JP2002310040A - 噴射ノズルの取付け構造 - Google Patents
噴射ノズルの取付け構造Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/242—Arrangement of spark plugs or injectors
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】小型エンジンにおいても性能の悪化や整備性の
低下を招くことがないようにした噴射ノズルの取付け構
造を提供する。 【解決手段】シリンダヘッド２を覆うようにシリンダヘ
ッドカバー３を設け、このシリンダヘッドカバー３には
噴射ノズル１が挿通する噴射ノズル穴４と、この噴射ノ
ズル穴４に隣接した取付穴５とを形成する。ノズルクラ
ンプ６を取付穴５に固定し、ノズルクランプ６は一端７
で前記噴射ノズル１の上部を押圧し、他端８でシリンダ
ヘッドカバー３を押圧する。
低下を招くことがないようにした噴射ノズルの取付け構
造を提供する。 【解決手段】シリンダヘッド２を覆うようにシリンダヘ
ッドカバー３を設け、このシリンダヘッドカバー３には
噴射ノズル１が挿通する噴射ノズル穴４と、この噴射ノ
ズル穴４に隣接した取付穴５とを形成する。ノズルクラ
ンプ６を取付穴５に固定し、ノズルクランプ６は一端７
で前記噴射ノズル１の上部を押圧し、他端８でシリンダ
ヘッドカバー３を押圧する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に使用す
る噴射ノズルの取付け構造に関する。
る噴射ノズルの取付け構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に内燃機関、とりわけディーゼル機
関においては燃料噴射ポンプが不可欠である。この燃料
噴射ポンプの構造は種々のものがあるが、いずれの場合
もシリンダの頂部に設けた噴射ノズルから燃料を噴射す
る形態を採っている。
関においては燃料噴射ポンプが不可欠である。この燃料
噴射ポンプの構造は種々のものがあるが、いずれの場合
もシリンダの頂部に設けた噴射ノズルから燃料を噴射す
る形態を採っている。
【０００３】この噴射ノズルの取付け構造としては、例
えば実開平３−１２２２６５号公報に記載されているも
のがある。これは同公報中の図６に示すようにシリンダ
ヘッド２０に設けた穴２１に筒状の噴射ノズル２２を挿
入し、噴射ノズル２２の径小の先端がシリンダ内に露出
するようになっている。この噴射ノズル２１の上部には
切り欠き部２７が形成されている。
えば実開平３−１２２２６５号公報に記載されているも
のがある。これは同公報中の図６に示すようにシリンダ
ヘッド２０に設けた穴２１に筒状の噴射ノズル２２を挿
入し、噴射ノズル２２の径小の先端がシリンダ内に露出
するようになっている。この噴射ノズル２１の上部には
切り欠き部２７が形成されている。
【０００４】前記穴２１の近傍にはネジ穴２３が設けら
れており、このネジ穴２３にシャフト２４を螺合させて
ある。このようにして、シリンダヘッド２０に固定した
前記シャフト２４にノズルクランプ２５が差し込まれる
ようになっている。
れており、このネジ穴２３にシャフト２４を螺合させて
ある。このようにして、シリンダヘッド２０に固定した
前記シャフト２４にノズルクランプ２５が差し込まれる
ようになっている。
【０００５】このノズルクランプ２５は、シャフト２４
が嵌合する穴が設けられているとともに腕２６が延設さ
れており、この腕２６の先端が前記切り欠き部２７の上
面に当接するよう形成されている。
が嵌合する穴が設けられているとともに腕２６が延設さ
れており、この腕２６の先端が前記切り欠き部２７の上
面に当接するよう形成されている。
【０００６】そして、シャフト２４にナット２８を螺入
してノズルクランプ２５をシャフト２４に取り付けるこ
とで噴射ノズル２１が穴２１内において固定されるよう
になっている。
してノズルクランプ２５をシャフト２４に取り付けるこ
とで噴射ノズル２１が穴２１内において固定されるよう
になっている。
【０００７】また、他の取付け構造の例として図７に示
すものがある。これはシリンダヘッドを上部から見た様
子を示し、シリンダヘッド２０のカムシャフト３０、３
０に挟まれた位置に噴射ノズル２２が挿入されている。
すものがある。これはシリンダヘッドを上部から見た様
子を示し、シリンダヘッド２０のカムシャフト３０、３
０に挟まれた位置に噴射ノズル２２が挿入されている。
【０００８】一方、シリンダヘッド２０には中央にボル
ト穴を有するノズルクランプ３１が取付けられるように
なっている。このノズルクランプ３１はその一端が噴射
ノズル２２を押さえるようになっているとともに、他端
はシリンダヘッド２０上に固定されたシート３２を押さ
えるようになっている。
ト穴を有するノズルクランプ３１が取付けられるように
なっている。このノズルクランプ３１はその一端が噴射
ノズル２２を押さえるようになっているとともに、他端
はシリンダヘッド２０上に固定されたシート３２を押さ
えるようになっている。
【０００９】このためノズルクランプ３１をシリンダヘ
ッド２０にボルト（３３）締めすることで噴射ノズル２
２がシリンダヘッド２０に押し付けられ、固定されるよ
うになっている。
ッド２０にボルト（３３）締めすることで噴射ノズル２
２がシリンダヘッド２０に押し付けられ、固定されるよ
うになっている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した噴射
ノズルの取付け方法では噴射ノズル２２を直接シリンダ
ヘッド２０に固定することに起因する種々の問題があ
る。
ノズルの取付け方法では噴射ノズル２２を直接シリンダ
ヘッド２０に固定することに起因する種々の問題があ
る。
【００１１】すなわち、シリンダヘッド２０にはカムシ
ャフト３０、３０によって作動するバルブスプリング３
５やウォータージャケットの盲栓３４が密集しており、
ここにさらにネジ穴２３を設けることは困難である。
ャフト３０、３０によって作動するバルブスプリング３
５やウォータージャケットの盲栓３４が密集しており、
ここにさらにネジ穴２３を設けることは困難である。
【００１２】また仮に、ネジ穴２３を設けることができ
たとしても、スペースに余裕のない小型の内燃機関にお
いては、このようなネジ穴２３を設けたことによってバ
ルブ（シリンダ上部に設けられている吸排気バルブ）の
挟角を広げざるを得なくなる場合がある。このことはデ
ィーゼルエンジンにおいては燃焼室での無駄容積の増大
とスキッシュエリアの減少を招き、燃焼性能が悪化して
しまうという問題がある。
たとしても、スペースに余裕のない小型の内燃機関にお
いては、このようなネジ穴２３を設けたことによってバ
ルブ（シリンダ上部に設けられている吸排気バルブ）の
挟角を広げざるを得なくなる場合がある。このことはデ
ィーゼルエンジンにおいては燃焼室での無駄容積の増大
とスキッシュエリアの減少を招き、燃焼性能が悪化して
しまうという問題がある。
【００１３】本発明はかかる従来の問題点を解決するた
めになされたもので、内燃機関の性能の悪化や、その整
備性の低下を招かない噴射ノズルの取付け構造を提供す
ることを技術的課題とする。
めになされたもので、内燃機関の性能の悪化や、その整
備性の低下を招かない噴射ノズルの取付け構造を提供す
ることを技術的課題とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の技術的課
題を解決するために、内燃機関の燃料を噴射する噴射ノ
ズルをシリンダヘッド２に固定するための構造におい
て、以下のように構成されている。
題を解決するために、内燃機関の燃料を噴射する噴射ノ
ズルをシリンダヘッド２に固定するための構造におい
て、以下のように構成されている。
【００１５】すなわち、シリンダヘッドを覆うようにシ
リンダヘッドカバーを設け、このシリンダヘッドカバー
には噴射ノズルが挿通する噴射ノズル穴と、この噴射ノ
ズル穴に隣接した取付穴とを形成する。この取付穴にノ
ズルクランプを固定し、このノズルクランプはその一端
で前記噴射ノズルの上部を押圧する一方、その他端でシ
リンダヘッドカバーを押圧するように形成される。
リンダヘッドカバーを設け、このシリンダヘッドカバー
には噴射ノズルが挿通する噴射ノズル穴と、この噴射ノ
ズル穴に隣接した取付穴とを形成する。この取付穴にノ
ズルクランプを固定し、このノズルクランプはその一端
で前記噴射ノズルの上部を押圧する一方、その他端でシ
リンダヘッドカバーを押圧するように形成される。
【００１６】前記ノズルクランプは、例えば板クランプ
のような形状とすることができ、締付けボルト等により
固定される。
のような形状とすることができ、締付けボルト等により
固定される。
【００１７】シリンダヘッドカバーの材質としてはアル
ミニウムなどの金属はもちろん、耐熱性合成樹脂で形成
することも可能である。
ミニウムなどの金属はもちろん、耐熱性合成樹脂で形成
することも可能である。
【００１８】また、シリンダヘッドカバーのノズルクラ
ンプの他端が当接する部分には応力がかかるため、この
部分を肉厚とすればシリンダヘッドカバーの耐久性の向
上を図ることができる。
ンプの他端が当接する部分には応力がかかるため、この
部分を肉厚とすればシリンダヘッドカバーの耐久性の向
上を図ることができる。
【００１９】なお、前記シリンダヘッドカバーにおい
て、ノズルクランプの他端が当接する部位にノズルクラ
ンプが嵌合する凹凸を形成することが可能である。この
ように凹凸によって両者を係合させることにより、組み
立て時においてノズルクランプが安定し、ボルト締めが
容易になる。
て、ノズルクランプの他端が当接する部位にノズルクラ
ンプが嵌合する凹凸を形成することが可能である。この
ように凹凸によって両者を係合させることにより、組み
立て時においてノズルクランプが安定し、ボルト締めが
容易になる。
【００２０】また、組み立て後はノズルクランプとシリ
ンダヘッドカバーが強い圧力を受けることとなるが、前
記凹凸によって位置ずれが防止できる。
ンダヘッドカバーが強い圧力を受けることとなるが、前
記凹凸によって位置ずれが防止できる。
【００２１】ここではシリンダヘッドカバーにおいて、
ノズルクランプの他端が当接する部位が支点、ノズルク
ランプの一端と噴射ノズルの接点が作用点となり、シリ
ンダ圧は取付穴に締着されるボルトによって支持される
ようにしてある。このように、シリンダの圧力を複数の
部位で分散することにより、特定の点に応力が集中する
ことがなくなり、全体として良好な耐久性が得られる。
ノズルクランプの他端が当接する部位が支点、ノズルク
ランプの一端と噴射ノズルの接点が作用点となり、シリ
ンダ圧は取付穴に締着されるボルトによって支持される
ようにしてある。このように、シリンダの圧力を複数の
部位で分散することにより、特定の点に応力が集中する
ことがなくなり、全体として良好な耐久性が得られる。
【００２２】なお、前記ノズルクランプの一端の形状
を、噴射ノズルを挟持する二股に形成することができ
る。このような形状にすれば、噴射ノズルを囲むように
環状に形成したものに比較してノズルクランプを噴射ノ
ズルから簡単に外すことができ、メンテナンス時間の節
約が可能となる。
を、噴射ノズルを挟持する二股に形成することができ
る。このような形状にすれば、噴射ノズルを囲むように
環状に形成したものに比較してノズルクランプを噴射ノ
ズルから簡単に外すことができ、メンテナンス時間の節
約が可能となる。
【００２３】以上述べたように、本発明によれば噴射ノ
ズルの取付けにあたりシリンダヘッドには何ら加工を要
しないため、バルブ挟み角の自由な設計が可能となり、
燃焼効率の向上、有害物質発生の抑制などが実現でき
る。
ズルの取付けにあたりシリンダヘッドには何ら加工を要
しないため、バルブ挟み角の自由な設計が可能となり、
燃焼効率の向上、有害物質発生の抑制などが実現でき
る。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の噴射ノズルの取付
け構造を図１から図５に示される実施形態について更に
詳細に説明する。
け構造を図１から図５に示される実施形態について更に
詳細に説明する。
【００２５】図１は要部の断面図を示し、シリンダヘッ
ド２には気筒の数だけ、噴射ノズルホール２ａが形成さ
れており、この噴射ノズルホールに燃料の噴射ノズル１
が配列されている。
ド２には気筒の数だけ、噴射ノズルホール２ａが形成さ
れており、この噴射ノズルホールに燃料の噴射ノズル１
が配列されている。
【００２６】本実施形態ではダブルオーバーヘッドカム
シャフト方式の直列４気筒エンジンとなっている。シリ
ンダヘッド２にはこの上面を覆うようにアルミニウム合
金製のシリンダヘッドカバー３が設けられている。な
お、シリンダヘッド２とシリンダヘッドカバー３との接
合面にはパッキン３ａが挿入されている。このパッキン
３ａは耐熱性ゴムで環状に形成されている。
シャフト方式の直列４気筒エンジンとなっている。シリ
ンダヘッド２にはこの上面を覆うようにアルミニウム合
金製のシリンダヘッドカバー３が設けられている。な
お、シリンダヘッド２とシリンダヘッドカバー３との接
合面にはパッキン３ａが挿入されている。このパッキン
３ａは耐熱性ゴムで環状に形成されている。
【００２７】ここでシリンダヘッドカバー３は、シリン
ダヘッド２に対して、シリンダヘッドカバー３の両端
に、これを貫通するように設けた取付ボルト１４によっ
て取り付けされている。
ダヘッド２に対して、シリンダヘッドカバー３の両端
に、これを貫通するように設けた取付ボルト１４によっ
て取り付けされている。
【００２８】噴射ノズル１は全体として筒状に形成され
ており、その下端には燃料噴射口（図示せず）が設けら
れている。
ており、その下端には燃料噴射口（図示せず）が設けら
れている。
【００２９】一方、図１から図５において、噴射ノズル
１の上端部１aは平坦状に形成されている。かつその上
端部１ａの下方は径小部となり、さらに下方の噴射ノズ
ル１の側面との間に段部１ｂが形成されている。
１の上端部１aは平坦状に形成されている。かつその上
端部１ａの下方は径小部となり、さらに下方の噴射ノズ
ル１の側面との間に段部１ｂが形成されている。
【００３０】噴射ノズル１には、コモンレール噴射を制
御するソレノイド（図示せず）が内装されている。
御するソレノイド（図示せず）が内装されている。
【００３１】シリンダヘッドカバー３には噴射ノズル１
が挿通される噴射ノズル穴４が設けられているととも
に、この噴射ノズル穴４の周囲には楕円皿状の凹部３ｂ
が形成されている。この凹部３ｂは噴射ノズル１に形成
されている突起物を逃げるためのものである。
が挿通される噴射ノズル穴４が設けられているととも
に、この噴射ノズル穴４の周囲には楕円皿状の凹部３ｂ
が形成されている。この凹部３ｂは噴射ノズル１に形成
されている突起物を逃げるためのものである。
【００３２】上記のような構成により、噴射ノズル１は
噴射ノズル穴４を介してシリンダヘッド２に挿抜自在に
装着できるようになっている。
噴射ノズル穴４を介してシリンダヘッド２に挿抜自在に
装着できるようになっている。
【００３３】このシリンダヘッドカバー３にはさらに噴
射ノズル穴４に隣接した位置にボルト穴５が穿設されて
いる。この取付穴５はノズルクランプ６をシリンダヘッ
ドカバー３にボルト１０で固定するためのものである。
なお、シリンダヘッドカバー３の取付穴５のある部分は
補強のため肉厚部５ａが形成されている。
射ノズル穴４に隣接した位置にボルト穴５が穿設されて
いる。この取付穴５はノズルクランプ６をシリンダヘッ
ドカバー３にボルト１０で固定するためのものである。
なお、シリンダヘッドカバー３の取付穴５のある部分は
補強のため肉厚部５ａが形成されている。
【００３４】前記ノズルクランプ６は、ここでは全体と
して瓢箪を潰したような形状であり、その中央部にボル
ト挿通穴６ａが設けられている。またノズルクランプ６
の一端７は二股に形成されており、この一端７の下面で
段部１ｂを押下できるようになっている。さらにノズル
クランプ６の他端８は先端が細くなっているとともに、
その下面には小さな凸部８ａが形成されている。
して瓢箪を潰したような形状であり、その中央部にボル
ト挿通穴６ａが設けられている。またノズルクランプ６
の一端７は二股に形成されており、この一端７の下面で
段部１ｂを押下できるようになっている。さらにノズル
クランプ６の他端８は先端が細くなっているとともに、
その下面には小さな凸部８ａが形成されている。
【００３５】前記ノズルクランプ６のボルト挿通穴６ａ
には、図１に示すようにボルト１０が挿通され、取付穴
５にねじ込むことで噴射ノズル１が下方に押され、これ
を固定する。
には、図１に示すようにボルト１０が挿通され、取付穴
５にねじ込むことで噴射ノズル１が下方に押され、これ
を固定する。
【００３６】このとき、ボルト１０が螺合する取付穴５
の位置は、前述したシリンダヘッドカバー３の取付ボル
ト１４に対して、ノズルクランプ６の配列方向において
取付ボルト１４からできるだけ近い位置にあることが望
ましい。すなわち図４において、取付ボルト１４を中心
としたとき、ノズルクランプ６の配列方向における所定
の幅Ｌの範囲において、ノズルクランプ６の取付穴５を
設けるようにする。
の位置は、前述したシリンダヘッドカバー３の取付ボル
ト１４に対して、ノズルクランプ６の配列方向において
取付ボルト１４からできるだけ近い位置にあることが望
ましい。すなわち図４において、取付ボルト１４を中心
としたとき、ノズルクランプ６の配列方向における所定
の幅Ｌの範囲において、ノズルクランプ６の取付穴５を
設けるようにする。
【００３７】このようにすれば、シリンダヘッドカバー
３がノズルクランプ６からの作用力を受けても、取付ボ
ルト１４と取付穴５の距離が近いので、シリンダヘッド
カバー３に取付ボルト１４の固定力が十分に作用し、シ
リンダヘッドカバー３の変形が抑制される。
３がノズルクランプ６からの作用力を受けても、取付ボ
ルト１４と取付穴５の距離が近いので、シリンダヘッド
カバー３に取付ボルト１４の固定力が十分に作用し、シ
リンダヘッドカバー３の変形が抑制される。
【００３８】ところで図１に示すものでは、ノズルクラ
ンプ６を１本のボルトを貫通させることで固定するよう
にしているが、この例に限らず、例えば無頭ボルトをシ
リンダヘッドカバー３に埋め込んでおき、これにボルト
挿通穴６ａを落とし込むようにしてもよい。この場合、
無頭ボルトのボルト挿通穴６ａが挿通される部分には螺
子を形成せず、径大のシリンダ状にしておくのがよい。
ノズルクランプ６を無頭ボルトに取付けた後は図示しな
いナットで固定する。
ンプ６を１本のボルトを貫通させることで固定するよう
にしているが、この例に限らず、例えば無頭ボルトをシ
リンダヘッドカバー３に埋め込んでおき、これにボルト
挿通穴６ａを落とし込むようにしてもよい。この場合、
無頭ボルトのボルト挿通穴６ａが挿通される部分には螺
子を形成せず、径大のシリンダ状にしておくのがよい。
ノズルクランプ６を無頭ボルトに取付けた後は図示しな
いナットで固定する。
【００３９】なお、ノズルクランプ６の他端８がシリン
ダヘッドカバー３に当接する部分には、このシリンダヘ
ッドカバー３にシート部１１が形成されている。このシ
ート部１１には強い押圧力がかかるため肉厚とするか、
図示のように別ピースを挟持するようにして形成され、
シリンダヘッドカバー３の表面に突出するように形成さ
れている。
ダヘッドカバー３に当接する部分には、このシリンダヘ
ッドカバー３にシート部１１が形成されている。このシ
ート部１１には強い押圧力がかかるため肉厚とするか、
図示のように別ピースを挟持するようにして形成され、
シリンダヘッドカバー３の表面に突出するように形成さ
れている。
【００４０】またシート部１１には凹部１１ａが形成さ
れており、前記他端８に形成された凸部８ａと係止して
凹凸部９が形成され、両者の位置ずれが起こらないよう
になっている。
れており、前記他端８に形成された凸部８ａと係止して
凹凸部９が形成され、両者の位置ずれが起こらないよう
になっている。
【００４１】以上のように構成することにより、シリン
ダヘッドカバー３においてノズルクランプ６の他端８が
シート部１１に当接する凹凸部９が支点、ノズルクラン
プ６の一端７と噴射ノズル１の接点３６が作用点とな
り、噴射ノズル１は強固に固定される。
ダヘッドカバー３においてノズルクランプ６の他端８が
シート部１１に当接する凹凸部９が支点、ノズルクラン
プ６の一端７と噴射ノズル１の接点３６が作用点とな
り、噴射ノズル１は強固に固定される。
【００４２】このようにすれば、内燃機関の燃焼に伴う
シリンダ圧は取付穴５に締着されたボルトとノズルクラ
ンプ６の他端８との２カ所で負担することになるため圧
力を分散することができる。
シリンダ圧は取付穴５に締着されたボルトとノズルクラ
ンプ６の他端８との２カ所で負担することになるため圧
力を分散することができる。
【００４３】また、噴射ノズル１の取付けにあたって、
従来必要だったシリンダヘッドへの穿孔が不要となり、
何らの加工も要しない。
従来必要だったシリンダヘッドへの穿孔が不要となり、
何らの加工も要しない。
【００４４】したがって、バルブ挟み角について本来的
な設計が可能であり、性能低下が避けられる。
な設計が可能であり、性能低下が避けられる。
【００４５】さらに、シリンダヘッドカバー３は複数の
ボルトでシリンダヘッド２に取付けられているが、これ
ら取付け用ボルトを外すだけでノズルクランプ６が噴射
ノズル１から離れ、噴射ノズル１が取り外せる状態とな
る。
ボルトでシリンダヘッド２に取付けられているが、これ
ら取付け用ボルトを外すだけでノズルクランプ６が噴射
ノズル１から離れ、噴射ノズル１が取り外せる状態とな
る。
【００４６】このため噴射ノズル１のメンテナンスが極
めて容易になるとともに、盲栓やバルブスプリングの保
守点検も容易となる。
めて容易になるとともに、盲栓やバルブスプリングの保
守点検も容易となる。
【００４７】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダヘッドカバー
に噴射ノズル穴に隣接した取付穴を形成し、このボルト
穴にノズルクランプを固定し、その一端で前記噴射ノズ
ルの上部を押圧する一方、その他端でシリンダヘッドカ
バーを押圧するようにしたので、シリンダヘッドに噴射
ノズル穴の周囲に取付穴などを設ける必要がない。
に噴射ノズル穴に隣接した取付穴を形成し、このボルト
穴にノズルクランプを固定し、その一端で前記噴射ノズ
ルの上部を押圧する一方、その他端でシリンダヘッドカ
バーを押圧するようにしたので、シリンダヘッドに噴射
ノズル穴の周囲に取付穴などを設ける必要がない。
【００４８】このため、内燃機関の設計の自由度が広が
り、バルブの挟み角など規制されることなく。
り、バルブの挟み角など規制されることなく。
【００４９】したがって、特に小型の内燃機関において
は性能の悪化や整備性の低下を招くことがない。
は性能の悪化や整備性の低下を招くことがない。
【００５０】なお、前記ノズルクランプの一端の形状
を、噴射ノズルを挟持する二股に形成すればノズルクラ
ンプを噴射ノズルから簡単に外すことができ、メンテナ
ンス時間を大幅に節約することができる。
を、噴射ノズルを挟持する二股に形成すればノズルクラ
ンプを噴射ノズルから簡単に外すことができ、メンテナ
ンス時間を大幅に節約することができる。
【図１】本発明の一実施形態である噴射ノズルの取付け
構造を示す一部断面とした断面図
構造を示す一部断面とした断面図
【図２】本発明の一実施形態である噴射ノズルの取付け
構造を示す一部断面とした斜視図
構造を示す一部断面とした斜視図
【図３】本発明の一実施形態である噴射ノズルの取付け
構造の要部を示す一部断面とした斜視図
構造の要部を示す一部断面とした斜視図
【図４】本発明の一実施形態である噴射ノズルの取付け
構造を示す斜視図
構造を示す斜視図
【図５】本発明の一実施形態である噴射ノズルの取付け
構造を示す斜視図
構造を示す斜視図
【図６】従来の噴射ノズルの取付け構造を示す断面図
【図７】従来の噴射ノズルの他の取付け構造を示す平面
図
図
１ 噴射ノズル ２ シリンダヘッド ３ シリンダヘッドカバー ４ 噴射ノズル穴 ５ 取付穴 ６ ノズルクランプ ７ ノズルクランプの一端 ８ ノズルクランプの他端 ９ 凹凸 １０ ボルト
Claims (4)
- 【請求項１】 内燃機関の燃料を噴射する噴射ノズルを
シリンダヘッドに固定するための構造において、 シリンダヘッドを覆うようにシリンダヘッドカバーを設
け、このシリンダヘッドカバーには噴射ノズルが挿通す
る噴射ノズル穴と、この噴射ノズル穴に隣接した取付穴
を形成して、この取付穴にノズルクランプを固定し、こ
のノズルクランプはその一端で前記噴射ノズルの上部を
押圧する一方、その他端でシリンダヘッドカバーを押圧
することを特徴とする噴射ノズルの取付け構造。 - 【請求項２】 前記シリンダヘッドカバーのシリンダヘ
ッドに対する固定箇所とノズルクランプの取付ボルトの
位置とは、互いに最短距離に位置するように設けられる
ことを特徴とする請求項１に記載の噴射ノズルの取付け
構造。 - 【請求項３】 前記シリンダヘッドカバーにおいてノズ
ルクランプの他端が当接する部位にノズルクランプが嵌
合する凹凸を形成したことを特徴とする請求項１または
２に記載の噴射ノズルの取付け構造。 - 【請求項４】 前記ノズルクランプの一端の形状を、噴
射ノズルを挟持する二股に形成したことを特徴とする請
求項１から３のいずれかに記載の噴射ノズルの取付け構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001117434A JP2002310040A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 噴射ノズルの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001117434A JP2002310040A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 噴射ノズルの取付け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002310040A true JP2002310040A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18967988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001117434A Withdrawn JP2002310040A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 噴射ノズルの取付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002310040A (ja) |
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-
2001
- 2001-04-16 JP JP2001117434A patent/JP2002310040A/ja not_active Withdrawn
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| A761 | Written withdrawal of application |
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