JP2002279471A - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

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JP2002279471A
JP2002279471A JP2001079217A JP2001079217A JP2002279471A JP 2002279471 A JP2002279471 A JP 2002279471A JP 2001079217 A JP2001079217 A JP 2001079217A JP 2001079217 A JP2001079217 A JP 2001079217A JP 2002279471 A JP2002279471 A JP 2002279471A
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JP2001079217A
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Yuji Hino
野 祐 司 日
Katsuji Tochio
尾 勝 治 杤
Daisuke Hoshino
野 大 輔 星
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Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より確実な硬貨の選別動作を長期間に渡って
確保できるようにする。 【解決手段】 硬貨選別装置は、硬貨の案内手段を有す
る固定円盤と、その底面に重ね合わされた状態で回転す
る回転円盤2とを備えている。回転円盤2は、円盤本体
22と、その上面側に取り付けられた円盤状の弾性部材
200とを有している。弾性部材200は、上面側の薄
いウレタンゴム層201と、このウレタンゴム層201
の下に設けられた多孔質弾性材層206とを有してい
る。ウレタンゴム層201の表面203には、複数の半
径方向溝202が形成されている。ウレタンゴム層20
1により耐摩耗性を向上させ、複数の半径方向溝202
により硬貨の搬送を最適化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部材と、その
底面に重ね合わされた状態で回転する回転円盤とを備
え、回転円盤の回転によって固定部材の底面に対して摺
動する硬貨を、直径に応じて選別するように構成された
硬貨選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転円盤の回転により固定円盤の底面に
対して摺動する硬貨を直径に応じて選別するように構成
された硬貨選別装置は、従来より種々提案されている。
それらの硬貨選別装置においては、回転円盤の上面側に
取り付けられた弾性部材により、固定円盤との間で保持
した硬貨を回転方向へ搬送するようになっている。ま
た、回転円盤によって回転方向に搬送される硬貨は、固
定円盤の底面に対して摺動しつつ直径に応じて選択的に
案内され、それぞれ固定円盤の外方へ放出される。従っ
て、選別される硬貨は、回転方向に搬送されながら半径
方向に摺動することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の硬貨選
別装置には、次のような問題点がある。まず、弾性部材
の表面側は、例えばブチルゴムのような比較的耐摩耗性
の低い合成ゴムによって構成されているため、摩耗によ
る硬貨搬送力の低下等が比較的早い時期に生じてしま
い、確実な硬貨の選別動作を長期間に渡って確保するこ
とが困難である。
【0004】また、弾性部材の表面は略平滑な面であ
り、方向による硬貨の保持力の差がないため、回転方向
における硬貨の搬送力を増大させようとすれば、半径方
向における硬貨の拘束力が大きくなり過ぎるといったト
レードオフの関係が生じてしまう。このため、硬貨の選
別動作の確実性を高める上で問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題を考慮してな
されたものであり、より確実な硬貨の選別動作を長期間
に渡って確保することができるような硬貨選別装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、中心部に
硬貨投入口を有する固定部材と、この固定部材の底面に
重ね合わされた状態で回転し、円盤本体と、この円盤本
体の上面側に取り付けられた弾性部材とを有する回転円
盤とを備え、前記固定部材の硬貨投入口から入った硬貨
が、前記回転円盤の回転に伴って、前記固定部材の底面
に対して摺動するように構成されると共に、前記固定部
材は、その底面に対して摺動する硬貨を直径に応じて選
択的に案内するための案内手段を有し、前記回転円盤の
弾性部材は、表面に複数の半径方向溝が形成されたウレ
タンゴム層を上面側に有する、ことを特徴とする硬貨選
別装置である。
【0007】この第1の発明によれば、固定部材の硬貨
投入口に投入された硬貨は、回転円盤の回転に伴って固
定部材の底面に対して摺動しつつ案内手段によって直径
に応じて選択的に案内される。これにより、直径に応じ
た硬貨の選別がなされる。
【0008】この場合、回転円盤の弾性部材は、ウレタ
ンゴム層を上面側に有することで、他の合成ゴム材料等
を用いる場合に比べて耐摩耗性を向上させることができ
る。また、ウレタンゴム層の表面に形成された複数の半
径方向溝が硬貨の外周縁と係合することで、回転円盤の
半径方向における硬貨の拘束力は増大させずに、回転方
向における硬貨の搬送力だけを増大させることができ
る。さらに、表面に複数の半径方向溝が形成されている
ことでウレタンゴム層が変形しやすくなるため、厚さの
異なる硬貨同士が並んだ場合でも、それらを確実に保持
することが可能となる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
弾性部材の外周部における半径方向溝同士の間隔は、最
小径の硬貨の直径よりも小さいものである。
【0010】この第2の発明によれば、小径の硬貨が周
方向に連なった場合であっても、全ての硬貨が必ず半径
方向溝上に位置するようにして、半径方向溝による上記
の作用効果を常に維持することができる。
【0011】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記弾性部材におけるウレタンゴム層の材料を熱可
塑性のウレタンゴムとしたものである。
【0012】この第3の発明によれば、熱可塑性の材料
を用いることで、半径方向溝を有するウレタンゴム層を
射出成形で容易に製造することが可能となる。
【0013】第4の発明は、第1乃至第3の発明のいず
れかにおいて、前記弾性部材は、前記ウレタンゴム層の
下に多孔質弾性材層を有するものである。
【0014】この第4の発明によれば、弾性部材全体の
圧縮変形可能な量を大きくして、様々な厚さの硬貨に柔
軟に対応できるようにすることができる。
【0015】第5の発明は、第1乃至第4の発明のいず
れかにおいて、前記多孔質弾性材層をスポンジゴム製と
したものである。
【0016】この第5の発明によれば、多孔質弾性材の
中でも特に高い反発性を有するスポンジゴムを用いるこ
とで、厚さの異なる硬貨同士が並んだ場合などにおいて
も、弾性部材による硬貨のより確実な保持を図ることが
できる。
【0017】第6の発明は、第1乃至第5の発明のいず
れかにおいて、前記ウレタンゴム層における半径方向溝
の一部に、他の部分よりも深さの浅い目印部が設けられ
ているものである。
【0018】この第6の発明によれば、ウレタンゴム層
が摩耗すると、はじめに目印部の溝がなくなることで、
その摩耗の程度や交換時期を知る目安とすることができ
る。
【0019】第7の発明は、第1乃至第6の発明のいず
れかにおいて、前記弾性部材の底面側に、前記円盤本体
に対して着脱可能な金属板が固着されているものであ
る。
【0020】この第7の発明によれば、円盤本体に対し
て弾性部材を金属板を介して着脱することができるの
で、弾性部材の交換が容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1乃至図15は本発明に
よる硬貨選別装置の一実施形態を示す図である。
【0022】[全体構成の概略]本実施形態の硬貨選別
装置は、図1及び図2に示すように、固定円盤(固定部
材)1と、この固定円盤1の底面に重ね合わされた状態
で回転する回転円盤2とを備えている。これらの固定円
盤1と回転円盤2とは、互いにヒンジ部a1(図1)に
よって開閉自在に連結されている。また、ヒンジ部a1
の反対側には、固定円盤1と回転円盤2とが重なり合っ
て閉じた状態に固定するためのロック部a2(図1)が
設けられている。
【0023】固定円盤1は、中心部に硬貨投入口1aを
有している。そして、この硬貨選別装置は、固定円盤1
の硬貨投入口1aから投入された硬貨が、回転円盤2の
回転に伴って、固定円盤1の底面1b(図2)に対して
摺動するように構成されている。また、固定円盤1は、
その底面1bに対して摺動する硬貨を直径に応じて選択
的に案内するための案内手段(後述)を有している。
【0024】[回転円盤の具体的構成]回転円盤2は、
図2及び図3に示すように、軸20によって回転自在に
支持された円盤本体22と、この円盤本体22の上面側
に取り付けられた円盤状の弾性部材200とを有してい
る。弾性部材200は、図3及び図4に示すように、上
面側の薄いウレタンゴム層201と、このウレタンゴム
層201の下に設けられた多孔質弾性材層206とを有
している。この多孔質弾性材層206は、比較的反発性
の高い(例えば25%圧縮荷重630〜950g/cm
程度の)スポンジゴム(フォームラバー)製のもので
あることが好ましい。
【0025】図3乃至図5に示すように、ウレタンゴム
層201の表面203には、複数の半径方向溝202が
形成されている。これらの半径方向溝202は、弾性部
材200の外周部における溝202同士の間隔I(図5
(b))が、最小径の硬貨の直径よりも小さくなるよう
に配置されている。
【0026】また、図5に示すように、ウレタンゴム層
201における半径方向溝202の一部に、他の部分よ
りも深さの浅い目印部204が設けられている。例え
ば、ウレタンゴム層201の厚さを1mm程度とし、半
径方向溝202の深さを、目印部204においてはD2
=0.1mm、他の部分においてはD1=0.3mmとす
る。
【0027】なお、このような半径方向溝202を有す
るウレタンゴム層201は、熱可塑性のウレタンゴムを
材料とすることで、射出成形により容易に製造すること
が可能である。
【0028】次に、図2乃至図4に示すように、弾性部
材200の底面側には、円盤状の金属板23が固着され
ている。そして、弾性部材200は、この金属板23を
介して、円盤本体22に対して4本のねじ29(図2及
び図3)により着脱自在に取り付けられている。なお、
回転円盤2には、ねじ29の頭部を収めるための中心孔
200a(図3)が形成されている。この中心孔200
aは、回転円盤2の中心部分に投入硬貨が停滞しないよ
うにするための円錐形部材27によって塞がれる。ま
た、円盤本体22の中心部分には、4本のねじ29に対
応したねじ孔22aが形成されている。
【0029】そして、円盤本体22に取り付けられた弾
性部材200は、固定円盤1との間で硬貨を保持し、回
転円盤2の回転に伴って移動させると共に、固定円盤1
との隙間の変化や金種による硬貨の厚さの違いを吸収で
きるようになっている(図6、図9乃至図11参照)。
【0030】なお、図1に示すように、回転円盤2を回
転駆動するためのモータ25が設けられている。具体的
には、モータ25の回転軸に取り付けられたプーリ26
と、回転円盤2の円盤本体22外周(図2)との間に、
駆動ベルト28が掛け渡されている。
【0031】[固定円盤の具体的構成]次に、図7乃至
図15により、固定円盤1、特にその底面1bに設けら
れた上記案内手段について詳細に説明する。
【0032】案内手段は、固定円盤1の底面1bに窪み
状に形成された硬貨通路10を有している。この硬貨通
路10は、硬貨投入口1a側から外周側へ(図7では反
時計回り方向に)蛇行しつつ略渦巻き状に延びている。
また、硬貨通路10は、硬貨投入口1a側から順に大径
硬貨通路10a、中径硬貨通路10b及び小径硬貨通路
10cに分けられる。図7及び図8に示すように、大径
硬貨通路10aは大径硬貨C1が通過可能な通路幅を有
し、中径硬貨通路10bは中径硬貨C2および小径硬貨
C3のみが通過可能な通路幅L1(図7)を有し、小径
硬貨通路10cは小径硬貨C3のみが通過可能な通路幅
L2(図7)を有している。
【0033】図7に示すように、大径硬貨通路10a
は、硬貨投入口1aに面した硬貨導入部11と、その下
流側に間隔を置いて形成された2つの段差部12a,1
2bとを有している。このうち、硬貨導入部11は、回
転円盤2の弾性部材200との間の隙間が、最も厚い硬
貨の厚さよりも広くなるように形成されている。このこ
とにより、硬貨投入口1aから入った全ての硬貨が、回
転円盤2の回転による遠心力で、硬貨導入部11へ入り
込めるようになっている。
【0034】また、段差部12a,12bは、大径硬貨
通路10aにおける回転円盤2の弾性部材200との間
の隙間を下流側に向かって断続的に狭くすることで、硬
貨同士の重なりを解消して、硬貨通路10内での硬貨の
一層一列の状態での移送を確保するためのものである。
そのような硬貨Cの状態が図9(図8の(硬貨通過時に
おける)X−X断面図)に示されている。
【0035】なお、図7に示すように、大径硬貨通路1
0aと中径硬貨通路10bとの境界部分に対応して、硬
貨投入口1aに面した重なり硬貨戻し部13が設けられ
ている。この重なり硬貨戻し部13は、段差部12a,
12bを重なったまま通過してしまった硬貨に対処する
ためのものであり、その上流側および下流側を、それぞ
れ段部13aおよび段部13bによって囲まれている。
【0036】その上流側の段部13aは、最も薄い硬貨
の厚さよりも低く形成され(図10参照)、重なり合っ
た2枚の硬貨の一方(回転円盤2側の硬貨)のみを硬貨
投入口1a側へ通過させるようになっている。また、下
流側の段部13bは、上流側の段差部13aを通過した
硬貨を案内して、これを硬貨投入口1a側へ戻すように
なっている。
【0037】ここで、大径硬貨通路10aは、下流に行
くに従って(固定円盤1の中心から遠ざかって)外周側
に向かうことで、そこを通る全ての硬貨の外縁が内周縁
部分10i−aに当接するようになっている(図8参
照)。
【0038】次に、図7及び図8に示すように、中径硬
貨通路10bの外周側には、大径硬貨C1のみを選択的
に案内して略接線方向に放出するための大径硬貨案内部
15aが設けられている。この、大径硬貨案内部15a
は、乗上げ部16aと放出通路17aとを有している。
このうち、乗上げ部16aは、大径硬貨通路10aと中
径硬貨通路10bとの間の境界部分に位置しており、中
径硬貨通路10bの通路幅L1より直径の大きい大径硬
貨C1のみが、その外周側を乗り上げるようになってい
る(図8及び図11(図8のY−Y断面図)参照)。な
お、乗上げ部16aの下流側には、硬貨の乗り上げを補
助するための斜面部16a’(図7)が設けられてい
る。
【0039】また、放出通路17aは、乗上げ部16a
に乗り上げた硬貨を略接線方向に案内する案内縁部18
aと、この案内された硬貨を固定円盤1の外方へ放出す
る放出口19aとを有している。この場合、全ての硬貨
の外縁が内周縁部分10i−aに当接するようになされ
ているので、通路幅L1より小さい直径の中径硬貨C2
及び小径硬貨C3は、乗上げ部16aに乗り上げること
なく中径硬貨通路10bへ通過して行くことになる。
【0040】次に、小径硬貨通路10bにおける上流部
分の外周側には、中径硬貨C2のみを選択的に案内して
略接線方向に放出するための中径硬貨案内部15bが設
けられている。この、中径硬貨案内部15bも、大径硬
貨案内部15aと同様、乗上げ部16bと放出通路17
bとを有している。
【0041】乗上げ部16bは、中径硬貨通路10bと
小径硬貨通路10cとの間の境界部分に位置しており、
小径硬貨通路10cの通路幅L2より直径の大きい中径
硬貨C2のみが、その外周側を乗り上げるようになって
いる。この乗上げ部16bの下流側にも、硬貨の乗り上
げを補助するための斜面部16b’(図7)が設けられ
ている。また、放出通路17bは、大径硬貨案内部15
aの放出通路17aと同様、案内縁部18bと放出口1
9bとを有している。
【0042】ここで、中径硬貨通路10bの下流部分も
又、下流に行くに従って(固定円盤1の中心から遠ざか
って)外周側に向かうことで、そこを通る全ての硬貨の
外縁が内周縁部分10i−bに当接するようになってい
る(図8参照)。これにより、通路幅L2より小さい直
径の小径硬貨C3は、乗上げ部16bに乗り上げること
なく小径硬貨通路10cへ通過して行くことになる。
【0043】そして、小径硬貨通路10cは、下流に行
くに従って(一旦内周側に向かった後で)外周側に向か
い、小径硬貨C3のみを選択的に案内して略接線方向に
放出する小径硬貨案内部15cとして(その放出口19
cにて)終端している。
【0044】なお、硬貨通路10は、そこを通過する硬
貨の外縁が当接可能な内周縁10iおよび外周縁10o
を有すると共に、上述したように、各乗上げ部6a,6
bの上流側では、下流へ行くに従って固定円盤1の中心
から遠ざかり、全ての硬貨の外縁が内周縁部分10i−
a,10i−bに当接するようになっている。そして、
硬貨通路10は、各乗上げ部6a,6bの下流側では、
下流へ行くに従って固定円盤1の中心に近づくように湾
曲し、全体として蛇行した形状をなしている。
【0045】次に、固定円盤1は、図7及び図8に示す
ように、硬貨通路10の下流側に設けられた異物選別手
段8を備えている。この硬貨選別手段8は、最も薄い硬
貨の厚さよりも薄い異物Fを選択的に案内して固定円盤
1の外方へ放出するためのものである(図8参照)。そ
のような異物Fとしては、例えば、針金製の書類クリッ
プやステープラー(書類とじ器)用の針などがある。こ
の異物選別手段8は、図7、図8、図12乃至図15に
示すように、小径硬貨通路10cから分岐して固定円盤
1の外方へ通じる異物通路80を有すると共に、その分
岐部分に段部82が設けられている。
【0046】異物通路80は、その分岐部分において固
定円盤1の半径方向に略直交する方向(接線方向)に延
びており、小径硬貨通路10cはそれよりも固定円盤1
の外側へ傾斜した方向に延びている(図7及び図8参
照)。また、分岐部分の段部82は、回転円盤2の弾性
部材200との間で、異物Fを通し最も薄い硬貨(この
場合は小径硬貨C3)を通さない大きさ(高さ)の隙間
84を形成している。
【0047】なお、図14及び図15に示すように、針
金製の書類クリップのような縁の丸い異物Fに関して
は、隙間84の大きさより多少厚いものであっても、弾
性部材200の変形により段部82を通過可能な場合が
ある。従って、隙間84の大きさは、そのような場合も
考慮して設定されることになる。例えば、最も薄い小径
硬貨C3の厚さ1.2mmに対して、隙間84の大きさ
が0.8mm程度に設定される。
【0048】[動作および作用効果]次に、以上のよう
な構成よりなる硬貨選別装置の動作および作用効果につ
いて説明する。なお、上記の構成より明らかな動作ない
し作用については、一部省略ないしは簡略化して説明す
る。
【0049】まず、通常の硬貨選別処理を行う場合、回
転円盤2は、図8の時計回り方向に回転する。そして、
固定円盤1の硬貨投入口1aに投入された硬貨は、回転
円盤2の回転に伴って、硬貨導入部11に進入し、固定
円盤1の底面1bに対して摺動しつつ硬貨通路10内を
移送されて行く。
【0050】そして、大径硬貨通路10aを通って大径
硬貨案内部15aの乗上げ部16aに到達した硬貨のう
ち、当該乗上げ部16aに乗り上げた大径硬貨C1のみ
が、放出通路17aを通って放出口19aから放出され
る。その他の中,小径硬貨C2,C3は、そのまま中径
硬貨通路10bへ通過して行く。
【0051】次に、中径硬貨通路10bを通って中径硬
貨案内部15bの乗上げ部16bに到達した中,小径硬
貨C2,C3のうち、当該乗上げ部16bに乗り上げた
中径硬貨C2のみが、放出通路17bを通って放出口1
9bから放出される。その他の小径硬貨C3は、そのま
ま小径硬貨通路10cへ通過して行き、小径硬貨案内部
15cの放出口19cから放出される。
【0052】また、図8に示すように、小径硬貨通路1
0cを通る小径硬貨C3と異物Fのうち、硬貨C3は分
岐部分の段部82を通れないため、そのまま硬貨通路1
0cに沿って強制的に放出口19cへ案内される。一
方、硬貨C3より薄い異物Fは、回転円盤2による回転
力と遠心力によって接線方向へ進み、分岐部分の段部8
2を通って異物通路80内へ入り、硬貨C3から選別さ
れる。そして、選別された異物Fを異物通路80から固
定部材1の外方へ放出することで、そのような異物Fを
硬貨C1〜C3と区別して回収することができる。
【0053】以上のようにして、各硬貨案内部15a〜
15cにおいて直径に応じた硬貨の選別がなされると共
に、異物選別手段8による異物Fの選別も行われる。
【0054】ここで、本実施形態における回転円盤2の
弾性部材200は、ウレタンゴム層201を上面側に有
することで、他の合成ゴム材料等を用いる場合に比べて
耐摩耗性を向上させることができる。また、ウレタンゴ
ム層201の表面203に形成された複数の半径方向溝
202が硬貨Cの外周縁と係合することで(図6参
照)、回転円盤2の半径方向における硬貨Cの拘束力は
増大させずに、回転方向における硬貨Cの搬送力だけを
増大させることができる。
【0055】さらに、表面203に複数の半径方向溝2
02が形成されていることでウレタンゴム層201が変
形しやすくなるため(図6参照)、厚さの異なる硬貨同
士が並んだ場合でも、それらを確実に保持することが可
能となる。以上のことにより、本実施形態によれば、よ
り確実な硬貨の選別動作を長期間に渡って確保すること
ができる。
【0056】また、弾性部材200の外周部における半
径方向溝202同士の間隔を最小径の硬貨の直径よりも
小さくしたことで、小径の硬貨が周方向に連なった場合
であっても、全ての硬貨が必ず半径方向溝202上に位
置するようにして、半径方向溝202による上記の作用
効果を常に維持することができる。また、ウレタンゴム
層201における半径方向溝202の一部に、他の部分
よりも深さの浅い目印部204が設けられているので、
ウレタンゴム層201が摩耗すると、はじめに目印部2
04(図5)の溝がなくなることで、その摩耗の程度や
交換時期を知る目安とすることができる。
【0057】次に、弾性部材200がウレタンゴム層2
01の下に多孔質弾性材層206を有することで、弾性
部材200全体の圧縮変形可能な量を大きくして、様々
な厚さの硬貨に柔軟に対応できるようにすることができ
る。また、多孔質弾性材層206の材料として、多孔質
弾性材の中でも特に高い反発性を有するスポンジゴムを
用いることで、厚さの異なる硬貨同士が並んだ場合など
においても、弾性部材200による硬貨のより確実な保
持を図ることができる。
【0058】さらに、円盤本体22に対する弾性部材2
00の取り付けを、金属板23を介してねじ29により
着脱自在に行うことができるので(図3参照)、弾性部
材200の交換を極めて容易に行うことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、回転円盤の弾性部材
は、ウレタンゴム層を上面側に有することで、他の合成
ゴム材料等を用いる場合に比べて耐摩耗性を向上させる
ことができる。また、ウレタンゴム層の表面に形成され
た複数の半径方向溝が硬貨の外周縁と係合することで、
回転円盤の半径方向における硬貨の拘束力は増大させず
に、回転方向における硬貨の搬送力だけを増大させるこ
とができる。さらに、表面に複数の半径方向溝が形成さ
れていることでウレタンゴム層が変形しやすくなるた
め、厚さの異なる硬貨同士が並んだ場合でも、それらを
確実に保持することが可能となる。以上のことにより、
本発明によれば、より確実な硬貨の選別動作を長期間に
渡って確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による硬貨選別装置の一実施形態を示す
平面図。
【図2】図1に示す硬貨選別装置における円盤部分の縦
断面図。
【図3】図1に示す硬貨選別装置における回転円盤の分
解斜視図。
【図4】図1に示す硬貨選別装置における回転円盤を各
半径方向溝と直交する断面で部分的に示す図。
【図5】(a)は、図3に示す回転円盤のウレタンゴム
層を、目印部の設けられた半径方向溝の縦断面において
拡大して示す図、(b)は、(a)のB−B線断面に対
応したウレタンゴム層の断面図。
【図6】図1に示す硬貨選別装置において、回転円盤の
弾性部材と固定円盤との間に硬貨が挟まれた状態を、各
半径方向溝と直交する断面で示す図。
【図7】図1に示す硬貨選別装置における固定円盤の裏
面側を示す図。
【図8】図1に示す硬貨選別装置における硬貨の動きを
示す図。
【図9】図8の(通常の硬貨通過時における)X−X線
断面図。
【図10】図8の(重なり硬貨通過時における)X−X
線断面図。
【図11】図8のY−Y線断面図。
【図12】図8の(弾性部材における半径方向溝を省略
した)Z−Z線断面図。
【図13】図12の一部を拡大して示す図。
【図14】特定の異物と段差部との関係を示す図13と
同様の図。
【図15】特定の異物が段差部を通過する状態を示す図
14と同様の図。
【符号の説明】
C 硬貨 C1 大径硬貨 C2 中径硬貨 C3 小径硬貨 F 異物 1 固定円盤(固定部材) 1a 硬貨投入口 1b 底面 10 硬貨通路(案内手段) 10a 大径硬貨通路 10b 中径硬貨通路 10c 小径硬貨通路 10i 内周縁 10i−a 内周縁部分 10i−b 内周縁部分 10o 外周縁 11 硬貨導入部 12a,12b 段差部 13 重なり硬貨戻し部 15a 大径硬貨案内部 16a 乗上げ部 17a 放出通路 15b 中径硬貨案内部 16b 乗上げ部 17b 放出通路 15c 小径硬貨案内部 8 異物選別手段 80 異物通路 82 段部 84 隙間 2 回転円盤 22 円盤本体 200 弾性部材 201 ウレタンゴム層 206 多孔質弾性材層 23 金属板
フロントページの続き (72)発明者 星 野 大 輔 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA01 AB03 BA01 CA10 FA57

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部に硬貨投入口を有する固定部材と、 この固定部材の底面に重ね合わされた状態で回転し、円
    盤本体と、この円盤本体の上面側に取り付けられた弾性
    部材とを有する回転円盤とを備え、 前記固定部材の硬貨投入口から入った硬貨が、前記回転
    円盤の回転に伴って、前記固定部材の底面に対して摺動
    するように構成されると共に、 前記固定部材は、その底面に対して摺動する硬貨を直径
    に応じて選択的に案内するための案内手段を有し、 前記回転円盤の弾性部材は、表面に複数の半径方向溝が
    形成されたウレタンゴム層を上面側に有する、ことを特
    徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】前記弾性部材の外周部における半径方向溝
    同士の間隔は、最小径の硬貨の直径よりも小さい、こと
    を特徴とする請求項1記載の硬貨選別装置。
  3. 【請求項3】前記弾性部材におけるウレタンゴム層の材
    料は熱可塑性のウレタンゴムである、ことを特徴とする
    請求項1又は2記載の硬貨選別装置。
  4. 【請求項4】前記弾性部材は、前記ウレタンゴム層の下
    に多孔質弾性材層を有する、ことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の硬貨選別装置。
  5. 【請求項5】前記多孔質弾性材層はスポンジゴム製であ
    る、ことを特徴とする請求項4記載の硬貨選別装置。
  6. 【請求項6】前記ウレタンゴム層における半径方向溝の
    一部に、他の部分よりも深さの浅い目印部が設けられて
    いる、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の硬貨選別装置。
  7. 【請求項7】前記弾性部材の底面側に、前記円盤本体に
    対して着脱可能な金属板が固着されている、ことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の硬貨選別装
    置。
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