JP2002253608A - 紙おむつ - Google Patents

紙おむつ

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JP2002253608A
JP2002253608A JP2001109228A JP2001109228A JP2002253608A JP 2002253608 A JP2002253608 A JP 2002253608A JP 2001109228 A JP2001109228 A JP 2001109228A JP 2001109228 A JP2001109228 A JP 2001109228A JP 2002253608 A JP2002253608 A JP 2002253608A
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一憲 伊東
Hiroshi Ono
浩 大野
Tomotaka Kamoto
智香 加本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロントターゲットテープを不要となし、ファ
スニング片止着時の煩わしさを解消する。 【解決手段】ファスニング片7のフック要素7Aを不織
布からなる外面シート10の表面の任意個所に係合可能
となした紙おむつであり、外面シート10およびその下
側のシートの少なくとも一方に、ファスニング片7のフ
ック要素7Aを止着する位置の目安となるターゲット印
刷20を、外部から視認可能なように施したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙おむつの腹側表
面においてファスニング片を止め付けるためのフロント
ターゲットテープを不要とした紙おむつの止着構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より市場に提供されているテープ式
紙おむつは、装着のために紙おむつの後身頃の両側に、
止着面に粘着層を形成したファスニング片を備えるもの
で、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそ
れぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニング
片を腹側に持ち込み、紙おむつ外面のポリエチレンシー
トなどの不透液性シートの表面に粘着剤により固定され
ているポリエチレン等のプラスチック材料よりなるフロ
ントターゲットテープに止着して紙おむつの固定を行う
ようにしている。
【0003】かかるテープ式紙おむつにおいては、一回
の止着できっちりと紙おむつを装着するのは困難で、実
際には何回かの止着直しを行いながら紙おむつの装着を
行うことがある。この止着直しの原因の一つとしては、
対の一方のファスニング片についてはフロントターゲッ
トテープに止着できたが、他方のファスニング片がフロ
ントターゲットテープに届かなかったりした場合を挙げ
ることができ、装着に当たってファスニング片の貼り付
け位置に限定があること自体に煩わしさを感じることが
あった。
【0004】また、止着直しを何回か行っている間にフ
ロントターゲットテープが破けてしまうことがあった。
もちろん、フロントターゲットテープの厚みを厚くすれ
は、フロントターゲットテープの破れは防止できるが、
フロントターゲットテープの剛性が増すとゴワ付き感が
大きくなり装着性が損なわれることになるため、極限ま
で薄くすることによって対処しているのが現状である。
【0005】これらの問題点に対して、本出願人らは、
先に特願平11−273799号において、外面シート
全体を不織布により形成して、メカニカルなファスニン
グ片を腹側表面の任意個所に係脱可能とした紙おむつを
提案した。この紙おむつによれば、腹側表面に貼設され
るポリエチレン等のフロントターゲットテープが不要と
なり、ファスニング片止着時の煩わしさが解消されると
ともに、装着感の向上が図られ、またフロントターゲッ
トテープを無くすことにより生産性の向上、コスト縮減
も図られる等の利点がもたらされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるフロン
トターゲットテープのない紙おむつは、ファスニング片
の貼り付け位置に限定がないため止着時の煩わしさがな
いものの、逆に貼り付け位置の目安が全くなくても使用
しにくいものである。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、フロントタ
ーゲットテープを不要となし、ファスニング片止着時の
煩わしさを解消し、装着感の向上を図り、また生産性の
向上、コスト縮減を図りながらも、テープ止着作業を容
易にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。
【0009】<請求項1記載の発明>紙おむつの背側両
側端部に取り付けられたファスニング片を有し、このフ
ァスニング片の止着面にフック要素を有するとともに、
前記紙おむつの裏面を構成する外面シートを不織布とな
し、紙おむつの装着に当り、前記ファスニング片のフッ
ク要素を前記不織布外面シートの表面の任意個所に係合
可能となした紙おむつであり、前記不織布外面シートお
よびその下側のシートの少なくとも一方に、前記ファス
ニング片のフック要素を止着する位置の目安となるター
ゲット印刷を、外部から視認可能なように施したことを
特徴とする紙おむつ。<作用効果>ファスニング片のフ
ック要素を止着する位置の目安となるターゲット印刷が
あることで、外部から視認可能であるので止着作業が容
易となる。
【0010】<請求項2記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートにタ
ーゲット印刷を施した請求項1記載の紙おむつ。 <作用効果>吸収要素に吸収した体液が裏面側に抜ける
ことを実質的に液を透過させない不透液性シートにより
阻止することができる。この実質的に液を透過させない
不透液性シート、たとえばポリエチレン製の実質的に液
を透過させない不透液性シートにターゲット印刷ことは
通常のプラスチックシートへの印刷技術をそのまま採用
できるとともに、美麗かつ明瞭に外部から視認可能とな
る。
【0011】<請求項3記載の発明>ターゲット印刷を
前身頃における胴回り部に施した請求項1または2記載
の紙おむつ。
【0012】<請求項4記載の発明>ターゲット印刷の
縦方向長さが10〜400mmとされ且つ胴回り方向長
さが50〜500mmとされた請求項1〜3のいずれか
1項に記載の紙おむつ。
【0013】<請求項5記載の発明>ターゲット印刷
が、胴回り方向に異なる複数の止着位置を表すように施
された請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>止着位置の選択が可能である。
【0014】<請求項6記載の発明>ターゲット印刷
が、グラビア印刷またはフレキソ印刷により施された請
求項1〜5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
【0015】<請求項7記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートの肌
側面にターゲット印刷を水溶性インク及び非水溶性イン
クの一方または両方により施した請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>ターゲット印刷を非水溶性インクにより施
すこともできるが、水溶性インクを使用するのが望まし
い。水溶性インクを使用すると、体液の吸収量が多くな
るにつれて、水溶性インクが溶解し、これによってター
ゲット印刷面がボケるようになるので、逆に装着者にと
って体液の吸収量が多く吸収量の限界及び替え時を判断
できるようになる。部分的に分けて水溶性インク及び非
水溶性インクの両方を使用することができる。
【0016】<請求項8記載の発明>不織布外面シート
における少なくともターゲット印刷と対応する部分が起
毛された請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむ
つ。 <作用効果>ターゲット印刷と対応する部分が起毛され
ていることで、フック要素の止着性が高める。
【0017】<請求項9記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートにタ
ーゲット印刷を有する紙おむつであって、少なくとも前
記ターゲット印刷対応部分に前記不織布外面シートの外
面から単位面積当たり2〜30%のエンボスを施してあ
る請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>ターゲット印刷対応部分において、フック
要素の繰り返し止着を行なう過程で、不織布外面シート
と実質的に液を透過させない不透液性シートとの剥離を
生じたり、毛羽立ちが生じ、見映えのほか繰り返し止着
性が損なわれる。しかるに、エンボス加工により、不織
布外面シートと実質的に液を透過させない不透液性シー
トとを接合できるとともに、不織布外面シートの毛羽立
ちを防止できる。このエンボス加工は、ターゲット印刷
対応部分のみならず、他の領域も含めて、たとえば全体
的に行なうことができる。
【0018】<請求項10記載の発明>不織布外面シー
トの内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを
有し、少なくともターゲット印刷と対応する部分におい
て、前記不織布外面シートと実質的に液を透過させない
不透液性シートとがホットメルト接着剤によりまたは熱
融着により全面接着されておらずその接着領域が離間し
ている請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>不織布外面シートと実質的に液を透過させ
ない不透液性シートとを接合するに際して、たとえばホ
ットメルト接着剤により全面または総合的に大きい接合
面積をもって接合することも考えられるが、そのホット
メルト接着剤が不織布外面シートに滲み出しすることを
避け得ない。しかるに、ホットメルト接着剤により不織
布外面シートと実質的に液を透過させない不透液性シー
トとを接合する形態を採用する場合には、ホットメルト
接着剤により全面接着されておらずその接着領域が離間
している形態ならば、染み出しは生じない。この具体例
としては、たとえばストライプ状に離間しているのが望
ましい。他方、不織布外面シートと実質的に液を透過さ
せない不透液性シートとを熱融着により接合する形態も
採用でき、この場合には、接合が熱融着であるから、ホ
ットメルト接着剤の滲み出しはなく接合できる。いずれ
の形態においても、上記接合により、少なくともターゲ
ット印刷対応部分において、不織布外面シートの毛羽立
ちを防止できる。
【0019】<請求項11記載の発明>紙おむつの背側
両側端部に取り付けられたファスニング片を有し、この
ファスニング片の止着面にフック要素を有するととも
に、前記紙おむつの裏面を構成する外面シートを不織布
となし、紙おむつの装着に当り、前記ファスニング片の
フック要素を前記不織布外面シートの表面の任意個所に
係合可能となした紙おむつであり、相互に止着された前
記ファスニング片の止着面と前記不織布外面シートの表
面とせん断力が50g以上であり、相互に止着された前
記ファスニング片の止着面と前記不織布外面シートの表
面との剥離力が10g以上であることを特徴とする紙お
むつ。 <作用効果>規定されたせん断力及び剥離力により、確
実な止着性を有するものとなる。
【0020】<請求項12記載の発明>相互に止着され
たファスニング片の止着面と不織布外面シートの表面と
を剥離した時の音が12.0ソーン以下である請求項1
〜11のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>剥離した時の音が小さいので、装着者に不
快感を与えない
【0021】<請求項13記載の発明>外面シートの内
側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有し、
紙おむつの背側両側端部に、側方に突出して取り付けら
れたファスニング片を有し、このファスニング片の止着
面にフック要素を有するとともに、前記紙おむつの外面
シートを不織布となし、紙おむつの装着に当り、前記フ
ァスニング片のフック要素を前記不織布外面シートの表
面の任意個所に係合可能となした紙おむつであって、前
記ファスニング片と係脱自在のフック受け要素を有する
止着受けフロントシートを有さず、かつ前記実質的に液
を透過させない不透液性シートが通気性を有するものと
されたことを特徴とする紙おむつ。 <作用効果>実質的に液を透過させない不透液性シート
として、単一ポリエチレンシートや、内面側がポリエチ
レンシート等からなり外面側が不織布からなるポリラミ
不織布からなる不透液性シートにより形成できるが、ム
レが生じるので、この望ましくは液を透過させない不透
液性シートを通気性を付与することにより、ムレを防止
できる。この手段として、単一ポリエチレンシートや、
前記ポリラミ不織布に細かいニードル孔を多数形成する
形態や、高密度不織布により形成する態様を挙げること
ができる。この通気性のほか、透湿性を付与したものを
使用するのが望ましい。
【0022】<請求項14記載の発明>不織布外面シー
トおよびその下側のシートの少なくとも一方に、前記フ
ァスニング片のフック要素を止着する位置の目安となる
印刷厚さ10〜50μmのターゲット印刷を、外部から
視認可能なように施した請求項13記載の紙おむつ。
【0023】<請求項15記載の発明>ファスニング片
のフック要素を止着する位置における、実質的に液を透
過させない不透液性シートの肌側面と外面シートの表面
との間の透気度が、5cc/10分以上である請求項1
3または14記載の紙おむつ。
【0024】<請求項16記載の発明>前記ターゲット
印刷を前身頃における胴回り部に施した請求項13〜1
5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
【0025】<請求項17記載の発明>不織布外面シー
トは、単繊維または長繊維を繊維素材とし、そのデニー
ル数が2.5d以下である請求項1〜16のいずれか1
項に記載の紙おむつ。 <作用効果>肌触りに優れ、布様の感触を与えることが
できる。しかもフック要素の止着性に優れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す実施の
形態によってさらに詳説する。
【0027】図示の紙おむつでは、不織布などからなる
透液性シート1と、実質的に液を透過させない不透液性
シート、たとえばポリエチレン等からなる完全に液を透
過させない不透液性シート2との間に、綿状パルプ等か
らなる、たとえば長方形または好ましくは図示のように
砂時計型のある程度剛性を有する吸収体3が介在されて
いる。この吸収体3は吸収用の上下ティッシュペーパー
で被覆することができ、吸収要素を構成している。
【0028】不透液性シート2は吸収要素より幅広の長
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る外面シート10が設けられている。透液性シート1は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート2とホットメルト接
着剤などにより固着されている(この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号*で示す)。
【0029】紙おむつの両側部には、使用面側に突出す
る脚周り用起立カフスBが形成され、この起立カフスB
は、実質的に幅方向に連続した通気性不織布などからな
る起立シート4と、弾性伸縮部材、たとえば糸ゴムから
なる一本のまたは図示のように複数本の脚周り用弾性伸
縮部材5とにより構成されている。7は面ファスナーに
よるファスニング片である。
【0030】さらに、起立カフスBは、起立シート4を
内面がわを短く段違いに内折りして2重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材5をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート4の内
面は、透液性シート1の側縁と離間して位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート2の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において外面シート10にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
トの内面の、不透液性シート2への固着始端は、起立カ
フスBの起立端を形成している。脚周りにおいては、こ
の起立端より内側は、製品本体に固定されていない自由
部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で折
り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的にか
つ概念的に区分されている。
【0031】他方、図示しないが、長手方向前後端部に
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部(起立部の延長部)は、製品の中央側に向かう状態
で製品に,具体的には透液性シート1及び不透液性シー
ト2の外面に固定され、前記平面当り部相当部(平面当
り部の延長部)が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材5は、少なく
とも1本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材5は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材5を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材5,5を設けることができる。図示の
形態では、合計6本である。
【0032】紙おむつの、装着時には、紙おむつが舟形
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材5,5…
の収縮力が作用するので、図4に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材5,5…の収縮力により起立カフス
Bが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート1を通って吸収体3内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Bの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
【0033】本形態において、各起立カフスを形成する
起立シート4は、透液性でなく実質的に不透液性(半透
液性でもよい)であるのが望ましい。また、起立シート
4を形成する透液性シート(たとえば不織布)に対して
シリコン処理などにより液体をはじく性質となるように
してもよい。いずれにしても、起立シート4及び外面シ
ート10は、それぞれ通気性であり、かつ起立シート4
及び外面シート10は、それぞれ耐水圧が100mmH
O以上のシート、特に不織布であるのが好適である。
これによって、図4に示すように、製品の幅方向側部に
おいて通気性を示すものとなり、着用者のムレを防止で
きる。
【0034】特に不織布を用いることで、装着時におい
て音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使い捨
て紙おむつが得られる。外面シート10、透液性シート
1および起立シート4を構成する不織布の素材繊維とし
ては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィ
ン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レ
ーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とする
ことができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メル
トブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に
得られた不織布を用いることができる。本発明の形態に
おいては、離間部において、不透液性シート2及び外面
シート10の両者が重なっているので、起立カフスBの
展開起立操作において、シートの破断がない。
【0035】<ファスニング片の紙おむつ前身頃への止
着について>本発明では、ファスニング片7として、面
ファスナーを用いることで、不織布からなる外面シート
10に対して、メカニカルに止着できる。したがって、
いわゆるターゲットテープを省略することもでき、か
つ、ファスニング片7による止着位置を自由に選択でき
る。
【0036】ファスニング片7は、図5にも示されてい
るプラスチック、ポリラミ不織布、紙製などのファスニ
ング基材72の基部が外面シート10にたとえば接着剤
により接合されており、先端側にフック要素7Aを有す
る。フック要素7Aはファスニング基材72に接着剤7
3により接合されている。フック要素7Aは、その外面
側に多数の係合片71を有する。係合片71の形状とし
ては、レ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等の
ものが存在するが、いずれでもよいが、T字状のものを
好ましく使用できる。フック要素7Aより先端側に仮止
め接着剤部7Bを有する。製品の組立て末期において、
仮止め接着剤部7Bが起立シート4に接着されることに
よりファスニング片7の先端側の剥離を防止するように
してある。使用時には、その接着力に抗して剥離し、フ
ァスニング片7の先端側を前身頃に持ち込むものであ
る。仮止め接着剤部7Bより先端側はファスニング基材
72が露出して摘みタブ部とされている。
【0037】さて、図1、図3及び図4が特に参照され
るように、前身頃の開口部側には、外面シート10の内
面側にターゲット印刷部20が形成され、ファスニング
片7のフック要素7Aを止着する位置の目安となるター
ゲット印刷がなされ、外部から視認可能なように施され
ている。図示の形態では、ターゲット印刷部20は、液
を完全に透過させないポリエチレンシートからなる不透
液性シート2に施され、かつ、ターゲット印刷は不透液
性シート2の使用面側になされている。ターゲット印刷
を不透液性シート2の裏面側に形成することも可能であ
る。ターゲット印刷部は、その縦方向長さが10〜40
0mmとし且つ胴回り方向長さが50〜500mmとす
ることができる。ターゲット印刷は、グラビア印刷また
はフレキソ印刷により行なうことができる。印刷インク
は水溶性インクが望ましい。少なくともこのターゲット
印刷対応部分において、実施の形態では全面において、
外面シート10の外面から不透液性シート2に対して、
単位面積当たり7%のエンボスをたとえば千鳥状形態で
施し、かつこのエンボス部分において外面シート10と
不透液性シート2とを160℃以下の温度で熱融着によ
り接合してある。この熱融着エンボス部を図4に示して
ある。外面シート10の裏面は、全体または少なくとも
このターゲット印刷対応部分において起毛してあること
が望ましい。
【0038】他方、外面シート10と不透液性シート2
とは、ホットメルト接着剤により全面接着されておらず
ホットメルト接着剤による接着領域11,11…が離間
してたとえばストライプ状に離間した状態で接合してあ
る。ターゲット印刷部20の形態は適宜であるが、〜
の記号や、ゾーンごとの色分け、あるいは図柄の変更
などにより、幅方向の位置が判るようにするのが望まし
い。また、ターゲット印刷部20全体が周囲の色と区別
できる配色にするのが望ましい。印刷厚さは10〜50
μmが望ましい。
【0039】不織布からなる外面シート10は、単繊維
または長繊維を繊維素材とし、そのデニール数が2.5
d以下であるのが望ましい。かかる外面シート10表面
とフック要素7Aとのせん断力が50g以上であり、剥
離力が10g以上であることが望ましい。また、相互に
止着されたファスニング片の止着面と不織布外面シート
の表面とを剥離した時の音が12.0ソーン以下である
のが望ましい。
【0040】かかるせん断力及び剥離力は、それぞれ次
記の「せん断強度試験方法」および「剥離強度試験方
法」によって測定されるものである。
【0041】(イ)せん断強度試験方法 図6に示すように、紙おむつ製品から40mm×1
00mmに切り取った外面シート10に、製品から切り
取ったフック要素7Aのフックを有する部分全面を貼り
付ける。このとき、フック要素7Aに対する外面シート
10の向きが製品使用時と同様に、すなわち外面シート
10の製品状態での縦方向と、フック要素7Aの製品状
態での縦方向とが平行になるように貼り付ける。 しかる後、フック要素7Aにおけるフックを有しな
い基端部を引張試験機の上のチャックc1に、外面シー
ト10における未係合部分を下のチャックに挟み、製品
状態での横方向が縦方向に沿うような姿勢で、且つ上下
チャックc1,c2間距離cyが50mmとなるように
調整し、引張速度300mm/minでせん断方向に引
っ張り、測定を行う。 得られたチャートの最初のピークを読み取り、これ
をせん断強度とする。
【0042】(ロ)剥離強度試験方法 図7に示すように、紙おむつ製品から40mm×1
00mmに切り取ったフック受け要素(フロントシー
ト)5を、ループを有する側を表にして裏面を両面テー
プでステンレス板stに貼り付ける。固定されていない
端部は表面がわからクラフトテープでステンレス板st
に固定する。 次に、貼り付けた外面シート10の表面に、製品か
ら切り取ったフック要素7Aのフックを有する部分全面
を貼り付ける。このとき、外面シート10に対するフッ
ク要素7Aの向きが製品使用時と同様に、すなわち外面
シート10の製品状態での縦方向と、フック要素7Aの
製品状態での縦方向とが平行になるように貼り付ける。
しかる後、上記縦方向に質量2kgのローラーを1往復
させ、フック要素5とフック受け要素6とを係合させ
る。 次に、これらのステンレス板st,10,7Aをテ
ーブルtbの縁等に固定し、フック要素7Aのフックを
有しない基端部側7をテーブルのtb縁から折り曲げて
吊り下げ、その吊り下げ部分にクラフトテープctの一
端部を貼り、クラフトテープctの他端部に1kgの分
銅Gを取り付け、2秒間荷重をかける。 次いで、荷重を外し、フック要素を係合した状態の
フック受け要素をステンレス板とともに図示しない引張
試験機に持ち込み、剥離角度90°、引張速度300m
m/minで測定を行う。この状態が図7(b)に示さ
れている。 得られたチャートから最大値と最小値を除き、残り
のピークから最大ピーク、最小ピーク各3点(計6点)
を読み取り、平均値を求め、これをせん断力とする。
【0043】他方、本発明にいう音の大きさ(ソーン)
は、剥離時の音を普通騒音計により測定し、この値(ホ
ン)を下記式(1)に代入して求まる値である。
【数1】
【0044】ところで、上記の形態では、不透液性シー
ト2がポリエチレンシートにより形成し、液を完全に透
過させない、かつ非通気性のものである。しかし、実質
的に液を透過させない不透液性シートとして、単一ポリ
エチレンシートや、内面側がポリエチレンシート等から
なり外面側が不織布からなるポリラミ不織布からなる不
透液性シートに布に細かいニードル孔を多数形成する形
態や、高密度不織布により形成することにより通気性を
付与できる。さらに、透湿性を付与したものを使用する
のが望ましい。ファスニング片7のフック要素7Aを止
着する位置における、実質的に液を透過させない不透液
性シートの肌側面と外面シート10の表面との間の透気
度が、5cc/10分以下であることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、フロント
ターゲットテープを不要となし、ファスニング片止着時
の煩わしさを解消し、装着感の向上を図り、また生産性
の向上、コスト縮減を図りながらも、テープ止着作業を
容易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙おむつの展開状態一部破断平面
図である。
【図2】図1の2−2線に沿う矢視図である。
【図3】図1の2−2線に沿う矢視図である。
【図4】製品の前身頃における正面図である。
【図5】ファスニング片の説明図である。
【図6】せん断強度試験方法の要領説明図である。
【図7】剥離強度試験方法の要領説明図である。
【符号の説明】
1…透液性シート、2…不透液性シート、3…吸収体、
4…起立シート、5…弾性伸縮部材、7…ファスニング
片、7A…フック要素、10…外面シート、20…ター
ゲット印刷部、B…脚周り用起立カフス。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月20日(2001.4.2
0)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】紙おむつ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙おむつの腹側表
面においてファスニング片を止め付けるためのフロント
ターゲットテープを不要とした紙おむつの止着構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より市場に提供されているテープ式
紙おむつは、装着のために紙おむつの後身頃の両側に、
止着面に粘着層を形成したファスニング片を備えるもの
で、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそ
れぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニング
片を腹側に持ち込み、紙おむつ外面のポリエチレンシー
トなどの不透液性シートの表面に粘着剤により固定され
ているポリエチレン等のプラスチック材料よりなるフロ
ントターゲットテープに止着して紙おむつの固定を行う
ようにしている。
【0003】かかるテープ式紙おむつにおいては、一回
の止着できっちりと紙おむつを装着するのは困難で、実
際には何回かの止着直しを行いながら紙おむつの装着を
行うことがある。この止着直しの原因の一つとしては、
対の一方のファスニング片についてはフロントターゲッ
トテープに止着できたが、他方のファスニング片がフロ
ントターゲットテープに届かなかったりした場合を挙げ
ることができ、装着に当たってファスニング片の貼り付
け位置に限定があること自体に煩わしさを感じることが
あった。
【0004】また、止着直しを何回か行っている間にフ
ロントターゲットテープが破けてしまうことがあった。
もちろん、フロントターゲットテープの厚みを厚くすれ
、フロントターゲットテープの破れは防止できるが、
フロントターゲットテープの剛性が増すとゴワ付き感が
大きくなり装着性が損なわれることになるため、極限ま
で薄くすることによって対処しているのが現状である。
【0005】これらの問題点に対して、本出願人らは、
先に特願平11−273799号において、外面シート
全体を不織布により形成して、メカニカルなファスニン
グ片を腹側表面の任意個所に係脱可能とした紙おむつを
提案した。この紙おむつによれば、腹側表面に貼設され
るポリエチレン等のフロントターゲットテープが不要と
なり、ファスニング片止着時の煩わしさが解消されると
ともに、装着感の向上が図られ、またフロントターゲッ
トテープを無くすことにより生産性の向上、コスト縮減
も図られる等の利点がもたらされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるフロン
トターゲットテープのない紙おむつは、ファスニング片
の貼り付け位置に限定がないため止着時の煩わしさがな
いものの、逆に貼り付け位置の目安が全くなくても使用
しにくいものである。
【0007】そこで本発明の主たる課題は、フロントタ
ーゲットテープを不要となし、ファスニング片止着時の
煩わしさを解消し、装着感の向上を図り、また生産性の
向上、コスト縮減を図りながらも、テープ止着作業を容
易にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は次記のとおりである。
【0009】<請求項1記載の発明>紙おむつの背側両
側端部に取り付けられたファスニング片を有し、このフ
ァスニング片の止着面にフック要素を有するとともに、
前記紙おむつの裏面を構成する外面シートを不織布とな
し、紙おむつの装着に当り、前記ファスニング片のフッ
ク要素を前記不織布外面シートの表面の任意個所に係合
可能となした紙おむつであり、前記不織布外面シートお
よびその下側のシートの少なくとも一方に、前記ファス
ニング片のフック要素を止着する位置の目安となるター
ゲット印刷を、外部から視認可能なように施したことを
特徴とする紙おむつ。 <作用効果>ファスニング片のフック要素を止着する位
置の目安となるターゲット印刷があることで、外部から
視認可能であるので止着作業が容易となる。
【0010】<請求項2記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートにタ
ーゲット印刷を施した請求項1記載の紙おむつ。 <作用効果>吸収要素に吸収した体液が裏面側に抜ける
ことを実質的に液を透過させない不透液性シートにより
阻止することができる。この実質的に液を透過させない
不透液性シート、たとえばポリエチレン製の実質的に液
を透過させない不透液性シートにターゲット印刷を施す
ことは通常のプラスチックシートへの印刷技術をそのま
ま採用できるとともに、美麗かつ明瞭に外部から視認可
能となる。
【0011】<請求項3記載の発明>ターゲット印刷を
前身頃における胴回り部に施した請求項1または2記載
の紙おむつ。
【0012】<請求項4記載の発明>ターゲット印刷の
縦方向長さが10〜400mmとされ且つ胴回り方向長
さが50〜500mmとされた請求項1〜3のいずれか
1項に記載の紙おむつ。
【0013】<請求項5記載の発明>ターゲット印刷
が、胴回り方向に異なる複数の止着位置を表すように施
された請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>止着位置の選択が可能である。
【0014】<請求項6記載の発明>ターゲット印刷
が、グラビア印刷またはフレキソ印刷により施された請
求項1〜5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
【0015】<請求項7記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートの肌
側面にターゲット印刷を水溶性インク及び非水溶性イン
クの一方または両方により施した請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>ターゲット印刷を非水溶性インクにより施
すこともできるが、水溶性インクを使用するのが望まし
い。水溶性インクを使用すると、体液の吸収量が多くな
るにつれて、水溶性インクが溶解し、これによってター
ゲット印刷面がボケるようになるので、逆に装着者にと
って体液の吸収量が多く吸収量の限界及び替え時を判断
できるようになる。部分的に分けて水溶性インク及び非
水溶性インクの両方を使用することができる。
【0016】<請求項8記載の発明>不織布外面シート
における少なくともターゲット印刷と対応する部分が起
毛された請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむ
つ。 <作用効果>ターゲット印刷と対応する部分が起毛され
ていることで、フック要素の止着性が高る。
【0017】<請求項9記載の発明>不織布外面シート
の内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有
し、この実質的に液を透過させない不透液性シートにタ
ーゲット印刷を有する紙おむつであって、少なくとも前
記ターゲット印刷対応部分に前記不織布外面シートの外
面から単位面積当たり2〜30%のエンボスを施してあ
る請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>ターゲット印刷対応部分において、フック
要素の繰り返し止着を行なう過程で、不織布外面シート
と実質的に液を透過させない不透液性シートとの剥離を
生じたり、毛羽立ちが生じ、見映えのほか繰り返し止着
性が損なわれる。しかるに、エンボス加工により、不織
布外面シートと実質的に液を透過させない不透液性シー
トとを接合できるとともに、不織布外面シートの毛羽立
ちを防止できる。このエンボス加工は、ターゲット印刷
対応部分のみならず、他の領域も含めて、たとえば全体
的に行なうことができる。
【0018】<請求項10記載の発明>不織布外面シー
トの内側に実質的に液を透過させない不透液性シートを
有し、少なくともターゲット印刷と対応する部分におい
て、前記不織布外面シートと実質的に液を透過させない
不透液性シートとがホットメルト接着剤によりまたは熱
融着により全面接着されておらずその接着領域が離間し
ている請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>不織布外面シートと実質的に液を透過させ
ない不透液性シートとを接合するに際して、たとえばホ
ットメルト接着剤により全面または総合的に大きい接合
面積をもって接合することも考えられるが、そのホット
メルト接着剤が不織布外面シートに滲み出しすることを
避け得ない。しかるに、ホットメルト接着剤により不織
布外面シートと実質的に液を透過させない不透液性シー
トとを接合する形態を採用する場合には、ホットメルト
接着剤により全面接着されておらずその接着領域が離間
している形態ならば、染み出しは生じない。この具体例
としては、たとえばストライプ状に離間しているのが望
ましい。他方、不織布外面シートと実質的に液を透過さ
せない不透液性シートとを熱融着により接合する形態も
採用でき、この場合には、接合が熱融着であるから、ホ
ットメルト接着剤の滲み出しはなく接合できる。いずれ
の形態においても、上記接合により、少なくともターゲ
ット印刷対応部分において、不織布外面シートの毛羽立
ちを防止できる。
【0019】<請求項11記載の発明>紙おむつの背側
両側端部に取り付けられたファスニング片を有し、この
ファスニング片の止着面にフック要素を有するととも
に、前記紙おむつの裏面を構成する外面シートを不織布
となし、紙おむつの装着に当り、前記ファスニング片の
フック要素を前記不織布外面シートの表面の任意個所に
係合可能となした紙おむつであり、相互に止着された前
記ファスニング片の止着面と前記不織布外面シートの表
面とせん断力が50g以上であり、相互に止着された前
記ファスニング片の止着面と前記不織布外面シートの表
面との剥離力が10g以上であることを特徴とする紙お
むつ。 <作用効果>規定されたせん断力及び剥離力により、確
実な止着性を有するものとなる。
【0020】<請求項12記載の発明>相互に止着され
たファスニング片の止着面と不織布外面シートの表面と
を剥離した時の音が12.0ソーン以下である請求項1
〜11のいずれか1項に記載の紙おむつ。 <作用効果>剥離した時の音が小さいので、装着者に不
快感を与えない
【0021】<請求項13記載の発明>外面シートの内
側に実質的に液を透過させない不透液性シートを有し、
紙おむつの背側両側端部に、側方に突出して取り付けら
れたファスニング片を有し、このファスニング片の止着
面にフック要素を有するとともに、前記紙おむつの外面
シートを不織布となし、紙おむつの装着に当り、前記フ
ァスニング片のフック要素を前記不織布外面シートの表
面の任意個所に係合可能となした紙おむつであって、前
記ファスニング片と係脱自在のフック受け要素を有する
止着受けフロントシートを有さず、かつ前記実質的に液
を透過させない不透液性シートが通気性を有するものと
されたことを特徴とする紙おむつ。 <作用効果>実質的に液を透過させない不透液性シート
として、単一ポリエチレンシートや、内面側がポリエチ
レンシート等からなり外面側が不織布からなるポリラミ
不織布からなる不透液性シートにより形成できるが、ム
レが生じるので、望ましくは液を透過させない不透液性
シート通気性を付与することにより、ムレを防止でき
る。この手段として、単一ポリエチレンシートや、前記
ポリラミ不織布に細かいニードル孔を多数形成する形態
や、高密度不織布により形成する態様を挙げることがで
きる。この通気性のほか、透湿性を付与したものを使用
するのが望ましい。
【0022】<請求項14記載の発明>不織布外面シー
トおよびその下側のシートの少なくとも一方に、前記フ
ァスニング片のフック要素を止着する位置の目安となる
印刷厚さ10〜50μmのターゲット印刷を、外部から
視認可能なように施した請求項13記載の紙おむつ。
【0023】<請求項15記載の発明>ファスニング片
のフック要素を止着する位置における、実質的に液を透
過させない不透液性シートの肌側面と外面シートの表面
との間の透気度が、5cc/10分以上である請求項1
3または14記載の紙おむつ。
【0024】<請求項16記載の発明>前記ターゲット
印刷を前身頃における胴回り部に施した請求項13〜1
5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
【0025】<請求項17記載の発明>不織布外面シー
トは、単繊維または長繊維を繊維素材とし、そのデニー
ル数が2.5d以下である請求項1〜16のいずれか1
項に記載の紙おむつ。 <作用効果>肌触りに優れ、布様の感触を与えることが
できる。しかもフック要素の止着性に優れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す実施の
形態によってさらに詳説する。
【0027】図示の紙おむつでは、不織布などからなる
透液性シート1と、実質的に液を透過させない不透液性
シート、たとえばポリエチレン等からなる完全に液を透
過させない不透液性シート2との間に、綿状パルプ等か
らなる、たとえば長方形または好ましくは図示のように
砂時計型のある程度剛性を有する吸収体3が介在されて
いる。この吸収体3は吸収用の上下ティッシュペーパー
で被覆することができ、吸収要素を構成している。
【0028】不透液性シート2は吸収要素より幅広の長
方形をなし、その外方に砂時計形状の不織布などからな
る外面シート10が設けられている。透液性シート1は
吸収要素より幅広の長方形をなし、吸収要素の側縁より
若干外方に延在し、不透液性シート2とホットメルト接
着剤などにより固着されている(この固着部分を含めて
本発明に関係する固着部分を符号*で示す)。
【0029】紙おむつの両側部には、使用面側に突出す
る脚周り用起立カフスBが形成され、この起立カフスB
は、実質的に幅方向に連続した通気性不織布などからな
る起立シート4と、弾性伸縮部材、たとえば糸ゴムから
なる一本のまたは図示のように複数本の脚周り用弾性伸
縮部材5とにより構成されている。7は面ファスナーに
よるファスニング片である。
【0030】さらに、起立カフスBは、起立シート4を
内面がわを短く段違いに内折りして2重に形成され、各
脚周り用弾性伸縮部材5をホットメルト接着剤などによ
り固着した状態で包んでいる。二重の起立シート4の内
面は、透液性シート1の側縁と離間し位置において固
着始端を有し、この固着始端から不透液性シート2の延
在縁にかけて、幅方向外方部分がホットメルト接着剤な
どにより固着されている。二重の起立シートの外面は、
その下面において外面シート10にホットメルト接着剤
などにより固着されている。その結果、二重の起立シー
の内面の、不透液性シート2への固着始端は、起立
カフスBの起立端を形成している。脚周りにおいては、
この起立端より内側は、製品本体に固定されていない自
由部分であり、製品の中央側に向かう起立部と、途中で
折り返し反転して外側に向かう平面当り部とに機能的に
かつ概念的に区分されている。
【0031】他方、図示しないが、長手方向前後端部に
おいて、ホットメルト接着剤などにより、前記起立部相
当部(起立部の延長部)は、製品の中央側に向かう状態
で製品に,具体的には透液性シート1及び不透液性シー
ト2の外面に固定され、前記平面当り部相当部(平面当
り部の延長部)が折り返し反転した状態で起立部相当部
上に固定されている。また、弾性伸縮部材5は、少なく
とも1本が平面当り部にあることを基本形態とするが、
特に弾性伸縮部材5は平面当り部の先端部にあることが
好ましく、さらに、起立部にも弾性伸縮部材5を有する
ことが好ましい。最適な形態は、起立端近傍、折り返し
近傍、及び平面当り部の先端部にあることである。平面
当り部の先端部には、図示のように複数本有するのがさ
らに望ましい。起立部には、起立力を高めるために、さ
らに弾性伸縮部材5,5を設けることができる。図示の
形態では、合計6本である。
【0032】紙おむつの、装着時には、紙おむつが舟形
に体に装着されるので、そして各弾性伸縮部材5,5…
の収縮力が作用するので、図に示すように、脚周りで
は、各弾性伸縮部材5,5…の収縮力により起立カフス
Bが起立する。起立部で囲まれる空間は、尿または軟便
の閉じ込め空間を形成する。この空間内に排尿される
と、その尿は透液性シート1を通って吸収体3内に吸収
されるとともに、軟便の固形分については、起立カフス
Bの起立部がバリヤーとなり、その乗り越えが防止され
る。万一、起立部の起立遠位側縁を乗り越えて横に漏れ
た尿は、平面当り部によるストップ機能により横漏れが
防止される。
【0033】本形態において、各起立カフスを形成する
起立シート4は、透液性でなく実質的に不透液性(半透
液性でもよい)であるのが望ましい。また、起立シート
4を形成する透液性シート(たとえば不織布)に対して
シリコン処理などにより液体をはじく性質となるように
してもよい。いずれにしても、起立シート4及び外面シ
ート10は、それぞれ通気性あり、かつ起立シート4
及び外面シート10は、それぞれ耐水圧が100mmH
2O以上のシート、特に不織布であるのが好適である。
これによって、図2および3に示すように、製品の幅方
向側部において通気性を示すものとなり、着用者のムレ
を防止できる。
【0034】特に不織布を用いることで、装着時におい
て音が殆どしないとともに、布様の感触を与える使い捨
て紙おむつが得られる。外面シート10、透液性シート
1および起立シート4を構成する不織布の素材繊維とし
ては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィ
ン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レ
ーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とする
ことができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メル
トブロー法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得
られた不織布を用いることができる。本発明の形態にお
いては、離間部において、不透液性シート2及び外面シ
ート10の両者が重なっているので、起立カフスBの展
開起立操作において、シートの破断がない。
【0035】<ファスニング片の紙おむつ前身頃への止
着について>本発明では、ファスニング片7として、面
ファスナーを用いることで、不織布からなる外面シート
10に対して、メカニカルに止着できる。したがって、
いわゆるターゲットテープを省略することもでき、か
つ、ファスニング片7による止着位置を自由に選択でき
る。
【0036】ファスニング片7は、図5にも示されてい
るプラスチック、ポリラミ不織布、紙製などのファスニ
ング基材72の基部が外面シート10にたとえば接着剤
により接合されており、先端側にフック要素7Aを有す
る。フック要素7Aはファスニング基材72に接着剤7
3により接合されている。フック要素7Aは、その外面
側に多数の係合片71を有する。係合片71の形状とし
ては、レ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等の
ものが存在するが、いずれでもよいが、T字状のものを
好ましく使用できる。フック要素7Aより先端側に仮止
め接着剤部7Bを有する。製品の組立て末期において、
仮止め接着剤部7Bが起立シート4に接着されることに
よりファスニング片7の先端側の剥離を防止するように
してある。使用時には、その接着力に抗して剥離し、フ
ァスニング片7の先端側を前身頃に持ち込むものであ
る。仮止め接着剤部7Bより先端側はファスニング基材
72が露出して摘みタブ部とされている。
【0037】さて、図1、図3及び図4が特に参照され
るように、前身頃の開口部側には、外面シート10の内
面側にターゲット印刷部20が形成され、ファスニング
片7のフック要素7Aを止着する位置の目安となるター
ゲット印刷がなされ、外部から視認可能なように施され
ている。図示の形態では、ターゲット印刷部20は、液
を完全に透過させないポリエチレンシートからなる不透
液性シート2に施され、かつ、ターゲット印刷は不透液
性シート2の使用面側になされている。ターゲット印刷
を不透液性シート2の裏面側に形成することも可能で
ある。ターゲット印刷部は、その縦方向長さが10〜4
00mmとし且つ胴回り方向長さが50〜500mmと
することができる。ターゲット印刷は、グラビア印刷ま
たはフレキソ印刷により行なうことができる。印刷イン
クは水溶性インクが望ましい。少なくともこのターゲッ
ト印刷対応部分において、実施の形態では全面におい
て、外面シート10の外面から不透液性シート2に対し
て、単位面積当たり7%のエンボスをたとえば千鳥状形
態で施し、かつこのエンボス部分において外面シート1
0と不透液性シート2とを160℃以下の温度で熱融着
により接合してある。この熱融着エンボス部10Aを図
4に示してある。外面シート10の裏面は、全体または
少なくともこのターゲット印刷対応部分において起毛し
てあることが望ましい。
【0038】他方、外面シート10と不透液性シート2
とは、ホットメルト接着剤により全面接着されておらず
ホットメルト接着剤による接着領域11,11…が離間
してたとえばストライプ状に離間した状態で接合してあ
る。ターゲット印刷部20の形態は適宜であるが、〜
の記号や、ゾーンごとの色分け、あるいは図柄の変更
などにより、幅方向の位置が判るようにするのが望まし
い。また、ターゲット印刷部20全体が周囲の色と区別
できる配色にするのが望ましい。印刷厚さは10〜50
μmが望ましい。
【0039】不織布からなる外面シート10は、単繊維
または長繊維を繊維素材とし、そのデニール数が2.5
d以下であるのが望ましい。かかる外面シート10表面
とフック要素7Aとのせん断力が50g以上であり、剥
離力が10g以上であることが望ましい。また、相互に
止着されたファスニング片の止着面と不織布外面シート
の表面とを剥離した時の音が12.0ソーン以下である
のが望ましい。
【0040】かかるせん断力及び剥離力は、それぞれ次
記の「せん断強度試験方法」および「剥離強度試験方
法」によって測定されるものである。
【0041】(イ)せん断強度試験方法 図6に示すように、紙おむつ製品から40mm×1
00mmに切り取った外面シート10に、製品から切り
取ったフック要素7Aのフックを有する部分全面を貼り
付ける。このとき、フック要素7Aに対する外面シート
10の向きが製品使用時と同様に、すなわち外面シート
10の製品状態での縦方向と、フック要素7Aの製品状
態での縦方向とが平行になるように貼り付ける。 しかる後、フック要素7Aにおけるフックを有しな
い基端部を引張試験機の上のチャックc1に、外面シー
ト10における未係合部分を下のチャックに挟み、製品
状態での横方向が縦方向に沿うような姿勢で、且つ上下
チャックc1,c2間距離cyが50mmとなるように
調整し、引張速度300mm/minでせん断方向に引
っ張り、測定を行う。 得られたチャートの最初のピークを読み取り、これ
をせん断強度とする。
【0042】(ロ)剥離強度試験方法 図7に示すように、紙おむつ製品から40mm×1
00mmに切り取った外面シート10を、ループを有す
る側を表にして裏面を両面テープでステンレス板stに
貼り付ける。固定されていない端部は表面がわからクラ
フトテープでステンレス板stに固定する。 次に、貼り付けた外面シート10の表面に、製品か
ら切り取ったフック要素7Aのフックを有する部分全面
を貼り付ける。このとき、外面シート10に対するフッ
ク要素7Aの向きが製品使用時と同様に、すなわち外面
シート10の製品状態での縦方向と、フック要素7Aの
製品状態での縦方向とが平行になるように貼り付ける。
しかる後、上記縦方向に質量2kgのローラーを1往復
させ、フック要素7A外面シート10とを係合させ
る。 次に、これらのステンレス板st,10,7Aをテ
ーブルtbの縁等に固定し、フック要素7Aのフックを
有しない基端部側をテーブルのtb縁から折り曲げて吊
り下げ、その吊り下げ部分にクラフトテープctの一端
部を貼り、クラフトテープctの他端部に1kgの分銅
Gを取り付け、2秒間荷重をかける。 次いで、荷重を外し、フック要素を係合した状態の
フック受け要素をステンレス板とともに図示しない引張
試験機に持ち込み、剥離角度90°、引張速度300m
m/minで測定を行う。この状態が図7(b)に示さ
れている。 得られたチャートから最大値と最小値を除き、残り
のピークから最大ピーク、最小ピーク各3点(計6点)
を読み取り、平均値を求め、これをせん断力とする。
【0043】他方、本発明にいう音の大きさ(ソーン)
は、剥離時の音を普通騒音計により測定し、この値(ホ
ン)を下記式(1)に代入して求まる値である。
【数1】
【0044】ところで、上記の形態では、不透液性シー
ト2がポリエチレンシートにより形成され、液を完全に
透過させない、かつ非通気性のものである。しかし、実
質的に液を透過させない不透液性シートとして、単一ポ
リエチレンシートや、内面側がポリエチレンシート等か
らなり外面側が不織布からなるポリラミ不織布からなる
不透液性シートに布に細かいニードル孔を多数形成する
形態や、高密度不織布により形成することにより通気性
を付与できる。さらに、透湿性を付与したものを使用す
るのが望ましい。ファスニング片7のフック要素7Aを
止着する位置における、実質的に液を透過させない不透
液性シートの肌側面と外面シート10の表面との間の透
気度が、5cc/10分以下であることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、フロント
ターゲットテープを不要となし、ファスニング片止着時
の煩わしさを解消し、装着感の向上を図り、また生産性
の向上、コスト縮減を図りながらも、テープ止着作業を
容易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙おむつの展開状態一部破断平面
図である。
【図2】図1の2−2線に沿う矢視図である。
【図3】図1の線に沿う矢視図である。
【図4】製品の前身頃における正面図である。
【図5】ファスニング片の説明図である。
【図6】せん断強度試験方法の要領説明図である。
【図7】剥離強度試験方法の要領説明図である。
【符号の説明】 1…透液性シート、2…不透液性シート、3…吸収体、
4…起立シート、5…弾性伸縮部材、7…ファスニング
片、7A…フック要素、10…外面シート、20…ター
ゲット印刷部、B…脚周り用起立カフス。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 浩 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 (72)発明者 加本 智香 愛媛県伊予三島市寒川町4765番11 ダイオ ーペーパーコンバーティング株式会社内 Fターム(参考) 3B029 BD06 BD08 4C098 AA09 CC14 CE07 DD10 DD24 DD25 DD26 DD28 DD30

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙おむつの背側両側端部に取り付けられた
    ファスニング片を有し、このファスニング片の止着面に
    フック要素を有するとともに、前記紙おむつの裏面を構
    成する外面シートを不織布となし、紙おむつの装着に当
    り、前記ファスニング片のフック要素を前記不織布外面
    シートの表面の任意個所に係合可能となした紙おむつで
    あり、 前記不織布外面シートおよびその下側のシートの少なく
    とも一方に、前記ファスニング片のフック要素を止着す
    る位置の目安となるターゲット印刷を、外部から視認可
    能なように施したことを特徴とする紙おむつ。
  2. 【請求項2】不織布外面シートの内側に実質的に液を透
    過させない不透液性シートを有し、この実質的に液を透
    過させない不透液性シートにターゲット印刷を施した請
    求項1記載の紙おむつ。
  3. 【請求項3】ターゲット印刷を前身頃における胴回り部
    に施した請求項1または2記載の紙おむつ。
  4. 【請求項4】ターゲット印刷の縦方向長さが10〜40
    0mmとされ且つ胴回り方向長さが50〜500mmと
    された請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  5. 【請求項5】ターゲット印刷が、胴回り方向に異なる複
    数の止着位置を表すように施された請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の紙おむつ。
  6. 【請求項6】ターゲット印刷が、グラビア印刷またはフ
    レキソ印刷により施された請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の紙おむつ。
  7. 【請求項7】不織布外面シートの内側に実質的に液を透
    過させない不透液性シートを有し、この実質的に液を透
    過させない不透液性シートの肌側面にターゲット印刷を
    水溶性インク及び非水溶性インクの一方または両方によ
    り施した請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙おむ
    つ。
  8. 【請求項8】不織布外面シートにおける少なくともター
    ゲット印刷と対応する部分が起毛された請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の紙おむつ。
  9. 【請求項9】不織布外面シートの内側に実質的に液を透
    過させない不透液性シートを有し、この実質的に液を透
    過させない不透液性シートにターゲット印刷を有する紙
    おむつであって、 少なくとも前記ターゲット印刷対応部分に前記不織布外
    面シートの外面から単位面積当たり2〜30%のエンボ
    スを施してある請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙
    おむつ。
  10. 【請求項10】不織布外面シートの内側に実質的に液を
    透過させない不透液性シートを有し、少なくともターゲ
    ット印刷と対応する部分において、前記不織布外面シー
    トと実質的に液を透過させない不透液性シートとがホッ
    トメルト接着剤によりまたは熱融着により全面接着され
    ておらずその接着領域が離間している請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の紙おむつ。
  11. 【請求項11】紙おむつの背側両側端部に取り付けられ
    たファスニング片を有し、このファスニング片の止着面
    にフック要素を有するとともに、前記紙おむつの裏面を
    構成する外面シートを不織布となし、紙おむつの装着に
    当り、前記ファスニング片のフック要素を前記不織布外
    面シートの表面の任意個所に係合可能となした紙おむつ
    であり、 相互に止着された前記ファスニング片の止着面と前記不
    織布外面シートの表面とせん断力が50g以上であり、 相互に止着された前記ファスニング片の止着面と前記不
    織布外面シートの表面との剥離力が10g以上であるこ
    とを特徴とする紙おむつ。
  12. 【請求項12】相互に止着されたファスニング片の止着
    面と不織布外面シートの表面とを剥離した時の音が1
    2.0ソーン以下である請求項1〜11のいずれか1項
    に記載の紙おむつ。
  13. 【請求項13】外面シートの内側に実質的に液を透過さ
    せない不透液性シートを有し、 紙おむつの背側両側端部に、側方に突出して取り付けら
    れたファスニング片を有し、このファスニング片の止着
    面にフック要素を有するとともに、前記紙おむつの外面
    シートを不織布となし、紙おむつの装着に当り、前記フ
    ァスニング片のフック要素を前記不織布外面シートの表
    面の任意個所に係合可能となした紙おむつであって、 前記ファスニング片と係脱自在のフック受け要素を有す
    る止着受けフロントシートを有さず、かつ前記実質的に
    液を透過させない不透液性シートが通気性を有するもの
    とされたことを特徴とする紙おむつ。
  14. 【請求項14】不織布外面シートおよびその下側のシー
    トの少なくとも一方に、前記ファスニング片のフック要
    素を止着する位置の目安となる印刷厚さ10〜50μm
    のターゲット印刷を、外部から視認可能なように施した
    請求項13記載の紙おむつ。
  15. 【請求項15】ファスニング片のフック要素を止着する
    位置における、実質的に液を透過させない不透液性シー
    トの肌側面と外面シートの表面との間の透気度が、5c
    c/10分以上である請求項13または14記載の紙お
    むつ。
  16. 【請求項16】前記ターゲット印刷を前身頃における胴
    回り部に施した請求項13〜15のいずれか1項に記載
    の紙おむつ。
  17. 【請求項17】不織布外面シートは、単繊維または長繊
    維を繊維素材とし、そのデニール数が2.5d以下であ
    る請求項1〜16のいずれか1項に記載の紙おむつ。
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