JP2002293409A - 物品保管設備 - Google Patents

物品保管設備

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JP2002293409A
JP2002293409A JP2001097816A JP2001097816A JP2002293409A JP 2002293409 A JP2002293409 A JP 2002293409A JP 2001097816 A JP2001097816 A JP 2001097816A JP 2001097816 A JP2001097816 A JP 2001097816A JP 2002293409 A JP2002293409 A JP 2002293409A
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lifting
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JP2001097816A
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Kazuhiro Taguchi
和浩 田口
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成で、昇降枠に傾きが生
じても物品移載装置を常に目標位置に位置できる物品保
管設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 昇降枠5のHP側端部の昇降高さを検出
する、光を使用した第1測距装置69と、昇降枠5のO
P側端部の昇降高さを検出する、光を使用した第2測距
装置70を備え、これら測距装置69,70に検出され
た昇降枠5のHP側端部の昇降高さとOP側端部の昇降
高さとにより昇降枠5の傾きを検出する。この構成によ
れば、光を使用した測距装置69,70により非接触で
昇降高さを検出することにより、機械的な構造をなくす
ことができ、よって磨耗などの部品消耗をなくすことが
でき、簡単な構成で品質を向上させることができる。ま
たワイヤ30a,30bの伸び差により昇降枠5が傾い
ても、物品移載装置を適正に目標物品移載位置に位置さ
せることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向並びに横
方向に並列する状態で複数の物品収納部を備えた収納棚
と、前記複数の物品収納部と自己との間で物品を移載す
る物品移載装置を収納棚横方向に支持し、前記横方向複
数箇所において索状体に吊下げ支持されて昇降される昇
降枠と、前記索状体を牽引駆動して前記昇降枠を昇降さ
せる昇降駆動手段が備えられて構成された物品保管設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる物品保管設備は、昇降枠に支持さ
れる物品移載装置を収納棚横方向に移動駆動すると共
に、昇降枠を昇降駆動して、物品移載装置を収納棚の各
物品収納部に対する物品移載用位置に位置させ、物品の
入庫、保管および出庫を行う設備である。
【0003】前記昇降枠の昇降駆動は、昇降枠の横方向
(長手方向)両端部を吊り下げ支持する索状体を昇降駆
動手段により牽引駆動することにより行うため、索状体
の経年変化による伸びが索状体間でばらつくなどの理由
により、昇降枠がわずかに傾く場合がある。
【0004】この昇降枠の傾きは、昇降枠上の物品移載
装置を各物品収納部に対する物品移載用位置{物品移載
装置の横動位置および昇降位置(高さ位置)}に位置さ
せるときに停止位置決め誤差となり、物品移載装置を適
正に目標物品移載位置に位置させることができず、物品
の移載作業を継続できなくなる。したがって、従来か
ら、昇降枠を長手方向両端部それぞれにおいて昇降案内
する一対の昇降ガイドそれぞれの設定高さに被検出板を
一対に設置するとともに、昇降枠を長手方向両端部それ
ぞれにその被検出板を検出する一対の検出センサを備
え、昇降枠を昇降駆動したときに一対の検出センサのそ
れぞれが被検出板のそれぞれを検出するタイミングの差
から昇降枠の傾きを検出して昇降枠の昇降位置を補正す
る構成が考えられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、被検出板やそれを検出する検出センサを正
確に位置決めして設置する必要があるのみならず、昇降
枠を設定高さまで昇降駆動しないと昇降枠の傾きを検出
できず、昇降枠の昇降制御が煩雑なものとなる不都合が
あった。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成で、昇降枠
に傾きが生じても物品移載装置を常に適正に目標物品移
載位置に位置させることができ、物品の移載作業を継続
できる物品保管設備を提供することを目的としたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、上下方向
並びに横方向に並列する状態で複数の物品収納部を備え
た収納棚と、前記物品収納部と自己との間において物品
の移載を行う物品移載装置を収納棚横方向に移動自在に
支持し、前記横方向複数箇所において索状体に吊下げ支
持されて昇降される昇降枠と、前記索状体を牽引駆動し
て前記昇降枠を昇降させる昇降駆動手段を備えた物品保
管設備であって、前記昇降枠の前記横方向一方の側部の
昇降高さを検出する、光を使用した第1測距装置と、前
記昇降枠の前記横方向他方の側部の昇降高さを検出す
る、光を使用した第2測距装置を備え、前記第1測距装
置に検出された昇降枠の横方向一方の側部の昇降高さ
と、前記第2測距装置に検出された昇降枠の横方向他方
の側部の昇降高さとにより昇降枠の傾きを検出すること
を特徴とするものである。
【0008】上記構成によれば、昇降枠の横方向一方の
側部の昇降高さと、昇降枠の横方向他方の側部の昇降高
さがそれぞれ光を使用した測距装置により検出され、こ
れら検出された両側部の昇降高さの差により昇降枠の傾
きが検出される。また光を使用した測距装置により非接
触で昇降高さを検出することにより、機械的な構造をな
くすことができ、よって磨耗などの部品消耗をなくすこ
とができ、簡単な構成で品質を向上させることができ
る。また複数の索状体の伸び差により昇降枠が傾いて
も、物品移載装置を適正に目標物品移載位置に位置させ
ることが可能となる。
【0009】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1に記載の発明であって、各測距装置は、昇降枠の側部
に反射面を下方に向けて設置された反射体と、下方から
垂直上方方向に測距用のビーム光を投射し、前記反射体
からの反射光により距離を測定するレーザ測距計から構
成されていることを特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、レーザ測距計から、昇
降枠の側部に反射面を下方に向けて設置された反射体
へ、下方から垂直にビーム光が投射され、反射体からの
反射光により距離が測定される。またレーザ測距計を昇
降枠の下方に設けることにより、ビーム光の光軸合わせ
を下方から行うことができ、この光軸合わせ(調整)を
容易に行うことができる。
【0011】なお、昇降枠にレーザ測距計を設け、下方
に反射体を設けて昇降枠の高さを検出することも可能で
あるが、このとき昇降を繰り返す昇降枠から昇降高さの
データを送る信号線を、昇降枠を昇降駆動する手段へ引
き回す必要があり、構造的に不利となる。上記のように
昇降枠に反射体を設け、下方に(固定側に)レーザ測距
計を設けることにより、前記信号線の引回しが容易とな
り、コストダウンを図ることができる。
【0012】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
1または請求項2に記載の発明であって、昇降枠の傾き
が第1設定値より大きくなると、索状体調整要求信号を
出力し、さらに昇降枠の傾きが、前記第1設定値より大
きい第2設定値より大きくなると、昇降駆動手段の駆動
をロックすることを特徴とするものである。
【0013】上記構成によれば、検出された昇降枠の傾
きが第1設定値より大きくなると、索状体調整要求信号
が出力され、さらに昇降枠の傾きが、前記第1設定値よ
り大きい第2設定値より大きくなると、昇降駆動手段の
駆動がロックされる。これにより昇降枠の昇降時(ある
いは物品移載装置の横動時)に昇降枠の傾きによって発
生する恐れのある、物品の荷崩れや落下の恐れを回避で
きる。
【0014】また請求項4に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、物品移
載装置の昇降枠の横方向一方あるいは他方の端部からの
横動位置を検出する横動位置検出手段を備え、第1測距
装置に検出された昇降枠の横方向一方の側部の昇降高さ
と、第2測距装置に検出された昇降枠の横方向他方の側
部の昇降高さと、前記横動位置検出手段により検出され
た物品移載装置の横動位置に基づいて、前記昇降枠上の
物品移載位置の昇降位置を検出し、この検出した物品移
載位置の昇降位置を目標の物品移載装置の昇降位置と一
致させるように、昇降駆動手段を駆動することを特徴と
するものである。
【0015】上記構成によれば、昇降枠の横方向一方の
側部の昇降位置と、昇降枠の横方向他方の側部の昇降位
置と、物品移載装置の横動位置により、物品移載装置の
昇降位置が検出され、この検出位置が目標の物品移載装
置の昇降位置と一致するように制御される。よって、複
数の索状体の伸び差により昇降枠が傾いても、物品移載
装置を適正に目標物品移載位置に位置させることがで
き、物品の移載作業を継続できる。もって、設備の稼働
効率の低下を可及的に防止しながら、設備のメンテナン
スに要する作業を可及的に低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [実施の形態1]図1は本発明の実施の形態1における
物品保管設備の斜視図である。
【0017】この物品保管設備は、物品の一例としての
コンテナCを、前後に所定間隔を隔てて一対備えられた
収納棚2A,2Bの物品収納部1のうちのいずれかの物
品収納部1に収納させることができるとともに、所定の
収納棚2A,2Bに収納されるコンテナCを取り出すこ
とができるようにしている。なお、コンテナCには、例
えば小型部品などが品種別に積載される。
【0018】物品収納部1は、一対の収納棚2A,2B
それぞれにおいて、上下方向並びに横方向に並列する状
態で、複数設けられている。また前方側に位置する収納
棚2Aの下部側の物品収納部1を利用して上下2段のコ
ンテナCの搬出入部4が設けられ、一対の収納棚2A,
2Bの前後中間部には、コンテナCを各物品収納部1と
この搬出入部4との間に亘って搬送する搬送装置TRの
主要部が備えられている。
【0019】また上下2段の搬出入部4の夫々は、いず
れも、外部からコンテナCの搬入を行う物品搬入部IN
としての機能と、収納棚2A,2Bから外部へコンテナ
Cの搬出を行う物品搬出部OTの機能とを兼ね備えるも
のであるが、たとえば、上段側をコンテナCの搬入専用
とし、下段側をコンテナCの搬出専用として、上段側の
物品搬入部と下段側の物品搬出部とをあわせて搬出入部
4として構成するなど、物品の搬出を行うかあるいは搬
入を行うかを任意に設定できる。
【0020】一対の収納棚2A,2Bの前後中間部に備
えられた搬送装置TRの主要部は、コンテナCを各物品
収納部1との間で移載して搬送する物品移載装置6と、
物品移載装置6を収納棚2A,2Bの略横方向全幅にわ
たって駆動移動自在に案内支持する昇降枠5とからな
り、昇降枠5は、搬送装置TRの一部を構成する昇降駆
動手段UDにて、収納棚2A,2Bの上下高さのほぼ全
域にわたって昇降操作自在となっている。
【0021】また一対の収納棚2A,2Bは、支柱8
と、支柱8の夫々にわたって上下方向に所定間隔をあけ
て架設連結された複数の横フレーム9と、コンテナCの
左右両端底部を支持するべく所定間隔をあけて前後方向
に沿って架設連結された多数の係止部材10と、各支柱
8の上端部を連結する横杆10Aとから構成されてい
る。係止部材10は、コンテナCの横移動を阻止するよ
うに断面略L字状に形成されている。
【0022】上記搬出入部4には、コンテナCを収納棚
2A,2Bに対して搬出入するためのローラコンベアR
Cが連設され、ローラコンベアRCには、図示を省略す
るが、ローラコンベアRC上を搬送されるコンテナCを
搬送横幅方向の中央に位置させるためのセンタリング装
置が備えられている。
【0023】次に、昇降枠5を昇降駆動する昇降駆動手
段UDについて説明する。図2に示すように、昇降枠5
は、長手方向(収納棚2A,2Bの横方向)の両端部の
夫々を索状体としての連結ワイヤ30a,30bにて吊
り下げ支持されている。一方の連結ワイヤ30aは、水
平軸芯周りに回動自在の案内ドラム29a,29bに巻
回された後、収納棚2Aの下端部に設置されている巻き
取りドラム29cに連結され、他方の連結ワイヤ30b
は、水平軸芯周りに回動自在の案内ドラム29d、縦軸
芯周りに回動自在の案内ドラム29e、更に案内ドラム
29bに巻回された後、連結ワイヤ30aと同様に巻き
取りドラム29cに連結されている。巻き取りドラム2
9cは電動モータM1にて回動駆動され、電動モータM
1の駆動により連結ワイヤ30a,30bを牽引駆動し
て、昇降枠5が昇降する。以下、昇降枠5において、案
内ドラム29a,29bが設けられ側をHP、このHP
に長手方向に対向する反対の側をOPと称す。
【0024】昇降枠5は、図2に示すように、それの左
右両端夫々に上下一対に取り付けられた被案内部40の
被案内溝40aが、図3および図4に示す案内板支持枠
41に、図1〜図4に示すように昇降枠5側に突出する
状態で取り付けられている案内板41aに係合案内され
て、その姿勢が規制されている。
【0025】次に物品移載装置6の横移動操作構造につ
いて説明する。図3〜図5に示すように、物品移載装置
6は、主に、断面が略H状の昇降枠5の前後両側部及び
上部側を覆う状態のフレーム48と、フレーム48の上
部に取り付けられた4つの走行輪49と、フレーム48
の側部に縦軸芯周りに回動自在に取り付けられた片側3
個で計6個のガイド輪50と、フレーム48の側部に水
平軸芯周りに回動自在に取り付けられて昇降枠5に下方
側から接する2つのガイド輪51と、フレーム48上に
取り付けられたフォーク機構52とから構成されてい
る。
【0026】前記フレーム48には、昇降枠5における
両端部の夫々に前後軸芯周りで回転自在に支承されたプ
ーリ53,53に巻回された駆動ベルト54の両端部が
連結されており、一方のプーリ53を電動モータM2に
よって回動駆動することで、駆動ベルト54が長手方向
に移動操作されて、物品移載装置6がHP−OP間を横
移動操作されるように構成されている。駆動ベルト54
は、略H状の昇降枠5にて形成される側方空間内に収ま
るように配置され、省スペース化を図っている。
【0027】フォーク機構52は、一対の収納棚2A,
2Bの夫々の物品収納部1に対して出退自在で、フォー
ク機構52の左右両側には棒状の接触センサ57が夫々
2個ずつ備えられている。フォーク機構52にてコンテ
ナCを物品移載装置6に搭載したときに、コンテナC
が、コンテナCの横方向(収納棚2A,2Bの横方向と
一致)の中心位置とフォーク機構52の横方向の中心位
置とがほぼ一致する標準の搭載位置に位置するときは、
4つの接触センサ57の何れとも接触しないが、標準の
搭載位置から左右何れかの方向にずれて、この接触セン
サ57に接触することで、コンテナCが設定以上ずれた
ことを検出できる。
【0028】また昇降枠5における物品移載装置6の横
動位置(搬送位置あるいは走行位置)を特定する横動位
置検出手段として、駆動ベルト54を移動操作する電動
モータM2の回転軸に連動連結される状態でロータリエ
ンコーダ55が備えられ、昇降枠5の横移動原点位置
(HP位置)に設けられた遮蔽板56により仕切られる
透過型の光電センサ58が、物品移載装置6に備えられ
ている。
【0029】また上記昇降駆動手段UDによる昇降枠5
の昇降位置を特定する昇降位置検出手段として、かつ物
品移載装置6の移動位置と荷重によって生じるワイヤ3
0a,30bの伸びの差に起因する昇降枠5の傾きを特
定するための手段として、昇降枠5のHP側端部におけ
る被案内部40の近くに、昇降案内用ガイドレール41
aに沿って昇降枠5の下降原点位置に遮蔽板61が設け
られ、昇降枠5のHP側端部に、この遮蔽板61により
仕切られる透過型の光電センサ63が備えられ、また昇
降枠5のOP側端部における被案内部40の近くに、昇
降案内用ガイドレール41aに沿って昇降枠5の下降原
点位置に遮蔽板64が設けられ、昇降枠5のOP側端部
に、この遮蔽板64により仕切られる透過型の光電セン
サ65が備えられている。さらに昇降枠5のHP側の端
部(横方向一方の側部の一例)の昇降高さを検出する、
光を使用した第1測距装置69と、昇降枠5のOP側の
端部(横方向他方の側部の一例)の昇降高さを検出す
る、光を使用した第2測距装置70が備えられている。
【0030】第1測距装置69は、昇降枠5のHP側端
部における被案内部40の近くで、かつ下降原点位置に
設けられた遮蔽板61より低い位置に設置され、昇降枠
5に向けて垂直上方に測距用のビーム光BEを投射し、
その反射光により距離を測定する第1レーザ測距計71
と、レーザ測距計71から投射されたビーム光BEの光
軸の鉛直上方で、昇降枠5のHP側端部(側部)で反射
面を下方に向けて設置された第1反射体72とから構成
されている。
【0031】また第2測距装置70は、昇降枠5のOP
側端部における被案内部40の近くで、かつ下降原点位
置に設けられた遮蔽板64より低い位置に設置され、昇
降枠5に向けて垂直上方に測距用のビーム光BEを投射
し、その反射光により距離を測定する第2レーザ測距計
73と、レーザ測距計73から投射されたビーム光BE
の光軸の鉛直上方で、昇降枠5のOP側端部(側部)で
反射面を下方に向けて設置された第2反射体74とから
構成されている。
【0032】上記ロータリエンコーダ55、第1レーザ
測距計71、第2レーザ測距計73および光電センサ5
8,63,65の検出信号は、図6に示すように、コン
トローラCOに入力され、またこのコントローラCO
に、電動モータM1と電動モータM2が接続され、コン
トローラCOは、コンテナCの移載を行う物品移載位置
6の昇降位置(昇降高さ位置)と物品移載装置6の横動
位置を求め、この求めた物品移載位置6の昇降位置と物
品移載装置6の横動位置を目標の物品移載用位置(物品
移載装置の昇降位置および横動位置)と一致するように
電動モータM1と電動モータM2を駆動することによ
り、物品移載位置6の昇降位置と物品移載装置6の横動
位置を制御している。
【0033】コントローラCOによる、物品移載位置6
の昇降位置と物品移載装置6の横動位置の制御を図6の
制御ブロックに基づいて説明する。図6において81
は、ロータリエンコーダ55の出力パルスをカウント
し、光電センサ58の検出信号によりリセットされるカ
ウンタから構成される物品移載装置6の横動位置検出部
(横動位置検出手段)であり、光電センサ58の検出情
報により物品移載装置6の横動原点位置を認識し、ロー
タリエンコーダ55の検出情報により、基準となる横動
原点位置に対する相対的な位置を認識して、HPからの
物品移載装置6の横動位置Lを特定している。
【0034】また82は、光電センサ63の検出信号と
第1レーザ測距計71により測定される垂直方向の反射
板72までの距離から、昇降枠HP側端部のHP側下限
位置からの昇降高さを求めるHP側昇降位置検出部であ
り、光電センサ63の検出情報によりHP側昇降枠5の
下降原点位置を認識し、第1レーザ測距計71の検出情
報により、基準となるHP側下降原点位置に対する相対
的な位置を認識して、HP側端部の昇降枠5の昇降位置
Qを特定している。
【0035】また83は、光電センサ65の検出信号と
第2レーザ測距計73により測定される垂直方向の反射
板74までの距離から、昇降枠OP側端部のOP側下限
位置からの昇降高さを求めるOP側昇降位置検出部であ
り、光電センサ65の検出情報によりOP側昇降枠5の
下降原点位置を認識し、第2レーザ測距計73の検出情
報により、基準となるOP側下降原点位置に対する相対
的な位置を認識して、OP側端部の昇降枠5の昇降位置
Rを特定している。
【0036】また上記特定した物品移載装置6の横動位
置LとHP側昇降枠5の昇降位置QとOP側昇降枠5の
昇降位置R、および予め判っている物品移載位置6の全
長走行距離Wにより、図7および図8に示す、物品移載
位置6の昇降位置Fを検出する物品移載位置6の昇降位
置検出部84を備えている。
【0037】この昇降位置検出部84は、HP側昇降枠
5の昇降位置Qを原点として、HP側昇降枠5の昇降位
置Qからの物品移載装置6の補正値Xを求め(式1)、
続いてこの補正値XをHP側昇降枠5の昇降位置Qに加
算して物品移載位置6の昇降位置Fを求めている(式
2)。なお、OP側昇降枠5の昇降位置Rを原点として
もよい。
【0038】 X=(R−Q)×(L/W) …(1) F=Q+X …(2) また上記HP側昇降枠5の昇降位置QとOP側昇降枠5
の昇降位置Rとを入力し、これら昇降位置Q,Rの差と
予め判っている物品移載位置6の全長走行距離Wにより
昇降枠5の傾きを求め、この昇降枠5の傾きが第1設定
値以上のとき、すなわち昇降枠5に第1設定値以上の傾
きが生じたときに第1警報信号(索状体調整要求信号)
を出力し、さらに昇降枠5の傾きが第1設定値より大き
い第2設定値以上のとき、すなわち昇降枠5に第2設定
値以上の大きな傾きが生じたときに制御ロック信号と第
2警報信号(異常停止信号)を出力する傾き検出部85
が備えられている。
【0039】また傾き検出部85には、後述する昇降制
御部89より電動モータM1へ出力される駆動信号が入
力されており、傾き検出部85はこの駆動信号が出力さ
れていないとき、すなわち昇降枠5が停止していると
き、昇降位置Qまたは昇降位置Rが変化すると、ワイヤ
30a,30bに急激なのびあるいは一部断線が発生し
た、あるいは電動モータM1に異常が発生したと判断し
て、第3警報信号(ワイヤ・モータ異常信号)を出力す
る。なお、このとき昇降枠5に第2設定値以上の大きな
傾きが生じ、制御ロック信号と第2警報信号(異常停止
信号)も出力される。
【0040】また86は、移載するコンテナCの物品移
載用位置である、物品移載装置6の横動目標位置(搬送
目標走行位置)Sと上記横動位置検出部81において特
定した物品移載装置6の横動位置Lとの偏差を求める減
算器であり、この減算器86により求められた偏差e1
は、物品移載装置6の横動制御部87に入力され、この
横動制御部87において偏差e1の分だけ電動モータM
2が駆動される。すなわち、目標位置Sに、物品移載装
置6の横動位置Lをフィードバックしながら、電動モー
タM2を駆動することにより、物品移載位置6の横動位
置を制御している。また傾き検出部85より制御ロック
信号を入力すると横動制御を中断している。
【0041】また88は、移載するコンテナCの物品移
載用位置である、物品移載装置6の昇降目標位置Vと上
記昇降位置検出部84において求めた物品移載位置6の
昇降位置Fとの偏差を求める減算器であり、この減算器
88により求められた偏差e2は、物品移載装置6の昇
降制御部89に入力され、この昇降制御部89において
偏差e2の分だけ電動モータM1(昇降駆動手段)が駆
動される。すなわち、昇降目標位置Vに、物品移載位置
6の昇降位置Fをフィードバックしながら、電動モータ
M1を駆動することにより昇降枠5を昇降することによ
って、物品移載位置6の昇降位置を制御している。また
昇降制御部89には、光電センサ63,65の検出信号
が入力されており、少なくともどちらか一方の検出信号
が入力されると、昇降枠5の下降をロックし、傾き検出
部85より制御ロック信号を入力すると昇降制御を中断
している。
【0042】上記構成によるコンテナCの物品保管装置
への搬入作業及び搬出作業について説明する。これら作
業はコントローラCOにより制御される。上記上段側あ
るいは下段側の搬出入部4にコンテナCが搬入される
と、電動モータM1,M2を制御駆動して、昇降枠5お
よび物品移載装置6を、物品移載装置6に備えられたフ
ォーク機構52の収納棚横幅方向における中央位置が搬
出入部4の収納棚横幅方向における中央位置とがほぼ一
致し、且つ、フォーク機構の52の上面が搬出入部4の
コンテナCの下面より僅かに下側位置に位置するように
移動させる。すなわち、横動目標位置Sを搬出入部4の
収納棚横幅方向における中央位置に設定し、昇降目標位
置Vを搬出入部4のコンテナCの下面の高さに設定す
る。この位置が、搬出入部4のコンテナCを物品移載装
置6に移載するときの設定物品移載位置である。物品収
納部1のコンテナCを物品移載装置6に移載する場合も
同様である。
【0043】次に、フォーク機構52を搬出入部4のコ
ンテナCの下方側位置に突出させ、その後、昇降目標位
置Vを増加させることによって電動モータM1にて昇降
枠5を上昇させて、フォーク機構52の上面にコンテナ
Cが載置される状態とする。コンテナCを載置した状態
のフォーク機構52を物品移載装置6側に引退させる
と、物品移載装置6にコンテナCを搭載した状態とな
る。なお、物品収納部1から物品移載装置6へコンテナ
Cを移載する場合も上記と同じ動作を行う。
【0044】フォーク機構52上にコンテナCを搭載し
た状態で、昇降枠5および物品移載装置6を空きの物品
収納部1に移動させる。このとき、物品移載装置6に備
えられたフォーク機構52の収納棚横幅方向における中
央位置が物品収納部1の収納棚横幅方向における中央位
置とがほぼ一致し、かつフォーク機構52の上面が物品
収納部1の係止部材10の上面より僅かに高くなるよう
に設定する。すなわち、横動目標位置Sを物品収納部1
の収納棚横幅方向における中央位置に設定し、昇降目標
位置Vを物品収納部1の係止部材10の上面より僅かに
高い高さに設定する。この位置が、物品移載装置6のコ
ンテナCを物品収納部1に移載するときの設定物品移載
位置であり、物品移載装置6のコンテナCを搬出入部4
に移載する場合も同様である。
【0045】この状態で、フォーク機構52を物品収納
部1側に突出させて、コンテナCを係止部材10の上方
に位置させ、さらに昇降目標位置Vを減少させることに
よって、コンテナCが係止部材10上に載置される状態
となるまで昇降枠5を降下させた後、フォーク機構52
を物品移載装置6側に引退させる。
【0046】収納棚2A,2Bに収納されているコンテ
ナCを搬出入部4から搬出する場合は、上記の搬入の動
作とほぼ逆の動作を行う。先ず、搬出の指示のあったコ
ンテナCを収納している物品収納部1へ、昇降枠5およ
び物品収納部6を移動させ、上記と同様にして、コンテ
ナCを物品移載装置6に搭載する。そして、搭載したコ
ンテナCを搬出入部4に搬送し、搬出入部4からローラ
コンベアRCにて外部に搬出する。
【0047】以上のように、作業の手順にしたがって、
横動目標位置Sと昇降目標位置Vを設定することによ
り、コンテナCの搬入出と格納(掬いと卸し)を行うこ
とができる。
【0048】このように、昇降体5の傾きを考慮した物
品移載装置6の昇降位置Fを求めて物品移載装置6の昇
降位置を制御することにより、ワイヤ30a,30bの
伸び差により昇降枠5が傾いても、物品移載装置6を適
正に目標物品移載位置に位置させることができ、常にフ
ォーク機構52によるコンテナCの掬い、卸しの作業を
正確に行うことができ、もって、コンテナCの掬い、卸
し不良により設備が稼働できなくなる恐れを解消するこ
とができ、設備の稼働効率の低下を可及的に防止しなが
ら、設備のメンテナンスに要する作業を可及的に低減で
きる。
【0049】また実際に昇降体5の傾きを検出している
ことにより、物品移載装置5の横動位置とコンテナCの
荷重により変化するワイヤ30a,30bの伸びを予め
学習する必要がなくなり、現地に設置してから実運転ま
での期間を短縮でき、また経年変化でワイヤ30a,3
0bの伸びに差が生じても何ら問題なく、物品移載装置
6の昇降位置を正確に制御することができる。
【0050】また光を使用した測距装置69,70によ
り非接触で昇降高さを検出していることにより、機械的
な構造をなくすことができ、よって磨耗などの部品消耗
をなくすことができ、簡単な構成で品質を向上させるこ
とができる。
【0051】またレーザ測距計71,73を昇降枠5の
下方(床側)に設けることにより、メンテナンスの際に
作業者は、ビーム光BEの光軸合わせを下方から行うこ
とができ、この調整を容易に短時間で行うことができ
る。なお、昇降枠5にレーザ測距計71,73を設け、
下方に反射体72,74を設けて昇降枠5の高さを検出
することも可能であるが、このとき昇降を繰り返す昇降
枠5から昇降高さの検出情報(データ)をコントローラ
COへ送る信号線を、昇降枠5から引き回す必要があ
り、構造的に不利となる。上記のように昇降枠5に反射
体72,74を設け、下方に(固定側に)レーザ測距計
71,73を設けることにより、前記信号線の引回しが
容易となり、コストダウンを図ることができる。
【0052】また検出された昇降枠5の傾きが第1設定
値以上のときに、警報信号として索状体調整要求信号が
出力されることにより、作業員はワイヤ30a,30b
の長さの調整を行い、昇降枠5の傾きを解消することが
できる。
【0053】また検出された昇降枠5の傾きが第2設定
値以上のときに、横動制御部87と昇降制御部89の駆
動がロックされることにより、昇降枠5の昇降あるいは
物品移載装置6の横動時に昇降枠5の傾きによって発生
する恐れのある、コンテナCの荷崩れや落下の恐れを回
避することができる。
【0054】また昇降枠5が停止しているとき、昇降位
置Qまたは昇降位置Rが変化したことにより、ワイヤ3
0a,30bに急激なのびあるいは一部断線が発生し
た、あるいは電動モータM1に異常が発生したと判断し
て、第3警報信号が出力されることによって、作業者は
緊急にワイヤ30a,30bやモータM1の点検を行う
ことができ、昇降枠5の落下などの異常の発生を防止す
ることができる。 [実施の形態2]図9は本発明の実施の形態2における
物品保管設備の斜視図である。なお、実施の形態1と同
一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】図9に示すように、物品保管設備FSに
は、収納棚2A,2B間に形成した作業通路Bを自動走
行するスタッカークレーン(移動体の一例)SCが設け
られている。
【0056】前記作業通路Bには、収納棚2A,2Bの
横方向(長手方向)に沿って走行レール11が設置さ
れ、作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eに
は、入出庫指令をスタッカークレーンSCに入力するコ
ントローラE1と、走行レール11を挟んで一対の荷載
置台E2とが設けられ、スタッカークレーンSCは、入
出庫指令に基づいて走行レール11に沿って走行して、
荷載置台E2と物品収納部1との間でのコンテナCの出
し入れを行う入出庫用の搬送車として構成されている。
【0057】前記スタッカークレーンSCは、図10に
示すように、走行レール11に沿って走行する走行車体
12に、昇降枠5と、その昇降枠5を昇降操作自在に案
内支持する前後一対の昇降マスト14と、一対の昇降マ
スト14を連結する上部フレーム17を設けて構成さ
れ、昇降枠5には収納棚2A,2Bの横方向に複数(図
では2台)の物品移載用のフォーク機構52a,52b
が固定されている(横動位置は固定されている)。前記
上部フレーム17には、ガイドレール16を左右から挟
み込んで、スタッカークレーンSCの走行に伴って、そ
の側面に沿って上下軸回りで転動する左右一対の上部位
置規制用ローラ(図示せず)が走行方向の前後端部に設
けられている。
【0058】また前記走行車体12には、走行レール1
1上を走行自在な前後二つの車輪18と、走行レール1
1に対する車体横幅方向での位置を規制するように走行
レール1に係合する前後二箇所に、かつ左右一対に設け
た下部位置規制用ロータ19と、いわゆるインバータ式
のモータである走行用電動モータM3を備えた走行用駆
動装置20とが設けられている。
【0059】そして、2つの車輪18のうちの車体前後
方向の一端側の車輪が、走行用駆動装置20(電動モー
タM3)にて駆動させる推進用の駆動輪18aに構成さ
れ、車体前後方向の他端側の車輪が、遊転自在な従動輪
18bとして構成され、スタッカークレーンSCは、上
部フレーム17に設けた上部位置規制用ローラにて倒れ
止めされながら、走行用駆動装置20による駆動で走行
レール11に沿って自走自在に構成されている。
【0060】また前記昇降枠5を吊下げ支持するワイヤ
30a,30bは、実施の形態1と同様に走行車体12
の一端に装備した巻き取りドラム29cに連結され、電
動モータM1にて正逆に駆動回転させて、ワイヤ30
a,30bの繰り出しや巻き取り操作で昇降枠5を駆動
昇降させるように構成されている。
【0061】また前記昇降枠5には、実施の形態1と同
様に、昇降枠5の両端(両側部)に、光電センサ63,
65および反射板72,74が設けられ、走行車体12
上に、反射板72,74に対向してレーザ測距計71,
73が設けられ、昇降枠5のコントローラCOに入力さ
れている。
【0062】上記構成により、スタッカークレーンSC
の昇降枠5は2台のフォーク機構52a,52bに積載
されるコンテナCの荷重によりわずかに傾く恐れがあ
る。コントローラCOによる、2台のフォーク位置52
a,52bの昇降位置の制御を図11の制御ブロックに
基づいて説明する。
【0063】昇降枠5のHP側昇降位置検出部82と、
昇降枠5のOP側昇降位置検出部83が設けられ、HP
側昇降枠5の昇降位置QとOP側昇降枠5の昇降位置
R、および予め判っている昇降枠5の横方向全長Wによ
り、図12に示す、各フォーク位置52a,52bの昇
降位置Fa,Fbを検出する昇降位置検出部84a,8
4bが設けられている。
【0064】各昇降位置検出部84a,84bはそれぞ
れ、HP側昇降枠5の昇降位置Qを原点として、HP側
昇降枠5の昇降位置Qからの物品移載装置6の補正値X
a,Xbを求め(式3)、続いてこの補正値Xa,Xb
をHP側昇降枠5の昇降位置Qに加算して各フォーク位
置52a,52bの昇降位置Fa,Fbを求めている
(式4)。式3において、La,LbはHP側昇降枠5
の昇降位置Qを原点とした各フォーク機構52a,52
bの中心位置(固定)である。なお、OP側昇降枠5の
昇降位置Rを原点としてもよい。
【0065】Xa=(R−Q)×(La/W) Xb=(R−Q)×(Lb/W) …(3) Fa=Q+Xa Fb=Q+Xb …(4) これら各昇降位置検出部84a,84bにおいて検出さ
れた各フォーク機構52a,52bの昇降位置Fa,F
bは、コンテナCの移載を行う目標のフォーク機構が、
フォーク機構52aのとき昇降位置Faが選択され、フ
ォーク機構52bのとき昇降位置Fbが選択され、減算
器88へ入力されている。
【0066】また傾き検出部85、昇降制御部89が設
けられている。また昇降制御部89には、光電センサ6
3,65の検出信号が入力され、この検出信号が入力さ
れると、昇降枠5の下降をロックし、傾き検出部85よ
り制御ロック信号を入力すると制御を中断している。
【0067】上記スタッカークレーンSCの昇降制御時
の作業について説明する。フォーク機構52a,52b
の一方が選択されると、選択されたフォーク機構52
(52aまたは52b)の中心がコンテナCを移載する
物品収納部1または荷受台E2の中心に位置するよう
に、スタッカークレーンSCは走行駆動装置20が駆動
され、コンテナCの移載位置に到達すると、昇降枠5の
昇降制御が実行される。 「掬い作業」昇降目標位置Vを移載対象のコンテナCの
下面の高さに設定し、この高さに制御する。この位置
が、物品収納部1または荷受台E2上のコンテナCをフ
ォーク機構52に移載するときの設定物品移載位置であ
る。
【0068】フォーク機構52がコンテナCの下面の高
さに位置すると、フォーク機構52をコンテナCの下方
側位置に突出させ、その後、昇降目標位置Vを増加させ
ることによって電動モータM1にて昇降枠5を上昇させ
て、フォーク機構52の上面にコンテナCが載置される
状態とする。コンテナCを載置した状態のフォーク機構
52を昇降枠5側に引退させると、昇降枠5にコンテナ
Cを搭載した状態となる。 「卸し作業」昇降目標位置Vを物品収納部1の係止部材
10または荷受台E2の上面より僅かに高い高さに設定
し、この高さに制御する。この位置が、コンテナCを物
品収納部1または荷受台E2へ移載するときの設定物品
移載位置である。
【0069】フォーク機構52が係止部材10または荷
受台E2の上面より僅かに高い高さに位置すると、この
状態で、フォーク機構52を物品収納部1または荷受台
E2側に突出させて、コンテナCを係止部材10または
荷受台E2の上方に位置させ、さらに昇降目標位置Vを
減少させることによって、コンテナCが係止部材10ま
たは荷受台E2上に載置される状態となるまで昇降枠5
を降下させた後、フォーク機構52を物品移載装置6側
に引退させる。
【0070】以上のように、作業の手順にしたがって、
走行駆動装置20を駆動して移載先の物品収納部1また
は荷受台E2に移動させ、昇降目標位置Vを設定するこ
とにより、コンテナCの掬い作業と卸し作業を行うこと
ができる。
【0071】このように、昇降体5の傾きを考慮したフ
ォーク機構52a,52b(昇降枠5上に固定)の昇降
位置Fa,Fbを求めてフォーク機構52a,52bの
昇降位置を制御することにより、ワイヤ30a,30b
の伸び差により昇降枠5が傾いても、フォーク機構52
a,52bを適正に目標物品移載位置に位置させること
ができ、常にフォーク機構52a,52bによるコンテ
ナCの掬い、卸しの作業を正確に行うことができ、もっ
て、コンテナCの掬い、卸し不良により設備が稼働でき
なくなる恐れを解消することができ、設備の稼働効率の
低下を可及的に防止しながら、設備のメンテナンスに要
する作業を可及的に低減できる。
【0072】また光を使用した測距装置69,70によ
り非接触で昇降高さを検出することにより、機械的な構
造をなくすことができ、よって磨耗などの部品消耗をな
くすことができ、簡単な構成で品質を向上させることが
できる。
【0073】またレーザ測距計71,73を走行車体1
2上{昇降枠5の下方(床側)}に設けることにより、
メンテナンスの際に作業者は、ビーム光BEの光軸合わ
せを下方から行うことができ、この光軸合わせ(調整)
を容易に短時間で行うことができる。
【0074】なお、本実施の形態1,2では、昇降枠5
の傾きが大きくなると、警報信号を出力しているが、信
号出力手段として機能する警報ランプを点灯させて作業
者によるワイヤ30a,30bの調整作業を要求するよ
うにしてもよい。
【0075】また本実施の形態1,2では、昇降体5の
両端部に設けた2台の測距装置69,70を実運転にお
いて使用しているが、巻き取りドラム29cの回転軸に
連動連結される状態でロータリエンコーダを備え、光電
センサ65の検出情報により昇降枠5の下降原点位置を
認識し、このロータリエンコーダの検出情報により、前
記基準となる下降原点位置に対する相対的な位置を認識
して、昇降枠5の昇降位置を特定するようにし、設備の
試験中に昇降枠5の昇降位置毎に、物品移載装置5の横
動位置とコンテナCの荷重を変えて、2台の測距装置6
9,70を使用して昇降体5の傾きを求め、学習させ
て、実運転では巻き取りドラム29cの回転軸に連動連
結される状態でロータリエンコーダの検出情報で昇降位
置を制御するようにすることも可能である。
【0076】また本実施の形態1,2では、電動モータ
M1にて回動駆動される巻き取りドラム29cにより、
昇降枠5を吊り下げ支持するワイヤ30a,30bを牽
引駆動する構成としているが、ワイヤ30a,30bの
夫々を各別の電動モータにて駆動する構成としても良
い。
【0077】また本実施の形態1,2では、索状体とし
てワイヤ30a,30bにて昇降枠5を吊り下げ支持す
る構成としているが、例えばベルトにて昇降枠5を吊り
下げ支持する等、索状体の構成は種々変更可能である。
また2本のワイヤ30a,30bで昇降枠5を吊り下げ
支持しているが、3本以上のワイヤで吊り下げ支持する
構成としても良い。
【0078】また本実施の形態1,2では、昇降位置検
出手段として、光を使用した測距装置を使用している
が、昇降枠5の両端部のそれぞれの昇降位置を非接触で
検出できる検出手段であれば代えて使用することも可能
である。たとえば、超音波センサを使用することも可能
である。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光を使用
した測距装置により非接触で昇降高さを検出することに
より、機械的な構造をなくすことができ、よって磨耗な
どの部品消耗をなくすことができ、簡単な構成で品質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における物品保管設備の
全体斜視図である。
【図2】同物品保管設備の昇降枠の支持構成を示す斜視
図である。
【図3】同物品保管設備の昇降枠の正面図である。
【図4】同物品保管設備の昇降枠の平面図である。
【図5】同物品保管設備の物品移載装置の側面図であ
る。
【図6】同物品保管設備のコントローラの要部設備ブロ
ック図である。
【図7】同物品保管設備の動作説明図である。
【図8】同物品保管設備の動作説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2における物品保管設備の
全体斜視図である。
【図10】同物品保管設備のスタッカークレーンの要部
側面図である。
【図11】同物品保管設備のコントローラの要部設備ブ
ロック図である。
【図12】同物品保管設備の動作説明図である。
【符号の説明】
1 物品収納部 2A,2B 収納棚 4 搬出入部 5 昇降枠 6 物品移載装置 30a,30b ワイヤ(索状体) 52,52a,52b フォーク機構 55 ロータリーエンコーダ(横動位置検出手段) 69,70 測距装置 71,73 レーザ測距計 72,74 反射板 58,63,65 光電センサ 81,82,83 検出部 84 昇降位置検出部 85 傾き検出部 M1 電動モータ(昇降駆動手段) M2 電動モータ(横動駆動手段) CO コントローラ(制御手段) TR 搬送装置 UD 昇降駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 EE09 FF01 JJ09 JJ11 JJ19 KK01 LL33 MM70 NN05 QQ01 QQ03 QQ12 QQ13 3F333 AA04 AB08 FD03 FD07 FE03 FE05 FE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向並びに横方向に並列する状態で
    複数の物品収納部を備えた収納棚と、 前記物品収納部と自己との間において物品の移載を行う
    物品移載装置を収納棚横方向に移動自在に支持し、前記
    横方向複数箇所において索状体に吊下げ支持されて昇降
    される昇降枠と、 前記索状体を牽引駆動して前記昇降枠を昇降させる昇降
    駆動手段を備えた物品保管設備であって、 前記昇降枠の前記横方向一方の側部の昇降高さを検出す
    る、光を使用した第1測距装置と、 前記昇降枠の前記横方向他方の側部の昇降高さを検出す
    る、光を使用した第2測距装置を備え、 前記第1測距装置に検出された昇降枠の横方向一方の側
    部の昇降高さと、前記第2測距装置に検出された昇降枠
    の横方向他方の側部の昇降高さとにより昇降枠の傾きを
    検出することを特徴とする物品保管設備。
  2. 【請求項2】 各測距装置は、昇降枠の側部に反射面を
    下方に向けて設置された反射体と、下方から垂直上方方
    向に測距用のビーム光を投射し、前記反射体からの反射
    光により距離を測定するレーザ測距計から構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の物品保管設備。
  3. 【請求項3】 昇降枠の傾きが第1設定値より大きくな
    ると、索状体調整要求信号を出力し、さらに昇降枠の傾
    きが、前記第1設定値より大きい第2設定値より大きく
    なると、昇降駆動手段の駆動をロックすることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の物品保管設備。
  4. 【請求項4】 物品移載装置の昇降枠の横方向一方ある
    いは他方の端部からの横動位置を検出する横動位置検出
    手段を備え、 第1測距装置に検出された昇降枠の横方向一方の側部の
    昇降高さと、第2測距装置に検出された昇降枠の横方向
    他方の側部の昇降高さと、前記横動位置検出手段により
    検出された物品移載装置の横動位置に基づいて、前記昇
    降枠上の物品移載位置の昇降位置を検出し、この検出し
    た物品移載位置の昇降位置を目標の物品移載装置の昇降
    位置と一致させるように、昇降駆動手段を駆動すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の物
    品保管設備。
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