JP2002274627A - 搬送用ベルト - Google Patents
搬送用ベルトInfo
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16G3/00—Belt fastenings, e.g. for conveyor belts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
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- F16G3/02—Belt fastenings, e.g. for conveyor belts with series of eyes or the like, interposed and linked by a pin to form a hinge
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Abstract
剛軟度を上げないで、取付部分が補強された搬送用ベル
トを提供すること。 【解決手段】 搬送用ベルト1は、基材部2と表面繊維
層3、及び裏面繊維層4を絡合一体化した平ベルト1a
の両端部に、連結用治具5,5が取付けられてなる。平
ベルト1a両端部の連結用治具5,5が取付けられた部
分には、樹脂を含浸又は塗布・浸透させることによって
補強されている。樹脂を含浸又は塗布・浸透させること
により、平ベルト1aの剛軟度を上げることなくこの部
分の強度を高めることができるので、この部分の屈曲疲
労を低減させ、破断を防止することができる。
Description
に、高温の成形品を次工程に搬送するための搬送用ベル
トの技術分野に属する。
ば、アルミ成形品の製造工程では、加熱して軟化させた
アルミニウムを押出プレス機の押出ダイスから押出して
成形し、押出された高温(550〜600℃)の成形品
を、冷却させながら、イニシアルテーブル、ランナウト
テーブル、トランスファーテーブル、クーリングテーブ
ル、ストレッチャーテーブル等の各テーブルによって、
次工程に搬送している。
タッチメントチェーン式とプーリー駆動式が用いられて
いるが、いずれの場合にも、各テーブルには成形品を搬
送するための搬送用ベルトが使用されている。このよう
な搬送用ベルトとして、ポリエステルスパン糸等で製織
した帆布を接着剤により複数枚貼り合わせた基材部と、
耐熱性繊維からなるニードルパンチ不織布とを熱可塑性
樹脂により貼り合わせた平ベルトからなるものがある。
めに、実用新案登録第2567268号公報に記載され
ているように、基材部としてマルチフィラメント等から
なる織布等を使用し、この基材部の上面又は上下面に耐
熱繊維層を積層し、ニードルパンチングにより基材部と
耐熱繊維層とを絡合一体化したものがある。
た平ベルトの長手方向両端部にクリッパーフック等の連
結用治具が設けられたものであり、この連結用治具によ
り端部同士を連結してエンドレス状にし、ロールに掛け
回して使用するようになっている。
た場合、搬送用ベルトに力が掛けられて連結用治具が引
張られると、基材部の緯糸がほつれて連結用治具が抜け
落ちてしまうという問題がある。そのため、従来は、図
9に示すように、基材部20、表面繊維層30、及び裏
面繊維層40からなる平ベルト100aの基材部20
に、芳香族ポリアミド繊維等の高強度繊維からなる織布
に熱可塑性ウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を含浸させて
なる補強布9を、熱可塑性ウレタン樹脂等の熱可塑性樹
脂により接着して補強し、このように補強した部分に連
結用治具5を取付けている。
たアルミニウムは、約550〜600℃と高温のため、
搬送用ベルトに高温のアルミニウムが載せられると、搬
送用ベルトの内部温度は100℃以上に上昇する。その
ため、上記のような補強布9を使用した搬送用ベルト1
00(図9参照。)を使用した場合、基材部20と補強
布9とを接着している熱可塑性樹脂が熱によって劣化し
て補強布9が剥離し、連結用治具5が補強布9と基材部
20の緯糸を掴んだまま抜け落ちてしまい使用不能にな
ることがあるという問題を有する。
は、湾曲部分において屈曲変形が繰り返されることによ
り屈曲疲労が生じる。この場合、剛軟度が高い程、すな
わち、剛性が高い程、搬送用ベルトは屈曲疲労を起こし
やすい。連結用治具5の固定部分に補強布9を貼付した
搬送用ベルト100では、補強部分の剛軟度が高くなる
ため、屈曲疲労のために補強布9と基材部20が剥離し
たり、補強布9や基材部20が破断するという問題もあ
る。
ベルトと、該平ベルトの長手方向両端部に取付けられた
連結用治具とからなり、前記連結用治具により前記平ベ
ルトの両端部が連結される搬送用ベルトにおいて、前記
連結用治具が樹脂を含浸又は塗布・浸透させることによ
って補強された部分に固定されていることを特徴とする
搬送用ベルトによって、前記の課題を解決した。
補強布等を使用することなく平ベルトの端部を補強する
ことができるので、補強部分の平ベルトの剛軟性が低減
され、屈曲疲労しにくくなる。
図に基づいて説明する。図1は、本発明の搬送用ベルト
1を示し、端部同士を連結していない状態の断面図であ
る。図2は、後述する平ベルト1aの両端に設けられた
連結用治具5,5同士を突き合せ、ループ5b,5bに
芯線5aを挿入して連結した状態を示す断面図である。
維の糸を用いた織物、又は耐熱性繊維や汎用性繊維の糸
層からなる基材部2と、耐熱性繊維等を積層させた表面
繊維層3及び裏面繊維層4からなる。なお、基材部2と
して、複数の織布を積層して絡合一体化させたものがあ
るが、この場合、各織布間に繊維層が設けられている
と、各織布が剥離しにくいが、このような繊維層を配さ
ずに織布を積層することもある。これらの基材部2、表
面繊維層3及び裏面繊維層4はニードルパンチングで絡
合一体化され平ベルト1aとされる。そして、本発明の
搬送用ベルト1は、この平ベルト1aの両端部におい
て、表面繊維層3を基材部2の表面に沿ってスライス
(分離)し、これにより剥出しになった基材部2にクリ
ッパーフック等の連結用治具5を固定した後、その部分
を熱硬化性樹脂で補強し、補強部分6を構成させたもの
である。なお、複数の織布からなる基材部2を表面繊維
層3、及び/又は裏面繊維層4の繊維で絡合一体化して
なる平ベルトの場合、スライスによって基材部2を構成
する織布が分離してしまう恐れがあるため、基材部2表
面に表面繊維層2が若干残るようにスライスして、基材
部2の表面が剥出しにならないようにすることが好まし
い。
層の経糸には、パラ系アラミド繊維、全芳香族ポリエス
テル、PBO繊維、ガラス繊維等の高強度・低伸度(強
度:10g/d(デニール)以上、伸度:10%未満)の
糸を用いるのが好ましい。
層の緯糸には、高強度・低伸度の繊維(強度:10g/
d(デニール)以上、伸度:10%未満)、又はポリエス
テルやナイロン等の汎用性繊維を用いてもよい。なお、
基材部が複数の織布、及び各織布間の繊維層からなる場
合も、織布の経糸、及び緯糸として、上記の繊維を用い
ることができる。
維としては、メタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊
維、PBO繊維、ガラス繊維等の耐熱性繊維を使用する
のが好ましいが、高い耐熱性が要求されない工程で使用
される場合には、ポリエステル繊維等の汎用性繊維でも
よい。
防止のため、シリコン樹脂等の樹脂を含浸又は塗布して
補強してもよい。
製のクリッパーフックや、工業用のファスナー等を使用
する。なお、従来のものと同様に、これらの連結用治具
5には、芯線5aを通すための複数のループ5bが設け
られている。
硬化性樹脂であり、エポキシ系樹脂、フェノール系樹
脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、尿素
系樹脂等を使用し、これらの熱硬化性樹脂を基材部に含
浸又は塗布することによって補強部分6が得られる。熱
硬化性樹脂を基材部に含浸させるには、まず、熱硬化性
樹脂を水(樹脂の種類によっては有機溶剤)で希釈して
濃度を調整したものをそのまま基材部に載せる方法があ
り、又は、前記のように希釈した樹脂をタンクに入れ、
平ベルトをこのタンクに漬け込んだ後、一対のローラ
(マングル)間を通し、余分な樹脂を搾り取る方法等が
ある。平ベルトに含浸させる樹脂の量は、含浸前後の樹
脂の減少量や、含浸前後の平ベルトの重量変化から把握
することができる。ローラを使用する場合、ローラ間の
隙間を調整することによって、平ベルトから搾り取られ
る樹脂の量を調整することができる。なお、ローラ間を
通る連結用治具が潰れないように、少なくとも一方のロ
ーラはゴム製とする。
させる方法の具体例としては、前記のように水(又は有
機溶剤)で希釈した熱硬化性樹脂をスプレー装置によっ
て基材部に散布して浸透させる方法等がある。熱硬化性
樹脂の含浸量若しくは付着量、又は付着面積が大きい
程、補強部分6の強度は高くなるが、それと同時に剛軟
度が高くなり、使用中に屈曲疲労しやすくなる。従っ
て、熱硬化性樹脂の含浸量若しくは付着量、又は付着面
積を調整することにより、補強部分6の剛軟度を低く抑
え、屈曲疲労の低減を図り、耐久性を上げることが必要
である。熱硬化性樹脂の基材部への含浸量又は付着量
は、熱硬化性樹脂を水(又は有機溶剤)で希釈したもの
にメチルセルロース等の増粘剤等を添加して、粘度を変
化させることによって調整することができる。
を構成するための樹脂として、熱硬化性樹脂だけでな
く、熱可塑性樹脂も使用することができる。搬送用ベル
ト1は種々の用途で使用されるが、常温で使用される場
合は耐熱性は問題にならないから、使用できる熱可塑性
樹脂は、特に限定されない。しかし、耐熱性が要求され
る用途の場合は、熱可塑性樹脂の軟化点に留意し、要求
される耐熱性を具えたものにする必要がある。熱可塑性
樹脂の「軟化点」は、樹脂を加熱して軟化したときの温
度で表され、その代表的なものとしてビカット軟化点
(ASTM D1525)があり、これは、一定荷重を
掛けた貫入治具を、熱で軟化した測定樹脂に一定の深さ
まで貫入させたときの温度で示される。補強部分6を構
成する樹脂として、所定の軟化点の熱可塑性樹脂を使用
した場合も、熱硬化性樹脂の場合と同一の方法で、基材
部に塗布又は浸透させることができる。
搬送する場合、搬送用ベルト1の連結用治具5で成形品
に型が付いてしまうことがある。そこで、搬送用ベルト
連結部の連結用治具5による型付を防止するため、連結
用治具を覆うフラップを設けたものがあり、図3は、こ
のようなフラップ8を具えた搬送用ベルト1’の構造を
示す断面図である。図3に示すように、この搬送用ベル
ト1’の平ベルト1a’には、片方の端部にフラップ8
が設けられており、このフラップ8で連結用治具5を覆
うようになっている。この場合も、その他の構成は、図
1のものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
程度について説明するための図であり、搬送用ベルト1
の一方の端部の断面図である。図4に示す搬送用ベルト
12は、平ベルト12aの端部からLの幅で、裏面繊維
層4の裏面からTの厚さまで、樹脂を含浸させている。
程度について説明するための図であり、搬送用ベルト1
4の一方の端部の断面図である。なお、この搬送用ベル
ト14に使用される平ベルト14aは、基材部2と裏面
繊維層4からなり、表面繊維層3を具えていない。図5
に示す搬送用ベルト14は、平ベルト14aの端部から
Lの幅で、裏面繊維層4の裏面から基材部2の表面まで
(深さT’)、樹脂を含浸させたものである。
の含浸の程度について説明するための図であり、搬送用
ベルト16の一方の端部の断面図である。図6に示す搬
送用ベルト16は、平ベルト16aの端部からLの幅
で、裏面繊維層4の裏面から表面繊維層3の表面近くま
で(深さT”)、樹脂を含浸させたものである。
4,16の具体的な実施例について、以下に説明する。
ル繊維を用い、目付け320g/m2とした織物を使用
し、この基材部に、パラ系アラミド繊維と半カーボン繊
維からなる短繊維をニードルパンチングして積層一体化
し、厚み10mm、坪量4000g/m2の平ベルトを
作製した。
のところでスライスし、連結用治具である金属製クリッ
パーフックを固定した後、固定部分を補強するため、水
系エポキシ樹脂を水で希釈して固形分濃度7.5%(重
量%)に濃度調整したものを、樹脂付着量が150g/
m2になるように、平ベルトの端部から10mmの範囲
に裏面から刷毛で塗り込んで含浸させ(以下の実施例で
も同様。)、120℃で1時間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度10%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が200g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度20%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が400g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度22.5%(重量%)に濃度調整したものを、樹
脂付着量が450g/m2になるように、平ベルトの端
部から10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で
1時間熱風乾燥させた。
裏面から厚み2mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み5mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら5mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時間
熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら20mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら30mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
である金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら40mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
ルトと比較するため、比較例として、以下のような搬送
用ベルトを作製した。なお、比較例1は、補強布で連結
用治具の固定部を補強したものであり、比較例2から比
較例5は、本発明の搬送用ベルトと同様の構成である
が、連結用治具の固定部分を補強するための樹脂の含浸
の程度を変化させてみたものである。
維、緯糸にポリエステル繊維を用い、目付け320g/
m2とした織物を使用し、この基材部に、パラ系アラミ
ド繊維と半カーボン繊維からなる短繊維をニードルパン
チングして絡合一体化し、厚み10mm、坪量4000
g/m2の平ベルトを作製した。
のところでスライスした。また、補強布として、芳香族
ポリアミド繊維からなる織布に、有機溶剤に溶解した固
形分濃度20%のポリウレタン系接着剤を含浸させたも
のを使用した。上記のとおり、スライスされて剥出しに
なった平ベルトの基材部に、ポリウレタン系接着剤で補
強布を接着し、補強された部分に連結用治具として金属
製クリッパーフックを取付けた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
として金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度5%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付着
量が100g/m2になるように、平ベルトの端部から
10mmの範囲に裏面から刷毛で塗り込んで含浸させ
(以下の比較例でも同様。)、120℃で1時間熱風乾
燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
として金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度25%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が500g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み7mmのところでスライスし、連結用治具
として金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら10mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
裏面から厚み3mmのところでスライスし、連結用治具
として金属製クリッパーフックを固定した後、固定部分
を補強するため、水系エポキシ樹脂を水で希釈して固形
分濃度15%(重量%)に濃度調整したものを、樹脂付
着量が300g/m2になるように、平ベルトの端部か
ら50mmの範囲に裏面から含浸させ、120℃で1時
間熱風乾燥させた。
部を含めて幅10cmにそれぞれ裁断し、150℃に加
熱したオーブン内に100時間放置した後、図7に示す
S字屈曲テスターで40000回の屈曲試験を実施し、
疲労後の連結部分における切断時の強さを引張試験機で
測定した。また、上記の各搬送用ベルトについて、補強
部の剛軟度をガーレ式剛軟度試験機(東洋精機(株))
で測定(JIS−L−1096 6.20曲げ反発性
A法(ガーレ法))した。これらの測定結果を図8に示
す。この図から、本発明の搬送用ベルトは、比較例のも
のより疲労しにくく、且つ、剛軟度は低減されているこ
とが分かる。
の付着量は150〜450g/m2の範囲、補強部分の
樹脂層は裏面から2〜5mmの範囲、端部からの5〜4
0mmの範囲であるとよいことが分かる。
ると、連結用治具を取付けるための補強部分の剛軟度を
低く抑えることが可能となるため、ロール等に掛け回さ
れて湾曲した部分における屈曲疲労を低減させることが
できる。その結果、連結部分の破断を防ぎ、搬送用ベル
トの耐久性の向上を図ることが出来るという効果を奏す
る。さらに、本発明の搬送用ベルトは、平ベルトの端部
に連結用治具を取付けた後、連結用治具が取付けられた
部分に樹脂を含浸又は塗布するという単純な工程によっ
て補強部分を設けることを特徴としているため、搬送用
ベルトの製造工程が単純化され、製造コストも低減でき
るという効果を奏する。
補強部分を搬送用ベルトの裏面から2〜5mmの範囲に
すると、補強部分の剛軟度を低く抑えることができ、屈
曲疲労が低減できるという優れた効果がある。
を150〜450g/m2の範囲にすると、補強部分の
剛軟度を低く抑えることができ、屈曲疲労を低減するこ
とができるという優れた効果がある。
強部分が搬送用ベルトの端部から5〜40mmの範囲で
あると、補強部分の剛軟度を低く抑えることができ、屈
曲疲労を低減することができるという優れた効果があ
る。
て、エポキシ系、フェノール系、メラミン系、不飽和ポ
リエステル系、尿素系のいずれかの熱硬化性樹脂を使用
すると、補強部分の耐熱性が向上する。
し、端部同士を連結していない状態の断面図。
同士を突き合せ、芯線を挿入して連結した状態を示す断
面図。
て説明するための図であり、搬送用ベルトの一方の端部
の断面図。
て説明するための図であり、搬送用ベルトの一方の端部
の断面図。
て説明するための図であり、搬送用ベルトの一方の端部
の断面図。
ターの概念図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 有端状の平ベルトと、該平ベルトの長手
方向両端部に取付けられた連結用治具とからなり、前記
連結用治具により前記平ベルトの両端部が連結される搬
送用ベルトにおいて、 前記連結用治具が樹脂を含浸又は塗布・浸透させること
によって補強された部分に固定されていることを特徴と
する、 搬送用ベルト。 - 【請求項2】 前記樹脂による補強部分が前記平ベルト
の裏面から2〜5mmの深さである、請求項1の搬送用
ベルト。 - 【請求項3】 前記樹脂の付着量が150〜450g/
m2である、請求項1又は2の搬送用ベルト。 - 【請求項4】 前記樹脂による補強部分が前記平ベルト
の長手方向端部から5〜40mmの幅である、請求項1
から3のいずれかの搬送用ベルト。 - 【請求項5】 前記樹脂が、エポキシ系、フェノール
系、メラミン系、不飽和ポリエステル系、尿素系のいず
れかの熱硬化性樹脂である、請求項1から4のいずれか
の搬送用ベルト。 - 【請求項6】 前記樹脂が熱可塑性樹脂である、請求項
1から4のいずれかの搬送用ベルト。
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