JP2002244005A - 光学素子支持機構 - Google Patents

光学素子支持機構

Info

Publication number
JP2002244005A
JP2002244005A JP2001040116A JP2001040116A JP2002244005A JP 2002244005 A JP2002244005 A JP 2002244005A JP 2001040116 A JP2001040116 A JP 2001040116A JP 2001040116 A JP2001040116 A JP 2001040116A JP 2002244005 A JP2002244005 A JP 2002244005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
elastic
elastic body
pinhole
elastic bodies
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001040116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3592645B2 (ja
Inventor
Koichi Yamazaki
浩一 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Original Assignee
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Motor Wheel Co Ltd, Chuo Seiki KK filed Critical Central Motor Wheel Co Ltd
Priority to JP2001040116A priority Critical patent/JP3592645B2/ja
Publication of JP2002244005A publication Critical patent/JP2002244005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3592645B2 publication Critical patent/JP3592645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の良好な位置決めを課題とする。 【解決手段】 基準面に対して照射光が入射する入射部
12aを備える光学素子12を支持する光学素子支持機
構10であって、基部60と、この基部60上で光学素
子12を支持する支持部20と、基部60に装備され,
光学素子12の基準面に対してほぼ平行な平面上で交差
する少なくとも二方向に沿って光学素子12の移動調節
を行う調節部20,30とを備え、支持部20は、基準
面にほぼ平行な所定平面内をその自由端部が揺動自在の
弾性構造体22を有すると共に当該弾性構造体22によ
りその自由端部にて光学素子12を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子支持機構
に係り、特にピンホール、ファイバ等の光学素子の位置
決めを行う光学素子支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学素子支持機構としてピンホー
ル支持機構100を図7,8に示す。図7はピンホール
支持機構100の正面方向の断面図であり、図8は図7
のX−X線に沿った断面図である。
【0003】このピンホール支持機構100は、対物レ
ンズ101aを備えたレンズホルダ101及びピンホー
ル102aが形成されたピンホール部材102を支持す
ることにより、いわゆるスペイシャルフィルタを構成す
る。即ち、入射するレーザ光を対物レンズ101aで集
光し、その焦点位置に位置決めしたピンホール102a
を通過させることでレーザ光に対する外乱光の影響を低
減する。
【0004】このピンホール支持機構100は、基部1
03と、この基部103上でピンホール部材102を支
持する支持部140と、ピンホール102aの中心線に
対して垂直な平面上で直交する二方向の各々に沿ってピ
ンホール部材102の移動調節を行う第一及び第二の調
節部110,120と、ピンホール102aの中心線に
沿ってピンホール部材102の移動調節を行う第三の調
節部130と、対物レンズを保持するレンズ保持部10
4とを備えている。
【0005】上記レンズ保持部104はレンズホルダ1
01の円筒部を締結して保持を行い、基部103に対し
て対物レンズ101aの光軸は一定方向に固定される。
【0006】一方、支持部140は、ピンホール部材1
02の外周に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が
内側に形成されたスライドリング141と、このスライ
ドリング141をその中心線方向に沿って滑動自在に支
持する移動リング142と、支持状態にあるピンホール
部材102のピンホール102aの中心線に垂直な所定
平面内を移動リング142を滑動自在に支持する支持枠
体143とを備えている。
【0007】上記スライドリング141は円筒状であ
り、その雌ネジ部にてピンホール部材102を保持する
とピンホール102aの中心線とスライドリング141
の中心線とが一致するように設定されている。またスラ
イドリング141の外周面はその中心線方向に沿って外
径が均一に設定されている。
【0008】移動リング142はスライドリング141
を支持する円筒部142aと当該円筒部142aの一端
部に設けられた鍔状部142bとを備えている。円筒部
142aは一端部から他端部まで均一な内径で貫通して
おり、スライドリング141を挿入し且つ滑動可能な内
径に設定されている。
【0009】鍔状部142bは円筒部142aの半径方
向にフランジ状に突出形成されており、円筒部142a
の中心線方向に沿った厚さが均等に設定されている。従
って、鍔状部142bは全体的にピンホール102aの
中心線に垂直な平面に沿った平板状となっている。支持
枠体143は、基部103と一体的に形成されており、
鍔状部142bにて移動リング142を支持している。
【0010】支持枠体143は鍔状部142bをその一
平面と他平面とにそれぞれ摺接した状態で支持してい
る。従って、ピンホール部材102のピンホール102
aは、鍔状部142bの各平面とこれらに個別に摺接す
る支持枠体143の各内面との滑動により、ピンホール
102aの中心線に垂直な平面上を移動することが可能
となっている。
【0011】なお、レンズ保持部104に保持されたレ
ンズホルダ101の対物レンズ101aの光軸と支持部
140に支持されたピンホール部材102のピンホール
102aの中心線とが平行となり且つおおよそ一致する
ようにレンズ保持部104と支持部140とは基部10
3に形成されている。
【0012】次に、第一の調節部110と第二の調節部
120とについて説明する。これら調節部110,12
0はいずれも支持枠体143に装備されている。即ち、
各調節部110,120は、移動リング142の鍔状部
142bの周縁部の所定の各位置に対して筒状部142
aの半径方向外側から当接する調節ネジ111,121
と、鍔状部142bを挟んで各調節ネジ111,121
の反対側から押圧する押圧部材112,122と、各押
圧部材112,122に押圧力を付勢する押圧バネ11
3,123とを備えている。第一の調節部110と第二
の調節部120とは、各々の調節ネジ111,121の
移動方向がピンホール102aの中心線に垂直な平面上
において互いに直交する直線にそれぞれ沿うように支持
枠体143に取り付けられている。従って、各調節ネジ
111,121の操作により移動リング142,スライ
ドリング141を介してピンホール102aを各調節ネ
ジ111,121の移動方向に移動調節することができ
る。
【0013】第三の調節部130は、スライドリング1
41の外周面上に半径方向外側に向かって突設されたス
ライドピン131と、支持枠体143の上部においてピ
ンホール102aの中心線方向に移動自在に装備される
と共にその先端部がスライドピン131と当接した調節
ネジ132と、スライドピン131を挟んで調節ネジの
反対側からスライドピン131を押圧する押圧部材13
3と、押圧部材133に押圧力を付勢する押圧バネ13
4を備えている。上記スライドピン131は移動リング
142の鍔状部142bに貫通して設けられた長穴状の
ガイド穴142cに遊挿されており、かかるガイド穴1
43cの長さの範囲内で移動リング142に対するスラ
イドリング141の滑動を自在とする。そして、調節ネ
ジ131の操作によりスライドピン131及びスライド
リング141を介してピンホール102aをその中心線
方向に移動調節することができる。
【0014】上記構成により、ピンホール支持機構10
0では、対物レンズ101aの光軸とピンホール102
aの中心線とにズレが生じている場合には、第一及び第
二のの調節部110,120の各調節ネジ111,12
1を操作してそれらを同軸上に一致させ、またピンホー
ル102aが対物レンズ101aの焦点位置からずれて
いる場合には、第三の調節部130の調節ネジ132を
操作して焦点位置に位置決めする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には以下のような不都合があった。即ち、上述した
ように、ピンホール部材102は、スライドリング14
1及び移動リング142を介して基部103に支持され
ている状態にある。そして、移動リング142は、その
鍔状部142bの両側各面と支持枠体143の対向する
二つの内壁面とがそれぞれ摺接し、これら各面が滑動す
ることにより、ピンホール102aの中心線に対する垂
直面上における位置決めを行うので、これら各面の加工
精度及び組立精度(例えば支持枠体143が複数の部材
から組み立てられている場合)の影響を受けやすく、例
えば隙間が生じている場合には移動リング142にガタ
つきが発生し、ピンホール102aを正確に位置決めす
ることが困難となるという不都合が生じていた。
【0016】また、加工精度及び組立精度を高くする
と、ピンホール支持機構100の生産コストの上昇や生
産性の低下を招くと共に、隙間がなくなることで移動リ
ング142の円滑な移動が妨げられる恐れがあった。
【0017】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、光学素子の入射部を精度良くまた円滑
に位置決めすることを可能とし、生産性の高い光学素子
支持機構を提供することを、その目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、基準面に対して照射光
が入射する入射部を備える光学素子を支持する光学素子
支持機構であって、基部と、この基部上で光学素子を支
持する支持部と、基部に装備され,光学素子の基準面に
対してほぼ平行な平面上で交差する少なくとも二方向に
沿って光学素子の移動調節を行う調節部とを備えてい
る。そして、支持部は、基準面にほぼ平行な所定平面内
をその自由端部が揺動自在の弾性構造体を有すると共に
当該弾性構造体によりその自由端部にて光学素子を支持
する、という構成を採っている。
【0019】なお、ここで、光学素子の基準面とは、照
射光の入射する入射部が形成された平面又は入射部自体
が備える平面を示すものとする。例えば、光学素子たる
ピンホール部材であれば、平板を貫通して設けられたピ
ンホールが入射部であり、その平板の平板面が基準面と
なる。また、その他の例としては、光学素子たる光ファ
イバであれば、ファイバの端面が基準面であり且つ入射
部でもある。
【0020】上記構成では、照射光が光学素子の入射部
に入射するように位置決めが行われる。まず、基部の配
置により支持部の弾性構造体の自由端部に支持された光
学素子を照射光の照射位置に粗位置決めし、しかる後に
調節部にて精密に位置決めする。このとき、光学素子は
弾性構造体のみにより支持されており他の部材とも摺接
していないので、調節部から外力を受けると光学素子は
弾性体の自由端の揺動領域に沿って忠実に移動し、部材
同士の表面荒さや加工精度の影響は生じない。
【0021】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、弾性構造体は、基準
面に対してほぼ平行な所定平面上の一の直線方向に沿っ
てその自由端が揺動する第一の弾性体と、この所定平面
上で一の直線と交差する他の直線方向に沿ってその自由
端が揺動する第二の弾性体とを組み合わせてなる、とい
う構成を採っている。
【0022】かかる構成では、第一の弾性体が基準面に
ほぼ平行な平面上における一の直線方向に沿って撓み、
第二の弾性体が同じ平面上の他の直線方向に沿って撓む
ので、これらの協動により光学素子をその平面に沿って
自在に移動し位置決めが可能となる。
【0023】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明と同様の構成を備えると共に、第一の弾性体の自由
端部と第二の弾性体の基端部とを、第二の弾性体の自由
端部が第一の弾性体の基端部側に折り返した状態で連結
した、という構成を採っている。
【0024】かかる構成では、第一の弾性体が一方向に
延設されてその自由端部から第二の弾性体が折り返した
状態で第一の弾性体の基端部側に延設されるので、各弾
性体の合計長さ分のスペースは不要となり、いずれか長
い方の弾性体の長さ分のスペースしか必要とならない。
【0025】請求項4記載の発明では、請求項2又は3
記載の発明と同様の構成を備えると共に、支持部は、少
なくとも二つの第一の弾性体と、少なくとも二つの第二
の弾性体とを有する、という構成を採っている。
【0026】かかる構成では、少なくとも二以上の第一
の弾性体を備えていることから当該第一の弾性体の自由
端部の揺動方向について光学素子が移動する場合には、
当該光学素子はその基準面の傾きが変わることなく平行
移動を行い、また、第二の弾性体の自由端部の揺動方向
について光学素子が移動する場合にも同様となる。即
ち、各弾性体の延設方向長さを移動調節時における揺動
方向変化量(長さ)よりも充分大きく設定しなくとも、
光学素子の移動調節時において、その基準面の傾き変化
が防止される。
【0027】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明の構成に加えて、各第一の弾性体のバネ定数をほぼ
等しく設定すると共に各第二の弾性体のバネ定数をほぼ
等しく設定する、という構成を採っている。かかる構成
では、複数の第一の弾性体のバネ定数がいずれも等しい
ので、第一の弾性体の撓み方向に光学素子を移動する場
合に各第一の弾性体ごとに均一な変位を生じ、光学素子
の移動調節時における基準面の傾き変化の発生をより低
減することができる。また、各第二の弾性体についても
同様である。
【0028】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
発明と同様の構成を備えると共に、複数の第一の弾性体
と複数の第二の弾性体を基準面にほぼ垂直に配設し、弾
性構造体は各第一の弾性体の自由端部と各第二の弾性体
の基端部とを連結する中間部材を備えている。
【0029】そして、この中間部材が、基準面とほぼ平
行な面上に形成される円周上の互いに直交する二つの直
径方向の内の一方の直径における一端部に相当する位置
で複数の内の半分の各第一の弾性体の自由端部を保持す
ると共に、一方の直径における他端部に相当する位置で
複数の内の残る半分の各第一の弾性体の自由端部を保持
している。
【0030】さらに、中間部材が、互いに直交する二つ
の直径方向の内の他方の直径における一端部に相当する
位置で複数の内の半分の各第二の弾性体の基端部を保持
すると共に、他方の直径における他端部に相当する位置
で複数の内の残る半分の各第二の弾性体の基端部を保持
する、という構成を採っている。
【0031】なお、各弾性体を基準面にほぼ垂直に配設
する、とは各弾性体の基端部から自由端部に向かう方向
が基準面にほぼ垂直となる状態で配設することを意味す
るものとする。
【0032】上記請求項6記載の発明では、基準面とほ
ぼ平行な面上に形成される円周上において一の直径の両
端部となる各位置に二分して配置された複数の第一の弾
性体と、一の直径と直交する他の直径の両端部となる各
位置に二分して配置された複数の第二の弾性体とにより
光学素子が支持されているので、基準面から垂直方向か
ら見て、光学素子はその周囲の四方から各弾性体の反力
を受けることとなる。
【0033】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明の構成に加えて、各第一の弾性体と各第二の弾性体
の全てのバネ定数をほぼ等しく設定する、という構成を
採っている。従って、かかる構成では、光学素子はその
四方から均等な反力を受けるので、光学素子がその自然
位置から基準面に沿ったいずれの方向に移動しても、方
向によって反力の発生のし方が異なるような偏りを生じ
ることがなく、光学素子の距離変位にのみ応じた反力を
各弾性体から受けることとなる。従って、調節部による
光学素子の位置調節を行うに際していずれの方向に光学
素子を移動調節する場合であっても良好に位置決めが行
われる。
【0034】請求項8記載の発明では、請求項2,3,
4,5,6又は7記載の発明と同様の構成を備えると共
に、第一の弾性体及び第二の弾性体をいずれも板バネと
する、という構成を採っている。従って、板バネたる各
弾性体はその自由端部において、揺動させようとする方
向に対して板面が垂直となるように配設される。
【0035】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0036】
【発明の実施の形態】[全体概要]本発明の実施形態で
ある光学素子支持機構としてのピンホール支持機構10
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態で
あるピンホール支持機構10の正面図であり、図2はピ
ンホール支持機構10を正面方向から見た後述するレー
ザ光の照射方向に沿った断面図であり、図3は図1にお
けるY−Y線に沿った断面図であり、図4は平面方向か
ら見たレーザ光の照射方向に沿った断面図である。
【0037】このピンホール支持機構10は、対物レン
ズ11aを備えたレンズホルダ11及び光学素子として
のピンホール12aが形成されたピンホール部材12を
支持することにより、いわゆるスペイシャルフィルタを
構成する。即ち、保持状態にあるレンズホルダ11に対
して入射するレーザ光を対物レンズ11aで集光し、そ
の焦点位置においてピンホール12aを通過させること
でレーザ光に対する外乱光の影響を低減することを目的
に使用される。かかる使用時おいては、レンズホルダ1
1を介して保持された対物レンズ11aの光軸にレーザ
光の照射軌跡が一致するように照射される。また、この
ピンホール支持機構10は対物レンズ11aの光軸とピ
ンホール12aの中心線Cとが平行となるようにレンズ
ホルダ11及びピンホール部材12を保持し、さらに、
これら光軸及び中心線Cが一致するように調節を行う機
能を備えている。
【0038】なお、このピンホール部材12は平板に垂
直に貫通して設けられた入射部としてのピンホール11
aを備えている。そして、ピンホール部材12の基準面
とはピンホール11aが設けられた平板のレーザ光が入
射する側の平板面をいうものとする。また、ピンホール
12aの中心線Cとはピンホール12aの中心を通過し
基準面と垂直な方向の線をいう。
【0039】このピンホール支持機構10は、ピンホー
ル部材12を支持する支持部20と、支持されたピンホ
ール部材12の基準面にほぼ平行な平面上で直交する二
方向の各々に沿って当該ピンホール部材12の移動調節
を行う第一及び第二の調節部30,40と、ピンホール
部材12の基準面にほぼ垂直に当該ピンホール部材12
の移動調節を行う第三の調節部50と、対物レンズ11
aを保持するレンズ保持部14と、上記各構成を保持す
る基部60とを備えている。以下、各部を詳説する。
【0040】[基部]基部60は、レンズホルダ11を
保持する円筒状の基部本体61と、支持部20を保持す
る可動枠体62と、対物レンズ11aの光軸方向に沿っ
て基部本体61に対する可動枠体62の往動を自在とし
て支持する二本の支持アーム63と、を備えている。符
号64は、基部本体61の下部に装備されたピンホール
支持機構10の外部固定用の棒状体である(図1,
2)。
【0041】基部本体61の一端部には、その円筒形状
の中心線と対物レンズ11aの光軸とが一致するように
レンズホルダ11を保持する保持穴61aが形成されて
いる(図3)。符号61bはレンズホルダ11を固定す
る止めネジである。また、基部本体61の他端部は広く
開口し、可動枠体62の一端部が滑動自在に挿入されて
いる(図1)。
【0042】可動枠体62は、その一端部が基部本体6
1の開口部に挿入可能な円筒状を呈し、他端部には後述
する支持部20の揺動部材21を外部から臨む円形の貫
通穴62aが形成されている。かかる貫通穴62aを介
してピンホール部材12が可動枠体62の外部から揺動
部材21に装着される。なお、貫通穴62aはピンホー
ル部材12よりも大径に設定されており、ピンホール部
材12はかかる貫通穴62aに遊挿された状態である程
度揺動することが可能となっている(図1,2)。
【0043】各支持アーム63は、基部本体61の両側
面にそれぞれ配置されており、その一端部が可動枠体6
2に固定されている(図4)。また、各支持アーム63
はその中間部でスライダ65を介して基部本体61と連
結されている。各スライダ65は、基部本体61の両側
面に設けられ,当該基部本体61の中心線方向に沿って
一定範囲内で往動自在に案内するガイド66に支持され
ている。従って、可動枠体62は、各支持アーム63及
びスライダ65を介して基部本体61に対する対物レン
ズ11aの光軸に沿った方向の往動を自在としている。
【0044】[支持部:全体]支持部20は、ピンホー
ル部材12を保持する揺動部材21と、この揺動部材2
1を介してピンホール部材12を可動枠体62に対して
揺動自在に支持する弾性構造体22とを備えている(図
2,5)。
【0045】上記揺動部材21は、その中央部に貫通穴
21aが設けられると共に当該貫通穴21aの内部には
ピンホール部材12の外周に設けられた雄ネジ溝と螺合
するする雌ネジ溝が形成されている。従って、ピンホー
ル部材12は揺動部材21にねじ込まれて保持される。
【0046】[支持部:弾性構造体]弾性構造体22は、
板バネからなる二枚の第一の弾性体23と板バネからな
る二枚の第二の弾性体24と二つの第一の弾性体23の
自由端部を二つの第二の弾性体24の基端部と連結する
中間部材25とから構成されている(図5)。そして、
各第一の弾性体23の基端部は可動枠体62に固定さ
れ、各第二の弾性体24の自由端部は揺動部材21に連
結されている(図2,3,4)。
【0047】各第一の弾性体23及び各第二の弾性体2
4は全て短冊状を呈し、その材質,寸法及びその自由端
部のバネ定数が等しく設定されており、また、全ての弾
性体23,24は撓みを生じていない状態で、保持状態
にあるピンホール部材12のピンホール12aの中心線
Cと平行に配設されている(図2,4)。
【0048】[支持部:第二の弾性体]上記各第二の弾性
体24は、その自由端部が揺動部材21における中心線
Cを中心とする円周の一の直径の両端部に該当する位置
に、各々の板面を上記直径に垂直となる方向に向けてそ
れぞれ固定されている。また、各第二の弾性体24の基
端部はそれぞれ中間部材25に固定されている(図2,
3)。
【0049】この中間部材25は、その外周の直径が各
第二の弾性体24の自由端部の離間距離と等しいリング
状を呈し、その一の直径の両端部に相当する各位置に各
第二の弾性体24の基端部がそれぞれ固定されている。
また、各第二の弾性体24の基端部においてその板面は
いずれも中間部材25の直径と垂直となる方向を向いて
当該中間部材25に固定されている(図3,5)。
【0050】従って、中間部材25側から見て各第二の
弾性体24はいずれも、その自由端部が基準面と平行な
平面上の一の直線に沿って自在に揺動する。さらに、揺
動部材21は、中間部材25に対してバネ定数の等しい
二本の第二の弾性体24により支持され且つ当該二本の
第二の弾性体24はその板面が同一の平面上に存在して
ないので(それぞれが平行な異なる二平面上に存在する
ので)、揺動部材21が外力を受けて揺動する場合でも
ピンホール部材12の中心線Cに角度変化を生じないで
平行移動させることが可能である(図2)。
【0051】[支持部:第一の弾性体]一方、各第一の弾
性体23は各々の自由端部が、中間部材25の外周であ
ってその直径の両端部に相当する各位置に、各第一の弾
性体23の板面がいずれもその直径に対して垂直となる
方向を向いて固定されている(図4)。かかる二つの第
一の弾性体23の自由端部の固定位置を結ぶ中間部材2
5の直径の方向は、前述した二つの第二の弾性体24の
基端部の固定位置を結ぶ直径の方向と直交している。即
ち、中間部材25の外周面上には、90[°]の間隔で第
一の弾性体23と第二の弾性体24とが交互に固定され
ている(図3,5)。
【0052】また、各第一の弾性体23の基端部は、こ
れら第一の弾性体23が平行状態を維持しながら可動枠
体62の貫通穴62aの近傍にそれぞれ固定されてい
る。また、各第一の弾性体23の基端部は、可動枠体6
2の貫通穴62aの同心円の一直径の両端部に相当する
各位置にそれぞれ固定されている(図3,4)。
【0053】また、各第一の弾性体23は互いに対向し
均一な間隔を維持した状態で、各々の基端部が可動枠体
62の貫通穴62aを挟んでその両側に固定されてい
る。各第一の弾性体23は、貫通穴62aの中心線を中
心とする円周の一の直径の両端部に該当する位置におい
て、各々の板面を上記直径に垂直となる方向に向けてそ
れぞれ固定されている(図3,4)。
【0054】従って、可動枠体62側から見て各第一の
弾性体23はいずれも、その自由端部が基準面に平行な
平面上の一の直線に沿って自在に揺動する。さらに、中
間部材25は、可動枠体62に対してバネ定数の等しい
二本の第一の弾性体23により支持され且つ当該二本の
第一の弾性体23はその板面が同一の平面上に存在して
ないので(それぞれが平行な異なる二平面上に存在する
ので)、中間部材25が揺動する場合でも当該中間部材
25の中心線には角度変化を生じないで平行移動させる
ことが可能である。
【0055】[支持部:弾性構造体の効果]上述のよう
に、各第一の弾性体23及び各第二の弾性体24の自由
端部の揺動方向は、それぞれがピンホール12aの中心
線Cを中心とする円周上の互いに直交する二つの直径に
沿っている。従って、ピンホール部材12は弾性構造体
22により、ピンホール部材12の基準面に平行な平面
上を貫通穴62aに制限される範囲内で揺動自在に支持
されていることとなる。
【0056】また、ピンホール部材12は、各弾性体2
3,24により基準面に平行な平面上で直交する二方向
から弾性力を受けると共に各弾性体23,24のバネ定
数がいずれも等しいので、ピンホール部材12の移動方
向によって各弾性体から受ける反力が変化するというこ
とはなく、いずれの方向にも良好に移動調節することが
可能である。
【0057】また、弾性構造体22は、各第一の弾性体
23の自由端部で中間部材25を介して各第二の弾性体
24を連結し、これら各第二の弾性体24の自由端部が
各第一の弾性体の23の基端部側に折り返しているの
で、第一の弾性体23の延長方向に第二の弾性体24を
延設する場合と同様にピンホール部材12の支持が可能
であると共にその長さを半分にまで小型化することが可
能である。さらにかかる小型化により各弾性体23,2
4の自重による撓み誤差の発生を抑制することが可能で
ある。
【0058】[第一及び第二の調節部]可動枠体62に
は、弾性構造体22に支持された揺動部材21を介して
ピンホール部材12の移動調節を行う第一及び第二の調
節部30,40が装備されている。これら各調節部3
0,40は、可動枠体62に取り付けられ,その先端部
が揺動部材21に当接する調節ネジ31,41と、可動
枠体62の内部において各調節ネジ31,41とは反対
側から揺動部材21を押圧する押圧部材32,42と、
各押圧部材32,42に押圧力を付勢する押圧バネ3
3,43とを備えている(図3)。
【0059】第一の調節部30の調節ネジ31は可動枠
体62に対してその外部から内部に貫通して設けられ、
その先端部が揺動部材21に当接する。この調節ネジ3
1は人為的な操作によりピンホール12aの中心線Cを
中心とする円の一の直径に沿って往動する。また、調節
ネジ31の先端部の形状は球状に形成されており、揺動
部材21の当接面に対して点接触する構造となってい
る。
【0060】一方、押圧部材32は調節ネジ31が往動
する直径と同一線上を往動自在に可動枠体62の内部に
装備されており、押圧バネ33がその背後から揺動部材
21側に押圧部材を押圧するようになっている。また、
押圧部材32の先端部の形状は球状に形成されており、
揺動部材21の当接面に対して点接触する構造となって
いる。
【0061】第二の調節部40も第一の調節部30と同
一の構造となっているが、調節ネジ41及び押圧部材4
2の往動方向が異なっている。即ち、調節ネジ41及び
押圧部材42は、調節ネジ31及び押圧部材32が往動
する中心線Cを中心とする円の直径方向に直交する他の
直径方向に沿って往動するように可動枠体62に配置さ
れている。
【0062】従って、第一及び第二の調節部30,40
により直交する二方向について揺動部材21を自在に移
動させることができ、これら二方向を含んだ平面(基準
面と平行な平面)上の任意の位置に揺動部材21を位置
決めすることができる。またこれにより、揺動部材21
に装着されたピンホール部材12を、可動枠体62の貫
通穴62aに制限される範囲内でピンホール部材12の
基準面に平行な平面上の任意の位置に揺動部材21を位
置決めすることができる。
【0063】[第三の調節部]基部本体61の上部には、
可動枠体62を介してピンホール部材12を対物レンズ
11aの光軸に沿った方向について位置決めする第三の
調節部50が装備されている。この第三の調節部50
は、可動枠体62の上部にその基端部が固定されると共
にその先端部が基部本体61側に延設された移動力伝達
部材51と、基部本体61の上部に設けられた支持構造
体52と、その先端部が移動力伝達部材51の先端部に
当接する調節ネジ53と、移動力伝達部材51の先端部
を挟んで調節ネジ53とは反対側から移動力伝達部材5
1の先端部を押圧する押圧部材54と、押圧部材54に
押圧力を付勢する押圧バネ55とを備えている(図
2)。
【0064】移動力伝達部材51は、その形状がL字状
を呈し、その基端部が可動枠体62の上部に固定される
と共に屈曲した先端部を上方に向けた状態で基部本体6
1側に延設されている。
【0065】支持構造体52は、基部本体61の上部に
固定装備され、支持構造体52の上部から移動力伝達部
材51の先端部を露出させた状態で当該移動力伝達部材
51を遊挿する中空部を有している。そして、露出した
移動力伝達部材51の先端部に臨む配置で調節ネジ5
3,往動部材54及び押圧バネ55を支持している。な
お、支持構造部52の中空部は移動力伝達部材51に対
して寸法に余裕を持って形成されており、移動力伝達部
材51の先端部は、支持構造体52に遊挿された状態で
基部本体61の中心線方向に沿って往復移動することが
可能である。
【0066】調節ネジ53は、支持構造体52に基部本
体61の中心線方向に沿って設けられたネジ穴に螺合し
て装着されており、その先端部が移動力伝達部材51の
先端部に当接する。また、調節ネジ53の先端部の形状
は球状に形成されており、移動力伝達部材51との当接
面に対して点接触する構造となっている。
【0067】一方、押圧部材54は調節ネジ53の中心
線と同一線上を往動自在に支持構造体52に装備されて
おり、押圧バネ55がその背後から移動力伝達部材51
の先端部側に押圧部材54を押圧するようになってい
る。また、押圧部材54の先端部の形状は球状に形成さ
れており、移動力伝達部材51の当接面に対して点接触
する構造となっている。
【0068】第三の調節部50は上述の構成からなるの
で、調節ネジ53の回転により移動力伝達部材51の先
端部を押圧し又は押圧部材54の押圧力に従動させるこ
とにより、可動枠体62を基部本体61の中心線方向に
往動させ、さらに、支持部20を介してピンホール部材
12を同方向について位置決めすることが可能である。
かかるピンホール部材12の移動方向は保持された対物
レンズ11aの光軸方向と一致するので、ピンホール1
2aを対物レンズ11aの焦点位置に位置決めすること
ができる。
【0069】[ピンホール支持機構全体の動作]ピンホー
ル支持機構10の使用時には、基部本体61に保持され
たレンズホルダ11の対物レンズ11aに対してその光
軸に沿ってレーザ光が照射される。対物レンズ11aに
よりレーザ光は集光され、理想的にはその焦点位置にお
いてピンホール部材12のピンホール12aを通過する
ことで、外乱光の影響が除かれる。しかし、実際にはレ
ーザ光の焦点に対するピンホール12の配置にはかなり
の精度が要求されるのに対して、ピンホール12の配置
には様々な要因(各部の加工精度、組立精度、対物レン
ズの光軸に対するレーザ光の位置ズレ、各部の膨張変
化、各弾性体23,24の撓み等)により位置ズレを生
じている場合が多い。
【0070】従って、このような場合に各調節部30,
40,50によりピンホール部材12の位置決め調節を
行う。
【0071】まず、各調節部30,40の調節ネジ3
1,41の操作により揺動部材21をレーザ光の通過軌
跡上に位置決めする。このとき、ピンホール部材12は
揺動部材21を介して各弾性体23,24によりその基
準面と平行な平面上で直交する二つの直線方向に揺動自
在に支持されているので、各調節部30,40から受け
る外力に従って自在に移動し、円滑に位置決めが行われ
る。
【0072】次に、第三の調節部50により対物レンズ
11の光軸方向に沿って可動枠体62及び支持部20を
介してピンホール部材12が移動調節される。これによ
り、ピンホール12aがレーザ光の焦点位置に位置決め
される。
【0073】[ピンホール支持機構全体の効果]上述した
ピンホール支持機構10では、、前述した従来例と異な
り、ピンホール部材12及び揺動部材21はいずれも他
の部材と摺接することがない。このため、互いに摺接す
る部材間での高い加工精度や組立精度が要求されず、ガ
タつきのない状態で安定したピンホール部材12の位置
調節を行うことが可能である。
【0074】また、上記ピンホール支持機構10では、
それぞれ異なる方向に沿ってピンホール部材12の移動
調節を行う三つの調節部30,40,50を備えるの
で、これらに従って各方向ごとの移動調節を行うことが
可能である。このとき、ピンホール12及び揺動部材2
1は弾性構造体22によりガタつきの発生が防止されて
いるので、各方向ごとの調節時に影響し合うことなく安
定した位置決めを行うことが可能となる。
【0075】[その他]上記実施形態では、光学素子とし
てのピンホール部材を支持するピンホール支持機構を例
示したが、支持の対象とする光学素子についてはこれに
限らず、基準面及び入射部を備える他のものでも良い。
例えば、微小な入射部を備えたファイバを照射光の照射
位置に位置決めする場合にも上述した各構成を適用して
も良い。
【0076】また、上述したピンホール支持機構10で
は、第一の弾性体23及び第二の弾性体24として板バ
ネを例示しているが、特にこれに限定されず、例えば長
手棒状の弾性体であっても良い。さらに、第一の弾性体
23及び第二の弾性体24のバネ定数を全て均一とした
例を示したが、ピンホール部材12の調節距離が各弾性
体の長さに比べて小さければ特にバネ定数を均一化しな
くとも良い。
【0077】また、上記実施形態では、第一の弾性体2
3と第二の弾性体24とをそれぞれ二つずつ備える弾性
構造体22を例示したが、各弾性体の個数については特
にこれに限定されるものではなく、より少なくともまた
より多くとも良い。例えば、図6に示すように、中間部
材25の一の直径の両端部に相当する各位置に二本ずつ
第二の弾性体24の基端部を固定し、中間部材25の他
の直径の両端部に相当する各位置に二本ずつ第一の弾性
体23の自由端部を固定しても良い。また、上記各位置
に固定する弾性体の個体数は二つに限らずより多く設定
しても良いが、各位置とも同数とすることが望ましい。
【0078】
【発明の効果】本発明にあっては、光学素子が弾性構造
体のみにより支持されており他の部材とも摺接していな
いので、従来の如く、互いに摺接する部材間の加工精度
や各部材の組立精度の影響を排除し、調節部から受ける
外力に従って円滑に光学素子の位置決めを行うことが可
能である。特に、光学素子の位置決めを同一平面上で交
差する複数の方向に沿って行う場合、従来の如く加工精
度等を原因とするガタつきがあると一の方向について調
節すると他の方向についても位置変化を生じてしまう
が、本発明ではガタつきが生じないので、各方向ごとの
調節時に影響し合うことなく安定した位置決めを行うこ
とが可能となる。また、光学素子を支持する部材の加工
精度及び組み立て精度を低減しても良好な位置決めが可
能であるため、その生産コストの低減が可能となると共
に生産性を向上することが可能となる。
【0079】また、弾性構造体の第一の弾性体の自由端
部に第二の弾性体を折り返す方向に連結した場合、第一
の弾性体の延長方向に第二の弾性体を延設する場合と同
様に光学素子の支持が可能であると共にその長さを第一
の弾性体と第二の弾性体のいずれか長い方の長さにまで
弾性構造体を小型化することが可能である。さらにかか
る小型化により各弾性体の自重による撓み誤差の発生を
抑制することが可能である。
【0080】さらに、弾性構造体が第一の弾性体及び第
二の弾性体をそれぞれ二以上有すると共に各弾性体ごと
にバネ定数を等しく設定した場合には、各弾性体の揺動
に対して光学素子の基準面が平行状態を維持することが
可能となり、位置決め操作時における光学素子の向き変
化の発生を防止することが可能である。
【0081】また、第一の弾性体及び第二の弾性体の個
体数をいずれも複数とし、中間部材により基準面とほぼ
平行な面上に形成される円周上の互いに直交する二つの
直径方向の各々の両端部に各弾性体を保持する構成とし
た場合であって、各弾性体のバネ定数をほぼ等しく設定
した場合には、光学素子を基準面と平行な平面上におけ
るいずれの方向に移動させた場合でも、四箇所に配置さ
れた複数の弾性体からの合成した反力は、方向にかかわ
らず移動距離に応じた値となる。このため、移動方向に
よって生じる反力の偏りがなく、調節部による光学素子
の位置調節を行うに際していずれの方向に光学素子を移
動調節する場合であっても良好に位置決めを行うことが
可能である。
【0082】また、第一の弾性体及び第二の弾性体をい
ずれも板バネとすることにより、各弾性体の撓み方向を
一定化することができ、例えば単なる丸棒状のバネと比
較して、光学素子にねじれ方向の位置変化を生じる可能
性を排除することができる。
【0083】本発明は、以上のように構成され機能する
ので、これにより従来にない優れた光学素子支持機構を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるピンホール支持機構の
正面図を示す。
【図2】上記ピンホール支持機構の正面方向から見た断
面図を示す。
【図3】図1におけるY−Y線に沿った断面図である。
【図4】ピンホール支持機構を平面方向から見た断面図
である。
【図5】図2に開示された弾性構造体の斜視図である。
【図6】弾性構造体の他の例を示す斜視図である。
【図7】従来例の正面方向の断面図である。
【図8】従来例の側面方向からの断面図である。
【符号の説明】
10 ピンホール支持機構(光学素子支持機構) 12 ピンホール部材(光学素子) 12a ピンホール(入射部) 20 支持部 22 弾性構造体 23 第一の弾性体 24 第二の弾性体 25 中間部材 30 第一の調節部 40 第二の調節部 50 第三の調節部 60 基部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面に対して照射光が入射する入射部
    を備える光学素子を支持する光学素子支持機構であっ
    て、 基部と、この基部上で前記光学素子を支持する支持部
    と、前記基部に装備され,前記光学素子の基準面に対し
    てほぼ平行な平面上で交差する少なくとも二方向に沿っ
    て前記光学素子の移動調節を行う調節部とを備え、 前記支持部は、前記基準面にほぼ平行な所定平面内をそ
    の自由端部が揺動自在の弾性構造体を有すると共に当該
    弾性構造体によりその自由端部にて前記光学素子を支持
    することを特徴とする光学素子支持機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性構造体は、前記基準面に対して
    ほぼ平行な所定平面上の一の直線方向に沿ってその自由
    端が揺動する第一の弾性体と、前記所定平面上で前記一
    の直線と交差する他の直線方向に沿ってその自由端が揺
    動する第二の弾性体とを組み合わせてなることを特徴と
    する請求項1記載の光学素子支持機構。
  3. 【請求項3】 前記第一の弾性体の自由端部と前記第二
    の弾性体の基端部とを、前記第二の弾性体の自由端部が
    前記第一の弾性体の基端部側に折り返した状態で連結し
    たことを特徴とする請求項2記載の光学素子支持機構。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、少なくとも二以上の前記
    第一の弾性体と、少なくとも二以上の前記第二の弾性体
    とを有することを特徴とする請求項2又は3記載の光学
    素子支持機構。
  5. 【請求項5】 前記各第一の弾性体のバネ定数をほぼ等
    しく設定すると共に前記各第二の弾性体のバネ定数をほ
    ぼ等しく設定したことを特徴とする請求項4記載の光学
    素子支持機構。
  6. 【請求項6】 複数の前記第一の弾性体と複数の前記第
    二の弾性体とをいずれも前記基準面にほぼ垂直な方向に
    沿って配設し、 前記弾性構造体は前記各第一の弾性体の自由端部と前記
    各第二の弾性体の基端部とを連結する中間部材を備え、 この中間部材が、前記基準面とほぼ平行な面上に形成さ
    れる円周上の互いに直交する二つの直径方向の内の一方
    の直径における一端部に相当する位置で複数の内の半分
    の前記各第一の弾性体の自由端部を保持すると共に、前
    記一方の直径における他端部に相当する位置で複数の内
    の残る半分の前記各第一の弾性体の自由端部を保持し、 さらに前記中間部材が、前記互いに直交する二つの直径
    方向の内の他方の直径における一端部に相当する位置で
    複数の内の半分の前記各第二の弾性体の基端部を保持す
    ると共に、前記他方の直径における他端部に相当する位
    置で複数の内の残る半分の前記各第二の弾性体の基端部
    を保持することを特徴とする請求項4記載の光学素子支
    持機構。
  7. 【請求項7】 前記各第一の弾性体と前記各第二の弾性
    体の全てのバネ定数をほぼ等しく設定したことを特徴と
    する請求項6記載の光学素子支持機構。
  8. 【請求項8】 前記第一の弾性体及び第二の弾性体はい
    ずれも板バネであることを特徴とする請求項2,3,
    4,5,6又は7記載の光学素子支持機構。
JP2001040116A 2001-02-16 2001-02-16 光学部材支持機構 Expired - Fee Related JP3592645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040116A JP3592645B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 光学部材支持機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001040116A JP3592645B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 光学部材支持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002244005A true JP2002244005A (ja) 2002-08-28
JP3592645B2 JP3592645B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=18902782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001040116A Expired - Fee Related JP3592645B2 (ja) 2001-02-16 2001-02-16 光学部材支持機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3592645B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1522888A1 (en) * 2003-10-06 2005-04-13 Tamron Co., Ltd. Mount adjustment mechanism of the image sensor in an image pickup apparatus
JP2007310067A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Olympus Corp 芯出し機構
JP2010286681A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Nikon Corp レンズ鏡筒及び光学機器
JP2011134669A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1522888A1 (en) * 2003-10-06 2005-04-13 Tamron Co., Ltd. Mount adjustment mechanism of the image sensor in an image pickup apparatus
KR100688752B1 (ko) 2003-10-06 2007-02-28 가부시키가이샤 타무론 촬상 장치
CN100445859C (zh) * 2003-10-06 2008-12-24 株式会社腾龙 摄像设备
US7532247B2 (en) 2003-10-06 2009-05-12 Tamron Co., Ltd. Image pickup apparatus
JP2007310067A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Olympus Corp 芯出し機構
JP2010286681A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Nikon Corp レンズ鏡筒及び光学機器
JP2011134669A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3592645B2 (ja) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4573794A (en) Analytical instrument optical element support system
US4447119A (en) Apparatus for maintaining an optical fiber and a focusing means
JP2002236247A (ja) バリフォーカルレンズ鏡筒及びレンズ繰出機構
JP2002244005A (ja) 光学素子支持機構
JP2000167683A (ja) 反射鏡による光路調整装置
JPH0868931A (ja) 面角度調整装置
JP4721790B2 (ja) レンズの偏心調整装置
JP2002333564A (ja) 光学機器
JP2000214366A (ja) 鏡枠装置
JP2000275495A (ja) 鏡枠装置
JP2006072059A (ja) レンズ鏡筒の偏心調整装置
JP2004361589A (ja) ミラーの調整機構及びミラーの調整保持方法
JP2002267912A (ja) 光学機器
JPH08327872A (ja) レンズ装置
JPS639201B2 (ja)
JPH08335732A (ja) レーザ光源の取付角度調整機構
JPH07104470B2 (ja) ズ−ムレンズのズ−ム機構
JP2000214367A (ja) 鏡枠装置
KR940005755B1 (ko) 레이저 공진기의 광축 조정장치
JPH06265802A (ja) ビーム整形レンズモジュール構造およびレーザユニット
JP2000193868A (ja) 光軸調整機構
JPS61116311A (ja) 基線長変更装置
JPH0246924B2 (ja)
JPH0651005Y2 (ja) 円筒形レ−ザ管用ホルダ−
JPH05188255A (ja) ズームレンズの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees