JP2002292264A - 分散剤および該分散剤を用いた組成物と、それを用いた画像形成方法および装置 - Google Patents

分散剤および該分散剤を用いた組成物と、それを用いた画像形成方法および装置

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JP2002292264A
JP2002292264A JP2001097342A JP2001097342A JP2002292264A JP 2002292264 A JP2002292264 A JP 2002292264A JP 2001097342 A JP2001097342 A JP 2001097342A JP 2001097342 A JP2001097342 A JP 2001097342A JP 2002292264 A JP2002292264 A JP 2002292264A
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公一 佐藤
Shinichi Nakamura
真一 中村
Satoshi Igawa
悟史 井川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた分散特性を有する分散剤ならびに高画
質、高速、省エネルギーの画像形成方法および装置に適
用可能な高機能、高性能の画像形成材料を提供するこ
と。 【解決手段】 分散剤は、液晶性メソーゲン基と、該液
晶性メソーゲン基の両端にそれぞれ結合する2つの側鎖
とから構成される化合物を含有し、2つの側鎖が、(O
CH2 CH2x および(OCH2 CHCH3y [式
中、xおよびyは、それぞれ3〜25の整数を示す]か
らそれぞれ独立して選択される骨格部分を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い分散安定性を
付与する分散剤および該分散剤を用いた各種機能性材料
に関する。特に、本発明は、高画質、高速、省エネルギ
ーの画像形成方法および装置に適用可能であり、かつ画
像保存性に優れ高品質の画像形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な技術分野において、媒体中に機能
性材料として粒状固体を含有する種々の分散型材料が知
られている。例えば、除草剤、殺虫剤等の農薬、抗がん
剤、抗アレルギー剤、消炎剤等の医薬あるいは粒状固体
として着色剤を有するインク、トナー等の色材などであ
る。このような分散型材料には、媒体中に粒状固体を散
在および安定に保持する手段として様々な分散剤が使用
されている。現在、数多くの分散剤が知られているが、
分散型材料の多目的化に伴い、より優れた性能を有する
分散剤が求められている。特に、近年、急速な勢いで進
歩しているデジタル印刷技術の分野では、画像保存性に
優れた画像形成材料が求められている。
【0003】従来から、インクジェット、電子写真等の
画像形成方法が知られており、近年オフィス、ホーム等
における記録技術として存在感をますます高めてきてい
る。特に、インクジェット技術は、コンパクトかつ低消
費電力という特徴を有し、さらにカラー画像を簡便に提
供し得ることから産業界および一般消費者に広く用いら
れている。また、最近ではノズルの微細化などにより急
速に高画質化が進み高画質カラーイメイジングのダウン
サイジングを強力に推し進め得るものとして期待が高ま
っている。
【0004】従来からインクジェット技術のインクとし
て、染料を色材とする水溶性インクが汎用されている
が、近年その画像保存性の改善が大きな課題となってい
る。そのため、耐候性、耐光性、耐ガス性に優れた染料
インク等の開発がさかんに行われている。しかし、通常
のインクは染料水溶液を用いるため、色の重ね合わせ時
に滲みが生じたり、被画像形成材である非記録箇所中に
紙の繊維方向にフェザリングと言われる現象が現れる場
合がある。そこで、染料インクの滲みおよびフェザリン
グといった問題を改善するために様々なインクジェット
用の顔料分散インク(以下、「分散型インクジェットイ
ンク」と称す)の開発も活発に行われている。そのよう
な一例として米国特許第5085698号が挙げられ
る。
【0005】顔料は分子凝集体であるため、染料よりも
画像保存性に優れていることが広く認識されている。し
たがって、分散型インクジェットインクを用いること
で、高画質、高堅牢性の画像形成を実現することが可能
となる。このような分散型インクジェットインクは、例
えば、特開平8−183921号公報に開示されてい
る。
【0006】ところで、このような分散型インクジェッ
トインクにおいて、分散剤は極めて重要な役割を果た
す。そのため、インクの品質をさらに高めるために、よ
り優れた分散特性を有する分散剤が求められている。特
に、分散型ジェットインクは、インク搬送、印画または
現像、転写、定着といった様々な環境下に曝されるた
め、分散剤はそのような環境下でも分散性能を維持する
必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、イン
クジェット技術に代表される、高画質、高速、省エネル
ギーの画像形成方法および装置に適用可能なインクが幅
広く検討されている。しかし、耐候性、耐光性、耐ガス
性といった画像保存性の向上、および滲み、フェザリン
グの低減といった画像品質の向上などのさらなる改善が
望まれている。また、分散型ジェットインクに使用する
分散剤の分散特性のさらなる改善が望まれている。
【0008】したがって、本発明の目的は、優れた分散
特性を有する分散剤および高画質、高速、省エネルギー
の画像形成方法および装置に適用可能な、高機能、高性
能の画像形成材料を提供することである。また、高画
質、高堅牢性の画像形成に好適な画像形成材料を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討を繰り返した結果、特定の
構造を有する化合物が優れた分散性を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明にも
とづく分散剤は、液晶性メソーゲン基と、該液晶性メソ
ーゲン基の両端にそれぞれ結合する2つの側鎖とから構
成される化合物を含有する分散剤であって、上記2つの
側鎖が、(OCH2 CH2x および(OCH2 CHC
3y [式中、xおよびyは、それぞれ3〜25の整
数を示す]からそれぞれ独立して選択される骨格部分を
有することを特徴とする。
【0010】本発明にもとづく組成物は、上記分散剤
と、媒体と、上記分散剤によって媒体中に分散される被
分散物質とを含有することを特徴とする。
【0011】ここで、上記被分散物質が、少なくとも着
色剤を含有する画像形成成分であり、上記媒体が、水、
有機溶剤および高分子樹脂からなる群から選択された少
なくとも1つであることが好ましい。上記媒体が、水お
よび/または有機溶剤であることがさらに好ましい。ま
た、上記着色剤が顔料であることが好ましい。
【0012】本発明にもとづく画像形成方法は、少なく
とも画像形成材料を被画像形成材に付与することにより
画像形成を行う方法に関し、上記画像形成材料が、上述
の組成物であることを特徴とする。
【0013】ここで、上記画像形成材料を画像形成材料
吐出部から吐出して上記被画像形成材に付与することが
好ましい。また、上記画像形成材料に熱エネルギーを作
用させることで、該画像形成材料を上記画像形成材料吐
出部から吐出して上記被画像形成材に付与することが好
ましい。
【0014】本発明にもとづく画像形成装置は、少なく
とも画像形成材料を被画像形成材に付与する付与手段を
有する装置に関し、上記画像形成材料が、上述の組成物
であることを特徴とする。
【0015】ここで、上記付与手段が、上記画像形成材
料を吐出する吐出手段を有することが好ましい。また、
上記吐出手段が、画像形成材料に吐出のための熱エネル
ギーを作用させる熱エネルギー発生手段を有することが
好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について各態様ごと
に詳細に説明する。
【0017】(第1の態様)本発明の第1の態様は、特
定の構造を有する分散剤に関する。本発明にもとづく分
散剤は、液晶性メソーゲン基と、該液晶性メソーゲン基
の両端にそれぞれ結合する2つの側鎖とから構成される
化合物を含有し、上記2つの側鎖が、(OCH2 CH
2x および(OCH2 CHCH3y [式中、xおよ
びyは、それぞれ3〜25の整数を示す]からそれぞれ
独立して選択される骨格部分を有することを特徴とす
る。
【0018】本発明にもとづく分散剤を構成する化合物
のより具体的かつ好ましい構造は、下記一般式(1)で
示される。本発明にもとづく分散剤は、下記一般式
(1)で示される化合物からなる群から少なくとも1種
選択される化合物を用いて構成される。
【0019】
【化4】
【0020】[式中、Aは、A1−B1−A2−B2−
A3−B3−A4−B4−A5−B5−A6で示される
液晶性メソーゲン基であって、A1,A2,A3は1,
4−フェニレン(1つ以上のCHはCFまたはNに置き
換わっていてもよい)または1,4−シクロヘキシレン
を示し;A4,A5,A6は単結合または1,4−フェ
ニレン(1つ以上のCHはCFまたはNに置き換わって
いてもよい)または1,4−シクロヘキシレンを示し;
B1,B2,B3,B4,B5は単結合または−CH2
O−,−OCH2 −,−COO−または−OOC−を示
し、Xは、−CH2 CH2 O−または−CHCH3 CH
2 O−を示し、mは、3〜25の整数を示し、Yは、−
OCH2 CH2 −または−OCH2 CHCH3 −を示
し、nは、3〜25の整数を示し、R1、R2は、それぞ
れ独立に炭素原子数が1から100までの直鎖状または
分岐状のアルキル基であって、該アルキル基中の1つ以
上のメチレンは−O−,−CO−,−S−,−CH=C
H−,−CH=C(CH)−、−C(CH)=CH
−、−C≡C−またはエポキシ基に置き換わっていても
よく、該アルキル基中の水素原子はフッ素原子に置き換
わっていてもよく、光学活性化合物でもよい] 本発明にもとづく分散剤は、前記一般式(1)で示され
る化合物において、液晶性メソーゲン基Aが下記構造式
(1a)〜(1i)のいずれかで示される構造を有する
ことが好ましい。
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】[式中、zはそれぞれ独立に0〜4の整数
を示す]
【0024】本発明にもとづく分散剤を構成する化合物
のさらに具体的な構造を表1から表11に例示する。な
お、各表中に記載した液晶性メソーゲン基「A」に対応
させて記載した略号は、下記(2a)から(3b)の構
造を示す。
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
【表9】
【0036】
【表10】
【0037】
【表11】
【0038】以上、本発明にもとづく分散剤を構成する
一般式(1)で示される化合物について具体的に例示し
たが、それらに限定されるものではない。一般式(1)
で示される化合物の構造的な特徴は、分子内に親水性
部分と疎水性部分とを有すること、分子構造中の中央
付近に芳香環を数多く繰り返し構造を有することであ
る。理論によって拘束されるものではないが、この様な
構造的特徴によって様々な固体粒状の被分散物質が媒体
中に良好に分散され得るものと考えられる。
【0039】一般式(1)で示される化合物のうち、疎
水性基中にアクリル基またはメタクリル基を有するもの
は重合反応性化合物となり得る。かかる重合性化合物
に、例えば紫外光などの照射することにより化合物を重
合することが可能である。そのようにして重合された化
合物を用いて分散剤を構成することにより、分散状態を
より強固に安定化させることができ、分散特性をさらに
向上させることが可能である。
【0040】(第2の態様)本発明の第2の態様は、本
発明にもとづく分散剤を用いて構成される組成物に関す
る。すなわち、本発明にもとづく組成物は、分散剤と、
媒体と、かかる分散剤によって媒体中に分散される被分
散物質とを含有する。このような組成物を上記第1の態
様で説明した本発明の分散剤を用いて構成することによ
り、被分散物質は媒体中に良好に分散され、かつ安定に
保持される。被分散物質は、特に限定されるものではな
く、金属、薬剤、生体材料または着色剤など種々の粒状
固体であってよい。したがって、本発明にもとづく組成
物は、様々な技術分野に応用することが可能である。例
えば、除草剤、殺虫剤等の農薬、抗がん剤、抗アレルギ
ー剤、消炎剤等の医薬品、口紅、ファンデーション、頬
紅、保湿クリーム等の化粧品あるいはインク、トナー等
の色材といった各種組成物に本発明の分散剤を適用させ
ることができる。本発明の分散剤を用いて組成物を構成
することで、組成物の品質を向上させることが可能とな
る。
【0041】ところで、本発明にもとづく組成物に適用
される分散剤は、上記一般式(1)で示される化合物を
含有することを特徴とする。一般式(1)で示される化
合物は、先に説明した構造的特徴から、被分散物質を媒
体中に良好に分散かつ保持することが可能であり、特
に、顔料または染料などの着色剤と高い親和性を示す。
そのため、かかる分散剤を画像形成材料に適用させるこ
とによって高性能、高分散性といった非常に好適な性質
を実現可能となる。
【0042】特に、一般式(1)で示される化合物の中
でも、疎水性基中にアクリル基またはメタクリル基を有
する重合性化合物は、画像形成材料を形成するいずれか
の過程で重合可能であり、分散特性がさらに向上する。
例えば、顔料、水、添加剤とともに分散剤を混合して良
分散が得られた後、紫外光を照射することにより重合
し、その良分散状態をより強固に安定化することができ
る。
【0043】画像形成材料に分散剤として用いられる通
常の界面活性剤は、熱や酸塩基などの外的刺激によりそ
の分散状態を失いやすいことが知られているが、本発明
の分散剤を用いる画像形成材料は良分散状態を維持する
ことが可能である。そのため、画像形成プロセス、すな
わち、インク搬送、印画または画像、転写、定着といっ
た様々な環境においても画像形成材料の品質を維持する
ことが可能である。
【0044】以下、本発明にもとづく組成物の好ましい
実施態様として、画像形成材料を想定して説明する。本
発明にもとづいて構成される画像形成材料は、分散剤
と、少なくとも着色剤を含有する画像形成成分である被
分散物質と、水、有機溶剤および高分子樹脂からなる群
から少なくとも1つ選択される媒体とを含有する。着色
剤は顔料または染料のいずれであってもよい。被分散物
質および媒体を適宜組み合わせることによって、種々の
画像形成材料を構成することができるが、それらはイン
ク組成物とトナー組成物とに大別できる。以下、画像形
成材料がインク組成物またはトナー組成物である場合に
分けて、本発明にもとづく組成物についてさらに具体的
に説明する。
【0045】インク組成物 最初に、画像形成材料がインク組成物である場合につい
て説明する。本発明にもとづいてインク組成物を構成す
る場合、媒体は、水および/または有機溶剤であること
が好ましい。媒体として水を使用した場合、インクはミ
セル型の分散構造を形成すると考えられる。また、媒体
として溶剤を使用した場合、インクは逆ミセル型の分散
構造を形成すると考えられる。媒体として、水または有
機溶剤をそれぞれ単独で使用するだけでなく、これらを
組み合わせて使用してもよい。特に、媒体として水およ
び/または水系溶剤を使用して構成される水性インク
は、分散型インクジェットインク組成物として好適であ
る。このようなインクジェットインク組成物を調製する
場合、着色剤は、染料であってもよいが、顔料の方が好
ましい。また、インク組成物には、副溶剤、酸化防止
剤、各種界面活性剤、ポリマー、紫外線吸収剤等の添加
剤をさらに加えることも可能である。このように構成さ
れるインクジェット用のインクは、例えば、水および水
性溶剤中に、分散剤と、少なくとも顔料を含む画像形成
成分を添加し、分散機を用いて画像形成成分を分散させ
た後、遠心分離等による粗大粒子の除去、溶剤及び添加
剤等の添加、攪拌、混合、濾過により調製することが可
能である。インク組成物中の分散剤の含有量は、インク
組成物の重量を基準にして、0.1重量%〜30重量
%、より好ましくは0.3重量%〜25重量%、さらに
好ましくは0.5重量%〜15重量%の範囲である。
【0046】以下、本発明にもとづいて構成されるイン
ク組成物の分散剤以外の主な成分について説明する。
【0047】媒体 媒体は、水または有機溶剤を単独で使用しても、これら
を組み合わせて使用してもよい。インク組成物における
媒体の量は、インク組成物の全重量を基準として、20
重量%〜95重量%の範囲、好ましくは30重量%〜9
5重量%の範囲、さらに好ましくは30重量%〜90重
量%の範囲で使用することが好ましい。
【0048】媒体として水を使用する場合、金属イオン
等を除去したイオン交換水、純水、超純水などが好まし
い。インク組成物における水の含有量は、20重量%〜
95重量%の範囲、さらに好ましくは30重量%〜90
重量%の範囲である。
【0049】媒体として有機溶剤を使用する場合、特に
限定されるものではないが、適当な有機溶剤として、ケ
トン、アルコール、グリコールエーテル、および炭化水
素の様々な混合物が挙げられる。特定の例としては、メ
チルエチルケトン、2,4−ペンタジオン、エチレン・
グリコール・ジメチル・エーテル、エタノール、ヘキサ
ンなどである。約80℃より低い沸点を有する有機溶剤
が好適であるが、さらに高い沸点を有する有機溶剤、8
0℃を超える沸点のもの、100℃を超える沸点のもの
を使用することも可能である。例えば、100℃を超え
る沸点を有する有機溶剤として、スルフォレイン、シク
ロヘキサノン、2−ペンタノールなどが挙げられる。た
だし、以上のような有機溶剤は水系分散インクの場合、
用いられない場合もある。
【0050】特に、分散型インクジェットインクの場
合、上述の有機溶剤と組み合わせて副溶剤として水性溶
剤を使用することが好ましい。水性溶剤は、インクのノ
ズル部分での乾燥およびインクの固化を防止するために
有効である。水性溶剤は、その含有量としては、インク
組成物の0.1重量%〜50重量%、好ましくは0.5重
量%〜30重量%の範囲で用いられる。
【0051】適当な水性溶剤としては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロビレングリコール、グリセリン等の多価
アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル等の多価アルコールエーテル類、N−メチル−
2−ピロリドン、置換ピロリドン、トリエタノールアミ
ン等の含窒素溶媒、等が挙げられる。
【0052】着色剤 着色剤は画像形成のための1成分であり、染料であって
も、顔料であってもよい。但し、分散型インクジェット
インクを調製する場合は着色剤として顔料を使用するこ
とが好ましい。
【0053】インク組成物に用いられる着色剤の量は、
特に限定されるものではないが、インク組成物の全重量
に対して、0.1重量%〜50重量%が好ましい。顔料
の量が、0.1重量%未満となると、十分な画像濃度が
得られなくなり、50重量%を超えると画像の定着性が
悪化する場合がある。さらに好ましい範囲としては0.
5重量%〜25重量%の範囲である。
【0054】染料としては、例えば、C.I.Dire
ct Black17、IJA260、C.I.Dir
ect Yellow11、IJR−016、C.I.
42090等が挙げられる。しかし、これらに限定され
るものでなく、水溶性染料、分散染料、油溶性染料とい
ったいかなる染料であってもよい。
【0055】顔料は、有機顔料および無機顔料のいずれ
でもよい。インクに用いられる顔料は、好ましくは黒色
顔料と、シアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料を用
いる。
【0056】以下に、黒、シアン、マゼンタ、イエロー
において、市販されている顔料を例示した。
【0057】黒色の顔料としては、Raven106
0、Raven1080、Raven1170、Rav
en1200、Raven1250、Raven125
5、Raven1500、Raven2000、Rav
en3500、Raven5250、Raven575
0、Raven7000、Raven5000 ULT
RAII、Raven1190 ULTRAII(以上、コ
ロンビアン・カーボン社製)、Black Pearl
s L、MOGUL−L、Regal400R、Regal6
60R、Regal330R、Monarch 80
0、Monarch 880、Monarch 900、
Monarch 1000、Monarch 1300、
Monarch 1400(以上、キャボット社製)、
Color Black FW1、Color Blac
k FW2、Color Black FW200、Co
lor Black 18、Color Black S1
60、Color Black S170、Specia
l Black 4、SpecialBlack 4A、
Special Black 6、Printex35、
PrintexU、Printex140U、Prin
texV、Printex140V(以上デグッサ社
製)、No.25、No.33、No.40、No.47、
No.52、No.900、No.2300、MCF−8
8、MA600、MA7、MA8、MA100(以上三
菱化学社製)等を挙げることができるが、これらに限定
されない。
【0058】シアン色の顔料としては、C.I.Pigm
ent Blue−1、C.I.Pigment Blue
−2、C.I.Pigment Blue−3、C.I.P
igment Blue−15、C.I.Pigment
Blue−15:2、C.I.Pigment Blue
−15:3、C.I.Pigment Blue−15:
4、C.I.Pigment Blue−16、C.I.P
igment Blue−22、C.I.Pigment
Blue−60等が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0059】マゼンタ色の顔料としては、C.I.Pig
ment Red−5、C.I.Pigment Red−
7、C.I.Pigment Red−12、C.I.Pi
gment Red−48、C.I.Pigment Re
d−48:1、C.I.Pigment Red−57、
C.I.Pigment Red−112、C.I.Pig
ment Red−122、C.I.Pigment Re
d−123、C.I.Pigment Red−146、
C.I.Pigment Red−168、C.I.Pig
ment Red−184、C.I.Pigment Re
d−202、C.I.Pigment Red−207等
が挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】黄色の顔料としては、C.I.Pigmen
t Yellow−12、C.I.Pigment Yel
low−13、C.I.Pigment Yellow−
14、C.I.Pigment Yellow−16、C.
I.Pigment Yellow−17、C.I.Pig
ment Yellow−74、C.I.Pigment
Yellow−83、C.I.Pigment Yell
ow−93、C.I.PigmentYellow−9
5、C.I.Pigment Yellow−97、C.
I.Pigment Yellow−98、C.I.Pig
ment Yellow−114、C.I.Pigmen
t Yellow−128、 C.I.Pigment Y
ellow−129、C.I.Pigment Yell
ow−151、C.I.Pigment Yellow−
154等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】なお、上記に記した以外の色顔料や、無色
または淡色の顔料、金属光沢顔料等を使用してもよい。
カラー顔料としては、アゾ系顔料、イソインドリノン系
高級顔料、キナクリドン系高級顔料、ジオキサンバイオ
レット、ペリノン・ペリレン系高級顔料等の有機顔料や
ウルトラマリン、プルシアンブルー、チタニウムイエロ
ー、モリブデンレッド等の無機顔料も使用可能である。
また、本発明のために、新規に合成した顔料を用いても
よい。
【0062】以上、インク組成物に使用可能な染料およ
び顔料について例示したが、当業界で慣用のいかなる着
色剤を使用してもよい。
【0063】添加剤 インク組成物に、当技術分野で慣用の様々な添加剤を加
えることが可能である。添加剤の一例としては、インク
の安定と画像形成中のインク配管との安定性を得るpH
調整剤、被画像形成材へのインクの浸透を早め見掛けの
乾燥を早くする浸透剤、インク内での黴の発生を防止す
る防黴剤、インク中の金属イオンを封鎖し、ノズル部で
の金属の析出やインク中で不溶解生成物の析出等を防止
するキレート化剤、インクの循環、移動、あるいはイン
ク製造時の泡の発生を防止する消泡剤、他、酸化防止
剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、紫外線吸収剤など
が挙げられる。
【0064】トナー組成物 次に、画像形成材料がトナー組成物である場合について
説明する。本発明にもとづいてトナー組成物を構成する
場合、媒体は、結着樹脂となる高分子樹脂であることが
好ましい。トナー組成物は、本発明の分散剤と、少なく
とも高分子樹脂および着色剤とを含有する。トナー組成
物には、電荷制御剤、酸化防止剤、各種界面活性剤、ポ
リマー、紫外線吸収剤等の添加剤をさらに加えることも
可能である。例えば、静電荷像現像用のトナーは、分散
剤、結着樹脂、着色剤、必要に応じて電荷制御剤および
その他の添加剤を混合機および熱金混練機により十分に
混合および混練することにより着色剤を十分に分散させ
た後、この分散材料を冷却固化させ、次いで粉砕および
分級を行うことにより調製することができる。トナー組
成物中の分散剤の含有量は、トナー組成物の重量を基準
にして、0.1重量%〜30重量%、より好ましくは0.
3重量%〜25重量%、さらに好ましくは0.5重量%
〜15重量%の範囲である。
【0065】以下、本発明にもとづいて構成されるトナ
ー組成物の分散剤以外の主成分について説明する。
【0066】高分子樹脂 トナー組成物中の高分子樹脂の含有量は、トナー組成物
の全重量を基準として、20重量%〜98重量%、より
好ましくは30重量%〜95重量%、さらに好ましくは
40重量%〜90重量%の範囲である。高分子樹脂の含
有量が20重量%未満になると、トナーとしての形状を
保つことが困難になる場合がある。また、高分子樹脂の
含有量が98重量%を超えると、他の成分の混合割合が
不十分で十分な機能を発現しない場合がある。
【0067】高分子樹脂は、特に限定されるものではな
いが、ビニル系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、エ
ポキシ樹脂、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ロジ
ン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、ハロ
パラフィン、またはパラフィンワックスなどが適当であ
る。
【0068】本発明の好ましい実施態様の1つとして酸
無水物基またはカルボキシル基を有するビニル系重合体
またはビニル系共重合体が挙げられる。このようなビニ
ル系樹脂を得るために用いられるモノマーとしては、以
下のようなものが挙げられる。
【0069】例えば、スチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキ
シスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レンなどのスチレン誘導体;エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフ
ィン類;ブタジエンなどの不飽和ポリエン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニルデン、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル
などのメタクリル酸エステル類;アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸ドデジル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類;
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメ
チルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペ
ニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロー
ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物;ビニル
ナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタクリ
ル酸誘導体が挙げられる。これらのビニル系モノマーが
単独もしくは2つ以上で用いられる。
【0070】これらの中でもスチレン系共重合体、スチ
レン−アクリル系共重合体またはスチレン−メタクリル
系共重合体となるようなモノマーの組み合わせが好まし
い。
【0071】カルボキシル基含有単量体またはカルボキ
シル基から誘導された基を有する単量体として、例え
ば、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニ
ルコハク酸、フマル酸、メサコン酸などの不飽和二塩基
酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン
酸無水物、アルケニルコハク酸無水物などの不飽和二塩
基酸無水物;マレイン酸メチルハーフエステル、マレイ
ン酸エチルハーフエステル、マレイン酸ブチルハーフエ
ステル(例えば、モノ−n−ブチルマレート)、シトラ
コン酸メチルハーフエステル、シトラコン酸エチルハー
フエステル、シトラコン酸ブチルハーフエステル、イタ
コン酸メチルハーフエステル、アルケニルコハク酸メチ
ルハーフエステル、フマル酸メチルハーフエステル、メ
サコン酸メチルハーフエステルなどの不飽和二塩基酸の
ハーフエステル;ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル
酸などの不飽和二塩基酸ジエステルが挙げられる。
【0072】さらに、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、ケイヒ酸などのα、β−不飽和酸;クロトン酸
無水物、ケイヒ酸無水物などのα、β−不飽和酸無水
物;該α、β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アル
ケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルア
ジピン酸、これらの酸無水物及びこれらのモノエステル
が挙げられる。
【0073】これらの中でも、マレイン酸、フマル酸、
コハク酸の如き構造をもつα、β−不飽和二塩基酸のモ
ノエステル類が本発明で使用される結着樹脂を得るモノ
マーとして特に好ましく用いられる。
【0074】上述のモノマーは、2個以上の重合可能な
二重結合を有するモノマーによって架橋されてもよい。
使用可能な架橋性モノマーを以下に例示する。芳香族ジ
ビニル化合物、例えばジビニルベンゼン、ジビニルナフ
タレン等;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物
類、例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ−ルジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、及び以
上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えた
もの;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアク
リレート化合物類、例えば、ジエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレング
リコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコ
ールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレート
をメタアクリレートに代えたもの;芳香族基及びエーテ
ル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例
えば、ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、ポリオ
キシエチレン(4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンジアクリレート、及び、以上の化合物
のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;更に
は、ポリエステル型ジアクリレート化合物類、例えば、
商品名MANDA(日本化薬)が掲げられる。多官能の
架橋剤としては、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレー
ト、及び以上の化合物のアクリレートをメタアクリレー
トに代えたもの;トリアリルシアヌレート、トリアリル
トリメリテート;等が挙げられる。
【0075】これらの架橋剤は、他のモノマー成分10
0重量部に対して、0.01〜5重量部(更には0.0
3〜3重量部)用いることが好ましい。
【0076】これらの架橋性モノマーのうち、トナー用
樹脂に、定着性、耐オフセット性の点から好適に用いら
れるものとして、芳香族ジビニル化合物(特にジビニル
ベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ば
れたジアクリレート化合物類が挙げられる。
【0077】以上、トナー組成物に用いられる高分子樹
脂について例示したが、本発明の分散剤に悪影響を与え
ない範囲において様々な高分子樹脂を組み合わせて使用
することも可能である。
【0078】着色剤 トナー組成物には、インク組成物の説明で述べた種々の
着色剤を使用することが可能である。トナー組成物中の
着色剤の含有量は、トナー組成物の全重量を基準とし
て、0.1重量%〜50重量%、より好ましくは0.3重
量%〜30重量%、さらに好ましくは0.5重量%〜2
0重量%の範囲である。
【0079】着色剤は染料および顔料のいずれであって
もよいが、画像耐久性の観点から顔料がより好ましい。
上述の着色剤の他に、アリニンブラック、アセチレンブ
ラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダ
ミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシア
ニンブルー、インダンスレンブルー等がトナー組成物の
着色剤として好適である。これらは定着画像の光学濃度
を維持するのに必要充分な量が用いられる。
【0080】添加剤 トナー組成物には、インク組成物の説明で先に述べた種
々の添加剤を使用することが可能であるが、トナーの帯
電安定性のために荷電制御剤を添加することが好まし
い。トナー組成物に添加することができる荷電制御剤は
特に限定されるものではなく、当該技術分野で知られて
いるいかなる荷電制御剤であってもよい。以下にいくつ
かの例を挙げる。
【0081】トナーを負荷電性に制御するものとして下
記物質がある。例えば有機金属錯体として、キレート化
合物およびモノアゾ金属錯体、アセチル金属錯体、芳香
族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の
金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシカルボン
酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無
水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノール誘導
体類がある。
【0082】トナーを正荷電性に制御するものとして下
記物質がある。ニグロシン及び脂肪族金属塩による変成
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔料、(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモ
リブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェ
リシアン化物、フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジ
オルガノスズボレート類が挙げられる。これらを単独で
あるいは2種以上組合せて用いることができる。これら
の中でも、ニグロシン系、四級アンモニウム塩などの荷
電制御剤が特に好ましく用いられる。
【0083】さらに、トナー組成物に、帯電安定性、現
像性、流動性、耐久性向上のため、シリカ微粉末を添加
することもできる。
【0084】以上、本発明の組成物について、上述の各
種成分に代表される画像形成成分と、本発明にもとづく
分散剤とを組み合わせることによって構成されるインク
またはトナーといった画像形成材料を想定して説明し
た。このような画像形成材料は、着色剤などの固体粒状
の分散安定性に優れる。さらに、画像形成材料は、滲み
またはフェザリングの問題を改善し、さらに、被画像形
成材への優れた定着性を示す。そのため、高画質、低消
費エネルギー、高速記録といった画像形成に対する様々
な要望に対応することが可能である。
【0085】(第3の態様)本発明の第3の態様は、本
発明にもとづいて構成される画像形成材料を用いる画像
形成方法に関する。本発明にもとづく画像形成方法は、
少なくとも画像形成材料を被画像形成材に付与すること
により画像形成を行うものであって、画像形成材料とし
て本発明の組成物を使用することを特徴とする。すなわ
ち、画像形成材料として使用される組成物は、少なくと
も本発明にもとづく分散剤と、着色剤と、媒体とを有す
る。なお、画像形成材料として使用される組成物の詳細
については上述の第2の態様を参照されたい。画像形成
材料となる組成物は、インクの形態であっても、トナー
の形態であってもよい。したがって、画像形成材料の形
態に応じて当業者に知られた慣用の方法を選択すること
により、画像形成材料を被画像形成材に良好に付与する
ことが可能となる。
【0086】例えば、画像形成材料がインクである場
合、被画像形成材に画像形成材料を吐出させる、すなわ
ちインクジェット方式が適当である。この場合、被画像
形成材に画像形成材料を吐出させる前に画像形成材料に
熱を作用させてもよい。
【0087】また、画像形成材料がトナーである場合、
被画像形成材を帯電させることにより静電気的にトナー
を付着させる、すなわち、電子写真方式が適当である。
しかし、これらの方法に限定されるものではなく、当業
界において周知の様々な方法を用いることが可能であ
る。
【0088】(第4の態様)本発明の第4の態様は、本
発明にもとづいて構成される画像形成材料を用いて画像
形成を行うための画像形成装置に関する。本発明にもと
づく画像形成装置は、少なくとも画像形成材料を被画像
形成材に付与する手段を有し、画像を形成するための画
像形成材料として上記本発明の組成物を使用することを
特徴とする。すなわち、画像形成材料として使用される
組成物は、本発明にもとづく分散剤と、着色剤と、媒体
とを有する。組成物中に本発明の分散剤が存在する限
り、着色剤および媒体は特に限定されるものではない。
画像形成材料のいくつかの例として、上記第2の態様を
参照されたい。このような特定の分散剤を用いて調製さ
れる画像形成材料は、高画質化、低消費エネルギー化お
よび高速化を実現する様々な装置に適用することが可能
である。
【0089】画像形成材料となる組成物は、インクの形
態であっても、トナーの形態であってもよいが、本発明
の分散剤を含むことが重要である。画像形成材料を被画
像形成材に付与する手段は、組成物の形態に応じて適宜
選択される。特に限定されるものではないが、例えば、
画像形成材料がインクである場合、被画像形成材に画像
形成材料を吐出する手段を有する、すなわちインクジェ
ット装置などが適当である。インクジェット装置は、被
画像形成材に画像形成材料を吐出する前に画像形成材料
に熱を作用させる手段を有してもよい。例えば、画像形
成装置の1つのエレメントとして設けられる記録ヘッド
に対する回復手段、記録ヘッドに対するキャッピング手
段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱
変換体または別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせ
による予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐
出手段などが挙げられる。このような手段を適宜組み合
わせることによって、より優れた画像形成を実現するこ
とが可能となる。
【0090】また、画像形成材料がトナーである場合、
被画像形成材を帯電させてトナーを静電気的に付着させ
る手段を有する、すなわち電子写真複写機などが適当で
ある。電子写真複写機は、感光体上に電気的潜像を形成
する手段、潜像をトナーを用いて現像する手段、被転写
剤にトナー画像を転写する手段、画像を定着する手段な
どを有してもよい。
【0091】以上、インクジェット装置および電子写真
複写機の場合を想定していくつかの手段について例示し
たが、画像形成材料を被画像形成材に付与することが可
能な範囲において、当業者に知られた様々な手段を有す
る各種画像形成装置を用いることが可能である。
【0092】以下、本発明にもとづく画像形成装置の一
例として、インク組成物を用いて画像形成を達成するイ
ンクジェット記録装置について説明する。
【0093】図1は、インクジェット記録装置の構成の
一例を示す斜視図である。
【0094】図中、参照符号1は記録ヘッドユニットで
あり、2は記録ヘッドユニット1を搭載し、サイド軸3
に沿って移動走査するキャリッジ、4はキャリッジ2に
連結され、キャリッジ2を移動させるタイミングベル
ト、5はそのキャリッジ駆動モータである。
【0095】不図示の記録シートは送給部6から送給ロ
ーラ7によって送出され、記録ヘッドユニット1のイン
ク吐出面対向位置に導かれ、その位置で記録が行われた
上、キャリッジ2による1回の主走査毎に搬送手段(不
図示)によるシート送りがなされ、排出ローラ8によっ
て装置外に排出される。
【0096】また、10は記録ヘッドユニット1の記録
ヘッドインク吐出面にかかわり記録ヘッドに対して吐出
機能の維持・回復を行う吐出回復部、11はそのインク
吐出面の掃拭を行うブレード部材、12はブレード部材
11によって拭き取られたインクを吸収保持するインク
吸収体、13はインク吐出面に接して、インクの蒸発を
抑制すると共に、昇温した記録ヘッドの吐出口周辺部の
熱をとったり、不図示の吸引手段によりインク吐出口か
ら排出されるインクを受け取るキャップ部材である。な
お、キャップ部材13としては後述するようにヘッド冷
却に好適なように吸熱性の高い材料によって形成される
ことが望ましい。かくして、ブレード部材11、インク
吸収体12およびキャップ部材13によって構成される
吐出回復部10により記録ヘッドのインク吐出口面に付
着したインクやごみ等、後の記録の妨げとなるものを清
掃除去すると共に、増粘インクの吸引による回復動作が
行われ、また、後述するようにインク吐出口周辺部の冷
却にも貢献する。
【0097】20は記録シートを記録位置に保持するプ
ラテンである。本例では記録シートを記録位置で加熱す
ることにより記録シート上に吐出された上述のインク中
に含まれる高分子同士を会合させると共に浸透溶材を蒸
発させて、色材層の厚さを変化させ、色表現性の向上を
図るようにしている。そこで、かかる加熱温度としては
インク中の熱可逆型の増粘性高分子および/または曇点
を有する界面活性剤の転移温度もしくは曇点以上かつ被
画像形成材が変質するような温度未満の範囲に保持する
必要がある。ここで述べる被画像形成材が変質する温度
とは、被画像形成材が熱により黄変したり変形したりす
る温度のことである。このような加熱手段としては、例
えばプラテン20自体若しくはその裏面側にシート加熱
部(ここでは不図示)を設けることにより記録開始指令
と同時にシート加熱部を作動し、記録シートを所定の温
度範囲に加熱する。なお、このようなシート加熱部とし
ては、サーマルヘッド、赤外線ヒータ、ランプヒータ、
ヒータ用コイル等適切に温度制御が可能なものであれ
ば、どのような形態のものであってもよい。前記所定の
温度範囲は、プラテン上にセラミックヒータを設けて、
直接記録シートを加熱する場合は、例えば25℃〜20
0℃である。また、記録媒体を空気を介して遠赤外線ヒ
ータにより加熱する場合は、例えば25℃〜80℃であ
る。
【0098】図2は、図1に示した記録ヘッドユニット
1に組込まれるインクカートリッジ31の構成例を示す
断面図である。
【0099】インクカートリッジ31は、その筐体32
内に可撓性材料例えばインクに直接触れる内面がポリオ
レフィン好ましくはポリエチレン等で形成され、内部に
インクを収容するインク袋33と逆に記録ヘッド側から
排出されたインクを収容する廃インク吸収体34とを保
持するものである。また、35はインク袋33と一体に
形成され、インク袋33からインクを記録ヘッド側に供
給するための栓体であり、例えば弾性体で形成されてい
て、この栓体35に針状の供給口(不図示)が差し込ま
れることで記録ヘッド側に接続され、インクを供給する
ことができる。なお、インクカートリッジはこのような
ものに限らず、記録ヘッド部41とインク収容部(イン
クタンク部)42とが一体に構成される図3に示すよう
なものもある。この図に示す記録ヘッドユニット1にお
いて、43はその内部のインクタンク部42に連通する
大気連通口である。
【0100】続いて、記録ヘッド部41の構成を図4に
従って説明する。図4は、図1に示した記録ヘッドユニ
ット1の記録ヘッド部41の構造を示すものであり、
(A)は側面断面図、(B)は(A)のA−A′断面
図、(C)は磁気ヘッド部41の外観を示す斜視図であ
る。
【0101】図4(A)に示すように、記録ヘッド部4
1は、発熱素子基板44上に設けられる液路45と液路
45内のインク46に吐出エネルギとして熱エネルギを
発生する発熱素子47と、液路45上を覆蓋する天板4
8とで構成されるもので、49はインク吐出口、46A
はインク吐出口49から吐出され記録シートPに向けて
飛翔するインク滴である。なお、発熱素子基板44は酸
化シリコン,窒化シリコン,炭化シリコン等で形成され
る保護層44A、アルミニウム,金,アルミニウム−銅
合金等で形成される電極44B、HfB2 ,TaN,T
aAl等の高融点材料で形成される発熱抵抗体層44
C、熱酸化シリコン,酸化アルミニウム等で形成される
蓄熱層44Dおよびシリコン,アルミニウム,窒化アル
ミニウム等放熱性の良い材料で形成される基板材44E
によって構成されている。
【0102】さらに、本発明にもとづく画像形成装置
は、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末とし
て用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、
さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0103】図5は、本発明の記録装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
【0104】図中、1801は装置全体の制御を行なう
制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/O
ポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力し
たり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御
を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表
示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリー
ダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示され
る。1803はディスプレイ部1802上に設けられた
透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を
押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項
目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0105】1804はFM(Frequency M
odulation)音源部で、音楽エディタ等で作成
された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置18
12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM
音源部2804からの電気信号はスピーカ部1805に
より可聴音に変換される。プリンタ部1806はワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置の出力端末として、本発明記録装置が適用
されたものである。
【0106】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部18
07で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送ら
れてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシ
ミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフ
ェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守
番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0107】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0108】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0109】フロッピィディスクやハードディスク等を
記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置18
12には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリ
ケーションプログラム等が格納される。
【0110】図6は、図5に示す情報処理装置の一例を
示す斜視図である。
【0111】図中、1901は液晶等を利用したフラッ
トパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報およ
び文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上
にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧すること
により座標入力や項目指定入力を行なうことができる。
1902は装置が電話器として機能するときに使用され
るハンドセットである。キーボード1903は本体と脱
着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報
や各種データ入力を行なうことができる。また、このキ
ーボード1903には各種機能キー1904等が設けら
れている。1905は外部記憶装置212へのフッピー
ディスクの挿入口である。
【0112】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907より記録さ
れる。
【0113】なお、上記でディスプレイ部1802はC
RTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプ
レイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加
え軽量化が図れるからである。
【0114】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部211から入力された各種情報が制御部1801によ
り所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部18
06に画像として出力される。
【0115】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0116】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0117】なお、上述した情報処理装置は図7に示す
ようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型
としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高める
ことが可能となる。図7において、図6と同一機能を有
する部分には、対応する符号を付す。
【0118】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の画像形成装置を適用することによって、高品位の記
録画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記
情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能とな
る。
【0119】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲において種々変更可能であることは言うまでもな
い。
【0120】(実施例1)本実施例は、本発明にもとづ
く分散剤を用いて調製されるインク組成物に関する。
【0121】分散剤: 4’−[メチルオキシジ(エチ
レンオキシ)エチルオキシ]−4−ビフェニルカルボン
酸4−[メチルオキシジ(エチレンオキシ)エチルオキ
シ]−4’−ビフェニル(例示化合物No.1、以下A
1と称す)。
【0122】上述の分散剤A1、顔料(キャボット社製
カーボンブラックモーグルL)、グリセリン、イソプロ
ピルアルコール、蒸留水をそれぞれ3重量部、4重量
部、20重量部、10重量部、63重量部の割合でサン
ドミルで混合し、分散インク組成物を得た。得られたイ
ンク組成物をキヤノン社製BJC―430Jのブラック
インクタンクに充填し普通紙に印字を行い、滲み、フェ
ザリングなどの画像品質の評価を行った。その結果を表
12に示す。
【0123】(実施例2)本実施例は、本発明にもとづ
く分散剤を用いて調製されるインク組成物に関し、分散
剤以外の成分は実施例1と同様である。
【0124】分散剤: 4’−[メチルオキシトリ(エ
チレンオキシ)エチルオキシ]−4−ビフェニルカルボ
ン酸4−[メチルオキシトリ(エチレンオキシ)エチル
オキシ]−4’−ビフェニル(例示化合物No.11、
以下A2と称す)。
【0125】上述の分散剤A2、顔料(キャボット社製
カーボンブラックモーグルL)、グリセリン、イソプロ
ピルアルコール、蒸留水をそれぞれ3.5重量部、4重
量部、20重量部、10重量部、63重量部の割合でサ
ンドミルで混合し、分散インク組成物を得た。得られた
インク組成物をキヤノン社製BJC―430Jのブラッ
クインクタンクに充填し普通紙に印字を行い、滲み、フ
ェザリングによる評価を行った。その結果を表12に示
す。
【0126】
【表12】
【0127】*.キャノン社製のBJC−430J黒色
染料インクについて、滲み、フェザリングの評価を行
い、対照とした。 **.滲み、フェザリングの評価は目視で行い、対照を
3とした評価点数によって評価した。評価点数は以下の
通りである:1.劣る;2.やや劣る;3.対照と同
等;4.やや優れる;5.優れる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分散剤の良好な種々の機能性材料を提供することができ
る。また、本発明を画像形成の分野に応用することによ
り、高画質、高速、省エネルギーの画像形成方法および
装置に適用可能であり、かつ画像保存性に優れ高品質の
画像形成材料を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく画像形成装置の一例を示す斜
視図である。
【図2】本発明にもとづく画像形成装置に適用されるイ
ンクカートリッジの構成例を示す断面図である。
【図3】本発明にもとづく画像形成装置に適用される記
録ヘッドユニットの構成例を示す斜視図である。
【図4】本発明にもとづく画像形成装置に適用される記
録ヘッド部の構成例を示す図であって、(A)は側面断
面図、(B)は(A)のA−A’線断面図、(C)は外
観を示す斜視図である。
【図5】本発明の画像形成装置を各種情報処理装置に適
用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す情報処理装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図7】図5に示す情報処理装置の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 記録ヘッドユニット 2 キャリッジ 5 キャリッジ駆動モータ 10 吐出回復部 11 ブレード部材 13 キャップ部材 20 プラテン 41 記録ヘッド部 47 発熱素子 49 インク吐出部 P 被画像形成材(記録シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井川 悟史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 FA03 FC01 FC02 2H086 BA59 4D077 AA08 AB03 AB05 AC05 BA02 DD29Y DE02Y DE04Y DE07Y DE09Y DE28Y DE35Y 4J037 AA30 4J039 AB07 AB08 AB12 AD01 AD04 AD07 AD18 AE02 AE04 AE05 AE06 AE07 AE08 BC07 BC09 BC10 BC13 BC15 BC20 BC32 BC49 BE01 BE02 BE12 BE22 CA03 CA05 EA15 EA16 EA17 EA19 EA34 EA35 EA42 EA43 EA47 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶性メソーゲン基と、該液晶性メソー
    ゲン基の両端にそれぞれ結合する2つの側鎖とから構成
    される化合物を含有する分散剤であって、 前記2つの側鎖が、(OCH2 CH2x および(OC
    2 CHCH3y [式中、xおよびyは、それぞれ3
    〜25の整数を示す]からそれぞれ独立して選択される
    骨格部分を有することを特徴とする分散剤。
  2. 【請求項2】 前記化合物が、下記一般式(1)で示さ
    れる化合物からなる群から少なくとも1つ選択されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の分散剤。 【化1】 [式中、Aは、A1−B1−A2−B2−A3−B3−
    A4−B4−A5−B5−A6で示される液晶性メソー
    ゲン基であって、A1,A2,A3は1,4−フェニレ
    ン(1つ以上のCHはCFまたはNに置き換わっていて
    もよい)または1,4−シクロヘキシレンを示し;A
    4,A5,A6は単結合または1,4−フェニレン(1
    つ以上のCHはCFまたはNに置き換わっていてもよ
    い)または1,4−シクロヘキシレンを示し;B1,B
    2,B3,B4,B5は単結合または−CH2 O−,−
    OCH2 −,−COO−または−OOC−を示し、 Xは、−CH2 CH2 O−または−CHCH3 CH2
    −を示し、mは、3〜25の整数を示し、 Yは、−OCH2 CH2 −または−OCH2 CHCH3
    −を示し、nは、3〜25の整数を示し、 R1、R2は、それぞれ独立に炭素原子数が1から100
    までの直鎖状または分岐状のアルキル基であって、該ア
    ルキル基中の1つ以上のメチレンは−O−,−CO−,
    −S−,−CH=CH−,−CH=C(CH)−、−
    C(CH)=CH−、−C≡C−またはエポキシ基に
    置き換わっていてもよく、該アルキル基中の水素原子は
    フッ素原子に置き換わっていてもよく、光学活性化合物
    でもよい]
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で示される化合物にお
    いて、液晶性メソーゲン基Aが、下記構造式(1a)〜
    (1i)のいずれかであることを特徴とする請求項2に
    記載の分散剤。 【化2】 【化3】 [式中、zは、それぞれ独立に0〜4の整数を示す]
  4. 【請求項4】 分散剤と、媒体と、前記分散剤によって
    前記媒体中に分散される被分散物質とを含有する組成物
    であって、 前記分散剤が、請求項1から3のいずれかに記載の分散
    剤であることを特徴とする組成物。
  5. 【請求項5】 前記被分散物質が、少なくとも着色剤を
    含有する画像形成成分であり、 前記媒体が、水、有機溶剤および高分子樹脂からなる群
    から選択された少なくとも1つであることを特徴とする
    請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記媒体が、水および/または有機溶剤
    であることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記着色剤が顔料であることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも画像形成材料を被画像形成材
    に付与することにより画像形成を行う画像形成方法であ
    って、 前記画像形成材料が、請求項5から7のいずれかに記載
    の組成物であることを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記画像形成材料を画像形成材料吐出部
    から吐出して前記被画像形成材に付与することを特徴と
    する請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記画像形成材料に熱エネルギーを作
    用させることで、該画像形成材料を前記画像形成材料吐
    出部から吐出して前記被画像形成材に付与することを特
    徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも画像形成材料を被画像形成
    材に付与する付与手段を有する画像形成装置であって、 前記画像形成材料が、請求項5から7のいずれかに記載
    の組成物であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記付与手段が、前記画像形成材料を
    吐出する吐出手段を有することを特徴とする請求項11
    に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記吐出手段が、画像形成材料に吐出
    のための熱エネルギーを作用させる熱エネルギー発生手
    段を有することを特徴とする請求項12に記載の画像形
    成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088101A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 液晶層形成用インキ組成物と、そのインキ組成物を用いて作製した光学フィルム、偏光フィルム及び液晶表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006088101A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 液晶層形成用インキ組成物と、そのインキ組成物を用いて作製した光学フィルム、偏光フィルム及び液晶表示装置

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