JP2002267784A - 原子炉注水系統の注水流量調整設備 - Google Patents

原子炉注水系統の注水流量調整設備

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JP2002267784A
JP2002267784A JP2001062951A JP2001062951A JP2002267784A JP 2002267784 A JP2002267784 A JP 2002267784A JP 2001062951 A JP2001062951 A JP 2001062951A JP 2001062951 A JP2001062951 A JP 2001062951A JP 2002267784 A JP2002267784 A JP 2002267784A
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water
flow
pipe
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Michitomo Kuroda
理知 黒田
Fumihiko Ishibashi
文彦 石橋
Yuji Yamamoto
雄司 山本
Akira Murase
昭 村瀬
Kazuo Kushima
和夫 久島
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流量が任意に固定される機械制御等のポンプ、
タービンに流量調整できるようにし、かつ設備の簡素化
を図る。 【解決手段】原子炉圧力容器7と復水貯蔵槽1及びサプ
レッションプール2とを接続する注水配管5に注水ポン
プ3、系統流量計10、注水流量計12及び注入弁6を取り
付ける。注水流量計12と系統流量計10との間の注水配管
5に復水貯蔵槽戻り配管17を分岐接続し、この戻り配管
17に戻り流量計11と流量調整弁15を取り付ける。これに
より系統流量の差分が原子炉圧力容器7へ戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水を原子炉圧
力容器及び復水貯蔵槽またはサプレッションプール等の
水源に分配注水するタービン駆動による原子炉注水系統
の注水流量調整設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子力発電プラントで
は、原子炉隔離時等に原子炉圧力容器に冷却水を注水
し、水位調整を実施できるタービン駆動原子炉注水系統
を備えている。図6(a),(b)により従来のタービ
ン駆動原子炉注水系統の注水流量調整設備の第1及び第
2の例を説明する。
【0003】図6(a)に示す第1の例において、ター
ビン駆動原子炉注水系統は、復水を貯蔵しておく第1の
水源となる復水貯蔵槽1と、サプレッションプール水を
貯蔵しておく第2の水源となるサプレッションプール2
と、非常時に原子炉圧力容器7内へ冷却水として復水ま
たはサプレッションプール水を注水する注水ポンプ3を
備えている。
【0004】また、原子炉圧力容器7内で発生する蒸気
を供給する蒸気加減弁8を有する蒸気供給配管9と、こ
の蒸気供給配管9に接続し蒸気を利用して注水ポンプ3
を回転軸26により駆動させるポンプ駆動用タービン4を
有している。また、ポンプ駆動用タービン4の回転数を
制御する流量演算器20が蒸気加減弁8に信号線27を介し
て設置されている。
【0005】復水貯蔵槽1及びサプレッションプール2
の水源から注水ポンプ3の駆動により原子炉圧力容器7
へ冷却水を移送する注入弁6及び系統流量計10を有する
注水配管5が接続されている。
【0006】注入弁6と系統流量計10との間に設けられ
た注水配管5から分岐接続した、サプレッションプール
2へ戻る再循環弁21を有する再循環配管22が設けられて
いる。なお、図6(b)に示した第2の例では再循環配
管22はサプレッションプール2ではなく復水貯蔵槽1へ
戻るよう設けられている。
【0007】また、ポンプ駆動用タービン4とサプレッ
ションプール2とを接続するタービン排気配管24と、復
水貯蔵槽1の下部と注水配管5とを連通する連通管25を
備えている。なお、系統流量計10と流量演算器20は信号
線28により電気的に接続している。
【0008】ここで、原子炉圧力容器7内へ注水する冷
却水は、第1の冷却水源として復水貯蔵槽1の復水、第
2の冷却水源としてサプレッションプール2のサプレッ
ションプール水を利用している。注入弁6を開き、復水
貯蔵槽1またはサプレッションプール2から注水ポンプ
3の作動によって冷却水は注水配管5を通して原子炉圧
力容器7へ注水される。
【0009】なお、注水流量は、注水配管5に設けられ
た系統流量計10の流量と、原子炉圧力容器7内の圧力、
指定流量入力値から流量演算器20で処理された信号によ
り、蒸気供給配管9に設けられた蒸気加減弁8を調整
し、ポンプ駆動用タービン4の回転数を調整すること
で、一定流量にコントロールされる。流量値自体は流量
演算器20内で流量値を設定することが可能で、それに合
わせ流量調整がなされる。
【0010】また、冷却水を復水貯蔵槽1またはサプレ
ッションプール2から注水ポンプ3によって、注水配管
5に分岐接続された再循環配管22から図6(a)に示す
サプレッションプール2に戻すことで、原子炉の通常運
転中に冷却水を原子炉圧力容器7に注水することなく、
タービン駆動原子炉注水系統の系統健全性を確認可能と
している。
【0011】ところで、原子炉圧力容器7内の蒸気を動
力源としてポンプ駆動用タービン4を駆動し、このター
ビン4により注水ポンプ3を駆動して原子炉圧力容器7
内へ注水する原子炉注水設備が例えば特開平9−113669
号公報に開示されている。
【0012】この公報では原子炉圧力容器内へ注水を行
う注水ポンプと、この注水ポンプを駆動する蒸気タービ
ンとを備え、この蒸気タービンが発電機をも駆動するよ
うに形成されている原子炉注水設備が開示されており、
前記蒸気タービンと発電機とを速度変換器を介して結合
するとともに、この速度変換器を蒸気タービンの速度変
化にかかわらず発電機の回転数が一定となるように制御
している。
【0013】そして、注入ポンプから原子炉圧力容器へ
の注入流量の制御が、周囲の機器に影響されることなく
自由にでき、注水流量の制御にかかわらず発電機の出力
周波数が一定で安定した電源供給を可能としている。
【0014】上記公報によるこの原子炉注水設備の試験
ラインは従来の原子力発電プラント(BWR−4,5)
からプラント運転中にポンプ注水の確認を目的として構
成している一般的な試験ラインである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の注水
ポンプ3及びポンプ駆動用タービン4の設備は、その周
辺設備が複雑化されており、設備的に大きなものとなっ
ている。そのため、より一層簡素化された原子炉注水系
ポンプ及びタービン設備の投入が望まれている。
【0016】簡素化された原子炉注水径ポンプ及びター
ビン設備では、流量調整に必要な系統流量、蒸気圧力、
系統圧力を監視し、そのバランスにより機械的に蒸気加
減弁を調整し予め決められた流量に調整する設備も含ま
れている。
【0017】しかし、簡素化された原子炉注水系ポンプ
及びタービン設備においては、予め決められた流量に設
定することができず、従来の設備における流量の指定を
自由に変え流量調整することが可能である機能が付随さ
れていない。従って、簡素化された原子炉注水系ポンプ
及びタービン設備では、運転員の流量調整による原子炉
圧力容器水位調整が従来設備より劣る課題がある。
【0018】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、システムが簡素化され流量が任意に固定され
る機械制御等のポンプ、タービンにおいて容易に流量調
整できる原子炉注水系統の注水流量調整設備を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
原子炉圧力容器と、この原子炉圧力容器に接続された蒸
気供給配管と、この蒸気供給配管に蒸気加減弁を介して
接続されたポンプ駆動用タービンと、このポンプ駆動用
タービンの排気側にタービン排気配管を介して接続され
たサプレッションプールと、このサプレッションプール
と前記原子炉圧力容器との間に接続された注水配管と、
この注水配管に取り付けられ前記ポンプ駆動用タービン
で駆動される注水ポンプと、この注水ポンプの吐出側か
ら前記原子炉圧力容器に向けて順次前記注水配管に取り
付けられた系統流量計、注水流量計及び注入弁と、前記
系統流量計と前記注水流量計との間に設けられた前記注
水配管に分岐接続された水源戻り管と、この水源戻り管
に取り付けられた戻り流量計及び流量調整弁と、前記水
源戻り管の下流側に接続された復水貯蔵槽または前記サ
プレッションプールあるいはその両者からなる水源とを
具備したことを特徴とする。
【0020】請求項1に係る発明によれば、注水ポンプ
により冷却水を注水配管及び戻り配管を介して注水し、
戻り配管上の流量調整弁において戻り流量を調整するこ
とにより注水流量を調整し、簡素化された原子炉注水系
ポンプ及びタービン設備において、従来設備と同等の流
量調整機能を持ち合わせる。
【0021】請求項2に係る発明は、前記系統流量計、
前記注水流量計及び戻り流量計のうち少なくとも2つの
計測器を流量演算器に接続してなることを特徴とする。
また、この構成によれば、特に注入流量が大きく変化し
易い原子炉起動初期やあるいは炉停止時において、注水
流量の調整を、タービン系側の注水配管の流量調整を行
うことなく容易に実施することができる。
【0022】請求項2に係る発明によれば、系統流量、
原子炉圧力容器注水流量、水源戻り流量を監視しなが
ら、水源の冷却水を原子炉圧力容器へ流量を調整し、注
水できることにより、運転員の系統一括監視が可能とな
るタービン駆動原子炉注水系統注水流量調整設備を提供
することができる。
【0023】請求項3に係る発明は、前記注水ポンプか
ら前記水源への戻り流量を自動調整する自動調整装置を
設けてなることを特徴とする。請求項3に係る発明によ
れば、水源の冷却水を原子炉圧力容器へ流量を調整し注
水できるので、運転員が指定した流量を自動調整し、運
転員による流量調整の低減が可能となる。
【0024】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明において、前記流量調整弁は電動弁、空気式作動弁、
オリフィスまたは自動流量調整弁を組み合わせて流量調
整を行う弁からなることを特徴とする。
【0025】請求項4に係る発明によれば、流量調整弁
への負荷分配を行うことができるため、高圧であるター
ビン駆動原子炉注水系統に対する圧力分配を実施するこ
とができ、弁設計条件を有利にすることができる。
【0026】請求項5に係る発明は、前記注水ポンプの
回転系と前記蒸気加減弁とは電気的に接続してなること
を特徴とする。請求項5に係る発明によれば、原子炉圧
力容器からポンプ駆動用タービンへ蒸気供給配管内を通
して流れる蒸気流量を蒸気加減弁により流量調整し、注
水ポンプの回転数を調整することにより原子炉圧力容器
内への注水流量を調整することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1(a)により第1の実施の形
態に係る原子炉注水系統の注水流量調整設備における系
統構成例を説明する。図1(a)において、図6(a)
と同一部分には同一符号を付して説明する。すなわち、
原子炉圧力容器7へ注水する復水を貯蔵しておく第1の
水源としての復水貯蔵槽1と、サプレッションプール水
を貯蔵しておく第2の水源としてのサプレッションプー
ル2が設置されている。そして、冷却水として復水また
はサプレッションプール水を原子炉圧力容器7へ注水す
る注水ポンプ3が設置されている。
【0028】注水ポンプ3を原子炉圧力容器7より発生
する蒸気により駆動させるポンプ駆動用タービン4と、
注水ポンプ3と原子炉圧力容器7とを接続し冷却水を移
送する注入弁6及び系統流量計10を備えた注水配管5が
設置されている。
【0029】注入弁6と系統流量計10との間の注水配管
5から分岐し、冷却水の一部を復水貯蔵槽1へ戻す流量
調整弁15及び戻り流量計11を備えた復水貯蔵槽戻り配管
17が接続構成されている。また、注水ポンプ3と蒸気加
減弁8とは信号線32により電気的に接続している。な
お、復水貯蔵槽戻り配管17は、従来の再循環配管22に戻
り流量計11を設置することで同一の機能を果たすことが
可能となる。
【0030】つぎに、本実施の形態に係るタービン駆動
原子炉注水系統の注水流量調整設備の作用について説明
する。図1(a)において、復水を復水貯蔵槽1から注
水ポンプ3によって、注水配管5へ移送し原子炉圧力容
器7内に注水することができる。ここで、原子炉圧力容
器7への注水流量の調整は、注水配管5に分岐接続する
復水貯蔵槽戻り配管17上の流量調整弁15を戻り流量計11
により監視しながら調整し、復水貯蔵槽1への戻り流量
を調整することで可能となる。
【0031】また、この構成によれば、特に注入流量が
大きく変化し易い原子炉起動初期やあるいは炉停止時に
おける流量の調整を、ポンプ起動用タービン4から流入
する流量の調整を行うことなく、容易に実施することが
できる。
【0032】また、図1(a)において破線で示したよ
うに、戻り流量計11の代りとしてあるいは付加的に、注
水配管5の下流に取り付けた注水流量計12を復水貯蔵槽
戻り配管17の下流に設置することでも流量調整可能であ
る。
【0033】この場合、戻り流量を調整することにより
注水流量を調整し、簡素化された原子炉注水系ポンプと
タービン設備において、従来設備と同等の流量調整機能
を持ち合わせる原子炉注水系統の注水流量調整設備を提
供することができる。なお、この流量調整方法を用いる
ことで、従来設備においても、同様の流量制御方法に変
更することも可能である。
【0034】つぎに、図1(b)により本発明に係る原
子炉注水系統の注水流量調整設備の第2の実施の形態を
説明する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、水源をサプレッションプール2のプール水とし、サ
プレッションプール水の一部をサプレッションプール2
に戻すことにある。
【0035】すなわち、図1(b)において、原子炉圧
力容器7へ注水するサプレッションプール水を貯蔵して
おくサプレッションプール2と、復水を貯蔵しておく復
水貯蔵槽1と、冷却水として復水またはサプレッション
プール水を原子炉圧力容器7内へ注水する注水ポンプ3
を備えている。
【0036】また、注水ポンプ3を原子炉圧力容器7か
ら発生する蒸気により駆動させるポンプ駆動用タービン
4と、注水ポンプ3と原子炉圧力容器7とを接続し冷却
水を移送する注入弁6及び系統流量計10を有する注水配
管5と、注水配管5に分岐接続し、冷却水の一部をサプ
レッションプール2へ戻す、流量調整弁15及び戻り流量
計11を有するサプレッションプール戻り配管18を備えて
いる。なお、サプレッションプール戻り配管18は、従来
の再循環配管22に戻り流量計11を設置することで同一の
機能を果たすことが可能となる。
【0037】本実施の形態によれば、サプレッションプ
ール水をサプレッションプール2から注水ポンプ3によ
って注水配管5へ移送し、原子炉圧力容器7内に注水す
ることができる。ここで、原子炉圧力容器7への注水流
量調整は、注水配管5に分岐接続するサプレッションプ
ール戻り配管18上の流量調整弁15を戻り流量計11により
監視しながら調整し、サプレッションプール2への戻り
流量を調整することで可能となる。
【0038】また、図1(b)において破線で示したよ
うに、戻り流量計11の代りとしてあるいは付加的に注水
配管5のサプレッションプール戻り配管18の下流に注水
流量計12を設置することでも流量調整可能である。
【0039】この場合、戻り流量を調整することにより
注水流量を調整し、簡素化された原子炉注水系ポンプ及
びタービン設備において、従来設備と同等の流量調整機
能を持ち合わせるタービン駆動原子炉注水系統の注水流
量調整設備を提供することができる。なお、この流量調
整方法を用いることで、従来設備においても、同様の流
量制御方法に変更することも可能である。
【0040】つぎに図2により本発明に係る原子炉注水
系統の注水流量調整設備の第3の実施の形態を説明す
る。本実施の形態が第1及び第2の実施の形態と異なる
点は、水源を復水またはサプレッションプール水の選択
とし、復水またはサプレッションプール水の一部を復水
貯蔵槽1またはサプレッションプール2を選択し戻すこ
とにある。
【0041】本実施の形態は、図2に示したように、原
子炉圧力容器7へ注水するサプレッションプール水を貯
蔵しておくサプレッションプール2と、原子炉圧力容器
7へ注水する復水を貯蔵しておく復水貯蔵槽1と、冷却
水として復水またはサプレッションプール水を原子炉圧
力容器7内へ注水する注水ポンプ3を備えている。
【0042】また、注水ポンプ3を原子炉圧力容器7か
ら発生する蒸気により駆動させるポンプ駆動用タービン
4と、注水ポンプ3と原子炉圧力容器7とを接続し冷却
水を移送する注入弁6及び系統流量計10を有する注水配
管5と、注水配管5に分岐接続し、復水またはサプレッ
ションプール水の一部を復水貯蔵槽1またはサプレッシ
ョンプール2へ戻す、戻り流量計11及び流量調整弁15及
び切替弁16を有する復水貯蔵槽・サプレッションプール
戻り配管19を備えている。
【0043】なお、従来の再循環配管22に戻り流量計1
1,流量調整弁15を設置し、再循環配管が接続されてい
ない他方の戻り先に戻り配管を追加し、切替弁16を設置
することで同一の機能を果たすことが可能となる。
【0044】本実施の形態によれば、復水を復水貯蔵槽
1から、またはサプレッションプール水をサプレッショ
ンプール2から、注水ポンプ3によって注水配管5へ移
送し、原子炉圧力容器7内に注水することができる。
【0045】ここで、原子炉圧力容器7への注水流量の
調整は、注水配管5に分岐接続する復水貯蔵槽・サプレ
ッションプール戻り配管19の流量調整弁15を戻り流量計
11で監視しながら調整し、切替弁16で復水貯蔵槽1また
はサプレッションプール2への切替を選択し、戻り流量
を調整することが可能となる。
【0046】なお、図2において破線で示したように、
戻り流量計11の代りとしてあるいは付加的に、注水配管
5の復水貯蔵槽・サプレッションプール戻り配管19下流
に注水流量計12を設置することでも流量調整可能であ
る。また、流量調整弁15は、切替弁16に機能を持たせる
ことも可能である。
【0047】この場合、戻り流量を調整することにより
注水流量を調整し、簡素化された原子炉注水系ポンプ及
びタービン設備において、従来設備と同等の流量調整機
能を持ち合わせるタービン駆動原子炉注水系統の注水流
量調整設備を提供することができる。なお、この流量調
整設備を用いることで、従来設備においても、同様の流
量制御方法に変更することも可能である。
【0048】つぎに図3(a)〜(d)により第1から
第3の実施の形態に適用する流量監視設備の例を説明す
る。すなわち、第1から第3の実施の形態において系統
流量、原子炉圧力容器7への注水流量、復水貯蔵槽戻り
配管17またはサプレッションプール戻り配管18への戻り
流量の流量監視設備について示すものである。
【0049】図3(a)に示す第1の例は、注水配管5
に分岐接続した復水貯蔵槽戻り配管17またはサプレッシ
ョンプール戻り配管18、あるいはその両者の戻り配管19
に戻り流量計11を取り付けた場合、原子炉圧力容器7内
への注水流量を確認するために戻り流量計11と系統流量
計10との間に差流量計(DF)13を設けて電気的に接続
した例である。
【0050】図3(b)に示す第2の例は、注水配管5
に分岐接続した復水貯蔵槽戻り配管17またはサプレッシ
ョンプール戻り配管18、あるいはその両者の戻り管19に
戻り流量計11を取り付けた場合、系統流量を確認するた
め、戻り流量計11と注水流量計12との間に加算流量計
(PF)14を設けて電気的に接続した例である。
【0051】図3(c)に示す第3の例は、復水貯蔵槽
戻り配管17またはサプレッションプール戻り配管18、あ
るいはその両者の戻り配管19に流量調整弁15を取り付
け、注水配管5に設けた注入弁6の注入ポンプ3側に沿
って注水流量計12、差流量計13及び系統流量計10を設け
て、差流量計13により復水貯蔵槽戻り流量またはサプレ
ッションプール戻り流量を確認することができるように
した例である。
【0052】図3(d)に示す第4の例は、注水配管5
に分岐接続した復水貯蔵槽戻り配管17またはサプレッシ
ョンプール戻り配管18、あるいはその両者の戻り配管19
に戻り流量計11と流量調整弁15を取り付けるとともに、
注水配管5に注入弁6、注水流量計12及び系統流量計10
を取り付けた例で、これにより各流量を監視することも
できる。この例では、分岐前後の流量が一括監視可能と
なることから、運転員の作業性向上が可能である。
【0053】つぎに図4(a)〜(c)により本発明に
係る実施の形態に適用する原子炉圧力容器注水流量を自
動制御する設備の例を説明する。すなわち、第1から第
3の実施の形態において復水貯蔵槽戻り配管17またはサ
プレッションプール戻り配管18、あるいはその両者の戻
り配管19の戻り流量を自動制御することにより、原子炉
圧力容器内の注水流量の調整を自動的に行う方法であ
る。
【0054】まず、図4(a)に示す第1の例は、注水
配管5に設けられた注水流量計12の流量と調整したい流
量信号と流量調整弁15の開閉状態をもとに、流量演算器
20により復水貯蔵槽戻り配管17またはサプレッションプ
ール戻り配管18、あるいはその両者の戻り配管19に設け
られた流量調整弁15が自動的に戻り流量を調整し、注水
流量を調整することにある。
【0055】この第1の例での流量演算器20による戻り
流量の調整についてその一例を説明する。すなわち、注
入配管5によって原子炉圧力容器7へ導かれる注水流量
計12における流量の目標値を設定する流量目標値設定手
段(図示せず)により目標値をαと設定する。この設定
条件を流量演算器20に入力する操作を、図4(a)では
簡略化して矢印で示している。このとき、流量演算器20
では、αを、実際の注水流量計12による測定値βと比較
演算して、(β−α)の値が予め定められた正値より大
きくなった場合には流量調整弁15の開度を大きくし、よ
り戻り配管17(または18あるいは19)側の流量が大きく
なるよう調整を行う。また、(β−α)の値が予め定め
られた負値より小さくなった場合には流量調整弁15の開
度を小さくしあるいは閉として、より原子炉圧力容器7
側への注水流量が大きくなるよう調整を行う。
【0056】また、図4(b)に示す第2の例は、復水
貯蔵槽戻り配管17またはサプレッションプール戻り配管
18、あるいはその両者の戻り配管19に設けられた戻り流
量計11の流量と調整したい流量信号と流量調整弁15の開
閉状態をもとに、流量演算器20により流量調整弁15によ
り自動的に戻り流量が調整され、注水流量を調整するこ
とにある。
【0057】この第2の例での流量演算器20による戻り
流量の調整についてその一例を説明する。すなわち、戻
り配管17(18,19)によって復水貯蔵槽1またはサプレ
ッションプール2に戻される戻り流量計11における流量
の目標値を設定する流量目標値設定手段(図示せず)に
より目標値をαと設定されたとき、流量演算器20では、
αを、実際の戻り流量計11による測定値βと比較演算し
て、(β−α)の値が予め定められた正値より大きくな
った場合には流量調整弁15の開度を小さくしあるいは閉
として、より原子炉圧力容器7側への注水流量が大きく
なるよう調整を行う。また、(β−α)の値が予め定め
られた負値より小さくなった場合には流量調整弁15の開
度を大きくし、より戻り配管17(18,19)側の流量が大
きくなるよう調整を行う。
【0058】また、図4(c)に示す第3の例は、復水
貯蔵槽戻り配管17またはサプレッションプール戻り配管
18、あるいはその両者の戻り配管19に自動流量調整弁
(FCV)23を設け、調整したい流量を指定することで
自動的に戻り流量が調整され、注水流量を調整すること
にある。この例では、運転員が流量を指定することのみ
で、自動的に流量を調整することが可能なため、運転員
の流量調整弁操作に対する操作性向上が可能である。
【0059】つぎに図5(a)〜(d)により本実施の
形態に適用する流量調整弁15の構成として、電動弁、空
気式作動弁、オリフィス、自動流量調整弁23を組み合わ
せる流量調整設備の例を説明する。
【0060】図5(a)に示す第1の例は、注水配管5
に取り付けた注入弁6を電動弁または空気式作動弁と
し、この弁にオリフィス29を組み合わせ、流量調整を実
施することにある。
【0061】図5(b)に示す第2の例は、同じく自動
流量調整弁23とオリフィス29を組み合わせ、流量調整を
実施することにある。図5(c)に示す第3の例は、同
じく複数の電動弁または空気式作動弁31とオリフィス29
を組み合わせ、流量調整を実施することにある。
【0062】図5(d)に示す第4の例は、同じく従来
設置している再循環配管22にバイパス配管30を取り付
け、このバイパス配管30に流量調整弁15とオリフィス29
を取り付けて、流量調整を実施することにある。再循環
配管22には電動弁または空気式作動弁31とオリフィス29
が直列接続されている。この例によれば、高圧であるタ
ービン駆動原子炉注水系統に対する圧力分配を実施する
ことが可能となり、弁設計条件を有利にすることが可能
となる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、原子炉圧力容器への注
水流量調整が可能となることから、簡素化された原子炉
注水系ポンプ及びタービン設備において、従来設備と同
等の流量調整機能を持ち合わせることができる。また、
運転員の系統監視、流量調整操作性、及び弁設計条件へ
の有利性を付加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る原子炉注水系統の注水流
量調整設備の第1の実施の形態を示す系統図、(b)は
同じく第2の実施の形態を示す系統図。
【図2】同じく第3の実施の形態を示す系統図。
【図3】(a)は本発明の実施の形態で適用する流量監
視設備の第1の例を示す系統図、(b)は同じく第2の
例を示す系統図、(c)は同じく第3の例を示す系統
図、(d)は同じく第4の例を示す系統図。
【図4】(a)は本発明の実施の形態で適用する自動流
量調整設備の第1の例を示す系統図、(b)は同じく第
2の例を示す系統図、(c)は同じく第3の系統図。
【図5】(a)は本発明の実施の形態で適用する流量調
整弁の第1の例を示す系統図、(b)は同じく第2の例
を示す系統図、(d)は同じく第3の系統図、(d)は
同じく第4の系統図。
【図6】(a)は従来のタービン駆動原子炉注水系統の
注水流量調整設備の第1の例を示す系統図、(b)は同
じく第2の例を示す系統図。
【符号の説明】
1…復水貯蔵槽、2…サプレッションプール、3…注水
ポンプ、4…ポンプ駆動用タービン、5…注水配管、6
…注入弁、7…原子炉圧力容器、8…蒸気加減弁、9…
蒸気供給配管、10…系統流量計、11…戻り流量計、12…
注水流量計、13…差流量計、14…加算流量計、15…流量
調整弁、16…切替弁、17…復水貯蔵槽戻り配管、18…サ
プレッションプール戻り配管、19…両者の戻り配管、20
…流量演算器、21…再循環弁、22…再循環配管、23…自
動流量調整弁、24…タービン排気配管、25…連通管、26
…回転軸、27…信号線、28…信号線、29…オリフィス、
30…バイパス配管、31…電動弁または空気式作動弁、32
…信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雄司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 村瀬 昭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 久島 和夫 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G075 AA03 BA12 CA27 DA05 EA10 FA11 FC04 FC14 GA24 GA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器と、この原子炉圧力容器
    に接続された蒸気供給配管と、この蒸気供給配管に蒸気
    加減弁を介して接続されたポンプ駆動用タービンと、こ
    のポンプ駆動用タービンの排気側にタービン排気配管を
    介して接続されたサプレッションプールと、このサプレ
    ッションプールと前記原子炉圧力容器との間に接続され
    た注水配管と、この注水配管に取り付けられ前記ポンプ
    駆動用タービンで駆動される注水ポンプと、この注水ポ
    ンプの吐出側から前記原子炉圧力容器に向けて順次前記
    注水配管に取り付けられた系統流量計、注水流量計およ
    び注入弁と、前記系統流量計と前記注水流量計との間に
    設けられた前記注水配管に分岐接続された水源戻り管
    と、この水源戻り管に取り付けられた戻り流量計及び流
    量調整弁と、前記水源戻り管の下流側に接続された復水
    貯蔵槽または前記サプレッションプールあるいはその両
    者からなる水源とを具備したことを特徴とする原子炉注
    水系統の注水流量調整設備。
  2. 【請求項2】 前記系統流量計、前記注水流量計及び戻
    り流量計のうち少なくとも2つの計測器を流量演算器に
    接続してなることを特徴とする請求項1記載の原子炉注
    水系統の注水流量調整設備。
  3. 【請求項3】 前記注水ポンプから前記水源への戻り流
    量を自動調整する自動調整装置を設けてなることを特徴
    とする請求項1記載の原子炉注水系統の注水流量調整設
    備。
  4. 【請求項4】 前記流量調整弁は電動弁、空気式作動
    弁、オリフィスまたは自動流量調整弁を組み合わせて流
    量調整を行う弁からなることを特徴とする請求項1記載
    の原子炉注水系統の注水流量調整設備。
  5. 【請求項5】 前記注水ポンプの回転系と前記蒸気加減
    弁とは電気的に接続してなることを特徴とする請求項1
    記載の原子炉注水系統の注水流量調整設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013140079A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉隔離時冷却装置
JP2017044645A (ja) * 2015-08-28 2017-03-02 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉隔離時冷却装置
CN110265157A (zh) * 2019-06-24 2019-09-20 上海核工程研究设计院有限公司 一种多功率尺度的全自然循环反应堆及其使用方法

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