JP2002281991A - 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法 - Google Patents

転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法

Info

Publication number
JP2002281991A
JP2002281991A JP2001095938A JP2001095938A JP2002281991A JP 2002281991 A JP2002281991 A JP 2002281991A JP 2001095938 A JP2001095938 A JP 2001095938A JP 2001095938 A JP2001095938 A JP 2001095938A JP 2002281991 A JP2002281991 A JP 2002281991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
derivative
enzyme
product
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001095938A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ueda
真 上田
Shigeru Kawano
茂 川野
Yoshio Horikawa
美穂 堀川
Naoaki Taoka
直明 田岡
Yoshihiko Yasohara
良彦 八十原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2001095938A priority Critical patent/JP2002281991A/ja
Priority to PCT/JP2002/003138 priority patent/WO2002079485A1/ja
Publication of JP2002281991A publication Critical patent/JP2002281991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/02Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group
    • C12P7/22Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group aromatic

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬品の中間体として極めて有用な、高品質
の(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘
導体を効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 安価原料であるフェノキシアセトン誘導
体を微生物由来の酵素あるいは該酵素の産生能を有する
微生物の培養物あるいは該処理物を用いてR選択的に還
元する反応において、反応pH、温度条件等を制御する
ことにより、(R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキシ
プロパン誘導体の副生量を抑制し、高品質の(R)−2
−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品中間体とし
て有用な(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロ
パン誘導体、とりわけ、合成抗菌剤の中間体として有用
な2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2
−ヒドロキシプロピル)]オキシ]ベンゼンの製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノキシアセトン誘導体を微生
物等を用いて(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシ
プロパン誘導体に還元する方法としては、以下の方法等
が知られている。
【0003】1)糸状菌類を用いて、2,3−ジフルオ
ロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンを製造する方法(特開平3−1
83489)。 2)コリネバクテリウム(Corynebacteri
um)属に属する微生物を用いて、2,3−ジフルオロ
−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンを製造する方法(特開平5−6
8577)。 3)キャンディダ(Candida)属由来のカルボニ
ル還元酵素を用いて、(R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェノキシプロパン誘導体を製造する方法(WO00/3
7666)。
【0004】しかしながら、上記1)及び2)の方法で
は、得られる(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシ
プロパン誘導体の光学純度が低い、または反応の際の基
質濃度が極めて低い等、実用上問題があった。一方、我
々は、上記3)に示した方法により、10%以上の基質
濃度で反応ができ、目的物を光学純度99%e.e.以
上で得ることができる効率的な製造法を既に報告してい
る。一般に、1,2−ジオール類の1位アシル基が塩基
性条件にて2位に転移しやすいことは良く知られている
が(Aust.J.Chem.(1998),51
(6),455)、置換基を有してもよいフェニル基が
1位から2位に転移することは知られていなかった。
【0005】ところが、(R)−1−ヒドロキシ−2−
フェノキシプロパン誘導体と転移体である(R)−1−
ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導体を分離でき
る精密な分析方法を確立し上記還元反応を詳細に検討し
た結果、還元反応条件下にて、置換基を有してもよいフ
ェニル基の転移反応が進行し、(R)−1−ヒドロキシ
−2−フェノキシプロパン誘導体が副生していることが
確認された。(R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキシ
プロパン誘導体は、その構造が(R)−2−ヒドロキシ
−1−フェノキシプロパン誘導体と類似しているため物
理的な手法による除去精製は非常に困難であり、医薬品
中間体として望まれる高品質の(R)−2−ヒドロキシ
−1−フェノキシプロパン誘導体を製造する上での新た
な課題となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医薬品の中
間体として有用な(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノ
キシプロパン誘導体、とりわけ、合成抗菌剤の中間体と
して有用な2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−
[[(R)−(2−ヒドロキシプロピル)]オキシ]ベ
ンゼンを、安価原料であるフェノキシアセトン誘導体を
微生物由来の酵素あるいは該酵素の産生能を有する微生
物の培養物あるいは該処理物を用いてR選択的に還元し
て製造する方法において、フェニル基の転移による
(R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導
体の副生を抑制し、効率的に高品質の(R)−2−ヒド
ロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体を製造する方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記に鑑
み、鋭意検討した結果、還元反応時のpH及び温度条件
等を制御することにより、転移反応が抑制できることを
見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、一般式(1);
【0009】
【化4】 (式中、Rは置換基を有してもよいフェニル基を表す)
で示されるフェノキシアセトン誘導体のカルボニル基を
R選択的に還元する能力を有する微生物由来の酵素ある
いは該酵素の産生能を有する微生物の培養物あるいは該
処理物を用いて、前記式(1)で表されるフェノキシア
セトン誘導体をR選択的に還元することにより、一般式
(2);
【0010】
【化5】 (式中、Rは前記と同じ基を表す)で示される(R)−
2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体を製造
する方法において、一般式(3);
【0011】
【化6】 (式中、 Rは前記と同じ基を表す )で示される(R)
−1−ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導体の副
生量が生成物中の比率として2%以下であることを特徴
とする(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパ
ン誘導体の製造法である。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】前記式(1)、(2)および(3)におい
て、Rは置換基を有してもよいフェニル基を表す。置換
基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等のハロゲン、ニトロ基、ニトロソ基、
シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜
10のアルキルアミノ基、炭素数1〜10のジアルキル
アミノ基、N−保護アミノ基、アジド基、トリフルオロ
メチル基、カルボキシル基、ホルミル基、アセチル基、
ベンゾイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜10のアル
キルオキシ基、炭素数1〜10のアシルオキシ基、炭素
数1〜10のアルキルチオ基等が挙げられる。
【0014】上記の置換基として、好ましくはフッ素原
子、ニトロ基等であり、置換基の数は0〜3個が挙げら
れ、好ましくは3個である。
【0015】従って、置換基を有しても良いフェニル基
としては、例えば、フェニル基、2−シアノフェニル
基、2−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、
2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル基等が挙げら
れ、好ましくは2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニ
ル基等が挙げられる。
【0016】本発明の原料である一般式(1)で表され
るフェノキシアセトン誘導体、例えば、2−アセトニル
オキシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼンの場合、
2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェノールを、強塩基
存在下、クロロアセトンと反応させることにより、容易
に合成できる事が知られている(特開昭61−2461
51)。
【0017】また、転移反応により副生する一般式
(3)で表される(R)−1−ヒドロキシ−2−フェノ
キシプロパン誘導体は、例えば、2,3−ジフルオロ−
6−ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンの場合、2,3,4−トリフル
オロニトロベンゼンを、塩基条件下で、(R)−1,2
−プロパンジオールと反応させることにより合成が可能
である事が知られている(特開平2−178287)。
【0018】本発明に用いる上記カルボニル基をR選択
的に還元する能力を有する微生物由来の酵素としては、
キャンディダ属(Candida)に属する微生物由
来、好ましくはキャンディダ・マリス(Candida
maris)由来、さらに好ましくはキャンディダ・
マリス(Candida maris IFO1000
3)由来の酵素が挙げられる。また上記酵素の産生能を
有する微生物としては、野生株または変異株のいずれで
もあり得る。あるいは細胞融合または遺伝子操作等の遺
伝学的手法により誘導される微生物も用いられ得る。遺
伝子操作された上記酵素の産生能を有する微生物は、例
えば、これらの酵素を単離及び/または精製して酵素の
アミノ酸配列の一部または全部を決定する工程、このア
ミノ酸配列に基づいて酵素をコードするDNA配列を得
る工程、このDNAを他の微生物に導入して組み換え微
生物を得る工程、及びこの組み換え微生物を培養して、
本酵素を得る工程を含有する方法により得ることができ
る(WO01/05996)。
【0019】例えば、上記酵素をコードするDNA、及
び該酵素が依存する補酵素を再生する能力を有する酵素
をコードするDNAを有するプラスミドで形質転換され
た形質転換細胞が挙げられ、好ましくは前記補酵素を再
生する能力を有する酵素がグルコース脱水素酵素である
上記形質転換細胞、前記グルコース脱水素酵素が、バシ
ラス・メガテリウム(Bacillus megate
rium)由来である上記形質転換細胞、前記プラスミ
ドがpNTFPGである上記形質転換細胞、形質転換細
胞が大腸菌である上記形質転換細胞等が挙げられ、より
好ましくは、Escherichia coli HB
101(pNTFPG)受託番号FERM BP−71
17が挙げられる。
【0020】本発明において、上記酵素の産生能を有す
る微生物の為の培養培地は、その微生物が増殖し得るも
のである限り特に限定されない。例えば、炭素源とし
て、グルコース、シュークロース等の糖質、エタノー
ル、グリセロール等のアルコール類、オレイン酸、ステ
アリン酸等の脂肪酸及びそのエステル類、菜種油、大豆
油等の油類、窒素源として、硫酸アンモニウム、硝酸ナ
トリウム、ペプトン、カザミノ酸、コーンスティープリ
カー、ふすま、酵母エキスなど、無機塩類として、硫酸
マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、燐酸
一水素カリウム、燐酸二水素カリウムなど、他の栄養源
として、麦芽エキス、肉エキス等を含有する通常の液体
培地が使用できる。培養は好気的に行い、通常、培養時
間1〜5日間程度、培地のpH3〜9、培養温度10〜
50℃で行い得る。
【0021】本発明の還元反応については、適当な溶媒
中に基質であるフェノキシアセトン誘導体、補酵素NA
D及び上記微生物の培養物またはその処理物等を添加
し、pH調整下攪拌することにより行い得る。ここで、
「微生物の培養物」とは、菌体を含む培養液あるいは培
養菌体を意味し、「その処理物」とは、例えば、粗抽出
液、凍結乾燥微生物体、アセトン乾燥微生物体、または
それら菌体の破砕物等を意味する。さらにそれらは、酵
素自体あるいは菌体のまま公知の手段で固定化されて用
いられ得る。固定化は、当業者に周知の方法(例えば架
橋法、物理的吸着法、包括法等)で行い得る。
【0022】上記還元反応においては、置換基を有して
もよいフェニル基の転移反応が非常に起こり易い為、
(R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導
体が副生する傾向にある。(R)−1−ヒドロキシ−2
−フェノキシプロパン誘導体は目的物である(R)−2
−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体と構造が
非常に類似している為、除去精製が困難な化合物であ
る。よって、医薬品中間体として望まれる高品質の
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導
体を取得する為には、転移体である(R)−1−ヒドロ
キシ−2−フェノキシプロパン誘導体の副生を最小限に
抑制する必要がある。例えば、(R)−1−ヒドロキシ
−2−フェノキシプロパン誘導体の副生量として許容で
きる量としては、生成物中の比率、即ち、転移体生成量
/(目的物生成量+転移体生成量)×100 (%)と
して、2%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは
0.5%以下である(ここで、転移体とは(R)−1−
ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導体を表し、目
的物とは(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロ
パン誘導体を表す)。
【0023】上記副生物を抑制する為の反応条件として
は、できるだけ塩基との接触を避ける為、pHを弱塩基
を用いて酸性から中性付近に調整しながら、比較的低い
温度にて反応することが望ましい。また、基質濃度をで
きるだけ高く、反応時間をできるだけ短くして行うこと
が望ましい。
【0024】例えば、本反応のpHとしては2〜8、好
ましくは2〜7、より好ましくは2〜6.5である。p
H調整を行うために添加する塩基としては、アンモニ
ア、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム等の炭酸塩、または燐酸二カリウム、燐酸二ナトリウ
ム等の燐酸塩などの弱塩基が用いられ、好ましくは炭酸
アンモニウムが用いられる。本反応の温度としては、1
0〜36℃、好ましくは15〜27℃である。本反応の
基質濃度としては、反応開始時に使用する溶媒量に対し
て、1%(w/v)以上、好ましくは5%(w/v)以
上の基質を一括、または連続的に添加し得る。反応時間
としては、用いる酵素、微生物またはその処理物、基質
の種類や濃度によって異なるが、1〜96時間、好まし
くは1〜48時間、より好ましくは1〜24時間で行い
得る。
【0025】また、反応は、一般に用いられるNADH
再生系を組み合わせて用いる事により、高価な補酵素の
使用量を大幅に減少させ得る。代表的なNADH再生系
としては、例えば、グルコース脱水素酵素及びグルコー
スを用いる方法が挙げられる。
【0026】カルボニル還元酵素遺伝子及びこの酵素が
依存する補酵素を再生する能力を有する酵素(例えばグ
ルコース脱水素酵素)の遺伝子を同一宿主微生物内に導
入した形質転換微生物の培養物またはその処理物等を用
いて上記同様の反応を行えば、別途に補酵素の再生に必
要な酵素源を調製する必要がないため、より低コストで
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導
体が製造され得る。
【0027】反応により生じた(R)−2−ヒドロキシ
−1−フェノキシプロパン誘導体は、常法により精製さ
れ得る。例えば、(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノ
キシプロパン誘導体は、微生物等を用いた場合には必要
に応じ遠心分離、濾過等の処理を施して菌体等の懸濁物
を除去し、次いで酢酸エチル、トルエン等の有機溶媒で
抽出し、有機溶媒を減圧下で除去し、そして減圧蒸留ま
たはクロマトグラフィー等の処理を行うことにより、精
製され得る。
【0028】以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0029】
【実施例】(実施例1)Escherichia co
li HB101(pNTFPG)受託番号FERM
BP−7117を、500ml容坂口フラスコ中で滅菌
した100mlの培地(トリプトン 16g、イースト
エキス 10g、塩化ナトリウム 5g、水 1l、滅
菌前pH7.0)に接種し、37℃で13時間振とう培
養した。得られた培養液 100mlを遠心分離操作に
かけ、上清を除いた菌体を50mM燐酸カリウム緩衝液
(pH6.5) 5mlにけん濁した後、超音波破砕す
ることにより無細胞抽出液を調製した。この無細胞抽出
液 0.1mlに各種pHに調整した0.5M燐酸カリ
ウム緩衝液(pH5.5、6.0、6.5、7.0、
7.5または8.0) 1.9ml、グルコース 23
mg、NAD 0.11mg及び2−アセトニルオキシ
−3,4−ジフルオロニトロベンゼン 20mgを添加
し、1M K2HPO4水溶液でpHを調整しつつ、30
℃で攪拌下、67時間反応を行った。反応開始より5時
間目、30時間目及び反応終了時に反応液の一部を分取
し、酢酸エチルで抽出、減圧濃縮した。得られた濃縮物
をHPLCにより分析し(カラム:COSMOSIL
5C8−MS(ナカライテスク社製、0.46×25c
m)2本連結、カラム温度:40℃、溶離液:アセトニ
トリル/0.1%燐酸水溶液=25/75、流速:1m
l/分、検出波長:210nm、溶出時間:2−アセト
ニルオキシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン64
分、2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
(2−ヒドロキシプロピル)]オキシ]ベンゼン 52
分、2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
(1−ヒドロキシイソプロピル)]オキシ]ベンゼン
56分)、変換率及び転移体2,3−ジフルオロ−6−
ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンの副生量を、下記式に従い算出
した。結果を表1に示す。 変換率(%)=(Ap+Abp)/(As+Ap+ Ab
p )×100 転移体副生量(%)=Abp/(Ap+Abp)×10
0 As:2−アセトニルオキシ−3,4−ジフルオロニト
ロベンゼンのピーク面積Ap:2,3−ジフルオロ−6
−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプロピル)]
オキシ]ベンゼンのピーク面積 Abp:2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)
−(1−ヒドロキシイソプロピル)]オキシ]ベンゼン
のピーク面積
【0030】
【表1】
【0031】(実施例2)実施例1で用いた無細胞抽出
液 0.1mlに0.5M燐酸カリウム緩衝液(pH
6.5) 1.9ml、グルコース 23mg、NAD
0.11mg及び2−アセトニルオキシ−3,4−ジ
フルオロニトロベンゼン 20mgを添加し、1M K
2HPO4水溶液でpHを6.5に調整しつつ27、3
0、33、36または40℃にて攪拌下、67時間反応
を行った。反応開始より5時間目、30時間目及び反応
終了時に反応液の一部を分取し、酢酸エチルで抽出、減
圧濃縮した。得られた濃縮物を、実施例1と同様の方法
で分析し、変換率及び転移体2,3−ジフルオロ−6−
ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンの副生量を算出した。結果を表
2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例3)実施例1で用いた無細胞抽出
液 0.5mlに脱イオン水 49.5ml、グルコー
ス 5.9g、NAD 5.6mg、2−アセトニルオ
キシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン 5gを添加
し、30%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液でpHを
6.5に調整しつつ30℃で攪拌下、32時間反応を行
った。反応開始から6時間目及び20時間目にそれぞれ
NAD 5.6mgを添加した。反応終了後、反応液を
トルエンで抽出、減圧濃縮し、黄色油状の2,3−ジフ
ルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプ
ロピル)]オキシ]ベンゼン濃縮物を得た。この濃縮物
を、実施例1と同様の方法により分析したところ、変換
率は99.9%以上、転移体2,3−ジフルオロ−6−
ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンの副生量は1.29%であっ
た。また、上記濃縮物の一部をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、ジニトロベンゾイル化した後、HPL
C分析(カラム:Chiralcel OD−H(ダイ
セル化学社製、0.46×25cm )、溶離液:ヘキ
サン/イソプロパノール=50/50、流速:1ml/
分、温度:40℃、検出波長:254nm、溶出時間:
R体エナンチオマー 34分、S体エナンチオマー 2
7分)を行ったところ、光学純度は99.9%e.e.以上
であった。
【0034】(実施例4)実施例1で用いた無細胞抽出
液 0.5mlに脱イオン水 49.5ml、グルコー
ス 5.9g、NAD 5.6mg、2−アセトニルオ
キシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン 5gを添加
し、20%(w/v)炭酸アンモニウム水溶液でpHを
6.5に調整しつつ30℃で攪拌下、32時間反応を行
った。反応開始から6時間目及び20時間目にそれぞれ
NAD 5.6mgを添加した。反応終了後、反応液を
トルエンで抽出、減圧濃縮し、黄色油状の2,3−ジフ
ルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプ
ロピル)]オキシ]ベンゼン濃縮物を得た。この濃縮物
を、実施例1と同様の方法により分析したところ、変換
率は99.9%以上、転移体2,3−ジフルオロ−6−
ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピ
ル)]オキシ]ベンゼンの副生量は0.38%であっ
た。また、上記濃縮物の一部をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、ジニトロベンゾイル化した後、HPL
C分析(実施例3と同様)を行ったところ、光学純度は
99.9%e.e.以上であった。
【0035】(実施例5)実施例1で用いた無細胞抽出
1.25ml、脱イオン水 23.75ml、グルコー
ス 14.6g、NAD 2.8mgに対し、2−アセ
トニルオキシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン0.
25g(基質濃度1%(w/v))、1.25g(基質
濃度5%(w/v))、2.5g(基質濃度10%(w
/v))、5.0g(基質濃度20%(w/v))また
は12.5g(基質濃度50%(w/v))を添加し、
20%(w/v)炭酸アンモニウム水溶液でpHを6.
5に調整しつつ、30℃にて攪拌下、30時間反応を行
った。反応開始から6時間目及び20時間目にそれぞれ
NAD 2.8mgを添加した。反応終了後、反応液を
トルエンで抽出、減圧濃縮し、黄色油状の2,3−ジフ
ルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプ
ロピル)]オキシ]ベンゼン濃縮物を得た。この濃縮物
を、実施例1と同様の方法により分析し、変換率及び転
移体2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
(1−ヒドロキシイソプロピル)]オキシ]ベンゼンの
副生量を算出した。また、上記濃縮物の一部をカラムカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、ジニトロベンゾ
イル化した後、HPLC分析(実施例3と同様)を行っ
たところ、光学純度はいずれも99.9%e.e.以上であ
った。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】(実施例6)実施例1で用いた無細胞抽出
2.5mlに脱イオン水 20.2ml、グルコース
25.3g、NAD 7.3mg及び2−アセトニルオ
キシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン 25gを添
加し、20%(w/v)炭酸アンモニウム水溶液でpH
6.5に調整しつつ27℃で攪拌下、21時間反応を行
った。反応開始から6時間目及び19時間目にそれぞれ
NAD 7.2mgを添加した。反応終了後、反応液を
トルエンで抽出、減圧濃縮し、黄色油状の2,3−ジフ
ルオロ−6−ニトロ−[[(R)−(2−ヒドロキシプ
ロピル)]オキシ]ベンゼン濃縮物を得た。この濃縮物
を実施例1と同様の方法により分析したところ、変換率
は99.9%以上、転移体2,3−ジフルオロ−6−ニ
トロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプロピル)]
オキシ]ベンゼンの副生量は0.04%であった。ま
た、上記濃縮物の一部をカラムカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、ジニトロベンゾイル化した後、HPL
C分析(実施例3と同様)を行ったところ、光学純度は
99.9%e.e.以上であった。
【0038】(比較例)Escherichia co
li HB101(pNTS1G)受託番号FERM
BP−5835を、500ml容坂口フラスコ中で滅
菌した100mlの培地(トリプトン 16g、イース
トエキス 10g、塩化ナトリウム 5g、水 1l、
滅菌前pH7.0)に接種し、37℃で20時間振とう
培養した。得られた培養液 50mlに2−アセトニル
オキシ−3,4−ジフルオロニトロベンゼン 2.5
g、グルコース 2.97g、NADP 2.9mgを
添加し、5N水酸化ナトリウム水溶液でpH6.5に調
整しつつ30℃で攪拌下、23時間反応を行った。反応
終了後、反応液をトルエンで抽出、減圧濃縮し、黄色油
状の2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−[[(R)−
(2−ヒドロキシプロピル)]オキシ]ベンゼン濃縮物
を得た。この濃縮物を実施例1と同様の方法により分析
したところ、変換率は80%、転移体2,3−ジフルオ
ロ−6−ニトロ−[[(R)−(1−ヒドロキシイソプ
ロピル)]オキシ]ベンゼンの副生量は2.28%であ
った。また、上記濃縮物の一部をカラムカラムクロマト
グラフィーにより精製し、ジニトロベンゾイル化した
後、HPLC分析(実施例3と同様)を行ったところ、
光学純度は99.0%e.e.であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法により、医薬品中間体とし
て極めて有用な、高品質の(R)−2−ヒドロキシ−1
−フェノキシプロパン誘導体を安価な原料から効率よく
製造する事ができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1); 【化1】 (式中、Rは置換基を有してもよいフェニル基を表す)
    で示されるフェノキシアセトン誘導体のカルボニル基を
    R選択的に還元する能力を有する微生物由来の酵素ある
    いは該酵素の産生能を有する微生物の培養物あるいは該
    処理物を用いて、前記式(1)で表されるフェノキシア
    セトン誘導体をR選択的に還元することにより、一般式
    (2); 【化2】 (式中、Rは前記と同じ基を表す)で示される(R)−
    2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体を製造
    する方法において、一般式(3); 【化3】 (式中、 Rは前記と同じ基を表す )で示される(R)
    −1−ヒドロキシ−2−フェノキシプロパン誘導体の副
    生量が生成物中の比率として2%以下であることを特徴
    とする(R)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパ
    ン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 (R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキ
    シプロパン誘導体の副生量が生成物中の比率として1%
    以下である請求項1に記載の製造法。
  3. 【請求項3】 (R)−1−ヒドロキシ−2−フェノキ
    シプロパン誘導体の副生量が生成物中の比率として0.
    5%以下である請求項1に記載の製造法。
  4. 【請求項4】 前記Rが2,3−ジフルオロ−6−ニト
    ロフェニル基であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の製造法。
  5. 【請求項5】 還元をpH2〜7の条件下で行う請求項
    1〜4に記載の製造法。
  6. 【請求項6】 還元をpH2〜6.5の条件下で行う請
    求項1〜4に記載の製造法。
  7. 【請求項7】 弱塩基を用いてpHを調整する請求項1
    〜6に記載の製造法。
  8. 【請求項8】 弱塩基が、アンモニア、炭酸塩または燐
    酸塩であることを特徴とする請求項7記載の製造法。
  9. 【請求項9】 弱塩基が、炭酸アンモニウム、炭酸ナト
    リウム、炭酸カルシウム、燐酸水素二ナトリウム、また
    は、燐酸水素二カリウムである請求項7記載の製造法。
  10. 【請求項10】 還元を10〜36℃の条件下で行う請
    求項1〜9に記載の製造法。
  11. 【請求項11】 基質濃度が5%(w/v)以上である
    ことを特徴とする請求項1〜10に記載の製造法。
  12. 【請求項12】 前記酵素が、キャンディダ・マリス
    (Candida maris)由来である請求項1〜
    11に記載の製造法。
  13. 【請求項13】 前記酵素が、キャンディダ・マリス
    ( Candida maris IFO10003)由
    来である請求項1〜11に記載の製造法。
  14. 【請求項14】 前記酵素の産生能を有する微生物がE
    scherichiacoli HB101(pNTF
    PG)受託番号FERM BP−7117である請求項
    1〜13に記載の製造法。
JP2001095938A 2001-03-29 2001-03-29 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法 Pending JP2002281991A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001095938A JP2002281991A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法
PCT/JP2002/003138 WO2002079485A1 (fr) 2001-03-29 2002-03-29 Procede de production de derive de (r)-2-hydroxy-1-phenoxypropane avec prevention de la formation de produits secondaires de transfert

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001095938A JP2002281991A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002281991A true JP2002281991A (ja) 2002-10-02

Family

ID=18949926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001095938A Pending JP2002281991A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2002281991A (ja)
WO (1) WO2002079485A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2771871B2 (ja) * 1989-12-13 1998-07-02 第一製薬株式会社 光学活性プロポキシベンゼン誘導体の製法
JPH0568577A (ja) * 1990-12-11 1993-03-23 Mercian Corp プロポキシベンゼン誘導体の製造方法
JP3010382B2 (ja) * 1991-02-20 2000-02-21 第一製薬株式会社 (r)−2−プロポキシベンゼン誘導体の製造法
JP2000175693A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd (r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造方法
JP2002085085A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Daicel Chem Ind Ltd (r)−プロポキシベンゼン誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002079485A1 (fr) 2002-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5090910B2 (ja) 光学活性2−(n−置換アミノメチル)−3−ヒドロキシ酪酸エステル類の製造方法
JPWO2003066863A1 (ja) α−置換−α,β−不飽和カルボニル化合物の還元酵素遺伝子
JP4394647B2 (ja) 光学活性テトラヒドロチオフェン誘導体の製造方法、および、光学活性テトラヒドロチオフェン−3−オールの晶析方法
TWI287579B (en) Stereoselective reduction of substituted oxo-butanes
JP5157576B2 (ja) 光学活性2−アルキル−1,1,3−トリアルコキシカルボニルプロパンの製造方法
JP2000175693A (ja) (r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造方法
JP2002281991A (ja) 転移体の副生を抑制した(r)−2−ヒドロキシ−1−フェノキシプロパン誘導体の製造法
WO2007097336A1 (ja) (2r,3r)および(2s,3s)-3-フェニルイソセリン誘導体の製造法
JPWO2006129628A1 (ja) 光学活性2−置換プロパナール誘導体の製造法
Goswami et al. Microbial reduction of α-chloroketone to α-chlorohydrin
WO2002000585A1 (fr) Derive de chlorohydroxyacetone et procede de production de derive de chloropropanediol optiquement actif a partir du derive de chlorohydroxyacetone
JP4042454B2 (ja) 光学活性3−メチルグルタル酸モノエステルの製造方法
JP4744916B2 (ja) 光学活性アルキルアルコール誘導体の単離取得方法
JP2005117905A (ja) 光学活性1−ベンジル−3−ピロリジノールの製造方法
JP5474280B2 (ja) 光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法
JP4572572B2 (ja) 光学活性カルボン酸の製造方法
JP3843692B2 (ja) 光学活性endo−ノルボルネオールの製造法
JP4000263B2 (ja) (3r,5s)−(e)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)−キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシヘプト−6−エン酸エステル類の製造方法
JP2007274901A (ja) 光学活性プロパルギルアルコールの製造方法
JP4898129B2 (ja) 光学活性ビニルアルコール類の製造方法
JP2005318859A (ja) 新規な光学活性4−ハロ酪酸誘導体の製造方法
JP2002085085A (ja) (r)−プロポキシベンゼン誘導体の製造方法
JP2004254554A (ja) 光学活性2−メトキシ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)エタノールの製造方法
JPH05192190A (ja) 光学活性なカルボン酸誘導体の製造方法
JPH0253497A (ja) 光学活性なマンデル酸の製法