JP2002244537A - ホログラム複製装置及び方法 - Google Patents

ホログラム複製装置及び方法

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JP2002244537A
JP2002244537A JP2001044058A JP2001044058A JP2002244537A JP 2002244537 A JP2002244537 A JP 2002244537A JP 2001044058 A JP2001044058 A JP 2001044058A JP 2001044058 A JP2001044058 A JP 2001044058A JP 2002244537 A JP2002244537 A JP 2002244537A
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hologram
light
recording medium
incident
optical system
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Megumi Eomo
めぐみ 江面
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
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    • G03H1/268Holographic stereogram
    • G03H2001/269Two and more than two steps recording process

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラフィックステレオグラム又はホログ
ラムを原版としてホログラムを複製する。 【解決手段】 ハーフミラー82で反射された物体光L
11は、原版Hに入射され、その回折光がホログラム
用記録媒体hに照射される。また、ハーフミラー82
で透過された参照光L12は、ホログラム用記録媒体h
に照射され、物体光L11と参照光L12との干渉に
より原版Hの像が記録され、中間ホログラムHが作
製される。反射ミラー85は、Pの位置からQの位置に
光路の精度を保ったままレール90に沿って移動し、所
望の角度に調整される。同様にして物体光L11と参照
光L12との干渉により中間ホログラムHの像がホロ
グラム用記録媒体hに記録され、エッジリットホログ
ラムHが作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィック
ステレオグラム又はホログラムを原版としてホログラム
を複製するホログラム複製装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮像することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て、順次露光記録することによって作製される。このホ
ログラフィックステレオグラムは、これをある位置から
片方の目で見た場合に各要素ホログラムの一部分の画像
情報の集合体である2次元画像が識別され、またこの位
置から水平に移動した他の位置で見た場合に各要素ホロ
グラムの別の部分の画像情報の集合体である2次元画像
が識別される。したがって、ホログラフィックステレオ
グラムにおいては、使用者がこれを両目で見た場合に左
右の目の視差により、露光記録画像が3次元画像として
認識される。
【0003】上述したホログラフィックステレオグラム
は、一般に図11(A)に示すホログラフィックステレ
オグラム作製装置100によって作製される。ホログラ
フィックステレオグラム作製装置100は、単一波長で
干渉性のよいレーザ光L13を出射するレーザ光源10
1と、出射されたレーザ光L13を物体光L14と参照
光L15とに分割するハーフミラー102と、物体光L
14の光学系を構成する光学部品103乃至107及び
表示器108と、参照光L15の光学系を構成する光学
部品109乃至111と、物体光L14と参照光L15
とが集光するホログラム用記録媒体112を保持し、又
は走行駆動する電動ステージ113等によって構成され
ている。
【0004】物体光L14の光学系は、具体的には、光
軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された反射
ミラー103と、物体光L14を1次元方向に拡大させ
る第1のシリンドリカルレンズ104と、拡大された物
体光L14を平行光化するコリメータレンズ105と、
投影レンズ106と、物体光L14を露光記録部P10
0のホログラム用記録媒体112に導く第2のシリンド
リカルレンズ107とから構成される。表示器108
は、透過型の液晶パネルによって構成され、コリメータ
レンズ105と投影レンズ106との間に配設されてい
る。表示器108には、図示しない画像処理部から出力
された画像データに基づく画像が表示される。
【0005】参照光L15の光学系は、具体的には、光
軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、参
照光L15を1次元方向に拡大させるシリンドリカルレ
ンズ109と、拡大された参照光L15を平行光化する
コリメータレンズ110と、参照光L15を反射させて
ホログラム用記録媒体112に導く反射ミラー111と
から構成される。
【0006】ホログラム用記録媒体112は、例えば感
光フィルムからなり、図11(B)に示すように、電動
ステージ113に保持されており、この電動ステージ1
13が駆動することによって、同図矢印bの方向へと間
欠的に走行駆動される。
【0007】レーザ光L13は、図11(A)に示すよ
うに、レーザ光源101から出射されてハーフミラー1
02に入射され、このハーフミラー102によって物体
光L14と参照光L15とに分割される。
【0008】物体光L14は、シリンドリカルレンズ1
04、コリメータレンズ105を介して表示器108に
入射されるとともに、この表示器108を透過する際に
表示された要素画像に応じて画像変調される。画像変調
された物体光L14は、投影レンズ106、シリンドリ
カルレンズ107を介して露光記録部P100に位置す
るホログラム用記録媒体112に入射される。また、参
照光L15は、シリンドリカルレンズ109、コリメー
タレンズ110及び反射ミラー111の光学系を介して
露光記録部P100に位置するホログラム用記録媒体1
12に入射される。
【0009】したがって、ホログラム用記録媒体112
には、表示器108に表示された映像により画像変調さ
れた物体光L14と参照光L15との干渉によって生じ
る干渉縞が要素ホログラムとして短冊状又はドット状に
順次露光記録される。このようにして、ホログラフィッ
クステレオグラムが作製される。
【0010】ところで、通常のホログラムにおいて、3
次元画像を再生するための照明光源とホログラムとは、
空間的に離れている。このため、通常は、再生のために
広い空間を必要とし、また、最適な条件で再生するに
は、ホログラムと照明光源との位置関係を決められた条
件にセットしなければならない。これは、複数の要素ホ
ログラムからなるホログラフィックステレオグラムにお
いても同様である。
【0011】これに対して、照明光源とホログラムとが
一体化していれば、照明のための空間が不要となって小
型化を図ることができ、しかもホログラムと照明光源と
の位置関係が常に一定となるので、常に最適な条件で再
生を行うことができる。そして、これを実現するものと
して、光学的に透明な光導入ブロックに記録媒体を密着
させて記録及び/又は再生を行うという、いわゆるエッ
ジリット方式のホログラムがある。
【0012】エッジリット方式によって、記録媒体を透
過した光により3次元の画像が再生される透過型ホログ
ラムを作製する際は、図12に示すように、適当な厚さ
のガラス又はプラスチック等の透明材料からなる光導入
ブロック120の一方の面120aにホログラム用記録
媒体121を貼り付ける。このとき、通常、ホログラム
用記録媒体121は、光の全反射を防ぐために、図示し
ないインデックスマッチング液を介して光導入ブロック
120に貼り付けられる。そして、光導入ブロック12
0の他方の面120bから、被写体123からの物体光
124をホログラム用記録媒体121に向けて照射する
とともに、光導入ブロック120の端面120cから参
照光125をホログラム用記録媒体121に向けて照射
する。これにより、透過型エッジリットホログラムが作
製される。
【0013】そして、このように作製された透過型エッ
ジリットホログラムを再生する際は、ホログラム用記録
媒体にガラス等の光導入ブロックを張り合わせ、その光
導入ブロックの端面から照明光を入射することでホログ
ラムの再生を行っていた。具体的には、図13に示すよ
うに、光導入ブロック130の一方の面130aにホロ
グラム131を図示しないインデックスマッチング液を
介して貼り付けた上で、光導入ブロック130の端面1
30bから再生用照明光133をホログラム131に向
けて照射する。このとき、ホログラム131を透過する
光は、ホログラム131によって回折される。そして、
この回折光134によって再生像135が生じ、当該再
生像135が観察者136によって観察されることとな
る。
【0014】上記図13では、例としてホログラムの再
生用照明光の入射角が60度の場合を示した。このよう
に、光導入ブロック130を介して再生用照明光133
を導入することで、ホログラム記録材料と空気との間で
の表面反射を防ぐことができる。この効果は、特に再生
用照明光133の光入射角度が急になるほど顕著である
ので、エッジリットホログラムは、コンパクトな再生装
置の実現上、有利であると考えられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ホロ
グラムの複製を量産する場合には、原版と複製を印刷す
る感光材料とを密着させて露光するという、いわゆる1
ステップ法が一般的な手法として用いられていた。
【0016】1ステップ法の一例として、ホログラフィ
ックステレオグラムを原版として、原版の画像を他のホ
ログラム用記録媒体に複写記録してエッジリットホログ
ラムを作製する例を図14に示す。
【0017】図14に示すように、複写記録する際に
は、先ず、光導入ブロック140の一方の面140aに
原版の画像を複写記録するためのホログラム用記録媒体
141を貼り付ける。次に、光導入ブロック140の一
方の面140a上に貼り付けられたホログラム用記録媒
体141に、インデックスマッチング液を介して原版1
42を貼り付ける。
【0018】このように原版を貼り付けた状態で、原版
142の再生用照明光と等価の参照光143を、光導入
ブロック140の端面140bからこの光導入ブロック
140内に入射させる。
【0019】光導入ブロック140内に入射した参照光
143は、ホログラム用記録媒体141を透過して原版
142に入射し、原版142の図示しないベースフィル
ムで全反射する。そして、ベースフィルムで全反射した
参照光143が原版142のホログラム記録材料に照射
されることにより、このホログラム記録材料に記録され
た画像が再生される。
【0020】この原版142の再生光は、物体光とし
て、ホログラム用記録媒体141のホログラム記録材料
に再度入射する。そして、このホログラム用記録媒体1
41のホログラム記録材料に物体光として入射した原版
142の再生光が、このホログラム記録材料中におい
て、光導入ブロック140内に入射した参照光143と
干渉する。これにより、原版142の再生光と参照光1
43との干渉縞が、ホログラム用記録媒体141のホロ
グラム記録材料に記録され、原版142に記録されてい
た画像がホログラム用記録媒体に複写記録されることに
なる。
【0021】以上のようにして、1ステップ法により、
ホログラフィックステレオグラムを原版として、原版の
画像を他のホログラム用記録媒体に複写記録してエッジ
リットホログラムが作製される。
【0022】しかし、上述した1ステップ法は、反射型
のホログラムの複製には適しているが、エッジリットホ
ログラムのように光導入ブロックに密着させたまま再生
するタイプには、光導入ブロックとホログラム記録材料
の密着部分の界面で複屈折を始めとして画質を乱す要因
が多く生じるため、画質が保たれたホログラムの複製に
は適していなかった。
【0023】このように、一般的に用いられている1ス
テップ法には欠点もあり、ホログラフィックステレオグ
ラムを原版としてホログラムを大量に複製する技術は、
未だ確立されていないといえる。
【0024】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、ホログラフィックステレオグラ
ム又はホログラムを原版としてホログラムを複製するホ
ログラム複製装置及び方法を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るホログラム複製装置は、ホログラ
フィックステレオグラム又はホログラムを原版としてホ
ログラムを複製するホログラム複製装置であって、原版
に記録されている画像を再生するための再生光の光路上
の第1の位置にて再生光の導波方向を変えて原版へと導
波するとともに、少なくとも第1の位置から再生光の光
路上の第2の位置にわたって再生光の光軸に沿って移動
可能とされた反射ミラーを少なくとも有する再生光学系
と、原版から所定距離だけ離隔されて配置された第1の
ホログラム用記録媒体の一方の面に第1の参照光を入射
させる参照光学系とを備え、再生光学系によって原版に
再生光を照射して得られる回折光を、第1のホログラム
用記録媒体の他方の面に第1の物体光として入射させ、
第1の物体光と第1の参照光とによって生じる干渉縞を
ホログラムとして第1のホログラム用記録媒体に露光記
録して、中間ホログラムを作製し、参照光学系によって
中間ホログラムを照射して得られる回折光を、中間ホロ
グラムから所定距離だけ離隔されて配置された第2のホ
ログラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光として入
射させ、且つ、第1の位置から第2の位置へと移動され
た反射ミラーによって反射された光を第2の参照光とし
て第2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、
第2の物体光と第2の参照光とによって生じる干渉縞を
ホログラムとして第2のホログラム用記録媒体に露光記
録して、複製ホログラムを作製するものである。
【0026】ここで、反射ミラーは、再生光の光軸と交
わる垂直軸を中心として回転可能とされており、反射ミ
ラーは、複製ホログラムを作製する際に、第1の位置か
ら第2の位置へと移動されるとともに、第2のホログラ
ム用記録媒体に対して所定の入射角度で第2の参照光が
入射するように回転される。
【0027】このようなホログラム複製装置は、ホログ
ラフィックステレオグラム又はホログラムを原版として
ホログラムを複製する。また、反射ミラーを光路上のレ
ールに沿って移動させ、第2のホログラム用記録媒体に
対して所定の入射角度で第2の参照光が入射するように
回転させることで、1つの光学系で複製が実現される。
【0028】また、第2のホログラム用記録媒体におけ
る第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料から
なる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0029】これにより、ホログラム複製装置において
エッジリットホログラムが作製される。
【0030】さらに、ホログラム複製装置は、視差画像
列の各要素画像に基づいて画像変調された物体光をホロ
グラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、上記第
3の物体光に対して可干渉性を有する参照光を上記ホロ
グラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体光と
上記参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログラムと
して上記ホログラム用記録媒体に順次露光記録して、上
記原版となるホログラフィックステレオグラムを作製す
る光学系を備えていてもよい。
【0031】これにより、ホログラム複製装置において
原版となるホログラフィックステレオグラムが作製され
る。
【0032】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係るホログラム複製方法は、ホログラフィックス
テレオグラム又はホログラムを原版としてホログラムを
複製するホログラム複製方法であって、原版に記録され
ている画像を再生するための再生光の光路上の第1の位
置にて再生光の導波方向を変えて原版へと導波するとと
もに、少なくとも第1の位置から再生光の光路上の第2
の位置にわたって再生光の光軸に沿って移動可能とされ
た反射ミラーを少なくとも有する再生光学系によって原
版に再生光を照射して得られる回折光を、第1のホログ
ラム用記録媒体の他方の面に第1の物体光として入射さ
せ、参照光学系によって原版から所定距離だけ離隔され
て配置された第1のホログラム用記録媒体の一方の面に
第1の参照光を入射させ、第1の物体光と第1の参照光
とによって生じる干渉縞をホログラムとして第1のホロ
グラム用記録媒体に露光記録して、中間ホログラムを作
製する第1の露光工程と、反射ミラーを第1の位置から
第2の位置へと再生光の光軸に沿って移動させる移動工
程と、参照光学系によって中間ホログラムを照射して得
られる回折光を、中間ホログラムから所定距離だけ離隔
されて配置された第2のホログラム用記録媒体の一方の
面に第2の物体光として入射させ、且つ、移動工程にて
第1の位置から第2の位置へと移動された反射ミラーに
よって反射された光を第2の参照光として第2のホログ
ラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物体光と
第2の参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとし
て第2のホログラム用記録媒体に露光記録して、複製ホ
ログラムを作製する第2の露光工程とを有するものであ
る。
【0033】ここで、反射ミラーは、再生光の光軸と交
わる垂直軸を中心として回転可能とされており、移動工
程では、反射ミラーが第1の位置から第2の位置へと移
動されるとともに、第2のホログラム用記録媒体に対し
て所定の入射角度で第2の参照光が入射するように回転
される。
【0034】このようなホログラム複製方法により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムが複製される。また、反射ミラーを光路
上のレールに沿って移動させ、第2のホログラム用記録
媒体に対して所定の入射角度で第2の参照光が入射する
ように回転させることで、1つの光学系で複製が実現さ
れる。
【0035】また、第2のホログラム用記録媒体におけ
る第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料から
なる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0036】これにより、ホログラム複製方法によって
エッジリットホログラムが作製される。
【0037】さらに、ホログラム複製方法では、ホログ
ラムを複製する前に、視差画像列の各要素画像に基づい
て画像変調された第3の物体光を第3のホログラム用記
録媒体の一方の面に入射させ、且つ、上記第3の物体光
に対して可干渉性を有する第3の参照光を上記第3のホ
ログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記第3の
物体光と上記第3の参照光とによって生じる干渉縞を要
素ホログラムとして上記第3のホログラム用記録媒体に
順次露光記録して、上記原版となるホログラフィックス
テレオグラムを作製する露光工程を有してもよい。
【0038】これにより、原版となるホログラフィック
ステレオグラムが作製される。
【0039】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係るホログラム複製装置は、ホログラフィックス
テレオグラム又はホログラムを原版としてホログラムを
複製するホログラム複製装置であって、原版に記録され
ている画像を再生するための再生光の光路上の第1の位
置にて再生光の導波方向を変えて原版へと導波する反射
ミラーを少なくとも有する再生光学系と、原版から所定
距離だけ離隔されて配置された第1のホログラム用記録
媒体の一方の面に第1の参照光を入射させる参照光学系
とを備え、再生光学系によって原版に再生光を照射して
得られる回折光を、第1のホログラム用記録媒体の他方
の面に第1の物体光として入射させ、第1の物体光と第
1の参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとして
第1のホログラム用記録媒体に露光記録して、中間ホロ
グラムを作製し、参照光学系によって中間ホログラムを
照射して得られる回折光を、中間ホログラムから所定距
離だけ離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒
体の一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、再
生光の光路上における反射ミラーの前段に位置する第2
の位置に挿入された他の反射ミラーによって反射された
光を第2の参照光として第2のホログラム用記録媒体の
他方の面に入射させ、第2の物体光と第2の参照光とに
よって生じる干渉縞をホログラムとして第2のホログラ
ム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラムを作製す
るものである。
【0040】このようなホログラム複製装置は、ホログ
ラフィックステレオグラム又はホログラムを原版として
ホログラムを複製する。また、再生光の光路上における
反射ミラーの前段に位置する所定の位置に1枚の反射ミ
ラーが挿入されることで1つの光学系で複製が実現され
る。
【0041】ここで、第2のホログラム用記録媒体にお
ける第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0042】これにより、ホログラム複製装置において
エッジリットホログラムが作製される。
【0043】また、ホログラム複製装置は、視差画像列
の各要素画像に基づいて画像変調された物体光をホログ
ラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、上記物体
光に対して可干渉性を有する参照光を上記ホログラム用
記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体光と上記参照
光とによって生じる干渉縞を要素ホログラムとして上記
ホログラム用記録媒体に順次露光記録して、上記原版と
なるホログラフィックステレオグラムを作製する光学系
を備えていてもよい。
【0044】これにより、ホログラム複製装置において
原版となるホログラフィックステレオグラムが作製され
る。
【0045】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係るホログラム複製方法は、ホログラフィックス
テレオグラム又はホログラムを原版としてホログラムを
複製するホログラム複製方法であって、原版に記録され
ている画像を再生するための再生光の光路上の第1の位
置にて再生光の導波方向を変えて原版へと導波する反射
ミラーを少なくとも有する再生光学系によって原版に再
生光を照射して得られる回折光を、第1のホログラム用
記録媒体の他方の面に第1の物体光として入射させ、参
照光学系によって原版から所定距離だけ離隔されて配置
された第1のホログラム用記録媒体の一方の面に第1の
参照光を入射させ、第1の物体光と第1の参照光とによ
って生じる干渉縞をホログラムとして第1のホログラム
用記録媒体に露光記録して、中間ホログラムを作製する
第1の露光工程と、再生光の光路上における反射ミラー
の前段に位置する第2の位置に他の反射ミラーを挿入す
る挿入工程と、参照光学系によって中間ホログラムを照
射して得られる回折光を、中間ホログラムから所定距離
だけ離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体
の一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、挿入
工程にて第2の位置に挿入された他の反射ミラーによっ
て反射された光を第2の参照光として第2のホログラム
用記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物体光と第2
の参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとして第
2のホログラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログ
ラムを作製する第2の露光工程とを有するものである。
【0046】このようなホログラム複製方法により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムが複製される。また、再生光の光路上に
おける反射ミラーの前段に位置する所定の位置に1枚の
反射ミラーが挿入されることで1つの光学系で複製が実
現される。
【0047】ここで、第2のホログラム用記録媒体にお
ける第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0048】これにより、ホログラム複製方法によって
エッジリットホログラムが作製される。
【0049】また、ホログラム複製方法では、ホログラ
ムを複製する前に、視差画像列の各要素画像に基づいて
画像変調された物体光をホログラム用記録媒体の一方の
面に入射させ、且つ、上記物体光に対して可干渉性を有
する参照光を上記ホログラム用記録媒体の他方の面に入
射させ、上記物体光と上記参照光とによって生じる干渉
縞を要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体に
順次露光記録して、上記原版となるホログラフィックス
テレオグラムを作製する露光工程を有してもよい。
【0050】これにより、原版となるホログラフィック
ステレオグラムが作製される。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0052】本発明の実施の形態として示すホログラム
複製装置は、図1に示すように、第1の光学系30を有
するホログラフィックステレオグラム作製部20と第2
の光学系60及び第3の光学系70を有するホログラム
複製部50とを備えるホログラム複製装置10であっ
て、ホログラフィックステレオグラム作製部20におい
て、長尺上の感光フィルムからなるホログラム用記録媒
体上に干渉縞を要素ホログラムとして例えば短冊状に順
次露光記録することによって原版となるホログラフィッ
クステレオグラムを作製し、この原版を基にして、ホロ
グラム複製部50において、いわゆるエッジリットホロ
グラムを作製するものである。
【0053】後述するが、第3の光学系70における処
理を繰り返すことで、任意の数のエッジリットホログラ
ムを複製することができる。
【0054】先ず、各構成部の説明に先だって、ホログ
ラム用記録媒体に対する露光記録原理について説明す
る。
【0055】図2に示すように、ホログラム用記録媒体
3は、フィルムベース材4の上に光重合型フォトポリマ
からなるフォトポリマ層5が形成されるとともに、この
フォトポリマ層5の上にカバーシート層6が被着形成さ
れたいわゆるフィルム塗布型記録媒体である。
【0056】このようなホログラム用記録媒体3は、図
3(A)に示すように、フォトポリマ層5を構成する光
重合型フォトポリマが、初期状態においてはマトリクス
ポリマ中にモノマMが均一に分散している状態にある。
光重合型フォトポリマは、10mJ/cm乃至400
mJ/cmのパワーを有するレーザ光LAが照射され
ることにより、図3(B)に示すように、露光部におい
てマトリクスポリマ中に均一に分散していたモノマMが
重合してポリマ化した状態となる。
【0057】光重合型フォトポリマは、ポリマ化するに
つれて、モノマMが周囲から移動することによるモノマ
Mの濃度の不均一さから、露光部と未露光部とで屈折率
の変調が生じる。光重合型フォトポリマは、この後、図
3(C)に示すように、1000mJ/cm程度のパ
ワーの紫外線又は可視光LBが全面に照射されることに
より、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合が完
了する。ホログラム用記録媒体3は、このようにフォト
ポリマ層5を構成する光重合型フォトポリマが、入射さ
れたレーザ光LAに応じて屈折率が変化することから、
物体光と参照光との干渉によって生じる干渉縞を屈折率
の変化として露光記録する。
【0058】ホログラム複製装置は、ホログラム用記録
媒体3として、このような光重合型フォトポリマによっ
てフォトポリマ層5を構成したフィルム塗布型記録媒体
を用いることにより、第1の光学系30、第2の光学系
60、及び第3の光学系70における露光後に、ホログ
ラム用記録媒体3に特別な現像処理を施す工程が不要と
される。したがって、ホログラム複製装置は、現像装置
等が不要とされることによってその構成を簡易化するこ
とができるとともに、ホログラフィックステレオグラム
を迅速に作製することができ、これを原版としてホログ
ラムを迅速に複製することができる。
【0059】次に、ホログラム複製装置の全体構成につ
いて説明する。ホログラム複製装置は、上述したホログ
ラム用記録媒体3に対してホログラフィックステレオグ
ラム画像を露光記録し、これを原版としてホログラムを
複製するものである。
【0060】図4に示すように、ホログラム複製装置1
0は、露光記録対象の画像データの処理を行う画像デー
タ処理部11と、当該ホログラム複製装置10を統括的
に制御する制御用コンピュータ13を有する制御部12
と、原版となるホログラフィックステレオグラムを作製
するためのホログラフィックステレオグラム作製部20
と、ホログラフィックステレオグラム作製部20におい
て作製された原版となるホログラフィックステレオグラ
ムを基にしてホログラムを複製するためのホログラム複
製部50とを備える。
【0061】画像データ処理部11は、画像処理用コン
ピュータ16及び記憶装置17を有し、例えば多眼式カ
メラや移動式カメラ等を有する視差画像列撮像装置1か
ら供給される視差情報を含む撮像画像データD1や、画
像データ生成用コンピュータ2によって生成された視差
情報を含むコンピュータ画像データD2等の画像データ
に基づいて、視差画像データ列D3を生成する。
【0062】なお、撮像画像データD1は、例えば多眼
式カメラによる同時撮影又は移動式カメラによる連続撮
影によって得られた複数の画像データであり、撮像画像
データD1を構成する各画像データ間には視差情報が含
まれる。また、コンピュータ画像データD2は、例えば
CAD(Computer Aided Design)やCG(ComputerGra
phics)として作成された複数の画像データであり、コ
ンピュータ画像データD2を構成する各画像データ間に
は視差情報が含まれる。
【0063】画像データ処理部11は、これらの撮像画
像データD1及び/又はコンピュータ画像データD2に
基づく視差画像データ列D3に対して、画像処理用コン
ピュータ16によってホログラフィックステレオグラム
用の所定の画像処理を施してホログラム画像データD4
を生成する。ホログラム画像データD4は、例えばメモ
リやハードディスク装置等の記憶装置17に一時格納さ
れる。画像データ処理部11は、後述するように、ホロ
グラム用記録媒体hに要素ホログラム画像を露光記録
する際に、記憶装置17に格納されたホログラム画像デ
ータD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD
5を順次読み出し、これらの要素ホログラム画像データ
D5を、制御部12における制御用コンピュータ13に
供給する。ここで、ホログラム用記録媒体hは、前述
したホログラム用記録媒体3と同質のものであり、ホロ
グラム用記録媒体3が長尺状とされたものである。
【0064】制御用コンピュータ13は、ホログラフィ
ックステレオグラム作製部20を制御して、画像データ
処理部11から供給された要素ホログラム画像データD
5に基づく要素表示画像を、ホログラフィックステレオ
グラム作製部20の一部にセットされたホログラム用記
録媒体hに短冊状の要素ホログラムとして順次露光記
録させる。この際、制御用コンピュータ13は、後述す
るように、ホログラフィックステレオグラム作製部20
及びホログラム複製部50の各機構の動作を制御する。
【0065】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、第1の光学系30を有し、制御用コンピュータ1
3による制御の下、原版Hとなるホログラフィックス
テレオグラムを作製する。
【0066】ホログラム複製部50は、第2の光学系6
0及び第3の光学系70を有し、ホログラフィックステ
レオグラム作製部20において作製されたホログラフィ
ックステレオグラムを原版Hとして、後述するような
処理によりエッジリットホログラムHを複製する。
【0067】以下、第1の光学系30、第2の光学系6
0、及び第3の光学系70について順に具体的に説明す
る。
【0068】第1の光学系30は、図5に示すように、
入射光学系30A、物体光学系30B及び参照光学系3
0Cを有する。このうち、物体光学系30Bと参照光学
系30Cとは、物体光L2と参照光L3の干渉性を高め
るために、物体光L2と参照光L3の露光記録部P1ま
でのそれぞれの光路長がほぼ同一となるように構成され
ている。なお、ホログラム複製装置10は、感光材であ
るホログラム用記録媒体hを用いることから、第1の
光学系30、第2の光学系50、及び第3の光学系60
を含む図示しない装置筐体は、少なくともこれらの光学
系の遮光性を保持した構造となっている。
【0069】入射光学系30Aは、レーザ光L1を出射
するレーザ光源31と、このレーザ光L1を後段へ入射
させる又は遮断するシャッタ機構32と、レーザ光L1
を物体光L2と参照光L3とに分割するハーフミラー3
3とを有する。
【0070】レーザ光源31は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0071】シャッタ機構32は、要素ホログラム画像
データD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュ
ータ13から出力された制御信号C1により開閉動作さ
れ、レーザ光L1を後段の光学系を介して露光記録部P
1に位置するホログラム用記録媒体hに入射させる又
はレーザ光L1のホログラム用記録媒体hへの入射を
遮断する。
【0072】ハーフミラー33は、入射されたレーザ光
L1を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L1は、
透過光が上述した物体光L2として用いられる一方、反
射光が参照光L3として用いられる。これらの物体光L
2と参照光L3とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系30B又は参照光学系30Cに入射される。
【0073】物体光学系30Bは、反射ミラー34、第
1のシリンドリカルレンズ35、コリメータレンズ3
6、投影レンズ37及び第2のシリンドリカルレンズ3
8等の光学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配
列させて構成される。
【0074】反射ミラー34は、ハーフミラー33を透
過した物体光L2を全反射する。この反射ミラー34に
よって全反射された物体光L2は、第1のシリンドリカ
ルレンズ35に供給される。
【0075】第1のシリンドリカルレンズ35は、凸レ
ンズとピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミ
ラー34によって全反射された物体光L2を後述する透
過型液晶表示器39の表示面幅に対応して1次元方向に
拡大させる。
【0076】コリメータレンズ36は、第1のシリンド
リカルレンズ35によって拡大された物体光L2を、平
行光化して透過型液晶表示器39へと導く。
【0077】投影レンズ37は、物体光L2を第2のシ
リンドリカルレンズ38へと投影する。
【0078】第2のシリンドリカルレンズ38は、平行
光化された物体光L2を、露光記録部P1において横方
向に対して集光する。
【0079】また、物体光学系30Bには、コリメータ
レンズ36と投影レンズ37との間に位置して透過型液
晶表示器39が配設されている。透過型液晶表示器39
には、制御用コンピュータ13から供給された要素ホロ
グラム画像データD5に基づいて、要素ホログラム画像
が順次表示される。なお、制御用コンピュータ13は、
要素ホログラム画像データD5の出力タイミングに対応
して、制御信号C1を後述する長尺状のホログラム用記
録媒体hの記録媒体送り機構44に供給し、その動作
制御を行うことにより、ホログラム用記録媒体hの送
り動作を制御する。
【0080】このような物体光学系30Bにおいては、
入射光学系30Aから分割されて入射される点光源状態
の物体光L2が、第1のシリンドリカルレンズ35によ
って拡大されるとともに、コリメータレンズ36に入射
することで平行光とされる。さらに、物体光学系30B
においては、コリメータレンズ36を介して透過型液晶
表示器39に入射された物体光L2が、この透過型液晶
表示器39に表示された要素ホログラム画像に応じて画
像変調されるとともに、投影レンズ37を介して第2の
シリンドリカルレンズ38へと入射される。そして、物
体光学系30Bは、シャッタ機構32が開放動作されて
いる間、画像変調された物体光L2を露光記録部P1の
ホログラム用記録媒体hに入射させ、要素ホログラム
画像に対応してこれを露光記録する。このとき、物体光
L2を拡大させずに、第2のシリンドリカルレンズ38
からの直接光を用いて露光記録する。詳細については、
後述する。
【0081】参照光学系30Cは、シリンドリカルレン
ズ40、コリメータレンズ41及び反射ミラー42を、
光軸に沿ってその入力側から順次配列させて構成され
る。
【0082】シリンドリカルレンズ40は、上述した物
体光学系30Bにおける第1のシリンドリカルレンズ3
5と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて
構成され、ハーフミラー33によって反射分割された参
照光L3を所定幅、具体的には、透過型液晶表示器39
の表示面幅に対応して1次元方向に拡大させる。
【0083】コリメータレンズ41は、シリンドリカル
レンズ40によって拡大された参照光L3を平行光化す
る。
【0084】反射ミラー42は、参照光L3を反射させ
て露光記録部P1のホログラム用記録媒体hの後方へ
と導いて入射させる。
【0085】このような第1の光学系30は、上述した
ように、ハーフミラー33によって分割された物体光L
2が通過する光学系である物体光学系30Bと、参照光
L3が通過する光学系である参照光学系30Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第1の光
学系30は、物体光L2と参照光L3との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラフィ
ックステレオグラムを作製する。
【0086】さらに、第1の光学系30には、必要に応
じて、振動等によって良好な状態のホログラフィックス
テレオグラムが作製されない虞が生じた場合に、ホログ
ラム用記録媒体hの露光記録を停止させる干渉縞検出
部43が設けられる。
【0087】干渉縞検出部43は、上述した各光学系を
介してそれぞれホログラム用記録媒体hに入射される
物体光L2と参照光L3とによって形成される干渉縞の
状態を検出する。干渉縞検出部43は、例えばCCD
(Charge Coupled Device)カメラによって構成され、
ホログラム用記録媒体hにおけるホログラフィックス
テレオグラムの露光形成領域と異にする検出領域に形成
される干渉縞の揺らぎ状態を、レーザ光源31から出射
されるレーザ光L1の波長オーダで検出する。
【0088】干渉縞検出部43は、検出領域に所定値以
上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制
御用コンピュータ13に対して検出信号を供給する。制
御用コンピュータ13は、この検出信号に基づいて、シ
ャッタ機構32を不動作状態とする。したがって、ホロ
グラム用記録媒体hには、物体光L2と参照光L3と
の入射が遮断されることにより、ホログラフィックステ
レオグラムの作製が停止される。また、干渉縞検出部4
3は、検出領域に形成される干渉縞が所定値内の揺らぎ
状態であるときには、制御用コンピュータ13に対する
検出信号の供給を停止する。制御用コンピュータ13
は、これによってシャッタ機構32を動作状態として、
ホログラム用記録媒体hに物体光L2と参照光L3と
が入射されるようにし、ホログラフィックステレオグラ
ムが作製されるようにする。
【0089】また、第1の光学系30を有するホログラ
フィックステレオグラム作製部20は、ホログラム用記
録媒体hを図5中矢印aで示す方向へと1要素ホログ
ラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構44を備え
る。
【0090】記録媒体送り機構44は、制御用コンピュ
ータ13から供給される制御信号C1に基づいて、ホロ
グラム用記録媒体hを間欠的に走行駆動する。また、
ホログラフィックステレオグラム作製部20は、この記
録媒体送り機構44の動作に連動して制御用コンピュー
タ13から供給される制御信号C1に基づいて、上述し
たシャッタ機構32が動作されてレーザ光L1の光路を
解放する。
【0091】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、1要素画像分の露光記録終了毎に制御部12にお
ける制御用コンピュータ13から1要素ホログラムに対
応した制御信号C1が記録媒体送り機構44に対して供
給されることにより、ホログラム用記録媒体hを1要
素ホログラムに対応した量だけ走行路に沿って走行駆動
させ、露光記録部P1に未露光部位を対応させて停止さ
せる。なお、ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、ホログラム用記録媒体hの走行動作に伴って当
該ホログラム用記録媒体hに生じた振動が速やかに停
止されるように構成される。ここで、ホログラム用記録
媒体hは、上述したように、長尺状の感光フィルムか
らなり、図示しないが、例えば全体が遮光状態に保持さ
れたフィルムカートリッジの内部に回転自在に設けられ
た供給ロールに巻回されている。ホログラム用記録媒体
は、このフィルムカートリッジがホログラフィック
ステレオグラム作製部20に装填されると、ホログラフ
ィックステレオグラム作製部20の内部に繰り出され、
記録媒体送り機構44によって走行路を走行駆動させら
れる。
【0092】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、この状態でシャッタ機構32が開放動作されてホ
ログラム用記録媒体hに対してその表裏面から画像変
調された物体光L2と参照光L3とを露光記録部P1に
おけるホログラム用記録媒体hに入射させ、要素ホロ
グラム画像に対応した干渉縞を露光記録する。ホログラ
フィックステレオグラム作製部20は、1要素画像の露
光記録が終了すると制御部12における制御用コンピュ
ータ13から記録媒体送り機構44に対して制御信号C
1が供給され、ホログラム用記録媒体hを速やかに所
定量だけ走行駆動させ停止させる。
【0093】ホログラフィックステレオグラム作製部2
0は、以下順次この動作を行うことにより、長尺状のホ
ログラム用記録媒体hに対して、複数のホログラフィ
ックステレオグラム画像を順次露光記録し、ホログラフ
ィックステレオグラムを作製する。
【0094】このように作製されたホログラフィックス
テレオグラムは、露光記録後に所定の定着処理が施され
る。定着処理は、簡単には、1000mJ/cm程度
のパワーの紫外線LBを照射することにより、マトリク
スポリマ中においてモノマMの重合を完了させ、約12
0℃程度の加熱処理によりそのフォトポリマ層の屈折率
変調度を増加させるものである。
【0095】ホログラフィックステレオグラムは、定着
処理後にホログラフィックステレオグラム画像毎に図示
しないカッタにより切り抜かれ、これが原版Hとして
用いられる。
【0096】以上のようにして作製された原版Hを基
にして、第2の光学系60及び第3の光学系70を有す
るホログラム複製部50において、中間ホログラムH
を介して最終的にエッジリットホログラムHが複製さ
れる。
【0097】先ず、第2の光学系60では、図6に示す
ように、原版Hから中間ホログラムHが作製され
る。すなわち、原版Hに再生光を照射し、その回折光
が物体光L5として、原版Hに記録された画像が結像
する距離に置かれたホログラム用記録媒体hに照射さ
れる。ホログラム用記録媒体hには、物体光L5が照
射される面と反対側の面から参照光L6を照射し、この
物体光L5と参照光L6との干渉縞がホログラム用記録
媒体hに記録される。これが中間ホログラムH とし
て、後述する第3の光学系70において用いられる。こ
こで、ホログラム用記録媒体hは、ホログラム用記録
媒体3と同質のものである。
【0098】第2の光学系60の構成を図7に示す。入
射光学系60Aは、レーザ光L4を出射するレーザ光源
61と、このレーザ光L4を物体光L5と参照光L6と
に分割するハーフミラー62とを有する。
【0099】レーザ光源61は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L4を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0100】このレーザ光L4は、図示しないシャッタ
機構によって後段への伝達が制御される。すなわち、シ
ャッタ機構は、制御用コンピュータ13から出力された
制御信号C2により開閉動作され、レーザ光L4を後段
の光学系を介して原版H及びホログラム用記録媒体h
に入射させる、又はレーザ光L4の原版H及びホロ
グラム用記録媒体hへの入射を遮断する。
【0101】ハーフミラー62は、入射されたレーザ光
L4を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L4は、
透過光が上述した参照光L6として用いられる一方、反
射光が物体光L5として用いられる。これらの物体光L
5と参照光L6とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系60B又は参照光学系60Cに入射される。
【0102】物体光学系60Bは、シリンドリカルレン
ズ63、コリメータレンズ64、及び反射ミラー65等
の光学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配列さ
せて構成される。
【0103】シリンドリカルレンズ63は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、ハーフミラー
62によって反射された反射光である物体光L5を1次
元方向に拡大させる。
【0104】コリメータレンズ64は、シリンドリカル
レンズ63によって拡大された物体光L5を、平行光化
する。
【0105】反射ミラー65は、物体光L5を反射させ
て第1の光学系30で作製された原版Hの後方へと導
いて入射させる。これにより、原版Hに記録されてい
る画像がホログラム用記録媒体hの位置に再生され
る。
【0106】参照光学系60Cは、反射ミラー66、シ
リンドリカルレンズ67、コリメータレンズ68等の光
学部品を、光軸に沿ってその入力側から順次配列させて
構成される。
【0107】反射ミラー66は、ハーフミラー23を透
過した参照光L6を全反射する。この反射ミラー66に
よって全反射された参照光L6は、シリンドリカルレン
ズ47に供給される。
【0108】シリンドリカルレンズ67は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミラー6
6によって全反射された参照光L2を1次元方向に拡大
させる。
【0109】コリメータレンズ68は、シリンドリカル
レンズ67によって拡大された参照光L6を平行光化し
てホログラム用記録媒体hの後方へと導いて入射させ
る。
【0110】このような第2の光学系60は、上述した
ように、ハーフミラー62によって分割された物体光L
5が通過する光学系である物体光学系60Bと、参照光
L6が通過する光学系である参照光学系60Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第2の光
学系60は、物体光L5と参照光L6との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるホログラムを
作製する。
【0111】第2の光学系60は、以上のような構成に
より、ホログラム用記録媒体hの内部で物体光L5と
参照光L6とを干渉させ、干渉によって生じた干渉縞を
露光記録させて中間ホログラムHを作製させる。露光
記録後には、第1の光学系30における場合と同様に所
定の定着処理が施される。このように作製された中間ホ
ログラムHは、第3の光学系70で用いられる。
【0112】次に、第3の光学系70について説明す
る。第3の光学系70では、図8に示すように、中間ホ
ログラムHからエッジリットホログラムHが作製さ
れる。すなわち、中間ホログラムHに再生光を照射
し、その回折光が物体光L8として、中間ホログラムH
に記録された画像が結像する距離に置かれたホログラ
ム用記録媒体hに、1次元拡散版76を介して照射さ
れる。ホログラム用記録媒体hには、適当な厚さのガ
ラス又はプラスチック等の透明な光学材料からなる光導
入ブロックBLが貼り付けられており、物体光L8が照
射される面の側面から参照光L9が照射される。この物
体光L8と参照光L9との干渉縞がホログラム用記録媒
体hに記録される。ここで、ホログラム用記録媒体h
は、ホログラム用記録媒体3と同質のものである。ま
た、光導入ブロックBLは、図示しないが、ホログラム
用記録媒体hと光導入ブロックBLとが全反射を起こ
さないような屈折率を持つ、例えばインデックスマッチ
ング液等の接着層を介してホログラム用記録媒体h
貼り付けられている。
【0113】ここで、ホログラフィックステレオグラム
は、要素ホログラムが一方向に複数並ぶことで視差方向
の視野角を確保しているが、それと垂直な方向について
は視差を犠牲にしている。すなわち、ホログラフィック
ステレオグラムは、視差方向には十分な視野角が確保さ
れるが、垂直方向には視野角が確保されない。このた
め、物体光学系に1次元拡散版を用いて、その方向の視
野角を補う必要がある。
【0114】しかし、第1の光学系30や第2の光学系
60で1次元拡散版を使用すると、次の段階の露光の際
に、拡散された回折光を記録するために感光材料である
ホログラム用記録媒体hを大きくしなければならず、光
学系をコンパクトにするのが困難となる。また、感光材
料の平面性や光軸とのなす角等に厳しい精度が要求され
ることになる。特に、第1の光学系30で1次元拡散版
を用いると、物体光の拡散により明度が落ち、その後の
画質劣化が顕著となる。
【0115】そこで、本実施の形態におけるホログラム
複製装置10では、第1の光学系30において1次元拡
散版を用いずに、第3の光学系70においてホログラム
用記録媒体hの直前に上述した1次元拡散版76を図
8に示すように配置し、視差方向と垂直な方向の視野角
を確保している。
【0116】第3の光学系70の構成を図9に示す。入
射光学系70Aは、レーザ光L7を出射するレーザ光源
71と、このレーザ光L7を物体光L8と参照光L9と
に分割するハーフミラー72とを有する。
【0117】レーザ光源71は、例えば単一波長で且つ
干渉性のよいレーザ光L7を出射する半導体励起YAG
レーザ装置、水冷アルゴンイオンレーザ装置又は水冷ク
リプトンレーザ装置等のレーザ装置から構成される。
【0118】このレーザ光L7は、図示しないシャッタ
機構によって後段への伝達が制御される。すなわち、シ
ャッタ機構は、制御用コンピュータ13から出力された
制御信号C2により開閉動作され、レーザ光L7を後段
の光学系を介して中間ホログラムH及びホログラム用
記録媒体hに入射させる、又はレーザ光L4の中間ホ
ログラムH及びホログラム用記録媒体hへの入射を
遮断する。
【0119】ハーフミラー72は、入射されたレーザ光
L7を透過光と反射光とに分割する。レーザ光L7は、
透過光が上述した物体光L8として用いられる一方、反
射光が参照光L9として用いられる。これらの物体光L
8と参照光L9とは、それぞれ後段に設けられた物体光
学系70B又は参照光学系70Cに入射される。
【0120】物体光学系70Bは、反射ミラー73、シ
リンドリカルレンズ74、コリメータレンズ75、1次
元拡散版76等の光学部品を、光軸に沿ってその入力側
から順次配列させて構成される。
【0121】反射ミラー73は、ハーフミラー72を透
過した物体光L8を全反射する。この反射ミラー73に
よって全反射された物体光L8は、シリンドリカルレン
ズ74に供給される。
【0122】シリンドリカルレンズ74は、凸レンズと
ピンホールとが組み合わされて構成され、反射ミラー7
3によって全反射された物体光L8を1次元方向に拡大
させる。
【0123】コリメータレンズ75は、シリンドリカル
レンズ74によって拡大された物体光L8を平行光化し
て中間ホログラムHに照射させ、その回折光が1次元
拡散版76に入射する。
【0124】1次元拡散版76は、上述したように物体
光L8を1次元方向に拡散してホログラム用記録媒体h
に入射させる。
【0125】参照光学系70Cは、シリンドリカルレン
ズ77、コリメータレンズ78及び反射ミラー79を、
光軸に沿ってその入力側から順次配列させて構成され
る。
【0126】シリンドリカルレンズ77は、上述した物
体光学系70Bにおけるシリンドリカルレンズ74と同
様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて構成さ
れ、ハーフミラー72によって反射分割された参照光L
9を所定幅に対応して1次元方向に拡大させる。
【0127】コリメータレンズ78は、シリンドリカル
レンズ77によって拡大された参照光L9を平行光化す
る。
【0128】反射ミラー79は、参照光L9を反射させ
てホログラム用記録媒体hの光導入ブロックBLの側
面へと導いて入射させる。光導入ブロックBLの側面に
入射した参照光L9は、ホログラム用記録媒体hの後
方に入射する。
【0129】このような第3の光学系70は、上述した
ように、ハーフミラー72によって分割された物体光L
8が通過する光学系である物体光学系70Bと、参照光
L9が通過する光学系である参照光学系70Cとの光路
長がほぼ同一に構成されている。したがって、第3の光
学系70は、物体光L8と参照光L9との干渉性の向上
が図られて、より鮮明な再生像が得られるエッジリット
ホログラムHを作製する。
【0130】第3の光学系70は、以上のような構成に
より、ホログラム用記録媒体hの内部で物体光L8と
参照光L9とを干渉させ、干渉によって生じた干渉縞を
露光記録させてエッジリットホログラムHを作製させ
る。露光記録後には、第1の光学系30における場合と
同様に所定の定着処理が施される。また、上述した第3
の光学系70における動作を繰り返すことで、原版H
を基にして任意の数のエッジリットホログラムHを大
量に複製することができる。
【0131】このように、本実施の形態におけるホログ
ラム複製装置10は、既存のホログラフィックステレオ
グラム作製システムを基にして、改良を加えることで構
成することができ、明度が維持され視野角の確保された
ホログラムを複製することができる。
【0132】特に、このホログラム複製装置10によっ
て複製されるエッジリットホログラムHは、再生に寄
与しない透過光が全反射によって光導入ブロックBL内
に閉じこめられて外部に漏れないため、効率よく導波さ
れて明るい像が再生され、また、再生の角度が大きいた
め、再生光以外に光導入ブロックBLの外部から入って
くる光によって像が再生されにくい、といった利点をも
つ。
【0133】また、エッジリット方式にすることで光導
入ブロックBLに光源を内蔵させることができ、これに
より照明環境によらず明度を維持することも可能とな
る。
【0134】ところで、上述したようなホログラム複製
装置10は、3段階の露光それぞれに要求される光学系
を別々に用意し、それぞれの光学系に対して光源を必要
とするため、大掛かりなものになる虞がある。
【0135】そこで、ホログラム複製装置は、以下に示
すように、ホログラム複製部として、上述したホログラ
ム複製部50における第2の光学系60と第3の光学系
70とを1つの光学系で実現可能な構成とすることがで
きる。
【0136】このようなホログラム複製部は、図10に
示す複製光学系80を有するものとして構成される。複
製光学系80は、第2の光学系60と同様にレーザ光源
81と、ハーフミラー82と、シリンドリカルレンズ8
3と、コリメータレンズ84と、反射ミラー85と、反
射ミラー86と、シリンドリカルレンズ87と、コリメ
ータレンズ88とを有するとともに、第3の光学系70
と同様に1次元拡散版89を有する。
【0137】ここで、1次元拡散版89には、第3の光
学系70と同様にホログラム用記録媒体が主面を密着さ
せており、ホログラム用記録媒体の他方の主面には、光
導入ブロックBLが貼付されている。
【0138】また、複製光学系80は、光路上の少なく
とも図中PからQまでの長さをもつレール90を有し、
反射ミラー85が光軸に沿ってこのレール90上を移動
可能なように構成されている。
【0139】原版Hを基にして中間ホログラムH
作製する際には、複製光学系80は、図10(A)に示
すような構成をとる。図10(A)に示すように、レー
ザ光源81から出射されたレーザ光L10は、ハーフミ
ラー82で透過光と反射光に分割される。
【0140】反射光は、物体光L11として用いられ、
シリンドリカルレンズ83及びコリメータレンズ84を
介した後、反射ミラー85で反射され、原版Hに照射
される。原版Hに照射された光の回折光は、ホログラ
ム用記録媒体hに照射される。
【0141】透過光は、参照光L12として用いられ、
反射ミラー86で反射された後、シリンドリカルレンズ
87及びコリメータレンズ88を介してホログラム用記
録媒体hに後方から照射される。
【0142】これにより、第2の光学系60における場
合と同様に、ホログラム用記録媒体hの内部で物体光
L11と参照光L12とが干渉し、その干渉縞が露光記
録されることで中間ホログラムHが作製される。
【0143】中間ホログラムHが作製されると、複製
光学系80は、図10(B)に示すような構成に切り替
わる。すなわち、反射ミラー85は、光軸上のレール9
0に沿って、光軸を保ったまま図中Pの位置からQの位
置に移動し、その角度も光軸と垂直な軸を中心に回転す
ることにより所望の角度に設定される。ここで、反射ミ
ラー85の角度は、複製するホログラムの再生光入射角
に応じて決定される。なお、この反射ミラー85の移動
及び角度の設定は、手動又は制御用コンピュータ13か
らの制御信号C2によって行われる。
【0144】ここで、ホログラム用記録媒体hには、
光導入ブロックBLが主面を密着させて貼付されてお
り、中間ホログラムHに記録されている画像が結像す
る位置に配置されている。
【0145】なお、図10(B)では、ハーフミラー8
2の透過光が物体光L11として、反射光が参照光L1
2として用いられる。
【0146】反射ミラー85で反射した参照光L12
は、第1の実施の形態と同様に光導入ブロックBLの側
面から入射され、ホログラム用記録媒体hに後方から
照射される。
【0147】また、コリメータレンズ88を介した物体
光L11は、中間ホログラムHに照射され、その回折
光が1次元拡散版89を介してホログラム用記録媒体h
に照射される。
【0148】これにより、ホログラム用記録媒体h
内部で物体光L11と参照光L12とが干渉し、その干
渉縞が露光記録されることでエッジリットホログラムH
が作製される。
【0149】このように、図10における複製光学系8
0では、前述した第2の光学系60と第3の光学系70
とに相当する部分が、第2の光学系60及び第3の光学
系70の各光路を最大限共用し、1つの反射ミラー85
を移動させることで光路の精度を保ったまま容易に相互
に切り替え可能とされていることで、ホログラムの複製
を1つの光学系で行うことが可能となる。この結果、特
にレーザ光源を共用することで装置を小型化することが
可能となる。
【0150】また、原版の種類が多い場合には第2の光
学系60及び第3の光学系70における処理を多数回行
う必要があるが、図10に示す複製光学系80では、第
2の光学系60及び第3の光学系70に相当する構成が
容易に相互に切り替え可能とされているため、迅速に複
製を行うことができる。
【0151】ここで、上述の説明では反射ミラー85を
光軸上のレール90に沿って移動させることとしたが、
これに限定されるものではなく、レールを設ける代わり
に、エッジリットホログラムH作製時に、図中Qの位
置に他の反射ミラーを所定の角度に設定して挿入するこ
とでも同様の効果が実現できる。
【0152】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0153】例えば、上述した実施の形態では、原版と
なるホログラフィックステレオグラムからエッジリット
ホログラムを複製したが、これに限定されるものではな
く、通常のホログラムを複製するようにしても構わな
い。
【0154】また、以上の説明では、ホログラフィック
ステレオグラム作製部20及びホログラム複製部50を
1つのホログラム複製装置10に備わるものとして説明
したが、両者は、別々の装置であっても構わなく、既に
作製されているホログラフィックステレオグラムを原版
としてホログラムを複製することもできる。この場合、
ホログラフィックステレオグラムの代わりにホログラム
を原版としても同様に複製可能である。
【0155】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ホログラム複製装置は、ホログラフィックステレオグラ
ム又はホログラムを原版としてホログラムを複製するホ
ログラム複製装置であって、原版に記録されている画像
を再生するための再生光の光路上の第1の位置にて再生
光の導波方向を変えて原版へと導波するとともに、少な
くとも第1の位置から再生光の光路上の第2の位置にわ
たって再生光の光軸に沿って移動可能とされた反射ミラ
ーを少なくとも有する再生光学系と、原版から所定距離
だけ離隔されて配置された第1のホログラム用記録媒体
の一方の面に第1の参照光を入射させる参照光学系とを
備え、再生光学系によって原版に再生光を照射して得ら
れる回折光を、第1のホログラム用記録媒体の他方の面
に第1の物体光として入射させ、第1の物体光と第1の
参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとして第1
のホログラム用記録媒体に露光記録して、中間ホログラ
ムを作製し、参照光学系によって中間ホログラムを照射
して得られる回折光を、中間ホログラムから所定距離だ
け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、第1の
位置から第2の位置へと移動された反射ミラーによって
反射された光を第2の参照光として第2のホログラム用
記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物体光と第2の
参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとして第2
のホログラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラ
ムを作製するものである。
【0156】ここで、反射ミラーは、再生光の光軸と交
わる垂直軸を中心として回転可能とされており、反射ミ
ラーは、複製ホログラムを作製する際に、第1の位置か
ら第2の位置へと移動されるとともに、第2のホログラ
ム用記録媒体に対して所定の入射角度で第2の参照光が
入射するように回転される。
【0157】このようなホログラム複製装置により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムを複製することができる。また、反射ミ
ラーを光路上のレールに沿って移動させ、第2のホログ
ラム用記録媒体に対して所定の入射角度で第2の参照光
が入射するように回転させることで、1つの光学系で複
製を実現することができる。
【0158】また、第2のホログラム用記録媒体におけ
る第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料から
なる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0159】これにより、ホログラム複製装置において
エッジリットホログラムを作製することができる。
【0160】さらに、ホログラム複製装置は、視差画像
列の各要素画像に基づいて画像変調された物体光をホロ
グラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、上記物
体光に対して可干渉性を有する参照光を上記ホログラム
用記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体光と上記参
照光とによって生じる干渉縞を要素ホログラムとして上
記ホログラム用記録媒体に順次露光記録して、上記原版
となるホログラフィックステレオグラムを作製する光学
系を備えていてもよい。
【0161】これにより、ホログラム複製装置において
原版となるホログラフィックステレオグラムを作製する
ことができる。
【0162】また、本発明に係るホログラム複製方法
は、ホログラフィックステレオグラム又はホログラムを
原版としてホログラムを複製するホログラム複製方法で
あって、原版に記録されている画像を再生するための再
生光の光路上の第1の位置にて再生光の導波方向を変え
て原版へと導波するとともに、少なくとも第1の位置か
ら再生光の光路上の第2の位置にわたって再生光の光軸
に沿って移動可能とされた反射ミラーを少なくとも有す
る再生光学系によって原版に再生光を照射して得られる
回折光を、第1のホログラム用記録媒体の他方の面に第
1の物体光として入射させ、参照光学系によって原版か
ら所定距離だけ離隔されて配置された第1のホログラム
用記録媒体の一方の面に第1の参照光を入射させ、第1
の物体光と第1の参照光とによって生じる干渉縞をホロ
グラムとして第1のホログラム用記録媒体に露光記録し
て、中間ホログラムを作製する第1の露光工程と、反射
ミラーを第1の位置から第2の位置へと再生光の光軸に
沿って移動させる移動工程と、参照光学系によって中間
ホログラムを照射して得られる回折光を、中間ホログラ
ムから所定距離だけ離隔されて配置された第2のホログ
ラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光として入射さ
せ、且つ、移動工程にて第1の位置から第2の位置へと
移動された反射ミラーによって反射された光を第2の参
照光として第2のホログラム用記録媒体の他方の面に入
射させ、第2の物体光と第2の参照光とによって生じる
干渉縞をホログラムとして第2のホログラム用記録媒体
に露光記録して、複製ホログラムを作製する第2の露光
工程とを有するものである。
【0163】ここで、反射ミラーは、再生光の光軸と交
わる垂直軸を中心として回転可能とされており、移動工
程では、反射ミラーが第1の位置から第2の位置へと移
動されるとともに、第2のホログラム用記録媒体に対し
て所定の入射角度で第2の参照光が入射するように回転
される。
【0164】このようなホログラム複製方法により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムを複製することができる。また、反射ミ
ラーを光路上のレールに沿って移動させ、第2のホログ
ラム用記録媒体に対して所定の入射角度で第2の参照光
が入射するように回転させることで、1つの光学系で複
製を実現することができる。
【0165】また、第2のホログラム用記録媒体におけ
る第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料から
なる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0166】これにより、ホログラム複製方法によって
エッジリットホログラムを作製することができる。
【0167】さらに、ホログラム複製方法では、ホログ
ラムを複製する前に、視差画像列の各要素画像に基づい
て画像変調された物体光をホログラム用記録媒体の一方
の面に入射させ、且つ、上記物体光に対して可干渉性を
有する参照光を上記ホログラム用記録媒体の他方の面に
入射させ、上記物体光と上記参照光とによって生じる干
渉縞を要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体
に順次露光記録して、上記原版となるホログラフィック
ステレオグラムを作製する露光工程を有してもよい。
【0168】これにより、原版となるホログラフィック
ステレオグラムを作製することができる。
【0169】また、本発明に係るホログラム複製装置
は、ホログラフィックステレオグラム又はホログラムを
原版としてホログラムを複製するホログラム複製装置で
あって、原版に記録されている画像を再生するための再
生光の光路上の第1の位置にて再生光の導波方向を変え
て原版へと導波する反射ミラーを少なくとも有する再生
光学系と、原版から所定距離だけ離隔されて配置された
第1のホログラム用記録媒体の一方の面に第1の参照光
を入射させる参照光学系とを備え、再生光学系によって
原版に再生光を照射して得られる回折光を、第1のホロ
グラム用記録媒体の他方の面に第1の物体光として入射
させ、第1の物体光と第1の参照光とによって生じる干
渉縞をホログラムとして第1のホログラム用記録媒体に
露光記録して、中間ホログラムを作製し、参照光学系に
よって中間ホログラムを照射して得られる回折光を、中
間ホログラムから所定距離だけ離隔されて配置された第
2のホログラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光と
して入射させ、且つ、再生光の光路上における反射ミラ
ーの前段に位置する第2の位置に挿入された他の反射ミ
ラーによって反射された光を第2の参照光として第2の
ホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、第2の物
体光と第2の参照光とによって生じる干渉縞をホログラ
ムとして第2のホログラム用記録媒体に露光記録して、
複製ホログラムを作製するものである。
【0170】このようなホログラム複製装置により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムを複製することができる。また、再生光
の光路上における反射ミラーの前段に位置する所定の位
置に1枚の反射ミラーが挿入されることで1つの光学系
で複製を実現することができる。
【0171】ここで、第2のホログラム用記録媒体にお
ける第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0172】これにより、ホログラム複製装置において
エッジリットホログラムを作製することができる。
【0173】また、ホログラム複製装置は、視差画像列
の各要素画像に基づいて画像変調された物体光をホログ
ラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、上記物体
光に対して可干渉性を有する参照光を上記ホログラム用
記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体光と上記参照
光とによって生じる干渉縞を要素ホログラムとして上記
ホログラム用記録媒体に順次露光記録して、上記原版と
なるホログラフィックステレオグラムを作製する光学系
を備えていてもよい。
【0174】これにより、ホログラム複製装置において
原版となるホログラフィックステレオグラムを作製する
ことができる。
【0175】また、本発明に係るホログラム複製方法
は、ホログラフィックステレオグラム又はホログラムを
原版としてホログラムを複製するホログラム複製方法で
あって、原版に記録されている画像を再生するための再
生光の光路上の第1の位置にて再生光の導波方向を変え
て原版へと導波する反射ミラーを少なくとも有する再生
光学系によって原版に再生光を照射して得られる回折光
を、第1のホログラム用記録媒体の他方の面に第1の物
体光として入射させ、参照光学系によって原版から所定
距離だけ離隔されて配置された第1のホログラム用記録
媒体の一方の面に第1の参照光を入射させ、第1の物体
光と第1の参照光とによって生じる干渉縞をホログラム
として第1のホログラム用記録媒体に露光記録して、中
間ホログラムを作製する第1の露光工程と、再生光の光
路上における反射ミラーの前段に位置する第2の位置に
他の反射ミラーを挿入する挿入工程と、参照光学系によ
って中間ホログラムを照射して得られる回折光を、中間
ホログラムから所定距離だけ離隔されて配置された第2
のホログラム用記録媒体の一方の面に第2の物体光とし
て入射させ、且つ、挿入工程にて第2の位置に挿入され
た他の反射ミラーによって反射された光を第2の参照光
として第2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射さ
せ、第2の物体光と第2の参照光とによって生じる干渉
縞をホログラムとして第2のホログラム用記録媒体に露
光記録して、複製ホログラムを作製する第2の露光工程
とを有するものである。
【0176】このようなホログラム複製方法により、ホ
ログラフィックステレオグラム又はホログラムを原版と
してホログラムを複製することができる。また、再生光
の光路上における反射ミラーの前段に位置する所定の位
置に1枚の反射ミラーが挿入されることで1つの光学系
で複製を実現することができる。
【0177】ここで、第2のホログラム用記録媒体にお
ける第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料か
らなる光導入ブロックが貼付されていてもよい。
【0178】これにより、ホログラム複製方法によって
エッジリットホログラムを作製することができる。
【0179】また、ホログラム複製方法では、ホログラ
ムを複製する前に、視差画像列の各要素画像に基づいて
画像変調された物体光をホログラム用記録媒体の一方の
面に入射させ、且つ、上記物体光に対して可干渉性を有
する参照光を上記ホログラム用記録媒体の他方の面に入
射させ、上記物体光と上記参照光とによって生じる干渉
縞を要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体に
順次露光記録して、上記原版となるホログラフィックス
テレオグラムを作製する露光工程を有してもよい。
【0180】これにより、原版となるホログラフィック
ステレオグラムを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるホログラム複製装
置の処理の流れを説明する図である。
【図2】同ホログラム複製装置に用いられるホログラム
用記録媒体を説明する要部断面図である。
【図3】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスを説明
する図であって、同図(A)は、初期状態を示し、同図
(B)は、露光状態を示し、同図(C)は、定着状態を
示す図である。
【図4】同ホログラム複製装置の全体構成を説明する図
である。
【図5】同ホログラム複製装置におけるホログラフィッ
クステレオグラム作製部の有する第1の光学系を説明す
る図であって、同図(A)は、正面図を示し、同図
(B)は、平面図を示す。
【図6】同ホログラム複製装置におけるホログラム複製
部の有する第2の光学系での処理を説明する図である。
【図7】同第2の光学系の正面図を説明する図である。
【図8】同ホログラム複製部の有する第3の光学系での
処理を説明する図である。
【図9】同第3の光学系の正面図を説明する図である。
【図10】同ホログラム複製部の別の構成を説明する図
であり、同図(A)は、切り替え前を示し、同図(B)
は、切り替え後を示す。
【図11】従来のホログラフィックステレオグラム作製
装置の光学系を説明する図であって、同図(A)は、正
面図を示し、同図(B)は、平面図を示す。
【図12】従来の透過型エッジリットホログラムの作製
方法を説明する図である。
【図13】同透過型エッジリットホログラムの再生方法
を説明する図である。
【図14】従来の1ステップ法の複写記録によるエッジ
リットホログラムの複製方法の原理を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 ホログラム用記録媒体、10 ホログラム複製装
置、11 画像データ処理部、12 制御部、13 制
御用コンピュータ、20 ホログラフィックステレオグ
ラム作製部、30 第1の光学系、50ホログラム複製
部、60 第2の光学系、70 第3の光学系、76,
89 1次元拡散版、80 複製光学系、90 レー
ル、BL 光導入ブロック

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィックステレオグラム又はホ
    ログラムを原版としてホログラムを複製するホログラム
    複製装置であって、 上記原版に記録されている画像を再生するための再生光
    の光路上の第1の位置にて上記再生光の導波方向を変え
    て上記原版へと導波するとともに、少なくとも上記第1
    の位置から上記再生光の光路上の第2の位置にわたって
    上記再生光の光軸に沿って移動可能とされた反射ミラー
    を少なくとも有する再生光学系と、 上記原版から所定距離だけ離隔されて配置された第1の
    ホログラム用記録媒体の一方の面に第1の参照光を入射
    させる参照光学系とを備え、 上記再生光学系によって上記原版に上記再生光を照射し
    て得られる回折光を、上記第1のホログラム用記録媒体
    の他方の面に第1の物体光として入射させ、上記第1の
    物体光と上記第1の参照光とによって生じる干渉縞をホ
    ログラムとして上記第1のホログラム用記録媒体に露光
    記録して、中間ホログラムを作製し、 上記参照光学系によって上記中間ホログラムを照射して
    得られる回折光を、上記中間ホログラムから所定距離だ
    け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
    一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記第
    1の位置から上記第2の位置へと移動された上記反射ミ
    ラーによって反射された光を第2の参照光として上記第
    2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記
    第2の物体光と上記第2の参照光とによって生じる干渉
    縞をホログラムとして上記第2のホログラム用記録媒体
    に露光記録して、複製ホログラムを作製することを特徴
    とするホログラム複製装置。
  2. 【請求項2】 上記反射ミラーは、上記再生光の光軸と
    交わる垂直軸を中心として回転可能とされており、 上記反射ミラーは、上記複製ホログラムを作製する際
    に、上記第1の位置から上記第2の位置へと移動される
    とともに、上記第2のホログラム用記録媒体に対して所
    定の入射角度で上記第2の参照光が入射するように回転
    されることを特徴とする請求項1記載のホログラム複製
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第2のホログラム用記録媒体におけ
    る上記第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料
    からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴と
    する請求項1記載のホログラム複製装置。
  4. 【請求項4】 視差画像列の各要素画像に基づいて画像
    変調された物体光をホログラム用記録媒体の一方の面に
    入射させ、且つ、上記物体光に対して可干渉性を有する
    参照光を上記ホログラム用記録媒体の他方の面に入射さ
    せ、上記物体光と上記参照光とによって生じる干渉縞を
    要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体に順次
    露光記録して、上記原版となるホログラフィックステレ
    オグラムを作製する光学系を備えることを特徴とする請
    求項1記載のホログラム複製装置。
  5. 【請求項5】 ホログラフィックステレオグラム又はホ
    ログラムを原版としてホログラムを複製するホログラム
    複製方法であって、 上記原版に記録されている画像を再生するための再生光
    の光路上の第1の位置にて上記再生光の導波方向を変え
    て上記原版へと導波するとともに、少なくとも上記第1
    の位置から上記再生光の光路上の第2の位置にわたって
    上記再生光の光軸に沿って移動可能とされた反射ミラー
    を少なくとも有する再生光学系によって上記原版に上記
    再生光を照射して得られる回折光を、上記第1のホログ
    ラム用記録媒体の他方の面に第1の物体光として入射さ
    せ、参照光学系によって上記原版から所定距離だけ離隔
    されて配置された第1のホログラム用記録媒体の一方の
    面に第1の参照光を入射させ、上記第1の物体光と上記
    第1の参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとし
    て上記第1のホログラム用記録媒体に露光記録して、中
    間ホログラムを作製する第1の露光工程と、 上記反射ミラーを上記第1の位置から上記第2の位置へ
    と上記再生光の光軸に沿って移動させる移動工程と、 上記参照光学系によって上記中間ホログラムを照射して
    得られる回折光を、上記中間ホログラムから所定距離だ
    け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
    一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記移
    動工程にて上記第1の位置から上記第2の位置へと移動
    された上記反射ミラーによって反射された光を第2の参
    照光として上記第2のホログラム用記録媒体の他方の面
    に入射させ、上記第2の物体光と上記第2の参照光とに
    よって生じる干渉縞をホログラムとして上記第2のホロ
    グラム用記録媒体に露光記録して、複製ホログラムを作
    製する第2の露光工程とを有することを特徴とするホロ
    グラム複製方法。
  6. 【請求項6】 上記反射ミラーは、上記再生光の光軸と
    交わる垂直軸を中心として回転可能とされており、 上記移動工程では、上記反射ミラーが上記第1の位置か
    ら上記第2の位置へと移動されるとともに、上記第2の
    ホログラム用記録媒体に対して所定の入射角度で上記第
    2の参照光が入射するように回転されることを特徴とす
    る請求項5記載のホログラム複製方法。
  7. 【請求項7】 上記第2のホログラム用記録媒体におけ
    る上記第2の参照光が入射する面には、透明な光学材料
    からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴と
    する請求項5記載のホログラム複製方法。
  8. 【請求項8】 上記中間ホログラムを複製する前に、視
    差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された物体光
    をホログラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且つ、
    上記物体光に対して可干渉性を有する参照光を上記ホロ
    グラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体光と
    上記参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログラムと
    して上記ホログラム用記録媒体に順次露光記録して、上
    記原版となるホログラフィックステレオグラムを作製す
    る露光工程を有することを特徴とする請求項5記載のホ
    ログラム複製方法。
  9. 【請求項9】 ホログラフィックステレオグラム又はホ
    ログラムを原版としてホログラムを複製するホログラム
    複製装置であって、 上記原版に記録されている画像を再生するための再生光
    の光路上の第1の位置にて上記再生光の導波方向を変え
    て上記原版へと導波する反射ミラーを少なくとも有する
    再生光学系と、 上記原版から所定距離だけ離隔されて配置された第1の
    ホログラム用記録媒体の一方の面に第1の参照光を入射
    させる参照光学系とを備え、 上記再生光学系によって上記原版に上記再生光を照射し
    て得られる回折光を、上記第1のホログラム用記録媒体
    の他方の面に第1の物体光として入射させ、上記第1の
    物体光と上記第1の参照光とによって生じる干渉縞をホ
    ログラムとして上記第1のホログラム用記録媒体に露光
    記録して、中間ホログラムを作製し、 上記参照光学系によって上記中間ホログラムを照射して
    得られる回折光を、上記中間ホログラムから所定距離だ
    け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
    一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記再
    生光の光路上における上記反射ミラーの前段に位置する
    第2の位置に挿入された他の反射ミラーによって反射さ
    れた光を第2の参照光として上記第2のホログラム用記
    録媒体の他方の面に入射させ、上記第2の物体光と上記
    第2の参照光とによって生じる干渉縞をホログラムとし
    て上記第2のホログラム用記録媒体に露光記録して、複
    製ホログラムを作製することを特徴とするホログラム複
    製装置。
  10. 【請求項10】 上記第2のホログラム用記録媒体にお
    ける上記第2の参照光が入射する面には、透明な光学材
    料からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴
    とする請求項9記載のホログラム複製装置。
  11. 【請求項11】 視差画像列の各要素画像に基づいて画
    像変調された物体光をホログラム用記録媒体の一方の面
    に入射させ、且つ、上記物体光に対して可干渉性を有す
    る参照光を上記ホログラム用記録媒体の他方の面に入射
    させ、上記物体光と上記参照光とによって生じる干渉縞
    を要素ホログラムとして上記ホログラム用記録媒体に順
    次露光記録して、上記原版となるホログラフィックステ
    レオグラムを作製する光学系を備えることを特徴とする
    請求項9記載のホログラム複製装置。
  12. 【請求項12】 ホログラフィックステレオグラム又は
    ホログラムを原版としてホログラムを複製するホログラ
    ム複製方法であって、 上記原版に記録されている画像を再生するための再生光
    の光路上の第1の位置にて上記再生光の導波方向を変え
    て上記原版へと導波する反射ミラーを少なくとも有する
    再生光学系によって上記原版に上記再生光を照射して得
    られる回折光を、上記第1のホログラム用記録媒体の他
    方の面に第1の物体光として入射させ、参照光学系によ
    って上記原版から所定距離だけ離隔されて配置された第
    1のホログラム用記録媒体の一方の面に第1の参照光を
    入射させ、上記第1の物体光と上記第1の参照光とによ
    って生じる干渉縞をホログラムとして上記第1のホログ
    ラム用記録媒体に露光記録して、中間ホログラムを作製
    する第1の露光工程と、 上記再生光の光路上における上記反射ミラーの前段に位
    置する第2の位置に他の反射ミラーを挿入する挿入工程
    と、 上記参照光学系によって上記中間ホログラムを照射して
    得られる回折光を、上記中間ホログラムから所定距離だ
    け離隔されて配置された第2のホログラム用記録媒体の
    一方の面に第2の物体光として入射させ、且つ、上記挿
    入工程にて上記第2の位置に挿入された上記他の反射ミ
    ラーによって反射された光を第2の参照光として上記第
    2のホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記
    第2の物体光と上記第2の参照光とによって生じる干渉
    縞をホログラムとして上記第2のホログラム用記録媒体
    に露光記録して、複製ホログラムを作製する第2の露光
    工程とを有することを特徴とするホログラム複製方法。
  13. 【請求項13】 上記第2のホログラム用記録媒体にお
    ける上記第2の参照光が入射する面には、透明な光学材
    料からなる光導入ブロックが貼付されていることを特徴
    とする請求項12記載のホログラム複製方法。
  14. 【請求項14】 上記中間ホログラムを複製する前に、
    視差画像列の各要素画像に基づいて画像変調された物体
    光をホログラム用記録媒体の一方の面に入射させ、且
    つ、上記物体光に対して可干渉性を有する参照光を上記
    ホログラム用記録媒体の他方の面に入射させ、上記物体
    光と上記参照光とによって生じる干渉縞を要素ホログラ
    ムとして上記ホログラム用記録媒体に順次露光記録し
    て、上記原版となるホログラフィックステレオグラムを
    作製する露光工程を有することを特徴とする請求項12
    記載のホログラム複製方法。
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WO2005038789A1 (ja) * 2003-10-21 2005-04-28 Optware Corporation 光情報記録方法および光情報記録媒体
JP2007122039A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Dainippon Printing Co Ltd ホログラム露光装置およびホログラム露光方法

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