JP2002242607A - ガスタービン冷却翼 - Google Patents

ガスタービン冷却翼

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JP2002242607A
JP2002242607A JP2001043759A JP2001043759A JP2002242607A JP 2002242607 A JP2002242607 A JP 2002242607A JP 2001043759 A JP2001043759 A JP 2001043759A JP 2001043759 A JP2001043759 A JP 2001043759A JP 2002242607 A JP2002242607 A JP 2002242607A
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cooling
blade
gas turbine
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hole
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JP2001043759A
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English (en)
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Tatsuo Ishiguro
達男 石黒
Junji Hashimura
淳司 橋村
Masaaki Matsuura
正昭 松浦
Kenichiro Takeishi
賢一郎 武石
Yasumoto Tomita
康意 富田
Masamitsu Kuwabara
正光 桑原
Mitsuru Inada
満 稲田
Hideaki Sugishita
秀昭 椙下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン冷却翼の翼面における熱負荷に
応じた詳細な冷却構造とすることで、冷却媒体として使
用する空気量を低減できるとともに、燃焼温度を低減で
き、かくしてガスタービン効果を向上し、NOXを低減
することができるガスタービン冷却翼を提供すること。 【解決手段】 内部に形成された冷却通路22に冷却媒
体9を導入し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタ
ービン冷却翼において、対向する翼面の熱負荷に応じた
大きさでなる複数の冷却部21と、各冷却部21に設け
られ、冷却通路22から冷却媒体9を流入するための第
1の孔23と、冷却部21に流入した冷却媒体9を、フ
ィルム冷却用に流出するための第2の孔24とを具え、
冷却媒体9が各冷却部21に第1の孔23を介して流入
され、当該各冷却部21の内壁21aに噴き付けられた
後、第2の孔24を介して外部に流出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン冷却
翼に関し、特に翼面の熱負荷に応じた詳細な冷却構造で
なるガスタービン冷却翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスタービンは、図10にその一
般的構成図を示すように、圧縮機1で空気を圧縮し、燃
焼器2で別途投入した燃料を燃焼して燃焼ガスを作成
し、それをタービン部3に導入して発電機4を回転させ
る構成となっている。
【0003】ここでタービン部3は、図11に一般的構
成図を示すように、軸方向に交互に配列された静翼5と
動翼6等からなる。そして、これら静翼5や動翼6の内
部には、燃焼器2から出た高温ガスにより高温化する静
翼5や動翼6の強度低下を防止し、強度維持を図るため
に冷却通路が設けられ、この冷却通路に導入されて通過
する冷却媒体により、ガスタービン冷却翼を内部から冷
却し得るような冷却構造となっている。なお、同図11
には、前述した燃焼器2の尾筒部分を示すとともに、静
翼5および動翼6の冷却媒体である冷却空気9の流れも
含めて示している。
【0004】この静翼5は、例えば図12に示すよう
に、当該静翼5を冷却するために圧縮機1から抽気した
冷却空気9を、インピンジメント冷却孔7を形成したイ
ンサート8内に供給し、フィルム冷却孔10及びピンフ
ィン11を設けた冷却通路を経て、静翼5の外側の燃焼
ガス主流12中に放出するようになされている。
【0005】因みに、静翼5の後縁部については、図1
3(a)および(b)にそれぞれ異なる形態の拡大平面
図を示すが、図13(a)に示したように、翼の背側と
腹側の端部を等しい長さに伸ばして翼の高さ方向に沿っ
て形成したスリットSaから、冷却空気9を吹き出す形
式のものと、図13(b)に示すように、翼の背側と腹
側の端部を互いに異なる長さに後流側に伸ばして形成し
たスリットSbから、翼の側面方向にも広角に吹き出す
形式が広く用いられている。
【0006】また、動翼6は図14に示すように、サー
ペンタイン方式が採用されており、内部には連通する冷
却通路(以下,これをサーペンタイン流路と呼ぶ)13
a、13b、13cが設けられている。そして、冷却空
気9が動翼6の基部から翼内部に流入し、このサーペン
タイン流路13aを通って動翼6の前縁を冷却した後、
翼頂部で仕切壁14に沿って反転(リターン)して、サ
ーペンタイン流路13bを通り動翼6の中央部を冷却
し、基台側で再び仕切壁14に沿って反転して最終のサ
ーペンタイン流路13cを通り動翼6の後縁を冷却した
後、動翼6の外側の燃焼ガス主流12中に放出するよう
になされている。
【0007】このサーペンタイン流路13a、13b、
13cの内壁面には、サーペンタイン流路13a、13
b、13cに対して水平に、または同図14に示すよう
に傾斜して複数列のタービュレータ15が設けられてい
る。
【0008】このタービュレータ15においては、図1
5(a)〜図15(c)に示すように、その下流および
上流側に渦17を発生させ、この渦17に誘導された冷
却空気9の流れを層流から乱流に転じさせて擾乱を発生
させる。これらの渦17の端は、流体中で互いに繋がる
か、または境界面で終わっており、流れは図中Aで示す
位置(再付着点)において流路壁18に再付着するが、
熱伝達率はタービュレータ15後流の渦域で急激に低下
し、再付着点A以降で上昇する。
【0009】このようにサーペンタイン流路13a、1
3b、13cにタービュレータ15を設けることによ
り、サーペンタイン流路13a、13b、13cを流れ
る冷却空気9に対する抵抗は増すが、冷却空気9の流れ
を強制的に乱流に遷移させるとともに、冷却通路と交叉
する方向の二次流れ16を発生させ、サーペンタイン流
路13a、13b、13cにおける熱伝達率を向上させ
て冷却効果を増大させるようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるガス
タービン冷却翼では、ガスタービンを高効率にするため
の高温化に伴い、その静翼5や動翼6等の健全性(静翼
5や動翼6を冷却することなど)を保つために、当該静
翼5や動翼6に対して、上述したように、圧縮機1で圧
縮された空気を抽気して冷却媒体として用い冷却してい
る。つまりかかるガスタービン冷却翼では、圧縮機1で
圧縮した空気のうち、冷却空気9として使用する分の空
気を、タービン部3に直接ショートカットして送り込ん
でいるのである。
【0011】また、上述したように従来のガスタービン
冷却翼では、その冷却効率を上げるため、静翼5や動翼
6内に冷却空気9を噴出すための孔の配列を変更するな
ど、キャビティ単位での冷却調節は行っていた。
【0012】しかしながら、かかるガスタービン冷却翼
では、図16(a)に示す翼の前縁(LE)を基準とし
て背側(SS)を通った後縁を+1.0とし、腹側(PS)
を通った後縁を-1.0として展開した図16(b)を見て
わかるように、図中実線で示すメタル温度分布におい
て、図中破線で示す許容メタル温度に対し、過剰に冷却
している部分があり必要以上に冷却空気を利用するとい
う問題があった。
【0013】これは、例えば動翼6内についてみると、
翼頂部または基台側で反転した後の冷却空気9の流れに
剥離を生じるため(図15(c))、サーペンタイン流
路13a、13bのC域に比べてB域の熱伝達率が大き
く(図15(b))、局所的に過剰冷却が生じることに
より冷却効果に大きな差が生じるからである。
【0014】従って、このように圧縮機1で圧縮された
空気を冷却空気9として用いている上に、不十分な冷却
を行っているということは、その分、圧縮機1が仕事に
寄与しない空気まで過剰に圧縮していることになるた
め、このことがガスタービン効率の低下を招く大きな原
因となっていた。
【0015】一方近年、環境問題への関心の高まりとと
もに、窒素酸化物(以下、NOXと呼ぶ)等のエミッシ
ョン低減が求められるようになっている。そこで、ガス
タービン等においては、特に燃焼器に関する種々の研究
開発が進められている。
【0016】例えば、予混合方式の燃焼器においては、
燃料ガスと空気との混合気の燃焼温度を低減することが
NOXの低減に有効であることが知られている。ここで
いう燃焼温度とは、燃焼器内において燃料と空気とが混
合し燃焼するときの温度であり、冷却用の空気が多いと
燃焼の空気が減り、結果的に燃焼温度が上昇して多量の
NOXを発生してしまうのである。
【0017】しかしながら、従来のガスタービン冷却翼
は、翼面の熱分布に対する詳細な冷却構造ではなかった
ため、冷却媒体としての空気を過剰に使用した過冷却領
域があり、必要以上に冷却空気を利用することとなる。
この結果、燃焼用の空気が減り燃焼温度が上昇して、多
量のNOXを発生させる問題があった。
【0018】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、ガスタービン冷却翼の翼面における熱負荷に応じ
た詳細な冷却構造とすることで、冷却媒体として使用す
る空気量を低減できるとともに、燃焼温度を低減でき、
かくしてガスタービン効率を向上し、NOXを低減する
ことができるガスタービン冷却翼を提案しようとするも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、以下の手段を採用した。請求項1
に記載のガスタービン冷却翼は、内部に形成された冷却
通路に冷却媒体を導入し、当該内部から冷却する冷却構
造のガスタービン冷却翼において、対向する翼面の熱負
荷に応じた大きさでなる複数の冷却部と、各上記冷却部
に設けられ、上記冷却通路から上記冷却媒体を流入する
ための第1の孔と、上記冷却部に流入した上記冷却媒体
を、フィルム冷却用に流出するための第2の孔とを具
え、上記冷却媒体が各上記冷却部に上記第1の孔を介し
て流入され、当該各冷却部の内壁に噴き付けられた後、
上記第2の孔を介して外部に流出することを特徴として
いる。
【0020】上述したガスタービン冷却翼によれば、対
向する翼面の熱負荷に応じた大きさで複数の冷却部を設
け、冷却媒体を各冷却部に第1の孔を介して流入し、当
該各冷却部の内壁に噴き付けた後、第2の孔を介して外
部に流出するようにしたので、対向する翼面の熱負荷に
応じて詳細に冷却することができ、過冷却による過剰な
冷却媒体の消費を防止できるため、この冷却媒体として
使用する空気の量を低減することができるとともに、燃
焼温度を低減でき、かくしてガスタービン効率を向上
し、NOXを低減させることができる。
【0021】しかも、請求項2に記載のガスタービン冷
却翼は、上記冷却部が、セル状でなり、上記熱負荷が大
きいところでは小さく形成されることを特徴としてい
る。このガスタービン冷却翼によれば、翼面の熱負荷に
応じてより詳細に冷却することができる。
【0022】また、請求項3に記載のガスタービン冷却
翼は、上記第1の孔が穿設された上記冷却通路を有する
第1の冷却部と、上記第1の冷却部から上記冷却媒体を
流入するための冷却孔が穿設された仕切壁によって仕切
られた第2の冷却部とを設け、上記第1の冷却部と、上
記第2の冷却部とが順次多段に形成されることを特徴と
している。
【0023】このガスタービン冷却翼によれば、第1の
冷却部と第2の冷却部とを順次多段に形成するので、対
向する翼面の熱負荷に応じて詳細に冷却することがで
き、また第1の冷却部の冷却に使用した冷却媒体を、順
次次段の第2の冷却部の冷却に用いるので、冷却媒体と
して使用する空気の量を低減することができ、かくして
ガスタービン効率を格段と向上させることができる。
【0024】しかも、請求項4に記載のガスタービン冷
却翼は、上記第1の孔または冷却孔の径やピッチを、上
記翼面の熱負荷に応じて変更することを特徴としている
ので、対向する翼面の熱負荷に応じて冷却能力を調整す
ることができ、冷却媒体として使用する空気の量を最適
にすることができるため、ガスタービン効率を確実に向
上させることができる。
【0025】さらに、請求項5に記載のガスタービン冷
却翼は、内部に形成された冷却通路に冷却媒体を導入
し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービン冷却
翼において、上記冷却通路のうち、腹側と背側とに分け
て複数設けられる第1の冷却通路と、上記冷却通路のう
ち、各上記第1の冷却通路よりも内側に設けられる第2
の冷却通路と、上記第2の冷却通路と連通して設けられ
る複数のフィルム冷却用孔とを具え、上記冷却媒体が各
上記第1の冷却通路を通過して後、上記第2の冷却通路
を通過し、当該第2の冷却通路と連通する各上記フィル
ム冷却用孔を介して外部に流出することを特徴としてい
る。
【0026】この請求項5に記載のガスタービン冷却翼
によれば、冷却媒体が各第1の冷却通路を通過して後、
第2の冷却通路を通過し、当該第2の冷却通路と連通す
る各フィルム冷却用孔を介して外部に流出するので、対
向する翼面の熱負荷に応じて詳細に冷却することがで
き、また第1の冷却通路で使用した冷却媒体を第2の冷
却通路およびフィルム冷却用に用いる分、過剰な冷却媒
体の消費を防止できるため、この冷却媒体として使用す
る空気の量を低減することができるとともに、燃焼温度
を低減でき、かくしてガスタービン効率を向上し、NO
Xを低減させることができる。
【0027】また、請求項6に記載のガスタービン冷却
翼は、上記第1の冷却通路が、複数の仕切り部材に仕切
られることによって分割されることを特徴としている。
このガスタービン冷却翼によれば、対向する翼面の熱負
荷に応じて詳細に冷却することができ、また第1の冷却
通路で使用した冷却媒体を第2の冷却通路およびフィル
ム冷却用に用いる分、過剰な冷却媒体の消費を防止でき
るため、この冷却媒体として使用する空気の量を低減す
ることができ、かくしてガスタービン効率を向上させる
ことができる。
【0028】また、請求項7に記載のガスタービン冷却
翼は、各上記仕切り部材がピンフィンでなり、翼面の熱
負荷に応じて、幅・ピン径・ピッチを変更することを特
徴としている。このガスタービン冷却翼によれば、対向
する翼面の熱負荷に応じて冷却能力を調整することがで
き、冷却媒体として使用する空気の量を最適にすること
ができるため、ガスタービン効率を確実に向上させるこ
とができる。
【0029】さらに、請求項8に記載のガスタービン冷
却翼は、上記冷却媒体が、上記第1の冷却通路のうちの
上記背側から冷却した後、ターンして上記腹側を冷却す
ることを特徴としている。このガスタービン冷却翼によ
れば、第1の冷却通路のうちの熱負荷の大きい背側の冷
却に使用した冷却媒体を、それよりも熱負荷の小さい腹
側の冷却にも使用する分、過剰な冷却媒体の消費を防止
でき、この冷却媒体として使用する空気の量を低減する
ことができるため、ガスタービン効率を確実に向上させ
ることができる。
【0030】さらに、請求項9に記載のガスタービン冷
却翼は、上記第2の冷却通路が複数設けられることを特
徴としている。このガスタービン冷却翼によれば、対向
する翼面の熱負荷に応じてより一層詳細に冷却すること
ができ、また第1の冷却通路で使用した冷却媒体を各第
2の冷却通路およびフィルム冷却用に用いる分、過剰な
冷却媒体の消費を防止できるため、この冷却媒体として
使用する空気の量を低減することができ、かくしてガス
タービン効率をより一層向上させることができる。
【0031】また、請求項10に記載のガスタービン冷
却翼は、内部に形成された冷却通路に冷却媒体を導入
し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービン冷却
翼において、上記冷却通路が翼面の熱負荷に応じて複数
設けられ、当該各冷却通路の内壁の上記腹側と上記背側
とに、それぞれ互いに異なった高さ・幅・ピッチ・角度
で複数のリブを配設することを特徴としている。
【0032】この請求項10に記載のガスタービン冷却
翼によれば、各冷却通路の内壁の腹側と背側とで、それ
ぞれ互いに異なった高さ・幅・ピッチ・角度の複数のリ
ブを配設するようにしたことにより、これら冷却通路を
通過する冷却媒体が、その腹側と背側とでそれぞれ適し
た冷却を行うので、対向する翼面の熱負荷に応じてより
一層詳細に冷却することができ、過剰な冷却媒体の消費
を防止できるため、この冷却媒体として使用する空気の
量を低減することができ、かくしてガスタービン効率を
向上させることができる。
【0033】また、請求項11に記載のガスタービン冷
却翼は、内部に形成された冷却通路に冷却媒体を導入
し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービン冷却
翼において、上記冷却通路が翼面の熱負荷に応じて複数
設けられ、その前縁部が尖った形状でなることを特徴と
している。このガスタービン冷却翼によれば、熱負荷の
大きい前縁部を尖った形状にして高熱伝達率となる領域
の面積を大幅に低減することとなり、その結果、熱負荷
が低減するので、翼全体としての熱負荷を低減すること
ができるとともに、冷却通路が翼面の熱負荷に応じて複
数設けられる分、より一層詳細に冷却することができ、
過剰な冷却媒体の消費を防止できるため、この冷却媒体
として使用する空気の量を低減することができ、かくし
てガスタービン効率を向上させることができる。
【0034】また、請求項12に記載のガスタービン冷
却翼は、前縁部に設けられ、請求項1に記載の第1の孔
が穿設される冷却通路を有する冷却部と、上記第1の冷
却部よりも後縁部側に複数設けられる、請求項5に記載
の第1の冷却通路とを設け、上記前縁部は、上記冷却媒
体を上記第1の孔から上記冷却部の内壁に向かって噴出
して冷却するインピンジ冷却方式でなり、上記前縁部以
後の後縁部側は、各上記第1の冷却通路に上記冷却媒体
を順次流入させて冷却するサーペンタイン冷却方式でな
ることを特徴としている。
【0035】この請求項12に記載のガスタービン冷却
翼によれば、前縁部および後縁部ともに効果的な冷却方
式で冷却することができる分、対向する翼面の熱負荷に
応じたより一層詳細な冷却を行うことができ、過剰な冷
却媒体の消費を防止できるため、この冷却媒体として使
用する空気の量を低減することができ、かくしてガスタ
ービン効率を向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 以下、図面に基づき、本発明の一実施の形態について詳
述する。図1(a)〜図1(c)は、本発明の第1の実
施の形態によるガスタービン冷却翼を示す要部断面図お
よびその要部拡大図である。
【0037】図中符号20は、全体として静翼を示し、
複数のセル(冷却部)21と、各セル21に設けられ、
冷却通路としてのインサート22から冷却媒体である冷
却空気9を流入するための冷却孔23(第1の孔)と、
各セル21に冷却孔23を介して流入した冷却空気9
を、フィルム冷却用に流出するためのフィルム冷却孔2
4(第2の孔)等から構成されている。
【0038】この場合、各セル21は、対向する翼面の
熱負荷に応じた大きさでなり、この熱負荷が大きいとこ
ろでは小さく、逆に熱負荷の小さいところでは大きく形
成される。これは、熱負荷が大きいところは、それだけ
メタル温度分布(図16)も立っているため、その分細
かくセル21を配置する必要があることが理由となって
いる。
【0039】そしてこの静翼20では、インサート22
を通る冷却空気9が、冷却孔23を介して各セル21に
流入され、当該各セル21の内壁21aに噴き付けられ
ることにより各セル21を冷却する(以下、このような
冷却方式をインピンジ冷却方式と呼ぶ)。そして、この
冷却空気9が、各セル21のフィルム冷却孔24を介し
て静翼20の外側の燃焼ガス主流12中に放出されるこ
とにより、フィルム冷却するようになされている。
【0040】このようにして、この静翼20では、複数
のセル21を対向する翼面の熱負荷に応じた大きさで設
けるようにしたので、図2に示すように、図中実線で示
すメタル温度分布を、図中破線で示す許容メタル温度に
対し、ほぼ均一にすることができ、翼面をその熱負荷に
応じて詳細に冷却することができる。また冷却空気9を
各セル21の冷却に使用した後、フィルム冷却に流用す
るようにしたので、過冷却や冷却の不十分によって消費
される冷却空気9の消費量を低減することができる。
【0041】従って、この静翼20では、冷却空気9と
して圧縮機1(図10)から抽気して使用する空気の量
を低減することができるとともに、燃焼温度を低減で
き、かくしてガスタービン効率を向上し、NOXを低減
させることができる。
【0042】(2)第2の実施の形態 図3は、全体として本発明の第2の実施の形態によるガ
スタービン冷却翼の概略構成図である。図中30は動翼
を示し、腹側と背側とに分けて複数設けられるサーペン
タイン冷却通路31(第1の冷却通路)と、これらサー
ペンタイン冷却通路31よりも内側に設けられる複数の
キャビティ32(第2の冷却通路)と、キャビティ32
と連通して設けられる複数のフィルム冷却用孔33等か
ら構成される。
【0043】そして、この動翼30では、冷却空気9が
各サーペンタイン冷却通路31を順次翼頂および基台側
でターンして通過し、これらサーペンタイン冷却通路3
1を冷却(以下、このような冷却方式をサーペンタイン
冷却方式と呼ぶ)した後、各キャビティ32のうちの対
応するキャビティ32に流入して、これらキャビティ3
2を冷却する。この後、この冷却空気9が、各フィルム
冷却用孔33を介して動翼30の外側の燃焼ガス主流1
2中に放出されることにより、フィルム冷却するように
なされている。
【0044】このようにして、この動翼30では、複数
のサーペンタイン冷却通路31を翼の腹側と背側とに分
けて複数設けるようにしたので、図2に示すように、図
中実線で示すメタル温度分布を、図中破線で示す許容メ
タル温度に対し、ほぼ均一にすることができ、翼面をそ
の熱負荷に応じて詳細に冷却することができる。また冷
却空気9を、各サーペンタイン冷却通路31の冷却に使
用してから各キャビティ32の冷却に流用し、さらにこ
の後、フィルム冷却に流用するようにしたので、過冷却
や冷却の不十分によって消費される冷却空気9の消費量
を低減することができる。
【0045】従って、この動翼30では、冷却空気9と
して圧縮機1(図10)から抽気して使用する空気の量
を低減することができるとともに、燃焼温度を低減で
き、かくしてガスタービン効率を向上し、NOXを低減
させることができる。
【0046】(3)第3の実施の形態 図4において、40は全体として、本発明の第3の実施
の形態によるガスタービン冷却翼である動翼を示し、サ
ーペンタイン流路41(冷却通路)が翼面の熱負荷に応
じて複数設けられ、当該各サーペンタイン流路41の内
壁の腹側と背側とに、それぞれ互いに異なった高さ
(e)・幅(H)・ピッチ(P)・角度(θ)で複数の
タービュレータ42(リブ)が配設されてなる。
【0047】この実施の形態の場合、タービュレータ4
2は、各サーペンタイン流路41の内壁に翼面の熱負荷
に応じて配設され、当該熱負荷が大きいところでは、高
さ(e)を大きくすることにより熱伝達率(α)を上
げ、冷却能力を調整し得るようになされている。因み
に、この実施の形態では、実験結果としてP/e≒10、
θ=60°のときが最適な配置形態である結果が得られ
た。
【0048】このようにこの動翼40では、各サーペン
タイン流路41の内壁の腹側と背側とに、それぞれ互い
に異なった高さ・幅・ピッチ・角度で複数のタービュレ
ータ42を配設するので、当該各タービュレータ42
が、これらサーペンタイン流路41を流れる冷却空気9
の流れを強制的に乱流に遷移させるとともに、サーペン
タイン流路41と交叉する方向の二次流れ43を、腹側
と背側とにそれぞれ発生させ、サーペンタイン流路41
における熱伝達率を向上させて冷却効果を増大させる。
【0049】これにより、この動翼40では、これらサ
ーペンタイン流路41を通過する冷却空気9が、その腹
側と背側とでそれぞれ適した冷却を行うので、対向する
翼面の熱負荷に応じてより一層詳細に冷却することがで
き、冷却空気9の消費量が過剰になるのを防止すること
ができるため、この冷却媒体として使用する空気の量を
低減することができ、かくしてガスタービン効率を向上
させることができる。
【0050】(4)第4の実施の形態 図5において50は、全体として本発明の第4の実施の
形態によるガスタービン冷却翼としての動翼を示し、冷
却流路51(第1の冷却通路)が、複数のピンフィン5
2(仕切り部材)に仕切られることによって分割されて
いる。これら各ピンフィンは、対向する翼面の熱負荷に
応じて、幅・ピン径・ピッチ等を変更することにより、
各冷却流路51における冷却能力を調整し得るようにな
されている。
【0051】また、各冷却流路51よりも内側にはキャ
ビティ54が設けられ、このキャビティ54には、各冷
却流路51から流入する冷却空気9を外側に流出するた
めの複数のフィルム冷却孔53が連通して設けられてい
る。
【0052】そして、この動翼50では、冷却空気9を
各冷却流路51に導入して通過させることにより当該各
冷却流路51を冷却した後、その冷却空気9をキャビテ
ィ54に流入させて当該キャビティ54を冷却する。さ
らに、その冷却空気9を当該キャビティ54と連通する
各フィルム冷却孔53を介して動翼50の外側の燃焼ガ
ス主流12中に放出されることにより、フィルム冷却す
るようになされている。
【0053】このように、この動翼50では、ピンフィ
ン52によって分割することにより複数の冷却流路51
を形成するので、対向する翼面の熱負荷に応じてより一
層詳細に冷却することができ、また各冷却流路51の冷
却に用いた冷却空気9を、キャビティ54およびフィル
ム冷却にも流用する分、当該冷却空気9として使用する
空気量を低減することができ、かくしてガスタービン効
率を向上させることができる。
【0054】(5)第5の実施の形態 図6において60は、全体として本発明の第5の実施の
形態によるガスタービン冷却翼としての動翼を示し、導
入される冷却空気9が、複数の冷却流路61(第1の冷
却通路)のうちの背側を通過して冷却した後、ターンし
て腹側を通過し冷却する。
【0055】この動翼60では、各冷却流路61のうち
の翼面の熱負荷の大きい背側の冷却に使用した冷却媒体
を、それよりも熱負荷の小さい腹側の冷却にも使用する
分、過剰な冷却空気9の消費を防止できるため、この冷
却空気9として使用する空気量を低減することができ、
かくしてガスタービン効率を確実に向上させることがで
きる。
【0056】(6)第6の実施の形態 図7において70は、全体として本発明の第6の実施の
形態によるガスタービン冷却翼としての静翼を示し、冷
却孔71(第1の孔)が複数穿設された冷却流路72
(冷却通路)を有するキャビティ73a(第1の冷却
部)と、このキャビティ73aから冷却空気9を流入す
るための噴出孔74(冷却孔)が複数穿設された仕切壁
75によって仕切られたキャビティ73b、73c(第
2の冷却部)とが順次多段に形成されてなる。
【0057】さて、この静翼70では、冷却空気9を冷
却流路72から各冷却孔71を介してキャビティ73a
に流入し、当該キャビティ73aの内壁73Aに噴き付
けて当該キャビティ73aを冷却した後、各噴出孔74
からキャビティ73bに流入させる。
【0058】そして、キャビティ73aから仕切壁75
の各噴出孔74を介して流入させた冷却空気9がキャビ
ティ73bの内壁73Bに噴き付けられることによって
当該キャビティ73bを冷却する。この後、キャビティ
73bを冷却した冷却空気9が、仕切壁75の各噴出孔
74からキャビティ73cの内壁73Cに噴き付けるよ
うに流入することにより、当該キャビティ73cを冷却
する。
【0059】このようにして、この静翼70では、イン
ピンジ冷却方式により各キャビティ73a〜73cを冷
却空気9によって順次冷却する。また、この実施の形態
の場合、各冷却孔71および各噴出孔74の孔径や、ピ
ッチを変えることにより、冷却能力を調整し得るように
なされている。
【0060】このようにして、この静翼70では、各キ
ャビティ73a〜73cを仕切壁75によって順次多段
に形成するので、対向する翼面の熱負荷に応じて詳細に
冷却することができ、またキャビティ73aの冷却に使
用した冷却媒体を、順次次段のキャビティ73b、73
cの冷却に用いるので、冷却媒体として使用する空気の
量を低減することができ、かくしてガスタービン効率を
格段と向上させることができる。
【0061】しかも、この静翼70では、各冷却孔71
および各噴出孔74の孔径や、ピッチを翼面の熱負荷に
応じて変えることにより、対向する翼面の熱負荷に応じ
た冷却能力に調整することができ、冷却媒体として使用
する空気の量を最適にすることができるため、ガスター
ビン効率を確実に向上させることができる。
【0062】(7)第7の実施の形態 図8において80は、全体として本発明の第7の実施の
形態によるガスタービン冷却翼としての動翼を示し、キ
ャビティ81(冷却通路)が翼面の熱負荷に応じて複数
設けられ、その前縁部80Aが尖った形状で構成されて
いる。
【0063】この動翼80では、熱負荷の大きい前縁部
80Aを尖った形状にすることにより、高熱伝達率とな
る領域の面積を大幅に低減することとなり、翼面の熱負
荷を低減するので、翼全体としての熱負荷を低減するこ
とができるとともに、キャビティ81が、この翼面の熱
負荷に応じて複数設けられる分、より一層詳細に冷却す
ることができ、不均一な冷却を防止することができるた
め、この冷却空気9として使用する空気量を低減するこ
とができ、かくしてガスタービン効率を向上させること
ができる。
【0064】(8)第8の実施の形態 図9において90は、全体として本発明の第8の実施の
形態によるガスタービン冷却翼としての動翼を示し、前
縁部に設けられ、冷却孔91(第1の孔)が穿設される
冷却流路92(冷却通路)を有するキャビティ93(冷
却部)と、当該キャビティ93よりも後縁部側に複数設
けられる、キャビティ94a、94b、94c(第1の
冷却通路)とから構成される。
【0065】この動翼90では、前縁部において冷却空
気9を各冷却孔91からキャビティ93の内壁93Aに
向かって噴出することにより、当該キャビティ93を冷
却するインピンジ冷却方式を用いており、当該キャビテ
ィ93以後の後縁部側は、各キャビティ94a〜94c
に冷却空気9を順次通過させて冷却するサーペンタイン
冷却方式を用いている。
【0066】このように、この動翼90では、前縁部に
おいてインピンジ冷却方式を用い、後縁部側にサーペン
タイン冷却方式を用いているので、前縁部および後縁部
ともに、対向する翼面の熱負荷に応じたより一層詳細な
冷却を行うことができ、また冷却空気9を再利用するよ
うにしている分、この冷却空気9として使用する空気量
を低減することができ、かくしてガスタービン効率を向
上させることができる。
【0067】なお、この実施の形態においては、本発明
を動翼90に適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、この動翼90と同じ構成で
なるガスタービン冷却翼の静翼に適用するようにしても
よい。
【0068】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、対向する
翼面の熱負荷に応じた大きさで複数の冷却部を設け、冷
却媒体を各冷却部に第1の孔を介して流入し、当該各冷
却部の内壁に噴き付けた後、第2の孔を介して外部に流
出するようにしたので、対向する翼面の熱負荷に応じて
詳細に冷却することができ、過冷却による過剰な冷却媒
体の消費を防止できるため、この冷却媒体として使用す
る空気の量を低減することができるとともに、燃焼温度
を低減でき、かくしてガスタービン効率を向上し、NO
Xを低減させることができる。
【0069】また、このガスタービン冷却翼では、上記
冷却部が、セル状でなり、上記熱負荷が大きいところで
は小さく形成されるようにしたことにより、翼面の熱負
荷に応じてより詳細に冷却することができる。
【0070】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
第1の冷却部と第2の冷却部とを順次多段に形成するの
で、対向する翼面の熱負荷に応じて詳細に冷却すること
ができ、また第1の冷却部の冷却に使用した冷却媒体
を、順次次段の第2の冷却部の冷却に用いるので、冷却
媒体として使用する空気の量を低減することができ、か
くしてガスタービン効率を格段と向上させることができ
る。
【0071】しかも、このガスタービン冷却翼は、上記
第1の孔または冷却孔の径やピッチを、上記翼面の熱負
荷に応じて変更するようにしたことにより、対向する翼
面の熱負荷に応じて冷却能力を調整することができ、冷
却媒体として使用する空気の量を最適にすることができ
るため、ガスタービン効率を確実に向上させることがで
きる。
【0072】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
冷却媒体が各第1の冷却通路を通過して後、第2の冷却
通路を通過し、当該第2の冷却通路と連通する各フィル
ム冷却用孔を介して外部に流出するので、対向する翼面
の熱負荷に応じて詳細に冷却することができ、また第1
の冷却通路で使用した冷却媒体を第2の冷却通路および
フィルム冷却用に用いる分、過剰な冷却媒体の消費を防
止できるため、この冷却媒体として使用する空気の量を
低減することができるとともに、燃焼温度を低減でき、
かくしてガスタービン効率を向上し、NOXを低減させ
ることができる。
【0073】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
上記第1の冷却通路が、複数の仕切り部材に仕切られる
ことによって分割されるようにしたことにより、対向す
る翼面の熱負荷に応じて詳細に冷却することができ、ま
た第1の冷却通路で使用した冷却媒体を第2の冷却通路
およびフィルム冷却用に用いる分、過剰な冷却媒体の消
費を防止できるため、この冷却媒体として使用する空気
の量を低減することができ、かくしてガスタービン効率
を向上させることができる。
【0074】しかも、このガスタービン冷却翼は、各上
記仕切り部材がピンフィンでなり、翼面の熱負荷に応じ
て、幅・ピン径・ピッチを変更するようにしたことによ
り、対向する翼面の熱負荷に応じて冷却能力を調整する
ことができ、冷却媒体として使用する空気の量を最適に
することができるため、ガスタービン効率を確実に向上
させることができる。
【0075】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
上記冷却媒体が、上記第1の冷却通路のうちの上記背側
から冷却した後、ターンして上記腹側を冷却するように
したことにより、第1の冷却通路のうちの熱負荷の大き
い背側の冷却に使用した冷却媒体を、それよりも熱負荷
の小さい腹側の冷却にも使用する分、過剰な冷却媒体の
消費を防止でき、この冷却媒体として使用する空気の量
を低減することができるため、ガスタービン効率を確実
に向上させることができる。
【0076】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
上記第2の冷却通路を複数設けるようにしたことによ
り、対向する翼面の熱負荷に応じてより一層詳細に冷却
することができ、また第1の冷却通路で使用した冷却媒
体を各第2の冷却通路およびフィルム冷却用に用いる
分、過剰な冷却媒体の消費を防止できるため、この冷却
媒体として使用する空気の量を低減することができ、か
くしてガスタービン効率をより一層向上させることがで
きる。
【0077】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
各冷却通路の内壁の腹側と背側とで、それぞれ互いに異
なった高さ・幅・ピッチ・角度の複数のリブを配設する
ようにしたことにより、これら冷却通路を通過する冷却
媒体が、その腹側と背側とでそれぞれ適した冷却を行う
ので、対向する翼面の熱負荷に応じてより一層詳細に冷
却することができ、過剰な冷却媒体の消費を防止できる
ため、この冷却媒体として使用する空気の量を低減する
ことができ、かくしてガスタービン効率を向上させるこ
とができる。
【0078】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
熱負荷の大きい前縁部を尖った形状にして熱負荷を低減
するようにしたことにより、翼全体としての熱負荷を低
減することができるとともに、冷却通路が翼面の熱負荷
に応じて複数設けられる分、より一層詳細に冷却するこ
とができ、過剰な冷却媒体の消費を防止できるため、こ
の冷却媒体として使用する空気の量を低減することがで
き、かくしてガスタービン効率を向上させることができ
る。
【0079】さらに、本発明のガスタービン冷却翼は、
上記前縁部が、上記冷却媒体を上記第1の孔から上記冷
却部の内壁に向かって噴出して冷却するインピンジ冷却
方式でなり、上記前縁部以後の後縁部側が、各上記第1
の冷却通路に上記冷却媒体を順次流入させて冷却するサ
ーペンタイン冷却方式でなるようにしたことにより、前
縁部および後縁部ともに効果的な冷却方式で冷却するこ
とができる分、対向する翼面の熱負荷に応じたより一層
詳細な冷却を行うことができ、過剰な冷却媒体の消費を
防止できるため、この冷却媒体として使用する空気の量
を低減することができ、かくしてガスタービン効率を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す要部断面図である。
【図2】 本発明を適用したガスタービン冷却翼による
メタル温度分布を示すグラフである。
【図3】 本発明の第2の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図4】 本発明の第3の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図6】 本発明の第5の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図7】 本発明の第6の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図8】 本発明の第7の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図9】 本発明の第8の実施の形態によるガスタービ
ン冷却翼を示す概略構成図である。
【図10】 従来のガスタービンを示す概略構成図であ
る。
【図11】 従来のタービン部の概略構成を示す概略断
面図である。
【図12】 従来のガスタービン冷却翼を示す概略構成
図である。
【図13】 従来のガスタービン冷却翼のうち静翼の後
縁部を示す要部拡大図である。
【図14】 従来のガスタービン冷却翼を示す概略構成
図である。
【図15】 従来の動翼における冷却の説明に供する要
部断面図である。
【図16】 従来のガスタービン冷却翼によるメタル温
度分布を示すグラフである。
【符号の説明】 9 冷却空気 12 燃焼ガス主流 20 静翼 21 セル 21a 内壁 22 インサート 23 冷却孔 24 フィルム冷却孔 30 動翼 31 サーペンタイン冷却通路 32 キャビティ 33 フィルム冷却用孔 40 動翼 41 サーペンタイン流路 42 タービュレータ 43 二次流れ 50 動翼 51 冷却流路 52 ピンフィン 53 フィルム冷却孔 54 キャビティ 60 動翼 61 冷却流路 70 静翼 71 冷却孔71 72 冷却流路 73a キャビティ 73A 内壁 73b キャビティ 73B 内壁 73c キャビティ 73C 内壁 74 噴出孔 75 仕切壁 80 動翼 80A 前縁部 81 キャビティ 90 動翼 91 冷却孔 92 冷却流路 93 キャビティ 93A 内壁 94a キャビティ 94b キャビティ 94c キャビティ
フロントページの続き (72)発明者 松浦 正昭 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 武石 賢一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 富田 康意 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 桑原 正光 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 稲田 満 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 椙下 秀昭 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 3G002 CA03 CA06 CA08 CB01 GA08 GB01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に形成された冷却通路に冷却媒体を
    導入し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービン
    冷却翼において、 対向する翼面の熱負荷に応じた大きさでなる複数の冷却
    部と、 各上記冷却部に設けられ、上記冷却通路から上記冷却媒
    体を流入するための第1の孔と、 上記冷却部に流入した上記冷却媒体を、フィルム冷却用
    に流出するための第2の孔とを具え、 上記冷却媒体が各上記冷却部に上記第1の孔を介して流
    入され、当該各冷却部の内壁に噴き付けられた後、上記
    第2の孔を介して外部に流出することを特徴とするガス
    タービン冷却翼。
  2. 【請求項2】 上記冷却部がセル状でなり、上記熱負荷
    が大きいところでは小さく形成されることを特徴とする
    請求項1に記載のガスタービン冷却翼。
  3. 【請求項3】 上記第1の孔が穿設された上記冷却通路
    を有する第1の冷却部と、 上記第1の冷却部から上記冷却媒体を流入するための冷
    却孔が穿設された仕切壁によって仕切られる第2の冷却
    部とを具え、 上記第1の冷却部と、上記第2の冷却部とが順次多段に
    形成されることを特徴とする請求項1に記載のガスター
    ビン冷却翼。
  4. 【請求項4】 上記第1の孔または上記冷却孔の径やピ
    ッチを、上記翼面の熱負荷に応じて変更することを特徴
    とする請求項3に記載のガスタービン冷却翼。
  5. 【請求項5】 内部に形成された冷却通路に冷却媒体を
    導入し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービン
    冷却翼において、 上記冷却通路のうち、腹側と背側とに分けて複数設けら
    れる第1の冷却通路と、 上記冷却通路のうち、各上記第1の冷却通路よりも内側
    に設けられる第2の冷却通路と、 上記第2の冷却通路と連通して設けられる複数のフィル
    ム冷却用孔とを具え、 上記冷却媒体が各上記第1の冷却通路を通過して後、上
    記第2の冷却通路を通過し、当該第2の冷却通路と連通
    する各上記フィルム冷却用孔を介して外部に流出するこ
    とを特徴とするガスタービン冷却翼。
  6. 【請求項6】 上記第1の冷却通路が、複数の仕切り部
    材に仕切られることによって分割されることを特徴とす
    る請求項5に記載のガスタービン冷却翼。
  7. 【請求項7】 各上記仕切り部材がピンフィンでなり、
    翼面の熱負荷に応じて、幅・ピン径・ピッチを変更する
    ことを特徴とする請求項6に記載のガスタービン冷却
    翼。
  8. 【請求項8】 上記冷却媒体が、上記第1の冷却通路の
    うちの上記背側から冷却した後、ターンして上記腹側を
    冷却することを特徴とする請求項5に記載のガスタービ
    ン冷却翼。
  9. 【請求項9】 上記第2の冷却通路が、複数設けられる
    ことを特徴とする請求項5に記載のガスタービン冷却
    翼。
  10. 【請求項10】 内部に形成された冷却通路に冷却媒体
    を導入し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービ
    ン冷却翼において、上記冷却通路が翼面の熱負荷に応じ
    て複数設けられ、当該各冷却通路の内壁の上記腹側と上
    記背側とに、それぞれ互いに異なった高さ・幅・ピッチ
    ・角度で複数のリブを配設することを特徴とするガスタ
    ービン冷却翼。
  11. 【請求項11】 内部に形成された冷却通路に冷却媒体
    を導入し、当該内部から冷却する冷却構造のガスタービ
    ン冷却翼において、 上記冷却通路が翼面の熱負荷に応じて複数設けられ、そ
    の前縁部が尖った形状でなることを特徴とするガスター
    ビン冷却翼。
  12. 【請求項12】 前縁部に設けられ、請求項1に記載の
    第1の孔が穿設される冷却通路を有する冷却部と、 上記第1の冷却部よりも後縁部側に複数設けられる、請
    求項5に記載の第1の冷却通路とを具え、 上記前縁部は、上記冷却媒体を上記第1の孔から上記冷
    却部の内壁に向かって噴出して冷却するインピンジ冷却
    方式でなり、 上記前縁部以後の後縁部側は、各上記第1の冷却通路に
    上記冷却媒体を順次流入させて冷却するサーペンタイン
    冷却方式でなることを特徴とするガスタービン冷却翼。
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