JP2002274119A - アクスルハウジング - Google Patents

アクスルハウジング

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JP2002274119A
JP2002274119A JP2001080190A JP2001080190A JP2002274119A JP 2002274119 A JP2002274119 A JP 2002274119A JP 2001080190 A JP2001080190 A JP 2001080190A JP 2001080190 A JP2001080190 A JP 2001080190A JP 2002274119 A JP2002274119 A JP 2002274119A
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axle housing
banjo
parts
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cross
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JP2001080190A
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English (en)
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Michio Osaki
陸夫 大崎
Makoto Sasaki
真 佐々木
Kazuo Kawasaki
和男 川崎
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Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクスルハウジングやリング、カバー等の板厚
の増加、補強材の追加を要せずに、静的降伏強度、耐久
強度を、静剛性を損なわずに確保できるアクスルハウジ
ングを提供する。 【解決手段】このアクスルハウジング1は、中央にバン
ジョー部2a、3aを膨出したコ字形断面の部材2、3
を、バンジョー部2a、3aの両側において閉断面を構
成するよう上下合わせて溶接4して長軸部5、5を形成
した板金製アクスルハウジングにおける、バンジョー部
2a、3aから長軸部5、5にかかる肩部6に、断面曲
げ半径を板厚の3倍以上とした拡大半径部7を設けたも
ので、バンジョー部2a、3aから長軸部5、5にかか
る肩部6の曲率が小さく、また長軸部におけるアクスル
ハウジングの前後方向両側に、長い凹み部分9が形成さ
れていても、アクスルハウジングや付属するリング等の
板厚増加、補強材の追加をせずに、静剛性を損なわない
で耐久強度を確保でき、また、拡大半径部を設けること
で板取りが少なくて済み、材料が節減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクスルハウジン
グ、殊に板金製アクスルハウジングに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、差動機構を内蔵するアクスルハウ
ジング(アクスルケース)には、超重量車を除き、軽量
化、低コスト化の観点から板金製のアクスルハウジング
が多用されている。
【0003】そして、殊に中、大型車用の板金製アクス
ルハウジングには、大きな重量を支える必要上から、長
軸部に上下方向の大きな強度が十分確保し得る矩形状の
断面構造を採用することが多い。矩形状の断面構造は、
丸断面構造と比較して同一投影寸法の中で同一板厚で成
立させようとした場合、断面二次モーメント、断面係数
とも丸断面構造のものより大きくできるからである。更
にこの場合、断面二次モーメント、断面係数からいえ
ば、断面形状における板の曲げ半径は小さい方が有利で
ある。
【0004】上記のような矩形断面のアクスルハウジン
グの製作を図1乃至図5により説明すると、比較的厚板
の粗材から図5に示す板材Tを切出して、長手方向と直
角にコ字形に折り曲げ、これを図1のように中央にバン
ジョー部2a、3aを膨出させた形状とした後、この半
製品部材を閉断面を構成するよう上下に合わせて溶接4
し、長軸部5を構成した後、両端にアクスルの支持部8
を固定してなる。
【0005】以上のように製作された矩形断面をもつ板
金製アクスルハウジングは、低コストで軽量であり且つ
前記のように強度も大であるところから多用されている
が、次の如き問題がある。
【0006】即ち、近年特に大型車両におけるブレーキ
性能向上の目的からエアディスクブレーキを採用する傾
向が強まり、このため図11に示すようにアクスルハウ
ジングAX付近は、エアバネAS、エアディスクブレー
キユニットBR及びそれらの配管等がアクスルハウジン
グに接近して配設されることになった。そして、ついに
はエアディスクブレーキユニットBRのアクチュエータ
AC等のスペース確保のため、図1、図4の如くアクス
ルハウジングの長軸部5の一部に前後方向の凹み9を形
成することが行われ、前述の矩形断面による強度確保が
厳しくなっている。
【0007】更に、図11に示すようにアクスルハウジ
ングAXの中央バンジョー部Vの上方両側に接近して、
フレームF、空気配管(図示せず)等が配設され、それ
らとアクスルハウジングAXとの干渉を避けるため、前
記バンジョー部Vとの一部から前記長軸部にかけての肩
部の円弧半径を小さくすることを要求されることがあ
り、この点も前記と同様に強度確保の厳しさに連なる。
【0008】また更に、上記肩部の円弧半径を小さくす
る点と前記凹みの位置とが重なるときは、アクスルハウ
ジングに大きな負荷が掛かった場合、耐久強度が確保で
きない程の応力集中が発生する可能性が高い。図12は
その一例を示している。
【0009】前記問題点を従来技術で回避しようとすれ
ば、アクスルハウジングやこれに固着されるリング、カ
バー等の板厚を増加するか或いは別途補強材の追加など
による応力緩和策が考えられるが、いずれも重量やコス
トの上昇を伴わざるをえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の解決
しようとする課題は、アクスルハウジングやこれに固着
されるリング、カバー等の板厚の増加或いは別途補強材
の追加を必要とせずに、静剛性、即ち上下方向の入力に
対する負荷点の変位を損なうことなく、耐久強度を確保
し得るアクスルハウジングを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明アクスルハウジングは、中央にバンジョー部を
膨出させたコ字形断面をもつ部材を、前記バンジョー部
の両側において閉断面を構成するよう上下合わせて溶接
し、長軸部を形成した板金製アクスルハウジングにおい
て、中央バンジョー部から前記長軸部にかかる肩部に、
断面曲げ半径を板厚の3倍以上とした拡大半径部を設け
たものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を、
図1乃至図10により説明すると、本発明のアクスルハ
ウジング1は、中央にバンジョー部2a、3aを膨出さ
せたコ字形断面をもつ部材2、3を、前記バンジョー部
2a、3aの両側において閉断面を構成するよう上下合
わせて溶接4し、長軸部5、5を形成した板金製アクス
ルハウジングにおいて、中央バンジョー部2a、3aか
ら前記長軸部5、5にかかる肩部6に、断面曲げ半径を
板厚の3倍以上とした拡大半径部7を設けたものであ
る。なお、8はアクスルハウジング1の両端、長軸部
5、5に固着されたアクスル(図示せず)の支持部であ
る。
【0013】図1乃至図8に示す実施例について更に詳
細に説明すると、この実施例ではアクスルハウジング1
の長軸部5では図2に示すように、断面矩形状をなすと
ともに、その曲げ半径(外径)はR1と比較的小さい
(通常の半径)が、肩部6においては図8に拡大して示
すように、曲げ半径(外径)はR2と、図3の点線で示
す通常の半径(R1)より大きく、板厚tの3倍程度と
したのである。
【0014】また上記実施例においては、図1及び図4
に示すように、ほぼ長軸部5の全長に亘ってアクスルハ
ウジング1の前後方向両側に長い凹み部分9が形成され
ている。そして、この実施例では上記凹み部分9と肩部
6とがかなり接近しているが、本発明者らの研究によれ
ば、このような場合においても、アクスルハウジング1
全体の静剛性に対する、肩部6の拡大半径部による断面
二次モーメント損失の影響が、曲げ半径が小さいために
応力集中によって生ずる局部歪の影響と相殺され、肩部
6の拡大半径部の曲げ半径を板厚の3倍以上にしてもア
クスルハウジング全体としての静剛性をほとんど低下さ
せることなく、肩部6の応力集中を図6のように分散緩
和できることが判明した。
【0015】図7は両端をアクスルの支持部8、8で支
持したアクスルハウジング1に、長軸部5、5に負荷を
掛けたときのたわみ線図であるが、点線で示す従来のア
クスルハウジングに較べて、実線で示す本発明アクスル
ハウジングでは負荷点の変位はほとんど変らない。
【0016】図9及び図10は、他の実施例を示すもの
で、前記肩部6の形状及び拡大半径部が前記の例、即ち
図8に示すものと異なるものである。このうち図9のも
のは、肩部6’の断面形状として、上面6’−1と垂直
面6’−2との間に斜面6’−3を形成し、上記上面
6’−1と斜面6’−3を板厚の3倍以上の、限りなく
直線に近い大きな半径をもつ拡大半径R3で形成すると
ともに、前記上面6’−1、斜面6’−3及び垂直面
6’−2間をそれぞれ小さな半径rにより連結したもの
である。
【0017】また図10のものは、図9のものと同様
に、肩部6”の断面形状として、上面6”−1と垂直面
6”−2との間に斜面6”−3を形成し、上記上面6”
−1と斜面6”−3を図9のものより小さいが板厚の3
倍以上の大きな半径をもつ拡大半径R4で形成するとと
もに、前記上面6”−1、斜面6”−3及び垂直面6”
−2間をそれぞれ小さな半径rにより連結したものであ
る。このような2例においても前記拡大半径が板厚の3
倍以上あるので、肩部6’、6”の応力集中を分散緩和
できる。
【0018】
【発明の効果】本発明アクスルハウジングは、中央にバ
ンジョー部を膨出させたコ字形断面をもつ部材を、前記
バンジョー部の両側において閉断面を構成するよう上下
合わせて溶接し、長軸部を形成した板金製アクスルハウ
ジングにおいて、中央バンジョー部から前記長軸部にか
かる肩部に、断面曲げ半径を板厚の3倍以上とした拡大
半径部を設けたので、前記バンジョー部から前記長軸部
にかかる肩部の曲率が小さく、また前記長軸部における
アクスルハウジングの前後方向両側に長い凹み部分が形
成されている場合であっても、アクスルハウジングやこ
れに固着されるリング、カバー等の板厚の増加或いは別
途補強材の追加を必要とせずに、静剛性を損なうことな
く耐久強度を確保し得るアクスルハウジングを提供でき
る効果がある。
【0019】また、前記拡大半径部を設けることにより
図5の点線の如き従来の板取りが実線の如くなり、材料
の節減ができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクスルハウジングの正面図
【図2】図1のA−A断面矢視図
【図3】図1のB−B断面矢視図
【図4】図1のC−C断面矢視図
【図5】本発明に係るアクスルハウジングと従来の同ハ
ウジングの板取りを比較する平面図
【図6】本発明に係るアクスルハウジングにおける肩部
の応力分布図
【図7】本発明に係るアクスルハウジングと従来の同ハ
ウジングのたわみを比較する図
【図8】本発明に係るアクスルハウジングにおける肩部
の一例を示す拡大断面図
【図9】本発明に係るアクスルハウジングにおける肩部
の他の例を示す拡大断面図
【図10】本発明に係るアクスルハウジングにおける肩
部の更に他の例を示す拡大断面図
【図11】本発明に係るアクスルハウジングを囲む機器
等を示す概略斜視図
【図12】従来のアクスルハウジングにおける肩部の応
力分布図。
【符号の説明】
1、AX アクスルハウジング 2、3 コ字形断面
部材 2a、3a、V バンジョー部 4 溶接 5 長
軸部 6、6’ 肩部 7 拡大半径部 8 アクスル支
持部 9 凹み部分 R 拡大半径 t 板厚 T 板材 AS エア
バネ BR エアディスクブレーキユニット AC アクチ
ュエータ Fフレーム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央にバンジョー部を膨出させたコ字形断
    面をもつ部材を、前記バンジョー部の両側において閉断
    面を構成するよう上下合わせて溶接し、長軸部を形成し
    た板金製アクスルハウジングにおいて、中央バンジョー
    部から前記長軸部にかかる肩部に、断面曲げ半径を板厚
    の3倍以上とした拡大半径部を設けたことを特徴とする
    アクスルハウジング。
  2. 【請求項2】中央にバンジョー部を膨出させたコ字形断
    面をもつ部材を、前記バンジョー部の両側において閉断
    面を構成するよう上下合わせて溶接し、長軸部を形成し
    た板金製アクスルハウジングであって、前記バンジョー
    部から前記長軸部にかかる肩部の曲率が小さいアクスル
    ハウジングにおいて、中央バンジョー部から前記長軸部
    にかかる肩部に、断面曲げ半径を板厚の3倍以上とした
    拡大半径部を設けたことを特徴とするアクスルハウジン
    グ。
  3. 【請求項3】中央にバンジョー部を膨出させたコ字形断
    面をもつ部材を、前記バンジョー部の両側において矩形
    の閉断面を構成するよう上下合わせて溶接し、長軸部を
    形成した板金製アクスルハウジングであって、前記矩形
    の閉断面の一部を前後方向に凹ませるとともに、前記バ
    ンジョー部から前記長軸部にかかる肩部の曲率が小さい
    アクスルハウジングにおいて、中央バンジョー部から前
    記長軸部にかかる肩部に、断面曲げ半径を板厚の3倍以
    上とした拡大半径部を設けたことを特徴とするアクスル
    ハウジング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009202848A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Press Kogyo Co Ltd アクスルケース
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CN107415587A (zh) * 2016-05-24 2017-12-01 吴富强 一种汽车后桥桥壳

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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