
PS等の樹脂を用いることができる。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、優れた生
産効率を発揮できるため、製造コストが安価となり、3
次元成形回路部品のような安価な製品への適用が可能と
なる。また、過エッチングに伴うパターンのやせ細りや
パターンの欠損等といった不都合を招くことがないた
め、良質な回路パターンを確実に得ることができる。さ
らに、レーザーを用いてパターニングするようにしたこ
とから、高詳細で緻密な回路パターンを容易に得ること
が可能となる等といった優れた効果を発揮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施の一形態を示す概念図であ
る。
【図2】本発明方法で得られるプラスチック成形回路部
品の実施の一形態を示す概略図である。
【図3】従来の写真法によるプラスチック成形回路部品
の製造方法の概略を示す工程図である。
【符号の説明】
5 プラスチック成形回路部品 6 樹脂成形体 7 金属めっき 8 パターン下地 9 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/24 H05K 3/24 A // H05K 3/10 3/10 E B23K 101:42 B23K 101:42 Fターム(参考) 4E068 AH00 DA09 DB10 5E343 AA12 BB23 BB24 BB44 CC78 DD33 EE32 EE43 GG08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー照射によって易めっき性樹脂に
    変化する樹脂を用いて樹脂成形体を成形した後、その表
    面にレーザーをパターン状に照射して易めっき性のパタ
    ーン下地を加工し、しかる後、この樹脂成形体を無電解
    めっき液中に浸漬させてそのパターン下地部分に金属め
    っきからなる回路パターンを形成するようにしたことを
    特徴とするプラスチック成形回路部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 レーザー照射によって易めっき性樹脂に
    変化する樹脂を用いて樹脂成形体を成形した後、その表
    面にレーザーをパターン状に照射して易めっき性のパタ
    ーン下地を加工し、しかる後、この樹脂成形体を無電解
    めっき液中に浸漬させてそのパターン下地部分に金属め
    っきを施し、さらにこの金属めっきが施された樹脂成形
    体を無電解Niめっき液又は無電解Auめっき液中に浸
    漬させてその金属めっき上にNi又はAuめっきを施し
    て回路パターンを形成するようにしたことを特徴とする
    プラスチック成形回路部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記レーザー照射によって易めっき性樹
    脂に変化する樹脂としてSPS樹脂を用いたことを特徴
    とする請求項1又は2に記載のプラスチック成形回路部
    品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014042440A1 (ko) * 2012-09-14 2014-03-20 쓰리에이치비젼주식회사 카메라 렌즈 모듈
JP2019026879A (ja) * 2017-07-27 2019-02-21 株式会社クオルテック 電子部品の製造方法及び電子部品
US10304762B2 (en) 2015-03-31 2019-05-28 Olympus Corporation Molded interconnect device, manufacturing method for molded interconnect device, and circuit module

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