JP2002301853A - 特殊潜像模様形成体 - Google Patents

特殊潜像模様形成体

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JP2002301853A JP2001108100A JP2001108100A JP2002301853A JP 2002301853 A JP2002301853 A JP 2002301853A JP 2001108100 A JP2001108100 A JP 2001108100A JP 2001108100 A JP2001108100 A JP 2001108100A JP 2002301853 A JP2002301853 A JP 2002301853A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊潜像模様を多様化し、偽造防止効
果のきわめて大きな特殊潜像模様形成体を実現する。 【解決手段】 基材5の表面に、部分的に角度を異に
することによって図柄を表した万線模様の凹版印刷***
画線7を印刷し、この基材5の凹版印刷***画線7の上
から幅を変化させることで図柄を表した万線画線10を
印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行券、パスポー
ト、有価証券、カード、貴重印刷物などの偽造防止及び
改ざん防止が要求されるものに利用される特殊潜像模様
形成体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行券、パスポート、有価証券、カー
ド、貴重印刷物などは、その性質上、偽造及び改ざんさ
れにくいことが要求される。印刷による視覚的な偽造防
止策としては、網点の大小を利用したもの、モアレ模様
を施したもの及び画線の方向とインキの盛り量とによる
潜像凹版模様を施したものなどが公知である。
【0003】本発明者らは、凹版印刷により万線模様等
の***した印刷をした基材上に、この***した印刷画線
に対して平行又は傾斜をもって別の印刷画線を印刷し、
基材に対して特定角度の方向から見たときに、潜像とな
る特定の文字、図柄などが認識できる偽造防止用潜像印
刷物について、すでに特許を得ている(特許26000
094号公報参照。)
【0004】この従来例についてその概要を図1〜5を
参照して説明する。隠蔽力のある白色の凹版インキで白
色の紙5に凹版印刷を行い、部分的に角度を異にするこ
とによって図柄を表した***した直線万線印刷画線6を
形成する(図4参照)。直線万線印刷画線6が印刷され
た紙5上に、有色のインキによって一定間隔の直線で構
成された直線万線画線2(図1)を印刷し、潜像印刷物
が形成される。
【0005】この潜像印刷物は、正面から観察すると図
2に示すように、有色の万線画線2しか認識できない
が、斜めの方向から観察すると、部分的に角度を異にす
ることによって図柄を表した***した直線万線印刷画線
6と直線万線画線2のなす角度の異なる部分で図柄を表
した潜像模様(図3参照)が容易に確認できる。
【0006】凹版印刷によりレリーフ模様の***した印
刷画線を基材上に形成し、この基材上に直線万線画線を
印刷して潜像印刷物が形成した場合は、斜めの方向から
観察すると、部分的に角度を異にすることによって潜像
となる図柄を表したレリーフ模様の***した直線万線印
刷画線6と直線万線画線2のなす角度の異なる部分でレ
リーフの潜像模様(図5参照)が容易に確認できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記一般的に公知な従
来の技術の偽造防止手段は、図柄が平坦で効果を発揮す
るために比較的広い範囲を必要とし、また、類似的な画
線構成を施すことができるため真偽判別にはルーペ等の
簡易な器具を必要とすることなどから、完全な偽造防止
手段とはなりにくくなってきている。
【0008】又、上記特殊潜像模様関連の特許では、基
材に対する観察の角度を変えることにより、特殊潜像模
様を現出させるという点で、偽造防止効果は大きい。し
かしながら、潜像効果を発現するために付与する印刷画
線は万線、波線等の単調なデザインであるため、印刷画
線の複製は容易であること、銀行券、諸証券等の限られ
た面積に偽造防止技術を付与すると特殊潜像模様の付与
可能なエリアが小さくなり、特殊潜像模様印刷物並びに
特殊潜像模様形成体の特徴である潜像を効果的に発現す
ることは困難である。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的とするものであり、基本的には、特許2600
0094号の潜像印刷物を改良する発明であり、特殊潜
像模様形成体における印刷画線をその幅、大きさ、種類
等を含む形状、色等を多様化して、印刷画線に特殊な効
果の付与や有形なデザインを付与すること等を可能にす
ることで、特殊潜像模様に階調を付与する等として多様
化し、偽造、変造、改竄等しにくい、偽造防止効果を高
めた特殊潜像模様形成体を実現することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、部分的に角度を異にすることによって図柄
を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリ
ーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、画
線幅を変化させることで図柄を表した印刷画線を、上記
凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷
***画線を構成する部分に対して、平行又は傾斜を持た
せて印刷されて成ることを特徴とする特殊潜像模様形成
体を提供する。この印刷画線は、上記画線幅を段階的に
変化させることで図柄を表す構成としてもよい。又、こ
の印刷画線は、上記画線幅を連続的に変化させることで
図柄を表す構成してもよい。
【0011】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した点列の粗密によって図柄を表した印刷画線を、上
記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印
刷***画線を構成する部分に対して平行又は傾斜を持た
せて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体を提
供する。
【0012】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した点列の大小によって図柄を表した印刷画線を、上
記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印
刷***画線を構成する部分に対して平行又は傾斜を持た
せて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体を提
供する。
【0013】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した点列の粗密及び大小によって図柄を表した印刷画
線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外
の凹版印刷***画線を構成する部分に対して平行又は傾
斜を持たせて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形
成体を提供する。
【0014】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した微小文字の印刷画線を、上記凹版印刷***画線の
図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する
部分に対して平行又は傾斜を持たせて印刷することを特
徴とする特殊潜像模様形成体を提供する。
【0015】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した白抜き微小文字の印刷画線を、上記凹版印刷***
画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構
成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて印刷するこ
とを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供する。
【0016】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した微小文字、万線状に配列した白抜き微小文字、又
は微小文字と白抜き微小文字双方を、部分的又は連続的
に微小文字の画線幅を変化させることによって図柄を表
した印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成す
る部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して
平行又は傾斜を持たせて印刷することを特徴とする特殊
潜像模様形成体を提供する。
【0017】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した微小文字、万線状に配列した白抜き微小文字、又
は微小文字と白抜き微小文字双方を、部分的又は連続的
に微小文字の字高を変化させることによって図柄を表し
た印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する
部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して平
行又は傾斜を持たせて印刷することを特徴とする特殊潜
像模様形成体を提供する。
【0018】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、万線状に配
列した微小文字、万線状に配列した白抜き微小文字、又
は微小文字と白抜き微小文字双方を、部分的又は連続的
に微小文字の画線幅を変化させ、且つ、字高を変化させ
ることによって図柄を表した印刷画線を、上記凹版印刷
***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線
を構成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて印刷す
ることを特徴とする特殊潜像模様形成体提供する。
【0019】以上の特殊潜像模様形成体の印刷画線は、
基材の色以外の有色インキ、基材の色以外の有色の発光
インキ、又は無色透明若しくは基材の色の発光インキに
よって印刷されていることを特徴とする。そして、これ
らのインキで印刷する場合に、さらに、印刷画線は、部
分的又は連続的に色を変化させて印刷されるようにして
もよい。
【0020】この部分的又は連続的に色を変化させる場
合は、印刷画線は、部分的に色を変化させて印刷される
際に、各色ごとにその色に相当する領域のみからなる部
分版に着肉したものを同一の集合版に集合した後に、す
べてのインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に
色を変化させて印刷されるようにしてもよい。
【0021】透明の発光インキで印刷する場合は、印刷
画線の上又は下部に基材の色以外の有色インキで地紋画
線が印刷されている構成としてもよい。
【0022】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、一定間隔を
持つ万線、万線状の点列、又は万線と万線状の点列双方
から成る印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構
成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
して平行又は傾斜を持たせて連続的に色を変化させて印
刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供す
る。この印刷画線は、基材の色以外の有色インキ又は基
材の色以外の有色の発光インキによって印刷されている
構成としてもよい。
【0023】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、一定間隔を
持つ万線、万線状の点列、又は万線と万線状の点列双方
から成る印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構
成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
して平行又は傾斜を持たせて部分的に色を変化させて印
刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供す
る。この印刷画線は、基材の色以外の有色インキ又は基
材の色以外の有色の発光インキによって印刷されている
構成としてもよい。
【0024】さらに、本発明は上記課題を解決するため
に、部分的に角度を異にすることによって図柄を表した
万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の凹版印刷***画線を有する基材上に、一定間隔を
持つ万線、万線状の点列、又は万線と万線状の点列双方
から成る印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構
成する部分以外の上記凹版印刷***画線を構成する部分
に対して平行又は傾斜を持たせて無色透明の発光インキ
によって印刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体
を提供する。この場合、上記印刷画線の上又は下部に地
紋画線を印刷する構成としてもよい。
【0025】以上の特殊潜像模様形成体の凹版印刷***
画線は、上記基材上に基材と同色又は近似色のインキで
凹版印刷されたものであることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る特種特殊潜像模様形
成体の実施の形態を基本的な構成を説明してから実施例
に基づいて図面を参照して説明する。
【0027】(基本的構成)本発明に係る特殊潜像模様
形成体は、基本的には凹版で印刷され、部分的に角度を
異にすることで図柄を表した万線模様又はレリーフ模
様、又は双方の模様の凹版印刷***画線(凹版で印刷さ
れた断面凸状の***画線を、本明細書では「凹版印刷隆
起画線」と言う。)を有する紙、金属、合成樹脂等の基
材を利用し、この基材上に万線、点列、文字列等の印刷
画線を印刷して成る特殊潜像模様形成体である。
【0028】図6〜8は、本発明に係る特殊潜像模様形
成体の基本的構成を説明する図である。図6において、
特殊潜像模様形成体18−1の基本要素となる構成は、
基材5の表面に形成された万線模様の凹版印刷***画線
7と、凹版印刷***画線7に対してその上面から印刷さ
れた万線状の印刷画線10(万線画線)とから成る。
【0029】この凹版印刷***画線7は、部分的に角度
を異にすることで図柄を表した万線模様又はレリーフ模
様、又は万線模様とレリーフ模様双方の模様で構成され
た凹版版面を用いて、基材5と同色又は近似した色の凹
版インキにより***して印刷されたものである。一方、
万線、点列、文字列等の印刷画線は、本発明では、幅、
粗密、大小、字高、色等をいろいろと変えて階調を付与
して多様化したことを特徴としている。
【0030】さらに、この凹版印刷***画線7は、その
長手方向に対して部分的に角度を異にすることによって
図柄を表している。図6の例では、凹版印刷***画線7
は、基本となる直線部7’と、左右の屈曲部(この屈曲
部が本発明の「部分的に角度を異にする部分」に相当す
る。)6と、上部の直線部6’とから成る。図6の部分
的に角度を異にする部分6が、特殊潜像模様形成体18
−1の中で潜像模様の付与される領域全体に適宜配列さ
れて、その領域全体として図柄(この全体の図柄自体は
図示しない。)が表される。
【0031】印刷画線10は、凹版印刷***画線7の万
線模様において、部分的に角度を異にする部分6がある
が、この部分6により凹版印刷***画線7の図柄を構成
している。この部分的に角度を異にする部分6以外の凹
版印刷***画線7を構成する部分(凹版印刷***画線7
の直線部7’)に平行に、印刷画線10が印刷される。
なお、印刷画線を直線部7’に平行ではなく、傾斜を持
たせて印刷する構成も考えられる。
【0032】この特殊潜像模様形成体18−1の作用を
説明する。図7は作用を説明する図であり、図8は斜め
から観察した結果見える特殊潜像模様11を示す図であ
る。図7において、図7(a)に示す凹版印刷***画線
7のA−A、B−B、C−Cの断面を、夫々図7(b)
〜(d)に示す。図7(b)〜(d)において、夫々右
上に示す一対の矢印で挟む寸法wは、後述するように、
特殊潜像模様形成体18−1を斜めから観察した場合の
印刷画線10の視認可能な画線幅(見掛け上の画線幅)
を示すものである(図10、13、16についても同
じ。)。
【0033】今、特殊潜像模様形成体18−1を正面か
ら観察する(図7(a)では紙面に対して正面前方)
と、凹版印刷***画線7は見ることができず、図8
(a)に示すように、図7(a)と同じ状態の印刷画線
10が見える。
【0034】そして、この特殊潜像模様形成体18−1
を、凹版印刷***画線7が全体として伸びる方向(部分
的に角度の異なる方向ではない。図6中ではその左右方
向。)に直交する方向であって特殊潜像模様形成体の面
に対して斜めの方向から観察(本明細書ではこれを、
「斜めから観察」という。図7(a)では下側の手前斜
めから観察、図7(b)〜(d)では図面右斜め上方か
ら観察。)すると、図7(b)で断面を示す印刷画線1
0の領域では、凹版印刷***画線7の凸条部9の陰とな
って、印刷画線10が見えなくなる。
【0035】図7(c)で断面を示す印刷画線10の領
域では、凹版印刷***画線7の凸条部9を乗り越えてい
る状態であり、印刷画線10の長さ方向によって印刷画
線10の視認可能な画線幅wが異なる。図7(d)で断
面を示す印刷画線10の領域では、印刷画線10は完全
に見えるが斜めから観察するのでその視認可能な画線幅
wは若干小さい。
【0036】結局、この特殊潜像模様形成体18−1を
斜めから観察すると、印刷画線10は、図8(b)で示
すように見えることとなる。しかしながら、印刷画線1
0自体は極細いものであるから、実際に人が観察すると
画線幅までは認識できるものではなく、図8(c)に示
すように印刷画線10の濃度変化(これを、「見かけ上
の濃度変化」という。)として視認できる。このよう
に、特殊潜像模様形成体18−1を斜めから観察する
と、印刷画線の見掛け上の濃度変化によって、特殊潜像
模様形成体18−1には全体として階調を伴う縞模様の
特殊潜像模様11が視認できる。
【0037】このような基本構成により、本発明に係る
特殊潜像模様形成体は、正面から観察した場合には、万
線模様又はレリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様
双方の模様の凹版印刷***画線は、基材と同色又は近似
のために認識できず、万線、点列、文字列等の印刷画線
を基材と異なる色で印刷した場合に認識できる。
【0038】しかし、特殊潜像模様形成体を斜めから観
察した場合には、凹版印刷***画線で万線、点列、文字
列等の印刷画線が部分的に見えなくなり特殊潜像が生
じ、これに加え、さらに本発明では万線、点列、文字列
等の印刷画線を変えることで、さらに階調が付与されて
多様化した特殊潜像が生じ、認識できる。
【0039】(発明の構成、作用)本発明に係る特殊潜
像模様形成体は、上記のような基本的構成を発展させ
て、特に万線模様の凹版印刷***画線7上に印刷され
る、印刷画線10を単純な線から成る画線ではなく、そ
の形状(幅、点列、文字等)や、色、印刷法を多様化し
工夫をこらすことによって、正面から観察したときに有
意性のある図柄を形成し、また、斜めから観察した際
に、さらに複雑な階調を付与して多様化した潜像を発生
させ、真偽判別効果及び偽造防止機能を一層高めること
のできる構成を特徴とする。
【0040】このように、本発明では、印刷画線を特殊
な構成とすることで、従来の特殊潜像模様形成体の偽造
防止機能をさらに向上している。そこで、以下、印刷画
線について説明するが、以下その全体を総覧する。
【0041】(1)互いに画線幅の異なる複数の印刷画
線をいろいろと組み合わせることで図柄を表した印刷画
線を形成する。又、複数の印刷画線の夫々の画線幅を、
段階的又は連続的に変化させることで図柄を表した印刷
画線を形成する。 (2)万線状に配列した点列の粗密、大小、又は粗密と
大小双方により図柄を表した印刷画線を形成する。 (3)万線状に配列した微小文字、白抜き微小文字、又
は微小文字と白抜き微小文字双方における微小文字の画
線幅、字高、又は画線幅と字高双方により図柄を表した
印刷画線を形成する。 (4)印刷画線は、次のような次のインキにより印刷さ
れる。 基材の色以外の有色インキ 基材の色以外の有色の発光インキ 無色透明又は基材と同色の発光インキ (5)さらに、印刷画線は次のように印刷される。 連続的色変化。これは、1本の印刷画線についてその
長手方向に異なる色が連続的に変化する構成、あるいは
複数の印刷画線にわたって異なる色が連続的に変化する
構成である。 部分的色変化。これは、印刷画線が部分的に異なる色
で構成されたものである。これには、色の異なる画線部
を刷り合わせて接し、画線に沿って部分的に色が異なる
構成と、各色毎にその色に相当する領域のみから成る部
分着肉したものを同一の集合版に集合した後に、すべて
のインキを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を
変化させてなる構成とがある。
【0042】このように、基材に形成された凹版印刷隆
起画線に対して、多様化された印刷画線を組み合わせる
ことにより、より真偽判別効果及び偽造防止効果に優れ
た特殊潜像模様形成体が構成される。その構成及び作用
について、図9〜17で詳細に説明する。この説明で
は、説明を簡単にするために凹版印刷***画線7に対し
て、印刷画線の幅が異なったり、変化したりする、一様
ではない多様化した印刷画線を印刷した例で説明する。
【0043】図9〜11は、特殊潜像模様形成体の印刷
画線12の画線幅を、図6に示す印刷画線10より広く
した構成及びその作用を説明する図である。図9におい
て、この特殊潜像模様形成体18−2では、基材5上に
図6と同じ凹版印刷***画線7が形成されている。そし
て、凹版印刷***画線7に沿い、且つその部分的に角度
を異なる部分6を乗り越えて横切るように、図6に示す
印刷画線10より幅の広い印刷画線12が印刷されてい
る。
【0044】この特殊潜像模様形成体18−2の作用を
説明する。図10は作用を説明する図であり、図11
は、この特殊潜像模様形成体を斜めから観察した結果見
える特殊潜像模様13を示す図である。図10におい
て、図10(a)に示す凹版印刷***画線7のA−A、
B−B、C−Cの断面を、夫々図10(b)〜(d)に
示す。今、特殊潜像模様形成体18−2を正面から観察
すると、図11(a)に示すように、図10(a)と同
じ状態で印刷画線12が見える。
【0045】そして、この特殊潜像模様形成体18−2
を斜めからから観察すると、図10(b)で断面を示す
印刷画線12の領域では、凹版印刷***画線7の凸条部
により陰となるが、幅が図6に比較する広いために、印
刷画線12の僅かの部分が見える。
【0046】図10(c)で断面を示す印刷画線12の
領域では、凹版印刷***画線7の凸条部9を印刷画線1
2が乗り越えている状態であり、印刷画線12の長さ方
向によって印刷画線12の見える幅が異なるが、その画
線幅は図6の印刷画線10の画線幅より広いために、図
7(c)に比べるとより多くの部分が見える。図10
(d)で断面を示す印刷画線12の領域では、印刷画線
12は完全に見えるが斜めから観察するので、その視認
可能な画線幅wは正面から見た場合より若干小さくな
る。しかし、図7(d)の場合より画線幅は広く見え
る。
【0047】結局、この特殊潜像模様形成体18−2を
斜めから観察すると、印刷画線12は、図11(b)で
示すよう見えることとなる。しかしながら、印刷画線1
2自体は極細いものであるから、実際に人が観察すると
画線幅までは認識できるものではなく、図11(c)に
示すように印刷画線の見掛け上の濃度変化(階調変化)
として視認できる。
【0048】このように、図6(a)のような幅の狭い
印刷画線10を有する特殊潜像模様形成体18−1と図
9(a)のような幅の広い印刷画線12を有する特殊潜
像模様形成体18−2とでは、斜めから観察すると、生
じる印刷画線の濃度変化が互いに相違し、観察できる特
殊潜像模様形成体は全体として異なった階調変化を有す
る縞模様の潜像模様が視認できる。
【0049】これを利用して、基材5上に形成された凹
版印刷***画線7上に、作為的に互いに幅の異なる複数
の印刷画線を印刷することで、特殊潜像模様11にさら
に複雑な階調を付与して真偽判別効果及び偽造防止効果
を高めることも可能である。
【0050】図12〜14は、特殊潜像模様形成体の印
刷画線の画線幅を段階的に変化させた構成及びその作用
を説明する図である。図12において、この特殊潜像模
様形成体18−3では、基材5上に図6と同じ凹版印刷
***画線7が形成されている。そして、凹版印刷***画
線7に沿い、且つその部分的に角度を異なる部分6を乗
り越えて横切るように、太幅部と細幅部が組み合わされ
た画線幅を段階的に変化した印刷画線14が印刷されて
いる。
【0051】図13は、この特殊潜像模様形成体の作用
を説明する図であり、図14は、この特殊潜像模様形成
体18−3を斜めから観察した結果見える特殊潜像模様
15を示す図である。図13(a)に示す凹版印刷***
画線7のA−A、B−B、C−C、D−D、E−Eの断
面を、夫々図13(b)〜(f)に示す。今、特殊潜像
模様形成体を正面から観察すると、凹版印刷***画線7
は見ることができず、図14(a)に示すように、図1
3(a)と同じ状態で印刷画線14が見える。
【0052】そして、この特殊潜像模様形成体18−3
を斜めから観察すると、図13(b)で断面を示す印刷
画線14の領域では、凹版印刷***画線7の凸条部9に
より陰となり印刷画線14は見えない。図13(c)で
断面を示す印刷画線14の領域では、凹版印刷***画線
7の凸条部9により陰となり印刷画線14は僅かに見え
る。
【0053】図13(d)で断面を示す印刷画線14の
領域では、凹版印刷***画線7の凸条部9を印刷画線1
4が乗り越えている状態であり、印刷画線14の長さ方
向によって印刷画線14の視認可能な画線幅が異なる。
図13(e)で断面を示す印刷画線14の領域では、印
刷画線14は一部凸条部9上にかかっている状態であ
り、印刷画線14は、この一部凸条部9上にかかってい
る部分も含めて全面が観察できる。
【0054】図13(f)で断面を示す印刷画線14の
領域では、印刷画線14が凹版印刷***画線7の凸条部
9により隠れることがないが、斜めから観察した分だけ
画線幅が狭く見える。図13(e)の場合の方が、一部
凸条部9上にかかっている観察側の部分が全面的に見え
るから、図13(f)の場合より印刷画線の画線幅がよ
り広く見える。
【0055】結局、この特殊潜像模様形成体18−3を
斜めから観察すると、印刷画線14について、図14
(b)で示すような潜像15が見えることとなる。しか
しながら、印刷画線14自体は極細いものであるから、
実際に人が観察するとその画線幅wの変化までは認識で
きるものではなく、図14(c)に示すように印刷画線
14の濃度変化として視認できる。
【0056】これにより、図12のように、特殊潜像模
様形成体18−3の印刷画線14の画線幅を段階的に変
化させると、印刷画線の画線幅が単一の場合に比べて、
印刷画線14の濃度変化が複雑となり、複雑な階調を伴
う独特の縞模様の潜像模様15が視認でき、真偽判別効
果及び偽造防止効果を一層高めることができる。
【0057】図15〜17は、特殊潜像模様形成体の印
刷画線の画線幅を連続的に変化させた構成及びその作用
を説明する図である。図15において、この特殊潜像模
様形成体18−4では、基材5上に図6と同じ凹版印刷
***画線7が形成されている。そして、凹版印刷***画
線7に沿い、且つその部分的に角度を異なる部分6を乗
り越えて横切るように、画線幅が太幅部と細幅部に連続
的に変化した印刷画線16が印刷されている。
【0058】図16は、この特殊潜像模様形成体18−
4の作用を説明する図であり、図17は、この特殊潜像
模様形成体18−4を斜めから観察した結果見える特殊
潜像模様17を示す図である。図16(a)に示す凹版
印刷***画線7のA−A、B−B、C−C、D−D、E
−E、F−Fの断面を、夫々図16(b)〜(g)に示
す。今、特殊潜像模様形成体を正面から観察すると、凹
版印刷***画線7は見ることができず、図17(a)に
示すように、図16(a)と同じ状態で印刷画線16が
見える。
【0059】そして、この特殊潜像模様形成体18−4
を斜めから観察すると、印刷画線16はその領域ごとに
凹版印刷***画線7の凸条部9により見え方が異なって
くる。その観察と見え方のメカニズムは、図13に示す
場合と同じ考え方であるからここでは省略するが、要す
るに、図16(b)〜(g)に示すように、印刷画線1
6はその長手方向の領域の夫々において、凹版印刷***
画線7の凸条部9の陰となって全部又は一部しか見えな
かったり、あるいは全面が見えるが斜めから観察した分
だけ見える幅が減少したり、あるいは凸条部9に乗り上
げた観察側の部分が全面的に見えたりする。そして、印
刷画線16の長手方向の領域において夫々視認可能な画
線幅(見掛け上の画線幅)は、図16(b)〜(g)の
右上に示す寸法wのとおりである。
【0060】結局、この特殊潜像模様形成体を斜めから
観察すると、印刷画線16は図17(b)で示すように
見えることとなる。しかしながら、印刷画線16自体は
極細いものであるから、実際に人が観察するとその画線
幅wの変化までは認識できるものではなく、図17
(c)に示すように印刷画線16の濃度変化として視認
できる。
【0061】これにより、図15のように、特殊潜像模
様形成体18−4の印刷画線16の画線幅を連続的に変
化させると、印刷画線の画線幅が単一の場合に比べて、
印刷画線16の濃度変化がより複雑となり、複雑な階調
変化を伴う独特の縞模様の潜像模様17が視認でき、真
偽判別効果及び偽造防止効果を一層高める。
【0062】以上、印刷画線の画線幅を変えることによ
り特殊潜像模様をより複雑な階調を付与する構成を説明
したが、図6〜17に示す印刷画線の画線幅を変化する
構成を組み合わせることで、特殊潜像模様の図柄が所定
の図柄となり、しかも複雑な階調を有する図柄となるよ
うにすることができる。これによって、特殊潜像模様形
成体18を斜め前方から観察し、特殊潜像模様を確認す
ることで、その真偽判別を簡単に行うことができる。
【0063】ところで、上記説明では、基材及び印刷画
線については、比較的分かりやすい例として、基材5に
ついては万線模様の凹版印刷***画線を有するものと
し、印刷画線については、画線幅を段階的に変化させる
ことで図柄を表した印刷画線として説明した。
【0064】しかしながら、基材としては、レリーフ模
様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の凹版印刷***
画線部をスクリーン印刷、発砲印刷等の***可能な印刷
方式で印刷した基材を利用してもよい。又、印刷画線と
しては、万線状に配した点列、文字等から成る印刷画線
を利用してもよい。このような場合についても、具体的
な説明は省略するが、斜めから観察すると、万線状の点
列、文字等の模様の印刷画線が、基材のレリーフ及び/
又は万線模様の***画線部と互いに交差して万線画線と
同様に縞模様を生じ、さらに印刷画線の部分々々の形状
により部分的に見えたり見えなかったりして、特殊潜像
模様が認識でき、この結果偽造防止機能を生じる。
【0065】以下、本発明に係る特殊潜像模様形成体の
実施例を説明する。これらの実施例は、いずれも万線模
様の***画線部が、基材5と同色又は近似した色の凹版
インキにより***するように凹版印刷された基材上に、
上記総覧した印刷画線を印刷して成る特殊潜像模様形成
体である。
【0066】(実施例1)図18は、本発明の実施例1
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。図18に示すように、画線幅2
0を段階的に変化させることで図柄を表した印刷画線
(万線画線)21を、凹版印刷***画線の図柄を構成す
る部分以外の万線模様の凹版印刷***画線(具体的に
は、図6の直線部7’。以下の実施例でも同じ。)に平
行に印刷する。これにより特殊潜像模様形成体22が形
成される。
【0067】この実施例1の特殊潜像模様形成体22を
正面から観察すると、図18と同じ印刷画線21による
図柄が見えるが、斜めから観察すると、上記図12に示
す印刷画線の画線幅が段階的に異なる構成について説明
したように、凹版印刷***画線の凸条部によって印刷画
線21の見えない部分が生じ、しかも印刷画線21の幅
の相違によって、この見えない部分の大きさに大小が生
じる。この結果、図14で説明したような印刷画線21
に見掛け上の濃度差が生じ、全体として階調のある縞模
様から成る所定の特殊潜像模様が認識できる。
【0068】このように、特殊潜像模様形成体22を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。なお、上記実施例1
では、凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の万
線模様の凹版印刷***画線(基本的構成で示すと図6中
の7’に相当する。この点は、以下の実施例でも同
じ。)に対して印刷画線21を平行に印刷しているが、
平行ではなく傾斜を持たせて印刷画線を印刷することに
より特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0069】(実施例2)図19は、本発明の実施例2
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。この実施例2は、実施例1とほ
ぼ同じであるが、印刷画線23の画線幅を連続的に変化
させている点が特徴である。これにより、階調画像(階
調を有する図柄)を表した印刷画線23を、凹版印刷隆
起画線の図柄を構成する部分以外の万線模様の凹版印刷
***画線に平行に印刷し、特殊潜像模様形成体24が形
成されている。
【0070】この実施例2の特殊潜像模様形成体24を
正面から観察すると、図19に示す印刷画線23が見
え、斜めから観察すると、図15に示す印刷画線の画線
幅が連続的に異なる構成について説明したように、凹版
印刷***画線の凸条部によって印刷画線23の見えない
部分が生じ、しかも印刷画線23の幅の相違によって、
視認可能な画線幅に大小が生じる。この結果、印刷画線
23に見掛け上の濃度差が生じ、全体として階調のある
縞模様から成る所定の特殊潜像模様が認識できる。
【0071】このように、特殊潜像模様形成体22を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。なお、上記実施例2
では、凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の万
線模様の凹版印刷***画線に対して印刷画線23を平行
に印刷しているが、平行ではなく傾斜を持たせて印刷画
線を印刷することにより特殊潜像模様形成体を形成して
もよい。
【0072】(実施例3)図20は、本発明の実施例3
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。図20に示すように、万線状に
配列した点列25の粗密によって図柄を表した印刷画線
26を、凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の
凹版印刷***画線を構成する部分に対して平行に、印刷
して、特殊潜像模様形成体27が形成される。
【0073】この実施例3の特殊潜像模様形成体27を
正面から観察すると、図20に示す点列25の粗密によ
って図柄を表した印刷画線26が見える。これを斜めか
ら観察すると、実施例1と同様に、凹版印刷***画線の
凸条部によって印刷画線26の見えない部分が生じ、し
かも印刷画線26の点列の粗密状態の相違によって、こ
の見えない部分の大きさに大小が生じる。この結果、印
刷画線23に見掛け上の濃度差が生じ、全体として階調
のある縞模様から成る所定の特殊潜像模様が認識でき
る。
【0074】このように、特殊潜像模様形成体27を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。上記実施例3は、万
線模様の凹版印刷***画線に対して点列の粗密状態によ
り図柄を表す印刷画線26を平行に印刷したが、凹版印
刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画
線を構成する部分に対して傾斜を持たせて印刷すること
により特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0075】(実施例4)図21は、本発明の実施例4
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。図21に示すように、万線状に
配列した点列28の大小によって図柄を表した印刷画線
29を、凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の
凹版印刷***画線を構成する部分に対して、平行に印刷
して、特殊潜像模様形成体30が形成される。
【0076】この実施例4の特殊潜像模様形成体30を
正面から観察すると、図21に示すような図柄を表した
印刷画線29が見える。これを斜めから観察すると、実
施例1と同様に、凹版印刷***画線の凸条部によって印
刷画線29の見えない部分が生じ、しかも印刷画線29
の点列28の大小の相違によって、この視認可能な画線
幅に大小が生じる。この結果、印刷画線29に見掛け上
の濃度差が生じ、全体として階調のある縞模様から成る
所定の特殊潜像模様が認識できる。
【0077】このように、特殊潜像模様形成体30を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。上記実施例4は、万
線模様の凹版印刷***画線に対して点列28の大小によ
り図柄を表す印刷画線29を平行に印刷したが、凹版印
刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画
線を構成する部分に対して傾斜を持たせて印刷すること
により特殊潜像模様形成体30を形成してもよい。
【0078】(実施例5)図22は、本発明の実施例5
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。図22に示すように、万線状に
配列した点列31の粗密と大小双方によって図柄を表し
た印刷画線32を、凹版印刷***画線の図柄を構成する
部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して平
行に印刷して、特殊潜像模様形成体33が形成される。
【0079】この実施例5の特殊潜像模様形成体33を
正面から観察すると、図22に示す点列の粗密と大小双
方によって図柄を表した印刷画線32が見える。これを
斜めから観察すると、実施例1と同様に、凹版印刷***
画線の凸条部によって印刷画線32の見えない部分が生
じ、しかも印刷画線32の点の粗密と大小双方の相違に
よって、この視認可能な画線幅に大小が生じる。この結
果、印刷画線32に見掛け上の濃度差が生じ、全体とし
て階調のある縞模様から成る所定の特殊潜像模様が認識
できる。
【0080】このように、特殊潜像模様形成体33を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。上記実施例5は、万
線模様の凹版印刷***画線に対して点列31の疎密と大
小の組み合わせにより図柄を表す印刷画線32を、凹版
印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***
画線を構成する部分に対して平行に印刷したが、凹版印
刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画
線を構成する部分に対して傾斜を持たせて印刷すること
により特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0081】(実施例6)図23は、本発明の実施例6
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。この基材19の表面の凹版印刷
***画線を構成する部分に対して、図23に示すよう
に、万線状に配列した微小文字(NIPPON)の印刷画線3
4を平行に印刷して、特殊潜像模様形成体35が形成さ
れる。
【0082】この実施例6の特殊潜像模様形成体35を
正面から観察すると、図23に示す微小文字の印刷画線
34が見える。これを斜めから観察すると、実施例1と
同様に、凹版印刷***画線の凸条部によって印刷画線3
4の見えない部分が生じ、この結果、図6に示す基本構
成で説明したと同様に、印刷画線34に見掛け上の濃度
差が生じ、全体として階調のある縞模様から成る所定の
特殊潜像模様が認識できる。
【0083】このように、特殊潜像模様形成体35を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。そして、このように
凹版印刷***画線上に微小文字の印刷画線34を複写す
ると、微小文字はつぶれてしまう、特に印刷画線34が
凹版印刷***画線と交叉する部分は、凹版印刷***画線
の凸条部による乱反射によって微小文字は複写されな
い。従って、偽造防止効果がきわめて高い。
【0084】上記実施例6は、万線模様の凹版印刷***
画線に対して微小文字の印刷画線34を、凹版印刷***
画線の図柄を構成する部分以外に対して、平行に印刷し
たが、傾斜を持たせて印刷画線を印刷することにより特
殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0085】(実施例7)図24は、本発明の実施例7
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
た同様の万線模様の凹版印刷***画線が付与されてい
る。この基材19の表面の凹版印刷***画線を構成する
部分に対して、図24に示すように、万線状に配列した
白抜き微小文字の印刷画線36を平行に印刷して、特殊
潜像模様形成体37が形成される。
【0086】この実施例7の特殊潜像模様形成体37を
正面から観察すると、図24に示す万線状に配列した白
抜き微小文字の印刷画線36が見える。これを斜めから
観察すると、実施例1と同様に、凹版印刷***画線の凸
条部によって印刷画線36の見えない部分が生じ、この
結果、図6に示す基本構成で説明したものと同様に、印
刷画線36に見掛け上の濃度差が生じ、全体として階調
のある縞模様から成る所定の特殊潜像模様が認識でき
る。
【0087】このように、特殊潜像模様形成体37を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。なお、実施例7も実
施例6同様に、複写機を利用しても微小文字は正確に複
写されないから、この点でも偽造防止効果がすぐれてい
る。
【0088】上記実施例7は、万線模様の凹版印刷***
画線に対して、万線状に配列した白抜き微小文字の印刷
画線36を平行に印刷したが、凹版印刷***画線の図柄
を構成する部分以外の万線模様の凹版印刷***画線に対
して、傾斜を持たせて印刷画線を印刷することにより特
殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0089】(実施例8)図25は、本発明の実施例8
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
たものと同様の万線模様の凹版印刷***画線(図示せ
ず)が付与されている。この基材19の表面の凹版印刷
***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線
を構成する部分に対して、図25に示すように、万線状
に配列した微小文字を、部分的又は連続的に微小文字の
画線幅を変化させることによって図柄を表した印刷画線
38を平行に印刷して、特殊潜像模様形成体39が形成
される。
【0090】この実施例8の特殊潜像模様形成体39を
正面から観察すると、図25に示す万線状に配列した微
小文字を、部分的又は連続的に微小文字の画線幅を変化
させることによって図柄を表した印刷画線38が見え
る。これを斜めから観察すると、実施例1と同様に、凹
版印刷***画線の凸条部によって印刷画線38の見えな
い部分が生じ、しかも印刷画線38の微小文字の画線幅
の相違によって、この視認可能な画線幅に大小が生じ
る。この結果、印刷画線38に見掛け上の濃度差が生
じ、全体として階調のある縞模様から成る所定の特殊潜
像模様が認識できる。
【0091】このように、特殊潜像模様形成体39を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。又、実施例8も実施
例6同様に、複写機を利用しても微小文字は正確に複写
されないから、この点でも偽造防止効果がすぐれてい
る。
【0092】なお、上記実施例8は、万線模様の凹版印
刷***画線に対して万線状に配列した微小文字を、部分
的又は連続的に微小文字の画線幅を変化させることによ
って図柄を表した印刷画線を平行に印刷したが、凹版印
刷***画線の図柄を構成する部分以外の万線模様の凹版
印刷***画線に対して、傾斜を持たせて印刷画線を印刷
することにより特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0093】又、実施例8では、万線状に配列した微小
文字を、部分的又は連続的に微小文字の画線幅を変化さ
せることによって図柄を表す印刷画線を採用している
が、万線状に配列した白抜き微小文字、又は微小文字と
白抜き微小文字双方の微小文字を、部分的又は連続的に
微小文字の画線幅を変化させることによって図柄を表す
ような印刷画線としてもよい。
【0094】(実施例9)図26は、本発明の実施例9
を説明する図である。基材19の表面には、図6で示し
た同様の万線模様の凹版印刷***画線が付与されてい
る。この基材19の表面の凹版印刷***画線の図柄を構
成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
して、万線状に配列した微小文字を、部分的又は連続的
に字高を変化させることによって図柄を表した印刷画線
40を平行に印刷して、特殊潜像模様形成体41が形成
される。
【0095】この実施例9の特殊潜像模様形成体41を
正面から観察すると、万線状に配列した微小文字を、部
分的又は連続的に字高を変化させることによって図柄を
表した印刷画線40が見える。これを斜めから観察する
と、実施例1と同様に、凹版印刷***画線の凸条部によ
って印刷画線40の見えない部分が生じ、しかも印刷画
線40の微小文字の字高の相違によって、この視認可能
な画線幅に大小が生じる。この結果、印刷画線40に見
掛け上の濃度差が生じ、全体として階調のある縞模様か
ら成る所定の特殊潜像模様が認識できる。
【0096】このように、特殊潜像模様形成体39を斜
めから観察することにより、所定の特殊潜像模様が生じ
るか否かで真偽判別を可能とする。又、実施例9も実施
例6同様に、複写機を利用しても微小文字は正確に複写
されないから、この点でも偽造防止効果がすぐれてい
る。
【0097】上記実施例9は、万線模様の凹版印刷***
画線に対して万線状に配列した微小文字を、部分的又は
連続的に微小文字の字高を変化させることによって図柄
を表した印刷画線40を平行に印刷したが、凹版印刷隆
起画線の図柄を構成する部分以外の万線模様の凹版印刷
***画線に対して、傾斜を持たせて印刷画線を印刷する
ことにより特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0098】なお、実施例9では、万線状に配列した微
小文字を、部分的又は連続的に微小文字の字高を変化さ
せることによって図柄を表す印刷画線を採用している
が、万線状に配列した白抜き微小文字、又は微小文字と
白抜き微小文字双方の微小文字を、部分的又は連続的に
微小文字の字高を変化させることによって図柄を表すよ
うな印刷画線としてもよい。
【0099】(実施例10)図示はしないが、本発明の
実施例を説明する。基材の表面には、図6で示した同様
の万線模様の凹版印刷***画線が付与されている。この
基材の表面の凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以
外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して、万線状
に配列した微小文字を、部分的又は連続的に画線幅(図
25参照)及び字高(図26参照)を変化させることに
よって図柄を表した印刷画線を平行に印刷して、特殊潜
像模様形成体が形成される。要するに、実施例10の特
殊潜像模様形成体は、図26の高い字高の文字をの画線
幅を太くしたものに相当する。よって、以下、図26を
参考にして説明する。
【0100】この実施例10の特殊潜像模様形成体を正
面から観察すると(図26を参考)、万線状に配列した
微小文字を、部分的又は連続的に画線幅及び字高を変化
させることによって図柄を表した印刷画線が見える。こ
れを斜めから観察すると、実施例1と同様に、凹版印刷
***画線の凸条部によって印刷画線の見えない部分が生
じ、しかも微小文字の画線幅や字高によっては、この視
認可能な画線幅に大小が生じる。
【0101】この結果、印刷画線40(図26を参考)
に見掛け上の濃度差が生じ、全体として階調のある縞模
様から成る所定の特殊潜像模様が認識でき、真偽判別が
可能となる。実施例10も実施例6同様に、複写機を利
用しても微小文字は正確に複写されないから、この点で
も偽造防止効果がすぐれている。
【0102】上記実施例10は、万線模様の凹版印刷隆
起画線に対して万線状に配列した微小文字を、部分的又
は連続的に微小文字の画線幅及び字高を変化させること
によって図柄を表した印刷画線を平行に印刷したが、図
柄を構成する部分以外の万線模様の凹版印刷***画線に
対して、傾斜を持たせて印刷画線を印刷することにより
特殊潜像模様形成体を形成してもよい。
【0103】なお、実施例10では、万線状に配列した
微小文字を、部分的又は連続的に微小文字の画線幅及び
字高を変化させることによって図柄を表す印刷画線を採
用しているが、万線状に配列した白抜き微小文字、又は
微小文字と白抜き微小文字双方の微小文字を、部分的又
は連続的に微小文字の画線幅及び字高を変化させること
によって図柄を表すような印刷画線としてもよい。
【0104】以上の実施例1〜10では、基材に万線模
様の凹版印刷***画線を形成し、これに印刷画線を印刷
する例をあげたが、特に万線模様の凹版印刷***画線で
なくても、基材にレリーフ模様の凹版印刷***画線を形
成したもの、あるいは万線模様とレリーフ模様双方の凹
版印刷***画線を形成したものに印刷画線を印刷した構
成でもよい。
【0105】このように基材に、レリーフ模様、又は万
線模様とレリーフ模様双方の模様の凹版印刷***画線を
形成した場合は、この凹版印刷***画線と印刷画線とで
生じる模様は、万線模様の場合と異なるが、偽造防止機
能については、万線模様の凹版印刷***画線を形成した
場合と、基本的には変わらないので、夫々について説明
は省略する。
【0106】以上の実施例1〜10は、基材として万線
模様等の凹版印刷***画線を有する基材上に印刷する印
刷画線の主に形状的の特徴に基づいた実施例であるが、
以下、印刷画線の印刷色や印刷手法の特徴に基づく実施
例を説明する。
【0107】(実施例11)図27は、本発明の実施例
11を説明する図であり、図27(a)は平面図を、図
27(b)はそのD−D断面図を示している。基材42
の一部又は全面に部分的に角度を異にすることによって
図柄を表した万線模様の凹版印刷***画線43が、一定
ピッチp1で、凹版印刷により基材と同色又は近似した
色の凹版インキで***して印刷され、特殊潜像模様形成
体44が形成されている。
【0108】この基材42上に、印刷画線45が、図柄
を構成する部分46以外の凹版印刷***画線を構成する
部分47に対して平行に連続的に色を変化させて印刷さ
れている。図27(a)は、印刷画線の夫々についてそ
の長手方向に、一つの色(例えば青)の濃度を連続的に
変化させた印刷画線45を印刷した例である。図27
(c)は、複数本の印刷画線にわたって、一つの色(例
えば青)の濃度を連続的に変化させて印刷した例であ
る。
【0109】この実施例11の特殊潜像模様形成体4
4、44’を正面から観察すると、図27(a)、
(c)に示すように色が連続的に変化した万線に配列し
た印刷画線45、45’が見える。斜めから観察する
と、図7において説明したと同様に、印刷画線の45、
45’が凸条部の影となって部分的に見えないために、
正面とは異なった視認可能な画線幅となり、この結果、
連続的な色の変化に加え、さらに見かけ上の濃度変化を
伴う特殊潜像模様が観察できる。この図柄を観察するこ
とにより、真偽判別が可能となる。
【0110】なお、実施例11では、万線模様の凹版印
刷***画線に対して、印刷画線45、45’を図柄を構
成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
して平行に印刷したが、平行でなく角度を付けて印刷し
た構成としてもよい。
【0111】又、実施例11では、印刷画線45、4
5’について色が連続的に変化する構成について説明し
たが、印刷画線でなくても、万線状の点列、又は万線及
び万線状の点列双方の印刷画線について凹版印刷***画
線を構成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて連続
的に色を変化させて印刷する構成としてもよい。
【0112】なお、実施例11に示す印刷画線の色が連
続的に変化させて印刷する構成については、実施例1〜
10における印刷画線の印刷に適用してもよい。これに
よると、印刷画線の形状的な特徴に加えてと色の特徴が
付加されて、印刷画線を多様化することができ、さらに
偽造防止効果が向上する。
【0113】(実施例12)図28は、本発明の実施例
12を説明する図である。図28(a)にその平面図
を、そのE−E断面を図28(b)に示すように、基材
42の一部又は全面に部分的に角度を異にすることによ
って図柄を表した万線模様の凹版印刷***画線43が、
一定ピッチp1で凹版印刷により基材と同色又は近似し
た色の凹版インキで***して印刷され、特殊潜像模様形
成体48が形成されている。
【0114】この基材42上に、図28(a)に示す特
殊潜像模様形成体48では、印刷画線49が、図柄を構
成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
して平行に部分的に色を変化させて印刷されている。
又、図28(c)に示す特殊潜像模様形成体48’で
は、基材42上に、印刷画線49’を、複数の色(例え
ば赤、緑、黄、青)で部分的に変化させて印刷されてい
る。
【0115】この実施例12の特殊潜像模様形成体4
8、48’を正面から観察すると、図28(a)、
(c)に示すように部分的に変化した印刷画線49、4
9’が見える。斜めから観察すると、印刷画線が一部凹
凸の陰となり見えないために、又凹版印刷***画線と印
刷画線49、49’がなす縞模様が生じ、さらに正面と
は異なった視認可能な画線幅となり、この結果、断続的
な色の変化に加え、見かけ上の濃度変化を伴う特殊潜像
模様が観察できる。この特殊潜像模様が観察できる。こ
の図柄を観察することにより、真偽判別が可能となる。
【0116】なお、実施例12(a)では、印刷画線
を、図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構成
する部分に対して平行に印刷したが、図22(c)に示
すように、印刷画線49、49’を平行でなく角度を付
けて印刷した構成としてもよい。
【0117】又、実施例12では、印刷画線49、4
9’について色が部分的に変化する構成について説明し
たが、印刷画線でなくても、万線状の点列、又は万線と
万線状の点列双方の印刷について凹版印刷***画線を構
成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて部分的に色
を変化させて印刷する構成としてもよい。
【0118】なお、実施例12に示す印刷画線の色を部
分的に変化させて印刷する構成については、実施例1〜
10における印刷画線の印刷に適用してもよい。これに
よると、印刷画線の形状的な特徴に加えて色の特徴が付
加されて、印刷画線を多様化することができ、さらに偽
造防止効果が向上する。
【0119】以上の実施例1〜12における印刷画線の
印刷色は、無色透明又は基材の色と同じでは識別ができ
ないから、このような色は除かれる。但し、実施例1〜
10については、無色透明又は基材と同色でも、UV光
を照射することにより発光するものであれば識別が可能
で本発明の真偽判別の効果を奏することができる。
【0120】このようなことを考慮すると、実施例1〜
12における印刷画線は、次のインキにより印刷され
る。 基材の色以外の有色インキ 基材の色以外の有色の発光インキ さらに、実施例1〜10については、無色透明又は基材
と同色の発光インキが利用可能である。
【0121】なお、において、印刷画線を無色透明な
発光インキ色で印刷する場合は、印刷画線の上又は下部
に地紋画線を印刷すると、地紋への注目が増して、かえ
って発光インキによる無色透明な印刷画線による偽造防
止効果が向上する。
【0122】以上、本発明の実施の形態を実施例に基づ
いて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でい
ろいろな実施の形態があることは言うまでもない。
【0123】
【発明の効果】本発明に係る特殊潜像模様形成体は、以
上のような構成であるから、凹版印刷***画線と交差す
る印刷画線の形状、デザイン、色彩等をいろいろと工夫
することにより、斜めに観察した場合に生じる特殊潜像
模様に階調を付与させる等、多様化させて、偽造、変
造、改竄等しにくくし、偽造防止効果を高めることがで
きる。又、かつ極めて容易に特定の文字、図柄などの有
無が認識できる
【0124】又、本発明に係る特殊潜像模様形成体は、
公共性及び信頼性が要求される貴重印刷製品、例えば銀
行券、パスポート、有価証券、カードなどの真偽の判別
に際して、ある特定の方向から観察する時にのみ、特定
の文字、図柄などを形成し、かつ極めて容易に特定の文
字、図柄などの有無が認識できる。
【0125】さらに、本発明に係る特殊潜像模様形成体
は、カラー複写機及び写真製版法によって偽造しようと
しても、***した画線の抽出が困難であり、万線画線、
万線状点列又は万線画線と万線状点列双方の画線と地紋
画線しか再現されず、複製物には複雑なモアレなどが発
生するため文字、図柄などの認識ができない。
【0126】このようにして、本発明に係る特殊潜像模
様形成体は、***した画線、万線画線などを印刷機上で
精度よく刷り合わせることによって高品質な潜像印刷物
が作製でき、精密で複雑な模様を組み込んだ潜像印刷物
が作製でき、また、印刷画線に潜像となる図柄とは異な
る有意性のある図柄を付与できるために印刷画線に制約
がなく、印刷面積の限られた高度な印刷の要求される貴
重印刷製品、例えば銀行券、パスポート、有価証券、カ
ードなどへの利用にきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術を説明する図である。
【図2】従来技術を説明する図である。
【図3】従来技術を説明する図である。
【図4】従来技術を説明する図である。
【図5】従来技術を説明する図である。
【図6】本発明の基本的な構成を説明する図である。
【図7】 図6記載の構成の作用を説明する図である。
【図8】 図6記載の構成の作用を説明する図である。
【図9】本発明の構成を説明する図である。
【図10】 図9記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図11】 図9記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図12】本発明の構成を説明する図である。
【図13】 図12記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図14】 図12記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図15】本発明の構成を説明する図である。
【図16】 図15記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図17】 図15記載の構成の作用を説明する図であ
る。
【図18】本発明の実施例1を説明する図である。
【図19】本発明の実施例2を説明する図である。
【図20】本発明の実施例3を説明する図である。
【図21】本発明の実施例4を説明する図である。
【図22】 本発明の実施例5を説明する図である。
【図23】本発明の実施例6を説明する図である。
【図24】本発明の実施例7を説明する図である。
【図25】本発明の実施例8を説明する図である。
【図26】 本発明の実施例9を説明し、実施例10の
参考とする図である。
【図27】本発明の実施例11を説明する図である。
【図28】本発明の実施例12を説明する図である。
【符号の説明】 _ 1 万線模様 _ 2 万線画線 3 レリーフ模様_ 4 紙_ 5、42 基材_ 6、46 部分的に角度の異なる部分(屈曲部)_ 7、43 凹版印刷***画線_ 8 平坦面_ 9 凸条部_ 10、12、14、16、21、23、26、29、3
2、34、36、38、40、45、45’、49、4
9’ 印刷画線_ 11、13、15、17 特殊潜像模様 47 部分的に角度の異なる部分以外の部分 18−1、18−2、18−3、18−4、22、2
4、27、30、33、35、37、39、41、4
4、44’、48、48’ 特殊潜像模様形成体 19 基材 25、28、31 点列

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、画線幅を変化させることで図柄を表した印刷画線
    を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の
    凹版印刷***画線を構成する部分に対して、平行又は傾
    斜を持たせて印刷されて成ることを特徴とする特殊潜像
    模様形成体。
  2. 【請求項2】 上記印刷画線は、上記画線幅を段階的
    に変化させることで図柄を表していることを特徴とする
    請求項1記載の特殊潜像模様形成体。
  3. 【請求項3】 上記印刷画線は、上記画線幅を連続的
    に変化させることで図柄を表していることを特徴とする
    請求項1記載の特殊潜像模様形成体。
  4. 【請求項4】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した点列の粗密によって図柄を表した
    印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する部
    分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して平行
    又は傾斜を持たせて印刷することを特徴とする特殊潜像
    模様形成体。
  5. 【請求項5】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した点列の大小によって図柄を表した
    印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する部
    分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対して平行
    又は傾斜を持たせて印刷することを特徴とする特殊潜像
    模様形成体。
  6. 【請求項6】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した点列の粗密及び大小によって図柄
    を表した印刷画線を、上記凹版印刷***画線の図柄を構
    成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する部分に対
    して平行又は傾斜を持たせて印刷することを特徴とする
    特殊潜像模様形成体。
  7. 【請求項7】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した微小文字の印刷画線を、上記凹版
    印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***
    画線を構成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて印
    刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体。
  8. 【請求項8】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した白抜き微小文字の印刷画線を、上
    記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の凹版印
    刷***画線を構成する部分に対して平行又は傾斜を持た
    せて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形成体。
  9. 【請求項9】 部分的に角度を異にすることによって
    図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
    レリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した微小文字、万線状に配列した白抜
    き微小文字、又は微小文字と白抜き微小文字双方を、部
    分的又は連続的に微小文字の画線幅を変化させることに
    よって図柄を表した印刷画線を、上記凹版印刷***画線
    の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構成す
    る部分に対して平行又は傾斜を持たせて印刷することを
    特徴とする特殊潜像模様形成体。
  10. 【請求項10】 部分的に角度を異にすることによっ
    て図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
    とレリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した微小文字、万線状に配列した白抜
    き微小文字、又は微小文字と白抜き微小文字双方を、部
    分的又は連続的に微小文字の字高を変化させることによ
    って図柄を表した印刷画線を、上記凹版印刷***画線の
    図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構成する
    部分に対して平行又は傾斜を持たせて印刷することを特
    徴とする特殊潜像模様形成体。
  11. 【請求項11】 部分的に角度を異にすることによっ
    て図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
    とレリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、万線状に配列した微小文字、万線状に配列した白抜
    き微小文字、又は微小文字と白抜き微小文字双方を、部
    分的又は連続的に微小文字の画線幅を変化させ、且つ、
    字高を変化させることによって図柄を表した印刷画線
    を、上記凹版印刷***画線の図柄を構成する部分以外の
    凹版印刷***画線を構成する部分に対して平行又は傾斜
    を持たせて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形成
    体。
  12. 【請求項12】 上記印刷画線は、基材の色以外の有
    色インキによって印刷されていることを特徴とする請求
    項1〜11のいずれか1項に記載の特殊潜像模様形成
    体。
  13. 【請求項13】 上記印刷画線は、基材の色以外の有
    色の発光インキによって印刷されていることを特徴とす
    る請求項1〜11のいずれか1項に記載の特殊潜像模様
    形成体。
  14. 【請求項14】 上記印刷画線は、無色透明又は基材
    の色の発光インキによって印刷されていることを特徴と
    する請求項1〜11のいずれか1項に記載の特殊潜像模
    様形成体。
  15. 【請求項15】 上記印刷画線の上又は下部に基材の
    色以外の有色インキで地紋画線が印刷されていることを
    特徴とする請求項14記載の特殊潜像模様形成体。
  16. 【請求項16】 上記印刷画線は、連続的に色を変化
    させて印刷されていることを特徴とする請求項1〜15
    のいずれか1項に記載の特殊潜像模様形成体。
  17. 【請求項17】 上記印刷画線は、部分的に色を変化
    させて印刷されていることを特徴とする請求項1〜15
    のいずれか1項に記載の特殊潜像模様形成体。
  18. 【請求項18】 上記印刷画線は、部分的に色を変化
    させて印刷される際に、各色ごとにその色に相当する領
    域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合版に
    集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転移
    させて、部分的に色を変化させて印刷されていることを
    特徴とする請求項17記載の特殊潜像模様形成体。
  19. 【請求項19】 部分的に角度を異にすることによっ
    て図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
    とレリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、一定間隔を持つ万線、万線状の点列、又は万線と万
    線状の点列双方から成る印刷画線を、上記凹版印刷***
    画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構
    成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて連続的に色
    を変化させて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形
    成体。
  20. 【請求項20】 部分的に角度を異にすることによっ
    て図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
    とレリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、一定間隔を持つ万線、万線状の点列、又は万線と万
    線状の点列双方から成る印刷画線を、上記凹版印刷***
    画線の図柄を構成する部分以外の凹版印刷***画線を構
    成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて部分的に色
    を変化させて印刷することを特徴とする特殊潜像模様形
    成体。
  21. 【請求項21】 上記印刷画線は、基材の色以外の有
    色インキによって印刷されていることを特徴とする請求
    項19又は20記載の特殊潜像模様形成体。
  22. 【請求項22】 上記印刷画線は、基材の色以外の有
    色の発光インキによって印刷されていることを特徴とす
    る請求項19又は20記載の特殊潜像模様形成体。
  23. 【請求項23】 部分的に角度を異にすることによっ
    て図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
    とレリーフ模様双方の凹版印刷***画線を有する基材上
    に、一定間隔を持つ万線、万線状の点列、又は万線と万
    線状の点列双方から成る印刷画線を、上記凹版印刷***
    画線の図柄を構成する部分以外の上記凹版印刷***画線
    を構成する部分に対して平行又は傾斜を持たせて無色透
    明の発光インキによって印刷することを特徴とする特殊
    潜像模様形成体。
  24. 【請求項24】 上記印刷画線の上又は下部に地紋画
    線を印刷されて成ることを特徴とする請求項23記載の
    特殊潜像模様形成体。
  25. 【請求項25】 上記凹版印刷***画線は、上記基材
    上に基材と同色又は近似色のインキにより凹版印刷され
    たものであることを特徴とする請求項1〜24のいずれ
    か1項に記載の特殊潜像模様形成体。
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