JP2002244454A - 画像形成装置部材 - Google Patents

画像形成装置部材

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JP2002244454A JP2001037893A JP2001037893A JP2002244454A JP 2002244454 A JP2002244454 A JP 2002244454A JP 2001037893 A JP2001037893 A JP 2001037893A JP 2001037893 A JP2001037893 A JP 2001037893A JP 2002244454 A JP2002244454 A JP 2002244454A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の電解質の添加により低電気抵抗を実現
したポリウレタンからなる画像形成装置部材を提供する
こと。 【解決手段】 ポリウレタン原料と強電解質及び/又は
弱電解質を含む組成物を硬化させた導電性ポリウレタン
からなり、画像形成体に当接しない画像形成装置部材に
おいて、ポリウレタン原料が、重量平均分子量4500
以上、エチレンオキサイド単位の含有率が15重量%以
上かつ3官能のポリエーテルポリオール及び/又は重量
平均分子量1500以上、エチレンオキサイド単位の含
有率が15重量%以上かつ2官能のポリエーテルポリオ
ールを60重量%以上含むポリオールと、ポリイソシア
ネートからなり、強電解質の添加量がポリオール100
重量部に対して0.3〜2.0重量部であり、弱電解質の添
加量がポリオール100重量部に対して1.0〜5.0重量
部である画像形成装置部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ,プリンター等の電子写真装置又は静電記録装置等
において、画像形成体に当接しないで使用される画像形
成装置部材及びこの部材を装着した画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式
電子写真装置等の画像形成装置には、帯電用,現像用,
転写用,トナー供給用,クリーニング用などに供される
部品の部材として、導電性ポリウレタン部材が注目され
ており、帯電ローラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー
供給ローラ,クリーニングローラなどの弾性を有するロ
ーラやトナー層規制ブレード,クリーニングブレード等
の弾性を有するブレード等の形態で用いられている。特
に電子写真方式カラー画像形成装置の転写ローラ、中間
転写ベルト方式画像形成装置の1次転写ローラもしくは
2次転写ローラ又はタンデム方式画像形成装置の転写ロ
ーラにおいては、その電気抵抗が107 Ω以下の低抵抗
であることが求められ、金属や金属酸化物の粉末あるい
はカーボンブラック等の電子導電剤を混入する方法と電
解質を原材料に配合する方法がある。しかしながら、金
属や金属酸化物の粉末あるいはカーボンブラック等の電
子導電剤を混入する方法では、電気抵抗が一定であるポ
リウレタン部材を再現性良く製造することは困難であ
り、このような導電性ポリウレタン部材を製造できたと
しても、電気抵抗の位置ばらつきが大きく、例えば電子
写真方式カラー画像形成装置の中間転写ローラとして使
用した場合、画像に色むらが生じるという問題がある。
一方、過塩素酸ナトリウムのような電解質(イオン導電
剤)を用いると、電気抵抗が107 Ω以下で抵抗ばらつ
きのない導電性ポリウレタン部材を製造し得るが、多量
の電解質を使用しなければならないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、少量の電解質の添加により低電
気抵抗を実現したポリウレタンからなる画像形成装置部
材を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリエチレン
オキサイドはポリプロピレンオキサイドよりも親水性で
あり、イオンを解離する作用が強いため、電解質が充分
に働くことに着目し、ポリウレタンエチレンオキサイド
単位を所定量以上含有するポリオールを用いることによ
り、電解質の添加量が少量であっても低電気抵抗のポリ
ウレタンが得られることを見出した。本発明は、かかる
知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明
は、ポリウレタン原料と強電解質及び/又は弱電解質を
含む組成物を硬化させた導電性ポリウレタンからなり、
画像形成体に当接しない画像形成装置部材において、ポ
リウレタン原料が、重量平均分子量4500以上、エチ
レンオキサイド単位の含有率が15重量%以上かつ3官
能のポリエーテルポリオール及び/又は重量平均分子量
1500以上、エチレンオキサイド単位の含有率が15
重量%以上かつ2官能のポリエーテルポリオールを60
重量%以上含むポリオールと、ポリイソシアネートから
なり、強電解質の添加量がポリオール100重量部に対
して0.3〜2.0重量部であり、弱電解質の添加量がポリ
オール100重量部に対して1.0〜5.0重量部であるこ
とを特徴とする画像形成装置部材及びこの画像形成装置
部材を装着した画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置部材は、ポ
リウレタン原料と強電解質及び/又は弱電解質を含む組
成物を硬化させた導電性ポリウレタンからなる。本発明
で用いるポリウレタン原料において、ポリエーテル成分
を構成する3官能のポリエーテルポリオールの重量平均
分子量は4500以上、2官能のポリエーテルポリオー
ルの重量平均分子量は1500以上のものであるが、こ
れらのポリエーテルポリオールにおいて、架橋点間の重
量平均分子量は1500〜7000であることが好まし
く、1600〜4000がより好ましい。ここで、3官
能のポリエーテルポリオールにおいて重量平均分子量が
4500であるとは、架橋点間の重量平均分子量が15
00であることを意味し、2官能のポリエーテルポリオ
ールにおいて重量平均分子量が1500であるとは、架
橋点間の重量平均分子量が1500であることを意味す
る。架橋点間の重量平均分子量が1500未満である
と、エチレンオキサイド単位の含有率が15重量%以上
であっても、電解質が効果的に働かず、低電気抵抗のポ
リウレタンを得ることができないという不都合が生じ
る。
【0006】上記3官能のポリエーテルポリオール又は
2官能のポリエーテルポリオールにおいて、エチレンオ
キサイド単位の含有率は15重量%以上であるが、15
〜80重量%が好ましく、18〜75重量%がより好ま
しい。エチレンオキサイド単位の含有率が15重量%未
満であると、電解質が効果的に働かず、低電気抵抗のポ
リウレタンを得ることができないという不都合が生じ
る。本発明で用いるポリオール成分は、このような3官
能のポリエーテルポリオール及び/又は2官能のポリエ
ーテルポリオールを60〜100重量%含むものである
ことが好ましく、特に好ましくは70〜100重量%で
ある。ポリオール成分におけるこのような特定のポリオ
ールの含有率が60重量%未満であると、低電気抵抗を
有するポリウレタンを得ることができない。
【0007】上記3官能のポリエーテルポリオールは、
グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオ
ール等を出発物質とし、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドを付加重合することにより得ることができ
る。また、上記2官能のポリエーテルポリオールは、
水,プロピレングリコール,エチレングリコール等を出
発物質とし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを付加重合することにより得ることができる。分子鎖
中のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの配列
は、ランダムであるのが好ましい。本発明で用いるポリ
オール成分において、上記特定のポリエーテルポリオー
ルに他のポリオールを0〜40重量%の範囲で併用する
ことができる。他のポリオールとしては上記特定のポリ
エーテルポリオール以外のポリエーテルポリオール,ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール,酸成分とグリコ
ール成分を縮合したポリエステルポリオール,カプロラ
クトンを開環重合して得られるポリエステルポリオー
ル,ポリカーボネートジオール等が挙げられる。ポリテ
トラメチレンエーテルグリコールは、例えばテトラヒド
ロフランのカチオン重合によって得られ、重量平均分子
量が400〜4000のもの、特に650〜3000の
範囲にあるものが好ましく用いられる。また、分子量の
異なるポリテトラメチレンエーテルグリコールをブレン
ドしてもよい。さらに、エチレンオキサイドやプロピレ
ンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを共重合して
得られたポリテトラメチレンエーテルグリコールを用い
ることもできる。
【0008】ポリウレタンを構成するポリイソシアネー
ト成分として、ジフェニルメタンジイソシアネート又は
その誘導体が用いられる。このジフェニルメタンジイソ
シアネート又はその誘導体としては特に制限はないが、
例えばジアミノジフェニルメタン又はその誘導体をホス
ゲン化して得られたジフェニルメタンジイソシアネート
又はその誘導体が用いられる。ジアミノジフェニルメタ
ンの誘導体としては多核体などがあり、ジアミノジフェ
ニルメタンから得られた純ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ジアミノジフェニルメタンの多核体から得られ
たポリメリック・ジフェニルメタンジイソシアネートな
どを用いることができる。ポリメリック・ジフェニルメ
タンジイソシアネートの官能基数については、特に制限
はないが、通常純ジフェニルメタンジイソシアネートと
様々な官能基数のポリメリック・ジフェニルメタンジイ
ソシアネートとの混合物が用いられ、平均官能基数が好
ましくは2.05〜4.00、より好ましくは2.50〜3.5
0のものが用いられる。またこれらのジフェニルメタン
ジイソシアネート又はその誘導体を変性して得られた誘
導体、例えばポリオールなどで変性したウレタン変性
物,ウレチジオン形成による二量体,イソシアヌレート
変性物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性物,アロ
ハネート変性物,ウレア変性物,ビュレット変性物など
も用いることができるが、これらの中で、ウレタン変性
物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性物が特に好ま
しい。
【0009】本発明においては、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートやその誘導体を一種用いてもよく、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。また、所望により、本
発明の目的が損なわれない範囲で、上記ジフェニルメタ
ンジイソシアネートやその誘導体と共に、トリレンジイ
ソシアネートなどの各種芳香族イソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートなどの各種脂肪族イソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族イソシア
ネート又はそれらの誘導体を併用することができる。こ
のジフェニルメタンジイソシアネートやその誘導体の配
合量としては特に制限はないが、このポリイソシアネー
ト成分中のイソシアネート基と上記ポリオール成分中の
水酸基との比NCO基/OH基が、モル比で通常0.9〜
1.5となるように配合量を設定することが好ましく、よ
り好ましくは1.0〜1.2の範囲である。
【0010】本発明で用いる強電解質としては、テトラ
エチルアンモニウム,テトラブチルアンモニウム,ドデ
シルトリメチルアンモニウム(例えばラウリルトリメチ
ルアンモニウム),へキサデシルトリメチルアンモニウ
ム,オクタデシルトリメチルアンモニウム(例えばステ
アリルトリメチルアンモニウム),ベンジルトリメチル
アンモニウム,変性脂肪酸ジメチルエチルアンモニウ
ム,ラウロイルアミノプロピルジメチルエチルアンモニ
ウム等の第4級アンモニウム、リチウム,ナトリウム等
のアルカリ金属又はカルシウム,マグネシウム等のアル
カリ土類金属の、過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭素
酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,硫酸塩などが
挙げられる。また、弱電解質としては、上記第4級アン
モニウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の、アル
キル硫酸塩,カルボン酸塩,スルホン酸塩,トリフルオ
ロメチル硫酸塩などが挙げられる。本発明において強電
解質としては、第4級アンモニウム,アルカリ金属又は
アルカリ土類金属の、過塩素酸塩,ホウフッ化水素酸塩
又は塩酸塩が好ましく、弱電解質としては、第4級アン
モニウム塩の、アルキル硫酸塩又はカルボン酸塩が好ま
しい。本発明において強電解質と弱電解質は併用しても
よく、また、一種を単独で用いても二種以上を併用して
もよい。本発明において強電解質の添加量は、ポリオー
ル100重量部に対して0.3〜2.0重量部であるが、0.
3〜1.0重量部が好ましい。強電解質の添加量が0.3重
量部未満であると低抵抗の導電性ポリウレタンを得るこ
とが困難であり、また2.0重量部を超えると不経済であ
る。弱電解質の添加量は、ポリオール100重量部に対
して1.0〜5.0重量部であるが、1.0〜3.0重量部が好
ましい。
【0011】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲で電子導電材を上記電解質と併用することがで
きる。電子導電材としては、ケッチェンブラック,アセ
チレンブラック等の導電性カーボンブラック;SAF,
ISAF,HAF,FEF,GPF,SRF,FT,M
T等のゴム用カーボンブラック;酸化カーボンブラック
等のインク用カーボンブラック,熱分解カーボンブラッ
ク,グラファイト;酸化スズ,酸化チタン,酸化亜鉛等
の導電性金属酸化物;ニッケル,銅等の金属;カーボン
ウイスカー,黒鉛ウイスカー,炭化チタンウイスカー,
導電性チタン酸カリウムウイスカー,導電性チタン酸バ
リウムウイスカー,導電性酸化チタンウイスカー,導電
性酸化亜鉛ウイスカー等の導電性ウイスカーなどが挙げ
られる。
【0012】ポリウレタン原料、電解質等を含む組成物
を硬化させるための反応触媒としては、例えばトリエチ
ルアミン,ジメチルシクロヘキシルアミン等のモノアミ
ン類、テトラメチルエチレンジアミン,テトラメチルプ
ロパンジアミン,テトラメチルヘキサンジアミンなどの
ジアミン類、ペンタメチルジエチレントリアミン,ペン
タメチルジプロピレントリアミン,テトラメチルグアニ
ジン等のトリアミン類、トリエチレンジアミン,ジメチ
ルピペラジン,メチルエチルピペラジン,メチルモルホ
リン,ジメチルアミノエチルモルホリン,ジメチルイミ
ダゾール等の環状アミン類、ジメチルアミノエタノー
ル,ジメチルアミノエトキシエタノール,トリメチルア
ミノエチルエタノールアミン,メチルヒドロキシエチル
ピペラジン,ヒドロキシエチルモルホリン等のアルコー
ルアミン類、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル,
エチレングリコールビス(ジメチル)アミノプロピルエ
ーテル等のエーテルアミン類、スタナスオクトエート,
ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫ジラウレート,ジ
ブチル錫マーカブチド,ジブチル錫チオカルボキシレー
ト,ジブチル錫ジマレエート,ジオクチル錫マーカブチ
ド,ジオクチル錫チオカルボキシレート,フェニル水銀
プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有機金属化合物など
が挙げられる。これらの中で、有機錫触媒が特に好まし
い。これらの触媒は単独で用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0013】導電性ポリウレタンをフォーム体とする場
合、ポリウレタン原料にシリコーン整泡剤や各種界面活
性剤を配合することが、ポリウレタンフォームのセルを
安定させるために好ましい。シリコーン整泡剤として
は、ジメチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共
重合物等が好適に用いられ、分子量350〜15000
のジメチルポリシロキサン部分と分子量200〜400
0のポリオキシアルキレン部分からなるものが特に好ま
しい。ポリオキシアルキレン部分の分子構造は、エチレ
ンオキサイドの付加重合物やエチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドとの共付加重合物が好ましく、その分
子末端をエチレンオキサイドとすることも好ましい。界
面活性剤としては、カチオン性界面活性剤,アニオン性
界面活性剤,両性等の界面活性剤や各種ポリエーテル,
各種ポリエステル等のノニオン性界面活性剤が挙げられ
る。シリコーン整泡剤や各種界面活性剤の配合量は、ポ
リオール100重量部に対して0.1〜10重量部とする
ことが好ましく、0.5〜5重量部とすることが特に好ま
しい。
【0014】ポリウレタンフォームを製造する際の発泡
方法としては特に制限はなく、公知の方法、例えば水,
有機溶剤,各種代替フロンなどの発泡剤による方法、機
械的な攪拌により気泡を混入させる方法などが好ましく
用いられる。本発明においてはこれらの中で、機械的な
攪拌により気泡を混入させる方法が特に好ましい。本発
明の画像形成装置部材を製造する際の配合及び加熱硬化
は、上記ポリオール成分、イソシアネート成分、電解
質、反応触媒及び所望により用いられる各種添加成分を
混合攪拌し、必要に応じて上記方法により気泡を混入さ
せ、所定のモールドなどに注型するか又はブロック状に
自由発泡するなどの操作を行ったのち、加熱硬化させる
方法が好ましく用いられる。また、予め、ポリオール成
分とポリイソシアネート成分とを反応させてイソシアネ
ート基を有するプレポリマーを調製し、これをエチレン
グリコール,1,4−ブタジオール,トリメチロールプ
ロパンなどの鎖延長剤を用いて硬化させるプレポリマー
法も用いることができる。
【0015】本発明の画像形成装置部材は、ポリウレタ
ン部材と金属部材とを構成部材とするものであって、そ
の構造については特に制限はないが、通常、硫黄快削鋼
などの鋼材に亜鉛などのメッキを施した金属部材やアル
ミニウム,ステンレス鋼などの金属部材を、その一部又
は全体をポリウレタン部材で被覆したものであり、用途
によりローラ,ドラム,ブレードなどの形態で使用され
る。画像形成装置部材が低抵抗導電性ローラである場合
には、硫黄快削鋼などに亜鉛等のメッキを施した芯金
を、導電性ポリウレタンで円筒形に被覆し、さらに必要
に応じて、その外側に導電性,半導電性又は絶縁性の塗
料を塗布したものを例示することができる。
【0016】金属部材とポリウレタン部材の接合方法に
ついては特に制限はないが、金属部材をあらかじめモー
ルド内部に配設しておきポリウレタン組成物を注型硬化
する方法や、ポリウレタン部材を所定の形状に成形した
後接着する方法などを用いることができる。どちらの方
法でも、必要に応じて金属部材とポリウレタンの間に接
着層を設けることができ、この接着層としては、導電性
塗料からなる接着剤やホットメルトシートなどの公知の
材料を用いることができる。ポリウレタン部材の成形方
法としては特に制限はなく、公知の方法、例えば前述し
た所定の形状のモールドに注型する方法の他に、ブロッ
クから切削加工により、所定の寸法に切り出す方法、研
磨処理により所定の寸法にする方法、あるいはこれらの
方法を適宜組み合わせる方法などを用いることができ
る。本発明の画像形成装置部材は、その電気抵抗を10
7 Ω以下とすることができるものであり、画像形成体に
当接しないで使用されるものである。このような画像形
成装置部材として、例えば電子写真方式カラー画像形成
装置の中間転写ローラ、中間転写ベルト方式画像形成装
置の1次転写ローラもしくは2次転写ローラ又はタンデ
ム方式画像形成装置の転写ローラが挙げられる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 エチレンオキサイド単位16重量%とプロピレンオキサ
イド単位84重量%からなる重量平均分子量5000の
3官能ポリエーテルポリオール80重量部と重量平均分
子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール
20重量部からなるポリオール成分100重量部、ジフ
ェニルメタンジイソシアネートとカルボジイミド変性ジ
フェニルメタンジイソシアネートとグリコール変性ジフ
ェニルメタンジイソシアネートの混合物からなるイソシ
アネート17重量部、NaClO 4 (強電解質)0.5重
量部及びジブチル錫ジラウレート0.005重量部を、気
泡を機械的攪拌により混入しながら混合し、その混合物
を直径6mmの金属製シャフトを中心に配設したモール
ドに注型した後、90℃で6時間加熱硬化して、直径1
6mmで長さ210mmのポリウレタン製ローラを作製
した。このローラの抵抗は106.3 Ωであった。なお、
ローラの抵抗は、被試験ローラの両端に各500gの荷
重をかけて銅板上に押し付け、抵抗率計R8340A
(アドバンテスト社製)を用い、100Vの電圧を印加
して測定した。 実施例2 実施例1において、NaClO4 (強電解質)0.5重量
部の代わりにRC2 5 SO4 (Rはアルキル基,弱電
解質)2.0重量部を用いた以外は実施例1と同様にして
ローラを作製し、同様にしてローラの抵抗を測定したと
ころ、106.7Ωであった。
【0018】比較例1 プロピレンオキサイド単位からなる重量平均分子量30
00の3官能ポリエーテルポリオール80重量部と重量
平均分子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール20重量部からなるポリオール成分100重量
部、ジフェニルメタンジイソシアネートとカルボジイミ
ド変性ジフェニルメタンジイソシアネートとグリコール
変性ジフェニルメタンジイソシアネートの混合物からな
るイソシアネート26重量部、NaClO4 (強電解
質)0.5重量部及びジブチル錫ジラウレート0.003重
量部を混合し、その混合物を直径6mmの金属製シャフ
トを中心に配設したモールドに注型した後、90℃で6
時間加熱硬化して、直径16mmで長さ210mmのポ
リウレタン製ローラを作製した。このローラの抵抗は1
7.3 Ωであった。 比較例2 比較例1において、NaClO4 (強電解質)0.5重量
部の代わりにRC2 5 SO4 (Rはアルキル基,弱電
解質)2.0重量部を用いた以外は比較例1と同様にして
ローラを作製した。このローラの抵抗は107.3 Ωであ
った。
【0019】比較例3 エチレンオキサイド単位16重量%とプロピレンオキサ
イド単位84重量%からなる重量平均分子量5000の
3官能ポリエーテルポリオール80重量部を、エチレン
オキサイド単位75重量%とプロピレンオキサイド単位
20重量%からなる重量平均分子量3360の3官能ポ
リエーテルポリオール80重量部に代え、ジフェニルメ
タンジイソシアネートとカルボジイミド変性ジフェニル
メタンジイソシアネートとグリコール変性ジフェニルメ
タンジイソシアネートの混合物からなるイソシアネート
の配合量を17重量部から21.7重量部に代えた以外は
実施例1と同様にしてローラを作製し、同様にしてロー
ラの抵抗を測定したところ、107.4 Ωであり、画像形
成装置の中間転写ローラとして用いるには電気抵抗が高
すぎるものであった。
【0020】実施例3 エチレンオキサイド単位16重量%とプロピレンオキサ
イド単位84重量%からなる重量平均分子量5000の
3官能ポリエーテルポリオール80重量部を、エチレン
オキサイド単位20重量%とプロピレンオキサイド単位
80重量%からなる重量平均分子量4000の2官能ポ
リエーテルポリオール80重量部に代え、ジフェニルメ
タンジイソシアネートとカルボジイミド変性ジフェニル
メタンジイソシアネートとグリコール変性ジフェニルメ
タンジイソシアネートの混合物からなるイソシアネート
の配合量を17重量部から16.3重量部に代えた以外は
実施例1と同様にしてローラを作製し、同様にしてロー
ラの抵抗を測定したところ、105.8 Ωであり、画像形
成装置の中間転写ローラとして用いるに適当な電気抵抗
を有するものであった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、少量の電解質の添加に
より、107 Ω以下の電気抵抗を有する画像形成装置部
材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 75/08 C08L 75/08 Fターム(参考) 2H200 FA18 JA02 JA25 JA26 JB06 JB10 JC02 JC03 JC15 JC16 MA02 MA20 MB06 4J002 CK041 DE196 DK006 EG007 EN136 EN137 EV187 FD206 FD207 GP00 GQ00 GS00 4J034 DG03 DG09 HA06 HA07 HA14 HC12 HC64 HC67 HC71 MA01 MA12 MA14 MA15 QB07 RA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン原料と強電解質及び/又は
    弱電解質を含む組成物を硬化させた導電性ポリウレタン
    からなり、画像形成体に当接しない画像形成装置部材に
    おいて、ポリウレタン原料が、重量平均分子量4500
    以上、エチレンオキサイド単位の含有率が15重量%以
    上かつ3官能のポリエーテルポリオール及び/又は重量
    平均分子量1500以上、エチレンオキサイド単位の含
    有率が15重量%以上かつ2官能のポリエーテルポリオ
    ールを60重量%以上含むポリオールと、ポリイソシア
    ネートからなり、強電解質の添加量がポリオール100
    重量部に対して0.3〜2.0重量部であり、弱電解質の添
    加量がポリオール100重量部に対して1.0〜5.0重量
    部であることを特徴とする画像形成装置部材。
  2. 【請求項2】 強電解質が、第4級アンモニウム,アル
    カリ金属又はアルカリ土類金属の、過塩素酸塩,ホウフ
    ッ化水素酸塩又は塩酸塩から選ばれるものであり、弱電
    解質が、第4級アンモニウムの、アルキル硫酸塩又はカ
    ルボン酸塩から選ばれるものである請求項1記載の画像
    形成装置部材。
  3. 【請求項3】 画像形成装置部材が、その電気抵抗が1
    7 Ω以下のものである請求項1又は2記載画像形成装
    置部材。
  4. 【請求項4】 画像形成装置部材が、電子写真方式カラ
    ー画像形成装置の中間転写ローラ、中間転写ベルト方式
    画像形成装置の1次転写ローラもしくは2次転写ローラ
    又はタンデム方式画像形成装置の転写ローラである請求
    項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置部材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像形
    成装置部材を装着してなる画像形成装置。
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