JP2002261837A - メール転送方法及びシステム - Google Patents

メール転送方法及びシステム

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JP2002261837A
JP2002261837A JP2001056754A JP2001056754A JP2002261837A JP 2002261837 A JP2002261837 A JP 2002261837A JP 2001056754 A JP2001056754 A JP 2001056754A JP 2001056754 A JP2001056754 A JP 2001056754A JP 2002261837 A JP2002261837 A JP 2002261837A
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Yasuyuki Fukunaga
泰之 福長
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在のメール利用上の不便さや煩わしさを解
消し、利便性の高い柔軟な双方向のメール転送システム
を提供する。 【解決手段】 メール転送サーバ1が関係DB9、アド
レスDB14、メール受信部6、アドレス置換部5及びメ
ール送信部7を有し、メール受信部6は送信者を本人ア
ドレス、受信者を本人側転送アドレスとしたメールを本
人から、送信者を相手アドレス、受信者を相手側転送ア
ドレスとしたメールを相手からそれぞれ受信処理し、ア
ドレス置換部5は置換関係データに基づいてアドレスD
B14を参照して本人からのメールの送信者を相手側転送
アドレス、受信者を相手アドレスに、相手からのメール
の送信者を本人側転送アドレス、受信者を本人アドレス
にそれぞれ置換処理し、メール送信部7は置換処理後の
メールを相手又は本人へ送信処理するメール転送システ
ムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本人と相手との間
でメール(電子メール)を双方向に転送するメール転送方
法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及に伴い、コンピュ
ータに限らず、インターネット利用可能な携帯電話、PD
A(個人情報端末)又はWebパッド等、いわゆるメール端末
を介して、メールが頻繁にやりとりされるようになって
きている。コンピュータでは送信者となる本人アドレス
を任意に設定でき、例えば基本となる本人アドレスを隠
しておきたい場合に、ASP(Application Service Provid
erアプリケーションサービスプロバイダ)等が提供する
「メール転送サービス」により、転送アドレスを用いて
相手へメールを送信できる。このメール転送サービスで
は、相手からの返信は転送アドレス宛になるが、メール
転送サービスを提供するメール転送サーバを介して本人
アドレス宛に転送できる。
【0003】一方、インターネットの普及、そして特に
携帯電話によるメールの利用は、メールをより身近なも
のとし、仕事又は私事上で複数のメールアドレスを使い
分ける人も現れてきている。例えば、上記メール転送サ
ービスを利用して複数のメールアドレスを使うこともで
きるが、特にコンピュータはメールの送受信設定(アカ
ウント設定)を複数設定、保存しておけるので、メール
転送サービスを用いることなく比較的容易に複数のメー
ルアドレスを利用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最も簡易なメール端末
は携帯電話であり、利用者も多い。しかし、ハード的な
制約から、メール送受信のアカウント設定は固定であ
り、携帯電話固有のメールアドレスしか用いることがで
きない。このため、例えばメール転送サービスを利用し
た場合でも、相手からのメールは転送アドレスを受信者
として携帯電話へ送信できるが、本人からのメールは携
帯電話の固定されたメールアドレスが送信者となる。つ
まり、相手が転送アドレスを利用するには、常に転送ア
ドレスを受信者とするメールを新規作成しなければなら
ない不便さがあった。
【0005】上記携帯電話でのメールの不便さは、更に
複数のメールアドレスを用いる場合にも現れる。複数の
メール転送サービスを利用すれば、相手からのメールは
見かけ上複数のメールアドレス(転送アドレス)を用いる
ことができるが、本人からのメールでは常に携帯電話の
固定された同じメールアドレス(本人アドレス)を用いる
ことになる。これでは、複数のメールアドレスを用いる
ことによる利便性を十分に享受できない。
【0006】また、コンピュータを用いた場合でも、複
数のメールアドレスを使い分ける利点が十分に得られて
いない。複数のメールアドレスを得る方法としては、上
述のメール転送サービスのほか、複数のISP(Internet S
ervice Providerインターネットサービスプロバイダ、
通常呼ばれるプロバイダ)と契約する方法がある。しか
し、メール転送サービスの場合、本人がメールを送信す
る際にアカウント設定を切り替えなければならないし、
複数のISPと契約した場合には更に受信時のアカウント
設定が複数になり、取扱いが煩わしくなる問題が起き
る。
【0007】複数のメールアドレスを使い分ける理由と
しては、仕事又は私事のように、用途別に使い分ける場
合が主であるが、利用者によっては相手や時間帯によっ
てメールアドレスを使い分けることができれば便利であ
る。こうしたメールアドレスの使い分けは、現在もっぱ
らメールソフトにおける複数のアカウント設定の利用態
様で可能としているが、未だ十分な程度とは言えない。
そこで、こうした現在のメール利用上の不便さや煩わし
さを解消するため、利便性の高い柔軟な双方向のメール
転送方法及びシステムを開発するため、検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、本人と相手との間でメール転送サーバを介してメ
ールを送受信するに際して、本人とメール転送サーバと
の間で使用する本人側転送アドレスと、メール転送サー
バと相手との間で使用する相手側転送アドレスとを用
い、本人及びメール転送サーバ間のメールの送受信者と
メール転送サーバ及び相手間のメールの送受信者との置
換関係を定め、メール転送サーバが送信者を本人アドレ
ス、受信者を本人側転送アドレスとしたメールを本人か
ら受信すれば前記各置換関係に基づいて送信者を相手側
転送アドレス、受信者を相手アドレスに置換したメール
を相手へ送信し、このメール転送サーバが送信者を相手
アドレス、受信者を相手側転送アドレスとしたメールを
相手から受信すれば前記各置換関係に基づいて送信者を
本人側転送アドレス、受信者を本人アドレスに置換した
メールを本人へ送信するメール転送方法である。
【0009】本発明では、「本人」は本発明のメール転
送方法を利用する側を指し、「相手」はこうした本人か
らメールを受信し、返信する側を指す。両者は相対的な
呼び方であり、立場が逆になることもあり得る。本人は
あくまで本発明のメール転送方法を利用するが、相手が
利用しているか否かは問わない。また、「本人アドレ
ス」は本人が有するオリジナルメールアドレス、「相手
アドレス」は相手が有するオリジナルメールアドレスを
基本とするが、例えばそれぞれが別のメール転送サービ
スから受けた転送アドレスを用いていてもよい。
【0010】本発明のメール転送方法は、メール転送サ
ーバを挟んで一対の関係で利用する2つの転送アドレ
ス、すなわち本人側転送アドレス及び相手側転送アドレ
スを用いる点に特徴がある。本人側転送アドレスは、本
人から見てメールの送信先である相手の仮想的なオリジ
ナルアドレス又は本人が定義付けた相手毎固有の転送ア
ドレスとみなすことができる。この本人側転送アドレス
には、相手アドレスをそのまま使用することもできる。
これに対して、相手側転送アドレスは相手から見てメー
ルの送信元である本人の転送アドレスであり、いわゆる
一般に見られる転送アドレスである。相手側転送アドレ
スは、本人が本発明に基づくメール転送サービスを受け
る際に、必ず1つは作成することになる。両転送アドレ
スは、通常共通ドメインでアカウントのみを変更し、メ
ール転送サービスを提供するASPが本人に提供する。こ
の場合、本人がアカウントを希望又は自由に選択できる
ことを原則とするが、本発明における本人側転送アドレ
スはASPが設定し、本人毎に一貫性のあるアドレスとす
ることが好ましい。
【0011】本人から相手へは、送信者を本人アドレ
ス、受信者を本人側転送アドレスとして、まず本人から
メール転送サーバへメールを送信する。基本的に、本人
側転送アドレスは相手毎に設け、本人は本人側転送アド
レスにより送信先である相手を識別できる。これが、本
人側転送アドレスを相手の仮想的なオリジナルアドレス
又は本人が定義付けた相手の転送アドレスとみなす理由
である。メール転送サーバは、本人側転送アドレスによ
り受信したメールの送信先となる相手を識別して相手ア
ドレスを特定するほか、同時に送信元としての本人も識
別して相手側転送アドレスを特定できる。原則、本人及
び相手の組合せ毎に本人側転送アドレスが異なるからで
ある。送信元の識別は、本人からのメールの送信者であ
る本人アドレスによってもよい。こうして送信先及び送
信元のメールアドレスを特定したメール転送サーバは、
受信したメールの送信者を相手アドレス、受信者を相手
側転送アドレスとして、本人からのメールを相手へと転
送する。
【0012】こうして本人からのメールを受信した相手
が返信する場合を考える。相手から本人へは、送信者を
相手アドレス、受信者を相手側転送アドレスとして、ま
ず相手からメール転送サーバへメールを送信する。基本
的に、相手側転送アドレスは本人毎に設けており、相手
が誰であっても相手側転送アドレスを用いれば本人へメ
ールを送信できる。メール転送サーバは、相手側転送ア
ドレスにより受信したメールの送信先となる本人を識別
して本人アドレスを特定する。そして、相手側転送アド
レスと相手アドレスとの組合せから、送信元としての本
人側転送アドレスを特定する。こうして送信先、送信元
を識別したメール転送サーバは、受信したメールの送信
者を本人側転送アドレス、受信者を本人アドレスとし
て、相手からのメールを本人へと転送する。
【0013】このように、本発明では、それぞれ1人の
本人及び相手との間で、(1)本人アドレス、(2)本人側転
送アドレス、(3)相手側転送アドレス及び(4)相手アドレ
スの計4種類のメールアドレスの置換関係がある。全メ
ールアドレスが1個ずつなら置換関係は一義的に決まる
が、いずれかが複数ある場合は置換関係も複数となり、
本人又は相手のメールの送受信において、いずれの置換
関係を用いるかでメール転送サービスの内容が変わって
くる。
【0014】置換関係の特定には、(a)本人から相手へ
メールを送信する際の置換関係が複数あり、使用する置
換関係は(i)複数ある本人アドレスの特定、(ii)複数あ
る本人側転送アドレスの特定、(iii)送信時間、(iv)メ
ール容量及び(v)メール種類のいずれか又は複数の組合
せにより特定されるメール転送方法(送信条件型)とす
る。逆に、(b)相手から本人へメールを送信する際の置
換関係が複数あり、使用する置換関係は(vi)複数ある本
人アドレスの特定、(vii)複数ある相手アドレスの特
定、(viii)複数ある相手側転送アドレスの特定、(ix)送
信時間、(x)メール容量、(xi)メール種類及び(xii)本人
の受信拒否の有無のいずれか又は複数の組合せにより特
定されるメール転送方法(受信条件型)も考えられる。こ
こで、「〜条件」とは、置換関係を特定付けるための条
件因子である。
【0015】(a)送信条件型方法において送信条件が(i)
複数ある本人アドレスの特定である場合、本人側転送ア
ドレスが1個であっても、複数から特定した本人アドレ
スと前記本人側転送アドレスとの組合せにより、送信先
となる相手アドレスを選択できる。具体的には、同一相
手が複数の相手アドレスを有している場合、本人側転送
アドレスを相手毎に1個ずつ割り当てながら、各相手ア
ドレス毎に相手が受信するメールを振り分ける際に便利
である。この場合、本人アドレスと相手アドレスとの対
応関係は、必ずしも1対1でなくてもよい。
【0016】(a)送信条件型方法において、送信条件が
(ii)複数ある本人側転送アドレスの特定である場合、本
人アドレスが1個であっても、複数から特定した本人側
転送アドレスにより、送信先となる相手アドレスを選択
できる。具体的には、同一相手が複数の相手アドレスを
有している場合、本人側転送アドレスを相手毎かつ相手
アドレス毎に1個ずつ割り当て、各相手アドレス毎に相
手が受信するメールを振り分ける際に便利である。この
場合、本人側転送アドレスと相手アドレスとの対応関係
は、必ずしも1対1でなくてもよい。
【0017】(a)送信条件型方法において、送信条件が
(iii)送信時間である場合、本人側転送アドレスが1個
であっても、送信時間(正確には送信時間帯)により、送
信先となる相手アドレスを選択できる。具体的には、同
一相手が複数の相手アドレスを有している場合、本人側
転送アドレスは相手毎に1個ずつであるが、送信時間に
合わせて各相手アドレス毎に相手が受信するメールを振
り分ける際に便利である。
【0018】(a)送信条件型方法において、送信条件が
(iv)メール容量である場合、本人側転送アドレスが1個
であっても、送信するメール容量により、送信先となる
相手アドレスを選択できる。具体的には、同一相手が複
数の相手アドレスを有している場合、本人側転送アドレ
スは相手毎に1個ずつであるが、メール容量に合わせて
各相手アドレス毎に相手が受信するメールを振り分ける
際に便利である。
【0019】(a)送信条件型方法において、送信条件が
(v)メール種類である場合、本人側転送アドレスが1個
であっても、メール種類(TEXT形式か、HTML形式か)によ
り、送信先となる相手アドレスを選択できる。具体的に
は、同一相手が複数の相手アドレスを有している場合、
本人側転送アドレスは相手毎に1個ずつであるが、メー
ル種類に合わせて各相手アドレス毎に相手が受信するメ
ールを振り分ける際に便利である。
【0020】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(vi)複数ある本人アドレスの特定である場合、複数の本
人アドレスから自由に送信しながら、受信は特定の本人
アドレスに限ることができる。メール転送サーバから相
手側に対しては、常に相手側転送アドレスしか見られな
いが、メール転送サーバから本人側では、送信時には複
数の本人アドレスいずれでも利用でき、受信時には特定
の本人アドレスのみを使用する。相手アドレスや相手側
転送アドレスとの組合せにより、受信に際して利用する
本人アドレスの選択をより細やかにすることができる。
【0021】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(vii)複数ある相手アドレスの特定である場合、相手側
転送アドレスが1個であっても、複数から特定した相手
アドレスと前記相手側転送アドレスとの組合せにより、
送信先となる本人アドレスを選択できる。具体的には、
同一相手が複数の相手アドレスを有している場合、相手
側転送アドレスを本人毎に1個ずつ割り当てながら、各
相手アドレス毎に本人が受信するメールを振り分ける際
に便利である。この場合、本人アドレスと相手アドレス
との対応関係は、必ずしも1対1でなくてもよい。
【0022】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(viii)複数ある相手側転送アドレスの特定である場合、
相手アドレスが1個であっても、複数から特定した相手
側転送アドレスにより、送信先となる本人アドレスを選
択できる。具体的には、本人が複数の本人アドレスを有
している場合、相手側転送アドレスにより各本人アドレ
ス毎に本人が受信するメールを振り分ける際に便利であ
る。この場合、相手側転送アドレスと本人アドレスとの
対応関係は、必ずしも1対1でなくてもよい。
【0023】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(ix)送信時間である場合、相手側転送アドレスが1個で
あっても、送信時間(正確には送信時間帯)により、送信
先となる本人アドレスを選択できる。具体的には、本人
が複数の本人アドレスを有している場合、相手側転送ア
ドレスは1個であるが、送信時間に合わせて各本人アド
レス毎に本人が受信するメールを振り分ける際に便利で
ある。
【0024】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(x)メール容量である場合、相手側転送アドレスが1個
であっても、送信するメール容量により、送信先となる
本人アドレスを選択できる。具体的には、本人が複数の
本人アドレスを有している場合、相手側転送アドレスは
1個であるが、メール容量に合わせて各本人アドレス毎
に本人が受信するメールを振り分ける際に便利である。
【0025】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(xi)メール種類である場合、相手側転送アドレスが1個
でも、メール種類(TEXT形式か、HTML形式か)により、送
信先となる本人アドレスを選択できる。具体的には、本
人が複数の本人アドレスを有している場合、相手側転送
アドレスは1個であるが、メール種類に合わせて各本人
アドレス毎に本人が受信するメールを振り分ける際に便
利である。
【0026】(b)受信条件型方法において、受信条件が
(xii)本人の受信拒否の有無である場合、受信拒否の条
件に従って、相手からのメールを本人に届けないように
することができる。この受信拒否は、本人が契約してい
るISPより前のメール転送サーバで実施されるので、本
人が契約したISPのメールサーバにメールが溜まらない
利点がある。具体的には、上記(vi)〜(xi)のいずれかに
当てはまるメールを受信拒否とするほか、特定の受信条
件の組合せに該当するメールを受信拒否することで、従
来に比べてより細やかな設定が可能である。
【0027】実際には、上記(a)送信条件型方法及び(b)
受信条件型方法は、それぞれの送信条件又は受信条件を
単独で使うよりも、複数を組み合わせて利用する場合が
多いと思われる。また、同様のメールの振り分けについ
て、例えば(a)送信条件型方法−(i)複数ある本人アドレ
スの特定と、(a)送信条件型方法−(ii)複数ある本人側
転送アドレスの特定とでは同様に実現可能であることか
ら、本発明のメール転送方法によるメール転送サービス
を提供するASPの運用態様等に鑑みて、適宜選択的に用
いる条件及び適用範囲を定めることになる。
【0028】上記メール転送方法に従ってASPにおける
具体的なメール転送システムを構築した場合、本人と相
手との間でメール転送サーバを介してメールを送受信す
る双方向のメール転送サーバが関係データベース、アド
レスデータベース、メール受信部、アドレス置換部及び
メール送信部を有してなり、関係データベースは本人及
びメール転送サーバ間のメールの送受信者とメール転送
サーバ及び相手間のメールの送受信者との置換関係デー
タをレコードとする本人単位のデータベース、アドレス
データベースは本人アドレス、本人側転送アドレス、相
手側転送アドレス及び相手アドレスをレコードとする本
人単位のデータベースで、メール受信部は送信者を本人
アドレス、受信者を本人側転送アドレスとしたメールを
本人から、送信者を相手アドレス、受信者を相手側転送
アドレスとしたメールを相手からそれぞれ受信処理し、
アドレス置換部は関係データベースの置換関係データを
特定し、この置換関係データに基づいてアドレスデータ
ベースを参照して本人からのメールの送信者を相手側転
送アドレス、受信者を相手アドレスに、相手からのメー
ルの送信者を本人側転送アドレス、受信者を本人アドレ
スにそれぞれ置換処理し、メール送信部は置換処理後の
メールを相手又は本人へ送信処理するメール転送システ
ムとなる。
【0029】ここで、(1)本人アドレス、(2)本人側転送
アドレス、(3)相手側転送アドレス及び(4)相手アドレス
のいずれかが複数ある場合に対応するには、(a)関係デ
ータベースは本人から相手へメールを送信する際の複数
の置換関係データをレコードとする送信置換データベー
スと、使用する置換関係データを特定するために本人が
予め定めた特定条件データをレコードとする置換条件デ
ータベースとからなり、アドレス置換部は本人からのメ
ールの送受信者又は前記置換条件データベースの特定条
件データに従って関係データベースの置換関係データを
特定するメール転送システム(送信条件型)となる。(a)
送信条件型システムにおける特定条件データには、送信
時間、メール容量又はメール種類がある。本人アドレ
ス、本人側転送アドレスの情報は、本人から送信される
メールから取得して置換関係データに従った条件で置換
する。
【0030】同様に、(b)関係データベースは相手から
本人へメールを送信する際の複数の置換関係データをレ
コードとする受信置換データベースと、使用する置換関
係データを特定するために本人が予め定めた特定条件デ
ータをレコードとする置換条件データベースとからな
り、アドレス置換部は相手からのメールの送受信者又は
前記置換条件データベースの特定条件データに従って受
信置換データベースの置換関係データを特定するメール
転送システム(受信条件型)が考えられる。(b)受信条件
型システムにおける特定条件データには、本人アドレ
ス、送信時間、メール容量、メール種類又は受信拒否の
有無がある。相手アドレス、相手側転送アドレスの情報
は、相手から送信されるメールから取得して置換関係デ
ータに従った条件で置換する。
【0031】本発明のメール転送システムでは、本人か
ら相手へ送信されるメールについては、置換関係がすべ
て送信置換データベースに予め登録されているが、逆に
相手から本人へ送信されるメールについては、置換関係
がすべて受信置換データベースに登録されているとは限
らない。そこで、メール転送サーバに関係生成部を加え
てなり、この関係生成部は相手から受信した送信者を相
手アドレス、受信者を相手側転送アドレスとしたメール
の前記相手アドレス及び相手側転送アドレスの組合せを
関係データベースが有する置換関係データと突き合わ
せ、この組合せが置換関係データとして存在しない場合
に新規置換関係データとして受信置換データベースに追
加し、併せて前記新規置換関係データに対応する新規本
人側転送アドレスを生成してアドレスデータベースに追
加するメール転送システムとすればよい。
【0032】基本的に、本人から相手へメールを送信す
る場合には、相手毎に必ず1個は本人側転送アドレスが
付与されることになる。これは、メール転送サーバを運
用するASPへの事前登録が必要となる。本人には、同時
に最低1個の相手側転送アドレスが割り当てられるが、
本人だけが利用する本人側転送アドレスと異なり、相手
側転送アドレスは一般に公開することになる。このた
め、本人の事前登録には存在しない相手アドレス及び相
手側転送アドレスの組合せが発生する場合がある。関係
生成部は、こうして新たに発生した前記組合せから自動
的に本人側転送アドレスを生成し、以後は前記新規本人
側転送アドレスを用いた本人から相手へのメール転送を
可能にする。
【0033】このように、本発明のシステムでは、相手
側転送アドレスを用いて相手が本人へメールを送信する
ことにより、自動的に相手を本人の利用対象範囲に追加
できる。このため、例えば本システムの利用を決めた本
人は、最初に自ら利用対象範囲となる相手を事前登録す
るのではなく、前記相手へ新たなメールアドレスとして
相手側転送アドレスを通知し、相手から本人へとメール
を送信してもらうことにより、自動的に利用対象範囲の
相手を登録、増加させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく基本
的なメール転送システムの利用形態を表すシステム構成
図、図2は同システムにおけるメール転送サーバ1の構
成及び置換処理を表すシステム構成図である。本例で
は、本発明のシステムの利用が最も効果的に現れる携帯
電話を挙げて説明しているが、当然、パソコンをはじめ
とするその他のメール端末での利用も可能である。携帯
電話では、送信者としてのメールアドレスの指定ができ
ないために、とりわけ本発明の利用による恩恵を受けや
すい。
【0035】本発明に基づくメール転送システムは、図
1上段に見られるように、インターネット2に接続した
サービス提供者であるASPのメール転送サーバ1によっ
て実現される、外観上従来の同様システムと変らない。
従来のシステムとの相違点は、ハードウェア構成より
も、図1下段に示されるように、利用者である本人及び
相手のメール端末3,4が、互いのメールSM(本人から見
た送信メールSending Mail),RM(本人から見た受信メー
ルRecieving Mail)をすべてメール転送サーバ1を介し
て送受信する点にある(図1中、本人又は相手が契約し
ているISPのSMTPサーバ又はPOPサーバ等は省略)。本発
明のシステムでは、こうしてメール転送サーバ1に送信
されるメールSM,RMに対し、特定の置換関係で、送信者
又は受信者のメールアドレスを置換することで、様々な
サービスを提供する。
【0036】最も基本的なサービスは、双方向メール転
送サービスである。ASPと契約した本人は、本人が多数
又は特定の相手に対して使用する相手側転送アドレスを
希望のアカウントで取得し、相手毎や送信条件又は受信
条件毎に使用する本人側転送アドレスをASPから割り当
てられる。相手側転送アドレスが、従来見られるいわゆ
る転送アドレスである。例えば、図1下段例示のよう
に、「[email protected]」という本人アドレスの本人が、
[email protected]」という相手アドレスの相手へメールSM
を送信し、返信としてメールRMをもらう場合を考える。
本人には、前記相手に対してASPが割り当てた「a-b@ten
sou.com」を受信者とし、本人アドレス「[email protected]
p」を送信者としてメールを送信する。このメールSM
は、メール転送サーバ1に向けてのメールである。
【0037】メール転送サーバ1は、図2に見られる構
成になっている。システムの中核となるアドレス置換部
5は、メール受信部6(POPサーバを含む)及びメール送
信部7(SMTPサーバ)を有し、このアドレス置換部5に接
続した記憶装置8内の関係データベース9を参照する。
また、本例ではアドレス置換部5に対して関係生成部10
を付設し、予め関係データベース9に登録されていない
置換関係を新たに自動生成して、関係データベース9に
追加するようにしている。関係データベース9は、本人
毎に送信置換データベース11、受信置換データベース1
2、それぞれの置換条件データベース13及びアドレスデ
ータベース14からなる。本例以下では、置換条件データ
ベース13及びアドレスデータベース14は送受信兼用にし
ているが、別ファイルに構成してもよい。
【0038】本人からのメールSMは、本人契約のISPのS
MTPサーバ15からがメール受信部6へ送信される。メー
ル受信部6からメールSMを受け取ったアドレス置換部5
は、メールデータの送信者、受信者の関係を識別し、加
えて送信置換データベース11及び置換条件データベース
13とを参照し、特定した置換関係に基づいてアドレスデ
ータベース14から選別したメールアドレスを新たに送信
者、受信者として転送メールを作成する(内部処理的
に、単に送信者、受信者を置換するだけの場合も含
む)。こうして置換処理後のメールSMは、改めてメール
送信部7から相手契約のISPのPOPサーバ16へと送信され
る。
【0039】このように、本発明のメール転送システム
では、図2に見られるように、本人から相手へのメール
SMと、相手から本人へのメールRMとを、それぞれ特定の
置換関係に基づいて送信者、受信者のメールアドレスを
相互置換することで、双方向のメール転送サービスを実
現している。すなわち、本人から相手へは、送信者を本
人アドレス(図1中「[email protected]」)、受信者を本人側
転送アドレス(図1中「[email protected]」)としたメール
SMを、送信者を相手側転送アドレス(図1中「[email protected]
m」)、受信者を相手アドレス(図1中「[email protected]」)
としたメールSMとして相手へ送信する。本人から相手へ
は、置換条件データベース13の送信条件が参照されて送
信置換データベース11から置換関係を特定する。本例の
場合、本人側転送アドレスが送信条件であり、本人側転
送アドレスを基礎として送信者、受信者をそれぞれ置換
している。
【0040】相手は、前記メールSMの返信として、送信
者を相手アドレス(図1中「[email protected]」)、受信者を
相手側転送アドレス(図1中「[email protected]」)としたメ
ールRMを送信するが、メール転送サーバ1での置換処理
によって、受信者を本人側転送アドレス(図1中「a-b@t
ensou.com」)、送信者を本人アドレス(図1中「a@back.
ne.jp」)としたメールRMが本人へ返信される。相手から
本人へは置換条件データベース13の受信条件が参照され
て受信置換データベース12から置換関係を特定する。本
例の場合、相手アドレスが受信条件であり、相手アドレ
スを基礎として送信者、受信者をそれぞれ置換してい
る。
【0041】図3〜図7は本発明に基づくメール転送シ
ステムの応用例をそれぞれ表すシステム構成図であり、
図3は受信条件を相手の送信時間で指定したメール転送
サーバ1の構成及び置換処理を表すシステム構成図、図
4は送信条件をメール容量及びメール種類の組合せで指
定したメール転送サーバ1の構成及び置換処理を表すシ
ステム構成図、図5は送信条件を本人アドレス及び本人
側転送アドレスの組合せで指定したメール転送サーバ1
の構成及び置換処理を表すシステム構成図、図6は受信
条件を相手アドレス及び相手側転送アドレスで指定した
メール転送サーバ1の構成及び置換処理を表すシステム
構成図であり、図7は置換関係自動生成を説明する図1
相当システム構成図である。
【0042】本発明は、メールの送受信者を特定の置換
関係に基づいて置換処理する双方メール転送システムで
あり、前記置換関係を別途置換条件に従って特定するこ
とから、置換条件の設定によって様々なサービスの利用
形態が提供できるようになる。これらは、本人アドレ
ス、特定の相手の本人側転送アドレス、相手側転送アド
レス又は特定の相手の相手アドレスが複数ある場合に考
えられるサービスである。本人側転送アドレスは、基本
的に本人毎に相手の数だけ存在し、単に複数ある場合は
基本サービスに準じて個々に置換処理が発生するに過ぎ
ない。また、相手の数相当に相手アドレスが複数ある場
合も、前記同様に基本サービスに準じて個々に置換処理
が発生するに過ぎない。
【0043】まず、本人が複数の本人アドレスを所有し
ている場合、相手を問わず、送信されてくるメールRMを
時間帯毎に振り分けたい場合が少なくない。例えば、本
人が複数のメール端末を所有し、時間帯によって使用す
るメール端末が異なる場合等がある。本発明では、こう
した本人の希望に添うため、図3に見られるようなシス
テム構成とすることができる。このシステムでは、相手
アドレス及び相手側転送アドレスはすべて同じであり、
相手は時間帯を意識せずにメールRMを送信できる。しか
し、アドレス置換部5が参照する置換条件データベース
13の受信条件に、本人が予め相手の送信時間によって異
なる置換関係を選択するように条件を定めておくこと
で、メールRMを相手の送信時間によって自動的に振りわ
けることができる。ここで重要な点は、本人が受信する
際の相手からのメールでは、送信者はすべて同一相手に
対応する本人側転送アドレスになっていることである。
このため、本人はいずれの本人アドレスで受信しようと
も、再び同一相手へ送信者を相手側転送アドレス、受信
者を相手アドレスに置換処理して返信用のメールSMが作
成できる。
【0044】メール転送システムでは、実際の運用上、
一つの本人アドレスに対して一つの転送アドレスを割り
当てる場合が通例であるが、技術的には一つの本人アド
レスに対して複数の転送アドレスを割り当てることもで
きる。特に、本発明の場合、置換条件に従って異なる置
換関係を特定して様々なサービスを提供できる点から、
こうした複数の転送アドレスを提供する場合も考えられ
る。図4の例では、本人に対して複数の相手側転送アド
レスを与え、本人から相手(ここでは特定されていない)
へメールSMを送信する際、メール容量及びメール種類に
従って、使用する相手側転送アドレスを選べるようにし
ている。
【0045】本人が送信するメールSMは、いずれも送信
者を本人アドレス、受信者を相手毎の本人側転送アドレ
スである。本人からのメールSMを受信したメール転送サ
ーバ1では、アドレス置換部5において置換条件データ
ベース13の送信条件を参照し、(a)メール容量が10kBよ
り少なく、メール種類がTEXTである場合は「相手側転送
アドレスA」を用いる、(b)メール容量が10kB以上で、
メール種類がTEXTである場合は「相手側転送アドレス
B」を用いる、そして(c)メール容量を問わず、メール
種類がHTMLである場合は「相手側転送アドレスC」を用
いる、という送信条件に従って、相手側転送アドレスを
選択する。そして、送信者を相手側転送アドレスA、相
手側転送アドレスB又は相手側転送アドレスCのいずれ
かに、受信者を相手アドレスに置換処理したメールSMを
メール送信部7から相手のPOPサーバ16へと送信する。
このサービスの優れている点は、相手は本人からのメー
ルSMに対し、送信者である本人側転送アドレスを見るだ
けで、メール容量及びメール種類が判別付く点にある。
また、重要な点は、相手がいずれの相手側転送アドレス
に対して返信しようとも、返信については必ず本人アド
レス宛にメールRMが送信される点にある。本人及び相手
共に、選択する相手側転送アドレスを気にする必要もな
く、ただ相手側転送アドレスの違いに基づくメール容量
及びメール種類の情報を相手に教えることができる利点
がある。
【0046】本人アドレス及び相手側転送アドレスが複
数ある場合、本人の希望に従って本人アドレスに対する
相手側転送アドレスを使い分けるには、図5に見られる
ように、対となる送信条件及び受信条件を用いるよい。
すなわち、本人アドレスAを用いた場合、本人側転送ア
ドレス又は相手アドレスを問わず、相手側転送アドレス
Aを用いる。同様に、本人アドレスBは相手側転送アド
レスBに、本人アドレスCは相手側転送アドレスCにな
る。逆に、例えば相手側転送アドレスAでメールSMを受
け取った相手は、本人アドレスA宛にメールRMを返信す
ることになる。上記までのメールの振り分けと異なり、
本人又は相手が適宜自ら振り分ける条件(本人アドレス
又は相手側転送アドレス)を使いわけることができ、よ
り柔軟なメールの振り分けができる利点がある。
【0047】このように、本発明のメール転送システム
では、置換関係を特定付ける置換条件の設定により、様
々な利用態様が考えられる。例えば、図6に見られるよ
うに、受信条件として相手側転送アドレス及び相手アド
レスの組合せにより、本人アドレス及び本人側転送アド
レスを決定する置換関係を特定するような置換条件を設
定した場合に、自動的な置換関係の生成が可能となる。
具体的には、(1)予め置換条件データベース13に登録さ
れている組合せに該当すれば、すぐさま該当受信条件に
従ってメールアドレスを置換し、本人へメールRMを送信
する(図6中上2段のメールアドレスの組合せ)が、(2)
置換条件データベース13に登録されていない受信条件で
あれば、関係生成部10が新しく受信条件及び置換関係を
生成してから、前記新しい置換関係に基づいて本人へメ
ールRMを送信する(下1段のメールアドレスの組合せ)。
【0048】(1)置換関係が存在する場合、(a)本人アド
レスが一つ又は(b)本人アドレスが複数であるかを問わ
ず、置換関係は定まっているので、アドレス置換部5は
受信置換データベース12及び置換条件データベース13を
参照して置換関係を特定し、必要なメールアドレスの置
換処理を経てメールRMを本人へ送信する。本例の場合、
相手側転送アドレスA及び相手アドレスAの組合せは本
人アドレスA及び本人側転送アドレスAの組合せに、相
手側転送アドレスC及び相手アドレスBの組合せは本人
アドレスB及び本人側転送アドレスAの組合せになるよ
うにしている。これは、単純にメールアドレス相互の関
係を特定付けるものであるが、上述のような送信時間、
メール容量又はメール種類を置換条件に加え、相手側の
メールアドレスの組合せが同一でも、更に本人側のメー
ルアドレスの組合せを変更することもできる。更に、相
手側の特定のメールアドレスの組合せは受信拒否するこ
ともできる。これは、相手に対して、特定の相手側転送
アドレスしか使わせない場合に効果的である。
【0049】(2)置換関係を生成する場合、(a)本人アド
レスが一つであれば、本人側転送アドレスは相手毎に設
定するものであるため、既に該当する相手アドレスがア
ドレスデータベース14にあるか否かを検索した上で、(a
-1)相手アドレスに対応する本人側転送アドレスと本人
アドレスとを組み合わせて置換関係を決定する、(a-2)
相手アドレスに対応する本人側転送アドレスがなけれ
ば、相手に対応して改めて生成した本人側転送アドレス
と本人アドレスとを組み合わせて置換関係を決定する。
これに対して、(b)本人アドレスが複数である場合、別
途本人アドレスの特定条件を定めておく必要があり、(b
-1)相手アドレスに対応する本人側転送アドレスと、特
定条件に従う本人アドレスとを組み合わせて置換関係を
決定する、(b-2)相手アドレスに対応する本人側転送ア
ドレスがなければ、相手に対応して改めて生成した本人
側転送アドレスと、特定条件に従う本人アドレスとを組
み合わせて置換関係を決定する。本例では、(b-2)の例
として、相手側転送アドレスAに対してアドレスデータ
ベース14から本人アドレスAを参照し、相手アドレスC
に対して新たに本人側転送アドレスCを作り、組合せを
新規に生成している。
【0050】上記置換関係の生成を利用すれば、相手毎
に対応する本人側転送アドレスを新規作成させることに
より、本人が相手毎の本人側転送アドレスを予め登録し
なくても、自動的にメール転送サーバ1に登録すること
ができる。まず、本人は図7に見られるように、従来通
り、本人アドレス「[email protected]」を送信者、相手アド
レス「[email protected]」を受信者としてメールSMを相手へ
送信する。このメールSMは、通常通り、本人及び相手の
ISP間の直接的なメールSMである。このとき、メールSM
の本文内に相手側転送アドレス「[email protected]」を記述し
ておく。近年のメール端末では、本文中に記述されたメ
ールアドレスから直接新規メールを作成することができ
るようになっており、相手に対して本文中の相手側転送
アドレスを用いてメールRMを作成し、返信してもらうわ
けである。このとき、相手側転送アドレスが複数あれ
ば、本人は相手に対していずれの相手側転送アドレスを
使用してもらうかを選択できることになる。
【0051】相手は、本人の指示に従い、相手アドレス
[email protected]」を送信者、本文中の相手側転送アドレ
ス「[email protected]」を受信者とするメールRMを本人に向け
て返信する。この相手からの返信は、メール転送サーバ
1に向けてのメールRMである。このとき、相手側転送ア
ドレス「[email protected]」は本人がメール転送システムを利
用する際にアドレスデータベース14に登録されている。
ところが、相手アドレス「[email protected]」は、相手の返
信によって初めてメール転送サーバ1において確認され
るので、上述の(a-2)又は(b-2)のいずれかにより、相手
アドレスに対応する本人側転送アドレス「[email protected]
om」が関係生成部10によって作られ、「[email protected]
及び「[email protected]」、「[email protected]」及び「a-c@tens
ou.com」を対応付けた置換関係を生成し、受信置換デー
タベース12に登録する。こうして、相手から本人へのメ
ールRMは、送信者を「[email protected]」を送信者、受信
者を「[email protected]」として本人へ送信される。
【0052】このように、関係生成部10を用いれば、本
人は本発明のメール転送サービスを利用に際し、最低限
相手側転送アドレスを1個だけ決めておき、前記相手側
転送アドレスを複数の相手に知らせれば、自動的に相手
毎に対応する本人側転送アドレスを作り、置換関係を生
成して関係データベース9を整備することができる。本
人に依存する置換条件や、複雑又は複合的な置換条件
は、別途本人にしてしてもらわなければならないが、本
発明の基本的な双方向メール転送のサービスを享受する
には、従来と変らず、相手に見える相手側転送アドレス
を各相手に知らせて一度だけメールを送ってもらうだけ
でよい。しかし、双方向メール転送でありながら、相手
に対しては何ら手続を不要としている点が、本発明の利
便性をもたらすわけである。
【0053】
【発明の効果】本発明は、従来にない利便性の高い柔軟
な双方向のメール転送サービスを提供する。これは、現
在のメール利用上の不便さや煩わしさを解消する効果を
生んでいる。とりわけ、アカウント設定が固定される携
帯電話に対して、自由なメールアドレスを用いる手段を
提供できるようになる。これは、単に携帯電話に対して
自由なメールアドレスの使用を許すばかりではなく、例
えば携帯電話を交換した際も、本人アドレスの変更を手
続きするだけで、相手側転送アドレスを変更せずに使い
続けることができる利点をもたらしている。こうした相
手側転送アドレスの変更を不要にする効果は、もちろん
パソコンだけでなく、ほかのメール端末でも享受でき
る。
【0054】本発明における柔軟なメール転送サービス
は、更に複数のメールアドレスを用いる場合にも効果を
もたらす。従来は、アカウント設定を複数用いることで
実現していた特定メールアドレス相互の使い分けをして
いたものが、メール転送サーバ上の置換関係で実現で
き、加えて従来のメールアドレスの使い分けでは不可能
又は困難であったメールの振り分けも、置換条件の設定
により自由にできるようになっている。これにより、複
数の本人アドレスの使い分けのみならず、本人側転送ア
ドレス、相手毎の相手アドレス又は相手側転送アドレス
が複数の場合に、これらの組合せで様々なメール転送サ
ービスを提供できるようになる利便性が得られることに
なる。
【0055】本発明では、本人側転送アドレスを用いる
ことなく、本人から相手へのメールで相手アドレスを受
信者としてもよい。この場合、前記相手アドレスは本人
側転送アドレスの代用である。置換関係が特定付けられ
るのであれば、とりたてて本人側転送アドレスを用いる
必要はないからである。本発明に従えば、メールの受信
者を本人側転送アドレスとしての相手アドレスから相手
アドレスへ置換処理することになるが、実際にはアドレ
ス置換部で受信者の置換処理をせず、送信者のみを相手
側転送アドレスに置換処理して、本人からのメールを相
手へ送信すればよい。従来のメール転送サービスと異な
る点は、本人から相手へのメールでも、メールアドレス
の置換処理が加わる点にある。これも、アカウント設定
が固定される携帯電話に便利なメール転送サービスと呼
ぶことができる。このように、本発明はメールアドレス
の取扱いを自由にする効果を有するわけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく基本的なメール転送システムの
利用形態を表すシステム構成図である。
【図2】同システムにおけるメール転送サーバの構成及
び置換処理を表すシステム構成図である。
【図3】受信条件を相手の送信時間で指定したメール転
送サーバの構成及び置換処理を表すシステム構成図であ
る。
【図4】送信条件をメール容量及びメール種類の組合せ
で指定したメール転送サーバの構成及び置換処理を表す
システム構成図である。
【図5】送信条件を本人アドレス及び本人側転送アドレ
スの組合せで指定したメール転送サーバの構成及び置換
処理を表すシステム構成図である。
【図6】受信条件を相手アドレス及び相手側転送アドレ
スで指定したメール転送サーバの構成及び置換処理を表
すシステム構成図である。
【図7】置換関係自動生成を説明する図1相当システム
構成図である。
【符号の説明】 1 メール転送サーバ 2 インターネット 3 本人のメール端末 4 相手のメール端末 5 アドレス置換部 6 メール受信部 7 メール送信部 8 記憶装置 9 関係データベース 10 関係生成部 11 送信置換データベース 12 受信置換データベース 13 置換条件データベース 14 アドレスデータベース 15 ISPのSMTPサーバ 16 ISPのPOPサーバ SM 本人が相手へ送信するメール(Sending Mail) RM 相手が本人へ送信するメール(Recieving Mail)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本人と相手との間でメール転送サーバを
    介してメールを送受信するに際して、本人とメール転送
    サーバとの間で使用する本人側転送アドレスと、メール
    転送サーバと相手との間で使用する相手側転送アドレス
    とを用い、本人及びメール転送サーバ間のメールの送受
    信者とメール転送サーバ及び相手間のメールの送受信者
    との置換関係を定め、メール転送サーバが送信者を本人
    アドレス、受信者を本人側転送アドレスとしたメールを
    本人から受信すれば前記各置換関係に基づいて送信者を
    相手側転送アドレス、受信者を相手アドレスに置換した
    メールを相手へ送信し、該メール転送サーバが送信者を
    相手アドレス、受信者を相手側転送アドレスとしたメー
    ルを相手から受信すれば前記各置換関係に基づいて送信
    者を本人側転送アドレス、受信者を本人アドレスに置換
    したメールを本人へ送信するメール転送方法。
  2. 【請求項2】 本人から相手へメールを送信する際の置
    換関係が複数あり、使用する置換関係は複数ある本人ア
    ドレスの特定、複数ある本人側転送アドレスの特定、送
    信時間、メール容量及びメール種類のいずれか又は複数
    の組合せにより特定される請求項1記載のメール転送方
    法。
  3. 【請求項3】 相手から本人へメールを送信する際の置
    換関係が複数あり、使用する置換関係は複数ある本人ア
    ドレスの特定、複数ある相手アドレスの特定、複数ある
    相手側転送アドレスの特定、送信時間、メール容量、メ
    ール種類及び本人の受信拒否の有無のいずれか又は複数
    の組合せにより特定される請求項1記載のメール転送方
    法。
  4. 【請求項4】 本人と相手との間でメール転送サーバを
    介してメールを送受信する双方向のメール転送サーバが
    関係データベース、アドレスデータベース、メール受信
    部、アドレス置換部及びメール送信部を有してなり、関
    係データベースは本人及びメール転送サーバ間のメール
    の送受信者とメール転送サーバ及び相手間のメールの送
    受信者との置換関係データをレコードとする本人単位の
    データベース、アドレスデータベースは本人アドレス、
    本人側転送アドレス、相手側転送アドレス及び相手アド
    レスをレコードとする本人単位のデータベースで、メー
    ル受信部は送信者を本人アドレス、受信者を本人側転送
    アドレスとしたメールを本人から、送信者を相手アドレ
    ス、受信者を相手側転送アドレスとしたメールを相手か
    らそれぞれ受信処理し、アドレス置換部は関係データベ
    ースの置換関係データを特定し、該置換関係データに基
    づいてアドレスデータベースを参照して本人からのメー
    ルの送信者を相手側転送アドレス、受信者を相手アドレ
    スに、相手からのメールの送信者を本人側転送アドレ
    ス、受信者を本人アドレスにそれぞれ置換処理し、メー
    ル送信部は置換処理後のメールを相手又は本人へ送信処
    理することを特徴とするメール転送システム。
  5. 【請求項5】 関係データベースは本人から相手へメー
    ルを送信する際の複数の置換関係データをレコードとす
    る送信置換データベースと、使用する置換関係データを
    特定するために本人が予め定めた特定条件データをレコ
    ードとする置換条件データベースとからなり、アドレス
    置換部は本人からのメールの送受信者又は前記置換条件
    データベースの特定条件データに従って関係データベー
    スの置換関係データを特定する請求項4記載のメール転
    送システム。
  6. 【請求項6】 特定条件データが送信時間、メール容量
    又はメール種類である請求項5記載のメール転送システ
    ム。
  7. 【請求項7】 関係データベースは相手から本人へメー
    ルを送信する際の複数の置換関係データをレコードとす
    る受信置換データベースと、使用する置換関係データを
    特定するために本人が予め定めた特定条件データをレコ
    ードとする置換条件データベースとからなり、アドレス
    置換部は相手からのメールの送受信者又は前記置換条件
    データベースの特定条件データに従って受信置換データ
    ベースの置換関係データを特定する請求項4記載のメー
    ル転送システム。
  8. 【請求項8】 特定条件データが本人アドレス、送信時
    間、メール容量、メール種類又は受信拒否の有無である
    請求項7記載のメール転送システム。
  9. 【請求項9】 メール転送サーバに関係生成部を加えて
    なり、該関係生成部は相手から受信した送信者を相手ア
    ドレス、受信者を相手側転送アドレスとしたメールの前
    記相手アドレス及び相手側転送アドレスの組合せを関係
    データベースが有する置換関係データと突き合わせ、該
    組合せが置換関係データとして存在しない場合に新規置
    換関係データとして受信置換データベースに追加し、併
    せて前記新規置換関係データに対応する新規本人側転送
    アドレスを生成してアドレスデータベースに追加する請
    求項7記載のメール転送システム。
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