JP2002242782A - 燃料リークオフパイプ - Google Patents

燃料リークオフパイプ

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JP2002242782A
JP2002242782A JP2001040591A JP2001040591A JP2002242782A JP 2002242782 A JP2002242782 A JP 2002242782A JP 2001040591 A JP2001040591 A JP 2001040591A JP 2001040591 A JP2001040591 A JP 2001040591A JP 2002242782 A JP2002242782 A JP 2002242782A
Authority
JP
Japan
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pipe
fuel leak
grooves
boundary
stress
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001040591A
Other languages
English (en)
Inventor
Eijiro Kuramochi
栄次郎 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイジョイントの差込管とパイプとの境界部
に発生する亀裂や折損を効果的に防止することができる
新規な燃料リークオフパイプの提供。 【解決手段】 アイジョイント1の差込管3に金属製の
パイプ2を順次差し込んで直列に連結させた燃料リーク
オフパイプにおいて、上記差込管3近傍のパイプ2の露
出表面にその周方向に延びる溝部4を形成する。これに
よって、アイジョイント1の差込管3とパイプ2との境
界部に集中する応力の一部が溝部4側に分散されるた
め、その境界部に発生する亀裂や折損を効果的に防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等に備えられる燃料配管系の一部を構成する燃料リー
クオフパイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ディーゼルエンジン等の燃料配管系には、図4に示
すような燃料リークオフパイプが備えられている。
【0003】図示するようにこの燃料リークオフパイプ
は、インジェクター(図示せず)側に設けられる各アイ
ジョイント1,1,1,1間を鋼管等の金属製のパイプ
2,2,2,2で順に直列に連結したものであり、図示
しない燃料ポンプからインジェクター側に圧送された燃
料の一部を各アイジョイント1,1…から各パイプ2,
2…を介してフューエルタンク側に環流させるようにし
たものである。
【0004】ところで、このアイジョイント1とパイプ
2とは、図5に示すように、アイジョイント1側から延
びる筒状の差込管3内に、これより小径のパイプ2の端
部を差し込み、両者をろう付けによって重ね合わせるよ
うに連結している。そのため、エンジン等の振動によ
り、アイジョイント1側に振動が発生すると、図6に示
すようにその応力が差込管3とパイプ2との境界部(差
込管3先端)に集中して、その部分に亀裂が入り、最悪
の場合はその部分からパイプ2が折損してしまうといっ
たことが考えられる。
【0005】そのため、例えば、図7(1)に示すよう
に、その差込管3とパイプ2との境界部にその段差を無
くすべく、ろう材を肉盛りして応力をパイプ2の長手方
向に分散させたり、あるいは同図(2)に示すように、
パイプ2の差込端部を拡径化して強度を高める等といっ
た方法が考えられている。
【0006】しかしながら、前者の方法では、肉盛り時
にそのろう材の一部が差込管3とパイプ2の差込端部と
の隙間から内部に流れ込んでパイプ2内の縮径化、閉塞
を招くおそれがあり、また、後者の方法では、端部のみ
管径が異なるパイプ2を製作するには多くの手間とコス
トを要するといった問題点がある。
【0007】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、ア
イジョイントの差込管とパイプとの境界部に発生する亀
裂や折損を効果的かつ経済的に防止することができる新
規な燃料リークオフパイプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、請求項1に示すように、アイジョイントの
差込管に金属製のパイプを順次差し込んで直列に連結さ
せた燃料リークオフパイプにおいて、上記差込管近傍の
パイプの露出表面にその周方向に延びる溝を形成したも
のである。
【0009】すなわち、アイジョイントの差込管とパイ
プとの境界部近傍にその周方向に延びる溝部を形成する
ことによってその境界部に集中する応力の一部がその溝
部側に分散・吸収されるため、その境界部に集中する応
力が効果的に緩和される。
【0010】また、請求項2に示すように、上記溝部を
パイプの長手方向に所定の間隔を隔てて複数形成すれ
ば、さらにその境界部に集中する応力が各溝部に分散さ
れて吸収されるため、さらに効果的に応力を緩和するこ
とができる。
【0011】また、請求項3に示すように、それら各溝
部の深さを差込管側から順に深く形成すれば、各溝部に
対して応力を均一に分散させることができるため、より
効果的に応力を緩和することができる。
【0012】そして、具体的には請求項4に示すよう
に、上記溝部をパイプの長手方向に所定の間隔を隔てて
3つ形成すると共に、その溝部の深さを上記差込管側か
ら順に深く形成すれば、本発明の目的・効果を確実に発
揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適実施
の一形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、本発明に係る燃料リークオフパイ
プの実施の一形態を示したものであり、図中1は、前述
したようにインジェクター側に設けられるアイジョイン
ト、2はこのアイジョイント1側から延びる差込管3側
に差し込まれ、その重ね面がろう付けによって一体的に
連結される金属製のパイプ2である。
【0015】そして、本発明の燃料リークオフパイプに
あっては、図示するようにこのパイプ2の差込側近傍で
あってその露出した表面に、その周方向に延びる溝部4
が所定の間隔を隔てて3つ(4a,4b,4c)形成さ
れている。
【0016】また、これら各溝部4a,4b,4cは、
図2に示すように、その幅はいずれも一定であるが、そ
れぞれの深さh1,h2,h3は、差込管3側から順
次、深くなるような関係となっている(h1<h2<h
3)。
【0017】従って、例えば、このパイプ2側が固定さ
れた状態でアイジョイント1(差込管3)側に振動が発
生した場合、従来構造であれば、その応力がパイプ2と
差込管3との境界部に局所的に集中するため、その境界
部近傍のパイプ2に亀裂や折損が生ずることがあった
が、本発明のようにその境界部近傍のパイプ2表面にそ
の周方向に延びる3つの溝部4a,4b,4cを所定の
間隔を隔てて形成することにより、境界部に発生した応
力が各溝部4a,4b,4cに分散されて平坦化される
ため、従来のような不都合を効果的に解消することがで
きる。
【0018】すなわち、アイジョイント1の振動によっ
てパイプ2と差込管3との境界部近傍に径方向の剪断応
力が加わった場合、その応力の一部あるいは大部分が、
肉厚が薄くなって強度が低くなった各溝部4a,4b,
4c側に分散すると共に、これら各溝部4a,4b,4
cがその応力によってそれぞれが僅かずつ変形すること
でそれぞれの応力を効果的に吸収することとなる。ま
た、この応力は、境界部に近い程大きくなるため、各溝
部4a,4b,4cのサイズがいずれも同じであると分
散される応力が不均一となり、境界部に近い溝部4aの
負担率が最も大きくなる。
【0019】そのため、本発明では、これら各溝部4
a,4b,4cのサイズ、すなわち、その深さを上述し
たように差込管3側から順次、深くなるように形成した
ものであり、これによって各溝部4a,4b,4cに加
わる応力が均一に分散され、その応力が効果的に吸収さ
れて消滅させることが可能となる。
【0020】しかも、本発明は、前述したようにその境
界部に新たにろう材を肉盛りしたり、パイプ2のサイズ
を代える等といった多くの手間やコストを要する構造で
はなく、従来から用いられているパイプ2の表面に簡単
な機械加工によって溝部を形成するといった簡単な工程
で形成することができるため、製作コストも安価とな
り、何ら新たな設備投資や工程等を要しない。
【0021】尚、これら各溝部4a,4b,4cの幅や
深さ、及び境界部からの形成距離,各溝部4a,4b,
4cの間隔等といった具体的な数値は、使用するパイプ
の径や肉厚あるいは材質や加わる振動の性質等によって
異なってくるため、具体的に限定することはできない
が、例えば、現在使用されている燃料リークオフパイプ
の場合(パイプ外径4.8mm,肉厚0.7mm,材質
STKM11J)、各溝部の形成位置がその境界部から3mm
の位置で、かつその間隔が10mm、また、各溝部の幅
は1mm、深さはそれぞれ順に0.1mm,0.2m
m,0.4mm程度が適当であると考えられる。
【0022】また、この溝部4は1つであっても上記の
ような作用・効果を発揮することができるが、その数
は、少なくとも2つ以上あることが好ましい。
【0023】さらに、これら各溝部4a,4b,4c
は、環状に連続したものである必要はなく、周方向に沿
って間欠的に切れた状態であっても良く、また、その溝
部の断面は底面R側であっても良い。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、パイプと
アイジョイントの差込管との境界部に発生しやすい亀裂
や折損等といった不都合を未然に防止できる。これによ
って燃料リークオフパイプの耐久性が向上し、これを使
用するエンジンの信頼性の向上に大きく貢献することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料リークオフパイプの実施の一
形態を示す部分破断断面図である。
【図2】図1中A部を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の作用を示す概念図である。
【図4】従来の燃料リークオフパイプの一例を示す全体
図である。
【図5】パイプとアイジョイントとの連結状態を示す説
明図である。
【図6】従来の燃料リークオフパイプの連結構造を示す
部分破断断面図である。
【図7】パイプとアイジョイントとの強化方法の一例を
示す概念図である。
【符号の説明】
1 アイジョイント 2 パイプ 3 差込管 4(4a,4b,4c) 溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイジョイントの差込管に金属製のパイ
    プを順次差し込んで直列に連結させた燃料リークオフパ
    イプにおいて、上記差込管近傍のパイプの露出表面にそ
    の周方向に延びる溝部を形成したことを特徴とする燃料
    リークオフパイプ。
  2. 【請求項2】 上記溝部をパイプの長手方向に所定の間
    隔を隔てて複数形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の燃料リークオフパイプ。
  3. 【請求項3】 上記溝部をパイプの長手方向に所定の間
    隔を隔てて複数形成すると共に、それら各溝部の深さを
    上記差込管側から順に深く形成したことを特徴とする請
    求項1に記載の燃料リークオフパイプ。
  4. 【請求項4】 上記溝部をパイプの長手方向に所定の間
    隔を隔てて3つ形成すると共に、それら各溝の深さを上
    記差込管側から順に深く形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の燃料リークオフパイプ。
JP2001040591A 2001-02-16 2001-02-16 燃料リークオフパイプ Pending JP2002242782A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8644600B2 (en) * 2007-06-05 2014-02-04 Microsoft Corporation Learning object cutout from a single example

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8644600B2 (en) * 2007-06-05 2014-02-04 Microsoft Corporation Learning object cutout from a single example

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