JP2002298395A - トラッキングエラー検出方法及び装置 - Google Patents

トラッキングエラー検出方法及び装置

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JP2002298395A
JP2002298395A JP2001100435A JP2001100435A JP2002298395A JP 2002298395 A JP2002298395 A JP 2002298395A JP 2001100435 A JP2001100435 A JP 2001100435A JP 2001100435 A JP2001100435 A JP 2001100435A JP 2002298395 A JP2002298395 A JP 2002298395A
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Akiyoshi Ito
彰義 伊藤
Katsuji Nakagawa
活二 中川
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Nihon University
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Nihon University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体からトラッキングエラー信号を検
出する。 【解決手段】 光記録媒体20に形成されている案内溝
の幅と案内溝に隣接する***部の幅との狭い方の幅より
小さい口径の光スポットを有する第1の光ビームを光記
録媒体20に照射する第1の光ビーム照射部10と、第
1の光ビームより広い口径の光スポットを有する第2の
光ビームを光記録媒体20に照射する第2の光ビーム照
射部11と、第1の光ビームにより光記録媒体20から
回折・反射される第1のトラッキングエラー信号を検出
する第1のトラッキングエラー信号検出部16と、第2
の光ビームにより光記録媒体20から回折・反射される
第2のトラッキングエラー信号を検出する第2のトラッ
キングエラー信号検出部17と、第1のトラッキングエ
ラー信号及び第2のトラッキングエラー信号を重ね合わ
せて両信号の交点を検出する交点検出部18とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体の反射
光を利用してトラッキングエラーを検出するトラッキン
グエラー検出方法及び装置に関し、詳しくは、光記録媒
体に形成されているランドの幅及びグルーブの幅に応じ
て光スポットの口径が設定される2つの光ビームを光記
録媒体に照射し、光ビームの回折・反射からトラッキン
グエラー信号を検出するトラッキングエラー検出方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IT産業の目覚ましい発展によ
り、家庭等においてもデータ量の大きな情報を扱う機会
が多くなってきている。これにともない、光記録媒体の
大容量化が求められている。光記録媒体は、光記録装置
により記録信号に対応したレーザ光が照射され、上記レ
ーザ光の熱エネルギーを用いて、記録層に記録マークを
形成することにより情報を記録する記録媒体である。ま
た、光記録媒体は、光再生装置によりレーザ光が照射さ
れ、磁気光学効果やレーザ光の回折・反射を利用して記
録された情報が再生される。
【0003】光記録媒体の記録密度は、記録及び再生に
用いる光学系のレーザ光の波長λ及び上記レーザ光を情
報記録面に手交する対物レンズの開口数NAに依存す
る。光磁気記録装置のレーザ光のスポット径Rは、以下
の式に示すとおり、上記波長λと開口数NAにより決ま
る。 R∝λ/NA (1) 従来の光記録装置及び光再生装置は、レーザ光のスポッ
ト径よりも細かい記録信号を記録再生することが困難で
あった。そのため、従来の光記録媒体の記録密度は、レ
ーザ光のスポット径Rによって制限されていた。したが
って、従来の光記録媒体を用いて高記録密度化を実現す
るためには、レーザ光の波長λを短くするとともに、対
物レンズの開口数NAを大きくする必要があった。
【0004】光記録媒体は、記録層となる磁性薄膜の膜
構成、信号の記録方式、あるいは信号の再生方式等を工
夫することにより、高記録密度化が図られている。
【0005】また、通常、記録再生可能な光記録媒体に
おいては、例えばトラックピッチを約1.0μm程度と
して凹状のグルーブと凸状のランドとが表面に形成され
ている。これらのグルーブとランドとは、光記録媒体の
表面に螺旋状又は同心円状に形成されている。そして、
この光記録媒体は、表面にグルーブ又はランドが形成さ
れ、このグルーブ及び/又はランドに対して情報信号を
記録している。光記録媒体においては、グルーブのみに
情報信号が記録される記録方式をグルーブ記録方式、ラ
ンドのみに情報信号が記録される記録方式をランド記録
方式、グルーブ及びランドの両方に情報信号を記録する
方式をグルーブ/ランド記録方式と称している。
【0006】例えば、CD(Compact Dis
k)のような光記録媒体に刻まれたピットの列は、CD
の中心を中心として真円に近い螺旋の円周上に並び、
1.6ミクロンのトラックピッチで外周に向けてピット
の列が続いている。しかし、CDをスピンドルモーター
で回転させる際、CDの中心を中心として完全な円を描
いて回転するということは困難である。CDの規格を明
文化したRed Bookには、最大偏芯量が±70ミ
クロン以内になるようにと規定されている。トラックピ
ッチの1.6ミクロンからみれば、CDは50倍近く揺
れながら回転していることになる。この偏心の影響は回
転周期で発生するため、ピット列を光ビームでトレース
するには強力なサーボシステムが必要となる。例えば、
光ビームがピット列に対して所定の領域から外れている
場合、光ビームがピット列の所定の領域に戻るように、
トラッキングエラー信号が検出され、トラッキングサー
ボによりCDの対物レンズの位置の補正が行われる。ト
ラッキングエラー信号を検出する方法には、3ビーム法
とプッシュプル法等がある。
【0007】ここで、3ビーム法について説明する。3
ビーム法では、一本の光ビームから生成した主ビームと
幅ビームとの2種類のビームを利用してトラッキングエ
ラー信号を検出する。幅ビームは、2つのビームからな
る。2つの副ビームは、図5(A)に示すとおり、主ビ
ームを中心として等距離に配置される。主ビームがピッ
ト列に対して中心付近にあるとき、2つの副ビームはわ
ずかにピット列にかかる程度にしておく。3ビーム法で
は、2つの副ビームからの光量の差からトラッキングエ
ラー信号を検出する。3ビーム法では、2つの副ビーム
からの光量に差がない場合、トラッキングエラー信号を
検出しない。また、3ビーム法では、図5(B)に示す
とおり、2つの副ビームからの光量に差が生じた場合、
トラッキングエラー信号を検出する。CDの対物レンズ
は、上述の3ビーム法により検出したトラッキングエラ
ー信号に応じて位置が補正される。
【0008】また、ここで、プッシュプル法について説
明する。プッシュプル法では、図6に示すトラッキング
エラー検出装置2により、トラッキングエラー信号を検
出する。トラッキングエラー検出装置2は、光ビーム照
射部30と、ハーフミラー31と、対物レンズ32と、
トラッキングエラー信号検出器33とを備える。光ビー
ム照射部30は、ハーフミラー31及び対物レンズ32
を介して光記録媒体34に光ビームを照射する。光ビー
ムは、光記録媒体34で回折・反射され、トラッキング
エラー検出器33に入射する。そして、トラッキングエ
ラー信号検出器33は、上記回折・反射光からトラッキ
ングエラー信号を検出する。
【0009】プッシュプル法は、一本のビームでトラッ
キングサーボを可能としており、光記録媒体34に形成
されているピットによって回折・反射されて再び対物レ
ンズ32に入射してきた光の強度分布が、ピットと光ビ
ームとの相対的な位置変化によって変化することを利用
してトラッキングエラー信号を検出する方法である。プ
ッシュプル法では、ピットと光ビームとが一致している
場合、光ビームの光スポットは左右に等しい光強度分布
を示し、トラッキングエラー信号を検出しない。また、
プッシュプル法では、ピットと光ビームとの位置関係に
ずれを生じた場合、光ビームの光スポットは左右の光強
度分布が非対称となり、トラッキングエラー信号を検出
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光記録媒体
は、上述のランドの幅又は/及びグルーブの幅を光スポ
ット径Rより狭くすることにより一層の高密度化を図っ
ている。
【0011】しかしながら、ランドの幅又は/及びグル
ーブの幅を光スポット径Rより1/4以下まで狭くする
と、光ビームの回折光量が減少してトラッキングエラー
信号を検出できないためにトラッキングサーボの動作が
困難となり、記録密度を高めることが困難な問題があ
る。
【0012】そこで、本発明は、上述したような実状に
鑑みて提案されたものであり、ランドの幅又は/及びグ
ルーブの幅を狭くすることなく記録密度を高めることが
できるトラッキングエラー検出方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトラッキン
グエラー検出方法は、上述の課題を解決するために、案
内溝が形成されている光記録媒体に光ビームを照射して
トラッキングエラーを検出するトラッキングエラー検出
方法において、上記案内溝の幅と上記案内溝に隣接する
***部の幅との狭い方の幅より小さい口径の光スポット
を有する第1の光ビームを上記案内溝及び上記***部に
照射するとともに、上記第1の光ビームより広い口径の
光スポットを有する第2の光ビームを上記案内溝及び上
記***部に照射し、上記第1の光ビームにより上記光記
録媒体から回折・反射される第1のトラッキングエラー
信号を検出するとともに、上記第2の光ビームにより上
記光記録媒体から回折・反射される第2のトラッキング
エラー信号を検出し、上記第1のトラッキングエラー信
号と上記第2のトラッキングエラー信号との差分を検出
する。
【0014】このようなトラッキングエラー検出方法
は、光記録媒体に形成されている案内溝の幅及び***部
の幅の狭い方より小さい口径の光スポットを有する第1
の光ビームと、上記第1の光ビームより広い口径の光ス
ポットを有する第2の光ビームとを上記案内溝及び***
部に照射し、上記第1の光ビームの回折・反射光より検
出した第1のトラッキングエラー信号及び上記第2の光
ビームの回折・反射光より検出した第2のトラッキング
エラー信号の差分を検出する。
【0015】また、本発明に係るトラッキングエラー検
出装置は、上述の課題を解決するために、案内溝が形成
されている光記録媒体に光ビームを照射してトラッキン
グエラーを検出するトラッキングエラー検出装置におい
て、上記案内溝の幅と上記案内溝に隣接する***部の幅
との狭い方の幅より小さい口径の光スポットを有する第
1の光ビームを上記案内溝及び上記***部に照射する第
1の光ビーム照射手段と、上記第1の光ビームより広い
口径の光スポットを有する第2の光ビームを上記案内溝
及び上記***部に照射する第2の光ビーム照射手段と、
上記第1の光ビームにより上記光記録媒体から回折・反
射される第1のトラッキングエラー信号を検出する第1
のトラッキングエラー信号検出手段と、上記第2の光ビ
ームにより上記光記録媒体から回折・反射される第2の
トラッキングエラー信号を検出する第2のトラッキング
エラー信号検出手段と、上記第1のトラッキングエラー
信号及び上記第2のトラッキングエラー信号を重ね合わ
せて両信号の差分を検出する差分検出手段とを備える。
【0016】このようなトラッキングエラー検出装置
は、第1の光ビーム照射手段により光記録媒体に光ビー
ムを照射し、上記光ビームの回折・反射光から第1のト
ラッキングエラー検出手段により第1のトラッキングエ
ラー信号を検出し、第2の光ビーム照射手段により光記
録媒体に光ビームを照射し、上記光ビームの回折・反射
光から第2のトラッキングエラー検出手段により第2の
トラッキングエラー信号を検出し、差分検出手段により
上記第1のトラッキングエラー信号及び上記第2のトラ
ッキングエラー信号の差分を検出する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本発明は、例えば図1に示すようなトラッ
キングエラー検出装置1に適用される。
【0019】トラッキングエラー検出装置1は、第1の
光ビーム照射部10と、第2の光ビーム照射部11と、
第1のハーフミラー12と、第2のハーフミラー13
と、対物レンズ14と、第3のハーフミラー15と、第
1のトラッキングエラー信号検出器16と、第2のトラ
ッキングエラー信号検出器17と、差分検出器18と、
駆動回路部19とを備え、光記録媒体20からの回折・
反射光に応じて、対物レンズ14にトラッキングサーボ
の動作を行う。
【0020】第1の光ビーム照射部10は、スポット径
R1の口径を有する第1の光ビームを第1のハーフミラ
ー12及び第2のハーフミラー13を介して対物レンズ
14に照射する。対物レンズ14は、照射された第1の
ビームを集光し、光記録媒体20に照射する。光記録媒
体20は、照射された第1の光ビームを回折・反射によ
り第1の反射光ビームを対物レンズ14、第2のハーフ
ミラー13及び第3のハーフミラー15を介して第1の
トラッキングエラー信号検出器16に供給する。第1の
トラッキングエラー信号検出器16は、トラッキングエ
ラー信号を検出した際に、差分検出器18に第1のトラ
ッキングエラー信号を供給する。
【0021】第2の光ビーム照射部11は、スポット径
R2の口径を有する第2の光ビームを第1のハーフミラ
ー12及び第2のハーフミラー13を介して対物レンズ
14に照射する。対物レンズ14は、照射された第2の
ビームを集光し、光記録媒体20に照射する。光記録媒
体20は、照射された第2の光ビームを回折・反射によ
り第2の反射光ビームを対物レンズ14、第2のハーフ
ミラー13及び第3のハーフミラー15を介して第2の
トラッキングエラー検出器に供給する。第2のトラッキ
ングエラー信号検出器17は、トラッキングエラー信号
を検出した際に、差分検出器18に第2のトラッキング
エラー信号を供給する。
【0022】差分検出器18は、第1のトラッキングエ
ラー信号及び第2のトラッキングエラー信号の差分を検
出する。差分検出器18は、検出した差分を駆動回路部
19に供給する。駆動回路部19は、供給された差分が
ゼロとなる場所をトラッキングサーボの目標値として、
対物レンズ14にトラッキングサーボ動作をかける。
【0023】ここで、光記録媒体20に光ビームを照射
し、回折・反射によりトラッキングエラー信号を検出す
る動作について述べる。光記録媒体20は、例えば、図
2に示すとおり、凹状のグルーブと凸状のランドとが表
面に形成されている。また、光記録媒体20は、ランド
及びグルーブ上に下部保護層、記録層、上部保護層及び
反射層が積層されている。これらのグルーブとランドと
は、光記録媒体20の表面に螺旋状又は同心円状に形成
されている。そして、この光記録媒体20は、表面に形
成されているグルーブ又はランド上に情報信号が記録さ
れている。光記録媒体20においては、グルーブのみに
情報信号が記録される記録方式をグルーブ記録方式、ラ
ンドのみに情報信号が記録される記録方式をランド記録
方式、グルーブ及びランドの両方に情報信号を記録する
方式をグルーブ/ランド記録方式と称している。
【0024】第1の光ビーム照射部10は、グルーブ幅
G1よりランド幅L1の方が狭い場合、ランド幅L1よ
り小さい口径R1(R1<L1)の光スポットを有する
第1の光ビームを光記録媒体20に出射する。第1の光
ビームは、第1のハーフミラー12、第2のハーフミラ
ー13及び対物レンズ14を介して光記録媒体20に照
射される。第1の光ビームが記録又は再生の際に進むト
ラックの進行方向に対して垂直方向に移動した場合、図
3(A)に示すとおり、ランド及びグルーブの境界付近
で振幅の大きな信号波形となり、境界間では平坦な信号
波形となる。上述の信号波形を有する第1の反射光ビー
ムは、対物レンズ14、第2のハーフミラー13及び第
3のハーフミラー15を介して第1のトラッキングエラ
ー信号検出器16に供給される。第1のトラッキングエ
ラー信号検出器16は、上記第1の反射光ビームから第
1のトラッキングエラー信号を検出する。なお、ランド
幅L1よりグルーブ幅G1の方が狭くてもよい。この場
合、第1の光ビームの光スポットの口径R1は、グルー
ブ幅G1より小さい口径(R1<G1)となる。また、
ランド幅L1とグルーブ幅G1とが同じでもよい。この
場合、光スポットの口径R1は、ランド幅L1又はグル
ーブ幅G1より小さい口径(R1<L1又はR1<G
1)となる。
【0025】一方、第2の光ビーム照射部11は、上記
第1の光ビームより広い口径R2(R2<R1)の光ス
ポットを有する第2の光ビームを光記録媒体20に出射
する。第2の光ビームは、第1のハーフミラー12、第
2のハーフミラー13及び対物レンズ14を介して光記
録媒体20に照射される。第2の光ビームが記録又は再
生の際に進む進行方向に対して垂直方向に移動した場
合、図3(B)に示すとおり、ランド及びグルーブの境
界付近で振幅の大きな信号波形となる。上述の信号波形
を有する第2の反射光ビームは、対物レンズ14、第2
のハーフミラー13及び第3のハーフミラー15を介し
て第2のトラッキングエラー信号検出器17に供給され
る。第2のトラッキングエラー信号検出器17は、上記
第2の反射光ビームから第2のトラッキングエラー信号
を検出する。
【0026】差分検出器18は、上記第1のトラッキン
グエラー信号及び上記第2のトラッキングエラー信号を
重ね合わせて、図3(C)に示すとおり、差分を検出す
る。ここで、光記録媒体20上に形成されているピット
(窪み)に光ビームを照射したときの光強度分布につい
て図4を用いて述べる。ピットと光ビームの光強度分布
は、光ビームの回折・反射によりピットの部分は暗い光
が反射され、それ以外の部分は明るい光が反射される。
光ビームが光スポットから右方向にずれた場合(図4
(A))、ピットと光ビームの光強度分布は、図4
(D)に示すとおり、左右の分布が非対称となる。ま
た、光ビームの真ん中にピットがある場合(図4
(B))、ピットと光ビームの光強度分布は、図4
(E)に示すとおり、左右に等しい分布を示している。
さらに、光ビームが光スポットから左方向にずれた場合
(図4(C))、ピットと光ビームの光強度分布は、図
4(F)に示すとおり、左右の分布が非対称となる。
【0027】このようにしてトラッキングエラー検出装
置1は、第1の光ビーム照射部10により光記録媒体2
0に形成されているグルーブの幅とランドの幅との狭い
方の幅より小さい口径の第1の光ビームを光記録媒体2
0に照射するとともに、第2の光ビーム照射部11によ
り第1の光ビームより広い口径の第2の光ビームを光記
録媒体20に照射し、第1のトラッキングエラー信号検
出器16及び第2のトラッキングエラー信号検出器17
でトラッキングエラー信号を検出した場合、検出した第
1のトラッキングエラー信号及び第2のトラッキングエ
ラー信号から差分検出器18により差分を検出し、検出
した差分の情報を駆動回路部19に供給し、上記差分が
ゼロになる場所をトラッキングサーボの目標値として対
物レンズ14にトラッキングサーボ動作をかけることが
できる。
【0028】本発明を適用して検出した差分を利用する
ことにより、情報を記録する際のトラックを形成するこ
とができる。光記録装置は、例えば、図3(C)に示す
とおり、第1の光ビーム及び第2の光ビームの差分がゼ
ロになる交点をトラッキングサーボの目標値として利用
すると、光記録媒体に形成されているランドにトラック
を1本形成することができ、かつ、グルーブにトラック
を3本形成することができる。従って、本発明は、光記
録媒体に形成されているランド及び/又はグルーブに多
数のトラックを形成し、光記録媒体の高密度化を可能と
する。
【0029】なお、光記録媒体20に離散的に形成され
ているピットからトラッキングエラー信号を検出するサ
ンプル・サーボによりトラッキングサーボを行ってもよ
い。ただし、このときには、トラックの進行方向に対し
て垂直方向に存するピットの幅と上記ピットに隣接する
***部の幅との狭い方の幅より小さな口径の光スポット
を有する第1の光ビームと上記第1の光ビームより広い
口径の光スポットを有する第2の光ビームとを用いるこ
ととする。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るトラッキングエラー検出方法は、光記録媒体に形成さ
れている案内溝の幅と***部の幅との狭い方の幅より小
さい口径の光スポットを有する第1の光ビームと、上記
第1の光ビームより広い口径の光スポットを有する第2
の光ビームとを上記光記録媒体に照射し、上記照射に応
じて回折・反射する光ビームから第1のトラッキングエ
ラー信号及び第2のトラッキング信号を検出し、上記第
1のトラッキングエラー信号及び上記第2のトラッキン
グエラー信号から差分を検出するので、その差分がゼロ
となる場所をトラッキングサーボの目標値とすることが
できる。さらに、本発明に係るトラッキングエラー検出
方法は、上記目標値に従って上記案内溝又は/及び***
部に複数のトラックを形成できるので、光記録媒体の高
密度化を図ることができる。
【0031】また、本発明に係るトラッキングエラー検
出装置は、光記録媒体に形成されている案内溝の幅と隆
起部の幅との狭い方の幅より小さい口径の光スポットを
有する第1の光ビームを光記録媒体に照射する第1の光
ビーム照射手段と、上記第1の光ビームより広い口径の
光スポットを有する第2の光ビームを光記録媒体に照射
する第2の光ビーム照射手段と、上記第1の光ビームに
より上記光記録媒体から回折・反射される第1のトラッ
キングエラー信号を検出する第1のトラッキングエラー
検出手段と、上記第2の光ビームにより上記光記録媒体
から回折・反射される第2のトラッキングエラー信号を
検出する第2のトラッキングエラー検出手段と、上記第
1のトラッキングエラー信号及び上記第2のトラッキン
グエラー信号から差分を検出する差分検出手段とを備え
るので、その差分がゼロとなる場所をトラッキングサー
ボの目標値とすることができる。さらに、本発明に係る
トラッキングエラー検出装置は、上記目標値に従って上
記案内溝又は/及び***部に複数のトラックを形成でき
るので、光記録媒体の高密度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したトラッキングエラー検出装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】光記録媒体の構造を示す図である。
【図3】本発明を適用したトラッキングエラー検出装置
により光記録媒体から検出したのトラッキングエラー信
号の信号波形を示す図である。
【図4】本発明を適用したトラッキングエラー検出装置
により光記録媒体に形成されているピットに光ビームを
照射したときのピットと光ビームとの光強度分布を示す
図である。
【図5】3ビーム法を利用した際の主ビーム及び2つの
幅ビームと光記録媒体に形成されているピット列との配
置を示す図である。
【図6】プッシュプル法の原理図である。
【符号の説明】
1 トラッキングエラー検出装置、10 第1の光ビー
ム照射部と、11 第2の光ビーム照射部、12 第1
のハーフミラー、13 第2のハーフミラー、14 対
物レンズ、15 第3のハーフミラー、16 第1のト
ラッキングエラー信号検出器、17 第2のトラッキン
グエラー信号検出器、18 差分検出器、19 駆動回
路部、20 光記録媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内溝が形成されている光記録媒体に光
    ビームを照射してトラッキングエラーを検出するトラッ
    キングエラー検出方法において、 上記案内溝の幅と上記案内溝に隣接する***部の幅との
    狭い方の幅より小さい口径の光スポットを有する第1の
    光ビームを上記案内溝及び上記***部に照射するととも
    に、上記第1の光ビームより広い口径の光スポットを有
    する第2の光ビームを上記案内溝及び上記***部に照射
    し、 上記第1の光ビームにより上記光記録媒体から回折・反
    射される第1のトラッキングエラー信号を検出するとと
    もに、上記第2の光ビームにより上記光記録媒体から回
    折・反射される第2のトラッキングエラー信号を検出
    し、 上記第1のトラッキングエラー信号と上記第2のトラッ
    キングエラー信号との差分を検出することを特徴とする
    トラッキングエラー検出方法。
  2. 【請求項2】 上記案内溝の幅と上記***部の幅とは異
    なることを特徴とする請求項1記載のトラッキングエラ
    ー検出方法。
  3. 【請求項3】 上記案内溝の幅と上記***部の幅とは同
    幅であることを特徴とする請求項1記載のトラッキング
    エラー検出方法。
  4. 【請求項4】 案内溝が形成されている光記録媒体に光
    ビームを照射してトラッキングエラーを検出するトラッ
    キングエラー検出装置において、 上記案内溝の幅と上記案内溝に隣接する***部の幅との
    狭い方の幅より小さい口径の光スポットを有する第1の
    光ビームを上記案内溝及び上記***部に照射する第1の
    光ビーム照射手段と、 上記第1の光ビームより広い口径の光スポットを有する
    第2の光ビームを上記案内溝及び上記***部に照射する
    第2の光ビーム照射手段と、 上記第1の光ビームにより上記光記録媒体から回折・反
    射される第1のトラッキングエラー信号を検出する第1
    のトラッキングエラー信号検出手段と、 上記第2の光ビームにより上記光記録媒体から回折・反
    射される第2のトラッキングエラー信号を検出する第2
    のトラッキングエラー信号検出手段と、 上記第1のトラッキングエラー信号及び上記第2のトラ
    ッキングエラー信号を重ね合わせて両信号の差分を検出
    する差分検出手段とを備えることを特徴とするトラッキ
    ングエラー検出装置。
  5. 【請求項5】 上記案内溝の幅と上記***部の幅とは異
    なることを特徴とする請求項4記載のトラッキングエラ
    ー検出装置。
  6. 【請求項6】 上記案内溝の幅と上記***部の幅とは同
    幅であることを特徴とする請求項4記載のトラッキング
    エラー検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111788826A (zh) * 2018-03-06 2020-10-16 索尼公司 信息处理装置、信息处理方法和程序

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