JP2002277361A - 半導体プロセス排ガスの分析方法および半導体プロセス排ガスの分析システム - Google Patents

半導体プロセス排ガスの分析方法および半導体プロセス排ガスの分析システム

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JP2002277361A
JP2002277361A JP2001079052A JP2001079052A JP2002277361A JP 2002277361 A JP2002277361 A JP 2002277361A JP 2001079052 A JP2001079052 A JP 2001079052A JP 2001079052 A JP2001079052 A JP 2001079052A JP 2002277361 A JP2002277361 A JP 2002277361A
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valve
gas
semiconductor process
vacuum pump
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Makoto Yoshida
吉田  誠
Yoshiyuki Nakajima
嘉之 中嶋
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体プロセスからの排ガスをポンプな
どによる吸着を最小限に抑え、半導体プロセス内で生じ
ている事象を正確に分析可能とすると共に、半導体プロ
セスの動作中にもガス分析装置のメンテナンスを容易と
する半導体プロセス排ガスの分析方法および半導体プロ
セス排ガスの分析システムを提供する。 【解決手段】 第1真空ポンプ4によって亜真空状態と
なり半導体プロセス1からの排ガスGを吸引し排出する
排ガス流路2に第1バルブ3を設け、この第1バルブ3
より上流側において分岐させた分岐流路5に第2バルブ
7を設け、この分岐流路5にガス分析装置8を設けると
共に、この分岐流路5の下流側に第2真空ポンプ9を設
けて、第2真空ポンプ9と第2バルブ7の動作によって
半導体プロセス1の排ガス流路2に流れる排ガスGを分
岐流路5に流すことにより、この排ガスGの定量分析を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラズマ
CVDチャンバーなどの半導体プロセスから排出される
排ガスに含まれる成分を、各部の吸着を最小限に抑える
と共に、分析装置のメンテナンスも考慮に入れて定量分
析するための半導体プロセス排ガスの分析方法および半
導体プロセス排ガスの分析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のガスの定量分析に用いら
れている半導体プロセス排ガスの分析システム20の例
を示す図である。図2において、21は例えばプラズマ
CVDチャンバーなど半導体プロセス、22はCVDチ
ャンバー21から排出される排ガスGを排出するための
排ガス流路、23は排ガス流路22に設けられて亜真空
状態を形成して排ガスGを吸引する真空ポンプである。
24は真空ポンプ23の下流側の点25において排ガス
流路22から分岐させ、点26において再び排ガス流路
22に合流する分岐流路、27,28は分岐流路24の
上流側端部と下流側端部に設けられたバルブ、29はガ
ス分析装置、30はポンプである。また、ガス分析装置
29は例えばFTIRガス分析装置である。
【0003】つまり、前記半導体プロセス排ガスの分析
システム20を用いた場合は、CVDチャンバー21を
用いた半導体製造工程を実施しながら、バルブ27,2
8を開状態にして、ポンプ30を稼働させることによ
り、分岐流路24内を排ガスGが循環し、この排ガスG
の成分をガス分析装置29によって定量分析することが
できる。そして、CVDチャンバー21によって行われ
る半導体製造工程に使用された排ガスGをガス分析装置
29によって定量分析することにより、CVDチャンバ
ー21内でどのような反応が生じているのかを確認する
ことができる。
【0004】図3は、ガス分析装置29として用いられ
ているFTIRガス分析装置の一般的な構成を示すもの
で、図3において、40はガス分析部で、赤外光源4
1、干渉計42、変換光学系43およびガスセル44と
からなるガスセル部45、赤外線検出器46よりなる。
47はAD変換回路、48はパソコンなどの制御演算装
置である。なお、ガスセル44は、その内部に複数の反
射ミラー44aが一つの連続した光路を形成するように
配置され、その設置個数や位置を適宜変えることによ
り、種々の光路長のガスセル44が得られるようにして
ある。
【0005】前記構成のFTIRガス分析装置において
は、サンプルガスをガスセル44に供給した状態で赤外
光IRを干渉計42を介してガスセル44に照射し、そ
のときの赤外線検出器46の検出出力を加算平均し、そ
の加算平均出力を用いてインターフェログラムをフーリ
エ変換し、さらに、このフーリエ変換された出力に基づ
いて測定対象成分に関するスペクトル演算を行うことに
より、サンプルガスに含まれる特定の成分についての吸
収スペクトルに基づいてその成分の濃度などを測定する
ことができる。
【0006】上記構成のFTIRガス分析装置は、測定
対象となるガスの種類に応じて測定レンジごとに異なる
光路長を有するガスセル44を用いることが可能であ
る。例えば、測定レンジが0〜1000ppmフルスケ
ールの場合、前記ガスセル44としてその光路長がLの
ものを用いるものとすると、測定レンジが0〜100p
pmフルスケールの場合には、ガスセル44としては光
路長が10Lのものを用いることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の半導
体プロセス排ガスの分析システム20においては、ガス
分析装置29に導入される排ガスGが真空ポンプ23の
下流側の点25から分岐しており、CVDチャンバー2
1とガス分析装置29との間に真空ポンプ23が存在す
るので、バッファが大きくなるだけでなく、真空ポンプ
23の上流側に比べて下流側の排ガスGの圧力が数百倍
に上昇するので、CVDチャンバー21内で生じている
現象の再現性が悪く正確に分析できない場合があるとい
う問題があった。
【0008】さらに、ガス分析装置29によって分析さ
れる排ガスGはほゞ大気圧に近い圧力を有する状態で、
真空ポンプ23,バルブ27,分岐流路24等を流れる
ので、真空ポンプ23のダイヤフラムや分岐流路24を
構成する配管やバルブ27の内壁などによる吸着が発生
して、この吸着影響のために正確な定量分析が行えない
という問題もあった。
【0009】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的は、半導体プロセスからの
排ガスをポンプなどによる吸着を最小限に抑え、半導体
プロセス内で生じている事象を正確に分析可能とすると
共に、半導体プロセスの動作中にもガス分析装置のメン
テナンスを容易とする半導体プロセス排ガスの分析方法
および半導体プロセス排ガスの分析システムを提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体プロセス排ガスの分析方法は、第1
真空ポンプによって亜真空状態となり半導体プロセスか
らの排ガスを吸引し排出する排ガス流路に第1バルブを
設け、この第1バルブより上流側において分岐させた分
岐流路に第2バルブを設け、この分岐流路にガス分析装
置を設けると共に、この分析装置の下流側に第2真空ポ
ンプを設けて、第2真空ポンプと第2バルブの動作によ
って半導体プロセスの排ガス流路に流れる排ガスを分岐
流路に流すことにより、この排ガスの定量分析を行なう
ことを特徴としている。
【0011】前記半導体プロセス排ガスの分析方法によ
れば、ガス分析装置が亜真空状態の排ガスを直接的に定
量分析するので、半導体プロセス内とガス分析装置内と
の圧力差が少なくなり、その組成や成分が変化しないの
で、再現性の良いより正確な定量分析を行うことができ
る。また、亜真空状態の排ガスをガス分析装置に導入し
てこれを定量分析することにより、測定成分が分岐流路
や第2バルブなどに吸着されることを抑えることができ
る。
【0012】前記第1バルブを開状態、第2バルブを閉
状態とする半導体の製造モード、両バルブを開状態とし
て半導体を製造しながら排ガスの定量分析を行なうモニ
タモード、および第1バルブを閉状態、第2バルブを開
状態とする全量計測モードの3つのモード切換えを随時
行う場合には、両バルブの操作によって排ガスの流れを
自由に変更可能であり、半導体プロセスの動作を止める
ことなく適宜の定量分析を行ったり、ガス分析装置のメ
ンテナンスを行うことができる。つまり、製造モードで
は半導体の生産を行い、モニタモードでは半導体の生産
を行いながら排ガスのオンライン計測を可能とし、全量
計測モードでは半導体の生産を行いながらその排ガスの
全量を定量分析するので、何れにしても半導体の生産を
継続できる。
【0013】本発明の半導体プロセス排ガスの分析シス
テムは、半導体プロセスからの排ガスが流れる排ガス流
路を亜真空状態になるように第1真空ポンプによって吸
引して排ガスを排気する排ガスシステムにおいて、前記
第1真空ポンプの上流側に第1バルブと、この第1バル
ブの上流側から分岐する分岐流路とを設け、かつ、この
分岐流路に、第2バルブと、ガス分析装置と、第2真空
ポンプとをこの順番で設けたことを特徴としている。
【0014】分岐流路において排ガスを吸引する第2真
空ポンプを、排ガス流路において排ガスを吸引する第1
真空ポンプと別に設けることにより、残留ガスの逆流を
確実に防止することができる。
【0015】前記ガス分析装置がFTIRガス分析装置
である場合には、半導体プロセスから排出される排ガス
の成分に多数の成分が含まれる場合においても、その定
量分析を正確に行うことができると共に、排ガスに腐食
性のガスが含まれており、セルを腐蝕した場合には、こ
れを容易に交換可能である。同様に、前記ガス分析装置
が質量分析計である場合には、セルが腐食性ガスなどに
よって腐蝕した場合にはこれを容易に交換できる。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は、この発明の一つの実施例を示
す。まず、図1は、この発明の半導体プロセス排ガスの
分析システムの一構成を概略的に示す図である。この図
において、1は半導体製造に用いられる例えばプラズマ
によるCVDチャンバーで、その上流側には、図示して
いないが、複数のガス供給管が接続されており、半導体
の製造に用いられる原料ガスが供給され、内部において
供給された原料ガスが反応し、半導体製造に必要なガス
が生ずるように、温度、圧力などの諸量が調整できるよ
うに構成されている。
【0017】そして、前記プラズマCVDチャンバー1
は、前記反応の際の余剰のガスや生成したガスのうち半
導体製造に寄与しなかった余剰のガス(以下、これらを
総称して排ガスという)Gが発生するので、この排ガス
Gを吸引しこれを流すための排ガス流路2が接続されて
いる。すなわち、この排ガス流路2には、第1バルブ3
および第1真空ポンプ4がこの順に設けられている。こ
の真空ポンプ4の下流側は、排気ダクト(図示していな
い)に接続されている。なお、第1バルブ3は、メンテ
ナンス時のシャットオフバルブとしての機能および排ガ
ス流路2の流量(コンダクタンス)を調整する機能を有
する。
【0018】5は第1バルブ3の上流側の点6において
排ガス流路2から分岐する流路で、この分岐流路5に
は、第2バルブ7を介して例えばFTIRガス分析装置
などのガス分析装置8のガス分析部8aが介装されてお
り、さらに、このガス分析部8aの下流側には、第2真
空ポンプ9が接続されている。前記FTIRガス分析装
置8は、図3に示したものとほゞ同様構成のものであ
り、ガス分析部8aは、図3に示したガス分析部40と
同様に構成されている。なお、第2真空ポンプ9の下流
側は、排気ダクト(図示していない)に接続されてい
る。
【0019】しかしながら、本発明の半導体プロセス排
ガスの分析システムに用いるガス分析装置8は真空ポン
プ4または9によって亜真空状態に吸引された排ガスG
を導入してこれを定量分析するものであるから、そのガ
スセル44(図3参照)の光路長は分岐流路5内の真空
度に適合する長さにしていることが望ましい。すなわ
ち、例えば圧力が1atmの時の排ガスGを測定すると
きのガスセル44の光路長をMとすると、圧力が例えば
1/760atmの亜真空状態で同じ排ガスGを測定す
るときのガスセル44の光路長は760×M程度にする
ことによって十分の感度を得ることができる。
【0020】10は第2バルブ7とガス分析部8aとの
間の点11において分岐流路5に接続されるメンテナン
ス流路で、このメンテナンス流路10の上流側には、乾
燥したN2 ガスの供給源(図示していない)が接続さ
れ、その下流側に減圧弁12および第3バルブ13がこ
の順に設けられている。この、メンテナンス流路10
は、ガス分析部8aにおけるバックグラウンド測定や、
ガス分析部8aのメンテナンス処理後のガスパージのた
めのN2 ガスを流すためのものである。
【0021】14は減圧弁12と第3バルブ13との間
の点15においてメンテナンス流路10から分岐するパ
ージガス流路で、このパージガス流路14の下流側は、
ガス分析部8aに接続されており、その途中にガス流量
計16および第4バルブ17がこの順に設けられてい
る。このパージガス流路14は、ガス分析部8aの光学
系にパージガスとしてN2 ガスを供給するものである。
【0022】上記構成のガス分析システムの作動につい
て、図2および図3をも参照しながら説明する。この発
明のガス分析システムは、以下の3つのモードをとる。
【0023】1.半導体の製造を行うモード 第1バルブ3を開くとともに,第2バルブ7を閉じる。
この状態で、プラズマCVDチャンバー1にガスを供給
するとともに、第1真空ポンプ4を作動させることによ
り、プラズマCVDチャンバー1内において半導体が製
造されるとともに、半導体製造に用いられた後の排ガス
Gは、第1真空ポンプ4による所定の吸引により、点6
における圧力を例えば1/760atm程度の亜真空の
状態にして、排ガスGを排ガス流路2に導出し、第1真
空ポンプ4を経て排気ダクトに流れ出る。
【0024】2.全量計測を行うモード 前記プラズマCVDチャンバー1から排ガスGが排ガス
流路2に導出されている状態において、第2,4バルブ
7,17を開くとともに、第1,3バルブ3,13を閉
じ、第1真空ポンプ4を停止する。この状態で、第2真
空ポンプ9を作動させることにより、点6における圧力
を例えば1/760atm程度の亜真空の状態にして、
排ガスGを排ガス流路2に導出し、前記排ガス流路2に
導出された排ガスGの全量が、分岐流路5に入り、FT
IRガス分析装置8のガス分析部8aに供給され、この
ガス分析部8aの所定の動作により、排ガスG中の成分
が測定される。
【0025】前記ガス分析部8aを経た排ガスGは、第
2真空ポンプ9による所定の吸引により、第2真空ポン
プ9を経て排気ダクトに流れ出る。また、第4バルブ1
7が開かれていることにより、適宜減圧されたN2 ガス
が、ガス分析部8aの光学系にパージガスとして供給さ
れる。
【0026】すなわち、FTIRガス分析装置8内は少
なくとも点6より真空度が高い(圧力が低い)亜真空状
態となる。したがって、分岐流路5および第2バルブ7
などに排ガスG流入しても、これが配管内の壁面、さら
にはガス分析装置8のセル44内になどに吸着されるこ
とがなく、より正確な定量分析を可能とする。また、本
発明の場合は、従来のようにCVDチャンバー1から排
出された排ガスGの圧力が大きく変化することなく、そ
の定量分析を行うことができるので、その濃度や成分の
変化が生じることがなく、再現性の良い分析を行うこと
ができる。
【0027】さらに、前記全量計測モードではCVDチ
ャンバー1から排出される排ガスGの全量が分析される
ので、その流量を濃度に乗算し、これを積算することに
より、排ガスGの各成分の排出量を求めることも可能と
なり、CVDチャンバー1内でどの程度の反応が進行し
ているのかを正確に判断することができる。
【0028】3.半導体を製造しつつ排ガスGの定量分
析を行うモード(モニタモード) 第1,2,4バルブ3,7,17を開くとともに、第3
バルブ13を閉じる。この状態で、プラズマCVDチャ
ンバー1にガスを供給するとともに、両真空ポンプ4,
9を作動させることにより、プラズマCVDチャンバー
1内において半導体が製造されるとともに、半導体製造
に用いられた後の排ガスGは、第1真空ポンプ4による
所定の吸引により、排ガス流路2に導出される。
【0029】この排ガス流路2に導出された排ガスG
は、その一部が第1バルブ3の下流側の排ガス流路2を
第1真空ポンプ4方向に流れる一方、残りの排ガスG
は、第2真空ポンプ9の作動により分岐流路5に流れ込
み、FTIRガス分析装置8のガス分析部8aに供給さ
れ、このガス分析部8aの所定の動作により、排ガスG
中の成分が測定される。
【0030】このとき、本例における点6の圧力は1/
760atmであるから、第2真空ポンプ9はFTIR
ガス分析装置8内の圧力がこれよりも幾らか小さくなる
ように吸引することによって、点6において排ガスGの
幾らかを分岐流路5に引き込むことが可能となる。すな
わち、第2真空ポンプ9は第1真空ポンプ4より僅かに
能力の高いものを用いることが望ましい。
【0031】しかしながら、第2真空ポンプ9の吸引力
によって点6の圧力が変動しないようにして、CVDチ
ャンバー1における反応条件を変えないようにすること
が肝要である。何れにしても、本発明において、分岐流
路5および第2バルブ7などに流入する排ガスGは亜真
空状態である点6から吸引されるものであるから、この
排ガスGが配管内の壁面、さらにはガス分析装置8のセ
ル44(図3参照)内になどに吸着されることがなく、
より正確な定量分析を可能としている。加えて、CVD
チャンバー1からガス分析装置8までの間の排ガスGの
圧力変動が少ないので、再現性の良い分析を行うことが
できる。
【0032】さらに、前記モニタモードによれば、半導
体を製造しつつ排ガスGの定量分析(モニタ)を行うこ
とができる。また、第4バルブ17が開かれていること
により、適宜減圧されたN2 ガスが、ガス分析部8aの
光学系にパージガスとして供給される。なお、排ガス流
路2および分岐流路5をそれぞれ流れた排ガスGは、両
真空ポンプ4,9を経て排気ダクトに流れ出る。
【0033】なお、プラズマCVDチャンバー1におけ
る半導体の製造やガス分析部8aにおける定量分析をス
ムーズに行うため、排ガス流路2および分岐流路5にお
けるコンダクタンスを適宜調整することが好ましい。
【0034】そして、ガス分析部8aにおけるバックグ
ラウンド測定や、ガス分析部8aのメンテナンス処理後
のガスパージを行う場合には、第2,4バルブ7,17
を閉じ、プラズマCVDチャンバー1の作動を停止した
状態で、減圧弁12を適宜に調整しながら第3バルブ1
3を開くことにより、適宜減圧されたN2 ガスが、ガス
分析部8aに供給される。なお、このとき、第1バルブ
3は開閉何れの状態であってもよい。
【0035】上述のように、この発明のガス分析システ
ムは、排ガス流路2および分岐流路5に設けた第1,2
バルブ3,7を切換え操作して、プラズマCVDチャン
バー1からの排ガスGの流れる方向を適宜設定すること
により、半導体の製造を行うモード、全量計測を行うモ
ードおよび半導体を製造しつつ排ガスGの定量分析を行
うモードの3つのモードを自在に設定することができ
る。
【0036】また、第2バルブ7を閉状態に切り換える
ことにより、排ガス流路2をその他の流路5,10,1
4から完全に分離できるので、前記半導体の製造を行う
モードを実行している状態で、同時にガス分析装置8の
パージや零ガス測定などのメンテナンスを行うことも可
能であり、CVDチャンバー1は常に動作しつづけるこ
とが可能である。
【0037】上述した例では、ガス分析装置8の一例と
してFTIRガス分析装置を用いた例を示しており、こ
れによってセルの光路長を変更可能としており、腐食性
の排ガスGによってセルが腐蝕した場合にはこれを容易
に交換可能である。また、たとえ排ガスGに複数の成分
が混合されていたとしても、これを分離して定量分析可
能であるが、本発明はガス分析装置8をFTIRガス分
析装置に限定するものではない。すなわち、ガス分析装
置8として、質量分析計などを用いてもよい。質量分析
計を用いる場合にも、腐食性の排ガスGによって腐蝕が
生じた場合には、これを容易に交換することが可能であ
る。
【0038】
【発明の効果】上述したように、本発明の半導体プロセ
ス排ガスの分析方法および半導体プロセス排ガスの分析
システムを用いることにより、ガス分析装置が亜真空状
態の排ガスを直接的に定量分析するので、半導体プロセ
ス内とガス分析装置内との圧力差が少なくなり、その組
成や成分が変化しないので、再現性の良いより正確な定
量分析を行うことができる。また、亜真空状態の排ガス
をガス分析装置に導入してこれを定量分析することによ
り、測定成分が分岐流路や第2バルブなどに吸着される
ことを抑えることができる。
【0039】前記第1バルブを開状態、第2バルブを閉
状態とする半導体の製造モード、両バルブを開状態とし
て半導体を製造しながら排ガスの定量分析を行なうモニ
タモード、および第1バルブを閉状態、第2バルブを開
状態とする全量計測モードの3つのモード切換えを随時
行う場合には、両バルブの操作によって排ガスの流れを
自由に変更可能であり、半導体プロセスの動作を止める
ことなく適宜の定量分析を行ったり、ガス分析装置のメ
ンテナンスを行うことができる。つまり、製造モードで
は半導体の生産を行い、モニタモードでは半導体の生産
を行いながら排ガスのオンライン計測を可能とし、全量
計測モードでは半導体の生産を行いながらその排ガスの
全量を定量分析するので、何れにしても半導体の生産を
継続できる。
【0040】前記ガス分析装置がFTIRガス分析装置
である場合には、半導体プロセスから排出される排ガス
の成分に多数の成分が含まれる場合においても、その定
量分析を正確に行うことができると共に、排ガスに腐食
性のガスが含まれており、セルを腐蝕した場合には、こ
れを容易に交換可能である。同様に、前記ガス分析装置
が質量分析計である場合には、セルが腐食性ガスなどに
よって腐蝕した場合にはこれを容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体プロセス排ガスの分析システム
の例を示す図である。
【図2】従来の半導体プロセス排ガスの分析システムを
示す図である。
【図3】FTIRガス分析装置の例を示す図である。
【符号の説明】
1…半導体プロセス(CVDチャンバー)、2…排ガス
流路、3…第1バルブ、4…第1真空ポンプ、5…分岐
流路、7…第2バルブ、8…ガス分析装置、9…第2真
空ポンプ、10…メンテナンス流路、13…第3バル
ブ、44…セル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G052 AA13 AD42 CA04 CA12 GA11 HC02 HC09 JA04 JA09 2G059 AA01 BB01 DD12 EE09 GG00 HH01 JJ01 JJ13 KK01 LL03 MM03 MM09 5F045 BB20 EB05 GB04 GB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1真空ポンプによって亜真空状態とな
    り半導体プロセスからの排ガスを吸引し排出する排ガス
    流路に第1バルブを設け、この第1バルブより上流側に
    おいて分岐させた分岐流路に第2バルブを設け、この分
    岐流路にガス分析装置を設けると共に、この分析装置の
    下流側に第2真空ポンプを設けて、第2真空ポンプと第
    2バルブの動作によって半導体プロセスの排ガス流路に
    流れる排ガスを分岐流路に流すことにより、この排ガス
    の定量分析を行なうことを特徴とする半導体プロセス排
    ガスの分析方法。
  2. 【請求項2】 前記第1バルブを開状態、第2バルブを
    閉状態とする半導体の製造モード、両バルブを開状態と
    して半導体を製造しながら排ガスの定量分析を行なうモ
    ニタモード、および第1バルブを閉状態、第2バルブを
    開状態とする全量計測モードの3つのモード切換えを随
    時行う請求項1に記載の半導体プロセス排ガスの分析方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体プロセスからの排ガスが流れる排
    ガス流路を亜真空状態になるように第1真空ポンプによ
    って吸引して排ガスを排気する排ガスシステムにおい
    て、前記第1真空ポンプの上流側に第1バルブと、この
    第1バルブの上流側から分岐する分岐流路とを設け、か
    つ、この分岐流路に、第2バルブと、ガス分析装置と、
    第2真空ポンプとをこの順番で設けたことを特徴とする
    半導体プロセス排ガスの分析システム。
  4. 【請求項4】 前記第1バルブを開状態、第2バルブを
    閉状態とする半導体の製造モード、両バルブを開状態と
    して半導体を製造しながら排ガスの定量分析を行なうモ
    ニタモード、および第1バルブを閉状態、第2バルブを
    開状態とする全量計測モードの3つのモードの切換えを
    可能とした請求項3に記載の半導体プロセス排ガスの分
    析システム。
  5. 【請求項5】 前記ガス分析装置がFTIRガス分析装
    置である請求項3または4に記載の半導体プロセス排ガ
    スの分析システム。
  6. 【請求項6】 前記ガス分析装置が質量分析計である請
    求項3または4に記載の半導体プロセス排ガスの分析シ
    ステム。
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