JP2002268624A - 画像補正装置および画像補正方法 - Google Patents

画像補正装置および画像補正方法

Info

Publication number
JP2002268624A
JP2002268624A JP2001068714A JP2001068714A JP2002268624A JP 2002268624 A JP2002268624 A JP 2002268624A JP 2001068714 A JP2001068714 A JP 2001068714A JP 2001068714 A JP2001068714 A JP 2001068714A JP 2002268624 A JP2002268624 A JP 2002268624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
interpolation
pixel data
image
image correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001068714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4827213B2 (ja
Inventor
Hajime Sasaki
元 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MegaChips Corp
Original Assignee
MegaChips Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MegaChips Corp filed Critical MegaChips Corp
Priority to JP2001068714A priority Critical patent/JP4827213B2/ja
Publication of JP2002268624A publication Critical patent/JP2002268624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827213B2 publication Critical patent/JP4827213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系に起因する歪曲収差をリアルタイムに
且つ高精度に補正する。 【解決手段】 画像補正装置1は、変換係数記憶部4に
格納した変換係数γと主メモリ5に格納した画素データ
とを同期して読み出しDMA転送するDMAコントロー
ラ6と、転送されたその変換係数γに基づいて第1補間
係数αと第2補間係数βとを算出する補間係数算出部2
と、これら補間係数α,βを用いて入力画素データに対
して各画素毎に画素補間(解像度変換)を施した補間画
素データを算出する補間画素算出部3とを備えている。
DMAコントローラ6は画像データを水平ライン毎に補
間画素算出部3へ転送した後に、補間画素算出部3が算
出する補間画素データからなる画像データを補間画素算
出部3へ垂直ライン毎に転送する。これにより水平方向
と垂直方向の歪みを補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系に起因する
歪曲収差などの歪みを補正する画像補正装置およびその
補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル・スチル・カメラやデジタル・
ビデオ・カメラなどのデジタル撮影装置では、各種レン
ズからなる光学系で結像した光はCCDやCMOSなど
の固体撮像素子からなる画像センサで検出されデジタル
信号に変換された後に、色空間変換や画素補間、輪郭強
調などのデジタル画像処理を施されれる。その画像セン
サで撮像した画像データには光学系に起因する様々な収
差(球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収
差など)が含まれるが、歪曲収差(ディストーション)
と称する幾何学的歪みは、光学系の焦点距離や絞り値な
どにより決まり、画像の中央部と周辺部とで結像倍率が
異なるために起こる歪みである。画像の中央部に対して
周辺部の結像倍率が小さい場合、図19(a)に示す正
方状の図形S1は、同図(b)に示すように画像の端に
行くに従って凹形(糸巻き形)に歪む糸巻き形図形S2
になる。また、画像の中央部に対して周辺部の結像倍率
が大きい場合は、図19(a)に示す正方状の図形S1
は、同図(c)に示すように画像の端に行くに従って凸
形(樽形)に歪む樽形図形S3になる。画像がこれら樽
形歪曲と糸巻き形歪曲の双方を含む場合は、図20
(a)に示す画像I100は、図20(b)に示すよう
な歪曲画像I101になる。この歪曲画像I101に
は、画像中心100に対して左右の水平方向に樽形歪曲
が生じ、その上下の垂直方向に対して糸巻き形歪曲が生
じている。
【0003】以上の歪曲収差は、撮像した画像データに
デジタル画像処理を施すことである程度補正できる。従
来の補正方法ではアフィン変換が用いられており、この
補正処理は、歪曲収差を含む画像データを複数の多角形
状の領域に分割し、その多角形状の各頂点座標を基にし
て各領域をアフィン変換で変形するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
アフィン変換などを用いた補正処理は、アルゴリズムの
複雑さなどのためリアルタイム処理に適しておらず、主
にCPUによるソフトウェア処理で実行されていた。こ
のため、撮像センサの画素数の増大に伴い処理量が増大
し、処理時間が長大になり、更には消費電力が増大する
という問題があった。従って、従来のデジタル・スチル
・カメラでは、連続撮影の時間的制約のためシャッター
・チャンスを逃し易く、電力消費量が大きいため連続使
用時間も短くなり易かった。
【0005】以上の問題などに鑑みて本発明が解決しよ
うとするところは、光学系に起因する歪曲収差などの歪
みをリアルタイムに且つ高精度に補正できる画像補正装
置およびその補正方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、画像データに含まれる歪み
を補正する画像補正装置であって、前記画像データを画
素データ単位で転送すると共に、前記画像データの転送
に同期して前記各画素データに対応する変換係数を転送
するデータ転送制御部と、前記データ転送制御部により
転送された当該変換係数に基づいて第1補間係数と第2
補間係数とを算出する補間係数算出部と、前記データ転
送制御部により転送された第1の画素データに前記第1
補間係数を重み付けした値と、前記第1の画素データの
転送前に保持された第2の画素データに前記第2補間係
数を重み付けした値とから補間画素データを算出する補
間画素算出部と、を備えることを特徴とするものであ
る。
【0007】また請求項2に係る発明は、請求項1記載
の画像補正装置であって、前記変換係数は、前記歪みの
無い画素間隔を規定する単位長を前記歪みにより生じた
画素間隔の変化率で除算した値であり、前記補間係数算
出部は、転送された前記変換係数と前記第1補間係数と
を加算する加算回路と、該加算回路から出力された加算
値が前記単位長未満のときは該加算値を前記第1補間係
数として出力すると共に前記単位長から前記第1補間係
数を減じた値を前記第2補間係数として出力し、前記加
算値が前記単位長以上のときには該加算値から前記単位
長を減じた値を前記第1補間係数として出力すると共に
前記単位長から前記第1補間係数を減じた値を前記第2
補間係数として出力する選択回路と、前記加算値と前記
単位長とを比較し、前記加算値が前記単位長未満の間は
前記データ転送制御部に対して同一の前記第1の画素デ
ータを転送させ、前記加算値が前記単位長以上の時には
新たな画素データを転送させる制御信号を生成する比較
回路と、を有するものである。
【0008】また請求項3に係る発明は、請求項2記載
の画像補正装置であって、前記補間画素算出部は、前記
比較回路から伝達された前記制御信号により前記加算値
が前記単位長以上のときに前記第1の画素データを読み
込んで第2の画素データとして保持する保持回路を備え
る。
【0009】また請求項4に係る発明は、請求項1〜3
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記画像
データに含まれる歪みは光学系に起因する歪曲収差であ
る。
【0010】また請求項5に係る発明は、請求項1〜4
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記デー
タ転送制御部は、水平ラインおよび垂直ラインの一方の
ライン毎に前記画素データを補間係数算出部に転送した
後に、前記補間画素算出部により算出された前記補間画
素データを他方のライン毎に前記補間係数算出部に転送
するものである。
【0011】また請求項6に係る発明は、請求項1〜5
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記変換
係数は垂直ライン用と水平ライン用とで個別に用意され
ているものである。
【0012】また請求項7に係る発明は、請求項1〜6
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記画像
データは複数の画素領域に分割されており、前記画素領
域の各々に同一値の変換係数が割り当てられるものであ
る。
【0013】また請求項8に係る発明は、請求項1〜6
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記画像
データを複数の境界線で区画し、該境界線上の画素デー
タに対応する前記変換係数を用いて該境界線間の画素デ
ータを補間する変換係数補間部を備えるものである。
【0014】また請求項9に係る発明は、請求項1〜8
の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記デー
タ転送制御部は、前記画像データを水平方向または垂直
方向の略画像中心を通る中心線で2分し、該中心線の両
側の画像領域の各々について個別にデータ転送を実行す
るものである。
【0015】また請求項10に係る発明は、請求項9記
載の画像補正装置であって、前記中心線で2分された前
記画像領域の各々に対応付ける前記変換係数の値は前記
中心線を対称軸として同一値に設定されるものである。
【0016】また請求項11に係る発明は、請求項9ま
たは10記載の画像補正装置であって、前記補間画素算
出部が算出した各前記画像領域の補間画素データを格納
するバッファ領域の両端に余領域を設けてなるものであ
る。
【0017】また請求項12に係る発明は、請求項1〜
11の何れか1項に記載の画像補正装置であって、前記
データ転送制御部により転送される前記変換係数と、前
記画像データのサイズを変更するサイズ変更係数との何
れかを選択して前記補間係数算出部に出力する第2の選
択回路を備え、前記補間係数算出部は、前記第2の選択
回路から伝達した前記変換係数または前記サイズ変更係
数に基づいて前記第1補間係数と前記第2補間係数とを
算出するものである。
【0018】次に、請求項13に係る発明は、画像デー
タに含まれる歪みを補正する画像補正方法であって、
(a)前記画像データを画素データ単位で転送すると共
に、前記画像データの転送に同期して前記各画素データ
に対応する変換係数を転送する工程と、(b)前記工程
(a)で転送された当該変換係数に基づいて第1補間係
数と第2補間係数とを算出する工程と、(c)前記工程
(a)で転送された第1の画素データに前記第1補間係
数を重み付けした値と、前記第1の画素データの転送前
に保持された第2の画素データに前記第2補間係数を重
み付けした値とから補間画素データを算出する工程と、
を備えることを特徴とするものである。
【0019】また請求項14に係る発明は、請求項13
記載の画像補正方法であって、前記変換係数は、前記歪
みの無い画素間隔を規定する単位長を前記歪みにより生
じた画素間隔の変化率で除算した値であり、前記工程
(b)は、転送された前記変換係数と前記第1補間係数
とを加算して加算値を出力する工程と、前記加算値が前
記単位長未満のときは該加算値を前記第1補間係数とし
て出力すると共に前記単位長から前記第1補間係数を減
じた値を前記第2補間係数として出力し、前記加算値が
前記単位長以上のときには該加算値から前記単位長を減
じた値を前記第1補間係数として出力すると共に前記単
位長から前記第1補間係数を減じた値を前記第2補間係
数として出力する工程と、を有し、前記工程(a)は、
前記加算値が前記単位長未満の間は同一の前記第1の画
素データを転送し、前記加算値が前記単位長以上の時に
は新たな画素データを転送する工程を有するものであ
る。
【0020】また請求項15に係る発明は、請求項14
記載の画像補正方法であって、前記工程(a)は、前記
加算値が前記単位長以上の時に前記第1の画素データを
読み込んで第2の画素データとして保持する工程を有す
るものである。
【0021】また請求項16に係る発明は、請求項13
〜15の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記画像データに含まれる歪みは光学系に起因する歪曲収
差である。
【0022】また請求項17に係る発明は、請求項13
〜16の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記工程(a)は、水平ラインおよび垂直ラインの一方の
ライン毎に前記画素データを転送した後に、前記工程
(c)で算出された前記補間画素データを他方のライン
毎に転送する工程を有するものである。
【0023】また請求項18に係る発明は、請求項13
〜17の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記変換係数は垂直ライン用と水平ライン用とで個別に用
意されるものである。
【0024】また請求項19に係る発明は、請求項13
〜18の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記工程(a)は、前記画像データを複数の画素領域に分
割し、前記画素領域の各々に同一値の変換係数を割り当
てる工程を有する。
【0025】また請求項20に係る発明は、請求項13
〜18の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記工程(a)は、前記画像データを複数の境界線で区画
し、該境界線上の画素データに対応する前記変換係数を
用いて該境界線間の画素データを補間する工程を有する
ものである。
【0026】また請求項21に係る発明は、請求項13
〜20の何れか1項に記載の画像補正方法であって、前
記工程(a)は、前記画像データを水平方向または垂直
方向の略画像中心を通る中心線で2分し、該中心線の両
側の画像領域の各々について個別に画素データを転送す
る工程を有するものである。
【0027】また請求項22に係る発明は、請求項21
記載の画像補正方法であって、前記中心線で2分された
前記画像領域の各々に対応付ける前記変換係数の値を前
記中心線を対称軸として同一値に設定するものである。
【0028】また請求項23に係る発明は、請求項21
または22記載の画像補正方法であって、前記工程
(c)で算出された補間画素データを両端に余領域を設
けたバッファ領域に転送するものである。
【0029】そして請求項24に係る発明は、請求項1
3〜23の何れか1項に記載の画像補正方法であって、
前記工程(a)は、転送される前記変換係数と前記画像
データのサイズを変更するサイズ変更係数との何れかを
選択する工程を有し、前記工程(b)において、前記工
程(a)で選択された前記変換係数または前記サイズ変
更係数に基づいて前記第1補間係数と前記第2補間係数
とが算出されるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の種々の実施の形態
について説明する。
【0031】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係る画像補正装置1の概略構成を示すブロック
図、図2は、この画像補正装置1を構成する補間係数算
出部2の回路図、図3は、この画像補正装置1を構成す
る補間画素算出部3の回路図である。
【0032】図1に示すように、画像補正装置1は、変
換係数記憶部4(または主メモリ5)に格納した変換係
数γと主メモリ5に格納した画素データとを同期して読
み出しDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)転送す
るDMAコントローラ(データ転送制御部)6と、転送
されたその変換係数γに基づいて後述する第1補間係数
α(0≦α≦単位長)および第2補間係数β(=単位長
−α)を算出する補間係数算出部2と、これら補間係数
α,βを用いて、入力画素データに対して各画素毎に画
素補間(解像度変換)を施して得られる補間画素データ
を算出する補間画素算出部3とを備えて構成される。本
実施の形態では、単位長PBASEは歪みが無い場合の画素
間隔を規定する値であり、その値は16進法表記で0x
80、10進法表記で128に設定される。ここで「0
x」は16進法表記を表す接頭記号である。
【0033】前記主メモリ5から前記補間画素算出部3
に転送され入力する画素データは画像信号であり、「R
(赤色成分)」,「G(緑色成分)」,「B(青色成
分)」の3原色成分(RGB成分)、あるいはNTSC
(National Television SystemCommitee)方式で採用さ
れるYCbCr成分に変換されたものなどである。尚、
本実施の形態ではYCbCr成分を用いるが、この代わ
りに、NTSC方式で採用されるYUV成分やYIQ成
分などの他の色空間成分を用いても構わない。
【0034】また、変換係数記憶部4には、補間画素算
出部3に入力する各画素データに対応する変換係数の群
Γ={γ(0,0),γ(0,1),γ(0,2),
…,γ(i,j),…}が記憶されている。この変換係
数群Γは、撮像センサに結像させる光学系に起因する上
記樽形歪曲や上記糸巻き形歪曲などの歪曲収差を補正す
るものであり、光学系の検査段階でテストチャートや画
像上の直線情報などに基づいて算出される。各画素デー
タに対応する変換係数γは、次式で定義される。
【0035】γ=PBASE/R (1) 上式(1)中、Rは、歪曲収差がある場合の当該画素の
結像倍率(IM1)と歪曲収差が無い場合の当該画素の
結像倍率(IM0)との比率であり、厳密には次式
(2)で算出される。
【0036】R=IM0/IM1 (2) 従って、変換係数γの値は、例えば、結像倍率の比率R
の値が1.0、1.5、2.0の時、それぞれ128、
85、64となる。尚、実際には比率Rの値は、上式
(2)に従って厳密に求められる必要は無く、前述の光
学系の検査段階で近似的に算出されるものでよい。
【0037】以下、図2に示す補間係数算出部2の回路
構成を詳説する。図2中、第1〜第3セレクタ11,1
7,19の入力端子のうち、「0」を付した端子は当該
セレクタに「L(Low)」レベルの選択制御信号が入力
した時に選択される端子、「1」を付した端子は当該セ
レクタに「H(High)」レベルの選択制御信号が入力し
た時に選択される端子である。
【0038】上記変換係数γ(8ビット値)は、DMA
コントローラ6の制御により変換係数記憶部4から読み
出され補間係数算出部2に転送される。加算回路10
は、入力する変換係数γと第2セレクタ17から伝達し
た8ビット値との加算値を第1セレクタ11の「0」側
端子と比較回路12とに出力する。第1セレクタ11
は、選択制御信号であるリセット信号HRSTのレベル
が「L」の場合は「0」側端子を選択して前記加算値を
フリップ・フロップ13に出力し、リセット信号HRS
Tのレベルが「H」の場合は「1」側端子を選択して単
位長PBASEをフリップ・フロップ13に出力する。
【0039】前記比較回路12は、加算回路10から伝
達した加算値と単位長PBASEとを比較し、前記加算値が
単位長PBASE以上の時は「L」レベルであり、前記加算
値が単位長PBASEを超えた時に「H」レベルに変化する
比較信号SPを、インバータ25やDMAコントローラ
6などに出力する。比較信号SPのレベルが「H」なら
ば、DMAコントローラ6は新たな画素データを読み出
さず、同じ画素データが補間画素算出部3に入力させら
れる。また比較信号SPのレベルが「L」ならば、DM
Aコントローラ6は次の画素データを読み出してDMA
転送させる。またインバータ25は、入力する比較信号
SPを反転した反転信号ISPを出力する。従って、図
3に示す補間画素算出部3の論理積素子32は、比較信
号SPのレベルが「H」ならば「L」レベル信号をEN
端子に出力し、この信号により保持していた値を出力す
る。他方、論理積素子32は、比較信号SPのレベルが
「L」のときに「H」レベル信号をフリップ・フロップ
31のEN端子に出力し、この信号により、フリップ・
フロップ31はD端子に入力する画素データを保持す
る。
【0040】前記フリップ・フロップ13は、動作タイ
ミングを規定するクロック信号CLKに同期し且つ論理
積素子14を介してEN端子に入力するイネーブル信号
PENに従って動作し、第1セレクタ11からD端子に
入力する値を保持して第2セレクタ17、比較回路15
および減算回路20に出力する。リセット信号HRST
はLD端子に入力し、その信号レベルが「H」になった
時点でフリップ・フロップ13が保持する値をリセット
する。
【0041】前記比較回路15は、前記クロック信号C
LKに同期し且つ論理積素子16を介してEN端子に入
力するイネーブル信号PENに従って動作し、フリップ
・フロップ13から伝達した値と単位長PBASEとを比較
し、当該値が単位長PBASEを超えると「H」レベル信号
を論理和素子21,22に出力する。また比較回路18
は、フリップ・フロップ13から伝達した値が単位長P
BASEに一致した時に「H」レベル信号を論理和素子2
1,22に出力し、双方が不一致の時は「L」レベル信
号を出力する。
【0042】尚、CPU(図示せず)などから「H」レ
ベルの停止信号DAがインバータ24に入力すると、こ
のインバータ24はその停止信号DAを反転した「L」
レベルの反転信号IDAを、論理積素子14,16およ
び補間画素算出部3の論理積素子32に出力するから、
フリップ・フロップ13、比較回路15および補間画素
算出部3のフリップ・フロップ31は、動作を停止す
る。
【0043】また前記減算回路20は、フリップ・フロ
ップ13から伝達した値から単位長PBASEを減じた減算
値を、第2セレクタ17の「1」側端子および第3セレ
クタ19の「1」側端子に出力する。第2セレクタ17
は、論理和素子22から出力される選択制御信号のレベ
ルが「L」の時は「0」側端子を選択してフリップ・フ
ロップ13から伝達した値を加算回路10に出力し、他
方、前記選択制御信号のレベルが「H」の時は「1」側
端子を選択して加算回路10から伝達した減算値を加算
回路10に出力する。また第3セレクタ19は、論理和
素子21から出力される選択制御信号のレベルが「L」
の時は「0」側端子を選択してフリップ・フロップ13
から伝達した値を第1補間係数αとして補間画素算出部
3に出力し、他方、前記選択制御信号のレベルが「H」
の時は「1」側端子を選択して減算回路20から伝達し
た減算値を第1補間係数αとして補間画素算出部3に出
力する。第3セレクタ19から出力された第1補間係数
αの値は分岐して減算回路23にも伝達する。減算回路
23は単位長PBASEからその第1補間係数αを減じた減
算値を第2補間係数β(=PBASE−α)として補間画素
算出部3に出力する。
【0044】次に、図3に示す補間画素算出部3の回路
構成を詳説する。補間画素算出部3の論理積素子30の
一方の端子には24ビットの上記画像信号の画素データ
が画素単位で入力する。この画像信号は、8ビットの輝
度信号(Y成分)、8ビットの第1色差信号(Cb成
分)および8ビットの第2色差信号(Cr成分)から構
成されている。また論理積素子30の他方の端子には、
上記補間係数算出部2のインバータ24から伝達する反
転信号IDAが入力しており、反転信号IDAのレベル
が「H」の期間に限り、論理積素子30は入力する画素
データを出力する。
【0045】論理積素子30を介して入力した画素デー
タは2本の画素データに分岐し、分岐した一方の画素デ
ータはフリップ・フロップ31のD端子に入力し、また
分岐した他方の画素データのY成分はYチャンネル33
へ、そのCb成分はCbチャンネル37へ、そのCr成
分はCrチャンネル41へそれぞれ入力する。また論理
積素子32は、上記反転信号ISP、イネーブル信号P
ENおよび反転信号IDAとを論理積演算した信号をフ
リップ・フロップ31のEN端子に出力する。フリップ
・フロップ31は、上記クロック信号CLKに同期し且
つ論理積素子32から入力するイネーブル信号に従って
動作し、論理積素子30から伝達した画素データの値を
保持して出力する。このフリップ・フロップ31が保持
する値は、論理積素子30に入力する画素データ値より
も一画素前のものになるように制御される。そのフリッ
プ・フロップ31が保持する画素データのY成分はYチ
ャンネル33へ、Cb成分はCbチャンネル37へ、C
r成分はCrチャンネル41へそれぞれ出力される。
【0046】Yチャンネル33では、乗算回路34は論
理積素子30から直接入力したY成分に第1補間係数α
を乗算した(重み付けした)値を加算回路36に出力
し、乗算回路35はフリップ・フロップ31から入力し
たY成分に第2補間係数βを乗算した(重み付けした)
値を加算回路36に出力する。加算回路36は、双方の
乗算回路34,35から入力した値を加算して出力す
る。またCbチャンネル37でも同様に、乗算回路39
は論理積素子30から直接入力したCb成分に第1補間
係数αを乗算した値を出力し、乗算回路38はフリップ
・フロップ31から入力したCb成分に第2補間係数β
を乗算した値を出力し、加算回路40は乗算回路38,
39の双方から入力した値を加算して出力する。更にC
rチャンネル41でも同様に、乗算回路43は論理積素
子30から直接入力したCr成分に第1補間係数αを乗
算した値を出力し、乗算回路42はフリップ・フロップ
31から入力したCr成分に第2補間係数βを乗算した
値を出力し、加算回路44は乗算回路42,43の双方
から入力した値を加算して出力する。このようにして、
論理積素子30から出力される画素値をP1、フリップ
・フロップ31から出力される画素値をP2で表すとす
ると、補間画素算出部3から出力される補間画素値PI
は、PI=α・P1+β・P2に従って算出される。
【0047】以上の構成を有する画像補正装置1の動作
例を以下に説明する。図4は、画像データ50の模式図
である。この画像データ50は、複数の画素データA
(0,0),A(0,1),…,A(k,n)(k,n
は正の整数)から構成される。また、図5に示すよう
に、補間係数算出部2に入力する変換係数群Γは、図4
に示した画像データ50の各画素に対応する変換係数γ
(0,0),γ(0,1),…,γ(k,n)から構成
される。後述するように、この種の変換係数群Γは垂直
ライン用と水平ライン用とで個別に用意されている。
【0048】最初の例として、上記した結像倍率の比率
Rが1.0の場合、すなわち、画像データ50が歪曲収
差を含まない場合で、変換係数群Γの全要素γ(0,
0),γ(0,1),…,γ(k,n)の値が上式
(1)に基づいて128となる場合の動作例を説明す
る。先ず、第0番目の水平ラインの先頭の画素データA
(0,0)が上記補間画素算出部3にDMA転送され、
論理積素子30を介してYチャンネル33、Cbチャン
ネル37およびCrチャンネル41に入力する。この
時、フリップ・フロップ31のEN端子には論理積素子
32から「L」レベル信号が入力しており、フリップ・
フロップ31は零値からなる画素データA(0,−1)
をYチャンネル33、Cbチャンネル37およびCrチ
ャンネル41に出力している。尚、以後、画素データA
(j,−1)(0≦j≦n)は零値からなるものとす
る。
【0049】他方、補間係数算出部2の第1セレクタ1
1とフリップ・フロップ13のLD端子には、アドレス
・コントローラ(図示せず)から、「H」レベルのリセ
ット信号HRSTが入力する。この時、第1セレクタ1
1は「1」側端子を選択して単位長PBASE(=0x8
0)をフリップ・フロップ13に出力する。またこの
時、論理積素子14は、インバータ24から入力する
「H」レベルの反転信号IDAと「H」レベルのイネー
ブル信号PENとを論理積演算した「H」レベル信号を
フリップ・フロップ13のEN端子に出力し、フリップ
・フロップ13は第1セレクタ11から伝達した単位長
BASEを保持しつつ出力する。
【0050】次に、比較回路15,18は、フリップ・
フロップ13から伝達した値(0x80)と単位長P
BASEとを比較し、比較回路15は「L」レベル信号を論
理和素子21,22に出力し、比較回路18は「H」レ
ベル信号を論理和素子21,22に出力するから、論理
和素子21,22は共に「H」レベルの選択制御信号を
出力する。従って、第3セレクタ19は「1」側端子を
選択して減算回路20から伝達した零値を第1補間係数
αとして出力し、減算回路23は128の値を第2補間
係数βとして出力する。
【0051】また第2セレクタ17は「1」側端子を選
択して減算回路20から入力した零値を加算回路10に
出力する。加算回路10は、次に入力する変換係数γ
(0,1)(=128)と第2セレクタ17から伝達し
た零値とを加算した加算値(128)を比較回路12に
出力する。次に比較回路12は、前記加算値(128)
と単位長PBASEとを比較して「L」レベルの比較信号S
PをDMAコントローラとインバータ25とに出力す
る。DMAコントローラは、その「L」レベルの比較信
号SPを受けて、次に補間画素算出部3に入力させる画
素データA(0,1)を変換係数記憶部4から読出して
DMA転送する。
【0052】従って、図6に示すように、補間画素算出
部3は、画素データA(0,0)に第1補間係数α(=
零)を重み付けし、画素データA(0,−1)に第2補
間係数β(=128)を重み付けして両者を加算した補
間画素データI(0,−1)(=零)を生成出力する。
【0053】続けて、補間画素算出部3にはDMA転送
された画素データA(0,1)が入力するが、このと
き、補間画素算出部3のフリップ・フロップ31は、画
素データA(0,0)を保持して出力している。また補
間係数算出部2の第1セレクタ11は、「L」レベルの
リセット信号HRSTを受けて「0」側端子を選択し、
加算回路10から伝達する128の値をフリップ・フロ
ップ13に出力する。フリップ・フロップ13はその値
を保持しつつ出力する。この後の動作は上述と同様とな
り、第3セレクタ19は、零値をもつ第1補間係数αを
出力し、減算回路23は、128の値をもつ第2補間係
数βを出力する。従って、図6に示すように、補間画素
算出部3は、画素データA(0,1)に第1補間係数α
(=零)を重み付けし、画素データA(0,0)に第2
補間係数β(=128)を重み付けして両者を加算した
補間画素データI(0,0)を生成出力する。
【0054】以後、同様の手順で、水平ラインの先頭の
画素データA(1,0)が入力する迄、入力画素データ
A(0,1),A(0,2),…に単位長PBASEを乗算
した補間画素データI(0,1),I(0,2),…が
順次、生成され出力される。
【0055】次に、上記した結像倍率の比率Rが2.0
の場合、すなわち変換係数群Γの全要素γ(0,0),
γ(0,1),…,γ(k,n)の値が上式(1)に基
づいて64となる場合の動作例を説明する。先ず、第0
番目の水平ラインの画素データA(0,0)が上記補間
画素算出部3にDMA転送され、論理積素子30を介し
てYチャンネル33、Cbチャンネル37およびCrチ
ャンネル41に入力する。この時、フリップ・フロップ
31のEN端子には論理積素子32から「L」レベル信
号が入力しており、フリップ・フロップ31は零値から
なる画素データA(0,−1)を出力している。
【0056】他方、補間係数算出部2の第1セレクタ1
1とフリップ・フロップ13のLD端子には「H」レベ
ルのリセット信号HRSTが入力する。この時、第1セ
レクタ11は「1」側端子を選択して単位長PBASEをフ
リップ・フロップ13に出力する。またこの時、論理積
素子14は、インバータ24から入力する「H」レベル
の反転信号IDAと「H」レベルのイネーブル信号PE
Nとを論理積演算した「H」レベル信号をフリップ・フ
ロップ13のEN端子に出力し、フリップ・フロップ1
3は第1セレクタ11から伝達した単位長PBASEを保持
しつつ出力する。
【0057】よって、比較回路15は「L」レベルの比
較信号を論理和素子21,22に出力し、比較回路18
は「H」レベルの比較信号を論理和素子21,22に出
力するから、論理和素子21,22は「H」レベルの選
択制御信号をそれぞれ第3セレクタ19と第2セレクタ
17とに出力する。よって、第3セレクタ19は零値を
もつ第1補間係数αを出力し、減算回路23は128の
値をもつ第2補間係数βを出力する。従って、図7に示
すように、補間画素算出部3は、画素データA(0,−
1)に128の値を乗算した補間画素データI(0,−
1)を生成出力する。
【0058】また、前記補間係数α,βを算出する際、
比較回路12は「L」レベルの比較信号SPを出力する
ため、次の反転信号ISPのレベルは「H」に変化す
る。よって、補間画素算出部3のフリップ・フロップ3
1のEN端子には「H」レベル信号が入力するから、フ
リップ・フロップ31は画素データA(0,0)を読み
込み保持しつつ出力する。その後、補間画素算出部3に
は画素データA(0,1)が入力し、論理積素子30を
介してYチャンネル33、Cbチャンネル37およびC
rチャンネル41に入力する。
【0059】補間係数算出部2では、「L」レベルのリ
セット信号HRSTを受けた第1セレクタ11は「0」
側端子を選択して加算回路10から伝達した変換係数γ
(0,1)(=64)をフリップ・フロップ13に出力
し、フリップ・フロップ13は、イネーブル信号PEN
の制御によりその値を保持しつつ出力する。
【0060】次いで、比較回路15,18は共に「L」
レベル信号を論理和素子21,22に出力するから、第
3セレクタ19は「0」側端子を選択し、フリップ・フ
ロップ13から伝達した64の値を第1補間係数αとし
て出力し、減算回路23は64の値を第2補間係数βと
して出力する。従って、図7に示すように、補間画素算
出部3は、画素データA(0,0)に64の値を重み付
けし、画素データA(0,1)に64の値を重み付けし
て両者を加算した補間画素データI(0,0)を生成出
力する。
【0061】他方、第2セレクタ17は「0」側端子を
選択してフリップ・フロップ13から伝達した64の値
を加算回路10に出力する。加算回路10は、その値
と、次に入力する変換係数γ(0,2)(=64)との
加算値(128)を比較回路12に出力するから、比較
回路12は「L」レベルの比較信号SPを出力する。よ
って、補間画素算出部3の論理積素子32に入力する反
転信号ISPのレベルは「H」に変化し、フリップ・フ
ロップ31のEN端子には「H」レベル信号が入力する
ため、フリップ・フロップ31は画素データA(0,
1)を読み込み保持して出力する。また、前記比較信号
SPを受けたDMAコントローラは、次の画素データA
(0,2)を読み出してDMA転送する。
【0062】次に、フリップ・フロップ13は第1セレ
クタ11が出力した128の値を保持するから、第3セ
レクタ19は、「1」側端子から入力する零値を第1補
間係数αとして出力し、減算回路23は128の値をも
つ第2補間係数βを出力する。従って、図7に示すよう
に、補間画素算出部3は、画素データA(0,1)に1
28の値を重み付けし、画素データA(0,2)に零値
を重み付けして両者を加算した補間画素データI(0,
1)を生成出力する。
【0063】他方、第2セレクタ17は「1」側端子か
ら入力する零値を加算回路10に出力し、加算回路10
はその零値と、転送された変換係数γ(0,3)(=6
4)との加算値(64)を比較回路12に出力するか
ら、比較回路12は「H」レベルの比較信号SPを出力
する。よって、その比較信号SPを受けたDMAコント
ローラは、保持していた画素データA(0,2)を再度
入力させる。このような動作を続けることにより、補間
画素算出部3は、補間画素データI(0,0),I
(0,1),…を出力することとなる。
【0064】次に、上記結像倍率の比率Rが4.0から
2.0へ、更には2.0から1.5へ変化する場合の補
間画素データの出力例を図8に示す。図8では、変換係
数γが32(結像倍率の比率Rが4.0)の値をもつ
間、入力画素データに対して4倍の個数の補間画素デー
タが出力され、変換係数γが64(結像倍率の比率Rが
2.0)の値をもつ間、入力画素データに対して2倍の
個数の補間画素データが出力され、変換係数γが85
(結像倍率の比率が1.5)の値をもつ間、入力画素デ
ータに対して1.5倍の個数の補間画素データが出力さ
れる。
【0065】以上に示した画像補正装置1により、図9
に示すような歪曲収差を含む画像データI1を補正する
補正方法を説明する。図9の画像データI1は、画像中
心60cから見て水平方向に樽形歪曲が発生し、垂直方
向に糸巻き形歪曲が発生したものである。この画像デー
タI1が歪曲収差を含まない場合のものが画像データI
0である。先ず、画像データI1を水平ライン用の変換
係数群を用いることで水平方向の樽形歪曲収差を補正す
ると画像データI2が生成される。この画像データI2
を右回りに90°回転したのが画像データI2aであ
る。この画像データI2aに対して垂直ライン用の変換
係数群を用いることで垂直方向(図では水平方向)の糸
巻き形歪曲収差を補正したのが画像データI3である。
【0066】このように本実施の形態1では、光学系に
起因する歪曲収差などの歪みをリアルタイムに補正でき
るハードウェア構成を実現することが可能である。従っ
て、従来技術のようにCPUによるソフトウェア処理を
せずとも歪みを抑制された画像データを迅速に得ること
が可能となる。このため、撮像センサの画素数の増大に
伴って画像処理量が増大しても、極めて短時間で歪みの
補正処理を終了させることが可能となる。
【0067】また本実施の形態1では、図5に示したよ
うに変換係数γ(j,i)は画素データA(j,i)と
一対一対応であったが、この代わりに図10に示すよう
に変換係数群Γを複数のブロック領域(画素領域)Γ
(0,0),Γ(0,1),Γ(0,2),…に分割
し、これらブロック領域の各々に同一の変換係数を割り
当ててもよい。例えば、領域Γ(0,0)は4つの変換
係数γ(0,0),γ(0,1),γ(1,0),γ
(1,1)で構成され、これら変換係数は全て同一の値
をもつ。これにより、変換係数の個数が減るため変換係
数記憶部4の記憶領域を削減でき、変換係数記憶部4の
消費電力を低減させることが可能となる。尚、図10に
示した例では変換係数群Γを2×2のブロック単位で分
割したが、この代わりに変換係数群Γを垂直方向または
水平方向のライン単位で分割しても構わない。
【0068】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2について説明する。図11は、本実施の形態2に係る
画像補正装置1Aの概略構成を示すブロック図である。
尚、図11中、図1に示した符号と同一符号を付された
ブロックについては、上記ブロックと略同一構成を有す
るものとして詳細な説明を省略する。
【0069】図12に模式的に示すように本実施の形態
2では、図4の画像データ50に対応する変換係数群Γ
は、斜線を付した変換係数からなる境界領域(境界線)
で区画されており、その境界領域の交点に対応する太線
で囲まれた変換係数γ(0,0),γ(0,4),γ
(4,0),γ(4,4),…のみが変換係数記憶部4
に格納されている。よって、全ての画素データA(j,
i)に対応する変換係数γ(j,i)を用意する場合と
比べて、変換係数記憶部4の記憶領域を削減できる。
【0070】また変換係数補間部7は、補間係数算出部
2から「L」レベルの比較信号SPを受けると、DMA
コントローラ6Aに対して補間に必要な変換係数の転送
要求TRを発する。DMAコントローラ6Aは、当該転
送要求TRに従った変換係数を変換係数記憶部4から読
み出して変換係数補間部7に出力する。変換係数補間部
7における補間処理の例は次の通りである。前記境界領
域の交点に対応する変換係数、例えばγ(0,0)やγ
(0,4)などは変換係数記憶部4から転送されると、
そのまま補間係数算出部2に出力される。また、境界領
域上の変換係数、例えばγ(0,1)やγ(0,3)を
補間する場合、当該境界領域上の変換係数γ(0,
0)、γ(0,4)を用いて線形補間法により、γ
(0,1)=(3/4)・γ(0,0)+(1/4)・
γ(0,4)、γ(0,3)=(2/4)・γ(0,
0)+(2/4)・γ(0,4)、に従って補間処理が
実行される。
【0071】更に、当該境界領域内の変換係数、例えば
γ(1,1)を補間する場合、前記交点に対応する変換
係数γ(0,0)、γ(0,4)、γ(4,0)および
γ(4,4)を用いて線形補間法により、γ(1,1)
=(3/4)・γ(0,1)+(1/4)・γ(4,
1)、またはγ(1,1)=(3/4)・γ(1,0)
+(1/4)・γ(1,4)、すなわちγ(1,1)=
(9/16)・γ(0,0)+(3/16)・γ(0,
4)+(3/16)・γ(4,0)+(1/16)・γ
(4,4)、に従って補間処理が実行される。このよう
な補間処理により変換係数としてほぼ正確な近似値を算
出できるから、変換係数の個数を削減できるため変換係
数記憶部4の消費電力を低減できると同時に、画像デー
タ中の歪みを高精度に補正することが可能となる。
【0072】尚、図12に示す変換係数群Γの代わり
に、図13に示すような変換係数群Γ、すなわち、斜線
を付された複数本(複数領域)の変換係数列Γ1,Γ
2,Γ3のみを変換係数記憶部4に格納しておき、変換
係数補間部7は、変換係数列Γ1,Γ2,Γ3に属する
変換係数を用いて当該変換係数列の間に位置する変換係
数を補間導出するものでもよい。また、本実施の形態2
では線形補間法を用いたが、本発明では線形補間法に限
定せず、スプライン関数などを用いた他の公知の補間法
を採用してもよい。
【0073】実施の形態3.次に、本発明の実施の形態
3について説明する。図14に模式的に示すように、上
記実施の形態1,2においてDMAコントローラ6は、
補正前の画像データ50の左端から右端に向けたアドレ
ス増加方向51に従ってアドレスを指定し、当該アドレ
スの画素データを読み出しDMA転送している。しかし
ながら、図15に示すように上記補間画素算出部3から
出力された補間画像データ55には、左端から右端に行
くに従って誤差が累積することで、各ライン毎に補間画
素データ56の画素数が異なる結果となる。また、その
誤差は、補間画像データ55中に左右非対称に現れるた
め補間画像データ55の画質が若干低下する場合があっ
た。
【0074】そこで、本実施の形態3に係る画像補正方
法では、図16に示すように画像データ50の歪みの程
度が最低の画像中心を通る中心線61cを設定し、この
中心線61cの両側に左画像データ50aおよび右画像
データ50bを設ける。そして、DMAコントローラ6
は、その中心線61cを起点としてアドレス増加方向5
1aまたは51bに従ってアドレス指定を実行し、且つ
左右の画像データ50a,50bの各々について個別に
画素データを読出して補間画素算出部3に転送する。転
送された左右の画像データ50a,50bは、補間画素
算出部3で個別に補間処理を受けた後に、主メモリ5な
どのバッファ領域70にフレーム単位で転送され格納さ
れる。これにより、図17に示すように、補間画像デー
タ57は左右対称に歪みを補正されているから、補間処
理の際に発生した誤差の累積も左右対称に現れるため、
補間後の画質の低下を抑制することが可能となる。
【0075】また、バッファ領域70には、図17に示
すように、補間画像データ57を格納する領域として、
補正処理の誤差が累積し画素数の違いが現れる左右両端
を格納する左側余領域70bおよび右側余領域70c
と、それ以外の太枠で囲まれる中央領域70aとを設け
ることが望ましい。これにより、中央領域70aのみの
画素データを読み出し転送することで、一定の画素数を
もつ補間画像データを取得できる。また左側および右側
の余領域70b、70cに含まれる補間画素データの個
数は予測し難いことから、中央領域70aの画素データ
のみを転送することで、転送時のアドレス指定の方法を
簡略化できる。
【0076】実施の形態4.また図18は、本発明の実
施の形態4に係る画像補正装置の補間係数算出部2Aを
示す回路図である。図18中、図2に示す符号と同一符
号を付した回路については上記のものと略同一機能を有
するとして詳細な説明を省略する。
【0077】本実施の形態4の補間係数算出部2Aは、
CPU(図示せず)などから転送されたサイズ変更係数
SVを格納するレジスタ27を備えており、またCPU
などから伝達した選択制御信号DSにより、上記変換係
数γが入力する「1」側端子とサイズ変更係数SVが入
力する「0」側端子との何れか一方を選択する第4セレ
クタ26を備えている。これらレジスタ27と第4セレ
クタ26とを除いた構成および動作は上記実施の形態1
の補間係数算出部2のそれらと同じである。サイズ変更
係数SVは、画像データの拡大率K0から算出される値
であり、次式(3)で定義される。
【0078】SV=PBASE/K0 (3) よって、サイズ変更係数SVの値は、拡大率K0の値が
1.0、1.5、2.0の時、それぞれ128、85、
64となる。従って、このような補間係数算出部2Aを
備えた画像補正装置は、第4セレクタ26が「1」側端
子を選択した場合は転送される変換係数γに基づいて歪
みを補正し、第4セレクタ26が「0」側端子を選択し
た場合にはサイズ変更係数SVに基づいて画像データを
拡大または縮小することができる。このため、本実施の
形態4に係る画像補正装置により、画像サイズを変更す
る回路構成と歪みを補正する回路構成とを独立にもつ必
要が無くなるため、回路規模が小さくなり電力消費量の
低減が可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る画
像補正装置および請求項13に係る画像補正方法によれ
ば、画像データに含まれる歪みをリアルタイムに補正処
理するハードウェア構成を実現できることから、CPU
によるソフトウェア処理が不必要となり、歪みが抑制さ
れた高品位な画像データを迅速に得ることが可能とな
る。また、補正処理時間が短縮化されるため撮影時間を
短縮化でき、更には消費電力が低減するためにこの画像
補正装置を組み込んだデジタル・スチル・カメラなどの
撮影デバイスを長時間動作させることが可能となる。
【0080】また請求項2および請求項14によれば、
上記補間係数算出部は、画素データの転送と同期して連
続的に転送される上記変換係数に対して、リアルタイム
に上記第1補間係数と第2補間係数とを算出する。また
データ転送制御部は、上記比較回路から出力される制御
信号により、上記第1補間係数と第2補間係数とが算出
されるタイミングに合わせて画素データを転送するよう
に制御される。従って、上記歪みを画素データ単位でリ
アルタイムに補正できる。
【0081】また請求項3および請求項15によれば、
補間画素算出部は、上記第2補間係数を重み付けする第
2の画素データを正確なタイミングで保持することがで
きる。従って、上記歪みを画素データ単位でリアルタイ
ムに且つより高精度に補正できる。
【0082】また請求項4および請求項16によれば、
デジタル・スチル・カメラやデジタル・ビデオ・カメラ
などの光学系に起因する歪曲収差を高精度に補正するこ
とが可能となる。
【0083】また請求項5および請求項17によれば、
水平方向の歪みと垂直方向の歪みとを含む画像データを
リアルタイムに且つ高精度に補正することが可能とな
る。
【0084】また請求項6および請求項18によれば、
水平方向の歪みと垂直方向の歪みとを個別に補正でき
る。
【0085】また請求項7および請求項19によれば、
各画素データ毎に上記変換係数を用意する場合と比べ
て、変換係数の個数が減少するためそれら変換係数の記
憶領域を削減でき、消費電力を低減させることが可能と
なる。
【0086】また請求項8および請求項20によれば、
各画素データ毎に上記変換係数を用意する場合と比べ
て、変換係数の個数が減少するためそれら変換係数の記
憶領域を削減でき、消費電力を低減することができると
共に、上記境界線間の画素データに対応する変換係数が
補間されるから、歪曲収差を高精度に補正することが可
能となる。
【0087】また請求項9および請求項21によれば、
補間後の画像データは左右対称に歪みを補正されている
ため、画質の低下を抑制することが可能となる。
【0088】また請求項10および請求項22によれ
ば、2つの画像領域について同一の変換係数値を使用で
きるため、変換係数の記憶領域をおよそ半分に削減でき
る。
【0089】また請求項11および請求項23によれ
ば、上記余領域を除いたバッファ領域から補正後の画像
データを切り出すことで、補間処理の際に発生した誤差
が蓄積し画素数の違いが現れる両端部を含まない、一定
の画素数をもつ補間画像データを取得できる。
【0090】そして請求項12および請求項24によれ
ば、画像サイズを変更する回路構成と歪みを補正する回
路構成とを独立にもつ必要が無くなるため、全体の回路
規模が小さくなり且つ電力消費量の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像補正装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る画像補正装置を構成する補
間係数算出部の回路図である。
【図3】実施の形態1に係る画像補正装置を構成する補
間画素算出部の回路図である。
【図4】実施の形態1に係る画像補正装置の補間画素算
出部に転送される画像データを示す模式図である。
【図5】実施の形態1に係る画像補正装置の補間係数算
出部に転送される変換係数群を示す模式図である。
【図6】結像倍率の比率Rが1.0の場合の補間方法を
説明するための図である。
【図7】結像倍率の比率Rが2.0の場合の補間方法を
説明するための図である。
【図8】結像倍率の比率Rが4.0から2.0、2.0
から1.5に変化する場合の補間方法を説明するための
図である。
【図9】樽形と糸巻き形の歪曲収差を含む画像データの
補間方法を説明するための図である。
【図10】実施の形態1に係る画像補正装置で用いる他
の変換係数群の例を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る画像補正装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態2に係る画像補正装置で用いる変
換係数群の例を示す模式図である。
【図13】実施の形態2に係る画像補正装置で用いる変
換係数群の他の例を示す模式図である。
【図14】従来の補正前の画像データの読出し方法を説
明するための図である。
【図15】従来の補正後の画素データの配列を示す模式
図である。
【図16】本発明の実施の形態3において補正前の画像
データの読出し方法を説明するための図である。
【図17】実施の形態3において補正後の画素データの
配列を示す模式図である。
【図18】本発明の実施の形態4に係る画像補正装置を
構成する補間係数算出部の回路図である。
【図19】(a)は、歪曲収差を含まない正方形状の画
像データを示す図、(b)は、糸巻き形に歪曲した画像
データを示す図、(c)は、樽形に歪曲した画像データ
を示す図である。
【図20】(a)は、歪曲収差を含まない画像データを
示す図、(b)は、水平方向に糸巻き形に、垂直方向に
樽形に歪曲した画像データを示す図である。
【符号の説明】
1 画像補正装置 2 補間係数算出部 3 補間画素算出部 4 変換係数記憶部 5 主メモリ 6 DMAコントローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/07 H04N 9/64 R 5C082 9/64 1/40 101Z Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CD12 CH08 CH14 5C022 AA13 AB66 AC54 5C065 AA01 BB48 CC02 CC03 GG26 GG32 5C066 AA11 CA17 GA01 GA02 GA05 KD01 KE02 KE03 KE07 KG01 KP05 5C077 LL18 PP59 PP71 PQ18 PQ20 RR19 TT09 5C082 AA27 BA12 CA85 MM02 MM10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに含まれる歪みを補正する画
    像補正装置であって、 前記画像データを画素データ単位で転送すると共に、前
    記画像データの転送に同期して前記各画素データに対応
    する変換係数を転送するデータ転送制御部と、 前記データ転送制御部により転送された当該変換係数に
    基づいて第1補間係数と第2補間係数とを算出する補間
    係数算出部と、 前記データ転送制御部により転送された第1の画素デー
    タに前記第1補間係数を重み付けした値と、前記第1の
    画素データの転送前に保持された第2の画素データに前
    記第2補間係数を重み付けした値とから補間画素データ
    を算出する補間画素算出部と、を備えることを特徴とす
    る画像補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像補正装置であって、 前記変換係数は、前記歪みの無い画素間隔を規定する単
    位長を前記歪みにより生じた画素間隔の変化率で除算し
    た値であり、 前記補間係数算出部は、 転送された前記変換係数と前記第1補間係数とを加算す
    る加算回路と、 該加算回路から出力された加算値が前記単位長未満のと
    きは該加算値を前記第1補間係数として出力すると共に
    前記単位長から前記第1補間係数を減じた値を前記第2
    補間係数として出力し、前記加算値が前記単位長以上の
    ときには該加算値から前記単位長を減じた値を前記第1
    補間係数として出力すると共に前記単位長から前記第1
    補間係数を減じた値を前記第2補間係数として出力する
    選択回路と、 前記加算値と前記単位長とを比較し、前記加算値が前記
    単位長未満の間は前記データ転送制御部に対して同一の
    前記第1の画素データを転送させ、前記加算値が前記単
    位長以上の時には新たな画素データを転送させる制御信
    号を生成する比較回路と、を有する、画像補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像補正装置であって、
    前記補間画素算出部は、前記比較回路から伝達された前
    記制御信号により前記加算値が前記単位長以上のときに
    前記第1の画素データを読み込んで第2の画素データと
    して保持する保持回路を備える、画像補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記画像データに含まれる歪みは光
    学系に起因する歪曲収差である、画像補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記データ転送制御部は、水平ライ
    ンおよび垂直ラインの一方のライン毎に前記画素データ
    を補間係数算出部に転送した後に、前記補間画素算出部
    により算出された前記補間画素データを他方のライン毎
    に前記補間係数算出部に転送する、画像補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記変換係数は垂直ライン用と水平
    ライン用とで個別に用意されている、画像補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記画像データは複数の画素領域に
    分割されており、前記画素領域の各々に同一値の変換係
    数が割り当てられる、画像補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記画像データを複数の境界線で区
    画し、該境界線上の画素データに対応する前記変換係数
    を用いて該境界線間の画素データを補間する変換係数補
    間部を備える、画像補正装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項に記載の画像
    補正装置であって、前記データ転送制御部は、前記画像
    データを水平方向または垂直方向の略画像中心を通る中
    心線で2分し、該中心線の両側の画像領域の各々につい
    て個別にデータ転送を実行する、画像補正装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像補正装置であっ
    て、前記中心線で2分された前記画像領域の各々に対応
    付ける前記変換係数の値は前記中心線を対称軸として同
    一値に設定される、画像補正装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の画像補正装
    置であって、前記補間画素算出部が算出した各前記画像
    領域の補間画素データを格納するバッファ領域の両端に
    余領域を設けてなる、画像補正装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れか1項に記載の
    画像補正装置であって、前記データ転送制御部により転
    送される前記変換係数と、前記画像データのサイズを変
    更するサイズ変更係数との何れかを選択して前記補間係
    数算出部に出力する第2の選択回路を備え、 前記補間係数算出部は、前記第2の選択回路から伝達し
    た前記変換係数または前記サイズ変更係数に基づいて前
    記第1補間係数と前記第2補間係数とを算出する、画像
    補正装置。
  13. 【請求項13】 画像データに含まれる歪みを補正する
    画像補正方法であって、(a)前記画像データを画素デ
    ータ単位で転送すると共に、前記画像データの転送に同
    期して前記各画素データに対応する変換係数を転送する
    工程と、(b)前記工程(a)で転送された当該変換係
    数に基づいて第1補間係数と第2補間係数とを算出する
    工程と、(c)前記工程(a)で転送された第1の画素
    データに前記第1補間係数を重み付けした値と、前記第
    1の画素データの転送前に保持された第2の画素データ
    に前記第2補間係数を重み付けした値とから補間画素デ
    ータを算出する工程と、を備えることを特徴とする画像
    補正方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像補正方法であっ
    て、前記変換係数は、前記歪みの無い画素間隔を規定す
    る単位長を前記歪みにより生じた画素間隔の変化率で除
    算した値であり、 前記工程(b)は、転送された前記変換係数と前記第1
    補間係数とを加算して加算値を出力する工程と、前記加
    算値が前記単位長未満のときは該加算値を前記第1補間
    係数として出力すると共に前記単位長から前記第1補間
    係数を減じた値を前記第2補間係数として出力し、前記
    加算値が前記単位長以上のときには該加算値から前記単
    位長を減じた値を前記第1補間係数として出力すると共
    に前記単位長から前記第1補間係数を減じた値を前記第
    2補間係数として出力する工程と、を有し、 前記工程(a)は、前記加算値が前記単位長未満の間は
    同一の前記第1の画素データを転送し、前記加算値が前
    記単位長以上の時には新たな画素データを転送する工程
    を有する、画像補正方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の画像補正方法であっ
    て、前記工程(a)は、前記加算値が前記単位長以上の
    時に前記第1の画素データを読み込んで第2の画素デー
    タとして保持する工程を有する、画像補正方法。
  16. 【請求項16】 請求項13〜15の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記画像データに含まれる歪
    みは光学系に起因する歪曲収差である、画像補正方法。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記工程(a)は、水平ライ
    ンおよび垂直ラインの一方のライン毎に前記画素データ
    を転送した後に、前記工程(c)で算出された前記補間
    画素データを他方のライン毎に転送する工程を有する、
    画像補正方法。
  18. 【請求項18】 請求項13〜17の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記変換係数は垂直ライン用
    と水平ライン用とで個別に用意される、画像補正方法。
  19. 【請求項19】 請求項13〜18の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記工程(a)は、前記画像
    データを複数の画素領域に分割し、前記画素領域の各々
    に同一値の変換係数を割り当てる工程を有する、画像補
    正方法
  20. 【請求項20】 請求項13〜18の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記工程(a)は、前記画像
    データを複数の境界線で区画し、該境界線上の画素デー
    タに対応する前記変換係数を用いて該境界線間の画素デ
    ータを補間する工程を有する、画像補正方法。
  21. 【請求項21】 請求項13〜20の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記工程(a)は、前記画像
    データを水平方向または垂直方向の略画像中心を通る中
    心線で2分し、該中心線の両側の画像領域の各々につい
    て個別に画素データを転送する工程を有する、画像補正
    方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の画像補正方法であっ
    て、前記中心線で2分された前記画像領域の各々に対応
    付ける前記変換係数の値を前記中心線を対称軸として同
    一値に設定する、画像補正方法。
  23. 【請求項23】 請求項21または22記載の画像補正
    方法であって、前記工程(c)で算出された補間画素デ
    ータを両端に余領域を設けたバッファ領域に転送する、
    画像補正方法。
  24. 【請求項24】 請求項13〜23の何れか1項に記載
    の画像補正方法であって、前記工程(a)は、転送され
    る前記変換係数と前記画像データのサイズを変更するサ
    イズ変更係数との何れかを選択する工程を有し、前記工
    程(b)において、前記工程(a)で選択された前記変
    換係数または前記サイズ変更係数に基づいて前記第1補
    間係数と前記第2補間係数とが算出される、画像補正方
    法。
JP2001068714A 2001-03-12 2001-03-12 画像補正装置および画像補正方法 Expired - Fee Related JP4827213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068714A JP4827213B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 画像補正装置および画像補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001068714A JP4827213B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 画像補正装置および画像補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002268624A true JP2002268624A (ja) 2002-09-20
JP4827213B2 JP4827213B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=18926863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001068714A Expired - Fee Related JP4827213B2 (ja) 2001-03-12 2001-03-12 画像補正装置および画像補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4827213B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005044098A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2005045514A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
CN100369459C (zh) * 2003-06-20 2008-02-13 佳能株式会社 图像信号处理装置
JP2008512767A (ja) * 2004-09-09 2008-04-24 シリコン オプティックス インコーポレイテッド 一般的な2次元空間変換の表現システム及び方法
JP2009065639A (ja) 2007-06-27 2009-03-26 Christie Digital Systems Usa Inc 画像の縮尺を変更して縮尺変更画像を生成する方法および装置
JP2010176547A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Dainippon Printing Co Ltd 画像処理装置に含まれる制御装置、制御方法、及び制御処理プログラム
US7813585B2 (en) 2003-07-28 2010-10-12 Olympus Corporation Image processing apparatus, image processing method, and distortion correcting method
WO2013114848A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 パナソニック株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
KR101736470B1 (ko) 2012-10-23 2017-05-16 한화테크윈 주식회사 수차 왜곡의 보정 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05207271A (ja) * 1992-01-24 1993-08-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像拡大装置
JPH1011009A (ja) * 1996-04-23 1998-01-16 Hitachi Ltd 映像信号の処理装置及びこれを用いた表示装置
JPH11250239A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Kyocera Corp Yuvデータによりディストーション補正を行うディジタル撮像装置
JP2000050044A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法及び装置
JP2000132136A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Mitsubishi Electric Corp 画素数変換装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05207271A (ja) * 1992-01-24 1993-08-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像拡大装置
JPH1011009A (ja) * 1996-04-23 1998-01-16 Hitachi Ltd 映像信号の処理装置及びこれを用いた表示装置
JPH11250239A (ja) * 1998-02-27 1999-09-17 Kyocera Corp Yuvデータによりディストーション補正を行うディジタル撮像装置
JP2000050044A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法及び装置
JP2000132136A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Mitsubishi Electric Corp 画素数変換装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100369459C (zh) * 2003-06-20 2008-02-13 佳能株式会社 图像信号处理装置
US7433547B2 (en) 2003-06-20 2008-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Image signal processing apparatus
JP2005044098A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2005045514A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
US7813585B2 (en) 2003-07-28 2010-10-12 Olympus Corporation Image processing apparatus, image processing method, and distortion correcting method
JP2008512767A (ja) * 2004-09-09 2008-04-24 シリコン オプティックス インコーポレイテッド 一般的な2次元空間変換の表現システム及び方法
JP2009065639A (ja) 2007-06-27 2009-03-26 Christie Digital Systems Usa Inc 画像の縮尺を変更して縮尺変更画像を生成する方法および装置
JP2010176547A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Dainippon Printing Co Ltd 画像処理装置に含まれる制御装置、制御方法、及び制御処理プログラム
WO2013114848A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 パナソニック株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
GB2514495A (en) * 2012-01-31 2014-11-26 Panasonic Corp Image processing device and image processing method
GB2514495B (en) * 2012-01-31 2015-04-22 Panasonic Ip Man Co Ltd Image processing device and image processing method
JPWO2013114848A1 (ja) * 2012-01-31 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
US9396529B2 (en) 2012-01-31 2016-07-19 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing apparatus and image processing method
US9836829B2 (en) 2012-01-31 2017-12-05 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing apparatus and image processing method
US10366477B2 (en) 2012-01-31 2019-07-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image processing apparatus and image processing method
KR101736470B1 (ko) 2012-10-23 2017-05-16 한화테크윈 주식회사 수차 왜곡의 보정 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4827213B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7116358B1 (en) Image processing circuit of image input device
JP5385740B2 (ja) 撮像装置及び画像データの補正方法
US20060290791A1 (en) Image control device with information-based image correcting capability, image control method and digital camera
US8928782B2 (en) Image processing device and image capture device
CN101489021B (zh) 图像处理***和包含该图像处理***的相机
US7499082B2 (en) Distortion correction circuit for generating distortion-corrected image using data for uncorrected image
US7317482B2 (en) Distance calculating method and imaging device
JP2002268624A (ja) 画像補正装置および画像補正方法
JP2001086522A (ja) 画像処理装置
JPH11250239A (ja) Yuvデータによりディストーション補正を行うディジタル撮像装置
JP2016163331A (ja) 画像処理装置
CN111462021A (zh) 图像处理方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
US9075756B2 (en) Method and apparatus for allowing access to individual memory
JP4922545B2 (ja) 資料提示装置およびその画像処理方法
CN115829849A (zh) 基于G分量引导图的Bayer图像的处理方法、装置和设备
WO2012056684A1 (ja) 画像信号処理装置、画像信号処理方法およびプログラム
CN113473028A (zh) 图像处理方法、装置、摄像头组件、电子设备及介质
JP2004112579A (ja) 解像度変換回路、それを用いたデジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ
JP3748446B2 (ja) 画像入力装置の画像処理回路
JP5278421B2 (ja) 撮像装置
JPH04275776A (ja) 画像読み取り装置
JP2014110507A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2002330283A (ja) 解像度変換方法および解像度変換装置
JP2000059800A (ja) 画像信号処理回路
JP2006303693A (ja) 縮小画像の生成機能を備える電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070426

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110912

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4827213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees