JP2002266603A - タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン - Google Patents

タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン

Info

Publication number
JP2002266603A
JP2002266603A JP2001062442A JP2001062442A JP2002266603A JP 2002266603 A JP2002266603 A JP 2002266603A JP 2001062442 A JP2001062442 A JP 2001062442A JP 2001062442 A JP2001062442 A JP 2001062442A JP 2002266603 A JP2002266603 A JP 2002266603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
shield layer
heat shield
gas
platform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001062442A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumoto Tomita
康意 富田
Shigehiro Shiosaki
成弘 潮崎
Kengo Yamaguchi
健吾 山口
Hideaki Kaneko
秀明 金子
Koutaro Oshima
功太郎 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001062442A priority Critical patent/JP2002266603A/ja
Priority to US10/067,947 priority patent/US6811373B2/en
Priority to EP02003340A priority patent/EP1239058A3/en
Priority to CA002372016A priority patent/CA2372016C/en
Publication of JP2002266603A publication Critical patent/JP2002266603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/28Selecting particular materials; Particular measures relating thereto; Measures against erosion or corrosion
    • F01D5/288Protective coatings for blades
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D9/00Stators
    • F01D9/02Nozzles; Nozzle boxes; Stator blades; Guide conduits, e.g. individual nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2230/00Manufacture
    • F05D2230/90Coating; Surface treatment
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2240/00Components
    • F05D2240/80Platforms for stationary or moving blades
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2300/00Materials; Properties thereof
    • F05D2300/60Properties or characteristics given to material by treatment or manufacturing
    • F05D2300/611Coating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮熱層の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制可
能なタービン動翼、タービン静翼、タービン分割環、及
び、燃焼ガス温度を高めてエネルギ効率を向上させるこ
とができるガスタービンの提供。 【解決手段】 ガスタービン1を構成するタービン3に
備えられたタービン動翼Rは、燃焼ガス流通方向に延び
るガスパス面22aをもったプラットホーム22と、プ
ラットホーム22から起立する翼部23とを備える。ガ
スパス面22aを覆う遮熱層25は、ガスパス面22a
から、プラットホーム22の外周面のうち、上流側端面
22bおよび下流側端面22cにまで廻り込むように形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン動翼、タ
ービン静翼、タービン用分割環、及び、これらタービン
動翼等を備えたガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガスタービンは、動力発生源
として、様々な分野において幅広く利用されている。こ
の種のガスタービンは、圧縮機、燃焼器、及び、タービ
ンを備えており、圧縮機によって圧縮された後、燃焼器
で燃焼させられた高温・高圧の燃焼ガスをタービンで膨
張させて動力を得る。このようなガスタービンについて
は、エネルギ効率を高める観点から、燃焼ガス温度(タ
ービン入口温度)をより高くすることが指向されてい
る。そして、近年では、燃焼ガス温度が約1300℃に
も達するガスタービンが開発されており、燃焼ガス温度
を約1500℃とするガスタービンも提案されている。
【0003】このように、ガスタービンのタービンに
は、1000℃以上もの高温の燃焼ガスが導入されるこ
とから、タービンに設けられるタービン動翼、タービン
静翼、分割環といった各種部材は、何れも、インコネル
といった耐熱合金により形成される。そして、これら各
種部材の表面には、耐熱性をより高めるために、遮熱層
(サーマルバリアコーティング)が設けられる。ここ
で、これら各種部材の基本構成について、タービン動翼
を例にとって説明する。
【0004】図10は、従来のタービン動翼の一例を示
す断面図である。同図に示すタービン動翼101は、プ
ラットホーム102と、このプラットホーム102から
起立する翼部103とを備える。このタービン動翼10
1に対しては、同図の矢印方向に燃焼ガスが流通させら
れる。そして、翼部103の表面と、プラットホーム1
02のガス流通方向に延びるガスパス面104とは、遮
熱層105で覆われる。遮熱層105は、トップコート
106とアンダーコート107とからなる。このような
遮熱層105によって、プラットホーム102および翼
部103の内部に対する熱伝導が抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成された従来のタービン動翼では、プラット
ホームの周縁部付近で、遮熱層が劣化・剥離してしまう
という問題が存在している。例えば、プラットホーム1
02の外周面のうち、燃焼ガス流通方向と交差(直交)
する上流側端面108に対しては、高温・高圧の燃焼ガ
スが高速で衝突する。このため、上流側端面108付近
から、遮熱層105が劣化し、剥離してしまうことがあ
った。同様に、プラットホーム102の燃焼ガス流通方
向と交差(直交)する下流側端面110に対しても、タ
ービン内で生じる渦流等に起因して、燃焼ガスがある程
度高速で衝突することから、下流側端面110付近で、
遮熱層105が劣化し、場合によっては、剥離してしま
うおそれがあった。そして、遮熱層の劣化・剥離の問題
は、タービン動翼のシュラウド、タービン静翼のシュラ
ウド、タービン用分割環等においても見受けられる。
【0006】そこで、本発明は、遮熱層の劣化・剥離を
容易かつ確実に抑制可能なタービン動翼、タービン静
翼、タービン分割環、及び、燃焼ガス温度を高めてエネ
ルギ効率を向上させることができるガスタービンの提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によるガスタービン動翼は、燃焼ガス流通方向に延びる
ガスパス面をもったプラットホームと、このプラットホ
ームから起立する翼部とを備え、プラットホームのガス
パス面が遮熱層で覆われているタービン動翼において、
遮熱層が、プラットホームのガスパス面から、プラット
ホームの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むように
形成されていることを特徴とする。
【0008】このタービン動翼では、耐熱性をより向上
させるべく、プラットホームのガスパス面を、アンダー
コートとトップコートとからなる遮熱層で覆っている
が、従来、この種のタービン動翼には、プラットホーム
の周縁部、特に、燃焼ガス流通方向と交差する上流側端
面、下流側端面付近で遮熱層が劣化・剥離してしまうと
いう問題が存在していた。このため、本発明者らは、こ
のような遮熱層の劣化・剥離を抑制すべく、鋭意研究を
進めた結果、次のような事実を見出した。
【0009】すなわち、従来のタービン動翼では、遮熱
層の端面が、プラットホームの外周面(例えば、上流側
端面や下流側端面)と面一になる。従って、プラットホ
ームの周縁部付近では、遮熱層のアンダーコートは何ら
被覆されることなく、剥き出しになってしまっている。
このため、例えば、プラットホームの上流側端部では、
高温の燃焼ガスが、トップコートと比して耐熱性が劣る
アンダーコートに対して真正面から高速で直接衝突する
ので、遮熱層全体の劣化、剥離が促進されてしまう。ま
た、プラットホームの下流側端部においても、遮熱層の
アンダーコートに対し、タービン内で生じる渦流等に起
因する燃焼ガスがある程度高速で衝突してしまうので、
遮熱層全体の劣化、剥離が促進されてしまう。
【0010】このような事実を踏まえて、本発明による
タービン動翼では、遮熱層を、プラットホームのガスパ
ス面から、プラットホームの外周面の少なくとも一部
(上流側端面、下流側端面、側端面のうちの少なくとも
何れか)にまで廻り込むように形成している。これによ
り、遮熱層を外周面にまで廻り込ませた領域では、遮熱
層端部の外面、すなわち、トップコートの表面が、プラ
ットホームの外周面と略平行をなす。従って、遮熱層の
アンダーコートに対して、燃焼ガスが真正面から高速で
直接衝突してしまうことを防止可能となる。このよう
に、遮熱層を、その端面(アンダーコートの端面)に燃
焼ガスが直接衝突し難くなるように、プラットホームの
外周面の少なくとも一部にまで廻り込ませておくことに
より、プラットホームの周縁部付近における遮熱層の劣
化・剥離を容易かつ確実に抑制することが可能となる。
【0011】この場合、プラットホームの周縁部の少な
くとも一部には、段部が形成されており、遮熱層は、段
部まで廻り込むと共に、その端面が段部の上面と当接す
るように形成されていると好ましい。
【0012】このように、遮熱層をプラットホームの周
縁部に形成した段部にまで回り込ませると共に、遮熱層
の端面を段部の上面と当接させることにより、段部の近
傍において、遮熱層のアンダーコートは外部に露出され
ないことになる。従って、このような構成のもとでは、
段部の近傍において、遮熱層のアンダーコートが燃焼ガ
スに曝されてしまうことを完全に防止することができ
る。従って、プラットホームの周縁部付近における遮熱
層の劣化・剥離を極めて確実に抑制することができる。
【0013】請求項3に記載の本発明によるタービン動
翼は、プラットホームと、このプラットホームから起立
する翼部と、翼部の先端に設けられたシュラウドとを備
え、シュラウドの燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面
が遮熱層で覆われているタービン動翼において、遮熱層
が、シュラウドのガスパス面から、シュラウドの外周面
の少なくとも一部にまで廻り込むように形成されている
ことを特徴とする。
【0014】このタービン動翼では、翼部の先端に設け
られたシュラウドの周縁部付近における遮熱層の劣化・
剥離を容易かつ確実に抑制することが可能となる。
【0015】この場合、シュラウドの周縁部の少なくと
も一部には、段部が形成されており、遮熱層は、段部ま
で廻り込むと共に、その端面が段部の上面と当接するよ
うに形成されていると好ましい。
【0016】請求項5に記載の本発明によるタービン静
翼は、それぞれ燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面を
もった一対のシュラウドと、これらシュラウドによって
挟持された翼部とを備え、少なくとも何れか一方のシュ
ラウドのガスパス面が遮熱層で覆われているタービン静
翼において、遮熱層が、シュラウドのガスパス面から、
シュラウドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むよ
うに形成されていることを特徴とする。
【0017】このタービン静翼では、翼部の両端に設け
られたシュラウドの少なくとも何れか一方の周縁部付近
における遮熱層の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制する
ことが可能となる。
【0018】この場合、シュラウドの周縁部の少なくと
も一部には、段部が形成されており、遮熱層は、段部ま
で廻り込むと共に、その端面が段部の上面と当接するよ
うに形成されていると好ましい。
【0019】請求項7に記載の本発明によるタービン用
分割環は、燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面を有
し、ガスパス面が遮熱層によって覆われているタービン
用分割環において、遮熱層は、ガスパス面から外周面の
少なくとも一部にまで廻り込むように形成されているこ
とを特徴とする。
【0020】このタービン用分割環では、周縁部付近に
おける遮熱層の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制するこ
とが可能となる。
【0021】この場合、周縁部の少なくとも一部に形成
された段部を有し、遮熱層は、段部まで廻り込むと共
に、その端面が段部の上面と当接するように形成されて
いると好ましい。
【0022】請求項9に記載の本発明によるガスタービ
ンは、高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼とタービン
動翼とで膨張させることによって動力を発生するガスタ
ービンにおいて、タービン動翼が、燃焼ガス流通方向に
延びるガスパス面をもったプラットホームと、このプラ
ットホームから起立する翼部と、プラットホームのガス
パス面を覆う遮熱層とを備え、遮熱層が、プラットホー
ムのガスパス面から、プラットホームの外周面の少なく
とも一部にまで廻り込むように形成されていることを特
徴とする。
【0023】このガスタービンでは、タービン動翼のプ
ラットホーム周縁部付近における遮熱層の劣化・剥離を
容易かつ確実に抑制することができることから、燃焼ガ
ス温度をより高めることが可能となり、エネルギ効率を
容易に向上させることができる。
【0024】請求項10に記載の本発明によるガスター
ビンは、高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼とタービ
ン動翼とで膨張させることによって動力を発生するガス
タービンにおいて、タービン動翼が、プラットホーム
と、このプラットホームから起立する翼部と、当該翼部
の先端に設けられたシュラウドと、このシュラウドの燃
焼ガス流通方向に延びるガスパス面を覆う遮熱層とを備
え、遮熱層が、シュラウドのガスパス面から、シュラウ
ドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むように形成
されていることを特徴とする。
【0025】このガスタービンでは、タービン動翼のシ
ュラウド周縁部付近における遮熱層の劣化・剥離を容易
かつ確実に抑制することができることから、燃焼ガス温
度をより高めることが可能となり、エネルギ効率を容易
に向上させることができる。
【0026】請求項11に記載の本発明によるガスター
ビンは、高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼とタービ
ン動翼とで膨張させることによって動力を発生するガス
タービンにおいて、タービン静翼が、それぞれ燃焼ガス
流通方向に延びるガスパス面をもった一対のシュラウド
と、これらシュラウドによって挟持された翼部と、少な
くとも何れか一方のシュラウドのガスパス面を覆う遮熱
層とを備え、遮熱層が、シュラウドのガスパス面から、
シュラウドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むよ
うに形成されていることを特徴とする。
【0027】このガスタービンでは、タービン静翼のシ
ュラウド周縁部付近における遮熱層の劣化・剥離を容易
かつ確実に抑制することができることから、燃焼ガス温
度をより高めることが可能となり、エネルギ効率を容易
に向上させることができる。
【0028】請求項12に記載の本発明によるガスター
ビンは、高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼とタービ
ン動翼とで膨張させることによって動力を発生するガス
タービンにおいて、タービン動翼の外周に設けられてお
り、燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面と、ガスパス
面を覆う遮熱層とを有する分割環を備え、遮熱層は、分
割環のガスパス面から、分割環の外周面の少なくとも一
部にまで廻り込むように形成されていることを特徴とす
る。
【0029】このガスタービンでは、分割環の周縁部付
近における遮熱層の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制す
ることができることから、燃焼ガス温度をより高めるこ
とが可能となり、エネルギ効率を容易に向上させること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
によるタービン動翼、タービン静翼、タービン用分割
環、及び、ガスタービンの好適な実施形態について詳細
に説明する。
【0031】図1は、本発明によるガスタービンを示す
模式図である。同図に示すガスタービン1は、互いに連
結された圧縮機2とタービン3とを備える。圧縮機2
は、例えば軸流圧縮機として構成されており、大気又は
所定のガスを吸込口から吸い込んで昇圧させる。この圧
縮機2の吐出口には、燃焼器4が接続されている。圧縮
機2から吐出された流体は、燃焼器4によって所定のタ
ービン入口温度(例えば、約1300〜1500℃)ま
で加熱される。そして所定温度まで昇温された流体は、
燃焼ガスとしてタービン3に供給される。
【0032】図1及び図2に示すように、タービン3
は、ケーシング5の内部に固定された複数のタービン静
翼S1,S2,S3,S4を備える。また、タービン3
のロータ(主軸)6には、各タービン静翼S1〜S4と
1組の段をそれぞれ形成するタービン動翼R1,R2、
R3,R4が取り付けられている。また、図2に示すよ
うに、ケーシング5の内部には、タービン動翼R1の外
周を囲むように、分割環10が翼環を介して取り付けら
れている。ロータ6の一端は、圧縮機2の回転軸に接続
されており、その他端には、発電機7の回転軸が接続さ
れている。
【0033】これにより、燃焼器4からタービン3のケ
ーシング5内に高温・高圧の燃焼ガスを供給すれば、ケ
ーシング5内で燃焼ガスが膨張することにより、ロータ
6が回転し、発電機7が駆動される。すなわち、ケーシ
ング5内に供給された燃焼ガスは、ケーシング5に固定
されている各タービン静翼S1〜S4によって圧力降下
させられ、これにより発生した運動エネルギは、ロータ
6に取り付けられた各タービン動翼R1〜R4を介して
回転トルクに変換される。そして、各タービン動翼R1
〜R4で発生した回転トルクは、ロータ6に伝達され、
発電機7が駆動される。
【0034】このようなガスタービン1では、エネルギ
効率を高める観点から、燃焼ガス温度(タービン入口温
度)を例えば、約1300〜1500℃と極めて高くす
ることが指向されている。このため、ガスタービン1の
タービン3に備えられているタービン動翼R1〜R4,
タービン静翼S1〜S4、及び、分割環10に対して
は、以下に説明するような対策が施されている。以下、
これら本発明によるタービン動翼、タービン静翼、及
び、タービン用分割環について説明する。
【0035】図3は、上述したガスタービン1のタービ
ン3に備えられているタービン動翼を示す斜視図であ
る。各タービン動翼R1〜R4は、基本的に同様の構成
を有することから、以下、タービン動翼Rとして説明す
る。同図に示すように、タービン動翼Rは、ロータ6に
嵌め込まれる基部21と、基部21の上部に設けられた
プラットホーム22と、プラットホームから起立する翼
部23とを備える。これら基部21、プラットホーム2
2、及び、翼部23は、いずれも、インコネルといった
耐熱合金により形成されている。そして、タービン動翼
Rでは、耐熱性をより向上させるべく、図4に示すよう
に、翼部23の表面と、プラットホーム22の燃焼ガス
流通方向(図中矢印方向)に延びるガスパス面22aと
を、トップコート26とアンダーコート27とからなる
遮熱層25で覆っている。
【0036】トップコート26としては、例えばYSZ
(Yttria Stabilized Zirconia)といった耐熱性に優
れ、かつ、熱伝導度の低い材料が用いられる。また、ア
ンダーコート27としては、例えばNiCoCrAlY(特に、N
iCoCrAlYTaReHfSi)といった耐蝕性及び耐酸化性に優れ
る材料が用いられる。このように、遮熱層25にアンダ
ーコート27を設けることにより、遮熱層25全体と、
翼部23やガスパス面22aとの間における密着性を向
上させることができる。また、アンダーコート27は、
トップコート26の熱膨張率と、母材(翼部23やガス
パス面22a)の熱膨張率とのほぼ中間となる熱膨張率
を有する。これにより、熱履歴に起因する遮熱層25の
剥離を防止可能となる。
【0037】ここで、この種のタービン動翼には、プラ
ットホームの周縁部、特に、燃焼ガス流通方向と交差す
る上流側端面、下流側端面付近で遮熱層が劣化・剥離し
てしまうという問題が存在していた。すなわち、再度、
図9を参照すると、従来のタービン動翼101では、遮
熱層105の端面105a,105bが、プラットホー
ムの上流側端面108や下流側端面110と面一となっ
ている。従って、プラットホーム102の上流側端面1
08や下流側端面110において、遮熱層105のアン
ダーコート107は何ら被覆されることなく、剥き出し
になっている。
【0038】このため、プラットホーム102の上流側
端部では、高温の燃焼ガスが、トップコート106と比
して耐熱性が劣るアンダーコート107に対して真正面
から高速で直接衝突するので、遮熱層105全体の劣
化、剥離が促進されてしまう。同様に、プラットホーム
102の下流側端部においても、遮熱層105のアンダ
ーコート107に対し、タービン内で生じる渦流等に起
因する燃焼ガスがある程度高速で衝突してしまうので、
遮熱層全体の劣化、剥離が促進されてしまう。
【0039】このような事実に鑑みて、本発明によるタ
ービン動翼Rでは、図4に示すように、遮熱層25を、
プラットホーム22のガスパス面22aから、プラット
ホーム22の外周面のうち、燃焼ガス流通方向と交差
(直交)する上流側端面22b、及び、下流側端面22
cにまで廻り込むように形成している。
【0040】すなわち、プラットホーム22の上側周縁
部のうち、上流側端面22bに沿った周縁部には、段部
22dが形成されており、下流側端面22cに沿った周
縁部には、段部22eが形成されている。遮熱層25
は、段部22dおよび段部22eまで廻り込むようにプ
ラットホーム22に対して装着されている。そして、遮
熱層25(トップコート26およびアンダーコート2
7)の上流側端面は、段部22dの上面22fと当接
し、下流側端面は、段部22eの上面22gと当接す
る。また、プラットホーム22の上流側端部と下流側端
部とにおいて、遮熱層25の両端部の外面、すなわち、
トップコート26の表面は、プラットホームの上流側端
面22bまたは下流側端面22cと面一となる。なお、
段部22eにおける遮熱層25の密着性を高めるため
に、プラットホーム22の周縁部に面取り部22rを形
成しておくと好ましい。
【0041】このように、遮熱層25をプラットホーム
22の周縁部に形成した段部22d,22eにまで回り
込ませると共に、遮熱層25の端面を段部22d,22
eの上面22f,22gと当接させることにより、プラ
ットホーム22の上流側端部と下流側端部とにおいて、
遮熱層25のアンダーコート27は外部に露出されない
ことになる。従って、このような構成のもとでは、段部
22d,22eの近傍において、遮熱層25のアンダー
コート27が燃焼ガスに曝されてしまうことを完全に防
止することができる。従って、プラットホーム22の周
縁部付近における遮熱層25の劣化・剥離を極めて確実
に抑制することができる。
【0042】この場合、段部22d,22eの上面22
f,22gは、図4に示すように、燃焼ガスの流通方向
に対して多少傾斜させておくと好ましい。これにより、
アンダーコート27に対する燃焼ガスの熱の影響を低減
させることができる。また、必ずしも、段部22d,2
2eを設ける必要はない。段部22d,22eを省略し
た状態で、遮熱層25を、プラットホーム22のガスパ
ス面22aから、プラットホームの上流側端面22bや
下流側端面22cにまで廻り込ませてもよい。このよう
な構成のもとでは、プラットホーム22の上流側端部や
下流側端部において、遮熱層25の端部外面、すなわ
ち、トップコート26の表面が、プラットホーム22の
上流側端面22bや下流側端面22cと略平行をなす。
従って、遮熱層25のアンダーコート27に対して、燃
焼ガスが真正面から高速で直接衝突してしまうことを防
止可能となる。
【0043】更に、図示は省略するが、遮熱層25を、
プラットホーム22のガスパス面22aから、プラット
ホームの側端面22h(図3参照)にまで廻り込ませて
もよい。そして、この場合、プラットホーム22の上側
周縁部のうち、側端面22hに沿った周縁部に段部を形
成しておき、遮熱層25の側端面を当該段部の上面と当
接させると好ましい。このように、遮熱層25を、その
端面(アンダーコート27の端面)に燃焼ガスが直接衝
突し難くなるように、プラットホーム22の外周面の少
なくとも一部にまで廻り込ませておくことにより、プラ
ットホーム22の周縁部付近における遮熱層25の劣化
・剥離を容易かつ確実に抑制することが可能となる。
【0044】図5に、本発明によるタービン動翼の他の
態様を示す。同図に示すタービン動翼R’は、図示を省
略するプラットホームから起立する翼部23の先端に設
けられたシュラウド28を備えるものである。この場
合、シュラウド28の燃焼ガス流通方向に延びるガスパ
ス面28aは、トップコート26とアンダーコート27
とからなる遮熱層25で覆われている。そして、遮熱層
25は、シュラウド28のガスパス面28aから、シュ
ラウド28の外周面のうち、燃焼ガス流通方向と交差
(直交)する上流側端面28b、及び、下流側端面28
cにまで廻り込むように形成されている。
【0045】すなわち、シュラウド28の上側周縁部の
うち、上流側端面28bに沿った周縁部には、段部28
dが形成されており、下流側端面28cに沿った周縁部
には、段部28eが形成されている。遮熱層25は、段
部28dおよび段部28eまで廻り込むようにシュラウ
ド28に対して装着されている。そして、遮熱層25
(トップコート26およびアンダーコート27)の上流
側端面は、段部28dの上面28fと当接し、下流側端
面は、段部28eの上面28gと当接する。また、シュ
ラウド28の上流側端部と下流側端部とにおいて、遮熱
層25の両端部の外面、すなわち、トップコート26の
表面は、シュラウド28の上流側端面28bまたは下流
側端面28cと面一となる。
【0046】このように構成されたタービン動翼R’で
は、翼部23の先端に設けられたシュラウド28の上流
側端部および下流側端部付近における遮熱層25の劣化
・剥離を容易かつ確実に抑制することが可能となる。な
お、この場合も、遮熱層25を、シュラウド28のガス
パス面28aから、シュラウド28の側端面にまで廻り
込ませてもよい。そして、この場合、シュラウド28の
上側周縁部のうち、側端面に沿った周縁部に段部を形成
し、遮熱層25の側端面を当該段部の上面と当接させる
とよい。
【0047】図6は、上述したガスタービン1のタービ
ン3に備えられているタービン静翼を示す斜視図であ
る。各タービン静翼S1〜S4は、基本的に同様の構成
を有することから、以下、タービン静翼Sとして説明す
る。同図に示すように、タービン静翼Sは、それぞれ燃
焼ガス流通方向に延びるガスパス面をもった一対のシュ
ラウド31,32と、これらシュラウド31とシュラウ
ド32とによって挟持された翼部33とを備える。ター
ビン静翼Sでは、耐熱性をより向上させるべく、図7に
示すように、翼部33の表面と、シュラウド31,32
の燃焼ガス流通方向(図中矢印方向)に延びるガスパス
面31a,32aとを、トップコート36とアンダーコ
ート37とからなる遮熱層35で覆っている。
【0048】そして、遮熱層35は、シュラウド31,
32のガスパス面31a,32aから、シュラウド3
1,32の外周面のうち、燃焼ガス流通方向と交差(直
交)する上流側端面31b,32b、及び、下流側端面
31c,32cにまで廻り込むように形成されている。
すなわち、シュラウド31の上側周縁部のうち、上流側
端面31bに沿った周縁部には、段部31dが形成され
ており、下流側端面31cに沿った周縁部には、段部3
1eが形成されている。同様に、シュラウド32の上側
周縁部のうち、上流側端面32bに沿った周縁部には、
段部32dが形成されており、下流側端面32cに沿っ
た周縁部には、段部32eが形成されている。
【0049】タービン静翼Sの上部において、遮熱層3
5は、段部31dおよび段部31eまで廻り込むように
シュラウド31に対して装着されている。そして、遮熱
層35(トップコート36およびアンダーコート37)
の上流側端面は、段部31dの上面31fと当接し、下
流側端面は、段部31eの上面31gと当接する。ま
た、シュラウド31の上流側端部と下流側端部とにおい
て、遮熱層35の両端部の外面、すなわち、トップコー
ト36の表面は、シュラウド31の上流側端面31bま
たは下流側端面31cと面一となる。
【0050】同様に、タービン静翼Sの下部において、
遮熱層35は、段部32dおよび段部32eまで廻り込
むようにシュラウド32に対して装着されている。そし
て、遮熱層35(トップコート36およびアンダーコー
ト37)の上流側端面は、段部32dの上面32fと当
接し、下流側端面は、段部32eの上面32gと当接す
る。また、シュラウド32の上流側端部と下流側端部と
において、遮熱層35の両端部の外面、すなわち、トッ
プコート36の表面は、シュラウド32の上流側端面3
2bまたは下流側端面32cと面一となる。
【0051】このように構成されたタービン静翼Sで
は、翼部23の両端に設けられたシュラウド31,32
の上流側端部および下流側端部付近における遮熱層35
の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制することが可能とな
る。なお、この場合も、遮熱層35を、シュラウド3
1,32のガスパス面31a,32aから、シュラウド
31,32の側端面31h,32h(図6参照)にまで
廻り込ませてもよい。そして、この場合、シュラウド3
1,32の上側周縁部のうち、側端面31h,32hに
沿った周縁部に段部を形成し、遮熱層35の側端面を当
該段部の上面と当接させるとよい。
【0052】図8は、上述したガスタービン1のタービ
ン3に備えられている分割環を示す斜視図であり、図9
は、タービン3に備えられている分割環の要部を示す拡
大部分断面図である。これらの図面に示すように、分割
環10は、燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面10a
を有する。そして、この分割環10では、ガスパス面1
0aを覆う遮熱層45(トップコート46およびアンダ
ーコート47)が、ガスパス面10aから、外周面のう
ち、燃焼ガス流通方向と交差(直交)する上流側端面1
0bにまで廻り込むように形成されており、上流側端面
10bは、遮熱層45によって完全に覆われている。こ
の場合、分割環10の下側周縁部のうち、上流側端面1
0bに沿った周縁部には、遮熱層45の密着性を高める
ために、面取り部10rが形成されている。
【0053】このように構成されたタービン用分割環1
0では、上流側端部における遮熱層45の劣化・剥離を
容易かつ確実に抑制することが可能となる。もちろん、
ガスパス面10aを覆う遮熱層45を、ガスパス面か
ら、外周面のうち、燃焼ガス流通方向と交差(直交)す
る下流側端面や、側端面10h(図8参照)にまで廻り
込ませてもよい。更に、分割環10の周縁部の少なくと
も一部に段部を形成し、遮熱層45を、段部まで廻り込
ませると共に、遮熱層45の端面を段部の上面と当接さ
せてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるガス
タービン動翼、ガスタービン静翼、及び、ガスタービン
用分割環では、遮熱層が、プラットホーム、シュラウ
ド、分割環本体のガスパス面から、外周面の少なくとも
一部にまで廻り込むように形成されている。この結果、
プラットホーム、シュラウド、分割環本体の周縁部にお
ける遮熱層の劣化・剥離を容易かつ確実に抑制すること
が可能である。
【0055】従って、これらガスタービン動翼、ガスタ
ービン静翼、又は、ガスタービン用分割環をガスタービ
ンに適用すれば、燃焼ガス温度を高めてエネルギ効率を
容易に向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガスタービンを示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明によるガスタービンのタービンを示す要
部断面図である。
【図3】本発明によるガスタービン動翼を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明によるガスタービン動翼を示す縦断面図
である。
【図5】本発明によるガスタービン動翼の他の態様を示
す縦断面図である。
【図6】本発明によるガスタービン静翼を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明によるガスタービン静翼を示す縦断面図
である。
【図8】本発明によるガスタービン用分割環を示す斜視
図である。
【図9】本発明によるガスタービン用分割環の要部を示
す拡大部分断面図である。
【図10】従来のガスタービン動翼を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1…ガスタービン、2…圧縮機、3…タービン、4…燃
焼器、5…ケーシング、6…ロータ、7…発電機、10
…タービン用分割環、10a,22a,28a,31
a,32a…ガスパス面,10b,22b,28b,3
1b,32b…上流側端面、10h,22h,31h,
32h…側端面、10r,22r,31r,32r,2
8r…面取り部、R,R1,R2,R3,R4…タービ
ン動翼、S,S1,S2,S3,S4…タービン静翼、
21…基部、22…プラットホーム、22d,22e,
28d,28e,31d,31e,32d,32e…段
部、22f,22g,28f,28g,31f,31
g,32f,32g…上面、22c,28c,31c,
32c…下流側端面、23,33…翼部、25,35,
45…遮熱層、26,36,46…トップコート、2
7,37,47…アンダーコート、28,31,32…
シュラウド。
フロントページの続き (72)発明者 山口 健吾 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 金子 秀明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 大島 功太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 BA06 BA08 BB04 EA05 EA06 EA08 GA07 GA10 GB04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面を
    もったプラットホームと、このプラットホームから起立
    する翼部とを備え、前記プラットホームのガスパス面が
    遮熱層で覆われているタービン動翼において、 前記遮熱層は、前記プラットホームのガスパス面から、
    前記プラットホームの外周面の少なくとも一部にまで廻
    り込むように形成されていることを特徴とするタービン
    動翼。
  2. 【請求項2】 前記プラットホームの周縁部の少なくと
    も一部には、段部が形成されており、前記遮熱層は、前
    記段部まで廻り込むと共に、その端面が前記段部の上面
    と当接するように形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のタービン動翼。
  3. 【請求項3】 プラットホームと、このプラットホーム
    から起立する翼部と、当該翼部の先端に設けられたシュ
    ラウドとを備え、前記シュラウドの燃焼ガス流通方向に
    延びるガスパス面が遮熱層で覆われているタービン動翼
    において、 前記遮熱層は、前記シュラウドのガスパス面から、前記
    シュラウドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むよ
    うに形成されていることを特徴とするタービン動翼。
  4. 【請求項4】 前記シュラウドの周縁部の少なくとも一
    部には、段部が形成されており、前記遮熱層は、前記段
    部まで廻り込むと共に、その端面が前記段部の上面と当
    接するように形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載のタービン動翼。
  5. 【請求項5】 それぞれ燃焼ガス流通方向に延びるガス
    パス面をもった一対のシュラウドと、これらシュラウド
    によって挟持された翼部とを備え、少なくとも何れか一
    方のシュラウドのガスパス面が遮熱層で覆われているタ
    ービン静翼において、 前記遮熱層は、前記シュラウドのガスパス面から、前記
    シュラウドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むよ
    うに形成されていることを特徴とするタービン静翼。
  6. 【請求項6】 前記シュラウドの周縁部の少なくとも一
    部には、段部が形成されており、前記遮熱層は、前記段
    部まで廻り込むと共に、その端面が前記段部の上面と当
    接するように形成されていることを特徴とする請求項5
    に記載のタービン静翼。
  7. 【請求項7】 燃焼ガス流通方向に延びるガスパス面を
    有し、前記ガスパス面が遮熱層によって覆われているタ
    ービン用分割環において、 前記遮熱層は、前記ガスパス面から外周面の少なくとも
    一部にまで廻り込むように形成されていることを特徴と
    するタービン用分割環。
  8. 【請求項8】 周縁部の少なくとも一部に形成された段
    部を有し、前記遮熱層は、前記段部まで廻り込むと共
    に、その端面が前記段部の上面と当接するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項7に記載のタービン用
    分割環。
  9. 【請求項9】 高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼と
    タービン動翼とで膨張させることによって動力を発生す
    るガスタービンにおいて、 前記タービン動翼は、燃焼ガス流通方向に延びるガスパ
    ス面をもったプラットホームと、このプラットホームか
    ら起立する翼部と、前記プラットホームのガスパス面を
    覆う遮熱層とを備え、前記遮熱層は、前記プラットホー
    ムのガスパス面から、前記プラットホームの外周面の少
    なくとも一部にまで廻り込むように形成されていること
    を特徴とするガスタービン。
  10. 【請求項10】 高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼
    とタービン動翼とで膨張させることによって動力を発生
    するガスタービンにおいて、 前記タービン動翼は、プラットホームと、このプラット
    ホームから起立する翼部と、当該翼部の先端に設けられ
    たシュラウドと、このシュラウドの燃焼ガス流通方向に
    延びるガスパス面を覆う遮熱層とを備え、前記遮熱層
    は、前記シュラウドのガスパス面から、前記シュラウド
    の外周面の少なくとも一部にまで廻り込むように形成さ
    れていることを特徴とするガスタービン。
  11. 【請求項11】 高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼
    とタービン動翼とで膨張させることによって動力を発生
    するガスタービンにおいて、 前記タービン静翼は、それぞれ燃焼ガス流通方向に延び
    るガスパス面をもった一対のシュラウドと、これらシュ
    ラウドによって挟持された翼部と、少なくとも何れか一
    方のシュラウドのガスパス面を覆う遮熱層とを備え、前
    記遮熱層は、前記シュラウドのガスパス面から、前記シ
    ュラウドの外周面の少なくとも一部にまで廻り込むよう
    に形成されていることを特徴とするガスタービン。
  12. 【請求項12】 高温・高圧の燃焼ガスをタービン静翼
    とタービン動翼とで膨張させることによって動力を発生
    するガスタービンにおいて、 前記タービン動翼の外周に設けられており、燃焼ガス流
    通方向に延びるガスパス面と、前記ガスパス面を覆う遮
    熱層とを有する分割環を備え、前記遮熱層は、前記分割
    環のガスパス面から、前記分割環の外周面の少なくとも
    一部にまで廻り込むように形成されていることを特徴と
    するガスタービン。
JP2001062442A 2001-03-06 2001-03-06 タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン Pending JP2002266603A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001062442A JP2002266603A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン
US10/067,947 US6811373B2 (en) 2001-03-06 2002-02-08 Turbine moving blade, turbine stationary blade, turbine split ring, and gas turbine
EP02003340A EP1239058A3 (en) 2001-03-06 2002-02-13 Coating for gas turbine blades
CA002372016A CA2372016C (en) 2001-03-06 2002-02-14 Turbine moving blade, turbine stationary blade, turbine split ring, and gas turbine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001062442A JP2002266603A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002266603A true JP2002266603A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18921578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001062442A Pending JP2002266603A (ja) 2001-03-06 2001-03-06 タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6811373B2 (ja)
EP (1) EP1239058A3 (ja)
JP (1) JP2002266603A (ja)
CA (1) CA2372016C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101184327B1 (ko) 2011-02-11 2012-09-19 한국중부발전(주) 가스터빈 로터 열차폐 고정 장치 및 이를 이용한 가스터빈 장치
JP2014525004A (ja) * 2011-06-20 2014-09-25 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 熱的な流体機械用の翼
WO2018047523A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 三菱重工航空エンジン株式会社 コーティング法及びコーティング膜並びにタービンシュラウド
WO2023132236A1 (ja) * 2022-01-06 2023-07-13 三菱重工業株式会社 タービン静翼及び篏合構造並びにガスタービン

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7033138B2 (en) * 2002-09-06 2006-04-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Ring segment of gas turbine
EP1428981A1 (de) * 2002-12-11 2004-06-16 Siemens Aktiengesellschaft Turbinenschaufel mit einer Schutzschicht
EP1591625A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-02 ALSTOM Technology Ltd Gas turbine blade shroud
US20060051212A1 (en) * 2004-09-08 2006-03-09 O'brien Timothy Coated turbine blade, turbine wheel with plurality of coated turbine blades, and process of coating turbine blade
US20060110254A1 (en) * 2004-11-24 2006-05-25 General Electric Company Thermal barrier coating for turbine bucket platform side faces and methods of application
US7871244B2 (en) * 2007-02-15 2011-01-18 Siemens Energy, Inc. Ring seal for a turbine engine
US20090053045A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 General Electric Company Turbine Shroud for Gas Turbine Assemblies and Processes for Forming the Shroud
US20090288683A1 (en) * 2008-05-21 2009-11-26 Ecolab Inc. Alkaline peroxygen food soil cleaner
US8662849B2 (en) * 2011-02-14 2014-03-04 General Electric Company Component of a turbine bucket platform
US20120244002A1 (en) * 2011-03-25 2012-09-27 Hari Krishna Meka Turbine bucket assembly and methods for assembling same
US8967957B2 (en) * 2011-11-03 2015-03-03 General Electric Company Rotating airfoil component of a turbomachine
US8840370B2 (en) 2011-11-04 2014-09-23 General Electric Company Bucket assembly for turbine system
DE102013224568A1 (de) * 2013-11-29 2015-06-03 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur Erzeugung einer Fase, Bauteil mit Fase und Vorrichtung
DE102014201003A1 (de) * 2014-01-21 2015-07-23 Siemens Aktiengesellschaft Schichtsystem mit abgerundeter Kante
GB2560516B (en) * 2017-03-13 2019-08-28 Rolls Royce Plc A method of manufacturing a coated turbine blade and a coated turbine vane
JP7398198B2 (ja) * 2019-03-12 2023-12-14 三菱重工業株式会社 タービン動翼及びコンタクト面製造方法
US11346227B2 (en) * 2019-12-19 2022-05-31 Power Systems Mfg., Llc Modular components for gas turbine engines and methods of manufacturing the same

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB535566A (en) 1939-06-13 1941-04-11 Oerlikon Maschf Improvements in or relating to a thermal protective device for rotating heat engines
US2304529A (en) * 1940-05-15 1942-12-08 Westinghouse Electric & Mfg Co Circuit interrupter
FR1005997A (fr) 1947-10-27 1952-04-17 Snecma Perfectionnement aux organes de machines thermiques
US4279575A (en) 1977-11-19 1981-07-21 Rolls-Royce Limited Turbine rotor
GB2117843B (en) 1982-04-01 1985-11-06 Rolls Royce Compressor shrouds
US4914794A (en) 1986-08-07 1990-04-10 Allied-Signal Inc. Method of making an abradable strain-tolerant ceramic coated turbine shroud
US5439348A (en) * 1994-03-30 1995-08-08 United Technologies Corporation Turbine shroud segment including a coating layer having varying thickness
US5423659A (en) * 1994-04-28 1995-06-13 United Technologies Corporation Shroud segment having a cut-back retaining hook
EP0949404A1 (en) 1997-01-10 1999-10-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Segmented cascade made from individual vanes which are bolted together
US5843586A (en) * 1997-01-17 1998-12-01 General Electric Company Single-crystal article having crystallographic orientation optimized for a thermal barrier coating
JP2955252B2 (ja) * 1997-06-26 1999-10-04 三菱重工業株式会社 ガスタービン動翼チップシュラウド
JP3839939B2 (ja) 1997-11-19 2006-11-01 株式会社東芝 コーティング端部構造
US6126400A (en) * 1999-02-01 2000-10-03 General Electric Company Thermal barrier coating wrap for turbine airfoil
US6418618B1 (en) 2000-04-11 2002-07-16 General Electric Company Method of controlling the side wall thickness of a turbine nozzle segment for improved cooling
US6670046B1 (en) * 2000-08-31 2003-12-30 Siemens Westinghouse Power Corporation Thermal barrier coating system for turbine components

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101184327B1 (ko) 2011-02-11 2012-09-19 한국중부발전(주) 가스터빈 로터 열차폐 고정 장치 및 이를 이용한 가스터빈 장치
JP2014525004A (ja) * 2011-06-20 2014-09-25 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 熱的な流体機械用の翼
US9598965B2 (en) 2011-06-20 2017-03-21 Siemens Aktiengesellschaft Blade for a thermal turbomachine
WO2018047523A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 三菱重工航空エンジン株式会社 コーティング法及びコーティング膜並びにタービンシュラウド
JP2018039705A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 三菱重工航空エンジン株式会社 コーティング法及びコーティング膜並びにタービンシュラウド
US11530168B2 (en) 2016-09-08 2022-12-20 Mitsubishi Heavy Industries Aero Engines, Ltd. Coating method, coating layer, and turbine shroud
WO2023132236A1 (ja) * 2022-01-06 2023-07-13 三菱重工業株式会社 タービン静翼及び篏合構造並びにガスタービン

Also Published As

Publication number Publication date
CA2372016C (en) 2007-08-14
EP1239058A3 (en) 2004-03-17
US6811373B2 (en) 2004-11-02
CA2372016A1 (en) 2002-09-06
US20020127111A1 (en) 2002-09-12
EP1239058A2 (en) 2002-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002266603A (ja) タービン動翼、タービン静翼、タービン用分割環、及び、ガスタービン
US10301947B2 (en) Gas turbine engine component cooling circuit
US20190048727A1 (en) Bonded multi-piece gas turbine engine component
EP1375825B1 (en) Failsafe film cooled wall
US6905302B2 (en) Network cooled coated wall
US6761956B2 (en) Ventilated thermal barrier coating
JP6205457B2 (ja) タービンシュラウドを断熱するためのシステム
US10180067B2 (en) Mate face cooling holes for gas turbine engine component
WO2015057310A2 (en) Platform cooling core for a gas turbine engine rotor blade
EP2987954B1 (en) Gas turbine component with showerhead cooling hole layout
JP2002201905A (ja) ガスタービンの冷却構造
US20130028735A1 (en) Blade cooling and sealing system
WO2015020806A1 (en) Airfoil trailing edge tip cooling
US10364680B2 (en) Gas turbine engine component having platform trench
US20180328207A1 (en) Gas turbine engine component having tip vortex creation feature
US9145775B2 (en) Tapered thermal coating for airfoil
US20150354372A1 (en) Gas turbine engine component with angled aperture impingement
US20130156602A1 (en) Film cooled turbine component
US20160153286A1 (en) Turbine clearance control utilizing low alpha material
US20230138749A1 (en) Selectively coated gas path surfaces within a hot section of a gas turbine engine
WO2019203826A1 (en) Turbine blades and method of forming a turbine blade

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091208