JP2002287793A - コマンド処理装置、コマンド処理方法、及びコマンド処理プログラム - Google Patents

コマンド処理装置、コマンド処理方法、及びコマンド処理プログラム

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JP2002287793A JP2001093238A JP2001093238A JP2002287793A JP 2002287793 A JP2002287793 A JP 2002287793A JP 2001093238 A JP2001093238 A JP 2001093238A JP 2001093238 A JP2001093238 A JP 2001093238A JP 2002287793 A JP2002287793 A JP 2002287793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの要求を的確に把握してユーザの入力
負担を小さくし、ユーザが装置に対して抱いている心理
的距離を考慮した対話が可能なコマンド処理装置、コマ
ンド処理方法、及びコマンド処理プログラムを提供する
こと。 【解決手段】 ユーザの発話要求に対して、ユーザの意
図の確からしさを数値化した確信度、及びユーザが当該
コマンド処理装置に抱いている心理的な距離感を数値化
した心理的距離感を用いて応答文の内容や表現方法を変
化させる。更に、確信度が大きい場合は、ユーザに対し
てコマンド実行前の確認を行わず、コマンドを実行した
後に事後報告することにより、ユーザがコマンド処理装
置を操作する際のストレスを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コマンド処理装
置、コマンド処理方法、及びコマンド処理プログラムに
関し、例えば、音声認識によってユーザから取得したコ
マンドを処理するものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の急激な音声認識技術の発展によ
り、ユーザが日常使用する言葉を用いて入力した自然言
語の内容(コマンド要求発話と呼ばれる)を解釈して動
作する電子機器が使用されるようになってきた。例え
ば、ユーザが「5チャンネルが見たい」と発話すること
により、チャンネルを5に合わせるテレビや、ユーザの
音声により文書の入力や編集ができるワープロなどがあ
る。
【0003】ユーザが、音声による自然言語で入力する
コマンドを解析して解釈するコマンド処理装置に、例え
ば、IIF(Intelligent Interfa
ce)解析エンジンがある。図10は、従来のIIF解
析エンジンの構成の一例を示した図である。テレビな
ど、***作電子装置に設置されたマイクを介してユーザ
から入力された入力文201は言語処理解析コンポーネ
ント202に送られる。言語処理解析コンポーネント2
02は、入力文を文節に区分して、入力文の文構造情報
を取得する。
【0004】事例照合処理コンポーネント203は、言
語処理解析コンポーネント202から取得した文構造情
報を事例辞典204に登録されている事例と比較し、ユ
ーザのコマンド要求発話から実行コマンド情報205を
取得し、出力する。実行コマンド情報205により、被
操作電子装置において、例えばテレビのチャンネルを合
わせたり、電燈を消灯したり、又は、ワープロで作成中
の文書に下線を付けたりなど、コマンドの実行が行われ
る。
【0005】このように、ユーザと対話するコマンド処
理装置として、例えば、特開平1−258036号広報
の「知識情報処理システム」がある。この知識情報処理
システムは、ユーザの入力文に対してマッチング処理を
行い、検索されたルールとその確信度を表示する。そし
て、ユーザは確信度を変更することができ、その変更さ
れた確信度情報を反映させることにより、次回以降の推
論でより望んだ結果を取得することができるようにする
ものである。
【0006】また、他の例として特開平9−23727
8号広報の「綿密対話システム」がある。このシステム
は、ユーザとエージェント(コマンド処理装置)との対
話が、予め用意したシナリオから脱してうまくかみ合わ
ない場合に、対話を最初からやり直すのではなく、シナ
リオを差し替えることによって対処するシステムであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自然言
語入力によるコマンド処理装置は、例えば、事後報告し
ても良いようなユーザの確信度が高いコマンド要求に対
しても、実行前にユーザに当該コマンドを実行しても良
いかどうか確認する場合があり、ユーザに過剰なストレ
スを与える場合があった。例えば、ワープロで背景の色
を青にする場合、ユーザの「背景の色を青にする」とい
う明確な要求に対し、「”背景の色を青にする”を実行
します。よろしいですか?」というようにコマンド実行
前の確認が行われていた。
【0008】また、解析結果の確信度が低い漠然とした
ユーザからの要求に対し、対話による具体的なコマンド
提案を行っていなかった。例えば、「目立たせたい」と
いうユーザからの漠然とした要求に対し、ダイアログな
どを並べて候補を表示するだけで、具体的に候補の中か
らどれにするかといった具体的な提案をユーザに対して
行っていなかった。
【0009】更に、ユーザが装置を繰り返し同じように
使用しても、装置に対してユーザが具体的な要求を行わ
ないと、ユーザの意図が理解されなかった。例えば、ユ
ーザが「いつものようにやって」とか「あれして」など
と要求しても装置は動作することができず、ワープロに
対しては「下線を付けてくれ」とか、テレビに対しては
「チャンネルを1にしてくれ」などと、具体的な要求を
行わなくてはならなかった。
【0010】加えて、ユーザが装置に対してどのような
立場で接したいのか汲み取ることができず、どのような
場面においても「〜します。よろしいですか。」という
固定的な表現でコマンド確認などを行うため、対話が単
調で機械的になっていた。
【0011】そこで、本発明の目的は、ユーザの要求を
的確に把握してユーザの入力負担を小さくし、ユーザが
装置に対して抱いている心理的距離を考慮した対話が可
能なコマンド処理装置、コマンド処理方法、及びコマン
ド処理プログラムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ユーザから自然言語にて入力された入力
文を取得する入力文取得手段と、前記入力文取得手段に
て取得された入力文からコマンド情報を取得するコマン
ド情報取得手段と、前記コマンド情報取得手段にて取得
されたコマンド情報に実行すべき実行コマンドを特定す
るのに必要な情報が不足している場合に、当該不足して
いる情報を推論する不足情報推論手段と、前記コマンド
情報が前記実行コマンドを特定するのに必要な情報を備
えている場合は、前記コマンド情報から前記コマンドを
特定し、前記コマンド情報に前記実行コマンドを特定す
るのに必要な情報が不足している場合は、前記コマンド
情報と前記不足情報推論手段にて推論された情報を用い
て前記実行コマンドを特定する実行コマンド特定手段
と、前記実行コマンド特定手段にて特定されたコマンド
が、前記入力文によって意図されたコマンドに一致する
程度を推論する一致度推論手段と、前記実行コマンド特
定手段にて特定された実行コマンドに対応した応答文を
作成する際に、前記一致度推論手段にて推論された一致
の程度に応じて前記応答文の表現を変化させて作成する
応答文作成手段と、前記応答文作成手段にて作成された
応答文を提示する提示手段と、を具備したことを特徴と
するコマンド処理装置を提供する(第1の構成)。更
に、本発明は、前記目的を達成するために、ユーザから
自然言語にて入力された入力文を取得する入力文取得手
段と、前記入力文取得手段にて取得された前記入力文か
ら、実行コマンドを特定する際に用いるコマンド情報を
取得するコマンド情報取得手段と、前記入力文取得手段
にて取得された前記入力文から、前記ユーザが前記実行
コマンドよって操作される対象に対して抱いている心理
的距離感の程度を推論する心理的距離感推論手段と、前
記コマンド情報取得手段により取得されたコマンド情報
を用いて特定されたコマンドに対応した応答文を作成す
る際に、前記心理的距離感推論手段にて推論された心理
的距離感の程度に応じて前記応答文の表現を変化させて
作成する応答文作成手段と、前記応答文作成手段にて作
成された応答文を提示する提示手段と、を具備したこと
を特徴とするコマンド処理装置を提供する(第2の構
成)。更に、本発明は、前記目的を達成するために、ユ
ーザから自然言語にて入力された入力文を取得する入力
文取得手段と、前記入力文取得手段にて取得された入力
文からコマンド情報を取得するコマンド情報取得手段
と、前記コマンド情報取得手段にて取得されたコマンド
情報に実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情
報が不足している場合に、当該不足している情報を推論
する不足情報推論手段と、前記コマンド情報が前記実行
コマンドを特定するのに必要な情報を備えている場合
は、前記コマンド情報から前記実行コマンドを特定し、
前記コマンド情報に前記実行コマンドを特定するのに必
要な情報が不足している場合は、前記コマンド情報と前
記不足情報推論手段にて推論された情報を用いて前記実
行コマンドを特定する実行コマンド特定手段と、前記入
力文から前記ユーザが前記実行コマンドによって操作さ
れる対象に対して抱いている心理的距離感の程度を推論
する心理的距離感推論手段と、前記実行コマンド特定手
段にて特定された実行コマンドが、前記入力文によって
意図されたコマンドに一致する程度を推論する一致度推
論手段と、前記実行コマンド特定手段にて特定された実
行コマンドに対応した応答文を作成する際に、前記心理
的距離感推論手段にて推論された心理的距離感の程度と
前記一致度推論手段にて推論された一致の程度の内少な
くとも一方を用いて前記応答文の表現を変化させて作成
する応答文作成手段と、前記応答文作成手段にて作成さ
れた応答文を提示する提示手段と、を具備したことを特
徴とするコマンド処理装置を提供する(第3の構成)。
第1の構成又は第3の構成は、過去のコマンド実行の履
歴データを更に備え、前記不足情報推論手段は、前記コ
マンド実行の履歴データを用いて前記不足した情報を推
論するように構成することができる(第4の構成)。ま
た、第1の構成又は第3の構成は、前記実行コマンドが
実行される対象の、前記入力文取得時における状態を取
得する状態取得手段を更に備え、前記不足情報推論手段
は、前記状態取得手段にて取得された状態を用いて前記
不足した情報を推論するように構成することができる
(第5の構成)。第1の構成又は第3の構成から第5の
構成までのうちの何れかの1の構成は、コマンドに対応
した事例文データと、前記入力文取得手段にて取得した
入力文と最も類似した事例文を前記事例文データから取
得する類似事例文取得手段と、を更に備え、前記一致推
論得手段は、前記入力文の文節と、前記事例文の文節の
一致度を用いて前記一致の程度を推論するように構成す
ることができる(第6の構成)。また、第1の構成又は
第3の構成から第5の構成までのうちの何れかの1の構
成の前記一致度推論手段は、前記不足情報推論手段にて
不足している情報を推論する際に、当該推論が正しい確
率を用いて前記一致度を推論するように構成することが
できる(第7の構成)。更に、第1の構成又は第3の構
成から第5の構成までのうちの何れかの1の構成の前記
一致度推論手段は、前記実行コマンドに対応した事例文
データと、前記入力文取得手段にて取得した入力文と最
も類似した事例文を前記事例文データから取得する類似
事例文取得手段と、前記入力文の文節と前記類似事例文
取得手段にて取得した前記事例文の文節の一致度を用い
た場合の一致の程度を推論する文節一致度推論手段と、
前記不足情報推論手段にて推論された情報が正しい確率
を用いて一致の程度を推論する確率一致度推論手段と、
前記文節一致度推論手段にて取得した一致度と、前記確
率一致度推論手段にて取得した一致度を比較する比較手
段と、を更に備え、前記比較手段にて一致の程度が大き
いものを推論値とするように構成することができる(第
8の構成)。更に、第1の構成又は第3の構成から第8
の構成までのうちの何れかの1の構成は、前記一致度推
論手段にて推論された一致の程度に応じて、前記実行コ
マンドの実行前に前記ユーザに応答文を提示せずに前記
実行コマンドの実行を行うように構成することができる
(第9の構成)。また、第2の構成又は第3の構成は、
ユーザが前記実行コマンドによって操作される対象に対
して抱いている心理的距離感と対応した心理的距離感事
例文を用い構成された心理的距離感事例文データと、前
記入力文取得手段にて取得した入力文と最も類似する前
記心理的距離感事例文を前記心理的距離感事例文データ
から取得する心理的距離感事例文取得手段と、を更に備
え、前記心理的距離感推論手段は、前記心理的距離感事
例文取得手段にて取得された事例文に対応する心理的距
離感を推論値とするように構成することができる(第1
0の構成)。また、本発明は、前記目的を達成するため
に、ユーザから自然言語にて入力された入力文を取得す
る第1のステップと、前記第1のステップにて取得され
た入力文からコマンド情報を取得する第2のステップ
と、前記第2のステップにて取得されたコマンド情報に
実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情報が不
足している場合に、当該不足している情報を推論する第
3のステップと、前記第2のステップにて取得したコマ
ンド情報が前記実行コマンドを特定するのに必要な情報
を備えている場合は、前記コマンド情報から前記コマン
ドを特定し、前記コマンド情報に前記実行コマンドを特
定するのに必要な情報が不足している場合は、前記コマ
ンド情報と前記第3のステップにて推論された情報を用
いて前記実行コマンドを特定する第4のステップと、前
記第4のステップにて特定されたコマンドが、前記入力
文によって意図されたコマンドに一致する程度を推論す
る第5のステップと、前記第4のステップにて特定され
た実行コマンドに対応した応答文を作成する際に、前記
第5のステップにて推論された一致の程度に応じて前記
応答文の表現を変化させて作成する第6のステップと、
前記第6のステップにて作成された応答文を提示する第
7のステップと、から構成されたことを特徴とするコマ
ンド処理方法を提供する。また、本発明は、前記目的を
達成するために、ユーザから自然言語にて入力された入
力文を取得する第1のステップと、前記第1のステップ
にて取得された前記入力文から、実行コマンドを特定す
る際に用いるコマンド情報を取得する第2のステップ
と、前記第1のステップにて取得された前記入力文か
ら、前記ユーザが前記実行コマンドよって操作される対
象に対して抱いている心理的距離感の程度を推論する第
3のステップと、前記第2のステップにより取得された
コマンド情報を用いて特定されたコマンドに対応した応
答文を作成する際に、前記第3のステップにて推論され
た心理的距離感の程度に応じて前記応答文の表現を変化
させて作成する第4のステップと、前記第4のステップ
にて作成された応答文を提示する第5のステップと、か
ら構成されたことを特徴とするコマンド処理方法を提供
する。また、本発明は、前記目的を達成するために、ユ
ーザから自然言語にて入力された入力文を取得する入力
文取得機能と、前記入力文取得機能にて取得された入力
文からコマンド情報を取得するコマンド情報取得機能
と、前記コマンド情報取得機能にて取得されたコマンド
情報に実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情
報が不足している場合に、当該不足している情報を推論
する不足情報推論機能と、前記コマンド情報が前記実行
コマンドを特定するのに必要な情報を備えている場合
は、前記コマンド情報から前記コマンドを特定し、前記
コマンド情報に前記実行コマンドを特定するのに必要な
情報が不足している場合は、前記コマンド情報と前記不
足情報推論機能にて推論された情報を用いて前記実行コ
マンドを特定する実行コマンド特定機能と、前記実行コ
マンド特定機能にて特定されたコマンドが、前記入力文
によって意図されたコマンドに一致する程度を推論する
一致度推論機能と、前記実行コマンド特定機能にて特定
された実行コマンドに対応した応答文を作成する際に、
前記一致度推論機能にて推論された一致の程度に応じて
前記応答文の表現を変化させて作成する応答文作成機能
と、前記応答文作成機能にて作成された応答文を提示す
る提示機能と、をコンピュータに実現させるためのコマ
ンド処理プログラム、又はコマンド処理プログラムを記
憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供す
る。また、本発明は、前記目的を達成するために、ユー
ザから自然言語にて入力された入力文を取得する入力文
取得機能と、前記入力文取得機能にて取得された前記入
力文から、実行コマンドを特定する際に用いるコマンド
情報を取得するコマンド情報取得機能と、前記入力文取
得機能にて取得された前記入力文から、前記ユーザが前
記実行コマンドよって操作される対象に対して抱いてい
る心理的距離感の程度を推論する心理的距離感推論機能
と、前記コマンド情報取得機能により取得されたコマン
ド情報を用いて特定されたコマンドに対応した応答文を
作成する際に、前記心理的距離感推論機能にて推論され
た心理的距離感の程度に応じて前記応答文の表現を変化
させて作成する応答文作成機能と、前記応答文作成機能
にて作成された応答文を提示する提示機能と、をコンピ
ュータに実現させるためのコマンド処理プログラム、又
はコマンド処理プログラムを記憶したコンピュータが読
み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施の形態では、ユーザ発話に
おける意図の明らかさの程度を示す確信度と、ユーザが
装置に対して抱いている心理的距離感をユーザの発話し
た内容から推察し、これによって、コマンド実行の事前
確認を省略したり、ユーザと対話する際の言葉遣いを変
化させるものである。以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1から図9を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本実施の形態におけるコマンド処
理装置1(エージェントと呼ばれることがある)の構成
の一例を示した図である。マイク9は、例えば、「テレ
ビを消して」とか、「この段落に波線を付けて」など
と、ユーザが発声した自然言語を取得する部分である。
その他入力機器10は、例えば、キーボードなどであ
り、ワープロ操作を行う場合やパーソナルコンピュータ
でヘルプを検索する際などにユーザがキーボードから自
然言語を入力することもできる。なお、コマンド処理装
置1では、マイク9とその他入力機器10を両方具備し
ているが、これは、何れか一方のみ具備しても良い。入
力部8は、バスライン3とマイク9、その他入力機器1
0とのインターフェースを提供する部分である。
【0015】ROM(Read Only Memor
y)4には、コマンド処理装置1が動作する上で必要な
基本的なプログラムが記録されている。RAM(Ran
dom Access Memory)5は、中央処理
装置2にワーキングメモリを提供したり、記憶装置7に
記憶されている各種プログラムを実行する際に、これら
をロードしたりする部分である。
【0016】記憶装置7は、ハードディスクやその他の
不揮発性メモリなどによって構成されており、各種プロ
グラムが格納されたプログラム部15とデータベース部
16を備えている。プログラム部15には、コマンド処
理装置1に所定のアルゴリズムに従ってコマンド処理を
行わせるためのコマンド処理プログラムやその他のプロ
グラムが格納されている。データベース16には、ユー
ザから入力された文を解析するのに使用する事例辞書
や、後に説明する確信度を計算するのに使用する状態情
報データベースやコマンドの実行履歴などが記録されて
いる。
【0017】出力部11は、コマンド処理装置1が外部
とやり取りする際のインターフェースを提供する部分で
あり、機器制御部12、ディスプレイ13、スピーカ1
4などと接続している。機器制御部12は、中央処理装
置2から送られてきたコマンドを受信し、当該電子装置
がテレビの場合はテレビを消したり、ワープロの場合
は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブを制御し
たりなど、コマンドを実行する部分である。ディスプレ
イ13は、当該装置がワープロの場合に、例えば「背景
を赤にします。」といった、メッセージを表示し、ユー
ザと対話する際のヒューマンンターフェースを提供す
る。スピーカ14も、例えば、「下線を引きます。」な
どと音声でメッセージを出し、ユーザとのヒューマンン
ターフェースを提供する。
【0018】中央処理装置2は、例えばCPU(Cen
tral ProcessingUnit)などによっ
て構成されており、ROM4、又はプログラム部15に
格納されたプログラムにしたがって、各種の演算やコマ
ンド処理装置1の各部を制御する部分である。
【0019】以上説明したように、コマンド処理装置1
は、ユーザからの入力文を入力部8から入力し、中央処
理装置2がプログラム部15のコマンド処理プログラム
に従って入力文を解析してコマンド情報を取得し、出力
部11からコマンド情報が出力される。以上、コマンド
処理装置1は、一例として、テレビとワープロに対応す
るように構成したが、これに限定するものではなく、例
えば、テレビの場合、キーボードなどは必要ない。ま
た、コマンド処理プログラムは、ROM4に記録してお
いても良い。
【0020】図2は、コマンド処理装置1の各機能を構
成する構成要素(コンポーネント)を示した図である。
なお、図2に示した各コンポーネントは、プログラム1
5に格納されたコマンド処理プログラムがRAM5にロ
ードされて、ソフトウェア的に構成されるものである。
なお、本実施の形態では、各コンポーネントはソフトウ
ェアによって実現したがこれに限定するものではなく、
ハードウェアによって構成しても良い。
【0021】言語解析処理コンポーネント22は、ユー
ザから取得した自然言語(コマンド要求発話)を解析し
て文構造情報を出力するコンポーネントであって、ユー
ザから取得した入力文21が、どのような単語が、どの
ように文節を形成し、それらの文節がどのように関係付
けられているかといったようなことを解析する。確信度
コンポーネント23は、言語解析処理コンポーネント2
2から文構造情報を受け取り、確信度情報と実行コマン
ド情報を応答文作成コンポーネント25に対して出力す
る。
【0022】確信度情報は、ユーザがコマンド要求発話
によって意図したコマンドとコマンド処理装置1がコマ
ンド要求発話に不足する情報を補って特定したコマンド
が一致する程度を0から1までの数値で表したものであ
る。ここでは、0から1になるに従って一致度が大きく
なるとした。更に具体的に述べると、確信度は、ユーザ
の入力した入力文(コマンド要求発話)と、当該入力文
から特定されたコマンド情報がどの程度の確からしさで
対応しているかという程度を示す指標である。即ち、ユ
ーザから取得したコマンド要求発話にコマンドを特定す
るため必要な情報が不足している場合、コマンド処理装
置1は、ユーザの意図を推測してとりあえずコマンド情
報を特定する。不足する情報が少なければ少ないほどユ
ーザの意図とコマンド処理装置1が特定したコマンドが
一致する確率が高くなる。確信度は、このようにコマン
ド実行を行うためにどの程度の情報が不足しているかの
度合いを表すと言うこともできる。このように、確信度
はユーザのコマンド実行時における自信という意味では
ない。
【0023】実行コマンド情報は、ユーザのコマンド要
求発話に、コマンド特定に必要な情報が欠落している場
合に、欠落情報を推測して補完し、その補完された情報
から特定されたコマンドを表す情報である。確信度コン
ポーネント23の詳細については後ほど説明する。心理
的距離感コンポーネント24は、ユーザが、当該コマン
ド処理装置1によって操作している装置(以下***作装
置)に抱いている心理的距離感を、ユーザのコマンド要
求発話の語尾表現などから推測するコンポーネントであ
る。心理的距離感コンポーネント24は、心理的距離感
を−2から+2までの数値に数値化した心理的距離感情
報を応答文作成コンポーネント25に送出する。心理的
距離感は、ユーザが***作装置に対して接する態度がフ
レンドリーかどうかを示す尺度となる。心理的距離感コ
ンポーネント24の詳細については後ほど説明する。
【0024】応答文作成コンポーネント25は、確信度
コンポーネント23から取得した確信度情報、実行コマ
ンド情報と心理的距離感コンポーネント24から取得し
た心理的距離感情報を用いて、ユーザに応答するための
応答文を作成するコンポーネントである。応答文作成コ
ンポーネント25は、確信度情報、心理的距離感情報か
ら言葉遣いなどの発話表現を変化させた応答文26を作
成する。また、図示しないが実行コマンド情報は、図1
の出力部11に送られて実行される。
【0025】発話表現の変化としては、例えば、文末表
現を変化させる場合、確信度が小さいほうから大きくな
るにつれて、「波線にしたらいかが?」、「波線に致し
ましょうか?」、「波線にしますか?」、「波線にしま
しょうよ」、「波線にしますね」、「波線にします」の
ように変化させることができる。また、心理的距離感が
小さいほうから大きくなるにつれて、「波線でいいよ
ね。」、「波線にしますか?」、「波線に致しましょう
か?」というように文末を変化させることができる。
【0026】また、文末以外の部分を変化させる場合、
「波線では?」、「波線とかもありますが・・・」、
「波線にでもしますか?」、「波線なんてどうですか
?」、「波線あたりはどうでしょうか」、「波線にでも
してみますか?」、「とりあえず破線にしてみましょ
う」のように表現を変化させることができる。
【0027】また、確信度情報によって、コマンド実行
確認の方法を変化させることもできる。以下に音声ワー
プロによって、その一例を従来例と対比しながら示す。
なお、処理装置はコマンド処理装置1を示す。 (従来のコマンド処理装置とユーザとの対話例) ユーザ:線を引く。 処理装置:「点線にする」を実行します。よろしいです
か? ユーザ:いや、波線にする。 処理装置:「波線にする」を実行します。よろしいです
か? ユーザ:はい。 ユーザの返答の後に***作装置が波線を引く。
【0028】(本実施の形態のコマンド処理装置とユー
ザとの対話例) ユーザ:線を引く →確信度小 処理装置:「点線」にしてみましょうか? ユーザ:いや、波線にする。 →確信度:大 ユーザの返答の後に***作装置が波線を引く。 処理装置:「波線」にしました。
【0029】上記のユーザの「線を引く」との発話内容
の確信度が小さいと確信度コンポーネント23が判断し
たため、処理装置は「点線にしてみましょうか?」とユ
ーザにコマンド実行前確認を行う。また、ユーザの「い
や、波線にする」との発話の確信度が大きいと確信度コ
ンポーネント23によって判断されたため、処理装置の
「”波線にする”を実行します。よろしいですか?」と
のコマンド実行前確認を省略して、***作装置は即座に
波線を引く。そして、コマンド処理装置1は、その後に
ユーザにコマンド実行の事後報告を行う。
【0030】このように、確信度によってコマンド実行
確認の方法を変化させることにより、ユーザの意図が十
分わかっている場合は、いちいちコマンド実行前確認を
行わず、事後報告発話で済ますことができ、ユーザの負
荷が軽減される。以上に説明したように、応答文作成コ
ンポーネント25は、確信度情報、心理的距離感情報を
元にして実行コマンド情報で得られたコマンド情報をユ
ーザに対して表現する表現方法を変化させる。
【0031】図3は、確信度コンポーネント23の構成
を示した図である。このコンポーネントの概要は以下の
通りである。確信度コンポーネント23は、入力文と事
例辞書33の事例文との比較から第1の確信度を算出
し、入力文と***作装置の状態との比較から第2の確信
度を取得し、入力文と過去のコマンド実行履歴から第3
の確信度を算出し、これらの確信度のうち最も大きい確
信度を確信度情報40として出力する。また、入力文に
欠落情報がある場合は、過去のコマンドの実行履歴から
これを推測補完して実行コマンド情報41を出力する。
【0032】以下に、確信度コンポーネント23の詳細
について説明する。図2の言語解析処理コンポーネント
22から送出された文構造情報31は、事例照合処理部
32に入力される。事例照合処理部32は、事例辞書3
3に登録されている事例文とユーザのコマンド要求発話
を照合し、一番類似していると思われる事例文に対応付
けられている実行コマンド情報を取得する。
【0033】また、本実施の形態では、一例として以下
の式(1)により第1の確信度を定義した。 (確信度)=(事例文に一致した文節の数)/(事例文の文節の数)・・(1) 事例照合処理部32は、第1の確信度を確信度情報決定
部39に送出すると共に、実行コマンド情報を欠落情報
推論部34に出力する。この実行コマンド情報は、情報
の一部が欠落している可能性がある。事例照合処理部3
2が行う処理の具体例は後ほど示す。
【0034】欠落情報推論部34は、状態情報推論部3
7と実行履歴推論部38から構成されている。状態情報
推論部37は、***作装置の状態情報(詳細は後に述べ
るが例えば、テレビの場合、受信できるチャンネルが
1、3、12であるといった情報)を取得し、この情報
を元に事例照合部32から送られてきた実行コマンド情
報で欠落している部分を推測し、この推測により第2の
確信度を計算する。欠落情報推論部34は、欠落した情
報を補完して実行コマンド情報を作成する。状態情報推
論部37は、第2の確信度を確信度情報決定部39に送
出する。
【0035】本実施の形態では、状態情報推論部37
は、以下の条件に沿って第2の確信度を算出するものと
した。状態情報を用いて欠落情報の推論をする必要がな
い場合、第2の確信度を1.0とする。状態情報を用い
て欠落情報の推論を行った場合、唯一の回答が得られた
場合、第2の欠落情報を0.9とする。状態情報を用い
て欠落情報の推論を行った場合、複数の回答候補が得ら
れた場合は、0.9を候補の個数で除したものとする。
なお、「状態情報を用いて欠落情報の推論をする必要が
ない場合」とは、事例照合処理部32で文構造情報31
と事例文を照合した結果、文構造情報31に欠落した情
報がなかったことを意味する。次に述べる実行履歴推論
部38も含め、欠落情報推論部34が行う処理の具体例
は後ほど示す。
【0036】実行履歴推論部38は、過去にユーザが被
操作装置に与えてきた入力に関する履歴と、また、***
作装置が実行したコマンドに関する履歴を実行履歴デー
タベース36から受け取り(双方の履歴を合わせて実行
履歴と呼ぶことにする)、これらの履歴を元にして事例
照合処理部32から送られてきた実行コマンド情報に欠
落している情報を推論する。そして、推論された欠落情
報を元に当該実行コマンド補完して出力する。また、推
論する際に第3の確信度を算出し、確信度情報決定部3
9に送出する。
【0037】本実施の形態では、一例として、実行履歴
推論部38にて第3の確信度を以下の条件に沿って算出
することとした。実行履歴からの推論を必要としない場
合は、第3の確信度を1.0とする。実行履歴から推論
を行った場合は、第3の確信度を推論結果が正しい確率
に0.6を乗じた値とする。ここで、推論結果が正しい
確率は実行履歴から求められる。実行履歴推論部38が
行う処理の具体例は後ほど示す。なお、「状態情報を用
いて欠落情報の推論をする必要がない場合」とは、実行
履歴推論部38で文構造情報31と実行履歴を比較した
結果、文構造情報31に欠落した情報がなかったことを
意味する。
【0038】確信度決定部39は、第1の確信度、第2
の確信度、第3の確信度を受け取り、これらの大きさを
比較する。そして確信度が最も大きいものを確信度情報
として図2の応答文作成コンポーネント25に送出す
る。また、欠落情報推論部34は、確信度決定部39で
の比較の結果、第2の確信度が第3の確信度より大きい
場合は、状態情報推論部37が補完した実行コマンド情
報を応答文作成コンポーネント25に送出し、第3の確
信度が第2の確信度より大きい場合は、実行履歴推論部
38が補完した実行コマンド情報を応答文作成コンポー
ネント25に送出する。
【0039】以下に、確信度コンポーネント23が、確
信度情報と、実行コマンド情報を取得する場合を具体例
を用いて説明する。 (具体例1)***作装置としてテレビを想定する。この
場合にユーザがコマンド処理装置1に「テレビが見た
い」という入力を与えた場合を考える。この入力は、図
2の言語解析処理コンポーネント22にて解析され、解
析結果が文構造情報として確信度コンポーネント23に
入力される。
【0040】事例照合処理部32は以下のように動作す
る。事例照合処理部32は、事例辞書33から最も似て
いると思われる事例を検索する。その結果「[数字]/
チャンネルの/テレビが/見たい」という事例が最も類
似していると解析されたとする。ただし、文節を/記号
で区分している。文構造情報として入力された文の文節
のうち、事例文(4文節)に一致した文節数が2なので
(「テレビが」と「見たい」)、確信度は2/4=0.
5となる。
【0041】事例照合処理部32での事例照合処理の結
果、チャンネル情報が欠落しているため、状態情報推論
部37は、状態情報推論処理を行う。当該テレビで視聴
することができるチャンネルが1、3、12の3つとす
る。この情報は状態情報データベース35に記録されて
いる。このとき、状態情報推論部37で得られる回答候
補とその確信度は図4(a)に示したようになる。即
ち、回答候補としては、「1チャンネルのテレビを見
る」、「3チャンネルのテレビを見る」、「12チャン
ネルのテレビを見る」の3通りあり、それぞれ確信度が
等しく、かつ確信度は0から1までの値をとるため、そ
れぞれの回答候補の確信度は、1/3=0.3となる。
ただし、小数点第2位以下は切り捨てた。このように、
各回答候補の確信度が等しい場合、状態情報推論部37
は、例えば、候補が3つある場合、候補に順位付けをし
ておき、順位が上のものを採用したり、又は、3つの候
補をユーザに提案するなどして欠落情報を補完する。
【0042】実行履歴推論部38は、ユーザがコマンド
要求を行った曜日や時間帯を元に、実行履歴データベー
ス36の過去の実行履歴から、ユーザが当該曜日、当該
時間帯に見ていたチャンネルの傾向を分析する。例えば
コマンド要求を行ったのが、月曜夜9時であったとす
る。実行履歴推論部38が実行履歴データベース36の
過去の実行履歴を調べた結果、ユーザが月曜日の夜9時
に見ていたチャンネルの割合が図4(b)に示したよう
に、1チャンネルが90%、3チャンネルが5%、12
チャンネルが5%であったとする。このときの各回答候
補の確信度は図4(c)に示したように、「1チャンネ
ルのテレビを見る」が0.54、「3チャンネルのテレ
ビを見る」が0.03、「12チャンネルのテレビを見
る」が0.03となる。また補完された実行コマンド情
報は「1チャンネルのテレビを見る」となる。
【0043】具体例2を説明する前に、第3の確信度を
調整して精度を高める信頼度を定義する。信頼度は、ユ
ーザがコマンド処理装置1を信用している程度を示す−
2から+2までの値であって、過去の実行履歴から第3
の信頼度の値を決定する際に、最終的な計算値を上下し
て調節するものである。ユーザがコマンド処理装置1の
解析結果を信用していると判断した場合は、第3の確信
度は、信頼度による修正により、より大きな値に修正さ
れ、ユーザがコマンド処理装置1の解析結果をあまり信
用していないと判断した場合は、第3の確信度は、信頼
度による修正により値が小さく修正される。
【0044】信頼度の値は以下の要素により求められ
る。ユーザの期待と違ったコマンドを***作装置が実行
してしまった際にユーザが発した「なにやってるんだ
よ」、「違う違う」、「だめじゃないか」といった叱責
や罵倒の表現をコマンド処理装置1が取得したときは
(例えば信頼度を−1とする)信頼度を低下させる。一
方、ユーザから「すごい」、「やるね」、「できる」、
「そうそう」といった(例えば、信頼度を+1とする)
コマンド実行結果に対する肯定・賞賛表現をコマンド処
理装置1が取得した場合は信頼度を上昇する。
【0045】更に、ユーザがコマンド処理装置1を信頼
してい判断できる語句としては、次のものが考えられ
る。話し手と聞き手が共に指示対象を良く知っている場
合には、具体的な指示名称を用いずに指示代名詞「あ
れ」、「あの」などが使用される。また、「いつも利用
しているので何をすべきかわかっているだろう」という
想定があれは「いつもの」という言い方をする場合もあ
る。そこで、ユーザが具体的な名称を用いず、これらの
指示代名詞などを用いて、例えば「いつものやり方」、
「あのファイル」、「あれを見たい」などのコマンド要
求をコマンド処理装置1に行う場合は(例えば、信頼度
を+2とする)信頼度を上昇させる。
【0046】第3の確信度は、一例として信頼度を用い
て下の式(2)のように定義することができる。 (第3の信頼度)=(得られた結果が正しい確率)×(0.6+0.15×(信 頼度))・・・(2)
【0047】(具体例2)具体例2では、式(2)に示
したように、信頼度をも加味して第3の確信度を求め
る。ユーザが***作装置(この具体例ではテレビ)に設
置されたコマンド処理装置1に対して「いつものが見た
い」という入力を与えたとする。ユーザがコマンド処理
装置1を信頼していることが判定できる語句「いつも
の」が含まれているため、信頼度は+2となる。ユーザ
がコマンド要求を行った曜日と時間帯を元に、実行履歴
推論部38は実行履歴データベース36に記録された過
去の実行履歴から、ユーザがその曜日と時間帯に見てい
たチャンネルの傾向を分析する。
【0048】その結果、図5(a)は、実行履歴推論部
38が分析の結果得た、ユーザが当該曜日の当該時間帯
に見ていたチャンネルの傾向の割合である。過去に、当
該ユーザがこの曜日、この時間帯に見ていたチャンネル
の割合は、1チャンネルが70%、3チャンネルが25
%、12チャンネルが5%であった。第3の確信度を信
頼度を用いて補正しない場合と(具体例1での計算方
法)、信頼度信頼度を+2としてこれらの割合(ユーザ
が当該チャンネルを意図してコマンド要求した確率と推
定できる)を式(2)に代入して、第3の確信度を補正
した場合の値を図5(b)に示す。
【0049】その結果、回答候補「1チャンネルのテレ
ビが見たい」に対する第3の確信度が信頼度によって補
正しない場合は0.42であるのに対し、信頼度によっ
て補正した場合は0.63となって確信度が大きくな
る。逆に信頼度が、例えば−1というように負の値とな
ると信頼度によって補正した第3の確信度は、補正しな
い場合の第3の確信度よりも小さくなる。このように、
第3の確信度、即ち、過去のコマンドの実行履歴から推
論したユーザの確信度を、ユーザがコマンド処理装置1
に対して抱いている信頼度を用いて修正することにより
推論の精度を高めることができる。
【0050】図6は、確信度コンポーネント23が行う
処理手順を示したフローチャートである。まず、図2の
言語解析処理コンポーネント22から文構造情報を取得
する(ステップ10)。次に、事例照合処理部32で、
文構造情報から得られる入力文と事例辞書33の事例文
から最も類似する文を比較し、欠落情報の有無を判断し
た後、実行コマンド情報を状態情報推論部37に送出す
る(ステップ20)。また、事例照合処理部32は、入
力文と事例文を比較することにより第1の確信度を取得
し、確信度情報決定部39に送出する(ステップ3
0)。次に、状態情報推論部37が、***作装置の状態
情報を状態情報データベース35から取得し、事例照合
済みの実行コマンド情報に対して欠落情報の推測及び補
完を行い(ステップ40)、補完済み実行コマンド情報
1を作成する(ステップ50)と共に第2の確信度を確
信度情報決定部39に送出する(ステップ;60)。
【0051】次に、実行履歴推論部38が実行履歴デー
タベース36の実行履歴を用いて、事例照合処理部32
から送信されたきた実行コマンド情報に対し、実行履歴
推論処理を行う(ステップ70)。実行履歴推論部38
は、実行コマンド情報に欠落している情報を推測補完し
て補完済み実行コマンド情報2を作成する(ステップ8
0)。また、第3の確信度を算出して確信度情報決定部
39に送出する(ステップ90)。
【0052】次に、確信度情報決定部39は、各確信度
を相互比較し、第1の確信度が最も大きい場合は(ステ
ップ100;Y)、第1の確信度を確信度情報として応
答文作成コンポーネント25に送出する(ステップ16
0)。確信度決定部39は、更に第2、第3の確信度の
大きさを比較し(ステップ170)、第2の確信度が第
3の確信度より大きい場合は(ステップ170;Y)、
欠落情報推論部34は実行コマンド情報1を応答文作成
コンポーネント25に送出する(ステップ150)。第
3の確信度が第2の確信度より大きい場合は(ステップ
170;N)、欠落情報推論部34は実行コマンド情報
2を応答文作成コンポーネント25に送出する(ステッ
プ130)。
【0053】一方、確信度情報決定部39が比較した結
果、第2の確信度が最も大きい場合(ステップ110;
Y)、確信度情報決定部39は、第2の確信度を応答文
作成コンポーネント25に送出し(ステップ140)、
欠落情報推論部34は、実行コマンド情報1を応答文作
成コンポーネント25に送出する(ステップ150)。
【0054】確信度情報決定部39が比較した結果、第
3の確信度が最も大きい場合(ステップ110;N)、
確信度情報決定部39は、第3の確信度を応答文作成コ
ンポーネント25に送出し(ステップ120)、欠落情
報推論部34は、実行コマンド情報2を応答文作成コン
ポーネント25に送出する(ステップ130)。
【0055】次に、図2に示した心理的距離感コンポー
ネント24の機能について説明する。心理的距離感コン
ポーネント24は、ユーザ発話(ユーザがコマンド処理
装置1に対して発した文)中に含まれる動詞の末尾など
を用いて、当該ユーザがコマンド処理装置1に対して抱
いている心理的な距離感を数値化する。本実施の形態で
は、標準的な心理的距離感を0、疎遠な心理的距離感を
−2、親密な心理的距離感を+2で表わし、例えば−2
から+2までの整数で、心理的距離感を5段階に区分し
た。
【0056】そして、例えば、「〜していただけません
か」という丁寧な依頼表現より「〜してね」というくだ
けた表現のほうがユーザのコマンド処理装置1に対する
心理的距離が小さくなるといった情報を数値化してテー
ブル化しておく。このテーブルは図1のデータベース部
16に記憶しておく。そして、ユーザがコマンド要求し
た際に、該当する表現を検索してユーザの抱く心理的距
離感を数値化する。
【0057】図7は、依頼表現における動詞の末尾表現
に着目して、ユーザがコマンド処理装置1に対して抱い
ている心理的距離感を数値化したテーブルの一例を示し
たものである。ユーザのコマンド要求発話の末尾表現が
「〜していただけませんか」となった場合、ユーザがコ
マンド処理装置1に抱いている心理的距離を数値化した
値が最も大きく、これを心理的距離感コンポーネント2
4で数値化すると最小の−2となる。同様に末尾表現が
「〜してください」或いは「〜してくれませんか」とな
った場合は、数値化された心理的距離感は−1となる。
【0058】同様に末尾表現が「〜したい」或いは「〜
する」となった場合は、心理的距離感を数値化した値は
0となる。そして、末尾表現が「〜して」、「〜して
ね」となるに従い心理的距離感を数値化した値は大きく
なり、それぞれ+1、+2となる。
【0059】以下に、一例として、テレビに実装された
コマンド処理装置1を用いて、心理的距離感コンポーネ
ント24の具体的な処理手順を例示する。ユーザのコマ
ンド要求発話が「テレビを消してくれませんか」であっ
た場合、心理的距離感コンポーネント24は、図7に示
したテーブルを検索し、当該テーブルの「〜してくれま
せんか」という末尾表現にマッチすると判断する。次
に、心理的距離コンポーネント24はこの末尾表現に対
応する心理的距離感を数値化した値−1を取得する。そ
して、この数値を応答文作成コンポーネント25に対し
て出力する。同様にして、ユーザのコマンド要求発話が
「テレビを消して」であった場合、動詞の末尾表現が図
7のテーブルの「〜して」とマッチし、心理的距離感を
数値化した値は+1となる。
【0060】また、ユーザがコマンド処理装置1に対し
て抱く心理的距離感は、動詞の末尾表現以外の語句にユ
ーザの抱いている心理的距離感を判定できる語句があれ
ば、この語句によっても数値化することができる。例え
ば、ユーザによる依頼表現の前に「すみませんが・・
・」、「申し訳ありませんが・・・」などのへりくだっ
た言い回しが付随する場合は、心理的距離感が疎である
として数値を例えば−1とする。
【0061】また、ユーザがコマンド処理装置1につけ
た愛称が「ラビット」である場合に、ユーザがコマンド
処理装置1に対する呼びかけが「ラビットさん」である
ときは、心理的距離感の値を+1とし、「ラビットちゃ
ん」、「ラビット君」であるときは+2であるというよ
うに、ユーザのコマンド処理装置1に対する呼びかけ語
句によって心理的距離感を数値化することもできる。
【0062】次に、図2の応答文作成コンポーネント2
5が、確信度情報、実行コマンド情報及び心理的距離感
情報を用いて応答文26を作成する方法について説明す
る。発話内容は実行コマンド情報によって決定され、発
話内容の表現方法は、確信度情報と心理的距離感情報か
ら決定される。更に具体的には、発話内容の決定は、従
来例のコマンド処理装置と同様に、実行コマンド情報と
対応する発話内容を検索して生成する。表現の方法の決
定は、得られた発話内容を、確信度情報と心理的距離感
情報を元にして、コマンド実行前確認を行うか、或いは
事後報告だけにするかを決定すると共に、発話の語尾や
言い回しの変化を決定する。
【0063】応答文作成コンポーネント25が発話内容
と表現方法を決定する具体例について説明する。確信度
情報と心理的距離感情報から表現方法を決定するため
に、例えば図8に示したようなテーブルを作成し、図1
のデータベース部16に記憶しておく。ここで、確信度
の欄に示した4段階の確信度「低」、「中」、「高」、
「最高」は、一例として以下のように区分した。 最高・・・(確信度)=1.0 高・・・0.7≦(確信度)<1.0 中・・・0.4≦(確信度)<0.7 低・・・(確信度)<0.4
【0064】図8に示したテーブルから分るように、こ
の具体例では、応答文作成コンポーネント25は、心理
的距離感情報から得られる心理的距離感を表わす値と確
信度情報から得られる確信度を表わす値の組み合わせか
ら応答文26を作成する。例えば、確信度が中で心理的
距離感が0であった場合、応答文26の末尾は「〜しま
すか」となり、確信度が「低」で心理的距離感が+2で
ある場合、応答文26の末尾は「〜してみるとか」とな
る。他の確信度と心理的距離感の組み合わせについても
同様にして、図8のテーブルにしたがって、応答文の末
尾表現を変化させる。
【0065】なお、応答文26は、ユーザに対しするコ
マンド実行前確認発話、又はコマンド実行後の事後報告
発話として使用される。確信度が「低」、「中」、
「高」である応答文26は、コマンド実行前確認発話と
して使用され、確信度が「最高」である応答文26は事
後報告発話として使用される。
【0066】応答文作成コンポーネント25は、図8に
示したテーブルに従って、ユーザ発話から取得された心
理的距離感と同じレベルで応答文26を作成するのみな
らず、ユーザ発話から取得された心理的距離感と異なる
レベルで応答文26を作成することもできる。ユーザ発
話から取得された心理的距離感と同じレベルで応答文2
6を作成する場合は、次のようになる。ユーザが「テレ
ビを消してくれませんか」というコマンド要求を行った
場合、発話内容は「テレビを消す」、確信度は「最
高」、心理的距離感は−1となる。応答文26は、図8
のテーブルに従って「テレビを消しました」という事後
報告発話となる。
【0067】一方、ユーザ発話から取得された心理的距
離感と異なるレベルで応答文26を作成する場合は、例
えば次のようにすることができる。ユーザがテレビに対
して「消してね」とコマンド要求した場合、発話内容は
「消す」、確信度は「低」、心理的距離感は+2となる
が、心理的距離度が−1に対応する「テレビを消してみ
てはいかがですか」というへりくだった表現にする。
【0068】次に、上のように構成されたコマンド処理
装置1とユーザの対話例を4つ、音声ワープロに実装さ
れた場合を例にとって、従来のコマンド処理装置との対
話例と共に示す。また、表記中の→によって、そのコマ
ンド要求が行われたときのコマンド処理装置1が取得し
た確信度や心理的距離感などを示す。まず、確信度の利
用例として、ユーザの確信度が高い場合の対話例を示
す。 (従来のコマンド処理装置とユーザとの対話例) ユーザ:波線を引きたい。 →確信度:最高 処理装置:「波線を引く」を実行します。よろしいです
か? ユーザ:はい。 ユーザの返答の後に***作装置(音声ワープロ)が波線
を引く。(本実施の形態のコマンド処理装置とユーザと
の対話例) ユーザ:波線を引きたい。 →確信度:最高 ***作装置(音声ワープロ)が波線を引く。 処理装置:波線を引きました。 この対話例では、ユーザがの発話内容の確信度が最高で
あるため、コマンド処理装置1は、コマンド実行前確認
は行わず、事後報告を行う。
【0069】次に、確信度の利用例として、確信度が低
い場合の対話例を示す。(従来のコマンド処理装置とユ
ーザとの対話例) ユーザ:目立たせたい。 →確信度:低 処理装置:どのコマンドを実行しますか? この後に***作装置(音声ワープロ)がコマンド候補の
ダイヤログを表示する。(本実施の形態のコマンド処理
装置とユーザとの対話例で、確信度が最も高い候補を示
す場合) ユーザ:目立たせたい。 →確信度:低 処理装置:文字を大きくしてみてはどうですか? (本実施の形態のコマンド処理装置とユーザとの対話例
で、確信度が高い候補をいくつか例示して示す場合) ユーザ:目立たせたい。 →確信度:低 処理装置:文字を大きくしてみるとか、色をつけてみる
とか、線を引いてみるなんていうのもありますよ。
【0070】次に、心理的距離感の利用例として、心理
的距離感が小さい場合の対話例を示す。(従来のコマン
ド処理装置とユーザとの対話例) ユーザ:ラビットちゃん。波の線だってば。 →心理的
距離感:+2 処理装置:「波線を引く」を実行します。よろしいです
か? ユーザ:うん、いいよ。 この後に***作装置(音声ワープロ)が波線を引く。
(本実施の形態のコマンド処理装置とユーザとの対話
例) ユーザ:ラビットちゃん。波線だってば〜。 →心理的
距離感:+2 処理装置:波線引いていいかな? ユーザ:うん。いいよ。 この後に***作装置(音声ワープロ)が波線を引く。
【0071】次に、ユーザのコマンド要求発話から得ら
れる信頼度により確信度が上昇する場合の対話例につい
て述べる。なお、ユーザは、通常文書を目立たせる手段
として波線を引いているものとする。(本実施の形態の
コマンド処理装置とユーザとの対話例) ユーザ:これ目立たせたいんだけど・・・。 →確信
度:低 処理装置:文字を大きくしてみてはいかがですか? →
確信度:低 ユーザ:いつものやり方でやってよ。 →信頼度:+2
(これによって確信度上昇) 処理装置:じゃあ、波線を引きますね。 →確信度:高 ユーザ:うん。お願い。 この後に***作装置(音声ワープロ)が波線を引く。
【0072】以上の音声ワープロの例では、心理的距離
感は、ユーザのコマンド要求発話の内容から判断した
が、これに限定するものではなく、例えば、ユーザが心
理的距離感「−2」を選択すると、コマンド処理装置1
は、常に「−2」の心理的距離感で応答するというよう
に、ユーザが選択できるように構成することができる。
これは、例えば、丁寧な言葉遣いが要求される顧客と対
話するネットショッピングサーバに適用することができ
る。以下に、ユーザがネットショッピングサーバに実装
されたコマンド処理装置1と対話する例を示す。 ユーザ:セーターが見たいんだけれど。 処理装置:どのようなセーターでございますか? →心
理的距離感:−2 ユーザ:男物で、素材がウールのやつがいいんだけれ
ど。 処理装置:こちらなどいかがでしょうか? →心理的距
離感:−2 この後に、ユーザの端末装置にネットショッピングサー
バによってセーターの写真が表示される。 ユーザ:うーん。赤じゃなくて、青系がいいな。 処理装置:青系でございますね。それではこちらなどい
かがでしょうか? → 心理的距離感:−2 この後に、ユーザの端末装置にネットショッピングサー
バによって別のセーターの写真が表示される。
【0073】図9は、コマンド処理装置1の動作手順を
示したフローチャートである。まず、コマンド処理装置
1に接続された外部入力装置であるマイク9やキーボー
ド(図1)などを介して、コマンド処理装置1はユーザ
のコマンド要求発話(入力文)を取得する(ステップ2
10)。次に、図2に示した言語解析処理コンポーネン
ト22は、入力文を解析して文構造情報を取得する。次
に、文構造情報は、確信度コンポーネント23と心理的
距離感コンポーネント24に入力される。
【0074】確信度コンポーネント23では、文構造情
報から実行コマンド情報を取得すると共に(ステップ2
30)、確信度情報を取得する(ステップ240)。一
方、心理的距離感コンポーネント24は、文構造情報か
ら心理的距離感情報を取得する(ステップ250)。次
に、応答文作成コンポーネント25は、確信度コンポー
ネント23から確信度情報と実行コマンド情報を取得
し、心理的距離感コンポーネント24からは心理的距離
感情報を取得して、これらの情報に基づいた応答分26
を作成する(260)。
【0075】以上に説明した本実施の形態では、以下の
ような効果が得られる。まず、確信度を利用することに
より、コマンド実行前確認を行う必要があるか否かを判
断することができ、ユーザに与えるストレスを軽減する
ことができる。また、ユーザのコマンド要求発話から得
られた確信度が低い場合であっても、例えば「背景を青
にしてみますか」といったように、対話によるコマンド
の提案が可能となる。更に、「いつものようにやって」
などと、ユーザが具体的に目的のコマンドを伝えなくて
も、過去のコマンドの実行履歴からユーザの意図を推測
して応答することができる。
【0076】加えて、ユーザのコマンド要求発話から心
理的距離感を数値化することにより、コマンド処理装置
1は、それに応じて様様な文末表現やニュアンスを持っ
た応答文を返すことが可能になり、単調で機械的な対話
を行わなくてすむようになる。例えば、心理的距離感を
表す数値が大きい、即ちユーザが***作装置に対して抱
いている心理的な距離感が小さい対話を望むユーザには
よりフレンドリーな対話が可能となる。また、ユーザか
らのコマンド要求発話にコマンド実行のための情報が不
足している場合でも、過去のコマンド実行履歴などから
ユーザが意図したコマンドを推測して対応することがで
きる。
【0077】本実施の形態では、コマンド処理装置1を
一例として、テレビと音声ワープロに実装したが、これ
に限定するものではなく、例えば、電子レンジ、炊飯
器、洗濯機などの他の家電製品やCAD(Comput
er Aided Design)などの他のコンピュ
ータソフトウェアなどに適用することもできる。更に、
コマンド処理装置1をサーバに実装し、インターネット
などのネットワークを介したサーバとユーザとの対話に
使用することもできる。また、デジタルテレビに実装し
て、デジタルテレビとキャリヤ(放送局など)との双方
向通信を行う際のヒューマンインターフェースとするこ
ともできる。
【0078】また、コマンド処理装置1は、例えば、ベ
ッド、ロボット、自動車なども考えられる。例えば、コ
マンド処理装置1を装備したベッドはユーザのコマンド
要求発話によって、ベットの表面の角度を変化させたり
でき、介護用ベッドなどに有効である。又、コマンド処
理装置1を装備したロボットをユーザのコマンド要求発
話によって操縦することができる。また、コマンド処理
装置1を装備した自動車は、ユーザのコマンド要求発話
により、例えばヘッドライトの点灯、消灯やワイパーの
操作、エンジンの始動と停止、エアコンの操作など、従
来ユーザが手動にて行っていた操作を行うことがででき
る。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザの要求を的確に
把握してユーザの入力負担を小さくし、ユーザが装置に
対して抱いている心理的距離を考慮した対話が可能なコ
マンド処理装置、コマンド処理方法、及びコマンド処理
プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるコマンド処理装置の構成
の一例を示した図である。
【図2】コマンド処理装置の各機能を構成する構成要素
を示した図である。
【図3】確信度コンポーネントの構成を示した図であ
る。
【図4】状態情報推論部で得られる回答候補とその確信
度などを示した図である。
【図5】実行履歴推論部が、分析の結果得た、ユーザが
当該曜日の当該時間帯に見ていたチャンネルの傾向の割
合などを示した図である。
【図6】確信度コンポーネントが行う処理手順を示した
フローチャートである。
【図7】心理的距離感を数値化したテーブルの一例を示
したものである。
【図8】発話内容と表現方法を決定するためのテーブル
の一例を示した図である。
【図9】コマンド処理装置の動作の手順を示したフロー
チャートである。
【図10】従来のIIF解析エンジンの構成の一例を示
した図である。
【符号の説明】
1 コマンド処理装置 2 中央処理装置 3 バスライン 4 RAM 5 ROM 7 記憶装置 8 入力部 9 マイク 10 その他入力機器 11 出力部 12 機器制御部 13 ディスプレイ 14 スピーカ 15 プログラム部 16 データベース部 21 入力文 22 言語解析処理コンポーネント 23 確信度コンポーネント 24 心理的距離感コンポーネント 25 応答文作成コンポーネント25 26 応答文 31 文構造情報 32 事例照合処理部 33 事例辞書 34 欠落情報推論部 35 状態情報データベース 36 実行履歴データベース 37 状態情報推論部 38 実行履歴推論部 39 確信度情報決定部 40 確信度情報 41 実行コマンド情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/28 G10L 3/00 571Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザから自然言語にて入力された入力
    文を取得する入力文取得手段と、 前記入力文取得手段にて取得された入力文からコマンド
    情報を取得するコマンド情報取得手段と、 前記コマンド情報取得手段にて取得されたコマンド情報
    に実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情報が
    不足している場合に、当該不足している情報を推論する
    不足情報推論手段と、 前記コマンド情報が前記実行コマンドを特定するのに必
    要な情報を備えている場合は、前記コマンド情報から前
    記コマンドを特定し、前記コマンド情報に前記実行コマ
    ンドを特定するのに必要な情報が不足している場合は、
    前記コマンド情報と前記不足情報推論手段にて推論され
    た情報を用いて前記実行コマンドを特定する実行コマン
    ド特定手段と、 前記実行コマンド特定手段にて特定されたコマンドが、
    前記入力文によって意図されたコマンドに一致する程度
    を推論する一致度推論手段と、 前記実行コマンド特定手段にて特定された実行コマンド
    に対応した応答文を作成する際に、前記一致度推論手段
    にて推論された一致の程度に応じて前記応答文の表現を
    変化させて作成する応答文作成手段と、 前記応答文作成手段にて作成された応答文を提示する提
    示手段と、 を具備したことを特徴とするコマンド処理装置。
  2. 【請求項2】 ユーザから自然言語にて入力された入力
    文を取得する入力文取得手段と、 前記入力文取得手段にて取得された前記入力文から、実
    行コマンドを特定する際に用いるコマンド情報を取得す
    るコマンド情報取得手段と、 前記入力文取得手段にて取得された前記入力文から、前
    記ユーザが前記実行コマンドよって操作される対象に対
    して抱いている心理的距離感の程度を推論する心理的距
    離感推論手段と、 前記コマンド情報取得手段により取得されたコマンド情
    報を用いて特定されたコマンドに対応した応答文を作成
    する際に、前記心理的距離感推論手段にて推論された心
    理的距離感の程度に応じて前記応答文の表現を変化させ
    て作成する応答文作成手段と、 前記応答文作成手段にて作成された応答文を提示する提
    示手段と、 を具備したことを特徴とするコマンド処理装置。
  3. 【請求項3】 ユーザから自然言語にて入力された入力
    文を取得する入力文取得手段と、 前記入力文取得手段にて取得された入力文からコマンド
    情報を取得するコマンド情報取得手段と、 前記コマンド情報取得手段にて取得されたコマンド情報
    に実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情報が
    不足している場合に、当該不足している情報を推論する
    不足情報推論手段と、 前記コマンド情報が前記実行コマンドを特定するのに必
    要な情報を備えている場合は、前記コマンド情報から前
    記実行コマンドを特定し、前記コマンド情報に前記実行
    コマンドを特定するのに必要な情報が不足している場合
    は、前記コマンド情報と前記不足情報推論手段にて推論
    された情報を用いて前記実行コマンドを特定する実行コ
    マンド特定手段と、 前記入力文から前記ユーザが前記実行コマンドによって
    操作される対象に対して抱いている心理的距離感の程度
    を推論する心理的距離感推論手段と、 前記実行コマンド特定手段にて特定された実行コマンド
    が、前記入力文によって意図されたコマンドに一致する
    程度を推論する一致度推論手段と、 前記実行コマンド特定手段にて特定された実行コマンド
    に対応した応答文を作成する際に、前記心理的距離感推
    論手段にて推論された心理的距離感の程度と前記一致度
    推論手段にて推論された一致の程度の内少なくとも一方
    を用いて前記応答文の表現を変化させて作成する応答文
    作成手段と、 前記応答文作成手段にて作成された応答文を提示する提
    示手段と、 を具備したことを特徴とするコマンド処理装置。
  4. 【請求項4】 過去のコマンド実行の履歴データを更に
    備え、 前記不足情報推論手段は、前記コマンド実行の履歴デー
    タを用いて前記不足した情報を推論することを特徴とす
    る請求項1又は請求項3に記載のコマンド処理装置。
  5. 【請求項5】 前記実行コマンドが実行される対象の、
    前記入力文取得時における状態を取得する状態取得手段
    を更に備え、 前記不足情報推論手段は、前記状態取得手段にて取得さ
    れた状態を用いて前記不足した情報を推論することを特
    徴とする請求項1又は請求項3に記載のコマンド処理装
    置。
  6. 【請求項6】 コマンドに対応した事例文データと、 前記入力文取得手段にて取得した入力文と最も類似した
    事例文を前記事例文データから取得する類似事例文取得
    手段と、を更に備え、 前記一致度取得得手段は、前記入力文の文節と、前記事
    例文の文節の一致度を用いて前記一致の程度を推論する
    ことを特徴とする請求項1、又は請求項3から請求項5
    までの内の何れかに1の請求項に記載のコマンド処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記一致度推論手段は、前記不足情報推
    論手段にて不足している情報を推論する際に、当該推論
    が正しい確率を用いて前記一致度を推論することを特徴
    とする請求項1、又は請求項3から請求項5までの内の
    何れかに1の請求項に記載のコマンド処理装置。
  8. 【請求項8】 前記一致度推論手段は、 前記実行コマンドに対応した事例文データと、 前記入力文取得手段にて取得した入力文と最も類似した
    事例文を前記事例文データから取得する類似事例文取得
    手段と、 前記入力文の文節と前記類似事例文取得手段にて取得し
    た前記事例文の文節の一致度を用いた場合の一致の程度
    を推論する文節一致度推論手段と、 前記不足情報推論手段にて推論された情報が正しい確率
    を用いて一致の程度を推論する確率一致度推論手段と、 前記文節一致度推論手段にて取得した一致度と、前記確
    率一致度推論手段にて取得した一致度を比較する比較手
    段と、を更に備え、 前記比較手段にて一致の程度が大きいものを推論値とす
    ることを特徴とする請求項1、又は請求項3から請求項
    5までの内の何れかに1の請求項に記載のコマンド処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記一致度推論手段にて推論された一致
    の程度に応じて、前記実行コマンドの実行前に前記ユー
    ザに応答文を提示せずに前記実行コマンドの実行を行う
    ことを特徴とする請求項1、及び請求項3から請求項8
    までの内の何れかの1の請求項に記載されたコマンド処
    理装置。
  10. 【請求項10】 ユーザが前記実行コマンドによって操
    作される対象に対して抱いている心理的距離感と対応し
    た心理的距離感事例文を用い構成された心理的距離感事
    例文データと、 前記入力文取得手段にて取得した入力文と最も類似する
    前記心理的距離感事例文を前記心理的距離感事例文デー
    タから取得する心理的距離感事例文取得手段と、を更に
    備え、 前記心理的距離感推論手段は、前記心理的距離感事例文
    取得手段にて取得された事例文に対応する心理的距離感
    を推論値とすることを特徴とする請求項2又は請求項3
    に記載のコマンド処理装置。
  11. 【請求項11】 ユーザから自然言語にて入力された入
    力文を取得する第1のステップと、 前記第1のステップにて取得された入力文からコマンド
    情報を取得する第2のステップと、 前記第2のステップにて取得されたコマンド情報に実行
    すべき実行コマンドを特定するのに必要な情報が不足し
    ている場合に、当該不足している情報を推論する第3の
    ステップと、 前記第2のステップにて取得したコマンド情報が前記実
    行コマンドを特定するのに必要な情報を備えている場合
    は、前記コマンド情報から前記コマンドを特定し、前記
    コマンド情報に前記実行コマンドを特定するのに必要な
    情報が不足している場合は、前記コマンド情報と前記第
    3のステップにて推論された情報を用いて前記実行コマ
    ンドを特定する第4のステップと、 前記第4のステップにて特定されたコマンドが、前記入
    力文によって意図されたコマンドに一致する程度を推論
    する第5のステップと、 前記第4のステップにて特定された実行コマンドに対応
    した応答文を作成する際に、前記第5のステップにて推
    論された一致の程度に応じて前記応答文の表現を変化さ
    せて作成する第6のステップと、 前記第6のステップにて作成された応答文を提示する第
    7のステップと、 から構成されたことを特徴とするコマンド処理方法。
  12. 【請求項12】 ユーザから自然言語にて入力された入
    力文を取得する第1のステップと、 前記第1のステップにて取得された前記入力文から、実
    行コマンドを特定する際に用いるコマンド情報を取得す
    る第2のステップと、 前記第1のステップにて取得された前記入力文から、前
    記ユーザが前記実行コマンドよって操作される対象に対
    して抱いている心理的距離感の程度を推論する第3のス
    テップと、 前記第2のステップにより取得されたコマンド情報を用
    いて特定されたコマンドに対応した応答文を作成する際
    に、前記第3のステップにて推論された心理的距離感の
    程度に応じて前記応答文の表現を変化させて作成する第
    4のステップと、 前記第4のステップにて作成された応答文を提示する第
    5のステップと、 から構成されたことを特徴とするコマンド処理方法。
  13. 【請求項13】 ユーザから自然言語にて入力された入
    力文を取得する入力文取得機能と、 前記入力文取得機能にて取得された入力文からコマンド
    情報を取得するコマンド情報取得機能と、 前記コマンド情報取得機能にて取得されたコマンド情報
    に実行すべき実行コマンドを特定するのに必要な情報が
    不足している場合に、当該不足している情報を推論する
    不足情報推論機能と、 前記コマンド情報が前記実行コマンドを特定するのに必
    要な情報を備えている場合は、前記コマンド情報から前
    記コマンドを特定し、前記コマンド情報に前記実行コマ
    ンドを特定するのに必要な情報が不足している場合は、
    前記コマンド情報と前記不足情報推論機能にて推論され
    た情報を用いて前記実行コマンドを特定する実行コマン
    ド特定機能と、 前記実行コマンド特定機能にて特定されたコマンドが、
    前記入力文によって意図されたコマンドに一致する程度
    を推論する一致度推論機能と、 前記実行コマンド特定機能にて特定された実行コマンド
    に対応した応答文を作成する際に、前記一致度推論機能
    にて推論された一致の程度に応じて前記応答文の表現を
    変化させて作成する応答文作成機能と、 前記応答文作成機能にて作成された応答文を提示する提
    示機能と、 をコンピュータに実現させるためのコマンド処理プログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 ユーザから自然言語にて入力された入
    力文を取得する入力文取得機能と、 前記入力文取得機能にて取得された前記入力文から、実
    行コマンドを特定する際に用いるコマンド情報を取得す
    るコマンド情報取得機能と、 前記入力文取得機能にて取得された前記入力文から、前
    記ユーザが前記実行コマンドよって操作される対象に対
    して抱いている心理的距離感の程度を推論する心理的距
    離感推論機能と、 前記コマンド情報取得機能により取得されたコマンド情
    報を用いて特定されたコマンドに対応した応答文を作成
    する際に、前記心理的距離感推論機能にて推論された心
    理的距離感の程度に応じて前記応答文の表現を変化させ
    て作成する応答文作成機能と、 前記応答文作成機能にて作成された応答文を提示する提
    示機能と、 をコンピュータに実現させるためのコマンド処理プログ
    ラム。
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