JP2002283077A - レーザ加工モニタリング装置、レーザ加工モニタリング方法、レーザ加工装置およびレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工モニタリング装置、レーザ加工モニタリング方法、レーザ加工装置およびレーザ加工方法

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JP2002283077A
JP2002283077A JP2001082606A JP2001082606A JP2002283077A JP 2002283077 A JP2002283077 A JP 2002283077A JP 2001082606 A JP2001082606 A JP 2001082606A JP 2001082606 A JP2001082606 A JP 2001082606A JP 2002283077 A JP2002283077 A JP 2002283077A
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laser processing
laser
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vibration
processing
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Yosuke Kawahito
洋介 川人
Toshiharu Okada
俊治 岡田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の加工領域の内部状態を高速リアル
タイムモニタリングする。 【解決手段】 被加工物4にレーザを照射して行なうレ
ーザ加工の進歩状況をモニタリングするレーザ加工モニ
タリング装置2において、レーザ加工時に被加工物4に
振動を発生させる振動発生手段6と、被加工物4の振動
を測定する振動測定手段13と、該振動測定手段13に
よるに振動測定結果に基づいてレーザ加工の進歩状況を
判定する判定手段14とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工時の加工
状況をモニタリングするレーザ加工モニタリング装置、
レーザ加工モニタリング方法、レーザ加工装置およびレ
ーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工では、高い加工品質を得るた
めに、最適化された加工状態を安定的に維持する必要が
あるが、その作業は熟練作業者に頼っていた。特にレー
ザの波長に対する反射率の高い材料、高融点材料等のい
わゆる難加工材料のレーザ加工では、僅かな表面状態の
変化や素材の不均一性が加工品質に影響を及ぼすので、
たとえ熟練作業者でも高い加工品質を維持することは困
難であった。そこで、レーザ加工時の進歩状況をリアル
タイムにモニタリングし、レーザ加工を制御することが
必要となる。
【0003】レーザ加工時の進歩状況をモニタリングす
る技術として、従来、CCDで得られる画像を画像処理
する画像モニタリング、赤外線センサー・サーモカップ
ルによる温度モニタリング、フォトダイオード等による
光モニタリング等が実用化されている。
【0004】画像モニタリングは、レーザ加工時に被加
工物の外観、寸法をモニタリングし、該モニタリング結
果をそれぞれ基準の外観、寸法と比較して、それらの良
否を判定する技術である。この画像モニタリングは、市
販の部品を使用して容易に構成することができ、他の多
く分野でも実績がある利点があるが、レーザ照射回数が
数キロKzの高速モニタリングには適さないという欠点
がある。
【0005】温度モニタリングは、レーザ加工時に被加
工物からの熱輻射を感知して加工部の温度をモニタリン
グし、該モニタリング結果を所定の温度と比較して、そ
の良否を判定する技術である。この温度モニタリングは
加工部の温度情報から直接的に加工状態を知ることがで
き、高速モニタリングにも適するという利点があるが、
温度情報として2次元、3次元の詳細な温度分布を扱う
となると前記画像モニタリングと同様に高速モニタリン
グには適さなくなるという欠点がある。
【0006】光モニタリングは、被加工物からの反射レ
ーザ光を感知し、該反射レーザ光の光強度に基づいて加
工部の表面状態の良否を判定する技術である。この光モ
ニタリングは、高速モニタリングに適する利点がある
が、被加工物が高反射率の材料でなければならないので
材料が限定されるという欠点がある。
【0007】以上のように、現在実用化されているモニ
タリング技術はレーザ加工領域の表面状態をモニタリン
グするものであり、加工領域の内部状態をモニタリング
するものは、X線カメラによる画像を画像処理するシス
テム等が存在するが、まだ研究段階にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点に鑑みてなされたもので、被加工物の加工領域の内
部状態を高速リアルタイムモニタリングすることが可能
なレーザ加工モニタリング装置および方法、さらにこれ
らを用いたレーザ加工装置および方法を提供すことを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明レーザ加工モニタリング装置は、被加工物に
レーザを照射して加工するレーザ加工の進歩状況をモニ
タリングするレーザ加工モニタリング装置において、レ
ーザ加工時に被加工物に振動を発生させる振動発生手段
と、被加工物の振動を測定する振動測定手段と、該振動
測定手段によるに振動測定結果に基づいてレーザ加工の
進歩状況を判定する判定手段とから構成したものであ
る。
【0010】前記レーザ加工モニタリング装置では、レ
ーザ加工時に振動発生手段により被加工物に振動を発生
させ、振動測定手段により被加工物の振動を測定し、そ
の振動測定結果に基づいてレーザ加工の進歩状況を判定
する。例えば、被加工物に穴が貫通したこと、複数の被
加工物が接合したこと、材料の異なる複数の層からなる
被加工物ではどの層の加工が完了したか等の被加工物の
内部状態を高速リアルタイムモニタリングすることがで
きる。
【0011】前記振動発生手段は、前記振動発生手段は
パルスレーザであり、さらにこのパルスレーザで被加工
物の加工を行うことが好ましい。このようにすること
で、加工レーザの発生手段と振動発生手段を共用するこ
とができ、新たな振動発生手段を別個に設ける必要がな
く、構成が簡略化する。
【0012】前記振動測定手段は、被加工物にプローブ
光を照射し、該プローブ光の反射光のドップラー効果に
より被加工物の振動を測定するものであることが好まし
い。このプローブ光は、加工部の近傍に照射すること
で、加工時の表面状態の変化が振動測定に与える影響を
無くすことができ、正確な振動測定を行える。
【0013】前記プローブ光と前記レーザを1つの集光
レンズ光学系で被加工物上に集光させることが、構成を
簡略化するうえで好ましい。
【0014】前記判定手段は、前記レーザパルスの各パ
ルス毎に、前記パルスレーザのパワーの最大値に対する
被加工物の最大変位量と最小変位量の差の比を求め、該
比の変化によってレーザ加工の進歩状況を判定するもの
であることが好ましい。あるいは、前記判定手段は、前
記振動測定結果より周波数特性を求め、該周波数特性に
基づいてレーザ加工の進歩状況を判定するものであって
もよい。
【0015】前記レーザ加工は被加工物に穴を開ける穴
加工であり、前記判定手段は穴加工の完了を判定するも
のであることが好ましい。
【0016】前記被加工物は2種類以上の異なる材料が
積層されたものであり、前記判定手段は各材料毎にレー
ザ加工の進歩状況を判定するものであることが好まし
い。
【0017】前記レーザ加工は2以上の被加工物を接合
する接合加工であり、前記判定手段は2以上の被加工物
の接合状態を判定するものであることが好ましい。
【0018】前記課題を解決するために、本発明レーザ
加工モニタリング方法は、レーザ加工時に被加工物に振
動を発生させ、被加工物の振動を測定し、該振動測定結
果に基づいてレーザ加工の進歩状況を判定するものであ
る。また、本発明にかかるレーザ加工装置は、前記レー
ザ加工モニタリング装置を備と、該レーザ加工モニタリ
ング装置でモニタリングされたレーザ加工の進歩状況に
基づいて被加工物のレーザ加工を制御する制御手段とを
備えたものである。さらに、本発明にかかるレーザ加工
方法は、前記レーザ加工モニタリング方法によりレーザ
加工の進歩状況をモニタリングし、そのモニタリングし
たレーザ加工の進歩状況に基づいて被加工物のレーザ加
工を制御するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0020】図1は、本発明にかかるレーザ加工モニタ
リング装置2を備えたレーザ加工装置1を示す。3は、
被加工物4を載置し、該被加工物4の位置を制御するX
YZステージである。このXYZステージ3の上方に
は、加工レーザとしてSHG−YAGレーザ5を発射す
るレーザ発生器6と、該レーザ発生器6から発射された
SHG−YAGレーザ5を前記XYZステージ3上の被
加工物4に向けて反射するミラー7と、該ミラー7で反
射されたSHG−YAGレーザ5を集光する集光レンズ
8とが配設されている。前記ミラー7には、レーザ発生
器6から発射される波長532nmのSHG−YAGレ
ーザ5を反射し、後述するドップラー計測計13から発
射される波長633nmのHe−Neレーザ11を透過
させる誘電体コートが施されている。
【0021】前記レーザ発生器6と前記ミラー7の間に
は、レーザ発生器6から発射されたSHG−YAGレー
ザ5の一部を分岐させるビームサンプラー9と、該ビー
ムサンプラー9で分岐されたSHG−YAGレーザ5の
パワーを測定するフォトセンサ10とが配設されてい
る。ミラー7の上方には、光プローブとしてHe−Ne
レーザ11を発射して、光学系12、ミラー7および集
光レンズ8を介して被加工物4に照射し、被加工物4の
振動を測定するドップラー計測計13が配置されてい
る。光学系12は、ドップラー計測計13から発射され
るHe−Neレーザ11の焦点位置を調整するための図
示しないズーム機構を有している。ドップラー計測計1
3は、該ドップラー計測計13から発射されるHe−N
eレーザ11の光軸の角度を調整する角度調整機構14
を有している。
【0022】前述したレーザ発生器6、ビームサンプラ
ー9、フォトセンサ10、ドップラー計測計13、光学
系12およびデータ処理器15によって、本発明のレー
ザ加工モニタリング装置2が構成されている。レーザ発
生器6は、被加工物4に加工レーザを発射する手段であ
るとともに、被加工物4に振動を発生させるための本発
明でいう振動発生手段でもある。ドップラー計測計13
は、被加工物4の振動測定手段を構成している。データ
処理器15は、フォトセンサ10で測定されるSHG−
YAGレーザ5のパワーと、ドップラー計測計13で計
測される被加工物4の振動とに基づいて、被加工物4の
進歩状況を判定する本発明の判定手段を構成している。
また、レーザ発生装置6には、前記データ処理器15で
判定された被加工物4の進歩状況に基づいて、前記レー
ザ発生装置6によるレーザの発射を停止させる等してレ
ーザ加工を制御する制御装置6aが設けられている。
【0023】前記ドップラー計測計13により被加工物
4の振動を測定する位置は、レーザ加工部周辺である。
レーザ加工部では、加工により表面形状が大きく変化し
ており、ここのドップラー計測計13からHe−Neレ
ーザ11を照射しても、そのHe−Neレーザ11の反
射光強度が表面形状に強く影響され、被加工物4の振動
を正確に測定できないからである。また、レーザ穴加工
では、図2に示すように、加工条件によっては、加工穴
16の周辺部にドロス17が存在し、このドロス17に
よってHe−Neレーザ11の反射光が散乱され、正確
な振動測定ができなくなる。一方、レーザ加工部から距
離が離れた位置では、その距離の2乗で振動の大きさが
減衰するので、あまりに加工部から離れると、被加工物
4の振動の測定が困難になる。したがって、He−Ne
レーザ11の光プローブのスポットは、被加工物4の表
面形状の変化がなく、ドロス17に重ならない位置であ
って、できるだけ加工部に近い位置に調整する必要があ
る。実施例では、400×300×0.3mmの99.
99%の純銅板に直径50μmの穴加工する場合、レー
ザ加工部の中心から10mmの位置であれば、被加工物
4の振動の測定が可能あった。
【0024】被加工物4の振動を測定する位置の調整
は、光学系12のズーム機構とドップラー計測計13の
角度調整機構14によって行う。具体的には、最初に、
SHG−YAGレーザ5の加工レーザの焦点位置で加工
できるように、XYZステージ3で被加工物4の位置を
調節する。次に、ドップラー計測計13の角度調整機構
14によって、被加工物4上のHe−Neレーザ11の
光プローブのスポットがSHG−YAGレーザ5の加工
レーザのスポットから振動測定が可能な距離だけ離れる
ように移動させる。そして、光学系12のズーム機構に
よって、ドップラー計測計13に戻ってくるレーザ光量
が最大になるように焦点位置を調整して、光学系12を
固定する。
【0025】レーザ発生器6は、前述したように、加工
レーザ発生手段であるとともに振動発生手段でもある
が、このレーザ発生器6による振動発生の原理を説明す
る。図3に示すように、SHG−YAGレーザ5を照射
すると加工領域の被加工物4が蒸発して蒸気Sが発生
し、この蒸発Sの反作用として被加工物4に対して逆制
動放射fを与える結果、被加工物4に振動が発生する。
被加工物4の穴加工が完了し被加工物4に貫通穴18が
形成されると、SHG−YAGレーザ5が貫通穴18を
通過するので、加工領域に前述したような被加工物4の
蒸気Sが発生せず、逆制動放射fを受けなくなる結果、
振動が無くなる。このように、レーザ加工中に振動が発
生し、加工が完了すると振動が無くなるので、加工中に
ドップラー計測計13によって被加工物4の振動を測定
することで、加工の進歩状況すなわち加工が進行中であ
るか否か、完了したか否か等のモニタリングをすること
ができる。
【0026】レーザ発生器6から発射される加工レーザ
としてのSHG−YAGレーザ5は、パルスレーザであ
り、レーザ照射時間は数百nsと非常に短時間である。
これに対し、ドップラー計測計13によって振動測定す
る時間は、数百μsからmsのオーダーである。したが
って、SHG−YAGレーザ5を被加工物4の加振源と
みると、ドップラー計測計13は被加工物4のインパル
スの過渡応答を測定していることになり、固有振動数も
求めることができる。
【0027】次に、データ処理器15によるレーザ加工
モニタリング動作を説明すると、レーザ発生器6から発
射されるSHG−YAGレーザ5の各レーザパルスをビ
ームサンプラー9で1%分岐し、該レーザパルスのパワ
ーをフォトセンサ10で測定する。これにより、図4
(b)に示すようなSHG−YAGレーザ5のレーザパ
ルスのパワーの時間的変化が得られる。一方、ドップラ
ー計測計13によりHe−Neレーザ11の光プローブ
を被加工物4に照射してその反射光のパワーから、被加
工物4の振動を測定する。これにより、図4(a)に示
すような被加工物4の変位の時間的変化が得られる。次
に、図4(b)に示すSHG−YAGレーザ5のレーザ
パルスのパワーの最大値Pと、図4(a)に示す被加工
物4の変位の最大値と最小値の差(Amax−Ami
n)、すなわち絶対変位量を求める。そして、各レーザ
パルスのパワーの最大値Pに対する被加工物4の絶対変
位量(Amax−Amin)の比(Amax−Ami
n)/Pを求め、この比に基づいてレーザ加工の進歩状
況をモニタリングすることができる。例えば、レーザ穴
加工の場合、図4(a)中P1点におけるように前記比
が高くてある閾値以上のときはレーザ加工中であり、図
4(a)中P2点におけるように前記比がある閾値以下
になると穴加工が完了したと判定する。この判定結果に
基づいて、制御装置6aはレーザ発生器6によるレーザ
の発射を停止し、レーザ加工を終了する。
【0028】前記実施形態ではレーザ穴加工のモニタリ
ングについて説明したが、本発明にかかるレーザ加工モ
ニタリング装置は、以下に説明するように、他のレーザ
加工のモニタリングも可能である。
【0029】図5は、2種類以上の異なる材料が積層さ
れた構造の被加工物のレーザ穴加工を示す。この被加工
物は、厚さ10μmの銅の第1層21、厚さ80μmの
ポリイミドの第2層22、厚さ10μmの銅の第3層2
3からなる合計厚さ100μmの3層構造のハイブリッ
ド基板24である。このような3層構造のハイブリッド
基板24のレーザ穴加工では、加工レートが各層によっ
て異なり、各レーザパルスのパワーの最大値に対する被
加工物の絶対変位量の比(Amax−Amin)/Pが
各層によって異なるため、ハイブリッド基板24の内部
すなわち各層のレーザ加工の完了をモニタリングするこ
とができる。したがって、図5(a)に示すように、第
1層21の穴加工が完了した時点でレーザ加工を停止す
れば、第1層21だけに穴を形成することができる。
【0030】図6は、2つ以上の被加工物を接合するレ
ーザマイクロ溶接加工を示す。この加工は、プリント基
板25上の径400μmのランド26に直径50μmの
ワイヤ27を溶接するものである。加工レーザとしてパ
ルスYAGレーザを用い、ドップラー計測計によりワイ
ヤ27単体に対して変位を測定し、FFTにより周波数
特性を求める。図6(a)に示すようにワイヤ27がラ
ンド26に接合される前に比べて、図6(b)に示すよ
うにワイヤ27がランド26に接合された後では、ワイ
ヤ27の変位が大幅に減少し、周波数特性に大きな変化
が得られる。したがって、このワイヤ27の周波数特性
の変化から、ワイヤ27のランド26への接合の時点を
モニタリングすることができる。この時点でレーザ発射
を停止すれば、効率よく溶接加工を行うことができる。
【0031】同様に、図7に示すように、2つの板材2
8,29を重ねてスポット接合する接合加工において
も、上方の板材28の周波数特性の変化から2つの板材
28,29の接合の時点をモニタリングすることがで
き、この時点でレーザ発射を停止すれば、効率よく接合
加工を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、レーザ加工時に被加工物に振動を発生させて
その被加工物の振動測定結果に基づいてレーザ加工の進
歩状況を判定するので、被加工物に穴が貫通したこと、
複数の被加工物が接合したこと、材料の異なる複数の層
からなる被加工物ではどの層の加工が完了したか等の被
加工物の内部状態を高速リアルタイムモニタリングする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるレーザ加工モニタリング装置
を備えたレーザ加工装置の概略図。
【図2】 加工穴の周囲のドロスを示す被加工物の平面
図。
【図3】 レーザ穴加工であって、(a)は加工時、
(b)は完了時を示す断面図。
【図4】 (a)は被加工物の変位の時間的変化、
(b)は加工パルスのパワーの時間的変化を示すグラ
フ。
【図5】 多層基板のレーザ穴加工であって、(a)は
第1層の加工完了時、(b)は第2層の加工時を示す断
面図。
【図6】 基板とワイヤのレーザ接合加工であって、
(a)は接合前、(b)は接合後を示す正面図。
【図7】 2つの板材のレーザ接合加工であって、
(a)は接合前、(b)は接合後を示す断面図。
【符号の説明】
1 レーザ加工装置 2 レーザ加工モニタリング装置 4 被加工物 5 SHG−YAGレーザ(加工レーザ) 6 レーザ発生器(振動発生手段) 6a 制御装置 8 集光レンズ 11 He−Neレーザ(光プローブ) 13 ドップラー計測計(振動測定手段) 14 データ処理器(判定手段)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物にレーザを照射して加工するレ
    ーザ加工の進歩状況をモニタリングするレーザ加工モニ
    タリング装置において、 レーザ加工時に被加工物に振動を発生させる振動発生手
    段と、 被加工物の振動を測定する振動測定手段と、 該振動測定手段による振動測定結果に基づいてレーザ加
    工の進歩状況を判定する判定手段とからなることを特徴
    とするレーザ加工モニタリング装置。
  2. 【請求項2】 前記振動発生手段はパルスレーザであ
    り、さらにこのパルスレーザで被加工物の加工を行うこ
    と特徴とする請求項1に記載のレーザ加モニタリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記振動測定手段は、被加工物にプロー
    ブ光を照射し、該プローブ光の反射光のドップラー効果
    により被加工物の振動を測定するものであること特徴と
    する請求項1または2に記載のレーザ加工モニタリング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブ光を加工部の近傍に照射す
    ること特徴とする請求項3に記載のレーザ加工モニタリ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 前記プローブ光と前記レーザを1つの集
    光レンズ光学系で被加工物上に集光させることを特徴と
    する請求項3または4に記載のレーザ加工モニタリング
    装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記レーザパルスの各
    パルス毎に、前記パルスレーザのパワーの最大値に対す
    る被加工物の最大変位量と最小変位量の差の比を求め、
    該比の変化によってレーザ加工の進歩状況を判定するも
    のであること特徴とする請求項2から6のいずれかに記
    載のレーザ加工モニタリング装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記振動測定結果より
    周波数特性を求め、該周波数特性に基づいてレーザ加工
    の進歩状況を判定するものであること特徴とする請求項
    2から6のいずれかに記載のレーザ加工モニタリング装
    置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ加工は被加工物に穴を開ける
    穴加工であり、前記判定手段は穴加工の完了を判定する
    ものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか
    に記載のレーザ加工モニタリング装置。
  9. 【請求項9】 前記被加工物は2種類以上の異なる材料
    が積層されたものであり、前記判定手段は各材料毎にレ
    ーザ加工の進歩状況を判定するものであること特徴とす
    る請求項1から8のいずれかに記載のレーザ加工モニタ
    リング装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ加工は2以上の被加工物を
    接合する接合加工であり、前記判定手段は2以上の被加
    工物の接合状態を判定するものであること特徴とする請
    求項1から8のいずれかに記載のレーザ加工モニタリン
    グ装置。
  11. 【請求項11】 被加工物にレーザを照射して加工する
    レーザ加工の進歩状況をモニタリングする方法におい
    て、 レーザ加工時に被加工物に振動を発生させ、 被加工物の振動を測定し、 該振動測定結果に基づいてレーザ加工の進歩状況を判定
    することを特徴とするレーザ加工モニタリング方法。
  12. 【請求項12】 振動測定結果より前記レーザのパワー
    の最大値に対する被加工物の最大変位量と最小変位量の
    差の比を求め、該比の変化によってレーザ加工の進歩状
    況を判定すること特徴とする請求項11に記載のレーザ
    加工モニタリング方法。
  13. 【請求項13】 前記振動測定結果より周波数特性を求
    め、該周波数特性に基づいてレーザ加工の進歩状況を判
    定するものであること特徴とする請求項11に記載のレ
    ーザ加工モニタリング方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項1から10のいずれかに記
    載のレーザ加工モニタリング装置と、該レーザ加工モニ
    タリング装置でモニタリングされたレーザ加工の進歩状
    況に基づいて被加工物のレーザ加工を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  15. 【請求項15】 前記請求項11から13のいずれかに
    記載のレーザ加工モニタリング方法によりレーザ加工の
    進歩状況をモニタリングし、そのモニタリングしたレー
    ザ加工の進歩状況に基づいて被加工物のレーザ加工を制
    御することを特徴とするレーザ加工方法。
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JP2001082606A Pending JP2002283077A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 レーザ加工モニタリング装置、レーザ加工モニタリング方法、レーザ加工装置およびレーザ加工方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528071A (ja) * 2003-07-22 2006-12-14 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 広スペクトル帯域幅を有するレーザ・パルスを用いた材料の加工方法、および該方法を実行するための装置
JP2011241478A (ja) * 2010-05-12 2011-12-01 General Electric Co <Ge> レーザーショックピーニングのシステム及び方法
JP2020189305A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ加工システム、学習装置および学習装置の学習方法
CN115555742A (zh) * 2022-12-06 2023-01-03 苏州思萃声光微纳技术研究所有限公司 一种用于多层结构的激光穿孔实时检测方法及***

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