JP2002242989A - 免震方法及び免震装置 - Google Patents

免震方法及び免震装置

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JP2002242989A JP2001040037A JP2001040037A JP2002242989A JP 2002242989 A JP2002242989 A JP 2002242989A JP 2001040037 A JP2001040037 A JP 2001040037A JP 2001040037 A JP2001040037 A JP 2001040037A JP 2002242989 A JP2002242989 A JP 2002242989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震時には、載荷部を揺らさないように免震具
で免震させ、地震以外の時には、転動子と凹曲面部との
接点に載荷部の荷重を伝達させないと共に、載荷部の水
平方向の移動を阻止することができるようにすること。 【解決手段】転動子5と該転動子5を案内する凹曲面部
6との間で荷重を伝達する免震具14を介して載荷部1
3の荷重を固定部12へ伝達させ、固定部12から載荷
部13へ伝達する地震の振動を免震具14で緩和するも
のであって、地震時にのみ免震具14を介して載荷部1
3の荷重を固定部12へ伝達させ、地震以外の時には載
荷部13を昇降具17で持ち上げることにより、載荷部
13の荷重の免震具14への伝達を断つと共に載荷部1
3の荷重を昇降具17を介して固定部12へ伝達させて
載荷部13を移動させないようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置床や架台等の
固定部に設置した設備機器や家具等の載荷部に対して地
震時に加わる衝撃を緩和する免震方法及び免震装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な構造で優れた免震効果を発揮し得
る免震装置としては、本件特許出願の発明者が開発した
未公知のものがある。この免震装置1は、図12に示す
如く、設置床からなる固定部2とラックからなる載荷部
3との間に、転動子5と該転動子5を案内する凹曲面部
6を備えた免震具4の複数組みを平面的にみて分散させ
て配し、各免震具4の転動子5と凹曲面部6との間を載
荷部3の荷重が伝達するようになっている。この免震装
置1は、地震で固定部2が揺れることにより各免震具4
の転動子5が水平方向に振動したとき、転動子5が凹曲
面6の表面に沿って回転移動するだけであり、凹曲面6
自体が水平方向に移動することは殆どなく、載荷部3を
揺らすことなく免震できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記免震装置1は、載
荷部3に水平方向の外力が負荷したとき、外力の大きさ
に応じて水平方向へ移動するため、安定しない場合があ
る。更に、載荷部3に載置する機器等の積み替え等によ
り垂直方向に大きな衝撃が加わる場合には、転動子5と
凹曲面部6との接点に大きな垂直応力が発生して、凹曲
面部6及び/又は転動子5に圧痕を生じさせることがあ
る。この圧痕は、転動子5の円滑な転動を阻害して、免
震効果を十分に得られないことがある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するために、
地震時には、載荷部を揺らさないように免震具で免震さ
せ、地震以外の時には、転動子と凹曲面部との接点に載
荷部の荷重を伝達させないと共に、載荷部の水平方向の
移動を阻止することができる免震方法及び免震装置の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の本発明が採用した手段は、転動子と該
転動子を案内する凹曲面部との間で荷重を伝達する免震
具を介して載荷部の荷重を固定部へ伝達させ、固定部か
ら載荷部へ伝達する地震の振動を免震具で緩和する免震
方法であって、地震時にのみ免震具を介して載荷部の荷
重を固定部へ伝達させ、地震以外の時には載荷部を昇降
具で持ち上げることにより、載荷部の荷重の免震具への
伝達を断つと共に載荷部の荷重を昇降具を介して固定部
へ伝達させて載荷部を移動させないようにしたことを特
徴とする免震方法である。
【0006】請求項1記載の本発明にあっては、地震時
には免震具で載荷部の揺らぎを抑制して免震を行い、地
震以外の時には載荷部の荷重が免震具へ伝達するのを断
って載荷部を移動させないようにできる。
【0007】上記目的を達成するために請求項2記載の
本発明が採用した手段は、固定部と載荷部との間に、転
動子と該転動子を案内する凹曲面部とを備えた免震具を
配し、該免震具の転動子と凹曲面部との間を載荷部の荷
重が伝達するようになっている免震装置であって、固定
部と載荷部との間に設けらて載荷部を上げ下げする昇降
具と、昇降具に操作信号を出力する感震具とを備え、地
震時には、感震具からの下げ操作信号を受けた昇降具で
載荷部を下げて、載荷部の荷重を免震具を介して固定部
へ伝達させ、地震以外の時には、感震具からの上げ操作
信号を受けた昇降具で載荷部を持ち上げて、載荷部の荷
重を免震具に伝達させることなく昇降具を介して固定部
へ伝達させるようにしたことを特徴とする免震装置であ
る。
【0008】請求項2記載の本発明にあっては、地震時
には昇降具で載荷部を下げるとこにより、免震具を介し
て載荷部の荷重を固定部へ伝達させた状態にして免震を
行い、地震以外の時には昇降具で載荷部を持ち上げるこ
とにより、載荷部の荷重が免震具へ伝達するのを断って
載荷部を移動させないようにできる。
【0009】地震以外の時に持ち上げた載荷部と免震具
との水平方向の位置関係がずれないよにするために請求
項3記載の本発明が採用した手段は、前記載荷部及び前
記免震具の上部を、これら両者の上下方向の離接移動を
許し且つ水平方向の離接移動を拘束する連結手段で連結
した請求項2記載の免震装置である。
【0010】請求項3記載の本発明にあっては、上下方
向の離接移動を許し且つ水平方向の離接移動を拘束する
連結手段で載荷部及び免震具の上部とを連結してあるの
で、地震以外の時に持ち上げられた載荷部と免震具との
水平方向の位置関係は一定に保たれる。
【0011】短い周期で断続的に生じる地震に対処させ
るために請求項4記載の本発明が採用した手段は、前記
感震具は、地震を感知したときから設定時間後に前記上
げ操作信号を出力させるタイマースイッチを備えている
請求項2又は3記載の免震装置である。
【0012】請求項4記載の本発明にあっては、地震停
止後にも設定時間だけ免震可能な状態を維持するため、
地震が短い周期で断続的にあったとしても、断続的な地
震の間中、免震可能な状態を維持できる。
【0013】載荷部を持ち上げるエネルギー源に電気を
利用するために請求項5記載の本発明が採用した手段
は、前記昇降具は、載荷部を上げ下げする倍力機構と、
該倍力機構を駆動するソレノイドとを備え、該ソレノイ
ドの通電時に前記載荷部を持ち上げると共に、該ソレノ
イドの非通電時に前記載荷部を下げるようにした請求項
2,3又は4記載の免震装置である。
【0014】請求項5記載の本発明にあっては、ソレノ
イドの通電時に載荷部を持ち上げると共に、ソレノイド
の非通電時に載荷部を下げて免震状態にするので、地震
で停電状態となっても免震状態を確保できる。
【0015】載荷部を持ち上げるエネルギー源に圧縮空
気を利用するために請求項6記載の本発明が採用した手
段は、前記昇降具は、載荷部を上げ下げするエアーシリ
ンダと、該エアーシリンダに圧縮空気を供給するための
電磁操作弁とを備え、該電磁操作弁の通電時にエアーシ
リンダで前記載荷部を上げると共に、該電磁操作弁の非
通電時にエアーシリンダで前記載荷部を下げるようにし
た請求項2,3又は4記載の免震装置である。
【0016】請求項6記載の本発明にあっては、電磁操
作弁の通電時にエアーシリンダで載荷部を上げると共
に、電磁操作弁の非通電時にエアーシリンダで載荷部を
下げて免震状態にするので、地震で停電状態となっても
免震状態を確保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る免震方法及び
免震装置を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。 〔第1の実施形態〕図1乃至図7は本発明に係る免震方
法及び免震装置の第1の実施形態を示すものであり、図
1は昇降具で載荷部を持ち上げている状態の免震装置を
示す正面図、図2は免震装置を示す平面図、図3は昇降
具で載荷部を下げて載荷部の荷重を免震具を介して固定
部へ伝達させている免震可能な状態を示す免震装置の要
部の正面図、図4は昇降具で載荷部を持ち上げていると
きの免震具を示す正面図、図5は免震具の転動子を示す
平面図、図6は昇降具を示す正面図であって、(A)は
載荷部を持ち上げている状態を示し、(B)は載荷部を
下げている状態を示す、図7は昇降具と感震具との関係
を示すブロック図である。
【0018】本例の免震装置11は、図1及び図2に示
す如く、固定部12と載荷部13との間に、免震具14
の少なくとも三組(本例では四組)を平面的に分散させ
て配し、地震の際に載荷部13の荷重が各免震具14の
転動子5と凹曲面部6との間を伝達するように構成して
ある。免震具14は、免震ユニット24の複数組(本例
では三組の免震ユニット24A,24B,24C)を積
層して構成してある。免震装置11の改良点は、固定部
12と載荷部13との間に設けらて載荷部13を上げ下
げする少なくとも三組(本例では四組)の昇降具17
と、各昇降具17に操作信号を出力する感震具18とを
備え、地震時には、図3に示すように、感震具18から
の下げ操作信号を受けた昇降具17で載荷部13を下げ
て、載荷部13の荷重を免震具14を介して固定部12
へ伝達させる免震状態となり、地震以外の時には、図1
に示すように、感震具18からの上げ操作信号を受けた
昇降具17で載荷部13を持ち上げて、載荷部13の荷
重を免震具14へ伝達させることなく昇降具17を介し
て固定部12へ伝達させて載荷部13を固定した非免震
状態となるようにしたことである。
【0019】前記固定部12は、図1及び図2に示す如
く、複数組の免震具14を固定配置するための架台19
から構成され、設置床部Fにアンカーボルト等を介して
架台19を固定するようにしてある。なお、固定部12
は、架台19を省略して、各免震具14を直接固定する
設置床部Fで構成することもある。前記載荷部13は、
載置部13aと、載置部13aの四隅等から外側へ張り
出した少なくとも三個(本例では四個)のブラケット部
13bとを備え、載置部13aに載置した収納棚,陳列
台等の載置物20を固定し、四個のブラケット部13b
を昇降具17で上げ下げするようなっている。なお、載
荷部13は、載置部13aと載置物20とを一体に構成
することもある。
【0020】前記昇降具17は、図1及び図6に示す如
く、出力端25aが昇降するリンク機構25と、リンク
機構25を駆動して出力端25aを昇降させる駆動手段
26とを備え、中間フレーム27を介して前記固定部1
2に接合してある。リンク機構25は、固定リンク28
と、固定リンク28に昇降自在に配置した昇降リンク2
9と、固定リンク28と昇降リンク29との間に配置さ
れて両リンク28,29へ回動自在に連結した揺動リン
ク30,30とを備えた小型化できる倍力機構となって
いる。昇降具17は、倍力機構として上記リンク機構2
5に限定するものではなく、任意の倍力機構を採用する
ことも可能である。駆動手段26は、プランジャ型ソレ
ノイドからなり、固定鉄心部26aを前記リンク機構2
5の固定リンク28に連結すると共に、プランジャ26
bを揺動リンク30,30の連結箇所に回動自在に連結
してある。昇降具17は、駆動手段26へ通電してプラ
ンジャ26bを後退させると、リンク機構25の出力端
25aが上昇して載荷部13のブラケット部13bを持
ち上げ(図1及び図6(A)参照)、駆動手段26への
通電を停止してプランジャ26bを前進復帰させると、
リンク機構25の出力端25aが降下して載荷部13の
ブラケット部13bから離れる(図3及び図6(B)参
照)ようになっている。
【0021】前記昇降具17は、ソレノイドからなる駆
動手段26の通電時に載荷部13を持ち上げると共に、
ソレノイドの非通電時に載荷部13を下げて免震状態に
するので、地震で停電状態となっても免震状態を確保で
きる。
【0022】前記感震具18は、図1及び図7に示す如
く、地震を感知するセンサ31と、センサ31の検知出
力信号aで起動するタイマースイッチ32とを備え、タ
イマースイッチ32が起動してスッチON状態のときに
は、昇降具17の駆動手段26を非通電状態(図6
(B)参照)にし、タイマースイッチ32が設定時間後
に自動的にスイッチ0FF状態となったときには、昇降
具17の駆動手段26を通電状態(同図(B)参照)に
するように構成してある。地震検知後にタイマースイッ
チ32がON状態のときには、非通電状態の昇降具17
で載荷部13のブラケット部13bを下げ、載荷部13
を免震具14の上に乗せて免震装置11が免震状態(図
3参照)となり、地震停止後にタイマースイッチ32が
OFF状態のときには、通電状態の昇降具17で載荷部
13のブラケット部13cを持ち上げて、載荷部13を
免震具14の上に乗せない非免震状態(図1参照)とな
る。上記センサ31は、固定部12に取着され、地震を
直ちに検知できるようになっている。タイマースイッチ
32は、カウント時間を任意に設定できるようになって
いると共に、センサ31の検知出力信号aを受ける毎に
リセットされて最初からカウントするようになってお
り、短い周期で断続的に生じる地震に対処できるように
してある。
【0023】前記各免震具14は、図1に示す如く、三
組の免震ユニット24A,24B,24Cを積層したも
のである。このうち、上層と中層の免震ユニット24
A,24Bは、図4に示す如く、支持軸33の上端に保
持具34を取り付け、この保持具34に多数の転動子5
を装着したものであり、凹曲面部6を転動子5上に載置
せしめることにより、免震時には載荷部13からの荷重
を支持するようになっている(図3参照)。凹曲面部6
は、ステンレス鋼板等から湾曲形成され、フレーム35
に固着することにより設ける構造としてある。上記保持
具34に装着する転動子5の個数は、凹曲面部6を安定
に支持するため、図示する如くなるべく多い方が望まし
い。多数の転動子5を用いることにより、凹曲面部6や
転動子5の製作精度が低くても、支持状態を安定させる
のが容易となる。上層と中層の免震ユニット24A,2
4Bは、支持軸33の下端部33bを、下方のフレーム
35に連結してある。
【0024】最下層に位置する免震ユニット24Cは、
前記免震ユニット24Aを上下対称に一体形成した構成
とし、架台19の上に固着したフレーム36の上へ凹曲
面部6を上向きに取着すると共に、中層の免震ユニット
24Bが取着されるフレーム35の下に凹曲面部6を下
向きに取着し、上下の凹曲面部6,6の間に、支持軸3
3の上下端部それぞれに多数の転動子5を設けた保持具
34,34を取り付けたものを配置して構成してある。
【0025】前記免震ユニット24A,24Bの支持軸
33はいずれも、途中部分をゴム等の弾性体37で形成
し、上下方向に弾性的な伸縮が可能としてある。例え
ば、支持軸33における保持具34が取り付けられる上
端部33aと、フレーム35に取着される下端部33b
との間に、ゴム製筒体やコイルスプリング等の弾性体3
7を介装し、全体をボルト・ナット38で締結する構成
を採用している。免震ユニット24Cの支持軸33は、
上下端33a,33bの各々を保持具34に取り付けて
いる。免震ユニット24A,24B,24Cの支持軸3
3はいずれも、免震のときに、弾性体37が変形して保
持具34を傾斜させることにより、各保持具34に取り
付けた転動子5の数多くを凹曲面部6に接触させるよう
にし、各転動子5が負担する荷重の大きさを低減させる
ようにしてある。
【0026】前記の如く構成される本例の免震具14
は、多層構造としたことにより、より優れた免震効果を
発揮する。地震等により床Fが揺れて、床Fに固定した
架台19と共に下方のフレーム36が水平方向に振動し
たとする。このとき、下層の免震ユニット24Cは、転
動子5でフレーム36の凹曲面部6と接しているので、
フレーム35の振動は転動子5を回転させるだけであ
り、保持具34,34を水平方向へ移動させることがほ
とんどない。但し、非常に振動の速い揺れの場合には、
凹曲面部6の移動速度に転動子5の回転が追いつかず、
保持具34が水平方向に多少移動する可能性がある。し
かし、この場合にも、免震ユニット24Cは、上方の保
持具34が転動子5でフレーム35に形成した凹曲面部
6と接しているから、フレーム35を振動させるおそれ
は非常に少なくとなると考えられる。同様に、中層の免
震ユニット24Bが、これと接している凹曲面部6を介
して中間のフレーム35を振動させること、及び、上層
の免震ユニット24Aが凹曲面部6を通じて上方のフレ
ーム35を振動させることは、ますます少なくなると言
える。このように本例の免震具14は、複数の免震ユニ
ットを積層したので、かなり激しい地震に対しても、載
置物20が振動するのを確実に抑制することができる。
【0027】免震ユニット24A〜24Cは、地震で床
Fが揺れることにより支持軸33が水平方向へ移動した
ときに、凹曲面11の周縁部は中央部に比べて高さが低
くなっているため、凹曲面部6を持ち上げようとする力
が生じる。しかるに当該免震具14は、支持軸33の途
中部分を弾性体14で形成してあるので、凹曲面部6が
上方へ移動する代わりに、支持軸33が上下方向に弾性
的に収縮する。支持軸33が凹曲面部6の中央部へ戻っ
たときには、弾性体14が膨張して支持軸33は元の長
さに復帰伸長する。このように支持軸33が水平方向へ
移動したとしても、支持軸33が上下方向に弾性的に伸
縮して転動子5をわずかに上下動させるだけであるか
ら、地震が起きたときに、載置物20に対する衝撃を緩
和でき、また、載置物20の位置を一定に保って転倒を
防止することが可能である。
【0028】前記各免震具14は、図4に示す如く、上
層の免震ユニット24Aのフレーム35と載荷部13と
の間に、両者35,13の上下方向の離接移動を許し且
つ水平方向の離接移動を拘束する連結手段41を配置し
て、両者を連結してある。連結手段41は、フレーム3
5から突出した起立棒42と、載荷部13に穿設した挿
通孔43とからなり、挿通孔43へ起立棒42を上下動
自在に挿通して構成してある。連結手段41により、地
震以外の時に持ち上げらた載荷部13と免震具14との
水平方向の位置関係は、一定に保たれる。また、各免震
具14は、載荷部13との間に、載荷部13の上下振動
を吸収する衝撃緩和具(ショックアブソーバー)44を
介設してある。
【0029】前記免震装置11を用いた免震方法は、転
動子5と該転動子5を案内する凹曲面部6との間で荷重
を伝達する免震具14を介して載荷部13の荷重を固定
部12へ伝達させ、固定部12から載荷部13へ伝達す
る地震の振動を免震具14で緩和するものであって、地
震時には昇降具17で載荷部13を下げ、免震具14を
介して載荷部13の荷重を固定部12へ伝達させた状態
にして免震を行い、地震以外の時には昇降具17で載荷
部13を持ち上げ、載荷部13の荷重が免震具14へ伝
達するのを断って載荷部13を水平方向へ移動させない
ようにしたことである。この免震方法により、載荷部1
3は地震以外の時に水平方向の外力が負荷したとしても
水平方向の移動が阻止されて停止状態を維持し、更に地
震以外の時に垂直方向へ大きな衝撃が加わったとして
も、転動子5と凹曲面部6との接点に圧痕を生じさせる
こともなく、転動子5の円滑な転動を確保して、免震効
果を十分に得ることができる。
【0030】〔第2の実施形態〕図8及び図9は本発明
に係る免震装置の第2の実施形態を示すものであり、図
8は昇降具を示す正面図、図9は昇降具と感震具との関
係を示すブロック図である。
【0031】本実施の形態が前記第1の実施の形態と大
きく相違する点は、昇降具47にエアーシリンダと電磁
操作弁とを用いたことである。この相違点以外の構成
は、前記第1の実施の形態と実質的に同一である。昇降
具47は、載荷部を上げ下げするエアーシリンダ48
と、該エアーシリンダ48に圧縮空気を供給するための
電磁操作弁49とを備え、電磁操作弁49の通電時にエ
アーシリンダ48の前進する出力軸48aで載荷部13
のブラケット部13b(図1参照)を上げると共に、電
磁操作弁49の非通電時にエアーシリンダ48の後退す
る出力軸48aで載荷部13を下げるようにしてある。
エアーシリンダ48は、電磁操作弁49の非通電時に、
出力軸48aを載荷部13のブラケット部13bより更
に下方へ強制的に後退させるために、シリンダ内部等に
復帰バネ(図示略)を備えている。
【0032】前記昇降具47は、電磁操作弁49の通電
時に載荷部13を持ち上げると共に、電磁操作弁49の
非通電時に載荷部13を下げて免震状態にするので、地
震で停電状態となっても免震状態を確保できる。
【0033】前記感震具18は、図1及び図7に示す如
く、地震を感知するセンサ31と、センサ31の検知出
力信号aで起動するタイマースイッチ32とを備え、タ
イマースイッチ32が起動してスッチON状態のときに
は、電磁操作弁49を非通電状態にし、タイマースイッ
チ32が設定時間後に自動的にスイッチ0FF状態とな
ったときには、電磁操作弁49を通電状態にするように
構成してある。地震検知後にタイマースイッチ32がO
N状態のときには、エアーシリンダ48の後退する出力
軸48aで載荷部13(図1参照)のブラケット部13
bを下げ、載荷部13を免震具14の上に乗せる免震状
態(図3参照)となり、地震停止後にタイマースイッチ
32がOFF状態のときには、エアーシリンダ48の前
進する出力軸48aで載荷部13のブラケット部13c
を持ち上げて、載荷部13を免震具14の上に乗せない
非免震状態(図1参照)となる。
【0034】〔第3の実施形態〕図10は、本発明に係
る免震装置の第3の実施形態を示すものであって、昇降
具で載荷部を持ち上げているときの免震具を示す正面図
である。本例の免震具54は、前記免震ユニット24A
(図4参照)を一層だけ備えたものであり、設置領域の
床F上に架台19を介し又は介することなくフレーム5
5を固定し、その上に支持軸33の下端部33bを接合
したものである。なお、当該免震装置の免震機能は、前
述した第1の実施形態に係る免震装置1と同様なので、
ここでの説明は省略する。
【0035】〔第4の実施形態〕図11は、本発明に係
る免震装置の第4の実施形態を示すものであって、昇降
具で載荷部を持ち上げているときの免震具を示す正面図
である。本例の免震具64は、前記免震ユニット24A
(図4参照)における保持具34と凹曲面部6の位置関
係を上下反対に構成したものでり、設置領域の床F上に
架台19を介し又は介することなくフレーム35を固定
し、その上に凹曲面部6を形成し、該凹曲面部6上に転
動子5を案内させたものである。なお、当該免震装置の
免震機能は、前述した第1の実施形態に係る免震装置1
と同様なので、ここでの説明は省略する。
【0036】〔その他の実施形態〕本発明に係る免震装
置の実施形態は、前述した以外に適宜の応用又は変更が
可能である。例えば、支持軸33の途中部分に設ける弾
性体37をゴムに代えて、バネ、流体を封入した袋体な
どとすることが可能である。複数個の免震ユニットを積
層する場合、積層する個数については特に制限されな
い。また図4や図11の免震装置では、フレーム35,
36に湾曲鋼板を取り付けることにより凹曲面部6を形
成したが、フレーム35,36と湾曲鋼板とを一体物と
して製作することもできる。さらに、図2に示すよう
に、載荷部13の下方に、複数の免震装置14が平面的
に隣接するよう配設する場合、図示の例では各免震装置
14がフレーム又は凹曲面部で連結されているが、これ
を各免震装置が独立するように設けることも妨げない。
【0037】
【発明の効果】請求項1及び2記載の本発明に係る免震
方法及び免震装置は、地震時には免震具で載荷部の揺ら
ぎを抑制して免震を行うと共に、地震以外の時には載荷
部の荷重が免震具へ伝達するのを断って載荷部を移動さ
せないようにすることができるため、載荷部は地震以外
の時に水平方向の外力が負荷したとしても水平方向の移
動が阻止されて停止状態を維持し、更に地震以外の時に
垂直方向へ大きな衝撃が加わったとしても、転動子と凹
曲面部との接点に圧痕を生じさせることもなく、転動子
の円滑な転動を確保して、免震効果を十分に得ることが
できる。
【0038】請求項3記載の本発明に係る免震装置は、
地震以外の時に持ち上げた載荷部と免震具との水平方向
の位置関係がずれることなく一定に保たれるため、地震
時の安定した免震機能を発揮することができる。
【0039】請求項4記載の本発明に係る免震装置は、
断続的に地震があったとしても、免震可能な状態を維持
しているので、安定した免震機能を発揮することができ
る。
【0040】請求項5記載の本発明に係る免震装置は、
倍力機構をソレノイドで駆動する昇降具を採用すること
で、エネルギー源に電気を利用して全体をコンパクトに
構成できると共に、ソレノイドの非通電時に載荷部を下
げて免震状態にするので、地震で停電状態となっても免
震状態を確保できる。
【0041】請求項6記載の本発明に係る免震装置は、
エアーシリンダを電磁操作弁で操作する昇降具を採用す
ることで、エネルギー源に圧縮空気を利用して全体をコ
ンパクトに構成できると共に、電磁操作弁の非通電時に
載荷部を下げて免震状態にするので、地震で停電状態と
なっても免震状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る免震方法及び免震装置の第1の実
施形態を示すものであって、昇降具で載荷部を持ち上げ
ている状態の免震装置を示す正面図である。
【図2】同実施の形態の免震装置を示す平面図である。
【図3】同実施の形態において、昇降具で載荷部を下げ
て載荷部の荷重を免震具を介して固定部へ伝達させてい
る状態を示す免震装置の要部の正面図である。
【図4】同実施の形態において、昇降具で載荷部を持ち
上げているときの免震具を示す正面図である。
【図5】同実施の形態において、保持具で保持されてい
る転動子を示す平面図である。
【図6】同実施の形態において、昇降具を示す正面図で
あって、(A)は載荷部を持ち上げている状態を示し、
(B)は載荷部を下げている状態を示す。
【図7】同実施の形態において、昇降具と感震具との関
係を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る免震装置の第2の実施形態を示す
ものであり、昇降具を示す正面図である。
【図9】同実施の形態において、昇降具と感震具との関
係を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る免震装置の第3の実施形態を示
すものであって、昇降具で載荷部を持ち上げているとき
の免震具を示す正面図である。
【図11】本発明に係る免震装置の第4の実施形態を示
すものであって、昇降具で載荷部を持ち上げているとき
の免震具を示す正面図である。
【図12】従来の免震装置の主要部を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
5…転動子、6…凹曲面部、14…免震具、13…載荷
部、12…固定部、17…昇降具、18…感震具、32
…タイマースイッチ、26…ソレノイド、25…リンク
機構(倍力機構)、48…エアーシリンダ、49…電磁
操作弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転動子と該転動子を案内する凹曲面部との
    間で荷重を伝達する免震具を介して載荷部の荷重を固定
    部へ伝達させ、固定部から載荷部へ伝達する地震の振動
    を免震具で緩和する免震方法であって、地震時にのみ免
    震具を介して載荷部の荷重を固定部へ伝達させ、地震以
    外の時には載荷部を昇降具で持ち上げることにより、載
    荷部の荷重の免震具への伝達を断つと共に載荷部の荷重
    を昇降具を介して固定部へ伝達させて載荷部を移動させ
    ないようにしたことを特徴とする免震方法。
  2. 【請求項2】固定部と載荷部との間に、転動子と該転動
    子を案内する凹曲面部とを備えた免震具を配し、該免震
    具の転動子と凹曲面部との間を載荷部の荷重が伝達する
    ようになっている免震装置であって、固定部と載荷部と
    の間に設けらて載荷部を上げ下げする昇降具と、昇降具
    に操作信号を出力する感震具とを備え、地震時には、感
    震具からの下げ操作信号を受けた昇降具で載荷部を下げ
    て、載荷部の荷重を免震具を介して固定部へ伝達させ、
    地震以外の時には、感震具からの上げ操作信号を受けた
    昇降具で載荷部を持ち上げて、載荷部の荷重を免震具に
    伝達させることなく昇降具を介して固定部へ伝達させる
    ようにしたことを特徴とする免震装置。
  3. 【請求項3】前記載荷部及び前記免震具の上部を、これ
    ら両者の上下方向の離接移動を許し且つ水平方向の離接
    移動を拘束する連結手段で連結した請求項2記載の免震
    装置。
  4. 【請求項4】前記感震具は、地震を感知したときから設
    定時間後に前記上げ操作信号を出力させるタイマースイ
    ッチを備えている請求項2又は3記載の免震装置。
  5. 【請求項5】前記昇降具は、載荷部を上げ下げする倍力
    機構と、該倍力機構を駆動するソレノイドとを備え、該
    ソレノイドの通電時に前記載荷部を持ち上げると共に、
    該ソレノイドの非通電時に前記載荷部を下げるようにし
    た請求項2,3又は4記載の免震装置。
  6. 【請求項6】前記昇降具は、載荷部を上げ下げするエア
    ーシリンダと、該エアーシリンダに圧縮空気を供給する
    ための電磁操作弁とを備え、該電磁操作弁の通電時にエ
    アーシリンダで前記載荷部を上げると共に、該電磁操作
    弁の非通電時にエアーシリンダで前記載荷部を下げるよ
    うにした請求項2,3又は4記載の免震装置。
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