JP2002277350A - 変速機の解析試験装置 - Google Patents
変速機の解析試験装置Info
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Abstract
で実現する。 【解決手段】 変速機12の入出力軸に、それぞれ流体
圧ポンプモータ24,28を結合して駆動し、また負荷
を与える。流体圧ポンプモータ24,28には、高圧流
体圧ポンプ38より作動流体が高圧配管36を介して供
給され、モータ24,28から出た作動流体は低圧配管
40にて高圧流体圧ポンプ38に戻る。入力流体圧ポン
プモータ24を用いることにより、入力側の慣性を、エ
ンジンと同程度の小さいものとすることができる。ま
た、作動流体の回路を閉回路としたことにより、作動流
体の総量を抑制することができ、装置全体の小型化が達
成される。
Description
どを、試験ベンチ上で、実際の動作状態を模擬して、そ
の動作の解析試験を行う解析試験装置に関する。
力を有効に利用するために、変速機が備えられている。
変速機の変速動作時の動力伝達特性などは、いわゆる変
速ショックなどの変速特性の評価に欠かせない。この評
価は、実際に車両に搭載した状態では、外乱要因が大き
く、高い精度が得られないため、車載ではなく、ベンチ
上で定置試験を行っている。この場合、変速機の駆動お
よび負荷として電気モータおよびダイナモを用いてい
る。
いては、モータやダイナモの特性が実際の原動機や負荷
の特性と異なるために、過渡的状態において十分に車載
時の状況を再現できない。特に、モータやダイナモは、
低回転速度では、トルクが不足するために、変速機の入
力側に、多段ギアボックス、トルクコンバータなどの何
らかのトルク増幅装置を設ける必要があった。しかし、
トルクコンバータ等を介するため、この特性に影響を受
け、精度の高い変速機の動作解析を行うことができなか
った。
入力駆動軸の回転慣性が大きいため、試験体としての変
速機に加わる負荷が、車載された状態とは異なり、正確
な解析・評価ができなかった。
を用いて、駆動軸の回転慣性量を減じた装置もあるが、
このギアボックスの耐久性などに問題があった。
されたものであり、変速機などの動力伝達装置の定置解
析試験を行うための装置を提供することを目的とする。
めに本発明の変速機の解析試験装置は、変速機の入力軸
を駆動する入力流体圧モータと、変速機の出力軸に負荷
を付与する出力流体圧モータと、前記入力流体圧モータ
および前記出力流体圧モータに高圧の作動流体を供給す
るための高圧流体圧ポンプと、前記高圧流体圧ポンプか
らの作動流体を、前記入力流体圧モータおよび前記出力
流体圧モータに供給する高圧ラインと、前記入力流体圧
モータおよび前記出力流体圧モータから流出する作動流
体を前記高圧流体圧ポンプへと戻す低圧ラインと、前記
低圧ラインの流体圧を所定範囲に維持する装置とを有し
ている。前記高圧流体圧ポンプは、前記入力流体圧モー
タおよび前記出力流体圧モータの仕事に応じて作動流体
の供給量を制御する。
一方、モータの慣性を低減する。また、低圧ラインによ
り流体圧モータからの作動流体を、高圧流体圧ポンプに
直接戻すことにより、作動流体の総量を抑えることがで
き、装置の小型化が達成される。
動する入力流体圧モータとの間に設けられ、入力流体圧
モータの回転を増速する増速機に、変速機の入力軸トル
クを検出するトルク検出手段を設ける。このトルク検出
手段は、当該増速機の動力伝達軸のねじり歪みを検出す
る歪みゲージと、前記動力伝達軸に設けられ、前記歪み
ゲージからの信号を非接触で当該増速機外部に取り出す
ための回転トランスと、回転トランスにより取り出され
た歪みゲージの信号からトルクを算出するトルク算出部
とを含む。
とにより、装置を小型化することができる。
よび変速機の出力軸負荷を与える負荷軸は、それぞれ軸
受ユニットにより支持される。この軸受ユニットは、軸
方向に複数配列され、軸と軸受の接触面を軸方向に少な
くとも3つの領域に区分するシールリングと、前記シー
ルリングで区分された中央の領域に所定の圧力で潤滑油
を供給する主潤滑油供給ラインと、前記シールリングで
区分された、中央領域以外の領域に、当該領域の中央よ
りの領域に供給される圧力より低い圧力で潤滑油を供給
する、減圧潤滑油供給ラインとを含むものとすることが
できる。
り、潤滑油供給圧を高めることが可能となった。
搭載される車両の慣性を与えるフライホイールを結合す
ることができ、 前記フライホイールを支持する軸受
は、グリース潤滑の軸受ユニットであって、軸受ケース
には前記グリースの熱を放散する放熱フィンを設けるこ
とができる。
などの動力伝達要素間の電気抵抗を測定することによ
り、当該油膜の厚さを算出する油膜厚さ算出手段を有す
るものすることができ、前記駆動軸の前記入力軸と接触
する部分、および前記負荷軸の出力軸と接触する部分に
は、絶縁層が設けることができる。
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、
本実施形態の変速機の解析試験装置10の概略構成図で
ある。試験装置10は、試験体である変速機12の入力
軸と出力軸に、それぞれ結合される駆動軸14および負
荷軸16を有している。これらの駆動軸14,負荷軸1
6はそれぞれ軸受ユニット18,20により支持されて
いる。駆動軸14は、入力軸増速機22を介して入力流
体圧ポンプモータ24に結合され、また駆動軸14には
制動用のディスクブレーキ25が設けられている。負荷
軸16は、出力軸増等速機26を介して出力流体圧ポン
プモータ28に結合されている。出力軸増等速機26の
前後には、出力軸トルク検出機30,32が配置されて
いる。また、出力軸増等速機26には、車両の慣性を模
擬するフライホイール34が接続されている。
は、高圧配管36を介して高圧流体圧ポンプ38より作
動流体が供給される。また、流体圧ポンプモータ24,
28より流出した作動流体は、低圧配管40を介して高
圧流体圧ポンプ38に送り戻される。低圧配管40に
は、配管内へリザーブタンク42より作動流体を供給す
る加圧ポンプ44と、配管内の圧力が上昇したとき、こ
れより作動流体をリザーブタンク42へ戻すリリーフバ
ルブ46とが接続されている。また、高圧配管36、低
圧配管40のそれぞれに、圧力変動を吸収するためのア
キュームレータ48,50が設けられている。
よび高圧流体圧ポンプ38は、斜軸式または斜板式のア
キシャルピストンモータとすることができる。この形式
のモータは、軸または板の傾き角を変更することにより
容量を可変することができる。これらのポンプおよびモ
ータの作動流体の入口出口は、高圧ポート・低圧ポート
が定められ、それぞれ専用に配管されている。すなわち
高圧と低圧の反転は行われない。高圧配管36と低圧配
管40の圧力を一定に保つように、高圧流体圧ポンプ3
8の容量制御が行われる。基本的には、高圧および低圧
配管36,40で構成される回路は、閉回路であり、作
動流体は回路内を循環する。しかし、動力吸収時に、ま
た冷却目的で常時に低圧配管40に対して加圧ポンプ4
4により作動流体が供給され、余剰の作動流体はリリー
フバルブ46よりリザーブタンク42に放出される。
ータを、変速機の駆動用モータとして使用したことによ
り、実際の車両のエンジンと同等の回転慣性量を確保す
ることができた。また、流体圧ポンプモータの一般的特
性である高い応答性、低下移転時からも高トルクを発生
する出力特性により、車両発進時の変速機の状態も高精
度で再現することができる。また、流体圧回路を閉回路
とすることにより、リザーブタンクを小型のものとする
ことができ、装置全体の小型化を図ることができる。
成を示す図である。この増速機22には、トルク検出機
が内蔵され、増速機と別体でトルクメータを設ける場合
に比して、全体の慣性を低減することができる。
結合される変速機側駆動軸56とモータ側駆動軸58を
含む。変速機側駆動軸56の表面には、歪みゲージ60
が貼付されている。このゲージから延びるリードが当該
駆動軸56に設けられた孔を通って、当該駆動軸56の
端に設けられた回転トランス64に達し、ここから外部
に取り出される。また、歯車対52,54は、それぞれ
モータ側および変速機側の駆動軸58,56から分離可
能とし、交換が可能である。これにより保守整備などの
作業性が向上される。また、本来トルク計測精度と、軸
強度は相反する要素であるが、これらを最適な熱処理を
行った工具鋼系の材料を用いることによりバランスさ
せ、トルクの測定精度が確保されている。また、試験体
である変速機を当該入力軸増速機22に直接接続すれ
ば、駆動系接続のためのカップリング等が不要であり、
入力軸の低慣性が維持され、また、直接的かつ鋭敏なト
ルク計測が可能である。また、変速機側の駆動軸56に
は、3列の軸受を配置し、トルク検出に影響を及ぼす、
トルクコンバータ反力、カップリング自重などの偏荷重
を相殺している。また、歯車、軸受などに対する強制潤
滑のための潤滑油は、増速機内部をチャージタンクとし
ているため、特殊な潤滑装置が別置きとならず、小型化
が達成される。
分の概略構造を示す図である。駆動側および負荷側にお
いて、同様の構造であるので、以下、駆動側についての
み説明し、負荷側については説明を省略する。
ており、スリーブの外周面には、4本のシールリング6
8が軸方向に配置されている。個々のシールリング68
は、スリーブ66の外周面全周に設けられた管状溝70
内に埋め込まれるように配置され、またリング外周は、
軸受72の内周面に接触している。4本のシールリング
によって、軸受は3個の領域に区画される。すなわち、
中央よりの二つのシールリングの間の領域である中央領
域、この中央領域の両側に位置する二つの側方領域に分
けられる。4本のシールリングの更に外側の、軸受72
の内周面にはオイルシール74が配置されている。
3個の領域には、それぞれ潤滑油が供給される。流量計
76を通過した潤滑油は、主配管78によって所定の圧
力で中央領域に供給される。また、主配管78から分離
した二つの副配管80は、それぞれ減圧弁82が設けら
れ、減圧された潤滑油が二つの側方領域に供給される。
側方領域に供給される潤滑油の圧力は、主領域に供給さ
れるそれに対して減じることにより、主配管78による
供給圧力を高めることが可能となり、軸受の長さを短縮
し、装置の小型化が達成される。
示す図である。フライホイール34は、その両側で回転
可能に支持されている。軸受は、グリース潤滑されたボ
ールベアリング84である。軸受ハウジング86には、
潤滑用のグリースおよびボールベアリング84の熱を放
散する放熱フィン88が設けられている。放熱フィン8
8は、熱伝導率が高いアルミニウム合金を使用すること
が好ましい。また、必要であれば、放熱フィン88に送
風を行いより多くの熱量を放散するようにできる。ま
た、放熱フィン88は、軸受ハウジング86に密着配置
されるベースプレート90と一体に設けることができ、
このベースプレート90と軸受ハウジング86の接合面
は、熱伝導を損なわないように良好な面精度(平面度、
面粗度)が確保されている。また、必要な面精度が得ら
れないときには、硬度が低く、また熱伝導率の高い材
料、例えば銅系合金の材料を介在させることができる。
による潤滑を可能とし、水冷機構などを用いる必要もな
い。これにより、簡易な構成の軸受ユニットが構成され
る。
段などを制御するためのブレーキ、クラッチに供給する
作動流体の供給制御にかかるブロック図である。コンピ
ュータなどの試験モード制御部92の指令発生部94よ
り、所定の試験モードに応じた制御信号が送出される。
制御信号はサーボアンプ96を介して、機械系98のサ
ーボバルブ100に送られる。サーボバルブ100は、
制御信号に応じた流体圧を発生させ、この圧力が変速機
制御用の流体圧回路102のバイパスバルブに付与され
る。そして、流体圧回路102により、変速機各部のブ
レーキ、クラッチ104に所定圧力で作動流体が供給さ
れる。この供給圧力は、流体圧センサ106により検出
され、サーボアンプ96に帰還され、フィードバック系
が構成される。
制御系において外乱となるのは、作動流体の温度変化に
よる粘度変化、流体圧回路102内のバイパスバルブ開
度あるいはリーク量変化による系全体のゲイン変化、特
にクラッチの回転速度(遠心力)変化による圧力変化、
無負荷時のピストン変位変化である。これらの変化は、
常時発生し、また非線形要素を含んでいるために、フィ
ードバック信号変動が発生し、通常の制御手法では対応
できなかった。例えば、流体圧回路の流体の変化で、粘
性が変化すると圧力波形のオーバシュート等の乱れが生
じる。このため、応答性をあげることができない。本実
施形態においては、現状での制御出力(サーボバルブ開
度)指令を実測して制御ループに組み込むことで、制御
系の応答性、制御精度が向上している。具体的には、サ
ーボ弁の開度に比例した圧力が発生するように流体圧回
路を構成している。また、低圧高温でも安定した開度制
御の可能な直動弁回路としている。さらに、作動流体の
温度をパラメータとした圧力指令に対する開度指令の関
数を自動作成するようにしている。これらにより、圧力
指令に対するサーボ弁開度指令を積分器を通さずに直接
に指令として出力できるため、圧力制御の応答性が向上
している。また、積分器にリミットを取り付け、オーバ
シュート、アンダーシュートをなくすことができる。ま
た、油圧変化に伴い安定性が向上する。
機12の取り付け方法を示す図である。駆動軸14の先
端には、結合フランジ108を介して試験体である変速
機12が結合されている。結合フランジ108の軸部の
周囲には、両面くさび110が配置され、これを挟持ナ
ット112で締め付けることにより、摩擦により結合フ
ランジ108と駆動軸14が結合される。駆動軸14
の、結合フランジ108に接触する表面には、絶縁性材
料を溶射し、被膜を形成し、駆動軸側と変速機側で電気
絶縁を行っている。従来、本実施形態のような駆動試験
機に対して、摩擦継手の接続高応力下で電気絶縁を目的
としたものがない。この条件において、強度、部品精度
などを確保するために、Al2O3(ホワイトアルミナ)
をプラズマ溶射し、またこの際の母材の熱変形を生じさ
せないように温度管理を行い、また溶射被膜の割れを生
じさせないように特に角部の形状に留意している。負荷
軸側でも同様の処理を行い、電気絶縁を確保する。
電気的な絶縁を施したのは、変速機内の動力伝達要素、
例えば歯車の歯の接触面に形成される潤滑油の膜厚さを
計測することを目的としている。これは、歯車対の間に
電圧を印加し、このときの電気抵抗を求めることにより
測定される。
ック図である。入力流体圧ポンプモータ24には速度指
令が入力される。出力流体圧ポンプモータ28には、前
記速度指令にギア比が乗じられた指令値と、入出力軸の
速度差の誤差との和に相当する指令値が入力される。こ
のように回転速度指令と回転速度差指令を別途設け、入
出力軸の制御ループを速度指令に対して全体ループと差
ループに分割している。また、速度指令、計測部を全て
高速ディジタル化し、高精度の制御を行うことができ
る。
略構成図である。
成図である。
る。
る。
負荷軸、18,20軸受ユニット、22 入力軸増速
機、24 入力流体圧ポンプモータ、26 出力軸増等
速機、28 出力流体圧ポンプモータ、34 フライホ
イール、36高圧配管、38 高圧流体圧ポンプ、40
低圧配管、42 リザーブタンク、44 加圧ポン
プ、46 リリーフバルブ、48,50 アキュームレ
ータ、60 歪みゲージ、64 回転トランス、68
シールリング、78 主配管、80 副配管、82 減
圧弁、88 放熱フィン。
Claims (11)
- 【請求項1】 変速機の動作の解析試験を行う解析試験
装置であって、 変速機の入力軸を駆動する入力流体圧モータと、 変速機の出力軸に負荷を付与する出力流体圧モータと、 前記入力流体圧モータおよび前記出力流体圧モータに高
圧の作動流体を供給するための高圧流体圧ポンプと、 前記高圧流体圧ポンプからの作動流体を、前記入力流体
圧モータおよび前記出力流体圧モータに供給する高圧ラ
インと、 前記入力流体圧モータおよび前記出力流体圧モータから
流出する作動流体を前記高圧流体圧ポンプへと戻す低圧
ラインと、 前記低圧ラインの流体圧を所定範囲に維持する装置と、
を有し、 前記高圧流体圧ポンプは、前記入力流体圧モータおよび
前記出力流体圧モータの仕事に応じて作動流体の供給量
を制御する、変速機の解析試験装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の変速機の解析試験装置
において、前記高圧ラインには、当該ラインの流体圧の
急峻な変動を吸収する高圧側アキュームレータが設けら
れている、変速機の解析試験装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の変速機の解析試験装置
において、前記低圧ラインには、当該ラインの流体圧の
急峻な変動を吸収する低圧側アキュームレータが設けら
れている、変速機の解析試験装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の変速機の解析試験装置
において、前記低圧ラインの流体圧を所定範囲に維持す
る装置は、 前記低圧ラインの圧力が所定値以上となると、当該低圧
ラインの作動流体をリザーブタンクに放出するリリーフ
バルブと、 前記低圧ラインに対し所定流量の作動流体をリザーブタ
ンクより供給する加圧ポンプと、 を含む、変速機の解析試験装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の変速機の解析試験装置
において、前記入力流体圧モータは回転速度指令および
トルク指令に基づき制御され、前記出力流体圧モータは
回転速度指令、トルク指令および入出力の回転速度差指
令に基づき制御される、変速機の解析試験装置。 - 【請求項6】 変速機の動作の解析試験を行う解析試験
装置であって、 変速機の入力軸と、この入力軸を駆動する入力流体圧モ
ータとの間に設けられ、入力流体圧モータの回転を増速
する増速機に、変速機の入力軸トルクを検出するトルク
検出手段を設け、 前記トルク検出手段は、 当該増速機の動力伝達軸のねじり歪みを検出する歪みゲ
ージと、 前記動力伝達軸に設けられ、前記歪みゲージからの信号
を非接触で当該増速機外部に取り出すための回転トラン
スと、 回転トランスにより取り出された歪みゲージの信号から
トルクを算出するトルク算出部と、を含む、変速機の解
析試験装置。 - 【請求項7】 変速機の入力軸に駆動軸を介して駆動用
モータを結合し、出力軸に負荷軸を介して負荷用モータ
を結合し、当該変速機の動作の解析試験を行う解析試験
装置であって、 前記駆動軸と、前記負荷軸は、それぞれ軸受ユニットに
より支持され、 前記軸受ユニットは、 軸方向に複数配列され、軸と軸受の接触面を軸方向に少
なくとも3つの領域に区分するシールリングと、 前記シールリングで区分された中央の領域に所定の圧力
で潤滑油を供給する主潤滑油供給ラインと、 前記シールリングで区分された、中央領域以外の領域
に、当該領域の中央よりの領域に供給される圧力より低
い圧力で潤滑油を供給する、減圧潤滑油供給ラインと、 を含む、変速機の解析試験装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の変速機の解析試験装置
であって、 前記シールリングは4本であり、軸と軸受の接触面を3
つの領域に区分し、左右の領域には、中央の領域に供給
される圧力の半分の圧力で潤滑油が供給される、変速機
の解析試験装置。 - 【請求項9】 変速機の入力軸に駆動軸を介して駆動用
モータを結合し、出力軸に負荷軸を介して負荷用モータ
を結合し、当該変速機の動作の解析試験を行う解析試験
装置であって、 変速機の出力軸には、当該変速機が搭載される車両の慣
性を与えるフライホイールを結合され、 前記フライホイールを支持する軸受は、グリース潤滑の
軸受ユニットであって、軸受ケースには前記グリースの
熱を放散する放熱フィンを設けた、変速機の解析試験装
置。 - 【請求項10】 動力伝達装置の入力軸に駆動軸を介し
て駆動用モータを結合し、出力軸に負荷軸を介して負荷
用モータを結合し、当該装置の動作の解析試験を行う解
析試験装置であって、 前記動力伝達装置の、油膜を介して互いに接触する動力
伝達要素間の電気抵抗を測定することにより、当該油膜
の厚さを算出する油膜厚さ算出手段を有し、 前記駆動軸の前記入力軸と接触する部分、および前記負
荷軸の出力軸と接触する部分には、絶縁層が設けられて
いる、動力伝達装置の解析試験装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の動力伝達装置の解
析試験装置であって、前記絶縁層は、Al2O3のプラズ
マ溶射により形成された、動力伝達装置の解析試験装
置。
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