JP2002260239A - 光ディスク及び光ディスク原盤露光装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク原盤露光装置

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JP2002260239A
JP2002260239A JP2001060111A JP2001060111A JP2002260239A JP 2002260239 A JP2002260239 A JP 2002260239A JP 2001060111 A JP2001060111 A JP 2001060111A JP 2001060111 A JP2001060111 A JP 2001060111A JP 2002260239 A JP2002260239 A JP 2002260239A
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laser beam
groove
optical
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JP2001060111A
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English (en)
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Koji Takeuchi
弘司 竹内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トラックピッチが狭小な光ディスクにおいて
も、正確なアドレス情報の検出と、半径方向に並んで形
勢されたアドレス情報の読取りが可能となる。 【解決手段】らせん状に不連続なグルーブが形成された
光ディスクにおいて、グルーブの不連続部分におけるど
ちらか一方のランドに、アドレス情報としてプリピット
を形成したことにより、光ディスクに設けられたグルー
ブの不連続部分の一方のランドにプリピットを形成して
いるので、プッシュプル信号が小さい狭トラックピッチ
の光ディスクであっても、正確にアドレス情報を検出す
ることが可能となる。さらに、上記光ディスクについ
て、プリピットの長さLpがλ/(2n・NA)≦Lp
≦2λ/(n・NA)であることにより、プリピットの
長さを、アドレス信号の出力が大きくなり、かつRF信
号に影響しない範囲に設定したものであり、記録後のア
ドレス情報及び記録した情報を確実に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報の書き込みが可
能な光ディスク及び光ディスク原盤作製方法、殊に光デ
ィスクのプリフォーマット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録可能な光ディスクにおいては、グル
ーブをウォブル(蛇行)させることによってアドレス情
報を記録することが行われている。例えば、CD−RW
(Compact Disc−ReWritable)
等で使用されているプリフォーマット方式は、グルーブ
を周波数変調された信号により、半径方向に約30nm
という微少な量だけウォブル(蛇行)させているが、こ
のウォブル周波数がトラッキング周波数より高いため、
ピックアップはグルーブのウォブルに追従できない。こ
のため、プッシュプル(以下「PP」という)信号にウ
ォブル信号が残るので、これをアドレス情報として検出
している。
【0003】ところで、近年光ディスクの記憶容量の大
容量化の要請から、トラックピッチを狭小化することに
より、記録密度の向上が図ることが必要とされている。
しかし、トラックピッチを狭小化すると、PP信号の振
幅が小さくなるとともに、ウォブル信号も小さくなり、
このため、小さくなったウォブル信号から、アドレス信
号を検出するのが困難になるという問題を生じている。
したがって、トラックピッチが狭小であってPP信号が
小さくなる光ディスクにおいても、正確にアドレス情報
を検出できるプリフォーマット方式が必要とされてい
る。他方、記録容量を拡大する方式として、L/G(ラ
ンド/グルーブ)記録方式が提案されている。これは、
従来グルーブもしくはランドの一方のみにデータを記録
していたものを、グルーブとランドの両方に記録するも
のである。この方式を、上記のグルーブをウォブルさせ
る方法により実現すると、ランドトラックのウォブル信
号に、隣接する2つのグルーブトラックのアドレス情報
が重畳されてしまうために、ランドトラックのアドレス
情報が得られないという問題点がある。
【0004】このため、例えば、特開平09−0449
07号公報のものでは、アドレス情報を、ランドトラッ
クとグルーブトラックとで共有できるウォブルマークと
して、光ディスク基板上に形成しており、それらの復調
は、RF信号もしくはTE信号の変化によって行ってい
る。また、グルーブを半径方向にトラックピッチの1/
2だけウォブルさせることにより、CD−RW等の方式
よりも大きなアドレス信号を得ることができる構成とさ
れている。しかし、この方式では、図2(a)に示すよ
うに、半径方向にウォブルしたグルーブが並んで形成さ
れた場合、グルーブ1、およびランド1では、半径方向
の断面形状が対称になるため、ウォブルしたグルーブが
形成されていてもアドレス信号が発生しないことにな
る。したがって、このような配置になった場合は、アド
レス情報が検出できないという問題がある。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明は、これらの問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は以下の
課題を解決する光ディスク及び光ディスク原盤露光装置
を提供することである。
【課題1】(請求項1、請求項4に対応)課題1は、ト
ラックピッチが狭くプッシュプル信号が小さい場合にお
いても、アドレス情報を正確に得られる光ディスクを提
供することである。
【課題2】(請求項2、請求項5に対応)課題2は、請
求項1又は請求項4の光ディスクにおいて、アドレス情
報が半径方向に重なって配置された場合においても、ア
ドレス情報が再生できる光ディスクを提供することであ
る。
【課題3】(請求項3、請求項6に対応)課題3は、請
求項1、請求項2、請求項4、請求項5の光ディスクに
おいて、記録した情報および情報記録後のアドレス情報
を正確に再生できる光ディスクを提供することである。
【課題4】(請求項7に対応)課題4は、同一のトラッ
クピッチにおいても、記録容量を向上できる光ディスク
を提供することである。
【課題5】(請求項8、請求項9に対応)課題5は、請
求項1乃至請求項7の光ディスク原盤を作製するための
光ディスク原盤露光装置を提供することである。
【0006】
【課題解決のために講じた手段】
【解決手段1】(請求項1に対応)解決手段1は、らせ
ん状に不連続なグルーブが形成された光ディスクにおい
て、グルーブの不連続部分におけるどちらか一方のラン
ドに、アドレス情報としてプリピットを形成したことで
ある。
【作用】光ディスクに設けられたグルーブの不連続部分
の一方のランドにプリピットを形成しているので、プッ
シュプル信号が小さい狭トラックピッチの光ディスクで
あっても、正確にアドレス情報を検出することが可能と
なる。
【0007】
【実施態様1】(請求項2に対応)実施態様1は、解決
手段1の光ディスクについて、プリピットの中心とグル
ーブの中心との距離apが、TP/8≦ap≦3TP/
8であることである。ただし、上記のTPはトラックピ
ッチである。
【作用】プリピットがランドの中心から外れた位置に形
成されるため、プリピットが半径方向に重なって形成さ
れた場合でもアドレス情報を確実に検出できる。
【0008】
【実施態様2】(請求項3に対応)実施態様2は、解決
手段1または上記実施態様1の光ディスクについて、プ
リピットの長さLpがλ/(2n・NA)≦Lp≦2λ
/(n・NA)であることである。ただし、上記のλは
記録再生光の波長、nは光ディスク基板の屈折率、NA
は記録再生装置の対物レンズの開口数である。
【作用】プリピットの長さを、アドレス信号の出力が大
きくなり、かつRF信号に影響しない範囲に設定したも
のであり、記録後のアドレス情報及び記録した情報を確
実に検出することができる。
【0009】
【解決手段2】(請求項4に対応)解決手段2は、らせ
ん状にグルーブが形成された光ディスクであって、グル
ーブをどちらか一方のランド側にオフセットさせること
によってアドレス情報を記録したことである。
【作用】解決手段2においては、グルーブを一方のラン
ド側にオフセットさせてアドレス情報を記録しているの
で、プッシュプル信号が小さい光ディスクにおいても、
正確にアドレス情報を検出することができる。
【0010】
【実施態様1】(請求項5に対応)実施態様1は、解決
手段2の光ディスクにおいて、オフセットの量agがT
P/8≦ag≦3TP/8であることである。ただし、
上記のTPはトラックピッチである。
【作用】実施態様1においては、グルーブのオフセット
量をランド幅の1/2以下にしているので、アドレス情
報が半径方向に並んで配置された場合でもアドレス情報
を確実に検出することができる。
【0011】
【実施態様2】(請求項6に対応)解決手段2、あるい
は実施態様1の光ディスクにおいて、オフセットしたグ
ルーブの長さLgがλ/(2n・NA)≦Lg≦2/
(n・NA)であることである。ただし、上記のλは記
録再生光の波長、nは光ディスク基板の屈折率、NAは
記録再生装置の対物レンズの開口数である。
【作用】実施態様2の光ディスクにおいては、オフセッ
トさせたグルーブの長さをアドレス信号の出力が大きく
なり、かつRF信号に影響しない長さにしているので、
記録後のアドレス情報および記録した情報を正確に再生
することができる。
【0012】
【解決手段3】(請求項7に対応)解決手段3は、上記
の解決手段1または解決手段2、あるいはその各実施態
様のいずれかの光ディスクにおいて、L/G記録方式の
光ディスクであって、グルーブトラックとランドトラッ
クとでアドレス情報を共有していることである。
【作用】解決手段3の光ディスクでは、ランドおよびグ
ルーブに情報を記録しているので、トラックピッチを狭
くすることなく光ディスクの記録容量を大きくすること
ができる。
【0013】
【解決手段4】(請求項8に対応)解決手段4は、光デ
ィスク原盤にグルーブおよびプリピットを露光する光デ
ィスク原盤露光装置において、第1および第2のレーザ
ビームを発生する光源と、第1および第2のレーザビー
ムを光ディスク原盤上の異なる位置に集光させる光学手
段と、第1および第2のレーザビームのON,OFFを
制御するレーザビーム制御手段と、レーザビーム制御手
段の動作を制御する制御手段とを備え、当該制御手段
は、第1のレーザビームをONとしたときにグルーブを
露光し、第1のレーザビームをOFFにしたときに第2
のレーザビームをONにしてプリピットを露光するよう
にレーザビーム制御手段の動作を制御することである。
【作用】解決手段4の光ディスク原盤露光装置において
は、グルーブおよびプリピットをそれぞれのレーザビー
ムを用いて露光するので、容易に光ディスク原盤を作製
することができる。
【0014】
【解決手段5】(請求項9に対応)解決手段5は、光デ
ィスク原盤にグルーブおよびアドレス情報を露光する光
ディスク原盤露光装置において、レーザビームを発生す
る光源と、レーザビームを光ディスク原盤上に集光させ
る光学手段と、レーザビームのON,OFFを制御する
レーザビーム制御手段と、レーザビームを光ディスク原
盤の半径方向に変位させる手段と、レーザビーム制御手
段の動作を制御する制御手段とを備え、当該制御手段
は、レーザビームをONとしたときにグルーブを露光
し、アドレス情報を露光する際に、レーザビームをON
にした状態でレーザビーム半径方向に所定の量だけ変位
させるようにレーザビーム制御手段の動作を制御するこ
とである。
【作用】解決手段5の光ディスク原盤露光装置において
は、1本のレーザビームでグルーブおよびアドレス情報
を露光できるので、露光装置の光学系および制御系を簡
便にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る光ディスクの第1の
実施形態(請求項1乃至請求項3、請求項7に対応)に
ついて、図1を参照しながら説明する。図1(a)は光
ディスクの平面拡大図である。グルーブがトラックピッ
チTPで形成されており、アドレス情報はグルーブの中
心からapだけランド側にオフセットしたプリピットと
して記録されている。なお、プリピットがある部分の一
方のグルーブは途切れている。光スポットがm番目のグ
ルーブG(m)を再生したときのPP信号の様子を図1
(a)に示している。光スポットがグルーブの中心にあ
るときは、PP信号は発生しないが、プリピットがある
位置では、半径方向の断面形状がグルーブ中心に対して
非対称になっているためPP信号が発生する。このプリ
ピットによって発生する信号がアドレス信号として検出
されるが、この時のアドレス信号の振幅は、オフセット
量apに依存する。図4より明らかな通り、apをTP
/8〜3TP/8に設定すれば、PP信号の最大値PP
maxに対して、およそPPmax/2〜PPmaxの
アドレス信号の振幅が得られるので、トラックピッチが
狭くてPP信号が小さくなる光ディスクにおいても、ア
ドレス信号を確実に検出することができるようになる。
さらに図2(b)に示すように、apをTP/8〜3T
P/8に設定することによって、半径方向にプリピット
が並んで形成された場合でも、点Cあるいは点Dにおけ
る半径方向の断面形状を非対称ととすることができ、ア
ドレス信号の発生を確保することができる。
【0016】この構成によれば、光ディスク原盤の露光
において、プリピットの露光時に、2以上のプリピット
が半径方向に並ぶか否かを判断し、並ぶ場合には露光位
置を円周方向にずらすなどの複雑な処理をしないで済む
ので、露光装置の制御装置が簡便になる利点がある。さ
らに、光スポットがm番目のランドL(m)を再生した
ときにおいても、グルーブと同様にプリピットによるア
ドレス信号が発生するので、1個のアドレス情報をラン
ドとグルーブとで共有することができる。
【0017】次に、本発明に係る光ディスクの第2実施
形態(請求項4乃至請求項7に対応)について図3を参
照して説明する。図3は光ディスクの平面拡大図であ
る。グルーブがトラックピッチTPで形成されており、
アドレス情報は、グルーブをランド側にagだけオフセ
ットさせて記録されている。第1の実施形態における光
ディスクと同様に、グルーブがオフセットした位置で
は、半径方向の断面形状がグルーブ中心に対して非対称
になっており、PP信号が発生するので、これをアドレ
ス信号として検出することができる。グルーブのオフセ
ット量については、第1の実施形態と同様であり、オフ
セット量apをTP/8〜3TP/8に設定することに
より、半径方向にプリピットが並んで形成された場合に
おいても、半径方向の断面形状を非対称となる構成とす
ることができ、また、PP信号の最大値PPmaxに対
して、およそPPmax/2〜PPmaxのアドレス信
号の振幅が得られる。また、本実施形態においても、ア
ドレス情報は、グルーブに加えてランドトラックにおい
ても発生するため、1個のアドレス情報をランドとグル
ーブで共有することができる。この構成の光ディスクで
は、グルーブを半径方向にオフセットさせるだけでアド
レス情報を記録することができるので、光ディスク原盤
露光装置の構成を簡素化でき、露光光学系の調整が簡単
であるというメリットがある。
【0018】次に、本発明に係る第1の光ディスク原盤
露光装置を、図5を参照して説明する(請求項8に対
応)。図5は本発明の光ディスク原盤露光装置の構成図
である。レーザチューブから出射されたレーザビーム
は、レーザパワーを安定化するスタビライザを通過後、
ビームスプリッタ1によって第1ビーム(レーザービー
ム)2、第2ビーム2aに分けられる。第1ビーム2
は、第1光変調器3、光偏向器4を通過後、図示しない
ビームエキスパンダにより所定のビーム径に広げられ、
偏向ビームスプリッタ(PBS)5を通り光ヘッド6に
入射し、光ディスク原盤7上に集光する。他方、もう一
つの第2ビーム2aは光変調器3aを通過後、PBS5
で第1ビーム2と合成されて、光ヘッド6に入射する。
第1光変調器3、第2変調器3aは、集光面でのビーム
(レーザビーム)の強度を設定するとともに、図示しな
い露光装置制御装置からの信号に応じて第1ビーム2、
第2ビーム2aをON/OFFするものである。光偏向
器4は、露光装置制御装置からの信号に応じてレーザ光
を偏向するものである。露光装置制御装置は、第1光変
調器3、第2光変調器3a、光偏向器4の制御の他に、
ターンテーブル回転数、光ヘッド6のフォーカス制御等
を行う。この光ディスク原盤露光装置を用いて、第1の
実施形態に記載した光ディスクのガラス原盤7の露光を
行う際には、第1ビーム2でグルーブを、第2ビーム2
aでプリピットを露光する。光ディスクのガラス原盤7
上に集光した第1ビーム2、第2ビーム2aとの距離
は、所望のap値(例えば0.20μm)に合せて調整
される。露光装置制御装置から図6(a)及び(b)に
示す信号を、それぞれ第1光変調器3及び第2光変調器
3aのドライバに入力して、第1ビーム2と第2ビーム
2aを図6に示すタイミングで露光することによって、
図1(a)に示すようなグルーブ及びプリピットが形成
される。
【0019】また、本発明に係る第2の光ディスク原盤
露光装置(請求項9に対応)は、基本的には、上述した
第1の原盤露光装置と同様の構成を有する。ただし、本
原盤露光装置においては、使用する露光光源は1本で足
りるため、第1の原盤露光装置におけるビームスプリッ
タおよび光変調器3は不要である。本原盤露光装置を用
いて、第2の実施形態に記載した光ディスクの露光を行
う際には、図5の第1ビーム2の光路を使用し、アドレ
ス情報を記録するときは、第1ビーム2をONにした状
態のまま、光偏向器4を用いて第1ビーム2を半径方向
に偏向させる。露光装置制御装置から図7に示すプリフ
ォーマット信号が出力され、これを光偏向器4のドライ
バに入力することによって、第1ビーム2を偏向させ
る。このように露光することで、図3に示すようなグル
ーブを形成することができる。
【0020】
【実施例1】直径120mm、厚さ0.6mmのポリカ
ーボネート樹脂(屈折率1.59)からなる基板に、第
1の光ディスク原盤露光装置を用いて、幅0.34μ
m、深さ40nmのグルーブをトラックピッチ0.74
μmで形成し、グルーブの中心から0.20μmオフセ
ットさせた位置にプリピットを形成し、プリピットの長
さLpを変化させた5種類の実験盤を作製した。プリピ
ットの配列は、光ディスクの種類に応じて適当なものを
選択すればよいが、本実施例では、DVD−RW(Di
gital Versatile Disc−ReWr
itable)の方式で行った。
【0021】この基板上に、相変化記録層、反射層、保
護層を順次積層した後、別の直径120mm、厚さ0.
6mmのポリカーボネート樹脂基板と貼り合わせて、相
変化型光ディスクを作製した。この光ディスクのアドレ
ス読み誤り率およびPIエラー(再生信号の訂正不能デ
ータエラー)を測定した。なお、情報の記録再生はパル
ステック工業社製の光ディスク評価装置DDU−100
0を使用した。記録再生光の波長は635nm、対物レ
ンズのNAは0.60である。アドレス読み誤り率およ
びPIエラーの測定には、同社のSignal Ana
lyzerを使用した。表1に測定結果を示す。Lpが
0.2μmでは、記録前のアドレス読み誤り率は小さい
が、アドレス信号の出力が小さいために記録後のアドレ
ス読み誤り率が大きく、実用的でなかった。また、Lp
が2μmでは、再生信号にプリピットによる信号が重畳
され、PIエラーが大きく実用的でなかった。0.3≦
Lp≦1.5μmでは、記録前後のアドレス読み誤り率
が小さく、PIエラーも少なかった。
【0022】
【実施例2】直径120mm、厚さ0.6mmのポリカ
ーボネート樹脂からなる基板に、第2の光ディスク原盤
露光装置を用いて、幅0.34μm、深さ40nmのグ
ルーブをトラックピッチ0.74μmで形成し、オフセ
ットしたグルーブの長さLgを変化させた5種類の実験
盤を作製した。アドレス情報の配列および光ディスクの
構成は、実施例1と同様である。この光ディスクのアド
レス読み誤り率およびPIエラーを、実施例1と同一の
評価装置を用いて測定した。
【0023】表2に測定結果を示す。オフセットしたグ
ルーブの長さLgが0.20μmでは、記録前のアドレ
ス読み誤り率は小さいが、アドレス信号の出力が小さい
ために記録後のアドレス読み誤り率が大きく、実用的で
なかった。また、オフセットしたグルーブの長さLgが
2μmでは、PIエラーが大きく実用的でなかった。
0.3≦Lg≦1.5μmでは、記録前後のアドレス読
み誤り率が小さく、PIエラーも少なかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
グルーブの不連続部分の一方のランドにプリピットを形
成することにより、PP信号が小さい光ディスクにおい
ても正確にアドレス情報を検出できるという効果が得ら
れ、グルーブを一方のランド側にオフセットさせてアド
レス情報を記録する構成により、更に、光学系を簡素化
した原盤露光装置を用いて光ディスクを製作することが
可能になる(請求項1、請求項4に対応)。
【0025】更に、プリピットの中心とグルーブの中心
との距離、あるいはオフセット量apを、TP/8≦a
p≦3TP/8とすることにより、十分なアドレス信号
の振幅を確保するとともに、アドレス情報が半径方向に
並んで記録される場合でも、アドレス情報の確実な検出
が可能となる(請求項2、請求項5に対応)。更に、プ
リピット、あるいはオフセットしたグルーブの長さを、
λ/(2n・NA)から2λ/(n・NA)の範囲とす
ることで、アドレス信号の出力の確実な読み取りが可能
で、かつ、RF信号に影響を与えない範囲とすることが
できる(請求項3、請求項6に対応)。更に、グルーブ
トラックとランドトラックとでアドレス情報を共有する
ことにより、同一のトラックピッチにおいて、より高い
記憶容量を実現することができる(請求項7に対応)。
更に、請求項8の光ディスク原盤露光装置によれば、グ
ルーブおよびプリピットをそれぞれのレーザビームで露
光するので、容易に光ディスク原盤を作製することが可
能であり、請求項9の光ディスク原盤露光装置によれ
ば、1本のレーザビームでグルーブおよびアドレス情報
を露光できるので、露光装置の光学系および制御系を簡
便にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る光ディスクの平面拡大図
であり、(b)は光スポットがm番目のグルーブG
(m)を再生したときのPP信号の様子を示す説明図で
ある。
【図2】(a)は従来技術においてプリピットが並んで
形成された光ディスクの平面拡大図であり、(b)は本
発明においてプリピットが並んで形成された部分の平面
拡大図である。
【図3】は本発明に係る他の光ディスクの平面拡大図で
ある。
【図4】はピックアップの光スポットの中心位置とPP
信号の関係を示す説明図である。
【図5】は本発明に係る第1の光ディスク原盤露光装置
を示す説明図である。
【図6】は本発明に係る第1の光ディスク原盤露光装置
の制御信号を示す説明図である。
【図7】は本発明に係る第2の光ディスク原盤露光装置
の制御信号を示す説明図である。
【符号の説明】
1:ビームスプリッタ 2:第1レーザビーム 2a:第2レーザビーム 3:第1光変調器 3a:第2光変調器 4:光偏向器 5:偏向ビームスプリッタ(PBS) 6:光ヘッド 7:ガラス原盤 ap:プリピットの中心とグルーブの中心との距離(オ
フセット量) TP:トラックピッチ λ:記録再生光の波長 n:光ディスク基板の屈折率 NA:記録再生装置の対物レンズの開口数

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】らせん状に不連続なグルーブが形成された
    光ディスクであって、グルーブの不連続部分におけるど
    ちらか一方のランドに、アドレス情報としてプリピット
    を形成したことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】請求項1の光ディスクにおいて、プリピッ
    トの中心とグルーブの中心との距離apが、TP/8≦
    ap≦3TP/8であることを特徴とする光ディスク。
    ただし、TP=トラックピッチ。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2の光ディスクにおい
    て、プリピットの長さLpがλ/(2n・NA)≦Lp
    ≦2λ/(n・NA)であることを特徴とする光ディス
    ク。ただし、上記λ:記録再生光の波長、n:光ディス
    ク基板の屈折率、NA:記録再生装置の対物レンズの開
    口数。
  4. 【請求項4】らせん状にグルーブが形成された光ディス
    クであって、グルーブをどちらか一方のランド側にオフ
    セットさせることによってアドレス情報を記録したこと
    を特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】請求項4の光ディスクにおいて、オフセッ
    トの量agが、TP/8≦ag≦3TP/8であること
    を特徴とする光ディスク。ただし、上記TP=トラック
    ピッチ。
  6. 【請求項6】請求項4あるいは5の光ディスクにおい
    て、オフセットしたグルーブの長さLgが、λ/(2n
    ・NA)≦Lg≦2λ/(n・NA)であることを特徴
    とする光ディスク。ただし、上記λ:記録再生光の波
    長、n:光ディスク基板の屈折率、NA:記録再生装置
    の対物レンズの開口数。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれかの光ディ
    スクにおいて、L/G記録方式の光ディスクであって、
    グルーブトラックとランドトラックとでアドレス情報を
    共有していることを特徴とする光ディスク。
  8. 【請求項8】光ディスク原盤にグルーブおよびプリピッ
    トを露光する光ディスク原盤露光装置において、第1お
    よび第2のレーザビームを発生する光源と、第1および
    第2のレーザビームを光ディスク原盤上の異なる位置に
    集光させる光学手段と、第1および第2のレーザビーム
    のON,OFFを制御するレーザビーム制御手段と、レ
    ーザビーム制御手段の動作を制御する制御手段とを備
    え、当該制御手段は、第1のレーザビームをONとした
    ときにグルーブを露光し、第1のレーザビームをOFF
    にしたときに第2のレーザビームをONにしてプリピッ
    トを露光するようにレーザビーム制御手段の動作を制御
    することを特徴とする光ディスク原盤露光装置。
  9. 【請求項9】光ディスク原盤にグルーブおよびアドレス
    情報を露光する光ディスク原盤露光装置において、レー
    ザビームを発生する光源と、レーザビームを光ディスク
    原盤上に集光させる光学手段と、レーザビームのON,
    OFFを制御するレーザビーム制御手段と、レーザビー
    ムを光ディスク原盤の半径方向に変位させる手段と、レ
    ーザビーム制御手段の動作を制御する制御手段とを備
    え、当該制御手段は、レーザビームをONとしたときに
    グルーブを露光し、アドレス情報を露光する際に、レー
    ザビームをONにした状態でレーザビーム半径方向に所
    定の量だけ変位させるようにレーザビーム制御手段の動
    作を制御することを特徴とする光ディスク原盤露光装
    置。
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